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【前編】母校で卒業時に埋めたタイプカプセルを掘り出す会に行ったら過去のことを思いだしたので語っていく


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1:
なんとなく書いてみたいんでよろしく。
2:
2年前の話。俺28才。
婆ちゃん家に連絡があって母校へ集合した時のこと。
俺の母校(中学な)は卒業時にタイムカプセルを埋める習慣があった。
で、毎年成人式の前後にそれを掘り出す会があるんだけど俺が二十歳になる前に
学校そのものが廃校になってしまい、カプセルは放置されることになってしまった。
3:
掘り出しだけでもすればとか思うんだが、敷地内は立入禁止になっていて公式な
行事は許してもらえなかったらしい。
ブーイングの嵐だったけど俺は平気。なぜなら中三の三学期途中から不登校で
カプセルには何も入れてなかったからね。リア充ざまぁとか思ってたし。
4:
人いないかな?
とりあえず淡々と書いていきます。
ところが学校の跡地を利用する計画が持ち上がり校舎を解体することになったとか。
そこでタイムカプセル発掘に許可が出たとのこと。
婆ちゃん家に送られてきた封入者リストには何も入れた覚えがないのに俺の名前が
載っている。
というわけでリア充じゃないけど発掘同窓会に潜入。
5:
見てるよ
6:
>>5 ありがとう。
参加したものの不登校だった俺は案の定ボッチ。
一人でヒマだから幹事さんに頼んで当時所属してた写真部の部室を開けてもらうことに。
部員は先輩♂2名と俺でガッツリ鉄っちゃんクラブだったけど当時はそれなりに
楽しかったように思う。そういえば後輩も1名いたような気がするがよく覚えてない。
7:
部室は相変わらず酸っぱい臭いが充満してたけど決して変なモノじゃない。
処理に酢酸を使うからその臭いがキツイだけ。久しぶりに嗅ぐとなんだか懐かしい。
発掘作業を待っている間、みんな体育館とか教室とかで盛り上がってんだけどそこに
混じるのは辛いからずっと部室で残された古いカメラ雑誌とか読んでた。
8:
期待
9:
見てるぜ
10:
>>8,9 ありがとう。がんばります。
そのうち作業が終わると集合がかかり体育館の舞台上には色んなものが並べられる。
よくわからんけど密封カプセルに入れてあったようで保存状態はまあまあ良好。
そしてひとりひとり名前が呼ばれてブツを受け取ると、あちこちでキャーとかウォー
みたいな声がする。
もうすぐ俺の番。どきどき。
11:
俺の名前が呼ばれた時、一瞬だけど会場が沈黙したわ。
「誰それ?」みたいな雰囲気。
辛いけど耐えなくてはいけない。耐えてブツを回収するのが今回のミッション。
自分でもナニが入ってるのかわからんモノを衆目に晒すわけにはいかないのだ。
12:
見てるよー!
13:
>>12 ありがとー
恥辱に耐えて受け取ったブツはビニールで厳重に梱包してあった。
厚みからいって手紙とか写真とかそういう類と思われる。更に危険度が上昇。
厨坊の俺が書いた自分宛の恥ずかしい手紙とか最悪だろ?
万一、ポエムなんかが入ってたら軽く死ねるレベルだし。
14:
カプセルの中に何もいれてないんじゃなかったの?
15:
>>14 自分では入れてないんです。だから怖いわけで。
コレさえ回収できたらもう同窓会なんかに用はないんでとっとと撤収。
とりあえず幹事さんにだけは部室の鍵を返すついでにお礼を言って一人会場を後にした。
さて、婆ちゃん家に戻ると自分の部屋に篭って開封の儀式。結構怖い。
丁寧にビニールを剥がしていくと封筒が見えてきた。いよいよだ。
中には__
16:
はやく
17:
なんとビニールに包まれたビニールが…
18:
>>16,17 がんばります。
モノクロ写真3枚+手紙2通。
1枚目、俺の写真? 誰が撮ったんだろう? めちゃめちゃ緊張してるし。
2枚目、女の子? 誰? ツインテールのカワイイ子が照れた微笑でこっちを見てる。
3枚目、うおっ! その子と俺のツーショット?! 腕まで組んでるとかありえん?!
意味がわからん? というか覚えがない。まさか俺はリア充だったのか??
それとも合成写真か? だとしたらかなりの腕前だけど俺にそんな特殊能力はナイ。
まあ、魔法使いへの進化目前には違いないが。
20:
きっと、ネタばらしがあると思って大きい方の封筒を軽い気持ちで開けると……
俺君へ
成人式おめでとう。
この手紙を読んでるということは無事に二十歳になったということだね。
こうして君に再会できて本当に嬉しいよ。
あの頃、君はとても苦しんでいたのに先生は何もしてあげられなかった。
ただ見守ることしかできなかった。ごめんなさい。
(略)
お節介かもしれないけど、君にとって大切な思い出をカプセルに入れておいたよ。
写真部で後輩さんと活動した時間は君にとって大切なものだったハズだ。
悲しい思い出になんかしてはいけない。辛いかもしれないけど、これからも大事に
して欲しい。
それでは、体に気をつけて元気でいてください。
写真部顧問
21:
感動やで…
22:
>>21 すいません。
手紙を読んでいると自然に涙が出てきてしまった。
そして記憶の底の方から何かが沸々と湧き上がってくる。
思い出したよ! 写真部の後輩は女の子だったんだよ!
彼女は俺が中三の二学期に引っ越してきた二つ下の子。
俺、その子のことが凄く好きだったんだよ。簡単に言うと片思いね。
簡単じゃないけど。
23:
田舎に似合わない垢抜けた子で、とてもおとなしかった。そしてかわいかった。
地元の女の子とは明らかに種類が違ったせいで浮いた存在だったように思う。
理由はわからないけど、その子が突然写真部に入部してきたんだわ。
既に先輩は卒業してたから部といっても俺一人。しかも鉄撮りメインの厨坊だったから
年下の女子となんてどうやって接していいかわからない。
24:
だから部活では手当たり次第に彼女を町中の撮影ポイントへ連れて行ったんです。
放課後になると自転車の二人乗りで駆け回る。
同級生にはヒューヒューと冷やかされるんですが部活という大義名分があるんで
強気でした。
今日は公園、明日は堤防、その次はその次は……
鉄ポイントしか知らないクセにフォトジェニックな場所を目指して。
25:
細かい会話どころか彼女の声すらまったく思い出せないけど、自転車の二人乗りで
走り回った風景が鮮明に浮かんでくる。思い出すのはなぜか夕暮れのイメージばかり。
河原の土手に二人並んで座ってる風景、俺が自転車を押す後ろを彼女がトコトコついて
来る風景、赤い暗室でプリント作業をしてる風景……
26:
なんでそこまでして忘れるのか
背中に当たった胸の感触も忘れたというのか
27:
>>26 この後、めちゃくちゃ辛い状況があって……
クリスマスの頃だったかな?
街のイルミネーションを撮りに行こうとか理由をつけて出かけたことがあった。
一応カメラは持っていったけど写真なんてほとんど撮らずにゲーセンで遊んだり
ファーストフードでハンバーガー食べたりしたなあ。
28:
そんな青春してんのに不登校?
29:
>>28 このまま続けばリア充で楽しかったと思います。
そういえば俺の写真が一度だけ何かのコンテストで佳作に選ばれたことがあったんだ。
彼女も凄く喜んでくれたっけ……
思わず抱き合って喜んでたら彼女がキスしてくれた……ほっぺただったけど。
俺も「お返し」とか言ってキスしたような気もする。ほっぺだったのか唇だったのかは
残念ながら思い出せない。いや、これはただの妄想かもしれない。
30:
冬休みの間も「部活だ!」と言って彼女を連れ出して初詣に行った。
人混みの中ではぐれちゃいけないとか理由をつけて手を繋いだりしたよ。
厨二病全開だったし。
普通に手を繋いだハズなのに途中からは指を絡める形に変わったような気もする。
その時、俯きながら頬を赤く染めた彼女が、つま先で俺の足をツンツンと蹴ってきたのが
めちゃめちゃかわいかったとか……
もうね、信じられないくらい充実した日々……今との違い半端ナシ。
そんな楽しかった日常が突然終了した。
それが俺の不登校の原因。引き篭もりの始まり。
31:
1月の土曜日だったと思う。
いつものように撮った写真を部室で現像処理してた時。
(えーっと、会話はまったく覚えてないんで適当に補完処理します)
彼女「先輩はポートレートは撮らないんですか?」
俺 「撮りたいとは思うけどモデルいないしさ」
彼女「だったら……私を撮ってください。その代わり先輩もモデルになって下さいね」
そんな感じでお互い写真を撮り合うことになったように思う。
これがカプセルに入ってた写真。もちろん着衣だから工口展開はナシ、ってその頃の
俺にそんな汚れた発想はなかったと思う。純真な田舎の厨坊だったから。
33:
撮影場所は学校の裏を少し登ったところにある小さな公園。
街のほぼ全部が見渡せる場所。
テンパった俺は部室にあったありったけのレフ板や三脚を持って必死で登ったような
気がするがアシスタントなしでどうやってそれを使うつもりだったんだろう?
当時の俺に会えたら聞いてみたいと思う。
34:
面白い
35:
>>34 ありがとう。
事前にロケハンしていたのか公園に着くといい具合に光の廻ったポイントに立つ彼女。
長い髪から透ける傾いた夕陽がキラキラしててさ、夢中でシャッターを押してたら
あっという間にフィルム3本。モードラなしで3本は結構撮り応えあるぞ。
ここで攻守交替。
36:
緊張して仁王立ちの俺に苦笑いの彼女。
そして何枚か撮った後で彼女が一緒に写ろうと言い出して撮ったのが腕を組んだ
このツーショット写真だと思う。
カメラを三脚に固定して最初は普通に二人並んで撮ったんだけど、もう少し撮って
おこうとシャッターをチャージして戻ってきた俺の腕に彼女が自分の腕を突然絡めて
きたのがカプセルの写真。
驚いたのなんのってもうね。この時の俺はたぶん相当舞い上がってたと思う。
37:
そんな感じで盛り上がってたんだけど冬だから日没が早くて、この時点でもう暗くなり
始めてた。早く部室に戻って片付けをして帰らなきゃと思って
俺 「遅くなったから現像は来週にしようか。もう下校時間だし」
彼女「それ、ダメなんです……」
俺 「なんで? 試験はまだ先だし大丈夫でしょ?」
彼女「私……明日、引っ越すんです……」
俺 「 」
38:
わお…
39:
支援
40:
>>38, 39 ありがとう。
この時の俺のダメージは極めて甚大。テンションが上がるだけ上がってたから落差が
激しく血圧の急変動で倒れそうだったし。まさに血の気が引くってやつ。
唇が急に冷たくなっていった感覚が蘇る。
ここから先は何が何だかわからない状態で、とりあえず現像とプリントを急いだんだ。
なんとしてもその日じゅうに写真を彼女に渡さなきゃとか思ったから。
今から考えると、もっと大事なことがあったような気がするんだけど。
41:
下校時間はとっくに過ぎてるのに部室の鍵を返してないから校内に残ってるのはバレバレ。
顧問が突入してきたらその時点でゲームオーバー。
だから二人とも必死になって作業をしたんだ。たぶん無言だったと思う。
結局、顧問は最後まで部室に来ることはなく現像作業は無事終わった。
きっと彼女の転校を知ってて見逃してくれたんだと思う。
当時からお爺ちゃん先生で、今はもう他界してるから真相は聞けないんだけど。
42:
そして一人3枚合計6枚のプリントが仕上がると彼女はその裏にメッセージを書き始めた。
そのメッセージが今、俺の手にある。
俺の写真の裏に「先輩、大好きです! 後輩より」
ツーショット写真の裏に「いつかまた会えるといいな……日付」
俺も彼女に渡す写真の裏に何か書いたハズなんだけど覚えてない。
思い出せないということは、たぶん恥ずかしいことを書いたハズ。
できれば一生見たくない気がしないでもない。
43:
俺 「あのさ、また会えないかな? 春休みとかさ……」
彼女「たぶん無理です……遠いから……」
俺 「そっか……」
この時点で相当落ち込んだ俺。涙目に涙声だったと思います。
そしたら彼女がカバンからゴソゴソと何か出してきたんだ。
44:
みてるよ
45:
>>44 ありがとう。
彼女「先輩、あの……コレ、受け取ってください」
俺 「何?」
彼女「ちょっと早いけどバレンタインのチョコです……
 だから……次に会うのは10年後のホワイトデーとかどうですか?」
俺 「う、うん、そうだね……」
彼女「はぃ……では10年後のホワイトデー、この時間にあの公園で……約束ですね」
46:
俺もかわいい後輩欲しかった
47:
紫煙
48:
おい。すっぽかしたのかよ。
49:
>>46, 47 そうですね。ありがとう。
>>48 というか…
彼女はそう言うとツーショット写真のメッセージに「20xx年3月14日xx時」と書き足した。
でも、その頃の俺には10年なんてとんでもなく遠い時間に思えたんだわ。
だから体よく拒否られた上に気を使ってフォローまでしてもらったと思いました。
そんなわけで写真もチョコも部室に放置したまま家に帰ったと……
50:
ええ
51:
>>50 ヘタレでした。
結局その日以降、中学には一度も行かなかったけど、高校受験は婆ちゃんや先生に説得されて
なんとか地元の底辺私立男子校へ潜り込んだ。
当時の俺は制服女子の姿を見るだけで彼女のことを思い出して涙ぐむようなトラウマ状態
だったから男子校は思ったよりも居心地がよかった。
52:
今考えると厨坊の分際で恋愛絡みの不登校とかとんだマセガキ。
というか免疫不全で重症化したんだろうね。
そんな俺も最終的には彼女を憎むことで状況を克服したと。
なんでそういう結論に達したのかわからないけど、きっとそれが一番楽だったんだと思う。
53:
そして彼女のことを忘れるために家にあった部活関係のモノはすべて処分した。
写真やネガは全て焼却、カメラやレンズは婆ちゃんに頼んで売却。
カメラは爺ちゃんの形見だったけど婆ちゃんは何も言わずに処分してくれた。
ごめんよ婆ちゃん。
54:
そんなわけで形のあるモノは何一つ残ってないハズだった。
記憶も封印したから二度と思い出すことのない思い出だったんだけど……
ところが3枚の写真がこうして俺の手元に戻ってきた。
部室に放置されていたものを顧問が見つけて俺の代わりにカプセルに入れてくれたから。
丁寧な手紙を添えて。そのおかげで大事な思い出が蘇ったということ。
55:
ちょっとうるっときた
56:
高校入学以降、彼女のことを必死で思い出さないようにしていたせいで今の今まで本当に
忘れてしまっていたんだ。
だから当然約束の日に約束の場所になんか行ってない……完全に消えてたし。
>>55 ごめんなさい。
今から思えば10年なんてあっという間だし拗ねたりせずにちゃんと覚えてればよかった
と後悔。というより、引越し先の住所くらい聞いておけばよかったんじゃね?
と激しく後悔。
まさに後悔先に立たず……
その辺りまで思い出したところで手紙が2通だったことに気づいた。
小さい方の封筒。女子が好んで使いそうなレターセットだ。
ひょっとしてこれは……
59:
先輩さんへ
ちょっと早いけどバレンタインのチョコです。
ちゃんとバレンタインの日に渡したかったんですが、できなくてごめんなさい。
先輩と一緒に部活ができて楽しかったです。いろんなところに連れて行ってくれて
ありがとうございました。
私は先輩が大好きです。
新しい住所は_________です。連絡もらえると嬉しいです。
後輩より
60:
>>59
じゅううううしょょょ!
61:
住所キター
63:
>>60,61 10年以上前のです。
チョコと一緒に入ってたと思われる手紙でした。
当時の俺がこれを読んでいたら不登校にならずにすんだかもしれない。
手紙のやり取りをしてればそのうち携帯やメールで頻繁に連絡ができるように
なったのかもしれない。
俺は千載一遇のチャンスを放置したようでした……無念です。
62:
もう変わっちゃったかな
65:
>>62 トライはしました。
俺はすぐにその住所に手紙を出してみたんですが、宛先不明で戻ってきました。
そして去年。
たまたま出張でこっち方面に来ることになった。
期間が2週間もあったからホテルを取らずに婆ちゃん家から通うことにした。
その方が落ち着くし会社も経費が削減できる。それに婆ちゃんも喜ぶし。
ちょうどホワイトデーが出張中に重なるという偶然。これも運命か?
66:
明日早いんだよ
67:
>>66 もうすぐです。
その日は仕事が早めに終わった。というか出張中は早めに終わることが多い。
くだらん夜の長時間会議とかないから。
婆ちゃん家へ帰ろうと車で走ってた時にラジオから昔の曲が流れてきた。
ああいうのって当時を思い出す。特に運転中とか頭の中でイロイロ呟いたりしてるから。
時計を見るとちょうどいい時間だし何となく学校のあった場所、公園の方へ向かって
みようとか思った次第。土地勘はあるんで道に迷うことはない。
68:
はよ
69:
>>68 がんばります。
そうやって公園に来てみたけど駐車場は空。ということは誰もいないってこと。
暦は春だけど実際は冬の最中に名所でもなんでもないこんな辺鄙なところへ来る奴なんて
犬の散歩にくる近所の奴くらいか。犬の散歩だとしても寒過ぎだろ?
とか考えながら車を降りて撮影ポイントへ向かう俺。いったい何を期待してるのやら。
70:
すんげー寒いの。
街が見渡せるということは吹きさらしになってるということ。
こんなところに10分もいたら確実に風邪をひくと思う。
やっぱり誰もいないじゃん。
それだけ確認すると急いで車に戻る俺。
さっさと帰ろうと思ってエンジンを掛けたところで携帯が鳴る。会社からだ。
ものわかりの悪いやつだったから時間がかかってしまい気づいたら30分くらい話してた。
71:
見てるよー
72:
>>71 ありがとー
ちょっとイライラしながら車を動かそうとライトを点けたら駐車場の端にタクシーが
止まってる。
ん? さっきまで居なかったよな?
おや? タクシーに向かって小走りに走る人影?
思わずクラクションを鳴らしてみると人影が立ち止まってこちらを凝視してる……
コートを着たシルエットだから男女の区別がつかない。
俺は車のドアを開けて駐車場に出てみた。
暗がりでお互い相手を判別できないけど、ジーっと見つめ合ってる状態。
74:
まさか…
75:
??? 「……先 輩? です か?」
俺 「」
おいおい、まさかですか?
言葉というか声が出ないよ。
??? 「先輩? なんですよね? そうですよね?」
女性の声はもう叫び声になってる。
俺 「後 輩 さん?」
やっとのことで声が出た。震えてるよ。カッコ悪いけど。
次の瞬間、悲鳴とも絶叫ともいえない声で人影がこっちに向かって走ってくる。
思わずちょっと後ずさり。
俺の手前2メートルの位置で女性が止まる。暗くてよくわからん。
後輩さんかどうかは判別がつかなかった。俺が持ってる写真から10年以上経ってるし。
でも俺の名前を知ってるし、なにより今ここにいることがその証明だろうと。
ホワイトデー、奇跡の再会ですわ。
76:
おお
77:
うわぁあぁあああぁ!
78:
キターーーーー
79:
えんだぁぁぁあああああああああああ
80:
すげええええええ!
81:
続きはよ
82:
ktkr
86:
>>76,77,78,79,80,81,82 きましたー
この時点で俺、有頂天。
まさか本当に会えるなんて思ってなかったですから。
しかも彼女が感動して泣いてるのとか見るとなんか嬉しくなっちゃいましたし。
ひょっとしたらこのまま二人は……とか一瞬でイロイロと考えてしまいましたよ。
現実は厳しいんですけどね……
彼女がここに来た本当の理由は……
今日は遅いんで、続きは明日でお願いします。
87:
いやっふーーー
88:
なんでぇ?
89:
いいとこだよぉおおおぉおぉお
91:
まってるわー
95:
>現実は厳しいんですけどね……
彼女がここに来た本当の理由は……
彼女が転校してから音信不通だった事が原因で、悪い結末しか想像できない…orz
96:
待ってるわ〜
97:
くそっいいとこで…!
待ってるから絶対書いてよな!
99:
気になるわ!
明日も来たるっ
100:
楽しみ
引用元: ・タイムカプセルを掘り出したら……
【後編】母校で卒業時に埋めたタイプカプセルを掘り出す会に行ったら過去のことを思いだしたので語っていく
※12:24 公開予定
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