【前編】軽いネトゲ廃人だった頃、ネトゲ内では充実していたがリアルはボロボロだった。そんな時、ネトゲで知り合った女の子と実際に会ってみる事になったが…back

【前編】軽いネトゲ廃人だった頃、ネトゲ内では充実していたがリアルはボロボロだった。そんな時、ネトゲで知り合った女の子と実際に会ってみる事になったが…


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1:
特別面白い話じゃあ無いと思うが
話させてくれ
2:
初めてそのネトゲをやったのは中3の時だった
ネトゲの名は廃人育成ゲームと悪名高い彼のFF11
元々自他共に認めるゲオタだった俺は親に頼み込んで機器を買ってもらい
発売日から1日遅れではあったが華々しくネトゲデビューした
当初こそ「すげー!すげー!」と楽しんでいたが
今までのFFとは全く違うシステム(ネトゲだから当たり前なのだが)
敵の強さ、全然上がらないレベル(これもネトゲだから当たり前だが)
そしてお金の貯め辛さ(ネトゲだかry)
そんなこんなですぐ飽きて
他のオフゲーをやったりしていた
4:
そして俺は中学を卒業して高校に進学する
勉強嫌いが祟って金さえ積めば誰でも入れるってぐらいの馬鹿高校に入った
勿論DQNが多かった
だが幸いなことに俺のコミュニケーション能力は割りと高いほうだったらしく
特にイジめられることもなく、1学期の終わり頃にはDQNも含め大体の同級生とは友好的な関係を築けた
それでも元々オタク気質な俺が性質の合わないDQN達に付き合うのはめんどうだった
そんなこんなで徐々に学校を休み出した
とはいえまだこのころは1週間に1回程度というぐらいだった
そして学校は夏休みに突入した
6:
グータラに過ごしていたある日
俺は思い出したようにFF11を起動した
一応LS(ギルドのようなもの)には入っていたのでログインし挨拶をしようとした
だがその前にメンバーリストを開いてみると俺の知らない人たちばかりだった
さらに言えば皆俺の倍くらいはレベルが高かった
そして俺の知らないモンスターとか場所の話をしていた
その輪に飛び込むのが怖くなった俺はそのLSのパールを捨てた
そんでソロで色々やることにした
だがこの頃のFF11はソロに異常に厳しかった
あっという間に根をあげそうになった
だがその時は他にやるゲームがなかったのでイライラと戦いながらチクチクやっていた
7:
2日ぐらいしてまた1人でチクチク雑魚モンスターを倒していると
チャットログにいつもとは違う紫色の文字が見えた
A「こんばんわ、お暇でしたらPTやりませんか?」
FF11はPTプレイをやりたいと思ったらPT参加希望マークを出して待つ
PTを作る人は参加希望者からレベルの合う人を選んで誘う
だけど人数が集まらない場合は希望を出していない人には手当たり次第に声をかけてみることがある
今回もそういう感じだった
ソロでのレベル上げに飽き飽きしていた俺はPTに参加することにした
参加するとすでに俺が6人目だった(基本的にFF11は1PT6人)
合流して1人じゃ絶対に倒せないモンスター達を狩っていく
途中で気づいたが俺以外の5人はどうも仲間内のようだった
会話が弾むのでよくわからないが俺も積極的に会話に混ざった
PTプレイは初めてというわけではなかったが
ここにきてFF11で初めて楽しいと感じ始めた
8:
これはwktkせずにはいられない
10:
数時間に及ぶ狩りが終わって1人が落ちると言い出して
解散という流れになった
正直もっと続けていたかったがワガママを言うわけにもいかない
そう思っていると
A「1君、どこかLS入ってる?よかったら俺らのところ入らない?」
と、誘ってくれた
俺は喜んでそのLSに入った
さっきの人たちが俺の立ち回りを褒めてくれた
社交辞令とか折角入ってきた新入りだ逃がすな!的なこともあったかもしれないが
単純に褒められたのは嬉しかった
そこで気づいたがAさんたちはレベルが高かった
FF11には戦士とかモンクとか色々ジョブがあってレベルはジョブ別なのだ
仲間内でレベルが低いジョブを上げようとして6人目どうしようかと考えてると俺が目に付いたようだ
それでも別に「俺が一番じゃないと嫌だ!」とかは特に思わずにこのLSでやっていこうと思った
11:
翌日から俺は積極的にPT参加希望を出してPTプレイに精を出した
おかげでいいペースでレベルは上がっていった
LSの人たちにも「頑張ってるねぇwもう少しレベル上がったらジュノデビューだねw」
とかなんとかまだ見ぬ新境地への期待を煽ってくれる
しかしこの頃のFF11は調整不足だった
レベルを上げたいという気持ちが先行しすぎていたのかもしれないが
まだそこまでのめり込んで無いということもあり中々上がらないレベルに俺は苛立ちを覚えていた
そして噂のジュノデビューとやらを果たしレベルが24になったぐらいで夏休みが終わった
同時にまたしばらく俺はFF11から離れることになる
13:
夏休み明けからしばらくすると俺はオタとDQNの中間ぐらいのグループに収まっていた
ブロリーとあだ名が付けられていた学年1のブスから告白されたのもこの頃
無論俺は振った、あそこまで他人を拒絶したのは人生初だった
ブロリーは駅で泣いたらしい
それを見た女子が慰め事の顛末を聞きそれを先生にチクったらしく
俺は女の先生に呼び出された
なんやかんやと言われたが
俺「じゃあ先生が男だったらブロリーと付き合いたいと思います?」
と、言ったら黙った
俺は心の中で勝ち誇った
14:
ブロリー…
15:
10月の終わり頃に久しぶりにFF11にログインする
LSメンバーを見ると3人しかいなかった
前のときにPTを組んだ人が2人に知らない人が1人だった
前にPTを組んだ2人が誘ってくれたAさん(LSのリーダー)と姉御(姉御肌だから)
そして知らない一人がリコ(仮名)という人だった
俺「お久しぶりです」
A「お!1君久しぶり!」
姉「おー、久しぶり」
とりあえずの挨拶の後にAさんがリコさんの説明をしてくれた
最近初めてこのLSに入ったらしい
レベルは俺よりちょっと低かった
俺「始めまして、1です、よろしくね」
リ「はじめまして!リコです!」
正直レベル上げとかもめんどうくさくて
顔見せてしばらくしたら落ちようかと思っていたのが
そこで姉御がこんなことを言った
姉「2人ともレベル近いな、一緒にレベル上げしたら?」
A「1君前衛だし、リコさん後衛だからな」
しばらく考えたが俺は承諾した
なんというか先輩風吹かす的な感情もあったんだと思う
割と残りのメンバーはすぐ集まった
かっこいいとこ見せるとかそんな感じで割とそのPTは頑張った
3〜4時間くらいやって時間が深夜0時になる頃にPTは解散した
久しぶりのPT疲れるな〜とか話してるとAさんと姉御は寝るわとログアウトした
そんで俺とリコさんが残った
16:
リコ=ブロリーだったら最高なのに
17:
ぽつりぽつりと会話をしていると
リコさんも割りとゲーム好きなようで話が弾んだ
その時リアルのリコさんの性別とか年齢とかが気になった
とはいえネトゲとかでリアルを詮索するのはいいことじゃないとは理解していたので聞かなかった
しばらくしてリコさんが寝るから落ちますと言うので俺も落ちることにした
リ「また一緒に遊んでください」
そう言われて俺は明日もログインしようと思った
頼りにされてる、とでも思ったのかどうかは思い出せないが
少なくとも悪い気分ではなかったはずだ
18:
翌日から俺とリコさんは一緒にレベル上げをするようになった
だいたい夜の8時ぐらいにリコさんが入ってきてちょいちょいと会話しながら
一緒にPTに誘われるのを待って深夜0時ぐらいまでやって解散して1〜2時まで話して落ちる
そんなライフスタイルが出来上がっていた
この頃になると俺はリコさんが落ちたあとも金策をしたり
合成をしたりと段々やることが増えていった
そう、所謂本格的にハマり出したのだ
朝方ぐらいまでやっているので当然のことながら午前中は眠く朝起きれない
段々と休む率が多くなっていった
とはいえ見栄というか体裁というものもあったのか
午前中や午後の早い時間などはFF11はやらずにオフゲーなどで時間を潰していた
遅れても行くという考えは頭の中にこれっぽっちもなかった
親は共働きで俺が登校する前に仕事に行っていたので問題はなかった
まぁけっこう感づかれてただろうけどそこまで深刻には考えていなかったのか特に何も言わなかった
ちゃんと毎日行ってる週とかもあったし
20:
さらに俺は空いた夕方や深夜の時間などを使って他のジョブのレベルを上げ始めた
リコさんのジョブは希望を出せばすぐに誘いが来るような人気職だった
しかしアタッカーは飽和状態で俺とセットだと誘われにくい
そんなわけで俺がPTに必要不可欠な盾役になればもっと誘われやすいだろうという魂胆だった
あとアタッカーをずっとPTやってるうちに下手な盾役を見てイライラすることが多かったこともあって
「俺が盾役をやればもっと上手くやれる」という自信も手伝ってのことだった
幸いにもこの頃には色々調整されて戦闘バランスもよくなっていたのでサクサク上がった
書いてて思ったがこの頃には立派にネトゲ中毒の域だ
やってない時もサイトとか色々見てたし
21:
とにかくまぁいつもいつも俺とリコさんは一緒に行動してた
レベル上げだけじゃなく時間をかければ1人で出来るようなクエストでもとにかく一緒
姉御とかから「お前ら仲良すぎw」とか言われる
リアルでのリコさんがどうなのか全然わからなかったが悪い気もしなかった
レベルも上がってくると色々と行けるようになる
俺とリコさんはAさんと姉御に連れられて色々やっていた
ずっと一緒に行動していたこともあり俺とリコさんは最早シンクロ状態のような領域だった
欲しいと思った時に欲しいと思った魔法が飛んでくるのだ
勿論、野良で組んだ人の中でそういう人もいたが
リコさんだけは別格だった
やがてリコさんと組める程度に盾ジョブのレベルが上がった
それを教えるとリコさんは「いつ上げてたの?」とか聞いてきた
それについてははぐらかして隙を見て、とか言った
22:
リアルでのほうは冬休みに入ろうとしていた
まぁ学校があろうが冬休みだろうがやることは変わらなかった
さすがに年末年始は自粛したが
この頃ぐらいからAさんがログインすることが少なくなった
リアルが忙しいらしい
そしてLSは姉御、俺、リコさんという3人になる
実質的なリーダーは姉御になったが姉御は自分から何かイベントを起こすという人ではなく
それぞれ勝手にやって暇だったりすればお手伝い〜という感じだった
とは言うものの俺らからしたら姉御は物凄く強いのでもっぱら俺達がお手伝いしてもらうという感じだった
ある時チャンスが巡ってきた
なんでかはわからないが年齢の話になった
姉御は「聞くな!w」とか言ってた
姉御の年齢も気になったがそれ以上にリコさんの年齢が気になった
ちなみに俺は別に隠そうとも思わなかったのでさっさとバラした
最初は言おうとしていなかったが地味にしつこく聞き続けたらリコさんが黙った
やっちまったかなと思い「まぁ言いたくないならいいかw」と打とうとしたら
リ「じゅ・・じゅーはち・・」
と、チャットログに飛び込んできた
頭に花が咲いた気分だった
2歳上かー、全然いいやんとか思ってた
性別がどうとかいう問題はあったがすでにこの時俺はリコさんは女と信じて疑わなかった
主にトイレ時間とかから計算した気がする
あとは住んでる場所だよなーそこが最大の問題かーとか俺はテレビの前で考えていた
そんな俺とは別に姉御は落ち込んでいた
姉「若すぎる…いいなぁ…肌とかピチピチなんだろうな」
俺「姉御は尻がムチムチだからいいんじゃないすか」
と、キャラの身体的特徴を突っ込んだら怒られた
23:
そゆ時期が一番楽しいよねwkwk
24:
冬休みが終わる
俺とリコさんはレベル上げに勤しみまくった反動でマッタリ志向になっていた
一緒に釣りスキルを上げたり、強い装備を取りにいったり
ジョブ的にも相性がいい組み合わせだったので割といろいろできた
リコさんは調理スキルを上げたりして完成品で使えそうなものは俺にくれたりしていた
普通に嬉しかった
書いてはなかったがここまででフレンドも大分増えていた
暇なとき話したり手伝ったりしていた
勿論手伝う時はリコさんも連いてくる
「お前らカップルかw」
などと言われて俺はどんどん意識しだす
まぁありがちなことだと思う
リコさんはそれについてどう思ってたかは知らないが
リ「ベストパートナーだから!」
とか言っていた
俺の脳みそは自分の都合のいいように受け取って有頂天になった
しばらくそんなのが続いた
バレンタインイベントでリコさんからチョコをもらって喜んだりもした
リアルではブロリーからもらった、食べる気がしなくて居間の机の上に置いておいたら父親が食った
「まっず!ぶぅえっ!」と吐いていた
25:
>まっず!ぶぅえっ!
ワロタwwwwwww
26:
2年には普通に進級できた
「あー、学校やめてぇ」とか思っていたが実行することもなく
まだリアルは平穏だった
ある日ログインすると姉御が酔っ払っていた
リアルで飲んでへべれけのようだった
時間が割と早いのでリコさんはまだ来ていなかった
この時間から飲んでる姉御は何者なんだろうとか思っていた
すると姉御がとんでもないことを言い出す
姉「1さー、リコのこと好きなん?」
俺「だいぶ酔ってますね」
姉「あー、わかったわかった、話を逸らそうとした今のでわかった」
正直何を言い出すんだこの人はと思った
今リコさんがログインしてきたらどうしろと
しかしおかまいなしに姉御は続けた
姉「ネットでの恋愛を否定はしないけどさー
1はまだリコのこと何も知らんやん」
俺「18で…女…」
姉「そんなん私だって知っとるわー」
女というのは確証は無かったのだが
姉御の反応で「あぁ、女なんだな」と思いホッとした
姉「とりあえず住んでる場所やね、1まだ高校生だし遠いところは無理やろ」
俺「まぁ…そっすね」
姉「きいてみろーきいてみろーきけー」
リ「こんばんわ〜」
この時ほど焦ったことは無かった
聞かれていたらどうしていいのかわからなかった
しかし真実はわからないが幸か不幸か聞かれてはいなかったらしい
少し安心していると酔っ払いがまた爆弾を投下した
27:
姉「リコちゃんさー、どこ住んでるねー?」
リ「なんですか突然w」
姉「今そういう話してたんよ」
このときは姉御GJ!と思った
同時に期待と不安でリアルの俺はソワソワしていた
リ「んー・・○○県ですがw」
奇跡かと思った、なんと同じ県だった
基本的に無心論者で都合のいいときだけ神頼みの俺がこの時神に感謝した
だけど県が同じでも俺の住んでる場所は県の端っこのほうだった
端と端じゃああんまり意味が無い
なので思い切って言ってみた
俺「同じ県じゃん!w」
リ「え、1さんも○○県?」
俺「うん、え、○○県のどのへん?」
詳しく聞きたいところだったがあまり突っ込んで聞くのもどうかと思ったので
抽象的にどのへん?とだけ聞くことにした
リ「東のほうかなw○○w」
その名前はとっても聞き覚えがあった
俺の住んでる場所から電車で20分ほどの場所だった
運命は自らで切り開く!なんて言っていた厨二病患者の俺もこれは運命かと思った
頭が熱でイカれた俺はベラベラ喋りだした
俺「ちけぇぇぇぇ!俺○○だよ!」
リ「すごっ!近いね!w」
しかし俺は度胸無しというか心の中にまだ若干の恐れがあったのか
それ以上の言葉は出なかった
会わない?とでも言おうとしていたのは間違いないが
今でいう直結厨だとは思われたくなかった、いやすでに直結厨だったのかもしれないが
あと一押し!あと一押しでいい!
「会ってみれば?」とでも言ってくれ!姉御!!!
しかし姉御は沈黙していた
そしてそれ以上会話が発展することもなく普通にいつもどおり2人で釣りして終わった
リコさんが落ちてしばらくすると姉御から反応があった
姉「首いて〜、寝てた〜」
ドチクショウ
28:
そしてFF11内のwktkとは裏腹にいよいよリアルに波風が立ち始めた
2年になり担任が変わったことにより俺が無断に休むと執拗に電話がかかってくるようになった
言ってなかったが寝ているのだから当然休むときは学校に連絡入れてなかった
担任(女)は異常にしつこく休み時間のたびに電話をかけてくる
とにかくイライラした、眠れなかった、しかし俺は意地でも出ようとしなかった
しかし困ったことに親が帰ってきても電話が鳴り響くのだ
そして俺の休みがかなり多いということは両親にバレた
だがまだそこまで怒られはしなかった
母親に「あんたちゃんと学校行きなさいよ」とたしなめられる程度ですんだ
しかしもはやこの時リアルの学校などはめんどうくさいだけだった
とにかく頭の中はFF11一色でレベルのこと、装備のこと、金策、リコさん、etc,etc,
レベルややってることはそこまで廃人ではないが
時間でいえば俺は完璧な廃人だった
最も上には上がいるので一般的に見て、だ
担任に対する不満もあってか俺はますます学校にいかなくなった
それでも友達とは割と仲がよかったので休日とかは遊びに行くことも普通にあった
最も遊んでる最中も考えてることはFF11で今日は何するかなということだったが
RMTで稼ぐ!とか馬鹿げたことを本気で考えたりもしていた
今考えると本当に馬鹿だ
元々細身だったが体重もバキバキ落ちていった
しかしもはやそんなことはどうでもよかった
29:
余談だがFF11にはヴァナ婚というゲーム内結婚があって
俺「リコさんヴァナ婚しようぜ!」
リ「え?え?」
俺「ウェディングドレスを着るのが夢だったんだ!」
リ「お前が新婦かーい!!w」
というやり取りもした
ネタで終わったけど
30:
そしてこの頃LS自体に不満を持ち始めていた
姉御は生粋のアタッカーで盾役の俺に後衛のリコさんと3人の相性は抜群なのだが
やはり6人PT推奨のFF11では3人では限界がある
人数が必要なときは姉御がどこからか強い人たちを連れてくるんだが
なんか俺は嫌だった、今思うと変なプライドとかがあったんだと思う
というわけでLSの人数を増やすことにして
俺は勧誘活動を行った
初期エリア周辺でLSを持っていない初心者を見つけ勧誘するというあざとい手法だった
倉庫キャラなんです、とか断られることはあっても
普通に断る人は殆どいなかったのですぐに2人ほど入った
別に狙ったわけではないが2人とも女だった、誓っていうが狙ったわけではないたまたまだ
天然キャラのKさんに
元気いっぱいのMさん
気楽にハーレムハーレムと思っていた
姉御とリコさんを加えて全員で低レベルのジョブに変えて2人にPTプレイの基礎などを叩きこんでいった
意外には姉御は教え上手なので2人ともメキメキ強くなっていった
33:
さてリアルのほうはというと中々に酷い状態だった
テストですらサボるので追試確定、ノートは提出しないので授業点が無い
とりあえず追試は受けて、ノートは「悪い、千円やるから俺の代わりにノート書き写してくれ」と友達に頼んでいた
と、かなりのクソ野郎状態に成り下がっていた
それでも「書き写しとけよ!」と一方的に言うDQNと違って報酬はちゃんと払う的な意味で
悪い感情はもたれてはいなかったが
綱渡りだがそれでギリギリだがなんとかなっていた
しかしどうにも出来ないのは出席日数という問題だった
だが俺は本当に馬鹿で「進級できなきゃ辞めりゃあいいだろ」と考えていた
しかしいよいよ両親も危機感を持ってきたらしい
俺は親父に殴られたり、蹴られたりした
ある日めんどくさい授業も無かった日に学校に行って帰ってくるとPS2が部屋から消えていた
姉御たちと約束があった俺はブチ切れて廊下の鏡を素手で叩き割った、手が切れて痛かった
母親に向かって「俺は今日はちゃんと学校いったんだよ!!!なのに隠すとはどういう了見だ!」と詰め寄った
めんどくさそうにPS2の場所を教えてくれた
隠したのは父親だとはわかってた、うちの父親はよくこういう手法に出る
母親は正直言うとめんどくさかったんだと思う、板ばさみが
俺は両親とあんまり関わろうとはしなくなっていた
家族でちゃんと話が出来るのは妹ぐらいだった
34:
そして夏休みに入った
リアルはボロボロ、だけどFF11内での俺は充実しまくりだった
恐らく最早拠り所がここしかなかったのだろう
やることは尽きない、もっと強く、もっと強く
夏休みだということもあり、俺はひたすらにやり続けた
食事は1日1回、寝てるときとトイレ以外はテレビの前
友達から遊びいこーという誘いも来るが全部断る
稀にアポ無しで誰かが遊びにきたが放っておいて俺はやり続けた
リコさんについては相変わらず時間が合えば一緒に行動していたが
もうなんか諦め気味だった
ただこのときはストイックに強さやレアアイテムを求めていた
姉御やリコさんの役に立ちたいという思いもあったのはあったが根底は自分の欲を満たすためだろう
だが楽しかった
Kさん、Mさんもレベルが大分上がり割と一緒に行動できるようになってきた
5人いれば大抵のことは出来るし6人必要なら1人だけどこかから連れてくればいい
そんなわけでこの頃は絶頂期だった
そして夏休みが終わる
36:
夏休みが終わる、それは学校が始まるということ
夏休みの課題的なものには何一つ手をつけてはいなかった
まぁそれは前述の通り友達の手を借りて何とかなったりはした
だが幸いなことにこの辺から学校にちゃんと出ることが多くなった
理由は担任が変わったことだった
この先生は俺が休むことについて何も言わないし電話もしなかった
悪く言えば無関心なんだろうが俺はそっちのほうがよかった
さらにこの先生はゲームの話が出来た上に色々と普段の話も面白かった
担任への不満が解消され完全に休みが無くなったわけではないがちゃんと登校するようになった
真面目に授業を受けると元が馬鹿高校なだけにテストの点も跳ね上がった
具体的に言うと30点代平均が80点代平均にまで跳ね上がった
友達からはカンニングでもしたんか?と疑われた
さらに学校にちゃんと登校するようになって生活リズムが変化した
今までは朝方寝て学校を休み昼過ぎ〜夕方ぐらいに起きてFF11をまた朝方までだったが
朝起きて学校に行き帰ってきたら夕飯まで寝て夕飯食べたらFF11やって4時ぐらいに寝る
という感じに変化した
39:
この頃
段々とリコさんと一緒に行動することが少なくなってきた
KさんもMさんもレベルが上がって1人で何かに勤しむことも多くなった
姉御はいつも通りだった、たまに多人数コンテンツに参加するために他のLSに行ってたりした
俺は色んなジョブのレベル上げを始めていた
不人気ジョブで誘われるのを待ってる時間が勿体無いということから
ほとんどの場合自分でPTを作るようになっていた
それでも皆とは仲良く喋ってたし
お互いに手伝いあうし全然問題なかった
こんな感じの状況がしばらく続いた
リアルとネトゲの釣り合いという状態ではこの頃は1番よかったんだと思う
40:
んでちょっと時間がすっ飛ぶ
2学期からわりと真面目になったおかげで俺は普通に3年に進級できた
しかしここでまた最悪なことに担任が2年の最初の担任(女)だった
ただまぁ、俺はしつこく電話かけられるので意地になって行かなかったんだということを
2年のときので学習してくれてればいいんだがな、と思っていた
甘かった
2年最初の頃と全く変わっておらずに鳴り響く電話
あっというまに俺は元に戻った
ちなみにこの頃の執拗な電話攻撃がトラウマになったのかは知らないが
今でも家の電話が鳴るとビクッとする
42:
リアルが元に戻るとFF11のプレイ時間も元に戻った
もうこの時期は見栄とか体裁とかどうでもよくなって
普通の平日の昼間からでもログインしてレベル上げや金策に勤しんでいた
そしてこのときいよいよ俺は禁断の扉を開いてしまった
HNMLS(とっても強いモンスターを倒すことを目的としたLS)への加入だ
まぁ基本的にこの手のLSは緊急時のみの着用なわけで(目的のモンスターが沸いた時など)
あまり深くは考えなかったがレアアイテムが欲しかった俺は誘われるがままに加入した
ちゃんとしたところはちゃんとしてるらしいが何も考えずに入ったこのHNMLSは最悪だった
最もその頃は最悪などと思わずに普通だと思っていたんだが
まず緊急のときに連絡するからと言われて携帯番号教えてと言って来て
もはや脳髄が腐っていたのか普通に教えた
朝の5時頃携帯が鳴り響いて飛び起きたりする
「今沸いたよ!うちらがとったから急いできて!」
とか言われて急いでログインして
みんなの場所に向かって討伐したり
6時間ぐらい同じ場所でボタン押し続けて沸いたらすぐにキープする当番があったり
んでレアアイテムは欲しい物が被ったら古参優先、いやこれはまだわからなくもないが被らなくても古参優先て何よ
まーそれでもその頃の俺はずっと続けて古参になりゃいいんだとか思ってたけどさ
43:
それでもまぁなんとかなっていた
俺らが沸いたモンスターを釣れることも少ないから本当に携帯が鳴るような緊急呼び出しは稀だったし
とはいえ時間沸きじゃないHNMもいるしそっち方面で時間取られることも多くなっていった
必然的に俺は本来のLSからちょくちょく姿を消す感じになっていった
俺「ちょっと向こういってくる」
皆「いってらっしゃーい」
みたいな感じで
そんなのがまたしばらく続いた
44:
んで、ある時ふつーにログインすると姉御が1人で何かやってた
適当に挨拶して俺はやることが無かったのでアイテムの整理でもしようとすると
唐突に姉御がいった
姉「最近リコが寂しがってるぞ」
俺「え?」
姉「お前が相手してやらないからw」
俺「本人がいってたんすか?」
姉「んー、つーかリコはずっとお前と一緒に行動してたろ?
だからソロに慣れてないんだよ
1人でやることも話し相手がいるいないじゃ全然違うし」
そう言われると納得した
俺は夜中とかに1人で行動してることが多かったが
基本的にリコさんはログインしてる時はほとんど俺と一緒に行動していたんだった
しかし正直今更そんなことを言われてもといった具合だった
完璧に諦めたというわけではなかったがこのときすでに熱は冷めていた
なんか色々と勝手だと思う
そんな話をしているとKさんが「いとこんにゃく!」とか
意味のわからない挨拶をしながらログインしてきたんだ
そしたら姉御がKさんも会話に巻き込んだ
姉「最近リコは1が構ってくれないから寂しがってるよな?」
K「あ〜、そいえばそですね〜」
で、何か話の内容を察したのかKさんは物凄い食いついてきて
Kさんは普段から文章がぶっ飛んでるのでいまいち要領を得なかったが
とりあえず会ってみろ、会え、襲え、夜這いだ的なことを言ってるのは理解できた
後ろ2つは姉御が言ったような気がしないでもない
この人たちは頭飛んでるのかなぁと思った、もちろん冗談混じりだが
俺がゆとり脳で本気にしてたらどーすんだよとか思った
とはいえ、色々言われたお陰でまた若干意識し出したのも事実だった
45:
そしてリアルは高3夏休み
といっても毎度のことだがやることはほとんど変わらない
幸いなことといえばHNMLSのほうは人数が増えてきたので
俺が必ず行かなきゃ駄目、なんてことはなくなっていた
というわけでまたリコさんと一緒に活動することが増えてきた
前と違うのは俺が1人で何かしてるとリコさんのほうから来るといったふうに変わったことだった
悪い気は全然しなかったし嬉しかった
なんというか信頼とか頼られてるんだとか両思いなんじゃねとか
まぁありがちな勘違いが頭の中で炸裂していた
人生の重要な決断が迫ってきてもトランペットは鳴らない。
それは静かにやってくる、とかいう言葉があったが
まさしくその通り、俺の運命を決める瞬間は唐突にやってきた
46:
その日はリコさんと何かのモンスターを倒しにいっていた
リコさんがそのモンスターが落とす装備を欲しがったからだ
しばらく延々と目的のモンスターが沸くまで狩りを続けた
まぁ金策がてらということで他愛もない話をしながらのーんびりとやっていた
その空気と、前の姉御たちとの会話に触発されたのか俺は言ってしまった
俺「そーいえば、リコさんと俺の住んでる場所近かったよね?」
リ「うん、そうだったねー」
俺「会ってみない?」
一瞬我に返りそうになったが
別に断られたら断られたらでどうでもいいやと思っていた
とはいえ内心はやっぱり希望を抱いていたんだろう
発言の後に心拍数が跳ね上がった気がした
そしてリコさんからの返答が拷問のように長く感じた
思わずコントローラーを床に置いて返答を待った
告白して返事待ちのようなドッキドキ状態を味わってチャットログが流れた
48:
リ「いいよ」
頭の中で天使が鐘を乱打した
思わずガッツポーズをした
狩りを続けながらいつ会うかとか決めた
幸い夏休みだし俺はいつでも全く問題はなかった
日曜日に会うことになった、俺がリコさんのほうへ行くってことで
まぁそんな感じで不安でたまらなかったことはあっという間に喜びに変化した
その後も狩りを続けたが目的のモンスターは出てこず結局リコさんは落ちる時間になった
リコさんが落ちた後俺は1人で3時間ぐらい頑張って
なんとか目的のアイテムをゲットしてリコさんに送っておいた
49:
wktkが止まらないwww
52:
しかしOKと同時にまた新たな不安が沸いてくる
実際会うとなるとリアルの俺が見られるわけだ
まず俺は致命的に服のセンスがなかった
顔自体は遺伝子が気を利かしてくれたのかさほど悪いわけではないと思った、思いたい
が、俺の顔色は白いを通り越して青白かった
さらに睡眠不足でクマが酷く、全身はガリガリと
もうなんかゾンビにしか見えなかった
なんとかしようと思ったが、ここで素直に頑張れてるような人間ならこうはなっていなかった
結局友達を参考に無難に服を選んだ
そして何を血迷ったのか前日はHNMLSの活動に精を出して寝たのは朝方だった
53:
さぁ、盛り上がって参りました!!
57:
そしていよいよ日曜日がやってきた
朝早く起きてなんとなくシャワーを浴びた
そのままソワソワと時間まで落ち着けなかった
んで家を出て電車に乗ってしばらく揺られていた
そして今更ながらまた不安になってきた
物凄いブスだったらどうしようとか、実はブロリーだったらどうしようとか
そういった場合はどうやって迅に切り上げて撤収するか…とか
モテないくせに物凄いことを考えていた
そうこうしてるうちに目的の駅についた
60:
一応どんな格好で行くかとかは伝えておいたが
先にそれっぽい人を見かけた
とりたて可愛いわけでもないがブスでも無いような子が携帯をいじって誰かを待ってるようだった
アレっぽいな、あの子に違いない
俺の超直感がそう告げて俺はその子に近寄った
そんでドキドキを抑えながら意を決して聞いたんだ
俺「リコさんですか?」
女「え?違います」
違った
紛らわしいです
62:
人違いwww
63:
人違いわろすw
64:
違いますwww
65:
超直感だとかどうとか言ってたくせに見事に人違い
あほか俺は、とか思いながら一人でうなだれていた
すると声をかけられたんだ
??「1さんですか?」
俺「え、はい…!?」
FF11内での名前で呼ばれて顔を上げる
顔を上げた瞬間、何が起こったのかわからなかった
目の前には抜群に可愛い子がいた
ガチで可愛かった
なんというかインドア派っていう雰囲気はにじみ出てたが本当に可愛かった
こんな可愛い子がネトゲとかやってるなんてどんな天変地異?とか思った
しばらく呆然としていた、口も開いてたと思う
それを見てちょっとリコさんが不安そうな顔をしたから慌てて我に返ったんだ
67:
ブロリー期待してたのに
68:
まさかの展開
71:
俺「リコさん?」
リ「はい」
こうして俺とリコさんはついにリアルで遭遇した
俺もかなり緊張していたがリコさんはもっと緊張しているみたいだった
とりあえずさっき思いっきり人違いして知らない人に話しかけたことを言ってみると
リコさんは笑ってくれた、ハートがキュンッ!てなった
その後話しながら近くのショッピングモールに行った
ただ話してるだけでも全然よかったんだけどね
話すことは沢山あったし予想を遥かに超える可愛さってのもあって
俺のテンションはうなぎのぼりでとんでもなく饒舌になっていた
そんな俺を見てリコさんはゲーム内と全然変わらないねって笑ってくれた
そしてますますテンションが上がった
頭の中にはバーニングボルケーノという単語がグルグル回っていた
72:
おれもネトゲはじめようかな…
74:
俺はよくわからないが変なものとか小物が大好きでふらっと立ち寄った小物屋で
ブサイクな猫の置物が気に入って手にとって見てたんだ
リ「気に入ったの?」
俺「だってこれ凄いブサイクだよ、アハハハ、なんじゃこの猫〜」
リ「本当だブサイクだw」
俺「ね、ね、ブサかわいいw」
リ「買ってあげようか?」
俺「え、別にそれはいいよ」
リ「じゃあ私が買う」
俺「え、うん…」
高い物じゃなかったからリコさんはさっさとレジに持ってった
趣味合うなぁ、と俺は1人でニヨニヨしてた
んでレジが終わったらリコさんは俺に袋を渡してきた
俺「ん?持てばいいの?」
リ「プレゼント」
俺「え、でも…」
リ「お礼」
俺「お礼って?」
リ「この前のアイテムのお礼w」
そういえばリコさんが落ちた後に1人で粘って
リコさんが欲しがってたアイテムをゲットして送っておいたのを思い出した
どうやらそのことのお礼ってことで俺にくれるらしい
75:
俺「でも…なんかわるいし」
リ「高いものじゃないからいいよ、ほら」
リコさんが俺の手を取って強引に袋を持たせた
いやぶっちゃけ気に入ったけどいらないんだけどね、置物とか
もうね、心臓バクバク状態で口からドパッと飛び出すかと思った
俺は素直にありがとうと言って受け取ることにした
とにかく嬉しかった、めっちゃくちゃに嬉しかった
たかだか数百円のブサイクな猫の置物が俺には後光を放っているように見えた
しかしまぁ楽しい時間はあっちゅうまに過ぎるわけでね
そろそろ帰ろうって時間になってきた
リコさんは駅まで送りにきてくれた
77:
このとき俺の脳髄はなんかもう告白しちまえよとか考えてた
ほら言っちゃえよ、ほらほらともう1人の俺が頭の中で俺を追い詰める
そして電車が来る時間が近づいて来てそろそろホームに出たほうがいいあたりになって
俺は言った
俺「リコさん」
リ「ん?」
ほら行け、勇気を出せよ
ここが正念場だって!行け俺!
81:
俺「…またね」
リ「うん、またね」
俺はヘタレだった
基本楽観的で深く考えることは少ないが妙なところで現実的なのだ
そして俺は深い溜め息を吐きながら電車に乗った
電車に揺られながら「やっぱり言っときゃよかったかなぁ…」と後悔していた
さらに携帯のアドレスとかも交換しとけば…とさらに深く後悔した
微妙に下がったテンションのまま家についてブサ猫を机の上に置いた後に
久しぶりに外に出た反動かそのまま眠りに落ちた
82:
翌日、起きてそのままFF11にログインし
また1人でちくちくとやっていた
夜になると姉御がログインしてきた
姉「おいーっす」
俺「ちーっす」
姉「リコと会ったかw」
俺「ななな、なんでしってんすか!?」
姉「昨日リコに聞いた」
俺「何て言ってました?」
姉「楽しかった、リアルでも全然変わらなかったってさ」
なんかホッとしたような拍子抜けしたような感じだった
もうちょっと詳しく聞きたいという思いもあった
俺「他には!?」
姉「んにゃ別にーそれよりどうだった?」
俺「何がすか」
姉「可愛かった?」
俺「言っていいんすか!言っていいんすね!?」
姉「はよ言えて」
俺「計り知れないほど可愛かったです」
姉「ぐあ〜!!超見て〜!!写メ撮っとけよバカヤロウ!!」
姉御は姉御だった
そして皆知らないリアルのリコさんを俺は知ってる!的な感じで俺はご満悦だった
83:
しかし若干リコさんにどう対応しようか迷った
会ったら対応がいきなり変わるとかどういうあれだろうと思われるのがいやで
極力今までと変わらないように振舞う努力はした
おいおい、これじゃ何も変わってねぇぞ!とは思った
しかしすぐまた会うのはどうかと思った俺はそこに触れられずにいた
そんなこんなで夏休みが終わってしまった
85:
リアルは高校3年の2学期
相変わらず学校にはほとんど行かない
この頃担任も諦め気味なのか若干電話の頻度が落ちていた気もする
だが行かないわけにも行かなくなったのは2学期も中盤に差し掛かった辺りだった
「このままじゃあ卒業できない」と言われた
普段はそういう話になると逃げていた俺だがこの時ばかりは逃がしてもらえなかった
そして今更ながら俺は危機感を持った
ここまで来た以上、辞めるのは勿体無いと思っていたのもあり
素直に俺は聞き入れて登校するようになった
87:
人間やる気さえあれば何とかなるものなのか
俺はリコさん達の元々のLSの活動に加えHNMLSの活動もこなし
かつ学校に登校するという状況になった
もちろん慢性的な寝不足に陥り学校では常に寝ていた気がする
この頃、FF11のほうに目立った動きはなかった
平和なもんだった
そしてどちらにも波風は立たないまま俺は見事に高校を卒業した
正直進路なんか全く考えていなかったが専門学校に入学した
奨学金を借りてな
91:
FF11では姉御たちが「卒業おめでとーいえー」とか祝ってくれた
どーにも気恥ずかしかった
同時にこの頃、俺はHNMLSにあまり身が入らなかった
割と欲しいものも揃ったし、上を見続けなければ装備的にはもう充分だったのだ
それでも古株になっていたこともあり惰性で俺は活動を続けていた
だが最早確立された戦法で多少のアクシデントはあっても作業的に強敵を潰していく
もう欲しいアイテムもない、見返りの無いただの作業
そんなものに楽しさを見出せなくなっていた
随分と時間が立ったがリコさんに対する恋心はまだ燃えていた
92:
専門学校はなんだか馴染まなかった
別にコミュニケーション能力は低下していたわけじゃなく
ほぼ全ての男子とは仲良くなれた
しかしやはり担任が性質に会わなかった
この担任もやはり女で全部がそうだと言うわけではないが
今でも女教師と聞くと拒否反応を起こしそうになる
93:
ネトゲ怖いのー
94:
高校の時は我慢できていたが今度はそうは行かなかった
夏に、俺は専門学校を中退した
親とは相当対立した
父親には殴り蹴り飛ばされた
だが俺はこの時、初めて父親に反撃した
親子喧嘩、と言えば聞こえは良いんだが俺は小さな頃から父親に好感は持っていなかった
故に知らない人が見たら警察呼んでもおかしくないんじゃないかというハードなバトルに発展した
対照的に母親は何も言わなかった
「行きたくないなら、しょうがないよな」と、笑って言ってくれた
少し申し訳ないとは思った
誰にも迷惑をかけない、後で俺が被る不利益に俺は文句を言わない
とか何とか考えていた、俺はつくづく大馬鹿だった
奨学金、その金の重さは俺のような大馬鹿にはわからなかった
95:
そして辞めた後、俺はバイトをすることもなく完全なニートと化した
全ての制限が解き放たれた俺は最早悪鬼の如く…
と言ったふうにはならなかった
完全に24時間暇になったことで逆に時間をもてあますようになってしまった
ただ24時間暇な俺はお手伝いとしては有用だったようで
あちらこちらから引っ張りだこな勢いだった
96:
もはや軽いネトゲ廃人じゃすまなくなってるぞw
97:
ネトゲやったことないんだけど
本当にこれが "軽度" なの…?
98:
>>97
重度はペットボトルで用を足すとかもいるらしい
107:
>>98
ぎゃー、やーめーてー!!
ムリ、ありえないよー(づдT)゚。
学校の出席日数が足りないとか、骨皮筋衛門になるほど激ヤセとか、十分におかしいと思うんだけど…軽度なの?
108:
>>107
そのへんはネトゲのせいだけじゃなくて
俺自体の元々の性格や体質もあったんだと思うの
110:
>>108
そっか…。
ネトゲに興味あったけど、自制心ないし人生踏み外しそうだから止めとく。
100:
そしてこの時、何でだったかは忘れたが
リコさんの住んでる場所に用事があった
何かを買うのにリコさんと一緒に行ったショッピングモールに行こうと思ったかなんかだった
というわけで折角なのでまた会えないかなと誘って見た
すんなりおっけーされて嬉しかった
2度目だし不安はまるで無くてあるのはドキドキだけだった
前と違ったのは平日だったということぐらいか、別にニートの俺には問題なかった
今度はアドレスぐらい聞こうと心に誓った
102:
当日、駅でリコさんと待ち合わせた
相変わらず可愛かった、そしてまぁデートできるなんて俺は神に愛されたかと思った
2度目ということもあり俺は自然体だった
元々親父は仕事の都合で家にいることは少なく
親父を除いた家族は母親と妹2人だけだったので俺は女性にはあまり恐怖心を抱いていなかった
一緒に昼ご飯を食べて、目的の買い物も済ませて
適当な雑貨屋で小物見たり
ゲームセンターで遊んだりした、凄いリア充っぷりだったと思う
やがて日も傾き始める頃に俺はリコさんに聞いた
103:
凄く駄目人間です
106:
俺「そういや今日は何時まで?俺は別に何時でもいいんだけど」
リ「私も別に何時でもいいよ」
そんなら終電ギリギリまで粘ろうかなと俺の脳みそは考えた
というわけでその後も遊び続けた
そんなこんなで夜になった
俺は終電無くなるや、といって駅に戻ることにした
リコさんもついてきてくれた
電車を待ってるとポツリとリコさんが言った
109:
リ「ありがとう、楽しかったよ」
俺「俺も楽しかったから、お互い様、かな」
リ「それと嬉しかったかな」
俺「何が?」
リ「色々、かな」
俺「?」
何か悪くない雰囲気だとは思った
鈍感な俺でもそこは理解した
言うなら今しかないともう1人の俺が頭の中で突付いてきた
そして、俺の頭の中で何かがブチッと切れた
111:
俺「リコさん…」
リ「ん?」
長い間
そして俺は口を開いた
俺「…付き合えないかな、俺達」
言った、言っちまったよこの馬鹿
お前自分の今の状況見ろよニートじゃねぇか
しかも何ちょっとかっこつけて言ってるの、馬鹿じゃない、本当に馬鹿じゃない
しかし言ってしまった以上後には退けないだろうよ
俺は返事を待った、心臓はドキドキを通り越して動悸動悸
そして返答は
112:
ゴクッ…
115:
ドドドドド・・・
116:
リ「…ごめん、考えさせて…」
まだ電車来るまで10分ぐらいあるwwwwwww
無理wwwwこの空気無理wwwwww
117:
>>116
ちょwww
119:
気まず過ぎるwww
120:
俺「…そっか…」
それだけ呟いて重い沈黙
考えさせてということはまんざらでもないのかと
いつもどおり楽観的に考えろよ俺!
しかしこの時ばかりは楽観的に考えることも出来ずに
頭の中にいろんな未来がグールグル回っていた
やがて電車が来たので俺は半ば放心状態のままホームに向かおうとした
だが俺は過度のプレッシャーで脳内配線がショートしたのか突然振り向いてこう言った
俺「またね!」
リコさんはちょっとびっくりしていたが
少しはにかんで「またね」と返してくれた
そして俺は放心状態で電車に乗り込んだ
そういえばなんで告白までしたのにアドレス聞いてないんだよバカか俺は
122:
非常に長い10分だったろうな・・・
123:
期待と不安が過度に入り混じり頭がフットーしそうだよう状態で家に帰り着く
さっさと寝てしまおうとも思ったがとても寝れる状態ではない
なんとなく俺はログインした
LSには誰もいなかった
姉御は何か強い人たちと何かしているんだろう
KさんとMさんは…そういえば最近見ていなかった
なんだか俺は寂しくなった
ちょっとしょぼくれて1人で金策でもしていた
そして気づいたら寝た
124:
翌日からリコさんがログインしなくなった
姉御も最近あまり見ない
KさんとMさんもなんという巣立っていった的なものを感じていた
大勢いたフレンドも昔と違って馬鹿話みたいなことは無かった
初めて、孤独を感じた
俺はHNMLSを辞めた、どちらにせよいいタイミングだとは思った
126:
・・・・(・ω・`)
127:
それでもログインだけはしてた
リコさんから返事が聞けるのはここしかないのだから
俺は1人で、競売で欲しいアイテムが1ギルで落ちないかなと1ギル入札を繰り返す馬鹿らしい行動を繰り返していた
特にやりたいことも無いし、レベル上げとかそういう気分でもなかった
ある日姉御がいたのでことの顛末を話して見た
姉御は黙って聞いたあとに言った
姉「やることやったんならあとは結果を待てよ結果を
胸張って待ってりゃいいんだよウジウジすんな
リコはこういうのをうやむやにするような奴じゃないしな、お前が1番知ってるだろ?」
と、ありがたいお言葉を頂いたので俺は素直に待った
130:
姉御カッコいいw
132:
1週間ぐらい待つとリコさんがログインしてきた
姉御が気を利かしたのかはたまたタイミングがよかったのか
LSを付け替えて俺とリコさんの2人っきりにしてくれた
リ「あのね…」
俺「あ、うん…」
リコさんもドキドキしてるんだろう
長い間がそれを物語っていた、俺は動悸動悸していたが
138:
リ「あの日ね、嬉しかったんだ」
マジで?
何これ俺の栄光の未来が見えた?
リ「平日だったのに何も聞かないで触れずに普通に接してくれたのが」
え、そこなの?
まぁちょっと長くなるのではしょるわけだが
要するにリコさんもニートだったわけでね
親になんやかんやと言われるのが嫌で部屋に引きこもり気味だったりして
そんなんで誰とも接しないから劣等感がどうとかこうとか
知らなかったとはいえ普通に接してくれたのが嬉しかったんだとよ
139:
FF11って面白いの?簡単なネトゲはするんだけどあれはやめとけって言われるんだけどどうなの?
141:
>>139
絶対やめろ、FF11を始めたお陰で会社やめた人間とかいるんだぞ
149:
>>141
忠告助かるんだが、FF11ってかなりマゾゲーって言うじゃないか?
だから難しいゲームなのにそこまでハマる奴が多いのかが気になるんだ
で、面白いのか気になっただけww マゾいゲームは飽きるからやらないから安心はしてくれwww
152:
>>149
FF11に限らずマゾいMMORPGって
一人できままに出来るってもんじゃなくて楽しむには
集団で行動をする必要があって、チームとかギルドとかそんなやつ。
自分一人だけじゃない、皆いる、自分が抜けると迷惑がかかる仲間が死ぬ
とか思って抜けるに抜けれなくなる人が多いそうな
そうなった時にはリアルはもう既に終わってるから、戻るに戻れない。
142:
リ「それでとりあえずバイトすることにしたんだ」
俺「うん」
一体どういう関係があるのかよくわからなかったが素直に相槌を打った
リ「それで…私でよかったら」
頭の中で沢山の俺が全裸で走り回った
ジャイアント俺がおめでとうと俺に花束をくれた
ありがとーありがとージャイアント俺
高で喜びをタイピングした、キーボードがぶっ壊れそうな勢いで
しばらく発狂したばりに喜んでたら妹sが「兄ちゃんがついに狂った!」と母親を呼びに言ったので慌てて静止した
ひとしきり喜んだ後に俺は聞いた
144:
俺「んで、何でバイトすることにしたの?」
リ「負担かけたくなくて…」
ああ、そういうこと
あれ、ちょっと待って、僕もニートなんだよ
しかもバイトもしてないんだよ?
…待て、待て、待て、マズいんじゃないか、これはマズいんじゃないか?
言うべきか、言わざるべきか…
が、とりあえず言うことにした後々バレると厄介そうだし
俺「ごめん、今俺も絶賛ニートなんだ…」
リ「ほへ?」
145:
ほへ?
かわいいwww
148:
俺「…いや、なんかごめん」
リ「バ、バイトはしてね!!」
なんとかなった、すげぇ一瞬死を覚悟した
こうして俺たちは付き合えることになった
俺はこの時嬉しすぎたのか翌日熱を出して寝込んだ
アドレスはその場で教えてもらった
告白の返事にしてもそうだけどここで話すことじゃないよねと言っていた
まぁ俺ららしくていいと思うと返答したら笑ってた
150:
と、これが数年前のことである
そっからまあ色々あった
リコがバイト先のDQNに襲われそうになって情緒不安定になったり
俺がリコの目の前で車に跳ね飛ばされたりと
何度か喧嘩もしたが今でもなんとか付き合ってる
ちなみにリコは就職した、スーツ姿に欲情した
後ろから胸揉もうとして接近したら回し蹴りされた
俺はフリーターとニートを繰り返していたが
最近ハローワークに通いだした
まぁ目下検索中なわけだが…
相変わらず俺はマシになったとはいえ駄目人間らしい
151:
>>150
イベント盛りだくさんなのに、はしょりすぎだよw
153:
>>150
お前なんかが幸せになるなんてもったいない
俺にその幸せを分けてくれ
156:
不謹慎だが車のくだりで吹いた
さらっと言うなwwwwww
155:
今回これを書いたのはFF14がサービス開始したらまた2人でやりたいねって話をしてたから
その前に就職しろって怒られたがな
まぁ特異な例で俺は超絶ラッキーだったんだと思うんだけど
こんなことになる可能性もあるんだぜ!お前らも頑張れよ!
158:
した?
159:
>>158
した
でもかなり時間が立ってからだったな
お前ら夢見るなよ、初プレイは散々だったんだぞ
しかもムードもへったくれも無かった
チュートリアルが欲しいなって呟いたら殴られたんだぜ
163:
>>159
幸せになれよ
うらやましくもなんともないし
うらやましくもなんともないし
162:
とりあえずここまでが付き合うまでの顛末だったんだ
DQN事件とか車撥ね飛ばされ事件とかは話してもいいんだけど
FF11と関係が無かったので書かないことにしたんだ
個人的にはとても話したいから
よければ語りたいんだが、いいだろうか
書きだめしてないから投下ペースは落ちるが
165:
>>162
思う存分語ってくれ!
167:
>>162
わっふるわっふる!
1のペースで進めればいいと思うよ。
それより、彼女放置してて大丈夫?
彼女に怒られたり生活リズム崩れない程度にね〜
168:
では…もう少しお付き合いしてください
付き合いだして1年ぐらいかな
俺は確かその日はPSPのモンハンをしていた
そしたらリコから電話がかかってきた
一時停止して電話に出たんだ
俺「もしもし、どったん?」
リ「ひっく…ひっく…(泣いてる)」
俺「ど、どしたの?」
リ「ごめん…ひっく…」
ただ事じゃないと思って
このとき丁度ハイパーニートタイムだったこともあり
明日行くからって話をして電話を切った
そしてそのあとグラビモスを12体ぐらい倒して寝た
170:
ていうか、最初の内は転落人生匂わすような含みのある語彙だったけどアレで終わりなの?
専門辞めて金の大事さがどうたらこうたらとか…。
恋バナとか付き合うまでの顛末とかじゃなくて>>1の廃人の話だったんじゃないの?
172:
>>170
下手したらそのまま転落していたかな…
それに今も割りと駄目駄目だと思うw
奨学金は返してるけど7割はまだ親に頼ってる
171:
翌日バッグにPSPと充電器を入れてリコの家に行った
ちなみにそのときリコは1人暮らししていた
リコはしょぼーんとしていた
俺は気分を変えてあげようと思ってPSPをつけた
俺「ほらこの武器作ったんだよ」
リ「…」
俺「あとこれ、この防具作ったからグラビとか楽勝で倒せるよ!」
リ「…」
俺「…この武器、素材の割に強くないよね」
リ「…」
いよいよおかしいと思った
何かあってもゲームのネタを振れば一応ノッてくれていたのに
今回は物凄くヘヴィだった
俺はPSPをスリープモードにして話を聞きだそうとした
172:
俺「…どったの?」
リ「…」
俺「…」
リ「…キスされた」
俺「FF11のリーチ族にドレインキッスでもされた?」
リ「違う!」
俺「…お、う…え?」
若干思考が途絶えた
浮気されたの?俺?
173:
ドレインキッスwwww
174:
ゲーム脳乙
175:
俺はよく間抜け面と言われるのだが
このときは他に類を見ないほどの間抜け面だったと後で言われた
リ「昨日、バイト先の人に…」
俺「構わん、続けろ」
リ「…真面目に聞いてね」
俺「はい…」
リコはポツポツ話し出してくれた
途中から泣き出して上手く喋れなくなったんだが
俺は黙って(ぼーっとして)聞き続けた
要するに前からDQNに言い寄られてたんだけど
彼氏いますと断り続けていたんだが
昨日、バイト終わって帰ってると帰り道で追いかけられて
抑えられて無理やりキスされたとかそういうのだった
俺「…」
一体どうしようと思った、頭が上手く回らなかった
まぁリコ可愛いもんなぁ、DQN見る目だけはあるよねとか思ってた馬鹿か俺は
177:
俺「店長とかに行ってみるべきでは」
リ「…」
俺「…」
元々やっぱりインドア体質でニートを親に責められて引きこもったリコは
俺みたいにさほど心に耐久力があるわけじゃあなかった
とはいえ放っていくわけにもなぁ、放っておいたらエスカレートする可能性もあるし
俺「今日バイトは?」
リ「ある…けどシフトは別だから大丈夫だと思う」
俺「事情を話して休めば?」
リ「…今日人少ないから私いないと」
こう、なんつーか>>152でも言ってるように
私がいないと皆に迷惑が!って言う人ほどネトゲは抜けにくい
リコもそういう子だった
180:
止めても無駄なようだったのでバイト先まで送った
とりあえず帰りのほうが怖いだろうから帰りも迎えにきて
そのまま泊まろっかなと考えてた
んでリコがバイト中俺はリコの部屋でゼルダのムジュラの仮面をやりながら
時間を潰した
ついでにグラビモス3体ぐらい倒した
しかし店長なり誰かに言わないと解決しないよなぁと思いながら
とりあえずお米を研いで炊飯器にセットしたあとに俺はリコを迎えにいった
驚いてたが喜んでくれた
家に帰ると米はセットしたものの炊飯スイッチ押し忘れてた
一緒にモンハンやって寝た
何もしなかったですよ
181:
DQNが何者か気になるところだ・・・
182:
言い忘れてた
リコは居酒屋でバイトしてたの
翌日
俺「今日もバイト?」
リ「うん…」
浮かない顔をしてたんでピンと来た
俺「休めば?」
リ「迎えにきてくれればいいよ」
俺「…んん、わかった」
バイトの時間まで適当に時間を潰していたが
リコは終始浮かない顔だった
身体を張った俺のギャグにも全く笑ってくれなかった
俺は寂しく1人ではらぺこあおむしの絵本を読むハメになった
183:
送っていった時にDQNがどういう奴なのか気になったが
1人で居酒屋入ってもなぁ…うーん…でも心配だな…
そうだ、友達呼んで、入ればいいんだ
そう思って手当たり次第電話をかけた
「無理だって」
「おごってくれるんならいいよ」
「帰れなくなる、明日仕事だし」
ニートの俺には一般的な仕事の休みというものがよくわからなくなっていた
結果誰も来てくれなかった
185:
>>1くらいならまだ中級廃人くらいだな。
186:
しょぼくれながら俺はリコの家でFF11にログインした
姉御に話を聞いてもらおうと思った
ちなみに姉御は付き合ってることも知ってる
経緯を話すと
姉「殴れ殴れ」
俺「…いやいや」
姉「そーいう馬鹿には身体でわからすんだよ」
俺「ふむふむ」
姉「いいか、まず髪の毛を思いっきり掴んでやれ怯むから
その後隙を与えずに顔に膝なり拳なりを叩き込むんだよ」
俺「ほうほう」
姉「わかったら早くリコを助けてあげろ」
俺「わかりました!!」
そのあと喧嘩のやり方を教えられた
姉御は一体何者なんだろうという疑問はもうすでに持たなかった
んでリコを迎えに行く時間になった
187:
姉御何者だwwwwwwwww
188:
姉御じゃなくて兄貴な気がしてきたw
189:
姉御www
191:
しばらく店の前で待ってるとリコが出てきた
俺「どうやった?」
リ「何度か話しかけられたけど何もなかった」
俺「んなら帰ろっか」
リ「うん」
んで、ちょっと歩いてると
後ろから「リコちゃん!」と馴れ馴れしくリコの本名を呼ぶ野太い声が聞こえた
腕を掴んでたリコの手に力が入ったのでコイツかと直感した
ええと、確かまず髪の毛を思いっきり掴んで隙を与えず顔に膝や拳か
よし、やってやる!と俺は振り向いた
姉御、相手が坊主の場合はどうすればいいでしょう
194:
だめだ、息できないwww
195:
後ろには物凄いいかつい坊主がいた
ヒグマ?何これヒグマなの?
ちなみに俺はリコにミーアキャットみたいだねってよく言われる
ミーアキャットがヒグマに勝てるの?
しかもこのヒグマ坊主頭になんかアリの道みたいなのがあるんだけど
こめかみの辺りが側面にアリが通る道みたいなのがつつーって
しかもなんかジグザグしてる
ヒ「あれ?そいつ誰?」
リ「…私の彼氏です」
ヒ「…あ、マジでいたの?」
いや、何コイツ
さすがの俺もイラッとしてグツグツお腹が熱くなった
197:
ヒグマーw
ガンガレ1!!
198:
ヒグマが俺を見る
怖い、めっちゃ怖いわ
野生の戦いでは目を逸らしたら負けなんだ
こう見えても俺は猫を3匹飼ってんだぞ
俺「…なにか」
ヒ「チッ」
俺(舌打ちした!!!)
リ「…用が無いなら」
ヒ「一緒に飯食いに行こうよ」
リ「いや、いいです」
ヒ「奢るからさ」
リ「いいですってば」
このヒグマ俺が見えてないの?
夜なのにサングラスしてるから見えてないんじゃない?
俺「帰ろ」
ヒ「いや、お前には聞いてねぇから」
200:
サングラスてwwホントに1がかわいいな
201:
リ「いいです、1君が夜食作ってくれてるから」
作ってないよ
今日は米すらセットしてないよ
ヒ「んじゃあそいつも一緒でいいよ」
普通好きな子の彼氏を目の前でそいつ呼ばわりするか?
こいつ脳みそスパゲッティ・モンスターなんじゃね?
リコが不安そうにこっちを見てきた
明らかに俺に助けを求めていた
10分後
ガスト店員「いらっしゃいませ、3名様ですね」
202:
吹いた
203:
wwww吹いたww
204:
おいおいwその展開は俺の想定の範囲の中にはなかった
へたれにもほどがありんす
リコたんも愛想尽かすだろw
205:
おいwww
206:
>>1鬼才だなw
207:
ちょwww>>1おまwww
引用元: ・軽いネトゲ廃人だった俺の昔話【後編】軽いネトゲ廃人だった頃、ネトゲ内では充実していたがリアルはボロボロだった。そんな時、ネトゲで知り合った女の子と実際に会ってみる事になったが…
※12:24 公開予定
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