【艦これ】 鎮守府の裏方求人事情back

【艦これ】 鎮守府の裏方求人事情


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1:
やまなし、おちなし、ゆっくりです。
更新ゆるめです。ごめんなさい。
お時間宜しければどうぞお付き合いください。
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引用元: ・【艦これ】 鎮守府の裏方求人事情
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【SS報VIP】【艦これ】 鎮守府の裏方求人事情
2:
『 求人票 1枚目 』
3:
深海棲艦の出現により経済は停滞し世の中に失業者は多かった。
しかし、嫌われる、或いは避けられる仕事というのはどんな時代にもあるもので
給料はいい物の海軍関連の仕事は機密が多く、また行方不明者が出やすい。
そして、契約書の中に職務中に起きた事故への免責項目が妙に多い、等から求人数は多い物の募集は少なかった。
とあるハローワーク
男「はぁー・・・、なんぞ仕事につかんと今月で失業保険が切れるわ・・・。」
男「今まで避けてたけど、海軍様の仕事に募集してみるかねぇ。」
男「これとかよさそうやね。」
4:
事業所名 どこかの鎮守府
就業場所 同上
仕事の内容 鎮守府所属戦闘員の衣服の収集、洗濯の補助
必要な資格等 不問
雇用形態  正社員(試用期間1ヶ月)
賃金  25万?35万 (機密保持のため特別手当あり)
休日等  週休2日制 (事業所カレンダーによる)
その他  雇用保険 労災 健康保険 厚生年金 加入済み
5:
男「まぁ、応募してみますか。」
ハローワークからの紹介を受け面接を受験。
そして、話はとんとん拍子に進んで本格採用。
おっさん「いやー、にいちゃんが新しく来た人?助かるよー。若い人来てもすぐ辞めて行っちゃうからさぁ。」
男「ウス!頑張ります!」
おっさん「なかなか肉体労働でねー。まぁ、仕事やりながら覚えてよ簡単だから。」
男「ウス!」
6:
鎮守府艦娘駆逐艦寮
おっさん「じゃ、部屋の前にある籠から洗濯物をこっちの台車つき籠に移して回収ね。」
男「了解っす!」
うさみみりぼーん(あら、かわいい)
ひもぱん(Yahooooooo!)
おっさん「それを盗んだりしたら懲役刑喰らうから出来心は駄目よ?」ニカッ
男「・・・///。了解っす。」
そして回収は進んでいく。
7:
戦艦寮
縞模様入りパンツ(Fuuuuuuuuth!)
九一式パット入りブラ(ここは桃源郷か・・・・)
おっさん「兄ちゃん、いちいち喜んどったら仕事すすまんから。」
男「あっ、ですね。」
おっさん「いいかい?そいつらは只の布だ。三角形の布。分かった?」
男「布。」フム
おっさん「布。」ウム
男「紐の形した布。」スンスン
おっさん「紐の布。」ヒョイ
男「ながい晒しの様な布。」アレ?
おっさん「あっ、それまじもんの晒しだから。」
男「・・・・、あれ?でもパンツとかないっすよ。ここの方の洗濯物。」
おっさん「特A機密指定だから理由はしらん。とりあえずその布を洗濯する。」
男「あっ、はい。」
男(布で下着代わり・・・・?もとい、下着を履いていない?)
男(艦娘って露出狂の素質が必要なのかな。)
そして洗濯。
後、自然乾燥、もとい天日干し。
おっさん「まぁ、こんな感じでの洗濯だから。頑張っていこう。」
男「うす!了解っす!がんばるっす!」
8:
そして、あっという間に一週間。
おっさん「いやー、兄ちゃんもだいぶ慣れたねー。」
おっさん「ここらで一つ、重要な仕事任せてちゃってもいいかな?」
男「いいともー!」
おっさん「のりいいねぇー。」
おっさん「じゃ、これ、装備して。」
ゴト。
9:
男「えっ、これ何ですか?」
おっさん「引き金を引くとパーンって音がするマジックステッキさ!」キラリーン!
ニコッ(おっさんが微笑む)
ニヤリ(男が微笑み返す)
男「嘘付けこの野郎!これあれじゃないか!銃とかハジキとかデザートイーグルとかいう奴じゃねーか!」
おっさん チッ。
おっさん「なんだ知ってたの。」
男「何が起こるっていうんです?」
おっさん「何ね、ここの提督さんの衣服を回収してきて貰いたいのよ。」
おっさん「ただ、この任務。一番危険なのよ。だから護身用に。」
男「まじっすか・・・。」
おっさん「わりと。」
そして、向かうは提督の私室。
10:
提督「お疲れ様。これ、宜しくね。一週間程溜めてしまっていて。」
男「あっ、大丈夫ですよー。こっちはアイロン加工まで有りですかね。」
提督「うん、宜しくお願いするね。」
パタン。(ドアが閉まる音)
男(存外楽にいったけど何が危険なんだろ?)
???「気合、入れて、殺ります!」
ドスッ。
バタッ。
???「間抜けな業者で助かったネー。」
???「計算通りです。」
???「廊下の向こう側には誰もいません。はい、逃げ道も大丈夫です!」
彼が消え逝く意識の中で見たのは巫女装束の4人の女性だったという・・・・。
病院のベッドの上
おっさん「うん、まぁ、そういうことで。」
男「首っすかー。」ハァ
おっさん「洗濯物の紛失はねぇ、懲戒事由に当たるからねぇ。」
おっさん「とはいえ、盗られた形になるから自己退職扱いにしてるから。」
おっさん「後、鎮守府の提督さんから申し訳ないと、それからこれ預かってるから。」
つ お金が入った封筒
おっさん「まっ次、頑張って。」
こうして、彼の鎮守府勤務は極短期間のうちに終了し、男は再び無職になった。
23:
『 求人票 2枚目 』
24:
前職から3ヶ月後
男「はぁー、お金結構あったのに使いきっちゃったな・・・・。」
男「実質一週間しか働いていないけど慰謝料、労災もろもろこみで100万。」
男「大人のお風呂屋とか大人の居酒屋とかで楽しめたから良しとするか。」
男「さてと、何か探すか。」
男「お給料の高い仕事ないかなぁ。」
男「こないだのはえかったな。最後あれだったけど」
三角形の布を思い出しつつ。
男「どうせなら一枚くらい貰っておけばよかった。」
25:
事業所名 いつもの鎮守府
就業場所 同上
仕事の内容 鎮守府入渠施設(風呂場)の清掃
必要な資格等 不問
雇用形態  正社員(試用期間1ヶ月)
賃金  20万?35万 (機密保持のため特別手当あり)
休日等  週休2日制 (事業所カレンダーによる)
その他  雇用保険 労災 健康保険 厚生年金 加入済み
27:
男「んー、ドックの清掃?プールの掃除員みたいなものかしら?」
男「給料、それなりにいいね。これにしよ。」
面接で前回の職歴をつつみ隠さず話したらなぜか同情されて即日採用。
ひょろっとしたおやじ(通称ひょろさん、以下ひょろ)
「にいちゃんも大変だったんだな。」
男「はは、えぇ、まぁ。」
ひょろ「この清掃の仕事は内容こそ簡単だけど腰にくるから気を付けてくれ。」
男「了解です!」
ひょろ「仕事道具はそこの棚の横にあるBOXに有るから。」
男「この棚、何かいろいろありますね。」
男「あひる隊長にケロリン洗面器、あと、大量のバスクリン。」
ひょろ「体の修復効果?とかも有るらしくて長風呂になることが多いみたいだからその退屈しのぎだろ?」
男「防水タイプのカラオケセットに書籍色々。バラエティ豊かですね。」
ひょろ「まぁ、バスクリンが大量にあるのもリラックスの為だろ。」
男「ラベンダーとかいいですよねー。」
ひょろ「さっ、話すのはこれくらいで仕事に移るぞ。」
男「うっす!」
28:
30分後
男「なんか結構汚れが酷いですね。」
ひょろ「一日一回洗ってるんだけどな。そこの強力タンパク質分解洗剤をぶっかけるといいぞ。」
男「タンパク質ですか。」
ゴシゴシ。
ひょろ「あれだよ、艦娘の嬢ちゃん達が敵を倒すだろ?」
男「はい。」
ひょろ「弾が当たれば敵は木っ端微塵の爆発四散よ。」
男「で、体に付いた物を風呂で落とすと。」
ひょろ「物分かりいいねぇ、慣れれば電車のマグロ拾いとかもいけるようになるよ?」
男「あっ、そこまででかい塊はいいです。」
ゴシゴシ。
ひょろ「まぁ、あっちと比べるとこっちの方がましかもねぇ。」
男「給料は?」
ひょろ「そりゃ、あっちよ。」
男「ですよねー。(笑)」
ひょろ「まぁ、特殊清掃員の仕事はそれだけって訳じゃないからねー。」
男「ですかー。」
ひょろ「まぁ、色々だよ。よし!後は洗い流して湯をはれば終了だの。」
男「了解です!」
こうして1日目は何事もなく終了した。
29:
ひょろさんとコンビで仕事を始めて2週間
ひょろ「慣れたねー。じゃ、今日の仕事も終わりなんで。」
男「あっ、入り口の清掃中の札外して来ますね。」
ひょろ「ん?あぁ、俺が外した後、外のボイラー調整して帰るから
 にいちゃんは用具を片付けておいて。それ終わったら上がりで。」
男「あざっす!」
そしてひょろさんは札を外し、ボイラーの調整の為消えていった。
カラリ。(お風呂場の引き戸を開ける音)
提督「お疲れー。お風呂使える?」
男「あっ、大丈夫ですよ。」
提督「いやー、男湯ないから困るね。」
男「提督さん一人の為に作るわけにもいかないんでしたっけ?」
提督「そうそう、だから清掃終了直後にこっそり使わせてもらう訳よ。」
男「大変っすね。」
30:
バーン!(勢い良く引き戸を開ける音)
???「提督さん!お風呂いっしょに入るっぽい!」
提督「」
男「」
そこには全裸の少女が居た。
見詰め合う三人。
暫しの沈黙。
???「キャーーーーーー!覗きがいるっぽいーーーー!」
その瞬間、男は見た。
少女の体に艤装と呼ばれる兵装が換装され世の『 力 』と呼ばれるもの全てが集まりゆく様を・・・・・。
豪!
男が最後に聞いたのは耳を劈くような砲声だったという。
男「俺は見た!俺は炎の目をみたぞ!」
男「カハッ。」ガク
31:
鎮守府医務室ベッド上
男「ここは・・・・?」
龍驤「おっ、目さめたかー。君、中々、体丈夫やねぇ。」
提督「おー、元気?」
痛む体を首だけ声のする方向へ向けたら隣のベッドにはミイラが居た。
提督「いやぁ、とっさに君を庇ってご覧の有様だよ。」
なんということでしょう!
提督は咄嗟に砲撃から彼を庇ったのです!
提督「にしても、君も体、本当に丈夫だよね。うちの秘書艦もビックリしてたよ。」
男「昔から骨折とかしたことないんで。」
提督「どうかな?このまま本採用をさせてもらいたいんだけど。」
龍驤「ここに判子やで?」
秘書艦と呼ばれた少女が、とある運送会社の如く書類に判子を押すよう迫る。
32:
男「確かに労働環境は最高だ。清掃作業は一日実働2時間。」
男「にも関わらず、月給25万は固い。もろもろ引かれても20万は手元に残るだろう。」
男「軍関係だけあって休みに関してもシフト制できっちりと取れる。」
男「なおかつ各種社会保障も最高。」
男「あまつさえ、自分の命の危機には身を挺して庇ってくれる上司がいる。」
男「これ以上ない、最高の条件と言える。」
提督「じゃぁ、契約・・・。」
33:
男「だが!断る!」
35:
提督「えぇ!?」
包帯ぐるぐる巻きミイラの提督を再度見る。
油断するとこうなるというのか・・・、正しく常在戦場。
掃除するのも命がけか・・・。
男「辞退します。」
提督「そうか、ありがとう。引き受けてくれると思ってたよ。」
男「おめー、包帯の所為で耳聴こえねぇのか。」
提督「いやいや!今回はたまたまだから!
 偶に酸素魚雷ぶつけられたり、艦載機で爆撃受けたりするだけだから!ね!
 君に辞められると私も掃除頑張んなきゃいけないのよ!
 命の危機なんて一週間のうちに八回くらいの少ないもんだから!」
男「嫌です。てか、八回ってなんだよ八回って!さらっと何いってんだ馬鹿野郎!この野郎!」
男「こんな所で働けるか!帰らさせていただく!」
こうして男は2箇所目の仕事を退職した。
因みに退職届けは配達証明郵便で送ったという。
男「労災とか口止め料とかとかで結構な額もらえたけど割りあわねぇわ。ほんと。」
彼は再び無職になったのだった。
53:
『 求人票3枚目 』
※ 今回は勤務地の都合上、キャラ崩壊等が含まれます。御了承お願いいたします。
 後、前2回と比べ長めです。上手く削れませんでした、ごめんなさい。
54:
前職から1ヶ月
とあるハローワーク
男「前回、前々回とあれだよ。鎮守府直接雇用だったからまずったんでない?」
男「まぁ、あのラッキースケベは心のHDDに永久保存ですがね。」
男「と、それはひとまず置いといて、海軍の出入り業者とかなら危険性は薄いのではなかろうか?」
男「と、いう訳で海軍の直接雇用でなくその周りで攻めてみたいと。」
男「そう思う訳ですよ。」
男「で、これなんかどうだろか?」
55:
事業所名 イエローフラッグ(酒保)
就業場所 ロアナプラ泊地(タイ)
仕事の内容 酒保施設の運営補助
必要な資格等 不問(英語が出来れば尚良し)
雇用形態  正社員(試用期間1ヶ月)
賃金  35万?50万 (海外勤務等のため特別手当あり)
休日等  週休2日制 (事業所カレンダーによる)
その他  雇用保険 労災 健康保険 厚生年金 
   使用者賠償責任保険 加入済み
56:
男「なんとなくリゾート地かな?」
履歴書をFAXしたらなぜか翌日には採用の連絡。
そして軍の輸送機で着いた先はタイ、ロアナプラ泊地。
男「おー。立派な建物―。」
バオ「よう兄ちゃん。まぁ、中に入ってくんな!」
男「あっ、お世話になります。」
バオ「まぁ、うちは見てのとおり荒くれもんが多いが海軍関係だから金払いだけはいい。」
バオ「兄ちゃんの仕事はカウンターで酒とかの提供といった簡単な仕事だ。宜しくな!」
男「うっす!宜しくお願いします店長!」
バタン。
???「こんにちは!いつものお願いします!」
バオ「ようアブーン。景気はどうだい?」
阿武隈「あ?アブーンじゃねぇ、阿武隈っつってんだろ。」
阿武隈「手前の頭にスポンジの代わりに鉛を突っ込んでやろうか?」
男「」
阿武隈「あっ!新しい店員さんですか?私、阿武隈って言います!」
阿武隈「私の名前漢字で書けます?はい、書いてみて!」キャルーン☆
男 つ 阿武隈
阿武隈「んん!正解です!私的にウルトラオーケーです!」ニコッ☆
阿武隈「よかったな、ヒヨッコ。」
阿武隈「今、手前の命が此処にあることを手前が知っている全ての神に感謝するんだな。」ニゴリ
男「」ジョッ
こうして1日目はちょっぴり濡れたパンツと共に終了した。
57:
働き出して1週間後のある日
バオ「なんだかんだで馴染んでんなぁ(笑)」
男「いやぁ、辞めて日本に帰ろうにも燃料事情の所為で民間機は1ヵ月に1便しかないとか・・・。」
男「辞めたら軍属じゃないから軍用機に乗れないとか、詐欺ですわぁ。」
バオ「書かなくて良いことを書かないのは一般常識だろ。(笑)」
男「詐欺だぁ・・・。」
バタン。
???「バオさん、こんにちはなのです。こちらに××鎮守府の司令官さんは来てますか?」
男「それならあっちに。」
???「確保よ!」
???「此方雷、カピタン、敵は確保したわ!」 
※ロシア語のカピタンは陸軍では大尉 海軍では大佐(キャプテン)の意味だそうです。
雷という幼女が無線で何処かに連絡して5分後。
そいつはやってきた。
極北圏の風と共に。
???「おや、おや、おや。随分と寛いでいるようだね。司令官。」
提督「まってくれヴェールヌィ。あんたがあんたの所の提督から何を聞いているか知らないがそいつは誤解だ。」
ヴェル「黙ってろ糞袋。」
ヴェル「お前が敵に情報を流してくれたお陰で楽なピクニックがトレイルランをする羽目になったんだ。」
ヴェル「糞袋、お前に聞くこと等何もない、そして、知りたい事はすべて知っている。」
ヴェル「貴様に祈る神があるなら祈れ。生きている間に出来る事はそれだけだ。」
乾いた音が店内に響き華が咲いた。
ヴェル「すまんなバオ。これは店のクリーニング代だ。」
ポス(結構なお金を押し付けた音)
男「」ショワワーー
男は盛大に水溜りを作った。
58:
働きだして2週間後の或る日
男「ここって殺人事件の発生率めちゃ高いんじゃないです?」
バオ「馬鹿だなおめー。」
バオ「殺人事件ってのは警察が殺人事件として認識しなきゃ殺人事件じゃないんだぜ?」
男「あっ・・・・、そうですか。」
バオ「だから、ここ程タイで一番安全な場所はないぜ?」
客A「いやー、出張も今日で終わり!兄ちゃん、紹興酒!」
???「いえ、茅台酒の方が良いと思います!」
客A「あんたは丹大家姐!」
???「雪風だ。名前を間違えんな、熊猫。笹でも食いすぎたか?」
雪風「中南海に情報を流して幾ら貰った?紙銭は充分に持ったか?」
客A「たっ、助けてくれ!」
雪風「中華料理の基本技法に炸(揚げる)と言うのが有ります。御存知ですか?」ニコォ
不知火「雪風、天麩羅油の準備できました。」
雪風「熱々の油で揚げる唐揚げは最高ですよ?」ニヤァ
ジュァアァ。
雪風「からっと揚がりましたね!」
不知火「雪風、後はどうしましょう?」
雪風「先日作った漁礁が仲間が欲しいと泣いていたのでドラム缶に入れて漁礁にしてあげましょう!」
雪風「しれぇもきっと喜んでくれます!」
不知火「分かりました。それは素敵な提案ですね。」
雪風「兄ちゃん、騒がせたな。そこの酒は奢りだ飲んどけ。」
バサ。(札束を置く音)
男「」ブリブリ
男は盛大にパンツを茶色に染めた。
59:
そして最後の週
男「やっと、やっと、日本に帰れる。」
バオ「いやぁ、1ヶ月の間命がもったの兄ちゃんが初だわ。」
バオ「どうだい?そのチタンで出来た金玉があんならこれからも此処で仕事やんねぇか?」
男「ハッハッハ(笑)」
バオ「アッハッハッハ(笑)」
男「誰がやるか!」チキショウメェ
バオ「残念だ。」ハスン
ドカドカドカ。
バオ「おい!お前ら店に揉め事持ち込むんじゃねぇ!」
三下A「煩せえ!この提督が俺達の船沈めたんだよ!お陰で10億のハッピーでスィートな粉がパーなんだよ!」
男(ハッピータンの粉かしら?)
提督「私としては直ぐに解放してもらいたいのだが。」
提督「それに海軍に直接喧嘩を売る気なのかな?後、折角のチャイが冷める。」
三下B「お前の上とは話がついてた商談をぶち壊したんだよ手前は!」
三下C「内臓をぶちまけた上で塩漬けにしてやるから覚悟しとけ。」
60:
三下A、B、C達がいきまいている所に奴はやって来た、血と硝煙の臭いを滾らせて。
バタン。(ドアの開く音)
???「ごきげんよう(こんにちは)、そして、ごきげんよう(さようなら)」
バオ「やべぇ、ヘルハウンドの漣だ!兄ちゃん、カウンター下に隠れろ!」
銃声だけで鼓膜が破れそうな勢いの連続音が続く。
???「御主人様?お体に怪我は?」
提督「ないよー。このままチャイ飲んでるからー。」ニカ
漣「Si entiendo お掃除が終わるまで暫しのお待ちを。」
男「なにあれ!?なにあれ!?メイドさんがPGMぶっぱしてますよ!?」
バオ「馬鹿!頭出すな!あれだよメイド服は冥途服なんだよ!」
バオ「冥途が戦闘民族なのは世界共通認識だろが!」
チュィーン!
男「カウンター貫通してますって!」
バオ「とりあえず、明日からオープンカフェ営業だな。」シミジミ
男「なに黄昏てんですか。」
提督「終わったかな?」
漣「はい、御主人様。」
漣「では、次に会う時はあの世で。 Hasta la vista 」
キィン。
コロコロコロ、コロン。
轟音と共に店は吹き飛んだ。
その後、男は命があった事を体からもらせる液体全てを流しながら感謝した。
こうして男は命からがら無職に転職して日本に帰国した。
男「日本か、何もかもみな懐かしい。」
男「無職最高!」ヒャッホウ!
69:
『 求人票 4枚目 』
70:
男「いやぁ、もうね、前回は死んだと何度思ったことか。」
男「あとね、給料。なんだよバーツって。両替しねぇと日本で使えねぇよ。」
男「1バーツが3円くらいだったから結構な金額になったけど。」
男「国内で両替してくれる所少ないからバンコクでしたよ。まったく・・・・。」
男「で、働かなくても税金、年金、健康保険と金はぼったくられる。」
男「貧乏人には厳しい世の中です。世知辛いね。」
男「というわけでアドバイスに従い丈夫な体を生かしつつ、前回までの反省を生かしつつ。」
男「建設業なんていかがでしょう?」
71:
事業所名  鹿島組(株)
就業場所  採用後に各事業所への配属
仕事の内容 鎮守府施設新設及び拡張等
必要な資格等 不問
雇用形態  正社員(試用期間1ヶ月)
賃金  25万?35万 (機密保持のため特別手当あり)
休日等  週休2日制 (事業所カレンダーによる)
その他  雇用保険 労災 健康保険 厚生年金 加入済み
72:
男「建設業界トップ3に入る超大手ゼネコンさんやー。」
男「まぁ、ひやかしに(笑)」
そして面接。テーブルの上になにやら小人(?)らしき者がいたのは幻覚だと思いたい。
やっぱりなぜか来る採用通知。
男「うん、そんな気してた(笑)」
73:
山口県 柱島
???「はい!皆さん!今日は此方の泊地に鎮守府施設を新設するお仕事です!」
男(すげぇ数の建物で既に島がもとの形を保っていない・・・。)
男(後、男が自分しかいねぇ・・・・、なぜだ!?)
※柱島の面積はたった3.12平方km そんな所に何万人も着任できるものなんですね・・・。
男「鹿島社長!島の形がかなりおかしい気がします!」
鹿島「気にしたら負けです!工事行きますよ!」
現場職人一同「オオウ!」
男「おっおう。」
こうして男の工事現場一日目は始まった。
また、ゼネコン大手と似たような名前だった為勘違いをしていたことも初日に悟ったのだった。
74:
工事開始から2週間
男は現場作業員の皆さんと仲良くなっていた。
そして、なぜ女性が多い理由も知った。
男「比叡さんは艦娘を退役してこの仕事をされてるんですかー。」 ガガガ
比叡「えぇ、戦艦として戦っていたけど怪我をしちゃいまして。」 ゴゴゴ
男「大変でしたですね。」 ドドド
比叡「あっ、ちょっと離れて。気合!いれて!打ちます!」
ドゴン!
建物を支える杭を地面に打ち込む音が辺りに響く。
男「ところで、磯風さん、このうろうろしてる小人は?」 デデデ
磯風「うむ?貴様はそれが見えるのか。ほう。珍しい。」 ガガガ
磯風「それは妖精といって鎮守府運営には欠かせない重要な者達だ。」
鹿島「えぇ、そうなんです。見える方はとても珍しいんですよ?」
鹿島「面接の時にその妖精さん達を目で追っかけていたのが分かったので採用したんですよ。」ウフフ
鹿島「私達は解体という名の予備役状態なので艦娘としてのメンテは重要なんです。」ウフフ
鹿島「海軍での現役時代に公私共にお世話した元帥にちょっとお願いして妖精さんに来ていただいているんです。」暗黒微笑
鹿島「建設作業にも不思議な力で色々役立ってくれているんですよ?」
男「社長は凄いですね。様々な事情で退役された艦娘の第二の人生の為に会社を興すなんて。」
鹿島「そうね。何も手をうたないで居ると夜のお店で働く娘が出るから。」ハイライトオフ
男(あっ、地雷踏んじゃった?)
75:
初月「そういう意味でも僕は社長に感謝している。」
初月「何せ着任したその日に解体されてしまったからな。」ハハ(乾いた笑い)
プリンツ「 Ja!私は改装されたら直ぐに退役させられました!」
男「ひでぇ。」
鹿島「そういう娘達を集めて艦娘としての力を使っての建設会社を始めたんです。」
鹿島「戦争が終わっても復興事業で建設会社は儲かるでしょうし。」
男「おぉ、先見の明がありますね。」
鹿島「だから、一緒に頑張りましょうね!」ウフッ
浜風「皆さん、お昼ご飯ができました。」
一同「わー。」ゴハンダヨー ウマウマ
こうして従業員の諸事情を聞いた男は頑張ろうと胸に決意した。
76:
そして、迎えた落成日前日
この日は会社関係者のみで厳かに祝賀パーティが開かれた。
ワイワイ ワイワイ
男「皆飲んでるなー。」
五月雨「お料理持って・・・ヨイショ 来ました!」
テコテコテコ コケ
五月雨「あぁ!」
男は全力で走った、料理は元より五月雨を転倒から守る為に!
そして!五月雨は男の顔面に尻から着地した!  ポス
♪ Sit on My Face ( Monty Python )  歌詞内容は放送コードに色々引っ掛かる曲だよ!
男「ありがとうございます!ありがとうございます!(ここは天国か!)」
磯風「危なかったな。私の力作が台無しになる所だった。」ヤレヤレ
男「ほう、この料理は磯風さんが。」
磯風「うむ。比叡も手伝ってくれている。まぁ、食べてみてくれ。」ホレ
男「いただきます。」ゴチデス
この後、男は三途の川を渡りかけた。
77:
3日後
鹿島「あっ、目を覚まされました?」
男「あっ、はい。」
鹿島「うちの食事当番が失礼しました。」ウフ
男「えっ(絶句)。」
鹿島「たまに料理の練習をさせているんですよ。」
鹿島「実はその料理の味見係りも社員としてお願いしたくて。」ウフフ
男「あっ、退職願い出しても?」
鹿島「えぇー、女の子いっぱいの職場なんですよー。」ウルウル
確かに、確かに、作業服に収まりきれない色々が素敵な職場!
しかも、皆気にしている様子がない!
色々と例えきれないいい香のする職場!
しかし、しかし、命を失っては元も子もないのではないだろうか!?
こうして、男は物凄く後ろ髪を引かれすぎで禿げるのではないかという勢いで引かれながら退職した・・・・。
男「あーーーー、後悔の所為でストレス性胃潰瘍だよ!」チキショウメェィ
男はこうして4回目の転職も失敗に終わった。
89:
『 求人票 5枚目 最終回 』
90:
とあるハローワーク
男「三途の川を渡りかける御飯と女性だらけの建設現場。」
男「ある種、究極の選択かもしれない。」
男「というか女性だらけの建設現場ってなんかエロゲのタイトルみたいやね。」
男「で、鎮守府直接雇用、鎮守府施設での雇用。鎮守府関連企業での雇用と体験したわけよ。」
男「もうね、こうなったらどんと来いよ。大本営にでも突撃かまそうかと。」
男「で、こんな求人はいかがでしょう。」
91:
事業所名 大本営
就業場所 大本営兵器開発工廠
仕事の内容 艦娘用兵器、兵装の開発、改修
必要な資格等 不問
雇用形態  正社員(試用期間1ヶ月)
賃金  30万?35万 (機密保持のため特別手当あり)
休日等  週休2日制 (事業所カレンダーによる)
その他  雇用保険 労災 健康保険 厚生年金 加入済み
92:
男「と、いうわけでいつも通りですね、即採用ですよ。」
男「そうなんだ!すごいね!」
男「で、やってまいりました海軍兵器開発局。」
男「ここの工廠が人を募集してるみたい。」
男「機密漏洩防止の為に広辞苑並みの厚さの書類色々にサインさせたられたのは内緒。」
男「こんにちはー、今日からこちらの職場にお世話になります男といいまーす!」
???「あっ、こんにちは!私はここの大本営所属の工作艦、明石といいます!」
男「宜しくお願いします。」フカブカ
明石「そして、あっちの娘が兵装実験艦、軽巡夕張です。」
男「なるほど凸凹コンビですか。」
夕張「おう、何が凸凹だ。無駄口叩けないように口を溶接してやろうか。」
男「いえ、身長が高いと低いでどちらも可愛いなぁと。」
夕張「えっ、可愛いだなんて、もーぅ、口がうまいんだからー///」テレテレ
男(ちょろい)
こうして初日の顔合わせは終了した。
93:
働き始めて1週間
明石「いや、男さん、建造、開発の才能ありません?!」
男「え?やっぱり??」
夕張「いや、まさかZaraさんが建造可能になるなんて。」
三人+妖精で楽しく開発ライフを送っていた。
大本営の兵器開発、建造は他の鎮守府に今までにない新しい兵装等を提供する為に有る。
その為、既存のレシピに囚われない自由な開発や建造を行なっていた。
※皆さんの鎮守府から没収した30万超えの資源はこの様に使われています。
その成果が今までの大型建造の新規追加や開発炉への新規開発の追加なのだ。
明石「という訳で今日の開発のスイッチをどぞ!」
男「男!いっきまーす!」
夕張「今週のビックリどっきりメカー!」
94:
ポチ。
ズズズズズズ。
男「なんか禍々しいオーラの艦載機が出てきた。」
夕張「グレートですよこいつァ。」
ネームド艦爆 Ju-87(Rudel隊)
明石「ドイツ機みたいですね。大本営付きのグラ子さんに確認しておきましょう。」
大本営には現在確認されている全艦娘が居るので新兵装の運用には協力いただいたりしている。
そして、試験運用。
グラ子「こいつはすごいぞ明石!妖精のガッツポーズで駆逐イ級が沈む!」
男「どんだけー。」
明石「流石魔王。」
グラ子「だが、撃墜されまくるので熟練度があがらない。」
夕張「流石魔王。」
明石「いったんロールアウトは保留ですかね。」
男「ほーい。」
こうして1週目も無事に終了した。
95:
そして、迎える2週目
男「こっちの失敗作はなんか色々ありますね。・・・、この眼鏡なんですか?」
明石「あっ、それ透ける眼鏡ですよ。」
男「ほほう。」スチャッ
明石「何が透けるか説明する前に掛けるその度胸、褒めてあげましょう。」
男「あー、確かに透けて見えますね。」
明石「セクシーでしょう?」
男「18禁ものですわー。」
明石「骨まで透け透け。」
男「もうちょいなんともならんかったんですか。」スチャッ
明石「なんともねー。」
男「逆から掛けてみると?」
夕張「若返って見えちゃうんだなぁこれが。」
男「これ、互い違いに掛けてみたらどうなるんですか?」
明石「その発想はなかった。」スチャ
明石「・・・、逞しい///。」鼻血ダラー
夕張「ウタマロ///。」鼻血ドバー
男「えぇ!?」
そして、和やかな雰囲気で2週目も終了した。
96:
働き始めて3週目
明石「今日は新兵装、自立型探照灯の実験です!」
男「おー。」パチパチパチ
夕張「島風ちゃんの連装砲ちゃんにヒントを得て探照灯を自立型にした訳です。」
明石「これで探照灯もバンバン点け放題ですよ!」
夕張「明るさを測りたいんで計測器具持って其方に立っていただいても?」
男「はーい。」
明石「バルス!」
そして、スイッチは入れられた。
その明るさはまるで太陽のようであったと言う。
明石「うぉ、まぶし!」
男「目が!目がぁーーーーーー!」
ジュワッ。
ゴロゴロゴロ。(男が転げまわる音)
男は松崎しげるになった。
明石「うわぁ、黒こげじゃないですかぁ(笑)」
夕張「テラワロス(笑)」
男「これ、元に戻りますよね?」
明石 夕張 目そらし
男「戻りますよねー!?」
男の悲しい声が工廠に木霊した。
男「まっくろなまんまとかないわ。労災おりないなら辞めさせていただきます!」プンスコ
こうして、男は海軍大本営の仕事も退職したのだった。
男「海軍関連の仕事はもうこりごり。」
艦!
97:
以上で終了です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
依頼を出しに行ってきます。
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