女騎士「くっ殺せ」 オーク「ああ、任せろ」back

女騎士「くっ殺せ」 オーク「ああ、任せろ」


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1:
−5年前オークの集落−
オーク父「おい、ちょっと川まで行って水を汲んできてくれ」
オーク「……わかった」
オーク父「人間に見つかるなよ、あいつらは俺たちが人間を襲うとか犯すとか思い込んでるからな」
オーク「わかってる」
オーク父「お前明日10才の誕生日だよな?帰ってきたらいいもの見せてやるよ」
オーク「なんだよ?」
オーク父「帰ってきたら、な」
オーク「ふうん」
               
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・(´・ω・`)「あ、停電だ」
          
8:
−森に流れる川−
オーク(親父のあの言い方だと……)
ザパーン
オーク(重要なことかな?)
クイッ クイッ
オーク(水はこんぐらいかな?帰るか………ん?何か流れてくる)
オーク「大変だ!人間だ」
ナレ「オークの少年は川上から流れてきた人間を保護する、それは人間を襲うと誤解されているオーク族にとって危険なことではあったが」
ナレ「オークの少年は目の前で死にかける少女を見殺しには出来なかった」
               
          
15:
−オークの家−
オーク「親父、いるか!」
オーク父「どうした?血相変えて珍しいな」
オーク「人間だ! 人間の子供が川に流れてた、血だらけなんだ!」
オーク父「人間……か、まあほっとくわけにはいくまい、家の中に運べ」
オーク「ああ、わかった」
オーク父「血がずい分出てるし体温も低いな、俺は火をおこしたりするからお前は長老を呼んでこい」
オーク「死なないよな?こいつ」
オーク父「正直わからんな、とにかく長老呼んでこい」
オーク「あ、ああ」
               
          
19:
ナレ「少年はオークの長老を呼びにいく、長老は集落の医者であり産婆でもある老婆だ」
オーク「ばっちゃん! 頼む、今すぐ俺んち来てくれ」
長老「なんだい? 騒々しいね」
オーク「とにかく来てくれ! 大変なんだ!」
長老「その様子だと怪我人かい? そこのワシの薬草袋を持ってきとくれ」
オーク「わかった」
               
          
22:
長老「こりゃたまげた! 人間の女の子じゃないか」
オーク父「裸にして湯につけて傷口を洗ってみたんだが」
長老「ああ、いい処置だよ、おいオークこれから傷口の消毒と化膿止めを作るから言われた物を袋から出しな」
オーク「わかった」
長老「しかしこの背中の傷……深いね、これは刃物でやられたな」
オーク父「こんな子供を……誰かが斬ったのか?」
長老「わからん、わからんがとにかく傷口が綺麗に切れてるから縫いやすそうだ」
オーク「ばっちゃん、これか」
長老「ああ、そこに置いておいてくれ、あとはお前はその子を湯から出して体を拭いておいてくれ」
オーク「わかった」
               
          
24:
ナレ「長老は少女の傷口を縫い、薬草を塗り暖かい部屋に寝かせた」
長老「こっからが山場だね、あとはこの子の体力次第だ」
オーク「なあ、俺にできることはあるか?」
長老「……なら熱がでたら額に搾った布をかけてやりな、熱くなったらすぐに別の布をかけるんだよ」
オーク「わかった」
オーク父(さて、この一件は明日の儀式にどう絡むのか……もしかしたらこれも運命かもな)
               
          
26:
−次の日−
ナレ「オークは一晩中少女の看病をした。そのかいあってか少女は目を覚ます」
少女「生き……てる?」
少女(なんで? 私はたしかに教団の騎士に斬られて崖から川に落ちたはず…つっ……背中が痛い……ここは死後の世界とかではなさそうね)
オーク「スースー」
少女「君が助けてくれたのかな?」
オーク「スースー」
少女(さて、いったいどんな状況なんだろ? 見たところオークの子供か)
少女(なんにせよ動けるようになったらここを離れなければ)
少女(助けてくれたのにこの子に迷惑をかけることになる)
               
          
28:
長老「おや、目を覚ましたかい」
少女「あ、なんだか助けていただいたようで、本当にありがとうございました」
長老「ああ、例ならそこで寝てるその子にいいな、川上から流れてきたアンタを連れてきたのはその子だ」
少女「あ、はい」
長老「アンタ……珍しいね、私たちを見て驚かないのかい?」
少女「…………?」
長老「まあ、いい。とにかく体を起こしてこれを食べな」
少女「はい、ありがとうございます」
               
          
32:
ナレ「今日はオークの10才の誕生日、大切な儀式がある日だった」
ナレ「目を覚ましたオークは少女が無事回復したのを喜んだのもつか間、バタバタと儀式の準備にとりかかる」
少女「ねえ? それ何してるの?」
オーク「棒に油を塗ってる」
少女「なんで?」
オーク「オーク族の子供は10才になったら火のついた棒の下をのけ反りながらくぐり抜けなければならない」
少女「プフー、何それ?」
オーク(こいつ結構嫌な性格なのかな?)
オーク「とにかくみんな広島に集まっていなくなるから、安静にしてろよ」
少女「私もお祭りみたいな」
オーク「お祭りじゃないよ、儀式だ」
               
          
33:
広島?
               
          
34:
広島に!?
               
          
37:
広島に集まるオーク想像したらワロタ
               
          
38:
舞台は日本だった
               
          
39:
もう広島前提な
               
          
41:
広島はオークの成人儀式場だったか
               
          
42:
唐突な広島で笑う
               
          
44:
広島の風評被害
               
          
47:
ナレ「集落すべてのオークが広場に集まる、みんなが見守る中オークの少年は火の棒をくぐり抜けねばならない」
オーク「……緊張してきた」
オーク父「お前ならできるさ、お前の母さんなんてそれはすごいくぐり抜けしたもんだ」
オーク「………そういえば親父、昨日俺に見せたい物ってなんだったの?」
オーク父「ああ、儀式が終わってから見せるよ、うちに代々伝わるアンデットを殺す棍棒だ」
オーク「は?アンデット?」
オーク父「ほらほら、今は儀式に集中しろ!」
オーク「あ、ああ」
ナレ「儀式は始まり、オークの少年は勇気を出して火の棒の下をくぐり抜けた。」
ナレ「儀式は成功、皆オークを称えて宴が始まった」
               
51:
舞台になったのはここだな
               
               
52:
>>51
ここにオークの集落があるのか
                    
               
215:
>>51
こっちの画像かと
                    
217:
>>215一駅かよワロタ
                    
          
53:
クソワロタ
               
          
54:
少女「がんばったね」
オーク「な? お前何やってるんだよ」
少女「それが……おなか空いて」
長老「全く、もう病人食じゃ物足りないのかい」
少女「えへへ」
オーク「大丈夫なのか?お前昨日は死にかけてたんだぞ」
少女「平気平気、それよりドタバタしてお礼まだだったね」
オーク「あ、ああ気にすんなよ」
少女「ありがとう……チュ」
オーク「俺の頬に口つけて、何やってんだ?」
少女「…………人間の挨拶だよ」
ナレ「少女は全くオーク族を恐れる素振りを見せず、宴に加わった。あっという間に他のオークたちとも仲良くなる少女」
ナレ「だが長老とオークの少年の父親だけは表情を曇らせていた」
               
          
57:
オーク父「あり得ないですね」
長老「ああ、さっき包帯変えたら傷口がほとんど塞がっていた」
オーク父「まさか、バンパイア?」
長老「いやあ、もしそうだとしたら傷口なんて一瞬で治るはずだし、あの子には牙はないし昼間普通に活動してた」
オーク父「なるほど」
長老「聖棍棒メイスオブサン………今日引き継ぎやるのかい?」
オーク父「はい」
長老「様子を見よう、できれば残酷な未来は見たくないものだ」
オーク父「……そうですね」
               
          
59:
ナレ「結局その日はみんな酔いつぶれたり騒ぎつかれてりで寝てしまう」
ナレ「オークの少年の父親は思うところって、少女をしばらく家で預かることにした」
ナレ「そして、棍棒の引き継ぎはしばらく延期することにした」
               
          
62:
ナレ「そして5年がすぎた」
ナレ「少女は当たり前のようなオークの集落の一因となり、仕事を始めた」
ナレ「少女はオークの女たちの仕事は苦手でもっぱら狩りを生業にするようになっていく」
               
          
66:
少女「今日はセギルの滝のほうに行こうよ、隣のおばさんがマスを欲しがってた」
オーク「ああ」
少女「髪飾りもらうんだ、今回捕れたら5匹目だからね。やっともらえる」
オーク「なあ、前から聞きたかったんだがな」
少女「何?」
オーク「人間の社会じゃ物々交換あんまりしないんだろ?通貨ってどんな感じで使うんだ?」
少女「…………知らない」
オーク「…………?」
少女「私は人間の町にいたころはお金は使ったことないんだ」
オーク「なんで?」
少女「奴隷だったからね」
オーク「奴隷?」
少女「うーん、説明難しいな、簡単にいうと物のように売り買いされたり使われる人間だよ」
オーク「なんだそりゃ」
               
          
72:
ナレ「オークたちがあまり聞かなかったせいもあるが少女の過去は謎だった」
ナレ「奴隷とはなにか?なぜ少女は5年前背中を何者かに斬られて川を流れていたのか」
ナレ「オークの少年は少し気になったか、あまり聞かないことにした。少女は少女だ、過去になにがあろうと関係ない」
ナレ「少女から話さいならむやみに過去は聞かない、その日オークの少年はそう決めた」
               
          
73:
ナレ「そして3年が過ぎ、オークと少女は18になった」
ナレ「少女は珍しく集落の皆に話したいことがあるといい広場に集まってもらっていた」
ナレ「いつもの天真爛漫な表情の少女はその日は険しい顔をしていた」
               
          
77:
長老「話とはなんだい?」
少女「近日中にここを出ていこうと思います」
オーク「…………?」
ザワザワ
オーク父(………さて)
少女「皆さんには得体の知れない私を集落に受け入れていただき、育てていただいたことを本当に感謝しています」
オーク「う、嘘だろ? 出てくってなんで?」
少女「ごめんなさいオーク、これでも長居しすぎたくらいなの」
オーク「だからなんでだよ?」
少女「…………復讐」
オーク「は?」
少女「両親を殺し、祖国を焼き払ったこの国の王を暗殺する」
オーク「は?……国?」
               
          
79:
長老「ああ、私たちが住む森は人間の価値観ではある国の管理する土地ってことになってるんだよ、この辺は人なんかこないけどね」
オーク「ちょっと待って理解が追いつかないよ」
少女「私は違うこことは違う大陸の小国の王女でした」
オーク父(やはり……というか、因縁というか)
オーク「…………?」
ザワザワ
ナレ「唐突に過去を語りだす少女、理解が追いつかない者も多かったが、皆真剣に耳を傾けた」
               
          
81:
やべ、>>1から8年たってるじゃん?
               
          
83:
細かいことはいいんだよ
               
          
85:
少女「この辺ではバンパイアはほとんどいませんよね?」
長老「ああ、この大陸そのもので絶滅したとされている」
オーク父(…………)
少女「それはこの国の王がこの土地に住む様々な種族にバンパイアの苦手とする武具を渡して狩らせたから、違いますか?」
長老「……ああ、その通りだ」
ザワザワ
オーク「それとお前の復讐ってやつとなにが関係あるんだよ!」
               
          
90:
少女「実はそれは王国の卑劣な政策だったのです」
長老「…………だろうね」
オーク父「………わかってはいた」
少女「この土地の人間の王はあなたたちに元から住んでいたバンパイアたちを殺させ、配下の人間たちにはあなたたちは人を遅い犯す化け物だと吹聴して僻地に追いやっているのです」
ザワザワ
ザワザワ
長老「まあ……ね、でもそれは私らにも好都合だったのさ」
オーク父「他の種族もそれぞれ人間とは関わらない形で独自の文化を作ってる。むしろ厄介なのはバンパイアだった」
               
          
94:
少女「…………」
オーク「お前はその、バンパイアってやつなのか?」
少女「…………正確には違うけど……そう」
長老「どういうことだい?」
少女「10年ほど前、この国の人間の王は私の国に軍を送り侵略するために大義名分が欲しかった」
オーク父「まさか!君に感染させたのか」
オーク「…………感染?」
少女「そう10年前、この国の王は私の国の王族は既に殺されていてバンパイアが化けて成り代わっていると捏造したのです」
               
          
98:
オーク「そのバンパイアってのは他人に化けたりできるのか?」
長老「うんにゃ、あれは単なる人を怪物化させる古代の呪いなんだ、とんでもない回復力と力を持つようになるが世間でいうような万能な存在じゃない」
オーク父「そもそも知性は無くなるし、寿命は感染してから3年も持たないはずだが?君はいったい」
               
          
99:
少女「私が完全にバンパイア化してないのは、卑劣な王にバンパイア化する古代の秘薬を盛られたときに、紅茶をガブガブ飲んだからです」
オーク父「……なるほどな」
長老「そういうことかい」
オーク「バンパイアとか紅茶とかさっきからわかんねえよ、バンパイアだろうがそうじゃなかろうが少女は少女だろ!」
少女「落ち着いてオーク、最後まで話をきいて」
オーク「………くそ」
ザワザワ
ザワザワ
               
          
102:
飲んでてよかった紅茶!
               
          
104:
紅茶飲まないと!
               
          
103:
少女「紅茶とは東洋から伝わる凄まじい解毒作用をもつ霊薬です、私は子供のころそれが好物だったのでたまたま飲んだそれが毒を薄めたのです」
長老「ワシも一度飲んだことがあるよ、琥珀を液体にしたような美しい飲み物じゃ」
少女「この国の王は10年前、私たちの国の王族を招き晩餐会を開きました。後から知ったのですが事前に私たちがバンパイアとの噂を国民に根付かせていたようです」
オーク父「ちょっと待ってくれ? バンパイアとは噛みつかれたりして感染していくのではないのか?私たちには感染しないようだが」
少女「違います、古代の魔法使いの残した呪いの毒薬を飲んだものだけがバンパイア化します。噛まれた人は一時的に錯乱して凶暴化するだけです」
オーク父「なんということだ、もしや私は罪のない人々を………」
長老「………続けとくれ」
               
          
105:
少女「コーヒー派だった私の家族は毒を盛られた翌日知性のない化け物になりました」
長老「あの……事件か」
少女「………大勢のこの国の者の前で暴れまわる私の家族、この国の王はこれ見よがしに首をはねてさらしたのです」
オーク「………」
少女「そして大義名分を得たこの国はバンパイアの国を改めるなどと嘯き私の国を侵略したと聞いています」
オーク父「君はなぜ処刑されなかった?」
               
          
106:
おのれコーヒー!
               
          
109:
ちょっと紅茶淹れてくる
               
          
110:
少女「私は一見なんの変化もなかったので、首をはねても残るのは牙も生えていない普通の子供の死体になるからと推測しています」
隣のおばさん「妥当だね」
少女「バンパイア化しなかったと勘違いされた私は、この国の王の策略により成り済ましたバンパイアから助け出された王女とされてしまいました」
隣のおばさん「…………」
少女「不本意ながらも亡命者として扱われる日々、実際は政治の道具として利用され続けました」
隣のおばさん「…………」
少女「ですがある日隙を見て王宮を逃げ出したのです」
               
          
112:
隣のおばさんは誰なんだww
               
          
113:
隣のおばさん唐突すぎるwww
               
          
115:
隣のおばさん唐突すぎて気づかなかったwww
               
          
117:
少女「すぐに追っ手がかかり私は捉えられました」
隣のおばさん「…………」
少女「連れ戻されるのかと思ったのですが、私を捉えた騎士団長は大勢が見ている前で私の背中を斬りつけ崖から落としました」
隣のおばさん「そしてここに流れついたわけか」
少女「はい」
オーク「それで?だからなんだよ?」
少女「…………」
オーク「お前が噛みついたって誰もその化け物にならないんだろ?みんなお前が死んだと思ってるんだろ!」
少女「……そうなるわね」
オーク「なら人間に隠れてここでずっと暮らしたらいいだろ!」
               
          
119:
少女「それはできないの、私は少しずつバンパイア化している、みんなに迷惑はかけられない」
オーク「お前が暴れたってわめいたってそんなの屁でもねえよ……うぐっ……うぐっ……」
少女「だとしてもみんなの前で知性のない化け物になるのは嫌」
オーク「……うぐっ……うぐっ……」
長老「…………どうするつもりだい?」
少女「なんとか王国の騎士団に潜り込むつもりです」
オーク父「考えは変えられないのか?」
少女「意識が無くなる前に…………復讐を果たしたいのです」
               
          
138:
ナレ「少女の決意は固かった。誰も止められない、だがそれでもオークの少年は別の決意をしていた」
ナレ「そして少女の旅立ちの日が来た。集落すべてのオークが少女を見送る」
隣のおばさん「グスっ……グスっ……これ、つまらないものだけど選別だよ、騎士になるんだろ?」
少女「わあ、ありがとうおばさん。羽根の飾りか、兜が支給されたら必ず付けるよ」
隣のおばさん「………達者でね……グスっ……」
少女「おばあちゃん、本当にいろいろありがとうございました」
長老「………ああ、いっといで」
少女「おじさん……」
オーク父「いってらっしゃい、……私は君のことをもう一人の子供のように思っていた。」
少女「ええ……うれしいです」
オーク「……………」
少女「………オーク」
オーク「俺は諦めない」
少女「え?」
オーク「お前が復讐とやらを成し遂げてる間に、必ず元の人間に戻す方法を見つける」
少女「…………そう、ありがとう、じゃあね。チュ」
オーク「またそれかよ」
               
          
141:
ナレ「バンパイア人間に戻す方法、長年様々な学者や魔道士が研究を続けても答えは出ていない」
ナレ「バンパイアへの対策はバンパイアになってしまった者を聖なる武器で殺すことと、古代の薬をもう発掘しないことだけ」
ナレ「辺境のオークに人間に戻す方法が見つけられるわけがない」
ナレ「しかし、少女はオークのその気持ちがうれしかった」
               
          
143:
少女「あ、そうだ。オーク」
オーク「なんだよ」
少女「もし私が完全にバンパイアになったら多分王宮の聖なる武器を持つ騎士や辺境に散らばる他の種族の武器持ちに狩られると思う」
オーク「だから、させないって」
少女「でももし、私がバンパイアになって彷徨うようなことがあったらさ」
オーク「…………」
少女「あなたが私を殺してくれる?」
               
          
146:
ナレ「そしてさらに2年のときが流れる」
ナレ「王国の騎士団に入った少女は瞬く間に頭角を現して見習いから騎士に昇格した」
ナレ「それは強力な再生能力の恩恵で普通の人間なら体を壊すような全力を出せるし、ケガがすぐ治るので何度か敵地に単独で乗り込み功績をあげた成果であった」
ナレ「しかし、巧妙にかくしても女騎士のあまりの強さに不信感を抱く者も現れ始めていた」
               
          
148:
兵士1「なあ、知ってるか?」
兵士2「なんだよ?」
兵士1「女騎士様の噂だ」
兵士2「ああ、2年前に騎士団に入れてくれってきたときはな、あんな華奢な少女が何言ってるんだと思ったもんだがな」
兵士1「違う違う、この前の邪教団の粛正のときの話」
兵士2「ああ、50人の僧兵をたった一人で壊滅させたってやつか」
兵士1「そんときさ、女騎士様が腹を刺されたのを見たやつがいるんだってさ」
兵士2「バカバカしい、見間違いだろ?さっきあったけど女騎士様はピンピンしてたぞ」
兵士1「だ、だよな」
学者「……失礼」
兵士1「あ、アンタたしかこの前城に使えることになった………」
学者「失礼ながら今の話を立ち聞きさせていただきました。その件を目撃した人物を教えてほしいのですが」
兵士1「あ、はい」
               
          
151:
学者(ふむ、あの女騎士は何者だろう)
学者(孤児だったとの記録だが、ここ3か月調べ回っても女騎士がスラムにいた証言もどこかの孤児院にいた形跡もない)
学者(あの気品のある顔立ちに立ち振る舞い、おそらく上流階級の生まれと思われるが)
学者(おっと……件の女騎士様の登場だ)
学者「これはこれはご機嫌麗しゅう、女騎士様」
女騎士「あなたは……たしか」
学者「つい先日王宮入りした者です、ぜひ一度高名な女騎士様にお会いしたいと思っておりました」
女騎士「は、はあ。どうも」
学者「ところで女騎士様」
女騎士「なにか?」
学者「兜に付けていなさる羽根飾り、ずいぶんな業物ですね。どこの工房のもので?」
女騎士「えへへ、そうですか?……あ、これは骨董屋でたまたま見つけた物です。どこの物かはちょっと」
学者「さようですか」
               
          
152:
学者(さて、今の接触でかなりの情報が得られたな)
学者(遠目では鎧姿でわからなかったが……かなり若いな。本当に20才の成人か?)
学者(しかもあの細い腕、噂の女騎士は刀剣よりも弓矢や片手斧での戦いを好むと聞くが……重い武器を使わないとしても少々細すぎる)
学者「これはもしや」
               
          
154:
ナレ「そのころには女騎士はたまに正気を失うことが増えてきた」
ナレ「特に戦闘に集中すると鬼神のごときの強さを得る反面、周りとの連携が取れなくなる」
ナレ「今はまだ正気を保っている時間が長い、だが知性を失うことがそう遠くない未来であることを女騎士は理解していた」
女騎士「だめだ、まだ距離が遠い、騎士団長にならなければ王のすぐそばにはたどり着けない」
               
          
155:
ナレ「騎士団長、過去に女騎士を背中から斬りつけ崖に落とした張本人、騎士団長はその時のことはすっかり忘れているようだった」
ナレ「民間上がりから王に近づけるのは騎士団長のみ、暗殺できたら聖なる武器で殺さされても構わないと思う女騎士であったが」
ナレ「たどり着くのが先か、正体がバレるのが先か、事態は水面下で急変していた」
               
          
156:
オーク頼むよ〜
               
          
159:
女騎士(王の傍らには常に侍女がいる、私が特攻したら王は侍女を盾にするか?)
女騎士(思えば子供のころに私の国の者と謁見するとき必ず私を傍らに置いたのは暗殺防止だったわけか……ゲスめ)
女騎士(やはりハチェットで一発でしとめるしかないか)
騎士団長「どうした?女騎士、難しい顔をしているな」
女騎士「はっ、これは、何でもありません」
騎士団長「そうか、そういえばおまえに頼みたいことがあった」
女騎士「私にですか?なんなりと」
騎士団長「私を事故に見せかけて殺してくれないか?」
               
          
162:
ナレ「騎士団長の頼みは唐突で普通はとても本気とは思えないものであったが、真剣な眼差しが冗談の類ではないことを物語っていた」
女騎士「どういう……意味でしょうか?」
騎士団長「言葉のとおりだ、事故に見せかけて殺して欲しい」
女騎士「なぜ?」
騎士団長「あなた様への忠義です」
女騎士「…………!?」
               
          
165:
騎士団長「やっと名乗ることが出来ます。私はあなた様の家臣にございます」
女騎士「…………どういうことです?」
騎士団長「10年前は王女たるあなた様の背中を斬りつけるなどという恐行に及んでしまい、誠に申し訳なく思っております」
女騎士「覚えて……いたのですね」
騎士団長「はっ、あの時はああしないとあなた様の処刑が回避できず、やむえず」
女騎士「……」
               
          
168:
騎士団長「私は若くしてこの国に入りこんだあなた様の国のスパイでした」
女騎士「……そうだとして、なぜ今さら名乗るのですか?」
騎士団長「つい先日私を見張りが解けたようです。ちなみにあなた様に明日から見張りがつきます」
女騎士「だとしたら同郷の人を犠牲にはできません」
騎士団長「慈悲は無用です、ご覧ください」
女騎士「な、なにを?」
               
          
173:
ナレ「騎士団長は剣を抜き、自分の腕を斬りつけたが、傷は瞬く間に塞がっていく」
女騎士「まさか、あなたも毒を?」
騎士団長「はい、というより歴代騎士団長に任命されたものは毒を飲まされます」
女騎士「何のために?」
騎士団長「軍の象徴であるがために功績を上げさせるために国が騎士団長に任命した者に弱いバンパイアの毒を盛るのです」
女騎士「まさか? 紅茶で薄めた毒を?」
騎士団長「紅茶? いえ、そもそも使い捨ての不死身の兵士を作り出す薬があなた様と私が飲まされた薬であり父君と母君が飲まされたのは粗悪品のすぐ怪物化してしまう薬だったのです」
女騎士「………………つまり?」
               
          
177:
騎士団長「私はあと数日で完全にバンパイア化するでしょう」
女騎士「次の………満月ですか」
騎士団長「そしてあなた様は来月の満月の夜に完全に知性を無くします」
女騎士「な、……………来月?」
騎士団長「だからこそ、あなた様も私ももう先はありません、故に私が王の側近のホーリーダガーで殺される前に、あなた様には騎士団長に昇格していただきたい」
女騎士「…………」
騎士団長「祖国の!王の!王妃の仇を取れるのはあなた様しかいません」
               
          
182:
騎士団長「よくお聞きください、どちらにせよ頭角を現したあなた様には明日から専属の間者が見張りにつきます、逆に王はバンパイア化直前で弱った私にはもう見張りなど必要ないと判断している模様です」
女騎士「よく……わかりませんね、完全ではないにせよバンパイアの力を持つ私たちに人間の間者など無意味でしょう? あなたも周囲の生気を察知できるはず」
騎士団長「ええ、だから間者には気づかぬふりをしてまいりました」
女騎士「………なるほど」
騎士団長「とにかく密談できるのは今日をおいて他にありません。私のいうことをよく覚えておいてくださいませ」
               
          
186:
ナレ「騎士団長の作戦は怪物化の前に痛みで発狂した自分を女騎士が取り押さえる際に誤って聖なる武器を携える鎧に押し付けてしまうというものであった」
ナレ「騎士団長いわく、バンパイアもしくは女騎士や騎士団長のような半バンパイアは聖なる武器が掠っただけで即死するのだという」
ナレ「取り押さえるふりをして肩にでも切り傷をつければ自分は絶命し、表向き半バンパイア兵を公にできない政府は病死にでもこじつけ即次の騎士団長を任命するはずだと」
ナレ「そしてそれには口止めも兼ねて、実力者の女騎士が選ばれるはずだと

               
          
188:
女騎士「私は二度毒を飲むことになりますが?」
騎士団長「文献によれば呪いの薬を一度飲んだ者は二度飲んでも効果がないそうでございます」
騎士団長「そして、あなた様は弱体化を免れることができるでございます」
女騎士「弱体化?」
騎士団長「毒を飲んでひと月ほどは病人のように体が思うように動かなくなります、覚えはございませんか?」
女騎士「そういえば、あのとき……父と母を失ったショック症状かと思っていました」
騎士団長「とにかく、あなたは騎士団長になったあと、弱ったふりを続けてください」
騎士団長「そして確実に…………誰か来たようです。申し訳ありません、あなたの臣下として接することができるのはこれが最後のようです」
女騎士「はい」
騎士団長「ご武運を」
               
          
193:
兵士「あれ? 騎士団長様に女騎士様こんなところで何を?」
騎士団長「なんでも無い! 女騎士よ!よく考えておけ、私の妾になるしないなら悪いようにはせぬぞ、ガハハハ」
女騎士「……」
兵士「女騎士様! もしかしてあいつに言い寄られているのですか?」
女騎士「なんでもありませんよ」
兵士「あんな奴のいうこと聞くことありませんよ、最近いろんなところで無礼な振る舞いをして乱心したんじゃないかとの噂です」
女騎士「クスクス、あなたは心配症ですね。私が入団したときからあなたのことは尊敬してたんですよ」
兵士「は、はあ」
               
          
195:
学者(くくく、女騎士は怪しいと思ってたがまさか騎士団長もとはな)
学者(いけませんねえ、生気を感じとれるからといって油断しすぎです)
学者(生気を隠すバンパイア除けの道具なんてものも世の中にはあるんですよ)
兵士「あれ?あんたさっきの?なんでこんなとこに隠れてるんだ?」
学者「ああ、この辺にいいトカゲでもいないかと思いましてね、実験用の」
兵士「なんか知らんが、さっき言われた奴あっちにいるぜ、連れてくるか?」
学者「女騎士さまの腹に何かが刺さったのを目撃した人ですか? 申し訳ありませんがやっぱりもういいです、どうせ見間違いでしょう」
兵士「だよなあ」
               
          
199:
ナレ「女騎士は複雑な思い出で夜を明かす、思いがけず出会った同郷の味方は明日自分が殺すことになる、そして自分の命は確実にあと僅か」
ナレ「それでも、女騎士は復讐を成し遂げられるなら使命を果たそうと誓うのであった」
               
          
202:
兵士「おはようございます」
女騎士「おはようございます、よい朝ですね」
兵士「そうだ、女騎士様のお耳に入れたいことが」
女騎士「なんですか?」
兵士「騎士団長にお気を付けください、どうも今日は朝から酒をかっくらっているようです」
女騎士「そう…………ですか」
兵士「全く最近どうしたんでしょうね、優秀を絵に書いたような人だったのに」
女騎士(この先あの人を殺すわけか、あの人があの時私を斬りつけ崖に落としたときもこんな思いだったのかな?)
女騎士(……しかし、やるしかない)
               
          
203:
ナレ「事前の打ち合わせ通りに騎士団長はひと暴れしながら例の場所に向かう、そしてそこでも暴れながら人を集めた」
騎士団長「よう、女騎士じゃねえかこっちへ来い」
兵士「いい加減にしてください! 騎士団長。こんな子供に何をする気ですか!」
騎士団長「いいからこっちに来い! オラー」
兵士「うわあ」
女騎士「私が……取り押さえる」
兵士2「確かに我々では……ご武運を」
騎士団長「なんだあ! ゴルァ!」
女騎士「御免」
               
          
204:
ナレ「騎士団長の合図を皮切りに、女騎士は騎士団長に体当たりをした」
ナレ「後ろには剣を携える飾り物の鎧がある」
ナレ「騎士団長の肩が剣に触れた」
騎士団長「………ご武運を」
女騎士「……………」
兵士「あれ? 騎士団長が倒れた?」
女騎士「医者を呼んでください、頭を強く打ったかも」
兵士「は、はい」
               
          
219:
ナレ「騎士団長は死亡、驚く周囲の兵士たちだったが王の親衛隊の一人が現れ検死」
ナレ「騎士団長は心臓発作と診断される、なぜ親衛隊が検死するのか? 多少疑問は残るが解散する兵士たち」
ナレ「その日のうちに、女騎士は親衛隊の一人に召集されることになる」
               
          
221:
女騎士「騎士団長に………私がですか?」
親衛隊「ああ、我らが王の傍を離れるわけにはいかないからな。新たな実行部隊の長を早急に決めねばならぬ」
女騎士「我が身に余る光栄です……謹んでお受けします」
親衛隊「ふむ、だかしかし今のお前ではまだ資格がない」
女騎士「資格………ですか」
親衛隊「そうだ、騎士団長を名乗る者は聖なる審判を受けねばならぬのだ」
女騎士「ぜひ、私めに聖なる審判を受ける機会を」
親衛隊「うむ、しばしここで待つが良い」
女騎士(聖なる審判と来たか……こうやって軍事力の強化をはかってきたわけか)
               
          
224:
ナレ「親衛隊の一人は小瓶を持ってくるとそれを仰々しい杯に注いだ」
親衛隊「さあ、聖なる審判を受けろ! 貴殿が正義の心を持つなら聖なる力が宿る」
女騎士「飲むのですよね?」
親衛隊「そ、そうだ」
               
          
228:
ナレ「騎士団長のいった通り薬をただの甘いシロップに感じられない女騎士、しかし遠い記憶を頼りに薬を飲み干したときの反応を再現する」
女騎士「申し訳ありません、気分がすぐれませぬ」
親衛隊「構わぬ、審判はこれからだ」
女騎士「…………あ………」
親衛隊「…………」
親衛隊「……………」
親衛隊「昏倒したな、全く……極秘だから俺が運ぶしかないんだよな」
               
          
230:
ナレ「親衛隊は女騎士を洗脳部屋に運ぶ、そして引き継ぎを頼み王の元へと向かう」
親衛隊「くそ、少しガキだがいい女だったな、化け物になる前につまみ食いしておけば良かった」
学者「もし、すでに化け物だとしたら?」
親衛隊「だれだ?」
学者「お初にお目にかかります。私、先日からこの城で古代遺跡の研究をさせていただいている者です」
親衛隊「そんなことはどうでもいい、今の俺の独り言聞いたのか?」
学者「ええ、しっかりと。なんでも女騎士様がバンパイア化する前に手を出しておけば良かったとのことで」
親衛隊「そうか、悪いが死んでもらう」
学者「いえいえお待ちください、半バンパイアを兵士にしているなんて城の学者はみんかきづいてますよ。みんなお斬りになるので?」
親衛隊「くっ」
学者「それにここで今私の死体が見つかったり行方不明になるのは少々面倒では?」
親衛隊「…………何が望みだ?」
               
          
231:
学者「望みなどありません、ただただご忠告に参ったまでです」
親衛隊「忠告? そういえばさっき元から化け物とか言っていたな」
学者「ええ、あの者はすでに薬を飲んでいます、おそらく他ならぬあなた様の手で」
親衛隊「なにい? そんなはずはない」
親衛隊(すぐに怪物化する薬と違いあれは貴重なのだ、俺がこの任務に就いてからあの薬を施したのは、昨日死んだ騎士団長と亡国の王女だけ)
親衛隊「……………あっ」
学者「思い出しましたか? といっても私も推測でしかないのですが」
               
          
234:
親衛隊「いや、王女は死んだはず」
学者「その報告をしたのは誰ですか? 偏見にとらわれず思い出してみて下さい」
親衛隊「…………」
学者「顔立ち、立ち振る舞い、声、髪の色、髪質」
親衛隊「まさか、そうなのか?」
学者「証拠はありませんが私は昨日騎士団長と女騎士が密談しているのを聞いています」
親衛隊「ほう、何と言っていた?」
学者(生気探知の件突っ込まないのか、まあいい)
親衛隊「どうした」
学者「騎士団長は亡国のスパイ、そして今朝の騎士団長死亡は八百長」
親衛隊「……!?」
               
          
243:
親衛隊「ということは…今狸寝入りか! 乳とかいろいろ触っていろいろチェックしちゃったぞ!」
学者「ええ、洗脳はされないでしょう、そしてここが重要なのですが、一ヶ月の弱体もない」
親衛隊「な、何」
学者「ですが二人の密談を聞くかぎり、あの娘は月末には廃人同様になるはず」
親衛隊「そうか、そうだな、確かあの娘に毒を飲ませたのは騎士団長のちょうどひと月後だった」
親衛隊「………?あの娘は知性が無くなる直前に何がしたいのだ?」
学者「それはもちろん、国王暗殺」
親衛隊「……………!?」
               
          
248:
親衛隊「なんということだ………今すぐ息の根を止めない」
学者「お待ちください、ここはあえて暗殺の場を設けてやるというのはいかがでしょう?」
親衛隊「な、何を言っている?」
学者「あなた様方は多数のバンパイア
を退治していると聞いております」
親衛隊「それはそうだが、王の御膳でバンパイアをさらすことになる」
学者「飛び道具を没収して親衛隊全員で王の周りを固めれば万が一もないでしょう?全員対バンパイアの武器を持つと聞いています」
親衛隊「それはそうだが………それになんの意味がある?」
               
          
254:
学者「ズバリ!元亡国民の支配の強化!」
親衛隊「はあ?」
学者「植民地化した亡国では今でも不満を持つ民が多いと聞きます。それにバンパイアが王族に成り済ましていたなんて捏造だと思っている者がほとんどとも聞いています」
親衛隊「まあ実際捏造だしね、バンパイアが成り済ましていた王族が高度な政治を一時でもやれるわけないしな」
学者「そこで、今回バンパイア化した王女に国王暗殺を揺動し、近隣諸国の有権者の方々にも目撃していただくと」
親衛隊「なるほどな、お前この件はくれぐれも他言するなよ」
学者「もちろんです」
               
255:
この会話筒抜けなんだろ?
どういうことだよ
               
256:
>>255
最初はそう思ったが女騎士を別室に連れて行った帰り道だと思って読んでるわ
                    
          
259:
ナレ「親衛隊はその旨を国王に報告した」
国王「ふむ、あの王女生きておったか、確かにあれが暗殺未遂を起こすのは得策じゃ」
親衛隊「私ごときの浅知恵などを国王様のお耳に入れるか判断しかねたのですが…」
国王「何を言う! 素晴らしい進言であった、これからもよろしく頼むぞ」
親衛隊「ははっ」
国王(どうせそこらの学者の受け売りだろうがな)
               
          
261:
国王(元々は慈悲をかけた亡国の子がやっぱりバンパイアで暗殺未遂を起こさせる予定で生かした娘だしな)
国王(途中経過いろいろあったが結果オーライじゃのう!)
国王(とにかくいろいろこじつけて娘の騎士団長の認定式に近隣諸国の偉いの呼ぶか)
国王(できれば大臣クラスが来てくれるといいんじゃが、騎士団長の認定ごときじゃ苦しいか)
国王(とにかく飼い主に信用されてる駒! ぜひそいつらの前で暗殺未遂をやってもらわねば)
               
          
270:
ナレ「そして3日後、女騎士の騎士団長認定式が始まる。前例のない豪華絢爛な準備がされた」
女騎士「薄手のドレス? なぜです?」
侍女「私に申されましても………とりあえずそろそろ時間ですので」
女騎士「あ、お願いします」
侍女「しっかし女騎士様お肌すっべすべですね、うらやましいわあ」
女騎士「そ、そうですか?」
女騎士(薄手のドレスか、少なくともハチェットは仕込めないかな)
女騎士(だが向こうは私がろくに動けないと勘違いしてるはず…………隣のおばさん特性の毒の指輪でのパンチが当たれば)
女騎士(暗殺は成功する)
               
          
284:
侍女「完成ですよっと」
女騎士「ありがとうございます」
侍女「ふわあ、女騎士様…お姫様みたいですね、まるで気品の中に野生の魅力と規律をプラスしたような」
女騎士「は、はあ」
侍女「では、いってらっしゃいませ」
女騎士「あ、あなた………これ、チップです」
侍女「へ、いいんですか?」
女騎士「これでおいしい物でも食べて来たらどうですか?」
侍女「ありがとうございます、今すぐ行かなきゃ」
女騎士(…………少しでも無関係な人間の危険は減らさなければ)
               
          
293:
学者(くくく、着替えを除かれても気付けませんか、本当に優秀ですねえこの首飾り)
学者(いまその侍女を安全なところに逃がしても、国王暗殺が成功すればその子は恨みを買う者たちの陵辱対象になるかもしれないのですけどねえ)
学者(毒の指輪なんか使わなくてもあなたの国王暗殺は間違いなく成功しますよ)
学者(いや、暗殺じゃなく虐殺になるかな?)
学者(なんのために半ヴァンパイアは知性を無くす前に必ず始末する掟なのか、なぜ騎士団長の力を奪う儀式を定期的に10年間行ったのか)
学者(この城の奴らまるでわかってなく儀式的にやってたんですねえ)
学者(儀式だけにね)
               
          
309:
ナレ「大広間に通された女騎士は唖然とした」
ナレ「王までの距離は約100m、例えハチェット装備で護衛が数人で相手が油断しきっていたとしても不意打ちで当てるのは難しい距離だった」
ナレ「しかも、13の親衛隊が勢揃いしていて、各々が女騎士を掠めただけで絶命させる武器を持っている」
ナレ「王の前には幕があり、本物かどうかもわからない」
ナレ「そして王の周りには10人ほどの大盾を持った普通の兵士」
ナレ「大広間の高い足場には数人の聖なる弓を構えたバンパイアハンター」
ナレ「状況は絶望的だった」
               
          
310:
女騎士「………あ……あ……」
親衛隊「どうした?女騎士、跪け、任命は代理で私が行う」
女騎士「は、はい」
ナレーション「ひざまずく女騎士、だがここで引いた所ですぐに自分は知性を無くすのは確定してるし、こんなチャンスは二度と来ない。」
近隣諸国の有権者「ほほう美しい方ですなあで………まるで亡くなった亡国の后様のような」
近隣諸国の大臣「いや、お待ちください。かなり若いがあの方に生き写しだ」
女騎士「………………」
親衛隊「……くくく」
               
          
315:
国王「お気づきになられたしたか?皆さん、この女騎士はあの亡国の姫です!」
ザワザワ
ザワザワ
国王「亡国の忘れ形見…………我々は財を惜しまずわが子のように保護してまいりました!」
他大臣(騎士団長任命って形だけね)
女騎士(………なん……だと?)
国王「王女はしばらくバンパイアが乗っ取った宮殿で生活していたために、洗脳され精神を病んでいたのです!」
親衛隊(キレろ……くくく……早くキレろ)
親衛隊(誰が仕留めるか賭けようぜ)ボソボソ
親衛隊(お、いいね)ボソボソ
               
          
319:
国王「王女の両親の代わりに我々は憔悴しきった亡国を立て直し王女を保護して………ん?」
女騎士「……き、貴様……ゆ、許さない」
国王「ま、まずい! 例の発作だ! 医者だ! 医者を呼べ」
内大臣「まだ公の場に出すのは! いささか早かったのでは!」
親衛隊(役者だねえ国王と大臣、見たところ近隣諸国のお偉いさんは完全にこっちを信じてるな)
親衛隊「来るぞ、ベースが非力な女とはいえ腐ってもバンパイアだ! 油断するなよ」
親衛隊「へいへい、俺の記念すべき、討伐100体芽、いただきますよ」
女騎士「……んが……んがが……」
学者(来るぞ! 末期に強烈な感情の負荷、こりゃ私も死んだかもですねえ……くくく)
               
          
324:
女騎士「こ、殺す……皆殺しに……してやる」
親衛隊(牙が……伸びた?)
内大臣(はて、何かおかしい)
国王「おお、王女よ! 心配はするな今はしばし安……はにゃ……」
親衛隊「え?」
親衛隊「そんな? 王様なんで首が取れてるんだ?」
親衛隊「娘は? いないぞ!」
バンパイアハンター(やばいな、ずらかるか………うぐ)
               
          
329:
ナレ「まずは国王の首がボトリと床に落ちた、その場にいる全員が事態を把握する間もなく高台にいたバンパイアハンターたちが首から血を吹いて落ちてくる」
親衛隊「ちっ陣形を組め、……あぐぅ………」
親衛隊「お、おい!……ぐわ……」
親衛隊(ちっ、動いたやつから殺されてるな。狙われる条件はなんだ? とにかく見えないさで動くやつに適うわねえ……あ、なんか意識が遠く……)
親衛隊「ひぃー、俺が悪かった。乳を触ったのは謝る、指入れて見たのも謝る……ギッ…………」
               
          
336:
ナレ「女騎士は意識はなかった。だが無意識の中でも殺害したのは国王と大臣と聖武器持ちだけだった」
ナレ「逃げまどう近隣諸国の者たちと一般兵士、騒ぎが外に伝わったようで外からも悲鳴が聞こえる」
ナレ「最後の親衛隊の首を落としあと女騎士は我にかえった」
               
          
338:
女騎士「これは、私がやったの?」
学者「そうですよ、いやあ素晴らしかった。命がけで立ち会うのにふさわしいショーでした」
女騎士「何も……覚えてない」
学者「ほう、それは興味深いですね。無意識にあれほど正確に首を落としていったと?」
女騎士「次に意識を失う前に…始末………しないと」
学者「誰をです?」
女騎士「…………わ、私を」
               
          
343:
学者「もう……無理でしょうね。すでにあなたの体は自決なんてできないはず。そのうちあなたの意志にかかわらず1年ほど殺戮を繰り返したあとに、石になると文献にはありますね」
女騎士「殺して……そこに短剣が落ちてる」
学者「えー?短剣持ったとたん私首落とされそうですね、でも私……気になります!」
               
          
347:
ナレ「学者は落ちていたホーリーダガーを拾い、試しに女騎士の手の甲に少し切れ目を入れる」
学者「あれえ?私は殺されませんね? それよりも……聖なる武器で傷つけたのに絶命しない」
女騎士「え?」
学者「おめでとうございます、あなたは正真正銘無敵の怪物になりました! うらやましいなあ」
女騎士「そ、そんな」
学者「今はまだ幾分あなたの意志があるから殺意のない者は粛清対象外のようです」
女騎士「そうか、ならお前だけは殺さないでおいてやる。これからの私の行動を本にでもまとめておいてくれ」
学者「え?あ、はい」
女騎士「さーて、殺すぞー、羽でも生やすか」
               
          
350:
学者(口調が変わった?しかも本当に羽が生えてきた)
女騎士「なんだこれは?コウモリの羽根のようだな?」
学者「コウモリそのものにも変態できるとも文献にはあります。飛べますか?」
女騎士「いや、まだ無理なようだ。飛ぶのは力を蓄えてからだな」
学者「なるほど」
女騎士「おい、お前。この辺に人間の集落はあるのか?1000年ぶりだ勝手がわからん」
学者「………!?……ここは城ですよ、目と鼻の先に城下町が、そこに腐るほど人間がいます」
女騎士「よし、案内せい」
               
          
358:
学者(なんだ? こいつは)
学者(1000年ぶりと言った、仮に何者かが1000年ぶりに蘇り娘の体を乗っ取ったとして、自分で1000年ぶりと自覚できるだろうか?)
学者(娘の罪の意識から生み出された現実逃避の別人格? それにしてはあまりにも素手での殺人の技術に慣れすぎている、娘にそんな技術はないはず)
女騎士「どうした? 早く歩け、何をブツブツ言っておる」
学者「単刀直入にお聞きします、あなたは何者ですか?」
               
          
360:
女騎士「ワシか?ワシは小瓶に閉じ込められていた」
               
          
373:
女騎士「ワシか?ワシは小瓶に閉じ込められていた、お前らの視点で……そうだな? 凶悪な罪人じゃ」
学者「ほう、もしや千年ほど前の?」
女騎士「そうじゃ、意識を液体の中に閉じ込められて永遠に小瓶の中で苦しむ呪い」
学者「そんなにされるほど1000年前は何しちゃったんですか?」
女騎士「ワシは当時この辺収めてた王なんだけどな遊びで虐殺とかしてたら革命起こされてな」
学者「ちょっと待ってください、1000年前のこの地の王というと……あなたは暴君と呼ばれたあの?」
               
          
377:
兵士「一体何が起こってる?どんどん広間から人が逃げてくるぞ」
兵士2「知るか! とにかく誘導しろ」
兵士「なんだ?城の外でも悲鳴が……」
門番「オーク襲撃! 気をつけろ! オークが一体城内に侵入した、俺たちでは止められない」
兵士「なんだと?」
門番「親衛隊に伝えてくれ! 絶対に国王のところに行かせるな」
兵士「わかった、俺が伝えてくる」
門番「頼むぞ!」
               
          
381:
学者「して、娘に液体が入ってからは意識はあったのですか?」
女騎士「ああ、しかしコヤツ城の中に閉じ込められるわオークの集落に8年もいるわで全く退屈でな」
学者「はあ、オークの集落ですか」
女騎士「いろいろ情報が入るようになったのはつい最近じゃ、それも意識が途切れ途切れでな、この娘が狩りやら討伐やら自慰やら興奮してるときしかワシは目覚められなくてな」
学者「僭越ながら私がいろいろと情報を提供できるかと」
女騎士「ふむ、期待してるぞ、まずは城下町だ」
               
          
391:
兵士「伝令伝令ーオーク、オーク襲撃ー」
女騎士「なんとな?」
兵士「女騎士様? どうしたのですか?なぜに裸なのです? それよりもオークが城内に侵入しています、親衛隊の方々にお伝え下さい」
女騎士「任しとけ」
学者「さすが暴君! 地味な非道を」
兵士「私はオークを止める囮になりますあなた方は奥へ!」
女騎士「あ、うん」
兵士「大丈夫、死にはしない、オークはいろんなところに矢が刺さって瀕死だ」
女騎士「ふむ、そうか」
兵士「お前は生きてくれ、内緒にしていたが勝手にお前を死んだ妹のように思っていた。2年前の……はにゅう……」
女騎士「飽きた」
学者「非道い、非道いですよぉ! 良いとこで脈絡もなく首チョンパ!」
               
          
392:
ナレ「非道を重ねる女騎士に乗り移った暴君、そこに……約束を果たしにやってきた者がいた」
               
          
400:
学者「オーク……ですね、初めて見ました」
女騎士「オークじゃな、ワシには見飽きた顔じゃが」
オーク「お前が助けを求めている気がして、三日三晩かけてここまで来た」
女騎士「求めてらんから、帰って良いよ」
学者「君! 人間のこの場喋れるの? すごいね!」
オーク「ごめん、結局俺なんかじゃバンパイアを元の人間に戻す方法なんて見付けられなかった」
女騎士「当たり前じゃ、この巨大豚人間が」
学者「ふむふむ、ここに裸の人間の女性いるけど、どんな感想? やっぱり性交したいの? ここまで来るのに何人犯してきた?」
オーク「もう一つの約束は守るよ」
女騎士「なんだっけ?ウサギ100羽1シーズンで捕らえてオークの民族衣装と交換してワシにくれるってやつだっけ?」
オーク「お前を…………殺す!」
               
          
408:
ナレ「オークは手にした得物メイスオブサンを構える」
ナレ「圧倒的な強さを持つはずのバンパイアとして覚醒した女騎士に乗り移った暴君、それでも何かを感じとり構える」
               
          
413:
女騎士「死ねい、オーク!」
オーク「うわあああ」
学者(うわあ、おせえ! そもそも数秒であの大広間の端から上から移動するやつにんなもん当たるかよ?)
女騎士「ひとーつ」
オーク「くっ」
女騎士「ふたーつ」
オーク「………ぐっ」
女騎士「ははは、さすがに頑丈さは人間とは比較にならぬな、中々首が落ちんわ」
               
          
416:
オーク「……あ……く………」
ナレ「城内に乾いた金属音が鳴り響く、オークはとうとうメイスオブサンを床に落としてしまう」
女騎士「これで! 終わりじゃあ!」
隣のおばさん「……あなたがね」
女騎士「な、なにぃ!」
隣のおばさん「……特製のトリモチ、いくらあなたが早くてもその体重じゃあ外せないわよ」
学者「オスのオークくんは揺動か、やりますねえ」
女騎士「こ、このワシが? 惨殺拳の使い手のワシが? こんな罠に!」
               
          
419:
女騎士「くっ殺せ」
オーク「ああ、任せろ」
ナレ「オークはメイスオブサンを拾い、女騎士にトドメを刺した」
               
          
428:
学者「さて、君ももうダメみたいですね」
オーク「……………」
学者「死にましたか」
隣のおばさん「こんな結末って……グスっ……オーク……少女」
学者「これからどうするんですか?

隣のおばさん「二人を連れて帰る、盛大に送ってやらないと」
学者「そうですか、帰り道なんとかあなたが襲われないように根回ししておきます」
隣のおばさん「あんた何者か知らないけど、助かるよ」
               
          
434:
そして隣りのおばさんは二人の遺体を担ぎ集落に帰っていった
おわり
               
          
438:
リアルタイムでここまでやりきった>>1を賞賛するべきだろ
俺なら絶対無理
               
          
442:
もう毒に意志があるが失敗だったわ
だって殺さないとどうしようもない展開じゃん?
みんなおやすみ!
               
          
443:
いやいや眠気の中よく頑張ったよ
おやすみもう休め
               
          
453:
即興でよく最後までやるわ…
素直にすごい
乙乙
楽しかったゾイ
               
          
462:
面白かったありがとうです
               
          
463:
面白かったよ
願わくば最後のほうちゃんと練ったやつ読みたい
               
466:
人間の挨拶は伏線だと思ってた
               
               
468:
>>466思い出した
正気に戻す伏線で出したんだった
風呂入ったからル寝るわ
                    
469:
>>468
おつ
楽しかった
                    
          
472:

面白かったぞ
               
          
47

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