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果南「わたしの」鞠莉「マリー」


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※実験作、未完、
某所……
果南「…」カタカタカタ
果南「…」カタカタカタ タンッ
果南「ふう、こんなもんか…」
果南「万能愛玩お友達アンドロイド…」
果南「MK-OM-2016…」
果南「またの名を…」
果南「…鞠莉1号」
2:
果南「さ、起動だ…」
果南「」ポチッ
鞠莉1号「」プシュー
果南「あれ?」
鞠莉1号「………わっ!」
果南「!!」ビクッ
鞠莉1号「あはは、びっくりした?」
3:
鞠莉1号「あなたがわたしの創造主?」
果南「あ…あ…」
鞠莉1号「あなた天才よ?わたしちゃんとうごけるもん」
果南「ああああーうごいたあー成功だあー」
鞠莉1号「おめでとぉぉ」ハグッ
果南「ちょ、ちょっと///」
果南「ふくきてない、はだか、はだか///」
鞠莉1号「あ、ほんとだ」
4:
果南「おかしいなぁ、あの頃のおしとやかな性格のはずなのに…」カタカタ
果南「ま、続きは帰ってきてからでいっか…」
鞠莉1号「え、どっかいくの?」
果南「学校だよ学校、出席日数やばいの」
鞠莉1号「ええ、わたしもいくー」
果南「だめに決まってるでしょ、おとなしくしといてね」
鞠莉1号「はーい」ブスゥ
果南「じゃ、いってきます」
ガチャ … バタン
7:
鞠莉1号「うーん…」
鞠莉1号「することない…」
鞠莉1号「あれ?ケータイだ…忘れてっちゃったのかな?」
鞠莉1号「…」
鞠莉1号「忘れ物届けるだけだし別にいいよね♪」
鞠莉1号「さてと服、服」ゴソゴソ
鞠莉1号「うー、おとこっぽいのばっかり」
鞠莉1号「ま、これでいっか、行こ」
9:
学校屋上…
果南「はーい、5分休憩ー」
果南「ふう…」ゴクゴク
ガチャ
鞠莉1号「おーい、忘れ物だよー」
果南「」ブーーーーッ
ダイヤ「え?え?え?」
千歌「鞠莉さんがふたり?」
鞠莉「ホホホ、ホワッツ?」
鞠莉1号「わたしが…もうひとり…」
鞠莉1号「」ギギギ プシューーーッ
12:
部室……
鞠莉「とりあえず部室へ運んだけど、大丈夫かしら…」
ダイヤ「果南さんのことをたずねてきた様子でしたが…」
千歌「それにしてもほんと鞠莉さんに似てるねー」
果南「…」
鞠莉「果南?」
鞠莉1号「う、うーん…」
千歌「あ、気づいたみたい」
13:
鞠莉「平気?あなた…お名前は?」
鞠莉1号「えーと、なんだっけ?」
果南「えーと、ま、まり…、そう!マリ!」
鞠莉1号「だ、そうです」
千歌「わあ、名前まで一緒なんだー」スゴーイ
ダイヤ「それで果南さんとはどういうご関係ですの?」
鞠莉1号「どういう関係?」
果南「え、えーと、あの…その…」
果南「い、妹かな…」
14:
千歌「え?初耳だけど」
果南「と、遠い親戚に預けられてて、それで……」アタフタ
千歌「?」
鞠莉「マリちゃんは何歳なの?」
マリ「んと、今日生まれたからー」
ダイヤ「今日?」
果南「い、いや、そう!マリは今日誕生日なんだよ!」
鞠莉「わお、じゃお祝いしなきゃ♪ホテルに準備させるわ☆」
15:
松浦家……
果南「ただいまーって、父さん遠洋でしばらくいないんだった…」
マリ「あー今日は楽しかったなー♪」
果南「…」
マリ「鞠莉さんってお嬢様なんだねー、で美人だし、優しいし♪」
果南「…」
マリ「果南がわたしを造ったわけがわかったよー♪」
果南「…」
マリ「ねえ、鞠莉さんがわたしのモデルなんでしょ?」
果南「…」
16:
マリ「まあ、深くは聞かないよ」
果南「うん…」
マリ「で、交換条件としてー…わたしも浦の星はいる」
果南「うん……え?」
マリ「スクールアイドルだっけ?わたしもやりたい♪」
果南「だめだめだめ!なに言ってんの!」
マリ「鞠莉さんが転入手続きしとくって、あと千歌ちゃんも大歓迎だよって♪」
果南「」
17:
マリ「ねえいいでしょー?」
果南「しょうがないなあ…じゃこのルールだけ守って」
マリ「ルール?」
果南「そ、これから人間として暮らしていくルール」
マリ「わかった、どんなの?」
果南「まず、アンドロイドであることは絶対にバレないこと、バレたらあたし変態扱いされるよ」
マリ「あははそうだね、自分用の鞠莉さん作っちゃったんだもんね」
果南「二つ目は、決して誰にも隙をみせないこと」
マリ「どういうこと?」
18:
果南「マリ、わたしはね、より人間らしく振る舞えるようあなたをプログラムしたの」
マリ「うん」
果南「もしニコニコ振る舞えば、人はあなたに好意をもつわ、そしてあなたに恋をするかもしれない」
マリ「…」
果南「わかる?機械のあなたに恋することになるの」
マリ「…うん」
果南「そんな事態は避けたいの、誰も幸せにならない」
マリ「…そうだね」
19:
マリ「ねえ、果南…」
果南「うん?」
マリ「わたしのほうから恋をすることは…ないの?」
果南「安心して、マリに恋愛するロジックは実装されてないわ」
マリ「そう…なんだ」
果南「以上だよ、守れる?」
マリ「もちろん♪」
果南「じゃこれからよろしくねマリ」
マリ「うんよろしくね、果南おねえちゃん♪」
21:
一ヵ月後……
果南「こらマリ!女の子が股ひらくんじゃないの!」
マリ「えー、別にいーじゃーんスカートじゃないんだしー」
果南「口答えしないの!」
マリ「わーおねえちゃんこわーい、鞠莉さん助けてー」
果南「こら!鞠莉にひっつくんじゃない!」
マリ「別にいいよねー鞠莉さん?」
鞠莉「うふふ」
22:
千歌「果南ちゃーん、ちょっとここ見てもらいたいんだけどー」
果南「ちょっとまっていまいく、マリ、鞠莉に迷惑かけちゃだめだからね?」タッタッタッ
マリ「わかってるよ、もう」
鞠莉「ふふふ、果南たらすっかりおねえさんね♪」
マリ「ほんとくちうるさくって」
鞠莉「千歌も妬いてたわよ?♪妹の座とられたーって」
マリ「え…わたしそんなつもりじゃ…」
鞠莉「冗談よ、気にしないで☆」
24:
鞠莉「果南ね、マリちゃんが来てから昔みたいにずいぶん明るくなったわ」
マリ「そ、そうなんですか?」
鞠莉「そうよ、マリちゃんと果南見てると仲良くてわたしも妬けちゃう…」
マリ「いやいやいや、鞠莉さんのほうが仲良いでしょ!」
鞠莉「そうお?」
マリ「おねえちゃん鞠莉さんに抱きつかれてニヤニヤしてるし、家じゃあ鞠莉さんのことばっかり話してるし」
鞠莉「そうなの?うれし☆」
マリ「…わたしってなんなんだろう…」
鞠莉「マリちゃん?」
マリ「ううん、なんでもない」
26:
マリ「ねえ鞠莉さん…今度おねえちゃんと旅行でもいってきたら?」
鞠莉「なに?突然」
マリ「鞠莉さん海外から帰ってきて、まともにふたりでお話しできてないでしょ?」
鞠莉「それはそうかもしれないけど…」
マリ「わたしセッティングするよ!」
鞠莉「う、うーん、ダイヤとマリちゃんも一緒なら…」
マリ「じゃ決定!今日はうちにごはん食べにおいでよ!旅行先決めよ!」
鞠莉「そうね☆お邪魔するわ」
30:
>>28
お気づきですか そのとおりです
いろいろ変えてますが、ネタバレご容赦願います
29:
松浦家……
鞠莉「果南、マリちゃん、おじゃましまーす☆」
マリ「鞠莉さんいらっしゃい!おねえちゃーん、鞠莉さんきたよー」
果南「はーいようこそ、マリ、お醤油買ってくるからお鍋見といてくれる?」
マリ「はいはーい、鞠莉さんは座ってまってて」
鞠莉「じゃお言葉に甘えて☆」
マリ「フンフンフーン♪」
マリ(鞠莉さんとお食事会たのしいなー♪)ヨソミ
マリ「あちっ!」ガチャンッ
31:
鞠莉「マ、マリちゃん大丈夫?!」アタフタ
マリ「あはは、お鍋ひっくり返しちゃった」
鞠莉「やけどしてない?!ほらぬいで!」
マリ「だ、大丈夫、ちょっとかかっただけだし…」
鞠莉「跡残ったらどうするの!早くぬいで!」
マリ「大丈夫だって…ちょっと着替えてくるね?」タッタッタッ
鞠莉「マリちゃん!」
32:
マリ(あーあぶな…)
マリ(服脱いだら機械の体ばれちゃうとこだったよ…)
マリ(これからはもっと慎重に行動しなきゃ…)
マリ(おねえちゃんに迷惑かけるわけにもいかないし…)
マリ(さ、さっさと着替えて戻ろう…)ヌギヌギ
コンコン
鞠莉「マリちゃん大丈夫?入るわよ?」
マリ「ちょ、ダメ!鞠莉さん!」
ガチャ
34:
鞠莉「マリちゃん?…その体…」
マリ「…」
鞠莉「…どういうことなの?」
マリ「」ダッ バタン
鞠莉「まって、マリちゃん!」
マリ(見られた…)タッタッタッ
マリ(よりによって鞠莉さんにバレるなんて…)タッタッタッ
マリ(もうおしまいだ…)タッタッタッ
35:
部室……
マリ(どうしよう…)
マリ(鞠莉さんに似せてわたしを造ったもバレたよね…)
マリ(おねえちゃん鞠莉さんに嫌われちゃう…)
マリ(ごめんね、おねえちゃん…)
マリ(どっかいっちゃおっかな…)
マリ(…)
鞠莉「マリちゃん…いる?」ガチャ
マリ「鞠莉さん!」
36:
マリ「どうしてここが…」
鞠莉「マリちゃん学校以外いくあてなさそうだし…」
マリ「うぅ…」
鞠莉「ねえマリちゃん?その体…」
マリ「…」
鞠莉「…」
マリ「うん、わたしアンドロイドなの…」
37:
鞠莉「このこと果南は知ってるの?」
マリ「うん…」
鞠莉「…」
マリ「わたしはおねえちゃんによってこの世に生まれたの…」
鞠莉「じゃあ、果南はわたしそっくりの…」
マリ「まって、鞠莉さん!きっとこれには何かの事情があって…」
鞠莉「よかった…」
マリ「鞠莉さん?」
38:
鞠莉「わたし…妬いてたの…」
マリ「え…」
鞠莉「最近、果南はマリちゃんのことばっかりかまってて…姉妹だから変な関係なわけないって頭ではわかってるんだけど…」
マリ「…」
鞠莉「マリちゃんがわたしに似てるから…わたしにそっくりなマリちゃんに果南とられちゃうって…」
マリ「そんな…」
鞠莉「でも、マリちゃんは果南がわたしがいなかったときに寂しさを紛らわすために造ったロボ…アンドロイドなんでしょ?」
マリ「それは…」
鞠莉「そんなマリちゃんをライバル視してたなんて…」
マリ「…」
40:
鞠莉「マリちゃん安心して、みんなには秘密にするし、わたしたちも今までどおりの関係よ☆」
マリ「鞠莉さん…」
鞠莉「さ、おうち戻りましょ、果南が心配しちゃう☆」
マリ「はい…」
鞠莉「それと」
マリ「?」
鞠莉「旅行楽しみにしてるわよ☆」
マリ「……はい!」
41:
その夜……
果南「マリ、おやすみー」ファア
マリ「おやすみ…おねえちゃん…」
マリ「…」
マリ(はあ…)
マリ(ごめんねおねえちゃん、鞠莉さんにバレちゃった…)
マリ(でも鞠莉さん、今までどおりにしてくれるってさ…)
マリ(よかったねおねえちゃん…)
42:
マリ(おねえちゃんはなんでわたしを造ったの?…)
マリ(鞠莉さんの代わり?…)
マリ(遠くへ行かない鞠莉さんがほしかったの?…)
マリ(おねえちゃんだけの鞠莉さんがほしかったの?…)
マリ(そもそもどうやって…)
マリ(どうやってわたしを造ったの?…)
マリ(おねえちゃんはただの女子高生…)
マリ(こんな高性能なアンドロイドを造れるはずない…)
43:
マリ(誰か協力者がいるの?…)
マリ(いたとしてなんでその人はなんでおねえちゃんに協力するの?…)
マリ(しかも鞠莉さんに似せて…)
マリ(わたしはなぜ造られたの?…)
マリ(わたしはどこから来たの?…)
マリ(わたしは何?…)
マリ(わたしは…わたしは…)
マリ(わたしは…誰?…)
49:
旅行当日……
果南『え、ルビィが熱だしたから行けないって?』
ダイヤ『すみません、この埋め合わせは必ず…』
果南『しょうがないね…じゃお大事に』ピッ
果南「ダイヤ行けなくなったんだって」
鞠莉「そう…残念ねえ…」
マリ「と、いうことは…」
果南「わたしと鞠莉とマリで旅行」
50:
電車……
鞠莉「ねえマリちゃん、そろそろ行き先教えてよお」
マリ「だめでーす、着いてからのお楽しみでーす♪」
果南「ったく…」
マリ「ちょっとトイレー♪」タッタッタッ
鞠莉「ねえ果南…マリちゃん無理して浮かれてるみたい…」
果南「そう?いつもこんなだよ」
鞠莉「うん…そうかもね…」
51:
マリ「さ、もうすぐ到着だよー」
果南「ねえ鞠莉、ここ…」
鞠莉「うん…」
マリ「はい到着!リゾートホテルエリシオンへようこそ!」
果南「やっぱり…」
鞠莉「あはは…」
マリ「ん?リアクションうすくない?」
果南「マリ、ここ鞠莉んちのライバル会社のホテルだよ…」
マリ「え?」
マリ「えええええええええええ」
52:
ホテルロビー……
マリ「ご、ごめんなさい」ドゲザ
鞠莉「ははは、いーのよマリちゃん」
果南「ったく確認しなよ、ライバル儲けさすとこ泊まってどうすんのさ…」
マリ「めんぼくない…」サラニドゲザ
鞠莉「ほら立ってマリちゃん、せっかく来たんだし楽しみましょ☆」
果南「まったく、鞠莉はマリに甘いんだから…」
??「Hey、鞠莉!」
53:
鞠莉「あ、あなた……エリ?」
エリ「鞠莉ひさしぶり!ロス以来ね!」
果南「鞠莉、どちらさま?」
鞠莉「そ、その、海外にいってたときの……」
エリ「そう、ガールフレンドよ」
鞠莉「ちょっとエリ!」
エリ「あはは、こわいよ鞠莉」
鞠莉「もう…」
※注、某人物とは別人です
54:
鞠莉「日本に何しに来たの…」
エリ「そりゃもちろん鞠莉を迎えに…って、ええぇ!!」
マリ「?」
エリ「ま、鞠莉がもうひとり?!」
鞠莉「…エリ、紹介するわ、松浦マリちゃん、わたしのお友達よ」
鞠莉「そしてもうひとりが松浦果南……わたしの大切な人」
果南「ちょっと鞠莉///」
エリ「へえ……そう…」
56:
エリ「よろしくね、果南」
果南「あ…こちらこそ、エリさん」
エリ「ええ、マリちゃんもよろしくね♪」
マリ「あ、はい」
鞠莉「さ、もういいでしょ、マリちゃん部屋いきましょ」
マリ「え、え、はい」
エリ「つれないなぁ鞠莉は…あ、そうだ、温泉オススメだから入っていくといいよ」
果南「エリさんくわしいんだね」
エリ「ええ、だって…」
エリ「ここ、わたしのホテルだもの」
57:
部屋……
果南「エリさん、きれいなひとだったね」
マリ「でも、なんか言いかけてたような…」
鞠莉「…」
マリ「鞠莉さん?」
鞠莉「……あ、うん、なんでもないわ…」
果南「さあ、温泉いこ鞠莉、疲れもとれるよ」
鞠莉「そうね…」
トゥルルルルル
マリ「あ、電話」
58:
マリ「はい…はい…わかりました、鞠莉さーん」
鞠莉「なに?」
マリ「鞠莉さんのおうちの方が来てるんだって、ロビーまで来てほしいって」
鞠莉「誰かしら?わかったわ」
果南「鞠莉まってるよ、いっといで」
鞠莉「そんなのいいわよ、果南とマリちゃんは先に温泉はいってて」
果南「そう?じゃいってくる、いくよマリ」
マリ「うんおねえちゃん、鞠莉さんあとでね」
59:
ロビー……
鞠莉「いったい誰かしら…」
エリ「やあ、鞠莉」
鞠莉「ここで…何してるの?…」
エリ「電話はウソ、鞠莉はわたしが呼んだの…ごめんね?」
鞠莉「どういうこと…」
エリ「わたし鞠莉を迎えにきたんだ」
鞠莉「…」
エリ「鞠莉、もう一度やりなおそう、そしてわたしと一緒にアメリカ行こうよ」
66:
鞠莉「…な、なによ今さら…私たちはもう終わったはずよ…」
エリ「鞠莉にさみしい想いさせてたことは謝るよ、だからもう一度…」
鞠莉「いいかげんにして!」
エリ「鞠莉…」
鞠莉「傷心のわたしに優しくしてくれたことは感謝してるわ」
エリ「鞠莉、だったら…」
鞠莉「あのとき、わたしどうかしてた!果南に愛想つかされて…日本から逃げて…」
エリ「…」
67:
鞠莉「あの晩だって寂しかっただけ!エリじゃなくても、誰でもよかったのかもしれない!」
鞠莉「わたしはこんな女なのよ……」
エリ「でも…」
エリ「それでも、わたしは鞠莉を愛してる」
鞠莉「…」
エリ「これわたしが泊まってる部屋の番号…」
鞠莉「…」
エリ「一緒に来てくれる気になったら来て…じゃ」スタスタ
鞠莉「エリ…」
68:
果南「鞠莉…今のどういうこと?」
鞠莉「!!…果南!なんでここに…」
果南「温泉用の水着買いに来たんだよ…それより今の話…なに?」
鞠莉「違うの果南!わたし…」
果南「どういうこと?いきなり海外行ったと思ったら、あんな女とよろしくやってたってわけなんだ?」
鞠莉「まって果南!説明させて!」
果南「行ったっきり連絡もよこさないで…そりゃあ、さぞかし楽しかったんだろうね!」
鞠莉「…」
果南「もう…帰ってこなくてもよかったのに…」
鞠莉「…!!」
69:
マリ「」バシッ
果南「…」ジンジンジン
マリ「おねえちゃん!いいすぎだよ!」
鞠莉「マリちゃん…」
マリ「鞠莉さんにあやまって!」
果南「…」
鞠莉「…ごめんね…果南」ダッ
マリ「あ、鞠莉さん!おねえちゃんはやくおいかけて!」
果南「…」
マリ「おねえちゃん…」
70:
コンコン
エリ「はーい」ガチャ
鞠莉「…」
エリ「鞠莉、きてくれたんだね、一緒にアメリカ行く気になった?」
鞠莉「ううん、あなたとはやっぱりやりなおせない、それを伝えに来たの」
エリ「ど、どういうこと?果南を選んだってことなの?」
鞠莉「果南は関係ないわ…ただあなたとはやっていけないの」
エリ「なによそれ…」
71:
鞠莉「ごめんなさい、ただもう日本にもいられない…」
エリ「だったら…」
鞠莉「わたしヨーロッパへでもいくわ…」
エリ「じゃ、わたしもヨーロッパに…」
鞠莉「やめて…例え追いかけてきても、あなたとは会うつもりはないわ…」
エリ「どうして…」
鞠莉「…」
エリ「どうして…なんでわかってくれないの!こんなに愛してるのに!」
72:
鞠莉「エリ…ごめんなさい…」
エリ「あやまらないでよ!鞠莉も愛してるって言ってよ!!」
鞠莉「わたしは愛してないわ…」
エリ「果南ってやつのせいか!あいつが鞠莉を…」
鞠莉「だからそれは違うって…」
エリ「じゃあ、一緒に来てくれてもいいじゃない!そしてわたしと暮らすのよ!」
鞠莉「エリ落ち着いて、あなたちょっとおかしいわ…」
エリ「なにが?さあ、アメリカへわたしと行くのよ」
73:
鞠莉「もう何言っても無駄ね…それじゃわたし行くわ」スタスタスタ
エリ「鞠莉…」
エリ「あ、そうだわ…」
エリ「簡単なこと…」
エリ「鞠莉を連れ去ればいいだけじゃない…」
エリ「リリ」
リリ「…はい」スタッ
エリ「あなたの出番よ、鞠莉をさらってきなさい」
リリ「了解しました…エリ様」
エリ「……鞠莉、逃がさないよ…」
76:
マリ「鞠莉さーん、どこー」
マリ(鞠莉さん…)
マリ(この旅行でおねえちゃんとの距離、縮めてほしかったのに…)
マリ(もっともっと仲良くなってほしかったのに…)
マリ(こんなことになるなんて…)
マリ(あのエリって女とっちめてやる…)
キャーーーッ
マリ「!っ、鞠莉さんの悲鳴…あっちか!」ダッ
77:
マリ「鞠莉さん!」
鞠莉「マリちゃん!」
リリ「……!」
マリ「あんた誰?鞠莉さんに何してる!」
リリ「邪魔がはいったか…」
マリ「鞠莉さんをはなせ!」
リリ「ふん…」ブンッ ドカッ
マリ「うっ!……」ドサッ
78:
リリ「さ…いくか…」
マリ「ま…まちなさい…鞠莉さんをどこに連れてく気…」
リリ「ほう…おまえなかなか頑丈だな」
マリ「逃がさないよ…」
リリ「次は殺す気で……殴ってやるよ」ブンッ
マリ「……っ」サッ…… ドンッ
リリ「なに!?」ズサァーーッ
マリ「」ハァハァ
79:
リリ「こ、このわたしに一撃いれるなんて……」
リリ「こぉぉのおぉおー!」ドカッ
マリ「あぁっ!!」ズサァーーッ
リリ「…ふん」
マリ「くっ…」
リリ「おまえ…何者だ?普通の人間じゃないな?」
マリ「わ、わたしが知りたいわよ…」
リリ「まあいい…覗けばわかること…」
マリ「どういう…」
80:
リリ「脳を覗くのさ!」ガシッ
マリ「う、うぐぐぐぐぅぅ!」
リリ「…ほう…やはりおまえ人間じゃないのか…」ピーッ
マリ「かっ…体が…」
リリ「…MK-OM-2016…汎用アンドロイド……」ピピピッ
マリ「や、やめて、見ないで…」
リリ「安心したよ…おまえじゃわたしを止められない……」
リリ「さ、鞠莉をエリ様のとこに連れていかなくては……」
リリ「…じゃあね…おねえさま」
81:
数分後……
果南「あ、マリ!?」
マリ「…おねえ…ちゃん…」
果南「どうしたの!何があった!」
マリ「どうしよう…鞠莉さん…さらわれちゃった…」
果南「なに?どういうこと!?」
マリ「ごめんね、おねえちゃん…わたし…鞠莉さん助けられなかった…」
果南「マリ、落ち着いて説明して?」
82:
……
果南「そんなことが……」
マリ「あいつ『エリ様』って言ってた…きっとエリのせいだよ!」
マリ「それにあいつ、わたしのこと『おねえさま』って……」
果南「そっか…」
マリ「おねえちゃん?何か知ってるなら教えてよ!」
果南「…」
マリ「あいついったいなんなの!わたしとどんな関係なの!」
果南「…」
マリ「おねえちゃん…」
??「わたしから、説明しよう…」
83:
果南父「果南、しばらくだね…」
果南「父さん…」
マリ「え?どういうこと?おねえちゃんのお父さん?」
果南父「君はマリだったね、はじめまして…になるのかな」
マリ「はい…はじめまして…」
果南父「果南…マリにはそろそろ真実を伝えなくてはいけない…いいね?」
果南「…うん」
果南父「よし……いいかいマリ、よく聞くんだ」
84:
果南父「やつの名はSE-SL-2017…エリシオングループ軍事部門で極秘裏に開発された隠密戦闘アンドロイドだ…」
マリ「…」
果南父「そして…おまえはMK-OM-2016…やつより先に開発されたプロトタイプ…」
マリ「それって…」
果南父「そう、やつは…リリはマリの妹だ」
マリ「そんな…あんなやつが…」
果南「…」
果南父「もう少し経緯を話そう…」
85:
果南父「公には言えないが、わたしはある機関の諜報員をやっていてね…」
果南父「エリシオングループでとあるプロジェクトが完成間近という情報をとらえた…」
果南父「わたしは軍事施設に潜入…対象の奪取に成功…」
果南父「それがマリ…きみだよ」
マリ「…」
果南父「君のことを調べれば調べるほど、君は恐ろしい殺戮兵器であることがわかった…」
果南父「そこでわたしはある計画を立案した…」
マリ「…」
果南「父さん、あとはわたしから話すわ」
86:
果南「父さんはアンドロイドを人間らしく変化させることができれば、今後アンドロイドの脅威にも対抗できると考えたの」
果南「そこであなたの人間化計画が開始された…」
果南「まず内骨格しかなかったあなたに、小原研究所で開発中だったカモフラージュスキンを用意してもらった」
果南「見た目が鞠莉そっくりなのは、たぶん鞠莉のお父さんの趣味ね…」
果南「わたしには年頃の女の子の思考を構築する役割が与えられたわ」
果南「見た目が鞠莉そっくりなのもあって、わたしは夢中になって作業を進めた…」
果南「そして生まれたのが、マリ、あなたよ…」
87:
マリ「…」
果南「ごめんねマリ、いつか言わなくちゃって思ってたんだけど…」
マリ「…」
果南「あなたとの生活が心地よくて…」
マリ「…」
果南「あなたの存在がだんだん大きくなっていって…」
マリ「…」
果南「言えなくなってしまったの…」
マリ「…」
果南「ごめんね…」
88:
マリ「おねえちゃん…」
果南「なに?マリ…」
マリ「わたしはもう、おねえちゃんの妹じゃないの?…」
果南「そんな…そんなことない!」
マリ「だってわたしはただのアンドロイド…」
果南「違う!そんなこと言わないで!マリは…マリは…」
マリ「…」
果南「マリはわたしの大切な妹よ…」
89:
マリ「うーんそっか、わかった」
果南「マリ…」
マリ「いや、ほんとはまだよくわかんないんだけどさ」
果南「…」
マリ「今はまず鞠莉さんを助けにいかなきゃ、そうでしょ?」
果南「マリ…」
マリ「全部終わったらいろいろ聞いてやるんだから、覚悟してなさいよ?」
果南「うん…そうだね…」
90:
果南父「話はまとまったようだね、それでは鞠莉ちゃん救出のプランを話そう」
果南「父さん…」
果南父「このホテルの屋上にはヘリポートがある、おそらくエリはそこだ」
マリ「じゃ鞠莉さんも…」
果南父「ああ、ただそこには当然リリもいるだろう…こいつをなんとかしない限り救出は困難だ」
マリ「それでもいかなきゃ…」
果南父「まあまちなさい、たったひとつリリをなんとかできる可能性がある方法がある」
果南「父さん…まさか」
果南父「そう、マリのリミッターを外す」
91:
果南「そんなわたしは反対だよ!」
マリ「おねえちゃん…」
果南「リミッターを外せばマリは元に戻ってしまうかもしれない、今のマリじゃなくなってしまうかもしれない!」
果南父「そう危険な賭けだ、でもやらなきゃリリには勝てない」
果南「でも…」
マリ「おねえちゃん…リミッター外して」
果南「!」
マリ「やっぱり鞠莉さんのことほっとけないよ…絶対助けなきゃ」
92:
果南「でも!マリが!」
マリ「わたしは大丈夫、きっとなんとかなる…」
マリ「おねえちゃんの妹だもん…」
果南「マリ…」
果南父「迷っている時間はない、どうする?」
マリ(……神様…)
マリ(……鞠莉さんを救う力を)
マリ(……おねえちゃんの笑顔を取り戻す力を)
マリ(……わたしに…ください)
マリ「…」
マリ「さあリミッターを外して」
96:
ホテル屋上……
ガチャ
果南「鞠莉!」
鞠莉「あ、果南!」
エリ「果南…くると思っていたわ…」
果南「鞠莉をはなせ!」
エリ「なに言ってるの?鞠莉はこれからアメリカでわたしと暮らすのよ」
マリ「おねえちゃん!わたしにまかせて」ダッ
エリ「リリ!なんとかなさい!」
リリ「はい、エリ様」ダッ
97:
リリ「またおまえか、返り討ちにしてやる」
マリ「さっきは負けたけど……いまのわたしは!」
バシィィィィッ
マリ「よし、通用する!」
リリ「くっ!どういうことだ!さっきとはまるで動きが…」
マリ「はあああああ、えぇい!」
ドギャァァァァンッ
リリ「うぐぅぅぅぅっ!」ドシャーッ
リリ「信じられん…どうなってる」
98:
マリ「おねえちゃん!こいつはわたしにまかせて鞠莉さんを!」
果南「うん、わかった!」ダッ
エリ「くそっ、リリ何やってる!はやくこいつらをなんとかしろ!」
リリ「は、はい…」
マリ「リリ!おねえちゃんには手を出させない、相手はわたしよ!」
ガシィィィィンッ
リリ「くっ…」
マリ「ふんっ」
99:
リリ「なぜだ!」
リリ「わたしが…負ける?」
リリ「いや、そんなはずはない!」
リリ「先に生まれた旧型が…」
リリ「旧型が新型に勝てるわけがない!」
リリ「妹より強い姉がいるものかぁ!」グッ
リリ「あああああああ!」ビィィィィッ
マリ「!!っ…」ビシィィ
100:
マリ「こ、これは!?」
リリ「わたしに切り札を使わせるなんてね…」
マリ「う、力が……入らない…」
リリ「拘束神経遮断電流…人に使えばただの麻痺だが…」
リリ「アンドロイドに使えば…全身をショートさせ再起不能にできるんだよ!」
マリ「そんな…あたし…」ブブブ
リリ「おわりだ」
マリ「…」プププ
マリ「…」プシューッ
マリ「」
101:
エリ「よくやったよリリ!さあ次は果南だ!」
リリ「はい、エリ様」ダッ
果南「くそぉ!鞠莉ぃぃぃ!」
鞠莉「果南、逃げてぇぇぇ!」
ブシュゥゥゥ
果南「あ…ああ…」フラッ
リリ「松浦果南…おまえもおわりだ」
果南「…ま……り……」バタッ
102:
マリ「」
マリ(あーあ、負けちゃった…)
マリ(もう…動けないや)
マリ(ごめんね?おねえちゃん…)
マリ(…)
マリ(わたし…ほんとは鞠莉さんに嫉妬してたの…)
マリ(わたしにはおねえちゃんしかいないのに)
マリ(おねえちゃんは鞠莉さんしか見てない)
マリ(わたしの居場所なんてない…)
103:
マリ(鞠莉さんなんかいなくなればいいのに…)
マリ(何度もそう考えたわ…)
マリ(そう…わたしは悪い子…)
マリ(バチがあたったんだ…)
マリ(わたしがいなくなってもおねえちゃんには鞠莉さんがいる…)
マリ(わたしがいなくても…)
マリ「」
マリ(じゃあ誰が鞠莉さんを助けるの?)
マリ(誰がおねえちゃんを守るの?)
マリ「」
マリ「」ギシッ
104:
果南「ぐっ」ハァハァ
エリ「リリ!まだ息がある、とどめだ!」
リリ「はいエリ様……松浦果南…死ね!」
ドンッ
リリ「おまえ……どうして…」
リリ「なぜ動ける……」
リリ「」ピーーーーッ ガクッ
マリ「…」
果南「マリ!」ダッ
マリ「」プシューッ
果南「マリィィィィィィ!」
105:
数日後……
鞠莉「果南、具合はどう?」
果南「鞠莉……」
鞠莉「ダイヤたちもあとからお見舞い来るって☆」
果南「ああ…」
鞠莉「果南…ほんとにありがとう…助けにきてくれて……」
果南「うん…」
鞠莉「あのとき屋上に果南があらわれて、わたし本当にうれしかった…」
果南「…」
106:
鞠莉「やっぱり果南はわたしの王子様よ☆」
果南「…」
鞠莉「でも、あのときもうひとり誰かいたような…」
果南「気のせいだよ…」
鞠莉「果南?」
果南「鞠莉はわたしひとりで助けにいった…」
果南「ひとりで助けにいったんだ…」ジワッ
鞠莉「果南…」
果南「ううっ…」ボロボロ
107:
……
果南父「すまないな」
果南「父さんが悪いわけじゃないよ」
果南父「マリに関する記憶は、関わった人間すべてから消さなくてはならない…これは機関の決定だ」
果南「うん…わかってる」
果南父「すまない」
果南「父さん…わたし…マリがもういないことに耐えられない…」
果南父「…」
果南「はやくわたしの…マリの記憶を消して」
108:
学校屋上…
果南「はーい、5分休憩ー」
果南「ふう…」
鞠莉「かなぁん☆」ハグッ
果南「」ブーーーーッ
果南「こら、はなれろ鞠莉!」
ダイヤ「まったくお二人さんは…」
千歌「あはは、仲良しだねー」
109:
鞠莉「ねえ果南、今度はAqoursみんなで旅行いかない?」
果南「うん、そうだね…10人みんなで」
鞠莉「うん、10人で♪……ってわたしたち9人じゃない?」
果南「あれ?ああ、そうだね」
鞠莉「果南、ねぼけてるのぉ?」
果南「もう、ただの勘違いだって」
鞠莉「じゃ今日、果南んちで旅行の作戦会議だからね☆」
果南「はいはい、わかったよ」
110:

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