【艦これ】足柄「提督はいるかぁー!」 提督「!?」back

【艦これ】足柄「提督はいるかぁー!」 提督「!?」


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ある鎮守府の飲み会のノリ
※キャラ崩壊あり
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2: 以下、
――執務室――
足柄「邪魔するわよーう」グフフ
隼鷹「同じくぅー」アヒャヒャ
日向「やってるか提督」ヒック
提督「……酔っ払いどもめ。何しに来た」
足柄「何ってぇー、遊びに来たんだよー」エヘヘ
隼鷹「約束したのに、鳳翔さんの店にちっとも来ないからさぁ」ブーブー
提督「し、仕方ないだろ。仕事してたんだよ仕事」
日向「どれ」サッ
提督「あっ」
日向「……何だ、もう終わってるじゃないか」
提督(くそ、バレた……!)
提督(こいつらと飲むと毎回酷い目にあうから、仕事を理由にごまかすつもりだったのに)
隼鷹「なーんだ、終わってんのー?」
3: 以下、
足柄「じゃあ飲めるわね! お酒とおツマミ沢山持ってきたから」
日向「ここで飲み明かそうじゃないか」ヒック
提督「……あ」
提督「そういや違う用事を思い出し…」
ササッ
隼鷹「逃がさないよ?」ヘッヘッヘ
足柄「日向、カギ!」
日向「よし来た」ガチャッ
提督「くっ……見事なコンビネーションだな!」
足柄「嫌がらなくてもいいじゃーん、美女3人と飲めるんだしさー(ハート)」ギュッ
提督「抱きつくな、って酒クサっ!」
隼鷹「いずれお前もこうなるのだ」フフフ
提督「どこの悪役だよ!!」
足柄「さてと」
日向「それじゃあ宴を始めようか」
提督(ああ……悪夢が始まろうとしている)
4: 以下、
足柄「ほれ、まずは一杯飲むのじゃ」
提督「口調がおかしいぞ」
足柄「いいから飲めー!」グイグイ
提督「分かったから押しつけるな!」
提督「ったく……」ゴクゴク
プハァー
提督「これでいいか」
隼鷹「よっ! いい飲みっぷり!」
日向「素晴らしい」パチパチ
提督「じゃあこの辺で…」
隼鷹「って何でやねーん!!」ドカッ
提督「痛いっ!!」
足柄「あはは! いいツッコミ!」
日向「龍驤がいたら太鼓判を押すな」
隼鷹「それほどでもー」アハハ
提督「あ……アゴが……」プルプル
5: 以下、
隼鷹「でもでもー、提督もナイスボケだよねー」
提督「いや本音なんだが」
日向「何でやねん」ビシッ
足柄「あははは! へたくそー!」
日向「む、そうか?」
隼鷹「ちょっと弱いかなぁ」
日向「そうか……精進しよう」
提督(もう嫌だ抜け出したい)
――数分後――
日向「さて、そろそろゲームでもするか」
隼鷹「待ってました!」
足柄「何やるの!?」ワクワク
日向「そうだな……飲みで盛り上がるゲームといえば色々あるが」
日向「この日に備えて調べたものが3つある」
足柄「3つも!」
隼鷹「腕が鳴るねぇ」
6: 以下、
提督「俺は見てるから楽しんでくれ」
隼鷹「ダメー!」
足柄「参加しなかったら脱がすわよ?」ワキワキ
提督「わ、分かったよ……やればいいんだろ」
日向「ではABCのどれか一つを選んでくれ」
隼鷹「B!」
足柄「異議なーし!」
日向「Bか。Bは『山手線ゲーム』だ」
提督「……どんなものが来るのかと身構えてたら、結構定番だな」
日向「まあな。変わったものは選んでないぞ」
日向「ルールはみんな知ってるな? お題を一つ決めて、それに関する…」
足柄「説明は不要よ!」
隼鷹「私の知識と頭の回転のさを披露する時が来たねぇ」フフフ
提督「え?」
隼鷹「なにさ」
提督「いや何でもない」
足柄「じゃあ順番決めるわよ! 最初はグー、ジャンケン……」
ポン
7: 以下、
足柄「ってことで、まずは私」
提督「次に俺で、隼鷹、日向の流れだな」
日向「お題はどうする」
足柄「一番手の私が決めていい?」
隼鷹「おっけーい」
足柄「んーとね……よし!」
足柄「お題は、『艦娘のバストサイズ』!!」
提督「……は?」
日向「ほう、面白そうだ」
隼鷹「いつでも来いやぁ!」
提督「待て待て」
足柄「行っくわよー! 山手線ゲームスタート!」
提督「待て待て待て!!」
足柄「何よ提督ー、文句あるの?」
提督「あるに決まってるだろ! バストサイズなんて知らないし、そんなプライバシーに関わることをお題にするな!」
8: 以下、
提督「というかお前ら知ってるのか!?」
日向「まあ日頃のスキンシップでな」
隼鷹「後ろから揉むだけで分かるよん」ワキワキ
足柄「全員とまではいかないけどねー」
提督(こ、こいつら)
足柄「はぁ……分かったわよ。確かに提督には不利よね」
提督「不利というか問題は別にあるけどな」
足柄「じゃあこれにしよう!」
足柄「『艦娘の今日の下着の色』!」
提督「!?」
日向「よし来た」
隼鷹「あちゃー、10人しか知らないや」
提督「待て」
足柄「今度こそ行くわよ! 山手線ゲームスタート!」
提督「待て待て言うな!」
9: 以下、
パンパン
足柄「潮ちゃん白」
提督「待てって言ってるだろ!!」ビシッ
足柄「痛っ! もぉー、いきなりデコピンするなんてひどい!」
提督「ひどいのはお前だ!! バストサイズの次は下着か!!」
隼鷹「抑えてよ提督ー、下着の色くらい知れたって減るもんじゃないしー」
日向「だな」
提督「それはせめて晒される側が言っていいことだ」
提督「というか下着の色こそ何で知ってるんだ……まさか覗き見たのか?」
足柄「んー、出撃とか演習で見えたりするし」
提督「……そうか。セクハラしてるわけじゃないんだな」
日向「いや私は遊び半分で捲ったりするが」
隼鷹「私も」
足柄「私も」
提督「やっぱしてるのか! オッサンか!!」
10: 以下、
日向「セクハラ三銃士と呼んでくれ」
提督「誰が呼ぶか!」
足柄「っていうかさー、提督ちょっと理性保ちすぎじゃない?」
足柄「もっと飲みなさい! ほれほれ!」グイグイ
提督「やめっ、押しつけるな……!」
隼鷹「飲まないならぁ……私が口移しで強引に飲ませちゃうよぉ?」ウフフ
日向「固定しよう」ガシッ
提督「なっ!?」
提督「ま、待て。分かった、飲むから離してくれ」
日向「もう遅い」
提督「すぐ承諾したのに!?」
隼鷹「んじゃ、日本酒いきまーす」グビグビ
隼鷹「んー」ジリジリ
提督「や、やめろ……!」
11: 以下、
チュッ
提督「んむ!?」
ゴクゴク
隼鷹「補充完了」プハー
提督「はぁ……はぁ……!」
足柄「じゃあ私も焼酎をー」グビグビ
提督「っ!?」
チュッ
ゴクゴク
足柄「んー、お酒の味ー」ウヘヘ
提督「も、もはや暴力だ」
日向「これは私も行くべきか?」
提督「やめてくれ!」
日向「……そんなに拒否されると傷つくな」
提督「お前じゃなく酒を拒否したんだよ!」
12: 以下、
日向「つまり、私は受け入れてくれるということか?」
足柄「ひゅーひゅー!」
隼鷹「キスしちゃいなよー!」
提督「ちょっと黙ってろ! あと何だこの流れ!」
日向「ではキスだけ」
チュッ
提督「んぐ!?」
日向「ふぅ、これで私も仲間入りだ」
足柄「いえーい!」
隼鷹「つーわけで、次のゲーム行っちゃおー!」
提督「こいつら自由すぎる……」グッタリ
日向「違うゲームにするのか」
隼鷹「うん、飽きた」
提督「始まってすらいないのに?」
13: 以下、
足柄「はよはよ!」ワクワク
日向「よし、AとCの二択だ。選んでくれ」
足柄・隼鷹「C!!」
日向「Cか、Cは……」
コンコン
北上「提督ー、遊びに来たよー」
大井「遊びにって……報告しにですよね?」
北上「そうとも言うね」
日向「この声は」
隼鷹「北上&大井ペアだね」
足柄「いつも一緒で仲良しねー」
提督(……マズイ……)
提督(このまま2人がここに入ってきたら)
提督(こいつらのことだ。きっと酒の席に加えるだろう)
14: 以下、
提督(北上はともかく、大井は絡み酒を嫌がるタイプだからな)
提督(何とか回避させてやりたいが……)
ガチャッ
隼鷹「おっす!」
大井「げっ」
北上「あれ? 隼鷹さん、何で執務室に?」
隼鷹「あははー、ちょっとみんなで盛り上がっててさー」
隼鷹「まあ入ってよ、提督もいるし!」
北上「へー、何で盛り上がってるの?」スタスタ
大井「……」スタスタ
足柄「日向、カギ!」
日向「よし来た」ガチャッ
北上・大井「!?」
15: 以下、
北上「えっ……何?」
隼鷹「ふふふ、飲み仲間ゲット」
提督「やり口が汚い!」
大井「飲み仲間?」
日向「実は4人で飲み会を開いていたんだ。2人もどうだ」
北上「あー、盛り上がってるってそういうこと」
大井「どうりでお酒臭いと……」
足柄「ゲームもやるよー? 楽しいよー?」グイグイ
大井「うっ! ちょっ、どんだけ飲んでるんですか!?」
提督「2人とも、嫌なら断っていいんだぞ。犠牲は俺1人で充分だ」
足柄「ひどーい! 何その言い方ー!」
北上「んー」
北上「あたしは参加してもいいよ? 楽しそうだし」ニコッ
16: 以下、
隼鷹「おお! ノリいいねぇ!」
北上「これからの予定もないしねー」
提督(……北上は予想範囲内だが)
提督(問題は大井だ)
大井「……」
北上「大井っちはどうする? こういうのあんま好きじゃないよね」
大井「……ええ」
大井「というか酒癖の悪い人に絡まれるのがちょっと」
日向「じゃあ安心だな、ここには1人もいない」
大井「この鎮守府でのトップクラスが集結してますよね!?」
大井「でもまあ、北上さんがいるなら許容できますけど」
足柄「ということは!?」
隼鷹「オーケー!?」
大井「ただし、あまり変な絡みしないでくださいね」
17: 以下、
足柄・隼鷹「やっふー!」
日向「約束しよう」
提督(おいおい、大丈夫なのか)
日向「では人数が増えたところで、Cのゲームをするか」
北上「C?」
提督「ABC、それぞれにゲームが割り当てられていて、選んだ文字のゲームをしてるんだ」
足柄「さっきはBの『山手線ゲーム』をやったのよー」
隼鷹「楽しかったねぇ」
提督「嘘をつくな」
大井「どうでもいいですけど、早くしてくれませんか」
日向「そうだな。Cは……」
18: 以下、
日向「『愛してるよゲーム』だ」
提督・大井「……?」
北上「あー、あれね」
足柄「面白そうなのチョイスするわねー!」
隼鷹「順番はどうすんの?」
日向「またジャンケンで決めるか」
提督「ちょっ、ちょっと待ってくれ。俺そのゲーム知らないんだが」
大井「私も」
北上「そっか、じゃああたしが説明するよ」
北上「といっても超シンプルなんだけど……まずは参加する人たちで円を作ります」
大井「はい」
北上「そしてその中からトップバッターを決めて、右の人に『愛してるよ』と言います」
19: 以下、
大井「!?」
提督「は?」
北上「で、言われた人は人はまた右の人に『愛してるよ』と言います」
北上「これを続けていきます。照れたり笑ったりしたら負けです」
提督「……何だそれ」
北上「何だと言われても。あっ! あとね」
北上「『愛してるよ』って言われたら、『え?』って聞き返してもいいんだよ」
北上「聞き返された人はもう1回言い直すか、左の人に『愛してるよ』って言うか二択を選ぶの」
提督「面白いのかそれ?」
隼鷹「やってみれば分かるってー!」
足柄「ルールはオッケーよね! 早く順番決めましょ!」
大井(……こ、これは)
大井(何としても北上さんの隣をゲットしなければ……!)
20: 以下、
――――
日向「準備は整ったな」
日向「まずは私から始めて、足柄、北上、提督、大井、隼鷹の回り順だ」
足柄「ばっちこーい!」
北上「負けないよー」
大井「……」
提督「何で俺を睨むんだよ」
大井「別に」プイッ
隼鷹「よっしゃ、ゲームスタートォ!」
日向「……コホン」
日向「足柄、愛してるぞ」
足柄「ぷっ」
足柄「ゴ、ゴホン! ……北上、愛してるわよぉ?(ハート)」
北上「っ!」
北上(あ、危なかった)
21: 以下、
北上「コホン……では」
北上「提督、愛してるよ?」
提督「!」ドキッ
足柄「あ、照れた」
提督「ち、違う! これは違うぞ!」
隼鷹「えー、じゃあ何で赤くなってんの?」
提督「酒だよ酒!」
北上「ずるーい」ブーブー
日向「まあ1週目だし見逃そう」
提督「……」ホッ
北上「ちぇー」
提督「さて」チラッ
大井「…………」ゴゴゴゴゴ
提督(ものすごく怒ってるぞ……照れさせるなんて無理な気が……)
提督(やれるだけやってみるか)ハァ
22: 以下、
足柄「次は提督よー」
提督「……」
隼鷹「へいへいどうしたぁ? 恥ずかしがってんのかー?」
日向「いや待て。今提督は入り込んでいるんだ」
足柄「入り込んでる?」
日向「二人には見えないか。提督と大井のバックに映る景色が」
隼鷹「景色?」
北上「あたしにも見えますよ」
北上「これは……百万ドルの夜景が見える絶景スポットですね」
北上「周りには誰にもいない、二人っきりの状況」
日向「そう、誰にも邪魔はされない。そこで提督は今から大井に……」
提督「……大井」キリッ
大井「へ?」
提督「……」ジー
大井(な、何? すごく真剣な顔……っていうか、近……)
23: 以下、
提督「愛してる」
大井「!?」
提督「俺はお前を愛してる」
大井「っ!」ドキッ
大井「あ……うぅ……」カァァ
足柄・隼鷹・北上「……」ドキドキ
日向「大井、照れたな」
足柄「へ?」
隼鷹「あ、ああホントだ。顔真っ赤じゃん」
大井「!?」ハッ
大井「ちがっ……これはお酒のせいです!!」
北上「えぇ? 大井っちまだ一口も飲んでないよねぇ」ニヤニヤ
大井「匂いで酔ったんです!」
北上「無茶な」
提督「えっと、つまりゲームはまだ続くのか?」
32: 以下、
足柄「ううん、今のは誰がどう見ても決まったわよね?」
隼鷹「だねー」
大井「うっ」
日向「お前の負けだ大井」
大井「うう……もう、そういうことでいいです!」キュポン
ゴクゴク
北上「大井っち! 一気は危険だよ!」
大井「止めないでくらはい!」ヒック
北上「もう酔いつつある!?」
隼鷹「てかさー」
隼鷹「提督……演技力すごいねぇ。見てるこっちも胸がドキドキしたよ」
提督「酒の飲み過ぎじゃないのか」
足柄「違う違うホントに! なんかロマンチックな場所も見えたし!」
提督「幻覚まで……間違いなく酒の飲み過ぎだろ」
足柄「もー! 違うんだってば!」
33: 以下、
日向「で、どうする」
隼鷹「何が」
日向「次のゲームに移るか?」
提督「まだ一周もしてないぞ」
日向「……それもそうだな」
日向「じゃあ提督の希望通りもう一回やろう。大井からスタートだ」
提督(希望したつもりはないんだが)
大井「わ、わかりました」
大井「コホン……隼鷹さん」
隼鷹「ん?」
大井「愛してます」
隼鷹「……」
大井「なんですかその冷めた目は」
隼鷹「いやー……だってさー……もうちょっとこう、ねぇ?」
隼鷹「感情込めて欲しいよねぇ。こっちを照れさせようって気が全くないんだもん」
34: 以下、
大井「そんなこと言われても」
足柄「提督を見習いなさいよ。何だったらもう一回…」
大井「いいです!! とにかく私はやったんれすから、早く次に行ってくだしゃい!」
提督(噛んだ)
北上(ちょっとずつ酔いが回ってる?)
隼鷹「分かった分かった」
隼鷹「では……日向!」キリッ
日向「うむ」
隼鷹「あ・い・し・て・るぅん?」
日向「え?」
隼鷹「っ……!」
隼鷹(あっぶね、攻で聞き返されるとは)
隼鷹「愛してるぜ☆」
日向「……そうか」
35: 以下、
日向「次は私だな」
隼鷹「なっ!軽くあしらうなよー!!」
日向「足柄」
足柄「ばっちこーい!」
日向「I love you」
足柄「ぷっ」
足柄「あはははは! 英語っ……しかも発音良すぎ! あはははは!」
日向「よし笑ったな」
北上「笑ったには笑ったけど、なんか趣旨が違いませんか」
提督「というか言語を変えてもいいのか」
日向「細かいことは気にするな」
隼鷹「……!」ピーン
36: 以下、
隼鷹「よーし! じゃあ大井と足柄には罰ゲームを受けてもらうおうかな!」ニヤニヤ
大井「!!」
足柄「ちょっと、急に何言ってんの!?」
大井「そうです! というかゲームで負けて罰ゲームって意味が…」
日向「面白そうだ。内容は大井と足柄でキスというのはどうだ」
大井「!?!?」
提督(またキスか。こいつらキス魔なのか?)
北上(厄介な絡みだなぁ)
隼鷹「いいねぇ! コールは任せな!」
日向「私も参加しよう」
大井「まってください! なんでやる方向になってるんですか!!」
足柄「……ふぅ。仕方ないわ大井っち、これも運命(さだめ)」
大井「どんな運命!?」
37: 以下、
足柄「私は覚悟を決めたわ! いくわよ!」ズイッ
大井「ま、まって!」
大井(初キスが足柄さんって、なんか違う!)
隼鷹・日向「キース! キース! キース!」
大井「やめっ……」
提督「そこまでだ」ビシビシビシ
隼鷹「いたっ」
足柄「あてっ」
日向「むっ」
隼鷹「いきなり何すんのさ!」
足柄「女性にデコピンなんて!」
提督「男女関係あるのか……いや」
38: 以下、
提督「じゃなくて、お前ら悪ノリしすぎだ。大井が困ってるだろ」
北上「そうですよー。悪い絡み方はしないんじゃなかったんですか」
日向「……だったな」
日向「すまない大井、ブレーキが緩んでいた」ペコリ
大井「え」
隼鷹「だね。ごめんよ」ペコ
足柄「反省しなきゃね」ペコ
大井「いえ……未遂で済みましたし」
隼鷹「でも迷惑かけちゃったのは間違いないんだしさ」
隼鷹「あ、そうだ」
隼鷹「次に大井っちが負けるようなことがあれば、代わりに提督が罰受けよう!」
提督「!?」
39: 以下、
日向「いい考えだ」
隼鷹「つーことで早適応! 足柄と提督の熱いキッスタイーム!」
足柄「うふふ……舌入れてもいいかしら?」ペロ
ジリジリ
提督「おい何でそうなるんだ!」
日向「女を庇う男はカッコイイものだぞ」
提督「意味が分からん!」
足柄「おとなしくしなさーい!」
ガバッ
提督「んぐ!?」
ンー! ンー! ジタバタ
北上「あはは……提督、大変だね……」
大井「……」
40: 以下、
提督「ぜぇ……ぜぇ……」
日向「激しかったな」
隼鷹「足柄のテクの真髄を見たね!」
足柄「いやん?」
提督(……なんとか侵入は阻止した……)
北上「あの、まだゲームやるんですか?」
日向「もちろんだ。あと一つ残ってるからな」
足柄「最後はAよね?」
隼鷹「ワクワクすっぞ!」
日向「楽しんでもらえて何よりだ」
提督「……」
日向「ではAだが、定番中の定番」
日向「王様ゲームだ」
41: 以下、
提督「王様ゲームって……古くないか」
足柄「いいじゃない盛り上がるし!」
隼鷹「ラストにふさわしいねぇ!」
提督(ふさわしいか?)
北上「えーっと、ルールの追加とか変更はないんですよね」
日向「ああ。シンプルイズベストだ」
北上「了解でーす。大井っちはどんな流れか知ってる?」
大井「はい……一応」
日向「なら説明は不要だな」
日向「割り箸はすでに用意してある。この6本の中から早いもの勝ちで選んでくれ」
――――
日向「よし、始めるぞ」
日向「王様だーれだ」
42: 以下、
提督「……俺だ」スッ
足柄「えぇー提督ぅー?」
隼鷹「提督はムチャクチャにされ要員でしょー」
提督「変な要員にするな!」
北上「あんまりエッチなのは無しだよ?」クスクス
提督「俺がそんな命令すると思うか……」
日向「男は野獣だからな、時として牙を剥き…」
提督「進まないから少し口を閉じてくれ」
提督「……そうだな……。2番が4番の良いところを4つ言う」
隼鷹「えー! なんか普通ー!」
提督「いいんだよこういうので」
日向「2番は誰だ?」
足柄「はーい!」
大井「4番は私です」
43: 以下、
北上「ということは、足柄さんが大井っちの良いところを4つ言うのね」
足柄「んーそうねー」
足柄「ひとつめ! かわいい!」ギュッ
大井「やめてください」パシッ
足柄「ほーらこうやって照れちゃって、かーわーいーいー」ギュッ
大井「離れてください!」
日向「2つ目は?」
足柄「ふたつめはー……ナイスおっぱい!」ムニュ
大井「!? いきなりどこ触ってるんですか!!」
足柄「よいではないかよいではないか」モミモミ
大井「揉むなー!!」
足柄「そしてみっつめ!」
足柄「いいおしり」ナデナデ
大井「い、いやぁぁぁ!!」
バキッ
足柄「うぐっ!?」
44: 以下、
バタンッ
隼鷹「おー、ナイスアッパー」
足柄「ふふ……よっつめ、いい拳……」
提督「……」
北上「視点が丸っきりセクハラ親父だね」
日向「次に行くぞ」
――――
日向「王様だーれだ」
隼鷹「……」ニヤリ
隼鷹「はーい! はいはいはい!」
提督「……マジか……」
日向「では王様、命令を」
隼鷹「ふっふっふ、どうしようかなぁ」
45: 以下、
隼鷹「……ねえ提督」
提督「なんだ」
隼鷹「何番?」
提督「教えるか!!」
隼鷹「ちぇっ……じゃあ1番と3番が5番にキス」
提督「っ!!」
日向「3番だ」
北上「あたし1番」
大井「!? ご、5番は誰ですか!」
提督「…………」
提督「俺だ」スッ
大井「」
隼鷹「おー! 可愛い女の子、しかも2人からキスなんて、羨ましいねぇ提督」
提督「待て、さすがにキスは……」
46: 以下、
隼鷹「いいじゃん別に。さっき私と足柄と日向の唇を奪ったんだしー」
隼鷹「この際北上と大井っちのも…」
提督「誤解を与えるような言い方をするな!」
大井「は?」
大井「どういうことですか提督」
提督「!」
大井「3人の唇を奪った……?」
提督「いや、違うんだ大井」
大井「お酒に酔ってそんなことしたんですか!? この変態!!」
提督「だから違うんだ! どちらかというと俺は被害者だ!」
足柄「えっ。そんな、酷いわ提督」グスン
隼鷹「私たちは本気だったのに!」ヨヨヨ
日向「実家に帰らせてもらう」
提督「ややこしいから黙っててくれ!!」
47: 以下、
北上「はいはいストーップ」
北上「落ち着いてみんな。それに大井っちも、キスくらいどうってことないじゃん」
大井「!?!?」
大井「北上さん何を言って……」
北上「提督、ちょちょいっと済ませるよ」ズイッ
提督「待て北上……!」
チュッ
北上「ほい、ほっぺにチュー」ニコッ
提督・大井「……」
北上「『口にキス』とは言ってないよね? 隼鷹さん」
隼鷹「……確かに言ってないね」
隼鷹(ちっ、ぬかった)
提督(よかった……大井に殴られずに済んだ)
提督「さて、じゃあ次だな」
日向「何を言ってる」
48: 以下、
提督「え」
日向「私のキスも受け取ってくれ」
チュッ
提督「んむ!?」
ンー! ンー! ンーーーー!
――――
日向「さあ、どんどんいくぞ」
提督「……」グッタリ
北上「長かったね」
提督「……ああ」
北上「ディープ?」
提督「防いだ」
北上「そ」
日向「王様だーれだ」
49: 以下、
大井「……あ」
大井「はい、私です」
足柄「あちゃー! 惜しかった!」
北上「惜しいとかあるんですか」
提督(大井なら変な命令はしないな。安心だ)ホッ
大井「……」
大井(ふふ、実は王様になった時のことを考えて)
大井(密かに北上さんの番号を確認していたのよ!)
大井(確か今回は『1番』だったから、1番が王様の口にキスと命じれば……)
大井「ふふふ」ニヤリ
提督(……大丈夫だよな?)
50: 以下、
隼鷹「大井っち、はやくぅー」
大井「あ、すみません。では」
大井「1番は王様の口にキス!」
全員「……」
大井(さあ北上さん、はやく手を上げてください!)
大井(そして私のファーストキスを……!)
北上「……んー」
北上「あのー、日向さん」
日向「どうした」
北上「これってどっちですか?」
大井「?」
51: 以下、
日向「どっち?」
北上「これですよー。『1番』と『2番』、どっちともとれるような書き方じゃないですか」
大井(えっ)
足柄「あー、日向の字って大雑把なのよねー」
隼鷹「暗号かってくらい酷いよねぇ」
日向「それは言い過ぎだろう」
日向「ふむ……これは『2番』だな」
大井「!!!!」
北上「えぇ……これが?」
足柄「ちょいと見せて」
足柄「うん、確かに2番ね。私の時もこれだったわよ」
大井(……じ、じゃあ)
大井(1番を引いたのって……)
52: 以下、
北上「じゃあ1番は?」
日向「私は5番だ」
足柄「4番よ」
隼鷹「3番」
提督「……」
提督「……はい」スッ
大井「!!!!?!?!?!?」
大井「なっ……なっ……!」カァァ
提督「大井……何でキスなんて命令を……」
足柄「ねー! 私もビックリ! しかも口に!」
隼鷹「ひょっとして大井っち、酔うとキス魔に変身?」
北上「はは、隼鷹さんたちじゃないんですから」
日向「まあ北上狙いだったんだろうがリスクが高すぎたな」
大井「……や」
57: 以下、
大井「やっぱり命令変更を…」
足柄「ダメ! 取り消しはできませーん!」
日向「こういう未来を承知の上で命令したんだろう」
大井「それは……!」
大井(くっ、北上さんの番号を盗み見て間違えた、なんて言えない)
北上「……そんなに嫌なの? 大井っち」
大井「えっ」
北上「提督とキスするの」
大井「は……はい!」
大井「そうです! すみません皆さん、空気を悪くするかもしれないですけど」
大井「プライベートならまだしも、ゲームで男性とキスするなんて私にはできません!」
日向・隼鷹・足柄(プライベートならいいのか)
北上「じゃあこういう場所じゃなくて、2人っきりになって提督に迫られたら」
北上「大井っちはそれを受け入れられるの?」
58: 以下、
日向・隼鷹・足柄(ナイス質問!)
大井「え……」
北上「そういう話をしてるんだよー?」ニヤニヤ
大井「そ、それは」
『愛してる』
『俺はお前を愛してる』
大井(ってなんでさっきのが浮かぶの!?)
大井「わ……私は……」ドキドキ
提督「もういい、やめてやれ北上」
大井「!」
隼鷹「ちょっと提督ー! いいとこだったのに邪魔しないでよー!」
提督「何がいいとこだ。大井が困ってるだろ」
北上「困ってるというか悩んでる感じだけどねぇ」
59: 以下、
提督「どっちでもいいが次にいくぞ。大井の命令は取り消しだ」
隼鷹「えぇー! でも、提督もキスしたくてたまんないって顔してるじゃん!」
提督「してない!」
足柄「でも、大井っちとキスできたら嬉しいでしょ?」
提督「嬉しいとかそういう問題じゃないだろ」
日向「嬉しくないのか?」
提督「だからそういう…」
日向「まあそういう問題じゃないにしてもだ。嬉しくないのか?」
足柄「嬉しいか嬉しくないかハッキリ言いなさい!」
提督(何故!?)
大井「……」ドキドキ
提督「はぁ……そりゃあ」
提督「大井は可愛いし」
大井「っ!」
提督「キスできたら男はみんな嬉しいだろ」
大井「……」
提督「俺も例に漏れず」
大井「………っ」カァァ
60: 以下、
隼鷹「えんだあああああああああ!!」
足柄「いやああああああああああ!!」
提督「うるさい! 何だそれ!」
提督「というかそもそも、口同士のキスなんて軽々しくしていいものじゃないからな」
日向「お堅いな提督」
提督「何とでも言え」
大井「……」
大井「いいですよ」
提督「?」
大井「そ、そこまで言われたら悪い気はしないですし」
大井「拒否したらしたで、提督がすごく可哀想なので」
大井「どうぞ」スッ
提督「……大井? 何で目を瞑ってるんだ」
日向「王様、もとい王女様からお許しが出たぞ」
足柄「さあ口づけを!」
提督「ま、待て大井。お前も酔ってるよな? アルコールが抜けた明日にはきっと後悔するぞ?」
61: 以下、
隼鷹「大事なのは今さ!」
北上「据え膳食わぬは何とやら、ってね」
提督「据え膳って……」
大井「はやくしてください!」
提督「……。分かった」
提督「本当にいいんだな?」
大井「のぞむところです」ドキドキ
提督「……」グイッ
大井「……」ドキドキドキドキ
チュッ
大井「!」
提督「ほら、これで…」
隼鷹「えんだああああああああ!!」
足柄「いやあああああああああ!!」
提督「だから何だそれは!」
62: 以下、
日向「ふぅ、初々しくて変に緊張してしまったな」
北上「ですねぇ。大井っち顔が真っ赤だし……ね?」
大井「えっ? そ、そんなことないですよ! もし本当に赤いのだとしたらお酒のせいです!」
北上「またまたー」ニヤニヤ
日向「提督とのキスはどうだった?」
大井「!!」
キュポン
大井「ゴクゴク」
北上「ちょっ、だから一気はダメだって!」
大井「ぷはぁっ! こ、これでお酒のせいになりましゅよね!?」
北上「なるからそのビンから手を離してぇ!」
日向「やっぱり初々しいな」フフ
63: 以下、
隼鷹「さーて! 提督の手ごめリストに大井っちが加わったところで、次に行くぞー!」
提督「誤解を与えまくる言い方はやめろ!」
日向「割り箸を回収するぞ」
足柄「あー! もうお酒がない! 鳳翔さんのとこ行ってもらってくる!」スタタッ
提督「待て、お前途中で誰か連れてくる気だろ!?」
キャーキャー ガヤガヤ
青葉「……うへぇ、これはカオスですね」
青葉「記事にできそうな事が盛りだくさん」ニヤリ
青葉「……んー、でも……」
青葉「みんなの休息にまで踏み入るのはやめましょう」
青葉「というわけで、青葉も参加!」
ガチャ
青葉「あのー、仲間に入れてくださーい!」
ワイワイ キャーキャー
――――――
――――
――
64: 以下、
――翌日の夜――
提督「……はぁ」
提督「今日は散々な一日だったな……。ろくに頭が回らず書類が山ほど」
提督「諸悪の根源である3人は『記憶がない』と知らんぷり」
提督「大井には避けられるし……北上は心配無用と言ってくれたが」
提督「やっぱり飲むのはほどほどにしないとな……」
コンコン
提督「どうぞ」
ガチャ
千歳「……て・い・と・くぅー?」ウフフ
那智「酒宴につきあえ」ヒック
ポーラ「にがしませんよぉ?」ムフフ
提督「」
提督「……も」
提督「もう勘弁してくれぇぇぇ!!」
おわり
65: 以下、
やっつけ気味すみません
依頼出してきます
66: 以下、
ええじゃないかええじゃないか
乙乙
68: 以下、

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