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彡(゚)(゚)あれ?ワイは確かにマリアナ沖で零戦と共に墜とされたはずやで・・・・・?


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彡(゚)(゚)(おかしいでホンマ・・・・ワイはマリアナを守るための決戦に・・・
零戦52型に未熟な搭乗員のまま乗って出撃して・・・・
途中グラマンの大群に待ち伏せされてなんもできずに機体ごと火だるまになったはずや・・・死んだはずなんや・・・・)
彡(゚)(゚)(なのに今、空母瑞鶴の看板の上で、並んで出撃前の訓示を受けとる・・・・)
彡(゚)(゚)(あれが夢だったっていうんか・・・・・)
管理人です!
先日「彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?」というスレをご紹介しましたが、その時のスレ主の話が他にもあったのでまとめてみました。
今回のスレの他にもいくつかあるみたいなので、順次まとめていきたいと思います。
■前回:彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
http://world-fusigi.net/archives/8703789.html
彡(゚)(゚)あれ?ワイは確かにマリアナ沖で零戦と共に墜とされたはずやで・・・・・?
http://world-fusigi.net/archives/8718238.html
引用元: ・彡(゚)(゚)あれ?ワイは確かにマリアナ沖で零戦と共に墜とされたはずやで・・・・・?
2:
「貴様あ!南慈英少尉か!何をまどろんだ顔をしとるかぁ!!精神がたるんどる!!
この決戦をなんと心得るかぁ!!歯を食いしばれっ!!」
バキッ!!
彡(゚)(゚)「は、はい!!ありがとうございます!!飛行長殿!!」
彡(゚)(゚)(い、いてえ・・・この感覚も覚えがあるで・・・・)
「よいか!皇国の興廃は懸りてこの一戦にある!貴様らの大半は
未熟な学徒兵!実戦はおろかロクに着艦もできんジャクどもだ!
だが鬼畜米軍は貴様らの上達を待ってはくれん!体当たりしてでも
敵機を落とせ!!敵艦を沈めろ!以上!かかれ!!」
17:
南慈英って何かとおもったらナン・ジェイか
3:
彡(゚)(゚)(出撃の号令や・・・・と、とりあえずワイの零戦に乗らな・・・・ん?誰かがワイの肩を・・・・)
彡(゚)(゚)「あ・・・村田飛曹長!?さっきはお見苦しいとこを見せてしまいすみません」
「そんな、敬語は使わないでください南慈英少尉。自分のほうが階級が下ですから。
今日空戦になったら、自分の機から離れんようにしてください。できる限りは護ります。」
彡(゚)(゚)「あ・・・ありがとう」
彡(゚)(゚)(う・・・この会話も覚えがあるで・・・でも、実際は回避機動もロクにできんまま、
ワイはあっさり被弾して墜ちてまうんや・・・)
4:
「コンターック!!」
「まわせーまわせー!!第一次攻撃隊発艦!!」
彡(゚)(゚)(と、とにかく出撃や・・・・“今度”はまともに戦えるやろか・・・・)
5:
―数時間経過 マリアナ周辺海域
彡(゚)(゚)(こうしてみると壮観やな・・・・150機以上の攻撃隊は・・・これに第二次攻撃隊も加われば・・・・)
彡(゚)(゚)(でも、米軍どもはもっと大群の戦闘機で待ち伏せてるんや・・・・)
彡(゚)(゚)(そうや!“アレ”が夢でなければ・・・・あと3分で上からかぶられる・・・・)
彡(゚)(゚)(もし、同じ時同じように襲撃が来るなら・・・・・)
6:
支援
面白そう
7:
彡(゚)(゚)(その瞬間に・・・・・3、2、1、今や!)
ズダダダダダダダダ!!!
グイイイイイイイイイン!
彡(゚)(゚)(ヒエ???ッ。間一髪かわしたやで???。
訓練でもでけへんかったような急旋回や・・・・ちょっとケツからホカホカしたもんが出たけど気にしないやでー)
8:
なんで少尉や曹長が突撃してるん?
13:
>>8
飛行機のパイロットはそういう階級持ちでないとなれんかった筈やで
10:
彡(゚)(゚)(ま、周りは・・・・アカン・・・バカスカ落とされとるやんけ・・・・・
岩瀬中隊長も、二番機の浅尾飛曹長も多分・・・・・)
彡(゚)(゚)(と、とにかく落ち着くやで・・・後方を全力で見張り、直線飛行は極力せず・・・・
・・・・ってアカン!グラマンが後ろに・・・・食われるー)
12:
ドドドドドドッ
彡(゚)(゚)(ヒエッ・・・・ん?グラマンのほうが墜ちてく・・・・味方が助けてくれた!?あれは・・・・あの機体番号・・・・村田飛曹長!?)
村田機、こちらについて来いと促すように翼を振る。
彡(゚)(゚)(さすがラバウルで鳴らしたベテランさんですわ!涙がで、でますよ。)
彡(゚)(゚)(よっしゃ、離れずついてくでー)
18:
次の瞬間、上空前方から黒い影が高で数個、迫る。
オレンジ色の火箭に貫かれ、一瞬にして火だるまとなる村田機。
彡(゚)(゚)(ああああああああああ!!そんな、あの人が一瞬でやられ・・・・・ヴォエッ!?)
彡(゚)(゚)(なんやこの赤いうねうねした管は・・・なんでワイの腹からでとんねん・・・・・・
あれ・・・・目の前が暗く・・・・・)
チュドーン!!
22:
!?
「貴様あ!南慈英少尉か!何をまどろんだ顔をしとるかぁ!!精神がたるんどる!!
この決戦をなんと心得るかぁ!!歯を食いしばれっ!!」
バキッ!!
彡(゚)(゚)(ま、またや・・・・・夢なんかやないんや・・・・)
23:
「なんだあ?貴様その腑抜けた面は・・・・まだ殴られたりんのか!?」
バキッ!!
(今度も多分、死んでも死ねずに同じ日の同じ戦闘を繰り返すんや・・・・そんなら・・・)
24:
「も、申し訳御座いません飛行長殿!!実戦はおろか着艦もロクにできない
未熟なジャクではありますが、体当たりしてでも敵機を墜とし、爆撃隊雷撃隊を護ります!!」
「お、おう・・・・。わかっとるならばよい!総員出撃だ!!かかれ!!」
ここで肩を叩かれる・・・・
「気合が入っておられますな」
25:
F6Fと零戦
なお、エンジン馬力はF6Fが零戦の倍の模様
26:
彡(゚)(゚)「む、村田・・・・飛曹長・・・・。さっきはお見苦しいとこを見せてしまいすみません」
「そんな、敬語は使わないでください南慈英少尉。自分のほうが階級が下ですから・・・
だいぶ気負っておられるようですが、今日空戦になったら、自分の機から離れんようにしてください。できる限りは護ります。」
彡(゚)(゚)「あ、ありがとう・・・・すまんな。・・・・あ!それと!」
27:
「はい?なんでしょう?」
彡(゚)(゚)「今日の空戦!!0932になったら、上空からの襲撃に気を付けよう!!
あと、最初の敵を撃墜した直後にさらにグラマンにかぶられるから特に注意!!
敵さんは上が予想してる以上の数おるかもしれん」
「?・・・・いやに具体的ですな。まあ敵艦隊上空にはそのくらいの時刻に着くでしょうから、
もちろん警戒はしますぜ。了解です。」
彡(゚)(゚)「あと・・・・いや、なんでもない。武運を祈る!!」
28:
零戦は降下時に空中分解する恐れがあったのがなぁ…
海軍の無能要求のせいでかなり酷い目にあった不運な機体や
33:
>>28
戦闘機じゃないが一式陸攻もな
三菱の方から4発化、防弾提案もあったのに
29:
彡(゚)(゚)(いま言えるのはここまでや・・・・せめて村田飛曹長には
最低限のことを知っておいてもらわな・・・・ワイが生き抜けない・・・・・)
彡(゚)(゚)(上官、飛行長やさらにその上に言ったって基地外扱いされるだけや・・・・
待ち伏せされてジャクもベテランも落されまくるやなんて・・・・第一時間もない)
31:
彡(゚)(゚)(とにかく出撃や!)
そして9時32分!
ズダダダダダダダダ!!!
彡(゚)(゚)(回避!ヒエーーーーッ。ああ^?ケツんとこがホカホカするんじゃ^?)
34:
彡(゚)(゚)(来た!後ろに一機食いついてきたで。それを・・・・)
ドドドドドドッ
彡(゚)(゚)(よっしゃ、村田救済きたで!!)
隣に並んだ村田機に、全力で手信号を送る
彡(゚)(゚)(上空!!13時の方向!!)
  
  (!!!)
彡(゚)(゚)(よっしゃ気づいてくれたで!!
・・・・ってすごい機動や!!あれについて行かなきゃ!!)
35:
彡(゚)(゚)(どんだけ宙返り繰り返すねん・・・・ぐううう・・・・
ベテランは毎回こんなGに耐えとんのか・・・・きっつー!)
彡(゚)(゚)(ついていかんと・・・・ついていかんと・・・・ぐおおおおお
・・・・・ん?照準器の中にグラマンが映って・・・・・)
37:
ズドドドドドド・・・・・バァン!
彡(゚)(゚)(よっしゃ!!村田機につられて撃っただけやが撃墜や!!
ざまあみさらせ!!協同撃墜ってやつやな!!訓練用の吹き流しにもロクに当らんかったワイが奇跡・・・・)
39:
ズダダダダダダダダ・・・・・・バリングチャ!
彡(゚)(゚)(アカン、後方見張りを怠った・・・・・なんやこの白いドロドロ・・・・ああ、ワイの脳味噌か・・・・)
40:
再び意識が遠のきそして・・・・・
空母、瑞鶴甲板上
「貴様あ何を・・・・(中略)出撃だ!!かかれ!!」
彡(゚)(゚)(ホンマに何度でも生き返るんやな・・・・だったらやったるで、
何度死んでも徹底して戦い抜いて・・・この海戦を勝ち残るまでとことん繰り返したるで!!)
42:
彡(゚)(゚)(もちろん村田飛曹長には、「前回」の情報は最大限伝える。
それもほかの搭乗員にも聞こえる大声でや!エンジンの轟音の中でも、耳に残るやつはおるやろう。
寝言と思われまともに取り合うやつはおらん。でもそれでも奇襲された時の反応が違ってくるはずや!)
43:
数時間後
彡(゚)(゚)(よっしゃ!協同撃墜や!・・・・そこでグラマンを・・・ヒエーッ!回避ィィィ!ああ^?ケツがぬくい^~)
彡(゚)(゚)(アカン村田機とはぐれた!しゃーない一人で戦うで!訓練では講釈だけ受けて実践できてへんような機動も全部試すで!)
44:
彡(゚)(゚)(しかし向こうのが馬力もスピードも火力も段違いなんだよなぁ・・・・
くうーヤバイヤバイ)
彡(゚)(゚)(言ってる間に翼の燃料タンクに引火しとるやん!)
ボオン!!
45:
なおマリアナ沖を切り抜けてもさらなる地獄が待っている模様
47:
5回目
彡(゚)(゚)「あああああああああああああああああああああ!(20mmズドー)」
彡(゚)(゚) (捉えた!墜ちろ!墜ちたな・・・・・やったぜ・・・・・ひぎっ!!)
バアン!!
48:
6回目
「貴様(ry
彡(゚)(゚)(クッソ・・・・もう一度や!!敵機に食いついた時こそ後方注意せなアカン・・・)
彡(゚)(゚)(ほげっ!!まさか味方にぶつかるとは!)
彡(゚)(゚)(アカン!!急激な挙動で翼がもげた!!)
彡(゚)(゚)(ぎええ三機がかりでやられた!!)
彡(゚)(゚)(あかん燃料が漏れとるウー!)
50:
・・・・334回目・・・・
51:
>>50
ファッ!?
52:
彡(゚)(゚)(やったで・・・・ついに生き残った・・・・。しかも敵機3機撃墜や!運よく村田機と落ち合ったし、これで艦隊まで戻れる・・・)
彡(゚)(゚)(にしても味方ほとんどやられとるやんけ・・・・)
彡(゚)(゚)(攻撃隊のほうは・・・敵艦隊をやれたんやろか・・・・)
53:
彡(゚)(゚)(味方の空母!瑞鶴や!帰ってきた!ワイの番か降りるで・・・・
ん?降りる?・・・・着艦!?)
54:
あっ(察し)
56:
彡(゚)(゚)(アカン!わい訓練で一回しか成功してへんやん!!でもやるしかないで・・・・ふおおおおお!)
彡(゚)(゚)(マーカーよく見て、フラップ下げて・・・力抜けよ・・・)
57:
彡(゚)(゚)(ええ感じ・・・ええ感じや・・・・よーそろー、よーそろー・・・・あれ!?)
ゴシュカアアァァン!!バアンガギィイイイイ・・・・・!!
59:
だめみたいですね
60:
(アカン)
61:
彡(゚)(゚)(・・・・・・・・・・・・)
彡(゚)(゚)(ん?)
「貴様ァ!!」
62:
彡(゚)(゚)(また出撃前に戻って
・・・・ちゃう!?まだ操縦席の中や!!零戦は・・・・・壊れちまってるけど・・・・
ワイは生きとる!!あの“繰り返し”の蓄積があったとはいえ奇跡や!!)
63:
(それも怪我もなく・・・ワイは持ってるで!)
彡(゚)(゚)「ひ・・・飛行長殿・・・」
「貴様南慈英!!なぜ艦隊の方に帰ってきた!
新米パイロットはテニアンの地上基地の方に降りる手はずだったろうが!!
まともに着艦もできんくせに!!貴重な零戦を壊しおって!!
貴様の命よりよっぽど戦闘機の方が価値があるんだ!!(よくぞ生きて還ってきたなァ!
初めての実戦なのに撃墜もしたそうじゃないか!よくやった!!)」
64:
>>63
ゥー!
65:
>>63
ゥー!
66:
>>63
逆ゥー?
68:
>>63
この飛行長殿は軍人の鑑ですわ
67:
彡(゚)(゚)(想像以上に・・・・攻撃隊が食われとる。2割も残ってないんとちゃうか・・・・)
彡(゚)(゚)(戦果がそれに見合う分挙がった様子もない・・・・ワイと同じ新米搭乗員が
地上基地の方に沢山生還してるとも思えん・・・あれ?)
71:
彡(゚)(゚)「村田飛曹長!わが軍の空母の数が足りないんじゃないか?」
「ああ・・・実は、さっき聞いたんですが・・・・」
彡(゚)(゚)「そんな・・・・翔鶴と、新鋭空母大豊まで敵潜水艦にやられて・・・・」
74:
空母「大鳳」でした。すまんな汗
75:
翌日・・・・
「敵、戦爆連合百機以上接近中!!」
「ただちに戦闘機隊は全機発進!!せめて残った母艦は護れ!!」
76:
彡(゚)(゚)(数えきれないほど死んで生き返ってまた死んで・・・・戦って戦って・・・・叩き上げられて・・・・)
ズドドドド・・・・・
彡(゚)(゚)(ワイはいつの間にか名だたる撃墜王達に匹敵する熟練パイロットに進化しちまったらしい)
グイイイン・・・・ズドドドド・・・・・・
78:
彡(゚)(゚)(2機目撃墜!次や!)
(すげえな、南慈英少尉、どうやったんだ?・・・ほんとに初めてなんですかねぇ・・・・・
この、男村田も負けてられん!)
79:
まだ沢村も景浦も石丸も戦死していない時期だから日本野球の歴史を変えられる可能性が…?
80:
彡(゚)(゚)(何百回もグラマンF6Fと戦いまくって・・・・骨身に沁みたで。)
彡(゚)(゚)(あんなえぐい戦闘機を大量に作れるアメリカって国には到底かなわん。
一緒や!撃っても!
・・・・日本は負ける)
81:
>>80
本当に有能な人物は全員この考えやね
82:
彡(゚)(゚)(だが、このワイは負けんで最後まで!戦って戦って戦い抜くやでー!!)
その後・・・・・
彡(゚)(゚)(マリアナの決戦に日本は大敗。サイパンはアメ公の手に落ちた・・・
やつらのB29という超重爆撃機が、これで日本を自由に空襲できるようになる・・・大阪の家族は大丈夫やろか・・・)
83:
やべぇよやべぇよ...
84:
すんません、今夜はここまでにするやで。
明晩続きをアップします!
ワイの予想以上に温かい声援と支援サンキューやで!励みになります。
87:
>>84
楽しみにしてるやで
85:

これは名作の予感
86:
乙やで
面白いから頑張ってくれやでー
91:
乙やで
空戦をやれるかどうかすら怪しい新人達に何故アウトレンジ戦法という
熟練者にしか出来ない無茶をやらせたのか
94:
>>91
無茶は海軍のお得意やからしゃーない
乙やで?
96: お待たせです。再開するやで 2015/03/12(木)20:31:49 ID:JmY
彡(゚)(゚)(マリアナ開戦後、ワイは中尉に進級し、瑞鶴とともにレイテ沖海戦に出撃した)
彡(゚)(゚)(ワイは囮となった空母艦隊を護って、敵機を5機墜とした・・・せやけどそんなんで
戦闘全体が変わるわけでもない。瑞鶴は沈み、連合艦隊全体が壊滅した・・・・)
98:
彡(゚)(゚)(その後、内地に戻ったワイは、新型戦闘機紫電改を擁する第343航空隊に配属され、
本土防空の任務についた・・・・あの時の“繰り返し”のおかげで、このヘタレのワイが選りすぐりの
精鋭部隊の一員や!仮にお国が負けても、ワイは撃墜王として英雄になれるんや!!)
99:
昭和20年4月 鹿屋基地
彡(゚)(゚)(とうとう沖縄に敵が迫ってきたで・・・・)
彡(゚)(゚)(艦載機やB29の迎撃任務もあるが・・・・)
彡(゚)(゚)(今後は、特攻隊の直掩任務が増えそうやな・・・・)
彡(゚)(゚)「(爆弾積んで体当たりとかようやらんわ。可哀そうに。
せやけど本来はワイもあの一員に加えられとった筈やったんよな・・・・これまた“繰り返し”様様やで)
101:
「あのう、南慈英中尉殿!」
 誰や?
105:
(´・ω・`)「久しぶり!やきうのお兄ちゃん!」
彡(゚)(゚)「・・・・お前!ここにきてたのか!・・・・
え?その飛行服・・・・まさか・・・」
106:
<(´・ω・`)ビシ「本日、第5猛虎隊として特攻出撃致します!
中尉殿に護衛して頂けるのでしたら安心して敵艦に突っ込めます!」
彡(゚)(゚)「・・・・・・・・・・!」
107:
うわぁ
109:
かなしいなあ
108:
(´・ω・`)「最期にお願いがあるのですが!」
彡(゚)(゚)「け、敬語はいらんて。な、なんや?言うてみ?」
(´・ω・`)「キャッチボールしようよ。むかしみたいに。」
111:
彡(゚)(゚)「ナイスボールや!」
(´・ω・`)「やきうのお兄ちゃんも!」
「第五猛虎隊出撃準備!待機所前に整列せよ!」
112:
(´・ω・`)「これで思い残すことはないよ!ありがとうお兄ちゃん!」
彡(゚)(゚)「・・・・・・・・」
113:
彡(゚)(゚)(なにが精鋭や、何が英雄や・・・・ワイは国はおろか、あいつの運命を
変えてやることもでけへん・・・・・野球を存分にさせてやることも・・・無能無能そして無能や・・・・・・)
彡(゚)(゚)(できるのは・・・せめてあいつが敵艦に突っ込むことを邪魔させんよう
護衛してやることだけや・・・・)
「護衛の剣部隊も出撃準備だ!配置につけ!」
114:
数時間後、沖縄周辺海域
「南慈英!戻れ!それ以上特攻隊についていくと紫電改では帰りの燃料が足りなくなるぞ!」
「中尉殿!」
彡(゚)(゚)「・・・・・・・・・・・・・・」
115:
グイィン!!ズドドドドドド!!
彡(゚)(゚)「この野郎!やらせはせん、やらせはせんでー!米兵どもにあいつの最後の花道の邪魔はさせん」
116:
(´・ω・`)「ありがとうお兄ちゃん・・・最後にキャッチボール出来てよかったよ。
ほな、また・・・・」
彡(゚)(゚)「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
117:
>1945年5月11日の菊水六号作戦発動に伴い、石丸進一は神風特別攻撃隊「第五筑波隊」隊員として爆装零戦に搭乗、沖縄方面の米機動部隊を目指して出撃し、未帰還となった。
>石丸は出撃前に同僚の本田耕一とキャッチボールを行っていた。この際に当時海軍報道班員として鹿屋基地に滞在していた作家の山岡荘八がキャッチボールに立ち会っており、10球投げ終わったところで石丸は山岡に向かって
>「これで思い残すことはない。報道班員、さようなら!!」と笑顔で叫んでグラブを放り投げ、飛行場へ去って行ったという。
おお、もう…
石丸進一石丸 進一(いしまる しんいち、1922年7月24日 - 1945年5月11日)は、プロ野球選手(投手・内野手)、大日本帝国海軍軍人。
神風特別攻撃隊隊員として戦死した唯一のプロ野球選手である。兄は、同じくプロ野球選手として活躍した石丸藤吉。
https://ja.wikipedia.org/wiki/石丸進一
119:
>>117
あああああああ…
118:
彡(゚)(゚)(その後、ワイは燃料切れで不時着水したところを奇跡的に友軍の飛行艇に拾われ、
再び戦線に戻った・・・・)
120:
8月5日 長崎大村基地
彡(゚)(゚)「名だたるエースパイロットの面々が、大半戦死してしまった。鴛淵、林、菅野の各隊長も、
武藤も杉田も村田も・・・・この精鋭343空も、飛べる紫電改は10数機くらいや・・・」
彡(゚)(゚)「米軍も近く九州に上陸してくる。いよいよ九回裏ツーアウトやな」
彡(゚)(゚)「だがワイは・・・・とにかく飛べる限りは戦い続けるで・・・・あいつの為にも」
121:
「南慈英中尉!」
彡(゚)(゚)「はい!源田司令!!」
「すまんが明朝、瀬戸内海方面の哨戒に飛んでくれんか?」
彡(゚)(゚)「はっ!了解致しました!」
122:
ところで、貴様は実家に帰省せんでいいのか?当分戦力温存の為、部隊の出撃は最低限になる。
交代で皆に休暇をやろうと思っておるのだが」
彡(゚)(゚)「ご配慮ありがとうございます!改めてこちらから申請させていただきます!」
「確か、ご両親は大阪だったな?」
彡(゚)(゚)「はい。しかし先日の空襲で焼け出されて、今は広島の親戚のところに身を寄せています」
「そうか・・・・」
123:
広島はアカン・・・
124:
どうあがいても絶望や...
125:
悲しい世界一直線やな
126:
8月6日 朝8時 広島県呉市近郊上空
(どうも敵B29が少数でこの辺を徘徊しとるようやな…大規模空襲の前触れか?)
(さっき一旦空襲警報が取り消されたとはいえ油断でけへんで)
(もう少し高度を上げ・・・・・・)
131:
8時15分
彡(゚)(゚)(ほげッ!?暴風!?衝撃波!?機体が持ってかれる!ぐおおおおおおおおお)
彡(゚)(゚)(な、なんとか立て直したで・・・・・ん?)
彡(゚)(゚)(な、なんやあの巨大な雲は!?爆発・・・・広島市の方角やないか!!市街全体が・・・・)
彡(゚)(゚)「おとん、おかん!!うわああああああああああああああああああああああ!!」
132:
あああああああああっっっ
133:
そして8月15日・・・・・・
ラジオ「耐えがたきを耐え・・・忍びがたきを・・・・」
彡(゚)(゚)(ワイは・・・なんも護れんかった・・・・幼馴染も、親兄弟も、故郷も・・・・・みんな亡くしてしまった・・・・
あんな“繰り返し”をさせられて、なまじ生き残ってこんな思いをするくらいなら・・・・
いっそあのマリアナの海の藻屑になったままの方がましやった・・・・・)
140:
月日は流れ・・・・
昭和40年 甲子園球場 プロ野球 阪神対巨人戦
内野席スタンド通用口付近
彡(゚)(゚)「あいつも見たかったやろな。日本は素晴らしい復興を遂げて、
こうして野球を皆でふんだんに楽しめる平和な国になったんやで」
142:
彡(゚)(゚)「あの敗戦から20年。ワイは虚無感を抱えながら、それでもなんとか生きてきた。
源田司令の誘いで、航空自衛隊に数年勤めたりもした。」
彡(゚)(゚)「唯一の支えになっていたのは、たった一つの想いや」
143:
彡(゚)(゚)「この生暖かい平和な世界に甘えて残りの人生、楽しんで過ごそうかとも思たがな・・・・・
あの戦争のことを調べるうちに、どうしても諦めきれなくなったんや」
144:
彡(゚)(゚)「やはり、試したいと思うんや、お前が死なんでもええ世界。
原爆でワイの家族が焼き尽くされんでもええ世界。お互い好きな野球を精一杯楽しめる世界の可能性を・・・・」
手には、古びた軍用拳銃。球場のトイレの個室へ潜り込む。
145:
ファッ!?
146:
彡(゚)(゚)(得られるだけの、あの戦争の知識は得たで。空自でさらに空戦の腕も磨いた!)
彡(゚)(゚)(もう一度!あの日の瑞鶴の甲板上からやり直す!)
カチャッ・・・ターン!
147:
これは男やきう民
148:
「貴様あ!南慈英少尉か!何をまどろんだ顔をしとるかぁ!!精神がたるんどる!!
この決戦をなんと心得るかぁ!!歯を食いしばれっ!!」
149:
ああ…また始まるんやな…
150:
ひょいっ
「・・・・・きさまっ!よけるとは何事か!」
彡(゚)(゚)「飛行長殿!12歳のころ、遊んでいて近所の肥溜めに落ちたことがありますよね!?」
「!!な、なぜそれを・・・・・・」
151:
彡(゚)(゚)「戦後に、あなたご自身から酒の席で伺いました。笑い話として。」
「戦・・・・後?・・・貴様何を言っておる、頭湧いてるのか?」
152:
なるほど、こういうやり方か
153:
彡(゚)(゚)「岩瀬中隊長殿!許嫁のほかに、祇園になじみのSがいますよね?」
「ど、どうやって調べた・・・・・!?」
154:
彡(゚)(゚)「あと、村田飛曹長が14歳の時に同級生の女の子と学校の裏山でポスった(ヤッた)こととか。
本来、この海戦の後、呑み会で聞くことですが」
「!?(誰にも話してないのに・・・)」
156:
彡(゚)(゚)「鳥谷少尉、左尻のポケットに・・・・」
彡(゚)(゚)「浅尾飛曹長の同級生って・・・・」
「待て・・・・ちょっと待て!!さっきから何なんだ貴様!!霊感があると自慢したいのか!?
出撃前の大事な時間に皆を惑わしおって!歯を食いしばれ!!」
157:
歴史が変わる・・・のか・・・?
158:
ひょいっ
「ぐ・・・・・・・」
彡(゚)(゚)「最後まで聞いてください。これからわが艦隊の、いや、日本の命運にかかわることを話します」
(なんて目だ・・・死線をいくつもくぐった戦士の殺気・・・ジャクの目じゃねえ・・・・)
160:
彡(゚)(゚)「みんなも聞いてくれ!雷撃隊、艦爆隊も・・・俺たちの出撃の時間自体は動かせないから手短に話すで!
せめて瑞鶴の搭乗員の皆さんには聞いといて欲しいやで!奴らは待ち伏せしとる!このままではみんな犬死だ!それを防ぐには・・・・・」
161:
彡(゚)(゚)「・・・それとは別に飛行長殿にお願いがあります。・・・・・上層部の方々に・・・
このノートにある情報をお伝え願えますか」
「な・・・・に・・?」
彡(゚)(゚)「みんな武運を祈るやでー!」
第一次攻撃隊、発艦!!
163:
しえん
165:
S40年に自殺の時点で遺影オチかとおもっとったからどうなるんか見当もつかん。
166:
>>165
ワイも正直これやと思ってた
167:
「・・・・で、この危急時にわざわざ連絡機に乗って、ここ大鳳の司令部に来たと・・・
瑞鶴飛行長ともあろう貴下が、そんな誇大妄想を真に受けてわざわざ吹きに来たのか!」
「申し訳ありません古村参謀長。しかし戯言と片づけるにはあまりにも緻密で重大で・
・・・貝塚艦長とも話しましたが、我らの手に余る事案と判断し、小沢長官と参謀長のご判断を仰ぐべく御報告に上がりました。」
168:
がんばるんやで
172:
「そんな、一介の搭乗員の、未来を見てきたなどというたわごとを・・・・・」
やり取りの横で、無言でノートに目を通していた、小沢冶三郎第一機動艦隊司令官
「・・・・参謀長、第二次攻撃隊の発進時刻を繰り上げようか」
173:
「!?長官!そんな精神異常者の書いたものを・・・・あるいは敵の謀略の可能性もありますぞ!」
「謀略で偽情報を掴ませるなら、もっとありふれた信じやすいことを言うであろうよ。
それに、このノートには、ここ1時間の、一介の搭乗員が知り得ない索敵状況、我々司令部の
指揮判断の経緯が克明に記されている。のみならず将官クラスでもなかなか触れられない機密事項さえも
・・・・そう、まるで後世に記録された戦史のようにね」
「そ・・・・んな」
174:
おお!ええやんええやん
175:
長官有能
176:
「ふふ、アウトレンジ戦法は絵に描いた餅に終わるか・・・・。なかなか痛いところをついているな。
この記述が全部正しいとしても、博打となる選択肢だが・・・・賭けよう!
可及的やかに残りの攻撃隊を発艦させ、わが機動部隊は敵機動部隊の予想位置に向け直進!」
「は、はっ!!」
177:
面白くなってきたな
198: お待たせです 2015/03/13(金)21:01:14 ID:xRC
彡(゚)(゚)(飛行長は、きちんとつたえてくれたやろか・・・・司令部がどう判断なさるか・・・)
彡(゚)(゚)(いまは信じるしかないで。まもなく9時32分・・・・)
199:
「日本海軍は、やはり航続距離の優位を生かして先手を打ってきたな・・・ムーア参謀長?」
?アメリカ第五艦隊旗艦インディアナポリス
「スプルーアンス閣下。ご心配なく!最新鋭のCICシステムは伊達ではないことを証明して見せます。
すでにF6F 400機を敵の侵入経路上空に配置完了しており・・・」
200:
「うむ。くれぐれも油断なく頼む。ヨーロッパでは友軍が一転攻勢の大反攻作戦に出ている。
われわれも、もたつくわけにはいかないからな。」
「心得ております。戦闘機隊、ヘリントン少佐に連絡!30秒後に会敵予定!」
203:
「いいアングルだな・・・・」
「隊長!ジャップは着艦もできねーターキーぞろいなんすよね!?」
「だが、一部にはプロもいる、油断するな一応マジでかかれ!編隊を崩さず、
ズームアンドダイブで教科書通り一撃離脱だ!全機!攻撃開始!」
「ラジャー!」
「GO!GO!GO!」
204:
彡(゚)(゚)(上空・・・・もう来るで奴ら。あと5秒!みんな頼むで!)
突っ込んで来たら・・・突っ込んで来たら・・・今や!
全機、スロットルあおれ!散開!!
205:
「!?なんだあいつら!(驚愕)」
ジャップども・・・ロクな機上レーダもないだろうに・・・こちらの襲撃を読んでいたかのように・・・・
「隊長!やつら一機一機ばらけていきます!これでは編隊空戦は・・・・」
それも、パニックに陥ってのものではない。こちらが急降下で襲い掛かるジャストのタイミングに
スロットルをふかし、あらかじめ明らかに決めていたとしか思えぬ形で、数十機が一気に散開したのだ。
作戦を知らない大鳳、翔鶴の攻撃隊も、それにつられ、ややもたつきつつも同様の散開行動に出る。
208:
どういうことなの・・・・・
「う、うろたえるな!ばらけたら各個撃破するまでだ!小隊、中隊単位で連携しつつ、
順番に狩っていけばいい!」
彡(゚)(゚)「それはどうかな?」
ズドドドドド・・・・ バァン!
「!?」
209:
日本側編隊中心部には、数少ないベテランパイロットの乗る零戦が配置されていた。
彡(゚)(゚)(あの尾翼のマーキング。まずはこいつやな)
「アーッ!中隊長機が食われた!」
「男・村田行くぜ!!」
「ぐおおお!?」
「まただ・・・小隊長クラスが二人やられた!ジャップめ!」
「なんてこったい。奴らは指揮官クラスを集中的に狙って来てやがる!母艦の誘導終了後は、
現場指揮官に指揮が一任される体制を逆手に取ったっていうのか・・・・」
210:
だが・・・・
「Fuck you!」
ズドオオオン!
やはり全体では質量ともに大きく劣る日本側。
ベテラン零戦隊の手の届かぬ空域では、最初の混乱から立ち直ったF6Fの群れに、日本側は一機また一機と撃墜されていく。
211:
「ふん・・・ビビるわぁ・・・。このまま殲滅するぞ」
そう一人ごちた、ヘリントン少佐の操縦席に、悲鳴にも似た無線音声が飛び込んできた。
「こちらピケットライン前衛駆逐艦部隊!新たな敵編隊だ!戦闘機を回してくれ!!」
「なんだと?CICからの指示伝達にはなかったぞ。いったいどこから・・・・」
212:
「海面スレスレの超低空からさ」
雷撃隊 牧田大尉率いる20機に満たない小部隊。
レーダーに映りづらい超低空飛行を成しうる数少ない熟練雷撃機、艦爆機搭乗員たちで
ある。
213:
「くそっ!輪形陣の中心には入れるな!空母を護れ!ボフォース斉射!!(迫真)」
「うおっ、聞きしにまさる砲火だ・・・・あー1機ヤラれたか・・・・
これじゃ奥の空母をやるのはきついな。」
「数は少ないが、最新鋭の電波信管付き砲弾もある!ここを通すな!」
「でも俺たちは、ハナっから・・・・よーそろーッ 投下!」
シュバババババババ・・・・ズガアン!!
お前たち前衛のレーダー警戒艦を狙ってんだよ!
魚雷が、一隻の駆逐艦の横腹に炸裂する
214:
別の一機は、ブリッジに爆弾を叩きつける。
その他の艦にも、グラマンの牙を逃れた少数の日本機が襲い掛かる。
大鳳、翔鶴攻撃隊の中からも、ベテランを中心にその流れに追従し駆逐艦を狙う機が続出した。
対空砲火を前に甚大な被害を出しつつも、それでも十数機が駆逐艦に有効打を浴びせる
215:
「レーダーピケット艦、3隻大破、2隻小破!なお被害拡大中!」
スプルーアンス「まずいですよ!参謀長!急いで輪形陣を再構築!(脂汗ジトー)」
「はっ!心得ております!」
(彼らは・・・輪形陣の中心で守られた空母群をいきなり狙うのでなく、
比較的与し易い外輪部のピケット駆逐艦をつぶしに来ている・・・・艦隊の早期警戒の目を半減させる気だ・・・)
216:
今まで場当たり的な、まとまりのない作戦行動しかとれてなかった日本海軍・・・・
いったい誰が描いた絵だ?
217:
有能パイロットを惜しげもなくつぎ込むクッソ豪勢な作戦
218:
彡(゚)(゚)ブリッ!
彡(゚)(゚)(アカン!ちょっと実がでてもうた・・・・)
彡(゚)(゚)(さっきので6機撃墜や!そろそろ潮時かな・・・・)
彡(゚)(゚)(うまいこと敵さんが混乱しとる今のうちに畳み掛けたいとこやが
・・・・攻撃隊も打ち止めか。)
彡(゚)(゚)(とりあえず、ワイは離脱するで。弾がないんや・・・・ん?)
219:
ブロオオオオオン!!
「やっぱりな(こいつ弾切れだ)」
ヘリントン少佐のF6Fである。
彡(゚)(゚)「ファッ!?逃げなきゃ(迫真)」
左右に機体を振り、全力で離脱を図る
「ヘイ、構わん、殺すぞ」
ババババババババババ。
彡(゚)(゚)「あああああああああああああああああああブリリリッリイリイイイイイイ」
220:
キイイイイイイン ズドドドドド
正面からの火箭を、間一髪でヘリントンはかわす!
「ああん?ビビるわァ!?」
「第二次攻撃隊参上!全機突撃だ!」
彡(゚)(゚)「助かったでー!しかも残りの全機を本当に差し向けてくれたんやな」
彡(゚)(゚)「飛行長、小沢長官!感謝します!」
221:
「新たな敵戦爆連合150機以上現出!」
「すでに輪形陣外周部に浸透しつつあり!」
スプルーアンス「いかんでしょ!(脂汗ドバー)」
ピケットラインの穴を突かれた・・・・最悪のタイミングで・・・・
「エコー1~4 ただちにセクター5 高度3000に急行せよ!」
「セクター8から9にも接近しつつあり!クーガ1、帰る敵は深追いするな!」
(CICの処理能力が飽和寸前だ・・・・間に合うまい・・・)
天を仰ぐスプルーアンス。
222:
彡(゚)(゚)(このタイミングで、150機以上が一気にピケットラインの穴からなだれ込む。
これが本来の史実のように、50機単位の小出しの攻勢やったら・・・米軍も対応できちまうやろ。)
彡(゚)(゚)(史実やと別の海域にも敵がいると勘違いし、100機弱を分派して、むなしく空振りしとったからな・・・・)
彡(゚)(゚)(しかし、今回は第一波と間髪入れず、残りの全力で総攻撃や!)
彡(゚)(゚)(それでも米軍はえぐい迎撃してくるやろ。・・・あとは祈るしかないで)
223:
「Fuck you!」
「だらしねえな!」
「ジャアアアアアアアアアプ!!」
「ああん?お客さん?」
怒り狂ったF6F戦闘機隊に、瞬く間に攻撃隊は火だるまとなっていく。
224:
だがそれでも怯むことなく、残った日本機はアメリカ主力艦群に殺到した。
ここまで半数近くを失った第二派攻撃隊。
そこからさらに対空砲火になぎ倒されつつも、魚雷を、爆弾を投射する。
中には火だるまとなりつつも体当たりを仕掛ける機も・・・・・
225:
「空母フランクリン、魚雷2本被弾!!航空機発艦不能!」
「同じくエセックスも!爆弾3発命中!」
「戦艦ニュージャージーにも・・・・・」
やべえよ・・・・やべえよ・・・・
CICのスタッフのつぶやきが聞こえる。
226:
スプルーアンスも全力で脂汗を流していた。
が、ぎりぎり冷静な判断力も失ってはいなかった。
(輪形陣中央で攻撃にまで入れたのは、せいぜい80機。あと10分も待てば彼らも打ち止めだ)
227:
「参謀長、敵艦隊の位置は割れたかね?」
「はっ!複数の艦の水上レーダーによりますと・・・・」
「うむ、彼らは発艦させたと同時に距離を詰めてきたようだな」
「奴ら、ノーガードの殴り合いを仕掛けてきたわけですか。」
「だが、同じダメージの交換を続ければ、質量ともに圧倒している我らが勝つ。」
「おっしゃる通りです!健在の空母は、準備出来次第攻撃隊を発進させろ!」
228:
この時点でのアメリカ側損害
沈没 駆逐艦2隻 
大破 駆逐艦5隻
中波 空母フランクリン バンカーヒル エセックス ベロ?ウッド 駆逐艦4隻
小破 空母ヨークタウン エンタープライズ ワスプ(短時間の修理で離着艦は可)
 戦艦サウス・ダコタ ノースカロライナ ニュージャージー
直掩戦闘機 撃墜破42機 母艦上にて喪失95機
229:
日本側損害 被撃墜・喪失280機・・・・・これは帰還時不時着水の分も含む。
なお当初の指示は変更され、極力全搭乗員が不時着してでも母艦に帰るよう伝達されていた。
230:
 彡(゚)(゚)「還ってきたで―!犠牲も多かったが、確実に戦果はあがっとるはずや!」
「くっさ!さては少尉殿、糞洩らしました!?どれどれ・・・・あっ・・・・」
彡(゚)(゚)「やっかましいわい!これは味噌や味噌!」
「くっせー」
「新鋭空母汚すなよーわはははは」
そう・・・ワイが大鳳の方に降りてきた理由は・・・・
「君が、南慈英少尉か!」
<彡(゚)(゚)「ハハッ!小沢長官!!」
がっしりと握手。
231:
一通り、君のノートを読ませていただいた。時間はないだろうから
お互い手短に忌憚なく意見を交わそう。今後の展望はどうなるね?」
彡(゚)(゚)「もうすぐ、体制を立て直した米軍攻撃隊が大挙押し寄せて
きます。本来の歴史では空襲は明日ですが、我々が全力攻撃をかけ、
なおかつ危険を冒して母艦を敵艦隊の近くにまで押し出したことで展開が早まっております。」
232:
「敵襲は・・・最でも1630頃か・・・。向こうも薄暮攻撃の
危険を承知で全力で殴り掛かってくるであろうな」
彡(゚)(゚)「はい!それに対する迎撃でありますが・・・・・」
はたして16:45
アメリカ側攻撃隊 第一波、二波合計 実に430機!
233:
一気に投稿しちまいました汗。
すんません今宵はここまでと致しますやでー
しばしガチ展開が続きますが明日以降もお付き合いいただければ幸いやでー
234:
サンガツ
楽しみに待ってるやで?
235:
さんがつ
おもしろいわー
236:
いい意味で異色のSSスレやわ
イッチがんばれ
237:
もうひとつの歴史やな
イッチ今日も乙やで
238:
みなさんありがとうございます!
今日明日でなるべく頑張って書き溜めます!
239:
いいゾ?これ
240:
サンキューイッチ
最近の楽しみやで!
248:
さっき見つけて1から読み始めた。続き待っとるで!
254:
まだかなぁ
256: おまたせ 2015/03/14(土)20:26:35 ID:A4b
はたして16:45
アメリカ側攻撃隊 第一波、二波合計 実に430機!
「まもなくジャップの艦隊上空だ。F6Fの諸君は艦隊直掩の後でご苦労だが、露払い頼むぞ!」
「イエッサー!」
「今日で決めるぞ!」
「Fuck you!」
257:
「4時の方向!ジャップ!」
「なんだ!?まだあんなにゼロが残っていたのか!?」
「200機近くいるぞ!」
「うろたえるな!第二波も併せればこちらは倍以上の戦力だ!ヤッちまえ!」
258:
彡(゚)(゚)「さあ・・・みんなたのむでー」
ズダダダダ ボオン!
「な・・・・ジャップども・・・こともあろうに」
そう・・・日本側は艦上爆撃機彗星、攻撃機天山の後部乗員と爆撃兵装を降ろし、急遽迎撃機に仕立て上げてきたのだ!
度性能は米側ヘルダイバー、アヴェンジャーを上回るこれらの機体が、
零戦隊がヘルキャットを抑えている間、「戦闘機」として襲い掛かった。
260:
「クレイジーだ・・・・本当にこいつら後先考えてないようだな・・・」
そういいつつも、零戦1機、彗星1機を撃墜するヘリントン。
彡(゚)(゚)「よっしゃ指揮官機だな!こいつも頂き!」
  「ああん?」
両者、再び組んずほぐれつのドッグファイト・・・・
261:
日本側直掩隊の奮戦にもかかわらず、半分以上の攻撃隊は艦隊上空へと達しつつあった。
「よしじゃあぶち込んでやるぜ!全機攻撃体制!」
次の瞬間、すさまじい轟音が立て続けに連鎖する
「ヴォエ!?」
262:
30機近い味方が、あるものは翼をもがれ、またあるものはエンジンから火を噴いて墜ちていく・・・・
「なんだ!?あの爆風は・・・・!」
「対空・・・榴弾?」
主砲弾・・・・戦艦・・・・か!
263:
「よし、引き続き零式通常弾装填急げ!時限信管調整は・・・・ッテエッーー!!」
森下信衛大佐が艦長を務める大和に加え、 武蔵 金剛 榛名
第二艦隊前衛の4戦艦と、重巡洋艦8隻が、一斉に特大の対空砲弾を半径1キロ弱の空域に集中的に叩き込んだのだ!
二度目の斉射で、さらに20数機が砕け散る。
264:
「ぐぬぬおのれジャップ!」
が、迅に散開した米軍機に距離をつめられ、一方的な虐殺はそれまでであった
「あの空母・・・見慣れん形状だな、あいつをやるぞ!急降下!」
十数機のヘルダイバーが、まず大鳳に殺到した。
265:
「食らいやがれ!」
1000ポンド爆弾が金属音を上げて飛来し、回避行動もむなしく4発が甲板に炸裂した。
「ぐおおっ!?」
艦橋にいた小沢長官ら首脳陣もよろめく。
266:
「ひ、被害状況は・・・・・」
大鳳艦長、菊池大佐は、周囲を見回し安心させるように笑みを浮かべた。
「ご安心ください。わが艦の95mm装甲甲板は飾りではございません。」
「おおっ・・・・」
甲板は、表面の木甲板が剥がれたのみであった
「カスが効かねえんだよ!」
水兵の誰かが興奮気味に叫んでいた
267:
「左舷から魚雷!航跡5!」
「回避ィ!とーりかーじ!!」
「2発被雷!!」
「浸水を最小限に!傾斜戻せ!」
「被雷破孔はそれぞれ数センチ程度!航行に支障なし!」
「舷側装甲の厚いところに当ってくれたか・・・・」
独りごちた菊池大佐の耳に、別の凶報が飛び込んだ
268:
「翔鶴!!被雷!!水柱が4つ!!」
やられたか・・・・・・
269:
彡(゚)(゚)(翔鶴が・・・・アカンあれじゃ沈むゥー!)
彡(゚)(゚)(敵潜水艦の襲撃を防ぐべく、燃料事情度外視で30ノット近い高航行で突っ切って来た
・・・でも結局航空攻撃でやられてしもた)
歴史の揺り戻す力か?結局、変えられないんか?
彡(゚)(゚)「だが負けへんで!」
投射を終え離脱しようとする雷撃機の一機を叩き落とす!
クッソ!軽空母飛鷹もやられとるやんけ!
大鳳は?・・・・・まだ無事や!
さすがに敵も打ち止め。なんとか耐えてくれたか・・・・。
270:
(アカン)
271:
大鳳艦橋
「前部エレベーターが被弾の衝撃の為破損。下降したまま停止!」
「航空用燃料タンクが気化漏えいしている模様です!」
「いかん!格納庫ダクト全開!舷側窓も開けられるだけ開けろ!」
274:
「艦長、エレベーターを後部も下降させ格納庫開放し、より多く気化ガソリンを逃がしてはどうか?」
「長官!?しかし・・・・それでは艦載機の収容ができなくなりますぞ!?」
「幸い無傷の瑞鶴等に引き受けてもらおう。換気が捗らず、万が一引火爆発しては目も当てられん。」
「・・・・・わかりました。やむをえませんね・・・・上空の直掩隊に打電!」
かろうじて「運命」の魔の手から逃れた大鳳。
275:
日本側艦艇損害
沈没 空母:翔鶴 飛鷹
中破 空母:大鳳 隼鷹
小破 空母:千代田 戦艦:長門 榛名 重巡:摩耶
直掩機92機被撃墜
アメリカ側 ・・・・被撃墜134機 
277:
この歴史線でも翔鶴や飛鷹は助からんのか…
278:
キルレシオ自体は勝ってるんだが…
物量差が…
279:
19:15 アメリカ機動部隊
「シット!あれも海中投棄か!」
着艦を終えたヘリントン隊長の目に、ぼろぼろになった友軍艦載機の姿が映っていた。
「隊長・・・・」
「ああ、正直、ジャップをナメてたぜ」
「Fuck you!」
281:
旗艦インディアナポリス CIC
「損傷甚大により、やむをえず海中投棄に至った機が41機、その他に着艦時破損、不時着が26機・・・・」
「総合しますと、200機近い損害であります」
「日中からトータルしますと優に300機以上が・・・・・」
「うむ・・・・」
腕を組むスプルーアンス。
ここまで犠牲を払うことになるとは・・・・だが、尻込みしてはいられぬ。日本側の損害とて甚大だ。
我々の優位は動かない。
「参謀長。明日黎明と同時に再び攻撃をかける。今は少しでもパイロットたちを休ませてくれ」
「御意!あと一押しですな。」
282:
あと10分程度で、攻撃隊の全機収容が完了となります。」
「うむ。」
私も、少し休・・・・・
「レーダーに感!アンノウン約30機!輪形陣外部より接近中!」
「何!?」
「超低空からの高侵入です!」
「対空戦闘!未収容の味方は一旦着艦中止!可能な限り防空戦闘に入らせろ!」
284:
(しまった・・・・送り狼か!大編隊での一斉空爆がこんな形で裏目に出るとは・・・・・一番混乱するタイミングで・・・・)
「直掩F6F夜戦型!迎撃態勢!識別装置を確認し、同士討ちに注意せよ!」
(いかん!間に合わん・・・・)
彡(゚)(゚)「よろしくニキー!最初からあんたらの空襲終了直後にこうして最後の精鋭を差し向ける予定だったんや!」
彡(゚)(゚)「ワイも爆装零戦で参上や!」
彡(゚)(゚)「爆装零戦、彗星混成部隊!みんな思い思いに大物狙ったってくれや!」
285:
爆戦ktkr
287:
「全艦!対空射撃を!」
「参謀長!まだ降りかけの味方が周辺空域におります!」
「ぐうう!」
それでも数機が、追いすがってきたF6Fに撃墜される。
だが・・・・
289:
「空母ワスプ、プリンストン、ラングレー被弾!」
「フランクリンにまた1発着弾!誘爆させるな!」
「戦艦アイオワ2発被弾!レーダー使用不能!
ワシントンにも1発命中!」
290:
「ガッデム!」
「Fuck!」
「調子に乗んな糞ジャップ!」
直掩戦闘機隊のみならず、降りる母艦を傷つけられた攻撃隊のF6Fが怒りに燃え、投射後の日本編隊に襲い掛かる!
291:
彡(゚)(゚)「返り討ちや!重い爆弾落としたらあとは身軽なんや!」
  
  「シット!逃がすな!」
彡(゚)(゚)「喰らえ!低空の旋回戦闘で勝てると思うなやー!!」
  ズダダダダダダ・・・・・・・
292:
昼の分から総合したアメリカ側艦艇損害・
沈没 駆逐艦2隻
大破 空母フランクリン 駆逐艦5隻
中破 空母プリンストン ワスプ バンカーヒル エセックス ベローウッド モントレー 駆逐艦4隻
小破 空母ラングレー エンタープライズ ヨークタウン ホーネット
 戦艦ノースカロライナ アイオワ ニュージャージー サウス・ダコタ ワシントン
  今回の夜襲における米軍直掩 被撃墜9機 艦上にて喪失170機
 日本側奇襲部隊 31機中 被撃墜17機
293:
「実質作戦機の3分の2以上を喪失・・・・・」
「参謀長、地上部隊の支援を考えると航空攻撃はもう・・・・離着艦行える空母は、応急修理行っても半分程度であります」
「だが水上部隊は健在だ!このまま双方が直進すれば明日黎明時には会敵、殲滅も可能!
長官!戦艦、巡洋艦部隊での突入準備を!」
「参謀長のおっしゃる通りです!長官!ジャップは今度こそ航空兵力が枯渇し、限界です!ご命令を!」
参謀たちに詰め寄られ、腕組みし瞑目していたスプルーアンスが口を開いた。
294:
「参謀長・・・・・・」
「ははっ!!」
「やめよう。撤退するぞ。」
「!?」
ファッ!?
296:
「なにをおっしゃるんです長官!勝利は目の前ですぞ!」
「確かに戦艦も傷ついていますが、レーダー射撃の優位を生かせば・・・」
「戦艦部隊のリー提督からも、突撃命令をとの催促が・・・」
「あす正午まで、日本艦隊を完全に殲滅することとて可能なのですぞ!」
「やめるのだ。もう・・・・。我々の本来の任務、サイパン上陸部隊支援というものを忘れてはならん」
「・・・・・・!」
297:
「水上部隊の戦力に関しては、航空部隊におけるそれほどには、我々は優位というわけではない。
実力未知数の日本艦隊と殴りあって、勝ったとしても、十分な支援砲撃を行う戦力は残らない。」
「長官、あまりにそれでは消極的に・・・・」
「場合によっては、増援艦隊が到着するまでの数日間から1週間の間、
上陸部隊を丸裸で精強な日本軍と戦わせることにもなりかねない。
海兵隊、陸軍6万の将兵の命を預かる身としては軽々な
ギャンブルはできんよ」
「しかし現在友軍地上部隊は優位に戦闘を・・・・・」
「いま優位だからこそだ、いまなら強力な火力支援の元、余裕を持った撤退行動が可能だ。
・・・・むろん私が全責任を取る。ターナー、スミス両中将につないでくれ。」
「・・・・御意」
298:
「むろん、私も悔しい。皆と気持ちは同じだ」
「絶対優位のはずが、なぜこんなことに・・・・」
「君たちスタッフと将兵は素晴らしい働きをした。
敗因はこの私!オザワとの、いわば覚悟の差・・・・かな。」
299:
(そう、覚悟の差・・・・ハルゼー。君ならば後先考えず突っ込んでいるであろう。
軍人として、どちらが正しいかはわからん。
ただわたしは・・・より無駄な犠牲を出さぬ方向に考えてしまうというわけさ。)
300:
彡(゚)(゚)「ああ^?高空で小便するとすぐ蒸発してキモティンじゃー^~」
彡(゚)(゚)(もうすぐ母艦やな、多分・・・・スプルーアンスは退く判断をしてくれる)
彡(゚)(゚)(これがハルゼーやとわからんけどなw)
彡(゚)(゚)(もし艦隊決戦になったら・・・・大和、武蔵というジョーカーはあるにせよ、勝てるという確証もないからな・・・・
明日夕方までしか艦隊燃料も持たんし)
彡(゚)(゚)(おっ、瑞鶴の信号灯や!)
302:
大鳳 艦橋
「偵察機彩雲より入電!敵機動部隊はメジュロ方面に撤収中!」
「水上部隊はサイパン敵上陸地点方面で輸送船団と合流している模様!」
「確定ではありませんが、一旦地上部隊を収容しての撤退を企図している可能性があります!」
「サイパン守備隊から入電、敵は水際に後退しつつありと!」
胸をなでおろす一同。
「だが、まだ油断はならん。守備隊には艦砲射撃の脅威がある故深追いされないよう留意されたしと伝えよ!
わが艦隊も、20ノットでサイパンに接近。あくまで、敵さんに退去する時間はあたえつつ、な。」
手綱を締める小沢長官。
303:
翌7:00 サイパン近傍に到達した小沢艦隊は、米軍のマリアナ海域からの完全撤収を確認する。
史実に匹敵する犠牲をはらいつつも、ついに歴史のピースの一角を突き動かすことに成功したのである。
304:
同日夕刻、補給と修理の為、日本艦隊はタウィタウィ方面へ撤収する。
途中、潜水艦数隻の襲撃を受けるも、戦艦長門、金剛に魚雷一発受けたのみ、空母には被弾はなかった。
彡(゚)(゚)「ウヒョー!一度瑞鶴の飛行甲板でキャッチボールしてみたかったんやー、いくで村田飛曹長!」
 「うおおっ!?なにドロップなんか投げてんすか!あぶねー」
彡(゚)(゚) 「すまんなwフォークも試してええかな?」
 「フォーク?食器を投げるんすか?」
彡(゚)(゚)「ああ、日本球界じゃ戦後に入ってくんのか・・・・」
 「戦後・・・・?(あんま霊感話には深入りせんとこう)」
305:
大鳳 艦橋
(南慈英少尉・・・・本来無力な新米搭乗員のはずが、初陣のこの海戦だけで14機を撃墜する神がかり的技量・・・・
そしてもっともわからぬのは未来予知・・・・というより未来そのものを体験してきたというその知識。
今回、彼の進言を容れずアウトレンジにこだわっていれば、おそらく今頃マリアナの海と空は米軍の手に
落ちていただろう・・・・むろん現実にも航空兵力の9割をすり潰してしまったが。これは端から覚悟すべき犠牲だ・・・・)
小沢は、随伴する瑞鶴に視線を送る。
(内地に戻ったら、彼からゆっくり話を聞かねばならん!)
306:
今夜も有難うございました
今宵はここまでとさせていただきますやでー!
307:

面白かったで!
309:
いいゾ?これ
310:
乙やで!これからどうなるか楽しみや!
311:
鳥肌たったわ!乙です
312:
明日が待てないンゴ…楽しみンゴ…
316:
みなさんのご声援が励みやで!大感謝
SSは初めてだが楽しいんじゃ^?
がんばって書き溜めてきますw
317:
乙!
楽しみに待っとるで?
318:
おもろくなってきたな
今日もイッチ乙
322:
次も楽しみにしてるで?
323:
全然おもしろくなんかないんだからね!
勘違いしないでよ!(おもしろかったやで!おつやで!)
339:
イッチ早くこいよ!
340: 今夜もまいります 2015/03/15(日)20:12:09 ID:Lqv
1944年7月 大阪 某所の空き地
(´・ω・`)「もーお兄ちゃんどこ飛ばしてんだよ。こんなんじゃ守備練習になんないよ。ノックもできないの?」
彡(゚)(゚) 「堪忍、堪忍ww まあ、これも名二塁手を育成するためよ。」
(´・ω・`)「はいはい(棒)次はフライを頼むよー。でも奇跡的にお互い休暇が重なってよかったね。」
彡(゚)(゚)「せやな!ところで予科練の訓練はどうや?」
(´・ω・`)「厳しいけど、やりがいはあるよ!訓練期間が短縮されてるから、じきに実戦に出られるかもしれない。
これでも模擬空戦では僕強いんだぜ。」
彡(゚)(゚)「そ、そうか・・・・ま、まあ無理はすんなよ。そらっ」カッキーン
(´・ω・`)「あーまた飛ばしすぎー」
342:
きたきた!
343:
キター!
341:
彡(゚)(゚) 「ただいまやでー、腹減ったー」
 J( 'ー`)し「おかえりなさい。すいとんがあるわよ」
彡(゚)(゚)「おおっ、オカンおおきにー。いただきます」
 J( 'ー`)し「たくさんおあがり。あすは隊にもどるんでしょ」
344:
J( 'ー`)し(夕べ泥酔したあんたにハンコ押してもらった書類。
あれは実はあんたの生命保険の書類だったのよ)
345:
ドンドン
「ごめんください!」
誰や?
346:
「南慈英やきう海軍少尉殿はいらっしゃいますか?」
背広姿の男二人。
彡(゚)(゚)「ワイですが?あんたらは?」
「憲兵隊の者です。南慈英少尉!スパイ及び反逆罪の嫌疑がかかっております。
ご同行いただけますか!?」
彡(゚)(゚)「ファ???????wwwwwwwwww!?」
347:
ファッ!?
349:
彡(゚)(゚)「ちょっと待ってちょっと待ってお兄さん方!なんでワイがそんな・・・
・・オカン!これは何かの間違いやから!」
 
J( 'ー`)し「憲兵さん!どうぞどうぞ厳しく拷問してあげてください。息子も
お国の為に死ねれば本望でしょう(そんな!私の息子は潔白です!離してください!)」
352:
東京憲兵司令部 独房内
彡(゚)(゚)(なんでこんなことになったんや意味が分からん・・・わざわざ帝都の方にまで・・・)
彡(゚)(゚)(と、とりあえず糞でもして落ち着こう)ブリイイイリリリリリリリリ
「南慈英、出ろ!面会だ・・・・ってくっせー!貴様あ!!」
バキベキッ!!
353:
取調室に通されると・・・そこには。
彡(゚)(゚)「お、小沢長官!?」
「申し訳ない!南慈英くん。我々海軍が君の内地帰還と同時に身柄保護すべきだったが・・・
帰省休暇明けにと気を回してしまったのが仇になった。どこから漏れたのか、どうも
陸軍の上層部に、“未来を予知する不可思議な男”の噂が流れ、憲兵が動いてしまったようだ。」
彡(゚)(゚)「は、はあ・・・・」
「むろん、ここからはすぐに出すよう手配した・・・・が・・・一緒に来てもらいたいのだ。続きは車の中で話そう」
彡(゚)(゚)「は、はあ・・・・」
354:
尊大な憲兵たちだが、さすがに辞去する小沢らに対しては最敬礼で見送る。
車に乗り込む一行。
「君の身柄を返すよう陸軍に掛け合った際、交換条件として、
君の持つ情報の共有をさせるよう、連中は要求してきた。
当面君の情報は、海軍中枢のみの機密にしておきたかったが・・・・こうなっては仕方ない。
陸軍参謀本部、海軍軍令部・・・さらにその上に、すべてを話してもらうしかない。」
355:
彡(゚)(゚)「は、はあ・・・・・」
彡(゚)(゚)「?・・・・・へ?その上・・・・って」
「着いた。降りよう。ここだ」
そこは・・・・皇居であった。
「大本営政府連絡会議 ここですべてを話してもらう!」
「ヒェ??????????wwwwww」
全力で脱糞・・・・・・は回避した!
356:
宮城内の奥の間に通される
嶋田繁太郎 海相兼軍令部総長
 
豊田副武 連合艦隊司令長官
木戸幸一 内大臣
そして、東條英機 内閣総理大臣兼陸相兼陸軍参謀総長
・・・・・大日本帝国の中枢そのものが、この空間に凝縮されている。
彡(゚)(゚)(て、展開早すぎてついていけへん・・・・・ワイは夢を見てるんじゃないやろか・・・)
彡(゚)(゚)(い、いや、アカンアカン。ワイは国を、歴史を変えるためにここにいるんや!)
彡(゚)(゚)(気合を入れろ!シャキッとするんや!)
357:
漏らすな(確信)
358:
彡(゚)(゚)「か、海軍少尉 南慈英 やきうと申します!このたびは・・・・」
「辞儀合いはよろしい。小沢提督から一通りの話は聞いておる。本日はそれ以外の・・
・・そう、マリアナ戦以降の貴君が知る情報を聞かせてもらいたい。」
すこしオクターブの高い声で、東條は切り出した。
「フン!未来ねえ・・・まあ本官なぞは、まーだ誇大妄想なんじゃないかと疑っておりますがね・・・・・」
そうチクリと嫌味の針を刺したのは、豊田連合艦隊司令長官であった。
359:
彡(゚)(゚)「は、はい。では・・・・・(アカン、ケツの20mmが・・・耐えろ!)」
彡(゚)(゚)「申し上げます・・・・・」
50分後・・・・・
一同は、鉛のような重苦しい沈黙に包まれていた。
戯言だ、妄想だと一蹴するには、あまりにも克明かつ苛烈な、“真実”であった。
361:
この帝国がどう崩壊していくか。
連合艦隊の壊滅 本土空襲 原子爆弾 ソ連の背信 そして敗戦。占領 
裁かれる「戦争犯罪人」
新たなる国家体制 新憲法
“戦後”の世界・・・・・
震える手でメモを取っていた東條が、声を絞り出した。
「なるほど・・・・しかしいずれにせよ“お上”は護られるわけだな。この私が命を惜しまねば。」
俯いていた一同が、ふっと東條を顧みる。
362:
「少尉。ご苦労・・・・。ところで、海軍としては彼の処遇をどう考えておりますか?」
「そうですな・・・・なにか適当な肩書を与え、連合艦隊司令部付としたらどうかね?」
そう嶋田に振られた豊田が、露骨に顔をしかめた。
「専門の参謀でもない彼を入れても・・・軍令部の方では預かれんですか?」
「いやあウチでは・・・・・」
彡(゚)(゚)(・・・・・・・・・・・・)
363:
「どうかね、引き続き小沢君の艦隊で預かってもらうというのは?」
彡(゚)(゚)(な、内府様の助け舟や!)
木戸の言葉に、小沢は大きく頷く
「さようでございますな!彼の持つ細かな情報や助言は、その都度戦局に応じ、
本官の意見具申という形で中央に上げさせていただきます。」
嶋田、豊田も渋々といった感じで頷く。
364:
「なるほど。その方が少尉も何かとやりやすかろう。むろん、情報は陸海軍それぞれの部署で精査するし、
内地にいる間は警護および監視の憲兵はつけるがね。・・・・・少尉 下がってよろしい」
367:
回廊に出て、小沢をまつ
彡(゚)(゚)(はえ~終わった。生きた心地がせんかったぜ)
彡(゚)(゚)(まあ、歴史を変えるにはどうしても避けて通れん道やからな・・・・)
彡(゚)(゚)(前線の実戦部隊だけが歴史を知っていても、できる事には限界があるさね)
彡(゚)(゚)(はーちょっと緊張がとけた)プリックチュッ
368:
「お待たせした。」
しばし会議室に残って談判していた小沢が、通路に出てきた。
彡(゚)(゚)「小沢長官!本日はありがとうございました!」
「礼を言うのはこちらの方さ・・・・それより、先刻大本営から情報が入った。
やはり、敵のマリアナ再侵攻が早まるかもしれん。早私と来てほしい。横須賀で連絡機に乗り、沖合の大鳳に降りる。」
彡(゚)(゚)「はい!」
369:
空母 大鳳内 第一機動艦隊司令部 
「先刻の会議の際、南慈英君がいくつか出した意見書のうち、マリアナへの新規兵力・物資の輸送作戦が採用された。例の、わが艦隊の載せる飛行機のない
軽空母を活用し、低の貨物船に替えて活用するというやつだな。」
彡(゚)(゚)「はっ!20ノット台後半で巡航可能な艦を揃えれば、少なくとも送り出す度敵潜水艦に沈められるような状況からは脱却できます。」
「うむ・・・・現在の燃料事情、航空兵力の不足ぶりでは、もう一度連合艦隊をマリアナへ全力出撃させる余力はないからな・・
・・すこしでも多くの兵員物資を、サイパンに送ってやり、守備隊に耐え抜いてもらうしかない・・・・・」
370:
彡(゚)(゚)「それと、帰路には・・・・」
「判っている。極力避難民を収容して疎開させられるよう、東條閣下にもお願いしてある。」
彡(゚)(゚)「ありがとうございます・・・・」
彡(゚)(゚)(なんとか、サイパン住民が集団自決するような悲劇は避けたいやで・・・・)
372:
サイパンのバンザイクリフは(アカン)
371:
マリアナへの補給、内地への疎開作戦は3次にわたって行われ・・・・・守備隊は5万にまで増強され、
重装備もある程度補充された。
その一方で第一次往路で「隼鷹」 また第三次帰路で「瑞鳳」が犠牲となり、兵員や疎開民にいたましい犠牲が出たのである・・・・
373:
そして8月1日
メジェロ環礁
戦艦ニュージャージー艦上
「キル ザ ジャアアアアップ!」
・・・・・見事な機動部隊が、仕上がりつつあった
375:
「このハルゼー様が第三艦隊に来たからにはァ!!マリアナのジャップなどグシャーよ!!」
上空をデモンストレーションするF6Fの群れを、葉巻をくゆらせつつ満足げにウィリアム・ハルゼー提督は見上げる。
「新造空母も加え、前回を上回る1,200機オーバーの作戦機よ!野郎ども!2週間でサイパンを落とすぞ!」
「イェッサー!キルザジャップ!」
水兵たちが気勢を上げる。
376:
ハルゼー来たか・・・
378:
1200機に勝てるわけないだろ!
379:
参謀の一人が、追従の笑みを浮かべた。
「さすが、閣下が指揮なさると同じ艦隊でも全く闘志の乗りが違いますなァ・・・・
航空兵力削られただけで逃げ出したチキンなレイモンド・スプルーアンスとは大違いであります。」
380:
次の瞬間 ハルゼーの表情が一変した
「は?(威圧)」
「・・・・・!」
おべんちゃらを言った参謀の喉を分厚い手で掴む。
「いいか?今こうして貴様がアホ面晒していられるのは、レイが賢明な判断であの時艦隊を温存してくれたからだ!
次にレイを誹謗したら、貴様のソーセージ切り取ってトージョーのケツにぶっこむぞ!」
「ひぎっ・・・・おおゆるしを・・・・」
「閣下!落ち着いてください!」
「頸動脈閉まってます!」
381:
ようやく手を放したハルゼー、周囲を見回し、高らかに言い放つ。
「2時間後に全艦出撃だ!猿どもを挽肉にするぞ!!」
「イエッサー!」
382:
そら(親友を馬鹿にされたら)そう(頸動脈〆られる)よ。
383:
味方を馬鹿にする奴のソーセージをケツに突っ込まれるトージョーもたまったもんじゃねぇな
384:
8月4日 サイパン島タポチョ山中
「敵、輸送船団、および支援艦隊多数!沿岸部が砲爆撃にさらされています。」
「うむ・・・・・。腰を据えてかかるぞ。」
守備隊指揮官 斉藤義次陸軍中将は軍刀を握りしめつつ、報告に対し深々とうなずく。
「各部隊に再度徹底。軽挙せず長期持久の方針を厳守せよと。敵が水際にいるうちは、けして一発も撃ってはならん。」
「はっ!」
「さて・・・どれだけ引っ張れるか・・・・・」
394:
東条が悪人じゃない
友人思いのハルゼー
ツボ抑えてるな。イッチ最高や!
418: こんばんはやで 2015/03/16(月)20:33:57 ID:4LH
サイパン南西部沿岸
「HAHAHA!ジャップも怖気づいたか―?」
「事前砲撃で粉々になったんじゃね?過去最大級の規模だしよーw」
「奴らの頭蓋骨でフットボールしてやろーぜ!」
ある種、虚勢交じりの荒々しい言葉を口々に放ちつつ、海岸線を一歩一歩踏みしめるアメリカ海兵隊員たち。
やがて、夕方には彼らは島南西のアスリート飛行場へと到達する。
419:
鉄くずと化した日本機の残骸が点在する滑走路を進む。
日本兵の姿はない。
一個連隊ほどが滑走路に足を踏み入れ、
連隊長が通信兵を呼び、飛行場確保の報告をさせようとした瞬間。
立て続けに大爆発が起きた。
「ぐおおおおおおお!?」
つぎつぎとなぎ倒され、身体ごと消し飛んでいく海兵隊員。
421:
「Fuck! 砲撃か!?」
「どこからだ!?」
「ちがう・・・これは・・・」
 
埋伏地雷・・・・というより多分坑道爆破用のTNTを滑走路の地中数メートルに埋め込んで・・・・
再び爆発の連鎖。
時限式か、あるいは有線起爆でも単純な仕掛けで可能な罠・・・・・
あまりに原始的過ぎて、考えもしなかった・・・・・。
上陸用舟艇から双眼鏡で惨状を目にし、歯ぎしりするターナー上陸部隊司令官。
その耳に、耳をつんざくような別の轟音。
422:
「・・・・・・・!!」
橋頭堡を築いたばかりの上陸部隊のど真ん中に数十本の炎の筋が叩きつけられ、悲鳴が上がる。
「ジャップ・・・・山からロケット砲か!ガッデーム!!・・・
・・艦隊に伝達、前方3500の山岳部に砲撃要請!」
「よっしゃ、ひゃっほう!ざまあ見やがれ・・・・さて砲撃来るぞ!防空壕に退避!」
神戸砲兵中尉、はしゃぎつつも冷静な指示を下す。
この四式40センチ噴進砲、簡易な木製発射台があればどこからでも発射可能であり、
しかも使用後はやかに壕などに避退が可能である。
威力も航空爆弾並みであり、前回の米軍襲来以降の準備期間で突貫工事で掘り進められた山中の地下陣地と
相まって、今次防御戦闘において大いに米軍を苦しめることとなる。
423:
最初の一日で、2500人を超える犠牲を出すこととなってしまったアメリカ軍。
双方にとっての地獄は、まだまだ始まったばかりである。
426:
「われわれも、なにもしないというわけにもいかぬでな。」
軽巡洋艦「大淀」艦内
小沢は海図上のサイパン島を腕組みしつつ、凝視していた。
427:
「3日後、大西中将が指揮する 第一航空艦隊が、硫黄島を発進基地とし、
新型爆撃機「銀河」をはじめとする攻撃隊でサイパンの米軍に夜間空爆をかける。
それに呼応して、わが第一機動艦隊も動く!
・・・・・といっても、空母は瑞鶴のみを基幹とし、護衛として駆逐艦8隻をつけた小艦隊・・・
・・・・現状それが、動かせるぎりぎりの兵力だ。
艦載機の行動半径ギリギリから戦爆連合50機を、銀河隊の到達時間に併せて放つ・・・・。
いわばアウトレンジからの、機動艦隊のゲリラ戦だな」
参謀たちは大きく頷く。
428:
彡(゚)(゚)「ほな!ワイは瑞鶴に移り、準備してまいります!」
「!?君も行くのか!?」
彡(゚)(゚)「そら、長官の副官相当の立場を頂いておりますが、司令部でお客さん扱いは
どうも性にあいませんよって・・・・ワイは飛んでいるときが一番落ち着きますねん」
「しかし・・・前回以上に危険であるぞ」
彡(゚)(゚)「ご心配なく。ワイのこの目!視力は7.0ありますねん!野球部時代、
深夜明かりもなく千本ノック食らってましたから!夜間戦闘はお手のもんです。」
「・・・・わかった。武運を祈る。」
429:
8月7日 20:00
陸上爆撃機「銀河」27機 
陸軍より提供された重爆撃機「飛龍」15機
硫黄島より一路サイパンへと発進・・・・
2時間後、サイパン西方に進出した空母瑞鶴より
零戦20機 彗星32機が発進した
430:
四式40センチ噴進砲キター!
431:
陸海軍混成部隊ってのも何気に熱くなる
432:
「銀河」指揮官機 野中五郎大佐
「野郎ども!野中組カチ込みの時間だぁぁぁあ!!」
「応ッ!!」
翼をしならせ、超低空侵入をはかる野中隊。
434:
出たよ任侠集団www
435:
が・・・・一機の銀河が、炎とともに大きく傾ぎ、海面に叩きつけられる。
「いやあスイマせーんw」
ビリー・ヘリントン少佐である
F6F 夜戦型50機が迎撃に上がっていた!・・・・あらかじめ上空哨戒していたか・・・・
436:
兄貴来たーっw
437:
戦艦ニュージャージー CIC
「ふん!どうせ来るだろうと思ってたぜ。このハルゼー様が寝ているとでも思ったのか?
奇襲だの夜襲だの、それしかできんのかこの猿ゥ!」
葉巻を噛み切る「猛牛」司令官・・・・・。
438:
「肚を決めてけ!出入りはビビったら負けだ!」
「うおおおおおお!」
可能な限りの回避機動を試みる銀河隊。
それもむなしく2機、3機と撃墜されていく・・・・
野中機にも一機のグラマンが張り付く・・・
ズドドドドドドドド・・・・・ガァン!
「!?」
彡(゚)(゚)「すまんな!お待たせや!」
「クッ、ゼロか!」
彡(゚)(゚)「ワイらがここで食い止めるやでー!」
「すまねェな兄ちゃん!お前らブッこむぞ!銀河隊はこのまま敵艦隊、飛龍は敵地上部隊を叩け!」
「合点承知!」
439:
海面を這うように進む銀河
前方にはピケット駆逐艦群
「ジャップ、来るならきやがれ!前回と違い、ガッツリVT信管砲弾満載だぜ!」
連続射撃音、そして銀河の至近で立て続けに破裂する新型対空砲弾
「イエッス!撃墜!ここまで到達するころには全滅だぜ!」
440:
次の瞬間、銀河隊は一斉に爆弾層を開く。
「あ?早漏かwww?魚雷も爆弾も届くわけねえだろwwww」
次の瞬間、駆逐艦乗組員たちの表情が凍った。
オレンジ色の尾を引いて、それはすさまじい度でこちらに突入してくる。
ロケット・・・弾!?
四式40センチ噴進弾 航空機搭載型・・・・・
そして艦上機彗星からは両翼から20センチ噴進弾が放たれる!
数秒後、10隻あまりの駆逐艦から次々と火の手が上がる・・・・
441:
臨場感があって凄い引き込まれるな
442:
「クソ!また一機食われた・・・・」
「なんだあのゼロは!?レーダー搭載の俺らより先に捕捉してきやがる!この暗闇で見えてるってことかよ・・・・」
「悪魔め・・・・・」
彡(゚)(゚)「よっしゃ!攻撃隊もうまく行っとるみたいやな・・・・」
グイイイン・・・・
「お前人のモノ(艦隊)を・・・・」
彡(゚)(゚)「!!あの尾翼番号、見覚えあるで・・・・」
ヘリントン機と、またも組んずほぐれつのドッグファイトに入る・・・
444:
いいぞ?コレ
445:
「シイィット!小賢しい真似を・・・・スニークジャップ!」
帽子を叩きつけたハルゼー。
しかし激高しているようで、怜悧な思考も残していた。
「閣下・・・・」
「ああ、参謀長・・・・どうも匂う。周囲を護る駆逐艦をつぶすのはよいが、艦隊中枢に殴りこむ本命の兵力がいない」
「まだ敵地上基地からの来襲がある、ということでしょうか?」
「ああ、警戒を緩めるな!」
446:
彡(゚)(゚)「どうも匂う・・・さっきのGで実が出たんかな?・・・・っと6機目撃墜!」
彡(゚)(゚)「そろそろ時間や・・・・くるで」
448:
視線は空から・・・・海面へ。
空母、フランクリンの側面に、水柱が4本上がった。
!!!
「ファアアアアアク!!!俺様としたことが!潜水艦隊か!!」
「ウルフ・パック戦術をここで仕掛けてくるとは・・・・」
ハルゼーの顔は真っ赤に、他のスタッフたちの顔面は蒼白であった。
450:
「サウスダコタ、魚雷3発命中!」
「空母ワスプも被雷!」
「エンタープライズ、2発被雷!」
「重巡ボストン、傾斜が・・・・・」
452:
「よーそろー!命中だ!水雷長お見事!」
「いやあ艦長、上が連中もきっちり仕事してくれたおかげっすよ。」
伊53潜水艦 豊増艦長は潜望鏡を降ろし、満足げに頷く。
「長居は無用だ、敵駆逐艦群が混乱から立ち直ったらひとたまりもない。ほかの伊号も逃げに入ってるだろう。」
「ようそろー!メインタンク注水!」
「それにしても、あらかじめ時間を申し合わせて、伊号13隻の一斉襲撃とは、一回こっきりのとんでもない博打を打たせるもんだぜ。
二度とやらねえぞ!がはははッ!」
454:
ちょっと半端ですが、今宵はここまでですw
毎晩ご声援ありがとうやでー
456:
>>454
お疲れ様ですぅ
457:
小出しやな、あくしろよ(乙やで!だんだん毎晩の楽しみになってきたわ)
458:

460:
おつー
470:
とんでもなくすばらしいスレを開いてしまった
477:
楽しみにしてるやで
478: 1=俊也 です 2015/03/17(火)21:02:46 ID:5bj
サイパン山岳部 日本軍陣地
「友軍機の空爆!あと潜水艦の雷撃で敵艦船撃破多数!」
「敵地上部隊陣地にも甚大な被害!我々の重砲射撃も効果を上げております!」
万歳の声が地下壕内にこだまする。
「正直、海軍の支援は諦めていたが・・・危険を冒してここまで・・・・・感謝!」
海面に向け敬礼する斉藤中将の肩は、小刻みに震えていた。
482:
キタ━(゚∀゚)━!
479: 俊也  2015/03/17(火)21:04:52 ID:5bj
米側損害 沈没 空母フランクリン 重巡ボストン 駆逐艦一隻
  大破 空母エンタープライズ 駆逐艦9隻
  中破 戦艦サウスダコタ ノースカロライナ 空母レキシントン 駆逐艦一隻
小破 戦艦ワシントン 空母ワスプ 駆逐艦2隻
艦載機 被撃墜23機 母艦上で喪失150機
地上軍 戦死1200名 戦傷3200名
日本側 被撃墜 36機 不時着等による喪失15機
483: 俊也  2015/03/17(火)21:09:16 ID:5bj
作戦終了より6時間後
戦場海域から離脱しつつある「瑞鶴」甲板上
彡(゚)(゚)「・・・・・・・・」
「まだ戦い足りない、という表情だな」
彡(゚)(゚)「長官・・・・ホンマは毎日でも支援攻撃に出撃したい気分ですわ・・・・・・
確かに米艦隊の支援火力はだいぶ削ぎましたが、サイパンのみんなと違っていくらでも補給、補充を受けられる・・
・・・少ないとはいえ、民間の方も残してきてしまった・・・・」
「だが、われわれはできうる限りのことをやりつくした。君たちの熱い思いは守備隊の面々にも伝わっているだろう。
心配するな、安易な玉砕戦法は慎むよう、東條閣下直々に指示を出していただいている。
また、米側の報道や通信を傍受したが、サイパンやテニアンの住人はすでに米軍に投降して保護されているそうだ。
米軍も自由と民主を唄う以上、建前上無下な扱いはできまい。住人たち自身の反米感情も強いが、
斉藤司令達が“あなた方が米軍の食料を食ってやればいい”といって説き伏せたそうだ・・・・
彼らが貴重な時間を稼いでくれる間、何としても機動部隊を再建せねばならん!」
彡(゚)(゚)「はい・・・・そうですね!」
484: 俊也  2015/03/17(火)21:10:11 ID:5bj
10月20日 サイパン守備隊地下壕内
「閣下、先刻の攻撃で、重砲はすべて撃ちつくしました。」
「先日のロケット砲に続き、これで有効な重火力は尽きました・・・・・糧食も・・」
「壕や洞窟を転々と逃げ回り続けるのも・・・・限界があります」
「残存兵力8,000人、いっそ敵飛行場にでも突撃を・・・・・」
487: 俊也  2015/03/17(火)21:17:32 ID:5bj
「ならぬ。」
斉藤司令の顔面は痩せこけ、目は落ちくぼんでいたが、目の光は失われていなかった。
「全員が山中、各所の壕や洞窟に散らばってでも、ぎりぎりまでゲリラ戦を続けるのだ。
われわれが生きてここにある限り、サイパンは陥ちないのだからな!
やがては、連合艦隊も力を取り戻す!そうすれば奴らを海に追い落とせるぞ!」
「ははッ!!」
11月上旬、サイパン日本軍の組織的な抵抗は終息。
しかし少なからぬ兵力がジャングルに点在しゲリラ化。
米軍を引き続き悩ませ続けることになる。
488: 俊也  2015/03/17(火)21:19:51 ID:5bj
ワシントンDC ホワイトハウス
「マリアナは、よーやくひと段落したようですね。そもそも2度にわたって大作戦を展開するほどこだわるべき
場所だったんでしょうかねェ・・・結構な損害も出したみたいですし・・・・ニーミッツくん」
トゲのある口調で、男はコーンパイプを加えた口元をゆがめた
「まあまあ、マッカーサー君。戦争は相手のあることだ。私が特に攻略を望んだ、といううのもある」
アメリカ大統領 フランクリン・D・ルーズベルトである。
491: 俊也  2015/03/17(火)21:23:09 ID:5bj
マッカーサーの反対側にはアメリカ太平洋艦隊司令長官 チェスター・W・ニミッツ
浴びせられた皮肉に、苦み走った顔をさらにしかめる。
「・・・・マリアナを抑えることで、B29爆撃機の行動半径にほぼ日本全域が入るようになりました。
来週には本土空襲開始の目途が付きます。」
「そんな回りくどいことせずとも、最初からニューギニアからの線でフィリピンを抑えればよかったのですよ。
それで日本はシーレーンを断たれて詰みです。それにフィリピン住人はわが軍による解放を
待ち望んでいるのです。(おとなしく海軍はすべて私の軍団の上陸支援だけ考えてればよいのですよ)」
「彼らの機動戦力に立ち直る暇を与えてはならん。そのためにも、サイパンから硫黄島を経由し、
一気に日本本土近傍を脅かす必要があるのです!(親の代からの自分の利権王国に帰りたいだけだろうが!)」
493:
マッカーサーがニミッツを「ニーミッツ」と呼んでいるのはポイント高い
494: 俊也  2015/03/17(火)21:26:41 ID:5bj
険悪な空気に、ルーズベルトが割って入る。
「貴公らの見解はどちらも一理ある。私としては先にフィリピンを抑え、
航空拠点としての硫黄島、沖縄の順で日本を圧迫していくのが良いと考えるが・・
・・ただその前に、ニミッツ提督の言うとおり敵航空兵力を削っておきたいな。」
「仰る通りです、ハルゼーの第三艦隊で、まず台湾、沖縄方面を強襲致したく思います。
(マッカーサーの前座のようで気に食わんが、必要なプロセスだ)」
「マッカーサー将軍の意見は?」
「まぁ・・・よろしいんではないんかと(ま、精々猛牛の取り扱いを間違えないように気を付けることですね)」
「では決まりだ。委細は統合作戦本部と詰め、週末にはプランをみせてくれたまえ。」
「御意!」
495: 俊也  2015/03/17(火)21:45:23 ID:5bj
同日 日本 帝都軍令部
「T攻撃部隊が全滅するというのですか・・・・」
大西第一航空艦隊長官は、表情を曇らせた。
小沢は、ゆっくりと頷く。
「うむ。“彼”の未来予知を紐解くまでもなく・・
・・夜陰や悪天候を衝いて散発的な攻撃をかけても、もはやことごとく
返り討ちにあうことは自明。サイパン急襲の時は、少数精鋭で臨んだが、
それでも半分近い犠牲を払った・・・。中途半端な練度の攻撃隊を幾ら放っても、貴重な兵力をすり減らすだけだよ。」
496: 俊也  2015/03/17(火)21:52:40 ID:5bj
「では・・・・どうせよと・・・・このままハルゼーに蹂躙されるに任せるのですか?」
源田実大佐が、横から詰め寄る。
「沖縄、台湾の爆撃隊、攻撃隊は、
すべて内地に引き上げさせ、訓練に専念させる!」
「なんですと!?」
「戦闘機のみでどうせよと・・・・」
小沢はにやりと笑った。
「そうだな・・・T攻撃部隊改め・・・・」
498: 俊也  2015/03/17(火)21:54:50 ID:5bj
台湾 高尾基地
彡(゚)(゚)「お前には、まだ内地で訓練していてほしかったんやけどなぁ・・・・」
(´・ω・`)「この非常時に、悠長なことはやってられないよ。
お兄ちゃんの2番機、務めさせてもらうよ。」
彡(゚)(゚)「一回グラマンの群れにたかられてみ?ちびるで」
(´・ω・`)「はいはい。精々精進しますよ」
499:
この二人の絡み好き
500: 俊也  2015/03/17(火)21:56:46 ID:5bj
「しかし・・・南慈英少尉、ハルゼー迎え撃つのにちょっと物足りなくないですか?
零戦52機 雷電31機・・・新鋭の紫電27機・・・・搭乗員も中の上くらいのやつが多い・・
・・・ベテランを結構ジャクの教育の為、内地に下げてるのもありますが」
そう、村田飛曹長が割って入る
501: 俊也  2015/03/17(火)22:00:48 ID:5bj
彡(゚)(゚)「まあ、せやな、海軍だけならな・・・・・・」
「へ?」
轟音が響く
西方の空が、無数の陰に埋め尽くされる
彡(゚)(゚)「お、お客さんやで?」
「な・・・・あれは。陸軍の四式戦疾風!50機・・・・いやもっといるぞ!」
(´・ω・`)「隼・・・・飛燕も後ろから・・」
彡(゚)(゚)「小沢閣下のご尽力に感謝やで・・・陸海軍混成戦闘団 F部隊!台湾の魔除けや!」
512:
盛り上がってまいりました
514:
ええとこで終わらせて・・・あくしろよ!(乙やで!陸海軍混成航空部隊とか俺得すぎてワクワクしてきたわ!)
516:
>>514
史実でもカルカッタ空襲は陸海合同やったんやで!
不思議なことにネットではほとんど出てこんけど・・
518:
>>516
初めて知ったは・・・確かに、調べてもほっとんど出てこなかったわ。
これかな?http://www.fontessa.info/5fd/5fd_s19_02.html
537: 俊也 (すいません) 2015/03/18(水)22:17:00 ID:FxP
「なに?紫電の稼働率があがらない?ハ―45だろう、見せてみろ・・・・・」
陸軍側整備班長 刈谷正意大尉である
「あー・・・・点火プラグを引っ張りすぎだ。うちの戦隊では飛行時間80Hで変えてるぞ。
あと潤滑油・・・・おい、輸送機の方から持ってきてやれ。テキサコのデッドストックがあったろう。
それと!オーバーホールは400時間毎・・・・・」
彡(゚)(゚)(さすが、整備の神様やで・・・・)
539: 俊也  2015/03/18(水)22:18:03 ID:FxP
飛行場で陸海の整備スタッフ そして搭乗員たちが滑走路上で技術や情報を交換し合う中、急造された地下指揮所に指揮官たちが集う。
超臨時急造部隊の司令は大西。しかし、彼自身が初めて見る光景が、目の前の前に展開されていた。
541: 俊也  2015/03/18(水)22:20:50 ID:FxP
「・・・・・なるほど、これがいわゆる“オペラハウス”か・・・・」
「アメリカでは空母等にすでに備えられているものです。先方ではCIC、
戦闘中央情報室とよんでいますな。ここのは、ブリテンの戦いでイギリスがドイツ空軍を阻止した際、
情報処理と指揮統制に使っていた設備に似ています。当然、わが軍初めての試みでありますな・・・・。」
これまた臨時に派遣された源田が説明する。
「とはいえ、長官も私も実質触れるのは初めてだ。南慈英君、説明を頼む。」
542: 俊也  2015/03/18(水)22:22:55 ID:FxP
彡(゚)(゚)「はっ!まず索敵ですが、艦載型の2式2号電探・・・・だけでは不足ですので、
陸軍さんから「タチ」電探をお借りしました。ムラはありますが300キロ遠方の目標を探知でき、早期警戒にかなり有効です。
これに百式司令部偵察機、彩雲の目視偵察の情報も加え、一旦ここで専門の通信員が整理します。」
卓上に、赤と青の飛行機型の駒を並べる。
彡(゚)(゚)「このマス目で整理した戦域図上で、敵味方の位置関係が逐次反映されるようにします。
この場にいながらにして戦場の様相が一目瞭然というわけです」
「そのうえで、無線電話を活用し、味方を有利な位置に、効率的に振り分けるというわけだな!」
彡(゚)(゚)「はい。源田大佐。大佐殿の構想されていた制空部隊の発案を応用させていただきました。」
543: 俊也  2015/03/18(水)22:23:54 ID:FxP
大西は深々と頷きつつ、思いを巡らす。
(ここ最近、軍令部では体当たり攻撃を行わせるよう、遠回しにではあるが現場への圧力が強まっていた。
私も一時期鬼となる覚悟をしたが・・・・・間違っていたようだな。破れかぶれの自爆攻撃を
若者にさせる前に、我々の方で尽くせる策がいくらでもあるということだ・・・・恥じねばなるまい)
544: 俊也  2015/03/18(水)22:25:55 ID:FxP
ウルシ―環礁 アメリカ第三艦隊
「キルザジャアアアアップ!奴らの航空兵力はおろか、
目に映る動くものすべてが目標だ!容赦はせんぞ!」
戦艦ニュージャージーの艦橋でホットドッグをかじりつつ、目標たる台湾に繋がる空へ向け、ハルゼーは息巻く。
「御意!作戦機900機を波状攻撃させ、奴らの迎撃態勢を飽和させます!」
マーク・ミッチャー中将が力強く応じる。
「頼むぜピート!一週間後はここで祝杯を上げられるようにな!」
「もちろんです!」
545: 俊也  2015/03/18(水)22:27:15 ID:FxP
11月15日
アメリカ第3艦隊
第58任務部隊より、戦爆連合1100機が4波に渡って発進。(うち200機は沖縄方面空爆)
「電探に感!敵戦爆200機以上、さらに増えます!」
「よし、こちらも迎撃第一陣を発進させよ!!」
彡(゚)(゚)「よっしゃいくで!」
(´・ω・`)「よーそろー!」
546: 俊也  2015/03/18(水)22:28:57 ID:FxP
「11時方向、ジャップの迎撃来ました!ゼロ数十機!」
「大した数ではない。直掩のグラマンに任せておけばいい!われわれ攻撃隊は進路そのまま!敵基地に向かう!」
「了解!」
が・・・・・
「上方から新たな敵機!グラマンと交戦に入っています!」
「なに!?他にもいたのか!?」
「あれは・・・・敵の新鋭フランク!?」
「フランク!?敵陸軍の機じゃねえか!?」
547: 俊也  2015/03/18(水)22:31:34 ID:FxP
「ゼロが食いついてくる!助けてくれ!ぐわああああ!?」
高雄基地 地下指揮管制室
「よし・・・今のうち第二班を発進!・・・・源田君、手筈通りだな」
「はい、長官。敵直掩戦闘機を陸軍の疾風と紫電に抑えさせ、零戦、隼、飛燕に艦爆を狩らせる、あとは電探と高偵察機と機上電話を駆使し、有効な位置に常に味方を誘導・・・・
敵さんのお株を奪う迎撃管制であります。」
「うむ・・・しかしこうなると、いよいよあの男・・・・・」
「はい、本物ですな・・・・」
549: 俊也  2015/03/18(水)22:32:43 ID:FxP
ブッ!!
彡(゚)(゚)「うっ・・・またや・・・イモ食いすぎたかなー」
(´・ω・`)「ちょっと兄ちゃんやめろよなー、整備の人から僕まで苦情言われるんだから」
彡(゚)(゚)「やかましいわい!最近は一回分の量も減ってるから大丈夫や!・・
・・それより、敵の第二梯団が来るで!しっかりついてくるやでー」
(´・ω・`)「ようそろー!」
550: 俊也  2015/03/18(水)22:38:07 ID:FxP
戦艦ニュージャージー
「被撃墜150機以上、損傷も100機以上だと!?無線が壊れているんじゃないか!?」
「残念ながら・・・・事実であります。敵は陸海軍合同で、おそらくは電探で迎撃管制
しているのではないかとの報告です」
参謀長の声は震えていた。
「ガッデム!いつからジャップの陸海軍はまともに協調するようになったんだ!?・・・・・しかもだ!」
怒りに燃えたハルゼーの視線は、手元のグラスに注がれた。
「この糞寒いのに、アイスティーしかなかったとはどういうことだ!!」
576:
>>550
唐突なアイスティーで草
577:
>>576
米軍のインスタントアイスティーは旨いで
551: 俊也  2015/03/18(水)22:40:30 ID:FxP
その夜・・・・深夜3時。
「アンノウン侵入!」
「敵機か!?」
「おそらくは偵察かと・・・・」
彩雲3機のみ。
何ができるわけでもない、無駄に逃げ足のいやつであるし放置するか・・・・・
そういう思いがCICの司令部一同によぎった瞬間
耳をつんざく破裂音。
552: 俊也  2015/03/18(水)22:42:02 ID:FxP
「!!」
私室で寝ていたハルゼーも跳ね起き、CICに駆け込む。
「爆撃か!?」
「・・・・いえ、対象は、空中で破裂したのみ・・・・」
「敵偵察機も高で離脱した模様・・・・」
「どうも照明弾を改造したもののようですが・・・・」
「念のため、後続の敵機が居ないか、警戒を厳に!」
「ジャップめ・・・・下らん嫌がらせを・・・・」
こんな小細工でも、昼間の緊張と疲労が抜けぬパイロット達にはかなりの精神的負担になる。
ハルゼーは唇を噛んだ。
580: 俊也 2015/03/19(木)21:13:07 ID:Xuq
翌日
当然手を緩めることなく、朝から米軍は空爆を行う。
数梯団に分派し、同時多方面から侵入を図る。
日本側の地上設備にも被害が出始める。
が・・・・・
「よし!あくまで編隊空戦、上空からの一撃離脱を徹底しろ!低空に逃げたやつらは海軍さんに任せておけばいい!」
陸軍側指揮官 檜 與平少佐である。
疾風&紫電の2000馬力級コンビは、F6F、F4U相手に迎撃管制の恩恵を最大限に活かし猛威を振るった。
582: 俊也 2015/03/19(木)21:14:48 ID:Xuq
この日も米軍は100機を超える被害を出してしまった。
そして深夜、またも音響照明弾投下。激怒したハルゼー、
F6F夜戦型を繰り出すが、彩雲一機を撃墜したのみに終わる。
3日目・・・・
さすがに日本側の防空体制にも、疲弊と綻びが出始め、損害が拡大する。
善戦してきたF部隊も戦力が3分の2を切っていた。
彡(゚)(゚)「だいぶ陸軍さんの方も削られとるな・・・・・」
(´・ω・`)「こう波状攻撃で一日中やられちゃうと・・・・いくら的確な指揮管制があってもきついよね・・・」
彡(゚)(゚)(と、いいつつ、こいつも初陣でようガンバっとるで・・・協同撃墜4機・・・
・・まあ、初陣で単機で3機撃墜したワイには勝てんけどなw)
彡(゚)(゚)「11時方向、敵艦爆 新たな梯団来るで!」
(´・ω・`)「よっしゃ!いこう兄ちゃん!!」
585: 俊也 2015/03/19(木)21:24:28 ID:Xuq
夕刻 
「クッ、また着艦失敗か・・・・」
双眼鏡に、握りつぶさんばかりの力を込めるハルゼー。
「本日も・・・帰還時の事故、不時着を含めれば、損害は3桁にものぼるかと・・・・・」
「判っておるわ!」
「しかし、敵に多大な損害を与えたことは確かであります。沖縄ではほぼ無抵抗の状態で施設破壊できましたし・・
・・あるいは頃合いかと・・・・」
若干おびえた表情で進言してきた参謀の顔を一瞥し、ハルゼーは怒気をはらんだ溜息を吐きだす。
「太平洋艦隊司令部、ニミッツ長官に打電!われ所定の任務を達成せり。これより帰投し
次なる戦いに備える・・・とな!」
「は、ははっ!!」
(ジャップめ・・・決着は次回、フィリピン決戦の時に取っておいてやる。オザワ!
きさまの機動部隊を必ず・・・・・あ?)
「・・・・だから!アイスティーしかねェってのはどういうことなんだよ!
コーヒーだコーヒー!舌が焼けるほど沸かして来い!」
586: 俊也 2015/03/19(木)21:25:55 ID:Xuq
「彩雲、百式司偵より入電!敵機動部隊が反転、撤退した模様!!」
「よっしゃあああああああ!!」
高雄基地・滑走路に歓声が響く。
「みなご苦労であった!ありがとう!」
敬礼する大西。
陸海軍の猛者、全搭乗員がそれに応える。
その夜は陸海軍の将兵、荒々しい男たちが入り乱れての宴となった・・・・
587: 俊也 2015/03/19(木)21:32:52 ID:Xuq
「さーらばーラバウルよーまた来るまーでーわーwwww」
彡(゚)(゚)「うへへっ!村田飛曹長音痴やなーwwwwぐへへへへwwwwww・・・・」
(´・ω・`)「もー兄ちゃん飲みすぎだってー」
彡(゚)(゚)「次は檜少佐殿!いかがです!?」
「唄か―・・・・では失礼して・・・」
「エンジンのおーとー ごうーごーうとーはやぶーさーはーゆーくー」
彡(゚)(゚)「・・・・・・・・・・・」
(´・ω・`)(・・・・あれっ?泣いてるぞこの人)
「・・・・・・・・」
(´・ω・`)(村田飛曹長もかよ!)
日本側損害 撃墜104機 地上撃破30機
アメリカ側損害 撃墜345機 帰投後喪失52機
“この世界”における台湾沖航空戦は実質痛み分けに終わった。
588: 俊也 2015/03/19(木)21:35:25 ID:Xuq
アメリカ統合作戦本部
「ニーミッツ君。私は心配になってきましたよ?」
「何が問題ですか?マッカーサー殿下」
例によってこの二人の鍔迫り合いである。
「マリアナからこっち、海軍さんは一度も完勝というものがないではありませんか。」
「・・・・最終的にマリアナの確保、台湾、沖縄の一時的無力化、という戦略目的は
達成しておりますが。」
「無力化、ねえ。日本は主力を本国に下げていたという話も聞きます。
今度の我々の作戦に併せ、フィリピンにそれを突っ込んで来たらどうします?」
「陸軍部隊にはご迷惑はかけませんよ。十分に航空優勢は確保できる筈です」
「あの牛さんで大丈夫なんですかねェ・・・・・」
「なにを・・・・・」
「いい加減にしたまえ二人とも。」
キング作戦部長が割って入った
「フィリピン、レイテ侵攻は大統領が裁可なされた決定事項だ!双方緊密に連携せねば足元をすくわれるぞ!
今次作戦は海軍史上最大級のものとなる。欧州戦線が年明けにも決着がつきそうな状況である今、太平洋戦線がもたつくわけにはいかんぞ。
マッカーサーにはキンケイドの艦隊はつけるが、ハルゼーにはくれぐれもエアカバーを怠らないよう徹底させておきなさい、
ニミッツ。マッカーサー元帥殿も逐次ハルゼーとの連絡を怠らぬように・・・・・」
「仕方ありませんね」
「御意・・・・」
590:
さぁ、この世界のレイテはどうなるのかな?
591:
レイテはどう足掻いても無理ゲーな気がするわ…
592: 俊也 2015/03/19(木)21:40:23 ID:Xuq
12月15日 四国 松山上空
(´・ω・`)「もらった!」
彡(゚)(゚)「あまいで!」
空戦訓練に励む両者の機体エンジンの轟音は、栄のものではなかった。
 
紫電J改。紫電を大幅に改良した新鋭戦闘機。
今月に入り、最初の量産型40機がロールアウトしてきたばかりである。
彡(゚)(゚)「空戦フラップは確かに便利やけど、あんまそれにたよりすぎるなや」
(´・ω・`)「うん。基本は編隊空戦、一撃離脱だね。急降下は零戦よりだいぶ無理が効くし・・・・」
彡(゚)(゚)「せやな、・・・よし降りるで」
彡(゚)(゚)(マリアナからのB29本土空襲開始が、なんやかやで伸び伸びになっているのも大きいで・・
・・守備隊のゲリラ戦や、硫黄島からの断続的な夜間空襲が功を奏しとる。
おかげで各種新兵器の生産も“史実”より捗っているんや・・・)
そして、12月7日に起った東南海地震。
あらかじめ防災訓練と称して市民や勤労学徒たちを避難させ、軍需工場も重要設備、
治具を疎開させていた為、物的、人的被害は最低限に抑えられた。
これにより、東條はじめ帝国首脳の「未来を見てきた男。」の持つ情報への信頼が
改めて決定的なものとなる・・・・。
595:
松山かぁ。
ウチの爺さんが予科練行ってて、空襲で隣の部屋が爆弾でやられたとか言ってたなぁ。。。
593: 俊也 2015/03/19(木)21:44:45 ID:Xuq
彡(゚)(゚)(次や・・・・次が天王山や・・・・)
「頑張っておるようだな。」
彡(゚)(゚) 「鴛淵隊長!」
「紫電で慣らしていた分、さほど慣熟には時間を要さないようだな。」
 
彡(゚)(゚)「はい!(まあワイは初めてじゃないんやが)」
「予定通り本日1400に進発するぞ」
彡(゚)(゚)「いよいよですね・・・・・」
 「うむ、わが343空は、土佐沖の第一機動艦隊の空母に着艦、これの指揮下に入る。決戦は近いぞ。」
594:
余談だけど、ちょうど70年前の今日が343空の初陣だったりする
596: 俊也 2015/03/19(木)21:48:06 ID:Xuq
そして・・・・・
四国南方海域 第一機動艦隊空母群上空
彡(゚)(゚)「着いた・・・・こいつがワイらの母艦や こ↑こ↓に降りるで」
(´・ω・`)「はえ?すっごい大きい。」
史実より若干の時間的余裕をもって完成された、世界最大の・・・・・
大日本帝国海軍最強最後の装甲空母
「信濃」
第一機動艦隊の新たなる旗艦である。
598:
信濃キターーーー(゜∀゜)ーーーーー!
599: 俊也 2015/03/19(木)21:50:17 ID:Xuq
今宵はここまでと致します。ありがとうございます。
レイテは、正直ワイもどうなるかわからんですw
じっくり腰を据え、世界最大の海戦を描きたいです
あすは投稿深夜になるかも。すまんな。
602:
>>599
ええんやで
どうやって戦っていくのか楽しみや
600:
乙!やはり面白い
601:
乙やで!レイテは規模が規模やし難しそうやけど、イッチに期待してるで!無理するなやで
604:
乙やで!
こりゃワクワクが止まらんのう
607:
サクサク読みやすいし引きこまれるわ
無理せんとマイペースでいってや?
632: 俊也 2015/03/20(金)21:03:32 ID:mye
「なんとか了承を得たよ・・・・」
空母、信濃艦橋で出迎えた小沢の第一声であった。
彡(゚)(゚)「西村、志摩の両艦隊、栗田艦隊と合流できそうですか!」
「うむ・・・みすみす旧式戦艦の部隊を分派して突入させたところで短時間で各個撃破されるだけ、陽動や敵兵力の拘束などできぬ相談だからな・・・・。」
彡(゚)(゚)「それができるのは・・・・」
「そう、わが艦隊しかいない。ハルゼーの主力を北方に吊り上げ、栗田艦隊がレイテ湾に突入する間隙を作る・・
・・・君が見てきた未来においても、それに関しては成功したのであろう?」
彡(゚)(゚)「はい。しかし栗田艦隊は迷走と消耗を繰り返した挙句、レイテ湾直前で敵機動部隊を追撃することを
口実とし反転、そのまま敗走します・・・・・」
「なるほど、な・・・われわれの犠牲が無駄になってしまうのだな。そもそも、何がいけなかったと思うかね?」
633: 俊也 2015/03/20(金)21:07:16 ID:mye
彡(゚)(゚)「まずは作戦目的が敵機動部隊殲滅か、敵上陸部隊の撃滅か、
最後まであいまいになってしまったことですね。・・
・・・今次決戦に関して言えば、艦砲射撃による敵上陸部隊の掃滅!この一点に傾注すべきです。
たとえ戦艦部隊が壊滅しても・・・・」
「・・・・そこまでの覚悟でやるべきなのだな」
彡(゚)(゚)「はい!上陸してくる米陸軍第6軍20万名 
これに甚大な被害を与えることが出来れば、アメリカにとってはさすがに戦争計画に大きな綻びとなります。国内世論においても・・・・」
「つまり、この戦争を終わらせる大きな契機となりうるわけだね」
彡(゚)(゚)「御意。ゆえになんとしても勝たねばなりません。」
(まあもっと上の次元では、高度に政治的な判断というのも必要になるんやが・・・・さすがに今のワイではどうしようもない。)
634: 俊也 2015/03/20(金)21:12:57 ID:mye
東京 首相官邸
「陸海軍とも、こたびのフィリピン決戦が天王山となるでしょうな。海軍の見通しはどうですか」
東條英機首相の問いに、嶋田海相兼軍令部総長は余裕の笑みを浮かべた
「ご懸念無く・・・連合艦隊にはまだ大和 武蔵の二大巨艦が健在。空母機動部隊も新鋭機加え復活しておりますれば・・
・・必ずやマリアナ以上の戦果を挙げてごらんにいれましょう。例の未来の知識云々に頼らずとも・・・・」
「あくまで、油断なく頼みますよ。各部隊間の意思疎通もきちんと図るように・・・・」
「はは、心得ております・・・・」
「なんとしても一撃講和!この戦いで実現せねばなりません。ここで講和が出来ねば、
多くの帝国臣民が空襲の災禍に晒される、陛下に申し訳が立たぬ・・・・」
638: 俊也 2015/03/20(金)21:22:47 ID:mye
官邸を辞去した嶋田。軍令部へと向かう。
豊田連合艦隊司令長官と面談があったのである。
「先刻総理にお会いしてきたがね、例の未来予知にかぶれまくってしまって困ったものだよ。まあ確かに先日の地震に関しては驚いたが・・・・。
あと、その予知男を抱えた小沢君が今度の海戦を仕切りかねない勢いで作戦全体に意見してくるというのもな・・・・」
「嶋田さん・・・・それなんですがね。小沢は自ら囮になって戦艦部隊の突入を助ける、とは言ってはいるが、その実、
戦艦部隊を死地に追いやり、自らの子飼いの機動部隊を温存しようとしてるのではないか?と思うのですよ。」
「なるほど・・・・戦艦部隊を米艦隊や陸上兵力と刺し違えさせようって肚か・・・・」
「大戦果を挙げ講和が実現すれば・・・・一躍小沢は連合艦隊最強兵力の長となるわけです。」
「われわれにとって代ろうとしているというのか・・・・未来を知る男をお抱えにして。」
「今回の海戦、むろん勝たねばなりませんが・・・・・」
「小沢の思う形で勝つ、というのは避けねばな。こうなると先日栗田に根回ししておいて正解だったな・・・・」
639:
う?ん、この上層部
640:
風向きが怪しいな
641: 俊也 2015/03/20(金)21:27:56 ID:mye
翌16日 レイテ東方海上に米機動艦隊、輸送船団現出。
同日、捷一号作戦が、連合艦隊司令部より正式に発令された
大和 武蔵を擁する栗田艦隊が、ブルネイを進発。同日夕刻に西村、志摩艦隊と合流。
(建前上は、中将間の序列の問題もあり、3つの艦隊はそれぞれ独立したうえでの共同作戦・・・・となる)
栗田艦隊旗艦「愛宕」
「基地航空隊の支援は得られるのかね?」
露骨に不安げな表情を、栗田建男は浮かべた。
「昨日より敵航空兵力とかなり激しくやりあっているようですので・・・今はなんとも・・・
・・シブヤン海通過時にはなんとか第一航空艦隊も戦闘機を回してくれるとは申しておりますが。」
小柳参謀長の言葉も頼りない。
「パラワン水道を通る際、潜水艦の襲撃を受けたら…・やはり西方から回るか、いややはり時間がない・・・・・」
思考の迷路に嵌まり込む栗田。
642:
栗田さんは無能扱いかあ…
まあ1965までの知識じゃ仕方ないか
644:
>>642
そういえばそうやな。1965年やと却って今より資料不足やしなぁ・・・そういう意味ではかなりリアル
この世界でも愛宕が旗艦か
643: 俊也 2015/03/20(金)21:37:00 ID:mye
・・・・やがて、内地の料亭での、嶋田、豊田との出撃前の会合のことを思い出す。
「いやぁ栗田君、今度の決戦では、栄えある第二艦隊の司令。武人の本懐ではないかね。」
「恐れ入ります、総長殿。」
「この豊田も羨ましい限りだ、戦艦部隊を率いての敵機動部隊殲滅という最重要の任務を、君が担えるわけだから・・・・」
「は、長官。しかし主任務は敵輸送船団、上陸部隊の・・・・小沢提督もそのために囮に・・・」
「・・・・栗田君。GFや軍令部内ではそう声高に叫ぶ連中も多いが・・・
・・あくまで主目標は敵艦隊だよ。君だって嫌だろう。輸送船襲撃の為に艦隊を危険にさらすのは・・・・。
わが海軍の宿願は艦隊決戦!栗田君がその主役となるのだよ!」
「は、はあ、いやしかし・・・・」
「敵艦隊に遭遇できないのであれば、割り切って艦隊を保全し、次なる機会に備えるのも将たる者の務めだよ。」
「・・・・・・・!」
「栗田君、君の志は連合艦隊司令長官だそうだね。その夢、この嶋田が叶えてやってもいい。
水上部隊を無用の危険から護ってくれれば、ね・・・・・」
「・・・・・・・ぎ、御意・・・・・・」
「と、とにかく、対潜、対空警戒を厳にせよ!」
夜半のパラワン水道通過を前に、栗田の声は上ずっていた。
645: 俊也 2015/03/20(金)21:43:57 ID:mye
アメリカ第三艦隊 戦艦ニュージャージ
「敵基地攻撃隊が帰投します。撃墜および地上撃破100機以上・・・・ですがわが方も47機未帰還・・・・」
「フン・・・・ジャップもなかなかしぶとい・・・・まあ、あとは第7艦隊のジープ空母群に任せておくとしよう」
「ハルゼー閣下、敵の水上部隊を捕捉!パラワン、シブヤン海経由でレイテ湾口に突入を図ると予想されます。」
「まずはそいつから叩くか。明朝シブヤン海に入ったところで第2から第4の3個群を以て対応する。準備させろ!・・・
・・そのうちオザワもでてくるだろう」
646: 俊也 2015/03/20(金)21:52:46 ID:mye
第一機動艦隊 旗艦 信濃
「なんとか、早めにこちらに引き付けたいもんだね」
彡(゚)(゚)「はい長官。まあ明日午前中には、ハルゼーの索敵圏内に入ると思います。」
「それでも栗田艦隊は、ある程度叩かれてしまうな。」
彡(゚)(゚)「なんとか、耐えて突破してもらうしかありません。
主力艦を無傷に近い状態でレイテまで持たせられれば・・・・“史実”とくらべて有利なのは、
われわれ全体の初動が早く、うまくいけば上陸間際の敵輸送船団を捕捉できるかもしれないということです。」
「そして・・・・わが機動艦隊も囮とはいえ・・・・!」
彡(゚)(゚)「はい!前回マリアナ時にまさるとも劣らぬ打撃力を有しております!」
空母 信濃 大鳳 瑞鶴 雲竜 葛城 天城 笠置 龍鳳 千代田 千歳
作戦機 410機 
航空戦艦 伊勢 日向
軽巡 多摩 五十鈴 大淀
駆逐艦 10隻
・・・・・正直、雲竜級の新造空母や千代田などの軽空母のなかには、
艦載機が定数割れしている艦もあったが・・・・
それでも、この状況下では破格の機動打撃戦力と言えた。
647:

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