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P「趣味を見つけたい」


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真「おはようございまーす!」
P「おはよう、真」
真「今日は僕の番ですねっ」
P「まあ、オフが近い順なだけだが…」
真「今日のプランは、色々考えたんですけど…やっぱりスポーツかなと」
P「ああ、そう来ると思って俺も準備はしてきたよ」
真「さっすがプロデューサー!じゃあ、さっそく近所のスポーツランドに行きましょうか!」
P「よし、じゃあ車を…」
真「何言ってるんですか、歩いていくんですよ」
P「…え?」
真「ふぅ、着いたー」
P「はぁ、はぁ、着いた…」
真「僕、このくらいの距離は歩いてきちゃうんですけど…大丈夫ですか?」
P「だ、大丈夫だ。これぐらいでへばるわけにはいかないさ」
真「ならいいんですけど…じゃあ入りましょう!」
55: ◆3HCtmRnFQI 2016/11/29(火) 00:07:03.06 ID:6fAYSF+70
真「賑わってますね!」
P「初めて来たけど、大きい施設だなぁ」
真「一緒に出来るモノがいいですよね、どれにしましょうか」
P「うーん…(どれを選んでも真に勝てる気がしないが…男は度胸だ、やってやるさ!)なんでもいいぞ」
真「じゃあ…バドミントンから!」
真「えーい!」
P「わああ!?」
真「やりぃ!僕の勝ち!」
卓球
真「隙あり!」
P「だあぁ!?」
真「へへっ、決まった!」
ソフトテニス
真「ほいっと」
P「しまった!?」
真「ふふん!」
56: ◆3HCtmRnFQI 2016/11/29(火) 00:09:48.16 ID:6fAYSF+70
P「ちょ、ちょっと休憩させてくれ…」ゼェゼェ
真「大丈夫ですか?プロデューサー」
P「ああ、少し休憩すれば…でも、さすが真だ、さっぱり敵わなかったよ」
真「へへ、運動神経には自信がありますから!」
P「俺も体力には自信があるんだが…日頃の運動不足が」
真「そうだ、仕事場やスタジオまで歩いていくっていうのはどうでしょう!」
P「遅刻するって…」
真「んー、裏にいる間スクワットし続けるとか!」
P「体がもたない気がする…」
真「良いこと考えた!僕らのダンスレッスンに参加するというのは!」
P「皆の邪魔になるだろ?」
真「そんなことないですよ、プロデューサーが見てくれれば、10倍頑張れる気がします!」
P「そういうものか?じゃあ、気が向いたらな」
真「絶対ですよ!じゃ、休憩終わり!次行きましょう!」
P「えぇ、もう少し休みたいんだが…」
真「大丈夫ですよぅ、プロデューサーなら!」
57: ◆3HCtmRnFQI 2016/11/29(火) 00:10:49.58 ID:6fAYSF+70
真「ふぅー!楽しかった!バスケにサッカーに、ハンドボール!」
P「あはは、俺は明日の筋肉痛が心配になってきたよ…」
真「でも、さすがプロデューサーですね。結局最後までやりきっちゃうなんて」
P「ま、これでも大人の男だからな。あ、真、これ」
真「あっ、ありがとうございます!準備いいですねプロデューサー」
P「汗が乾いて体を冷やさないようにな」
真「へへ、分かってますよっ」
――ゲームコーナー
P「それっ」
真「わわっ!?」
P「はは、俺の勝ちだな」
真「うぅ、結構難しいんですね、エアホッケー…」
P「反射神経もいい真だから、上手いかと思ったよ」
真「だって、ゲームセンターなんか寄らせてもらえませんでしたもん」
P「俺は学生時代よくやってたからな。経験の差かな」
真「そっかぁ…あっ、プロデューサー!その腕を見込んでお願いが!」
P「?」
58: ◆3HCtmRnFQI 2016/11/29(火) 00:11:23.50 ID:6fAYSF+70
P「UFOキャッチャーか」
真「これこれ、見てください!このぬいぐるみ!」
P「へぇ、可愛いじゃないか」
真「でしょ!ずっと欲しいと思ってたんですけど、僕こういうゲームは下手なもので…」
P「うん、これぐらいの大きさならなんとか…」
真「本当ですか!じゃあ、あの」
P「ああ、任せろ!真の頼みとあらば、頑張ろうじゃないか」
真「やったぁ、お願いします!」
59: ◆3HCtmRnFQI 2016/11/29(火) 00:11:53.06 ID:6fAYSF+70
――退館後
真「えへへ、可愛いなぁ」スリスリ
P「気に入ったみたいだな」
真「はい、本当にありがとうございます、プロデューサー」
P「大したことないよ」
真「でも、3000円も使わせてしまって」
P「それで真の笑顔が見れるなら、安いもんさ」
真「へへ、嬉しいです。この子、ずっと迎え入れたいと思ってたんです」
P「真はぬいぐるみ集めも趣味だったな」
真「そうなんです、ベッドの周りなんかすごいんですから!」
「…あっ、今日のお礼にプロデューサーに一つプレゼントしますよ」
P「おいおい。気持ちは嬉しいけど、俺に貰われるより真に可愛がってもらった方がぬいぐるみも喜ぶんじゃないか?」
真「でも、何かお礼をしないと落ち着かないというか…そうだ!」
後日
亜美「わー、ナニコレ!」
雪歩「可愛い…」
あずさ「まあ、プロデューサーさんにそっくりね?」
P「ま、真…」
真「プロデューサー風にアレンジしたぬいぐるみです!事務所に飾って可愛がってもらおうと思って!」
P「はは、なんだか複雑だな…」
真編おわり
60: ◆3HCtmRnFQI 2016/11/29(火) 00:54:20.40 ID:6fAYSF+70
あずさ「こんにちは?、プロデューサーさん」
P「お待たせしました、あずささん」
あずさ「今日は私の趣味にお付き合いしていただけると聞きまして」
P「話の流れでそうなりました、申し訳ないです」
あずさ「いえ?、私とっても楽しみにしてたんですよ」
「伊織ちゃんも亜美ちゃんも、すっごく楽しかったって言ってましたから?」
P「へ、へぇ、そうなんですか(亜美はともかく伊織が?あずささんとは話しやすいんだろうか…)」
あずさ「それでですね。うちの子の散歩に一緒に行こうかな?と思ったんですけど」
「プロデューサーさん、ワンちゃんが苦手ですから」
P「あはは…気を遣わせてすみません」
あずさ「いえいえ。じゃあ、行きましょうか♪」
P「え?」
61: ◆3HCtmRnFQI 2016/11/29(火) 00:54:53.47 ID:6fAYSF+70
あずさ「いいお天気ですね?」
P「ええ、絶好の散歩日和ですね」
あずさ「お日様の下を歩くだけで、ウキウキしてきちゃいますね」
P「ところで、どこまで足を延ばすんですか?」
あずさ「プロデューサーさん、私がカフェ巡りが趣味なのはご存知ですよね?」
P「ええ」
あずさ「私、お散歩がてら新しいカフェを見つけて開拓するのも好きなんですよ」
「ですから、今日は二人で新しいお店を見つけるのが目的なんです」
P「なるほど、そう考えると、ちょっとワクワクしますね」
あずさ「うふふ、その気持ち、わかります?」
P「…ところで、あずささん。だいぶ草が茂ってきましたけど…隠れ家的なカフェでも探してるんですか?」
あずさ「…あら?、ちょっと道を間違えてしまいました?」
P「…戻りましょうか(迂闊についていくのは止そう)」
66: ◆3HCtmRnFQI 2016/11/30(水) 00:27:44.70 ID:IfFr/iiL0
P「秋晴れですね」
あずさ「そうですね?お天気が良くてホッとしてます」
P「雨では散歩もしにくいですからね」
あずさ「それもあるんですけど…せっかくプロデューサーさんとお出かけするんですから。晴れの方が良いじゃないですか」
P「そうですね。俺もそう思います」
あずさ「あ、あのお店は…先月行ったし…」
P「ははは、あずささん、この辺はもう開拓しきってしまったんじゃ?」
あずさ「えぇ?、きっとまだ未開の地は残ってますよ?」
P「…ん?あずささん、俺あのお店今日見るの二度目ですが…」
あずさ「あら、そうなんですか?…えっと、それはつまり…」
P「2周目…ですね」
あずさ「あ、あらら???」
P「あずささん!俺が半歩前歩きます!」
67: ◆3HCtmRnFQI 2016/11/30(水) 00:28:41.95 ID:IfFr/iiL0
あずさ「私、知らず知らずのうちにいつもの道を通っていたんですね…道理で見つからないはずです」
「すみません、プロデューサーさん、ご迷惑ばかり」
P「謝らないでください、あずささん!俺は楽しいですよ」
あずさ「本当ですか?それなら、良いのですけど…でも、もっとしっかりしないといけませんねっ」
P「あずささんは今のままでじゅ…わああっ!?」
あずさ「?」
P「い、犬が!?」
『ワン! ワン!』
P「ゴ、ゴメン、あっちに行ってくれよ…『バウッ!!』ひいい!」
あずさ「あらあら、落ち着いて?。よしよし」
P「あずささん…」
あずさ「ご主人と離れて不安なのね。よしよし、大丈夫よ?」
P「すごい、鳴きやんだ…」
あずさ「うふふ、いい子いい子」
68: ◆3HCtmRnFQI 2016/11/30(水) 00:29:42.36 ID:IfFr/iiL0
あずさ「良かったですね、無事に会えて」
P「いやはや、情けない…」
あずさ「ふふ、お役に立てて良かったです」
P「でも、これでおあいこですね。俺も迷惑かけてしまいました、はは」
あずさ「プロデューサーさん…もう、これくらい迷惑のうちに入りませんよ?」
P「それは、俺も同じですから」
あずさ「……やっぱり、素敵な男性(ヒト)ですね、プロデューサーさんは」
P「え?あずささん、今何を…」
あずさ「そろそろお散歩再開しましょうか」
P「ええ、そうしますか(今、「素敵」って聞こえたような…いや、そんなわけないな。うん)」
その後
あずさ「あ、プロデューサーさん、このお店私初めて見ます」
P「いいですね、ここで一休みしましょう」
69: ◆3HCtmRnFQI 2016/11/30(水) 00:30:40.49 ID:IfFr/iiL0
あずさ「ふぅ?、大分歩きましたね」
P「ええ、でも不思議と疲れはありませんよ」
あずさ「ふふ、そうなんですよ。お散歩って楽しいんです♪」
「その後辿り着いたカフェでのひと時が幸せで…全部ひっくるめて「カフェ巡り」なんです」
「どっちが欠けても、いけないんだと思います」
P「…分かる気がします」
店員「お待たせしました。アイスコーヒーと、カフェラテになります」
あずさ「ふふ、プロデューサーさん」
P「あ、はい」
あずさ「今日の、色んな出逢いに乾杯っ」
P「乾杯」
夕方
あずさ「今日はありがとうございました。お店がなかなか見つからなくて、ほとんどお散歩の時間でしたけど…」
P「いいんですよ。俺は凄く楽しかったです」
あずさ「そう言っていただけると、誘った甲斐がありました」
P「…では、また。明日の撮影、頑張ってください」
あずさ「はいっ」
70: ◆3HCtmRnFQI 2016/11/30(水) 00:31:16.76 ID:IfFr/iiL0
――あずさ宅
あずさ(メール) [プロデューサーさん 私、次はもっとしっかりしますからね!]
あずさ「…」
ピロリン
あずさ「…ふふ、プロデューサーさんたら」
P(メール) [無理せず焦らず、ゆっくり成長していきましょう。]
あずさ編おわり
75: ◆3HCtmRnFQI 2016/11/30(水) 20:33:52.16 ID:IfFr/iiL0
閑話休題
小鳥「どうですかプロデューサーさん」
P「いやあ、アイドルたちの新たな一面を見ることができて有意義ですよ」
小鳥「もう、趣味を探すんじゃなかったんですか?」
P「も、もちろん忘れてませんよ!」
小鳥「ふふ、みんなもいい思い出になったみたいですよ。我ながら妙案でした!」
P「ええ。ところで、音無さんはどんな趣味が?」
小鳥「私ですか?えっと…(はっ!)」
P「?」
小鳥(ま、待つのよ小鳥、私の趣味と言えば、「ネット」「TV」「妄想」…)
(自分でもびっくりするぐらい女子力低い…こんなことをプロデューサーさんに言ったら…!)
『家でTV見てるのが?』←暇?
『ネットサーフィンが趣味で?』←引き。
『妄想が趣味なんです?』←ドン引き。
(アウト…!もれなくアウトッ…!)
P「音無さん?どうか、しました?」
小鳥「……ふふ、私は仕事が趣味みたいなものですから」ニッコリ
P「そ、そうですか」
小鳥編おわり
80: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/11(日) 02:44:06.00 ID:7krTMTkH0
響「はいさーい!プロデューサー!」
P「おはよう、響。今日も元気だな」
響「今日は、プロデューサーに趣味を紹介できるって聞いてはりきってるんだ!」
P「ああ、お手柔らかに頼むよ」
響「その前に、あずさや真とはどこ行ったんだ?被るといけないからね!」
P「えっと、あずささんとは散歩してからカフェ、真とはスポーツランドで卓球とかバスケとかして…あれ、どうしたんだ響?」
響「うぎゃー!散歩も卓球もやっちゃってるじゃないかー!」
P「あ、そうか…ほら、別に被っちゃダメってルールは無いだろ?」
響「そうだけど、自分は嫌だぞ…他には?」
P「趣味欄には編み物ってあるぞ?」
響「そうそう!自分編み物得意なんだ!ほら、この帽子も手作りだぞ!」
P「凄いじゃないか、本格的だ」
響「ふふん、自分完璧だからな!」
P「それなら編み物を…響?」
響「プロデューサー、スーパー行こう!」
P「え?」
81: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/11(日) 02:45:01.70 ID:7krTMTkH0
――スーパー
P「何を考えてるんだ、響?」
響「今日は、プロデューサーに料理を教えようと思うんだ!」
P「料理?編み物じゃなくていいのか?」
響「プロデューサー、昨日の三食は?」
P「え、そうだな…朝が野菜ジュース、昼がそば、夜が…カップ麺」
響「そんなことだろうと思ったぞ。そんなんじゃ栄養失調になっちゃうよプロデューサー!」
P「だ、大丈夫だ、足りない栄養はサプリで…」
響「ダメだぞ、ちゃんと食べて摂らないと!」
「プロデューサー、料理する時間ないの?」
P「いや、あるにはあるんだが…食材もないし、面倒くさくて…」
響「だから自分と栄養のある料理を作るんだ!」
P「それは助かるよ。でも響、どこで料理するんだ?事務所か?」
響「事務所の台所じゃ狭すぎるぞ」
P「それじゃあ」
響「プロデューサーの家!」
P「だ、ダメだ!それはまずい」
響「えー、なんで!」
P「普通に考えればわかるだろう…とにかく、俺の家はダメだ」
響「じゃあ、自分の家に来てよ!それならいい?」
P「う?ん、俺の家よりはマシか…ああ、そうしよう」
響「やったぞ!」
P「(大丈夫だろうか…)それで響、何を作るんだ?」
響「ふふふ、それはまだ言えないぞ、当ててみてよプロデューサー」
P「おいおい、俺も手伝うのにそれはないだろー?」
82: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/11(日) 02:46:00.72 ID:7krTMTkH0
P「…」
響「後は?」
P「シチューか?」
響「な、なんでわかったさ!?」
P「人参、玉ねぎ、ときたらなんとなく…」
響「うぅ、バレたなら仕方ないぞ。今日は具沢山クリームシチューを作ろうと思ったんだ」
P「へぇ、クリームシチューか」
響「自分、レシピ考えてきたから期待してね!」
P「ああ、料理上手な響なら安心だ、期待してるよ」
響「へへ、なんだか照れるぞ…あ、まだ買う野菜が、あとお肉も…」
買い物終了
83: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/11(日) 02:46:50.99 ID:7krTMTkH0
響「ふんふんふ?ん♪」
P「結構買ったなぁ」
響「うん、でも二人で分ければ重くないぞ」
P「はは、確かに一人だと少し重いかもな」
「しかし、一緒に買い物して、その後家で飯作るって、なんかアレみたいだな」
響「アレ?」
「(…もしかして、恋人!?)えっ、プ、プ、プロデューサー、何言いだすんだ///!」
P「恥ずかしがらなくてもいいだろ?ほら、」
響「い、言わなくていいぞーー!!」ダッ
P「家族みたいだなぁ…と。あれ、響?」
P「いきなり走らないでくれよ響…」ゼェゼェ
響「ご、ごめんなさい」
P「悪かったよ、いきなり家族だなんて言って」
響「え、家族…?」
「………うがー!自分のバカ―!何考えてるんだぁー///!」
P「ひ、響!?とりあえず落ち着こう、な!」
84: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/11(日) 02:48:11.62 ID:7krTMTkH0
――響宅
響「着いたぞー。ただい…」
P「ま、待った響!」
響「ん、どしたの?」
P「いや、その、ペットたちは…」
響「…大丈夫だぞ、いぬ美はあずさに預けてあるから」
P「そ、そうか」ホッ
響「プロデューサーに克服してもらうチャンスだったんだけどなー」
P「それはまた別の機会に頼むよ…」
響「皆―ただいまー」
「いい子にしてたー?お客さんいるけど、迷惑かけないでね!」
P「お、お邪魔します」
ハム蔵「ヂュイ!」ダッ
P「…?」
響「お、ハム蔵よろしくね」
ゾロゾロ
P「何をしてるんだ…?」
響「ハム蔵が皆を別の場所に誘導してくれてるぞ。邪魔にならないようにね」
P「そうか、料理中は危ないからな…よし、それじゃあ始めようか」
響「うん、料理開始だぞ!」
86: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/11(日) 14:57:55.49 ID:7krTMTkH0
P「具沢山だな」トントン
響「うん、人参にブロッコリー、どれも栄養たっぷりだぞ。お肉も豚肉で完璧だ!」
P「台所で包丁握るなんていつ以来だろうか」
響「その割には上手だねプロデューサー」
P「大学の頃は自炊してたからな。まあ、大したものは作ってなかったが…」
響「一から教えないといけないと思ってたから安心したぞ」
P「それは流石に…しかし響の家のキッチンは広くていいなぁ」
響「へへ、いぬ美たちのご飯作りもあるからな。東京は狭い部屋ばっかりでマンション探し苦労したぞ」
P「それに、駆け出しアイドルにはなかなか家賃も高かっただろ?」
響「うん、プロデューサー来る前バイトもしてたくらいだし…今は大丈夫だけどねっ」
P「そうか、俺も安心だよ」
響「へへ、これもプロデューサーのおかげだぞ」
P「そう言ってもらえると頑張った甲斐があったな」
グツグツ
P「いい匂いだなー」
響「もうすぐ出来るね。じゃあ、仕上げ!」
P「それはパセリか?」
響「パセリは栄養満点の野菜だからね。焼くと苦みが消えるんだぞ!」
P「へぇ、それは知らなかったな」
87: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/11(日) 14:59:05.09 ID:7krTMTkH0
P「響、シチュー盛ったぞ」
響「うん、最後にパセリを散らして…完成だー!」
P「美味しそうに出来たじゃないか!」
響「絶対美味しいぞ、早く食べよ!」
響・P『いただきます』
P「…」モグモグ
響「…」ムグムグ
響・P『美味い!!』
響「凄いぞこれ!すっごく美味しい!」
P「ああ!絶品だこれは」
響「美味いぞ?、どう?プロデューサー、もっと料理する気になった?」
P「そうだな、時間を作ってやってみるよ。ここまで上手くできるかは分からないが…」
響「絶対だぞ?プロデューサー、自分のことになると無頓着だからなー」
P「(否定できない…)ああ、皆に心配かけないようにな」
響「(結局自分達のためになっちゃうんだな)うん、約束ね」
「あ、必要なら自分レシピ考えるぞ!」
P「お、それはいいな。レシピがあれば俺も作りやすいし…気が向いたら頼むよ」
響「ふふん、任せて!」
『ごちそうさまでした!』
響編おわり
88: 以下、
ニコニコのひーりんぐさんが作った響誕生際のしあわせのレシピ思い出した
あの人の響可愛すぎるんだよなぁ…アイマス界の三大愛が深いPと有名なだけあるし
同じ響Pでもあの人には勝てない
89: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/11(日) 18:35:14.42 ID:7krTMTkH0
>>88
正直「しあわせのレシピ」をイメージして書きました。
メニューがクリームシチューなのも。
90: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/11(日) 18:36:06.12 ID:7krTMTkH0
真美「おはおは→」
P「真美、おはよう」
真美「いやはやこの双海真美が9番手とは、衰えたもんだぜぃ…」
P「いや、ただスケジュールの都合がついた順だからな」
真美「もー、無粋だYO」
P「それで、今日は何をするんだ?」チラッ
真美「んっふっふ?、推理してみせよ、兄ちゃん!」
P「ゲームだろ?」
真美「あ、バレた?」
P「後ろの荷物」
真美「さすが兄ちゃん、先見の明があるね?」
P「そういう意味では使わないと思うぞ?」
真美「ま、そういうことで事務所のテレビを使ってゲームをしようの巻?」
91: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/11(日) 18:39:27.87 ID:7krTMTkH0
P「もう一つの趣味のメールはいいのか?」
真美「兄ちゃんケータイ持ってたっけ?」
P「流石に持ってるわ!ほら、これが…あれ?」
真美「ふぅ…あんちゃん、スキだらけだぜ…」
P「俺のスマホ!?いつの間に!?」
真美「ふふふ、これで兄ちゃんの秘密を暴いちゃうよ?」
「なんちゃって、大人な真美は返すのであった」ハイ
P「人の携帯スッといて大人は無いだろう…」
真美「そんじゃ、何する?うちから色々持ってきたかんね!」
P「俺が出来るのがあればいいけどな」
真美「兄ちゃんがやりたいのでいーよー。真美は何でもできるから」
P「ふむ…」ガサゴソ
真美「でも兄ちゃんたまにゲーム付き合ってくれるよね。ゲーム好き?」
P「暇な大学時代はよくやってたからなぁ」
真美「最近兄ちゃんとゲームする機会減ってさみCなー」
P「人気アイドルの証拠だ、仕方ないさ」
「それに俺とじゃなくても亜美や皆もいるじゃないか」
真美「そうだけどさー、兄ちゃんがいい時もあるんだもん」
P「お詫びに今日はとことん付き合ってやるさ」
真美「ホント!?イエ→イ!今夜は寝かせませんぞ?」
P「ま、常識の範囲内でな…」
94: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/11(日) 23:44:14.56 ID:7krTMTkH0
P「お、この格闘ゲームやったことあるぞ。これにしようか」
真美「おぉ、お目が高い!兄ちゃんが真美に勝てるかな??」
P「はは、悪いけど全力で行くからな?」
真美「ウィン!」
P「歯が立たなかった…いや、勘を取り戻すのに時間がかかっただけだ、次こそは!」
真美「お、まだやる気かね?」
真美「ウィン!その2」
P「ははは…もう一回!」
真美「意外に負けず嫌いだね兄ちゃん」
95: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/11(日) 23:45:24.85 ID:7krTMTkH0
真美「もっかいやる?」
P「別のゲームで…」←10連敗
真美「オッケ→」
P「俺も格ゲーは苦手じゃないんだがなぁ…」
真美「だいじょーぶ、事務所の中では強い方だったよ?」
P「亜美以外とも勝負したのか?」
真美「そうだよん。はるるん弱かったな?ゆきぴょんも」
P「ははは、誰が強かったんだ?」
真美「千早お姉ちゃんはね、最初ボコボコにしたら後日メッチャ強くなって帰ってきたよ…」
P「それは…ある意味千早らしいな」
真美「ま、一番のライバルは亜美だけどね!じゃあ他のゲームを選びたまえー」
P「そうだなー、パズルゲームとかどうだ!」
真美「受けて立つ!」
P「ぐっ、あと少しだったのに…」
真美「ふぅ…兄ちゃん強くない?」
P「なんで不満げなんだよ…」
真美「もっと格の違いってものを見せたかったのに?」
P「格ゲーで十分見せつけられたよ」
「でも真美、パズルゲームは苦手分野か?」
真美「苦手じゃないよ、得意じゃないだけ!」
P(同じじゃないか)
真美「こういうのはやってるうちに頭ぐるんぐるんになっちゃうんだよー」
P「わかったわかった。じゃあこれにするか」
96: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/11(日) 23:57:05.23 ID:7krTMTkH0
ピチュンピチュン
P「…無理」
真美「んっふっふ?」
P「なあ、真美。パズルゲームよりよっぽど頭使わないか…?」
真美「分かってないな兄ちゃんは?、シューティングは考えるより感じろ!」
P「いやー、これは…」
真美「ふふん、すごいっしょ?」
P「仕事に活かせるかもしれない…」
真美「……女子と遊んでるのに仕事の話とは何事だ?!」
P「え!?な、なんで怒ってるんだ」
真美「いいから褒めてー!真美を褒めたたえろー!」
P「わかった、分かったから、ネクタイ引っ張らないでくれー!」
99: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/14(水) 23:28:04.68 ID:529hzm5p0
真美「はぁ?、ちょっち休憩?」
P「ああ、さすがに目が疲れてきた」
真美「いやー、兄ちゃんのドライビングテクニックには痺れたよ」
P「レーシングゲームは一番得意だったからな。勝てて良かったよ」
真美「あの時の兄ちゃんのガッツポーズは迫真でしたな?」
P「はは、一応大人の意地が、な」
真美「…もう夕方なんだね」
P「本当だ。こんな時間まで遊ぶなんて久しぶりだよ」
真美「真美も。はぁ、1日が終わっちゃうね」
P「どうしたんだ?いつになく物憂げじゃないか」
真美「ピヨちゃんからこの話聞いてからさ、「1日兄ちゃんと遊ぶ!」って気合い入れてたんだもん」
P「…」スッ
真美「兄ちゃん?」
P「やるぞ、真美。休憩は十分か?」
真美「兄ちゃんはいいの?」
P「勿論。それに真美、今日はまだ終わってないぞ。まだまだこれからだ!」
真美「…えへへ、さっすが兄ちゃん。そのとおり、真美たちの戦いはこれからだー!」
100: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/14(水) 23:28:44.02 ID:529hzm5p0
小鳥「プロデューサーさーん、真美ちゃーん…」
P・真美『zzz』
社長「遊び疲れて眠るとは、彼もなかなか子供のような所があるねえ」
小鳥「風邪ひいちゃいますよー。起きてー」
真美編おわり
104: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/18(日) 21:13:04.74 ID:yOAGbui+0
美希「ハニー!おはようなのー!」
P「おはよう、美希。ってわあ!?」
美希「やっとミキの番だね!ずぅっと楽しみにしてんだよ?」
P「そうか、ありがたいけど、とりあえず離れてくれないか…?」
美希「ヤ!あと10分このままなの?。誰も見てないんだから、大丈夫なの」
小鳥「イマスヨー」
P「そういう問題じゃ…ほら、とにかく離れて」
美希「むー、分かったの」
P「それで、美希は何を…」
美希「ハニー、手出して?」
P「ん、こうか?」
美希「わー、ハニーの手おっきいね。男の人って感じなの」ピト
P「(恥ずかしい…///)ふ、ふざけてるなら帰るぞ?」
美希「だ、ダメ!冗談なの!あのね、ハニーの爪を見たかったの」
105: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/18(日) 21:13:33.73 ID:yOAGbui+0
P「爪?」
美希「やっぱり整ってるの。う?ん、あんまり似合わなそうだね」
P「まさか、ネイルアートか…?」
美希「うん、こんな感じでデコるんだよ?」スマホ見せる
P「ゴメン、男には少しハードル高いな…」
美希「うん、ミキ的にもこれは無いかなーって感じ」
P「と、なると美希の趣味欄で言うと「お喋り」になるが…」
美希「うん!つまりデートなの!」
P「ん、おかしいぞ美希ー」
美希「おかしくないよ。男女でお喋りと言えば?デートなの!」
P「なぜそうなる…」
美希「じゃあハニーはただミキと座って話してるだけでいいの?」
P「楽しいと思うが、何時間ももたないかもな…」
美希「ミキも楽しいとは思うけど1時間もしたら寝ちゃうの」
P「寝るなよ…」
美希「だから、お出かけして歩きながら話そ?そしたら退屈しないの!」
P「それは、そうかも知れないが…」
美希「じゃあ決まり!デート♪デート♪」
P「大丈夫かな…」
109: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/24(土) 02:21:01.81 ID:ZwYCSkIu0
美希「ねえ、ハニー」
P「ハニーは禁止」
美希「えー、厳しいのハニー。髪まで纏めて変装したんだからそれぐらい許してなの」
P「うーん…仕方ない。ボリュームは控えてな」
美希「うん♪ハーニィー♪」
P「本当に大丈夫か…?」
美希「ハニーはお休みの日とかどうしてるの?」
P「寝る、飯食う、風呂…」
美希「それ皆してることなの」
P「だから皆とこうして趣味を探してるわけでだな」
美希「あ、なるほど。もー、なんですぐミキに相談してくれなかったの?」
P「そもそも音無さんが言い出したことだし…美希自身もドラマの撮影で忙しかっただろ?」
美希「でも結局10番手なのが不満なの」
P「まあまあ、もう順番の話はいいだろ?美希、今日はどこに行くんだ?」
110: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/24(土) 02:21:32.45 ID:ZwYCSkIu0
美希「今日はね、ミキとお買い物に行くの」
P「買い物?何か欲しいものでも…」
美希「ブー。もう、ハニーってホントに自分のことに無頓着だよね」
P「え、俺の?」
美希「ハニーが優しいのは知ってるけど、もう少し直してほしいって思うな」
「ヨレヨレのコートにボロボロのブーツ、今日は着てないけどネクタイもいつも同じのだよね?」
P「大丈夫だぞ、ちゃんと洗って…」
美希「今日は全部買うの。モンドームヨーなの!」
P「心配ないさ、今度買うから」
美希「その「今度」は永久に来ない気がするの」
P「うっ…」ギクッ
美希「ハニーはアイドルのプロデューサーなんだよ?もう少しオシャレに気を配っていいと思うの」
「ほら、ジュピターのおじさん思い出してみて」
P「黒井社長のことか?」
美希「あのおじさん、悪?い人だったけどスーツや革靴は綺麗で良いもの着てたよ」
P「た、確かに。スーツの着こなしは抜群だった気が…俺より何倍もオシャレだった」
美希「ね?だから買いに行くの、ミキと一緒に♪」
P「…そうだな。頼むぞ、美希」
美希「お任せあれ、なの!」
111: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/24(土) 02:22:18.09 ID:ZwYCSkIu0
P「流石美希、俺に似合うコートを一発で選ぶとは…あれ、美希?」
美希「ハニー、こっち向いて?」
P「ん?おわっ」ポスッ
美希「ふふっ」
P「帽子?」
美希「ハニーに似合うと思って」
P「帽子か…」スタッ
美希「ハニー?」
P「ふむ……これがいいかな」
美希「わっ…これ、ミキに?」
P「似合ってると思うけど…どうだ?」
美希「うん!すっごくいい感じなの!」
P「…それにほら、お揃いだ」
美希「ハニー…もう、ズルいの」プイッ
P「美希?」
美希「今のミキの顔見ちゃダメっ」
P「ふふ、ありがとうな。じゃあ買ってくるから」
美希「…(ペチペチ)。あ、待ってなのハニー」
112: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/24(土) 02:24:42.33 ID:ZwYCSkIu0
P「いやー、沢山買ったな」
美希「よかったね、ハニー!やっぱりお買い物って楽しいの!」
P「ああ、今度気晴らしに買い物するのも有りだって思ったよ」
美希「でしょ!あ、もし一人で寂しかったらいつでも呼んで?お買い物付き合うの!」
P「いつでもは無理だろ…」
「でも、ありがとう美希」
美希「?」
P「俺にショッピングの楽しさを教えてくれようとしてたんだろ?」
美希「(な、何の話だっけ?)・・・そ、そうだよ!」
P「これから暇なときは街に出てみるのもいいなー」
美希(小鳥のメールを確認……あ、そういえば…)
(初心を忘れてたの。デート出来るので頭いっぱいで…)
P「美希?どうした?」
美希「…ま、いっか!結果オーライなの!」
P「…何が?」
美希編おわり
115: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/26(月) 00:02:52.34 ID:wuDUgdoS0
やよい「おはようございます、プロデューサー!」
P「おはよう、やよい」
やよい「ごめんなさい、待たせちゃいましたか?」
P「俺が早く来すぎただけだよ。やよいは時間通りだ」
やよい「そうですか?それなら、良かったです」
P「ここは、最近話題のスポーツランドだな?」
やよい「はい!」
――館内
やよい「わ?広いです?」
P「やよいはここに来るのは初めてか?」
やよい「そうなんです。真さんから話は聞いてたんですけど」
P「俺は2度目だよ。その真と先週来たんだけどな」
やよい「あ、真さん言ってました!すっごく楽しかったって!」
P「ははは、真の体力についていくのがやっとだったよ」
やよい「わたしもあれくらい体力あったら…」
P「やよいも体力は付いてきてるじゃないか。この間のミニライブ、インターバルでもピンピンしてたぞ?」
やよい「え?あ、そういえば、最近疲れにくくなりました」
P「ダンスの切れ味も日に日に増してるし…今度真と響とでダンスユニット組んでみるか?」
やよい「えぇっ!?プ、プレッシャーです?、でも、やってみたいかも!」
P「ああ、その意気だ。ところで、今日の目当ては…」
やよい「あ、こっちです!」
P「バッティングエリアかー。そういえばやよいは野球が趣味だったな」
やよい「はい!プロデューサー、一緒にやりましょー!」
P「ああ!お、やよいやる気満々だな?」
やよい「いっきますよ?」
116: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/26(月) 00:03:37.83 ID:wuDUgdoS0
P「…」
やよい「あぅ…」
P「い、一回も前に飛ばなかったな」
やよい「うぅ?何回かやったことあるんですけど…」
P「やよい、ちょっといいか?」
やよい「え?はわっ」
P「もうちょっと脇締めて…足もう少し閉じよう」
やよい「こ、こうですか」
P「そう。それでボールをよく見て、振り下ろす感じでスイングしよう」
やよい「…わかりました、やってみます!」
カキィン
やよい「やった!前に飛びました、プロデューサー!」
P「よし、その調子だやよい!」
P「10球もヒットゾーンに行ったぞ、すごいじゃないか!」
やよい「えへへ、プロデューサーのアドバイスのおかげです!」
P「それをすぐ実行できるのはやよいの力だよ。流石、のみ込みが早いな」
やよい「そんなことないです。口で言われただけだったらきっとダメでした」
「そうだ、プロデューサーのバッティングも見てみたいです!」
P「よし、久しぶりにやるか!」
117: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/26(月) 00:04:20.41 ID:wuDUgdoS0
カキーン カキーン
やよい「うわー、すごいです!」
P「ふぅ?」
やよい「さすがプロデューサー!やっぱり上手なんですね!」
P「はは、少しは格好いいところ見せられたか?」
やよい「はい、とってもカッコよかったです!ん、プロデューサー!」ピシッ
P「ありがとう。ハイッ」
やよい「ターッチ!イエイ!」
――退館
やよい「楽しかったですねー!色々経験できました」
P「ああ、運動するにはうってつけだ。通ってしまうかも」
やよい「そうだ、今度レッスンをここでするのはどうですか?」
P「はは、皆にはちゃんとしたレッスンスタジオがあるだろ?」
やよい「あぅ、そうでした」
P「まあ、自主練には良いかもしれないな。みんなに紹介してみようか」
やよい「はい、皆きっと来ます!」
P「そういえばやよい、気になってたんだが、そのリュックの中身はなんだ?」
やよい「えっと…もう少し秘密です!」
P「?」
118: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/26(月) 00:05:08.48 ID:wuDUgdoS0
P「結構歩いたけど…どこに向かってるんだ?」
やよい「着きました!」
P「ここは、公園?」
やよい「実は、プロデューサーと一緒にやりたいことがあって…」ゴソゴソ
「はい、プロデューサーのです!」
P「グラブ…ってことはキャッチボールか?」
やよい「はい、いいですか…?」
P「勿論。断る理由なんか無いよ」
やよい「ありがとうございます!」
パシッ パスッ
P「やよい、キャッチボール上手いな」
やよい「お父さんとよくやってましたから。試合の帰り、この公園にいつも来てました」
P「そっか」
119: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/26(月) 00:06:22.01 ID:wuDUgdoS0
やよい「最近はわたしも忙しくなって、お父さんもお仕事探し頑張ってて、出来なかったから…久しぶりで、すごく嬉しいです!」
P「俺でよければ、いつでも相手になるよ」
やよい「え、ホントですか!」
P「春になったら、野球観戦も行こうか。球場で思いっきり応援しよう!」
やよい「わぁー!絶対楽しいです!約束ですよ、プロデューサー!」
P「ああ、約束だ」パシッ
タタタッ
やよい「それじゃ、指切りです!」
P「約束だ、指切りげんまん…」
やよい「えへへ、約束です」
?「あー!姉ちゃんとプロデューサーの兄ちゃんがデートしてるー!」
P・やよい『!!?』ビクッ
やよい「こ、浩太郎!?で、デートじゃないよ!」
浩太郎「えー、違うのー。なんかいーふいんきだったのに」
やよい「え、う、あぅ…そんなこと…///」
かすみ「こんにちは」ペコリ
P「あ、ああ。こんにちは。買い物の帰りかな?」
120: ◆3HCtmRnFQI 2016/12/26(月) 00:08:07.25 ID:wuDUgdoS0
かすみ「はい。浩太郎と二人で…」
浩太郎「兄ちゃんと浩司が留守番!」
P「偉いな、皆」
かすみ「お姉ちゃん、もうすぐご飯だよ」
やよい「そっか。これから帰るね。すみません、プロデューサー、今日は」
浩太郎「プロデューサーの兄ちゃんも食べに来てよ!」
P「え?」
やよい「ちょっと、浩太郎!」
かすみ「プロデューサーのお兄ちゃん、お家に寄って行きませんか?」
やよい「かすみまで…」
P「そうだな、少しお邪魔するか」
やよい「え、いいんですか!?」
P「帰ってもどうせ1人だし。皆で食べたほうが俺も楽しいよ。…あ、でも迷惑なら」
やよい「(ブンブン)そんなことないです!プロデューサー、ぜひ来てください!」
浩太郎「やったー!ほら、行こ行こ!」
かすみ「浩太郎、引っ張っちゃだめだよ?」
P「あはは、待ってくれよー」
やよい「それじゃ…みんなも、プロデューサーも…」
P「手を合わせてっ」
やよい「いただきます!」
『いただきます!』
やよい編おわり
125: ◆3HCtmRnFQI 2017/01/22(日) 21:26:06.82 ID:4uQ8h/930
律子「はぁ、とうとう回ってきちゃいましたね。私まで対象なんですか?」
P「まあ、律子も765の一員なわけだし…」
律子「とは言っても…私の趣味、知ってますよね?」
P「ああ、もちろん」
律子「資格だ実験だ、アイドル(当時)とは思えないワードが一杯だったでしょう?」
P「いいじゃないか、それも一つの個性だ。俺は悪いことだとは思わないぞ」
律子「…その本心からの肯定、プロデューステクの一つとお見受けしますよ」
P「え、テク?」
律子「(自覚無し、と)いえ、別に。一応プランは立ててきたので、ご心配なく」
P「そうか、助かる。流石律子だ」
律子「行き当たりばったりが性に合わないだけですよ。じゃ、出かけますよ」
P「ああ、俺が運転するよ」
律子「どうも」
126: ◆3HCtmRnFQI 2017/01/22(日) 21:26:41.38 ID:4uQ8h/930
ブロロロ…
律子「なんか変な感じですね」
P「変な感じ?」
律子「いつもはどちらかがハンドルを握ってますから。こうして助手席にいるのが新鮮です」
P「そういうことか。律子がアイドルに戻れば、運転することは無くなるぞ?」
律子「そんなこと言って。今度こそ倒れちゃいますよ?」
P「それは、社長と相談してなんとか…」
律子「ダメです。まったく、プロデューサーは事あるごとにアイドルを薦めてきますが、私はプロデューサーなんですよ?」
P「それは分かってるが…アイドルとしての律子の魅力を知ってる身としてはどうしても、な」
律子「お褒めに預かり光栄ですけど、プロデューサーとしての魅力は無いという裏返しですか?」
P「え、そんなことは、そういう意味じゃなくてだな」
律子「冗談ですよ。解ってますから」
P「そ、そうか」
律子「あ、そろそろ着きますよ」
127: ◆3HCtmRnFQI 2017/01/22(日) 21:27:19.06 ID:4uQ8h/930
――現地
P「ここは…まさか」
律子「そう。いわゆる植樹ボランティアってやつです」
P「へー、都内にこんな山が」
律子「さ、バリバリ働いてもらいますよー!一本でも多く未来への種を蒔きましょう」
P「ああ、任せろ!」
P「これでよし、と」
律子「調子はどうですか?」
P「ああ、良い調子だよ。天気にも恵まれて」
律子「それはなにより」
P「しかし、誰も気づかないもんだな…」
律子「何にですか?」
P「律子にさ」
128: ◆3HCtmRnFQI 2017/01/22(日) 21:28:04.34 ID:4uQ8h/930
律子「気づくわけないじゃないですか。私はたまにライブで1,2曲歌うだけなんですから。知らない人の方が多くて当たり前です」
P「確かにそうか」
律子「不服そうな顔しない。良いこともあるんですから」
P「え、どんなだ?」
律子「小出しにすることでプレミア感が出て多少パフォーマンスが落ちててもバレないんです」ニヤリ
P「な、なるほど。考えてるんだな…」
律子「プロデュースも作戦が大事ですから。自己プロデュースもね」
P「俺は正直すぎるのかなぁ…もう少し律子みたいに考えないと」
律子「聞きましたよ、真美の悪戯伝説を真っ正直に話して番組ディレクター困惑させたとか」
P「いやあ、つい…」
律子「ありのままを出すことが良いことばかりでは無いですから。ただでさえ一癖二癖ある子たちです」
P「…気を付けます」
律子「ご参考までに。さ、続きやりますよ!」
129: ◆3HCtmRnFQI 2017/01/22(日) 21:30:09.48 ID:4uQ8h/930
参加者(男性)「お疲れ様です!」
P「あ、お疲れ様です。晴天で良かったですね!」
参加者「いやー、ボランティアとはいえ雨では泥ですごいですからね」
P「植樹体験は何度か?」
参加者「ええ、もう5度目になります。この山も2度目です」
P「大ベテランじゃないですか!この山で一回植樹を?」
参加者「ほら、あの辺り、1回目の場所です」
P「あ、確かに背丈の小さな木が…」
参加者「あれを植えたのは5年前ですが、順調に育ってるようで安心しています」
P「この苗が5年で…すごいですね」
参加者「では、この後も頑張りましょう!」
P「はい!」
130: ◆3HCtmRnFQI 2017/01/22(日) 21:30:36.11 ID:4uQ8h/930
律子「何見てるんですか?」
P「ほら、律子。あの辺りの木、5年前に植えたものらしい」
律子「え、この植樹体験でですか!」
P「ああ、さっき聞いたんだ。すごいよな、今はこんなに小さな苗木が5年であそこまで成長してる」
律子「そうですね」
P「皆も、出会った時は苗木みたいなものだったよな」
律子「それが貴方という土に包まれ、すくすく成長したんですね」
P「大げさだな。俺だって最初は栄養スカスカの土だったよ」
律子「それでも、今にも倒れそうな苗を支えてくれましたから」
P「律子…」
律子「栄養なんて後からでいいんです。土の役目はまず木を支えること、でしょ?」
P「そうだな、その通りだ。まさにプロデューサーの役目だな!」
131: ◆3HCtmRnFQI 2017/01/22(日) 21:31:10.17 ID:4uQ8h/930
律子「プロデューサーって、アイドルが傍にいないと意外とネガティブですよね」
P「そ、そんなことはないぞ!どうしてそんな」
律子「私の推測ですけど。アイドルが傍にいれば、「この子たちは俺がプロデュースしたんだ」という自信が湧いてくるので大丈夫」
「逆にいないと悪い想像が先行するし、ポジティブになれる「自信」が傍にいないので落ち込む」
「いかがですか?」
P「…その通りです」
律子「もう、仮にも今をときめくアイドルたちのプロデューサーがそんなことでどうするんです?」
P「あはは…」
律子「もっと自信持って!勘違いしてるくらいがちょうどいいんですよ!」
P「お、おう!」
律子「硬いなー。ほら、もっと口角あげて」グイー
P「り、りひゅこ!?」
律子「このぐらいでいいんですよ、敏腕プロデューサー殿♪」
主催者「あのー、仲睦まじいのは良いんですが、そろそろ再開していただけると…」
P・律子『!?』
主催者「お邪魔とは思いますが…」
P「ぜ、全然大丈夫です///!!」
律子「す、すみませんでした///!!」
132: ◆3HCtmRnFQI 2017/01/22(日) 21:31:44.46 ID:4uQ8h/930
――帰路
ブロロロ…
P「…大変だったな」
律子「ええ、でも楽しかったです」
P「今日植えた木がちゃんと成長してくれるといいな」
律子「大丈夫ですよ。私たちが心を込めて植えた木です」
P「しかし、ボランティアっていいなあ。律子、他にもあれば紹介を…」
律子「zzz」スースー
P「…お疲れさま、律子」
律子編おわり
135: ◆3HCtmRnFQI 2017/01/30(月) 00:15:03.72 ID:v65CUr9l0
春香「おはようございます!」
P「おはよう、春香」
春香「なかなかオフが取れなくて、最後になっちゃいましたね」
P「大きい舞台だったからな…でも、無事に成功して良かった、すごい反響だぞ!」
春香「本当ですか!よかったぁ…」
P「また頼むぞ」
春香「はい!あ、そうだ…皆から聞きました、趣味を探してるって」
P「そうなんだ。元は音無さんの提案なんだが…律子まで巻き込んで色んなことを体験してきたよ」
春香「じゃあ…プロデューサーさん、私の趣味は知ってますか!」
P「勿論。お菓子作り、カラオケ、あと長電話、だったかな」
春香「大正解です!」
P「プロデューサーとして当然のことさ。アイドルのプロフィールは全てインプットしてある」
春香「ふふ、流石プロデューサーさ……///」
P「ん、どうした春香?」
春香(それって、つまり色んな体のサイズとかも…///。わわ、改めて考えると恥ずかしい?///)
P「春香、どうしたボーっとして、風邪でも…」
春香「え?あ、いや、何でもないです!天海春香は健康そのものです!」
P「そ、そうか」
136: ◆3HCtmRnFQI 2017/01/30(月) 00:15:39.31 ID:v65CUr9l0
春香「(あまり深く考えないようにしよう…)そうだ、この話を聞いてから決めてたことがあるんです」
P「ん?」
春香「プロデューサーさんとカラオケに行きたいです!」
P「カラオケかー、春香はよく行くのか?」
春香「はい、売れる前はよく学校帰りに友達と。今も、オフが合えば皆とも行ったりします!」
P「俺も大学の時はよく行ってたな?、特に上手いわけでもなかったけど、歌が好きだったから」
春香「いいですか?」
P「断る理由はないよ。春香とカラオケなんて、楽しみだなぁ!」
春香「えへへ、私も楽しみです!」
――移動中
P「そういえば、春香との電話は長くなるよなぁ」
春香「そ、そうですか?」
P「春香は気づいてないんだな」
春香「楽しくて、つい…」
P「俺も春香と話すのは楽しいから気にすることはないけど、それで睡眠時間を削ったりはしないでくれよ?」
春香「だ、大丈夫ですよ。(そっか、楽しいって思ってくれてたんだ…)」
137: ◆3HCtmRnFQI 2017/01/30(月) 00:16:25.59 ID:v65CUr9l0
――カラオケ店
店員「いらっしゃいませ。2名様でよろしいですか?」
P「はい、フリータイムでお願いします」
春香「…」コソコソ
店員「ごゆっくりどうぞー」
P「そこまで行くと逆に怪しくないか?」コソッ
春香「えへへ、つい」
P「いやー、昼のカラオケなんていつ以来だろう」
春香「夜は結構行くんですか?」
P「飲み会のついでとかでな。社長も好きで、いつも行くんだ」
春香「社長歌上手いですよね!」
P「そうそう!いい声してるんだよな?」
春香「今度社長とも行ってみたいなぁ」
P「はは、社長喜ぶよ。それじゃ、春香先に」
春香「いいんですか?じゃあ、いっちゃいます!」
『START!』
138: ◆3HCtmRnFQI 2017/01/30(月) 00:17:00.64 ID:v65CUr9l0
春香「ゴーー!…ふぅ、どうですか!」
P「いやぁ、見入っちゃったよ」
春香「へへ、ちょっと緊張しちゃいました」
P「意外だな、いつも何千何万のファンの前で歌ってるのに」
春香「…それは、プロデューサーさんの前だからですよ」
P「…そういうものか?」
春香「そうなんですっ。ほらほら、プロデューサーさん、曲選んでください!」
P「そうだなぁ…」
春香「…」ジー
P「…春香、そんなに見つめられると選び辛いんだが…」
春香「えっ!?わわ、すみません///!」
P「はは…よし、これで」
『自転車』
春香(わ、真の曲だ!)
P「ふー」
春香「すごい良かったです!最後の「好きだぁー」もバッチリでした!」パチパチ
P「はは、真の声量にはかなわないけど、歌ってて気持ちよかったよ」
春香「次は私ですね!」
P「お、ノってきたな春香」
139: ◆3HCtmRnFQI 2017/01/30(月) 00:17:51.95 ID:v65CUr9l0
??♪??♪
春香「イエーイ!」
P「いいぞー春香!」
春香「ふぅー…やっぱり歌うって気持ちいい!」
P「ああ、見てて解るよ。しかし、よく考えたら人気アイドルの歌を目の前で聴けるなんて最高の贅沢だなぁ」
春香「え?えへへ、照れますね…」
P「なんだか、すごく輝いて見えるよ」
春香「も、もー!褒めすぎですって!ほら、プロデューサーさんの番ですよ!」
P「分かった分かった」
143: ◆3HCtmRnFQI 2017/02/12(日) 00:31:49.04 ID:un1FI1/p0
P「??♪」
春香(すごいなぁ、プロデューサーさん私達の曲何でも歌える)
(美希がいつか言ってたっけ、「ハニーの声って落ち着くの」って。なんか、わかるなぁ…)
P「いやー、千早の曲はやっぱり難しいなぁ」
春香「でも歌いこなせてましたよ!さすがプロデューサーさん」パチパチ
P「はは、ありがとう。しかし、どれも良い曲だから歌い甲斐があるなあ」
春香「あ、わかります!自然と熱唱しちゃうんですよね」
P「俺、熱唱してたか?」
春香「ふふ、目つぶって気持ちよさそうに歌ってましたよ?」
P「う、改めて言われると恥ずかしいな…でも、悪い気はしないよ」
春香「プロデューサーさんも、そう思います?」
P「ああ、こんな楽しいことを輝くステージの上で大勢のファンの前で出来るなんて…楽しすぎるな、春香」
春香「はい!楽しすぎてやめられませんっ!」
144: ◆3HCtmRnFQI 2017/02/12(日) 00:32:29.15 ID:un1FI1/p0
P「結構歌ったな」
春香「…」
P「かれこれ5時間だしな…春香、喉の方は大丈夫か?」
春香「…」ムー
P「春香?どうした?」
春香「プロデューサーさん、まだ歌ってません」
P「え?」
春香「私の曲!私のソロ曲まだ歌ってないですよ!他の皆のは歌ったのに…」
P「あ、それは本人の前で歌うのはハードルが高くてだな…」
春香「そんなこと、気にしません」
P「うーん、そう言われると…」
春香「じゃあ、リクエストしていいですか?プロデューサーさんなら、なんでも歌えますよね!」
P「あ、ああ!どんとこい!」
145: ◆3HCtmRnFQI 2017/02/12(日) 00:33:50.96 ID:un1FI1/p0
春香「…じゃ、これ!」ピッ
『キミがいて夢になる』
P「これは…」
春香「えへへ、お願いします」
P「よ、よし」
P「???♪♪」
春香(何度も歌ったけど、いつか歌ってもらいたいって思ってた…プロデューサーさんに。私のことを、想いながら)
(優しく包み込んでくれるような、穏やかな歌声…落ち着くなぁ…)
P「ラララ?♪…」
「ふー、緊張した…やっぱり本人の前で歌うのは恐れお…って春香!?」
春香「すびません…感動、しちゃって…えぐっ」グスッ
P「そ、そんな大げさな…ほら、ハンカチ」
春香「ありがとうございます…やっぱり、好きです…プロデューサーさん」
P「えっ」
春香「あ!?あの、その、声が!歌声が!です///!!!」
P「あ、うん、そ、そうか!あ、ありがとう///!」
P・春香「…///」
P「…最後は一緒に歌うか」
春香「そ、そうですね。何にしましょうか」
P「皆で歌った、思い出の曲だ」ピッ
『いっしょ』
春香「…はい!」
147: ◆3HCtmRnFQI 2017/02/12(日) 01:08:39.78 ID:un1FI1/p0
?????
春香「ふぅ??、たくさん歌いましたね!」
P「いやー、喉がガラガラだ。対して春香はさすがだな」
春香「鍛えられてますから!」
P「帰ろうか」
春香「…そうですね」
P「また来たいなー」
春香「はい、今度は事務所のみんなも呼んだりして!」
P「そうだな、皆で来れたら絶対楽しいだろうなー」
春香「あと、また二人でも…」ボソッ
P「ん?」
春香「いえ、何でもないです。帰りましょうか」
P「ああ。そうだ、少し早いが夕飯でもどうだ」
春香「わあ、賛成です、行きましょう!」
148: ◆3HCtmRnFQI 2017/02/12(日) 01:09:17.86 ID:un1FI1/p0
???車内
P「今度ボイトレでも受けてみようかな」
春香「え?プロデューサーさんが?」
P「もっと春香を感動させてやりたいからな」ニヤリ
春香「ええ?、これ以上感動したら私干からびちゃいますよぉ…それに、皆の前で泣いちゃったら恥ずかしい…」
P「だから、また二人で来ような」
春香「……はい、プロデューサーさん」
P「…そうだ、何が食べたい?春香」
春香「…お肉がいいです!歌ってお腹空いちゃいました!」
P「俺もだ。よしガッツリ行こうか!」
春香「はい!」
春香編おわり
152: ◆3HCtmRnFQI 2017/02/15(水) 23:13:16.19 ID:AOebpIGA0
その後…
真「プロデューサー、最近筋肉ついてきました?」
P「ああ、不定期でジムに行っててな」
P「あずささん、○○町の××ってお店がありまして…」
あずさ「あら?、行ったことないです。プロデューサーさんに先を越されちゃいました?」
美希「あれ、ハニー、カバン新しくなってるの!」
P「ああ、古くなってたからな」
千早「プロデューサー、新しいカメラ、どうですか?」
P「軽くて使いやすいよ。あ、そういえばこの間撮った写真がだな…」
真美「ぬあー!兄ちゃん強くなっとる?!」
亜美「この亜美が押されてるだとぉ!」
P「はは、まだまだ!」
153: ◆3HCtmRnFQI 2017/02/15(水) 23:13:57.68 ID:AOebpIGA0
やよい「プロデューサー、早く早く、試合始まっちゃいます!」
P「い、今行くよ!じゃ、音無さん、お疲れ様でした!」
小鳥「…はーい、お気を付けてー」
P「そうだ、今日は満月だな貴音」
貴音「ふふ、プロデューサーもすっかり詳しくなられましたね」
P「響、もう少し簡単なレシピで頼む…俺赤ワインなんて持ってないぞ?」
響「えぇ?、美味しくなるのにー。しょうがないな?」
伊織「ねえ、あの△△商店街、目ぼしい物あった?」
P「ああ、特にこのお店のどら焼きが絶品でな」
伊織「ふ?ん、なら今度行ってみようかしら」
小鳥「なんだか…最近のプロデューサーさん、すごいアグレッシブになってませんか?」
律子「『とりあえず全部続けてみる』んですって…流石というかなんというか…」
小鳥「ぜ、全部ですか!?」
律子「私もこの間街でゴミ拾いしてるところにバッタリ会いまして。ホントみたいです」
小鳥「ちょっと前と真逆の生活ですね…大丈夫でしょうか?」
社長「ま、まあ。彼も元気そうだし、良いことなんじゃないかねぇ」
154: ◆3HCtmRnFQI 2017/02/15(水) 23:14:44.59 ID:AOebpIGA0
雪歩「おはようございます」
律子「おはよう、雪歩。早いのね」
雪歩「今日は早起きしちゃいました」
雪歩「あれ、律子さんこの湯呑は…?」
律子「ん?ああ、それプロデューサーのよ。なんか新しくしたらしいわ」
雪歩「これ、私が紹介したお店の湯呑なんです!」
小鳥「そうなの!確かに、素敵な湯呑だと思ったわ」
雪歩「プロデューサー、あれからまた行ったんですね…ふふ」
律子「雪歩ー、お茶淹れないの?」
雪歩「あ、そ、そうでした!」
小鳥「あ、他の皆も続々到着ね」
社長「今日は全員集合の生放送だからねぇ。いやぁ、こんな機会は滅多にないぞぉ」
P「おはようございます!」
小鳥「あ、話題の人が。おはようございます!」
155: ◆3HCtmRnFQI 2017/02/16(木) 00:02:37.53 ID:wDICEK8H0
――全員事務所に到着
ガヤガヤ
社長「う?ん、やはり13人事務所にそろうと壮観だねぇ?」
小鳥「楽しみですねー…あら、電話…」
小鳥「ええええええ!!!???」
P他「!?」ビクッ
小鳥「しゃ、しゃちょお…お電話です…」
社長「え、そ、そうか…ああ、うむ…そうだな、仕方が、ないなぁ…」
ガチャン
P「しゃ、社長…いったい何が…」
社長「ううむ、それがだねぇ…」
春香「今日の生放送の大手スポンサーが」
真「脱税発覚で大バッシング」
響「765プロのイメージダウン回避のため」
貴音「急遽生放送を中止…」
伊織「ですって???!?」
156: ◆3HCtmRnFQI 2017/02/16(木) 00:03:05.56 ID:wDICEK8H0
P「それは、もう決定事項なんですか」
社長「うむ、番組のディレクターもここで我々のイメージを落としたくないのだろう。制作陣の総意だと聞いたよ」
律子「確かに、その会社、番組中にかなりCM流す予定ですし、見て見ぬふりは出来ませんね…」
P「仕方がないですね…この仕事がバラシになるのは痛いですが、長い目で見ると英断かもしれません」
社長「まあ、もう決まってしまったことだ。すまない皆、せっかく集まってくれたのに!」
P「しゃ、社長、頭をあげてください」
律子「我々は何も悪くないんですから」
社長「しかし、このまま解散となるのは申し訳なくてねぇ…」
P「…そうだ!」
春香「プロデューサーさん?」
P「皆でカラオケに行こう!」
一同『ええええええええ!!??』
157: ◆3HCtmRnFQI 2017/02/16(木) 00:03:39.22 ID:wDICEK8H0
律子「な、何言ってるんですかプロデューサー!?」
P「こんな機会、滅多にないと思うし、本来生放送の予定だったから皆暇だろう?」
亜美「そりゃ→暇だけど」
雪歩「こんなに大勢で大丈夫なんですか?」
社長「なるほど…名案だ!名案だよキミィ!よし、私の知り合いが経営しているカラオケ店に行こう!」
「あそこならこれだけ大勢のアイドルが行っても大丈夫だ!」
あずさ「あら?、それなら大丈夫ですね?」
美希「変装しなくていいの?やったー!」
小鳥「ほ、ホントに14人で…」
社長「16人だよ、音無君!私も君も行くんだよ!」ポン
小鳥「あわわわ、社長、変なスイッチ入っちゃった?」
律子「もう乗り掛かった舟ですよ。全員で行きますよ!」
やよい「うっうー!みんなでカラオケ、楽しみですー!」
P「よーし、いっぱい歌うぞー!」
『おー!』
158: ◆3HCtmRnFQI 2017/02/16(木) 00:04:27.60 ID:wDICEK8H0
春香「プロデューサーさん!凄いです、こんな偶然、いえ、奇跡ってあるんですね!」
「お仕事が無くなっちゃって残念なはずのに、なんだか、ワクワクしてきちゃいました!」
P「はは、俺もだよ。仕事無くなったってのにカラオケなんて、プロデューサーとしてどうかと思うのに」
真美「も→、はるるんも兄ちゃんももう終わったことっしょー!今日はカラオケでレッツパーリーの日なんだYO!」
千早「今回のお仕事分は取り返せるはずです。だから、今日のカラオケを一生の思い出にしましょう!」
P「ああ、そうだな!」
159: ◆3HCtmRnFQI 2017/02/16(木) 00:05:37.41 ID:wDICEK8H0
小鳥「まさか私まで行くことになるとは…」
P「巻き込んですみません、音無さん」
小鳥「いえ、行くとなれば全力で歌いますよ!ところで、プロデューサーさん、結局趣味は見つかったんですか?」
P「あー…今色々とやってみてるところですが…でも、自信をもって趣味と言えることが一つありますよ」
小鳥「?」
P「俺の趣味は『アイドルプロデュース』です!」
春香「プロデューサーさん、小鳥さん、早く早く!」
P「あ、待ってくれよ?」
小鳥「…ふふ、やっぱりそれが一番みたいですね♪あ、待ってー」
終わり
160: ◆3HCtmRnFQI 2017/02/16(木) 00:07:08.49 ID:wDICEK8H0
亀更新な作者ですみません。
読んでくださった方々に感謝申し上げます。
161: 以下、
おつおつ
よかった
163: 以下、

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