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【閲覧注意】後味の悪い話『断章のグリム』


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3:
G・F・エリオット「銅の器」うろ覚え
フランス統治下のベトナムで、覇権を狙う中国人がフランス人将校を捕らえ、
ある情報を吐かせようと傷跡が残らない拷問にかけている。
将校の口が固いので、次の手段として将校の愛人を引き出す中国人。
愛人は何も知らないしフランスの法律が黙っちゃいない、と叫ぶ将校に中国人は、
愛人は中仏混血だからフランスの法律には守られない、とせせら笑う。
愛人を大の字に縛り付け、鉄製のベルトつきの銅の鉢、
鼠を入れた籠、熾った炭を満たした火鉢を並べた一味。
裏切り者にはならないで、私のことは忘れて!と健気に叫ぶ愛人。
中国人は銅の鉢に鼠を入れ、愛人の腹に伏せると
鉄製のベルトを一周させてきつく締め、鍵をかけた。
そして鉢の底に熾った炭を積み上げ、将校に情報を吐く気はないかと訊ねた。
愛人は悲鳴をあげた。
愛人が動かなくなり、鉢の縁から血が一筋流れたのを見た将校は
火事場の馬鹿力というやつで一味を半殺しにした。
と同時に、フランス駐留軍が踏み込んできた。
中国人は鍵をもったまま、窓から飛び降りて自殺した。
愛人は死んでしまったのだろうか?
まだかすかに動いている…心臓の鼓動…
ではない、脇腹がおかしな具合に動いて…
鼠が脇腹を食い破って逃げ出した。
狂った将校は愛人の死体を抱きしめた。終。
27:
「オズの魔法使い」の、ブリキの木こりの恋愛の顛末。
現物手許にないのでところどころうろ覚え。
ブリキの木こりは、もともとは普通の人間で、とある娘と恋仲だった。
でもその娘の祖母は性格の悪い魔女で、孫の恋愛を望んでいなかった。
魔女は木こりの斧に魔法をかけ、彼の腕やら足やらを切断させる。
ブリキの木こりはその度に失った体のパーツをブリキのそれに置き換え、
最終的にはブリキ人間になってしまう。
娘は彼の体がブリキになってしまっていても愛してくれていたが、
全身がブリキになった結果、彼は人の心を失い、
娘への愛情もなくなって仕事人間になってしまい、娘との交流が途絶える。
その後、錆び付いて動けなくなっていた木こりはドロシーに救われる。
「人としての心や愛情」を取り戻したいと思っていた木こりは、
ドロシーと同行し、オズの魔法使いに心を授けてもらおうと考える。
オズの魔法使いはただの手品師で心を授けてもらうことはできなかったが、
その時「君にはもともと心はあるんだよ」みたいなことは言われる。
最終的にドロシーはある形でカンザスに帰れることになり、物語も終わるが、
普通だったらここで恋人のところへ行くはずが、
何故か唐突に「退治された西の魔女の代わりに西の国を治める」ことになってしまい、
恋人はどうなったのか、影も形も出てこない。
28:
実は「オズの魔法使い」には何冊も続編があり、
その中のかなり後の方の巻で、どうなったのか語られる。
西の国の王になった木こりのところに一人の少年がやってきて、
彼の冒険譚を聞く。
木こりは恋愛関連のことも含めて全部喋るが、それによると
「オズの魔法使いは確かに自分に心をくれた。
 でもその心は人に優しくすることはできても愛することはできない。
 だから彼女とはそれっきり」
と答える。すると少年に
「結婚を約束した女の人を方っておくなんて優しくない行為だ」と突っ込まれ、
確かにこれは優しくないなあと、改めて彼女に求婚しに行くことにする。
なお、木こりのところにはカカシ(オズの魔法使いでドロシーと一緒に旅をした仲間)
が同居しているのだが、そのカカシには
「結婚というのは愛情からするもので、
 同情心からするものじゃないと思うよ。僕は賛成できない」
と、突っ込まれるのだが、その発言は無視。
木こりはカカシと少年を連れて、東の国に住む彼女のところへ行くことにする。
途中色々なアクシデントを潜り抜けながら、東の国に近づくと、
ブリキの兵隊が錆び付いているのに出くわす。
油を差して動けるようにしてやると、なんと、彼も、同じ女性の恋人だった。
ブリキの木こりが娘をほったらかしにしている間に、
娘は彼と仲良くなり、彼も魔女の魔法で、ブリキ人間になってしまったのだった。
ブリキの兵隊も「自分の心はブリキの心だから人は愛せないが、
一度約束したことを違えるのは兵士らしくない行いだ」と求婚に向かうという。
まあ決めるのは彼女だし……ということで兵隊も連れて彼女のところに行く。
29:
そしてやっと彼女の家にたどり着くのだが、
木こりや兵隊が錆び付いて動けなくなっている間に、
実はドロシーによって祖母の魔女が退治されていた。
(この辺りは巻によって設定が違うので、
作者が途中で変更した可能性がある)
そして長い時間が経過した結果、娘は別の男性と既に所帯を持っていた。
ややこしいことに、この別の男性というのは、
木こりと兵隊の切り落とされた体のパーツを、
特殊な魔法でくっつけて作られた一種の人工人間みたいな存在。
「あなたたち両方と一緒に暮らせるようなものだし、私今とても幸せ」と言われ、
ブリキの木こりと兵隊は
「これが一番いいんだよ、自分たちには愛情がないんだし」と引き返すのだった。
なんというか、読み終わった後に「え?」という気持ちになった。
子供向けの童話だし、もともとギャグっぽい話だし、
あまり真剣に受け止めてはいけないもかもしれないけど、
それでもこの落ちはちょっと……。
あれだけ「心だ、愛情だ」とこだわっていた木こりは失恋(?)し、
そういうものに興味のなかったカカシの方には彼女ができたりとか、
変に恋愛に対して現実的なのは作者の趣味なんだろうか。
37:
キチママスレあたりに載ってた話
報告主はマンションの分譲部屋に独り暮らしの女性で、
ベランダに玉葱をストックしてたんだけど
ふと気が付くと玉葱が少しずつ減っていってる。
これはおかしいと見張っていたところ、隣の部屋(賃貸)の一家の女児と男児が、
ベランダ伝いに侵入してきて玉葱を盗んでいた。
どうやら母親がやらせていたらしい。当然注意するんだけど
相手は女の独り暮らしと舐めてかかって取り合わない。
管理人に苦情を言うが「分譲さんなんだから少しは譲ってあげたら…」と話にならない。
38:
録画して証拠を確保して管理会社に直接クレームを入れ、
侵入防止にベランダにネットを張ったところ、
そのネットを足がかりにして女児と男児はまた侵入。
がしかし、ネットが破れて二人とも転落、一人が氏んでもう一人も障○者になった。
隣家に責めまくられ、管理会社の担当者まで隣家寄りで
「(報告主)さんが謝罪を」などと言われたので、
今度は管理会社の親会社にクレームを入れることになった。
話し合いでは片付かず結局裁判になり、
当たり前だが全面的に隣家の非となり決着…したはずだった。
39:
後日管理会社の担当者&隣家一同が凸。
「慰謝料と治療費と教育費(ry」とやらかしたので接触禁止違反でKに通報。
隣家一同はKにお持ち帰りされ、担当者は
「あんなこと(子供が氏んだ)になったんだからお詫びがあって当然では」
と言い張り、かけつけた直属上司と親会社上司に〆られてドナドナされていった。
その上氏んだ子供の学校で「玉葱ケチって子供を頃した」と悪評を立てられ、
知り合いや親族も隣家に同情的。
あまりのことに報告主は引っ越しを決意する。
40:
前回の裁判の弁護士が管理会社がらみだった為、
今度は別の弁護士を立てて裁判をちらつかせつつ示談に持ちこむ。
(どう見ても楽勝案件なので参加希望者が増えて一大弁護団になってしまったという余談つき)
各種慰謝料、賠償金もかなりの好条件で得たものの部屋は売却、
気に入っていた自分の城を手放す事になって転居。
そして障○者になった生き残りの子供も親の介護怠慢で氏んだ。
41:
あ、端折ったら三つ目と四つ目の流れがちょっと唐突でしたね。
スレ住人や同僚に愚痴ったところみんながみんな
「それはおかしい」「管理会社の対応が屑」
「出るとこ出れば賠償金出る」「そんな噂が出るなんて地域自体の民度が低い」
と怒ったので、それに背中を押されて管理会社に金を出させて
引っ越すことにした、という流れでした。
51:
キチママ 玉葱 でぐぐったら全部読めたけれど
その後日談で妊娠祝いと出産祝いまで要求されたのか…
キチママ系は子供いる話だと後味悪いよね
隣家の子供がベランダ越しに玉葱を盗み転落
http://www.kitimama-matome.net/archives/7443777.html
92:
裁判員裁判が始まるより前の、とある奥さんの話
その奥さんは若くして結婚、お相手の男性は年上でバツイチで連れ子がいた
結婚当初は良かったのだが、その連れ子には精神的な問題があったんだ
精神病の一種で「自分に気を向けてもらうために、ワザと死んでもおかしくない行為をする」というもの
自分の首を吊ろうとしたり窓の外に飛び降りようとしたりという事を何度も行うんだ
無視すると本当に死ぬ可能性があるし、かといって死なせたくないから止めると、
さらに行為はエスカレートしていく
そんな精神病があるとは知らない奥さんは、頑張って子どもの行為を止めてた
当然、段々とエスカレートしていくその状況を旦那に相談したわけよ
でも旦那は「それはお前の愛情が足りないからだ」とパチ屋に出掛ける日々
後に「旦那が再婚したのは、妻に子どもを押し付ける為」だと判明した
親戚に相談しても「愛情を持って接さないとダメじゃない」と話を聞いてもらえない
93:
旦那も親族も頼れず、目の前で自殺しようとする連れ子を奥さんは一人で止めさせる日々
無論、奥さんの心も体もボロボロになるわな
だから、連れ子が目の前で自殺するのを止められない時が来てしまうのは当たり前だよ
奥さんの目の前で死んじまったんだよ、その連れ子
助けられなかったから茫然自失となった奥さんは、誰かが呼んだ警察官に対して
「私が殺しました」って言った
本当は殺してないけど、自責の念に駆られて言っちまった
奥さんは連れ子を殺したとして、殺人罪で逮捕
94:
後で連れ子の行動が精神病の一種だと、
旦那は子の面倒を自分に押し付ける為に結婚したと奥さんは知る
でも、裁判では有罪判決が下された
逮捕される直前の「私が殺しました」と言ったのに、
後に無罪だと主張を変えたのは何とも無責任すぎるからとして
罪が重くなったんだと
その後どうなったかは知らない
ただ、これを思い出すたびに吐き気がする
終り
95:
胸糞悪いな、吐き気がする
98:
発言小町で読んだ「一人でいることを異様に嫌がる彼氏」のトピック。
【同棲中の彼氏は寂しがりやでいつも主を側に置きたがる。
主の勤め先の出張にも「僕を置いて行っても悲しくないんだ」
「僕は悲しい」と訴えるようになり、プロジェクトから降りる羽目になった。
家にいるときは四六時中側にいて頭皮や足の匂いをかいでくる。
自立できないものか?】というトピックが立つ。
住人は「そんな彼とは別れろ」と主に返す。
主は「相談できて良かった」と今の現状を眈々と語り始める。
【彼は私に「主のいうことは何でもわかるんだよ」
「君の手足が無くなってもお世話するからね」と優しく言う。
一方、仕事に打ち込む主に対して拗ねて「僕が好きなら会社を辞められるだろう?」と愚痴を言う。
ネットやメールのパスワードも銀行口座の番号も彼に押し負けて教えてしまった。
彼の実家もおかしく弟は母親につきっきり、父親は彼の銀行口座を管理しており、
支出に対して「何を買ったんだ」と毎回息子(彼)聞いてくる。
私の実家に連絡をするのも彼は好まず、最近は彼氏の一家としかコンタクトを取ってない。】
尼崎の洗脳殺人一家の話題でもちきりだったご時世。
主のレスを見た住人は「彼氏一家も主を洗脳しているのではないか?」
「主に実家に戻って両親に話せ」「このままでは危険だ」とレスを返す。
その後、主はなんとか実家の両親の元へ行き現場を伝える。
DV被害に合ったような主の言動と話に両親は激怒。
同棲先に乗り込み彼氏に婚約の解消と今後の接触禁止を言い渡す。
一件落着かと思われた。
が、時すでに遅し。主は洗脳されていた。
【「死ぬまで世話をしてやる」「僕だけは君の味方だ」
と優しく彼は言ってくれたのに私は裏切ってしまった。
彼は暴力を振るわなかったし、乱暴な言動で怖がらせることもなかった。
勤め先にも影響が出てしばらく行けなくなったのは恥ずかしい事だ。
私は自分の人生と彼の人生を壊してしまった。
ここに相談したのも間違っていたのかも知れない。
今は罪悪感と後悔の念しか生まれない。】
その言葉を最後に主の投稿は無くなった。
100:
>>98
こういうのってカウンセラーとか専門家に頼るのはもちろん
(専門家立ち合いで)元彼と接触しながら同時に治療受けたりしないとダメなのかな
元彼がおかしいことをはっきりわからせるためには
会わないで治療できるといいよね
131:
ウォルフガング・ペーターゼン監督の映画「Uボート」?
鑑長はドイツ人だがナチス党員ではなく、昔気質の男。
ヒトラーの台頭を苦々しく思っている。部下の信望も厚い。
出撃命令が出て、ドイツのキール
港から、ジブラルタル海峡を経てフランスへ向かう。
潜水艦(Uボート)の船内は劣悪な環境だ。暗く狭く、湿っぽい。
連合軍は既にソナーを開発・所持しており、Uボートのエンジン音は勿論、
艦内の些細な生活音さえも感知され、攻撃を受ける危険性がある。
乗組員はコトリとも物音を立てられず、息を殺して敵艦が行き過ぎるのを待つ。
極限の緊張状態が果てしなく続く中、精神に異常をきたす乗組員も出てくる有り様。
艦内の志気低下を案じた艦長は、一瞬その乗組員を射殺すべきか、迷う。
132:
Uボート? つづき
その後も様々な困難に直面するがその都度艦長の指揮のもと、苦労しながら乗り越えていく。
戦闘を重ねながら航行を続けるうち、館長と乗組員の間には
強い信頼関係と絆が生まれていった。
緊張のあまり精神を病んでいた乗組員も、いつしか戦士としての自覚が生まれ、
かけがえのない部下となって働けるようになっていく。
ようやく艦は、目的地であるドイツ占領下フランス・ラ・ロシェルの軍港に到着する。
出撃したUボートが、目的地に無事到着する例は稀だ。そのくらい危険な任務なのだ。
艦長以下全乗組員を包む、栄光と歓喜!彼らは英雄だ!
狭い艦内から開放され、光を浴び地に足を着ける安堵。
その時遠方から、かすかな飛行機のエンジン音が聞こえて来たかと思うと、
敵機が姿を現し、長い航海を成し遂げた英雄たちを機銃掃射で一人残らずなぎ倒していった。
ほんの数分後、そこにはもう誰もいなくなった。
135:
>>132
邦画でも、モノクロ版の「ひめゆりの塔」なんかは凄かったな。
ラストで登場人物全部射殺されて、「完」の文字がインポーズされる結末に
初見当時、リアルで( ゚д゚)となった。
174:
>>132
最後ちょっと違う? 全員上陸してやられたんじゃなくて、
主人公と艦長が陸上から最後に見たのが、
空襲でやられ歴戦のUボートが、自軍の港で乗員を乗せたまま沈没していく光景だった……じゃなかったかな
197:
>>174
情報担当の青年将校(金髪イケメン)が艦に同乗してて、彼の目線で描かれるんだよね。
彼は最後も生き残って見届ける。
141:
元ドイツ代表GKロベルト・エンケの話もこのスレにはぴったりだと思う
ポルトガルリーグ、当時混乱のさなかにあったベンフィカで活躍したことが認められ、
02年に満を持して名門FCバルセロナに移籍を果たしたエンケ。
しかしここでは完全に控え止まりで、まともにプレーできたのは国内カップ戦、
3部リーグのノベルダ戦だけだった。
この試合で、極度のプレッシャーから何てことのないシュートを
3本も決められて敗戦、戦犯として非難されてしまう。
これが、彼を苦しめ続けたうつ病の引き金となった。
翌年、出場機会を求めてトルコのフェネルバフチェに移籍するが、
結局、ここでも試合に出られたのは1試合のみで,再び大敗。
ファンは試合中にライターや瓶などを投げつけ、敗戦の責任を押しつけた。
その後、ブンデスリーガのハノーファー96というクラブに移籍。
ここでようやく正GKの座を獲得し、最優秀GKに選ばれる。
142:
しかし06年に最大の悲劇が訪れる。
先天的な心臓疾患を抱えて生まれた娘のララちゃんがわずか2歳でこの世を去ったのだ。
それでもなお、ピッチに立ち続けるエンケの姿を見て、誰もがプロの鑑だと称賛した。
だが、簡単に割り切れるはずなどなかった。
娘の死をきっかけに、うつ病はますます悪化していった。
09年5月には生後2か月のレイラちゃんを養子に迎えたが、
皮肉にもこのことが更に彼を苦しめてしまう。
「自分がうつ病だとバレたら、また娘を失ってしまうのではないか」と…
事実、彼がうつ病であることを知っている者は妻と代理人、担当医のみだった。
その年の11月10日、エンケは家族に「じゃあね、6時半ごろには戻るから」と告げ、家を出た。
エンケは練習所に現れず、家に戻ってくることもなかった。
彼はブレーメン発の特急列車の前に身を投げ出したのだ。
その場所は、娘の墓から200メートルしか離れていなかった…
バルセロナに来たとき、子供がなかなか
出来なかったので捨てられた犬をたくさん拾ってきたという。
「犬たちが自分たちの子供なんだ」と。それだけに、やっと出来た娘をなくした心中を察すると…
ただでさえつらい話なのに、彼の死後奥さんが気丈に振舞っていたのが余計悲しい…
170:
某とある老人ホームが問題となっている。
92歳の笠井さん(仮名)はある地方のとある老人ホームに入居していた。
笠井さんは高齢な上アルツハイマー病であり、すでに話すこともままならない状態であるため、
家族の判断でこの老人ホームで介護を受けながら暮らしていたという。
離れていても、家族は笠井さんの為を思い、月15万円程度の入居費を支払っていたという。「手厚い介護が受けられるなら」と家族は思っていたのだ。
そんな中、笠井さんの担当の介護担当者が、最近耳をかきむしって、
何かを掘り出そうとしている笠井さんの行動に気付いたという。
そして注意深く様子をうかがっていると「え?何かがうごめいたかも!」と異変を発見したのだ。
これを受け、笠井さんはすぐさま病院へ送られたが、
なんと、驚愕、そこで57匹ものウジ虫が発見されたのだ!
想像するだけで気持ち悪い話ではあるが、これだけ異物が入っていれば、
耳をひっかくのも無理はない。
診察した医師は「ハエが耳の中で卵をうんでいったのでしょう」と話しており、
約2日間は笠井さんの耳の中にウジ虫がいたと推測されていたようだ。
175:
蛆って正常な細胞は食べないから傷の治療にも使われるんだってな
腐敗部分や膿を食べて綺麗にしてくれるんだとか
176:
>>175
治療用の蛆ならね。そこらの蛆じゃダメ。君の言う蛆はあれできちんと改良されてる。
201:
アーヴィン・S・コップ「信・望・愛」1930年発表
舞台はアメリカ。外人の囚人三人が、引き渡し協定に基づき港町まで列車で護送されている。
刑事が食堂車の薫製ニシンで食中毒になったので、三人は隙を見て拳銃を奪って脱走する。
A…フランス人。ギロチンにかけられるのだけは嫌だ。
B…スペイン人。ギロチンは一瞬で片がつくじゃないか。
こっちはガロットという絞め具で、執行人の気分次第で首を一寸刻みに締め付けて殺されるんだぞ。
C…イタリア人。こっちは死刑はなく終身刑だ。
暗い穴倉に入れられて話し相手もなく、ただ死を待つだけなんだぞ。
AはBCと別れ、田舎町のホテルに投宿する。
しかしホテルに私服刑事が現れたため、
エレベーターから慌てて飛び出そうとして扉で首をもがれてしまう。
BCは荒野を進むうち、粗末な小屋を見つけた。
小屋にいたメキシコ人は、白人の農場主に雇われて羊を放牧させている農場管理人だった。
農場主は月一でしか顔を出さない。
旅行中に車が故障した、と偽りメキシコ人のもてなしを受けたBCだが、
Bはメキシコ人を撃ち殺した。
202:
Bは驚くCに説明する。
メキシコ人はBによく似ている。
死体を埋めてメキシコ人のふりをして、獣を相手にのんびり暮らすのも悪くない。
Cは銃を持って好きな所に行けばいい。
メキシコ人の服に着替えたBを、Cは近くの木に縛りつけてやった。
縛るには、牛の死体から剥いだ生皮を裂いたのを使った。
(元々メキシコ人が皮を剥ぐつもりでいた、病気の迷い牛の死体)
水と食料を持ったCはとある峡谷に入った。
そこで崖崩れが起き、Cは行き止まりのいわゆる袋谷に閉じ込められてしまった。
切り立った崖を登るのは、人間には不可能だ。
Cは自分に向けて引き金を引いた。
Bの目論みでは、捜索隊はほんの4?5時間でやって来るはずだった。
手間取った捜索隊は30時間も経って、Bの死体を見つけた。
鞣しもしない生皮は、熱を加えると鉄のように固く縮まる。
CはBの指示どおり、体中に生皮の紐を巻き付けていた。念には念を入れて、首にも…。
賢明なる読者諸君にはおわかりだろうが、Bは灼熱の日光に炙られながら体中を、特に首をゆっくりと締め付けられて死んだのだ。終。
223:
>>202
全然後味悪くないw
スカッとしたぜ!
274:
スレチかもしれないが、絵本から一冊
「トビウオのぼうやはびょうきです」
物語の舞台は青いサンゴ礁で、主人公はそこに住むトビウオの家族の坊や
最初は平和なサンゴ礁で日常を送る家族の様子を紹介しているが、
ある時、遠くの海で轟音と閃光が見え、雪のような白い物が空から降り注ぐ
季節外れの雪か?と居合わせた海の生き物は首を傾げ、トビウオの坊やは海面を飛ぶ
ここから物語は重くなる
実は轟音と閃光が発せられた場所に、トビウオの坊やの父親は出かけていたのだ
父親は行方不明となってしまう
その日を境に、その付近から流れる海流に乗り、たくさんの生物の死体が流れてくるようになった
そしてほぼ同時期に、坊やは病気を患う
275:
ゴメン、坊やは行方不明だと思っているが父親は死亡と書かれていたわ
母親は様々な医者に坊やを見せ様々な薬を飲ませるが、坊やの病状は一向に良くならない
今までにない病状で、治療方法が分からないからだ
懸命な介抱も虚しく日に日に悪化、衰弱していく
目は濁り皮膚はボロボロになってく坊やを前に、母親は泣くしかできない
坊やは「良くなったら、おとうちゃんを探しにいってあげるよ」と慰める
作者の「誰かトビウオの坊やを助けてやれる人はいないでしょうか」の言葉で絵本は締めくくられる
276:
>>274
米ソ英仏中が大気圏内でボカスカ核実験やってた頃の童話かな。
277:
>>276
当たり
実はこの物語、1954年にあった第五福竜丸の事件を聞いた
とある新聞社からの依頼で描かれた絵本なんだ
つまり坊やの症状は被爆によるもの
作者は解説内で「坊やの病気は治りませんでしたとしか言いようがありません」と答えている
絵本だからサンゴ礁が爆風で破壊された絵や、死んだ魚が大量に流れてくる絵とかが載ってる
302:
小松左京「くだんのはは」
昭和20年6月、空襲で焼け出された中学三年の少年が、
芦屋のお邸に寄宿して終戦までの2ヶ月を過ごすお話。
かつて少年の家で働いていた家政婦がそのお邸に奉公しているので、
家政婦のおかげで離れに住まわせてもらっている。
お邸には眼鏡をかけた上品な奥様が、もんぺも履かず働きもせずに暮らしている。
一人娘は病弱らしく二階から下りてこない。家政婦もまだ会ったことはないという。
お邸の主人は大陸にいるそうだ。
少年は神戸港の工場に動員されて、片道13kmを毎日往復している。
お邸の中は別世界のようだ。
ある日池の鯉を眺めていると、奥様が言った。
「ドイツ鯉というのよ、鱗が所々しかない奇形なの。奇形の方が値打ちが出ることもあるのよ」
教師も軍人も苛立ち、少年たちを毎日殴る。
空襲警報が鳴れば、仕事を中断して山に逃げるしかない。
お邸にはラジオも防火砂も火叩きもない。
空襲警報を聞いても平然としている奥様に、少年は思い切って問いかけた。
「小母さん…小母さんは、スパイなの?」
奥様はぽつりと言った。
「そんなのだったら、まだいいけれど」
303:
二階からは時々、女の子の悲しげな細い泣き声が聞こえる。
家政婦は台所で、金盥一杯の得体の知れない生臭いどろどろのものを用意していた。
それは病弱な娘の食事で、二階の廊下に置いておくといつの間にか空になっていて、かわりに血膿で汚れた包帯が入っているという。
奥様の実家は九州の旧家で、切支丹を密告して財産を奪って成り上がったそうだ。
その怨みが積み重なって女は代々石女(うまずめ)になり、
たまに子供を生んでもすぐに死んでしまうという。
(でも小母さんは違うじゃないか)
奥様の夫の実家も似たようなもので、小作人の怨みがなぜか獣の姿の守り神になった。
守り神は財産を守るが、かわりに当主は気が狂うか酷い死に方をする。
「私の娘が守り神なのよ。おかしなものね、怨みで守られているなんて」
8月13日、奥様は言った。
戦争は終わった。陛下がそれをお告げになるのは明後日になる。
娘がそう言ったから間違いない。娘はもうすぐ死ぬ。
二階から一際悲痛な泣き声が響いた。
8月15日、少年は怒りにまかせて二階への階段をかけ上がった。
(お前が予言したから日本は負けたんだ!)
304:
障子を力任せに引き開けると、そこには牛がいた。
京鹿子の振り袖を着て綸子の座布団に座った牛。
体は13?4の女の子で、額には角があり、茶色の毛に覆われて、
大きな目に草食獣の悲しみをたたえて。
細く高い女の子の声で泣いていた。
腕から指の付け根まで血膿で汚れた包帯を巻いて。
「とうとう見てしまったのね。その子はくだんなのです」
人と牛を一つにして件と書く。
件は歴史上の凶事の前兆として生まれ、
異変についての一切を予言して凶事が終わると死ぬ。
奥様は少年に、件を見た事を黙っているように言った。
公言すればきっと悪いことが起こる、出張中の父にも疎開している母と弟妹にも。
少年は約束を守った。
「しかし僕は22年後の今、この話を公にする。誰か件に詳しい人はいないだろうか」
「あのどろどろの食べ物は一体何だろうか」
「今年生まれた僕の長女には角があるのだ」
「件を見た者は件を生むのだろうか。これは異変の前兆だろうか」
「誰か教えてくれ!」
305:
コロコロか何かで読んだうろ覚えの話
腕のボタンで人生をセーブロード出来るようになった主人公
初めは色々その能力で好き放題やってた
ある日旅行に行く事になり、飛行機に乗った主人公
しかしその飛行機が墜落し、主人公はロード機能で飛行機が落ちる前に戻る
何とかして回避しようとするも、別人に腕握られて、
空港内だったか飛行機内だったかでセーブされてしまう
落ちる事が分かってる飛行機の中で、
しかもロードしてもセーブ時点のせいで何も出来ない主人公
みたいなオチだったと思う
コロコロで死ぬのを分かってて待たなきゃいけない系のえげつない話が出るとは思わなかった
310:
サザエさんで
1、呉服売り場で質はいいけど高価な着物を買おうか迷ってる母と娘
2、店員「こちらは高いですがお嬢様がずっと長く着られるいい品物です」
3、娘が結婚したり母親になったりする未来を想像する母と娘
4、天使「何時何分、交通事故で天国に来る予定です」
 神様「時々神様の仕事が嫌になる」
325:
>>310
うわぁー
こりゃ久々にガチで後味悪い話を聞かせてもらったわー
サザエさんがらみも結構ヤな話多いね。
371:
小学生の頃、友達に借りた『魔少女のおもちゃ箱』っていう漫画が後味悪くて未だに
トラウマなんだけど、調べてみたらこのスレでよく名前が挙がる関よしみさんの漫画
だった。
女2人、男1人が雪山で遭難して老人と少女が山小屋に逃げ込むんだけど、吹雪は
止まないし部屋に鍵かけられて自由に動き回れない。
で、その小屋に女の子の両親の足のないミイラを見つけてじーさんを問い詰めると
「あの子は悪くない、純粋なんだ」みたいなことを言うだけ。
少女は友達と言って足をとったゴ●ブリを主人公たちに見せる。
足をとっているのは逃がさないため。
その後も少女がゴ●ブリ握った手でハンバーグをこねたりしているので耐えられなくなった
3人の中で美人な子が「もういや!帰る」と言って小屋を出て行こうとする。
それを聞いた少女が「じゃあ、これ」と言って握った手を差し出すと足のないゴ●ブリが!
驚いてバランスを崩した美人の子を少女が暖炉に押して燃やす。
全身火傷はしたものの全身黒焦げでかろうじて生きているような状態。
そんな子を助けるためにこの小屋を逃げだすことを決意した主人公の男子と女子と
目が覚めたじーさんが車で出て行こうとしたところを少女はじーさんの猟銃でじーさんの
頭を撃ち「行かせない」みたいなことを言って主人公たちを追い詰めるけど、どうにかして
逃げ出せた主人公たち(黒焦げになった子はどうなったか覚えてない)。
主人公の女子の足に少女の手だけが残っていた…っていう。
同時収録されていた話しもトラウマものだった。
372:
>>371
女2人、男1人が雪山で遭難して老人と少女が山小屋に逃げ込むんだけど、吹雪は
老人と少女が住む小屋に逃げ込む の書き間違いだった…。
384:
いつものように一日を過ごし、いつものように床に入ったある一家。
その一家の住む家の前では、数カ月前に水道管工事が行われていた。
その際、水道管の横にあるガス管にかすかな歪みが生じた。
歪みは数カ月をかけてガス管に亀裂を生じさせていた。
そしてある日の深夜、亀裂から漏れたガスはその一家の住む家に一気に侵入した。
翌日、付近の住民の通報で消防隊員が捜索した際には、
一家はまるで眠っているように息を引き取っていた。
死因は都市ガスに含まれる高濃度の一酸化炭素。
吸えば人は一瞬で気を失い、酸欠状態に陥る。
一家はおそらく自分たちの命の危機にも気づかず亡くなってしまったのだろう。
そしてその住宅は、事故から30年以上たった今も廃墟として放置されている。
駅前商店街の一角、人通りの多い場所である。
あの事故を知っている市民は、廃墟の前を通るたびに、なんとも言えない物悲しさを感じる。
人はいつ死ぬかわからない。自分に落ち度がなくても。
387:
>>384は、全国紙の一面になるような事故だったにもかかわらず(最終的に10名死亡)
今は全く風化してしまってることにびっくり。
ネットでぐぐっても関連するページはわずかにしか出てこないし。
396:
733 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/02/16 00:32
もう、20年ほど前の話ですが、踏切事故を目撃しました。
小学校2年生か3年生くらいの女の子が子供用の自転車で踏切を渡ろうとして
踏切のレールの溝に、自転車の前輪がはまり倒れてしまいました。
その弾みで、女の子の片足もレールの溝にはまってしまって抜けられなくなってしまったのです。
昼間でしたから、周りには人がいっぱいいて、
女の子を引っ張る人、自転車を片付ける人それぞれ助けようとしました。
自転車は簡単に溝からはずれたのですが、女の子の足がどうしても外れないのです。
その内、警報機が鳴り始めたので、
その場にいた男の人が、あわてて発炎筒を炊いたのですが、
電車はそれに気づいたのか、気づかないのか、どんどん近づいてきて、
遮断機が完全に下りたころには、助けてようとしていた人も
蜘蛛の子を散らすように、逃げて行きました。
最期に女の子は、「死にたくないよー」叫び、次の瞬間電車に轢かれてしまいました。
情けない話、私は警報機が鳴った時点で、怖くて逃げてしまいました。
後になって人伝に聞いたところでは、女の子の足は溝にはまった拍子に
足首のところで、曲がって折れていたそうで、
線路を切断しない限り助けることができない状態だったそうです。
私は、女の子の最期の叫び声は聞きませんでしたし、死体も見てません。
でも、今だ遮断機の音がトラウマになっています。
427:
主人公の喪女は、勉強はできるけど容姿には自信がなく、
気後れしてあまり外見に気を配らない地味っ子
父の趣味に影響されてギターを嗜み、軽音部に所属しており、
先輩の物静かなイケメンに惹かれていた
進学コースの喪女は特別カリキュラムに忙しくあまり部活に参加できていなかったが、
コツコツと実力を磨いて先輩に認められ、行く行くは恋の対象になり告白されたいと夢見ていた
喪女には正反対の友人がおり、彼女は派手で
お洒落が大好きな子だが、幼馴染で不思議と馬があった
コツコツと努力する喪女とは正反対に勉強嫌いで頭が悪く、
無趣味でなにをやっても長続きしない
好きな人ができるとすぐにその人にあわせて趣味をつくるが、
告白が性急すぎて失恋してばかりだった
喪女は友人に憧れを抱く一方で、「アリとキリギリス」に例えれば
自分はアリで彼女はキリギリスだなと思っていた
物静かイケメンは陽気イケメンと仲がいいのだが、
喪女の友人は陽気イケメンに恋をするようになった
陽気イケメンにアプローチするために、友人はコードもろくに読めないのに軽音部に入ってきた
全く行動が早い奴だなと喪女は呆れていたが、
友人は進学コースではなく普通コースで時間を持て余しており、
喪女よりも頻繁に部に出入りするうち、拙いながらもすぐに楽器を弾けるようになり、
社交的な性格から部のムードメーカーとなった
やがて友人が陽気イケメンに告白したところ、
部活に勤勉な姿が魅力的に映ったのか先輩はOKして二人は恋人になった
喪女が進学コースで遅くまで残って勉強する一方で、
友人・陽気イケメン・物静かイケメンは三人で下校するのが日常になった
楽器なんて最近弾き始めたあの子がなんで部で認められた
存在になってるのよーと喪女は密かに嫉妬するようになった
一方で、物静かイケメンと仲のいい陽気イケメンの彼女であるなら友人なら、
自分と物静かイケメンの橋渡しをしてくれるかもと思うようになった
「今度早く帰れる日があるから、私も一緒に帰っていい?」と
喪女は意を決して友人に頼み込むが、
友人は「あ、それはちょっとだめだと思う」とすごく困ったように言ってきた
浅ましくすがってみたのに叶わず、迷惑そうにされた!と益々喪女は傷つき、
友人に憎悪すら抱くようになった。
428:
実は友人は、陽気イケメンと付き合い始めてすぐに、
友人と物静かイケメンをくっつけようとがんばっていた。
「私は喪女ちゃんと仲がいいから、今度喪女ちゃんも下校グループに
一緒に来てもらおうと思うんです、いいですか?」
と言ってみたところ、
物静かイケメンは「あの子もさくて気持ち悪いよね。
部活もたまにしか来ないし舐めてる感じ、俺は正直いやだわー」といった返事が返ってきた
これは脈がないどころではないし、近づけさせたら喪女が傷ついちゃうなと考え、
友人は二人をくっつけさせる作戦を諦めた
友人は喪女を可哀想だと思う一方で、
片思いをしているくせに身なりに気を使わず好意も示さないような喪女は、
「アリとキリギリス」で言えば努力をしないキリギリスの方だなと思っていた
喪女は、勉強も音楽もあれだけ努力しているのに先輩にはまるで近づけない事、
友人がその橋渡しすらしてくれずまるで自分を軽んじているようである事、
それらに傷つき、取り柄であった勉強にも身が入らずずるずると転落していった
気持ちを切り替えてまたがんばれば取り返しがつく範囲ではあったが、
ネガティブすぎて視野狭窄に陥った喪女はもう死ぬしかないと考え、自宅の風呂場で手首を切った
最後に何か言おうと友人に電話をかけたものの、用があるのか出てくれなかったので、
喪女は死んでいくまでの間、留守番電話に向かって恨み言をつぶやきつづけた
432:
>>428
文章わかりやすかった。
面白かった。
このスレは話の内容だけじゃなくて
文章力も大事だな。
459:
楳図かずおの「おろち」のある一話。
1歳になる息子・優の誕生日をお祝いしていた夫婦。
父親も母親もいい大学を出ており、
優もきっと成長したら立派な人になってくれるだろう、と思い描いていた。
しかし、その夜その家に強盗が入る。
偶然起きた優が強盗を見て大声で泣き出したのに焦り、強盗は優の首を刺して逃亡する。
結局、強盗はすぐに逮捕され、「会社をクビになって金に困っていた、
嫁や子供のために仕方なくやった」と泣きながら自白した。
そして数年後、優は刺された傷の痕は残っていたが、健やかに成長していた。
しかし、傷が原因でクラスメイトからいじめられ、家に帰ると母親から勉強を強制される毎日だった。
特に勉強漬けの生活が優にはキツく、
テストで悪い点をとってその度に母親に折檻されるのはいつもの事だった。
ある日、宿題で図書館の過去の新聞を調べていると、自分の傷の原因を知ってしまう。
そして、そのままその強盗の家に向かうと、強盗の妻が泣きながら
「あなたには会いたくない」と優を締め出す。
全てを悟った優はその日から自分ですすんで勉強をするようになる。
そんな優を不安そうな目で見つめる母。
それから、優は中学校で一番の成績になり(本来は二番だったが、
一番だった生徒を汚い手で引きずり落とした)、難関高校にも合格した。
そして、大学入試の前日、母親が珍しくコーヒーを差し入れしてくれた。
それを飲んだ優は翌日酷い腹痛に襲われるものの、入試へと向かい、見事合格する。
それを聞いて取り乱す母親は取り乱しながらも優にすべてを語る。
実は、本当の優は強盗に刺された傷が原因で死んでいたのだった。
母親は優を殺された怒りと憎しみで強盗の子供を無理矢理引き取った。
そして、勉強を強要させ、出来が悪い様を見て「こいつは私達の息子とは違い、
強盗の息子だから出来が悪いのだ」と優越感に浸っていたのだった。
更に、今の優の傷は母親がナイフで刺したものだった。
全てを語り終えた後、母親はナイフで自らを刺した。
「殺人犯の息子はやっぱり殺人犯、これで貴方の大学合格も取り消しね・・・」と涙を流した。
色々あって最終的にはハッピーエンドになるんだけど、だからこそ逆に後味悪かった。
460:
>>459
あれは結局、家族として(たとえそれが偽りであっても)
長年過ごしている間に見えない絆が出来上がっていた、
という話だろ。
泣きながら抱き合うシーンはその象徴だし、どう読んでも後味悪くはないんだけどな。
469:
上で断章のグリムの話が出てたけど、
同じ短編の中だと自分はこっちの方が後味悪かった
ということで投下する、長いです
主人公は中学生の少女
少女は父親が再婚してから、継母と反目し合っていた
継母が実母の物を捨て、家の中の物や父親の服装等を
継母のものに塗り替えていくのが許せなかった
父親に対しても、「お母さん」を大切にしていない、継母の言いなりだと反発していたが、
父親は「この年頃の女の子は難しい」と向き合うことを放棄するばかり
少女が大切にしていた形見の指輪を、継母が残飯に混ぜて野良猫に食わせた事件からは、
彼女はいっそう継母を憎み、実母を守らなくてはと思いを募らせる
(指輪自体は、野良猫が道路に飛び出した拍子に車に轢かれたため、その死骸の中から見つかった)
ある日、少女が風呂から上がると、
入浴時以外は外さないようにしていた指輪が再び消えている
継母を問い詰めてもあしらわれ、少女は考えた末に
「また野良猫に食わせたに違いない」という結論に辿り着く
そして少女は指輪を取り戻すため、夜毎に外出しては
野良猫を食べ物で誘き寄せ、殺して腹を開くという行動に出始める
途中で友達の姉と出会い、助けを得て「作業」は効率的になっていったが、
実母が大好きだった猫を殺さなくてはいけないことや、猫を殺す感触から、
少女の精神は次第に磨耗していった
とうとう実母から教わり趣味だった料理まで、
猫の解体を思い出して出来なくなってしまい、彼女は自分の限界に泣く
470:
そしてある夜、とうとう深夜に帰宅した所を父親に咎められ、
血塗れの刃物やハンカチを見つかってしまう
驚く両親に、少女はこれまでの鬱積をぶちまけ、継母の行いを責めた
それを聞いた父親にも問いただされ、継母は指輪を盗ったことを認める
しかし指輪の行方は、少女の予想とは違い「売ってしまった」というものだった
自分のしたことはなんだったのかという悲しみと罪悪感から、
「私とお母さんにそんなつまらないことをしたのか」と少女は激昂する
両者を宥め継母を謝らせた父親も、結局少女の気持ちを何も分かっていないことに気づく
絶望した少女は残っていた刃物を取り出して両親に切りつけ、家に火を放った
少女は、協力者であった友達の姉の所へ行く
そして経緯を話して謝った後、付近のマンションから身を投げた
翌日、火はすぐに消し止められ、父親は重傷だが命に別状なし、
継母も軽傷だというニュースが流れた
これだけでも後味悪いけれど、最後にもう一つ
「友人」は本編のヒロイン、「友人の姉」は本編では故人だが、
姉は両親を刃物で惨殺した後、家に火を放って自らも焼身自殺したという経緯が語られている
今回の話がそのきっかけになったことが暗示されて、話は終わる
471:
うえー、後味悪いっていうか胸糞
微妙に現実でもありえそうなのが余計に胸糞
478:
お笑いだけど、なだぎ武が所属するザ・プラン9の芝居のDVDに後味の悪い話が多い。
「仇男」
年に一度、各県で選ばれた5人が仇討ちを赦される仇討法が施行された話。
ビルの一室の処刑場に集められたのは、ホスト、ホームレス、アイドルオタ、劇団員。
5人目は仇討法の案内、面接をしたメガネの職員本人で、自分自身への仇討ちを希望してる。
残りの4人は、それぞれが仇討ち相手だと聞かされる。
メガネが睡眠薬で4人を眠らせ、その間にひっそりと銃で自殺。
それを皮切りに殺し合いが始まるが、劇団員がこの異常性に気付いていた。
「自分には本当は仇討ち相手なんていない、演技の練習のつもりだった。
なのに仇討ち相手がオタクだと教えられた。何かおかしい」
訴え虚しく劇団員は死に、最終的に相討ちで4人全員が死亡。
死体の転がる部屋の中、死んだフリをしていたメガネの高笑いが響いて暗転。
テレビでは大阪のビルで4人の死体が見つかったという緊急報が。
画面が切り替わり、メガネが娘の心臓手術の為の募金をしている場面に。
劇団員が手持ちがないからと、度数のないテレカを。
ホストがぶつかって募金箱を落とし、オタが踏みつける。
ホームレスが募金の金を盗んで去って行き、愕然とするメガネを映して、作品は終わり。
仇討法が本当なのか、メガネが担当職員であるのか一切分からないけど、
メガネが4人に仇討ちする為に計画した事らしい。
作中の新聞を読むシーンでその娘が手術出来ずに死んだニュースに触れていて、
何とも救いのない、お笑いらしからぬ後味の悪い作品。
他にも地球滅亡、大地震で壊滅など、破滅的な結末の作品が多々ある。
2人の脚本家のうち、リーダーの久馬脚本はこういうブラックなものが多いのでオススメ。
480:
>>478
不条理系ホラーの縮小版って感じでいいね
洋画でありそう
481:
>>478
劇団員なんて貧乏だから手持ちがないってのもありがちなのに
劇団員については後味悪いな
500:
既出みたいだけど松本清張の鬼畜の映画版が後味悪い
突然転がり込んできた愛人の子ども3人を正妻の指揮のもと消して行く男の話
一番下の乳児は育児放棄による衰弱の上、正妻に顔にシートをかけられ窒息死
3歳の女の子は東京に連れてかれ好きなスパゲティを食べさせて貰えるけど、
そこで自分の名前も住所も満足に言えないのを確認されてから東京タワーに置き去り
6歳の長男は青酸カリを自ら飲むよう促されるが上手く死ねず崖から突き落とされる
虐待のシーンはあまり出て来ないけど赤ちゃんの泣き声や子どもの
嗚咽から酷い目にあわされているのが分かる演出で後味が悪い
502:
>>500
ある番組で、女優さんが印象深い仕事をきかれて、ある映画をあげていた。
当時エフェクトも無く、泣き声のために子役の赤ん坊を本当に叩いたから。
(もちろん撮影時には、本当の母親もきちんと現場には居た。)
で、その作品が>>500が紹介してくれた鬼畜。
その番組観覧席に赤ん坊役の青年が招待されており、
「覚えてる?本当にごめんなさい。」
と女優さんから謝られるも、赤ん坊の頃だから本人は全く覚えていないとのことでした。
503:
>>502
岩下志麻、本気で赤ちゃんに嫌われて遠くから見つけても
変装してても大泣きされるようになって辛かったって言ってたな
本人がトラウマにならなくて本当良かった
516:
赤い文化住宅の初子
マンガと映画とあるけど、映画の方について
ただ昔に見たから、色々と違う部分があるかも
主人公の初子は中学生で、兄と広島で二人暮らしをしている
父は借金苦で蒸発中、母は借金返済のため、過労死している
そのため生活が苦しい
兄は中卒で工場で働いて、初子もラーメン屋でバイトしてるけど、ぜんぜん足りない
バイト帰りには「金、金、金…」と思わず口から出るほど何もかも足りない
電話もない
そんな貧乏暮らしを恥じている彼女は、クラスメイトと距離を置きがちでいる
というか、無限の未来を信じ、無邪気な親切心にあふれるクラスメイトとは言葉が通じない
518:
初子2/4
兄は中学卒業後は働けと言う
初子は進学したい
勉強を教えてくれるボーイフレンドと同じ高校に行きたいからだ
彼は将来結婚しようとまで言ってくれている
ある日兄が工場をクビになり、初子もバイトをクビになり、生活はますます苦しくなる
いよいよ追いつめられるなか、親切な女性が現れる
言葉だけでなくお金までくれた
が、その女性に連れられて行った先は宗教施設だった
運よく担任が居合わせたために帰宅できたが、担任は彼女を突き放す
「あんた、いっつも誰かが助けてくれるいうて思うとるんじゃろ」
519:
初子3/4
結局進学は断念し、何とか就職先を見つけ、働く初子
ある日ホームレスが声をかけてくる
父親だった
激しく拒絶された父親は、文化住宅に火を放って焼身自殺する
母親との思い出のつまった家も、思い出の品物も無くした兄妹は、
大阪に引っ越すことを決意する
出発の日、授業を抜け出して、結婚の約束をしてくれたボーイフレンドが見送りに来てくれる
初子と彼のキスシーンで幕
520:
初子4/4
最後に光があるようだけど、実は初子には妄想癖があり、
ボーイフレンドのくだりが妄想らしい暗示がある
教えてもらった自宅の電話番号にかけても通じない?とか
もしも妄想なら、ただ悲惨な話ということになる
加えて中卒の兄妹で大阪に行っても、生活は相当苦しいだろうから、
未来は明るくはなさそうだと思われる
登場人物が皆、初子の味方である部分とそうでない部分があって後味が悪い。
変にリアルで
544:
C・S・フォスター「戦慄の生理学」
ヒトラー政権下のドイツで、若くして生理学教授になった優秀な青年が重要な研究をしていた。
軍医の叔父は強制収容所に奉職していたが
元々研究者志望だったので、研究内容を知らずに青年を応援していた。
青年は叔父に、研究内容は「恐怖の生理学的考察」で
政府が実験材料を提供してくれる、と説明し、実験室に案内する。
実験材料はポーランド人(山岳)とチェコ人(地中海)とユダヤ人(セム人)だった。
我がゲルマン民族(北欧)が世界最強だと証明するためノルウェー人を実験に加えたい、と力説する青年を、叔父は褒め称え励ますしかできなかった。
何しろ実験は親衛隊の衛兵も手伝っていたし、学長は学者でもない宣伝省の将軍なのだ。
(被験者にルーレットを回させ、7回連続で赤が出れば処刑すると伝え、
体温や心拍数を計測する実験)
その後、青年は強制収容所で拷問死した。
叔父は一介の軍医なのでどうすることもできなかった。
面識のあった学長から昼餐会の招待状が届いた。
宣伝相ゲッペルスが糸を引いた、知識人の動向を探るためのパーティーである。
学長は叔父に愛想よく話しかけた。
「君の甥のことはまったく残念だ、大いに期待しておったのに」
「事もあろうに、我がゲルマン民族が死の恐怖には、劣等民族どもと同じ生理的反応を示すことを立証した、と主張したのだ」
「これほど狂った馬鹿馬鹿しい意見があるかね」
547:
姉ちゃんが大学卒業して保育士になって、とある病院の医師や看護師の子供を預ける、病院の敷地内にある保育所で働いてたときの話なんだが
たまに子供達が窓の外の、ある方角に向かって一斉に手を合わせることがあって
「なにしてるの?」
て聞くと「なむなむさんがいるの」
て言うらしい
親御さんになむなむさんについて訊ねてみたら
「仏壇やお墓に手を合わせるときになむなむしてとは言うけど」
て言われたらしい
548:
うわ…子供と動物には見えるって言うよね…
550:
既出かも知れんけどコピペ
もしある日突然、身に覚えの無い数千万円の借金の請求が届いたら、あなたならどうするだろうか。
しかも、請求者が悪徳な詐欺集団ならいざ知らず、なじみの深い「おらが村」の農協だったとしたら――。
地元農協からあずかり知らぬ借金を背負わされ、しかも裁判でも言い分が認められずに、1,000万円以上の支払いを余儀なくされたひとりの男性がいる。
沖縄県名護市に住む金城正さん(仮名)のもとに、沖縄県農業協同組合(以下、沖縄農協)から約6,400万円の債務に関する通知が届いたのは平成14年5月のこと。
書面の内容は、金城氏が平成5年と6年の2度にわたり、合計7,000万円の融資を名護農協(後に合併して「やんばる農協」→再合併して「沖縄農協」)から受け、
その返済がないために債権を東京の債権回収会社に譲渡するというものだった。
ところが、金城さんにとっては全くの寝耳に水の話。
そもそも、農協は平成5年と6年に融資をしたといいながら、
その日まで9年の間、一度たりとも返済を求めた事実はない。まさに青天の霹靂。
普通であれば狐につままれたような気持ちになるところだが、
金城氏はある事件を思い出して強い不安感に襲われたという。
「ある事件」とは、それより3年前の平成11年、
やんばる農協時代に起きた巨額の不正融資事件である。
同農協の金融課長だった男がカラオケ店経営者の知人と共謀し、
オンライン端末を不正に操作して知人やカラオケ店従業員の名義の架空口座を多数開設。
貸付権限がないにもかかわらず、決裁を得ないまま架空口座へ融資を繰り返した。
不正行為は92年7月から96年3月まで3年9カ月続けられ、不正金額は発覚しただけで約7億円。
那覇地裁は平成11年10月、「犯行は常習的。犯行態様は悪質極まりない」として、
元金融担当課長に懲役4年の実刑判決を言い渡している。
金城さんに通知が届いたのは、その3年後の平成14年。
やんばる農協の事件は当時地元でも大きな騒ぎとなったため、
当然ながら金城さんは事件との関連性を疑った。
事実、農協から取り寄せた口座開設申込書を見ると、
金城さんは逮捕された共犯者が経営するカラオケ店の従業員という形にされており、
さらに記入された住所と名前の筆跡は、金城さんのそれとは似ても似つかぬ他人のものだった。(続く)
551:
その後、平成15年8月には裁判所から「不動産競売開始決定通知」が届く。
つまり、知らない間に自身の家屋や土地が抵当に設定されており、
その競売が執行されるというのである。
精神的に大きなショックを受けた金城さんはこの時期から体調不良に陥り、
血圧上昇やろれつが回らないなどの症状が出始め、今も通院が続いているという。
身に覚えのない借金で家屋と土地が取り上げられる――。
追い詰められた金城さんは、平成16年に抵当権抹消を求めて裁判を起こすが、
翌年棄却。控訴するも平成18年控訴棄却。
さらに上告も不受理となり、ついに平成19年1月に金城氏の敗訴が決定してしまう。
借りた覚えのない多額の借金を請求されるという無茶苦茶なこの事件。
金城さんはいったいなぜ敗訴したのか。
関東のある農協で長年融資を担当していたA氏(52歳)は、
今回の事件を「沖縄農協による組織ぐるみの犯罪隠ぺいであることは間違いない」としたうえで、
「この手の裁判のポイントは立証責任。ただし、それが難しい」と説明する。
「裁判ではどんなに状況が怪しくても、立証できなければ勝てません。
例えば、今回の事件では、架空口座を作ったときに金城さんの偽造印鑑が使われていますが、
それが偽造であることを立証するとなると、偽造した人間の自白しか方法がない。
だから、裁判では立証責任を押しつけた方が勝つんです」
実際、那覇地裁の判決文には、「(やんばる農協の金融担当課長)による不正貸付であった可能性は大いにあるものの、その真相は不明というほかなく、
この事態は立証責任を負担する原告(編注:金城さん)の責任において
解決されるべきものである」としているのである。
裁判所としても怪しいことは間違いないとしながら、
それを立証するのは被害者たる金城さんにあると言っているのである。
「裁判所は事実を追求する場所ではなく、原告の立証を判断する場所」(A氏)であるとはいえ、一般的な感覚からいえば理不尽極まりないとしかいいようがない。
その後、債権は別の回収会社に転売され、その回収会社は金城さんに対し、
「1,342万円を支払えば競売申し立ては取り下げる」と打診。
敗訴をして打つ手がない金城さんは、家屋と土地を守るために平成20年4月、
断腸の思いで1,342万円を回収会社へ支払ったという。
553:
もういっちょ実話系(ロボトミー)
昭和33年6月5日、坂本一仁は河口湖畔で生まれた。
銀行員だった父親は仕事と家庭を放り出して行方がわからなくなっていた。
母岩瀬幸子(24)は一度は一仁を堕ろそうとしたが、割烹旅館で働きながら一仁を産んだ。
生後3ヶ月の頃、母は上京し、新宿のクラブに勤めた。
一仁は甲府の祖母と2人で育った。
母は学齢になったら一仁と暮らすのを夢見ていた。
母はホステスをやめ、池袋でスナックをやっていた。
 
昭和40年4月、一仁は上京し日之出小学校に入学した。
しかし、5月に知恵遅れとして大塚台小学校特殊学級に転校させられた。
一仁は目をパチパチするようになり、1年生の終わり頃、
一仁は数秒から10数秒、瞬間的に意識をなくす発作を起こした。
昭和42年1月19日、担任教師の紹介で、都立梅ヶ丘病院に通院した。
投薬を受けたが、1人で通学し、問題なく友達と遊んだ。
 
11月23日、全身けいれんの発作を起こした。
翌8月に2度目の発作を起こし、梅ヶ丘病院に入院した。
なじめず、1週間で退院した。
母は池袋に近い病院を希望し、東大分院精神科外来を紹介された。
分院で検査をしたが検査結果に疑問があると、東大脳外科を紹介された。
一仁は検査を嫌がった。
それで検査には全身麻酔が必要だと入院する事になった。
11月22日、一仁は入院した。
25日、脳外科の長、佐野圭司教授が大勢の弟子を連れて回診した。
佐野は一仁のカルテに「難治性てんかんでステレオ(定位脳手術)適応」と書いた。
検査の前日、1回の回診で検査入院をしたはずの一仁が
ロボトミー手術を受ける事になってしまった。
病院はいつまでも一仁を退院させなかった。
母はやっと一仁を退院させ、分院に通院させた。
投薬で症状は落ち着いて来た。
554:
昭和44年11月27日、朝11時、東大脳外科からの突然の電話で一方的に入院を言われた。
母は一仁を早退させ、病院に連れて行った。
 
12月2日、頭蓋骨に穴を空けて脳波を調べるなどの検査を受けた。
6時間以上かかるつらい検査だった。
 
12月11日、一仁はロボトミーをされ、12月30日、歩く事もできず母に背負われて退院した。
発作も続いていた。
昭和45年1月3日、朝から何度も発作を起こした。
母は病院に連絡した。
1月8日の再入院を指示された。
 
入院した。
1月20日に2度目のロボトミー手術が行われた。
1度目も2度目も検査名目で手術だという事は知らされなかった。
 
2月7日、一仁を病院から退院させるよう連絡があった。
悪化していた。
主治医は冷たかった。
一仁を捨てたのだ。
2月15日、退院。
寝たきりの一仁は1日中「ウルトラマン」と「仮面ライダー」の主題歌を聞くだけで、話す事もできなかった。
曲が終わると、一仁が母にだけわかる声でせがむ。
母は何度でもテープを再生した。
床ずれが酷かった。
一仁にはヒダントールF錠が処方された。
副作用で歯肉が増殖し、口の外にはみ出した。
流動食しか食べられない。
1口ごとにむせて、まわりは嘔吐物で汚れた。
舌が喉の奥に沈み呼吸困難になった。
眠っている時は顎を上げておかなければならなかった。
555:
母は往診を依頼した。
だが、担当医は連れて来いと取り合わなかった。
病院に行っても、担当医と会う事もできなくなった。
知り合いだった保険関係の新聞記者が顔を出してくれた。
すると、医師はすぐに出て来て往診を承諾した。
態度がまったく違った。
往診はおざなりだった。
手ぶらで来て、スリコギを出させ、一仁の体を叩いて見るだけだった。
貧しい母子家庭と見てか、馬鹿にしきっていた。
 
一仁は衰弱して行った。
母は病院の対応が許せず、弁護士に会った。
昭和48年6月、母は訴訟を起こした。
 
昭和49年3月21日、一仁は死んだ。
18歳だった。
裁判は続いていた。
576:
地獄少女 二籠というアニメから 第7話「絆」
このアニメは閻魔あいという幽霊少女が、人々から依頼を受けて、
目的の人物を地獄へ流すというのが主な流れ
エミは4人家族の妹で、家族構成は父母兄。
物語は、兄がバイクで事故死したことから始まる。
兄だけが生きがいだった母は取り乱し、マスコミや市に道路の不備を訴えかける。
兄にだけ愛情を注がれ、半ば放置されるように育ってたエミは、それでも母を心配し、
自分が認められるように母のサポートをする。しかし母は全く兄以外に興味を示さない。
あるときエミは、兄の机から藁人形を見つける。そこへ閻魔あいが訪れる。
「あなたの兄はある人を地獄へ流す契約をした。藁人形に結んである紐を解けば契約は成立する。」
母は相変わらずマスコミや市に食って掛かるが、
市からは事務的な対応をされ、マスコミからは飽きられ無視される。
兄に関するホームページを立ち上げ、ひたすら兄のことばかり考える母親。
最初はエミのことを気にかけていた父親も、いつか酒浸りになり、自暴自棄になる。
家族のため、部活をやめ学校にも行かず家事をするエミ。
ある日母親は兄に関する本を自費出版をするのだと大金を借りてくる。
さらに兄の事故現場に祀られた地蔵の首を持ち帰り、頬ずりをしながら兄の名前をつぶやき続ける。
そんな母を見て、酒浸りの父はゲラゲラ笑う。
ここで、エミは生前の兄の言葉を思い出す。
「母親がいるから俺は何時まで経っても何もできない。エミだってそうだろう。」
その時は兄の言葉を否定したエミだったが、この状況を目の当たりにして気づいてしまった。
自分は本当に母親に必要とされていなかった。
そして、自分が必死にサポートしてきた母親は兄の言うとおり障害でしかなかった。
耐え切れなくなったエミは、藁人形の紐をほどき、母親を地獄送りにする。
その後、父親は「ははをさがしてきます」という書き置きを残して失踪する。
唯一自分を認めてくれていた父親にも去られてしまった。
エミはいるはずもない家族分のカレーを食卓に用意し、
狂気の浮かぶ目で書き置きを見ながら言った。
「おっかしーな。みんなちゃんといるのにね。いっただっきまーす」
596:
世にも奇妙な物語より 「ビデオドラッグ」
夜道、女性の背後に迫る足音。
振り返ると男が追いかけてきて、目をナイフで切りつけてきた。
そして自分の目にもナイフを向ける男…。
食事をしながら朝刊を見る鳴海。
そこには、彼女が教授を務めている東都大学の
心理学研究室の助手が殺人を起こした記事があった。
受講していた生徒・マユミと一緒に昼食を取る鳴海。
話題はやはり事件の事。
そこへマユミの友人・ユキが「テープのダビングしておいてもらったよ」とビデオテープを持って来た。
彼女が去った後、鳴海がマユミの受け取ったビデオのラベルを見ると『VIDEO DRUG』と書いてあった。
「すごいビデオって評判らしいんですよね」とマユミ。
ビデオに興味を持つ鳴海。
597:
その夜マユミは、恋人のタカシが他の女と一緒にいるのを目撃してしまう。
頭に来た彼女は、もらったばかりのビデオを見てみた。
チェッカー模様が膨らんだり、うねったりする映像を凝視するマユミ。
いつしかそれに見入っていき…。
そして、タカシの部屋を訪ねたマユミは、アイスピックを彼の目に…。
病院に駆けつけた鳴海。
そこには付き添うユキと、目を包帯で覆われ横たわるマユミの姿があった。
そこに来ていた松井刑事曰く、
「自分が何をやったのか・・・ただ、『殺せ』って言う声がしたって言うんです」
「誰にですか?」
「それが…分からないんです」
「前の事件の加害者も、同じ様な事言っているんです」
どういう事なのかと首をひねる鳴海と刑事2人。
その後も同じような事件が多数続く。
全員相手を殺したのちに自殺を図る。
598:
刑事の許可を得て、1人研究室で『VIDEO DRUG』を見て解析する鳴海。
そのうち、事件に関わったビデオは、「ダビングされた」ものだということがわかった。
それを解析するうち、普通には聞き取れないある音声信号が入っていることを付きとめる。
「コ」 「ロ」 「セ」 …
音声データとビデオの映像データを比較すると、一致した。
「大変だ、すぐにこれを発表しなければ!」
ところが、ふとその映像にじっと見入ってしまった鳴海…。
599:
鳴海はすぐさまテレビ番組の生放送に出演した。
「一連の事件の犯人は、この『VIDEO DRUG』です。
このテープを見た人間は、『自分が最も恐ろしいと思う行動』をしてしまうのです。
何が起こるかは、まずこのビデオの映像を見て下さい…」
そのまま再生されるダビングテープ…。
TVの前で硬直する刑事達。
「…しまった!!」
彼女がこれから何をしようとしているのかに気付いた刑事は、急いで電話に走った。
そのまま画面を見続ける若い刑事。
「もしもし…おい、すぐに放送を止めさせろっ! 東都大学の鳴海って女が出ている番組だ!
早く放送を止めさせろっ!大変な事になるぞ!! おい、聞いてんのかっ!!」
受話器に叫ぶ刑事。
振り返ると、眼前に若い刑事の銃口が…。
倒れる刑事。そして流れ続ける『VIDEO DRUG』の映像…。
605:
自身に降りかかった悪夢と結末の相違
あるOLが毎日バスに乗っていると気が付かないうちに
スーツのポケットに紙が入れられている
30、29とカウントダウンのように続き気持ちが悪い
ある日帰宅してメールポストを開けると例の紙が入っている
紙には10 9 8 7 6 5 4 3 2 と書かれてて、
恐怖に駆られながら部屋に着くと大きく1と書かれた紙が置かれていた
すぐ友人宅に避難する主人公
次の日友人と洋服を取りにアパートに帰宅する
道中のバスの中では怯える主人公に「大丈夫、すぐうちに行こう」と友人は優しく声をかけてくれる
アパートに着いたが昨夜の件も有り足が進まない主人公を
明るく励ましメールポストを友人が確認する
いきなり倒れこむ友人の額には矢が刺さっていた
メールポストにはボウガンが仕掛けられていた
病院で友人の両親が娘の突然の死に泣き崩れている
某然としている主人公だが警察に事情聴取を求められ暗い廊下を歩き出す
薄暗い廊下でまるで安堵したような笑顔を主人公は浮かべていた
自宅を突き止められているからまだ終わりじゃないのにね
606:
>>605
トリハダかな?
1人暮らししてる人が、ワンルームやアパートなどの自室で視たら
怖さひとしおですよね。
607:
>>605
これで思い出した、星新一の「あと五十日」
ある日主人公は陰気な得体の知れない男に「あと五十日ですよ」と声をかけられる。
一緒にいた同僚はそれを見れなかったらしい。
幻覚かと思う主人公は同じ人物に次の日「あと四十九日でございますよ」と言われる。
何がだ、と聞き返す主人公に男は「色々整理があるだろうから教えて上げているのです」と答える。
人間ドックに行って何もなかった事を伝えても、
「これは注意ではなく宣告です。医者に事故が防げますか」と答える。
神社や寺に行きお祓いをしてもらうも毎日カウントダウンし、「あと四十日です」と男は現れる。
ヤケになり自殺してしまおうとしても、体が言うことを聞かず、実行できない。
これは本格的に死神だ、と生命保険を増額し、
家族の将来のためと蓄えていたお金をつかい海外で豪遊する。
男は海外には現れないが、帰国するとまた現れ、「あと十三日です」と宣告する。
帰国して酒浸りになる主人公を家族は変に思う。
問いただされた主人公は死神らしき男に死の宣告をされたと答える。
妻は取り乱し、息子は深刻な顔をする。しかし主人公は死ぬ前にするべきことがある、と立ち直る。
次の日から職場で部長の仕事の引継ぎをはじめ、部長としての心構えなどを部下に伝える。
一方で社長には部下がどのようにごまかしをしているかなどを伝える。
後々恨まれるだろうがどうせ死ぬのだ。
いよいよ死神らしき男は「あと四日です」と最後のカウントダウンをはじめる。
主人公は「じたばたしないよ、お前はそれをみたかったんだろうがね」と男に返す。
家族には「私はかつて浮気を何度かした、この間の豪遊でも好きな事をした」
「わたしも浮気をしましたわ」「実は僕はお父さんの財布からお金をくすねたことがある」と死ぬ前の暴露をしあう。
608:
「あと一日です。つまり、明日の夜中までです」
主人公はもうやり残したことはないか、と見返り、友人への借金の証書を焼き捨てる。
睡眠薬を飲み、それでも目が冴えて、ふと時計を見るともう夜中の三時だ。
「自分はもう死んでいるのだろうか」と思うが当然死んでいない。
「第一日目でございます」
どういうことだ、と詰め寄る主人公に男は
「これからどうなさるのか、それが興味の的でして」と返す。
死神ではなかったのか、という主人公に、
「私は一度も死神だと言った覚えはないですよ。自分はもっとたちの悪い存在でして。
もう出現はしませんよ、後は遠くから見守らせて頂きます」
と返す。
「まったく、たちの悪い……」とつぶやき呆然とする主人公を見ながら男はニヤニヤしていた。
659:
何年か前にこの板で
『事故で亡くなった友人に幽霊でもいいから会って話をしたいと思って
事故現場に行ったら確かに友人の霊がいたが、俺に気付くなり見境なく襲いかかってきた』
という書き込みを見た
いなくなった人に会いたくなって探してしまう
投稿者の気持ちに共感しながら途中まで読んでたけど
友人の霊が襲ってくるくだりで衝撃を受けて、しばらくこの書き込みを忘れられなかった
662:
>>659
果たして本当に“見境いなく” なのかね……
733:
フリーゲームの「マッドファーザー」が、マルチエンディングなのにどれも後味悪い。
公開されてからまだ一ヶ月くらいだったと思うのでネタバレ注意。
主人公は、早くに母を亡くし、父と暮らしている10歳の少女アヤ。
科学者である父は毎日地下の研究室で人体実験に明け暮れており、
さらには研究助手のマリアと関係を結んでいる。
(母の存命中から既に浮気していた
アヤは幼いなりに父の「仕事」がどういうものであるか察していたが、今や唯一の肉親であり
自分や母には優しかった父を愛している。
けどマリアのことは、どこか近寄りがたい雰囲気なこともあってあまり好きになれない。
ある日の真夜中、父の悲鳴を聞いて飛び起きると、
屋敷の中をゾンビのような化物が徘徊している。
化物は父の実験の犠牲になった被験者たちの成れの果てだと知るアヤだが、
大好きな父を救うため、化物の攻撃を掻い潜り、時には撃退し、
時にはチェーンソー振り回しながら奮闘する。
マリアの日記を見つけ、彼女の生い立ち
(ストリートチルドレンだったのが、アヤの父に見初められ連れてこられた)や
とても心根の優しい女性であること、父を本当に愛していることなどを知り、
マリアにも少しずつ心を開いていく。
そうこうしているうちに、化物を動きまわらせているのは母の亡霊だということが明かされ、
アヤは愛する夫をあの世?に連れて行こうとしている母と対面する。
母の気持ちは痛いほどわかる、けれど父が居なくなれば自分は一人ぼっちになってしまう…
ここで「母の願いを叶える」か「父を助ける」か選ぶことが出来、
それによってエンディングが変わるのだが…
736:
→「母の願いを叶える」を選んだ場合
母の想いを受け入れ、動かない父を連れて消えていく母を見送るアヤ。
「父の実験で傷つく人がいなくなったんだから、これでよかったんだ」と考え、これからは一人で生きていかなきゃと決心するアヤ。
生き残ったマリアに「行くあてがないならこの家にいてもいい」と告げ、家をでていこうとするが、
マリアに腕を掴まれ、かつて父が使っていた地下の研究室に連れ込まれてしまう。
父の研究を引き継いだマリアに薬を打たれ、「愛しています――教授」という声を聞きながら眠りに落ちるアヤ、でバッドエンド。
→「父を助ける」を選んだ場合
無理やり父を母から引き剥がすと、母はアヤの名前を呼びながら一人で消えていく。
父の無事を喜び抱きつくアヤだが、母の残留思念?が最後の力を使い、アヤに過去のビジョンを見せる。
父とマリアの浮気現場、アヤをして「あの子も僕のお人形になる」と言う父、実の娘まで実験材料にする気かと詰め寄る母。
アヤは母の死について病死だと教えられていたが、実際はこの時の口論が元で父に刺し殺されていた。
目覚めた父は人間を人形にすることの素晴らしさを滔々と語り、怯えて逃げ出したアヤをチェーンソー片手に追ってくる。
追い詰められてもうダメかというところで、被験者の少年に助けられ、結果として父は死ぬ。
(ここは更に分岐がある。父に役立たずとして捨てられたマリアに対して、
 マリアの日記を読んでいれば助けて二人で逃げることになるが、読んでいなければそのまま見殺し。
 後者だと以降のシーンにマリアが出てこなくなる。
屋敷を焼き払い、マリアとともに旅立つアヤ。そして場面は飛び……
大人になったアヤは、「代金を一切取らない」医者としてひっそり噂になっていた。
患者として訪れた少女を診察台に寝かせ、
「あなたの瞳、とても綺麗ね」とか言いながらいきなり麻酔を打つアヤ。
その様子を見ていたマリアは呟く。「教授、お嬢様はあなたによく似ておられます」――と。これがトゥルーエンド。
737:
ここまででも相当なもんだけど、ここからも酷い。
被験者の中には何かを探していたり、アヤに頼みごとをしてくる者たちがいて、
彼らの願いを叶えてあげると「ジェム」というアイテムが手に入る。
ジェムを全部集めると、父の日記と、母が父に当てた手紙を読むことができる。
以下はそこでわかる事実をざっとまとめたもの。
父は幼少期から小動物を殺したりしており、自分の母親すら手にかけている。
けれど自分がまともじゃない自覚はあり、娘であるアヤにはごく普通の女の子として生きていって欲しいと願っていた。
(実際、回想シーンなどで窺える父のアヤへの対応は至極立派な父親。花冠を作ってあげたり、アヤが危ないことをすれば真剣に叱ったり
だがある日、父はアヤが小鳥を殺し、死骸を自分の部屋のタンスに隠していたことを知ってしまう。
このままではアヤも自分のような殺人鬼になってしまう。
娘に自分と同じ道を歩ませたくはない、だからと言って愛娘を殺せるわけもない。
そこで父が出した結論が、アヤを幼い姿のまま人形にする、ということだった。
これに母が大反対。だがそれは人道的な理由からではなかった。
母は「殺人鬼としての夫」に惚れており、アヤも夫のような殺人鬼になることを期待していたのである。
そこで二人の意見は食い違い、結果母が殺されるのは前述のとおり。
マッドファーザーって言うわりに母親もアヤも狂ってるし、
むしろ人の親としては理性を持ってた父が一番まともに見えてくるし
マリアはなんかひたすら不憫というか薄幸な人だし…
ゲームとしては面白かったのが唯一の救いかもしれない。
739:
>>737
トゥルー見た時点でジェム集めが億劫になってやめちゃったけど真相そんなんかよw
805:
岡嶋二人「クラインの壷」
イプシロン・プロジェクト研究所が開発しているクライン2というゲームに
主人公上杉の応募したゲームシナリオが採用されることになった。
クライン2は膨大な時間と費用を掛けて極秘に開発されているまったく新しいゲームで、
全身裸の状態で機械の中に入ることで完璧な仮想現実の世界を体感できるというもの。
味覚や嗅覚などの五感はもとより、冷たいビールが喉を流れ落ちる感覚といったものまで
再現されており、現実世界と区別できないほどの出来だった。
上杉はシナリオ原作者として、このゲームのテストプレイに参加することになる。
訪れたイプシロンの事務所で、上杉は梨紗という女性と出会う。
彼女も上杉と同様テストプレイのために雇われたアルバイトだった。
イプシロンの事務所から研究所までは車で移動するのだが、
二人が乗り込んだ車は窓ガラスが黒く塗りつぶされており、外の様子を伺い知ることもできない。
テストプレイヤーの上杉たちにすら研究所の場所は
教えてくれないほど徹底した秘密主義の下でクライン2の開発は行われていた。
806:
上杉は毎日イプシロンの事務所に通い、どことも知れない研究所に移動してテストプレイを行う。
梨紗ともいい雰囲気になってきたりして、しばらくは楽しい日々が続く。
ある日、上杉の義兄が事故で病院に運ばれたという連絡が研究所に入る。
急遽テストを切り上げて病院に駆けつけるが、義兄の事故というのは結局嘘だった。
さらに翌日、梨紗が姿を消した。
研究所に梨紗から「テストプレイヤーを辞める」という連絡が
あったと聞かされるが、上杉はその言葉を信じられずにいた。
その晩、上杉の元に七美という女性から電話が入る。
七美は梨紗の友人だと名乗り、数日前から
梨紗の行方がわからず、何か知らないかと思って電話したのだという。
(詳細は省くが、七美は梨紗の手帳を見て上杉の名前と連絡先を知った)
梨紗の失踪について七美と話しあっているうち、上杉はイプシロンに対して不信感を抱き始める。
義兄の事故の連絡を受けて病院に向かったあの日、梨紗の身に何かが起こったのではないか。
そもそも自分はイプシロンの連絡先など義兄に伝えていない。
従って研究所に連絡がくるはずもない。
病院に呼び出されたのは、梨紗の身に起きた「事故」を隠蔽するための時間稼ぎなのではないか。
807:
以降、上杉は七美と二人でイプシロンについて探りはじめる。
新聞社に勤める七美の元カレの協力
などもあり、やがて二人はイプシロンの陰謀を突き止める。
イプシロンはCIAと繋がっており、過去アメリカで人体実験を行い6人の犠牲者を出していた。
クライン2はゲームなどではなく、人の記憶を人為的に塗り替える、
ある種の洗脳装置のようなものであった。
上杉たちはイプシロンの研究所の場所を突き止め、上杉が単独で潜入する。
研究所オフィスのファイルを漁り、梨紗がテスト中の事故で死亡していたことを発見する。
オフィスに繋がるエレベーターの駆動音を聞き、咄嗟に身を隠す上杉。
現れたのは研究所の所長とスタッフ。
そのスタッフの腕には外で待っているはずの七美が捕らわれていた。
一瞬の隙を突いて飛び出した上杉は、所長を人質にして七美の解放に成功する。
そのままエレベーターに乗り込み脱出を試みるが、
天井から催眠ガスが噴出し気を失ってしまう。
つづきます
808:
気がつくと上杉はクライン2の中にいた。
機械を出てモニタールームに向かった上杉を所長やスタッフが笑顔で迎える。
その中には死亡したはずの梨紗の姿もあった。
「あと少しでクリアだったのに、残念だったわね」と所長が言う。
事態が飲み込めずにいる上杉に、所長がネタばらし。
つまりこの数日間の出来事はすべてクライン2が見せた仮想世界での出来事だったのだ。
七美や新聞記者の元カレなどはみなゲームの中のキャラクターであり、
現実には存在しないのだという。ショックを受ける上杉。
その後、梨紗と一緒に帰路につき、そして二人は始めてのキスを交わす。
これで晴れて大団円、かと思いきや――。
翌日、上杉は姿をくらます。もはや彼には現実と虚構の区別がつかなくなっていた。
今ここにいる自分が現実なのか、それともこれはクライン2が見せている仮想世界なのか。
自分のいる場所がクライン2の中なのか外なのか、確かめる方法は一つしかない。
思考の堂々巡りを断ち切るため、上杉は手首を掻き切った。
832:
親戚の家庭に良かれと思い贈った躾絵本が逆によく無い結果を産んでしまった
女の子5歳と男の子2歳へ最初はXmasに二人で楽しめる物をと考えていたんだが
たまたまネットで躾絵本地獄という物を見つけた
自分も悪いことをすると地獄に落ちると言う話を聞いて良い子にしていた記憶があった
またその家は旦那さんが入院中で親一人子ども二人で
大変だったから育児が楽になるならと思い贈った
結果我儘だった姉は素直になったんだがその弟にはまだ早過ぎた
「僕は地獄に行かない!ママが地獄に行くの!」と
とんでもない事を叫んだり(本人は意味は分かっていないが)
鬼の真似をして襲いかかって来たりと逆に凶暴になってしまった
以前は仮面ライダーが好きな大人しい性格だったのに絵本が恐ろし過ぎたのだ
親戚は表面上怒ってはいないが私が安易に贈った絵本で
人様の子供を過剰に怯えさせて人格を変えてしまった
これで自分も地獄行きだなと思った
835:
ぐぐった。
こえーよ!この絵本!!
そりゃあ子供泣くわ。
これが教育にいいとかマジキチ。
836:
ポケットモンスター無印80話 セキエイスタジアム!VSヒロシ! 
ポケモンリーグもいよいよ準決勝に突入。
サトシの相手はリーグで知り合った友人ヒロシだ。
友達からライバルになるが、サトシもヒロシもお互いに全力を尽くして戦うことを二人は誓い合う。
ところが試合が始まる前だというのに、ヒロシからサトシに一本の電話が入る。
もう一度サトシと話しがしたいというヒロシからの電話だ。
しかしそれはロケット団が仕組んだワナだった。
サトシとピカチュウはロケット団に捕まってしまう。
なんとかロケット団の元から抜け出し、ポケモンたちの力を借りて
必死に会場を目指すが、ロケット団はこれでもかというくらいしつこく追いかけてくる。
試合時間になってもサトシは現れない。審判はヒロシに不戦勝をつげるが、
ヒロシはもう少し待ってほしいと審判に頼む。
何とかロケット団を倒したサトシはやっとの思いでスタジアムに入るが、
ポケモンたちはすでに疲労困憊。
ヒロシとのバトルは接戦だったが、ロケット団戦から死力をを尽くし続けてボロボロになっていたピカチュウがついに倒れる。出せるポケモンはあと一匹。
この時点で万全なのは言うことを聞かないリザ―ドンのみ。
サトシは仕方なくリザ―ドンをバトルに出す。
リザードンは圧倒的な強さを見せつけるが、よりによって最後の一体という場面で
戦闘を放棄し、サトシ敗戦。場内からはブーイングの嵐…
おそらくリアルタイムで視聴していた子供たち誰もが目を疑う展開だったと思う。
主人公が決勝戦すら迎えずに負けるだけでも衝撃的なのに、
全力を出しきることすらできないで負け、挙句にブーイングだなんて…
さらに、ロケット団がヒロシのふりをしてカスミ(ヒロイン)に罵詈雑言を言いまくり、
誤解したカスミがサトシを待つヒロシに掴みかかってくるというドロドロの展開もある
ちなみに、その後のシリーズでサトシが大会で優勝したのは一回だけで、
後は決勝戦すらたどり着けていない
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Core2duoで10年戦える→戦えたよなwwwwwwwwwwwww

熟睡中にミルクを飲む夢を見るカバの赤ちゃんがカワイイ!!

クマー達は庄内の夢の大衆浴場にゆくようです 後編

プレミアムフライデー、2回目で早くも失速か 「普段と一緒」

【画像】結局一番抜けるのは素人爆乳だよね

【画像】ワイ的史上最高の10大美女選んだから採点してクレメンスwwwwwwwwww

「今の社会に満足」過去最高66% ←パヨクどーすんのこれ?

男「はぁ、またSRマジ子かよ……解体っと」

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