キン肉マン「問おう。お主が私のマスターか?」back

キン肉マン「問おう。お主が私のマスターか?」


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士郎「あ、あんたは一体......」
キン肉マン「私はキン肉マン星第58代大王キン肉マン!」
士郎(なんか変なのが出てきた......)
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2: 以下、
そもそもどういうつながりで現れたんだよwwwwwww
3: 以下、
キン肉マンはネメシス戦前
基本的には凛ルート
初カキコなんでつまらなくても荒らしちゃいやよん
4: 以下、
キン肉マン「そこの男。私のマスターを倒したければまずは私が相手になろう......」
ランサー「7人目のサーヴァントか......気の乗らねぇ仕事だったが面白くなってきたじゃねぇか......」
ランサー「得物を持てよそのくらいは待ってやる......」
キン肉マン「私は戦いに道具は使わない。この鍛え上げた肉体が私の最大にして最強の武器だからな」
5: 以下、
ランサー「ほう......武器を持たない英霊か。となるとアサシンかバーサーカーのクラスってとこか」
ランサー(流石にあの体躯と接近戦はしたくねぇな......)
ランサー「ならここはいきなりだがコイツを使わせてもらうとしよう......」
ランサー「ゲイ・ボルグ!」ズビュンッ
キン肉マン「ふん!あまいわ!この距離でそんな直線的な攻撃。かわすのはわけないわい!」
6: 以下、
ランサー「あまいのは......どっちだろうな」ヒュン
キン肉マン「な、何ぃ!槍が急に曲がってコッチに飛んで来......ってうわあぁぁぁぁぁ!!逃げても逃げても追いかけてくるではないか!」
キン肉マン「うぎゃぁぁぁぁぁ!!」
ズドォォォォン?
士郎「お、オイ!もうやられちゃったっていうのかよ!」
ランサー「......ふん。最初はいい闘気を感じると思ったが案外拍子抜けだったな......」パシッ
キン肉マン「おーイタタタ......あやうくやられるとこだったわい......」ムク
7: 以下、
これは期待せざるをえない
8: 以下、
ランサー「な、何ぃ!あの一撃をかわしただと......!一体どうやって......?」
キン肉マン「いやーわしももうダメかと思ったんじゃが寸前で石ころに躓いて転んでの。紙一重でよけることができたんじゃわい」ニシシ
ランサー「バ、バカな......!この俺の必殺の一撃がそんなアホみたいな理由で......!」ガクッ
ランサー「......チッ。帰還命令か......まあいいテメェは近い内に俺が必ず倒す。」
ランサー「その時まで......せいぜいやられんなよ」シュン...
9: 以下、
士郎「ひ、退いていった......」
キン肉マン「さて、とりあえず.....大丈夫かマスター?名前は?」
士郎「あ、ああ......俺は衛宮士郎だ」
キン肉マン「そうか。ではこれからは士郎と呼ばせてもらおう。マスターというのはどうにも堅っ苦しくていかん」
士郎「別にそれはいいけど...それよりアンタ達は一体......?」
キン肉マン「ああ.....どうやらわしもお主も正規の魔術師とサーヴァントではないようじゃから説明せねばなるまい......!」
士郎「......?どうした?」
10: 以下、
キン肉マン「新手だ。すまんが説明は後じゃ」
キン肉マン「私は少し様子を見てくるから士郎はここにおってくれい」ダッ
士郎「あ、オイ!だからさっきからサーヴァントとかマスターとか一体何なんだよ!」
士郎「......行っちまった」
士郎「ったく......何なんだ一体......?」
士郎「それに学校で俺を助けてくれた.....アレは一体誰だったんだ......?」
キン肉マン「うぎゃぁぁぁぁぁ!!」
士郎「な、何だ!」
キン肉マン「し、士郎!助けてくれぇぇぇぇぇい!!」ダダダダッ?
12: 以下、
士郎「オ、オイ!一体どうした......って臭ッ!!コイツ漏らしてやがる!!」
キン肉マン「超人レスリングでは凶器を使う者はおっても弓矢なんて使うものはおらんかったから遠距離戦は苦手なんじゃー!」
凛「ふーん つまりそういう訳ね。素人のマスターさん」
凛「とりあえずこんばんは 衛宮くん」
士郎「お、お前は......遠坂!」
13: 以下、
......
凛「それにしても......よくそのへっぽこサーヴァントでランサーを撃退できたわね」
キン肉マン「いやーそれほどでも」
士郎「褒められてないぞ......別に」
士郎「それより遠坂。一体何なんだこの戦いは......?」
凛「そうね。簡単に言うとあなたは聖杯戦争という魔術師同士の殺し合いに巻き込まれたの」
凛「私もその一人。そのサーヴァントは聖杯戦争を勝ち残るための聖杯が与えた使い魔と考えなさい」
14: 以下、
凛「過去だろうが現代だろうが、伝説上の英雄を引っ張ってきたものがサーヴァント」
凛「そして、その令呪はサーヴァントに対する絶対命令権なの。ただし三回しか使えないから注意して」
士郎・キン肉マン「へぇ?。そうなのか」
凛「いや...何で英霊のあなたまで知らないのよ」
凛「召喚される前に聖杯戦争の知識は得ているはずでしょ?」
15: 以下、
キン肉マン「いやーそれが何故か、わしにはマスターとサーヴァントが組んで聖杯を求めて争うということくらいの知識しかなくてのう」
キン肉マン「この世界はワシらの世界のは別の世界のようじゃしもしかしたらそのせいで何らかの不具合が発生したのかもしれんの」
士郎「別の世界だって!?聖杯は別の世界の英雄も呼び出すっていうのかよ!?」
凛「いえ......普通はそんなことありえないわ」
凛「でもまあ、衛宮くんはまだ魔術師として未熟なようだし。へっぽこマスターの衛宮くんのへっぽこな召喚によって偶然別世界の扉が開かれあなたにふさわしいへっぽこサーヴァントが呼び出されたのかもね」
士郎「さっきからへっぽこへっぽこうるさいなぁ......」
凛「事実でしょ。......ま、詳しくは聖杯戦争を監督してる奴に聞きなさい」
16: 以下、
言峰から説明受けた後
......
士郎「遠坂は何か聖杯で叶えたい願いとかあるのか?」
凛「ないわ。聖杯戦争で優勝することが私の目的であって聖杯が欲しくて参加したわけじゃないもの」
士郎「ふーん。そっか......キン肉マンお前は?」
キン肉マン「わしは......そうじゃのう」
キン肉マン「特にはないが本当に聖杯が何でも叶えてくれるんなら特上牛丼百人前でも頼もうかのう!」ジュルリ
凛「あんた.....もう少しマシな願いないわけ?仮にも王様でしょ?信じがたいけど.....」
凛「もっと国民のために使うとかさあ.....?」
17: 以下、
キン肉マン「それは.....まあ、私の世界にも未だ多くの問題はあるがそれを聖杯で解決しても仕方あるまい」
キン肉マン「そんな魔法のような力で解決したところでそこに住むもの達が変わらなければ必ずまた同じことを繰り返す」
キン肉マン「全てのものがよりよい世界を作るため自分達の力で問題を解決して初めて次の世代に繋がるというのが私の考えだ」
凛「へぇ......けっこう真面目に考えてるんだ.....意外」
凛「そういえば結局アンタのクラスって何なの?」
キン肉マン「私か?私のクラスはどうやらバーサーカーらしい」
キン肉マン「残虐超人みたいであんまりいい気分じゃないがの」
凛「バーサーカーね.....そのわりには狂化してないみたいだけど......まあ、別世界から召喚されたことに比べれば大した問題でもないか」
19: 以下、
凛「さて、二人ともこれで聖杯戦争のルールは分かったでしょうしここで別れましょ」
凛「私たちは敵同士なんだし、もう馴れ合う意味もない」
凛「今日は見逃してあげるけど明日からは容赦しないから」
士郎「俺は別に遠坂と戦うつもりもないけどな」
キン肉マン「わたしもだ」
凛「アンタ達ねぇ......よくその程度の実力でそんなあまいことが言えるわね......」
アーチャー「凛。倒せる相手は今の内に倒しておくべきだと思うが?」
20: 以下、
凛「うっさいわね。へなちょこマスターにへなちょこサーヴァント」
凛「いつでも倒せるなら他のサーヴァントに見られている可能性もある今わざわざへなちょこを倒すために手の内を見せるべきではないでしょ」
士郎「......なんか酷い言われようだな俺達」
アーチャー「ふん。まあ今はそういうことにしておこう」
イリヤ「お話は終わり?」
21: 以下、
イリヤ「こんばんは お兄ちゃん」
イリヤ「そして、はじめまして凛 私はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン」
凛「アインツベルン......!」
キン肉マン「ひえぇぇぇ??!!なんじゃあの後ろにおるおっかなそうなのは!!」
凛「......まずいわね。あのサーヴァント、私たちが力を合わせてもとても勝てる相手じゃないわ」
凛「私達がなんとか時間を稼ぐからはやくあなた達は逃げなさい」
士郎「時間を稼ぐって......遠坂達は大丈夫なのかよ!?」
22: 以下、
凛「さあ......正直あれ相手にいくら持つかは分からない」
凛「だから私たちも隙を見て逃げるからあなたたちも死ぬ気で逃げなさいよ」
凛「せっかく助けて上げたのにその日の内に殺されたら承知しないから......」ボソッ
23: 以下、
イリヤ「相談は終わり?」
イリヤ「じゃあ殺すね。やっちゃえセイバー」
セイバー「了解した」グオオオッ
凛「アーチャー!気合い入れていくわよ!」
アーチャー「やれやれ......初日から最悪の相手とぶつかることになろうとはな!」ダンッ
25: 以下、
あ、狂化してないからヘラクレス喋るよ
口調は完全想像
たいころか何かで喋ってたらしいけどフェイトはアニメしか知らないから許して
28: 以下、
ガキィンッ
キィンッ
ギリギリ
アーチャー「ぐっ......流石に白兵戦では部が悪いか......」ギリギリ
イリヤ「その程度?セイバーそんな英霊早く潰しちゃって」
セイバー「ハァァァ!!」ゴオッ
ズドォォォンッ
アーチャー「あまい!」ズビュンッ
凛「とった!」
セイバー「おそい」クルッ
アーチャー「何!?」
ズシャッ
アーチャー「ぐあっ!」
30: 以下、
アーチャー(ぐっ......なんという豪快かつ鮮やか......それでいて隙のない剣撃......!)
アーチャー(まさかセイバーとして召喚されたヘラクレスがこれほどとはな......)
セイバー「終わりだ......」
凛「アーチャー戻って!」
ズガァァァンッ!!
セイバー「霊体になって逃げたか......」
イリヤ「あ?あ。凛のサーヴァントよっわ?い」
イリヤ「じゃあサーヴァントもいなくなったことだし......凛を殺しなさいセイバー」
セイバー「人間を手にかけるのは少々忍びないがこれも戦争......悪く思うな」ズウンッ
凛「くっ......」
士郎「遠坂!!」バッ
士郎(ダメだ......やられる......!)
ズドォォォンッ
士郎(ッ............)
士郎(............?)
32: 以下、
キン肉マン「大丈夫か?......二人とも」グググッ
士郎「キン肉マン!」
イリヤ「嘘......セイバーとまともに張り合うなんて」
キン肉マン「残虐超人や悪魔超人の中には全身が凶器の超人もおったからのう......」
キン肉マン「先ほどアーチャーの弓矢には流石に不覚を取ったが......何の仕掛けもない剣くらいならほとんどいつもと同じ様に戦えるわい!」グググッ
凛「すごい......あのセイバーを力で押し返してる......」
キン肉マン「それとイリヤといったかの......女の子がそんな過激な発言をするもんじゃないぜ」
イリヤ「......! 何やってんのセイバー!はやくソイツを殺して!」
33: 以下、
セイバー(肉弾戦では部が悪い......)ザッ
セイバー(ならばここはセイバーらしく剣術よりの戦いかたを続けるべきだな......)ズウン
キン肉マン(肉弾戦では勝てないと踏んでもう剣を使った戦闘スタイルに集中したか......まあ剣道初段空手三段とも言うしの......)
キン肉マン(とりあえずあの巨大な剣を持たれたままではかけられる技も限られる)
キン肉マン「ならばここは......!」ダッ
キン肉マン「師匠直伝カメハメ52の関節技の一つ!脇固め!!」ガシッ
34: 以下、
セイバー「ぐおお......」グググッ
凛「うまい!あれなら腕をしっかりとロックアップしてるから剣で脱出することもできない!」
イリヤ「セイバー!あなたの力はそんなものなの!そんな技早く抜け出しちゃいなさい!」
セイバー「ガアアアアッ!!」バッ!!
士郎「抜けられた!!」
キン肉マン「ならば!トリプル・ビーフ・ケーキ第二の爆弾!ゴリー・エスペシャル!!」ゴッ
セイバー「な、何!?」
キン肉マン「まだまだ!カンガルー・クラッチ!!」
セイバー「ぐあぁぁぁぁ!!」
35: 以下、
士郎「すごいぞキン肉マン!あんなに強力な関節技をいくつも持っているなんて!!」
凛「いや、それだけじゃないわ」
凛「キン肉マンは技から逃れようとするセイバーの動きを常に先読みして次の技を出している。技の一つ一つでセイバーの動きをコントロールしているのよ」
凛「でなければあんなに簡単に技が決まったりはしない」
セイバー「うおおおおお!!」バッ!!
36: 以下、
イリヤ「ふん!だから何だっていうのよ!」
イリヤ「いくらキン肉マンの関節技が強力といってもそれはあくまで試合の中で!」
イリヤ「そんな地味な技じゃいくら食らったって私のセイバーを殺すことはできないんだから!!」
キン肉マン「いや、私の狙いは関節技でセイバーを倒すことではない」
イリヤ「え?」
セイバー「ぐっ......これは...!」フラッ
38: 以下、
士郎「そうか!キン肉マンの狙いはセイバーの体力を奪うこと!」
キン肉マン「関節技から抜け出すには自分が思っている以上に多くの体力を消耗するだろう」
キン肉マン「そして、体力が減って動きが鈍ってる今ならっ!」バキッ!!
セイバー「しまった!剣が!」
キン肉マン「大技も決められる!!」バアアアンッ!!
セイバー「こ、これは......?」ギューンギューン
39: 以下、
凛「セイバーを......ブリッジではね上げている?」
イリヤ「何やってるのよセイバー!そのくらい脱出するのは簡単でしょ!」
セイバー「わ、わたしもそうしたいのはやまやまだがこの技......はね上げられる度に力が抜けていく......!」
イリヤ「な、何ですって!?」
キン肉マン「セイバー。戦いかたは全く違えどお主の力量は賞賛に値する」
キン肉マン「だからこそお主には私の最大の技をお見せしよう」
キン肉マン「これぞ......キン肉族三大奥義!!」
キン肉マン「マッスル・スパァァァァク!!」
ズガァァァァァァァン!!!
40: 以下、
.......
.............
セイバー「かっ.......は.....!」ゴフッ
イリヤ「嘘......セイバーが一撃で......」
士郎「つ......強い...!」
キン肉マン「勝負はついた。今日のところは退いてくれ」
セイバー「......」ピクッ
イリヤ(ふん。それでセイバーを倒したつもり?例え今の攻撃で殺したとしてもセイバーにはあと11個の命があるのよ)
セイバー(い、今のうちに剣を......)ググッ
イリヤ(さあ、セイバー。早くこのムカつくサーヴァントを殺しなさい)
凛「......!キン肉マン!後ろよ!セイバーはまだ生きてる!」
イリヤ「もう遅い!」
41: 以下、
ドスン
セイバー「な....!体が......動かない.....!」
イリヤ「ど......どうしたっていうのよ!セイバー!」
イリヤ「あなたはまだ少なくとも11回は復活できるはずでしょ!?」
凛(復活......?)
凛(セイバーは死んでも復活する力を持っているの......?)
凛(復活......12個の命......、そして、あの脅威的な身体能力......)
凛(そうか......!セイバーの正体はギリシャ神話の大英雄ヘラクレス!!)
凛(まさかあのヘラクレスをセイバーのクラスで召喚するとは......とんでもないわねアインツベルン)
凛(それにしても驚きなのはそのヘラクレスをいとも容易く倒したキン肉マン)
凛(あいつただのへなちょこサーヴァントじゃなかったの......?)
42: 以下、
キン肉マン「甦る......というのはよく分からんが私はそもそもセイバーを殺してなどいない」
キン肉マン「マッスル・スパークとは相手を決して殺すことなく、その上で決まった瞬間確実な勝利を決定づける究極の峰打ち技」
キン肉マン「相手を殺すためではなく敬意を抱かせ戦いのあとには相互理解へと導くことこそこの技の真髄」
43: 以下、
イリヤ「ふん。だから何だっていうのよ!そんな技でセイバーを無力化できると思ったら大間違いなんだから!」
イリヤ「令呪をもって命ずる......!」
イリヤ「セイバー!自害しなさい!」
セイバー「ガアアアアッ」グサッ
士郎「自分で自分を殺した......!?」
キン肉マン「バカな!?完全に体の動きは封じたはず!?」
凛「令呪にはサーヴァントに命令を聞かせるためのある種のブースト効果もあるのよ!」
イリヤ「そう。そして一度死んだことでセイバーは宝具で甦り体も元の万全な状態に戻るわ」
イリヤ「じゃあ今度こそセイバー......あいつらを殺しなさい」
44: 以下、
セイバー「イリヤ。悪いがそれはできない」
イリヤ「な......!?」
凛「え......!?」
イリヤ「セイバー!それはどういう意味!?私の命令が聞けないっていうの!?」
セイバー「いや、私のマスターはイリヤだ。イリヤを裏切るつもりはない」
セイバー「だが今の一撃で悟った」
セイバー「今の私ではこの男に勝てない......」
45: 以下、
セイバー「いや......正確には令呪をフルに使えば勝てないこともないかもしれないがまだ始まったばかりの聖杯戦争で令呪を無闇に消費するのは得策とは言えないだろう」
イリヤ「う......それは」
セイバー「この身にかけて誓う。次こそは必ず勝つと」
セイバー「だから今はこのまま退こう」
イリヤ「......分かったわ」
セイバー「キン肉マン。今日のところは私の負けだ。」
セイバー「だが次こそは必ずお前を倒す」
セイバー「その時は......また私と戦ってくれるな?」
キン肉マン「ああ!いつでも来い何度でも相手になってやる!」
46: 以下、
ズズゥン?
ズズゥン……?
凛「ふぅ?。た、助かった?」
凛「一日目からあんなのと戦って生き残れたのは奇跡ね」
士郎「キン肉マン大丈夫か.....?」
グゥゥゥギュルルルー
士郎「......?」
キン肉マン「は......腹へったのう?」
士郎・凛「ズコーーッッ!!」
47: 以下、
.......
...............
キン肉マン「いやーこの世界にも吉野屋があってよかったわい」バクバク
士郎「英霊も腹って減るんだな......」モグモグ
凛「減らないわよ普通は。士郎が魔術師として未熟だから魔力の消費を抑えるために食事が必要なんでしょ」モグモグ
士郎「え......じゃあ俺のせいでステータス下がってたりしてるのか?」
キン肉マン「いや、わしは戦いで魔力を消費するような技は使わんからの......」
キン肉マン「現界できる最低限の魔力さえあれば戦闘力が落ちることはないようじゃ。宝具も戦闘用じゃないしの」
49: 以下、
凛「ふーん。クラスとの相性の差は大きいけれど良ければセイバーすら倒せる戦闘力で魔力消費量もかなり少なめのサーヴァントか......」
凛「最初はへなちょこサーヴァントだと思ってたけど案外キン肉マンは士郎に最も適したサーヴァントなのかもね」
凛「そういえば士郎は他のマスターが学校に結界を張っているのは知ってるの?」
士郎「ん?ああ。何か学校で違和感を感じると思ったら結界が張られていたせいか」
キン肉マン「無関係のものたちまで巻き込もうとはけしからん奴じゃのう」
凛「ええ......私も土地の管理者としてほおっては置けないわ」
凛「それで提案なんだけどそいつとバーサーカーを倒すまでの間私たちと手を組まない?」
51: 以下、
......衛宮邸
士郎「基本骨子、解明...構成材質....解明.....基本骨子変更.....構成材質、補.....」
キン肉マン「何をしとるんじゃ?」ヒョイ
士郎「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」パリン
キン肉マン「何じゃ急に大声だして.....」
士郎「いや、大丈夫.....訓練してただけだから.....」
士郎「ああ......それにしてもまた失敗か」ガサガサ
キン肉マン「訓練?あんなことがあった日にもか?」
52: 以下、
バサカじゃなくてセイバーだろ
53: 以下、
基本骨子とキン肉マンが混ざってキン骨マンに空目した
54: 以下、
士郎「まあ、日課みたいなもんだからな」
士郎「俺はまだまだ未熟だからその分練習だけはきちんとこなさないと.....」
士郎「今日だって俺は何もできなかった」
士郎「だから強くならなくちゃいけないんだ......もしもの時俺一人の力でみんなを守れるくらい......!」
キン肉マン「そういえば神父と火事がどうとか言っていたな.....それと何か関係があるのか?」
士郎「ああ.....俺が子供のころものすごくでかい火事があったんだ」
士郎「回りは炎と死体ばかり.....俺は助けを呼ぶ人達を見捨てて......親父に拾われて.....そして、今生きている」
士郎「だから俺は見捨てた分残りの人生を使ってたくさんの人を助けないといけないんだ.....」
キン肉マン「......士郎」
55: 以下、
あ、本当だ。セイバーだった
やらかした
士郎「なんてな......本当はただ羨ましかったんだ」
士郎「死にかけた俺を見つけた親父の顔があまりにも嬉しそうで.....そんな風に生きられたらどんなにいいかって.....」
キン肉マン「......士郎の考え方は間違ってはいない」
キン肉マン「理由がどうであれ困っている人を助けたいという気持ちは美しいものだ」
キン肉マン「だが人を助けたいのならこれだけは覚えていてほしい」
キン肉マン「人を助けるのと自分を犠牲にするのは違う」
士郎「......!」
56: 以下、
キン肉マン「それにな......お主、いや英霊であっても人ひとりだけが犠牲になったところでできることなんて限られている」
キン肉マン「だからな士郎......もし自分では手に負えない問題が出てきたらその時は他の者に助けてもらえ」
キン肉マン「その代わり自分ができることはみんなの分までやるんだ」
キン肉マン「各々が自分にできることをやり、力を合わせる.....そうすれば一人でやるよりずっと多くの人達......いや世界中の人間だって救えるさ」
キン肉マン「私たちの世界ではそこから生まれる力を友情パワーと呼んでいる」
57: 以下、
キン肉マン「忘れるなよ士郎。お主は一人ではない」
キン肉マン「私や凛、アーチャーだってついているんだからな」
士郎「......ありがとうキン肉マン」
士郎「いいやつなんだな......お前」
キン肉マン「これでも大王の前はスーパーヒーローをやっていたからな」
士郎「へぇ......じゃあ今度はアンタの話を聞かせてくれないかキン肉マン?」
キン肉マン「それは別に構わんが......長くなるぞ」
士郎「ああ.....聞かせてくれ」
58: 以下、
とりあえずこれ以降はセイバーというかキン肉マンの出番自体そんなないから士郎がキャスターに連れ去られた所までカット
60: 以下、
......
..............
柳洞寺前
キン肉マン「ここに士郎が......」
キン肉マン「やい!そこのお前!何者じゃい!!」
アサシン「私はアサシンのサーヴァント 佐々木小次郎」
キン肉マン「さ、佐々木小次郎じゃと!?...巌流島の!?」
アサシン「ほう......我が伝承を知っているのか」
キン肉マン「まさか本物に出会えるとはのう......本来ならサインの一つでも貰いたいところじゃが今は士郎を助け出すことが先決。お主の相手をしている暇はない」
アサシン「ふっ......ならばここを押し通ってみよ」
キン肉マン「言われなくとも!」ダッ
61: 以下、
....
........
柳洞寺
キャスター「フフ......あなたのバーサーカーは貰ってあげるわ」
キャスター「あのセイバーをも退けたバーサーカーを手駒にできれば私たちの勝利は確実......」
士郎「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
ズドドドドドンッ!!
キャスター「ぐっ.......アサシンは何をやっていたの!」
士郎「どうしてお前が.......!」
アーチャー「気にするな......ただの通りすがりだ」
62: 以下、
.......
...........
柳洞寺前
アサシン「どうした......?押し通るのではなかったのか?」
キン肉マン(ぐっ......流石は佐々木小次郎。ネプチューンマンの居合い切りボンバーを彷彿とさせる鋭さとスピードだぜ)
キン肉マン(剣の技量においてはセイバーよりも上か......)
キン肉マン(どうやら無視して先に進める相手じゃなさそうだぜ......)
アサシン(ふむ......もう7度は首を落としたと思ったのだが今だ健在か)
63: 以下、
アサシン(こうまで続くとまぐれでもないな......)
アサシン(なるほど......見た目によらず大した武士だ......)
アサシン(しかし、このままではラチが明かないのも事実......)
アサシン(ならば我が秘剣を使うとしよう)
キン肉マン(ぬ......?何だ雰囲気が......?)
アサシン「秘剣」
アサシン「燕返し」
64: 以下、
キュィィィィン
キン肉マン「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」ゴロゴロゴロ
ドスン!
アサシン「凌いだな。我が秘剣を」
キン肉マン「ぎゃーー!!ケツが割れた???っ!!」
アサシン「それは元からであろう......」
キン肉マン「ぐっ......い、今の剣は......?」
65: 以下、
アサシン「なに そう大した芸ではない。偶さか燕を斬ろうと思いつき身についただけのものだ」
アサシン「しかし連中は素早くてな。事を成したければ一呼吸の内に重ねなければならなかった」
アサシン「そのような真似は人の業ではない」
アサシン「だが生憎と、他にやることもなかったんでな。一念鬼神に通じるというやつだ。気が付けばこの通りよ」
キン肉マン「お主けっこう酷いことするのう......」
67: 以下、
......
アーチャー「さらばだ 理想を抱いて溺死しろ」
キン肉マン「士郎!」
アサシン「全力を挙げてやつらを見逃すんだ!!」
とりあえずこのあともキン肉マンの出番があんまりないので飛ばします
今さらだがセイバールート本筋にしときゃよかったかも
68: 以下、
......学校
慎二「ちっ違う 違う!僕じゃない!」
凛「さぁ!アンタのサーヴァントを仕留めたのはどんなサーヴァントだったのよ!」
慎二「知るもんかマヌケ!!」
慎二「怯えるのはお前たちの方だぞ。次アイツに狙われるのはお前たちなんだからな!」ダダッ
キン肉マン「......いい加減に......しろ!」
バキィ!
慎二「ぐへぇ!」バタン!
70: 以下、
士郎「......!キン肉マン!?」
慎二「な......!?僕にはもうサーヴァントはいないんだぞ!抵抗できない人間に暴力を奮うなんてそれが英霊のすることか!」
キン肉マン「そうだな私は人間に危害を加える気はない」
キン肉マン「だが......おしおきはするぞ」
71: 以下、
慎二「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!!」
キン肉マン「反省せんかーー!!!」コブラツイストー
慎二「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
慎二「お、オイ衛宮!コイツはお前のサーヴァントだろ!は、早く止めさせろ!!」
凛「いい?もう一度聞くわよ。あなたのサーヴァントを殺したサーヴァントとマスターは一体どんなやつだったの?」
慎二「だ、誰が言うか!僕をこんな目にあわせてただで済むと思うなよ!!」
慎二「せ、せいぜい姿の見えないマスターに怯えて過ごすがいいさ!」
キン肉マン「まだ反省しないかーー!!!」ロメロスペシャルー
慎二「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!わ、分かった!言うよ!言えばいいんだろ!!葛木だよ!アイツがキャスターのマスターだったんだ!!」
凛「葛木ですって!?」
72: 以下、
......
............
凛「というわけで今からここで葛木を待ち伏せするわよ」
士郎「待ち伏せって......葛木がマスターじゃなかったらどうするつもりだよ?」
士郎「慎二が嘘をついたとも限らないんだぞ」
凛「分かっているわよ。だからまずは軽いガンドを打って様子を見るわ」
凛「それなら仮に葛木先生が一般人でも二日風邪で寝込む程度だし」
士郎「それじゃあ葛木がマスターならそのまま戦闘になるじゃないか」
73: 以下、
凛「何言ってんの?そっちのほうがむしろ好都合......っと来たわね。静かに.....」
葛木「......」テクテク
凛「仕掛けるわよ......」ガントバキューン
カサバコーンッ
葛木「お前の言う通り獲物が釣れたな......」
キャスター「......」フッ
74: 以下、
士郎「オイ!どこが軽いガンドだ!おもいっきり傘燃えてるじゃないか!」
凛「言ってる場合じゃないでしょ!本当にマスターだったんだからいいじゃない!」
葛木「遠坂に衛宮か。間桐だけではなくお前たちまでマスターとはな。魔術師とはいえ因果な人生だ」
......
............
葛木「?から私はお前たちの戦いに何の責任も負わないし、お前たちも私の命に責任を負う必要はない」
葛木「では好きにしろキャスター」
キン肉マン「ううむ......。男として女に手を出すわけにもいかんし、だからといって人間に手をあげるのも正義超人としてはイカンからのう......」
凛「何言ってんの!葛木はキャスターが他の人間を犠牲にしているのを黙認しているんだから遠慮せずおしおきしちゃいなさい!」
キン肉マン「そ、そうか。では......」ザッ
75: 以下、
キン肉マン「悪いが少し眠ってもらう!」バシュッ
パシッ
キン肉マン「......な!?」
士郎「......え!?」
凛「嘘!?」
葛木「侮ったなバーサーカー!」
ドンッ
ゴウッ
バシュッ
キン肉マン「え!?あ、いや!?ち、ちょっとまっ......!?」
ズドォォォォォンッ
キン肉マン「うぎゃぁぁぁぁぁ!!」
ドンガラガッシャーンッ
76: 以下、
士郎「う、嘘だろ!?」
葛木「マスターの役割は後方支援と決めつけるのは良いがな、例外は常に存在する」
葛木「私の様に前に出るしか脳がないマスターもいるという事だ」
凛「ふん!要は近付かれる前に倒せばいいんでしょ!」ホウセキドーン
葛木「......」ヒュン
ドス
凛「きゃあ!」
ズガン
凛「......う」ガク
士郎「遠坂!」
ガス
士郎「......!がっ......!」
ズサササー
士郎「ぐっ…ここで俺が倒れたら遠坂が死ぬ。それはダメだ」
77: 以下、
士郎「武器だ 戦うための武器がいる」
士郎「アイツが持っていたような強い武器が…!」
士郎「トレース」
士郎「オン」カイロバチバチ
士郎「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ギャン
ズギャン
ジャキン
ドゴンッ
葛木「......」テカラシュッケツ
キン肉マン「うおぉぉぉぉぉ!復活!!」ガラガラ?
葛木「......」
葛木「ここは退くぞキャスター」
キャスター「わかりました」シュン
78: 以下、
......
...........
アーチャー「数日もすれば回復する。身体が戻る頃には以前よりはマシな魔術師になっているだろうさ」
キン肉マン「やけに詳しいのうアーチャー......」
アーチャー「昔似たような経験があってな......」
キン肉マン「.......」
アーチャー「さて、本来ならこんなところに長居はしたくないのだが......」
アーチャー「剣を持って道場に来い衛宮士郎」
士郎「お前が剣を教えてくれるっていうのかよ......?」
アーチャー「そういうことだ。この中でまともに剣を教えられるのはどうやら私だけのようだからな」
アーチャー「もちろん私だってこんなことはしたくないがこれ以上凛に令呪を無駄遣いされるわけにもいかんのでな」
士郎「遠坂が......!」
80: 以下、
......道場
アーチャー「衛宮士郎始めに言っておくが私はお前が嫌いだ」
士郎「俺だって嫌いさ」
アーチャー「だろうな.....だからお互いのためにもこういうのはこれっきりにしよう」
アーチャー「今晩で私の技術をお前に叩き込む」
アーチャー「言っておくが体が不調だからといって手加減はしないぞ」
士郎「望むところだ......!」
81: 以下、
......
............
凛「デートしましょ!」
士郎「えぇぇぇぇぇぇ!!」
士郎「いや...ちょ......デートって...何をいきなり......」
士郎(ていうか...つい3時間前くらいまでアーチャーにしごかれてたの知ってるだろ......)
士郎「......と、というかどこに行くって言うんだよ」
凛「そりゃあ、楽しいところに決まっているじゃない」
キン肉マン「ぬ.....?牛丼屋かプロレス会場か...?」
凛「んなわけないでしょ!!」
82: 以下、
デート中
......
............
凛「身体の調子よさそうじゃない。よかった…」
士郎「しかし、何だって今日はデートなんて......?」
凛「何でって…ただの気まぐれよ」
凛「別にいいでしょ......」
士郎「たしかに、今日は楽しかった」
凛「でしょう?」
士郎「ありがとう」
凛「な、なに勘違いしてるのよ!私は別に士郎を気遣ったわけじゃなくて…」
83: 以下、
キン肉マン「うんうん。青春しとるのぉ?わしもビビンバとの馴れ初めを思い出すわい」
士郎「は......?」
凛「え......?」
凛「な...ち、ちょっとアンタもしかして彼女いるの......?」
キン肉マン「うむ?彼女というか妻じゃな。一年ほど前に祝言を挙げた」
凛「嘘!アンタ既婚者だったの!?信じられない......!」
キン肉マン「失礼じゃのう!こう見えてもわしはマスクを外したらけっこうイケメンなんじゃぞ!」
凛「え!?嘘!見せて!見せて!」
キン肉マン「ダメじゃダメじゃ!キン肉族のオキテで他人に素顔を見せた場合わしは死なねばならん!」
士郎「何なんだそのオキテは......」
84: 以下、
......
凛「外の様子が......!」
ズシャーンドーン
ケッカイハツドウ
凛「アーチャーと繋がらない。閉じ込められた!」
ワラワラ
キン肉マン「な、何じゃあ!変なのがたくさん出てきおったぞ!!」
凛「キャスターの使い魔......!」
キャスター「やめておきなさい......私の結界内で戦っても魔力を消耗するだけよ」フッ
キャスター「こっちには人質もいることだしね......」
士郎「藤ねぇ!!」
キン肉マン「人を超えた力を持ちながら何の力も持たぬ一般人を利用するとは......恥を知れ!」
85: 以下、
キャスター「黙りなさいバーサーカー!」バシュッバシュッ
ドゴーンドゴーン
キン肉マン「うわわわわ!怖い怖いっ!」ダダダッ
キャスター「フフ......バーサーカー確かにあなたは強いけれど こう空を飛ばれちゃ反撃のしようがないでしょう......」
キャスター「今の私ならバーサーカーを倒すことは簡単だけど もしマスター共々私に従ってくれるのならこれ以上の荒事はやめてあげる」
士郎「断る。俺はお前みたいなヤツを止めるために戦うって決めたんだ。だからお前には従えない」
士郎「でも藤ねぇを無事に返してくれるっていうなら俺は令呪を差し出す」
凛「!?」
キン肉マン「!」
キャスター「......!」
86: 以下、
キャスター「そう......じゃあ遠慮なく頂くわ」
キャスター「腕ごとね......」
凛「駄目よ!士郎!」
凛「自分が何を言ってるのか分かってるの!?」
凛「そこまでして他人を助ける必要なんてないでしょ!?」
士郎「ある!片腕で藤ねぇが助かるのならそんなの考えるまでもない!」
88: 以下、
キン肉マン(ぐっ......どうする?)
キン肉マン(このままでは士郎の左腕が切り落とされてしまう......かといって下手にキャスターを攻撃すれば大河が......)
キン肉マン(分の悪いかけだが......やるしかない!)ダッ
キャスター「それじゃあ......せめてできるだけ綺麗に切り落としてあげるわ!」フラ
凛「士郎!」
士郎(これで藤ねぇは......!)
グサ
キン肉マン「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
士郎「キン肉マン!?」
キャスター「バーサーカーがぼうやを庇った!?」
キャスター「くっ......あともう少しのところでじゃまを......」
キャスター「でもこれで私がバーサーカーのマスターよ」
キャスター「さあ、バーサーカー。もうめんどうだから二人とも殺してしまいなさい!」
90: 以下、
キン肉マン「か、体が勝手に......」
キン肉マン「ぐっ.....士郎!凛!逃げるんだ!」ザッ
士郎「キン肉マン......ってうわ!」ガシッ
キン肉マン(な.....この技のしかけはキン肉バスター)
キン肉マン「マズイ!早く抜け出すんだ士郎!」
キン肉マン「人間の身で私の48の殺人技は耐えられんぞー!!」バッ
91: 以下、
キン肉マン(もう時間がない!早く来てくれ......!)
アーチャー「ふん。せっかく私が剣を教えてやったのにその日の内に殺されては流石に不愉快だ」ドシュゥ!
ズバシュンッ
キン肉マン「うわぁぁぁぁぁぁ!?」
士郎「うおぉぉぉぉぉぉぉ!?」
アーチャー「面目ない。結界を破るのに手間取った」
凛「遅い!」
キン肉マン(来てくれたか......!)
キャスター「チッ......逃げられるわね」
キャスター「......まあ、いいわ。バーサーカーを手に入れた以上私の勝利は決まったようなものだもの」
キン肉マン(良かった......とりあえずは全員無事で済んだのう......)
94: 以下、
......教会
キン肉マン「ぐっ......」
キャスター「無駄よ。いくらあなたが拒み続けてもサーヴァントとして作られた体は抗えない」
キャスター「令呪が少しずつ侵食しているのが判るでしょう?もう降参して素直になっ......」
グゥ?
キャスター「......?」
キン肉マン「いや?すまんが腹が減ったんで牛丼買ってきてくれんかの?」
キャスター「ガクッ!!」
95: 以下、
キャスター「何言ってんのよ!あなたには私から現界には十分すぎる程の魔力が送られてるのよ!!腹が減るわけないでしょ!!」
キン肉マン「いや?そんなこと言われても減るものは減るんだから仕方ないじゃないの」グゥ?
キャスター「とにかく......腹が減ったところで現界はできるんだからグゥ?我慢していなさいグギュルルー大体あなたはもう少しグゴォォ?自分の立場というものを考えてグルルル?」
キャスター「うるさいわね!分かったわよ!買ってくればいいんでしょ!」
キン肉マン「すまんの?できればツユ切りで頼むぞい」
キャスター「やかましい!」
96: 以下、
......
凛「見つけたわよキャスター」
キャスター「あら、アーチャーとそのマスター。バーサーカーでも取り返しに来たのかしら?」
キン肉マン「バクバク?......ん?」
キン肉マン「おお!凛!アーチャー!ここじゃ!助けてくれ?い」
凛「キン肉マン!......アンタ......以外に元気そうね......」
凛「.....まあ、いいわ。行くわよアーチャー。出し惜しみなしで全財産ぶちまけるわ!」
アーチャー「......」スッ
97: 以下、
凛「アーチャー?」
バンッ!
凛「ちょ......アーチャー何すんのよ!」
キン肉マン「オイアーチャー何しとるんじゃ!こんなときにふざけとる場合か!」
アーチャー「この状況で牛丼食ってるお前だけには言われたくない」
アーチャー「なに、ここで彼女を倒すのは理想論だと思ってな」
98: 以下、
......
アーチャー「?ならば話は早い。以前の話、受けることにするよキャスター」
キン肉マン「オイコラアーチャー!お前自分のマスターを裏切るとはそれでも英霊か!」
アーチャー「私は強い方をとる」
キン肉マン「なにおぅ!!」
キャスター「…あなたの思惑に嵌ってあげましょう」ギュオオッ
凛「ぅっ……」
士郎「遠坂!!」ザッ
99: 以下、
キン肉マン「士郎!!」
凛「馬鹿士郎!なんだって…」
キャスター「バーサーカーのマスター...」
キャスター「フフ...いいわ二人ともここでお仕舞いにしてあげる」
アーチャー「まて、キャスター。無抵抗で自由を差し出したのだ。その代償としてこの場では奴らを見逃してやれ」
キン肉マン「アーチャー......!」
キャスター「マスターを裏切る割りにはあまいのねあなた......」
キャスター「まあ、いいでしょう。今回は見逃してあげるわ」
凛「行くわよ士郎」
士郎「悪いキン肉マン!次は必ず助ける!」ザッ
100: 以下、
......
アインツベルン城
ドガァァァァンッ!!
セイバー(すまないキン肉マン。どうやらお前との約束は果たせそうもない)
ズシャァァァァッ!!
101: 以下、
......
キャスター「せっかく助けてあげた命なのにわざわざ捨てに来たのかしらお嬢さん?」
キン肉マン「士郎!凛!」
凛「前から思ってたんだけどその恰好があれなのよねー以下略」
キャスター「この時代の魔術師はみんなイノシシ頭なのかしら。これではアーチャーが見限るのも当然ね」
士郎「葛木は全部読んでる。俺たちが各個撃破を狙っていることも遠坂に策があることも」
キャスター「本気で私に勝てると思っているの?お嬢さん」
凛「勝てるに決まってるじゃない。あなた見たいな三流魔術師に一流である私が負けるはずないんだもの!」
士郎「――――トレース、オン(投影、再開)」
士郎(時間稼ぎはそう続かない)
士郎(キン肉マンさえ追い詰めた近接型のマスター。格闘と魔術、共に格上の敵に本来勝ち目はない)
キン肉マン(つまりこの戦いは凛の策が動くまでの間…互いにどこまでもつかという戦いか......)
102: 以下、
......
.............
士郎「うおぉぉぉぉぉ!」ザッ
ジャキィンッ
ガンッ
ギィィンッ
ドゴォォッ
士郎「ガッ!……」
キン肉マン「士郎!」
士郎(ぐっ......やっぱり強い......)
キン肉マン(流石に手強いな......)
キン肉マン(人間の身でこれほどとは......あの者、スペシャルマンくらいなら魔術無しでも普通に勝てそうじゃのう)
103: 以下、
キン肉マン(それに問題は凛じゃ......)
キン肉マン(何か策はありそうじゃが果してキャスターとして召喚される程の英霊に魔術勝負で勝て....)
凛「いまどきの魔術師ってのは護身術も必須科目よ!」ザッ
バシュッ
ダンッ
バコォッ
キャスター「キャアアア!」ドゴォォッ
士郎・キン肉マン「えぇぇぇぇぇ!」
104: 以下、
士郎(遠坂......え?あ...えぇ......)
キン肉マン(魔術勝負しなかったの.....)
葛木「そこまでだ」ザッ
葛木「バーサーカーを使え。甘く見ていい相手ではなさそうだ」
キャスター「的確な判断ですわマスター…」
アーチャー「それがあと数分ほど早ければな」
105: 以下、
アーチャー「――――投影(トレース)開始(オン)」ズババババッッ
キャスター「宗一郎様!!」バッ
ドォォォォンッ
キャスター「無事ですか…マスター…」
葛木「あぁ」
キャスター「よかった…あなたに死なれては困りますからね…」
キン肉マン(......!この者達......)
106: 以下、
凛「アーチャー…もしかしたらって思っていたけど…そういうこと?」
士郎「キン肉マン!」
キン肉マン「.......」
キン肉マン「士郎スマン。私は今から消えるかもしれん」
士郎「な......どういうことだよ!?」
キン肉マン(これを使うのは王位継承サバイバルマッチ以来だな......)ガバッ
ピカァァァァァァッ
士郎「ぐっ......キン肉マンがマスクを取った途端光が......!?」
宝具
全て包み込む大いなる光(フェイスフラッシュ)
107: 以下、
シュゥゥゥゥゥ......
キャスター「ん......これは!?傷が癒えて!?」
士郎「キン肉マン...今のは...!?」
アーチャー「......どういうつもりだバーサーカー」
アーチャー「自分達を追い詰めた者共を...それも今まで使わなかった宝具を使ってまで助けるとは」
キン肉マン「別に隠していたわけではない......ただ使う機会がなかっただけだ」
キン肉マン「それに...例え今まで争っていた相手でも何も死ぬことはないと思った。それだけだ」
アーチャー「その相手がまた牙を向こうとしてもか?」
士郎・凛「.....!」ザッ
葛木「......」グッ
108: 以下、
葛木「バーサーカーよ。助けて貰ったことは感謝する」
葛木「だがこれは私が果たさなければならない望みのために始めた戦いだ」
葛木「それを途中でやめるわけにはいかない」
アーチャー「見ろ。言わんことではない」
キャスター「いえ......もうやめましょう宗一郎様......」
葛木「......!」
凛「え......!?」
葛木「何故だ。お前は帰りたかったのではなかったのか」
キャスター「いいんです......もう私の願いは叶っているんですから......」
109: 以下、
......
............
キャスター「これであなたは自由よバーサーカー、アーチャー」
キャスター「それでは私たちは聖杯戦争が終わるまでの間は静かに暮らさせてもらうわ」
ザッザッ
ザッザッ
......
凛「ふぅ?とりあえず一件落着か?」
凛「でもこれで良かったのかしら」
110: 以下、
凛「また隙を見て襲い掛かってこないとも.....」
キン肉マン「いや、大丈夫じゃろう」
凛「......それもそうね」
凛「さぁアーチャー。帰ったらいろいろ話を聞かせてもらうわよ!」
アーチャー「何故私がマスターでもないお前の言うことを聞かなければならない」
ズババババッッ
凛「っ!?」
士郎・キン肉マン「!?」
111: 以下、
凛「どういうつもり!?アーチャー!芝居はもう終わったんじゃなかったの!?」
キン肉マン「アーチャー。お主まさかまだ士郎の命を狙って......」
アーチャー「そうだ 自らの手で衛宮士郎を殺す」
アーチャー「それだけが守護者と成り果てた俺の......」
アーチャー「唯一の願望だ」
112: 以下、
ズババババッッ
キン肉マン「うわわわわわっ!!」
アーチャー「どけバーサーカー。遠距離攻撃手段がないお前では私には勝てん」
アーチャー「ましてや先程の宝具の使用で体のほとんどの魔力を消費している今の状態ではな......」
士郎「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」ザッ
バリンッ?
士郎「ぐ......」
アーチャー「無駄だ それが衛宮士郎の限界だ」
凛「―――告げる!」
113: 以下、
凛「汝の身は我の下に、我が命運は汝の肉体に!」
凛「聖杯のよるべに従い、この意、この理に従うのなら―――」
凛「―――我に従え!」
凛「ならばこの命運、汝が肉体に預けよう……!」
キン肉マン「ええと......何て言うんじゃったかのう?」ダダッ
凛「バーサーカーの名に懸け誓いを受ける……」ボソッ
キン肉マン「バ、バーサーカーの名に懸け誓いを受ける……!」
キン肉マン「これでお主がわしのマスターじゃ、凛!」
114: 以下、
アーチャー「なるほどバーサーカーを自分のサーヴァントとしたか」
アーチャー「だがそのバーサーカーで私に勝てるかな」
ズババババッッ
キン肉マン「うおぉぉぉぉぉ!」
アーチャー「真っ正面から突っ込んで来ただと......?死ぬ気か?」
キン肉マン「火事場のクソ力ぁぁぁぁぁ!」
キン肉マン「ぬおぉぉぉ!!!」
ズドォォォンッ
アーチャー「......!全て受け止めただと.....!?」
キン肉マン「お返しじゃぁぁぁ!!」ズバババッッ
凛「投げ返した!」
ズドォォォンッ
キン肉マン「先程わしの体について言っていたが今のお主とてマスターがいないのは同じ」
キン肉マン「そして、私とて1度食らった技をそう何度も食らう程愚か者ではないわい」
115: 以下、
アーチャー「なるほど 別世界から来たとてお前も立派な英雄」
アーチャー「本気を出さずして勝てる相手ではなかったな」
アーチャー「――――I am the bone of my sword?」
アーチャー「―――unlimited」
アーチャー「blade works.」ブオンッ
116: 以下、
.......
凛「固有結界......!?」
アーチャー「これが私の宝具だ」
アーチャー「聖剣も魔剣も持たない俺が唯一持ち得る世界」
アーチャー「この世界の一端 試してみるかバーサーカー」ズババババッッ
士郎「!」バッ
キン肉マン「士郎!?」
士郎(いままで散々真似してきたその道理、法則に間違いがないのなら…)
士郎(―――投影、開始(トレース、オン)
117: 以下、
士郎「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ギャンッ
ガキンッ
ゴンッ
ガンッ
ズシャァァァァッ
士郎(ーーーもっと早く)
士郎(ーーー上手く)
士郎(ーーーより強く!!)
士郎「ふざけてんじゃーーー」
士郎「ねええええええええ!!」バチバチバチバチ?
118: 以下、
......
.............
キン肉マン「凛!」
アーチャー「仕切り直しだ。俺は今ので魔力が切れた」
士郎「郊外の森だ。そこに誰もいなくなった城がある」
アーチャー「分かった。一日は安全を保障してやる」ザッ
......
...........
ランサー「事は済んだみたいだな 坊主」
キン肉マン「お主はランサー!まさか再戦しに来たのか!」
ランサー「そうしたいのはやまやまなんだが、俺にも仕事があってね......」
士郎「あいつは俺たちの手助けをしてくれたんだ」
ランサー「首尾良くいったって訳じゃなさそうだな。何が起きたんだ、坊主」
士郎「遠坂がアーチャーに連れて行かれた」
119: 以下、
.......
............
キン肉マン「おお!士郎目が覚めたか!」
士郎「キン肉マン......」
キン肉マン「なあ、キン肉マン。明日は俺がアーチャーと戦う」
キン肉マン「......分かった」
士郎「......止めないんだな」
120: 以下、
キン肉マン「ああ、今回は私が出張ったところでどうしようもないだろう」
キン肉マン「明日はただ勝てばいいというものではないのだからな」
キン肉マン「士郎も気づいておるのだろう。アーチャーが未来のお主であることを」
士郎「ああ」
キン肉マン「ならばこれは士郎の......士郎が答えを出さなくてはならない問題なんだ。誰の力も借りずに...」
キン肉マン「凛のことは私に任せろ。私が必ず助け出す」
キン肉マン「だから士郎は安心して...自分の運命と決着をつけろ!」
士郎「分かった」
士郎「......キン肉マン。俺のサーヴァントがお前で良かったよ」
キン肉マン「私もこの世界に来て最初のマスターが士郎で良かった」
121: 以下、
......
............
ランサー「お嬢ちゃんのピンチなんだろ?」
ランサー「乗りかかった船だ。もう少し付き合うぜ」
122: 以下、
......
............
アーチャー「ずいぶんと遅い到着だな。衛宮士郎」
士郎「アーチャー 遠坂はどうした?」
アーチャー「先に来た間桐慎二にくれてやった」
キン肉マン「なにぃ!?」
ランサー「おい、バーサーカー。あのお嬢ちゃんなら俺に任せろ。マスターからの命令でな、もとから俺は嬢ちゃんを死なせない為に協力してたんだ」
ランサー「テメーは自分のマスターの戦いを見届けろ」
キン肉マン「ランサー......」
ランサー「なに、あの嬢ちゃんはけっこう気に入ってんだ。キッチリ助ける」
ランサー「その後はテメーと再戦だ。今度こそお前の心臓を貫いてやるから覚悟しやがれ」ザッ
キン肉マン「分かった......頼んだぞランサー......」
123: 以下、
キン肉マン「アーチャー お主は何故自分を捨てた?」
キン肉マン「お主のその姿こそ衛宮士郎という人間の理想の姿ではないのか?」
アーチャー「俺はお前のように自らの光だけで英雄になった者じゃない」
アーチャー「死後の自分を売り渡すことで英霊になった守護者にすぎないからな」
キン肉マン「守護者…」
......
アーチャー「それがこの俺、英霊エミヤの正体だ」
アーチャー「そんな男は今のうちに死んだ方が世の為だと思わないか?」
アーチャー「自害しろ。衛宮士郎」
......
アーチャー「どうした衛宮士郎。俺が認められないというのならここで自害して果てるがいい!」
キン肉マン(士郎......アーチャーの末路は確かに悲惨なものかもしれない)
キン肉マン(だがおそらくアーチャーは自分の末路を分かってて英霊になったわけではない)
キン肉マン「ならばアーチャーの世界では今のアーチャーは現れていなかったはずなんだ」
キン肉マン(アーチャーとお主は全く別の人間なんだ)
キン肉マン(未来は無数に広がっている。選択は一つではない......出すんだ!)
キン肉マン(アーチャーが出した答えでもない私の出した答えでもないお主だけの答えを......!)
124: 以下、
士郎「アーチャー お前…後悔してるのか?」
アーチャー「無論だ」
士郎「……それじゃやっぱり俺たちは別人だ」
士郎「俺はどんなことになったって後悔だけはしない」
士郎「だから絶対にお前のことも認めない。お前が俺の理想だというのならそんな間違った理想は俺自身の手で叩き出す!」
士郎「――――投影(トレース)」
士郎「開始(オン)」
125: 以下、
......
アーチャー「お前の理想はただの借り物だ」
アーチャー「衛宮切嗣という男が取りこぼした理想、衛宮切嗣が正しいと信じたものを真似ているにすぎない」
士郎「それは…」
アーチャー「正義の味方だと?笑わせるな。誰かの為になるとそう繰り返し続けたお前の想いは決して自ら生み出したものではない」
アーチャー「そんな男が他人の助けになるなどと…思い上がりも甚だしい!」グサッ
士郎「ぐあぁぁぁぁっ!!!」
キン肉マン(ぐっ......分かってるさ兄さん)
キン肉マン(これは士郎の問題だ)
キン肉マン(士郎が自分の力で切り開かなくてはならない問題なんだ)
キン肉マン(例え結果がどうなろうと私は見届けることしかできない)
キン肉マン(だが私は信じている)
キン肉マン(士郎なら......必ず未来を......運命を乗り越えられると!)
126: 以下、
.......
士郎「俺の勝ちだ アーチャー」
アーチャー「あぁ そして私の敗北だ」
凛「士郎!アーチャー!」
凛「士郎無事?アーチャー…あんたその傷どうしちゃったのよ」
キン肉マン「士郎......やったな」
士郎「......ああ」
アーチャー「まったく…つくづく甘い」
アーチャー「彼女がもう少し非道な人間なら私もかつての自分に戻らなかったものを」
127: 以下、
アーチャー「ともあれ決着はついた。お前を認めてしまった以上、エミヤなどという英雄はここにはいられな......」
グサグサッ
アーチャー「ッ…!」
キン肉マン「!?」
士郎・凛「......!」
ギルガメッシュ「楽しませてもらったぞ。偽物同士、実にくだらない闘いだった」
128: 以下、
キン肉マン「なんじゃお主はいきなり現れよって!」
ギルガメッシュ「気安く我に話しかけるな雑種......」
キン肉マン「なにおぅ!わしゃ正真正銘純血のキン肉族じゃわい!」
ギルガメッシュ「如何に形を似せ力を似せようが所詮は作り物。偽物が作り上げた贋作など見るのも汚らわしい。クズめ」
キン肉マン「おい!無視するな!」
ギルガメッシュ「他人の真似事だけで出来上がった偽物は疾くゴミになるがいい」
129: 以下、
ズババババッッ
ドンッ!
アーチャー「―――お前が倒せ」
ズドドドドンッ
凛「アーチャー!」
キン肉マン「貴様.....!」
士郎「ギルガメッシュ......!」
ギルガメッシュ「さて、本命は仕留めたことだし此度はここまでとするか」
ギルガメッシュ「何しろ俺も忙しい身でな」
ギルガメッシュ「聖杯を使ってやらなくてはならないことがある」
士郎「聖杯だと!?」
士郎「聖杯は最後の一組までサーヴァントが勝ち残らない限りその効力を発揮しないんじゃなかったのか!?」
ギルガメッシュ「フッ......何も知らぬ愚かな雑種よ。聖杯戦争など隠れ蓑に過ぎん」
130: 以下、
......
凛「じゃあアンタの目的っていうのは.....!」
ギルガメッシュ「そう、この時代の人間の一掃だ」
キン肉マン「キサマ!それが王のすることか!」
ギルガメッシュ「そうだ。凡百の雑種が生をなすなど王に対する冒涜」
ギルガメッシュ「俺がほしいものは雑種ではない」
ギルガメッシュ「地獄の中ですら生き延びられるものにこそ支配される価値がある」
キン肉マン「どうやら同じ王でもお主とは全く考え方があわんようじゃのう」グッ
ギルガメッシュ「なんとでも言え。貴様の様な醜い姿の者には同調もされたくない」
キン肉マン「わしだって好きでこんなブタ面のマスク被っとるわけじゃないわい!」
ギルガメッシュ「猶予はないぞ。俺は早々に聖杯を作り地獄の穴を開ける」
ギルガメッシュ「急がなくては早々に中身が全て零れてしまうからな......」
131: 以下、
......衛宮邸
士郎「それでギルガメッシュは一体どこにいるんだ?」
凛「そうね。市内で聖杯の降霊ができるのは3カ所」
凛「私の家と綺礼の教会、そして......」
キャスター「柳洞寺よ」
凛「......!キャスター!」
132: 以下、
葛木「つい先程ギルガメッシュという英霊が聖杯の器にされた間桐を連れて柳洞寺に現れた」
葛木「寺の関係者はキャスターの結界で事前に察知して逃がしたから心配ない」
士郎「葛木!......先生」
キン肉マン「うひゃあ?っ!く、葛木!」バッ
士郎「お、おい!なんで俺の後ろに隠れるんだよ?」コソコソ
キン肉マン「いや?1度ぶっ飛ばされたんでどうにもあの先生は苦手なんじゃ」コソコソ
133: 以下、
士郎「それにしてもわざわざそれを伝えに来てくれたのか?」
キャスター「ええ。まあ、あなたたちには大きな借りがあるからね」
凛「場所が柳洞寺ならキン肉マンには山門でアイツの足止めをしてもらって、私たちは裏手から山を登って聖杯の核になってるはずの慎二を助ければ......」
キャスター「残念だけど山門で足止めは無理よ」
凛「!?どうして!?」
キャスター「アサシンよ。」
134: 以下、
凛「アサシン!?アンタ達まだアイツを支配下に置いてたの!?」
キャスター「いえ、あの後アサシンとの契約は切ったし魔力供給もしてないわ」
キャスター「でもアサシンは未だにあの山門で待ち構えている」
キャスター「バーサーカー......あなたと決着をつけるために」
キン肉マン「アサシンが......」
135: 以下、
キャスター「とはいえギルガメッシュの相手をしなくてはならないのにアサシンの相手をしている余裕はないわね」
キャスター「アサシンは私たちが相手をするからあなたたちは自分達の予定通りことを進めなさい」
士郎「いや、それには及ばない」
士郎「ギルガメッシュは俺が倒す」
キャスター「!?」
葛木「......!」
凛「......!」
キン肉マン「!?」
136: 以下、
キン肉マン「何を言っておるのだ士郎!ギルガメッシュはこれまでにない程の強敵」
キン肉マン「ここはサーヴァントである私が戦うべき......!」
キャスター「そうよ!彼はこの世の全ての宝具を持った最古の王!間違ってもあなたがどうにかなる相手じゃないわよ!」
士郎「いや、キン肉マンはアサシンの相手をしてやってくれ」
士郎「俺じゃあ、アサシンには勝てない」
士郎「俺に唯一できるのはギルガメッシュを止めることだけだ」
137: 以下、
葛木「勝算はあるのか......?」
士郎「ああ。あいつの強みは圧倒的な宝具の数とその中に含まれる英霊殺しの原点だ」
キャスター「......!つまり坊やの投影魔術なら......!」
葛木「魔術が続く限り相手と同じ兵力を用意でき......」
キン肉マン「ギルガメッシュとも対等に渡り合えるということか.....」
凛「ついでに言うとアーチャーには死因になった宝具はないから弱点対策もバッチリって訳ね」
138: 以下、
士郎「そういうことだ」
士郎「キン肉マン。納得できないかもしれないがもう一度俺を信じてくれないか?」
士郎「それに、各々がやれることをやるのが友情パワーなんだろ?」
キン肉マン「士郎......」
キン肉マン「やれやれ、そう言われると認めないわけにはいかんのう。」
凛「まあ、静かに暮らしている夫婦の手を煩わせるわけにもいかないし仕方ないわね」
139: 以下、
キャスター「あ、あなたたち......!」
キャスター「......分かったわ。でもお嬢さん......一応あなたに私の魔力でできた印を付けておくから本当にピンチの時はそれに向かって念じなさい」
キャスター「その時はすぐに駆けつけるわ」
凛「ありがとうキャスター」
凛「この間は田舎者なんて言ってごめんなさい」
キャスター「ふふ......いいのよ。アレは私を挑発するための策でしょ。気にしてないわ......」
凛「アハハ.....」
凛「あ?それで......その、今のままじゃギルガメッシュに立ち向かうには士郎の魔力が足りないから.....」
凛「だから?えーっと.....その私の魔術刻印を移植しようと思うのだけど.....」
キャスター「ふふ.....そういうことなら私たちは出払った方がいいわね」
凛「......そうしてもらえると助かるわ」
キャスター「ほら、バーサーカーあなたも外に出てなさい」
キン肉マン「え?なんでじゃ?」
キャスター「それは私たちがいるとやりづらいこともあるでしょうからねぇ......」
士郎「?」
凛「??????!!」
140: 以下、
......
キン肉マン「長いようで短い戦いだったがとうとうこれで最後か.....」
士郎「......なあキン肉マン?お前はこの戦いの勝敗に限らず元の世界に帰ってしまうんだろ?」
キン肉マン「そうじゃな。元の世界には私の帰りを待っている者がおる...」
キン肉マン「そして、私も元の世界にで絶対に成し遂げなければならないことがある」
士郎「大叔父さんとの決着か......?」
141: 以下、
キン肉マン「ああ......キン肉族はわしらの世界では正義超人の代表を勤める誇り高き一族じゃがそれでも清廉潔白な王家などない」
キン肉マン「どんなに輝かしき栄光を手にした王家にも必ず闇の歴史は存在する」
キン肉マン「その闇がネメシスという悲しき宿命を背負った男を作ってしまった」
キン肉マン「認めたくはないがその時のキン肉王家の行いは絶対に正しいと言えるものではなかったし、ネメシスがキン肉族を恨むのも仕方ないと言える」
キン肉マン「だが、例えどれだけ王家に血塗られた歴史があろうとも私はキン肉族の王として負けるわけにはいかない」
キン肉マン「こんな私を王だと信じて......命がけで戦ってくれた仲間達のためにも......そして何よりもう二度とそんな間違いを犯さないために.....!」
士郎「キン肉マン......俺、約束するよ。必ずギルガメッシュを倒すと」
士郎「だからキン肉マンも約束してくれ 必ずネメシスに勝つと」
キン肉マン「分かった......約束する」
キン肉マン「では行こうか...全ての決着をつけに!」
士郎「ああ!」
142: 以下、
......
アサシン「よくぞ来てくれたバーサーカー」
キン肉マン「アサシン......一応聞くが全て終わってからお主と戦うというわけにはいかんのか?」
アサシン「ああ......あいにくだが私にはもう時間がない」
アサシン「バーサーカーよ......お主は佐々木小次郎の伝承を知っているようだが実は私はお主の知る佐々木小次郎ではないのだ」
アサシン「いや、正確に言えば佐々木小次郎という男はもともとこの世に存在していない」
143: 以下、
キン肉マン「......!それは一体どういうことだ?」
アサシン「佐々木小次郎とは宮本武蔵の伝説を世に知らしめるために創られた架空の存在」
アサシン「故に伝承として存在する佐々木小次郎という殻、それを被るに最も適した剣士として私は召喚されたにすぎない」
アサシン「ただ秘剣の会得に生涯を費やし無名のまま死んだ剣の亡霊......それが私の正体だ」
アサシン「分かるかバーサーカー?生涯を費やし秘剣を会得しながらもたったの1度も果たし合いをすることなくその人生に幕を下ろした男の気持ちが」
アサシン「そんな私に唯一望みがあるとするならば......」
アサシン「1度でいい......己が認めた強敵と心ゆくまで戦ってみたい......!」
キン肉マン「アサシン......」
キン肉マン「分かった。ならば教えてやるぜ......真剣勝負の醍醐味ってやつをな!」
キン肉マン「いくぞアサシン!」ザッ
アサシン「来い!バーサーカー!」チャキ
144: 以下、
キン肉マン「うおぉぉぉぉぉ!!!」ダダダッ
アサシン(この体格差......1度でも相手の間合いに入れば私の負けだ.....)
アサシン(とはいえバーサーカーが自分の間合いに入るには必ず先に私の間合いにも入らねばならん......)
キン肉マン(この勝負私が自分の間合いに入るのが先かその前にアサシンが私を倒すのが先かが鍵となる......!)
アサシン(バーサーカーと私の距離は残り7メートル......)
アサシン(信じるとしよう......自分が生涯を懸けて生み出したこの秘剣を!)
アサシン(私の間合いに入った瞬間燕返しを打ち込む......!)
アサシン(残り5メートル、4、3、2)
アサシン(今だ......!)
アサシン「秘剣」
アサシン「燕返し......!」
145: 以下、
キュィィィィィィィィィン?
アサシン(決まった!距離、タイミング、技の切れともに完璧な一撃.....!)
キン肉マン(来たか......!)
キン肉マン(同時に遅い掛かってくる三本の剣......)
キン肉マン(少しでもタイミングを見誤ればやられる......!)
キン肉マン(だが私は......もう逃げるわけにはいかんのだ!)
キン肉マン「火事場のクソ力ァァァァ!!」
ズシャァァァァァッ?
146: 以下、
......
............
アサシン「.....バ、バカな......。私の必殺の一撃が完全に見切られ......」
キン肉マン「アサシン......まさしく紙一重の戦いだった」
キン肉マン「そして今度は私の三ヶ所同時攻撃を見せてやろう......」ガシッ
アサシン「なに......!?」
キン肉マン「カメハメ48の殺人技」
キン肉マン「キン肉バスタァァァァァァァ!!」
ドゴォォォォォォォォンッッ!!
147: 以下、
アサシン「がはっ......」
アサシン「首、背骨そしてマタの三点を同時に破壊するとは......まさしく完全な必殺の一撃よ......」
アサシン「お主の勝ちだバーサーカー......」シュゥゥゥ
キン肉マン「アサシン......!体が!」
アサシン「よい......魔力がとうとう切れたのだ」
アサシン「往けバーサーカー......お主にはまだやらねばならんことがあるのだろう......」
148: 以下、
アサシン「私は満足だ......この人生において......最後の最後で一瞬でも己の全てを掛けた真剣勝負ができたのだからな......」
キン肉マン「.....分かった。さらばだアサシン」
キン肉マン「お主との戦いは生涯忘れはしない......」ザッ
......
.............
アサシン「これが真剣勝負か......」
アサシン「ああ......負けたのになんと気持ちのよいものか......」シュン
149: 以下、
......
............
ギルガメッシュ「あの出来損ないめ!同じサーヴァントでは核にならんとわからぬのか!」
士郎「道連れにする気か!」
ギルガメッシュ「たわけ!死ぬつもりなど毛頭ないわ!」
ギルガメッシュ「踏みとどまれ下郎!我がその場に戻るまでな!」
?「......」ザッ
150: 以下、
......
...........
凛「酷い状況ね…」
凛「やっぱり慎二は置いてくるべきだったかな.....まあ、聖杯を破壊する術がない以上こうするしかないんだけど......」
凛「しょうがないわね......最後くらい静かに過ごさせてあげたかったけどキャスター......お願い!」ギュュン
キャスター「全く.....こんな状況になる前に呼びなさいよ」シュン
キャスター「ほら、掴まりなさい」
凛「ありがとうキャスター......空飛べるって便利ね......」
151: 以下、
ズウウウウウウウン?
キャスター「......!」
凛「!」
キャスター「ちょっと!アレ空まで追ってきてるわよ......!」
凛「逃げて!あのドロドロもサーヴァントみたいなものよ!あなたが触れたらどうなるか分からない......!」
キャスター「そんなこと言ったってアレけっこういわよ!この魔術だって元々三人も運ぶことを想定してないし......!」
凛(ぐ......不味いわね......)
凛「こんなとき......あいつがいたら......」
アーチャー「そのような泣き言は君らしくないな」ズババババッ
ズドォォォォォォンッ
キャスター「......!」
凛「アーチャー!......アンタ生きてたならさっさと教え......」
アーチャー「まあ、待て。今は聖杯をなんとかするのが先だろう」
152: 以下、
凛「......そうね。アーチャーあなた対城宝具は投影できるの?」
アーチャー「そうだな......投影だけなら数段ランクは下がるがアレを吹き飛ばすくらいのものはできなくもない」
アーチャー「だが今の私の魔力では......」
キャスター「私の魔力なら足りるかしら?」
アーチャー「......ああ。十分だ」
153: 以下、
......
............
キャスター「私の魔力を魔法陣を介してあなたに送り込んだわ」
キャスター「私が送れるのはこれで全部だけど、投影に十分な魔力はあなたに行き渡ったはず」
アーチャー「ああ。これならいける」
凛「......ごめんなさいキャスター」
凛「できれば最後は二人きりで過ごさせてあげたかった......」
キャスター「いいのよ.....元々聖杯戦争が終わるまでの間だったし、別れはちゃんと済ませてきたわ」
キャスター「それに......短い間だったけど戦いのない穏やかな時間を過ごすことができた」
キャスター「だから私たちも.......あなたたちには感謝してるわ」
凛「キャスター......」
キュィィィン
アーチャー「準備はできた。聖杯を破壊する」
154: 以下、
アーチャー「まさか最後の最後でこれを投影することになろうとはな......」
ゴォォォォォォォォォォォッッ!!
約束された勝利の剣(エクスカリバー)
ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ?
......
............
アーチャー「これで......終わったな」
凛「アーチャー......」
アーチャー「凛。私を頼む。知っての通り頼りない奴だからな。君が支えてやってくれ」
凛「......!そういえば士郎は......!」
アーチャー「ああ......その点なら今回は心配ないだろう」
アーチャー「衛宮士郎の元には......アイツが行った」
155: 以下、
キン肉マン「火事場の一本釣りぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」グイィ
士郎「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ギルガメッシュ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
ズドーンッ
キン肉マン「どうやら間に合ったようじゃのう」
士郎「いてて......キン肉マン!お前......助けてくれたのは感謝するけどよりによってギルガメッシュまで......!」
156: 以下、
ギルガメッシュ「フハハハハハ!よくやった雑種よ!」
ギルガメッシュ「俺を救った褒美として貴様は部下として助けてやらんこともないぞ!」
キン肉マン「助けてもらったのに偉そうなやつじゃのう......」
キン肉マン「ギルガメッシュ......おそらくもう凛達によって聖杯は破壊されているころじゃろう」
キン肉マン「私たちの勝ちだ。もう諦めろ」
ギルガメッシュ「諦めるだと......?我が?」
ギルガメッシュ「聖杯が破壊されたのならまた別の手を考えるまでよ」
ギルガメッシュ「なんなら俺自ら世界中の人間どもを間引いてもよい」
キン肉マン「どうあがいても止める気はないのだな......」
ギルガメッシュ「当然だ。この星は人が多すぎる.....」
157: 以下、
ギルガメッシュ「この世に王は我一人でいい.....そして支配される価値あるものだけが生き残る......」
士郎「ふざけるな!人を傷つけて何が王だ!」
キン肉マン「士郎.....ここは私に任せてくれないか?」
士郎「キン肉マン......?」
キン肉マン「ギルガメッシュよ......同じ王としてひとつ言っておく」
キン肉マン「例えどれだけ強大な武力を持ち全てを手に入れられる程の富を持っていようとも......」
キン肉マン「人に対する思いやりが欠けた者に...王と名のる資格はないんだぜ!」
士郎「キン肉マン......まかせていいんだな...?」
キン肉マン「へのつっぱりは......いらんですよ!」
ギルガメッシュ「ふ...思い上がるな...雑種」
158: 以下、
ギルガメッシュ「ゲート・オブ・バビロン」
ズバババババババッッ!!
キン肉マン「ぐあぁぁぁぉぁぁ!!」
ドゴォォォォォォォォォンッ!!
キン肉マン「ぐっ......」
ギルガメッシュ「フハハハハハ!これが俺と貴様の差だ」
ギルガメッシュ「貴様では俺に触れることすらできん」
159: 以下、
ギルガメッシュ「だが......腐っても貴様はこの聖杯戦争を生き抜いた英霊.....」
ギルガメッシュ「その功績に敬意を評し俺の持つ最大の宝具で葬ってやる」
ギルガメッシュ「誇っていいぞ......」
天地乖離す開闢の星?(エヌマ ・ エリシュ?)
ズガアァァァァァァァァァァァ!!
キン肉マン「ぐあぁぁぁぉぁぁぁぁぁぁ!!」
士郎「キン肉マンッッ!!」
ズゴォォォォォォォォォォッッ!!!
160: 以下、
......
.............
ギルガメッシュ「ハッ!!呆気なかったなバーサーカー!」
ギルガメッシュ「所詮貴様ごときが俺と相対しようなど始めから無理な話だったのだ!」
士郎「そんな......嘘だろキン肉マン......!?」
161: 以下、
ーーーーーーーーーーー
?「いいのかキン肉マン.....こんなところで終わって?」
?「ユーにはまだやらなければならないことがあるだろう......?」
キン肉マン「そ.....そうだ。私にはまだやらなければならないことが......!」ググッ
士郎「キン肉マン!」
ギルガメッシュ「なにい!?アレを食らって立ち上がれるはずが......!?」
ギルガメッシュ「それになんだ......!?バーサーカーを支えているあの影は!?」
162: 以下、
バッファローマン「こんなところで勝手に終わられちゃ困るぜキン肉マン。悪魔超人の身としては正業超人代表のお前に居なくなられちゃ張り合いがねぇ......」
ラーメンマン「そうだキン肉マン。皆がお前の帰りを待っているぞ......!」
ウォーズマン「忘れるな......やつがどれだけ多くの武器を持っていようがお前には俺たちがついていることを」
ブロッケンJr「死のうが別世界にいようが俺たちはいつだってお前の心の中にいるんだ。何度だって支えてやるぜ.....!」
ロビン「キン肉マン......お前にはまだネメシスと戦うという大仕事が残っているだろう?ならばこんなところで立ち止まってる場合ではないはずだ」
テリーマン「さあ、傲慢な王様に見せてやろうぜ......ミーたちのどんな武器よりも強く、どんな盾よりも固い友情ってやつをな!」
士郎「あれが......キン肉マンの仲間たち...!!」
キン肉マン(バッファローマン...ラーメンマン...ウォーズマン...ブロッケンJr...ロビン...テリーマン.....ありがとう)ググッ
キン肉マン「ギルガメッシュ.....お前の武器が幾千、幾万の宝具なら......」
キン肉マン「私の武器は......この心に秘める!幾千、幾万の仲間たちとの友情じゃあぁぁぁぁぁ!!」ダダダッ
ギルガメッシュ「認めよう......神代のものを含めても......しぶとさだけなら貴様を越える者はおらんッッ!!」
ギルガメッシュ「消えろッッ!!」
ズバババババババッッ!!
163: 以下、
キン肉マン「火 事 場 の クソ力ァァァァァァァァァァァァァ!!」
ガシィッ
ギルガメッシュ「なに!?我が宝具を掴んだ!?」
キン肉マン「スクリュー......」
キン肉マン「ドライバァァァァ!!」
ーーーガキガギガキガキキィン!!
ギルガメッシュ「なにい!?」
キン肉マン「まだまだぁ......!アイスロック.....ジャイロォ!!」
ズガガガガガガガッッ!!
ギルガメッシュ「おのれ......おのれおのれおのれおのれおのれおのれぇぇッッ!!」
ズバババババババッッ!!
164: 以下、
ガシッガシィッ?
キン肉マン「ロングホーントレイン!!」
ズドドドドドドドドッッ!!
キン肉マン「フライングレッグラリアート!!」バキィッ
キン肉マン「ベルリンの......」
キン肉マン「赤い雨ぇぇッッ!!」ガキィンッ!!
ギルガメッシュ「ぐっ......こうなればもう一度エアを食らわせてやるまでよ!!」
キン肉マン「もう遅い!!」
キン肉マン「テキサス......」
キン肉マン「コンドルキィィッックッッ!!」ズガァンッ
ギルガメッシュ「ぐあっ......!?」
165: 以下、
キン肉マン「とうとう近づいたぜギルガメッシュ......見せてやろう今度は私の最大の技を...!!」ガシィッ
ギルガメッシュ「お...おのれ......!雑種風情がぁぁっっ!!」ギュュンギュュン
ーーーーーーーーーーーーー
偽りだらけのキン肉族に鉄槌を下すためオレはこの地上に戻ってきた
そんなあなたみたいな人物に...私はなりたかった......
私は私なりの答えを探しにいく
お前は明日必ずネメシスと闘え!
私はまた以前と同じようにただあなたたちを遠くから見守り続けています
あなたたちの作る新たな未来を楽しみにしながらね......
キン肉マン「キン肉族 三大奥義ッッ!!」
キン肉マン「マッスルッッ・スパァァァァァァァァァァァァァァァァクッッ!!!」
ガキィィィィンッ!!
ギルガメッシュ「がはっ......」
ギルガメッシュ「負けた.....この俺が....完全に.....」
キン肉マン「これで......」
キン肉マン「終わりだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ズドォォォォォォォォォンッッ!!
166: 以下、
........................
士郎「か......勝った......ギルガメッシュに......!」
キン肉マン「......」
ギルガメッシュ「......」
ギルガメッシュ「お前の勝ちだ......」
ギルガメッシュ「キン肉マンといったな......お前の目指す王道とはなんだ......?」
キン肉マン「全てのものを愛し、助け.....」
キン肉マン「全てのものを守るため命を賭けて戦う」
キン肉マン「それが私の目指す王道だ」
ギルガメッシュ「......!フッ.....昔お前と同じ様なことを言ってた女がいたな......」
167: 以下、
キン肉マン「ギルガメッシュ......確かにお前からすれば今の人間は醜いものなのかもしれん」
キン肉マン「自分の利益のために戦争は起こすし、その欲望から聖杯という最悪の兵器を生み出した」
キン肉マン「だが士郎や凛がいなかったら私はお前に勝てなかった」
キン肉マン「魔術など超人的な力が存在するこの世界だ。きっとこの世界が危機に瀕したのは今回が初めてではないのだろう」
キン肉マン「それでも今この世界が存在しているのはいつの時代にも次の世代のために正しくあろうとした人間たちがいたからではないのか?」
キン肉マン「もちろん正しい人間ばかりじゃないのはわかっている」
キン肉マン「だから超人的な力を持って生まれた我々がするべきことはその人間を切り捨てるのではなく正しい在り方を王として示してやることだ」
キン肉マン「我々が居なくなってもいいくらい、正しい世の中を作り上げるためにな......」
ギルガメッシュ「......確かに十年やそこらでこの世界に結論を出すのは少々早計だったかもしれんな.....」
ギルガメッシュ「よかろう......この世界の行く末、もう少し見届けることにしよう......」
168: 以下、
士郎「キン肉マン!」ダダッ
キン肉マン「士郎......終わったな全部......」
士郎「もう......いくのか......?」
キン肉マン「ああ......もう私が居なくても大丈夫だろう」
キン肉マン「これが......最後の私の技だ」ガバッ
全て包みこむ大いなる光(フェイスフラッシュ)
ピカァァァァァァッ!!
士郎「これは......聖杯の泥や戦いで傷ついた土地が......元に戻っていく.....!」
シュゥゥゥゥゥゥゥ
キン肉マン「......これで本当に......魔力切れだ.....」
キン肉マン「士郎。長いようで短い戦いだったがお主達と過ごした時間は楽しかったぞ」
士郎「俺もさ、キン肉マン」
士郎「お前がいたからここまで戦ってこれた......ありがとう」
士郎「試合......必ず勝てよ。......元気でな」
キン肉マン「ああ.....さらばだ。またいつか会おう.....」
シュゥゥゥゥゥン
169: 以下、
......
...............
ネメシス、キン肉マン肉体回復装置解除まで残り10秒です
残り5秒...4秒、3秒、2秒、1秒
ウィーン
ミート「王子!起きて下さい!今日はいよいよネメシスとの決戦の日なんですよ!」
ウォーズマン「体調はどうだキン肉マン?」
キン肉マン(......ん元の世界に帰って来たのか.....)パチッ
170: 以下、
キン肉マン「大丈夫だウォーズマン。それよりこの間はお前に酷いことを言ってしまったな......」
ウォーズマン「気にするな。お前の本当の力を知っているのはお前自身より闘った俺たちだ」
ウォーズマン「それを今日闘うネメシスにもちゃんと見せてやることだ」
キン肉マン「ああ......任せてくれい!」
キン肉マン「それに.....約束したからな......」
ミート「約束.....?一体何を言ってるんです王子?」
キン肉マン「なんでもない。いくぞミート」ガチャ
キン肉マン「今日は甲子園で逆転満塁ホームランじゃ!」

174: 以下、

面白かったよー
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1484306300/
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キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」珍しい魔術側メイン、見るといーの!
垣根「初春飾利…かぁ…」新ジャンル定温物質ウヒョオオ!!
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」御坂美琴のレベル5に至る努力の経緯
上条「食蜂って可愛いよな」御坂「え?」ストレートに上食。読めて良かった
一方通行「もっと面白い事してモリモリ盛り上がろォぜ」こんなキャラが強い作者は初めて見た
美琴「週末は アイツの部屋で しっぽりと」超かみことを見てみんなで悶えましょう
ミサカ「たまにはMNWを使って親孝行しようぜ」御坂美琴のDNAは究極に可愛くて凄い
番外個体「  」番外通行SSの原点かな?
佐天「対象のアナルを敏感にする能力か……」ス、スタイリッシュアクションだった!
麦野「どうにかして浜面と付き合いたい」レベル5で楽しくやっていく
ミサカ「俺らのこと見分けつく奴なんていんの?」蒼の伝道師によるドタバタラブコメディ
一方通行「あァ!? 意味分からねェことほざいてンじゃねェ!!」黄泉川ァアアアアアアアアアア!!
さやか「さやかちゃんイージーモード」オナ禁中のリビドーで書かれた傑作
まどかパパ「百合少女はいいものだ……」君の心は百合ントロピーを凌駕した!
澪「徘徊後ティータイム」静かな夜の雰囲気が癖になるよね
とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)【禁書×けいおん!】舞台は禁書、主役は放課後ティータイム
ルカ子「きょ、凶真さん……白いおしっこが出たんです」岡部「」これは無理だろ(抗う事が)
岡部「フゥーハッハッハッハ!」 しんのすけ「わっはっはっはっは!」ゲェーッハッハッハッハ!
紅莉栖「とある助手の1日ヽ(*゚д゚)ノ 」全編AAで構成。か、可愛い……
岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」SUGEEEEEEEEEEEEEEEEE!!
遊星「またD-ホイールでオナニーしてしまった」……サティスファクション!!
遊星「どんなカードにも使い方はあるんだ」龍亞「本当に?」パワーカードだけがデュエルじゃないさ
ヲタ「初音ミクを嫁にしてみた」ただでさえ天使のミクが感情という翼を
アカギ「ククク・・・残念、きあいパンチだ」小僧・・・!
クラウド「……臭かったんだ」ライトニングさんのことかああああ!!
ハーマイオニー「大理石で柔道はマジやばい」ビターンビターン!wwwww
僧侶「ひのきのぼう……?」話題作
勇者「旅の間の性欲処理ってどうしたらいいんだろ……」いつまでも 使える 読めるSS
肛門「あの子だけずるい・・・・・・・・・・」まさにVIPの天才って感じだった
男「男同士の語らいでもしようじゃないか」女「何故私とするのだ」壁ドンが木霊するSS
ゾンビ「おおおおお・・・お?あれ?アレ?人間いなくね?」読み返したくなるほどの良作
犬「やべえwwwwwwなにあいつwwww」ライオン「……」面白いしかっこいいし可愛いし!
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