鞠莉「果南にふさわしいプレゼントを決めるわよ!!」千歌「望むところだぁぁー!!」back

鞠莉「果南にふさわしいプレゼントを決めるわよ!!」千歌「望むところだぁぁー!!」


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?部室?
鞠莉「さて諸君!!」
鞠莉「本日のAqours緊急ミーティングのテーマは――」
ビシッ
鞠莉「――来たる“Xデー”に向けた超大型企画のクリエイトでーす!!!」
曜「“Xデー”、って・・・・・・」
ダイヤ「要するに、果南さんのお誕生日に向けたプレゼント企画でしょう?」
鞠莉「Exactly!!(そのとおりでございます)」
3:
梨子「プレゼントなら、そんな大げさなものでなくても・・・・・・」
鞠莉「シィィーット!! ベリィースウィートよリリー!!」
善子「なんか無理に英語使おうとしてない?」
鞠莉「せっかくの果南のバースデー、一生トラウマに残るほどの思い出を残してやるのよ!!」
曜「トラウマは駄目でしょ!?」
ルビィ「うゅ・・・・・・でも、すごいプレゼントといっても・・・・・・」
鞠莉「真面目に考えない子は理事長権限で停学にしマース」
ルビィ「ぴぎぃ!?」
花丸「権力濫用はなはだしいずら」
5:
千歌「ふふふ、そういうことならチカにお任せなのだ」
千歌「なんたって、果南ちゃんとは幼なじみ! 果南ちゃんの好みは熟知してるもんねー!」エヘン
鞠莉「ほう・・・・・・? ちかっち、ズイブンと自信マンマンじゃない」カチン
鞠莉「ま、ワタシだって果南とは長い付き合いだし、果南のことならよーく知ってますケド・・・・・・」
千歌「・・・・・・ふーん? の割には、ケンカして2年もギクシャクしてたんですよねー?」ニマー
鞠莉「」ピキッ
8:
鞠莉「ちかっち・・・・・・オハラファミリーの力、甘く見てない? 停学にすっぞ?」ゴゴゴゴ…
千歌「へーんだ、もし停学になったら内浦旅館組合総出でホテルオハラのネガキャンしてやりますよーだ」ズズズズ…
ダイヤ「ちょ、ちょっとおやめなさい、おふたりとも!」
曜(ふたりともすぐムキになるんだから・・・・・・)
鞠莉「紆余曲折あって、固い絆でつながった3年組の方が、果南にピッタリのプレゼントを見つけられるわ!」
千歌「幼なじみパワー炸裂の2年組の方が、果南ちゃんのことをよくわかってるもんねー!」
バチバチ
梨子(2年組、って・・・・・・私は、幼なじみじゃないんだけど・・・・・・)
善子「・・・・・・私、帰ってもいい?」
10:
鞠莉「そこまで言うのなら!! 学年対抗戦デース!!」
梨子「学年対抗戦!?」
鞠莉「学年ごと、3組に分かれて、どのグループがベストなプレゼントを用意するのか決めるのよ!!」
千歌「よぉーし!! 望むところだー!!」
ルビィ「ちょっ!? 3組に分かれてって、1年生も!?」
善子「今の話の流れ的に全然関係ないのに!?」
ダイヤ「3年組、って・・・・・・わたくしもですの!?」
梨子「なんだか訳がわからないことに・・・・・・」
曜「じゃあやめる?」
梨子「やめてもいいならやめたい」
千歌「それじゃあ曜ちゃん梨子ちゃん、早プレゼント探しに行こう!! 待ってて果南ちゃーん!!」
……………
果南「」クシュンッ!
果南(誰か、噂でもしてるのかな・・・・・・?)ズズッ
13:
?3年組の場合?
ゴオオオ…
ザザザザ
ダイヤ(・・・・・・・・・ん?)パチッ
ダイヤ(ここは・・・・・・? なんだか、揺れて・・・・・・?)
ダイヤ(わたくし、一体どうして・・・・・・確か・・・・・・)
ダイヤ『学年対抗なんて馬鹿らしいですわ。わたくしは遠慮いたします』
鞠莉『ガッデム!! ダイヤ、チギリを交わした私を見捨てる気っ!?』
ダイヤ『ななな、何が契りですか! 意味わかってますの!?』
鞠莉『スキありぃー!!』ボコッ!
ダイヤ『ピギ!?』バタッ
ダイヤ「・・・・・・・・・!!」ハッ
15:
ダイヤ(わたくしは背後から鈍器でどつかれて、そのまま気を失って拉致されてしまったんですわ!!)
ダイヤ「・・・・・・ま、ま、」
ダイヤ「鞠莉さぁぁぁぁん!!!」ガバッ!
鞠莉「チャオ?☆ グッモーニン、ダイヤ♪」
ダイヤ「鞠莉さん!! 貴方はよくも・・・・・・!! ここはどこですか、帰してください!!」
鞠莉「う?ん、それは無理かな? だって、ここは・・・・・・」
鞠莉「太平洋の上の、クルーザーの中だも?ん☆」
ザザザザ…
ダイヤ「!?」
18:
ダイヤ「なななな!? なんでわたくしはこんな所にいるんですのぉ!!?」
ダイヤ「陸地が見えないぃぃぃ!?」
鞠莉「フフフ、マリーは考えたの」
鞠莉「果南といえば、好物は海の幸! でも、ノーマルな海産物じゃインパクトがないわ」
鞠莉「そこで!! 小原家所有のクルーザーで、沖に出て超☆大物をゲットするのデ?ス!!」
ダイヤ「拉致は犯罪ですわよこのルー大柴!!」
20:
鞠莉「はい、ダイヤ、釣竿」
ダイヤ「ううう・・・・・・逃げ場もありませんし、やるしかないんですの・・・・・・?」
ダイヤ「ていうか、貴方釣りなんてやったことありますの?」
鞠莉「ある訳ないじゃない!! エサとか気持ち悪くてつけられないわ!!」
ダイヤ「なんでそんな堂々と言えますの!?」
ダイヤ「それに、超大物って、何を釣るつもりですの?」
鞠莉「う?ん、サメとか、マンボウとか?」
ダイヤ「釣れる訳ありませんわよ!!」
鞠莉「ニューネッシーとか!!」
ダイヤ「いねえですわよ!!!」
22:
鞠莉「あ、ダイヤ」
ダイヤ「なんですの、もう・・・・・・」ゼェゼェ
鞠莉「ダイヤの垂らした釣り糸の周りに、エモノが集まって・・・・・・」
ウヨウヨ…
ダイヤ「!!??」ビクゥッ!
ダイヤ「ささささ、サメですわぁ!? いっぱい集まってますわよ!!」
鞠莉「ワオ!! イッツ☆ジョーズ!!」
鞠莉「さあダイヤ、釣り上げて?!!」
ダイヤ「無理に決まってますわ!!」
鞠莉「ダイヤが海中におしっことかしたら、サメもひるむんじゃない?」
ダイヤ「ぶっとばしますわよ!?」
ダイヤ(わたくし・・・・・・果たして、無事に帰還できるのでしょうか・・・・・・?)ゲッソリ
24:
?1年組の場合?
ルビィ「なんだかよくわからないけど、ルビィたちも学年対抗戦に出る羽目に・・・・・・」
善子「元はと言えば、千歌さんと鞠莉さんが張り合ってるだけなのに」
花丸「とんだとばっちりずら」
善子「ま、ヨハネたちは無難に、果南さんの好物を使って美味しいものでも作ろうと、こうしてルビィの家の厨房に集まった訳だけど・・・・・・」
モッサー
善子「・・・・・・・・・」
ルビィ「・・・・・・・・・」
花丸「・・・・・・・・・」
善子「なにこの、大量のあふれかえるワカメ」
25:
善子「まるで地獄の底からわいてきた瘴気のごとく」
花丸「テーブルいっぱいにあふれかえってるずら」
ルビィ「あのね。果南さんの好物はワカメなの」
善子「知ってる」
ルビィ「だから、ワカメで何か作れるかなって」
花丸「うん」
ルビィ「近くのお店で、ふえるワカメめいっぱい買ってきた」
花丸「うん」
ルビィ「まさかこんなことになるなんて」
善子「なぜ全部戻した」
26:
花丸「商品にもよるけど、ふえるワカメは10倍以上にふくらむらしいずら」
ルビィ「まさかこんなことになるなんて」
善子「想像しなさいよ。はぁ、しょうがないわ。このワカメを使ったレシピを考えて・・・・・・」
花丸「ポン酢で食べると結構いけるずら」モグモグ
善子「いきなり食うな!」
ルビィ「ほんとだね、髪がフサフサになりそう」モグモグ
花丸「ずらずらずら」
善子「あんたらはハゲの心配ないでしょ!!」
27:
?30分後?
善子「ふっ・・・・・・お待たせ」
善子「このヨハネが、腕によりをかけて作った、極上の一杯・・・・・・」
善子「その名も、『堕天使らぁめん・地獄の業火と瘴気の壷』よっ!!」
バァーン!
グツグツ…
ルビィ「なにこれ溶岩?」
花丸「真っ赤なマグマの中に、ワカメが気味悪く浮いてるずら」
28:
善子「さ、ルビィ、召し上がれ♪」
ルビィ「ええええ!? なんでルビィ!?」
善子「ずっごく美味しいから、騙されたと思って」ガシッ
ルビィ「でもそれ、絶対辛いやつですやん!!!」ジタバタ
善子「見た目よりも辛さは控え目だから! 大丈夫だって!」
ルビィ「ほ、ほんとに・・・・・・?」
善子「はい、あ?ん」
ルビィ「あ、あ?ん・・・・・・」
オソルオソル
パクッ
29:
ルビィ「」
ルビィ「 」
ルビィ「・・・・・・・・・///」
ルビィ「ピギャアアアアアアアッ!?!?」
ルビィ「カライカライカライカライカライカライカライカライ!!!!」
ドスンバタン!
善子「る、ルビィ!?」
花丸(予想通りの展開ずら)
31:
善子「ずら丸、ルビィが死ぬっ!! 早く水か何か!!」
花丸「わかったずら!」
花丸「えーと、冷蔵庫の中にミネラルウォーターが・・・・・・」
パカッ
花丸「!!」
善子「ずら丸、ルビィから煙が!! 早くー!!」
花丸「ね、善子ちゃん、ルビィちゃん」
花丸「“これ”、使えるんじゃないかな?」
善子「・・・・・・へ?」
ルビィ「み・・・・・・みふ(水)・・・・・・」ガクッ
32:
?2年組の場合?
千歌「やっぱりですねぇ、心のこもったプレゼントといえば」
梨子「うんうん」
千歌「手作りだと思うわけですよ!!」
曜「なるほど」
千歌「そこで、私の家に集まって、作戦を練ってるわけなんだけど・・・・・・」
梨子「それはそうと、千歌ちゃん」
梨子「この、候補リストは何?」
33:
【果南ちゃんへの手作りプレゼントこうほ!!!】
・サザエのぬいぐるみ
・陶芸(いまりやき)
・なんかすごいドレス(曜ちゃんが頑張る)
・銛
・サンドバッグ
・ペットボトルロケット
・酸素ボンベ
・酸素ボンベ入れるかわいい袋
・果南ちゃんへ捧げるラヴソング(作詞:チカ 作曲:梨子ちゃんが頑張る)
千歌「いけるよね!!」
梨子「何をもっていけると思ったのか」
曜「千歌ちゃんの中で果南ちゃんってどういう扱いなの」
34:
千歌「特に最後のラヴソングとか、よくない!?」
梨子「私の負担がすごいんだけど」
曜「悪くはないかもしれないけど、すごい高二病チックで数年たってから後悔しそう」
梨子「わざわざ『ヴ』ってなってるところがちょっとやだ」
千歌「えー、いいと思ったんだけどなー」
42:
曜「でも確かに、難しいね。喜んでもらえる贈り物を考えるのって」
千歌「そーだねー・・・・・・あーん、3年組だけには負けたくないのにー!」
梨子「・・・・・・」
梨子「ねえ、千歌ちゃん。せっかくプレゼントを用意するんだから、あんまり勝ち負けにこだわらなくてもいいんじゃない?」
梨子「プレゼントって、そういうものじゃないよ、きっと・・・・・・」
千歌「そっか・・・・・・そうだよね・・・・・・」
曜「もっと、単純に考えてみたらいいんじゃないかな? 果南ちゃんが、喜んでくれそうなもの」
曜「果南ちゃんが好きなこととか、参考にしてさ・・・・・・」
43:
千歌「果南ちゃんが好きなことかぁ・・・・・・」
千歌「好きな食べ物は、サザエとワカメでしょ」
千歌「それに、趣味は・・・・・・水泳と・・・・・・あとは・・・・・・」
千歌「・・・・・・!!」ピクッ!
曜「千歌ちゃん?」
梨子「どうかした?」
千歌「そっか・・・・・・これだ・・・・・・」
千歌「これだよ、ふたりとも!!」
44:
?果南のバースデー当日、部室?
8人「はっぴばーすでーとぅーゆー!!」
8人「はっぴばーすでーとぅーゆー!!」
8人「はっぴばーすでーでぃあ 果南(ちゃん)(さん)・・・・・・」
8人「はっぴばーすでーとぅーゆぅぅぅ!!」
ワー
パチパチパチ
果南「ありがとう、みんな・・・・・・!」
果南「あはは、まさかこうして誕生日を祝ってもらえるなんて、夢にも思わなかったよ」
45:
千歌「あったりまえだよ、他ならぬ果南ちゃんの誕生日だもん!」
曜「お誕生日おめでとうでありますっ!」
果南「ありがとう。すっごく嬉しいよ」
鞠莉「ふふふ、まだ感動の涙をちょちょぎらせるのは早いわよ果南!」
鞠莉「とっておきのプレゼントを、私たちが用意してるんだからぁ?!!」
果南「え、プレゼント!? そんな、悪いよ・・・・・・」
鞠莉「なーに言ってるの!! 貴方は私たちが用意した贈り物の中で、どれがサイキョーなのか選んでもらうんだから!!」
果南「さ、最強!?」
梨子(ほんとに決める気なんだ・・・・・・)
46:
鞠莉「さあそれでは、まず私たち3年生組から!!」
ダイヤ「ほんとに、えらい目に遭いましたわ・・・・・・」
果南「鞠莉とダイヤが用意してくれたの? 何かなぁ・・・・・・」ワクワク
曜(なんかテーブルの上に、すっごく大きな白い布がかかってるけど・・・・・・)
鞠莉「それはっ・・・・・・コレよっ!!」サッ!
ドォォォンッ!!
ルギィ「ぴぎぃぃぃっ!?」
善子「さ、さ、サメぇぇぇぇ!!?」
花丸「でっかいずら!!」
47:
果南「す、すご・・・・・・!! サメ、丸ごと1匹・・・・・・!?」
鞠莉「ふっふっふ、ダイヤと私が命がけで捕らえた、伝説の人食いザメがここに・・・・・・!!」
ダイヤ「・・・・・・というのは、冗談で」
パカッ
千歌「・・・・・・あれ?」
曜「あのサメ、フタみたいに開いて・・・・・・」
梨子「ハリボテ?」
鞠莉「もー、なんですぐバラしちゃうのー!?」
48:
果南「これ・・・・・・サメのフタの下に、あるのは・・・・・・」
ルビィ「お皿に盛られた・・・・・・お刺身?」
花丸「サメのハリボテに比べると、すごくちっちゃいずら・・・・・・」
ダイヤ「当然ながら、サメなど捕まえられませんので」
ダイヤ「わたくしと鞠莉さんとで、釣りをして、釣り上げた魚をお刺身にしたんですわ」
ダイヤ「鞠莉さんは全くの初心者ですし、わたくしもあまり慣れていないので・・・・・・その・・・・・・少ししか釣れませんでしたが」
鞠莉「ダイヤがアミモトの娘のくせに、全然釣れないからー」
ダイヤ「網元が万能な訳ではありませんわよ!!」
49:
果南「これ・・・・・・食べてもいい?」
ダイヤ「ど、どうぞ。量は少ないですが・・・・・・///」
果南「いただきますっ!」
パクッ
モグモグ…
果南「・・・・・・うん、美味しい。すごく美味しい魚だね、これ」
鞠莉「ゴメンネ。ほんとは、もっとビッグな魚をプレゼントしたかったんだけど・・・・・・」
果南「ううん。小さくても、鞠莉とダイヤが一生懸命捕まえてくれた魚だもん」
果南「美味しくない訳がないよ!」
鞠莉「あ・・・・・・///」
ダイヤ「果南さん・・・・・・///」
50:
花丸「それじゃあ、次は・・・・・・」
善子「ヨハネたち、1年生組ねっ!」ギランッ
ルビィ「あ、あの、果南さん、どうぞっ!」
果南「これは・・・・・・?」
果南「お皿に乗ってる、これは・・・・・・ロールケーキ?」
花丸「ただのロールケーキじゃないずら」
善子「その名も、『わかめロールケーキ』よ!!」
千歌「わかめロールケーキ!?」
梨子「この中に、わかめが入ってるの!?」
51:
花丸「生地の中にわかめが練りこんである他、クリームの中にもわかめが入ってるずら」
善子「ずら丸が、ルビィの家の冷蔵庫に入ってたロールケーキを見て思いついたのよ!」
ルビィ「果南さんの好物は、わかめって聞いてますから・・・・・・それで、お菓子を作ってみたんです」
果南「すごい・・・・・・! わかめのロールケーキなんて、初めてだよ!」
曜「でもそれ、美味しいの・・・・・・?」
花丸「だまされたと思って、パクッといってみるずら!」
果南「よーし、それじゃあ遠慮なく・・・・・・」
果南「いただきまーす!」
パクッ
モグモグ…
52:
果南「美味しいっ! 美味しいよ、これ!」
果南「クリームの甘味の中に、わかめのしょっぱさがほんのり浮かんできて・・・・・・」
果南「わかめと甘いお菓子が、こんなに合うなんて初めて知ったよ!」
善子「き、気に入ってもらえたかしら?」
果南「もちろん! ありがとう、3人とも!」
ルビィ「そ、それじゃあよかったら、まだ大量にあるのでっ!!」
ドサッ
果南「へっ!?」
善子(あの大量のふえるワカメを消費しないといけなかったから・・・・・・)
花丸(たぶん、果南ちゃんは当分甘いものに困らないと思うずら)
53:
千歌「それじゃ、最後にチカたち、2年生組だね」
果南「千歌たちは、何を用意してくれたの? 楽しみだな?♪」
千歌「んっとね、チカたち、手作りのプレゼントを用意してみたんだけど・・・・・・」
千歌「へ、へたっぴだから・・・・・・果南ちゃん、喜んでくれるかなぁ・・・・・・」
スッ
果南「・・・・・・?」
ダイヤ「なんですの? これは・・・・・・」
鞠莉「何かの上にかぶせた・・・・・・黒く塗った、ボウル?」
54:
千歌「百聞は一見にしかず!」
千歌「曜ちゃん、梨子ちゃん、準備お願い!」
曜「了解でありますっ!」
サーッ
梨子「まかせて!」
パチッ
ルビィ「ぴぎ!?」
鞠莉「厚いカーテンを引いて、電気のスイッチを切って・・・・・・」
ダイヤ「真っ暗ですわ・・・・・・一体、何をするつもりですの?」
善子「もしや、闇の眷属を召還する儀式・・・・・・!?」
花丸「やめるずら」ボスッ
55:
千歌「じゃ・・・・・・始めるよ。果南ちゃん」
果南「始める?」
千歌「よーく見ててね・・・・・・」
カチッ
パアアア…
果南「・・・・・・!!」
56:
ダイヤ「これは・・・・・・!」
ルビィ「すごい、天井や壁に、星が・・・・・・!」
善子「夜空が、映ってる・・・・・・!!」
花丸「未来ずら・・・・・・」
鞠莉「シャイニー・・・・・・!」
果南「そっか・・・・・・これは・・・・・・」
果南「手作りの、プラネタリウムだね?」
千歌「そのとーり!」
57:
梨子「黒く塗ったボウルに、小さな穴をたくさん空けて」
曜「中に、キャンプ用のLEDランタンを入れてあるんだ」
千歌「果南ちゃんの趣味って、水泳と・・・・・・天体観測、だよね?」
千歌「だから、曇りや雨で星が見えない日や、部屋の中でも、星空が見えたらいいんじゃないかな、って思って・・・・・・」
果南「すごいよ・・・・・・オリオン座やふたご座、冬の大三角・・・・・・」
果南「ちゃんと、この時期に内浦から見える星座が、再現されてる・・・・・・!」
果南「ありがとう、千歌・・・・・・曜、梨子ちゃん・・・・・・!」
千歌「えへへ・・・・・・良かった、喜んでもらえたなら///」
58:
果南「ありがとう。ほんとにありがとう、みんな」
果南「私なんかのために、こんなに心のこもったプレゼントをもらえるなんて、思ってなかったよ」
果南「ごめんね、鞠莉。私、どれが最強かなんて、決められないや」
果南「だって・・・・・・みんなが用意してくれたプレゼントは・・・・・・」
果南「全部、私にとってはすっごく嬉しい、贈り物だもの・・・・・・」
鞠莉「果南・・・・・・」
千歌(そうだよね・・・・・・誰が最強かなんて、どうでも良かったんだ)
千歌(だって、果南ちゃんのことが、大切で大好きって気持ちは・・・・・・)
千歌(みんな、一緒なんだもん!!)
千歌「お誕生日おめでとう――果南ちゃん!」
千歌「さあ、バースデーパーティー、盛り上がっていこー!!」
59:
?後日、果南のダイバーショップ?
果南「なんだか、私ばっかりプレゼントもらうのは悪いから、みんなにお返しを獲ってきたよっ!」
果南「沖合にいたヤツを仕留めてきたんだけど、これで足りるかなん?」
↑銛と肩にかついだサメ
ダイヤ「な・・・・・・な・・・・・・!?」
鞠莉「アンビリーバブル・・・・・・」
千歌(やっぱり・・・・・・最強は、果南ちゃんでした)
60:

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