【ニュークオ今日の良スレ】気づいたら洗脳されていた・・・・・back

【ニュークオ今日の良スレ】気づいたら洗脳されていた・・・・・


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1:
あの出来事から、ずいぶん年月が過ぎたので、客観的に当時の記憶を見られるようになった。
そんな過去の思い出を書こうと思います。
遅筆ですが、ぼちぼち書いていくので生暖かい目で読んでください。
2:
宗教?
3:
>>2
それもあります
4:
洗脳と教育の違いって何?
5:
>>4
教育は人を成長させるけど、洗脳は人の人生を崩壊させると思います
7:
はじまりは、とある宗教の人生相談のサイトだった。
「誰か悩んでいる人がいたら、メールしませんか?」
そんな投稿にメアドを載せた。
私は当時、高校一年生。将来の夢はカウンセラーになること。
きっかけは自分の兄弟が荒れて、更正した時に話を聞いてあげて役に立てたこと。
その中で、とある宗教の人に助けられたこと。
悩んでいる人達の力になりたいと思っていた。
今思えば、私自身が潜在意識の中で悩みを抱えていたのかもしれない。
自信過剰な小娘だったのは間違いないけれど。
8:
何年前の話?
>>8
約10年前の話です
9:
いい洗脳もあると思うけどな
思い込みの力はすごいよ
10:
>>9
確かに、良い洗脳というのもあるかもしれません
思い込みというのは良くも悪くも、人の人生を変えるかな、と思います
11:
結局は被害者妄想なんだろ?
自分は悪くない、周りの騙した連中が悪い。
まったくひねくれた人間だよ。
12:
メールはなかなか来なかった。
数日後、ようやく来た1通のメールは、こんな内容。
「私は43歳のまく吉といいます。
今仕事に行けなくて悩んでいるので、良かったらメールしてもらえませんか」
待望のメールだったので、当時16歳の私は喜びつつ、困惑した。
43歳って、自分の親に近い年齢だったから。
ただ、私の目的はあくまで、「悩んでいる人のために何かしたい」だったので、
特に気にすることなくメールを返すことに決めた。
また、宗派は違えど、同じ宗教に入信している人に悪い人はいない・・・そんな考えを持っていたから。
14:
「はじめまして。夕子といいます。私でよければお話聞かせてください(*^^*)」
当時の私は初めてネットというものが我が家に導入されて、浮かれすぎていたのだろう。
怖さ、というものを知らなかったのだ。
その後、まく吉さんは私に、仕事へ行けない悩みや自分の通っている宗教サークルに関して色々話してくれた。
もちろん世代が違うから、音楽などの一般的な趣味の話題はなく、話題にあがるのはもっぱら仕事の悩みのこと、宗教の話だった。
そして、私自身の生活の様子に関しても話題が挙がった。
私は、「今日は世界史の授業が面白かったです」とか「体育があって嫌です」など高校生活の話をした。
15:
16歳でそんな事するってかなりやられちゃってるな
16:
また、Sさんという好きな人がいること、その人は30歳で、年上なのでなかなか告白できないことなどを話していた。
気づけば私のほうが相談していたような気もする。
メールを始めて3,4ヶ月が経った頃。内容に変化が訪れていた。
「最近、夕子さんのことばかりを考えてしまいます」
「今日も夕子さんが幸せであるようにと願っています」
あれ、なんか方向が変わってきたな・・・と思い、返事をためらうようになっていた。
でも基本的に鈍感な私は、そこには触れずにさらっと返していた。
18:
そんなある日、唐突にこんなメールがきた。
「私はあなたを愛しています。結婚を前提に付き合ってくれませんか」
16才の私は困惑した。相手は43歳だし、会ったこともないし・・・。
ただ、私は、他人から「愛してます」なんて言われたことがなかったので、
少し嬉しかったのだと思う。
告白といえば、中学の時に友達経由で2度されただけで、直接言われたこともなかった。
今考えると色々と支離滅裂なんだけれど、当時の私は極端に無知な箱入り娘だった。
少女漫画や映画に出てくるような、メールだけでお互いを知った男女が結婚する・・・
そんな恋愛が素敵だと思っていた中二病な私だった。
まあ、自分の両親が文通を通じて、知り合い、結婚した経緯もあったからなんだけど。
20:
夕子ちゃん逃げてえええ。。。><
21:
部長
夕子ちゃんの今後が気になって
仕事どころではありません!!!
22:
私は、「まだまく吉さんのことを、よく知らないので・・・会ったこともないし・・・」と返事をした。
彼は、「一度でいいから会ってもらえませんか」と言った。
私は、躊躇していた。そして、とりあえず電話をする流れになり、まく吉さんと初めて電話越しに話した。彼は聡明な雰囲気の人で、話がとても上手だった。こちらの警戒を簡単に解いてしまうような、話術を持っていた。
そうして、彼に言われるまま、1度会ってみることに決めた。
当時の私は高校生で、門限は夕方5時だった。
なので、指定した場所と時間は、爽やかな緑の多い公園に、昼の1時。
約束したことを半分後悔して眠れない夜を過ごすうちに、その日がやってきた。
24:
あの日。夏の暑い日だった。
ピンクのワンピースを着て、私はそわそわしながら彼が乗っている電車が到着するのを待っていた。
あの時のなんともいえない緊張感は、今はもうはっきりと思い出せないが、それはもう心臓がドキドキしていたのを覚えている。
知らない人と会う、ためらいや罪悪感も感じていた。
待っている間に、踵を返して帰ろうかと思ったことも。
だけど、それ以上に好奇心と、約束したからには会わないといけない、そんな変な責任感が私の中にはあった。
25:
冷静に考えると親と子の年齢差だよなw
ウチがそうだとか思ってたら凄い気の毒になってきた…
27:
>>25
そうですね、最初はすごく抵抗感がありました
でも私は結構おおざっぱな性格なので、30歳の人を好きになるくらいだから、
40代でもそんなに変わらないんじゃないか、と思ってました(?)
26:
電車が止まる。扉が開く。
私は、時刻表の影に隠れて、出てくる人達を見守った。
田舎の駅。降りてきたのは、一人だけだった。
その時思った第一印象は、ケンタッキーのおじさんだ。
(これ、もう本人が読んだら、色んな意味でゲームオーバーなので、ちょっと怖いけど続きを書きます)
背は高く、白髪交じりの頭に丸めがね。すこし小太り。ひげこそ蓄えていなかったが、顔立ちも雰囲気もケンタッキーのおじさんにそっくりだった。
正直、驚いた。
何が驚いたかって、話で聞く限り、洋画に出てくるようなダンディーなおじ様が現れる予定だったから。
夢見がちすぎた私の心は半分折れた。
28:
だけど、私は未知の体験に対して、割とすぐ順応してしまう悪癖の持ち主であり、
驚いた顔をしたら失礼と思ったので、おずおずと笑顔で話しかけた。
「あの・・・っ、まく吉さんですか?」
「あっ、夕子さんですか?はじめまして、まく吉です」
挨拶を交わすと、ぎくしゃくしながら、公園のベンチに座った。
緑が青々としている中、子供たちやおばあさん達が散歩をしていた。
私は、その時何が一番気になっていたかというと、自分のスカートの裾だった。
裾から半透明な裏地がたまにチラチラとするのが気になって仕方なかったのを覚えている。
一生懸命手で押さえながら、話をしていた。
会話の内容はあまり覚えていない。
ただ、その人は、話術が巧みで、今でいうと空気を読むのも上手だった。
間の空け方、様子を伺っての言葉選びなど。
29:
そうして、2時間くらい話しただろうか。私達はベンチを立って、一緒に電車に乗った。
その時に周囲の女子高生がこっちをちらちら見ていたのが、とても嫌だった。
援助交際でもしているように思われたのか?
分からないけど、そんな関係じゃないのに・・・と気分が悪くなったのを覚えている。
そうして私は自転車で帰宅し、その人も地元に帰っていった。
これが、悪夢の始まりになるなんて、当時の私には全く想像ができなかった。
今の私なら、あの掲示板に投稿をした時点で、想像に難くないんだけれど。
30:
おっさんに完全にロックオンされたわけかw
31:
私は帰宅後、メールをした。
「やっぱり、年齢のことなどもあるので、お付き合いは考えられません・・・ごめんなさい」
だけど彼は簡単には食い下がらなかった。
熱烈にアピールをしてきていた。
「初めて見たとき、こんなに美しい人が世の中にいるのかと思ったよ」
「私は真剣にあなたを愛しています。会ってから、余計その思いが強くなりました」
そんな言葉の羅列に、「そんなこと言われたの初めて!」って素直に喜んでいた当時の自分がなんとも可笑しい。
32:
私は、こう返事をした。
「やっぱり、年上のSさんが忘れられません・・・」
彼は、
「なら、告白してみなさい。もし振られたら、私と付き合いましょう」
今思うと、なんで、振られる=まく吉と付き合うって選択肢しかないのか分からないのだけど、その時はうまく断ることもできず、「考えさせてください」と返答していた。
そうして、私は人生初めての告白をすることになった。・・・メールで。
33:
Sさんは、学童保育のお手伝いをしている人で、私も子供が好きだったので、週に1度ボランティアで働いていた。
方言なまりのある、気さくで笑顔がすてきな人だった。
「2年前から、Sさんのことが好きでした。いつも私のことを気にかけてくれたことが嬉しかったです」
そんな内容だったと思う。
付き合ってください、とは書けなかった。
年齢も離れてるし、思いを伝えるだけで精一杯だったから。
34:
彼から来た返事はこんな内容だった。
「夕子ちゃん、メールありがとう。夕子ちゃんはまだ若くて、これからの人生が待っています。僕はその気持ちを受け取ることは出来ません。これからも、児童教室でよろしくお願いします」
振られた・・・すごくショックだった。
分かってはいたけど、実際に言葉で断られて、とても悲しくて涙が出た。
そんな時、まく吉さんからの電話が何度も鳴っていた。
「フラれました・・・」
「そうか・・・辛かったね。泣いてもいいんだよ」
「はい・・・」
35:
まく吉が安西先生で再生されるのは俺だけ?
38:
>>35
安西先生にも、似てるといえば似てるかもです
36:
いやああああ夕子ちゃん逃げてええええええええ><
37:
一通り泣いて、Sさんがどれだけ好きだったかを話した後、彼はこう言った。
「私が夕子ちゃんを絶対に幸せにするよ。一生愛すると誓います。だから、結婚を前提に付き合ってください」
「・・・・・・」
「・・・・はい」
フラれたショックで私は正常に物を考えられなかったのだと思う。
この人は、私のことを一生愛してくれる・・・それなら、この人と結婚をするのも良いのかもしれない・・・。
本気でそう思っていた。
付き合うからには、この人のことを好きになろう、そう思った。
こうして、17歳になる夏。私は、まく吉さんの彼女になった。
39:
それにしても1,バカすぎだろw
40:
>>39
残念ながら、頭の弱い子としか言えないですねw
41:
学童保育の人は偉いなぁw ケンタッキーとは大違いだ
>>41
そうですね、大人な対応だったなと思います
悲しい後日談としては、
告白した時すでに学童保育に来ていた綺麗なピアノの先生と婚約してましたw
42:
とっても純粋な子と言い換えておこう
43:
ちょっと気になるので聞くけど1の容姿はどんなもんで?
45:
>>43
当時はおかっぱ頭でした
背は158センチで、細め
顔は日本人ぽくて丸顔です
46:
>>45
なるほど 変態に好まれそうだ
47:
まだその宗教を信じてるの?
48:
>>47
今はよく分かりません
無神論者ではないけれど、その宗教を信じてるか?と言われたら、
はい、とは言えないですね
49:
年甲斐もなく話術で子供を誘導するとか……
まあ>>1も悪いかもしれんけど、それを理解して話すカーネルは相当アレだよな
50:
>>49
まく吉は自覚があったのか、無意識で人を操る才能があったのかは、
今はもう分かりませんが・・・
怖いなと思います
53:
ではでは
彼女になって、初めてのデートをすることになった。
なんだか変な気分だったのを覚えている。
それまで誰かと付き合ったこともなく、私の恋愛経験値はゼロに等しかった。
隣町の駅で待ち合わせをして、改札口の前でまく吉を待った。
手に汗をかいていたと思う、実感がわかなかった。
そうして現れたのは、やはりケンタッキーのおじさんだった。
ときめきとか好きとか、そういうのはよく分からなかった。
だけど、誰にも言ってない秘密の交際。
そのなんとも言えない緊張感を、恋なんじゃないかと思っていた。
54:
私達は、手をつなぐこともなく町並みを歩いて、ご飯を食べ、他愛もない話をした。
初めて明石焼きを食べておいしかったことを覚えている。
周りの目が最初は気になったけれど、だんだん慣れていった。
そして、この誠実そうな男性の彼女になったんだな・・・と少しずつ実感していった。
幸せだったと思う。
55:
まく吉は遠方に住んでいたため、会うのは月に1度程度だった。
私は門限5時の生活を送っていたため、会うのは大体朝10時から夕方4時くらいまでだった。
知り合いに会うのを避けたかったので、普段使わない駅で待ち合わせをして、お昼を一緒に食べて、話をして・・・大したことは何もない。
ただ、手をつないで歩くくらい。
すれ違う人の目は冷たかったけど、知らない人たちだったので、特になんとも思わなかった。
そんな風に数ヶ月が過ぎていった。だんだん恋心も芽生えていった。
57:
まく吉は30才頃に一度うつ病を発症して辞職、その後転職し、だましだましなんとか仕事を続けていた。
だけど月に1度会う程度では、特にそれに対する強い危機感はなかった。
強いて言うなら、電話口で、幼児言葉で甘えてくるくらいだった。
最初は驚いたものの、スポンジ脳な私はそれも受け入れていった。
58:
秋から冬になる頃、気になることが起こった。
まく吉は宗教関係のサークルに入っていて、そこで知り合った男女二人と一緒に週1度の勉強会を行っていたのだけど、その女性とまく吉がどうも親密な様子だと、電話で話を聞きながら感じた。
私は、自分はまだ幼いし、その30代前半の女性のほうが、まく吉にお似合いではないか、いつか気持ちが移ってしまうのでは、という不安に駆られた。
でも、友人だということだったので、そのときは特に何も言わなかった。
59:
その宗教をぼかした感じで言えないか
60:
>>59
具体的にはちょっと言えないですが、今後の内容で、
なんとなく分かってしまうかもしれません
61:
3月の終わり、まだ肌寒い季節に、まく吉とその女性(リサさん)が最近二人で会っているらしいと聞いて、私は「付き合ってる彼女がいることは、リサさん知ってるの?」と尋ねた。
すると、まく吉は言葉を濁して、「伝えてない」と言った。
それを聞いて、胸騒ぎがした。
「話を聞いていると、リサさんはまく吉のことが好きみたい。遠距離中の彼女がいることをちゃんと言ってほしい」と言った。
まく吉は渋々、「わかった」と言い、次の勉強会の時に、話すと約束してくれた。
62:
その結果が気になって、電話が来るのを、家の中を一人でぐるぐるしながら待っていたのを覚えている。
そうして帰宅したまく吉に「どうだった?」と聞くと、
「帰り道で彼女がいるって話したんだけど、リサさん泣いていたよ」と言った。
泣くってことはやっぱり好きだったんじゃないのかな・・・嫉妬のようなものが生まれていた。
63:
夕子・・恐ろしい子・・・
64:
それから、私は高校3年生に進級した。
進路は、元々行きたい大学があったのだけれど、
まく吉が「自分の地元にぜひ進学してほしい。将来結婚するんだから」と言っていたし、
私もその頃はまく吉を好いていたので、
「近くの学校に通ったほうがいいかな」と思うようになっていた。
そうして、進路変更して、まく吉の地元の短大へと進むことに決めた。
短大にしたのは、43歳のまく吉の年齢を考えて、早めに結婚しようと思ったため。
この時点でセンター向けの勉強を止めて、3教科特化型の勉強方法に変えてしまった。
当時の私に迷いはなかったから。
65:
そうして、穏やかに夏が来た。
純愛と呼べるくらいに私たちの関係はプラトニックに見えたし、年齢差以外を思えば、普通の恋人同士として幸せだったと思う。
特に何も疑うことなく、私は将来に希望を抱いていた。
破滅の足音が近づいているなんて、露にも知らず。
68:
夏休みが始まる頃、こんな話が持ち上がった。
まく吉が、宗教サークルのみんなで旅行に行くという。
そのメンバーの中には彼に好意を抱いていると思われる、リサさんも参加すると聞いた。
しかも期間は10日間、海外。
私はそれを聞いて、心配になったし、また私自身海外旅行へ行きたい気持ちもあり、まく吉に相談した。
そうして、サークルのリーダーに、一緒に参加できないかと掛け合うことになった。
69:
まく吉は、「結婚前提で付き合っている夕子さんという人を一緒に連れて行きたい」と話して、
結果、私も参加することとなった。
私の両親はというと、門限など厳しいところはとことん厳しい家だったのだが、しっかりした子だと思われたため、2つ返事でOKがでた。
もちろん両親はまく吉と私が付き合っていることなどは知らない。
私は両親に、語学研修にもなるからと説明した。
70:
また、そのサークルのリーダーは、精神科の分野で社会的地位のある著名人だったため、
メールを交わして任せられるだろう、という判断で私を送り出すことになった。
私は、小学生の時から一度も使うことなく貯めていた20万円の貯金を、その旅行代金として当てた。
そうして悪夢の旅は幕を開けた。
71:
20万円…!
75:
>>71
当時の私には大金でしたー
お小遣い月5千円だったし
72:
まく吉と一緒に空港へ行き、サークルメンバーと合流した。
私はついついリサさんの存在を目で探していた。
大半が50代のおばさんの中、一人とても綺麗な女性がいるのに気づいた。
それが、リサさんだった。
リサさんは芸能人としてでも通用しそうな目鼻立ちのはっきりした美人だった。
対して私は、黒髪おかっぱのあかぬけない高校生だったので、ショックは大きかった。
まく吉がこんなに綺麗な人に好意を持たれていたなんて・・・と。
73:
メンバーは、合計10人前後。
リーダー、私とまく吉、リサさん、50代から60代のおばさんが5,6人ほど。
おばさん達は、みんな宗教の、というよりはリーダーの熱心な信者みたいだった。
リーダーを取り囲んで、キャーキャー言っていたのを覚えている。
また、同じようにまく吉もおばさん達から支持を受けているようで、尊敬のまなざしで見られていた。
74:
飛行機の中で私はまく吉の隣に座った。
元々出来上がっているサークルに飛び入りしたわけで、
自分は人見知りではないと思っていたけれど、まったくの知らない人たちの中で、
どう立ち回ればいいか分からなかった。
年齢も一人だけ高校生ということで、どう考えても浮いていた。
76:
旅行でのホテルは10日間同じ場所に宿泊することになった。
私の部屋はリサさんと同室だった。
夫婦でもない、未成年の私をまく吉と同室にすることは出来なかったのだと思う。
リサさんは、私のことをある程度聞いていた様子で、
初日は「よろしくね」とやさしい笑顔を向けてくれて、私はほっとしたのを覚えている。
だけれど、一緒に観光に出向くということはなかった。
もうすでに内輪のグループがあって、気づくと部屋からいなくなって、観光に出かけているようだった。
私は必然的にまく吉に頼るほかなかった。
でも、常に一緒にいる私たちを、おばさん達は快く思わなかったようだ。
77:
2日、3日と経つにつれ、リーダーの元へと私たちにまつわる悪い噂や批判がいくようになっていた。
一人、おばさんの中で、はぶられ気味にされていた女性が教えてくれた。
きっとどこかで手をつないで歩いているところを見られたのが原因だと思われる。
そうして、旅行も残り半分になる頃、私とまく吉は、リーダーの部屋へと呼び出された。
78:
BBAの嫉妬か?
pickup
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79:
リーダーは私たちを部屋に入れると鍵を閉めた。
「あなたたち、なぜここに呼ばれたか分かりますか?そこに正座しなさい!!」
おずおずと土足の床に正座すると、リーダーは怒鳴りながら説教をした。
私は何がなんだかよく分からずにただ硬直していた。
恐怖しか感じていなかった。
どうしてこんなに怒っているの?
それがよく理解できず、ただただ怖かったのを覚えている。
書いていて、あの時から何年も経った今でも、体が震えるくらいに。
80:
そしてリーダーは主に私を責め立てた。
その宗派的に、男女交際自体があまりよく思われなかったのもあると思う。
ただ、まく吉はリーダーからの厚い信頼を得ていたため、
私が余程悪い、そそのかしている娼婦にでも見えたのかもしれない。
怒りの矛先は私の元へと集中した。
頭の中が真っ白になり、ひたすらに正座をしてうつむいていた。
81:
私はそのリーダーのことを旅行に行く以前は著名人として、
また精神科の権威ある人として尊敬していたので、
私は自分が余程悪いことをしたのだと思って自分を責めた。
でも心の奥底では納得してなかったのだと思う。
何がそんなにいけないの?きっとそんな気持ちもあった。
説教は、3,4時間続いた。
彼がようやく正座した足がしびれて、よろけながら私たちは部屋を出た。
私は茫然自失としていた。
82:
何がどうしてこうなっているの?なんで怒鳴られているの?
手をつないだのを見られたのが、そんなに問題になった?
疑問が頭の中をぐるぐると巻いて、底知れぬ恐怖だけがそこにあった。
私はそれまでの人生で、品行方正な優等生、と言われ続けていたため、
自分がそんなに素行の最低な人間として怒鳴られる、なんていうのは初体験で、
だからこそ余計困惑と恐怖を覚えたのだと思う。
まく吉は、部屋から出た後、私とは話したがらずに、自分の部屋に戻っていった。
その日の夜、私はただ帰りたいと願いながら、床に就いた。
83:
翌日も私とまく吉はリーダーの部屋に呼び出された。
同じく正座をさせられ、怒鳴られながらの説教、同じことの繰り返し。
少しでも反抗的な目をしようものなら、「なんだその目は!」と叱り付けられた。
なぜ連日呼び出されて怒鳴られるのか、分からなかった。
なぜサークルの人たちに顔を合わせると、顔をしかめられるのか分からなかった。
なぜリーダーに会うたびに睨まれるのか分からなかった。
84:
年齢差のせい?付き合ってはいけないの?
なぜみんなまく吉には優しいのに、私には冷たくするの?
そんなに私はいけない子なの?
だけど、誰も知らない土地で、海外で、逃げ出すことも出来ないそんな環境で。
それが3日、4日と続いたため、私は自分が人間としてとても最低なんだと思うようになっていた。
まく吉は、徐々に私から離れていった。
私が部屋に呼びにいっても、無視されるようになった。他の人たちに声をかけても、苦笑いをして白い目で避けて通っていく。
海外である程度田舎な場所にホテルをとっていたため、徒歩での移動はそんなにもできず、相談する相手もなく、私は精神的に追い詰められていった。
86:
いつしか、誰もいない部屋でひとり、テレビを見るようになっていった。
楽しみにしてきた海外旅行で、一人ぼっちで外国のテレビを見る・・・自然と涙がこぼれた。
CMで日本企業の車が映し出されると、懐かしく感じるほどだった。
日にちはまだ数日ある。
どこにも逃げられない、人の目が怖くなった。
そんな中で、唯一楽しかった記憶といえば、ひとりぼっちで公園にいたとき。
外国の子供たちが私に声をかけてくれて、芝生の公園で一緒に遊んだこと。
あのときだけは、とても楽しかったのを覚えている。
私はまく吉に疎まれても、他に行く場所がなかったので、なんとか一緒にいられるように、声をかけてついて回っていた。
87:
リサさんには最後の頃、少し事情を話したら、「大変だったね」と言って、「私は応援してるからね」と言った。
優しい人だと思った。
そうして、辛かった旅行は終わった。
私はまく吉への怒りも感じてはいたが、それ以上に自分に対しての自信を失っていた。
ようやく自宅に戻ったとき、とても安堵したことを覚えている。
親に「楽しかった?」と聞かれたが、心配させるわけにもいかず、またまく吉の存在を明らかにしていなかったため、作り笑いで「楽しかったよ」と答えるしかなかった。
だけど、これで終わりではなかった。
91:
有名でな宗教ですか?
友達が入ってる宗教だったらちょっとあれなんで
93:
>>91
大元は有名どころだと思います
新興宗教とは呼ばれていません
ただ内部は細かく分かれているところがあるので、
一概に問題がある・ないとは言えないと思います
95:
まく吉はその旅行後、前から休みがちだった仕事に行かない日が続いた。
具体的には分からなかったけど、明らかに精神状態が悪く、病んでいるようだった。
私はまく吉を支えないと、と思っていた。
私のせいで、リーダーにも責められたのだから、と。
毎日苦しそうに仕事に行けないと愚痴を言う彼の話を、よく聞いていた。
交際に変化はなく、私はまく吉を信頼していたし、このまま何事もなく過ぎていくかのようにみえた。
96:
事が動いたのは、夏休みも過ぎ、学校が始まってすぐの頃だった。
私は学校の帰り、偶然、その日はまく吉と初めて会った公園に来ていた。
のんびりしてから、駅に向かう途中、まく吉からメールがきた。
「別れよう」
私は踏み切りの近くまで来ていたのだけど、足を止め、愕然とした。
慌てて電話をかけるも、まく吉の電話はつながらなかった。
着信拒否をされていた。
97:
怖ええな 洗脳って。解くのに何カ月も時間がかかるらしいけど
今は洗脳は解けてるのかな?
98:
>>97
この後も色々あったので、完全に回復するまでには2,3年かかりました
今は解けてると信じたいです〜
なんとか完結させられるように頑張ります
99:
夏の濃い緑、踏み切りの遮断機が下り、カンカンと鳴り響く音を聞きながら、
ただ、突っ立って携帯を握り締めていた。
なんで・・?
理由が聞きたかった。
蝉の声と通り過ぎて行く電車の色が、異様に頭にこびりついていた。
とりあえず連絡がほしいとメールを送り、
混乱したまま、気づいたら帰宅して自分の部屋にいた。
その日、私はまだ事実を受け止めることもできず、拒否された電話に何度もかけなおしたが、反応はなかった。食欲もなく、ただ苦しくて夜眠ることができなかった。
100:
そうしてぐったりとして迎えた翌朝。まく吉からメールが来た。
おそるおそる開いてみると、
「やっぱり別れるのはやめよう」
と書いてあった。
意味が分からなかったので問い詰めたところ、こんな返事が返ってきた。
「リーダーに、夕子は精神異常者だから別れるように言われた」と。
このときの衝撃は、なんというのだろう・・・
今まで当たり前に立っていた地面が崩れていく感じとでもいうのだろうか。
私の人生全てを否定されたような気がした。
101:
しかし親も隠れてこんな事されたんじゃたまらんな 親は宗教とは関係ないんだよね?
104:
>>101
もともと、親がその宗教の別の一派に通っていました
宗派は違いますが、大元としては、まく吉のところと一緒です
なので、許可が下りたというのもあります
(書きそびれました、すみません)
なので普通以上に厳しくしつけられたと思います
102:
そのリーダーは、私を旅行中に執拗に責めた相手であり、
なおかつ社会地位的には、精神科の学位を持っている人だった。
短い間だが、尊敬もしていた。
その人に「精神異常者」と呼ばれた事実は、あまりにもきつかった。
私はいままで、どちらかというと平凡な高校生で、今まで特段な問題行動を起こしたこともなく、
夢見がち過ぎる性格ではあったけど、どこにでもいる高校生だと思っていたから。
それが、「精神異常者」というレッテルを貼られたことに私は悲しくて泣いた。
103:
まく吉とは手をつないだくらいの関係?
それ以上はされてないよね??
105:
>>103
まく吉には、キスまでされました。。
106:
まく吉は、
「でも私は、夕子をかばったんだ、だから別れろと言われたけど別れなかったんだよ」
そういった。
それが唯一の救いのように感じていた。
まく吉はリーダーのサークルと距離を置いたようだった。
だけど、それから1ヶ月後、私の父宛に波乱を呼ぶメールが届いた。
108:
それはリーダーから私の父への、警告文。
「おたくの娘さんは、ご両親に内緒で、40代のまく吉という男と付き合っています。
この男は以前私のサークルにいた者ですが、除籍しました」このようにメールは始まっていた。
最後は娘さんと別れさせたほうがいい迄をつづっていた。
それを、私の父は、プリントアウトして、無言で怒りながら私の部屋に投げつけた。
109:
ははっ、わろす
111:
私はそれを見て、最初は青ざめ、そして悔しくて泣いた。
「なんでこんなことをするの?」
私はその紙の裏に、付き合っているのは事実だが、旅行中に連日怒鳴られたことや、
影で私を精神異常者と呼んでいたこと、やましい交際ではないことなどを書き、
キッチンのテーブルに置いた。
そうして自室に戻ってさめざめと泣いた。
母親は、それを読むと、私の部屋にやってきた。
「つらかったね。どうして言ってくれなかったの・・・」
そう言って私を抱きしめて泣いてくれた。
母が私の悩みに対応してくれたのは、物心ついてから人生初めての経験だったので、うれしいような、自分が情けないような気持ちだったのを覚えている。
112:
まく吉は、私の前では赤ちゃんも顔負けの甘えっぷりだったが、体面だけは大変いい男だった。
きちっとスーツを着こなして、見た目は初老としかいいようがなかったけれど、
自分はこれだけの年収があって、きちんと娘さんを養う覚悟がある云々、
結婚を前提に清い交際をしている云々、などを言い、
反対していた父からも一応の了解は得た。
そうして進学のことも、合格したら行かせてやると言われた。
113:
娘が不幸になると優しくなる母親っているよね
114:
>>113
母はあまり深読みできないタイプの人でした
女性の割りに鈍いというか・・・
なので問題が表面化して初めて気づいたんだと思います
115:
高3の秋も深まった頃、受験勉強にも精を出し、
ようやく問題に片がついたかな、と思えた頃。
私は、まく吉と別れていた間に起こった真相を知ってしまう。
それは電話での何気ない会話の中でのことだった。
「そういえば、なんであの時、突然別れるなんて言ったの?
すぐに、やっぱり別れないって言われたけど・・・」
それはどうしてもひっかかっていることだった。
言い方が柔らかかったからか、まく吉は少し言いにくそうに、だけどはっきりこう言った。
「実は、別れてた間に、リサちゃんに告白したんだ・・・」
・・・え?
116:
こりゃ親もグルってパターンかな?辛い時に優しくされると信じちゃうよね。
おまけにそれが親ならなおさら。でも親もグルであとは洗脳まっしぐら。
親がグルじゃもう、子はどうしようもねぇ。味方と思っていた親が敵だもん。
119:
>>116
どうなんでしょうね、ただ洗脳する人っていうのは、自分自身は正しいと思ってやっているので、
自覚のない場合がほとんどかなと思います
それが悪い方向に転がれば、人生踏み外すこともあるかなって
117:
「ちょっと待って、それ・・どういうこと?」
「つまり・・リサさんにフラれたから、『別れるのやめよう』って言ったの?」
私の頭の中はぐちゃぐちゃになっていた。
「俺は悪くないんだよ!!」
彼は、大きな声を出した。
118:
「リサちゃんが、夕子と別れろってしつこく言ってきたんだ!
旅行から帰ってきてから、1ヶ月くらいずっと!
だから、私はてっきりリサちゃんが自分と付き合ってくれると思ったんだ!
だけど婚約者ができたからって断られた!私は悪くない!!
全部リサちゃんがそう仕向けたんだよ!」
すごい剣幕でまくしたてた。
そうして、私がうまく返事できないで固まっていると、
「私は夕子のために、別れようって言ったんだよ!そうしないといけないと思ったから!夕子は私のこと信じてくれるよね?!」
「信じてくれなかったら・・・死ぬよ」
120:
私は思考回路が一旦ぷっつり逝ってしまったんだと思う。
ようやく、再起動した時には、
「そっか、私が悪かったんだ・・・私のために、まく吉は別れたんだ・・・」そう考えていた。
とりあえず、喚いてる彼に、
「ごめんね、そっか・・・私が悪かったね、ごめんね」と言ってなだめた。
私はきっと疲れきっていたのかな。
釈然としない思いもあったけれど、その時は、もう彼を許そうと、思っていた。
この時蓋をした、悲しい気持ちが、後々、私の足を絡め取ることになる。
121:
その後、私は受験に無事合格し、彼の地元へと引っ越した。
私の親は、心配もしていただろうけど、私以上に悩みの種となっていた兄のことで頭がいっぱいだったのだろう。
結局引っ越し先のアパートに来たのは、契約時と、その後アパートを出る時だけだった。
そして始まった2年間を一言で形容するなら、地獄、だった。
123:
はい洗脳フラグ 入りましたー。
まく吉はヒッヒッヒ 順調だと笑ってたんだろうな。
129:
結局、洗脳って40台の男とズルズル付き合ったってこと?
ここまでで既に洗脳されてるってことかな?
132:
>>129
多分、クズ吉の一方的な言い訳で自分が悪かったって思う辺りでもう洗脳されてるんじゃない?もう自分で事の善し悪し決めてないし。
周りから責められ、頼れるのはクズ吉だけだった海外旅行も要因の一つとして。
140:
>>129>>132
そうですね、全ての決断の背後に、まく吉が存在するようになっていたので、
ある意味この時点でも洗脳されつつあったと言えるかもしれません
文には載りませんでしたが、宗教の教えによって、こうすべき、と方向付けされることも
多々ありました
137:
まく吉に天罰が下りますように
139:
こんばんは
帰宅したので今日も少しずつ書いて載せていこうと思います
起きたらたくさんレスついてて嬉しかったです
洗脳に関しては、この後更に色濃くなっていきます
重く暗い描写が増えていきますが、それでも良い方、
読んでいただけたら感謝です
145:
短大に進学後からのお話です
彼は、ほとんど仕事に行かなくなっていた。
そして、貯金が全くなく、生活費のために借金をする有様だった。
当時、
「自分の家族(母と妹)を養うために、お金が必要だったから、貯金は出来なかった。
今も、生活していくためには私が借金をしなければならない」
と聞かされていた。
146:
まく吉の父は10年以上前に亡くなっているため、稼ぎ頭がまく吉だったという。
実際のところ、まく吉はよい給料を貰っていたし、貯金できないというのはおかしな話だった。
浪費三昧の贅沢な生活をしていたのは間違いないのだけれど、まだ社会経験のなかった私には検討がつかなかった。
147:
ただ現状収入が減っている事実に、
「家賃の安いアパートに引っ越したらどうかな?」
「出費を抑えることはできないのかな?」
そんな、家庭に突っ込んだ提案をすることはあった。
だけど、
「母に月これだけ渡さないといけないから無理だ、母は高齢だしお金もかかる」
そう返されては、私にはどうすることもできなかった。
151:
お金がなくて、またも借金をしてしまったよ」
「実は、今すでに100万程借りているんだ・・・」
そんな事実を吐露しはじめたまく吉に、
私は焦りを感じていた。
当時借金というと、私の中のイメージでは、
CMにあるような悪徳金融会社しか思い描くことが出来ず、
早く返済しないと、金額が膨れ上がるのでは・・・と思った。
152:
「自分ひとりじゃどうにもならないよ・・・もうだめだ」
そうこぼす彼を、私は学生ながらに、支えたいと思った。
そうしてアルバイトを始めて、月に1、2万円ずつだが渡すようになった。
彼は、「悪いよ・・・でも助かる。ありがとう」そう言って受け取っていた。
153:
40過ぎのおやじが10代の子にお金もらうって、プライドとかないんかな
160:
せめて金ぐらい持ってろよとは思う
154:
そんな金銭的な問題もあったが、一番の悩みの種は、突然にかかってくる電話だった。
まく吉はしょっちゅう、自殺未遂をほのめかすようになっていた。
明け方も。授業中にも。夜寝る前にも。
私がメールに気づけなかったり、電話に出られないときがあると、
何十通という勢いでメールが来ていた。
155:
「なんで電話に出てくれないの?」
「ねえ、電話に出てよ」
「早く来てくれないと死んじゃうよ」
「私が死んでもいいの?早く来てよ」
「今、枕元に首吊り用の縄を用意してるよ」
156:
ひどい閉塞感があるな とにかく世界が狭い感じが面白い
157:
心臓がはねて、背筋が凍った。
私のせいで彼が死んじゃうの?怖いよ・・・
いつしかそんな意識が埋め込まれていた。
慌てて電車に乗ると、彼の家まで駆けつける。
着いたら、まく吉をなだめすかして、眠るまでそばにいて、帰宅する。
そんな日々を送っていた。
158:
自殺未遂予告が出るたびに対応していた私だったけれど、ふと、
「授業中、メールに気づかなくたって仕方ないじゃない・・・そんなに言われても、どうしようもできないよ・・・」
とため息をつく時も多かった。
また、私は想像力や感受性が豊かなほうだったので
(影響を受けやすいおばかさんとも言う)、
彼が首吊り用の縄を使って死んでいるシーンなどが脳裏に浮かんでは恐怖におびえていたのだった。
162:
それはもう、胸がきりきりとする日々だった。
常に緊張の下に晒されていた。
そんなこと、誰にも相談できなかった。
親しかった地元の友達とも、連絡を取ることが少なくなっていた。
短大で新しく出来た友人には、そんな重い話をして引かれるのが怖かった。
両親は、兄の問題にかかりきりだったし、事情を話したら連れ戻されると思い、言えなかった。
進学に当たって、「何かあったら、連れ戻すからな!」そう言われていたから余計に。
163:
電話で、彼に子守唄を歌って、寝かしつけた夜。
電話を切った後、携帯をふすまに投げつけて、嗚咽して泣いたこともあった。
顔を涙でぐしゃぐしゃにしながら、
「助けて・・・誰か・・・」そう嘆かずにはいられなかった。
だけど、私にはどうしたらいいのか、分からなかった。
孤独感に押しつぶされそうだった。
164:
40おやじに子守唄歌ってたら精神病むわな
165:
そんな中で、唯一弱音を吐けるのは、ネットだけだった。
顔も知らない相手に話を聞いてもらう時間が、安らぎになっていた。
彼は、日曜日に、彼自身が立ち上げた宗教サークルに私が来ることも強要した。
私がバイトなどを理由にして拒むと、
「夕子来ないの?じゃあ私も行かない。
いいんだね?リーダーの私が行かなかったら、みんな困るけど」
そういわれて、仕方なく行っていた。
166:
彼は、サークル内では、非の打ち所のない体裁の良い男へと変貌した。
堂々とした態度に、説得力のある話し方、サークルメンバーの相談にも根気良く乗っていた。
みんなが彼を慕い、信頼していた。私は冷めた目でそれを見ていた。
彼の仮面をかぶった上面な話なんて、退屈だったしあくびもした。
167:
それがサークルメンバーには気に入らなかったのだろう、ある日、一人のおばさんから彼の元にメールがきた。
「夕子さんは、サークルに来てもやる気が見られないし、
きちんと話を聞いてないですよね。どうも幼すぎると思います。
もうちょっと態度を改めるべきじゃないかと思うので、
まく吉さんから注意してもらえませんか」
168:
まく吉は、「どうしよう・・・」といいながら、そのメールを私に見せてきた。
私が幼い?どっちが?
サークルに私が行かないと行けないっていうから、辛くても行ってるのに・・・
悲しいやら腹立たしいやらで、気持ちの整理がつかなかった。
177:
まんまメンヘラじゃねえかwww
しかもターゲット以外には普通に接するハイブリッドw
待てよ…それは全て演技で、実は心理学の著名人とやらとグルになって何か実験してるとか…!
179:
>>177
メンヘラですね、確かこの頃は心療内科も通い始めていたと思いますが、
神の力で治癒するからなんとか〜と言って、薬をまともに飲んでいませんでしたね
実験は・・・ないと思われますw
183:
当時の心境を、表したような出来事があった。
住んでいたアパートは築50年の古い建物で、虫が寄り付いていたので、
ある日、部屋でバルサンを炊いた。
その翌日、部屋の中央に、一匹だけ、仰向けになって死んでいる例の虫を見て、最初はただただ不気味だった。
なぜ真ん中にぽつんと亡骸があるのかな?
184:
よくよく考えると、そこはバルサンを置いた位置。そのバルサンは底の部分がへこんでいて、そこだけ殺虫剤がつかなかったのだ。
例の虫は苦しみながらも殺虫剤のついてない床へとたどり着き、結局死んだのだった。
「これは私じゃないかな・・・」
そんな風に、ふと思ったりもした。
185:
短大1年生の冬ごろ、私はとうとう彼に別れを切り出した。
後押ししてくれたのは、ネットで相談を聞いてくれたタケさんという人だった。
「その彼はおかしいよ。別れた方がいい」
再三言われて、私もなんとか今の状況から脱出したいと決意した。
187:
まく吉は「絶対に嫌だ。私を見捨てるの?」と言った。
「私と夕子はすでに一つだからね。私は夕子だけを一生愛し続けるからね」と。
なんと言われても、私も限界に達していたので、無理やり距離を置くことにした。
ただ自殺だけは避けたかったので、電話もメールも返さなかったけれど、拒否はしなかった。
192:
でもこういうのって、実際に別れてからしばらく経つと正常状態で寄りを戻そうって言ってきたりで丸め込まれるんだよな…
194:
続きです
その間、私も久しぶりに学校の友人と気兼ねなく遊んだり、飲み会に参加したりした。
だけど、表面上の付き合いという感じが強くて、なかなか心を打ち解けることができなかった。
好意を寄せてくれる男の子もいたけれど、
「若い男は下心しか持ってないから近づいてはいけない」
宗教的にそう教えられていた私は、デートに誘われても、どうしても一歩踏み出すことができなかった。
まく吉とは、そういう関係は持っていなかったから。
195:
別れて1週間ほど経った後、彼は50本のバラの花束と十数万する指輪を買って、
私のアパートに訪ねてきた。
「頼むから復縁してほしい、夕子がいないとだめなんだよ。
私が一生愛するのは夕子だけなんだから」
と懇願された。
情が動いたけれど、その時は断って門前払いをした。
彼は、「別れても、私の気持ちは一生変わらない、一生愛し続けてるからね」
と言って去っていった。
197:
マジでそいつ怖いわ
バラの花束とかないわー
204:
その後、しばらくして他の男性から告白された。
それは、ネットで知り合い、まく吉の話を聞いてもらっていた、タケさんだった。
私は悩んでいた。
友達経由で知り合った人たちとは違って、彼には私の事情を理解してもらっている。
他の男性と付き合うのが怖くなっていた私だったけれど、この人なら、と揺れていた。
そんな頃に、まく吉からの電話が鳴った。
205:
タケさんかよw 何か男と女って本当にどうしようもないな
206:
>>205
なんというか、その頃の私はすでに依存症になっていたかもしれませんね
別れたのはいいものの、一人が耐えられなかったというか
情けない話です
207:
彼は最初、自殺未遂で私を煽り、それでもなびかないのを見ると、こう言った。
「私達は、2年前、神の前で互いに一生愛し合うと誓ったよね?それを反故にするの?
それはつまり、神を裏切ることになるけど、それでもいいの?」
神を裏切る・・・すでに宗教に染まりきった私にとって、それは重罪行為に感じた。
返事にとまどった私に、まく吉はこう続けた。
「夕子、正座して聞きなさい。今、神がこう仰せられています。
夕子よ、あなたは、私との誓いを破るのか。私との誓いを破ることを、私は許そう。
しかし、それによってあなたの人生が荒んだものとなるのは承知しなさい。
もう一度聞くが、あなたは私の誓いを裏切るのか?」
私は、その言葉に口をつぐんだ。とても重みのある言葉に感じた。
そうして、結局私は、裏切ると言うことが出来なかった。
私は、まく吉の下に戻っていった。
210:
この無宗教国でそのような状況が存在しているとは…
213:
あるんだなこういう宗教…
神のお告げとかワロエナイ
211:
そうして、タケさんに電話をして、
「元彼とよりを戻すことになりました。
やはり付き合えません、ごめんなさい」と伝えた。
するとタケさんは、
「そっか・・・。ごめん、辛すぎる・・・。俺・・死ぬかもしれない」
と言い出したものだから、私は仰天した。
216:
頭の中がパニックになったまま、私はとにかく、「死なないで」と言い、
「とにかく会ってほしい、今一人でいたら、おかしくなりそうだ」
というタケさんと会うことにした。
そうこうして、慌てて出かける準備をしている真っ只中に、まく吉から電話があり、
「今どこにいるの?」
と言われたので、
パニック状態に陥っていた私は、
「今、ある男性のところへ向かっているの」
とつい口を滑らせてしまった。
まく吉は発狂した。
218:
彼は、「薬を60錠飲んだよ、助けに来て!早く!」と叫んだ。
私はますます混乱した。
まく吉の母からも、
「あんたが来ないとうちのまく吉が死んじゃう。あんたのせいよ!早く来なさい!」
と言われた。
あの時のことを、世間的には修羅場と呼ぶのかな?
体が2つもない私は相当焦った。私のせいで、人が死ぬかもしれない、
そう思うと胸が痛くて倒れそうだった。
220:
洗脳されてる、というか周りに振り回されてるという印象だな
自分を持ってないというか…育った環境のせいでこんな面倒に巻き込まれる不遇
>>220
主体性のなさ、というのは本当に今ひしひしと感じています
自分で責任を持って行動することから、ずっと逃げてきたのかもしれませんね
221:
まく吉のおかんもおかしくないか
224:
>>221
まく吉のお母さんも、心療内科に通っていました
222:
とりあえずまく吉には母がいるのだから、任せることにして、タケさんの元へ行った。
理由に納得はしていなかったもの、話し合いの結果、
タケさんは落ち着いた様子で、
「わかったよ、なんか来てもらっちゃってごめんね。
彼氏が心配だろうから、帰りなよ」そう言ってくれた。
ちなみにまく吉は薬を吐き出して、事なきを得たようだった。
彼の母には恨み言を言われたけれど。
225:
そうして、再び付き合うようになってから、知ったこと。
彼はサークル内の女性とまたも親密な関係になっていた。
その女性(ユミさんとする)に頼まれて、ユミさんの部屋に行って一晩泊まったと聞いたり、彼女が手を握ってきた、など。
彼の話はいつも、「相手の女性が誘ってきた」という口ぶりだった。
当時の私は、それでも彼を信じていたので空恐ろしい。
ただ、性的な面では、彼は潔癖だったので安心していた。
226:
そんな風にして日々が過ぎ、私も相当心を蝕まれていた。
自分では、ほとんど自覚はなかったけれど。
気づけば、また季節は巡り、卒業まで半年の時期になっていた。
私は、そんなまく吉の束縛に対しても、ずいぶん慣れてしまっていた。
異常という感覚が麻痺していたのだろう。
227:
くま吉は大きくならないんだろ。
229:
いわゆるそれに近い状態だったみたいです
更に、薬物投与の関係で、まったくだったみたいです
231:
友達に、ぽろっと、「彼が病んでいるんだ・・・」と伝えたことはあったけれど、
精神病自体があまり知られてなかったので、特に反対されたり意見を言われることはなかった。
何より、自分が、幸せだと信じたかったのかもしれない。
ある日、宗教サークルからの帰ると、まく吉から電話があった。
「今日、帰り道に、何考えてた?」
私は、これからの将来どうなるのかな・・・という思いに耽っていたところだった。
232:
「将来のことを考えていたよ。
卒業後、心理学の専門学校に行くって言ってたけど、
貯金はまだ貯まってないし、とりあえず実家に戻ってアルバイトでもしようかなって」
私が行こうと思っていた専門学校は海外の学校だったため、
9月から新学期が始まる予定だった。
「そうか、将来のことを考えていたんだね。結婚のことは考えなかった?」
「うーん・・、まく吉の年齢を考えたら、先に結婚してから専門学校に行く準備をしたほうがいいかな・・・とも思ったよ」
233:
「・・・やっぱりそうか・・・」
まく吉は意味深な雰囲気で間を取ると、こう言った。
「実は今日、私達は卒業後結婚すべきだってお告げが来たんだ。夕子にも同じ思いが与えられたみたいだね」
「え、そうなのかな?でも、そんなことあるのかな?」
「これは間違いなく啓示だよ。私には分かる。夕子、結婚のこと考えてみてほしい」
私はその時、まく吉の言葉を完全に信じていた。
もうこれが運命なのかな、と感じていた。
今、どん底にいるけれど、これ以上のどん底はないだろう。
あとは、良くなるだけ・・・そんな期待を抱くようになっていた。
234:
ま さ か
235:
そうして後日プロポーズをされ、私は承諾した。
それまで進学のために貯めていた100万程のお金は、
ささやかな結婚の費用に当てることに決まった。
まく吉が会社にあまり行けていないことは、両親も知っていたが、
そこまで酷い状態だとは思っていなかったのだろう。
再度、挨拶に来た時、まく吉はパリっとスーツを着こなしていた。
借金のことは隠して、会社に行けていた頃の年収を提示して、大丈夫だと安心させた。
結果、4年近くにわたる交際の末の結婚ということで、許しがでた。
237:
なんかこっちがつらい..
239:
20歳。成人式の日、私は薬指に婚約指輪をはめていた。
そして、結婚式当日。
家族だけでの小さな結婚式が開かれた。
純白の花嫁衣裳に包まれバージンロードを歩く私の写真は、幸せそうな顔をしているように見えた。
そこでひとつハプニングが起こる。
私は式の途中で、眩暈を起こして倒れかけてしまったのだ。
その後は、ずっと調子が悪くて、なんとか式場の進行をこなしているところだった。
その日、私が事前に知らされていた予定では、私の家族と、まく吉の家族は、母と妹とその娘だけが来ると聞かされていた。
あとはまく吉の友人が二人。のはずだった。
240:
うわあああああああ
ヴァージンロード…
241:
式後の写真撮影の中で、来てくださった人たちに挨拶をして回ったのだが、
ひと段落して二人になった頃、まく吉妹の旦那さんから電話が鳴った。
そして1時間にも及ぶ電話。
まだ肌寒い季節に、私は袖なしのドレス一枚で、駅構内で震えていた。
まく吉は暗い顔をして戻ってきた。
そしてこう告げた。
「妹の旦那さん、夕子のことすごく怒ってたよ。
せっかく来てやったのに挨拶もしないなんて非常識だって。
これだから若い子と結婚したらダメになるって。
妹の旦那さんも、バツ3だけど若い子と結婚したときは、すぐに離婚したんだって。
私が代わりに謝っておいたからね・・・ひどい目に遭ったよ」
242:
私は、目が点になった。
「妹の旦那さんが来るなんて聞いてないよ・・・。
顔も知らないけど、いったいどの人のこと?」
「来てたんだよ、夕子が挨拶しないから、私が怒られたんじゃないか!」
結婚式当日なのに、非難されて泣きたい気持ちになった。
245:
これは精神おかしくなるレベル
247:
育った環境もあるだろうな
夕子の生真面目すぎるとこは性格もあるだろうけど
248:
オッサンの身内にまともな精神な人はいないのか
>>248
まく吉の母は心療内科に通っていて、妹の家族が引き取りました
妹はというと、まく吉が会社に通えなくなって借金をしはじめた頃に、
結婚して家を出ました
自分のお金はきちんと貯金していて、すぐにマイホームを買っていました
友人は宗教関係の人が2人ほどしか。一人はサークル仲間のユミさん
もう一人は、遠方に住んでいる男性で、どちらも結婚式に参加してくれました
249:
環境と宗教による異様なほどの視野の狭さと
もともとの性格、判断能力の低さに40過ぎの男が付け込んだ話だな
250:
>>249
そのとおりですね
絶妙なまとめだと思います
251:
読んでる
釣りだったらいいのに(´・ω・`)
255:
>>251
恥ずかしい話ですが、私は過去の日記なども読みながらこれを書いていて、
そして時々思い出して泣いてしまっています
今はほんと、もうとっても元気なんですけどね
ずいぶん当時のことも細かくは忘れてしまったので、
会話形式などにできないところもあります
252:
続きを書きますね
結婚してからの話です
内容的には、16才から現在までの、折り返し地点かな、という感じです
253:
こうして始まった結婚生活は、けして楽しいとは呼べないものだった。
最初の方こそ、まく吉は出勤してくれて、私も家事にいそしんでいたが、
結局1週間も経たないうちに、また仕事に行けなくなってしまった。
いつしか、再び自殺未遂を繰り返すようになり、
勝手にネットショッピングをしては浪費をして、借金は膨れ上がるばかり。
結婚して1ヵ月後、彼はとうとう会社からリストラされた。
254:
それを聞いた私は、心がぽっきり折れてしまった。
これ以上どん底はない、と信じていたけれど、更に落ちることがあるなんて。
結婚して、さあ頑張ろうという意思は、もう消えてなくなっていた。
だんだん家から出るのが怖くなってしまい、買い物やゴミ出し以外では外出する機会も減っていった。
人の目が怖くて仕方なかった。
256:
無理すんなよ
261:
友人からの電話やメールも、返すことができなくなっていた。
「元気にしてる?」
その問いかけに、作り物の
「うん、元気にしてるよ」の返事が、出来なくなっていたから。
もう元気なんて、どこにもなかった。
ただ、絶望だけ。
262:
悲しかったことがある。
話の冒頭にでてきた、児童保育のSさんの奥さんから、贈り物を頂いた。
だけれど、私は完全な無気力状態になっていて、お礼の手紙ひとつ書くことが出来なくなっていた。
数週間後、
「うちの奥さんが贈り物をしたのに、お礼ひとつよこさないなんて、失礼じゃないか」とお叱りのメールをもらった。
それを読んで、私は泣いてしまった。
263:
数週間後、
「うちの奥さんが贈り物をしたのに、お礼ひとつよこさないなんて、失礼じゃないか」とお叱りのメールをもらった。
それを読んで、私は泣いてしまった。
実は、短大時代でまく吉と別れようかと悩んでいた時、
Sさんにだけは相談できるかも・・と思って、私は幾度かメールをしたのだけれど、
返事は一度も返ってこなかったのだ。
あの時、SOSを出せた唯一の知人はSさんだけだったので、切なくなった。
264:
私は確かに失礼だったと思う、何か頂いたら、お礼を書くのは当然の行為。
でも、それすら出来なくなってしまった自分。
しなければいけないことも、何もできない。
ぼーっとしていると涙がにじんでくる毎日。
ベランダに出て、ここから飛び降りたら楽になるかな・・・そう、カウントダウンしては、
理性が押しとどめて部屋に戻るような、そんな暗い気持ちに苛まれていた。
まく吉の自殺未遂で、あれだけ苦しめられた私が、同じことをするのは間違っている・・・
みんなに迷惑をかけてはいけない・・・そう自分を戒めた。
265:
まく吉はというと、週に1度、サークルの女性のユミさんと二人で食事に行っていた。
勉強会という名目で。
深夜、私が、ふと目を覚ますと、まく吉はその女性に電話で愚痴をこぼしていた。
「私が辛いのに、夕子は起きてくれないんだ。
私がこんなに苦しんでいるのに、体をゆすっても、起きてくれないんだよ」
寝ているだけなのに、なんでそんなこと言われなくちゃいけないの?
四六時中、まく吉の相手を出来るわけないでしょう・・・
私には色々な感情があったはずだけど、ほとんどが機能しておらず、
ひたすらにどうでもよくなっていた。
266:
結婚して10ヶ月後。
冬の到来と共に、私の大好きだった祖母が脳梗塞で倒れた。
おばあちゃんは、とても温かくて、にこにこと笑顔の絶えない人だった。
私が返事が出来ない状態に陥っても、毎月のように絵葉書を送ってくれていた。
結婚が決まった時に、両親には「絶対に帰ってくるなよ」と言われたけれど、
祖母は「辛くなったら、いつでも帰ってきていいんだよ」と私を送り出していた。
知らせを聞いて急いで実家に帰り、祖母の入院している病室へと向かった。
ようやく会えた祖母は、目を開けることも、口を利くことも出来なくなっていた。
267:
「夕子だよ、わかる?」
私は手を握り締めて、耳元で話しかけた。
おばあちゃんは、私の手を弱弱しく握り返してくれた。
温かい手だった。
何度も何度も、話しかけるたびに、ゆっくりだけど、ぎゅっぎゅっと手を握ってくれた。
私は泣いていた。
なんでおばあちゃんに手紙を返さなかったんだろう?
話せる間に、もっと色々なおしゃべりをしなかったんだろう?
ごめんね・・・ごめんね・・・
268:
おばあちゃんは私の声を聞くと、少しだけ穏やかな顔をしたように見えた。
脳梗塞で、意識は火事に包まれているような苦しい思いをしているという話を医者に聞いていたが、
それでも祖母は私が話しかけて手を握ると、微笑んでいるようだった。
それが、何よりの慰めだった。
おばあちゃんが好きだった、童謡の歌をラジカセで流しながら、
面会時間ぎりぎりまで、私はおばあちゃんに会いに行っていた。
269:
それから、数日後、祖母は亡くなった。
母は、「おばあちゃんはみんなにお別れを言えるように、頑張ってたのよ」と言った。
私があんまり悲しむものだから、兄は元気付けようとからかって笑わせてくれた。
父は、夕子が泣くのを初めて見た、と母に向かってつぶやいていた。
私の心には、ぽっかり穴が開いてしまった。
270:
読んでくださったみなさま、ありがとうございます
今日はそろそろ眠りたいと思います
祖母が亡くなり、もうしばらく辛い話が続きますが、
まもなく転機も訪れます。
また暇な時に覗いてくれたら嬉しいです
次の書き込みは、遅くても月曜日になりそうです
今日もお付き合いしてくださって、どうもありがとうございました
おやすみなさい
271:
おつかれ おやすみ
283:
宗教サークルて金せびられないの?
294:
>>283
私はまだ学生だったので、特に金銭に関して要求されたことはありませんでした。
社会人で、稼ぎのある人だったら、ある程度お金を要求されたかもしれません。
ちなみに私の実家が通っていた宗派では、生活に支障をきたすような悪徳な取り方はしていませんでした。
295:
待ってたよー
298:
早く夕子を幸せにしてあげてけろ
303:
ありがとうございます
では続きを載せますね
家に戻った時、私はまた自分の殻に閉じこもっていた。
お互い特に会話もなく、居間でそれぞれのパソコンを見ている日が続いていた。
まく吉は相変わらず、パソコン上で宗教の論争に明け暮れているみたいだった。
そうして結婚して1周年を迎えたけれど、そこに喜びはなかった。
乗り切った・・・そんな印象。
私はもう限界だったのだと思う。
304:
4月のある日、まく吉がいつものように自殺をすると言い出した。
ささいなケンカが発端だった。
私は、いつもなら「死なないで」と懇願して止めたものだが、
その時、魔が差した。
「じゃあ、私も死ぬよ」
そう口にしていた。
それまで、決して言わなかったその一言が、ぽろっと出たのだ。
306:
もう生きてることになんの希望も見出せない。
ただただ、私は疲れ果てていて、眠るように死にたかった。
誰も私がずっと苦しんでいることに気づいていなかった。
この3年に渡って
周りの人も家族も友人も、誰も・・・誰も・・・。
私が死んでも、誰も悲しまないんじゃないか・・・
もう、いいや。
私は人生を投げた。
307:
名前は明かさないけれど、赤色の睡眠薬がある。
当時はっきりとは知らなかったけれど、数十錠で致死量に達するものだったらしい。
私とまく吉は、それと他の薬をあるだけ服用した。
彼は、病院に行って薬をもらっては、飲まずに置いておくことが多かったから。
意識が遠ざかる中で、「ごめんなさい・・・」そう思った。
私とまく吉は、心中自殺を図ったのだ。
308:
私は、あの時、死んだと思った。
目が覚めたとき、私は病室にいた。
救命器具が頭の上あたりにぼんやりと見えたのを覚えている。
どうやら胃洗浄というのをされたらしい。
あとで聞いた話によると、
まく吉は薬を飲む直前に、友達に電話をしていた。
その友達が、どうも様子がおかしいというので、救急車を私達の住所まで呼んだのだという。
病院の人の話が、薄れていた意識の中で聞こえてきた。
遅ければ命はなかったと。
309:
重いです先輩
311:
私の両親が病院に駆けつけていた。
まだ薬が効きすぎていて、その時の記憶はほとんどない。
霞がかった意識の中で、私は実家に戻っていた。
まく吉も一緒に、引き取られていた。
ようやく意識がはっきりしてきた私は、今度はパニック発作を起こしていた。
312:
心臓が痛いくらいに脈を打って、息つぎがうまくできない。
なんとか体を起こしたいのに、硬直してしまっている。
手に力を入れようとしても、指ひとつ動かない。
声が出ない。
目が開けられない。
私は自分の身に起こっている得体の知れぬ恐怖に怯えた。
313:
母が、となりにいた。私の手を一生懸命さすってくれていた。
私は発作中、死ぬのではないかという気持ちに駆られていたため、
最後に会えて嬉しいような申し訳ないような、複雑な気持ちでいた。
でも、きっと本当はほっとしていたのだと思う。
終わったんだ、って。
生きてるんだな、って。
314:
母は、体が思うように動かない私を、着替えさせてくれた。
下着までも。
下着ひとつ変えることすら出来なくなった自分が、情けなくて、涙が溢れた。
でも同じくらい、久しぶりに誰かに大切にされて、その温かさに胸がいっぱいになった。
私、ちゃんと必要とされてたんだなって。
大事に思ってくれてたんだなって。
331:
それでは続きを載せますね
父は、ものすごく怒っていた。
それで、私達には、出来るだけ優しく接してくれた。
また行動が早くて、とりあえず借金を肩代わりしてくれた。
まく吉が結婚前に抱えた負債は、400万円程に達していた。
住んでいた、ごみだめのようなアパートも引越しの準備を進めて、
実家に私達二人を住まわせた。
332:
私の父は、「たった400万の借金で心中を図るなんて」と言ったが、
当時の病んでいた私にとっては、それは返しきれない絶望的な金額に思えた。
その後、親に連れられて、人生初めての心療内科を経験し、
初めて自分のために出た向精神薬を服用した。
338:
その頃に書いた自分の日記があったので、転載しようと思う。
(私は、その頃完全に子供返りをしていたので、
文章が子供っぽいですが、温かい目で見ていただけたら幸いです)
339:
お薬を飲んだよ。楽チンです。
まく吉は隣で寝ているよ。たくさん私のためにお祈りしてくれて、
寝不足なんだよ。
私はぼーっとしてるよ。頭の中で考えてることが全部言葉に出ちゃうから、
困っちゃう。でも、気にしてないよ。
340:
ぼーっとしているよ。ぼーっと見てるよ。
笑顔を見ると、安心するよ。
緑がキラキラして綺麗だよ。とっても優しい緑色だよ。
目がうるうるしちゃうの。
私、田舎が好きみたい。
341:
まく吉がお母さんやユミちゃんに会いたいと言っていたけど、
私のせいで会えないかもしれないの。
私、今新幹線で**に行ける気がしないの。
考えただけで、涙が出るの。
家からも、一歩も外に出られないからね。
たくさんの人混みに入るの、やなんだ。
心療内科の待合室だけでも、嫌だったもん。
だからね、許してね。
342:
私、なんにもできないの。
でもね、神様はいいって言ってるからね。
まく吉も、治ったらでいいよって言ってるからね。
そうしたら、まく吉のお母さんとまく吉の妹さんと妹さんの旦那さんとまーちゃんにも会いたいな。
まーちゃん、すごく可愛いもんね。
一緒に遊べたらいいな。
いつかお兄ちゃんの子どものくーちゃんとも遊びたいなあ。
343:
まく吉のお母さんも優しい人なんだよ。私のこと、「夕子ちゃん」って呼んでくれるんだよ。
電話には出れないけど、嬉しいんだよ。
まく吉の妹さんも、お兄ちゃん思いの優しい人なんだよ。
いつも、まく吉を助けてくれてるんだよ。
344:
今日、真ん中のお兄ちゃんに会ったよ。
私を笑わせようとしてくれたよ。だからね、嬉しかったよ。
心配してくれて嬉しかったよ。
なにも出来なかったけど、お兄ちゃんが帰るときに、手を振ったよ。
そしたら、バイバイって手を振りかえしてくれたよ。
そんなことが、嬉しいんだよ。
涙が出ちゃうんだよ。
345:
上のお兄ちゃんは、私がいやだって言ったときに、
「嫌だって言うんだからやめときなよ」って言ってくれたよ。
お父さんとお母さんは、何から何まで、世話をしてくれているよ。
まく吉は、いつも一緒にいてくれるよ。
「笑って?」っていうと笑顔を見せてくれるよ。安心するよ。
346:
私、本当に何もできないのに、みんな優しいんだよ。
何もしてあげてないのに、みんな親切にしてくれるんだよ。
私、役立たずなのに、みんな私を愛してくれるよ。
だからね、嬉しいんだよ。
とても嬉しいんだよ。
ありがとうね。
いつも、ありがとうね。
347:
神様、私を生かしてくれてありがとうね。
私は、死にたくて死んじゃったけど、神様は私を見捨てなかったもんね。
みんなへ。
ありがとうね。
大好きだよ。
夕子
348:
これは、実家に戻ってすぐの頃。
私は、孤独から解放されて。
みんなに良くしてもらって、感激していた。
嬉しかった。みんなが、ちゃんと私を見てくれる。
何も出来なくなった自分に、手を差し伸べてくれる。
それが何より嬉しくて、しかたなかった。
349:
。・゜・(ノД`)・゜・。
350:
だけれど、病気のほうは重かった。
父は、私を「頭がパーになった」と表現したこともあって、泣いてしまったり。
まく吉といる時にパニック発作をよく起こしたので、同じ部屋にはいられなかった。
父とまく吉の折り合いが悪かったのも、私の精神をより不安定にさせているようだった。
351:
泣けるぜ…
352:
3ヵ月後、私がまく吉本人に、初めて本気で「キレた」。
ある意味、洗脳からの初めての覚醒だったともいえる。
その時の書きなぐりも残っていたので、ここに載せようと思う。
(今度は、幼児返りを通り越して、なぜか男口調になっています。
精神分裂症ではないですが、そう見えても仕方ないかも、、
本当に病んでいたのだと思います・・・ちょっと口調が恐いかも、ごめんなさい)
353:
ふざけんな、神様へ
マジもーふざけんな。
これ以上、どんだけ苦しめれば気が済むんだよ。
ふざけんなよ、あんな男いらねーよ。
返す。
返却、返品だ。
354:
何か、逆に安心したよ…
がんばれ!
355:
何が「一生あなたを愛します」だよ。
何が「夕子のためを思って別れた」だよ。
ふざけんじゃねーっつんだよ!!!
おめーが鬱になったのは、48年生きててそうなったんだろ?
人のせいにすんじゃねーよ。
「リーダーから夕子をかばったから、鬱になったんだよ!!」
ふざけんな、マジ。
死ねよ。
356:
誰をかばったから鬱になったって?
あ、言ってみろよ、コラ?
おめーは見捨てたじゃねーか。
「別れよう」ってさ。
何がかばっただ?
ふざけんじゃねーよ。
357:
おめーが見捨てたんだろうがよ。
「一生、あなたを愛します」とかぬかしやがって。
おめーは結局自分が一番大事なんだろ!!!
ふざけんな、何が「夕子が一番大事なんだよ」だ。
あの時、「別れよう」っつって、リサちゃんとこいったの、
誰だよ?!
リサちゃんに告白したんだろ?
ばーか、あほ、死ねよ、マジで。
358:
んで、「婚約者がいるから、付き合えませんー」とかなんとか言われてさ
私のとこに「やっぱり、別れるのやめよう」とかふざけたこと言いやがって。
あとでそのこと聞いたらさ、
「リサちゃんが、別れろ別れろって言ったんだよ!!私が悪いんじゃないんだよ!!リサちゃんが何度も何度も別れろっていうから別れたんだよ!!夕子のためを思って言ったんだよ!!」
359:
バカ正直に、信じちゃってさ、当時の私。
ばーか。おまえ、ほんとバカじゃない?
その言葉、鵜呑みにしやがって。
本当に自分のために、アイツがそうしたと信じこみやがって。
ふざけんじゃねーよ、マジで。
いっぺん、死ねよ。
360:
一生愛すだの、夕子への愛は宇宙くらいだのぬかしやがって
本当は一番愛してんのは、自分だけだろ!!!!!!!!!!!
361:
ふざけんなって、マジで。
この5年間、どんだけ泣かされたと思ってるんだよ。
どんだけ、自殺未遂に脅されて、嗚咽して、懇願して、
「お願いだから死なないで」って言ったと思ってるんだよ。
ばーか。
ほんとにばーか。
362:
それでも結婚してやったじゃねーかよ。
結婚して、一緒に頑張ろうっつったじゃねーかよ。
結局クビになったら、私に怒鳴り散らして
自殺未遂を繰り返して
いつもしかめっ面。
そんなのずっと見てたら、こっちまで鬱になるっつーんだよ。
それでも、離婚しなかったのは、おめーのこと愛してたからだよ。
363:
離婚状なんて、紙きれ一枚、それを渡さなかったのは、おめーが好きだったからだよ。
ギリギリだったんだよ!!!!!!!!!!!
アンタのこと、誰にも悪く言われたくなかったんだよ。
アンタのこと、好きだったから、誰にも相談しなかったんだよ。。
んで、壊れたじゃねーかよ。
実家に帰るくらいなら、二人で自殺した方がマシだって
薬飲んだじゃねーかよ
364:
自殺、あんとき、それでもしたのは、アンタを見捨てられなかったからだっつってんの。
分かってるの?
あんたのこと、死ぬほど好きだったつーんだよ。
5年間、必死で耐えて耐えて耐えて
アンタの分まで、侮辱受けてやったよ。
アンタのお母さんからも、妹さん夫婦からも、うちの両親からも。
365:
今、病気なんだよ!!
病気で、それでも、アンタのために一生懸命尽くしてきたじゃねーかよ。介護してきただろ?
なのに、なんで気づかないんだよ。
まるで自分だけが人生の終わりみたいな顔ひっさげやがって。
あんたと私はふたりで、一人になったんだろ?!
違うか?!
366:
ったく、こんなこと、病人のアンタにはいえねーよ。
言ったら壊れちまうもんな。
「どうせ俺が悪いんだろ!!!!!!!」
常套句。
「死ねばいいんだろ!!!!!!!!!」
はいはい。
「もういいよ、俺がいなくなればいいんだから・・・」
はいはい。
367:
もうね、疲れたよ。
うちの親は、アンタのこと悪く言うし。
アンタは、うちの親のこと悪く言うし。
ふざけんなよ。こっちの身にもなってみろっつーんだよ。
疲れ果てて、ちょっとPCに向かってるぐらいで、
「夕子は私のこと、愛してないの?!」ってヒステリックに怒鳴りやがって。
368:
あーあ、最低、最悪。
今日は最高に最悪な爆弾まで投げつけてきやがったな。
マジで、これが最後だろーな?
アンタ、自分のために私を見捨ててリサちゃんとこ行って。
リサちゃんにフラれて私のとこのこのこ帰って来たくせに。
てめー・・・・
「夕子をかばったから、鬱になったんだよ!!」
は、ねーだろうがよ!!!!!!!!!!
369:
私は、アンタが私を裏切ってリサちゃんとこ行ったことさえ
ずっと、黙って、誰にも言わなかったじゃねーか。
いっつもいっつも、我慢してたじゃねーか。
愛してたから、我慢してたんだろ?違うか?
ふざけるな。
誰のせいで、鬱になったって?
夕子をかばったから、鬱になった?
はーん?
370:
こんだけ5年間。
どんだけ、アンタのために、アンタだけのために、心砕いたと思ってるんだよ。
もー、疲れた。縁きりてーんだよ。
なのに、結婚指輪、左手から外せねーじゃねーか、ちくしょう。
くっそー、ふざけんなよ、マジで。
おめーが好きだっつってんだろ!!!!!!
そろそろ、気づけ!!!!!!!!
371:
おめーのためにどんだけ、私が無理してきたか、
どんだけ、自殺するまで、夫婦で服毒自殺するまで、
そこまで、愛したのに。
「夕子をかばって鬱になったんだよ!!!」
は、ねーだろうがよ!!!!
バカ言ってんじゃねーよ。
死ねよ
ほんと、一度死ねよ。
372:
私は精神病院行くさ。もう、アンタの顔なんて見たくないからね。
離婚状の代わりに精神病院行くだけっつってんだから、
有難く思っとけよ。
分かったか?
わかんねーだろうな・・・
鬱だもんな・・・
分かるよ、分かる。
373:
46年辛かったんだろ?
分かる、22年生きてて私だって辛かったさ。
でもさ、一つ言わせてもらっていい?
あんたさ・・・・
当たり前だと思ってるだろ・・・
とりあえず、生きてることすら・・・
私に愛されてることすら・・・
うちの両親に借金肩代わりされたことすら・・・・
374:
もう、そろそろいい加減、私を縛るのやめてくれない?
疲れたんだよ、ほんとに。
「夕子、夕子」ってうぜーんだよ。
幼児か、てめーは。
一人じゃ生きられないとかなんとかさ、いいやがって。
私が冷たい態度とったら、薬大量に飲もうとしやがって。
「お願い、お願いだから死なないで」
って嗚咽して、抱きしめて、必死にこらえて。
375:
そんなもんばっかに甘えてるんじゃねーよ。
外面ばっかり、よくってさ。
私には甘えてばっかりでさ。
全部、何かあったら、最後は「夕子のせい」。
あっそう、そうですか。
はいはい。
もう、いいですよ。
この5年間はなんだったんでしょうね?
あなたと過ごした月日は、なんだったんでしょうね?
376:
リサちゃんのことで、裏切ったのに、
誰が、私をかばったんだって??
んで、鬱になったんだって?????????
そう、そうですか。
分かりました。
私のせいで鬱になったんですね〜はい、了解です。
はいはい、そして私が鬱になったのも、自業自得ですもんねー
はいはい。
377:
じゃあ、私は精神病院に消えてやるから。
鬱の原因、いなくなっただろ?
一人で枕濡らして、泣いてやがれ、バカ野郎。
はい、終わり。
夕子
378:
続いてこれも書いてあったので、載せます。
(当時、私はまく吉を「旦那さま」と呼んでいたらしい・・・もう忘れていました)
379:
その前後の経緯。
まず、私が両親と旦那さまの間で板ばさみになっていたことで、非常に苦しみを覚え、そしてイライラして、そして友達二人に泣きついた。
そしたら、チャットをして遅くなった私に、旦那さまが激怒。
そうしてなぜ、板ばさみになっていたのかと問いただしてきた。
私は、そんなこと口が裂けても言えないと思った。
そしたら私の両親に直接聞くと言い出したので、父を呼び出し。
380:
父親とまく吉の応酬が続いた。旦那さまは怒鳴り声をあげて叫んでいた。
「私が悪いんですか?!そうなんですか?!なら出て行きますよ!私のせいで夕子が調子悪くなるなら、出て行きますよ!!」
そんなことを言っていたような。
それで、その後私が泣き出して嗚咽してしまった。
「もうやめて、お願いだから。私が悪いんだから、もうやめて」
381:
「私が男の人とチャットやってたから、だからまく吉怒って、、
だけど、私は女性に全く心が開けないから、、
その人達しか友達いないから、、誰も傷つけたくなかったから、、」
父「女性に心が開けんとはどういうことや?!」
「おまえはなんで俺たち(親)に何にも言わんのや?!」
激しく責められた。
382:
そうして私は幼稚園のときのトラウマから、
女性に服従するような体質になってしまったこと、
そしてそのことを親に相談することも出来ず、それが原因で、
私の中ではもう親というものは存在していなかったことを話した。
父親は更に激怒、その幼稚園のことについてもものすごく怒っていた。
そうして私は連れられるがままに、実家に帰って寝た。
383:
そして翌日、寝た後で心も落ち着いて、旦那さまの世話を焼いたりした後、
母となんとなくしゃべっていたら一番の爆弾がやってきた。
(5年前)「リーダーから夕子をかばったせいで鬱になったんだ!!」
が、彼の本音だということを、知ってしまった。
私はあの時取り乱していて忘れていたのに。
そうして、何かがキレた。
私の中で激しくキレた。
384:
私は、自転車に乗って、田んぼ道を走って、
台風が来るとかゆってたのになんでこんなに空は青いんだ、
田んぼを流れる風は綺麗なんだと思い、そうして気づいたら嗚咽して泣いていた。
泣きながら走り、そうして、木陰に来たとき、私はずっとそこで泣いていた。
どぶ川に、光が弾けて、異様に綺麗でキラキラしていて、
なんだかそんなものをぼーっと見ながら泣いていた。
そして、神様に文句を言った。
それが、上記の「ふざけんな、神様へ」。
385:
だが、怒りも収まると、私はまた旦那さまを抱きしめて「愛してるよ」と言った。
しかし父は、「これで、4度目くらいか?
こんなんじゃ、二人とも良くならん。
夕子は精神病院か・・・まく吉さんは妹さんに引き取ってもらうからな」
といった。私は、放心、しかし身が裂かれる思いでもあった。
私は、旦那さまを愛しているのだから。
386:
転載は以上です。
当時の私は、まく吉に完全に依存していたのだな、と思う。
ここから、まく吉との別離を経て、私の自立への道が始まった。
387:
とりあえず、ここまでです。
急に口調変わって不気味かもしれませんが、当時のものをそのまま載せました
388:
目から汁が…
389:
夕子たん。。。(´;ω;`)
390:
お疲れ
切なくなったけど次楽しみにしてる
391:
>>388-390
お返事ありがとうございます
引かれるかなってちょっと心配だったので
レスがついて安心しました
今日はここまでです
何か質問あったら答えますね
392:
お疲れ様。引いてはないよ。
この時点ではまだ離婚してないよね?
結婚生活はトータルどれくらいでしたか?
394:
>>392
ありがとうございます
この時点では離婚していません
私の病状がかなり重かったので、
判断力が正常になるまでは離婚できない、という医師の判断がありました
結婚生活は、実質、暮らしたのは1年ちょっとですが、
離婚するまでの期間でいえば、ざっと3年ですね
393:
今でも夢はカウンセラー??
信仰は⁇
396:
>>393
今の私の夢は、いつか平凡で幸せな家庭を築くことです
カウンセラーになって大勢の方のために働くことは、
到底かなわなくなってしまいましたが、
私自身がちゃんと自分の足で立って
将来できるだろう、自分の家族を守ってあげたい
子供を健やかに育ててあげたい、そう思っています
397:
>>393
あ、信仰ですが、今はよく分かりません
特に強い思い入れは何もないです
でも、どこかに神様はいるんじゃないかなってなんとなく思ってます
398:
それではみなさま、今日も覗いていただいて、ありがとうございました!
今日は睡魔がひどいので、そろそろ眠りたいと思います
また、明日来る予定ですので、お願いします〜
おやすみなさい
みんな大好きw
402:
夕子、おやすみ。良い夢を。
405:
しかし、幼児夕子たんのかわゆさ半端ねぇな。皿にそこからの夕男への変貌がこわすぐる。そしてなおまく吉を愛しているだなんて!!
寝ます
427:
こんばんは
みなさま、レスありがとうございます
いつも読んでくださってありがとうです
まとめてお返事させていただきますね
まず、気分を害された方、ごめんなさい
内容的にも、読んでて苛立つ気持ちも分かります
私自身が、当時の自分を書いていて苛々するのですから
今の私は、全く別の視点で自分を見ています
詳しくはまとめて書きますので、よろしくお願いします
428:
今日は、回復までの過程を書く前に、
洗脳についてのお話を書こうと思います
これがないと、本当の意味での自立とは言えないので
今までとは違った意味での、重い話になりますが、
お付き合いいただけたら幸いです
430:
今日の話は、ちょっと特殊な環境の話なので、
理解しがたいところともあるかと思いますが、
読み流していただけたらと思います
私はここまで、あえて書くことを避けていた内容がある。
それは、洗脳されていた、とタイトルで語っている本当の意味。
細かく分類すると、マインドコントロールに当たるのかもしれない。
もちろんまく吉に依存しきっていたのもあるのだけれど、
ここで洗脳という言葉を使うのは、宗教的な背景があるからだ。
431:
昔の私だったら、自分の信じているものを「宗教」と形容することすらなかった。
他の宗教のような俗的なものではなく、真実の世界がそこにある、と信じていたからだ。
その宗教では、いわゆる神の教えに絶対服従せよ、との戒めがあった。
神が人生の全てで、神の仰ることには、完全に従わなければならない、というもの。
432:
また、多くの戒めがあり、それを破ることは重い罪過を負う、ということを教えられてきた。
神を喜ばせるために、人生を捧げる。
これが、すべての基盤になっていた。
まく吉と出会った時、私自身が、すでに非常に熱心な信者だった。
カウンセラーになりたいと思っていたが、それも神ありきのこと。
433:
つまり、人間が苦しみから救われるには、自分の足で立ち上がることが大切なのではなく、
神に与えられた奇跡、恵みによるのである、という考え方。
神に従うことにより、人生は良い方向に導かれる。
もしも、苦境に立たされたとしても、それは神が与えた試練。
喜ぶべきこと。
そう本気で信じていた。
すなわち、
人生の全ては受動的だった。
434:
それが形成されたのは、物心ついた頃からだ。
私の両親は熱心な宗教家だったので、宗教が教える「理想の家族像」を、
子供たちに実行したのだ。
一番最初の記憶として、幼稚園の時に、それはすでに行われていた。
ぜんざい、というのはお餅を神棚に捧げたのち、食べられる正月の食べ物。
それを食べることは、違う宗教にお供えしたものを、食べるということだった。
435:
幼稚園で、ぜんざいを食べる機会があった時、
私だけには、特別なぜんざいが用意されていた。
それは、丸い餅ではなく、四角い餅を使ったぜんざい。
「夕子ちゃんはこれを食べて」そう言われた。
私は、なぜ自分だけが、他の子と違うのか、同じものを食べていけないのか分からなかった。
436:
遠足で神社に行った時も、神社の鳥居をくぐろうとしたら、先生に止められた。
「夕子ちゃんは、鳥居をくぐらないで、こっちから入って」
なぜ、自分だけ同じ行動をしては、いけないの?
幼稚園の私は、疑問に思いながらも、みんなに引け目を感じるようになっていた。
こんな風に親からの宗教的な要求が多かったせいもあるのだろう、
幼稚園の先生は、私を快く思っていなかった。
疎まれ、虐待に近いことすらも、されるようになっていた。
437:
私は、何が悪いのか分からない。だけれど、私は嫌われている。
自分は悪い子だ、人より劣っているんだ、そう思うようになっていた。
その頃から、女性に対する恐怖や不信感が形成されていく。
何か悪いことをすると、
「神様に謝りなさい。なぜ神様の言いつけを破るの?」
そのような叱り方をされていた。
438:
親の命令のすべては、神の命令が基準であって、
私の善悪の基準は、全て、神様に好まれるか、好まれないか
それで決まっていた。
それは、一般的な教育とは、毛並みが違う。
「嘘をついてはいけない」など、道徳観念の同じものも多かったが、
相容れないものも、多かった。
439:
小学生の頃、私の学校は、祭りに参加する学校行事があったのだが、
私は参加することを許されなかった。
他の神を祭る、という理由で。
お祭りの日、私の兄弟は、みんなでベランダから花火を見ていた。
休日は、学校の友達と遊ぶことも許されなかった。
宗教の集会に参加することを第一にすべき、という方針だったから。
440:
私は、友達との約束を断ってばかりいたし、あれこれと普通と違っていのだから、
いじめられる要素が強かった。
元々、田舎町で、ただでさえ近所づきあいが悪いと村八分になるようなところで育ったのもある。
顔色を伺うことばかりだった。
私は他の子と違う、異端なんだ、みんなより百倍いい子にしないと、嫌われる。
いつも自己主張することなく、誰かについてまわっていたように思う。
そうしていれば、いじめに遭うことだけは、回避されたから。
441:
中学に入って部活に入部したあとも、休日の練習は認められなかった。
熱心な部活だったため、私はそれが原因で、
「なぜあの子は、休みの日に部活に来ないの?」と煙たがられ、
しまいにはいじめられて、辞めてしまった。
「**してはいけない」
というのが大変多く、そして何より神を第一にしろ、という教えが根底にあった。
442:
「**してはいけない」
というのが大変多く、そして何より神を第一にしろ、という教えが根底にあった。
私は中2のとき、一度だけ。
中学生になって、一度だけ、宗教の集会に出るのをさぼって、友達と遊んだ。
帰ってきたら、母は怒っていて、父には、「おまえは俺の子じゃない」と背を向けられたまま言われた。
その時の衝撃は、大きかった。
443:
私は、それまで両親に従順で、ちゃんと言いつけを守ってきたのに。
一度破っただけで、もうお父さんの子供じゃないんだ・・・
とても悲しかったことを覚えている。
444:
また、交際相手や結婚相手も同じ宗教の人であるべきだとされていた。
私の両親が、常識的に考えておかしな部分の多かった私達の交際をあっさり認めてしまったのは、そこにある。
非常に狭い見解の中に私はいたのだ。
そして、私が、まく吉と出会う頃には、
それは「当然」となり、むしろ誇るべきことのようになっていた。
445:
「人生とは、車で旅をする人のようなものです。
真の信仰とは、ハンドルを神様に委ねること。
あなたは、助手席に座っているべきであって、
運転手になってはいけません」
そのような説教があったと思うが、それが正しいと心の底から思っていた。
一般的な常識よりも、宗教の常識が、私の中には植えられていた。
そして、それが絶対だったこと、全ての行動に制限と指示を与えていたことが、
洗脳という言葉につながった。
446:
この話は、過去の私への挑戦、とも言える。
なぜなら、昔の私が最も愛したものを、否定し、洗脳と、(悪い意味で)呼んでいるから。
そうした側面で、過去のことを振り返ると、ある一貫した事実が垣間見える。
447:
ひとつに、私と彼は、「神の前で結婚を誓い」、付き合い始めた。
神との誓いは、絶対に破ってはいけないもの、
裏切ってはいけないものと教え込まれていた私にとって、
それは命よりも大切と思われるような、強い効力を持った「契約」だった。
私は、その誓いに縛られていた。その誓いを守ることは、何よりも大切にすべきこと。
448:
付き合うことで、男女の概念が生まれた後、
度々、その「契約」をまく吉は提示してきた。
「私達が付き合うことは、神に従うこと」
「別れるということは、神に背くこと」
それが全ての判断の根源にあったと言っていい。
449:
まく吉は、私が高校の頃から、お告げのようなものを度々利用した。
それは様々な場面で行われていたのだけれど、その一つを話したいと思う。
私の目標は海外の専門学校に行くことだったため、私は高校3年生の1年間、
交換留学制度を使って、渡米しようと思っていた。
試験自体は受かったのだが、候補者は3人、結果抽選をして、私は当選しなかった。
失望して、そのことをまく吉に話すと、まく吉はこう言う。
450:
「実は、試験を受ける前から、
私には、夕子がアメリカに行けないことは、分かっていたんだよ。
神のお告げがあったからね。
神様が、すべてが分かるまでは、言ってはいけないと仰っていたから、今まで言わなかったけど。
夕子は、私のところに来るべきだって。
私、まく吉の近くで英語を学びなさい、と仰っている。
あなたたちは、神が結んだ者たちだから、
離れてはいけないって仰せになっているよ」
451:
このように、度々、
「神があなたたちを引き離してはならない、と仰せられる」
「誓いを守れ」
その言葉を繰り返し、聞かせたのだった。
また、短大時代に別れ話が出た時に、
「わたし(神)との誓いを破ってよいのか、破滅の道を歩むことになるがよいか」と言われた私は、
そこで自分の別れたいという意志を諦めてしまう。
神という存在は、私にとっては絶対だったから。
452:
そのような形で、進学、結婚、将来の夢など、全ての決定に、
宗教の教えである、
「〜することが、神のため」
「〜しなければ、神に背く」
このような第一事項が念頭にあった。
今現在の私は、当時自分が書いた、「神様のことを綴った何らか」を読むと、
吐き気がして胸が痛くなる。
当時の自分が気持ち悪すぎて、受け付けないというか・・・
453:
どんな感じかというと、全て何かをする時に、
「これは神様に喜ばれることか?」
ということがあった。
「これは神様が望んでいるか?」
なので、
「神様もそう言ってる?」と、まく吉に聞くようになっていた。
454:
まく吉「-―するよ」
「神様もそう言ってる?」
まく吉「-―だよ」
「神様がそう言ってるなら、そうする」
こんな感じで。
すべての決断に、神の許可というものを求めていた・・・といえばいいのかな。
私はまく吉にも依存していたけれど、
最も依存していた相手は、神という名前をしていた。
455:
信じる者は救われる…
456:
ここで、実家に引き取られてから、数ヵ月後の日記を載せます。
(この頃、カウンセラーに指示されて、日記をつけるようになっていた)
これは今の私が読むと、すごく気持ち悪いです、「神様」連呼の自分が怖いです。
また、それとは別に、
病んでしまった私と、両親の折り合いや、
親の葛藤も伝わるのではないか、と思います。
457:
6月**日(日)
午後、父が(宗教の)集会から帰ってきて、こう言った。
「おまえの友達に会ったぞ。
(頭を指差して)ココが今ちょっとおかしいから来れないんだって伝えといた」
ひどい。
「具合悪いのは(胸を指して)心だよ」と言い返した。
「それじゃあ肺が悪いと思われるんじゃないか」・・・本当にどうしたものやら。
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