提督「ヤンデレ?」168「……」青葉「……」back

提督「ヤンデレ?」168「……」青葉「……」


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1:
提督「う?ん、次の作戦は……と」ペラッ
ヒョコ
168「司令官!」
提督「おお、168か。どうした?」
168「何してるの?」
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2:
提督「いや、次の作戦に、誰を配属しようかと思ってな…何か用か?」
168「退屈だったから、司令官とお話がしたかったの!」
提督「そうか…うん、気分転換にはいいかな。いいぞ、何の話する?」
168「ありがとう!じゃあ…司令官は何が好き?」
提督「食べ物の話か?基本的には何でも好きだけど…なんで?」
4:
168「最近料理に少し興味が出てきたの!だから、上達したら司令官に料理を作ってあげたいなと思って!」
提督「おっ、それはうれしいな。じゃあ…ベタだけど、ハンバーグとか好きだな」
168「ハンバーグね!練習するから、いつか楽しみにしててね!」
提督「おう、ありがとう」
168「どういたしまして!絶対おいしいの作ってあげるから!他には?」
提督「他に、って?」
6:
168「司令官、何か私にしてほしいことはある?」
提督「うーん…別にそこまで必要はないかな。でも、ありがとう168」ナデナデ
168「ん…当然よ!私、司令官の為なら何でもするから!」
提督「それはうれしいなあ」ナデナデ
168「ちょっと、私本気よ?」
提督「おう、そうか。にしても…ハンバーグかぁ」
10:
168「…?」
提督「懐かしいなぁ…」
168「何が?」
提督「ハンバーグと言えば…あいつも、作るの上手くてな」
168「!」
提督「よく学校時代の休みの日に無理言って作らせてな…ああ、またあいつのハンバーグも食べたいなぁ」
168「……」
12:
提督「ん?ああ、悪い悪い!つい、昔を思い出しちゃってな」
168「………司令官」
提督「ん?」
168「…その人とは、婚約してたんだっけ」
提督「まあ、な。この戦いが終わったら、結婚する約束をしてる」
13:
168「…その人から?」
提督「いや、俺からだ。あいつ、昔からモテてて!ここに配属される前に思い切って…はは、ちょっと恥ずかしいな」
168「………そう」
168「じゃあ司令官、この写真は何?」ピラッ
14:
提督「?」
168「この写真…なに?」
提督「い、いやぁ…せ、先日な?ちょっと…な?他の提督との付き合いがあって…」
168「そんなことはきいてない」ジッ
提督「」ビクウッ
16:
168「付き合いがあるのはしょうがないよ、でも…この写真、女の人に抱き着かれてるよね?なんで付き合いでこういうことする必要があるの?」
提督「…えと、その」ダラダラダラ
168「…司令官」ガシッ
168「私、100Mくらい潜れるんだよ?案内しようか?」
提督「」
18:
168「……なんてね!」パッ
提督「…あ、ああ!冗談か!こ、怖かったぞ168!」
168「将来結婚する人がいるんだから、こういうことしちゃ駄目だよ?」
提督「ああ、肝に銘じておくよ」
168「次にこういうことがあったら…」
21:
168「次は、どうなるかわからないから」クシャッ
提督「え…?」
168「じゃあね、司令官!」
提督「お、おお。それじゃ」
168「やっぱり、司令官はあの人のこと…もっと直接……」ブツブツ
スタスタ ガチャ バタン
提督「……………行ったか」
22:
提督「なんだあれ…めちゃくちゃ怖かったんだけど」ブルブル
提督「それにしてもあいつ…あの写真、どこから手に入れたんだ?」
提督「あんな写真撮られた覚えないんだけど…まあ、酔ってたから覚えてないだけか」
提督「あいつもキャバクラとか言ったら怒るんだろうか…しばらく集まりには参加しないようにしよう」
青葉「それがいいと思います!」ヌッ
提督「うおっ!…なんだ青葉か。てか、お前どこから入った?」
23:
青葉「まま、そんなのいいじゃないですか!それより…168ちゃん怖かったですねえ」
提督「怖かったな…久々に命の危険性を感じた」
青葉「まあ、半分くらいは司令官の自業自得なところもあるんじゃないでしょうか!」
提督「そう…か?お前でも、男がああいうところに行くの許せないの?」
青葉「いえ、別に男性がああいうところに行くのに関しては健全だと思いますし、司令官には何もしませんよ!」
26:
提督「そうだよな!…はあ、心なしか頭が痛くなったような気がする」
青葉「それも司令官が悪いですよ!だって、昨日夜遅くまで鳳翔さんの所で飲んでたじゃないですか!」
提督「…え?」
30:
青葉「多分頭痛の原因は二日酔いですよ!司令官、いつもは一杯だけ飲んで就寝されるのに」
提督「…え?」
青葉「昨日はビール二杯焼酎三杯梅酒二杯も飲んで…やっぱり、鳳翔さんと大和さんと飲むお酒は美味しかったんでしょうか?」
提督「え?あの…」
青葉「それにしてもすごい飲みっぷりでしたね!昨日は何か嫌なことでもありました?」
提督「…ん?…あれ?」
青葉「そういえば司令官、昨日は本営のほうに呼ばれていましたね?」
提督「あのさ…あ、青葉?」
青葉「青葉、少し確認しないといけない用事ができました!これ、頭痛薬です」スッ
提督「あ、ああ…ありがとう」
青葉「それじゃ、失礼しますね!」ヒュッ
提督「…………………え?」
41:
――――――――――
提督(今日はいろいろあったが…俺は、考えるのを止めた)
提督(知らないほうがいいことって…あるはずだろ?)
提督「ま…今回は反省するとして、もう寝ちまおう」
ガチャ
168「司令官、遅いじゃない!」
42:
提督「…ん?あれ、部屋間違えたかな。すまん168!」
ガチャ
提督「………」
提督「何度確認しても俺の部屋なんですがそれは…」
ガチャ
168「司令官、どうしたの?」
提督「」
提督「168!?なんで俺の部屋に?」
168「なんでって、司令官を待ってたからに決まってるでしょ?」
43:
提督「なんだろう、俺が間違ってんのかな…」
168「司令官、さ、お布団温めといたから一緒に寝ましょ?」
提督「同室の子には言ってきたのか?58とかはっちゃんとか」
168「私と話してるときにほかの子の話はしないで」
44:
提督「えっ?」
168「…なんでもない!二人に話はしてあるわ!」
提督「…」
168「だから、ね?早く寝ましょ?」
提督「………」
168「どうしたの?」
45:
提督「168…こういうことをするのはよくない。自室に帰って寝なさい」
168「え……?」
提督「こんなんだって俺も男だ。168に手を出すかもしれないぞ?」
提督「さ、自室に帰りなさい」
168「司令官…」
168「私は司令官にだったら…すべてをささげても構わないわ!」
46:
提督「……!!」
168「ねぇ司令官…私じゃだめなの?あの人じゃないと…だめなの?」
提督「168…俺は……」
168「料理だってなんだってやってみせるわ!司令官の為なら、私なんでもする!だから……」
提督「……」
提督「ごめん……俺はお前を受け入れてやることはできない」
168「……」
47:
168「……」
提督「もちろんお前のことは大切だ。だが…俺には心に決めた人がいるんだ」
168「っ」
提督「だらしない提督ですまない。でも…」
168「わかったわ」
提督「えっ?」
168「司令官、ごめんね?私、自室に帰るから」
提督「あ、ああ…」
48:
168「気にしないで。司令官は何も悪くないわ」
提督「すまん…」
168「でも司令官、私、あきらめないから!」
提督「え?」
168「どんな手を使っても司令官を私に振り向かせるから、覚悟してね?」ニコッ
提督「…そうか。じゃあ168…おやすみ」
168「おやすみなさい!」
スタスタスタ ガチャ
提督「…はぁ。何やってんだ俺は…告白してきた168に気まで使わせて」
提督「……」パカッ
提督「おまけにこれまで…どうしろってんだよ…」
49:
――――――――――――――
『失礼します!』
『おお、よく来たな。はるばるご苦労』
『はっ…それで、お話とは?』
『今日お前を呼んだのは他でもない…お前、ケッコンに興味はあるか?』
『け、結婚ですか!?』
50:
『いや、多分お前の想像している物ではない。実はケッコンカッコカリという新しいシステムを取り入れることに決めた』
『ケッコン…カッコカリ?』
『そうだ。練度が高い艦娘をこれをすることで、さらなる性能の向上が期待される』
『はぁ…』
『それだけではない。このシステムの一番の利点は…ケッコンをした艦娘の燃費が向上することだ』
『…』
51:
『…』
『お前の鎮守府には確か大和がいたはずだ…意味は分かるな?』
『!…し、しかし!』
『別に昨日今日の付き合いではなかろう。それとも…誰か懇意にしている女でも?』
『……』
『図星か。だが、ケッコンとはいっても性能の向上の為の仮のものだ。女がいるとはいっても、浮気にはならん』
『…だから嫌なんだよ』ボソッ
『…?何か言ったか?』
『いえ。わかりました…お引き受けします』
52:
―――――――――
青葉「へぇ、本営ではこんなことがあったんですねぇ」カチカチ
青葉「これは司令官も大変ですねぇ、本当は私と結婚したいはずなのに、本営からこんなこと言われちゃ」
青葉「これは司令官をお助けしないといけませんね!では…」
コンコン
青葉「168ちゃん?起きていますか?少しお話が…」
青葉(少し協力してもらうことにしましょうか♪)
53:
――――――――――
チュンチュン
提督「はぁ…結局ほとんど寝られなかったな」
提督(一晩考えたが、一つ結論が出た)
提督(大和とケッコンしてしまえば、この問題は解決するということだ)
提督(もしかしたら、俺の事を好いてくれる艦娘が他にもいるのかもしれない。その場合…168みたいに、やたらに傷つけてしまうより、大和とケッコンしてしまったほうが傷つけずに済むかもしれない)
提督(そういう意味では…不本意ではあるが、今回の提案も悪くないと、そう思えるようになってきた)
提督「今日中に話をするか…早いほうがいいだろ」
54:
提督「大和、ちょっといいか」
大和「あ、おはようございます提督!どうされました?」
提督「いや、少し話があってな…今夜空いてる?」
大和「はい!大和は構いませんが…提督?少しお疲れでは?」
提督「そんなことないさ」
57:
提督「ふぅ、よし、これで」
168「司令官、おはよう!」
提督「!…あ、ああ。おはよう。あのさ、昨日は…」
168「昨日のことはいいの!それより司令官、私決めたの!」
提督「決めたって…何を?」
61:
168「司令官の悩みの元、全部私が解決してあげる!」ニコッ
提督「…え?」
168「だから、司令官は待っててね!」
提督「…ああ、ありがとう」
提督(168の言っている意味はよくわからないが、うまく立ち直ってくれたみたいだ…ごめんな168、もう一度だけお前を悲しませるのを許してくれ)
168「まずは、悩みの種を取り除くことからよね」ボソッ
――――――――――――
提督「さて、そろそろ執務も終わり、そろそろ約束の時間だが…」
提督「何しに来た、青葉」
青葉「司令官にお話がありまして!」
提督「ちょっと今日は予定があるんだ。明日にしてくれないか?」
青葉「それはできません!今日しなくてはならない話です!」
提督「そうか、じゃあ早くしてくれ。そろそろ約束の時間だ」
青葉「お話というのは、ずばり、司令官の結婚についてのお話です!」
提督「っ!?」
青葉「司令官も大変ですねえ、本営から好きでもない人とのケッコンを促されて」
提督「お前、何処でそれを」
青葉「でも安心してください!私達が、司令官の悩みを解決して差し上げます!」
提督「悩みを…解決?」
―――
168「司令官の悩みの元、全部私が解決してあげる!」ニコッ
―――
提督「…!」
64:
提督「お…まえ、168に何か言ったか?」
青葉「流石ですね。如何にも、司令官のお悩みについてお話したのは私です」
提督「どういうつもりだ!それに、どうしてお前が俺の行動を把握してるんだ!」
青葉「愛ですよ」
提督「…愛?」
青葉「ええ。司令官が私に向けてくれているものと同じ、愛」
提督(会話に…ならない)
青葉「だから、安心してください!今から私たち、三人で仲良く暮らしましょうね!」
提督「三…人?」
青葉「168ちゃんも提督の事が大好きみたいですから、彼女は特別です。一緒に協力して、今、彼女には悩みの種を潰してもらってきています!」
提督「悩みの、種?ま、まさか!」
青葉「はい!大和さんの事でお悩みのようでしたので!」
提督「っ!」ガタッ
青葉「何処に向かわれるんですか?」ガシッ
提督「離せ!俺は…ングッ!?」
提督(何か飲まされた!?)
青葉「司令官はお休みになってください。寝ていれば、司令官のお悩みはすべてなくなっていますから」
提督「くっそ…だんだん体が…や…まと…」フラフラ
ドサッ
67:
青葉「よし、後はこれで…」
コンコン
青葉「168ちゃんですか?こちらは終わりましたよ」
ガチャ
青葉「それにしても、随分と時間がかかりましたね!何か……っ!?」
「……………」
青葉「…え?」
69:
―――――――――――――
提督「……ん」
ナデナデ
提督(あぁ…心地いい。誰かに撫でられているみたいだ)
提督(あれ、俺どうしてたんだっけ…確か…執務が終わって…青葉が………っ!?)
ガバッ
提督「!!」
提督「お前は……!」
   
大和「どうされました?提督」
提督「大和!?無事だったのか!」
大和「無事?何のことでしょうか…?でも、酷いですよ提督。あなたから約束を取り付けてきたのに、来たら寝てしまっているんですもの」
提督「青葉は…青葉はいなかったか!?」
大和「青葉ちゃん?いませんでしたけど…どうかされました?」
提督「いなかった?……夢、だったのか?」
大和「やっぱりお疲れじゃないですか!さ、膝枕してあげるので、頭をこちらへ」
提督「あ、ああ…」
大和「それで、お話とはなんでしょうか?」ナデナデ
提督「そうだな…これを」パカッ
大和「…えっ?これって…」
提督「うん、ケッコンカッコカリって言って、本営から渡されたんだけどな?…受け取ってくれるか?」
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