優花里「熊本に帰る!?」みほ「うん」back

優花里「熊本に帰る!?」みほ「うん」


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1:
優花里「そんな、西住殿!大洗が嫌になったのですかっ!?」ガタッ
みほ「ああいや、そうじゃなくて。今度の連休にちょっと里帰りしようかなって思って……」
優花里「な、なんだ……びっくりしました……」フラフラ
みほ「ああっ、大丈夫!?優花里さん」
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2:
優花里「ああ、大丈夫であります。しかし里帰りですか……」
優花里「そうですね、決勝戦が終わって初めての連休ですから、皆さん家族に優勝の報告に行ってるみたいですしね」
優花里「私は実家が学園艦ですから、その必要はありませんでしたが」
みほ「うん、全国大会も終わったことだし……お母さんに一度きちんと挨拶に行かなきゃと思って」
みほ「ほら、前は逃げるように大洗に来ちゃったから……」
優花里「西住殿……」
3:
優花里(西住殿……よく見たら震えている?)
優花里(不安……なんでしょうか?お母様は厳しい方だと前におっしゃってましたし……)
優花里(――だったら!!)グッ
優花里「あ、あのっ、西住殿っ!」
みほ「?」
優花里「もしよろしければ、私もご一緒してもよろしいでしょうかっ?」
4:
みほ「えっ、優花里さんが……私の家に?」
優花里「は、はいっ!」
優花里(ああ、やはり無茶言ってますよね、私。西住殿もあんなに困って――)
みほ「うん、いいよ」
優花里(――ない!?)
優花里「あ、あの……自分で言っておいてなんなのですが、ご迷惑ではないのでしょうか?」
みほ「迷惑だなんて!正直、私も一人で行くのも不安だったから、優花里さんがいると心強いよ!」ニコッ
優花里「あ、はいっ。こちらこそよろしくお願い致します!!」ペコリ
5:
――――西住家:門前にて
みほ「ようやく着いたね?」
優花里「はい!しかしさすが西住流……すごいお屋敷ですね……」
みほ「そ、そうかな……」
優花里「お屋敷だけではなく、戦車倉庫や演習場まであるお家は中々無いと思いますよ!」
みほ「ははは……あ、菊代さん!ただいま!」
菊代「みほお嬢様、おかえりなさい。遠い所大変でしたね……そちらがお電話でおっしゃっていたお友達ですか?」
11:
優花里(それに――)チラッ
まほ「?」
優花里(姉上殿のご尊顔……西住殿に似ていながらもキリリと精悍な顔立ち……試合の中での険しい表情のイメージが強くて余計に緊張をしてしまいます……)
優花里(あれ、そういえば――)
優花里『お言葉ですが!あの試合のみほさんの判断は、間違ってませんでした!!』>>5話参照
優花里(わ、私、初対面からとんでもなく失礼なことを言ってました――っ!?)ガーン
6:
優花里「あ、はい。秋山優花里と申します!」
菊代「ふふふ……元気な方ですね。どうぞゆっくりしていって下さいね」
優花里「はい!ありがとうございます!!」
菊代「さ、立ち話もなんですからどうぞ中に」
みほ「あ、はい。行こう、優花里さん」
優花里「はいっ!」
7:
――――西住家:玄関にて
みほ「ただいまーっ」ガラッ
優花里「お邪魔しまーすっ」
まほ「ああ、おかえり……みほ」スタスタ
みほ「お、お姉ちゃん!帰ってたの!?」
まほ「ああ、昨日からな。みほは……お母様に会いに来たんだったな?」
みほ「う、うん……」
8:
まほ「お母様は居間にいる。早く行ってくるといい」
みほ「あ、うん。でも……」チラッ
まほ「お客様もいたのか。……君は確か、?号に乗っていた――」
優花里「は、はい!装填手の秋山優花里と申します!!」
まほ「ああ、いらっしゃい。……この子は私が客間に案内しておくから」
9:
菊代「まほお嬢様、それでしたら私が――」
まほ「大丈夫ですよ、菊代さん。私もみほの友達に聞きたいことがあったし……それより、居間の方をお願いしてもいいかな?」
菊代「は、はい……ではみほお嬢様、参りましょう」
みほ「あ、はい……優花里さん、また後でね」
優花里「あ、ええ……」
優花里(あ、あれ……もしかして私、姉上殿と二人っきりになるんですか――っ!?)
10:
――――西住家:客間にて
まほ「すまないな、なんのお構いもできず……」
優花里「い、いえこちらこそ……部外者である私がお邪魔する形になってしまって……」
まほ「君はみほの友達だろう?妹の友達が遊びに来る――何もおかしいことは無い。どうかくつろいでくれ」
優花里「は、はぁ……」
優花里(き、緊張します――っ!!)
優花里(なんか成り行きで姉上殿と二人っきりになってしまいましたが、一体何を話せば……)
12:
優花里「せ、先日はとんだご無礼を――っっ!!」ザザッ
まほ「ど、どうした?いきなり土下座なんかして……」
優花里「抽選会の日の戦車喫茶でのことです。名乗りもせずに姉上殿に生意気な口を聞いてしまいまして……」
まほ「ああ、あの時のことか……気にすることはない」
まほ「むしろこちらこそ、うちの副隊長が言葉を選ばずに申し訳ない……」ペコッ
優花里「ああそんなっ、どうかお顔を上げてください、姉上殿」
まほ「ならば君も気にしないでくれ、気遣いは無用だ……」
優花里「は、はい……」
14:
優花里(許しは頂きましたが……でも――)
優花里「あの……ご無礼ついでに、一つお聞きしてもいいでしょうか?」オズオズ
まほ「なんだ?」
優花里「姉上殿は今でも、去年の決勝でのみほさんの行動は間違っていたと思われますか?」
まほ「……」
優花里「……」ドキドキ
まほ「……『西住流』としては、褒められたものではないな」
優花里「――っ!?」
15:
まほ「だが、それがあの子の見つけた戦車道だ。私個人としては応援こそすれ、否定はしないさ」
優花里「――はいっ////」
優花里(その言葉が聞けただけでも、ここに来たかいが有りました!)
16:
優花里(それにしても西住殿、大丈夫でしょうか……?)ソワソワ
まほ「……心配か?」
優花里「あ、はい……大洗でのみほさんは、いつも明るくしていらっしゃいますが、あの時のことを思い出されると、やはり辛そうな時がありますので……」
優花里「ああっ、別に、母上殿や姉上殿が怖いとか、そういうわけではなくてですねっ!?」アセアセッ
まほ「みほなら大丈夫さ……」
優花里「へ――?」
17:
まほ「以前のみほならいざ知らず、あの子は強くなった。決勝ではそれを心から感じられたよ……」
まほ「多分……君達のような友達に出会えたからだろう。ありがとう」
優花里「……なんでもお見通しなんですね、姉上殿は……」
まほ「……そうでもないさ。結局私は、肝心な時にあの子を 守ってあげる事ができなかった」
まほ「いつも悲しませてばかりで――嫌われて当然の、ダメな姉だよ」
優花里「それは違います!」ガタッ
18:
優花里「失礼を承知で言わせていただきます!みほさんが姉上殿を嫌いだなんてことはありえません!」
優花里「ここに来るまでの間、みほさんはずっと姉上殿の話ばかりされてました」
優花里「恨み辛みなんかじゃありません。どれだけ姉上殿がすばらしい方であるか……自分の中で大きな存在であるか……そんな話ばかりです!」
みほ『お姉ちゃんはすごいんだ、私なんかとは比べ物にならないくらい……』
優花里「だから……断言させていただきます!みほさんは、姉上殿のことが大好きですっ!!」
19:
みほ『私が戦車道始めたきっかけはね……家元の娘だからとかそんなんじゃなくて、お姉ちゃんに憧れてなんだ』
優花里(本当に、嫉妬してしまいますが……)
みほ『お姉ちゃんみたいにかっこよくて優しい人になりたい――それがきっかけ……』
優花里「そのことだけはどうか……自信を持ってください」
まほ「そうか……」
まほ「……そう言ってもらえると嬉しいよ……ありがとう」ニコッ
優花里(ああ……笑ったところは、西住殿そっくりですね)
20:
優花里「そういえば、私と話したかったことというのは?玄関でおっしゃってましたよね?」
まほ「ん?ああ……その事か」
優花里(ま、まさか――『お前はみほの友達に相応しくない!!』と絶縁宣言されたりして!?)
優花里(そういえば先程から、失礼な発言ばかりしてしまっていたような……)ブルブル
まほ「実は――」
優花里「はい」ビクッ
まほ「みほはその……大洗で元気にやっているのかな?」
優花里「ふぇ……?」キョトン
21:
まほ「いやな、みほはアレで引っ込み思案な所があるから、上手く馴染めているのかな……と」
優花里「はぁ……」
まほ「君のような友人がいるのだから、いじめを受けているということはないのだろが、ほら、勉強の進行度も違うだろうし……」
優花里(も、もしや……)
まほ「スポーツも不得意ではないんだが、肝心な所でミスすることがあるから、心配でならないんだが……」
22:

まほ「ルックスも悪くない……いやむしろ可愛い部類に入ると思うんだが、変な男に引っかかってたりはしないだろうかと……」
優花里「いや?女子校ですからその心配は無いかと……」
優花里(この人ただの姉バカだ――っ!!?)ズーン
まほ「そ、そうか……ならいいんだが……」
優花里(な、なんか……先ほどまでとイメージが随分違うような……)
優花里(というか、こういう自信無さ気な顔をされると、西住殿そっくりですね……)
優花里「わかりました、姉上殿。不肖、秋山優花里が、みほさんの学生での様子をお伝えいたしましょう!」
まほ「よ、よろしく頼む……」
23:
みほ(ふぅ、遅くなっちゃったな……)
みほ「ふたりとも、遅くなってごめんね」ガラッ
優花里「おかえりなさい、西住殿」
まほ「おかえり、みほ……お母様とは?」
みほ「うん……とりあえず、今の私の気持ちを全部ぶつけてみた」
まほ「ああ……」
みほ「そしたら、『西住流として認めるわけにはいかないけれど、好きにしなさい』って」
まほ「そうか……」
優花里「良かったですね、西住殿」
みほ「うん////」
24:
まほ「連休中はこっちにいられるのか?」
みほ「うん、そのつもり」
まほ「私もそれまではこちらにいよう。休みが明けたら強化演習が始まるから、しばらくは戻れなくなるがな……」
みほ「そっか……お姉ちゃん、国際強化選手だもんね……」
みほ「ああでも、もし時間があったら……またお姉ちゃんと戦車道がしたいな」
みほ「もちろんっ、お姉ちゃんが良かったらだけど……」
まほ「……ああ、今度は負けないぞ」フッ
みほ「うん////」パアァ
25:
まほ「ああそれとな、みほ……」
みほ「何?お姉ちゃん」
まほ「あんまりコンビニスイーツばかり食べてると、体を壊すぞ?」
みほ「へ……なんで知って」
みほ「――まさか、優花里さ?ん!」
優花里「す、すみません西住殿!姉上殿がどうしてもとおっしゃるので……色々喋ってしまいました」
みほ「もう!」
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