撫子「ふとした時に、気づくこと」back

撫子「ふとした時に、気づくこと」


続き・詳細・画像をみる


ふとした時に思う。
ある時は夕飯の前。
撫子「櫻子ー、ご飯できてるよ」
櫻子「あ、待って! 今行く!」
どたどたとせわしなく階段を降りてきたかと思うと、私のすぐ横を櫻子は走り抜けていく。
ふわっ
撫子「!」
私の目の前でたなびいた櫻子のくせっ毛は、通り過ぎた場所にシャンプーの甘い香りを微かに残す。
……あんなに背、高かったっけ。
撫子「家の中を走るな!」
戸惑いを取り繕うように大声を出した。
----------------------------------------------------------------------------
2: 以下、
ある時は勉強中。
がちゃ
櫻子「なっ、ねーちゃん何してんの!?」
撫子「櫻子が宿題サボってないか監視しに来ただけだよ」
櫻子「監視されなくてもちゃんとやってるっての!」
撫子「へえ……どれどれ……?」ぺらっ
櫻子「わっ、見るなー!!」じたばた
撫子「……」
櫻子「……ねーちゃん?」
撫子「……あ、いや、まだ全然終わってないけど、一応はやってるんだね」
櫻子「だから言ったじゃん! 早く返せ!」ばっ
少し前まで掛け算の六の段も覚えられなかった子が、連立方程式に頭を悩ませていた。
3: 以下、
ある時は風呂上がり。
櫻子「ふ〜、さっぱりした〜」
櫻子「……ってあれ、ねーちゃん何飲んでんの?」
撫子「コーヒー」
櫻子「あっ、ずるい! 私も飲む!」とてとて
撫子「……あれ? あんたコーヒーなんて飲めたっけ?」
櫻子「失礼な! 私だって飲めるよ」
撫子「だって櫻子、前まで苦いの無理って……」
櫻子「えー、そうだったっけー?」
曖昧な返事を返しつつ、台所から自分のカップや道具を取り出そうとする櫻子の後ろ姿は、少し大人びて見えた。
櫻子「あっ、お菓子みっけ♪」
「食べちゃだめだよ」「えー」という言葉をやり取りをしてる間も、私はずっと上の空だった。
成長してるのは、私も花子も変わらない。 なのに、櫻子が変わるとその度に気になってしまう。
なぜだろう。
4: 以下、
ある日のこと。
撫子「あれ、これって……」
今年も終わりが近づき、家の大掃除をしていた私は、物置きの奥から古いアルバムを発見した。
外観だけ見れば、それなりの値段が付きそうな見た目をしているが、ほこりまみれになった姿だとさすがにそれも見劣りしてしまう。
ぺら……
撫子「うわ、懐かしい」
中身を見た私は、思わず声を上げてしまった。
アルバムの一つ一つのページには、私、櫻子、花子を写した写真が、所狭しと並べられていた。一番最近のものでも三、四年前。古いものだと櫻子が生まれる前のものまである。
撫子(あ、これって……そうそう、あったあった)
撫子(最後にスキーに行ったのっていつだったっけ……多分小 学生の頃だよね、懐かしいなあ)
撫子(うわ、中学校の卒業式の写真、私ぼろ泣きしちゃってるし……櫻子より先に見つけといて良かった)
撫子(わあ……生まれてすぐの花子、かわいい……)
ページをめくる度に現れる、さまざまな時間、さまざまな場所の写真。それらを見る度に、あんなことがあったな、こんなこともあったな……と、古い記憶を掘り返して、一人追想し、一人切ない感情に浸っていくのだった。
5: 以下、
撫子「……」ぺらっ
私は段々と……ほぼ無意識に……今よりもずっと幼い、私と櫻子の写真ばかりを眺めるようになっていた。
どのページのどの写真でも、櫻子は屈託のない、無邪気な笑顔をカメラに向けていた。そして、幼い私は大抵、すぐ隣で笑顔を返すか、少し離れた場所から見守っていたりしていた。
撫子(このころの櫻子は、まだ可愛げがあったなあ……)
過去を思い出しながら、そんなことを思ったりする。
昔の櫻子がどんな子だったかと聞かれれば……やはり「元気」を体現したような子だったと思う。家の中でも、近所で他の子と遊ぶ時も、いつも誰よりもはしゃいでいた。人を気遣うこともできたし、誰とでも仲良くできる子でもあった。
少なくとも、今のように生意気ではなかったし、わがままでもないし、バカでもないし――
6: 以下、
あれ?
櫻子って……
いつの間に、知らない間に、こんなに変わってたんだ。
櫻子が変わったということ。
そして、私がそれに気づけなかったということ。
否定しようのない事実が、私の全身を押し潰すかのような感覚を走らせた。
ずっと近くにいたはずなのに。
ずっと一緒に過ごしてきたのに。
なんで気づかなかったんだろう。
いつから?
いつ変わったんだっけ?
分からない。思いあたる節もない。
…………なんで………
7: 以下、
櫻子「何見てんのー?」
撫子「うわっ!!」びくっ
アルバムに気を取られていた私は、背後から近づいて来る櫻子の存在に気がつかず、情けない声を出してしまった。
櫻子「……びっくりしたー」
撫子「それはこっちのセリフだよ」
櫻子「そんなに驚くことないでしょ!」
櫻子の言うことももっともだが、認めるのも何だか腹立たしく、私は適当にやり過ごす。
櫻子「……あっ、これってアルバム?」
撫子「ああ……そうだよ」
櫻子「へえー……うわっ、懐かしー!」
私よりもあからさまなリアクションを見せる櫻子を、私はざわつく胸を誤魔化すように見つめていた。
8: 以下、
「……撫子、もしかして何かあったの?」
撫子「え……?」
「勘違いだったらごめんね。なんか、いつもより声が元気なさそうだったから」
毎日夜にひっそりと行われる、彼女と二人きりの通話。電話越しに聞こえる彼女の声は、少し心配しているように思えた。
彼女にいきなり意表をつかれて、胸がどきりとする。それなりに長い付き合いなだけあって、何か異変があるとすぐに気づかれてしまう。
撫子「……ううん、勘違いじゃないよ。ちょっと、寂しくなっちゃってさ」
「寂しい……?」
撫子「ん……櫻子のことでね」
「喧嘩でもしたの?」
撫子「いや……なんて言ったらいいのかな……」
9: 以下、
私は一言一言、頭の中を整理整頓するように話し始めた。
撫子「前までちっちゃな子だと思ってたのに、いつの間にか大きくなっていて……」
「……うん…………うん」
彼女は一つ一つ、私の言葉を丁寧に掬いとるように聞いてくれた。
心の中にたまっていたたくさんの思いを、声という形にして変換して……気がつけば、かなり長い時間話し込んでしまった。
撫子「……あ、ごめん。つい話しすぎちゃった」
「別にいいよ。撫子がこんなに長く話してるの、珍しいし」
ふふっ、という笑い声。
部屋の中はとても静かで、一階のテレビから微かに伝わる音以外に、何も聞こえて来ない。たとえ電話越しでも、彼女の息遣いとか、声とか……否応なしによく聞こえてくる。
10: 以下、
「撫子は、櫻子ちゃんのことが本当に好きなんだね」
撫子「っ……///」
私は思わず言葉を詰まらせる。
嘘ではない……のに、他人が言葉にして言うと、それが既成の事実であっても、すごく恥ずかしい気分になってしまうのはなぜなのか。
撫子「そりゃもちろん、姉妹だし……大切だよ。花子も、櫻子も」
「そういう意味で言ったわけじゃないんだけどなー」
撫子「えっ、え……それって……え?///」
「くすっ……」
学校だと私が彼女を弄る側なのに、電話となると、いつも彼女のペースに持っていかれてしまう。そういうギャップも、彼女にとっては私の魅力の一つらしいけど。
11: 以下、
撫子「……意地悪」
「あ、もしかして拗ねちゃった?」
撫子「拗ねてない」
一人で空回り。櫻子相手にこんなに変な気持ちになっている自分が、いまだに信じられなかった。
「……私はさ、一人っ子だから、撫子の気持ちとか、よく分からないんだけど」
一息ついて、彼女は言った。
「撫子、櫻子ちゃんのこと、子供だと思ってるでしょ」
撫子「え……だって、現に子供だし……」
「年齢的な話じゃなくて。精神的な話」
彼女が何を伝えようとしているのか、いまいち理解ができなかった。
「……櫻子ちゃんもさ、いつまでも子供じゃないんだよ」
撫子「……!」どきっ
「これから高校に行って、大学に行って、就職して、家を出て……どこかの誰かと結婚するんだよ」
「自立して、一人で生きていけるようになっていくってこと、忘れてない?」
12: 以下、
撫子「……」
何も言い返せなかった。
よくよく考えれば、至極当たり前のことなのに、私はその事実からずっと目を逸らし続けていたのかもしれない。
「それと撫子、一つ勘違いしてる」
撫子「え……?」
「人ってのはね、いつの間に変わるものじゃない」
「急に変わるものよ」
撫子「急に……」
「そう。特に櫻子ちゃんみたいな、小 学生から中 学生の間はね、その人を変えるきっかけになる出来事が、よくある時期よ」
「撫子なら、何か思いあたる節があるんじゃない?」
彼女に投げかけられた問いに、私ははっきりと答えることはできなかった。
けれど、櫻子を変えたものが何なのか、全く分からないわけではない。
それはきっと、隣の家に住む、幼馴染が原因だ。
13: 以下、
「……撫子?」
撫子「……あ、ああごめん。ちょっと考え事してた」
眠くなって思考が散漫になっていた頭を、ふるふると左右に振る。
時計の針を見ると、既に通話が始まってから三十分が経過していた。
撫子「私たち、結構長く話しちゃったみたいだね」
「あ、ほんとだ。もうこんな時間」
撫子「明日は学校だし……今日はこのくらいにしとこうか」
「……ええ、そうね」
撫子「……話聞いてくれて、ありがとう」
「ふふ、お役に立てて何より」
撫子「おやすみ」
「おやすみなさい」
通話終了ボタンを押すと、携帯は見慣れたホーム画面を映し出す。何十秒かの間だけ、ベッドに腰掛けつつ、通話の余韻に浸る。
朝のアラームの設定を確認した後、画面を真っ暗にした。今日はもうさっさと布団にもぐって、深い眠りについてしまいたかった。
14: 以下、
こんこん
撫子「………………ん…………?」
掛け布団を顔のすぐ前まで持ってきて、目を閉じた私の耳に、ドアを軽くノックする音が届いた。
がちゃ
櫻子「ねーちゃん、起きてる?」
撫子「……んー……櫻子…何………?」
こんな夜遅くに櫻子が私の部屋に来るなんて、とても珍しいことだった。
私は小さな声で、彼女の問いかけに応じた。
櫻子「……一緒に寝てもいい?」
15: 以下、
もぞもぞ
撫子「……ん」
私はベッドの右端に寄り、左側に空きを作った。
櫻子「おじゃましまーす……」
櫻子は小声でそう言うと、私が空けたスペースに寝っ転がり、同じ掛け布団の中へと体を潜らせていった。
櫻子「へへ……あったかい……」
既に私の体温で温まった布団の感触に、櫻子は満足しているようだった。
そして、当の私はというと……あんな会話を交わした後ということもあって、目を合わせるのも気恥ずかしいという有り様だった。
撫子「……なんでいきなり一緒に寝ようだなんて思ったの?」
櫻子のいる向きとは反対方向を向いたまま、私は聞いた。
櫻子「あー……ほら、さっき、ねーちゃんが見つけたアルバム。あれ見ててさ、昔はこうして二人で寝てたよなーって思い出して……」
櫻子「たまには、こうやって一緒に寝るのもいいかなーって……///」
少し照れ気味なのか、たどたどしく紡がれる櫻子の言葉が、私の心にずきり、ずきりと刺さる。
16: 以下、
櫻子「ふあぁ……眠……」
こすっ……
撫子(え、ちょ……!)
櫻子の足が、私の足と触れ合い、もつれ合って……もともと温まっていた布団の中の温度が、さらに上がったような気がした。
それに加え、櫻子は自分の顔をつんつんと私の背中に当ててくるもんだから……私の顔は、みるみる赤くなっていった。
撫子(こ、この状態で寝るの……///)
先程までの眠気はどこへやら。今は心臓のドキドキ音がやたらうるさくて、とても眠れそうになかった。
17: 以下、
櫻子「……」
櫻子が掛け布団の中に潜り込んでから、三十分近くが経っただろうか。
もぞもぞと動いていた櫻子もようやくおとなしくなり、私もやっと一息ついた。
撫子(ふー……早く私も寝ないと……)
そう思いつつ、私はくるり、と身体の向きを変え、櫻子の方に向き直した。
これが間違いだった。
撫子(……!!)
身体の向きを変えた瞬間、私の目に飛び込んで来たのは……ぐっすりと眠る、櫻子の寝顔だった。
櫻子「すう…………すう…………」
単刀直入に言えば、私はこの顔に見とれてしまった。
起きている時には絶対見られない、穢れを全く知らないかのような、あどけない幼顔。それは櫻子が言っていた、一緒に寝ていた頃に見た櫻子の寝顔と、何一つ変わらない表情だった。
18: 以下、
櫻子「……ん…………ぅ……」
どきどき、どきどき。
今なら、バレない……かな。
私はそっと、櫻子の頭の後ろに手を回す。そして、彼女が起きてしまわないよう、さらさらとした髪の毛をゆっくりと撫でてやった。
撫子「…………」
ああ……思い出した。
昔、眠れない櫻子のために、こうやって頭をなでなでしていたっけ。
櫻子「んぅ〜………」
撫子(おっと……)ぱっ
櫻子の唸り声に驚き、私は慌てて手を離す。
もぞもぞと体を動かしたものの、起きることはなかった。
櫻子「すう…………すう…………」
静寂な部屋の中に、一定の間隔で繰り返される呼吸音が再び響き渡る。
19: 以下、
撫子「…………」
以前見た顔と同じ顔が見られて嬉しい。
嬉しいはずなのに。
どうして、心はこんなにもずきずきと痛むのだろう。
どうして、胸がきゅっとなるのだろう。
『人ってのはね、いつの間に変わるものじゃない』
『急に変わるものよ』
彼女の言った言葉を思い出す。
彼女の話した内容が本当だと仮定すると……櫻子はこれから、またどんどん変わっていくのだろうか。
……いや、そもそも彼女の言う「変化」が既に訪れているとも限らない。
櫻子の寝顔のように、私と櫻子をリンクさせるものは、これから一つ一つ、消えていくのかもしれない。
20: 以下、
櫻子の成長が気になってしまう理由。
それはきっと、櫻子の性格にあるのだろう。
花子の場合、物心ついた頃には既にしっかり者で、周りに迷惑をかけることもほとんど無く、姉からすれば手間がかからなくてありがたい妹だった。
それに引き換え櫻子は……宿題はやらないわ、夕飯の当番は忘れるわ、私や花子の食べ物を勝手に食べるわ……ほとんど毎日、何かやらかすような子で、私どころか、妹の花子にさえ手間をかけさせる始末だった。
だからこそ……彼女の成長は、人一倍目立ってしまうのかもしれない。
撫子「……櫻子………………」
頭の中では、アルバムに貼られていた何枚もの写真が浮かび上がり、櫻子との思い出が蘇っていく。
21: 以下、
自分に妹ができると知って、嬉しくてはしゃぎまわったこと。
妹ができたら何してあげよう、どんなことをしようと毎日考えていたこと。
病院で櫻子を初めて見た時のこと。
食事を食べさせたり、おもちゃを使って一緒に遊んだこと。
寝る前に絵本を読んだこと。
櫻子が道端で転んで泣いてしまい、私が必死になって宥めたこと。
私が小 学生になると、二人でよく外の公園に遊びに行ったこと。
櫻子が友達をつくって、時々家に連れてくるようになったこと。
雨なのに傘を忘れてしまった時、櫻子が学校まで届けに来てくれたこと。
櫻子が友達と大喧嘩をして、一緒に謝りに行ったこと。
花子が生まれると知って、櫻子と二人で喜んだこと。
二人で掃除や洗濯を手分けして手伝ったこと。
一年間だけ、同じ小学校に通ったこと。
卒業式の日、私以上に櫻子がぼろ泣きして、ひま子もそれにつられて泣いてしまったこと。
春はお花見に、夏はお祭りに、秋は紅葉狩りに、冬はスキーに行ったこと。
一緒に笑って、一緒に泣いて、
一緒に過ごしてきたこと。
22: 以下、
「…………………」
嫌だ。
櫻子「……んぁ………」
「………っ…………ぅっ……」
嫌だよ。
櫻子「……ねー……ちゃん……?」
お願い、離れないで。
撫子「……ふ………ううっ………っ……」
どこにも行かないで。
櫻子「……なんで………泣いてるの……?」
撫子「っ……さくらこ……さくらこ………」
私は愛しい妹の名前を呼ぶ。
何度も何度も、
ただただ求めるように、
寂しいよ、と伝えるかのように。
櫻子「ねーちゃん……大丈夫?………私はここにいるよ……」
撫子「ひっ……ぅ……うぅ……///」
櫻子に背中をさすさすされながら、私は声を押し殺して泣いた。
嬉しさやら悲しさやらで、感情はぐちゃぐちゃに混ざっていた。
23: 以下、
櫻子「落ち着いた?」
撫子「ん……ありがと……///」
しばらくして、私は目尻に溜まった涙を指で拭いながら言った。
目の前にいる櫻子は、いつになく優しい顔をこちらに向けていた。
櫻子「……どうして、泣いてたの?」
櫻子は心配そうにしていた。普段めったに泣くことのない私がすぐ隣で泣いていたのだし、心配するのも無理はない。
撫子「ん、んーん……なんでもないよ……」
櫻子「ねーちゃん!」
櫻子は声量を上げて言った。
櫻子「なんでもなくない……だってねーちゃん、『さくらこ』って何度も何度も言って泣いてたじゃん!」
怒っているようで、少し悲しそうな声を、櫻子は漏らした。
櫻子「私のせいで泣いてるの? そうだったらあやまるから……」
撫子「ち、違う……櫻子は悪くない……から……」
櫻子「じゃあ……何?」
せっかく落ち着いたのに、私はまた泣きそうになってしまう。
それをなんとか堪えつつ、私は声を絞り出した。
撫子「…………怖くて……」
24: 以下、
櫻子「……え」
撫子「櫻子が……これからどんどん大きくなって……変わっていって……離れていくんだなって……」
撫子「そう思ってたら……なんか寂しくて、怖くなっちゃって……」
櫻子「ばかっ!」
突然の大声にビクッとし、櫻子の方に目をやると、目を背けたくなるくらい真っすぐな視線が、私の心を捕らえた。
櫻子「何言ってんの……私がねーちゃんの前からいなくなるわけないじゃん!」
櫻子「大人になっても、何歳になっても、私はずっと私だもん! 変わるわけないじゃん!」
櫻子「私だって……私だって、ねーちゃんが大好きだもんっ!!///」
撫子「櫻子……」
ぎゅっ
櫻子「ぅ………うう?っ……」
櫻子は痛くなるくらい、私をぎゅっと抱きしめる。
そして、私の全然ない胸に顔を埋め、自分がむせび泣いているのを必死に隠そうとしていた。
撫子「ごめん……ごめんね、櫻子……」
櫻子「……うぅ………ばか…………ねーちゃんのばか……」
妹を泣かせちゃうなんて……私ったら何やってるんだか。
25: 以下、
櫻子「……すー………………」
泣き疲れてしまったのだろう。櫻子は顔を埋めているうちにすやすやと眠ってしまった。
胸元でいびきをかく櫻子を、私はそっと腕で包み込む。
こうしていると、私と櫻子が一つになったようで、心がぽかぽかと温まるのを感じた。
撫子(……ありがとう、櫻子)
櫻子はたくさんのことに気づかせてくれた。
全ての思い出は、ばらばらに存在する点ではなく、一本の直線の上に、点々と位置しているものだということ。
たとえ二人が成長しても、いつどこにいたとしても、私と櫻子の姉妹の関係は、ずっと変わらないということ。
大きくなったからといって、それが離れることには繋がらないこと。
櫻子も私も、お互いが大好きだということ。
私は櫻子の頭の上に手を置いた。
夜遅くに起こしちゃってごめんね。
せめて朝が来るまで、幸せな夢が見られますように。
櫻子「……むにゃ」
私もそっと目を閉じる。
心と体で、温かさを感じながら。
おやすみなさい。
26: 以下、
おわりです。
ありがとうございました。
オチが弱くてすみません。
27: 以下、
姉妹って素晴らしい
乙でした
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483541336/
ゆるゆり Blu-ray BOX (完全生産限定)
ポニーキャニオン ポニーキャニオン 2014-07-16
Amazonで詳しく見る
関連記事
- 京太郎「麻雀講座を受けに行こう」 咲「ぐれーとだよ」
- みほ「干し芋ですか?」
- レーム「服を脱げ」ヨナ「!?」
- 真姫「マッサージ器」
- 不二咲「出来たよ苗木君!処女・非処女を判別できるメガネが!」
- デッドプール「P4U? そんな事よりアルカプやろうぜ!!」
- 【ガルパン】カチューシャ「ぐだぐだプラウダ」
- 夏海「にーちゃーん!ゲームやろー!」卓「…」シコシコ
- 苗木「また萌えないゴミが降ってきた」
- ポケ・ドラ「遊戯王OCG界で一番強くなるんだ!」
- カツオ「なあ中島、僕達って昨日も5年生じゃなかったか?」
- 小鷹「そういえば明日はクリス 夜空「それ以上言うな」
- 皐月「流子があまり姉さんと言ってくれない」
- 真紅「ジュン・・・よね?」ジュン・ゲバル「久しぶりだね真紅」
- ヤミ「およげたいやくんを知っていますか?」芽亜「あれ泳ぐの!?」
Amazonの新着おすすめ
干物妹!うまるちゃん うまるが家でかぶってるアレ [公式]
ぱこたて! 性交率0%の鉄壁美処女VS性交率100%の変態家庭教師 (真激COMICS)
PlayStation 4 ジェット・ブラック (CUH-1200AB01)
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?#03【電子特別版】
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] Blu-ray Disc Box ?【完全生産限定版】
ARIA The ANIMATION Blu-ray BOX
PGユニコーンガンダム用 LEDユニット [RX-0シリーズ兼用] (機動戦士ガンダムUC)
おすすめサイトの最新記事
その他二次創作SSゆるゆり  コメント:0 
コメント一覧
コメントの投稿
名前:
コメント:
月間人気ページランキング
【ランキングをもっとみる】 【全記事表示する】
-->
- 鳳翔「大断捨離」
- 佐竹美奈子「愛情たっぷり夫婦性活」
≪ PREV | トップページ | 全記事一覧(,,゚Д゚) | NEXT ≫
ランダム記事ボタン
ピックアップ
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか Blu-ray BOX(OVA付き)(初回仕様版)
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか OVA(初回仕様版) 【Blu-ray】
最新記事
- 鳳翔「大断捨離」
- 撫子「ふとした時に、気づくこと」
- 佐竹美奈子「愛情たっぷり夫婦性活」
- 【ガルパン】ウサギさんチームはご機嫌ななめ
- モバP「おや?ありすのようすが…。」
- ヴィーラ「もやもやします……」
- 千早「アイドルはトイレに行かない」
- 【遊戯王SS】デスガイド「最終鬼畜鼠モルモラット」モルモラット「新改訂でちゅよ!」
- 【FGO】時計塔若きロードの召喚魔術
- 【艦これ】北上さまとの温泉旅行
- 蘭子「芳乃ちゃんが闇に飲まれた」
- モバP「凛が増えた」
- 【ゆるゆり】あかり「初詣」
- 【艦これ】初風「妙高姉さんは…」高波「渡さないかも…です!」
- モバP「矜持の稜線」
週間人気記事ランキング
【全ランキングを表示】
最新
禁書目録SS
Fate SS
アイドルマスターSS
艦これSS
俺ガイルSS
エヴァンゲリオンSS
まどか☆マギカSS
シュタインズゲートSS
けいおん!SS
涼宮ハルヒのSS
ポケモンSS
その他二次創作SS
オリジナルSS
姉兄妹弟SS
魔王・勇者SS
( ^ω^)(´・ω・`)('A`)
ホライゾーンSS
SS以外
月間!人気SS
このブログについて
ホライゾーン
作者別SSまとめ
長編・シリーズまとめ
ニューリリース
ソードアート・オンライン Blu-ray Disc BOX(完全生産限定版)
PERSONA5 The Animation - THE DAY BREAKERS -(完全生産限定版) [Blu-ray]
PINKERTON 秋窓蛍 illustration by モノリノ 1/6 完成品フィギュア
人喰いの大鷲トリコ 初回限定版 【早期購入特典】「ミニサウンドトラック」付き
モンスターハンターダブルクロス【初回封入特典版】
手品先輩(2)
figma 艦隊これくしょん ‐艦これ‐ Iowa ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
Re:ゼロから始める異世界生活 7 [Blu-ray]
Re:ゼロから始める異世界生活11 (MF文庫J)
悪女考察 (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)
新刊ピックアップ
ホビー
ゲーム
アニメ
ブログあれこれ
・まとめ依頼はこちら!
みんなのいちおし!SS
よく耳にするとか、印象的なSS集ダンテ「学園都市か」"楽しすぎて狂っちまいそうだ!"
一方通行「なンでも屋さンでェす」可愛い一方通行をたくさん見よう
インデックス「ご飯くれるとうれしいな」一方通行「あァ?」"一方禁書"凄まじいクオリティ
フレンダ「麦野は今、恋をしているんだね」通称"麦恋"、有名なSS
キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」珍しい魔術側メイン、見るといーの!
垣根「初春飾利…かぁ…」新ジャンル定温物質ウヒョオオ!!
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」御坂美琴のレベル5に至る努力の経緯
上条「食蜂って可愛いよな」御坂「え?」ストレートに上食。読めて良かった
一方通行「もっと面白い事してモリモリ盛り上がろォぜ」こんなキャラが強い作者は初めて見た
美琴「週末は アイツの部屋で しっぽりと」超かみことを見てみんなで悶えましょう
ミサカ「たまにはMNWを使って親孝行しようぜ」御坂美琴のDNAは究極に可愛くて凄い
番外個体「  」番外通行SSの原点かな?
佐天「対象のアナルを敏感にする能力か……」ス、スタイリッシュアクションだった!
麦野「どうにかして浜面と付き合いたい」レベル5で楽しくやっていく
ミサカ「俺らのこと見分けつく奴なんていんの?」蒼の伝道師によるドタバタラブコメディ
一方通行「あァ!? 意味分からねェことほざいてンじゃねェ!!」黄泉川ァアアアアアアアアアア!!
さやか「さやかちゃんイージーモード」オナ禁中のリビドーで書かれた傑作
まどかパパ「百合少女はいいものだ……」君の心は百合ントロピーを凌駕した!
澪「徘徊後ティータイム」静かな夜の雰囲気が癖になるよね
とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)【禁書×けいおん!】舞台は禁書、主役は放課後ティータイム
ルカ子「きょ、凶真さん……白いおしっこが出たんです」岡部「」これは無理だろ(抗う事が)
岡部「フゥーハッハッハッハ!」 しんのすけ「わっはっはっはっは!」ゲェーッハッハッハッハ!
紅莉栖「とある助手の1日ヽ(*゚д゚)ノ 」全編AAで構成。か、可愛い……
岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」SUGEEEEEEEEEEEEEEEEE!!
遊星「またD-ホイールでオナニーしてしまった」……サティスファクション!!
遊星「どんなカードにも使い方はあるんだ」龍亞「本当に?」パワーカードだけがデュエルじゃないさ
ヲタ「初音ミクを嫁にしてみた」ただでさえ天使のミクが感情という翼を
アカギ「ククク・・・残念、きあいパンチだ」小僧・・・!
クラウド「……臭かったんだ」ライトニングさんのことかああああ!!
ハーマイオニー「大理石で柔道はマジやばい」ビターンビターン!wwwww
僧侶「ひのきのぼう……?」話題作
勇者「旅の間の性欲処理ってどうしたらいいんだろ……」いつまでも 使える 読めるSS
肛門「あの子だけずるい・・・・・・・・・・」まさにVIPの天才って感じだった
男「男同士の語らいでもしようじゃないか」女「何故私とするのだ」壁ドンが木霊するSS
ゾンビ「おおおおお・・・お?あれ?アレ?人間いなくね?」読み返したくなるほどの良作
犬「やべえwwwwwwなにあいつwwww」ライオン「……」面白いしかっこいいし可愛いし!
最新
逆アクセスランキング
最新コメント

----------------------------------------------------------------------------
----------------------------------------------------------------------------
----------------------------------------------------------------------------
----------------------------------------------------------------------------
----------------------------------------------------------------------------
----------------------------------------------------------------------------
----------------------------------------------------------------------------
----------------------------------------------------------------------------
----------------------------------------------------------------------------


続き・詳細・画像をみる


バイト先の社長さんにマッサージをお願いされて、1時間位のマッサージで1万円貰ってます。こういうのってどうなんでしょうか?

「画面保護シート」や「シリコンカバー」「ポーチ」など、ゲームテックから「ニンテンドースイッチ」向けアクセサリーが登場!

近所に変なおばさんがいて、去年の冬に「毛皮撲滅運動」にはまった

狩野のせいでまた加藤紗里ちゃんが注目されてかわいそうwwwwwww (※画像あり)

【画像】セブンイレブンが最近、潰れる理由WWWWWWWWWWWW

【速報】ワイの猫がかわいい

【アサヒグラフ】それでは南京大虐殺後の南京の街の風景をご覧ください

メーカーはいいかげんピラーの死角をどうにかしろ

ニンテンドースイッチ用「バーチャルコンソール」は購入情報をニンテンドーアカウントに「紐づけ」へ

近所に変なおばさんがいて、去年の冬に「毛皮撲滅運動」にはまった

【ハンターハンター】ジャジャン拳とリッパーとビックバン盗むどどうなるのwwww

ニンテンドースイッチ用「バーチャルコンソール」は購入情報をニンテンドーアカウントに「紐づけ」へ

back 過去ログ 削除依頼&連絡先