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【艦これ】北上さまとの温泉旅行


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1:
提督と北上さまが二人っきりで、いちゃいちゃするだけのお話です。
冒頭部分は先日投稿スレに投下したものとほぼ同じです。既読の方はごめんなさい。
多少は書きためしてありますが、基本的には週1ペースくらいでのんびり進めていこうと思います。
・亀更新
・投下度一定せず
・キャラ崩壊ないしキャラ独自解釈
・エロ描写筆力不足
等に我慢できそうにない方は、540゚栗田ターンをお願いします。
2:
「はぁ?、いいお湯。いいねぇ?、しびれるねぇ?……」
「あぁ、久しぶりだな、こんなのんびりした気分は……」
せめて正月くらいは、と他の艦娘たちに二人して鎮守府から追い出され、温泉旅行に出かけた俺と、ケッコン済みの秘書艦・北上。
流石に、未だ戦争が終わったわけでもないので、混んでいる時間帯に大浴場に二人で出かけたりするのは、多少はばかられた。
部屋に備え付けの露天の家族風呂に並んでつかり、あ????、と二人して長い息を吐く。
じいさんばあさんみたいな声だな、とお互いの表情をちらりと見やり、目があったことが照れくさくて、へへ、と笑みを交わした。
右隣に並んでお湯につかる北上は、はぁ?、とまた息を吐くと、眼を閉じて、こてん、とこちらの肩に頭をもたれかけさせてくる。
風呂のお湯につからないよう、髪をあげてポニーテールのように簡単にまとめているため、普段は見えない北上のうなじや首もとが意識されて、妙になまめかしい。
3:
薄い乳白色のにごり湯の中で、北上の肢体が肩の下あたりまではゆらゆらと揺れて見えるが、その下は、お湯の色に隠されて良く見えない。
肩を抱くように後ろから右腕を回し、首を傾ける。
覗きこんでいる視線に気づいたのか、北上が目を開け、むぅ、とじと目でこちらを睨んできた。
「……提督はえっちだな?」
「……こればっかりは男のサガってもんだ」
「……あたしの身体なんて、貧相なもんじゃん。大井っちとかの方がスタイルいいでしょ?ケッコンするなら他にもっといい相手いっぱいいるじゃないさ」
「そりゃ身体だけで選ぶならそうかも知れんが……って、いや、冗談。冗談だから睨むなっての」
慌てていい子いい子、と頭を撫でてやる。
「なんて言うかさ。スタイルがどうとか、秘書艦として有能かどうかとかだけじゃなくて。その、一緒にいて落ち着くというか、楽に呼吸ができるというか……。お前が一番しっくりくるんだよ。変に気取らない、ありのままのお前がいてくれるから、俺自身も、ありのままの俺でいられるっていうか……って、前にもこんな話したよな?」
「……うん、ケッコン申し込まれた時に、前に言われた。けど、もっぺん聞きたくてさ?」
にへら、と笑う北上の顔はもうとっくにいつもの笑顔で。
どうやら、いいように転がされていたらしい。
4:
「こいつめっ!」
「わひゃっ……ん」
ぐいと抱き寄せて唇を重ねる。
一瞬びっくりしたように北上の目が見開かれるが、すぐにまた閉じられ、するりと白く細い腕が俺の首の後ろに回されててきた。
ついばむような軽い口づけを何度か交わした後、ぬるりと舌を差し込んで絡み合わせる。
歯ぐきの裏で舌をなぞるように動かしたり、お互いの舌を吸い上げて唾液を交換しあったり。
北上の鼻から漏れる呼吸が、ふっ、ふっと短くなり、唾液が粘っこくなってきた。首の後ろに絡まった腕に力がこもりはじめ、時おり、ぴくっ、ぴくっと北上の肩が震える。
ゆっくりと唇を離すと、突き出したお互いの舌の間に、つぅと唾液の糸の橋がかかった。
目を開けた北上の表情はとろんとして、わずかに開いた唇からのぞいているピンクの舌先が切なげに揺らめいている。
風呂に浸かって温まったのと、羞恥と情欲のせいで、目元がほのかに赤く染まっているのが色っぽい。
「……北上、お前、今すごくエロい表情してるぞ」
耳元でささやくと、表情を見られたくないのか、
「う???、意地悪」
と、俺の肩に顎を載せるようにぎゅっとしがみついてくる。
「……可愛いなぁお前」
ささやきながら、耳たぶをそっと甘噛みし、耳朶に沿って舌を這わせる。
5:
くすぐったそうに身をよじる北上の身体を抱きすくめて、首筋に吸いつく。ぬらぬらと下から上に舐めあげるように舌を這わせると、かすかに北上が甘い声を漏らしかけて、身体を震わせた。
「……我慢しなくていいぞ」
声をあげるのをこらえようとしているらしい北上に、ささやくようにそう言うが、北上は恥ずかしいのか、しがみついたままでいやいやをするように首を振る。
キスをしようとしても表情を見られたくないのか、嫌がるように身をよじるので、俺は苦笑しながら少し身を起こし、北上の身体の向きを変えて後ろから抱き締めるようにした。
俺自身の胸とぴったりとくっついた北上の背中から、お互いの鼓動が伝わる気がする。
「……あんま顔とか見ないでよ。その……恥ずいから」
拗ねるように唇をとがらせる北上の意見を、
「いや無理だろ。お前のあんな可愛い顔見るの、我慢するとか無理だから」
と却下しながら、遠慮なく後ろから北上の胸を触り始める。
やや小ぶりだがちょうど手のひらにおさまるサイズの胸の感触は、意外と、と言うと失礼だが柔らかくて心地いい。
6:
「あっ……く……ちょ、やだ……」
小振りな胸をふにふにと柔らかく揉みながら、頂の小さな蕾を指で挟んだり、人差し指でくりくりといじり回したり。
北上は快感をこらえるように肩を振るわせながら、手の動きを抑えようとしてくるが、その抵抗は弱々しい。
「……気づいてるか?乳首、固くなってるぞ」
指摘してやると、ぴくりと北上の身体がこわばり、首筋の赤みが増した。耳たぶなんてもう真っ赤だ。
「そんなの……ぅぁっ……提督の……せい……んぁ……」
背後から覆い被さるようにして胸を揉みながら、耳たぶからうなじ、背中に唇と舌を這わせる。
「ほら、こうすればわかるか?」
二つの頂を親指と人差し指で同時につまんで力をこめると、北上が甲高い声をあげた。
7:
「やっ……ふぅんっ……わかっ……もう、いい……」
逃れようと身をよじる北上が、バシャリと水音を立てるが、ここは逃がさない。
「さて、下の方はどうなってるかな?」
「それは……ひぅっ……だめ……だって……」
二つの頂から膨らみの裾野に手を伸ばし、再びふにふにと円を描くようにもみしだく。
そこからさらに手を滑らせ、指先でひっかくように脇腹を撫でると、北上の声に震えが混じりだした。
「これ……以上は……はっ……無理……だって……」
「だめだね」
さらに下の方に手を滑らせて、必死に閉じようとしている内ももの隙間に指を這わせていく。
北上の耳たぶをはむっ、と甘噛みして抵抗が緩んだその隙に、強引に指をねじ込む。
そこは、お湯の中だというのにぬるぬるな感触がわかるくらいに、うるみ、溢れ、とろけきっていた。
8:
「こんなに溢れさせて……ぐっちゅぐちゅじゃないか」
「やだぁっ……言わ……ないで……ふぁっ」
左手で北上のももをこじ開けるように押さえながら、割れ目に沿ってなぞるように右手を這わせ、うるみきった蜜壺に浅く中指を突き入れる。
入口部分で小さな円を描くようにゆっくりとかき回し、軽く指先を曲げて蜜壺の中をひっかくように指を動かすと、北上がのけぞって甘い声をあげはじめた。
「ふぁっ……それ、だめ……いっ……ちゃ……から……」
肉襞が指を奥へ奥へと引き込もうと、キュウキュウ締め付けてくるのを感じる。
右腕と肩をつかんだ北上の指先に力が入り、爪が食い込む。
「くぁっ……それ……いじょ……は……あぅぅっ」
切なげに唇を噛み、息を荒げる北上の表情に、微かな嗜虐心をかき立てられる。
だが、
「え……?」
そこまできたところで、俺は指を引き抜いて、ざばりと立ち上がった。
浅く息をつきながら、途方にくれたような表情で、肩越しに北上がこちらを見上げてくる。
「さすがにこのままじゃ、のぼせちまいそうだからな」
「……そ、か……そだね……」
ほっとしたような表情の中ににじむ、どこか名残惜しそうな色。
それには気付かないふりをして、俺は北上の前に回りこんだ。
9:
ごめんなさいちょっと中断
1時過ぎくらいに再開します
10:
再開します
11:
「しょっ、と」
「きゃっ」
北上の両脇の下に手を差し入れるようにして持ち上げると、くるりと身体を反転させ、そのまま浴槽のへりのところに座らせる。
ちょうど俺の目の前に北上が腰掛けるような体勢だ。
そこから北上の太ももを持ち上げて岩場に足を乗せさせる。反対側も同じようにした。
「やだぁっ……!」
きょとんとした北上の表情が、みるみるうちに羞恥の色に染まった。
両脚を全開にして秘部をさらけ出させている状態なのだから、無理もない。
「提督っ!みっ、見ないでよっ!」
必死に脚を閉じようとするが、両膝を押さえつけてそれを許さない。
「こんなのっ……」
露天風呂の照明は控えめだが、今日は月明かりがいつになく明るい。
顔をそむけていても北上の表情は充分よく見えた。
「月明かりで、北上から溢れてる蜜が、きらきら光ってるぞ」
「見ないでよぉっ……」
懇願する声が震える。
「ほら、ひくひくしてる。また溢れてきた」
「言わ……ないでぇっ……」
割れ目に指を伸ばし、下から上へじっとりと撫で上げる。
充血してぷっくりと膨れ上がったクリトリスの手前で、指を止めた。
13:
「そんな事言って。いつもよりぬるぬるじゃないか」
言っただけでびくんと北上の身体が震える。
「や……恥ずかしい……から……」
「ほら、また溢れてきた」
中指に伝わる蜜をすくい取り、クリトリスに塗りつけるようにゆっくりと親指の腹で撫で回す。
「あふぅんっ!……」
のけぞったはずみに北上は腰の後ろの岩場に両手を付いた。
両脚がさらに広がり、秘部を突き出すような姿勢になる。
「そんなに突き出したらほら……とろとろした蜜が尻をつたって、風呂の中にまで垂れてきてるぞ。これじゃあ、掃除をする人が大変だ」
「くぅ……そんなぁ……言わ……ないで……」
たとえ口ではどう言おうとも、膝を押さえている訳でもないのに先ほどからもう北上は、脚を閉じようとしていない。
自分の口角が上がるのを感じた。北上の前で、ざぷりと湯船の底に膝をつく。
「風呂に垂れないよう、綺麗にしなきゃな」
わざと北上の瞳を見つめながら顔を近づけ、下から上に、ことさらにゆっくりと舐めあげる。
「んあっ!うぅっ……」
北上は身体をよじろうとするが、不自由な体勢ではそれも叶わない。
繰り返し。繰り返し。
ちろちろと割れ目に舌をなぞらせて舐めあげる。
敢えてクリトリスには直接触れようとせず、その周辺のみに舌先を泳がせる。
少し塩気のする蜜を舐めとるたび、割れ目の奥からはじくじくと、新たな蜜が湧き出してきた。
14:
「んあっ!んん……」
わざとぴちゃぴちゃと音をたてるように舐めたてる。
北上の左手が俺の髪の毛にくしゃりと添えられるが、ほとんど力はこもっていない。
押しのけようとしているのか、引き寄せようとしているのか。
多分本人にもわかっていないのだろう。
「くふぅっ……ああ……うぅっ……」
息が荒くなり、がくがくと膝が震えている。
割れ目の中に舌を突き入れ、中でくにくにと動かす。
溢れてきた蜜をじゅるじゅるとわざと大きな音をたててすすり上げると、
「ああっ!んくぅっ!」
と北上が甲高い声を上げて身体を波打たせた。
快楽の波に飲み込まれながら、どこか一点で理性を保とうとしているような――だがそれを突き破るように中指を奥まで挿入し、クリトリスに吸いつく。
唇で柔らかくはさみながら押し潰すようにして包皮を剥き、一番敏感なところをじっくりと舐めしゃぶる。
中で指をくねらせながら出したり入れたりするたびに、ぬちっ、ぬちゅっ、と水気に満ちた卑猥な音が立つ。
「あぅっ!……くぅっ……あぁ……あはぁっ!」
指の数を増やし、出し入れする度をくするにつれて、北上がくねらせるように腰をグラインドさせた。
15:
「ふあぁ……んあっ!、もう……だ……めっ……!」
泣き出す寸前のような表情で北上が頭を振る。
「いいぞ、北上、我慢するな、イけ、イっちまえ!」
「やぁ……あぁ!もう……うぅんっ!」
北上が胸を大きく反り返らせ、脚を突っ張らせる。
後ろに倒れそうになりながら痙攣を繰り返す身体を支えながら、あふれる蜜を掻き出すように、更に2本の指を激しく抜き差しする。
「んっ!あっ……あぁっ!……んあぁ――っ!!」
膣肉が、2本の指を食いちぎらんばかりにひときわ強く指を締めつけ、身体がびくびくと痙攣する。
高く声をあげた北上は、およそ30秒ほどもの間、身体を小刻みに震わせながら絶頂に達し続けていたが、やがて、その身体を支えていた腕から力が抜け、くたりと倒れかかる。
その背中に腕を回して抱き起こし、風呂の中に身体を引き入れてやる。
額やまぶたに軽く口づけを繰り返しながら、北上が落ち着くまで、そのまま抱きしめてやった。
いまだに断続的に肩を震わせながら俺にしがみついていた北上だが、しばらくすると俺の首に腕を回し、ゆっくりと長い息を吐き出す。
「……落ち着いたか?」
「……ん、もう少し。……このまま、ぎゅっとしてて」
「おう」
俺の肩に顎をのせてうっとりとしたように深く息をつく北上の頭を撫でながら、湯船に身を沈め、頭上を見上げる。
冬の冷たく冴えた空気の中で、白い月が、煌々と輝いていた。
16:
とりあえず今回はここまで
ある程度書きため溜まったら投下します
感想・雑談などはご自由にどうぞ
29:
――
―――
「……あーっ、提督ずるい、自分ばっか!」
「おう、お前も一杯やるか?」
「飲む―!」
あの後、露天風呂の隅に併設されているシャワー室で改めて身体を洗い。
俺たちは部屋に戻ってきた。
髪をドライヤーで乾かすために北上が洗面所に行っている間に、俺は浴衣に着替え、風呂に入る前から敷いてあった布団の上に座りこむ。
小さな室内灯以外は敢えて照明を点けず、壁一面に大きくとられた窓から見える夜空の月を眺めながら、冷蔵庫から出した瓶ビールで、手酌酒と洒落込む。
同じように浴衣に着替えてきた北上が、目の前にぺたりと女の子座りで座り、持ってきた新しいグラスを差し出してきた。
「ほれ」
「あんがと。……っとっとっと」
グラスにビールを注いでやり、自分のグラスにもビールを継ぎ足す。
「乾杯」
「乾杯」
軽くグラスを合わせて乾杯した。
北上は豪快にグラスをあおり、ひと息にビールを飲み干した。
30:
「ぷはぁ。……ん???!この一杯のために生きてるよねぇ!」
「おっさんかよ」
「おっさんってゆーかさ、今あたし、隼鷹さんみたいじゃなかった?」
「結構似てたな」
笑いながら北上のグラスにお代わりを注いでやる。
「ん、ありがとね」
北上が笑顔で礼を言い、小さなグラスを両手で持って、ちびちびと飲み始める。
31:
浴衣姿の北上がグラスに口をつけるたびに、ストレートの黒髪がさらりと揺れる。
おさげを解いた黒髪は、いつも海風にさらされているとは思えない程に艶やかで、月明かりの下、青みさえ帯びて輝いていた。
何気なく手を伸ばし、指で髪をくしけずってみる。思った通り、さらさらと指通りのいい黒髪の感触が心地いい。
「……ん」
くすぐったそうに肩をすくめるが、北上は逃れようとはしなかった。
普段はなかなか撫でさせてくれない猫が、珍しく懐いてすり寄ってくれたようなイメージを抱きながら、しばらく指に伝わる感触を楽しむ。
と、不意に北上が下を向いて、くっくっと喉の奥で笑い出した。
「……なんだ?」
「いやー、さっきの提督さ、なんてゆーか、ノリノリだったな―って」
「おま……今それ言うか?お前だって、結構雰囲気出してたろうが!」
思わず顔が熱くなる。
いや、確かにさっきの風呂での言葉責めとか、いつもの自分のキャラじゃない事をやっちまったなという自覚はある。
サドっ気のある黒い雰囲気というか、今から冷静に考えれば痛いキャラというか。
ああいう羞恥プレイというのは終わってから自分で思い返すと恥ずかしくなるものだ。
それを当の相手から指摘されたりするとなおさらに。
32:
「いやいや?、結構さまになってたよ?あたしも新鮮だったしさ」
にやにやしている北上の顔を見ないで済むようにグラスに残った酒を飲み干す。
北上が笑いながら、立て膝で隣に移動してきた。
俺の肩に背中を預けるようにもたれかかる。
ふわりと石鹸の甘い香りが鼻先をくすぐった。
しばらくそのまま時間が流れる。
「……んで、さ」
ぽつりと北上の声が耳に届き、そちらに目をやった。
俺の肩にもたれかかるように体育座りしている北上の姿は、こちらの視界からは後頭部しか映らない。
33:
「……その、さっきはさ。……その、あたしばっか、気持ち良くなっちゃってた訳じゃない?」
前後に揺れるようにして、北上が俺の肩に背中をぶつけながら、言葉を選ぶように、たどたどしく呟く。
「だから、さ。……お返し、した方がいいのかな……って言うか、さ。お返し、してあげたいな―って言うか……」
雲が通り過ぎたのか、部屋に差し込む月明かりが急に明るさを増し、北上の後ろ姿をくっきりと照らし出す。
その耳が――月明かりでも判るくらい、真っ赤になっていた。
「……あぁ、もう!可愛いなぁお前こん畜生!」
「きゃっ!?」
自分自身でも、俺ちょろいなぁとは思いながら。
それでも我慢しきれず、俺は北上を布団に押し倒していた。
38:
――――
――
「ん……はむっ……んちゅっ……れろっ……」
俺たち二人は、布団の上に横たわり、抱き合ったままキスを繰り返していた。
互いに味わい合うように、舌と唇をねっとりと絡ませ合う。
俺が仰向けに寝そべり、北上がその上に覆い被さる体勢だ。
重さはほとんど気にならない。
それよりも、北上の体温と、柔らかくくねる身体の感触とが、安らぎと心地よさを与えてくれる。
北上の舌が、混ざり合った唾液と一緒に再び俺の口の中に差し込まれてきた。
上等なトロのような柔らかい感触が、ぬめりに満ちて口の中を這い回る感覚にぞくぞくとする。
衣擦れの音と、ふっ、ふっというお互いの細かい息遣いの音。
その中に、時折舌と唇が立てる濡れた音が混じる以外、何も聞こえない。
どれぐらいの間、口づけを交わし続けていただろうか。
北上が唇を離し、ゆっくりと身体を起こした。
俺の腹の上にまたがったような状態で、軽く息を弾ませながら、こちらを見下ろしてくる。
浴衣の裾は乱れ、帯はすっかり解けかかっていた。浴衣の左側だけがはだけて、白い肩が見えるのが、全裸よりもかえってなまめかしい。
月明かりの中、さらさらと黒髪が流れ、うるんだ瞳の目元は、ほのかに赤く染まっている。
39:
「……綺麗だ」
思わずそう呟くと、北上ははにかんだように笑い、膝立ちで後ろに下がった。
俺の両脚の間に移動すると、トランクスの上から愛おしむように俺の股間をなでさする。
すでにそこは、布地の上からでもわかるくらいに膨れ上がり、トランクスを押し上げていた。
肉棒の形を確かめるような北上の手の動きが、欲望をかき立ててくる。
「……んしょ」
北上の手がトランクスにかかり、引き下ろそうとしてきた。
俺が脱がせやすいように腰を持ち上げると、トランクスが下げられ、するりと脚から抜き取られる。
脱がせるときに、肉棒がトランクスの布地に軽く引っかかり、外れると同時にバネ仕掛けのように2、3回跳ねた。
北上がくすくすと笑う。
肉棒をぎんぎんに屹立させたままで浴衣の裾を捲り上げて、下半身をだらしなく投げ出した姿は、端から見ればさぞかし間抜けな光景だろうとは思うが、これから起こる事への期待からすれば気にもならなかった。
北上の細い指が、赤黒い血管を太く浮かべた肉棒の幹に絡みつく。
下腹部やももの当たりを左手で撫でながら、北上の右手がゆっくりと俺の肉棒をしごき始めた。
40:
右手の動きは止めないまま、北上がさらに後ろに下がり、布団に両肘をついた。
根元の方に左手も添えて、北上は両手で肉棒を柔らかく握りしめるようにしながら上下させる。
艶やかな黒髪がさらさらと流れ落ちて、内ももをくすぐった。
はぁ、と手の中の肉棒に温かい吐息を吐きかけられると、それだけで腰が浮きそうになる。
「……どう?提督?気持ちいい?」
「……あぁ、最高だ」
こちらの反応を確かめるように手の動きを止めると、北上はゆっくりと顔を伏せた。
肉棒を柔らかく握りしめたまま、下腹部や太もも、そして肉棒の根元にも口づけする。
温かい吐息と、髪の毛の感触がくすぐったい。
はぁ、とひとつ息を漏らした後、肉棒の根元に、北上の舌が押し当てられた。
押し当てられた舌は、しばし根元でぬらぬらと蠢いた後、上の方に向かって這い上がっていく。
亀頭に達する前に舌の動きは止まり、今度は横ぐわえするようにして肉棒を挟み込んだ唇が、下の方に滑り降りて行く。
41:
あくまでも亀頭には触れないまま、幹の部分に執拗に唾を塗りたくるように、北上の指と唇、そして舌が繰り返し上下する。
流れ落ちる黒髪が鬱陶しいのか、時折北上が指で髪をかきあげる、その仕草がひどくなまめかしい。
湧き上がる快感に、思わずうめき声が出そうになった。
北上がちらりとこちらを見る。
「お前……なんか、いきなり、レベル上がってないか……?」
「え??そうかな?どうなんだろ?」
恥ずかしそうに笑いながらも、北上の瞳が、どこか得意げな表情をはらんでいる。
42:
手と唇と舌が上下するにつれ、触れられてもいない亀頭の先端から、じわりじわりと汁がにじみ出しはじめた。
「……ふふっ、なんか出てきた」
右手で肉棒をしごきながら、北上が左手の人差し指で亀頭の先端をちょんちょんとつついた。
かすかに糸をひく指先を亀頭から離して自分の口元に近づけると――こちらに見せつけるように、舌でその指先を、ちろりと舐める。
「うぁっ、お前、それ、エロ過ぎだろ……」
いきり立った肉棒には、さらに血液が流れ込み、亀頭は痛いくらい、ぎちぎちに膨れ上がっている。
しかし、北上は思わせぶりに口を大きく開き、亀頭に顔を近づけたりはするものの、はぁ?っと温かい息を吐きかけるだけで、なかなかそれ以上の刺激を与えようとしない。
「……おまっ……ふざけんなって……」
それを何度も繰り返されると、流石に動悸が高まり、息が苦しくなってくる。
43:
北上はくすくすと笑い、再び肉棒を両手で握り直した。
じらすようにもう一度温かい息を吐きかけた後、鈴口に軽く口づけする。
それから舌を突き出して、まずは亀頭の先端部に舌を押し当てた。ちろちろと舌先をそよがせながら円を描くように舐め回した後、今度は雁首の溝をなぞるように舌を這わせ、ねぶりはじめる。
「くぁっ……!」
意識して唾液を垂らし、塗りつけているのか、鈴口から染み出してくる汁と唾液とが混じり合い、根元までたらたらと流れはじめた。
ピンクの舌先が踊るにつれて、赤黒い肉棒がテラテラと濡れた輝きを増していく。
それにつれて、肉棒をゆっくりとしごき続ける北上の手や指も次第にぬめりを増し、握り直したり上下に動かしたりするたびに、ぬちゃ、にちっ、と卑猥な音が立ちはじめた。
44:
「……提督、気持ちいい?」
「あぁ。……マジでとろけそうだ」
顔を上げた北上に応えると、北上はふふ、と笑って、肉棒の根元を握り直した。
包皮をずり下げるようにようにして、最大限亀頭を露出させる。
眼を閉じると唇を半開きにし、肉棒の先端をゆっくりとくわえ込んだ。
最初に感じたのは、刺激よりも温かさだった。
だが北上の唇がぬるぬると肉棒を飲み込んでいくのにつれて、こらえようのない快感が突き上げてくる。
口の中に飲み込まれた肉棒が引き出され、また飲み込まれる。その繰り返しのたびに、ぬめりの中で溶けそうな快感が脳を直撃した。
「んむぅ……はむっ……ぬちゅっ……れろっ……」
「くぅっ、おま、それ、やばっ……」
気を抜けばすぐにでも射精してしまいそうな快感に、思わず布団のシーツを握りしめてしまう。
「いいよ、提督……。遠慮、しないで……」
顔を上げた北上の口元は唾液と俺の汁にまみれ、瞳は情欲にうるんでいた。
「いっぱい……気持ちよくなって……いいから……。全部……吐き出して……」
こちらの返事を待たずに再び北上は顔を伏せると、肉棒に吸い付き、くわえ込み、しごきたて、裏筋に舌を這わせる。
45:
北上の頭が動くたびに、じゅぷっ、ぐぷっと卑猥に湿った音が立ち、肉棒を握りしめる北上の両手の動きが段々激しくなる。
「くぁっ……いいのか?出しちまうぞ?」
ちらりとこちらを見て、北上は軽く頷いた。
そこから肉棒の先端を口に含んだまま、舌をねろねろと動かし、首の動きにひねりを加える。
そのたびに、口の中で粘膜に亀頭の触れる位置が変わり、腹の奥から熱いものがマグマのようにこみ上げてきた。
「も、だめだ……!すまん、北上、イきそうだ……っ!」
限界を告げると、北上の手の動きがこれ以上ないほどに激しくなった。
ぬちゃにちゃという湿った音の響きが、どんどん早くなっていく。
両脚が突っ張り、腰が浮いた。
唇で亀頭を挟み込んだ北上の頬がすぼまり、じゅるるる、と猛烈な勢いで吸い上げてくる。
「くぁっ!……イくっ、イくぞっ、北上!うあぁっ!」
その勢いに抗しきれず、俺は北上の頭を両側からつかむとぐっと腰に押し付け、溜まりに溜まった欲望を、びゅるびゅると北上の口の中に吐き出した。
「じゅるっ……っ!……んくっ!けふっ!……んっ……」
46:
いきなり喉の奥を突かれた北上は、一瞬苦しげに小さく咳き込んだが、それはほんの一瞬。
びゅるびゅると吐き出されてくる精を一滴もこぼすまいとするかのように、俺の肉棒をさらに深く、根元までくわえ込んで、唇で締め付けてきた。
「くふ―っ……は――っ……」
びゅくびゅくと続く射精感を感じながら、俺は荒い息をつき、北上の頭から手を離す。
射精はしたものの、肉棒はまだまだこわばりを留めたままで、未だにびくびくと痙攣している。
北上はくわえ込んだ肉棒の根元を唇でしめつけたまま、再び頬をすぼませた。
精液と涎にどろどろにまみれた肉棒を、強く強く吸い上げる。
「くぁっ……それ、今は効く……」
唇をすぼめたままの北上の口から、肉棒がゆっくりゆっくり引き出されていく。
亀頭の先端、鈴口の部分で口を閉じ、唇を離す。
口に含んだものがこぼれないよう、北上は唇を閉じて口元を手で押さえると、すぐに上体を起こした。
正座した状態で天井を見上げるように上を向いて目を閉じると、んく、と口の中のものを嚥下する。
苦い物を無理やり飲み込む時のように苦労しながら飲み干すと、かすかに口を開き、はぁ、と息をついた。
56:
「……全部飲んだのか?……別に無理しなくても良かったんだぞ」
心配になって声をかけるが、北上はゆっくり首を振る。
「……大丈夫だよ。提督のだったら……提督のだから、飲んであげたかったの。……提督はどうだったの?良くなかった?」
「いや、死ぬかと思うくらい気持ちよかったし、飲んでくれたのも……正直、嬉しかった」
照れくさいのを誤魔化しながら頬をかくと、北上が嬉しそうな笑顔になった。
「そっかぁ。……良かったぁ。……んじゃ、残りも、ちゃんと綺麗にしてあげなきゃねぇ」
北上は再び肘をついて俺の股間に手を伸ばした。
やや力を失いかけていた肉棒を握りしめると、尿道の中に残っている精を最後まで絞り出すかのように下から上へしごきあげる。
白濁した精液の粒がじわりと鈴口から染み出して来た亀頭を、ゆっくりと唇でくわえ込んだ。
口の中で舌を這わせ、肉棒に絡みついた精液を、丁寧に舐めとっていく。
「うぁ……っ!おま……今はまだ、刺激が……」
「んふふっ、今のあたしは、尽くす女、北上さまだよ?。……んちゅっ……ちゅぶっ……れろっ……」
57:
執拗に俺への奉仕を続ける北上の浴衣は、すっかり着崩れて、ほとんど右肩に引っかかっているだけのような有りさまになっていた。
露わになった左肩から首筋にかけての肌は少し汗ばみ、白さの奥から桃色の熱をにじませている。
北上が口の端から唾液を垂らしながら俺の股間に顔をうずめ、恍惚としたように頬を上下させている姿は、月明かりの下、恐ろしく淫靡な光景で、ぞくぞくとしたものが背筋を駆け上ってきた。
一度は欲望を吐き出したはずの肉棒が急にこわばりを取り戻し、再び熱を帯びてくるのがわかる。
「う……っ、北上……。それくらいにしてくれ、このままじゃ、またすぐにイっちまいそうだ」
俺は北上の手を押さえて、顔を上げさせた。
「……いいんだよ?提督のだったら、いくらでも受け止めてあげたいから」
健気すぎる言葉に、胸の中に温かいものが広がる。
北上の言葉は余りにも魅力的な提案であり、正直心がぐらついた。
だが、だからこそ、俺は首を振る。
「いいんだ。……俺も、お前のこと、もっと気持ち良くしてやりたいんだよ」
「……そっか。……うん。……わかったよ。ありがとね、提督」
北上は濡れた目でふわりと微笑んで立ち上がった。
58:
立ち上がった北上は、いったん窓の傍のテーブルに向かい、その上に置かれていたペットボトルの水を手にとった。
口の中をゆすぐかのように何回かに分けて、三分の一くらいを飲み干す。
ボトルをテーブルに戻した北上は、振り返ると、悪戯っぽい笑みを浮かべながらこちらに歩き出した。
「んじゃ、さ。……提督」
ゆっくりと歩み寄りながら、しゅるりと浴衣の帯を解き、足元に落とす。
月明かりの中、とろけるような目つきで微笑みながら近付いてくる北上の姿から目が離せない。
俺が座る布団の前に立つと、北上は浴衣の裾をたくし上げるようにして、白い下着の布地に両手の指をかけた。
見せつけるように、ゆっくりゆっくりと足元まで引き下ろし、そこからするりと足を引き抜く。
布でできた輪っかのようにわだかまる白い下着を、床に置き去りにして、北上は布団の上に足を踏み出した。
俺の前で膝をつくと、甘えるように両腕を広げて手を伸ばしてくる。
「いっぱい……可愛がってよね?」
「ああ」
息がかかるくらいの距離で見つめ合い、どちらからともなく唇を重ねる。
北上の肩から、はらりと浴衣が脱ぎ落とされ、白い裸身が露わになった。
61:
唇を繰り返し重ねながら、俺も浴衣を脱ぎ捨てて、北上の身体を引き寄せる。
あぐらをかいた上に脚を軽く曲げた体育座りのように座らせて、対面座位のような形で抱き合った。
北上の腕が俺の背中に回され、向かい合った身体の間で、小ぶりな胸が柔らかく潰れる。
首筋に舌を這わせると、北上は身を反らして睫毛を震わせた。
「んぁ……ふぅんっ……」
白い喉を下から上に向かって舐めあげ、耳朶に息を吹きかける。
「ぅぁ……ぁっ」
舌を絡ませる深いキスと、首筋や耳朶を舐め回すのとを交互に繰り返しながら、北上の全身を愛撫する。
耳朶を甘噛みしつつ脇腹を撫で上げ、喉に舌を這わせながら、やわやわと慎ましくも柔らかい胸を揉みたてる。
「あはぁ……それっ……気持ち……良いっ……」
いつになく積極的に快感を伝えてくる北上が新鮮で、興奮を掻き立てられる。
片方の乳首を口に含んで舌で吸い転がしながらもう片方の胸を揉みたて、乳首を親指と人差し指でつまみ上げるように刺激すると、北上が俺の腕の中で身を反らして甘い声をあげた。
「それ……っ……感じ、ちゃう……」
下の方に手を伸ばし、切なげに秘部を摺りつける北上の太ももの間に指を滑り込ませれば、そこは既に熱くぬかるんでいた。
62:
割れ目に指を這わせ、下から上に何度もなぞりあげながら親指でクリトリスを弄ると、北上が高い声をあげた。
「あふっ……あぁっ!……やぁ……っ、それ、感じる……」
二人の身体で俺の手を挟み込みながら、北上が身体をグラインドさせる。
それは拒むというよりは寧ろ、自分の秘部を擦り付けて、奥へ奥へと導き入れようとするような動きだった。
その動きに応えるように、熱く煮えたぎった蜜壷に指を突き入れ、ぐっちゅぐっちゅとかき回す。
「ふぁっ!……いいっ!……あぁっ!……くふぅっ……やぁ……っ!ああっ……くぅっ!!」
北上は俺の首にすがりつき、髪を振り乱しながら膝立ちになって腰を浮かせた。
掻き出された熱い蜜によって薄い陰毛は濡れて肌にへばりつき、ぬめるような光沢を放っている。
太ももまで流れ出した雫がぽたぽたと垂れて、シーツに染みを作った。
「ひぅんっ……!提督ぅ……指でイくの……やぁっ……やなのぉ……提督のが……いいっ……くぅんっ」
きつく目を閉じて身体を震わせながら、北上が懇願する。
俺ももう限界だった。
北上を布団に押し倒し、膝を両手で押し広げると、肉棒を秘部に押し当てて、亀裂に沿ってずりずりと擦りつける。
クリトリスの上を亀頭が滑るたびに、北上が高い声を放った。
63:
「っ!……ぁはぁっ!!」
両手で北上の腰を掴んで持ち上げると、いくぞ、とも言わずに蜜壷に亀頭を埋め、一気に一番奥まで突き入れる。
「??????っっ!!!」
北上の身体が弓なりに反り返り、びくびくと跳ねた。
「ぁっ…………はっ…………ぁっ…………」
絶叫をあげるかのように口を開けるが、呼吸も満足に出来ないようで、ぱくぱくと口を開閉しながら脚を突っ張らせる。
がくがくと痙攣する北上の蜜壷の中は熱い泥が煮えたぎり、肉襞が締め付けるような収縮をキュウキュウと繰り返す。
入れただけで、既に絶頂に達したらしい。
だが、その北上を気遣っている余裕はこちらにもなかった。
北上の腰を掴んで、突き入れた肉棒をずゅるりと半ばまで抜くと、外に逃がすまいとするかのように絡み付いた肉襞が引き出され、めくれあがる。
一度腰を止め、再び一気に奥まで埋め込む。
「あうぅっ!!」
北上の顔が苦しげに歪み、シーツをつかんだ手に、血管が浮かび上がるくらいの力が込められる。
歯を食いしばりながらこちらを見る北上の額には、びっしりと汗の粒が浮かんでいた。
「やっ……それ……待っ……だめぇっ……今……イっ……から……」
64:
息も絶え絶えな北上の悲鳴には耳を貸さず、肉棒を引き抜いては腰を叩きつけての抽送を繰り返す。
ぱちゅっ、ちゅぼっ、と淫猥な音が弾け、北上の身体が何度も反り返る。
「……あぁっ!はぁっ!提督ぅっ!ひぅんっ……いいっ……いいよぉ提督ぅ……!それっ……感じ過ぎて……おかしくなるぅ……!」
半開きになった北上の唇からは涎が顎に垂れて首筋につたい、瞳は焦点の合わぬままに天井を見上げて長い黒髪を振り乱している。
けれどもその下半身だけは、俺の動きに合わせるかのように的確に秘部を突き出し、くねらせるように蠢く腰は、淫らに快楽を貪り続けていた。
「あぁっ!やぁっ!……いいっ!……いいよぉっ!てーとくぅぅ……はぁんっ!……もっとぉっ!もっとしてぇっ!突いてぇ!ずぼずぼしてぇっ!」
完全に理性のたがが外れたらしく、かつて口にしたこともないような淫語を口走りながら、北上は甲高い声をあげる。
その声の淫らさに、かっと頭が熱くなった。
北上に覆い被さって抱きすくめるように身体を密着させ、さらに激しく腰を振り立てる。
完全に快楽に溺れきっている北上は、シーツを掴んでいた手を離し、俺の背中に手を回してしがみついてきた。
65:
「あぁっ、熱っ!……いいっ!いいよぉっ、提督ぅっ!おくっ、奥に当たっ……やぁんっ!……んぁっ!ああっ!イきそぉっ、イっちゃいそぉっ!」
「あぁっ、俺もだっ!!」
しがみつく腕に北上が力を込め、北上の両脚が俺の腰の後ろで離すまいとするかのように絡み合い、激しく締め付ける。
「あっ……!やぁっ!……あはぁっ!もぉイくぅっ!……イくのぉぉ……!!」
汗にまみれた全身を波打たせ、絡み合わせ、二人同時に快楽の絶頂に駆け上がっていく。
「出すぞっ、北上っ!!」
「いいよっ、提督のせーえきぃ、いっぱい出していいからぁ!」
「よしっ、イくぞっ、イけっ!北上っ、北上っ!」
「あぁっ、来て、来てぇっ、提督っ、提督ぅぅ!!」
俺は北上の背中を壊れるくらいに強く抱きしめ、いきりたった肉棒を、とどめとばかりに深く激しく突き込んだ。
「ううっ!北上!北上ぃっ!!ぐぅ―――ッ!!!」
「あっ、あたしもぉっ、あたしもっ……んんぅっ!……ああっ!あぁァッ!!!イくっ、イクゥゥゥゥッッッッ―――!!!」
北上の膣肉がきつく収縮し、びくびくと痙攣しながら、肉棒を奥の奥まで引き込むようにぎゅううっと締め付ける。
爆発するような快感が脳髄にはじけ、痺れるような感覚の中、俺は北上の中に、どくどくと大量の精を吐き出していた。
69:
――――
――
未だに焦点が定まらぬような、陶然とした表情のまま。
大きく胸を上下させながら、耳元で北上が囁きかけてくる。
「……なんか……さ……。凄かった、ね……」
「……あぁ…………だな…………」
あれから10分以上が過ぎても、ぐしゃぐしゃに乱れたシーツを整える気力さえ湧かず。
布団の上で抱き合ったまま、俺たちは汗みずくで荒い息を吐いていた。
身体の下では、ひくっ、ひくっ、と、北上の身体が未だに断続的に痙攣を繰り返している。
繋がったままの結合部はぐちゃぐちゃに汗と体液にまみれ、ほんの少し身体をよじるだけでもぬめるようにお互いの肌が滑る。
布団もシーツも酷いありさまだ。
一応押し入れの中に替えの布団やシーツはあるものの、明日の朝、片付けに来るだろう中居さん達にどんな眼で見られるかと思うと頭が痛い。
だが、その事に対する心配を除けば、俺たち二人は、どちらも深い満足感と、とろけるような幸福感の中にいた。
「なんか、ね……すっごい、幸せ。……溶けちゃいそう」
「あぁ。……俺もだ」
二人して顔を見合わせ、くすくす笑いながら、じゃれるように何度もキスを交わす。
先ほどまでの情欲にまみれたものではなく、親愛に満ちた、幸福感に満たされた甘いキス。
70:
「ん……提督、大好き」
「俺もだ。……愛してるぞ、北上」
素直に甘えてくるこいつって破壊力高いよなぁ、と思いながら、ごろりと転がって体を入れ替える。
そのはずみに、力を失った肉棒が、粘液にまみれたまま、にゅるりと割れ目から抜け出した。
北上が不満そうな溜め息をもらす。
「あぁ、抜けちゃったぁ……。ちぇ―っ、朝まで繋がっていられたら良かったのに。残念」
「無茶言うな」
苦笑しながら右手で北上の頬を人差し指でつつく。
北上はぷく、と頬を膨らませて頭を振り、俺の指を振り払った。
もちろん本気で拗ねた訳でもなく、すぐに、弾けるような笑顔を浮かべる。
上から抱きついてくると、俺の体温を求めるかのように、胸板に自分の頬をすり付けてきた。
猫ならばごろごろと喉を鳴らしていそうな風情だ。
その頭を撫でながら、俺は思い出したように北上を気遣った。
「……それより悪かったな。ずっと俺が上にいて、重かったろ?」
「ううん。なんか、包まれてるみたいで安心した」
71:
そうやって話していると、不意に腹のあたりに、ぬるみを帯びた温かさを感じた。
見ると、精液と愛液の入り混じった汁が、いつの間にか北上の割れ目からとろとろと溢れ出して、俺の下腹部に流れ出している。
「あっ、ごめん……」
「大量に出たからなぁ……。お前が謝るようなことじゃないさ」
すまなそうにする北上の頭を、気にするな、とやや乱暴にわしゃわしゃと撫でる。
周囲を見回すが、タオルやティッシュが見当たらない。
少し迷った挙げ句、脱ぎ捨てたままになっていた浴衣を丸めて、自分と北上の身体を拭った。
「……流石に、お風呂入りたいねぇ」
「そうだなぁ。……けど、動けるか?」
「……あ―、まだ無理。……身体に力入んない」
「だよなぁ」
全身に残る、痺れるような疲労感。
「もうちょいしたら復活するからさ。……それまで、ぎゅ―っとしてて」
「……こうか?」
「うん。いい感じ」
ふにゃら、と北上が猫のような笑みを浮かべて眼を閉じる。
「……改めて今日思ったけど、お前の髪って綺麗だよな」
「大井っちがうるさいんだよぅ、手入れしろって」
「ああ、お前そういうの面倒くさがりそうだもんなぁ」
「ま―ねぇ」
72:
「けど、俺もお前の髪、好きだぞ」
「じゃ、頑張る」
「決断早いな」
「提督のためだもん」
「………………」
「……何、にやにやしてんのさ」
「お前だってしてるだろ」
「…………」
「…………」
「……ねえ、提督」
「何だ」
「……大好き」
「とっくに知ってる」
「……そっか」
「…………」
「…………」
「……なあ、北上」
「何さ?」
「……愛してるぞ」
「とっくに知ってる」
「……そうか」
「…………」
「…………」
真顔で互いの顔を見つめ合い、しばしの沈黙。
こらえきれなくなって、同時に吹き出す。
身をよじりながらくすくすと笑い合い、しまいにはお互いの膝を叩きながら、息が苦しくなるまで、げらげらと笑い転げた。
73:
――――
――
それから、二人で、長い夜を過ごした。
狭いシャワールームに無理やり二人ぶんの身体を押し込んで、互いに洗いっこして。
二人で風呂に並んで浸かって、いろんな話をした。
鳳翔さんの料理で何が一番美味しいかとか。
間宮さんのスイーツで何が一番好きかとか。
俺の子供時代の事を話すと、何が面白いのか、北上が目を輝かせながら、もっともっととせがんできたり。
艦娘どうしの女子会でどんな猥談をしてるのかという話に、俺がドン引きしたり。
どの艦娘の制服のデザインが一番エロ可愛いか、を熱く真剣に語り合ったり。
「微妙過ぎて伝わらないモノマネ合戦」をなぜか二人で繰り広げたり。
好きな漫画や映画の話。
お互いのどこが好きで、どこにイラッとするかについての突っ込んだ話。
歴史の話や宇宙の話。
仕事の話は、二人とも、一言も口にしなかった。
にも関わらず、よくもまあ、と思うほど長い時間、色んな事を話し続けて。
風呂からあがる頃には、二人とも、すっかりのぼせてへろへろになっていた。
予備の浴衣のサイズが合わず、俺には丈が短すぎ、北上にとってはだぶだぶで。
お互いの姿を指差して、大声で笑った。
ふらふらしながら、惨憺たる有り様の布団やシーツを部屋の隅に片付けて。
新しい布団を敷き直すと同時に二人して倒れこんでしまい、また、げらげらと笑った。
馬鹿みたいにはしゃいで、馬鹿みたいに笑って。
明け方近くまで騒いだ挙げ句、仲居さんが起こしにくるまで二人して寝坊して。
部屋の様子に呆れかえりながらも微笑ましそうに笑う年配の仲居さんに、ぺこぺこ頭を下げながら、心付けを多目に包んでお渡しして。
時間の少ない中で、鎮守府の皆に買うお土産を選ぶために走り回り。
駅に着いたところで、帰りの切符がないと荷物をひっくり返す大騒ぎになって。
寝不足が祟ったのか、二人して列車の座席でお互い肩を寄せ合うようにして眠りこけてしまい、乗り過ごす寸前で目覚めて、大慌てしたり。
――とても、とても。
楽しくて、幸せな時間だった。
74:
――――
――
駅から鎮守府へと向かう車の中。
俺たちは後部座席に並んで座り、ぼんやりとそれぞれの側の窓の外を眺めていた。
流れる景色や建物に見覚えがあるものが混じりはじめ、到着が近いことを伝えてくる。
「……楽しかったねぇ、提督」
後部座席の左側。ドアに肩をもたれかけ、窓に額を押しつけるようにして外を眺めながら、北上がぽつりと呟く。
「そうだな」
こちらも北上の方には顔を向けず、窓の外を眺めながら、口数少なく返す。
「……また、行きたいね」
「……また、行かなきゃな」
座席に置いた、北上の右手と俺の左手。その小指の縁だけが、軽く触れ合っている。
「……また、行こう。何度でも」
お互いの方は見ないまま。
手の位置は動かさず、運転手からは見えない位置で。
俺たちはそっと小指を絡めて指切りし、約束を交わした。
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