【艦これ】山奥に佇むある屋敷back

【艦これ】山奥に佇むある屋敷


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1:
暴力表現かつ残虐表現?あり
モブ登場します
文章が曖昧かもしれないです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1485075227
2:
山奥にひっそりと佇む屋敷
そこに5人を乗せた一台の車がやってきた
A「よーし着いたぜ、ここだ」
B「結構山奥にあるんだな・・いやー・・疲れたよ・・」
D「なぁ・・本当にここに入るのか?」
C「んだよ、Dビビってんのか?」
E「ちょっと待ってくれ、カメラ出してくる」
彼らは大学にある廃墟探索サークルのメンバーである
Aがリーダーとして纏めており、今までで様々な廃墟を探索し大学内でも人気を集めている
そんなAが興味を持ったのがこの山奥に佇む屋敷だった
3:
B「へぇ、流石屋敷だな。門まででかいな」
A「ちょっと開けてくるか、手伝ってくれ」
C「おう。D、お前も来いよ」
D「えぇ・・わかったよぉ・・」
A「行くぞ、フンッ!」
ギィ...
C「よし、開いたぞ」
D「なぁ・・これって不法侵入じゃないのか?」
B「馬鹿お前、ここまで来てそれ言うか?」
A「今まで俺たち散々廃墟に入って来たんだぜ?そんなの気にするなよ」
A「ところでE、カメラは準備OKか?」
E「今起動してる・・・よし!映ってるぜ、最新のカメラだから綺麗だな」
C「それじゃ、行くとしますか」
4:
B「A、今回の探索の記事はもう頭の中にあるのか?」
A「おうよ、"山奥に佇む屋敷 ここで発生した怪奇現象に迫る!"どうだ?」
C「まだ見出しだけじゃねーか」
A「うるせっ 内容は中に入って考えるんだよ」
D「うう・・・」ビクビク
E「おいD早く来いよ、置いてかれるぞ」
D「ああ!待ってくれよ!」
B「しかしあれだな、大学内では人気があるのに女の子は一人も入ってこないなんて」
A「おかしいなぁ・・女の子ってこういうの好きじゃないのか?」
D「それはもうおかしい人だよ・・」
A「あ?何か言ったか?」
D「いや、何も・・」
5:
A「よし、みんな来たな。早入るぞ」
ガチャガチャ
A「・・?鍵がかかってるのか?」
C「ちょっとどいてくれ、A」ガチャガチャ
C「乱暴ですまないが・・・おらっ!」ドン!
B「おー流石柔道部のC。怪力だなー」
C「柔道部はもう昔の話だ、よしてくれ」
A「開いたことだし、入るぞみんな」
E「ほら 早く行けよ」ポン
D「あ、あぁ・・わかったよ」
6:
C「玄関の先は・・廊下みたいだな」
B「ゴホッゴホッ 結構煙たいな・・長い間掃除してないのか?」
C「この屋敷はいつから廃墟になったんだ?」
A「調べたところ、3年前ぐらいだな」
D「床もかなり老朽化してるな・・・危ないなぁ」
E「・・・ん?」
D「おい、Eどうしたんだよ」
E「いや・・・誰かの気配がしたんだ」
D「怖いこと言うなよ・・・俺の後に来いよ早く・・」
E「分かってるって。ちなみにさ、霊は真ん中の奴に興味があるらしいぞ」
D「ええ!?じゃ、じゃあお前が前に行けよ!」グイッ
E「そんな乱暴に押すなよ、カメラ落としちまうだろ」
D「お前が来ないからそうなるんだろ!」
A「おい喧嘩するなよ。早く来いよ」
E「ああ、今行くよ」
???「・・・・・」
バタン
7:
C「それで、この屋敷って何だ?」
A「お前ら、艦娘って知ってるか?」
B「ああ、兵器を身に着けた女の子の事か?」
A「そうだ。艦娘は昔、深海棲艦という海の化け物と戦っていたらしい」
C「テレビで見たな・・魚みたいな奴とか鬼のような角生えてるような女だろ?」
A「5年前に艦娘と深海棲軍と和平を組み、もう戦うことも無くなった」
A「艦娘はこのまま軍に残るか、去るかで分かれたらしい」
A「それである型のメンバー全員は艦娘を引退して、この屋敷を立ててひっそりと住んでたわけだ」
D「この屋敷は5年前からあったってことか?」
A「そうなるな、そしてその型とは "夕雲型"という一族だ」
A「戦争が終わった後は、農園で野菜を作ったりして生計を立てていたらしい」
B「簡単に言えば農家に転職したってわけか」
A「更に夕雲型の一族はみんな美人さんらしい」
B「まじで!?一度見てみたいなー」
D「この屋敷にいるのかな・・」
C「廃墟なんだからもういないだろうな」
B「ちぇっ 期待させやがってよぉ」 1/21X
8:
A「ここはキッチンみたいだな、調理器具もそろえてあるな」
A「E、しっかりと録っておいてくれよ。これは良い映像になる」
E「OK 暗くてもみんなちゃんと見えてるよ」
B「よっこらせ」(ガチャ
B「冷蔵庫の中にはたくさん食材あるな、肉もあるぞ」
C「水道は・・・止められてるな」
D「荒らされた形跡もないみたいだな・・」
9:
C「それで、ここに来る目的は何だ?」
A「よくぞ聞いてくれた!今から話そう」
A「お前ら、最近失踪事件が発生してること知ってるよな?」
D「新聞で見たなぁ」
A「その失踪した人物は偶然にもこの屋敷周辺で起こってるんだ」
B「それと屋敷がどう関係してるんだ?」
A「この夕雲型の屋敷には、前からお宝が隠されてると噂されている」
A「失踪した人物はこのお宝目当てでこの屋敷にやってきたって訳だ」
C「ふーむそれなら納得できるな・・」
10:
A「夕雲型の一族もこの謎の失踪事件に巻き込まれたに違いないと俺は見た!」
B「つまり失踪事件を解決すれば夕雲型の女の子たちにも会えるってことが・・・!」
A「できるかもしれない!(ビシッ」
B「おっしゃあ!何かテンション上がって来たぜ!」
D「でも元艦娘だろ?俺たち人間に相手してくれるのか?」
B「ああ?!男は試してみるもんだろ!」
D「痛い痛い!苦しい!離せって!」
E「おいおい 落ち着けよ」
C(ん・・?)
サッ
C(何だあれ・・?)
C「おい、誰かいるのか?」
C「ん?ここのドア開いてるな・・おい、誰かいるのか?」
11:
ちょっと中断します
日付が書かれてるのは無視してください・・・
13:
B「ん?おい、Cどこいった?」
A「え?あれ?ほんとだ・・どこに行ったんだアイツ」
D「ま、まさか!怪奇現象に巻き込まれたんじゃあ?!」
B「んなわけないだろ!あいつ、もしかして手柄を独り占めして金も女の子も手に入れようってか?」
B「そんなことさせねぇぞ!」ダッ
A「おいB!・・クソ!先にいっちまいやがった」
E「どうする?追いかけるか?」
A「当たり前だ。廃墟で迷子になっちまったら面倒だしな」
A「追いかけるぞ」
A「しかし広いな・・どこに行ったんだ?おーい!B!C!」
D「なぁ・・・電話とか繋がらないのか?」
A「そうだな・・してみるか」
14:
B「もしもし?Aか?」
A「B!お前先に行きやがって・・・どこにいるんだ?」
B「どっかの部屋の中だ。悪い、俺もムキになって先走ってしまったよ」
A「Cは見つかったのか?」
B「いや、いないんだ。この先に向かったはずなんだけど・・何だこれ?」
A「どうした?」
B「いや・・何か隠し通路みたいなのがあるんだ」
A「そこにCが?ともかく気を付けろよ」
15:
B「こちらB。隠し通路をくぐった」
A「何かあるか?」
B「何の変哲もない部屋だが・・あ!Cがいたぞ!」
A「本当か?!早く連れ戻して来い」
B「わかった。おいC!一人で先に行くな―――」
ドサッ
B「う、うわあああああああああああああ!!」
D「?!何だ!何があったんだ?!」
A「おい!B!どうした?!」
B「Cが・・Cが・・。!? な、何だお前・・?おい何を、う、うわああああああああ!」
ブツッ プープー・・・
16:
A「・・・・切れちまった」
D「ひ、ひいいいい!何があったんだよ!」
E「Bも探すことになるな。隠し扉がある部屋って言ってたな・・・」
A「よし。その部屋を探してBとCを見つけるぞ」
D「な、なぁ!警察に通報した方が・・・」
A「今更そんなことできるか!事情聴取とか面倒なことは嫌だしな!」
D「えぇ・・そんなぁ・・」
17:
A「ここだ!この隠し扉に違いない!」
A「しゃがめば入れるか・・?よし。おい!B!いるのか!返事しろ!」
D「おーい!B!C!いたら返事しろよ!」
D「おわっ!」
ドテッ
E「D!大丈夫か?」
D「あ、あぁ・・何に躓いたんだ?」
D「う、うわああああ!」
A「どうした!・・・・!Cじゃないか!しっかりしろ!C!」
A「・・・・ダメだ、出血が多すぎて意識がない」
E「殺人鬼でもいるのか・・・!?」
D「嫌だあああああああ!もうこんなところに居たくない!うわあああ!」
A「待て!D!追いかけるぞE!」
E「あ、ああ!」
18:
A「D!D!どこにいるんだ?!出てきてくれ!」
E「もしかして・・・BもDもやられてしまったんじゃあ・・?」
A「お前までそんなこと言うのかよ!諦めんな!きっとどこかにいるはずだ!」
ガチャ
A「!! B!無事だったのか!ここはやばい!早くDも見つけて・・」
ドサッ
A「う、うわぁ!Bも・・・殺されたのか!」
E「うっ・・殴打されてるな・・頭から出血がすごいぞ・・・」
A「・・・・!こうなったら警察に通報するしかないな!」
E「ちょっと待てよ!まず警察がここがどこだか分かるのか?!」
A「・・・くそっ!ここからまず出るしかないか!行くぞ!」ダッ
19:
グルル....
E「・・・おい?今何か聞こえなかったか?」
A「放っておけ!まず俺たちがここから出ることが優先だ!」
E「あ、ああ!」
A「よし!ここからなら出られるはずだ!」
ガチャガチャ
A「クソッ!開かない!どうしてだ!?」
E「誰かが俺たちが入った後に鍵を閉めたのか?!」
A「違う・・向こうから何かで開かないようにしてあるんだ!」
A「こうなったら蹴破るしか―」
20:
E「がっ・・かはっ・・・」ドサッ
A「E!?どうした!・・・・何だこいつ・・!」
Aが見たのは二足歩行で歩いている生物だった 
しかしそれは人間でも動物でもなく あきらかに化物とも言える生物だった
ガアアア!
A「ぐっ!腕にかみつきやがった・・!くそ!離せ!」
バタン
A「ちっ・・・何か・・何か抵抗できる物はないのか・・?」
A「! この鉈なら・・・!」
ガアアアア!
A「来やがった!・・・これでも喰らえ!」
Aは必死に謎の化け物を鉈で攻撃した 噛みつかれ足り爪で引っ掻かれたりしても何度も抵抗した
しばらくすると化け物は悲鳴をあげながら逃げ去って行った
A「ハァ・・ハァ・・しかしかなり傷を負ってしまったな・・早くここから出ないと・・」
21:
A「早く・・・Eを病院に連れて行ってやらないと・・」
A「待ってろE・・今この扉をぶち破ってやるからな・・」
Aが鉈で扉を破ろうしたとき、Aの腕に異変が起きていた
A「!?・・・何だこれ・・腕が・・?!」
Aの腕には黒い斑点がたくさん並んでいた それは決して体に良いと思えるものではなかった
A「ちくしょう・・・耐えてくれよ・・俺の体・・!」
何回か扉を鉈で攻撃していく中 黒い斑点が更にAの体を蝕んでいった
徐々に視界がぼやけ、気力も失っていた
A「ぐっ・・もう・・だめだ・・」ドサッ
やがてAは鉈を手放し、その場で倒れこんだ
22:
ズルズル・・ズルズル・・
A(何だ・・誰かが俺を引きずってるのか?)
A(女の子が二人・・?)
???「ほら、さっさと運ぶよ」
???「は、はい!」
A(どうやら俺含んで二人を運んでいるのか・・・)
隣には先に襲撃を受けたEが引きずられており、Eの体にも黒い斑点が覆われていた
Aは声をかけようとするもその気力はなかった
Aの腕も完全に黒い斑点で覆われており、肌も見えない状況だった
A(ああ・・・どうなっちまうんだろうな・・俺・・)
抵抗する間もないままAは静かに瞳を閉じた
23:
数日後...
ペチャ ペチャ
D(何だ・・何か当てられてるのか・・?)
Dが目を開けるとそこはどこにでもある食卓の風景だった
しかし、一般的な家庭でよく見る食事風景とは違っていた
D(何だここは・・・俺は一体・・)
D(そうだ・・確かどこかに隠れてて・・出たところで頭を誰かに殴られて・・)
右の方を見るとポニーテールの髪型をした女性が料理の配膳をしている
逆の左の方を見るとこちらをチラチラと見る短髪の緑髪の女性と、物を投げつけてくるピンクと黒が混ざったロングヘアーをしている女性がいた
正面には長い緑髪をした女性が飲み物を飲みながらゆっくりとしている
24:
???「あ、ようやく起きた?さ、夕食の時間よ」
D「・・・その前に聞きたい・・ここはどこだ・・そしてお前らは」
バンッ
右にいるポニーテールの女性が力強くテーブルをたたいた
???「まずは夕食を食べてよ?おいしいんだから」
???「ほーら、あたしからのプレゼントだよ!とっとと食べな!」ヒュッ
D「うっ・・」ベチャ
???「ちょっと長波!何してるのよ!」
長波「へへー」
25:
???「ふぅ・・・」
正面の女性が溜息を一つ吐くと、唐突に長波という女性の左腕を掴み上げた
長波「ちょっと何すんのさー!夕雲姉ぇ!」
そして左腕をナイフで切り刻んだ
長波「あああ!それはやめてって!ったく!勘弁してよねー!もう!」
切り刻まれた左腕は無残にも落とされた
???「長波姉さま、大丈夫です?」
長波「心配すんなって高波、いつも見てるだろ」
切り落とされても全員平然とした態度で食事をとっている Dとしては気分が悪いものにしか見えないが
D「どうなってんだよ・・?お前ら・・・」
26:
夕雲「どきなさい 風雲」
どうやら左手前から高波 長波 夕雲 風雲と名前があるらしい
夕雲「ごめんなさいね、うちの妹たちが迷惑かけて」
D「あ、あぁ・・」
夕雲「食べる気がないのなら私が食べさせてあげるわ」ヒョイッ
夕雲「さぁ食べるのよ。ほら食べなさい 早く食べなさい 食べなさいよ・・!」
口に入れられた瞬間、先ほどの光景が脳裏に浮かびあがりDは唐突に吐いてしまった
D「うっ・・ゲホ・・!」
風雲「ああ!あの男吐いたわ夕雲姉ぇ!せっかく作ったのに吐いてるわ!」
夕雲「静かにしなさい風雲」
風雲「ああもう!吐いたのなら何が気に入らないか言いなさいよ!」
夕雲「静かにしなさいっていってるでしょ!」
風雲「何よ何よ!!もういいわ!せっかく私が作ったのに吐きやがって!覚えてなさいよ!許さないんだから!」バタン!
29:
D「ハァ・・ハァ・・ゲホッ」
高波「風雲姉さま・・出ていきましたです」
長波「まぁいつもの事だしひょっこり帰ってくるよ」モグモグ
グイッ
D「ひっ!」
夕雲「これは私たちにとって御馳走なの?わかるかしら?」
夕雲「だから吐いてしまったからおしおきしないとね・・」
そう言った後、ナイフを持ち、刃をこちらに向けた
D「やだ・・誰か・・誰かたすけてく―――」
ザシュッ
30:
数か月後...
山道を一台の車が走っていく
???「まだもうちょっと先なの?」
???「ああ、すまない。無理に頼んでしまって」
???「いいのよ別に」
???「しっかし結構荒れてる道ね」
一人は運転をしており、もう一人助手席にいる方の人物は外を眺めている
???「・・・見えてきた」
???「あの屋敷がそうなの?」
31:
キキーッ
車はその場で止まり 助手席に座っていた人物は車から降りてきた
???「ここから一人で行くよ。ここまで乗せてくれてありがとう」
???「帰りはどうするの?」
???「帰りはこっちでなんとかするよ」
???「そっか。じゃあ私はここで失礼するわね」
???「ああ」
車は来た道を戻りながら走り去っていくのを確認した後、助手席にいた人物は屋敷へと足を運ぶ
???「ついにたどり着いたぞ・・」
数分かけて歩くと大きな門にたどり着いた そこで立ち止まり
???「待っててくれ姉さん・・・今助けに行く」
そう呟いた後、門を開き中へと進んでいった
3

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