梨子「よっちゃんの手……」back

梨子「よっちゃんの手……」


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善子「……さて、そろそろ帰りましょ?」
梨子「……」ジーッ
よっちゃんの手は、綺麗。
細い指にすべすべな白い肌、ピンク色の爪、その全てが私をとりこにする。
善子「リリー? そろそろ帰りましょう?」ギュッ
梨子「ひゃっ///」
そんな綺麗な手が、突然私の手を握る。私の手の上によっちゃんの手があって、少し照れくさい。
善子「ひゃっ、じゃないわよ。帰りましょうって言ってるの」
梨子「……うん。帰ろっか」
手の平から、ほのかによっちゃんのぬくもりが伝わってくる。
4:
善子「明日は休みだし、今日はうちに泊まる?」
梨子「よっちゃんが良ければ、そうしたいな」
お泊まりすれば、もっともっと、よっちゃんと手を繋いでいられる、なんて。
梨子「ふふっ……」
たった今まで照れくさかったのに、それ以上に嬉しくなってしまう。
善子「ひゃっ、の後はニヤニヤして、変なリリーね」
梨子「だって、よっちゃんが温かいから」ギュッ
少し強く、よっちゃんの手を握り返してみる。
善子「……? やっぱり変なの」ギュッ
意味はよくわかってないままでも、ちゃんと握り返してくれるよっちゃん。
そんなよっちゃんの手のぬくもりが、もっと感じられて。
梨子(やっぱり、好きだなぁ)
肌寒い夕暮れに、私の手と胸はぽかぽかになってしまうのでした。
6:
──────────
よっちゃんの手は、とっても器用。
善子「よっ!……ほっ!」カチャカチャ
梨子「……」ジーッ
両手でゲームのコントローラーを持ち、親指がボタンを押していく。
善子「っ! なかなかやるわね、コイツ!」カチャカチャ
梨子「……」ジーッ
スティックを倒す指が、ボタンを弾く指が、まるでコントローラーの上で踊っているみたい。
8:
善子「……っと、よしっ!勝ったあ!」
梨子「……」ジーッ
善子「どう? 私の悪魔的な腕前に見惚れるばかりでしょう!」
梨子「え? ああ……うん!」
よっちゃんの見事なコントローラー捌きは、私からすればその手を美しく映す動きでしかなくて。
善子「? ちゃんと見てた? いや見てたわよね。じーっと」
梨子「う、うん!見てたよ!さすがよっちゃんだね」
善子「そう? ふふっ、リリーに誉めてもらえたっ?」
その鮮やかな腕前より、コントローラーに置かれた白い指に目が行ってしまうのは、きっと仕方のないことなのです。
10:
──────────
よっちゃんの手は、気持ちいい 
梨子「……あ、はぁ……はっ……」
善子「リリー? 気持ち良かった?」
よっちゃんとの情事を終え、私はベッドに寝転がる。
梨子「はっ、はぁ……うん、気持ち良かったよ、っ……」
こんなこと誰にも言えないけれど、実はよっちゃんは手でするのがとても上手。
よっちゃんの事しか考えられなくなる位、私のことを良くしてくれる。
梨子「はぁ、はぁ……よっちゃんがしてくれるの、やっぱりいい……」
善子「もう、変なこと言わないでよ……」
お互い初めての時も、私は恥ずかしくて上手く出来なかったのに、よっちゃんは何度も私を……。
梨子「はぁ……だって、本当だもん……」
善子「もう、終わったらいっつもこうよね」
13:
善子「……よいしょっと」ギュッ
梨子「ん、っ……」
ぐったりしてる私を、胸と胸が触れ合う様に、抱き寄せる。
善子「よしよし、頑張ったわね」ナデナデ
梨子「は、っ……、ぁ……」
そして気持ち良くしてくれた手とは逆の手で、頭を優しく撫でてくれる。
善子「ふふっ、なでなで……」ナデナデ
こうされると、私が安心できるのを知っているから。
梨子「ん…………よっちゃん、好き……」
よっちゃんに触れられて、よっちゃんを感じる度に、私の心も体も満たされていく。
梨子「……ちゅーしたい」
もっと、もっと、よっちゃんを感じたいの。
善子「まったく、夜は甘えんぼリリーなんだから」
善子「…………ん」チュッ
善子「ん……ちゅ……はむ……」
梨子「ちゅ、ちゅぅ……んむ…………ぷはっ」
善子「もうこんな時間だし、そろそろ寝る準備……」
梨子「……もう一回、したくなっちゃった」
善子「……ええっ」
あと、よっちゃんはキスも上手です。
14:
──────────
よっちゃんの手は、あったかい。
善子「……手袋忘れた」
梨子「あらら」
昨日はお泊まりして、今日は二人でデート。
それなのに、今日は二人揃ってちょっと寝坊しちゃって。
慌てて家を出たから、今になって忘れ物に気づいたみたい。……昨晩『もう一回』お願いした私も悪いんだけど。
善子「思い出したら寒く感じるわね」
梨子「どうする?取りに戻る?」
善子「……ね、リリー。左の手袋貸して?」
梨子「え、そしたら私も左手寒いんだけど」
善子「いいからいいから♪」
梨子「よくわかんないけど……はい」
善子「ありがとっ」
差し出した左の手袋を、そのままつけるよっちゃん。……何するつもりなんだろう?
15:
善子「……リリーっ?」ギュッ
梨子「ひゃっ!」
私の裸になった左手を、よっちゃんの何も付けていない右手が握って、指を絡める。
そして、繋がった二人の手を、コートの右ポケットに入れた。
善子「こうすれば、温かいでしょ?」
少し照れくさそうに、でもとっても嬉しそうに、よっちゃんはにっこりと笑った。
よっちゃんのポケットの中で、私達の手が、温もりが、重なっている。
梨子「……も、もう……///」
突然の事に、私の顔が真っ赤になってしまう。
善子「リリー照れすぎっ。好きでしょ? こういう恋人っぽいこと?」
梨子「好き……だけど、恥ずかしいよ……///」
こういう私じゃ恥ずかしくてできないこと、よっちゃんは私の事を考えて、笑いながらしてくれる。
……そんな優しいよっちゃんが好きなんだよね。
梨子「せめて、一言言ってから……」
善子「いきなりな所まで含めて、こういうの好きなんでしょ??」
梨子「もう、からかわないでっ///」
 まだ、ドキドキして、そわそわして、でもすっごく幸せで。
よっちゃんって、とっても温かい子なんです。
16:
──────────
よっちゃんの手は、ちょっと強引。
善子「リリー!次はあっちの服見に行くわよ!」グイグイ
梨子「え、ちょっと早い……」
私を引っ張って、次から次へとどんどん進んで行っちゃう。
善子「だって、デートの時間は限られてるのよ!色んなとこ行かないと損でしょ!」
梨子「そうだけど……」
私はもうちょっと、ゆっくり見ていたいんだけどな。
善子「……ほら、この服着てみて!」
梨子「もう、よっちゃん強引……」
善子「さ、早く早くっ!」
梨子「わ、わかった……」
よっちゃんに服を手渡され、試着室へと押し込まれてしまう。……とりあえず着てみるか。
梨子「…………」
梨子「あ……この服」
それは、今日よっちゃんの来ていたものとお揃いで、色違いのワンピースで。
17:
善子「リリー、もう着た?」ガラッ
梨子「ちょっ、よっちゃん!?」
何も言わずいきなり試着室に入ってくるよっちゃんに、たじろいでしまった。
善子「わ、すっごい似合ってる……」
梨子「そ、そうかな……」
でも、よっちゃんに誉められると、そんなことは忘れて嬉しくなっちゃう。
善子「うん、すっごく! ……やっぱり下見したかいがあったわね……」
梨子「え? 下見……?」
善子「今日デートだって決めた時から、ずっと楽しみで……時間ある時にリリーが好きそうなお店探したり、服探したり……とか」
善子「その……リリーが喜んでくれたらいいな……って。そう思ってたら、あっちもこっちも行きたい所だらけになっちゃった」
梨子「……よっちゃん」
よっちゃんはちょっと強引な所もあるけれど。
よっちゃんが私の事を考えて、私の手を引いてくれるのが、嬉しい自分がいるのも本当で。
梨子「……じゃあ、この服買おうかな」
善子「本当?」
梨子「……でも恥ずかしいから、この服着るのはお家の中だけね」
善子「えー! 」
よっちゃんと色んな所にいけるんだもん。私も先を急ぎたくなっちゃった。
梨子「さ、次いこっか。エスコートよろしくね、よっちゃんっ」
善子「ちょ、ちょっと、待ちなさいよー!」
二人でいるとワクワクする気持ちは、二人とも一緒なんだなって、なんとなく感じたのでした。
20:
──────────
よっちゃんの手は、優しい。
「善子ちゃん!握手してくださいっ!」
善子「ふっ、いいわよ。愛しいリトルデーモンは可愛がってあげなくてはね……」
「キャーっ!」
梨子「…………」
よっちゃん、けっこう女の子から『そういう意味』でも人気あって。
街を歩いていると、こうして黄色い声をかけられることも少なくない。
モブ「ありがとうございます!これからも応援してますっ!」
善子「ええ、よろしくね」
大きく手を振って去っていくファンの子。なんかよっちゃん、ニヤニヤしてるし……。
梨子「……ふん」
善子「ちょ、そんなに怒んないでよ。ファンの子と握手しただけでしょ……」
梨子「わかってる……」
大好きな恋人が他の子の事見て喜んでるんだもん。わかっててもやっぱり、モヤモヤするよ……。
善子「もう、すぐやきもち妬くんだから」
梨子「……いいでしょ」
善子「そんなへそ曲げないでよ……」
梨子「…………」
22:
年下のよっちゃん相手に、こんな子供みたいにいじけてしまうのは。一瞬、ほんの一瞬だけ、想像してしまったの。
よっちゃんが私じゃない他の誰かの所に行っちゃう姿。……それが、頭から離れなくて。
善子「…………リリー」
優しい声で、よっちゃんが私を名前を囁く。
善子「すき……」
まるで子供をあやすように、私の頬を撫でる。
梨子「…………」
善子「大好き、誰よりも大好きよ。リリー……」
梨子「……っ、ぐすっ」
いつの間にか、私の頬には少しだけ涙が流れていて、
よっちゃんの手は、それをそっと拭ってくれた。
善子「……リリー。大丈夫。私はリリーといるから」
梨子「…………うん」
いつもは年上ぶってるけど、本当は甘えんぼで、寂しがりな私。
よっちゃんはそんな私を好きでいてくれる。 私より少しだけ小さな手で、体温を伝えてくれる。
梨子「……ぐす、ん」
それがどうしようもなく嬉しくて、愛しくて。私はまた、少しだけ泣いてしまった。
23: >>21 すみません修正させて下さい(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2be9-88FC) 2017/01/08(日) 23:59:05.34 ID:lN+IH4B70.net
──────────
よっちゃんの手は、優しい。
「ヨハネ様!握手してくださいっ!」
善子「ふっ、いいわよ。愛しいリトルデーモンは可愛がってあげなくてはね……」
「キャーっ!」
梨子「…………」
よっちゃん、けっこう女の子から『そういう意味』でも人気あって。
街を歩いていると、こうして黄色い声をかけられることも少なくない。
モブ「ありがとうございます!これからも応援してますっ!」
善子「ええ、よろしくね」
大きく手を振って去っていくファンの子。なんかよっちゃん、ニヤニヤしてるし……。
梨子「……ふん」
善子「ちょ、そんなに怒んないでよ。ファンの子と握手しただけでしょ……」
梨子「わかってる……」
大好きな恋人が他の子の事見て喜んでるんだもん。わかっててもやっぱり、モヤモヤするよ……。
善子「もう、すぐやきもち妬くんだから」
梨子「……いいでしょ」
善子「そんなへそ曲げないでよ……」
梨子「…………」
24:
──────────
日が暮れて、楽しかったデートももう終わりが近くなってきた。
だから、最後に……。
梨子「……ね、よっちゃん」
善子「ん? どうしたの?」
梨子「この後、ちょっとだけ時間、いい?」
善子「ええ、いいけど……?」
……今日は、内緒でよっちゃんにプレゼントを用意しちゃいました。
よっちゃん、喜んでくれたら嬉しいな……。
26:
善子「ええ……?プレゼント!? 」
善子「いや、でも今日って、別に誕生日でもなんでもないけど……」
梨子「いいの、私がしたいだけだから」
善子「……?」
リボンに巻かれたケースを鞄から取り出し、よっちゃんに差し出す。
梨子「開けて、いいよ」
よっちゃんはそっと、リボンをほどき、ケースを開いた。
善子「……これ、指輪」
梨子「……うん」
よっちゃんへのプレゼントは、ピンク色の宝石を付けた指輪。
宝石の意味は……内緒です。
梨子「よっちゃんに、付けて欲しくて」
善子「え、え……」
善子「……どうしよ、嬉しすぎてわけわかんない」
梨子「喜んで、くれてる……?」
善子「喜んでるわよ! 自分でもわけわかんない位!」
梨子「そ、そう?」
28:
梨子「ね、よっちゃん」
梨子「私に指輪、つけさせて」
善子「……ええ」
よっちゃんは、一瞬だけ恥ずかしそうな顔をして、私に左手を差し出す。
その薬指に、そっと、指輪をはめる。
梨子「……」
プレゼントに指輪を選んだのは、その手に付けて欲しかったから。私のプレゼントで、その手を飾ってみたかったから。
……それと、『この手は私だけを愛してくれてるんだぞ』って示したい、独占欲も少し。
梨子「……できた」
善子「…………わ、っ」
私のはめた指輪は、彼女の左手の薬指で鮮やかに輝いていた。
ううん、違う。指輪は彩っているだけ。私にとって、本当に綺麗に見えるのは、よっちゃんの手の方なんだ。
善子「キレイ……」
梨子「喜んでくれて、よかった」
善子「ふふっ、ありがと、リリー」
私を見て、笑顔を向けてくれるあなたが愛しい。
善子「……大好き」ギュッ
私の手を握って、心を満たしてくれるあなたの手が愛しいの。
梨子「……」チュッ
指輪をつけた左手の薬指に、そっと、キスを落とす。
梨子「私も、大好き」
ずっとずっと、私のこと、離さないでね。
梨子「……そろそろ、帰ろっか」
善子「ええ。今日も泊まる?」ギュッ
梨子「うん、そうするね」ギュッ
手を繋いで、温めあって、一緒に帰ろう。
今日くらいは、お家に着いてからも手を離さないでって、おねだりしてみようかな。
おわり
29:
(あとちょっとだけあります)
36:
──────────
よっちゃんの手は、欲しがりさん。
善子「さあリトルデーモンよ!このヨハネの手にキスをなさい!」
梨子「ええ……」
あれから、よっちゃんは頻繁に、手の甲や手の平にキスをせがんで来るようになりました。
善子「『従魔であるリリーは悪魔ヨハネの手にキスをする』、契約にあったでしょう!」
梨子「あったかなぁ、そんなの」
本人いわく『なんか悪魔感あるでしょ!』とのこと。して欲しいなら素直に言えばいいのに……。
梨子「……じゃあ、するね?」
でも、本当は私も大好きなんです。よっちゃんの手にキスするの。
私の好きなよっちゃんの、綺麗な手に触れて、感じて、味わうことができるのだから。
善子「ふふっ、いい子ね?」
よっちゃんの手が、指が、私の目の前へと寄って来る。
梨子「…………」
だけどなんだか、今日はいつもと違う、変な気分……。
梨子「……」
梨子「ぺろ……っ」
善子「……!?」
気がついたら、私は子犬みたいに、よっちゃんの手の甲を舐めていました。
37:
善子「ちょ、ちょっと!?」
梨子「……おいしい」
善子「いやいや、何やってるの!舐めるなんて聞いてない……」
だって、よっちゃんの綺麗な手があるんだもん、こうしたくもなっちゃうよ。
梨子「……ね、よっちゃん」
梨子「もうちょっとだけ、ちょうだい……」
善子「も、もう……いいわよ別に」
よっちゃんから許しを貰って、手の甲を何度も舐める。舌からよっちゃんの体温と、滑らかな肌を感じる。
梨子「んむ、れろ……」
手の甲から指へ、少しずつ舌を進めていく。
梨子「ちゅ、ん………んむ……」
キスも交えながら、指の関節も過ぎて、爪の先へ。
なんだか胸の奥が気持ち良くなって、頭がふわふわして……ちょっとのはずが、もう止められそうにないかも。
善子「……これ、はずかし……」
梨子「…………ん」
梨子「はむ……っ」
よっちゃんの白くて細い指を、口に咥える。
善子「ちょ、やりすぎ! もういいでしょ!」
梨子「んちゅ……んむ、はむ」
怒る声も、引く視線も、今は届かない。私の頭の中はもう、よっちゃんの手を味わうことしかなかった。
唇で食むように、味も、温度も、感触もじっくりと味わい尽くす。
梨子「……ん、んぅ……ちゅぱ……」
よっちゃんの手、指……ずっと、こうしてたいな……。
善子「……」
38:

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