就活生「潤滑油、君に決めた!」潤滑油「ジュンカッチュー!」back

就活生「潤滑油、君に決めた!」潤滑油「ジュンカッチュー!」


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1:
<大学>
就活生「失礼します」
ライバル「教授、今日はゼミもないのに、一体なんの用っすか?」
教授「君たちももうすぐ四年生になる……そろそろ就職活動の時期だろう?」
ライバル「まあ、そうっすね」
就活生「まだ何もしてませんけどね」
教授「今時の就職活動には“パートナー”が必要不可欠だ」
就活生「パートナー?」
               
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2:
就活生「なんですか、パートナーって」
教授「いってみれば、君たちの分身だよ」
教授「君らはパートナーとともに就職活動を戦い抜いていくことになる」
ライバル「はぁ……」
教授「パートナーを入手する方法はさまざまだが、君らはゼミでの活動に力を入れているし」
教授「私が用意した方がいいと思って、おせっかいをさせてもらった」
教授「向こうの部屋に、さまざまなタイプのパートナーを用意した」
教授「自己分析をしたうえで選んでくれたまえ」
               
          
4:
ジュンカッチューをピカチューの発音で言ってみたら意外としっくりきてワロタ
               
          
5:
就活生「うわ……」
ライバル「なんだこりゃ……」
歯車「ギリギリギリ…」
スポンジ「スッポン! スッポン! スッポン!」
リーダーシップ「ジークジオン!」
ウゾウゾウゾウゾウゾ…
就活生「得体の知れない生き物がいっぱいいるな……」
ライバル「生き物なのかすら怪しいぜ……」
就活生「どれにする?」
ライバル「うーん……」
就活生(自分自身を振り返ってみると、俺はわりとグループのまとめ役的なところがあるよな)
就活生(いってみれば、グループの≪潤滑油≫……)
就活生(これだ!)
               
          
6:
就活生「あった!」
潤滑油「ジューン?」
就活生「よーし……潤滑油、君に決めた!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」ヌルンッ
ライバル「お、お前はそれにするのか」
ライバル「だったらオレは深く付き合うと味が出る≪スルメ≫だなんて人からよくいわれるし……」
ライバル「こいつにする!」
スルメ「ルメッルメッ」ウネウネ
               
          
7:
教授「潤滑油にスルメか」
教授「二人とも、なかなかいいパートナーを選んだと思うぞ」
教授「では、就職活動を頑張りたまえ。私も応援しているぞ!」
就活生「はいっ!」
ライバル「はいっ!」
               
          
8:
就活生「このパートナーと一緒に、就職活動をしていくわけか……」
潤滑油「ジュンカッチュー」
ライバル「どうなることやら、だな」
スルメ「ルメルメ」
就活生「よく見ると、俺たちの他の学生もみんなパートナーを従えてるな」
ライバル「ホントだ。あいつはボランティア精神を従えてるし、あっちの奴は納豆だ」
就活生「なんで納豆?」
ライバル「多分、粘り強いってことだろ」
就活生「……なるほど」
ライバル「よーし、オレらも自分のパートナーを育てて、就職活動を乗り越えようぜ!」
就活生「そうだな」
就活生(とはいったものの、何すりゃいいのか分からんし、焦って就活することないよなぁ)
就活生(しばらくは遊んでも問題ないだろ……)
潤滑油「ジュンカチュ…」
               
          
10:
しばらくして――
<大学>
ワイワイ…… ガヤガヤ……
就活生(みんな……話題が就職活動一色になってきたな)
就活生(リクナビ? 説明会? エントリー? 何がなんだかさっぱりだ)
女子大生「おっはよー!」
語学力「グッモーニン」
就活生「ああ、おはよう」
潤滑油「ジュンカッチュー!」
就活生(この子のパートナーは……語学力か。そういえば、留学経験あるっていってたっけ)
語学力「アイハブアペーン」
               
          
12:
女子大生「就活の調子はどう?」
就活生「どうって、まだ全然手をつけてないけど」
女子大生「どういう業種に行くとかは決めてるの?」
就活生「いや……全然」
女子大生「大学生活なんてあっという間だから、早く決めといた方がいいよ」
女子大生「大企業なんて、もうエントリー始めてたりするし」
就活生「え、マジで?」
女子大生「とりあえず、合同説明会でも出てみたら? 雰囲気ぐらい味わっとかないと」
就活生(合同説明会……色んな企業を見ることができるイベントだっけ)
就活生「そうするよ、どうもありがとう」
就活生(俺の心にも、にわかに“焦り”というものが生まれ始めてきた)
               
          
13:
潤滑油かわいいな
               
          
14:
<合同説明会会場>
ザワザワ…… ガヤガヤ……
就活生(うわぁ〜、私服で来ちゃったけど、みんなスーツじゃん)
就活生(失敗したなぁ……)
潤滑油「ジュンカチュ…」ガタガタ…
就活生(ピリピリした空気に、潤滑油も怯えちまってる……)
ノッポ学生「おやおや? 説明会に私服で来るとは、ずいぶん意識の低い学生がいたものだね!」
               
          
15:
就活生「誰だよ、お前」
ノッポ学生「ハッハーッ! こういう者です」スッ…
就活生(こいつ、自分で自分の名刺作ったのかよ……)
ノッポ学生「就職活動でものをいうのはなんといっても意識の高さ!」
ノッポ学生「なんたってボクは、スタバで履歴書を書いてるからね!」
就活生(うぜえな、こいつ)
就活生「悪いけど、君にかまってるヒマはないから」クルッ
ノッポ学生「待ちなよ」
就活生「?」
ノッポ学生「実はね、パートナーってのは他の学生のパートナーと戦わせることもできるんだ」
就活生「…………?」
ノッポ学生「ここで一人、将来のライバルを潰しておくのも悪くはない!」
就活生「……え!?」
               
          
16:
≪ノッポ学生が勝負を仕掛けてきた!≫
ノッポ学生「いきたまえ、意識!」
意識「スタバァッ!」
就活生「……な!? ええい、こっちもいけっ! 潤滑油!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」ヌルンッ
ノッポ学生「ふふふ、なんとも貧弱なパートナーだ」
ノッポ学生「意識! スタバのドリップコーヒーをお見舞いしてやれ!」
意識「スタバババッ!」ジャバッ
潤滑油「チュゥゥ…」ベチャッ…
就活生「潤滑油!」
就活生(まずい! 油にコーヒーが混ざって、弱ってる!)
               
          
18:
就活生「潤滑油、油を飛ばせ!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」ブシュゥゥゥ!
意識「スターバッバッバwww」
就活生「なにっ! 効果はないようだ!」
ノッポ学生「ハッハッハ、ボクの意識は高いから、そんなチンケな攻撃は届かないよ」
ノッポ学生「意識、トドメのコーヒーを喰らわせろ! 無い内定になるがいい!」
意識「スタバァァァァァッ!」グワッ
潤滑油「チュウウウッ…」
就活生(ダメだ……やられる!)
               
          
19:
ニュルルッ!
ノッポ学生「!」
ノッポ学生「うわっ、スタバのコーヒーにスルメの足が!?」
ノッポ学生「なんてことだ! ……オシャレな味が、一気にオヤジの味に!」
ライバル「その辺にしときな」ザッ
スルメ「ルメッルメッ」ニュルル…
ノッポ学生「なんだお前は!? お前も無い内定にされたいのか!?」
ライバル「ほう、オレと戦う気か?」ギロッ
スルメ「ルメェッ」ニュルル…
ノッポ学生(うぐ……こいつのパートナー、かなり鍛えられてる!)
ノッポ学生「ふん、ここは引かせてもらうよ」スタスタ
               
          
20:
なんか想像したらあながち間違ってもない
               
          
21:
就活生「ありがとう……助かった」
ライバル「ったく、合同説明会なんかでつまずいてんじゃねーよ」
ライバル「せっかくの潤滑油も、全然鍛えてないみたいだしな」
就活生「面目ない……」
ライバル「オレはあれからスルメを鍛え上げ、インターンシップにも参加するつもりでいる」
就活生(インターンシップって、たしか体験入社みたいなやつだよな)
ライバル「だから、助けるのはこれっきりだ」
就活生(ライバルは俺よりずっと先を進んでいる……!)
ライバル「だけどな、お前はこんなところで終わる人間じゃないと信じてる」
ライバル「じゃあな……就活の“高み”で待ってるぜ」ザッザッザッ…
               
          
22:
就活の高みwww
熱いな
               
          
25:
就活生「…………」
就活生(完敗だ……)
就活生(俺はあの意識高い学生だけじゃなく、ライバルにも完敗した……)
就活生(俺は……ナメてたんだ。就活を)
就活生「潤滑油!」
潤滑油「ジュン!」
就活生「今日から俺は本気出す! お前をバシバシ鍛え上げるぞ!」
就活生「ついてこい!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」ヌルンッ
               
          
26:
就活生(就活の本を読みまくってやる!)
潤滑油「チュウ…」ベチャッ…
就活生「うわっ、本が油まみれに! 1200円もしたのに!」

就活生(大学の就活セミナーに出まくってやる!)
講師「え〜、就職というのは、まあぶっちゃけコネですな」
就活生「夢も希望もありゃしねえ!」

就活生(リクナビに登録だ!)カタカタッターン
就活生「パソコン重いから、潤滑してくれ!」
潤滑油「ジュンカチュ!」ヌルルッ
就活生「おおっ、快適に動く! ウヒヒ、これなら動画サイトも快適に――」
潤滑油「ジュン!」
就活生「ごめん! ちゃんと就活します!」
               
          
28:
就活生「履歴書を書きまくってやる!」カリカリ…
就活生「だけど、10kgのリストバンドをつけながら書くと、腕が……!」ミシッ…
潤滑油「カチュー!」ヌルルンッ
就活生「ん! サラサラ書ける!」サラサラ
就活生「俺の腕を潤滑してくれたのか! ありがとう!」
潤滑油「ジュンカッチュ!」
               
          
29:
<写真屋>
就活生(いよいよ履歴書用の写真を撮ってもらうぞ……!)ドキドキ
カメラマン「じゃあ、撮りまーす!」
カメラマン「……あれ?」
カメラマン「おかしいな、カメラの調子が悪い……」
就活生「そんな時は……潤滑油!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」ヌルルッ
カメラマン「おおっ、カメラが直った!」パシャシャシャシャッ
就活生「あの……いくらなんでも撮りすぎじゃないですか?」
カメラマン「カメラが止まらないんだ!」パシャシャシャシャシャッ
就活生「潤滑油、潤滑しすぎィ!」
               
          
30:
有能過ぎワロタ
               
          
31:
これが潤滑油…
               
          
33:
そして――
<会社>
就活生(自分が進みたい職種や業種も決まったし、とうとうOB訪問だ……)
就活生(緊張するけど、同じ大学の人なわけだし、とって食われるわけじゃない)
就活生「潤滑油、リラックスしていこう!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」
               
          
34:
OB「やぁ、どうもどうも」
就活生「こんにちは」
OB「それにしても、就活かぁ〜。うん、俺も通った道だから頑張ってくれたまえよ」
就活生「はい、もちろんです!」
OB「俺なんかの頃はさ、まだスマホなんかなかったし、外からリクナビとか確認するの大変で」
OB「ネカフェに入ったりしてさ〜、ハハハ。今の子は楽できていいねぇ〜」
就活生(さっきから、ずっと自分の昔話ばかりだな……)
就活生(俺としては、就活のヒントや業界の突っ込んだ話なんかを聞きたいんだけど……)
OB「…………」ニヤッ
就活生「!?」ゾクッ
               
          
35:
OB「茶番はここまででいいだろう」
就活生「え……!?」
OB「俺はね、君にアドバイスするつもりなんて、さらさらないのさ」
OB「ただ……生意気な後輩を叩きのめしたいんだよ!」
≪OBが勝負を仕掛けてきた!≫
OB「出ろ、先輩風!」
先輩風「オゴッタルデー」ビュォォォォ…
就活生「まさかのバトル!? くっ、いけっ、潤滑油!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」ヌルンッ
               
          
38:
OB「先輩風、強風を巻き起こせ!」
先輩風「シャカイジンハツレーワ」
ビュゴォォォォォ……!
就活生「な、なんて風だ!」
潤滑油「ジュゥゥゥゥゥゥ…!」
就活生(まずい! 潤滑油は液体だから、風に吹き散らされたら効果は抜群だ!)
OB「ふっふっふ、この風に耐えられないようなら、とても就活は乗り越えられないよ!」
OB「学生気分じゃ困るんだよ、学生気分じゃ!」
就活生「うぐぐ……なんという先輩風!」
               
          
39:
就活生(風と液体じゃ、はっきりいって相性は最悪だ……! それなら!)
就活生「潤滑油!」
潤滑油「ジュン?」
就活生「油を鏡のようにして彼らの姿を映し出してやれっ!」
潤滑油「ジュンカーツ!」ピカーッ
OB「む!?」
先輩風「ナンダ!?」
OB「油に、偉そうにしてる俺たちの姿が――」
OB(俺たちが今やってることは……まさに俺が上司や先輩にやられてることだ!)
OB「うごおおおおおおおおっ……!!!」
               
          
40:
OB「俺の負けだ……!」ガクッ
就活生(やった! バトルに勝った!)
OB「いやーまさか、先輩風にこんな弱点があるとは思わなかったよ」
OB「なかなか先が楽しみな学生だね。実力を試してみてよかった」
就活生「え……!? ってことは、まさか――」
OB「ああ、今のバトルは君の実力を確かめたかったのさ」
OB「俺の先輩風に負けるようじゃ、とても就活は勝ち抜けないからね」
OB「だが、君と君のパートナーはちゃんと鍛えられてるし、信頼し合ってる」
OB「これなら大丈夫だろう!」
就活生「ありがとうございます、先輩!」
――OB訪問、クリア!
               
          
41:
<大学>
女子大生「おはよーっ!」
語学力「グッモーニン」
就活生「やあ、おはよう」
潤滑油「ジュンカッチュー!」
女子大生「就活はどう? はかどってる?」
就活生「やりたいことも決まったし、いよいよ説明会を受けるとこだよ」
女子大生「ふうん、いいなぁ」
女子大生「私なんか偉そうなこといったけどさ」
女子大生「語学力を生かせる仕事につければいいなぁ、ぐらいしか考えてないもの」
               
          
43:
女子大生「それにしても、あなたも潤滑油もすごくたくましくなったよね」
女子大生「なんていうか、ものすごくヌルヌルしてるもの」
就活生「褒められてるのかよく分からないけど、ありがとう」
女子大生「ところで……」
就活生「?」
女子大生「ライバル君とスルメもインターンシップを経て、ものすごく成長してたわよ」
女子大生「いずれ、ぶつかる時もあるかもね」
女子大生「まあ、今のあなたならいい勝負できると思うけど」
就活生(ライバル……!)
ライバル『じゃあな……就活の“高み”で待ってるぜ』
就活生(ああ、待っててくれ! 必ず追いついてみせる!)
               
          
45:
>女子大生「なんていうか、ものすごくヌルヌルしてるもの」
ゴクリ
               
          
46:
説明会の日――
<会社>
社員「当社の事業内容は〜……、当社の業績は〜……」
就活生(ふむふむ……)
就活生「――ん?」
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…
就活生(誰か、スナック菓子でも食ってるのか?)チラッ
               
47:
メモ学生「…………」カリカリカリ…
就活生(なんだこいつ!? メモ取りまくってやがる!)
就活生(あの社員の人がいうこと全てをメモしてやるってくらいの勢いだ!)
メモ学生「…………」ウンウンウン…
就活生(しかも、やたらうなずいてるし!)
就活生(熱意を示すアピールなのかもしれないけど、うっとうしいなぁ……)
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…
ウンウンウンウンウンウンウンウンウンウンウンウンウン…
               
64:
>>47
いるいるこんな奴
                    
          
48:
就活生(ふう、やっと終わった。説明会って大変だなぁ)
メモ学生「ククク……」
就活生「?」
メモ学生「あなた、さっきから私の方をチラチラ見てましたね?」
就活生(ゲ、バレてた!)
メモ学生「あなたが恐れるのも無理はありません」
メモ学生「就活というのは、よりメモを取った者が勝つのですから」
就活生「いや、そんなことないと思うけど」
メモ学生「私のメモの恐ろしさ、身をもって味わわせてあげましょう!」
就活生「なんでそうなる!?」
≪メモ学生が勝負を仕掛けてきた!≫
               
          
50:
メモ学生「開きなさい、手帳!」
手帳「メモッメモッ」ペララッ
就活生「やるしかないのか! いけっ、潤滑油!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」ヌルンッ
就活生「うおお……! ビッシリとなにやら字が書いてある!」
メモ学生「面食らってるようですね。さあ、覚悟なさい!」
               
          
51:
就活生「潤滑油……油を浴びせろ」
潤滑油「ジュンカッツ!」
ベチャッ!
手帳「メモォ…」ベト…
メモ学生「あ……あああああああああああああああああああっ!!!」
メモ学生「私の……私の手帳があああああああああああああっ!!!」
メモ学生「油……まみれに……!」ベットリ…
就活生「あ、あの……なんか、ごめんなさい」
――説明会、クリア!
               
          
52:
そりゃ紙には強いよな
               
          
53:
メモ帳の攻撃が想像付かなくてwktkしてたのに
どうしてくれる
               
          
55:
一週間後――
<自宅>
就活生「やったーっ! 書類通った!」
潤滑油「ジューン!」
就活生「なになに……? えぇっと――」
『○月×日に志望者を集めて、採用試験を実施します』
就活生「ここからが就職活動の本番ってわけか」
就活生「潤滑油、絶対内定取るぞ!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」ヌルンッ
               
          
59:
当日――
<会社>
ワイワイ…… ガヤガヤ……
就活生(大勢集まってるな……)
就活生(緊張するなぁ……みんな自分より優秀に見えるよ)
就活生(だけど、俺だって潤滑油とともに成長したんだ!)
「――おや? キミはいつぞやの!」
               
          
61:
就活生「あっ、お前は……!」
ノッポ学生「キミもこの会社を受けるのかい。合同説明会ではどうも」
ノッポ学生「お互い頑張ろうね。ほら握手」サッ
就活生「…………」
ノッポ学生(ああ、自分より出来が悪い学生にエールを送るなんて……)
ノッポ学生(ボクってなんて意識高いんだろう!)
就活生「心にもないことを」
ノッポ学生「な!」
就活生「顔に書いてあるよ」
就活生「お互い頑張ろう、じゃなく“頑張ろうっていってる自分ってカッコイイ”ってな」
ノッポ学生「…………!」ムカ…
               
          
62:
ノッポ学生「人の厚意を無にするなんて、キミはホントに意識が低いんだな!」
ノッポ学生「採用試験前のウォーミングアップに、キミを無い内定にしてやろう!」
就活生「俺はあまり戦いは好きじゃないけど……今だけは別だ」
就活生「合同説明会での借りを返させてもらう!」
≪ノッポ学生が勝負を仕掛けてきた!≫
ノッポ学生「いきたまえ、意識!」
意識「スタバァァァッ!」
就活生「いけっ、潤滑油!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」ヌルンッ
               
          
65:
意識「スターバッバッバ…」ギロッ
潤滑油「ジュンカッチュウ…」ジロッ
就活生(あの意識……前は2メートルぐらいだったけど、今は3メートルはある)
就活生(成長してるのは俺たちだけじゃないってことか)
ノッポ学生「意識、スタバのコーヒーを浴びせてやれ! 大量にな!」
意識「スタァァ…バァァァァァ!!!」ドジャァァァァァ
潤滑油「カチュッ!?」
就活生(前の戦いでは、このコーヒーで潤滑油はノックアウトされた……)
就活生(だけど、今は違う!)
               
          
66:
ヌルルルルッ
潤滑油「ジューン!」
意識「スタバ!?」
ノッポ学生「コーヒーが潤滑されて、油と混ざらないだと!?」
就活生「今だ潤滑油、意識の足元に潜り込め!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」ヌルルルルッ
意識「スタッ…」ツルッ
意識「スタッババババババ…」ツルツルッ
意識「スタバァァァァァ!!!」グラッ…
ノッポ学生「ゲッ、足を滑らせた意識がこっちに倒れてきて――うわぁぁぁぁぁっ!!!」
ドガシャァンッ!
               
          
68:
ノッポ学生「ぐ……!」
就活生「高すぎる意識が身を滅ぼしたな」
ノッポ学生「ボクの……負けだ」
就活生「…………」
ノッポ学生「ボクは子供の頃、背が高いわりに気が弱いからいじめられてて」
ノッポ学生「意識を高くすることでしか、プライドを保つことができなかった……」
ノッポ学生「就活だって、なんのポリシーもなく大企業ばかり手当たり次第に受けて……」
ノッポ学生「ボクは……間違っていたんだね」
就活生「いや、間違ってるわけじゃないと思うぞ」
ノッポ学生「え」
               
          
71:
就活生「意識高いってようするに、形から入ること、かっこつけること、って認識してるけど」
就活生「かっこつけて自分に自信をつけるって、そんなにおかしいことじゃないし」
就活生「周囲に迷惑かけなきゃ別にいいんじゃないかな、と思う」
ノッポ学生「……ありがとう。救われたよ」
ノッポ学生「もしかしたら、キミには人を潤滑する才能があるのかもね」
就活生「よせやい」
就活生「……で、どうするんだ?」
ノッポ学生「……もう一度、意識と一緒にやり直すよ」
ノッポ学生「それじゃ……さよなら」ザッザッザッ…
意識「スタバ!」
就活生(俺たちがここまで強くなれたのは、合同説明会であんたに負けたからでもある)
就活生(こっちこそありがとう……!)
就活生「潤滑油、よくやったぞ」
潤滑油「ジュンカッチュー!」
               
          
76:
採用試験開始――
社員「ただいまより、グループ・ディスカッションを行います」
社員「指定された席に座って、テーマに沿って話し合いを開始して下さい」
就活生(まずはグループ・ディスカッションか……)
就活生(戦いじゃないから、パートナーの出番はなさそうだな)
就活生(俺は潤滑油らしく、みんなのまとめ役でもやるか)
               
          
78:
ワイワイ…… ガヤガヤ……
学生A「――というのはどうでしょう?」
学生B「いいですね、そうしましょう!」
就活生(だいぶ意見がまとまってきた……この分ならどうにかなりそうだな)
就活生「じゃあ、あとは――」
「待ったァァァッ!!!」
               
          
79:
充血男「待った、待った、待ったァ!」
就活生「へ?」
充血男「オレはあんたらの考えには大反対だ! 議論を最初からやり直せ!」
就活生(こいつ、目を血走らせていきなりなにいってんだ!?)
就活生(もう時間もないのに、こんな終盤で反対意見を出されても困るぞ!)
就活生(ハッ! こいつのパートナー!)
充血男「ククク……」
爆弾「ボムッボムッ」
就活生(こいつ……メガンテ――自爆するつもりか!)
               
          
80:
ただの精神異常者でワロタ
               
          
81:
学生A「てめえっ……!」
学生B「自爆なんかさせるか!」
就活生「待て! 下手に刺激すると、その時点で爆発するぞ!」
充血男「ククク……オレはもう、就活に疲れたんだ!」
充血男「こんなグループ・ディスカッションはオレもろともブッ壊してやる! なぁ!?」
爆弾「ボムッボムッ」
就活生(どうする……! 油をぶつければ文字通り火に油だし)
就活生(爆弾を潤滑させたら、爆発が早まるだけだ!)
               
          
82:
充血男「自爆してやるぅぅぅぅぅ!」
就活生「落ち着け! こんなところで爆発してなんになる!? もっと自分を大事にしろ!」
充血男「……う」
就活生「就職活動はたしかに辛く苦しい……疲れてヤケになるのも分かる」
就活生「俺だってしょっちゅう嫌になる」
就活生「だけど、しょせんこんなものは人生の一部だ! 全てじゃないんだ!」
就活生「たかが就活のために自爆なんかしてなんになる!」
就活生「就活失敗したって死ぬわけじゃないんだ!」
就活生「失敗したら、失敗しましたって堂々と生きりゃいいんだよ!」
就活生「今の時代、アルバイトでもなんでも、いくらでも生きる手段はあるんだから!」
就活生「生きてさえいれば、必ずチャンスは巡ってくる! ……そうだろう?」
充血男「う、うう……あんた、オレの味方してくれるのか……」グスッ…
就活生「もちろん! だって俺たちは仲間じゃないか!」
               
          
85:
学生A「ええい、まどろっこしい! 鳴け、ゼミ長!」
ゼミ長「ミーンミンミンミン」
学生B「爆発する前に倒しちまえ! 四季報!」
四季報「シキ・キャノン!」
ズガガガガガッ!!!
充血男「うぐあぁぁぁぁぁっ!!!」
就活生(なんてことを! あと少しで説得できそうだったのに!)
               
          
88:
充血男「ぐへっ、げほっ……」
充血男「やっぱりそうだぁぁぁ! オレに味方なんていないぃぃぃ!」
充血男「自爆してやれぇっ! オレの爆弾!」
爆弾「ボムゥゥゥゥゥ!!!」グググッ…
学生A「やべえ、倒しきれなかった!」
学生B「ひいいっ!」
就活生(もう爆発は止められない!)
就活生「だったら――潤滑油!」
潤滑油「ジュンカァァァ……チュゥゥゥゥゥッ!!!」ドバァァァァァ
ドゴォォォォォンッ!!!
               
          
90:
……
…………
シュゥゥゥゥ……
学生A「う……生きてる……」
学生B「ヌルヌルしたものが俺らの体に……これは……油膜……?」
就活生(間に合った……か)
就活生「よくやったぞ、潤滑油!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」
               
          
92:
充血男「うう……」
就活生「大丈夫か?」
充血男「お前……なんでオレまで守った?」
就活生「そりゃあ、さっきまで議論してた仲間だからさ」
充血男「くっ……!」グスッ
就活生「君の爆発、すごかったぞ。潤滑油の鍛え方が甘かったら、多分みんな死んでた」
就活生「その爆発力があれば、就活なんてお茶の子さいさいさ!」
充血男「ありが……とう……」
社員「君」ポンッ
就活生「はい?」
社員「おめでとう……合格だ」ニコッ
――グループ・ディスカッション、クリア!
               
          
93:
面接官「グループ・ディスカッションを合格できたのは君たち二人だけだ」
就活生(俺と……この賢そうな奴か)チラッ
エリート「…………」
面接官「さて、さっそく採用面接を始めよう」
面接官「ただし、面接を受けられるのは……どちらか一人だけだ」
面接官「私は向こうの部屋で待っているよ」
バタン……
就活生「一人だけ……ってことはつまり……」
エリート「どちらが面接を受けるかは、我々で決めろ、ということだね」
就活生「よし……いい試合をしよう!」
エリート「望むところさ」
               
          
95:
≪エリートが勝負を仕掛けてきた!≫
エリート「いくよ、学歴」
学歴「レッキー!」
就活生「いけっ、潤滑油!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」ヌルンッ
就活生(パートナーは学歴ときたか……! きっとトップクラスの大学に通ってるんだな)
就活生(だけど、俺たちだって色んな強敵を打ち破ってきたんだ!)
就活生「潤滑油、ウォーターカッターの要領で油を飛ばせ!」
潤滑油「ジュンカツ!」バシュッ
学歴「レキッ」キィンッ
就活生(弾かれた!? 効果は今一つのようだ!)
               
          
97:
潤滑油「オイル!」ドバァッ
潤滑油「ジュンカチュ!」ドババァッ
学歴「レキレキ」
就活生(いくら油をぶつけてもほとんどダメージがない! なんて耐久力だ!)
エリート「そろそろこちらから攻めさせてもらうよ。学歴、体当たりだ!」
学歴「レッキィィィ!」ドガッ!
潤滑油「ジュカチュゥ!」ベチャッ…
就活生「潤滑油!」
就活生「体当たりなんて単純な技でどうして……?」
エリート「誇るつもりはないが、高学歴は未だに就活においては最強のパートナーの一つだ」
エリート「だから、単純な体当たりでも必殺技と化すのさ」
就活生「くっ……!」
               
          
98:
エリート「学歴、体当たりを繰り返せ!」
ドカッ! バキッ! ガッ!
学歴「レッキー!」
潤滑油「チュゥゥ…!」
就活生(強い……! 攻守ともにスキがない!)
就活生(パートナーを操ってるエリートも、テストだけできるような頭でっかちじゃなく)
就活生(本当に勉学が好きなタイプだから、付け入るスキがない……)
就活生(――いや、待てよ?)
               
          
99:
就活生「潤滑油!」
潤滑油「ジュン!」
就活生「学歴じゃなく、エリートを“潤滑”させてくれ!」
潤滑油「ジューン?」
就活生「いいから! 俺を信じて!」
潤滑油「ジュンカッ…チュウッ!」ヌルンッ
エリート「私を潤滑……!?」ヌルヌルヌルッ
エリート「はうっ!?」ビクビクッ
               
          
100:
エリート「そうだ……私にはまだやり残していた研究があった!」
エリート「潤滑油が私を潤滑してくれたおかげで、それが分かった!」
エリート「ずっと迷ってたんだ。私は就職はせずに……大学院に行く!」
学歴「レッキー!」
エリート「君たち、私の迷いを断ち切ってくれて、どうもありがとう」
エリート「我々はこれで失礼するよ」スタスタ…
就活生「…………」
就活生(どんな研究をしてるのかは知らないけど、きっと後世に名を残すんだろうな)
就活生「さあ、いよいよ面接だ!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」
               
          
101:
就活って大変なんだな
               
          
102:
<面接室>
就活生「失礼いたします」
面接官「ほう、勝ったのは君だったか。予想が外れたな」
就活生「勝ったというより、別の道を示したんですけどね」
面接官「まぁいい、席に座りたまえ」
就活生「…………」ガタッ
面接官「それでは、採用面接を始めよう」
≪面接官が勝負を仕掛けてきた!≫
               
          
104:
面接官「まずは、質問だ」
質問「クエッチョン」
就活生「いけっ、潤滑油!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」
質問「シボードウキ! ジコピーアール! チョウショタンショ! シュミトクギ! シカクメンキョ! ヤリタイコト!」
潤滑油「ジュンカッ…チュゥゥゥゥゥゥッ!!!」ヌルヌルッ
質問「ギャァァッ!」ドサッ
面接官「――ほう! 質問をあっさり潤滑したか! さすがだ!」
就活生「やった! 面接を突破できた!」
面接官「ふふふ、残念ながら……私のパートナーは一匹だけではないよ」
就活生「なにっ!?」
               
          
106:
面接官「潰せ、圧迫!」
圧迫「パァク!」
面接官「圧迫、圧力を加えてやれっ!」
圧迫「パァァァァァァク!!!」
ズンッ……!
潤滑油「ジュ…!」メリメリ…
就活生「潤滑油!」
就活生(なんて圧力! これが噂に聞く“圧迫面接”か!)
               
          
107:
パートナーという名の個性か
それを伸ばして生き残る
まさに就活
               
          
108:
面接官「今、潤滑油には100倍の重力がかかっている!」
面接官「さすがの潤滑油も、この圧力は潤滑できないようだな」
就活生「潤滑油っ! 反撃しろ! 油を飛ばせっ!」
潤滑油「ジュジュジュ…!」ミシミシ…
圧迫「パァァァァァク!!!」
面接官「ふっふっふ、あの圧力を受けながら攻撃するなど不可能というものだ」
就活生「潤滑油……!」
               
          
109:
面接官「圧迫、トドメを刺してやれ!」
圧迫「パァァァァァァク!!!」ズシィィィ…!
潤滑油「ジュゥゥゥゥゥ…!」ガクッ
面接官「ここまでのようだな」
面接官「パートナーは瀕死になった。退室してもらおうか」
就活生「潤滑油……!」
就活生「……ん?」
就活生「おや……? 潤滑油のようすが……」
               
          
111:
潤滑油「ジュンカッチン!」カチーン
面接官「なんだと!? 固体化している!?」
就活生「高圧を加えられたおかげで、固体化したんだ!」
就活生「だけど、潤滑力はキープされたままだ! よーし、受けた圧迫を潤滑してお返ししてやれ!」
就活生「“油圧”だ!」
潤滑油「ジュンカッ…チュゥゥゥゥゥッ!!!」
ズシンッ!!!
圧迫「アッパァァァァァ!」メキゴキベキ…!
面接官「圧迫をも破るとは恐れ入った! ならば最後の一匹だ!」
就活生(まだいるのか!?)
               
          
113:
面接官「ゆけい、お祈り!」
お祈り「イッノリーン!」
面接官「お祈り……あの二人を祈ってやれ!」
面接官「お前らは我が社にいらない存在だってなァ!」
お祈り「オイノリモウシアゲマス…」キラキラキラ…
潤滑油「ジュンカァァァァァ!」
就活生「ぐはぁぁぁぁぁ……っ!!!」
面接官「これぞまさに、一撃必殺!」
面接官(こいつまで使わせるとは大したものだ)
面接官(だが、ここまでだ!)
面接官(お前たちはお祈りによって、精神崩壊するのだ!)
               
          
116:
潤滑油「ジュジュジュ…」
就活生「あ……うあぁぁ……!」ピクピク…
面接官「ふん、終わったな。もはや再起はできまい」
就活生(ここまできて祈られるなんて……。ダメだ、体が動かない……)
潤滑油「ジュゥゥ…!」ベチャッ…
就活生(瀕死の潤滑油が何かを生み出した!? なんだこれは!?)
就活生「――これは!」
就活生「分かったよ……潤滑油、俺は最後まで諦めない!」
               
          
117:
就活生「うおおおお……!」ググッ
面接官「ほう、まともにお祈りを喰らって、立ち上がれるとは大したものだ」
就活生「まだ面接は終わってない……」
面接官「なに?」
就活生「こっちからもお祈りに対して、お返しをしなきゃならないからな」
面接官「…………?」
就活生「神様が自分に祈ってくれた人に対してするのは施しッ!」
就活生「だから俺もあんたに施しを与えてやる!」
就活生「これ、つまらないものですが」スッ
面接官「こ、これは……ッ!」
               
          
119:
面接官「――サラダ油!? 潤滑油が生み出したのか!」
就活生「贈り物のスタンダードですからね」ニヤッ
面接官(この就活生……質問攻めされ、圧迫され、お祈りまでされてなお……)
面接官(私に施しを与えるというのかあ……ッ!)
面接官「ぐ……ッ!」
お祈り「イノ…ッ!」
面接官「私たちの……負けだ……」ガクッ…
就活生「やった……!」
就活生(ありがとう、潤滑油!)
               
          
123:
面接官「よくぞ私を倒した……社長面接に進むがいい」
就活生「最終面接と捉えてもよろしいのですか?」
面接官「もちろんだ」
面接官「だが、我が社の最終面接は決して形だけのものではない。覚悟しておくことだ」
就活生「…………」ゴクッ
面接官「ついさっきも一人、私の面接を突破した学生がいたが――」
就活生(俺より先にこの人に勝った奴がいたのか!)
面接官「おそらく社長によって倒されてることだろう」
面接官「君が我が社の内定を取れるかどうか……楽しみにしているよ」
就活生「……期待してて下さい!」
――面接、クリア!
               
          
125:
就活生「いよいよだな、潤滑油!」
潤滑油「ジューン!」
就活生「最終面接を突破して、絶対内定取るぞ!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」
就活生「じゃ、ノックを……」コンコン
シーン……
就活生「?」
就活生(返事がないけど、入っていいのかな?)
就活生「失礼します」ガチャッ…
就活生「こ、これは……!?」
               
          
126:
<社長室>
社長「おいしい……おいしい……」クチャクチャ
社長「噛むの……やめられない……」クチャクチャ
就活生「社長が倒れてる!?」
就活生「噛んでるのは……スルメだ!」
就活生「ってことは、まさか――」
ライバル「よう、待ってたぜ!」
就活生「――ライバル!!!」
               
          
127:
ライバル「やっぱり、お前もここまで勝ち上がってきたか……嬉しいぜ」
就活生「ああ、お前にいわれたように“高み”まで上がってきたよ」
ライバル「オレはインターンシップを経て、スルメを徹底的に鍛え上げた!」
ライバル「色んな会社の内定を取りまくるような味のコンビネーションを探した!」
ライバル「そして今、オレは50社以上もの内定を手に入れた!」
ライバル「この意味が分かるか?」
就活生「……内定辞退する時、大変そうだな」
ライバル「だろ? 想像するだけで気が重いんだけど……どうしよう」
ライバル「だが、今はそんなことはどうでもいい!」
ライバル「ここの社長はオレが倒した! つまりこの会社で一番偉いのはオレってことだ!」
ライバル「この会社の内定が欲しけりゃ……オレを倒してみせろ!」
就活生「受けて立つ!」
               
          
131:
≪ライバルが勝負を仕掛けてきた!≫
ライバル「やれっ、スルメ!」
スルメ「ルメェェェェェッ!!!」ウネッウネッ
就活生「いけっ、潤滑油!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」ヌルンッ
ライバル「すげえな! 一目で滑らかなのが分かるぜ!」
就活生「そっちこそ……スルメどころかクラーケンみたいになってるじゃないか」
就活生(間違いなく、今までで最強の相手だ!)
ライバル「小細工はなしだ! いくぜ!」
就活生「来い!」
               
          
134:
ライバル「スルメ、十本の足で連打(ラッシュ)をかけるんだ!」
スルメ「ルメェェェェェッ!!!」
ズドドドドッ!
潤滑油「ジュンカチュ!」ヌルルルルッ
ライバル「やるな! スルメラッシュを全て潤滑するとは!」
就活生「今度はこっちの番だ! 潤滑油、油の津波を起こせ!」
潤滑油「ジュンカッ…チュゥゥゥゥゥッ!!!」
ドバァァァッ!
スルメ「ルメメメメッ!」バババババッ
就活生「十本の足で、器用に油をさばいた……!」
ライバル「へへっ、やるもんだろ!」
               
          
135:
社長室が油まみれでヌルヌルなのを想像してワロス
               
          
138:
スルメ「ルメェェェェェッ!!!」ズドドドドドッ!
潤滑油「ジュンカツ!」ヌルルルルッ
潤滑油「ジュンカッチュー!」ドバァァァァァッ!
スルメ「ルメェ!」バババババッ
就活生(スルメの攻撃は潤滑できてるけど、こっちの攻撃もスルメにさばかされてしまう!)
就活生(長期戦になりそうだな……)
ライバル「お前は今、長期戦になると考えてるだろうが――そいつはどうかな?」
就活生「なにっ!?」
ライバル「忘れたのか? スルメは噛めば噛むほど味が出る!」
ライバル「つまり戦えば戦うほど強くなるんだ!」
               
          
140:
スルメ「ルッメェェェ!!!」
ドゴォンッ!
潤滑油「ジュンカチュ…!」ベチャ…
就活生「会社のビルごと破壊するような強烈な一撃! 効果は抜群だ!」
ライバル「スルメ! 一気に攻めろ! 潤滑油を飛び散らせてやれ!」
スルメ「ルメルメルメェェェ!」ウネウネウネッ
ズガァンッ! ドゴォンッ! バゴォンッ!
潤滑油「ジュジュジュ…」
               
          
141:
激しいバトルだ
               
          
142:
触手vsヌルヌル
               
          
143:
就活生「潤滑油、さっき覚えた“固体化”を使うんだ!」
潤滑油「ジュンカッチン!」カチンッ
スルメ「ルメェェェェェッ!!!」ヒュバッ
ドゴォンッ!
潤滑油「ジュ…!」ピシッ…
就活生「ひび割れ!?」
就活生「ダメだ! 硬くなっても、防ぎきれない!」
ライバル「当然だ! 味がMAXになったスルメの一撃は、核シェルターだって破壊する!」
               
          
147:
就活生「潤滑油、固形化解除!」
潤滑油「ジューン!」ドロッ…
ライバル「しくじったな! それこそが狙いだったんだよ!」
ライバル「スルメ、液体に戻った潤滑油を飛び散らせてやれぇ!」
スルメ「ルメェェェッ!!!」ヒュババババッ!
ズガガガガガッ!!!
ライバル「やったぞ! オレたちの勝ちだ!」
               
          
148:
サァァァァァ…
ライバル「なんだ、この霧?」
就活生「潤滑油、着火!」
ボワァァァァァッ!!!
スルメ「ルメェェェェェッ!!?」メラメラメラ…
ライバル「何ィィィ!?」
ライバル「飛び散らされたのをさいわいに霧と化し、自ら燃えることでスルメを焼きやがった!」
               
          
150:
スルメ「ルメェ…」プスプス…
潤滑油「ジューン…」ベチャッ…
ライバル「スルメがこんがり焼けちまった……が、潤滑油ももう残り少ねえな」
就活生「ああ……」
ライバル「これが最後だ! スルメ、ラッシュをかけろォッ!」
スルメ「ルゥゥゥ…メェェェェェッ!!!!!」ビュバババババッ!
就活生(固体化は通じないし、霧状になるのももう通用しないだろう)
就活生「――なら! 真っ向勝負!」
就活生「潤滑油、攻撃を“潤滑”してお返ししてやれぇ!」
潤滑油「ジュンカッ……チュウゥゥゥゥゥッ!!!!!」ヌルルルルルッ!
ドゴォォォォォンッ!!!
               
          
152:
スルメ「ルメェェェ…」ドサッ…
ライバル「スルメ……!」
ライバル「ふっ、お前の……勝ちだ!」
就活生「ハァ、ハァ、ハァ……」
潤滑油「ジュゥ…ジュゥ…ジュゥ…」
就活生「やったな、潤滑油! これで内定だ!」
潤滑油「ジューン!!!」
面接官「素晴らしい戦いでしたね……社長」
社長「うむ、あの就活生君を我が社の社員として迎え入れよう!」クチャクチャ
               
          
154:
教授「お疲れ様だ、二人とも!」パチパチ…
就活生「教授!」
ライバル「教授!」
教授「二人の戦いを拝見させてもらったよ」
教授「互角の勝負だったが、わずかながら就活生君が勝っていたようだね」
就活生「ありがとうございます」
教授「しかし、ライバル君の戦いぶりも見事だった」
ライバル「へっ、いくら見事でも負けは負けっすよ」
教授「さて、水を差すようで申し訳ないのだが、これから君たちに試練を与える」
就活生「え?」
ライバル「へ?」
               
          
158:
≪教授が勝負を仕掛けてきた!≫
教授「ゆくのだ、卒論!」
卒論「ローン!」
就活生「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ライバル「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
………………
…………
……
               
          
160:
時は流れ――
<大学>
女子大生「いよいよ私たちも卒業だね」
語学力「コングラッチュレーション!」
就活生「四年間、長いようで短かったな」
潤滑油「ジュンカッチュー!」
ライバル「みんな、どうにか卒業できてよかったな!」
スルメ「ルメッルメッ」
就活生「お前は単位ギリギリだったし、卒論提出もギリギリだったもんな」
ライバル「うるせえやい!」
女子大生「ふふっ、二人ともすっかりたくましくなっちゃって」
就活生「よーし俺たちも社会への一歩を踏み出そう! たくましくなったパートナーとともに!」
潤滑油「ジュン!」
               
          
161:
……
……
<居酒屋>
社会人(あれから数年後、俺はすっかり社会人になっていた)
潤滑油「ジュンカッチュー!」
社会人(潤滑油と一緒に、社会の荒波をどうにかこうにか潤滑しながら生きている)
ライバル「おっす! 久しぶり! わりい、わりい、遅れちまった!」
スルメ「ルメェッ!」
社会人「残業か?」
ライバル「まぁな、できる男はつれーわ」
社会人「そんな冗談が飛ばせるなんて、お前もますます味が出てきたみたいだな」
ライバル「お前こそ、口がうまくなったな。さすが人間潤滑油!」
               
          
163:
ライバル「女子大生ちゃんは今やキャリアウーマンで、海外でバリバリやってるし……」
社会人「英語やフランス語がペラペラだったもんな」
ライバル「他のみんなも苦労しながらどうにかこうにかやってるみたいだ」
ライバル「あ、そういや、ウチの会社の近くにカフェがオープンしたんだけど」
ライバル「コーヒーうまいし、背の高い店長がいいキャラしてて評判なんだ。今度行こうぜ」
社会人「そりゃいいな」
ライバル「さてと、そろそろ乾杯といきますか」
社会人「これからもパートナーとともに、世の中の味をよくして、潤滑していこう!」
二人「カンパーイッ!」カチンッ
スルメ「ルメェェェッ!」
潤滑油「ジュンカッチュー!」
―おわり―
               
          
164:
よかったぞ
               
          
165:
おつ
面白かった
               
          
167:

なかなか熱かったぜ・・・
               
          
168:
バカバカしいけどある種真理なのかもしれんな
俺はまだパートナーすら見つけてないが
               
          
171:
これは乙じゃなくて油圧で変形させられたZなんだからね!
               
                          
173:
ノッポくんもいい仕事探せて何より
いちょつ
               
            
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