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( ^ω^)ブーンが脱ヒキするようです


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1:

木々は綺麗なピンク色に染まり、校門にその花びらを散らしている。
ここはVIP高校。様々な生徒が通う、いたって普通の学校。
今日は入学式。今日からブーンは高校三年生になるのだ。…なるはずだったのだ。
ガラッ…
('A`)「おいす」
(´・ω・`)「やあドクオ。さすがに入学式は遅刻回避かい?」
('A`)「まあ一応な…」
ドクオが眠そうな顔で教室を見回す。もちろんいつもと変わらない顔が見える。
だが、その変わらない様子にドクオは溜め息をつくのだった。
('A`)「ブーンはやっぱり…」
(´・ω・`)「…ああ」
二人は落胆気味に顔をそらし、窓の外を見た
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6:
その頃
( ^ω^)「………ん…」
静かな部屋、布団が擦れる音がやけに大きく響く。
うずくまっていた布団から顔を出し、壁の時計に目をやるブーン。
( ^ω^)「10時………か。」
やる気のなさそうな顔で起き上がり、パンツ一丁で布団から出てくるブーン。
その足は自室の部屋の扉を越え、まっすぐとリビングへ向かっていた。
10:
( ^ω^)「……」
分かってはいたが既にカーチャンは仕事へ向かっているので広いリビングは静かだ。
そしてこれも分かってはいたがテーブルの上には置き手紙と朝飯が置いてあった。
ブーンへ
カーチャン仕事行ってくるから、チンして食べてね。
毎度の事だが、胸が痛んだ。
11:
がんばれよ
12:
( ;ω;)「うっ…」
そして、自然と涙が溢れるのだった。
この一連の流れを飽きるほど経験した。というかほぼ毎日だ。
僕は入学式に何で自分の部屋にいるんだろう。
( ;ω;)「ううぅ……ごめんなさいカーチャン…僕は親不幸な奴だお…」
そう呟くだけで、また布団に入ってしまうのだった。
何の行動も起こさず、起こせず。
15:
( ´∀`)「〜であるからして、メソポタミア文明はホリエモンなわけだ。ここテストに出るぞー」
今日もつまらない、下らない授業が続く。
面倒でもノートをとる者と机を枕に寝てしまう者。
ドクオは完全に後者だった。
('A`)(はあ〜…勉強マンドクセっていうか人生マンドクセ…)
退屈過ぎて考えることがない中、やはり考えてしまうのはブーンの事だった。
去年の冬休み頃から学校に来なくなってしまった自分の親友。
('A`)「………。」
小学生から一緒だったドクオには他人事には思えないのだ。
いつもいるはずの人間がそこにいないだけで、ここまで違うものとは。
ドクオが難しい顔をすると、隣のショボンが話しかけてきた。
17:
(´・ω・`)「ブーンのことかい」
ショボンは黒板を見つめノートをとりながら、小声で喋りかけてきた。
('A`)「…はは、考えんのやめようとしても…どうしてもな」
(´・ω・`)「ああ…今日行ってみるか?何もしないで考えてるだけじゃ始まらないし…」
ショボンの言葉に少し考えた後、ドクオは賛成した。
少し考えたのは、前にもブーンの家に呼びかけに行った事があるからだ。
その時、インターホンを鳴らしても家の中から誰も出てこなかったのだ。
母親はきっと仕事へ行っていたのだろうが、ブーンは家にいたはずなのに。
ブーンはいつまでたっても出てこなかったのだ。
('A`)「…一応ツンも誘うか」
23:
ξ゚?゚)ξ「へぇ、で?」
一通りの説明をした後、彼女はそれだけ吐き捨てるように言った。
ブーンが学校に来ないから俺らで話をしにいこう。何でブーンと親しい彼女が、この説明に冷たく当たっているのだろう。
('A`)「いや…で?って言われても…」
ξ゚?゚)ξ「それが私に何か関係あるの?行きたいなら勝手に行けば?」
教科書を鞄に詰め込み、彼女は早々と教室を出てしまった。
取り残された二人の間には空しい空気だけが流れる。
('A`)「………」
(´・ω・`)「……とりあえず僕らだけでも行こうか…」
('A`)「…ああ」
空しい空気から離れるように二人も教室から出ていった。
27:
( ^ω^)「……。」
ブーンはまだ自室の布団にくるまっていた。
何か考えることもせず、ただただ目をつぶっていた。
ガバッ
(;^ω^)「寝れねぇお…」
朝に起きて、すぐに布団に潜り込んだ後から今まで、ブーンはずっと寝ようと奮闘していた。
しかし眠気は完全になくなっていたので、目を開いて布団に潜る事しかできないでいた。
ピンポーン
( ^ω^)「ビクッ…」
誰だろう…今は昼の3時…カーチャンはまだ帰ってこない。
ブーンはその音にビクビクしながら窓から家の前を覗いた。
29:
('A`)「もしもーし。誰かいませんかー?」
(;^ω^)「! ドクオ……とショボンかお」
来客を確認するなり、ブーンは再び布団に潜り込む。
本当にいつからこんなヒキコモリみたいな奴になってしまったんだ。
ブーンは自分が情けなくなった…
(´・ω・`)「…外に出てる可能性は?」
('A`)「今までの事を考えりゃ……0、だろうな…」
二人はその場を離れず、ブーンの部屋がある窓に目をやった。
水色のカーテンは完全に閉まり、顔を合わせるのを拒絶しているようだった。
('A`)「………」
(´・ω・`)「………」
('A`)「…帰るか」
(´・ω・`)「…ああ」
二人が静かにその場を離れる
それを窓から確認すると、ブーンは安心して息を漏らした
32:
(;^ω^)「…はあ」
ため息。
今や自然と出るようになってしまった。
情けない。親友の二人とさえ合うのを拒絶してしまうのだらかそれは情けない。
( ^ω^)「僕は…何をやってんだお…」
外が、人が怖いなんて昔の自分は少しでも思っただろうか。
なんとも自然なその人並みが、今は恐怖の渦に見える。
皆はこんな自分を見てどう思うんだろう。
…ツンはどう思うんだろう…
39:
(*゚ー゚)「じゃあねツンちゃーん。また明日ねー」
ξ゚?゚)ξ「うん…ばいばい…」
遠くで手を振る友人、それに力なく応え虚ろな目で見ているツン。
ξ゚?゚)ξ「…はあ」
笑っていても、心のどっかでずーっと付いてくる他の思考。
このモヤモヤの正体にツンはとっくに気づいていた。
ただ、気づいてないふりをしていた。
全部分かっているのだ、心では
ξ゚?゚)ξ(…私だって…心配じゃないわけないじゃない…)
ツンの目に少し溜った涙を、街の夕焼けが照らした。
ξ゚?゚)ξ「ブーン…」
そっと呟き、自宅への道を一人歩き出した
40:
一方
( ^ω^)「今日は良い番組やってないお…」
時計は既に夜の7時を回っていた。
テレビは面白くないしカーチャンも何故か帰ってこないので
夕飯も食べることができず、ただつまらないニュースに目を向けていた。
プチッ
( ^ω^)「…カーチャン遅いお…また寝るしかないのかお…」
何もすることがない時、睡眠に逃げるのはもはや癖のようになっていた。
外の景色ももう長いこと見ていない。
ブーンがまた布団に潜ろうとした時だった。
プルルルルッ…
41:
電話が鳴る。
それだけで鼓動は大きくドクンッと打ってしまうのだ。
重症だ。もう普通の人間じゃない。心底自分に呆れた。
プルルルルッ…プルルルルッ……
(;^ω^)「……」
また自分は鳴り終わるまで待つのだろうか。
ほんのちょっと、ほんのちょっとの勇気なのに…頑張れ僕!
( ^ω^)「」
プチッ……ツー、ツー、ツー…
( ^ω^)「あ…」
震えた手が受話器に触れる直前、電話は切れてしまった。
(;^ω^)「……はあ…」
情けない。安心してしまった自分が、さらに情けなく思えた。
42:
ピーッ
(;^ω^)「!?」
電話が切れたと思ったら、留守電にメッセージが入れられたらしい。
これだけなら安心して聞けるので、ブーンはメッセージが再生されるまで待った。
『ピーッ……VIP病院の者です。お宅の母親様が交通事故により運ばれたので、
至急病院までお越しください。待ってます』
サーッ、と
血の気が引いていくのが分かった
43:
(;^ω^)「……あ……うあう…」
手足が微かに震える。
カーチャンが?交通事故?VIP病院?
(;^ω^)「あ…あああああうああ!?」
頭の中は混乱しつつも、何故か行動は早かった。
だらしない格好のままで、光のさで靴を履き家を飛び出した。
とにかく、とにかく走った
(;^ω^)「ハアッ…ハアッ……カーチャン…カーチャン」
駆ける足音が夜の道に大きく響いた。
人目も気にせず、無我夢中で。
病院へ、走った
48:
携帯のくせしてクオリティタカスww
ガンガレww
50:
タッタッタ…
ドンッ!
ξ゚?゚)ξ「きゃっ!?」
肩と肩がぶつかり、突然の衝撃にツンが倒れこむ。と、共にツンの抱えていた買い物袋から商品が落ちていく。
しかしぶつかってきた人影は謝ろうともせずにそのまま駆けていってしまった。
ξ゚?゚)ξ「いったあ〜い……何なのよあの…」
ツンが起き上がり、振り向く。そしてハッとする。
駆けて行った後ろ姿は見覚えがあるような気がする。
ここ最近目にしなかったけど、今までずっと見てきたその姿。
ξ゚?゚)ξ「ブー…ン?」
確認する間もなく、その人影は早々と視界から消えてしまった。
ξ゚?゚)ξ「……」
商品を拾うことも忘れてツンはその場に立ち尽くした
51:
( ^ω^)「はっ……ハアッ…ハアッ…」
目の前に白い建物が見えた。
ブーンは脳内の地図が間違ってない事に安心し、しかし緊張しながら自動ドアに駆け寄った。
ガーッ
(;^ω^)「ハアッ…えーと……カーチャンはどこに…」
(=゚ω゚)ノ「?…君はもしかして…内藤君かい?」
慌てて入ってきたブーンを見ていた若い男性が、ブーンに声をかけた。
(;^ω^)「そそ、そうですお!カーチャンは…!」
若い男性は、その焦りようにクスリと笑みを見せてから、落ち着いた表情で言った。
(=゚ω゚)ノ「まあまあ、落ち着いて。ついてきなさい」
(;^ω^)「は、はい…」
ブーンはやっと自分の慌てようと周りの視線に気づき、顔を赤くして黙った
52:
会話もなくコツコツコツ、と歩いてるうちにブーンは考えた。
この、この雰囲気はまさか…あの漫画とかでよくある病室に入った瞬間
カーチャンの顔に白い布が……とかそうゆう…
(;゚ω゚)「……」
鼓動がうるさい、手足が震える。
しかしこの雰囲気をかき消して話しかけることもできない…つくづく情けなく人間だ、僕は…
(=゚ω゚)ノ「…安心したまえ」
(;^ω^)「…え?」
(=゚ω゚)ノ「君のお母さんは大丈夫だよ。多少怪我を負ったが、心配ない」
きっと自分の焦りようを見かねて話しかけてくれたのだろう。
医者と思われる男性の言葉は、ブーンの気持ちを軽くした。
(=゚ω゚)ノ「さあ、ここが病室だ」
真っ白な扉を、僕は震えた手で開いた
53:
建物と同じく真っ白な病室。
そして真っ白なベッドの上、カーチャンが寝ていた。
( ^ω^)「か…カーチャン…?」
J('ー`)し「………」
(;^ω^)「し、死んでいる・・・ッ!!」
(=゚ω゚)ノ「死んでねーよバカ」
( ^ω^)「正直スマンカッタ」
カーチャンはいつもより若干白い顔をしていたが、静かな寝息をたてていた。
僕は心底安心してその場にヘナへナと座りこんでしまった。
(;^ω^)「はあー良かっ…た」
(=゚ω゚)ノ「しばらくしたら起きると思うから。じゃあ、僕はこれで」
若い医者は病室から出ていってしまった。
僕はボーッとそれを見つめ、閉じられた扉に向かって言った。
( ^ω^)「…ありがとうございます…お」
54:
( ^ω^)「……」
病室は本当に静かで、聞こえるのはカーチャンの静かな寝息だけだった。
ブーンはさっきまでの焦りようが嘘のように落ち着きを取り戻していた。
J('ー`)し「ん…」
( ^ω^)「あ…カー…チャン…」
J('ー`)し「……」
(;^ω^)「死ん……だ…」
J(;'ー`)し「死んでねーよバカ」
カーチャンが静かに目を覚ました
55:
wktk
58:
J('ー`)し「ブーン…わざわざ来てくれたのかい…」
(;^ω^)「あ、当たり前だお…カーチャンが交通事故なんてビックリしたお…」
J('ー`)し「ちょっと道端でボーッとしちゃってね……ふふ」
(;^ω^)「カーチャン…」
カーチャンは力なく笑っていたが、本当に笑い事ではなかった。
ここ最近ずっと仕事に出ていて、頻繁に風邪をひくようになっていた。
時には高熱も出したが、それでもカーチャンは仕事場へ向かっていた。
トーチャンが事故で早くに死んで以来、カーチャンは仕事ばかりだ。
(;^ω^)「カーチャン…無理しないでくれお…」
カーチャンを気遣う言葉を言うと、さらに自分が情けなくなるのだった…
62:
夜道は良い、人が少ないし視線を感じない
(;^ω^)「…ふう…今日は疲れたお…」
あの後、カーチャンは安静にしてないといけないとの事で
ずっと病院に居れるわけもなく、こうして一人帰されたのだ。
(;^ω^)「そういや家のドア開けっぱなしだお」
まったく、自分は冷静になる事を知らないのか。
不安からか、ブーンの足取りは自然とくなっていた。
63:
そうして一人歩いてくと、無事に家が見えてきた。
普段動かないからか疲労が酷い、早く布団に倒れこみたい。
どうやら泥棒に入られたような感じはなく、ブーンは安心して家に近づいた。
( ^ω^)「…ん?」
家の前、複数の人影が見える。
(;^ω^)「まさか泥棒じゃ…」
しかし、うっすら見える人影達は、ブーンの姿を見ると手を振っている。
泥棒の類ではないだろうと、少し怯えて近づいてみる。
( ^ω^)「あ…」
('A`)「よおブーン」
(;^ω^)「え……ああ…?」
(´・ω・`)「やあブーン」
(;^ω^)「え?え?」
ξ゚?゚)ξ「あら、ブーン」
(;^ω^)「…!」
親友達が、僕を待っていた
64:
驚きを隠せず、何を言っていいか分からない自分。
それを見たドクオはとりあえず事のなりゆきを話しだした。
('A`)「ツンがブーンを見たっていきなり電話してきてよお」
(´・ω・`)「それで家に行こうってなったんだけど、生憎君はいなかったから」
(;^ω^)「あ…そそ、そうなんだー…」
ブーンは不自然な喋りで相槌をうつ。
つまり、それで僕が帰ってくるまで家の前で待っていたのか。
春とはいえ、まだ寒い外でずっと…
('A`)「寒くて帰ろうかと思ったけど、ツンがどうもな…」
(´・ω・`)「ブーンが来るまで待つってね…僕らも帰るわけにはいかないし」
( ^ω^)「…ツンが…?」
僕がツンに顔を向けると、ツンはさっと目を反らした
65:
ξ゚?゚)ξ「…な、長いこと見てなかったから…調子どうかな…って…」
(;^ω^)「あ…べ、別に元…気だお」
ξ///)ξ「ふ、ぅん…別にちょっと気になっただけだけどねっ…」
ツンが顔を背ける
僕は久しぶりすぎて上手く話せなかったけど、ツンの懐かしい表情を見て少し嬉しくなった。
('A`)「それより、どうしたんだ?いきなり外に出て…」
酷い言われようだが、ブーンの現状はそれほど酷い。
かれこれ4、5ヶ月は外に出ていなかったのだから。
( ^ω^)「ああ…じ、実はカーチャンが…」
僕は今までの忙しい時間のことを三人に話した。
カーチャンが一応無事ということも
67:
三人はかなり心配そうに話を聞いていたが、
カーチャンは無事という事で安心した表情を見せた
('A`)「そっか…まあ無事で良かったじゃん。」
( ^ω^)「うん…とりあえずまだ安静にって医者が言ってたお…」
('A`)「まあ…なんつーか、一人で大変だったら俺ら呼べよ」
(´・ω・`)「そうそう、遠慮なんかいらないしね」
( ^ω^)「……うん」
そうは言ったものの、ブーンは皆に頼る気はなかった。
人と会話するのも難しい感じなのに、他人に迷惑なんてかけられない。
('A`)「じゃあそろそろ帰るけど…」
( ^ω^)「あ、うん…皆ありがとうだお…」
('A`)「…いつでも呼べよ、俺ら友達なんだしな」
ドクオ達はそれだけ言ってその場を後にした
70:
パチッ
電気をつけると、相変わらず寂しいリビングが視界に入った。
しかし何故かそれだけでホッとしてしまった。
久しぶりにカーチャン以外の人と話したなあ…
(;^ω^)「…ふう…ほんと疲れたお…」
時計に目をやると、既に日は過ぎて夜中の2時になっていた。
改めてこの時間まで待ってくれた皆に感謝をし、ブーンは疲れから自室に向かった。
そして布団に入るなりすぐに寝てしまった。
何ヶ月単位で外に出なかったブーンにとって、この疲労は半端なかったらしい。
明日は、土曜日。学校は休みだ
72:
超絶wktk
1ガンガレノシ
73:
一方でドクオ宅
('A`)「まさか交通事故とはなあ…」
家に着きショボン・ツンと別れたドクオは、一人、ゲームをしていた。
('A`)「…もう夜中の二時過ぎてら…寝よ」
独り言のように呟きドクオも布団に入る。
明日は学校がない日とはいえ、さすがに眠気がピークらしい。
('A`)「ブーン…元気そうだったな…」
散らかった部屋の電気を消し、ドクオはどこか嬉しそうに目を閉じた。
同じくショボンとツンも、いつもより満足気な顔で寝息をたてているのだった。
久しぶりに顔を見れたことで、安心感のような何かが溢れ出したのだろう。
三人全員にとってブーンが、かけがえのない、『友達』だったから
75:
わー… わー…
(;^ω^)「い、痛いお、やめてお…」
(`∀´)「バーカ!転校生のくせに調子のんなよ!」
( ´ω`)「ううっ…」
小学生の頃、一度転校をした。
カーチャンの仕事で転勤があったので、それとともにブーンの住む地域も変わる。
そして当然学校も変わるのだが、そこで初日からいじめに合ったのだ。
('A`)「おい」
しかしこれをきっかけにブーンには友達ができるのだった。
いじめは辛かったが、友達ができたのはそれ以上に嬉しかった。
ドクオは喧嘩が強く、いじめられっこを見てはよく助けていた。
ブーンも、助けられた一人だった。
76:
そしてドクオと仲が良かったショボンやツンといった仲間とも当然のように打ち解けていった。
ショボンやツンも、全く嫌がることなくブーンを受け入れた。
やる気なさそうだけどいざとなったら頼もしいドクオ
どこか静かだけど正義感は強いショボン。
素直じゃないけど優しいツン。
ブーンが打ち解けていくのも、そう遅くはなかった。
( ^ω^)「みんな大好きだお」
ブーンは幸せだった
77:
( ^ω^)「うう〜…ん…」
寝返りと同時、ブーンはうっすらと目を開いた。
視界にはぼやけて写る自分の部屋。カーテンの隙間から日の光が注ぐ…
( ^ω^)「……」
小さい頃の夢を見ていたのか。楽しくて仕方なかった頃の夢…。
( ^ω^)「…朝かお」
ムクッ
ブーンはいつもよりい動作で布団から起き上がった。
何だか、物凄く良い目覚めな気がする。頭がすっきりしてる。
そういえば夢を見るのなんて、久しぶりだ。
時計は朝の9時半を指していた
ブーンはいまだに寝惚けた頭でリビングへ向かった
78:
今北wktk
79:
リビングに誰もいないのを確認すると、昨日のカーチャンの事故も夢じゃなかったのかと少し落ち込む。
しかし、親友達と話ができた事もまた夢じゃなかったんだと、少し嬉しくなった。
( ^ω^)「留守電…」
留守電を再生すると、元気そうなカーチャンの声が聴こえた。
カーチャンはまだ安静らしいので土日は帰れないけど、一人で頑張るんだよとかそんな内容だった。
( ^ω^)「元気そうで良かったお…」
そんな安心も束の間、ブーンは留守電のメッセージを思い出す。
(;^ω^)「一人で……かお」
80:
料理は当然、洗濯すらできない自分。
それを全部一人でこなせとは、ブーンにとって地獄だった。
(;^ω^)「改めてカーチャンの偉大さを知ったお」
ブーンは携帯をちらりと見た。
('A`)『いつでも呼べよ』
(;^ω^)「………でも…やっぱりなあ…」
誰かに頼る、それだけの事を、ブーンは迷惑と考えてしまう。
ここ数ヶ月の間、他人との関わりが少なかっただけに、余計に。
(;^ω^)「……はあ……もう…寝て過ごすかお…」
静かなリビング、時間だけが過ぎていく…
ピンポーン
81:
>>32でさ、親友と会うことすら拒絶してるとか、外や人が恐いって書いてあるのに
病院での先生との会話とか、病院から帰ってきたあとのドクオ達との会話普通すぎね?
全然ヒキの感じでてねぇじゃん
82:
>>81
病院はカーチャンの事で必死だったってのと、親友前では
赤の他人よりは話しやすかったのとか…
何か無理矢理だがそうゆう事で勘弁してくれ。
雰囲気出せるよう何とか頑張るよ
84:
まぁ、もちつけ
>>1
面白いよ!頑張って
86:
(;^ω^)「……」
今は朝10時過ぎ。
来るとしたら誰だろう?郵便か何かだろうか?
どっちにしろ、また無視してやりすごす癖が出そうになっていた。
ピンポーンピンポーン ピピピポピポピポーーン
(;^ω^)「ちょ…何この連打…」
いまだ鳴り止まないインターホンのうるさい音。
ブーンは勇気を振り絞り、震えた足で玄関に向かった。
郵便なら郵便でさっさと済ましてしまおう
( ^ω^)「は、はあ〜い…」
ガチャッ
ξ゚?゚)ξ「…おはよう」
89:
( ^ω^)「…」
ξ゚?゚)ξ「…」
バタンッ
ξ#゚?゚)ξ「ちょっと!何で閉めるのよ!」
(;^ω^)「…な、何の用ですかお…」
扉を固く閉めたまま、扉越しに会話を続けるブーン。
ツンもそれに気遣うよう、扉越しに喋りかけた。
ξ゚?゚)ξ「だ、だって今日、一人なんでしょ?料理とかいろいろ…出来る?」
(;^ω^)「あ……」
出来ないよ…出来ないけど…
( ^ω^)「…皆に…ツ、ツンに迷惑はかけられない…し…」
ブーンはうつ向き、弱々しい声で言った。
ツンに聞こえたかも分からないくらいに、弱々しい声。
ξ゚?゚)ξ「め、迷惑とか…そんなの全然…思ってないわよ…」
全部嘘に聞こえる 重症だ、ホント
93:
そして沈黙が続く
どちらも切り出せない雰囲気。何だかすごく気まずい。朝の10時に何やってんだか。
「帰って」なんて言ったら傷つくだろうし…どうすれば…
ξ゚?゚)ξ「…嬉しいの」
( ^ω^)「…え?」
扉越し、突然のツンの声にハッとする。
ξ゚?゚)ξ「ブーンと…久しぶりに話せて」
(;^ω^)「……そ、そう、かお…」
正直反応に困った。
嬉しいと言われても…いや、僕も本当は嬉しいんだろうか。
懐かしい顔が見れて。懐かしい声が聞けて。
ξ゚?゚)ξ「ブーンと、前みたいに話したい」
僕もだよ、ツン。
言葉には出せずブーンはそっと扉を開けた
97:
気づけばツンは僕の家の台所に立っていた。
僕はボーッと、その背中を見ているだけ。
家には台所から聞こえる包丁や火の音だけが響いていた。
(;^ω^)「……あの」
ξ゚?゚)ξ「ん?なに?」
ツンは火にかけた鍋を覗きながら答えた。
(;^ω^)「な、何か手伝うこととか…」
ξ゚?゚)ξ「…うーん」
手伝いたくなんてなかったが、やはり自分だけ何もしないというのは迷惑じゃないかと思った。
他人がいると、少し息苦しい。それが親であろうと、昔からの親友であろうと。
別のことに気を向けたかったのかもしれない
98:
ξ゚?゚)ξ「…じゃあ、おつかい頼まれてくれる?」
振り返り、ツンは何の問題もないように言ってみせた。
が、もちろんのこと今のブーンには大問題である。
(;^ω^)「お、おつかい…かお」
ξ゚?゚)ξ「そう、おつかい。足りないものがあるの」
(;^ω^)「……そう…かお」
味噌汁だろうか、ブーンのもとまで良い匂いが漂う。
(;^ω^)「じゃ、じゃあちょっと行ってくるお…うん」
不自然な動きでツンから代金とメモを受けとり、玄関へ向かう。
今まで以上に重く、不安定な足取りで。
99:
足を引きずるように重い気持ちで玄関まで歩き、ため息。
NOと言えない日本人とはまさに僕の事だ。何にでも受け身で断れない。
(;^ω^)「はあ…」
扉を開けるのが怖い。せめて夜なら行けたかも知れないのに…
僕は靴を履き終えると、リビングの方へ振り返る。
ξ゚ー゚)ξ「…行ってらっしゃい」
その柔らかい笑顔に肩を押され僕は答える
(;^ω^)「行って…きます…」
扉を開いた
今日も疲れる日になりそうだ
100:
ふわっ
ここ最近は窓から見つめているだけだった青空が頭上に広がる。
柔らかい風、気持ち良いとは感じられないが、呆けていた頭が冴えていくようだ。
(;^ω^)「よ、よし…買うものは醤油……あれ?醤油だけかお…」
醤油があるのとないのとでそこまで変わるものか?
疑問に思いつつ、緊張で高鳴る鼓動を抑えつつブーンは家から一歩踏み出した。
――ブーン宅
ξ゚?゚)ξ「もう少しで完成かな…」
ツンは火の具合を見つつ、玄関をちらりと見た。
玄関には既に誰もいない。ブーンは無事外に出たらしい。
ξ゚?゚)ξ「…ふうー……本当は醤油なんて使わないんだけど…仕方ないよね。こうやって慣れていかなきゃ」
ξ゚?゚)ξ「大丈夫かな…ブーン…」
103:
携帯からのカキコ乙
ガンガレ!!保守
106:
人混み 人混み 人混み
居場所がないように感じる。僕はどこをどう歩けばいいんだ。
丁度昼になる時間帯なので人が多いのは当たり前だ。
その当たり前に、僕は怯えているのか。重症だ。
(;^ω^)(しょーゆ…だから……とりあえずデパート…)
デパートが近くて良かったと心から思う。
駐輪場の自転車に足をぶつけたりしながら、デパートの入り口へ向かう。
視線が痛い 誰も見てないかも知れないけど意識してしまう
110:
デパート内は騒がしく、建物内に流れる音楽、レジを打つ音や人の声。
それら全てがブーンに乗しかかってくるようだった。
(;^ω^)「醤油…醤油は…」
昔の記憶ではこの一階にあったはずだ。
今は商品の配置なども完全に変わっているようだが、
食品コーナーの階層までは変わっていないだろう。
ブーンは慌てながら見つけた醤油を手に取り、レジに急いだ。
(;^ω^)「…あ、ここ、これ…」
( ><)「?? 醤油一品ですね」
若い店員は「?」という表情をしてから慣れた手つきでレジを打った
思えばレジに来てわざわざ「これを下さい」なんて言う必要もなかった…
(;^ω^)(は、恥ずいお……早く帰りたいお…)
111:
ガチャッ
ξ゚?゚)ξ「!」
玄関の方から音がした。
と、同時にツンが玄関へ首を伸ばし、確認する。予想通りブーンはそこにいた。
ξ゚?゚)ξ「ブーンおかえ…」
一つ予想外なのは、玄関に倒れる形でいた事だった。
ξ;゚?゚)ξ「ブ…ブーン!?」
( ´ω`)「……あ…ツ…ン…醤油買ってきた…お」
焦点の合わない目でブーンが微笑んだ
額からは相当な量の汗が吹き出していた
114:
(;^ω^)「う…」
暑い。いや、熱い。
目を開いた瞬間、背中が濡れている事に気づく。汗だ。
こんなに汗をかくなんて久しぶりすぎて息苦しい。
僕は目玉だけをキョロキョロと動かし、辺りを見回す。
見慣れた、見慣れすぎた自分の部屋だった。しかしいつものように汚くはない。
カーチャン…?いや…カーチャンは病院にいるから……ツ…
('A`)「よお。目ぇ覚めたか」
(;゚ω゚)「!?…どく…!?」
('A`)「あーあー、喋るな。お前すごい熱みたいだから」
焦る自分を抑え、僕はその体制で改めてドクオの顔を見た。
落ち着き払った彼の顔を見ていると、僕も少しずつ落ち着いてくるようだった
115:
おそくまでご苦労さまです。ガンガレ!
116:
('A`)「…ったく、無理させるよなツンのヤツ…」
そう呟きながら、ドクオはブーンの熱くなった額に濡らしたタオルを乗せる。
彼なりに頑張ったつもりだろうが、正直絞り切れてないので顔に水が滴る。
(;^ω^)「うぷ……僕…は…醤油を買いに行ったんだお…」
('A`)「ああ、それで帰ってきた時に倒れたらしいな」
( ^ω^)「…そう…なのかお」
倒れたのは、慣れない人混みにいたからだろうか。
熱があるというがどのくらいあるのだろう?
119:
( ^ω^)「あの……ツンは…」
ブーンの問い掛けにドクオは壁にかかる時計を指さしてみせた。
視線を時計に移すと、自分が思っていた以上に眠っていたらしい。
(;^ω^)「じゅ…11時……」
('A`)「窓を見れば分かると思うが、『夜の』11時だ」
僕は約半日も眠っていたというのか。
('A`)「お前が落ち着くまでずっとツンが看病してたみたいだ。その疲れからツンはリビングで寝てるよ。で、至急呼ばれた俺らが看病、と。」
(´・ω・`)「ああ 僕らがね」
ショボンがいきなり僕のかけ布団から顔を出した。
(;^ω^)「…そ、そう…かお……わざわざすまないお…」
ブーンは若干かすれた声で礼を言った
122:
('A`)「はいよ」
コトッ
('A`)「とりあえず起きれるようになったら食えよ。俺らは家帰るけど、何かあったらいつでも連絡してくれよ」
( ^ω^)「…うん」
(´・ω・`)「じゃあねブーン、お大事に!また明日来るね」
( ^ω^)「…あ、あ、…」
('A`)「?」
( ^ω^)「…ありがとう」
('A`)「…ああ」
僕は振り絞った声で何とかそれだけ伝えた。
息苦しさはまだ残っていたが、二人の微かな笑みを見るとどこか安心できた。
ドクオが置いてったのはツンが朝に作った味噌汁のようだった。
完全に冷めきってはいたが作ってくれたことに感謝し、口には運ばず僕はまた目を瞑るのだった。
夜の静けさは、とても心地良かった。
148:
三人称視点の方がしっくりきそうだな。
155:
ほしゅろすしてくれた人マジサンクス…まさか残ってたとは…(^ω^;)
また書くの遅くなりそうだが書く そして三人称視点に固定しとく
ちなみにここから第二話といった感じで
156:
静かに目を開けると、やはりそこには白が広がっていた。
部屋は静かすぎて仕事場とは大違いだ、とぼんやり思った。
J('ー`)し「日曜日、ね」
いつの間にか日付は変わり日曜日。病院のベッドに寝ていることを確認すると自分が病人という事も実感する。
といっても幸い怪我は軽めで済んだらしいし、わりと早くに退院できるらしい。
J('ー`)し(早く仕事に復帰しなきゃ…)
157:
コンッ コンッ
J('ー`)し「! どうぞ」
ガチャッ
(=゚ω゚)ノ「おはようございます。調子はどうですか?」
彼は名をモニュといった。
まだ20代の若い医者だが医療の勉強には熱心で、その若さで地位的には結構なものらしい。
J('ー`)し「お陰さまで今は大分元気です」
(=゚ω゚)ノ「そうですか…それは良かった」
J('ー`)し「私も早く元気になって仕事に戻らないと」
そう言ったカーチャンの顔は笑っていてもどこか疲れのようなものが見えている。
モニュはふと、カーチャンの横に置いてある花の束に目をやった。
158:
(=゚ω゚)ノ「綺麗ですねぇ、花」
J('ー`)し「ええ、昨日仕事場の方から…」
(=゚ω゚)ノ「そうですか」
何の花だろうかは分からないが、モニュはただその黄色い花を見つめていた。
(=゚ω゚)ノ「それは良かった」
モニュは先程よりもニコリと笑った。
窓から射す朝日が眩しい
159:
ξ゚?゚)ξ「…どう?」
( ^ω^)「……」
ツンが不安気な顔でブーンの顔を覗く。ブーンはそれに少しオドオドしながらも、しっかりと言った。
( ^ω^)「お、美味しいお…すごく」
それだけ聞くとツンはそっけなく「そう」、とだけ言うのだったが
口の端がつりあがっており、その嬉しそうな笑みを隠し切れていないようだった。
160:
今日はカーチャンではなくツンの声で目を覚ました。
寝惚けた頭で自室から出ると、リビングから漂う何とも良い匂いに驚いた。
ξ゚?゚)ξ「はい、あーん」
(;^ω^)「いい、いやさすがにそれは…」
ξ゚?゚)ξ「病人なんだから無理しなくていいの」
病人、と聞いて熱の事を思い出すくらいなのだからもちろん今はなんともない。
昨日あんなに汗をかいたのが今は信じられないくらい、健康だった。
161:
ξ゚?゚)ξ「…ブーン、今日はどうするの?」
(;^ω^)「どうするって……寝…」
また、寝るのか?
言いかけて自分で突っ込んでしまう。それじゃまた前と同じじゃないか。
カーチャンが怪我にあったというのに自分が何もしないのは少し気がひけた。
( ^ω^)「あ、いや、カーチャンのお見舞い行くお」
裏返った声でとっさに出た言葉。
ξ゚?゚)ξ「そう、ね。じゃあ皆で行こっか」
ツンは微笑んでそう言った。
162:
その後、行くなら早めにという事でツンがドクオとショボンに連絡をした。
二人はいつもの事だが何の予定もなく、連絡するとすぐに駆け付けてくれた。
('A`)「じゃあ、行くか…」
ドクオはブーンを心配そうに見ていたが、ブーンは少し戸惑いながらも
さっさと靴を履いて玄関の扉を自ら開いた。強がりなのか、本当に大丈夫なのか。
(;゚ω゚)「さ、さあ行くお」
(;'A`)「ブ、ブーン、落ち着け。俺らいるし大丈夫だからさ」
(;^ω^)「…う、うん」
三人はブーンを挟むようにして家から一歩ずつ歩いていった。
なるべく自然を装うようなのかショボンはよく話題をふってくれた。
全部分かっているブーンは、感謝と、悪いような気持ちでゴチャゴチャだった。
視線は不思議と気にならなかった。
163:
コンッ コンッ
J('ー`)し「? 先生かしら…どうぞ」
ガチャッ
J('ー`)し「!!」
( ^ω^)「か、カーチャン…」
カーチャンは目を見開き驚いた。この前の交通事故の時も内心驚いてはいたが
何よりブーンが自分のために来てくれたことを嬉しく思った。
外に出るのが今のブーンにとって勇気がいることだと、カーチャンも分かっていたから。
J('ー`)し「!…お友達も一緒に…」
('A`)「あ、どうも」
三人は軽く頭を下げた
164:
とりあえず読んでるからね。がんがれ
166:
病院の静けさは相変わらずだったがブーンにはそれが良かった。
やはり外の空気というのは慣れないもので、室内はとても安心する。
( ^ω^)「あ、カーチャンこれ…」
J('ー`)し「あらあら」
ブーンは花の束をカーチャンに渡した。
カーチャンの横に置いてあった黄色い花の束と比べれば小さなものだったが
ブーンが渡した花も鮮やかで、とても綺麗に見えた。
( ^ω^)「み、皆が選んでくれたんだお」
ブーンは三人に目をやり微笑んだ
J('ー`)し「そう…わざわざありがとうね」
178:
カーチャンはブーンが渡した花を見て弱々しく微笑んでいた。
J('ー`)し「…ありがとうね。ごめんね、カーチャンもすぐ元気になるから…」
( ^ω^)「無理する事…ないお。僕は大丈夫だお」
( ^ω^)「み、皆がいるから」
少しの沈黙。
ただ、心地悪くはない沈黙が少し流れた。ツンの顔に目を向けると優しく微笑んでくれた。
ドクオやショボンもまた、ブーンに優しく微笑みかけるのだった。
179:
( ^ω^)「じゃあ…そろそろ帰るお」
J('ー`)し「ええ…皆もありがとうね」
三人はまた軽く頭を下げる。
(´・ω・`)「じゃあお大事に」
ξ゚?゚)ξ「また、皆で来ます」
そうして四人は真っ白な扉を開け、病室から退室した。
ブーンが最後に振り返るとカーチャンは渡された花を見つめて弱々しく笑っていた。
181:
帰り、時刻は夕方5時を回ったところ。
何の会話もなく、行きと同じくブーンを挟んで四人は病院から出て帰り道を歩いた。
歩いているうち、家よりも先に目に入ったのは学校だった。
( ^ω^)「……学…校…」
ブーンは一人立ち止まり、金網越しに古びた校舎を見つめた。
182:
('A`)「……」
それに気づいたドクオも足を止めブーンの隣で校舎を見つめた。
さすがに日曜日なので人の気配はないが、ブーンはどこか懐かしいその校舎に目を奪われていた。
( ^ω^)(カーチャンが怪我をして…入院して……僕は何もできないのかお…)
ブーンの拳を強く握った
ξ゚?゚)ξ「…ね!今日行ってみない?」
(;^ω^)「えっ?」
ブーンは突然の呼びかけに少し怯えたように声を出した。
ξ゚?゚)ξ「学校!」
ブーンだけじゃなく、ドクオやショボンにもその言葉の意味は分からなかった
183:
(´・ω・`)「…今日は日曜日だよ、ツン」
(;^ω^)「ていうか…も、もう夕方だお…」
ξ゚?゚)ξ「そんなこと分かってるわよ!」
じゃあその笑顔でする提案はなんなんだ。ブーン達は心の中で呟いた。
('A`)「まあ、ちょっと話してくれや」
ドクオが落ち着き払ってそう言うと、ツンは説明を始めた
184:
( ^ω^)'A`)´・ω・`)「夜の学校??」
三人は揃って同じ言葉をぶつける。
ξ゚?゚)ξ「そう、楽しそうでしょ!」
意気揚々と説明してくれるのはいいが、内容には色々と呆れるものがある。
夜の学校に忍びこむなんてどこぞの小学生がするような発想じゃないか。
('A`)「…うん、いいんじゃないの」
(´・ω・`)「僕も賛成ー」
(;^ω^)「ええっ!?」
ξ゚?゚)ξ「じゃ、今日の夜9時ブーンの家集合!持ってくるものは適当に!」
何だか、光のさでへんてこな計画が進んでしまった。
185:
三人それぞれ自宅へと帰ってしまった。
どこかワクワクしてみえる三人とは対照的にブーンは放心状態だった。
(;^ω^)「……」
気づくと家の前に立ち尽くしていた。ツンのあの計画は本当に実行するのだろうか?
考えていても何も分からないと思い、ブーンは重い足取りで自宅へと入っていった。
186:
一方でショボン宅
さっさと着替えをすませたショボンは少し考え事をしていた
(´・ω・`)「夜の学校かあ…面白そうといえば、まあそうかな」
ツンの真意は、どうなんだろう。
ブーンを外に慣れさせるためこんな事を言い出したのか?
それともただ以前のように、四人でいる時間が欲しいだけなのか?
後者だろうな、と声には出さず苦笑するショボン。
(´・ω・`)「戻れるかな…」
ふと、整頓された机の上に置いてある大切に保管された一枚の写真に目を落とす。
写真に写っている、まだ幼い四人の男女は楽しそうに笑っていた。
187:
――ドクオ宅
('A`)「まず懐中電灯だな。あとは食いもんとプレステ2……いやプレステはいらないか」
荷物を詰め込んでいた…
――ツン宅
ξ゚ー゚)ξ「必要なものはドクオが持ってきそうだし、軽装で大丈夫だよね」
まだ7時だというのに着替えをすまし既に準備万端である。
ξ゚ー゚)ξ「…楽しくなるといいなあ」
ただ、無理にでも思い出をつくりたかっただけだった。
四人でいる時が楽しくて仕方なかった頃みたいな、思い出が。
189:
(;^ω^)「あうあう……よく分かんないけど大変な事になったようだお」
自分の家を歩き回るなんて初めてだ。ジッとしてられない。そわそわする。
不安のような期待のような、自分ではよく分からないものが自分をそうさせている。
夜の8時。外は完全に闇で覆われている。聞こえるのは車の走る音だけ。
(;^ω^)「持ってくものって何だお…食べ物かお?」
勝手に出る独り言を抑えられず、一人興奮するブーン。
その間にも約束の時間は迫ってきていた。
191:
久し振りに優しい文章を書く人に出会えた。感謝。
194:
ゆっくりでいいから頑張ってね
198:
俺にもリアルでこんな友達が欲しいよ。保守
219:
保守してくれたヤシありがとう わずかだが再開
220:
ピンポーン
(;^ω^)「…9時ぴったりに来たお」
ブーンは時計から視線を外し、肩に小さなリュックを下げて玄関へと急ぐ。
ブーンは意識していなかったが、もうその足が震えたりする事はなかった。
ガチャッ
(´・ω・`)「9時ジャスト!」
ξ゚?゚)ξ「なんか緊張する〜…」
扉の前にいた二人が自分と同じく軽装だったことに安心しつつ、辺りを見回す。
外に不安はあるものの、やはり夜の外は落ち着くものがある。
(;^ω^)(夜だったのは大きな救いだお…)
辺りは依然、暗闇に包まれている。
【衝撃】うちの妹(14歳)が胸をネットに晒した末路wwwwあほすぎwwww
222:
('A`)「おーい」
街灯に照らされてうっすら見えた。ドクオがこちらに歩いてくる。
よく見ると肩にやたらと大きなバッグを下げているが…。
ξ;゚?゚)ξ「ちょっと…何よその荷物」
(;´・ω・`)「君は修学旅行にでも行くつもりかい」
('A`)「まあ、行くからにはそれなりの準備はしなくちゃな」
と、笑いながら言う彼だが大して重要なものは入ってなさそうだ。
とにかく四人は歩き出した。
今回はブーンを挟むようなこともなく、自然に、下らない話をしながら。
223:
――校門前
校門は当然固く閉ざされていた。ブーン以外の三人はその事に頭を掻いている。
しかしブーンは目の前の風景をまじまじと見ていた。門の両脇に生えたピンク色の木々。
( ^ω^)(暗くてよく見えないけど…桜だお…)
思えばもう季節は春になっていたのか。
改めて家にいた時間の長さを実感しつつ、ただその景色に見とれていた。
( ^ω^)(…………。)
ブー…
ブーン!ブーン!
(;^ω^)「え?あ、ああ…何だお?」
('A`)「門閉まってるからさ、上から行こう」
上?
疑問の表情を浮かべるとドクオは校門に足を絡め登りはじめた。
ショボン・ツンも同じく校門に足をかける。まあ当然といえば当然のやり方だ
224:
ブーンも同じように校門を登ろうと奮闘する。ドクオに手をさしのべられ、無事登りきる。
(;^ω^)「ふう、やっと潜入成功だお」
ξ゚?゚)ξ「あはは、何かスパイみたいw」
ツンが笑うと、ブーンも自然と笑ってしまった。
(´・ω・`)「さあ、中へ入ろう!」
225:
wktk
226:
VIP高校は第一校舎・第二校舎と別れている。ちなみにドクオ達新3年のクラスは第一校舎だ。
それを見に行くのも兼ねてかショボンは第一校舎に行こうとブーンの手を引いた。
( ^ω^)「何だかドキドキするお…」
(´・ω・`)「ん?あれ?」
先頭に立ち進んでいたショボンが校舎の扉の前で急に止まる。
ξ゚?゚)ξ「どうしたの?」
(´・ω・`)「…鍵開いてない…」
(;^ω^)「……」
ξ゚?゚)ξ「……」
(´・ω・`)「……」
青いペンキで色付けられた扉はその鍵で固く閉ざされていた…
227:
(;^ω^)「どど、どうするんだお?」
(;´・ω・`)「うーん…」
('A`)「ふふふ、俺に任せろ」
ドクオがショボンを退けて前に出る。と、肩から下げている大きなバッグに手をかける。
バッグから取り出されたのは、酷く細い銀色の針金だった。
カチャカチャ… ガチャッ
('A`)「おっ開いたぞ」
(;^ω^)「…ドクオすごいお」
ξ;゚?゚)ξ「やけに慣れた手つきだったけど…」
('A`)「まあ気にするな、入ろうぜ」
そうして中に一歩踏み込んだ瞬間
独特の、懐かしい臭いがブーンの鼻をついた
232:
筆者頑張れ保守
279:
( ^ω^)(…すごい懐かしい感じがするお……)
校舎の臭いや雰囲気、全てがブーンにとって懐かしく感じた。
暗闇でうっすらとしか見えなかったが、校舎入り口付近の壁のスプレーで書かれた落書きはまだ消されていなかった。
ξ゚?゚)ξ「さすがに暗いわね…」
('A`)「何だ?怖いのか?」
ξ;゚?゚)ξ「別にこ、怖くなんかないわよ」
ツンの明らかすぎる反応に、ドクオは口の端をつりあげ笑っている。
そんなやりとりも、今のブーンには見えていなかった。
( ^ω^)(…何も変わってない……懐かしいお…)
280:
(´・ω・`)「しかし暗くて道がよく分からないな…」
('A`)「ふふふ、ここも俺に任せろ」
不適な笑みを見せるドクオが手を伸ばすのはやはり肩にかけたバッグ。
ガチャガチャと音を鳴らし取り出したのは、懐中電灯だった。
ドクオは早スイッチを入れる
('A`)「埃がすごいなー、やっぱ」
(´・ω・`)「でもこれで道が分かるね。」
巨大バッグも案外役に立つものだ。
('A`)「ブーン、行くとこ決めろよ。覚えてるとこあるか?」
ブーンは問い掛けにハッとした後、頭を巡らせ考えた。
大体覚えているといえばそうなのだが、どこかと言われると困る…
(;^ω^)「えと、じゃあ理科室…とか?」
('A`)「よし、じゃあ行こうぜ。理科室は2階だったな」
281:
カン、カン、カン、カン・・・・
静かな校舎には足音がより一層響く。少し不気味な気もするが
ブーンには不思議と恐怖感はなく、ただひたすら学校を懐かしんでいた。
首や目をしきりに動かし、校舎内をせわしく見回すブーン。
対照的に、うつ向いているだけの者も一名
ξ;゚?゚)ξ「………」
( ^ω^)「つ、ツン……大丈夫かお?」
ξ;゚?゚)ξ「へ?な、何が?別に何ともないけど?」
ツンは明らかに動揺の色を見せている。
やはり女性は暗い場所が苦手なのだろうか。
('A`)「企画者がビビッてちゃねぇ〜」
さらにドクオがわざと小バカにしたような声で追い打ち。
ツンは震えながら小さく「うるさい」と呟いていた。
('A`)「…着いたぞ」
282:
ドクオが懐中電灯の光の筋を、理科室に向ける。
ξ゚?゚)ξ「きゃ…」
ギュッ
(;^ω^)「おお!?ツ、ツン……だだ、大丈夫かお…?」
光の筋が照らしたのは丁度人体模型の辺りだったからだろう、ツンはブーンに隠れるようしがみついた。
('A`)「ただの模型に何で驚くかねぇ」
ドクオは呆れた顔で人体模型をコンコンッと叩いてみせる。
もちろんのこと反応はないが、叩くたびに埃が宙に舞った。
ξ///)ξ「怖いものは怖いの!仕方ないでしょ……」
ツンがハッとしてブーンから離れ、小さく呟く。
( ^ω^)(しかしこの独特の雰囲気は確かに怖いお…)
怖いといっても、ブーンは実際怖がるより懐かむ感じだった。
室内の全てに目を止め、確かめるように見つめるのだ。
283:
それから四人は懐中電灯の光を頼りに校舎内を歩き回った。
音楽室、職員室、さらには校長室にも足を運んだ。どの場所もブーンにとって懐かしい場所だった。
校舎内は、四人で回るそれだけで遠足のように楽しく感じた。夜の校舎を不気味だと思うことはなくなっていた。
ギィィ…
扉の調子が悪いのか、その部屋の扉は鈍い音を出しながら開いた。
('A`)「美術室の扉、相変わらずイカれてんなー」
(´・ω・`)「まあ、随分古いみたいだしね」
美術室にはあまり思い出というものはない、ただ木材やボンドの鼻を刺激する臭いだけが懐かしい。
が、見回すと自分の作品や絵が壁に飾られていたりしている。無器用なブーンの作品は、どれも歪な形をしている。
(;^ω^)「…こんな下手くそなの作ったっけ…」
285:
( ^ω^)「これで、大体回ったのかお…?」
自分の歪な作品を手に取りブーンが言う。
('A`)「どうかなあ……あとは四階の俺らのクラスか」
ξ゚?゚)ξ「机や椅子、二年の時と変わってないのよ」
( ^ω^)「へえー、行ってみたいお!」
('A`)「よし、じゃあ階段上がるか!」
いつしかブーンの喋りには、どもりが消えていた。
286:
ガラッ
( ^ω^)「お…」
入学式は既に終わったというのに、やっと初めて目にする自分の新しいクラス。
当然今までと何も変わらない、何の変わりもない教室だ。
当たり前のように整頓して並べられた机、椅子、ロッカー。
ブーンはまるで導かれるように一つの机へ足を進める。
( ^ω^)「……」
机には文字が刻まれており、手で触るとザラザラした感触がする。
紛れもなくその机は、ブーンの机だった。
( ;ω;)「……?」
机に汚く刻まれた文字
『ブーン,ドクオ,ショボン,ツン,ジョルジュ』
確か二年の始まりに彫刻刀か何かで削って書いたものだった。
ブーンは懐かしさのあまり涙を流していた
288:
ブーンは後ろの三人の視線に気づき、隠れて涙を拭い振り向く。
( ^ω^)「…ごめんだお。そろそろ…帰るかお」
教室の少し狂った時計は10時半をさしている。時間がたつのは早いものだ。
よく考えればもう見回る部屋だってないだろう。
('A`)「いや、最後に行ってないとこがある」
( ^ω^)「え?」
ドクオは無言で教室を立ち去り、廊下を歩き出した。
僕やショボン、ツンもそれに着いていく形で歩き出す。
289:
暗い廊下を歩いて行った、一番奥。下の階層ならただ行き止まりの壁があるだけだ。
しかし最上階であるここ4階には、屋上へと上がる扉があるのだった。
(´・ω・`)「そっか、ここを忘れてたね」
鍵は当然の如く閉まっていたが、ドクオは再び針金を持ち出し、いとも簡単に鉄の扉を開けてみせた。
まったくこの慣れきった手つきはどこで学んだのだろう。
ガチャッ
響きの良い音を出して、扉が開く
290:
扉が開くと同時、冷たく柔らかい風がブーン達に吹きかかる。
そして街の景色。高い場所から見るその景色はいつも見てる街には見えなかった。
ξ゚?゚)ξ「綺麗…」
息をもらすように呟くツン。金網まで駆け寄り、その景色にじっと見とれている。
それは他の三人も同じようだった。目を輝かせ、街に光る何点かの灯りに見とれていた。
('A`)「案外狭いもんだなあ、この街」
(´・ω・`)「僕の家が小さく見えるよ…」
( ^ω^)「すごいお…」
291:
しばらく、街の景色に釘付けになる一同。
ξ゚?゚)ξ「…やっっっほーーーーーー!!!!!!!」
その沈黙はツンのこの叫びで簡単に破られた。
声は夜の街に響き渡り、跳ね返りまた響き渡る。
(;'A`)「お前は登山家かなんかか」
(;´・ω・`)「いきなりすぎてびっくりしたよ」
ξ゚ー゚)ξ「ふふ…」
その理由は分からなかったけど、ツンは幸せそうに笑っていた。
ブーンもそれにつられて笑いだし、屋上には四人分の笑い声が響き渡った。
夜中の学校、ブーン達は力いっぱい笑った
街も、笑っているようだった
292:
とりあえずここまで
次あたりでストーリーの核というかそうゆう部分を書くつもり。
勢いもないので1スレで終わる予感。保守人には本当に感謝です
ありがとう(^ω^;)
293:

296:
携帯ゆえレスの間隔が酷く長いので次は20レスくらい書き溜めて一気に放出するよ…
いろいろすまん そして読んでくれてる人ありがとう 寝ますお(^ω^;)
落ちてなかったらまた明日(^ω^;)ノシ
301:
おもすれー
がんがってください。ホッシュ
369:
リアルでこんな友達居る奴なんているの?
381:
その夜、全員が自宅に帰った後ブーンは布団の中で夢を見た。
去年の入学式。つまりブーンが高校二年生になる頃の夢。珍しく早起きしてクラス表を見に行った日。
( ゚∀゚)「うはwww俺ら全員3組だぜ!ブーンも3組!!」
( ^ω^)「マジかお!これでまた一緒に昼飯食えるおww」
一年の頃からグループで固まっていたブーン、ジョルジュ、ドクオ、ショボン、ツン。
全員がまた同じクラスだというだけで歓喜の声をあげていたものだ。
383:
ξ゚?゚)ξ「あんなにはしゃいじゃって、本当にガキなんだから!」
('A`)「腐れ縁ってやつかねぇ…」
なんだかんだで同じクラス、ブーン達は一年の頃と大して変わらない関係を保った。
遊ぶ時も、昼飯の時も、自宅以外は皆一緒に笑い合っている関係。親友だった。
( ^ω^)「ツンも冷たく言うけどきっと嬉しいんだおw」
(´・ω・`)「おーい!次体育だぞ、早いとこ着替ようぜ」
(;^ω^)「やばいお、もう休み時間終わりそうだお」
( ゚∀゚)「おっさきにー」
('A`)「あっ、ジョルジュてめぇ!」
384:
数学の時も、国語の時も、体育の時も、美術の時も・・・
全員一緒にいた。ドクオとブーンはほとんど寝てばかりだったが、一緒にいる事に意味があった。安心できた。
ジョルジュは何でもできる奴だったが、学力や能力の事で喧嘩が起きることも、仲に溝ができることもなかった。
( ^ω^)「ジョルジュすごいお!かっちょいいお!」
ブーンがそう言うと、決まってジョルジュは少し笑い、顔を赤らめてうつ向くのだった。
385:
夏休みになると、少し遠い場所にある海に行った。ブーン達五人組と、ツンの友達のしぃも連れて。
ツンやしぃの水着姿を見てジョルジュが壊れたこと以外に問題はなく、楽しい時間を過ごした。
( ゚∀゚)「いやしかしあのおっぱ・・・いや、水着は反則だぜ」
(´・ω・`)「本当に好きだなあ君は…」
海から帰る車。ツンとしぃ、そしてブーンも気持ち良さそうに目を閉じていた。
('A`)「アホ面して寝てやがる」
( ーωー)「ぐぉー…すー…」
ドクオがブーンの頬をつかみ、ぐいっと伸ばしてみせる
( ーωー)「ぐぉー……皆大好きだお…また海行く……お」
( ゚∀゚)「漫画みたいな寝言だなおいw」
起きていた三人はそれを見て微笑み、窓の外に目を向けるのだった。
386:
それからも彼らは変わらない日々を過ごす。
しかし事件とは突然起こるもので、幸せが永遠になる事はなかった。
( ^ω^)「ドクオー、学校行くおー」
その日もブーンとジョルジュが万年遅刻のドクオを起こしに、家にでむかう。
ショボンとツンも最初は一緒にいたのだが、ドクオのあまりの遅さにいつも先に行ってしまう。
('A`)「おお、悪い悪い」
( ゚∀゚)「おせぇよwwお前は絶対彼女とかできねぇなw」
(;^ω^)「時間やばいお!急ぐお!」
ブーンが早足で学校までの道を走る。二人もそれに着いていく形で走る。
いつものことだ、何も変わらない自然な流れだった。
387:
車が行き交う十字路にブーンが足を進める、できるだけ早く、早くと。
それがいけなかった。ドクオも注意しようとしていたが、ブーンは止まらなかった。
( ^ω^)「ブゥーーーーン……!?」
視界に入っていなかった右横からタイヤと地面が擦れる音がした。
ブーンが振り向いた時には、大型のトラックが目の前に見えていた。
('A`)「ブーン!!」
( ゚∀゚)「……!!」
頭が真っ白になって、とっさに目を瞑ってしまった。
ブーンの肩にドンッ!と衝撃が伝わった。
( ^ω^)(ああ、死ん――――)
389:
ドンッ!
その衝撃はブーンが思っていたものより随分と軽いものだった。衝撃とも呼べないくらいに。
ゆっくりと目を開ける。
( ^ω^)「あ…れ……生きて…」
生きてる、というか擦り傷さえ見当たらなかった、自分の体には。
そしてハッとして視界に入ったのは、十字路の真ん中で倒れているジョルジュだった。
( ^ω^)「じょ…る…」
肩の衝撃は、ジョルジュが自分の肩を押した時の衝撃だった。
言葉が出なかった
周りの一般人が叫びだしたが、ブーンはただボーッと倒れたジョルジュを見ている事しかできなかった。
390:
(;゚ω゚)「うわあああああっ!!!」
ガバッ!!
(;゚ω゚)「あぁぁ………あ?」
視界には自分の部屋。
着ていたシャツと寝ていた布団は汗でビショビショに濡れている。
頬も濡れていたのは、汗ではなく涙だった事に気づいた。
( ^ω^)「はあ……はあっ…」
昨日、夜の学校から見た綺麗すぎる景色を忘れるくらいに怖い夢を見た気がする。
ブーンは腕で汗と涙を拭い、そのまま口を開けてボーッとしていた。上半身のみを起こして。
ピンポーン
玄関からインターホンがの音が聞こえた
391:
じょるじゅぅぅうぅ
392:
(;^ω^)「……はい…」
いつもより重い体を起こし、だらしない格好で玄関へ向かう。
そういえばもう自室の窓から家の前を覗くことはなくなっていた。
だらしない格好も気にせず、玄関まで歩き扉を開ける。
(´・ω・`)「おはー」
( ^ω^)「…ショボン?」
('A`)「俺もいるんだけど…」
ショボンの後ろからドクオも顔を出す。相変わらず眠そうな顔で。
( ^ω^)「な、何か用かお?」
玄関の扉を開けてから気づいたのだが、今は平日の朝だ。
嫌な予感がした
393:
ブーンが聞くと、ショボンは少し遠慮がちにというか、言いにくそうな顔をした。
ブーンはこの時点で大体、話の予想はついていた。
('A`)「無理にとはいかないけど、そろそろ学校来たらどうよ?」
(´・ω・`)「そうそう、僕らもついてるしね」
ドクオが頭を掻きながら口を開き、それにショボンが続く形で話を切り出した。
ブーンもカーチャンの事や昨日の事を思い出すとそろそろはっきりしなければとは思っていた。
それに、休日の間でドクオ、ショボン、ツンとは以前の関係を少し取り戻せた気がしていたので、迷惑とは思ってもいない。
迷惑とは思っていない、が
394:
( ^ω^)「…すまないお、まだ決心と…いうか…気持ちの整理がついてないお…」
ブーンははっきりと言った。
二人は黙って聞いてあと、少し残念そうな顔をした。
( ^ω^)「…すまないお」
(´・ω・`)「いや、いいんだ。気持ちの問題は僕らがどうこう言えないしね」
( ^ω^)「…うん…わざわざありがとうだお」
('A`)(……)
二人はブーンの家から離れ、学校に向かったみたいだ
397:
ブーンの家から離れた二人は、そのまま学校へ向かっていた。
いつものような会話もなく、ただひたすらに足を運んだ。
校門に近づくごとに、足下に落ちているピンク色の花びらが増えていく。
(´・ω・`)「…やっぱ……まだ考えてんのかなあ」
ショボンがうつ向きながら口を開く。
('A`)「無理もないよ……あいつはもともと繊細な奴だし…」
途切れ途切れの会話をしているうちに、校門が見えてくる。
('A`)「全部一人で背負うんだからな、まったく」
ドクオは悲しげな表情をして早足で校舎に入った。
校門に置いてかれたショボンはただその背中を見つめていた。
398:
>>396 wktkなところ悪いが書き溜めはここまでなんだ。すまない(^ω^;)
また今からちょっとずつ書いて朝まで投下する
399:
ジョルジュ・・・・・
401:
ドサッ
二人を帰したブーンは汗で濡れた布団に再び倒れこんだ。そして天井を見上げて考える。
今日の夢。あれはもちろん現実だ。ジョルジュの顔を思い出すと自然と目には涙が浮かぶ。
あの頃からブーンは学校に行かなくなった。冬休みが始まる、少し前のことだ。
( ^ω^)「……」
冬休みにジョルジュとした約束全てを、破ってしまった。
あれだけ決めていた五人で過ごすスケジュール。その全てをブーンは寝て過ごした。
気力が体から抜けていくようだった。
402:
葬式には行った
親族やクラスメイト含めいろんな人間が涙を流していた。
白黒の写真に写る、ジョルジュの元気な顔を見ても何も感じなかった。
ブーンはただ機械のように手を合わせた。涙も出ない。
式場の全員が自分を睨んでいるような気がした
403:
次の日から冬休みまで残りわずかな学校だったが、ブーンは行かなかった。
「あいつが長岡を殺したんだ」
教室にいると、そんな声が聞こえてきそうで。怯えた。怖かった。
それ以来、他人に少し恐怖を覚える。完全に家で過ごすようになる。
唯一話せるカーチャンとも、あまり話をしなくなる。
ドクオやショボンが家にくることもあったが、全てカーチャンが対応する事になる。
二人の顔を見るのも怖かった。大好きなツンの顔さえも、だ
414:
おもしろい
415:
ジョルジュは今の自分を見たら何て言うのかな、などとよく考える。
恨んでるのかな。怒ってるのかな。呪ってるのかな。
( ^ω^)「笑ってくれるかな…」
こうして部屋の天井を見上げてれば、その答えは出るのだろうか。
出るわけもない。それでもブーンは体制を崩さずに天井を見つめていた。
そして、いつの間にか目を閉じて寝息をもらすのだった…
416:
ξ゚?゚)ξ「……」
授業中、彼女には珍しく机に頭を乗せているツンは考え事をしていた。
ここ最近、というか休日の二日間で物凄く昔の事を思い出す。
久しぶりにブーンと顔を合わせたからだろうか。
ツンはもちろん、ドクオもショボンもブーンが外出を拒否する理由は分かっていた。
いや、拒否するというか出れなくなってしまったのだろう、ジョルジュのことで。
ツンはその日のことを思い出しはじめた。
417:
その日、ツンはドクオを待つブーンとジョルジュを置いていき、ショボンと登校した。
道を歩く途中、ずっとドクオの遅刻癖の文句を愚痴っていた記憶がある。
ξ゚?゚)ξ「ったくあんなんだから彼女の一人もできないのよ!」
(´・ω・`)「まあまあ、あれがドクオなんだから仕方ないよ」
ショボンはそう笑って言うがツンはまだしかめっ面をしていた。
いつもの事といえばそうなのでショボンはまたクスリと笑って流す。
ξ゚?゚)ξ「笑うな!」
バシッ!
(´・ω・`)「痛っ!」
そしてショボンはまた笑う。
ツンは不愉快そうに顔を背ける。
418:
ざわざわ……
(´・ω・`)「…?何か騒がしくないか?」
ショボンの呼び掛けにツンも周囲を見回す。気づけば後方には人だかりができていた。
ξ゚?゚)ξ「なんだろ、あれ…」
(´・ω・`)「…ちょっと見てくる」
ξ゚?゚)ξ「ちょ、ちょっとショボン…!」
駆けていくショボンの背中を見たあと、腕にはめた銀色の時計に目を落とす。
時間は学校が始まる10分前くらいだったので、呆れながらもツンも後を追った。
419:
その人だかりは何か真ん中にあるものを囲む形でできていた。
ショボンも首を伸ばしてその「何か」を見ようとする。
(´・ω・`)「…ドクオじゃないか?」
人の壁から見えたドクオの顔。嫌な予感が走り、ショボンは人混みをかきわけ進んだ。
ξ゚?゚)ξ「ちょっとショボン!?……何なのよまったく…」
ため息をつき、またショボンを追う。
周囲の人間に体が当たり少し息苦しい。
ξ゚?゚)ξ「ぷはっ……ちょっとショボ……」
ショボンは目の前で凍りついたように立っていた。
420:
wktk
422:
('A`)「ジョルジュ!!おいジョルジュ大丈夫かよ!!」
( ゚∀゚)「……」
ジョルジュから赤黒いい液体が流れ出る。ドクオの呼び掛けに返事はなく、虫の息だ。
さらに横を見るとブーンが見える。が、こちらは怪我こそないものの放心状態だ。
ショボンはその光景を見て全てを理解すると同時に、言葉が出なくなった。
(#'A`)「お前らも見てねぇで救急車呼びやがれ!!!」
ドクオが人だかりの中にショボン、ツンを見つけ叫んだ。
(´・ω・`)「あ……あ…ジョ……ル」
ショボンはポケットから取り出した携帯をカランッと地面に落とした。
手に力が入らない。体中の血が引いて冷たくなっていくのがわかる。汗もひどい。
後に周りの人間が読んだ救急車が来たが、ジョルジュは助からなかった。
ブーンは病院で泣き叫んでいた
423:
ブーンやツン、ショボン、それと駆け付けたジョルジュの両親のすすり泣く声の中。
ドクオは医者の胸ぐらを掴んでいた手を乱暴に離し、「クソッ」と小さく呟き涙を流した。
数時間後、泣き疲れて残ったのは沈黙だけだった。
425:
作者ガンガレ!!!!!!!!
430:
ξ;?;)ξ「……」
気づくとツンの机には涙が何滴か落ちていた。ふ、とジョルジュの机を見る。
自分とドクオとショボンが買った、紫色の、綺麗な花が花瓶の中に入っていた。
ブーンは今何をしているんだろう。また、楽しかった頃に戻りたい。
もうジョルジュはいないけど、また四人で、ジョルジュの分も楽しい時間を過ごしたい。
そう願うだけで、また胸が痛くなるのだった。
431:
( ^ω^)「ん…」
モゾモゾと寝返りをうち、布団の中で目を覚ます。起きたと同時に時計に目をやるのは癖みたいになっていた。
いつの間にか時間は過ぎ、夜の七時になっていたらしい。窓の外は暗くなっている。
( ^ω^)「…起きるお」
相変わらず遅い動作で、ブーンは布団から起き上がる。
起き上がって気づいたが布団は朝にかいた汗で湿ったままだ。
産まれてから家事の手伝いをしたことがないブーンにとって洗濯のしかたはよく分からなかった。
(;^ω^)「これは酷いお」
干からびたような布団をみて、呟く
432:
( ^ω^)「こうなったら…」
ブーンは早足でリビングに向かい、電話を手にとった。
プルルルルル…
プルルルルル…
( ^ω^)「…迷惑なんかじゃ、ないんだお」
プルルルルル…ガチャ
('A`)「もすもす」
( ^ω^)「ぼ、僕だお」
('A`)「おうブーンか!何か用か?」
433:
ピンポーン
ガチャ
('A`)「よお、大変みたいだな」
(;^ω^)「わざわざすまないお…洗濯なんてやったことないんだお…」
この後、ドクオが連絡してショボンとツンもブーンの家に来た。
ツンは家事をよく手伝い、ドクオは独り暮らしだけあって二人は慣れた手つきで洗濯を始めた。
ショボンは若干戸惑いながらも手伝いをし、ブーンもそれについていく感じだった。
ξ゚?゚)ξ「それにしてもすごい汗ねぇ」
(;^ω^)「あうあう…すまないお」
('A`)「高校3年で小便漏らしたのかと思ったぜ」
(;^ω^)「それはねーおww」
四人は談笑しながら洗濯を終えた
434:
事が終わるといつの間にか四人はお菓子の袋を開け、ブーンの家で遊んでいた。
ブーンが持っていた四人のパーティー型ゲームに電源を入れ、熱中し、時に騒ぐ。
(;^ω^)「アッー!ツン酷いお!!」
ξ゚?゚)ξ「あはははwwおっかしーwww」
ツンはまともに呼吸ができなくなる程、笑っていた。
四人は周りも気にせず夜中まで騒ぎ明かし、外を見ると真っ暗になっていた。
('A`)「んじゃ、そろそろ帰っかー」
(´・ω・`)「もう深夜の2時だ…さすがに遊び過ぎたね」
ショボンが小さく笑う
ξ゚ー゚)ξ「…じゃ、ブーン元気でね!」
三人は終始笑顔で家から去っていった。
ブーンもそれを見て小さく笑顔をつくり、扉を閉めた。
435:
三人が帰った後のリビングはまた静かで寂しくなる。
外から聞こえる車の音と時計の針の音がやけに大きく聞こえた。
(;^ω^)「…しかし…完全に眠気が覚めてしまったお…」
眠くない夜は、ブーンには全くといっていいほどやる事が思いつかなかった。
ゲームをしたいとも思わないし、テレビも大して面白いものはやってないだろう。
ブーンはリビングの大きな窓の外にチラッと目を向けると、少し埃のかぶった黒い上着を手にとる。
そして袖を通し、上着を着る。もう一度時計に目をやると、玄関に向かい扉を開けた。
ガチャ
キィ…
437:
一人家から出ると外の冷たい風に、上着を着て正解だったなと心の中で呟いた。
暗い路地、街灯がブーンを照らす。コンクリートの地面を踏みしめ、ブーンはどこを目指すでもなく歩く。
( ^ω^)「夜の散歩もいいもんだお」
恐怖はない、ただ風が気持ち良い。
途中で目に入った自動販売機でコーヒーを買い、口に含む。
どこかに座って飲みたいな。
438:
( ^ω^)「…お!」
まるで探索するように街を歩いていると、小さいが公園を見つける。
確か小学生の頃、転校してきた時期にドクオやショボン、ツンと遊んでいた場所だ。
高校生になった今こそ行かなくなったが、あの頃のまま残っているのが懐かしく、嬉しくなったブーンは公園へと足を進めた。
トンッ
( ^ω^)「やっと座れたお」
少しぬるくなったコーヒーを飲み、一息。
改めて暗い公園を見回すと、昔の自分が目の前に蘇るようだった。
いじめられててドクオ達に助けられたのも、ここだった。
439:
懐かしさのあまり一人微笑んだ後、ブーンは腕にはめてきた時計を見た。
2時半。三人がブーンの家から帰ってからあまり時間はたっていない。
( ^ω^)「よしっ!」
ブーンは何かを決めたように公園から去り、歩き出した。
その歩きはさっきまでとは違い目的地を決めたような、しっかりとした足取りだった。
この街のこの時間帯、車の音も聞こえなくなってくる。
辺りは家を出た時よりも静かになっていた
440:
これはいい
441:
(;^ω^)「懐かしいお…懐かしすぎてあんまり覚えてないお…」
ブーンが訪れたのは、今の四人が出会い仲良くなった小学校。
ブーンにとって一番の思い出の場所ともいえたが、その記憶は曖昧だ。
ちなみに、街自体あまり広くはないので自宅からはわりと近い。
黒い校門は固く閉ざされているが、もちろんまだ学校は続いている。
( ^ω^)「皆と出会った場所だお」
目に焼き付けるように数分間見つめると、視線を反らしブーンはまた歩き出す。
442:
そして次は卒業した中学校に訪れる。
案外鮮明に覚えている。たまに喧嘩もあったけど、相変わらず仲の良かった四人。
先程訪れた小学校から、この中学へ沢山の生徒が入学するのが普通だ。
( ^ω^)「こりゃ懐かしくお。修学旅行を思い出すお」
当たり前の如く四人でグループを組んだ修学旅行。楽しかったなあ。
帰ってきてから買う写真を皆で選んだのも良い思い出だ。
( ^ω^)「小学校、中学校ときたら残るは…」
443:
暗闇でよくは見えないが、この前学校に忍びこんだ時も見たピンク色の木々。
何度見ても「綺麗だ」と呟いてしまう、今もまたやっぱり声に出してしまった。
( ^ω^)「綺麗だお…」
高校、だ。今もブーンが通う…いや、実際に通ってはいないが。
ブーンはただ、首を上げ桜を見上げる。ずっと見ていたい、そう思えた。
ブーンが時計に目をやると、既に時は4時になろうとしていた。
まったく、自分はこんな時間まで何をしているんだ。心で呟き、苦笑する。
手にもったコーヒーは半分以上残っているが、もう完全に冷めている。
そろそろ帰るか もう少しこの綺麗なピンク色を見てから
444:
「ほんっと、綺麗だよなあ」
後ろから懐かしい声が聞こえた気がする。
が、ブーンは振り返らずに「まったくだお」と呟いた。
( ゚∀゚)「前は葉っぱもついてなかったのになあ…」
( ^ω^)「…もう春なんだから、当たり前といえば当たり前だお」
後ろから聞こえてた声の主はブーンの横まで歩き座って、改めて桜に見惚れているようだった。
声の主を見ようともせず、相変わらず首を上に向けたまま、ブーンも校門の前で座る。
( ゚∀゚)「そっかあ、もう春なのか…」
彼は懐かしむような口調で呟いた
445:
それから会話もなく、お花見のように二人は桜の木を見上げる。
彼の横に座ってると、懐かしいような、温かいような、ブーンは何か心地良く感じた。
まったく、自分はこんな時間に校門の前で何をしているのだろう。
外はもう、少しずつ明るくなっていた。
( ゚∀゚)「こんな綺麗な景色を毎日見れる奴は幸せだな」
ザアアァッ…
早朝の風に桜の木が揺れ、花びらを一枚ブーンの掌に落とした。
横にいたはずの彼はいつの間にか消えていた。
( ^ω^)「うん…きっと、幸せだと思うお」
ブーンは立ち上がり、掌に落ちた花びらを手にその場から離れた。
そして少し微笑みながら、家への帰り道を進んでいった
446:
ジョルジュゥゥゥウウウウ!!!!!!
447:
(つд`)
449:
ジョルジューーーーーーーーーーーー!
459:
模範的なブーン系作品だな。うん。
GJ($-_-)b
464:
泣いた…
571:
一応第3話ということで。書き溜めを放出するが途中から減すると思う すまない
とりあえず再開 そして今日で終わりだな
573:
(;^ω^)終わっちゃうんですかお・・・
( ;ω;)寂しいお
572:
家に帰ると病院から留守電が入っていた。カーチャンは元気そうな声でもうすぐ退院だと言っていた。
ブーンは上着を脱ぎ、リビングのソファに腰をかける。窓の外から朝日が射しこんでいる。
もう6時だ。
( ^ω^)「ジョルジュ……僕は……」
ブーンは難しい表情の後、テレビをつけた。観てはないが朝のニュースを流しておく。
ふいにソファから立ち上がり、衣服を脱ぎシャワーを浴びに風呂へ向かう。
早朝のシャワーは久しぶりだった
574:
一方でドクオ宅
('A`)「うん…うん……まあ、今日も行ってみるか?」
ドクオは黒い携帯電話を片手に持ち、通話中だった。相手はショボン。
時間が時間なので二人共声に覇気がなく、欠伸まじりの眠そうな声で話した。
(´・ω・`)『うん とりあえず誘うだけ誘ってみて、ね』
('A`)「そっか。じゃあ今日は遅れないように準備すっから、俺の家来てくれ。」
ピッ
ドクオは電話を切ると大きく伸びをした。散らかった部屋に朝日が注ぎこむ。
('A`)「しかし…ねみぃな……」
愚痴りながらもドクオは着ていたTシャツを脱ぎ、洗面所へ向かった。
575:
( ^ω^)「ふー サッパリしたお!」
タオルで濡れた頭をぐしゃぐしゃと拭き、独り言のように言う。
静かなリビングもテレビの音声のおかげで寂しくはない。ブーンはパンツ一丁で自室へと向かう。
( ^ω^)「…何だか久々に見るお」
真っ白なシャツ、紺色の長ズボン。
久しく見てなかったそのシャツに、ブーンは袖を通した
576:
ピンポーン
家に響き渡るインターホンの音を聞くと、誰が鳴らしたかも確認せずにドクオは玄関の扉を開いた。
('A`)「よっす」
(´・ω・`)「やあ 今日は早いじゃないか」
('A`)「あー 何か深夜に目が覚めてな。」
昼夜逆転生活。
ドクオはまさにそれだった。若干不眠症気味なのもある。
二人は少し話をしながら、学校に、ブーンの家に向かった。
('A`)「ん?」
577:
ξ゚?゚)ξ「あら、今日はずいぶん早いのね」
ドクオ達の前に見えたのはツンだ。相変わらず朝は登校が早い。
('A`)「まあ たまにはな」
あの日も俺が早く起きてりゃな、と自虐が浮かぶが口には出さず。
ツンが二人を気にする事なく歩き出したので、二人も早足で追いつく。
(´・ω・`)「! そうだ、ツンもブーン迎えに行かない?」
578:
ξ゚?゚)ξ「…別にいいけど」
どうせ学校の方向だしね、と付け加える。相変わらずそっけないが二人は顔を見合わせ笑った。
なんだかんだで、彼女が一番ブーンを心配しているのだから。
('A`)「着いたぞ」
(´・ω・`)「さすがにまだ家にいるだろうね」
そう言ってショボンがインターホンの間抜けな音を鳴らす。
数秒たっても反応は、ない。まだ寝てるのだろうか。
もう一度、ショボンがインターホンを鳴らした。
ξ゚?゚)ξ「…寝てるんじゃないの?」
(´・ω・`)「……やっぱそうかな」
('A`)「…行こうぜ」
微妙な沈黙を連れて三人はブーンの家から離れた。
時刻はまだ朝の7時半を回ったところだ。周囲に登校してる生徒は見当たらない。
三人は静かな朝の道を歩く。
579:
わっふるわっふる
580:
校門に近づく。
足下に散る桜の花。
校門にはやはり誰もいなかった。
('A`)「おっ?もしかすると俺ら一番乗りじゃね?」
ξ゚?゚)ξ「ほんっと静かね〜…何か不思議」
('A`)「俺いちばーん!」
ドクオは自分の教室へと駆け出した。
ξ゚?゚)ξ「全く、子供ねえ」
(´・ω・`)「いや、一番は僕が頂く!」
ショボンもドクオについて駆け出す。
ξ゚?゚)ξ「…………」
取り残されたツンは朝から元気ね、と呆れた顔で呟いた。
そうしてツンも自分のクラスへと駆け出した。
583:
ガラッ!
('∀`)「へへ〜 人生初の学校一番乗り…」
白く古くなった扉を勢いよく開けてドクオは気持ち良さそうに言った。
しかし
('A`)「…じゃなかっ…た」
(´・ω・`)「ハア…ハア…ドクオ早いよ…」
後ろから息をあらげてショボンが追いついた。
と、同時に彼もまたドクオと同じくそこで凍りついた。
早朝の教室には、先客がいた。
(;^ω^)「…おはようだお」
584:
(;´・ω・`)「ブーン!!!来てたの!!?」
('A`)「人生初の一番乗りが…」
若干突っ込みどころのズレたドクオはさておき、ショボンは驚くとともに喜んだ。
ブーンはまるでいつもと何の変化もないように、机に鞄を降ろしている。一瞬、驚いてる自分がおかしいのかと戸惑った。
( ^ω^)「…時間割り…分からなかったから適当に持ってきちゃったおw」
ブーンはそう言って少し笑った。
静かすぎる教室に三人の微かな笑顔。
585:
('A`)「まあまあ、こうして学校に来れたんだから時間割りなんて何でもいいじゃん。俺も適当に入れてるし」
(´・ω・`)「いや君は揃えてこいよ…」
ガラッ
ξ゚?゚)ξ「ちょっとドクオー!この前貸した国語のきょうかしぁwgjひ.jgc???」
隣の教室からツンが来る。と同時にブーンを見て少し壊れる。
動揺のあまり舌を噛むツンを見て三人は再び笑顔を見せた。
そして、ドクオがだらだらと説明をはじめた。
586:
説明を聞いたツンはとにかく笑みを隠せない様子でブーンを見ていた。
ふーん、と無理にそっけない態度をとった後、彼女は去り際に笑って言った。
ξ゚ー゚)ξ「また後でね、ブーン!」
ブーンは小さく手を振り、それに応える。
仲間がいる。
仲間がいる。
ただ心で呟き、ブーンは笑った。
( ^ω^)「ジョルジュも……きっと笑ってくれてるお」
('A`)「…ああ」
カン、カン、カン、カン・・・・
ふいに廊下から誰かの足音が聞こえた。そういえばもう、皆が登校してくる時間だ。
ブーンは足音に若干緊張しながら改めて席についた。
587:
「あ、久しぶりじゃん」
「あ、あの人来たんだ」
教室に人が増えて騒がしくなった頃、そんな声が教室からちらほら聞こえる。
ブーンはいまだ緊張して固くなっていたが、教室の生徒達はそれほど気にも止めてなかった。
もともとブーンは嫌われてはなかったのでそれもそうだ。たまに声をかけられると少し嬉しくなった。
授業が始まると先生も一瞬気づいたようにブーンを見るのだが、淡々と授業をはじめる。
あまり言葉をかけると逆に気まずいと思ったのだろう。ブーンは少しホッとした。
怯えることなんて、何一つなかったのだ。
――時間は過ぎ、昼休み。
588:
あれ?
俺ってこんなに涙腺緩かったっけ?
591:
>>588
奇遇だな。
俺も全く同じ事を思っていた所だ。
592:
ゴオッ
風が強く、しかし柔らかく吹いた。
ツンの綺麗な髪がふわっと流れるようになびいている。
空は吸い込まれそうなくらい青くて、果てがない。
聞こえるのは風の音と、ドクオが食べおわり放り投げたパンの袋の、カサカサという音。
ξ#゚?゚)ξ「ちょっと!投げないでちゃんと捨てなさいよね!」
('A`)「動くのマンドクセ」
ツンの注意も空しくパンの袋は風に飛ばされて校舎の一番下まで落ちてしまった。
僕らは今、屋上にいた
594:
朝にコンビニで買った弁当をたいらげると、ブーンは鉄の柵に腕を乗せて空と、街の景色を見た。
それに続くようにドクオが、そしてショボン、ツンも振り返り、全員が街に目を向けた。
( ^ω^)「綺麗だお」
暫く沈黙が続いたが苦にならない。
時間がたつのも忘れて街を見ていた。優しい風に吹かれて、きっと、五人で。
ξ゚?゚)ξ「…私達…ずっと一緒だよね」
唐突に彼女が発した言葉は、一年たったら嘘になってるかもしれない。
それでも僕は、僕らは頷いてしまうのだ。どうしようもなく、今が愛しい。
595:
キーンコーンカーンコーン・・・・・・
鐘が鳴る。
昼休みの終わりを告げる鐘が鳴っても僕らは動かなかった。
優しい風に吹かれて、きっと、五人で、同じ空を見てる。
風が吹いて桜が舞う。
散ったピンクと吸い込まれるような青の中に、あの頃の僕らが確かに見えた。
〜fin〜
596:
かなり強引かも知れんが終わりです。
読んでくれた人や保守人ありがとう。保守人がいなかったら完全に最初らへんでスレ落ちてたと思う(^ω^;)
なんていうかありがとう
597:
ここまで保守したかいがあるおwwwwwwまたよろしくお
600:

(つд`)",∴。
602:
大好きです。今度はうそじゃないっす。
608:
乙です
目から汗が…
612:
なまらおもしろかったよ!!!
作者乙!!!
615:
読んでくれたみんな最後までありがとう
また会おうと言いたい 本当にありがとう
619:
>>1
素晴らしかったよ(;´д⊂)
652:
溜めて一気に読んだ。
>>1最高!!
653:
>>1乙
その才能をVIPに留めておくのはおしい
622:
ブーン系小説読んでて泣いたの初めて(´;ω;`)
63

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