河嶋桃「パンツァー・ゲーム」 【ガルパン】back

河嶋桃「パンツァー・ゲーム」 【ガルパン】


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1:
『ガールズ&パンツァ―』で、『ジョーカー・ゲーム』パロです。『ジョーカー・ゲーム』を知らなくても大丈夫だと思います。
SS投稿初心者ですので無作法、不手際などもあるかと思いますが、よろしくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1484661360
2:
杏「河嶋」
 河嶋桃が生徒会長、角谷杏に呼び出されたのは、生徒会広報に就任して間もないころだった。 
桃「どうかしましたか? 会長」
杏「ちょっとさ、頼みたいことがあんだよね」
桃「頼み事? 書類関係なら私と柚子が」
杏「いや、別口。……これから話す内容は生徒会規則第25条に基づく最重要機密条項に指定されている。一切の口外は禁止だ」
桃「……。なんでしょうか。会長」
杏「大洗女子学園報道部の下部組織に、秘密裏に諜報員養成機関が設立されている。通称『D機関』」
桃「諜報員……? スパイですか?」
杏「そう。生徒会の組織下にない、非公然・非合法組織。私でさえ先代の会長からその存在を聞かされて初めて知ったぐらいだ。その規模・活動内容・所属メンバー、その一切が知らされていない」
桃「そんな組織が……」
杏「よその学園にはよくあるらしいんだけどねー」
桃「(学園、ひいては学園艦運営における生徒会長の権限は絶大だ。その会長の権力下になく、そのうえスパイ活動を行っている組織が存在するなんて。……にわかには信じられん)」
杏「歴代会長は見逃してきたみたいだけど、私は違う」
桃「……では、つまり」
杏「D機関を私の指揮下に置く。河嶋、行ってくれるか?」
桃(この日、生徒会長の名を持って、わたしにD機関出向命令が下された)
***
3:
桃「貴様が王大河か? たしか、報道部だったと記憶しているが。本当に……」
王大河「ええ、会長さんの言ってること、あってますよ。まったく無茶してくれますよねー、角谷会長も」
桃(王大河はごく普通の生徒のように見える。とても会長に逆らう秘密諜報機関の長には見えないな)
桃「しかし……、ここは? ただの商店街ではないか。学園艦上の。私もよく利用しているが」
王「はい。あ、あそこの店、最近できたカツラの店らしいんですけど、案外繁盛してるらしいですよ? 先生方とか、こっそり来てるらしいです。スクープ狙ってるんですよ」
桃「そんなことはどうでもいい! いったいどこへ向かうつもりなんだ!」
王「……ここですよ」
桃「普通の貸しビルじゃないか。……『大洗文化協会』か」
王「カードキーじゃないと空かないんですよ、このビル。厳重でしょ?」ピピッ、ガチャ
桃「埃っぽいな」
 二人が入ると、ドアが勝手に閉まり、鍵がかかる。
王「D機関は各校への諜報、及び防諜を行っている」
桃「っ!? 貴様!?」
王「ゆえに最高権力者たる会長にD機関の活動に伴う責任が及ばぬよう、公式機関の認知外に置いている。……角谷杏にもこの説明はしたんだがな」
桃「会長には会長のお考えがある。貴様らには思いもよらぬような、な」
王「はっ、どうだか。……だがしばらくはお前もD機関の一員だ。仲良くやろうじゃないか」
桃「……私は生徒会の一員だ」
***
4:
桃「(王大河はこの建物に入った瞬間にまったく別人のようになった。いわく、『印象をコントロールする』というスパイの基本を実践しているらしい)」
桃「(その基本のせいで、D機関の正式なメンバーを把握することは困難を極めた。何人もの人間が出入りしていたが、その誰もが『印象が薄い』のだ)」
桃「(大洗文化協会のオフィスを訪れる者は、現在スパイの訓練を受けている者か、頭領の王大河に呼ばれたものだけ。この組織にどれだけの人がいて、誰がどこで何をしているのか、まったくわからないままだ。)」
桃「(そんな中、私の世話役として充てられたのは、『金春希美』という生徒だった)」
希美「どうかされましたか? 河嶋さん?」
桃「……いや、なんでもない。それより何をしているんだ? お前たちは」
希美「今日は珍しく大勢が集まったんで、ポーカーをしていました。といっても全員がしているわけではないですが。河嶋さんもいかがですか?」
桃「(……金春以外の人間は、どうも見覚えがない。大洗の制服を着ている以外にまったく特徴がない。金春も油断していれば見失ってしまいそうだ)」
希美「もしかしてポーカーをご存じない? なら失礼しました」
桃「何を言うっ! これでもクラスでは腕を鳴らしたんだ」
桃「(ちょうどいい機会だ。こいつらにはバカにされてばかりだからな)」
5:
申し訳ありません、>>1です。酉の付け方間違えてました。
6:
桃「くそっ! なんでこう連敗するのだっ!!」
希美「フフッ。もう一回やりますか?」
桃「ええい! 勝つまでやってやる!!」
「ふふふ、噂通りだよ」
「流石河嶋さん」
「期待通りだねぇ」
「見事なイワシの頭だ」
桃「おい貴様ら!! 何がおかしいっ!!!」
希美「無駄ですよ」
桃「は?」
希美「何度やってもあなたは勝てません。これはポーカーじゃなくて、パンツァー・ゲームですから」
桃「……パンツァー・ゲーム?」
希美「いうなればなんでもあり、なんです。ゲームは盤上に限定されません。ゲームに参加していない者を買収して協力関係において、あなたの手札をのぞかせていたんですよ。それを暗号を通じて教えてもらってました。我々は、最初からあなたの札がまるわかりだったんです」
桃「なっ!? それはズルじゃないかっ!! 卑怯だぞ!!」
希美「いいえ。これはそういうゲームですから。例えば「戦車戦」という言葉があります。名前だけ聞けば、戦車道のように戦車同士の戦いのように聞こえますが、実際に戦車だけの戦いではない。歩兵、航空戦力、偵察、砲兵、輸送兵、と様々な役割を持った人間が戦争(ゲーム)に必要なんです。パンツァー・ゲームも同様です」
桃「それがどうしたっ!」
希美「己の役割も見つけられず、他者の役割も理解できず、ただただ何かを盲信する。そんなあなたじゃこのゲームには勝てませんよ? まあ、我々にはちょうど良い余興でしたが。……愚者、いやサーカスのピエロみたいで」
桃「ちっ、卑怯者がぁっ! 私はこれで失礼させてもらうっ!」
希美「……愚者とピエロ、あなたはどっちなんでしょうかねぇ」
7:
――――数日後
杏「学園内に、スパイがいる」
桃「スパイ……、ですか?」
杏「風紀委員からもたらされた情報なんだけどね。容疑者はジョン・ゴードン。半年前に赴任してきたALTなんだけど、実態はアメリカの水産会社の社員らしくて、我が校が独自に開発したあんこうの養殖技術を盗み出そうとしているらしい」
桃「……主に一年生の授業に行っておられる方ですね。とても人気があると聞いています。確証はあるのですか?」
杏「データのコピーが、すでにゴードンの手に渡った可能性がある。時間がない」
桃「……では」
杏「D機関への指揮統制を図る絶好の機会だ。河嶋、頼んだよ」
桃「はい!」
桃「(その指示を受け取ってすぐに、私は王大河に掛け合い、D機関を出動させた。指揮を執るのは当然私だ)」
桃「(目的はゴードンが持っているとされる養殖技術データのコピー。保安上、これらのデータは紙媒体で保管されているため、持ち出し可能な写真データメモリの形で保管されていると予想された)」
桃「(同時に一年生を中心にゴードンに関する情報を集めた。だが集まったのは、
『とても愉快なお方ですわ』
『すっごいかっこいいんですよ!! 最近ちょっと髪型を変えたみたいなんですけどそれもチョー似合ってるんですっ!』
『少し訛りの強い英語を話すが、授業はわかりやすい』
『アメリカ戦車に関する造形が深いんです! お話していてとても楽しいです!』
 というような、何の役にも立たなそうなものばかりだった)」
桃「(だが会長がおっしゃられた情報だ。間違いなどあるはずがない! 待ってろ、スパイめ……)」
***
桃「風紀委員だ! ジョン・ゴードン、貴様に家宅捜索令状が出ている!!」
ゴードン「Why!?」
希美「これより、大洗女子学園艦自治条例12条に基づく警察権代行執行を実施します。これよりこの家のすべて物品の移動を禁じます」
桃「(こいつ、風紀委員だったのか……。そういえば、パゾ美というあだ名の奴がいたな)。まあいい、全員捜索開始っ!」
風紀委員「「「「はいっ!」」」」
ゴードン「ワタシワルイことしてないよ!」
桃「黙れ! いいか! 徹底的に探しつくせ! 怪しいものはすべて調べるんだっ!」
桃「(会長の情報だ。絶対にメモリは存在する!)」
***
8:
希美「報告します。HDDフォルダ、USBメモリ、スマートフォン、すべての電子機器を調べましたが、怪しい物はありませんでした」
桃「何っ!?」
モヨ子「納戸、押し入れ、畳、異常なしです」
マゾ江「台所、居間、ダイニング、寝室、異常ありません」
サド香「屋根裏、軒下、庭先、玄関、その他考えられる限りの場所は探しましたが、メモリはありませんでした」
希美「他にどこを調べますか? 河嶋さん」
桃「そんな……、バカな……」
ゴードン「oh! ワタシ無実ノ罪でこんな目にアイマシタ! モンダイですっ!! カイチョーに言いつけてヤリマス!!」
桃「(……なぜ、ない。どこかにあるはずなのに……。なぜ……)」
希美「フフっ」
桃「(!? なぜこいつは笑っている? ……もしかして、私は……、担がれたのか!?)」
桃「(いや、まて! この情報は会長からだ。会長が私を担ぐはずがない。そんなことをする理由がない!)」
ゴードン「you! なんでさっきからダマッテルノデスカ!! コレハ生徒会の横暴です!! カイチョーのセキニンもトワレマスヨー!」
桃「(……そうだ。生徒会の自治権行使には、会長の責任が伴う……。ここでしくじれば、会長が……)」
桃「(考えろ! データは必ずここにあるはずだ……。隠せそうな場所も徹底的に探してある。D機関の連中が手を抜いたようにも見えない。これ以上、どこに隠す?)」
ゴードン「マッタク! Studentの役割をイツダツしてマース! こんなことユルセマセン!!」
桃「(役割……。役割?)」
9:
???
希美『己の役割も見つけられず、他者の役割も理解できず、ただただ何かを盲信する。そんなあなたじゃこのゲームには勝てませんよ?』
希美『我々にはちょうど良い余興でしたが。愚者、いえピエロみたいで』
???
桃「(ピエロ……。ピエロ?)」
桃「(なぜあの時、金春希美は唐突に私をピエロだとあざ笑った? バカにするだけならほかにも言いようはあるはずなのに)」
桃「(ピエロ……。道化師……。あの時は確かパンツァー・ゲームの最中で……)」
桃「(パンツァー・ゲーム……、役割……。私の、役割は……)」
桃「……ピエロ」
桃「(なるほど、な……)」
桃「ええいっ!! ないわけがないだろう! もう一度徹底的に探せ!」
ゴードン「ha!?」
桃「出てくるまで探し続けろっ!! この家のものすべてをひっくり返せ!! 植え込みの中! 屋根の上! とにかく探せぇぇぇ!!」
希美「……フフッ。命令です。探しましょう」
ゴードン「ナニをイッテルンダ!! コレは横暴ダ!!」
桃「うるさい!! 横暴は生徒会の特権だっ!!」
10:
桃「(私にできること、それはこうやってみっともなく叫び続けることだ。ピエロのように、笑われ、バカにされながらも踊り続けること、それしかない。盲信だろうが追随だろうが関係ない!! これが私の役割だっ!!……私には、それ以上のことは、できないのだから……)」
桃「貴様、もしや隠し持ってるんじゃあるまいな!?」
ゴードン「身体検査はシタジャナイカ!!」
桃「黙れっ!! 今度は私がしてやるっ!! メモリはどこだ!!」
ゴードン「NO!!!! ハナシナサイっ!」
桃「離すかぁっ!!……ん?」
桃「貴様……、髪の毛」
ゴードン「!?」
桃「(こいつの髪、不自然に固い。ごわごわしている。もしや……)」
桃「ふんっ!」バリバリッ
ゴードン「ぎゃぁぁぁぁっ!!??」
桃「カツラだったのか貴様!」
ゴードン「Damn it!!」
桃「……どうやら特殊な接着剤で接着していたようだな。道理で見ただけではわからんはずだ」
桃「カツラの裏に貼ってあるこれ、写真データのメモリだろう」
ゴードン「ウウ……」
桃「押収させてもらうぞ、このデータ」
ゴードン「……OK」
桃「(ジョン・ゴードンはこの写真でデータが決め手となり、逮捕された)」
***
11:
希美「お疲れさまでした、河嶋さん。お手柄でしたね」
桃「…………」
希美「河嶋さん?」
桃「……手柄なんかじゃない、偶然だ。私の役割は、ああやってみっともなくわめいて騒いで踊り続けるピエロだからな」
希美「……ふふふっ。相変わらずですね、河嶋さん」
桃「どういう意味だ?」
希美「あなたの答えは、半分あたりで半分ハズレです。我々が本来あなたに求めた役割は、ピエロなんて上等なもんじゃありませんでした。愚者ですよ」
桃「愚者……だと」
希美「ええ。少し煽れば簡単にたきつけられ、こちらの都合の良いようにどうとでも動かせる、そんな人間としてみていました。ただ、角谷会長はそう思わなかったみたいですけど」
桃「会長が?」
希美「どこから我々の考えを聞いたのかはわかりませんでしたが、それに烈火のごとく怒り狂った会長は、適当なお題目を掲げてあなたをD機関にねじりこんできた。歴代会長が代々守ってきた禁忌を破ってまで。そこまでして、会長はあなたが愚者ではないと言いたかったんですよ」
桃「……会長には申し訳ないが、その期待には答えられないな、私は」
希美「いいえ、期待以上でしたよ。己を知らぬのが愚者とするならば、自分の分を知り、その役割を忠実に果たそうとしたあなたはピエロです」
桃「何が違うというのだ」
希美「ピエロは、ひょうきんなしぐさで観客を盛り上げ、何でもないように技を繰り出す、サーカスの目玉ですよ? あなたは自分の仕事で、どうすれば最大の成果を得られるかを考え、実行した。大洗がサーカス団だとすれば、あなたはそのピエロです。ピエロは、サーカスには必要でしょ?」
桃「金春……」
12:
希美「おそらく今日だって、あなたは見つかるまで大騒ぎしていたでしょう? そうすれば会長か、風紀委員長が出てこざるを得なくなる。とんとん拍子に事態はどんどん大きくなります」
希美「学園艦という狭い世界でスパイ疑惑などがかかったら、ゴードンはもう諜報活動なんてできなくなる。ある意味、あなたがとった行動が最善だったんですよ。テコでも動かず喚くっていうのがね」
桃「……そうか」
園みどり子「パゾ美!! 何やってるの! 巡回の時間よ!」
希美「あ! ごめんねそど子―!」
希美「……これからもよろしく頼みますね? ピエロさん」
桃「…………」
***
13:
――――――数か月が過ぎた。
桃「撃って撃って撃ちまくれぇぇ! 見えるものすべて撃てぇぇぇぇっっ!!」
桃「(……さあ西住。こんな無能にいつまでも指揮をさせるか? 早くしろ、西住)」
みほ『市街地まで撤退します!』
 河嶋桃は、今日もピエロを演じる。
***
杏「河嶋の様子は?」
柚子「はい、今日も順調に外してましたよ、会長」
杏「スパイ的にはどうなの? こうやって私情で職権乱用しちゃうのって」
柚子「スパイ? 何のことですか?」
杏「ごめん、なんでもない。でもよかったよ、身内が悪く言われるのはやっぱりヤだからねぇ」
柚子「ええ、本当に。何にも知らない人が桃ちゃんのことを悪く言うなんて……耐えられませんからね」
杏「小山もこれから仕事?」
柚子「はい。では失礼します」
 小山柚子の姿は、一瞬にして周囲に紛れてしまった。
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