【後編】たった一日だけ彼女ができた話を聞いてほしいback

【後編】たった一日だけ彼女ができた話を聞いてほしい


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6:
俺「玲奈ちゃん、今日はほんとありがとう。すっげえ楽しかったわ」
玲奈「どういたしまして。明日もあるじゃんww」
俺「うん、そやな。でも、一つ言っときたいことがある」
玲奈「・・・何?」
俺「俺、東京に行こうかどうかすっごい迷ってさ。仕事辞めるかとか、住む場所どうするかとかね。でね、結局、無理やなって結論に至ったっちゃん」
玲奈「・・・」(涙目)
俺「で、昨日玲奈ちゃんに会って決めた。東京来るわ。仕事辞める」
玲奈「・・・。え?え!?」
97:
俺「いや、だから、仕事辞めるww」
玲奈「え?ほんとに?え?」
俺「テンパりすぎやろww」
玲奈「えっと・・・え!?ww」
俺「やけん、玲奈ちゃん、俺と付き合ってほしい。大好きです」
玲奈「え?え?あ、はい!!」
俺「どっちだよww」
玲奈「えっと・・・。ごめんなさい。私も、大好きです」
玲奈はそう言って、泣いた。
98:
俺は玲奈を抱きしめた。秋が深まり初めて、少し肌寒いくらいだった。
抱きしめたときの玲奈の温もりを今でも忘れることができない。
そこからは、完全に恋人でした。
手を繋いで歩いて、玲奈の家近くのTSUTAYAでDVDを借りたり。
楽しかった。
玲奈「私たちが出会って、今でも仲良くしてるのって、やっぱり奇跡だよね」
俺「何回奇跡を連呼しようとよww」
玲奈「ほんとにすごいことだなーって思うから!!」
俺「まあ、俺もそう思うわ」
100:
玲奈「だよね!!前、私が元カレと別れたときに電話くれたじゃん?あれってなんで電話してくれたの?」
俺「いや、玲奈の部屋に盗聴器を仕込んどってね。別れたてきな電話を友達としよったの聞いて電話した」
玲奈「え!?盗聴器!?ほんとに!?」
俺「うん、まあ、どう考えても嘘よね」
玲奈「もう、ほんとに信じるから止めてww」
俺「その素直さがかわいいんだなーww」
玲奈「不意打ち!?ww」
俺「ああ、ツッコミが微妙なのとなんか照れ方がわざとらしかったけんマイナス1点」
玲奈「ちょっとww何の点数ww」
俺「50点マイナスで罰ゲームとなります」
102:
玲奈「なになに?罰ゲームって?」
俺「発情期のサルの物まねをする」
玲奈「それほんとに嫌なんだけどww」
俺「やってやってww」
玲奈「絶対ヤダwwていうか、なんで電話くれたの!?」
俺「?何が?」
玲奈「いや、何が?じゃなくて!!なんであのとき電話してくれたのって話!!ww」
俺「ああ、そのくだりまだ続いてたのね」
玲奈「くだりって言わないでww」
104:
俺「いや、ほんとに何となくよ。まだ彼氏おるもんと思っとったし、仕事疲れたー暇やなーあ、久しぶりに玲奈に電話しようかな。とか、そんな感じww」
玲奈「ほんとに暇潰しだったんだww」
俺「そうね。残念ながら、そこに運命的なものはないよww」
玲奈「んー、でも、運命だと思うな。その日だけ暇だったわけじゃないでしょ?
暇になって、私のことをふと思い出してくれたのが彼氏と別れてすぐっていうのは運命だと思う」
俺「女子は運命という言葉を多用しますからね。そんなもん、俺がモバを通して玲奈に連絡取ったのも運命やし、
二人とも選抜選ばれたのも運命やし、ホテルが一緒やったのも運命やし、たまたま俺が連休取れたのも運命やんww」
105:
玲奈「うわー現実主義者。ちょっと引いたーww」
俺「うるせーしwwじゃあ、ここで問題です。トゥルットゥルッ!!」
玲奈「何か始まったww」
俺「俺たちが出会って、今も仲良くやっているのは奇跡や運命の連発です。では、一番の運命は何だったでしょーか!?」
玲奈「・・・。バンビ君が私を好きになってくれたこと!!」
俺「ブー!!!!はい、マイナス48ポイント」
玲奈「あと1ポイントwwていうか全否定ww」
俺「それは運命じゃないな。必然や」
玲奈「・・・///」
俺「はい、かわいかったのでプラス1ポイント!!」
玲奈「プラス小さいww」
106:
俺「何?降参ですか?」
玲奈「降参ですww」
俺「答えはね、今、こうやって笑い合えてること」
玲奈「ちょっとwwそんなのあり?ww」
俺「アリです。色んな奇跡や運命が重なって、こうやって笑い合えとる。
これが一番の運命と言わずに何と言うんですか!!」
玲奈「そっか・・・そうだよね」
俺「そうなんです。と、言うわけで玲奈、君に言っておきたいことがある!!」
玲奈「なんでしょうwwていうか今日二つ目の言っておきたいことww」
107:
俺「俺はね、釣りと廃墟巡りと車が好き。はっきり言って、東京じゃそれを楽しめん!!」
玲奈「・・・」
俺「物価は高いし、人の多さはエキストラとしか思えん!!」
玲奈「エキストラではないでしょwwていうかどんだけ東京嫌いなのww」
俺「しかーーーし!!!!」
玲奈「テンション高いww」
俺「玲奈がいる」
玲奈「・・・」
俺「玲奈がおれば何もいらん!!」
108:
人のご縁は偶然と奇跡の連続だと思う。
111:
>>108
いやほんとだよね。俺もそう思うわ。
109:
玲奈「私も、バンビ君以外何もいらない」
俺「それはダメです」
玲奈「ちょっとww」
俺「そんな奇跡は必要ありません。タダであげるって言われても」
玲奈「絶対ラッドをパクッたよねww」
俺「何のことかしら?」
玲奈「めんどくさいww」
俺「めんどくさいとか女の子が言うもんじゃありません!!」
玲奈「なんかもう、いいやww」
110:
なんだ釣りか
111:
>>110
会話は完璧には覚えてないからね。こんな会話したなーって感じ。
俺「ディズニーランド行きたいわ」
玲奈「突然ですねwwいいけどww」
俺「玲奈は行ったことあると?」
玲奈「あるよー半年くらい前かな?」
俺「あー、元カレとね。はいはい、よかったねー」
玲奈「いじけたww」
俺「いじけてないもーんだ、みのもーんた」
玲奈「しんちゃんww」
俺「今のネタが分かるとは・・・あなたなかなか通ですね」
玲奈「そこは譲りませんww」
俺「俺も譲りません!!」
玲奈「あ、やっぱいいやww」
俺「張りあえや!!」
112:
玲奈「ちなみに、ディズニーランドは元カレと行ったんじゃないよww」
俺「あら、そうなの?」
玲奈「嬉しそうwwかわいいww」
俺「かわいくねーし!!」
玲奈「怒ったww」
俺「玲奈は行きたいとこないと?」
玲奈「バンビ君が育った街に行ってみたい!!」
俺「・・・いや、それは厳しかろ」
玲奈「なんでよ!!ww」
俺「まあ、別にいいけど」
玲奈「さっきからテンション変だよww」
俺「そうね。否定はできんww」
114:
玲奈「バンビ君の高校のハンド部見て、ラーメン食べて、明太子食べて、もつ鍋食べたい」
俺「食いもんばっかやんww」
玲奈「だって食べたいもんww」
俺「よかけどさww」
玲奈「あとね、バンビ君が釣りしてる海に行きたい!!」
俺「お、玲奈も釣りにハマるか!!」
玲奈「釣りはしなくていいww」
俺「おい!!ww」
玲奈「私実家でも海が遠くてさーww綺麗な海を見たことないんだ」
俺「それは人生9割損しとーばい」
玲奈「9割海が占めてるの!?ww」
俺「地球の7割だかなんだかは海が占めてるからね」
116:
ごめん。会話が続くけど、この辺は楽しかった思い出として書かせて欲しい。
玲奈「ごめん、言ってる意味が全然分かんないww」
俺「なんか暴走しすぎたみたいww」
玲奈「他に行きたい場所は?」
俺「バハラ!!」
玲奈「バハラって何?ww秋葉原?ww気に入りすぎw」
俺「あのHDDを買わなかったことを今でも後悔してる」
玲奈「パソコンなんてどれも一緒でしょ?」
俺「はい、出ました。アナログ人間。お母さん」
玲奈「お母さんって何ww」
117:
俺「お母さんはパソコン触れない。これ基本。タイピングどころか、ローマ字入力に変換すらできない」
玲奈「?タイピングって何?」
俺「タイピングってのはね、あれよ。他人のパソコンにウイルスを送りこむこと」
玲奈「え?そんなことしていいの?」
俺「ダメやけどね。まあ、パソコン持っとー人の半分以上はできるよ」
玲奈「へーそうなんだ。知らなかった」
俺「今度友達に教えてあげりぃ」
玲奈「・・・もしかして、嘘ついてない?」
俺「嘘とか、今まで一回もついたことないよ」
玲奈「嘘じゃん!!ww」
118:
俺「はい、疑ったのでマイナス1ポイント。あと1ポイントで風俗に面接に来たけど追い返された発情期のサルの物まねをやってもらいます」
玲奈「なんかオプションついてるww」
俺「いいねーいいツッコミだよ」
玲奈「今日のバンビ君、テンション高くて好きだなー」
俺「なんかあれね、駆け引き上手なビッチみたい」
玲奈「ビッチって言わないでww」
こんな会話をしながら、過ごした。
最終日も観光して、ついに別れの時間が来た。
寂しさはあったけど、忙しくなるだろうしそれどころじゃないなと思っていた。
119:
玲奈「また・・・しばらく会えないんだね・・・」
俺「そうやな。でも、次来たら今度こそいつでも会えるよ」
玲奈「うん・・・。バンビ君・・・本当にありがとう」
俺「いや、俺のセリフやな。ありがとう」
玲奈「ほんとに、仕事辞めちゃうの?」
俺「うん。もう決めたけん。大丈夫、仕事とか腐るほどあるやろ」
玲奈「そっか・・・。ごめんね」
俺「はい、出ました。もう、あなたごめんね禁止!!次言ったら全裸で山手線乗って」
玲奈「やだよwwていうか、バンビ君てきにいいの?ww」
123:
俺「俺がゲイやったけん、玲奈ちゃんに惚れたとよ?」
玲奈「なにそれww」
俺「ゲイ以外が玲奈ちゃんに惚れるわけないやん。おっぱいないし」
玲奈「おっぱいおっぱいうるさいしww」
俺「女の子がおっぱいとか、連呼するもんじゃないよ」
玲奈「もう、なんかやだww」
俺「俺に言葉で勝とうとか、千年早いわ」
玲奈「ごめんなちゃいww」
俺「なんか久しぶりやね、それww」
玲奈「わりと気に入ってますww」
121:
俺「すまん。失言やったww」
玲奈「嫌なんだww」
俺「ニヤニヤすんなしww」
玲奈「えへへww」
俺「じゃあ、俺が山手線に全裸で乗ってくるわ」
玲奈「あ、頑張ってね」
俺「止めろや!!」
玲奈「別にバンビ君の全裸見ても誰も喜ばないでしょww」
俺「いや、俺はモテるからね。ゲイに」
玲奈「ゲイにモテるんだww」
俺「知らんやったと?有名よ」
玲奈「知らないし、どうでもいいしww」
122:
俺も遠距離恋愛してるから大変さが分かる。
見てるぞー
125:
>>122
ありがとう。いや、ほんと辛かったわ。
124:
みてるよ!
すげー>>1の気持ち分かるわ
俺も遠距離がんばろかなw
126:
>>124
ありがとう。遠距離は大変だよね。
125:
俺「俺も好きよww」
玲奈「え?私のことが好きって?ww」
俺「耳大丈夫?」
玲奈「大丈夫い!!ww」
俺「めんどくせーなおいww」
玲奈「めんどくさいとか言わないのww」
俺「ま、好きやけどね」
玲奈「え?」
俺「好きだよ、玲奈が」
玲奈「突然だねwwうん・・・。私も」
俺「私も?何さ?ww」
玲奈「うぅ・・・。大好き!!」
そう言って、抱きついてきた。
126:
俺も抱きしめた。
これから、二人でたくさん思い出を作ろう。
いっぱい笑って、時々怒って、幸せにしよう。幸せになろう。
そんなことを考えていた。
俺「仕事辞めるって言っても引き継ぎとかあるけん、すぐにじゃないと思う」
玲奈「うん、分かってる」
俺「なるべく早くしてもらうように交渉するけん」
玲奈「おけい!!」
俺「とりあえず、仕事辞めたら家探すの手伝ってww有給があるはずやけん、それ使って家探しと職探しをしようww」
127:
玲奈「わかた!!ごめ・・・なんでもないww」
俺「危なかったねwwじゃあ、あっち着いたらまたメールか電話かするけん」
玲奈「うん、待ってる!!あ、空港まで見送るよ」
俺「よかって。金無いっちゃけん辞めときぃwwどうせすぐ会えるけん」
玲奈「うん・・・。分かった。じゃあ、最後に渡そうと思ってたんだけど、これあげる」
俺「え?何これ?」
玲奈「少し早いけど、誕生日おめでとう!!」
俺「え?マジか!!知っとったと?」
俺の誕生日は3日後だった。
玲奈にお金を使わせたくなくて隠していた。
128:
玲奈「えへへ。ドッキリ!!ww」
俺「マジか!!リアル嬉しい!!開けていい?」
玲奈「うん、開けて!!」
プレゼントは、ガガミラノっていうすげぇ高い時計だった。
俺「え!?マジ!?これめっちゃ高いやつやん!!」
玲奈「ふふふ。奮発しちゃったww」
俺「いや、これ奮発したとかで買えるもんじゃないやろ!!」
玲奈「バンビ君、言ったよね?自分で稼いだお金を使いたいことに使うだけだって。
私も、バンビ君につけてほしくて買っただけだから。五百円貯金使ってww」
129:
真相は分からないけど、五百円貯金で払ったっていうのはたぶん嘘だ。
そんなもので買える金額じゃない。
俺「・・・。そっか。いや、ほんとに嬉しいわ。マジありがとう!!」
玲奈「どういたしましてww」
俺「よっしゃ、じゃあ、このネックレスをあげよう」
俺はそのときつけていたネックレスを渡した。
玲奈「え?ほんとに?」
俺「うん。女の人がつけても変じゃないやろ。使ってよ
玲奈「・・・誕生日プレゼントなのに・・・」
俺「そのネックレス拾ったやつやけん、気にせんでいいばい」
玲奈「その嘘下手すぎでしょww」
130:
俺「そう?wwちゃんとつけろよww」
玲奈「うん・・・。大事にするね」
俺「俺も、一生大事にするわ」
玲奈は満面の笑みで頷いた。
その笑顔がかわいすぎて、俺は少しの間九州に帰るのさえ嫌になった。
俺「じゃ、いい加減飛行機乗り遅れるけん行くわww」
玲奈「うん、気をつけてね」
俺「おうよ。じゃーね」
玲奈「ばいばい」
そこで、玲奈と別れた。
131:
空港に向かう電車、飛行機の中、終始ニヤニヤしてたww
まだまだ問題は山積みだったけど、前回とは違ってもやもやはなかった。
なるようになる。だいぶ考えが楽観的になってたww
玲奈と一緒に住みたいなとか、どこどこに遊びに行きたいなとか、そんなことばかり考えてた。
でも、これが最後の別れになった。
ごめん、ここからは正直書きたい内容ではないんだ。
すでにテンションダダ下がりなんで少し休みます。
135:
飛行機で九州に帰り、玲奈にメールした。
「九州帰ってきたぜぃ!!今日までありがとう。相変わらず脱力感が半端ないww」
そんな感じのメールをしたが、返事がなかった。
家に着いても連絡がないので、おかしいと思い電話したがコール音が響くばかり。
少し心配になったけど、寝たかな?くらいしか考えなかった。
明日から忙しくなる。不安もあるけど、玲奈と二人で乗り越えよう。
その日、疲れていたのもあり俺はすぐに寝てしまった。
137:
すると夜中(たしか2時くらい)に携帯に電話があった。
玲奈からだった。
眠い目を擦りながら電話に出た。
俺「もしもし?」
「あ、もしもし?バンビさんの携帯でしょうか?」
俺「?はい、そうですけど・・・。どなたですか?」
「私、玲奈の母親です。」
俺「え?ええ!?あ、いや、あ、初めまして・・・。どうかされましたか?」
このときはね、「うちの娘のために東京に来る?ふざけんな!!」てきな電話かと思いました。
139:
これは嫌な予感しかしない
140:
やめてくれ…
141:
玲奈母「夜中に申し訳ありません。おやすみでしたよね?」
俺「いえ、それは大丈夫ですけど・・・」
玲奈母「実は、玲奈が交通事故に遭って意識不明なんです」
俺「はい!?ちょっと待ってください。どういうことですか!?」
玲奈母「私も先程東京に着いたばかりなのですが・・・。
本日、バンビさんにお会いしていたんですよね?
帰宅中、自転車に乗っているところで乗用車と事故を起こして・・・今、意識不明の状態なんです」
俺「いや、ちょっと待ってください。どうして僕と会ったことを知ってるんですか?ていうか、なんで・・・えっと・・・ちょっと、すみません・・・」
かなり動揺してた。状況がよく飲み込めない。
142:
玲奈母「玲奈の携帯が事故現場の近くに転がっていたらしく、警察の方にお願いしてお預かりしました。
携帯を開くとバンビさんからメールと着信履歴が入っていました」
俺「・・・。病院はどこですか?」
玲奈母「え?○○市の○○病院(東京じゃないけど関東)ですけど・・・九州にいらっしゃるんですよね?」
俺「わかりました。大丈夫です。すぐ行きます。」
玲奈母「え・・・でも・・・お仕事とかは・・・」
俺「大丈夫です。行きます」
玲奈母「・・・分かりました。気をつけて下さいね」
俺「大丈夫です。ありがとうございます」
143:
電話を切り、すぐに会社に電話した。
前書いたと思うけど、夜勤もあるぐらいなんで夜も誰かいます。
俺「お疲れ様です。バンビです。」
会社には嘘をついた。嘘の内容は省くけど、とにかく仕事の心配はしなくていいから落ち着いたら来いとのことだった。
正直、嘘をついたことに対する罪悪感はなかった。
それどころじゃなかったっていうのが正しいかもしれない。
すぐに荷物をまとめた。ついさっきまで東京に居て荷物をまともに片付けてなかったので、下着の替えを準備するくらいでそう問題はなかった。
144:
また鬱展開の創作か…
え、まじで?
145:
>>144
すまん。信じてもらえんだろうと思いながら書いてる。
ネットで飛行機を探したが、どこもいっぱいだった。
一番早いのでその日の最終便のみ。
俺は決心して車に乗り込んだ。
病院の住所を調べてナビに入れると1000キロ以上あったのを覚えてる。
迷いはなかった。鬼のローンで購入した愛車に乗り込み、高を走った。
車を運転しだして少し経つと、冷静になってくる。
こっちに着いて電話したときに連絡がつかなかったのはそういうことだった。
ていうか、俺が東京に行ったから自転車に乗って事故に遭ったんじゃないか?
あのとき、カッコつけずに見送りに来てもらっていれば・・・
あのとき、あのとき・・・
今更悔やんでもどうしようもないことが頭から離れなかった。
147:
「もし」なんて存在しないのに、そればっかり考えていた。
あまり寝てなかったが、眠気はなかった。
それよりも、国産車の最高度に腹が立った。
普段はあまり飛ばさないんだけどね。
九州から関東まで、10時間以上かかった。それでも、かなり早い方だったと思う。
トイレに2,3回パーキングに寄っただけだった。
病院につき、すぐに玲奈の携帯に電話した。
玲奈のお母さんが電話に出る。
148:
俺「もしもし、今病院に着きました。どこですか?」
玲奈母「ICUです。ロビーに行くので待っていてください」
ロビーで待つ間、不安と緊張で泣きそうになった。
着いたのは夕方近かったので、けっこう人がいたんだが、玲奈母はすぐにどれか分かった。
玲奈に似ていた。でも、目が腫れていることはすぐに分かった。
実の娘がICUに入っているんだ。無理もない。
玲奈母「初めまして。遠いところをありがとうございます」
俺「いえ、大丈夫です。ところで、玲奈さんの容体は?」
玲奈母「・・・。とりあえず、病室に行きましょう」
俺「はい・・・」
ICUまでは無言だった。
149:
ICUに入る。俺は言葉を失った。
そこには、顔に白い布を掛けられた玲奈らしき人物が横たわっていた。
俺「玲・・・奈・・・?」
玲奈母「つい先ほどでした。ご連絡差し上げようと思ったのですが、もうだいぶ時間も経っていたのでこちらまでいらしてると思いまして・・・」
俺「玲・・・奈・・・」
玲奈母は泣いてた。
俺は、このとき泣かなかった。
俺「玲奈・・・おい、玲奈・・・。
嘘やろ?ドッキリかなんか?俺の気持ちを確かめようってか?
もう、騙されたばい。降参。俺の負け」
玲奈は返事をしない。動かない。白い布が動かず、息をしていないのが分かる。
151:
俺「俺、やっと仕事辞める決心ついたとよ・・・。
東京に来たら高円寺に住みたいとか、車は一旦売るけど、また金貯めて買おうとか、色々考えよったとよ・・・」
冷静なつもりだった。玲奈のお母さんに迷惑かけないでおこうとか、考えてた。
俺「死んじゃいかんやろ。俺、これからどうしたらいいと?
東京来たら、一緒に行きたいとこいっぱいあるよ。
ディズニーランド行こうって約束したやん。一緒に福岡行こうって約束したやん。
ハンドしようって言ったやん。綺麗な海見たいっちゃろ?約束守って、これからまた約束が増えるっちゃないと?
ねぇ、玲奈・・・返事してよ・・・玲奈・・・」
いくら話しかけても、玲奈は返事をしない。
152:
認めたくなくて、信じられなくて、何度も名前を読んだ。
最初は、涙なんて出なかったのに、言葉を口にすればするほど、込み上げてくる。
お母さんが黙って白い布を取ってくれた。
玲奈は頭に包帯を巻いたまま目を瞑って、眠っていた。
その瞬間、込み上げてきた感情が、全部出た。
すぐそこにお母さんがいることも忘れて、抱き寄せた。
まだ玲奈の体温は温かかった。でも、顔をつけたとき冷たくて、演技なんかじゃないってそのとき実感した。
服から出ている体の部分部分に包帯や傷が残っていた。
きっと、最後まで生きようとしたんだろう。
153:
それでも、死んでいるとは思えなかった。そのくらい、綺麗だった。
言葉がでなかった。ひたすら、玲奈を抱きしめて泣いた。
これから、色々な幸せが待っているはずだった。
思い出が増えていくと思っていた。
なんであのとき、すぐに仕事を辞めて東京に行かなかったんだろう。
なんでわざわざ確かめようってまた東京に行ったんだろう。好きだって分かっていたのに。
そんなことをしなければ、もっと早く行動していれば、こんなことにはならなかった。
今この瞬間も、玲奈と笑っているはずだった。
154:
玲奈の首元に最後に渡したネックレスがついていた。
そのことに気づいて、また泣いた。
玲奈母「バンビさん・・・。私、玲奈からバンビさんの話を聞いていました。
すごく大好きな人ができたと・・・」
俺は流れてくる涙を必死で拭う。
玲奈母「これ、この子の携帯で作成中だったメールです。
警察の方がこれを打ちながら自転車に乗っていて事故に遭ったんだろうと・・・」
そう言って携帯を見せてきた。
232:
>>154
自転車でも携帯使いながらやと罰金刑やで
条例違反
155:
こういうのって、漫画やドラマじゃなくてもあるもんなんだね。
まあ、付き合った次の日に作ったメールだし、今までありがとうとか、そんな重いやつでもないんだけどね。
コピペしようと思ったけど、絵文字とかあるから、見て打ちました。
158:
ケータイ操作しながらチャリこぐとかテロだろwwww車の運転手かわいそすぎるwwww
161:
「バンビ君、今日は東京まで来てくれてありがとう。
そして、私のために東京に引っ越すって言ってくれて、ありがとう。
私ね、バンビ君に言わなきゃいけないことがあるんだ。
実はね、私、初めて会ったときからバンビ君のことが好きでした。
彼氏を作ったのも、バンビ君を忘れるためだったんだ。
こんなこと突然言ってごめんね。
162:
本当は、何度も諦めようと思った。
でも、諦めきれなくて、前の彼氏と別れたんだ。
フラレたって嘘ついてごめんね(笑)
すぐに連絡しようと思ったけど、彼女とかいたらショック受けそうで送れなかった。
そんなとき、バンビ君から電話があったんだよ。
嬉しかったな。あのとき。
東京に来たら、いっぱい遊びに行こうね。
行きたいところ言ってね!どこでも連れて」
ここでメールは終わっていた。
ここで事故に遭ったってことだろう。
涙が止まらなかった。
165:
俺「玲奈・・・。ごめんね。ごめんね・・・」
本当は「ありがとう」って言いたかったのに、この言葉しか出なかった。
今になって考えれば、きっと誰も悪くないんだろう。
強いて言えば、携帯を使いながら自転車に乗った玲奈が一番悪いんだろう。
でも、もう玲奈と馬鹿な話もできない。
あのかわいい声を聞くことができない。
玲奈のご飯を食べることはできない。
大好きな笑顔を見ることができない。
全部、もう、会うことはできない。
そう思うと、涙が止まらず、ひたすら泣き続けた。
永遠の悲しみってやつを知った瞬間だったと思う。
167:
何を言われても俺は釣りって思うからな!
こんなの信じないからな!
つらすぎる………
169:
なにそのメールと途切れ方
ドラマチックすぎる
171:
俺「玲奈・・・。ごめんね。ごめんね・・・」
本当は「ありがとう」って言いたかったのに、この言葉しか出なかった。
今になって考えれば、きっと誰も悪くないんだろう。
強いて言えば、携帯を使いながら自転車に乗った玲奈が一番悪いんだろう。
でも、もう玲奈と馬鹿な話もできない。
あのかわいい声を聞くことができない。
玲奈のご飯を食べることはできない。
大好きな笑顔を見ることができない。
全部、もう、会うことはできない。
そう思うと、涙が止まらず、ひたすら泣き続けた。
永遠の悲しみってやつを知った瞬間だったと思う。
172:
そこからは、淡々と進んだ。
玲奈の父親は他界してて、お姉さんが二人とお母さんだけだった。
俺は、全てにやる気が無くなった。
東京に行くのは止めた。
玲奈がいない東京に行っても意味はないし、玲奈との思い出が残る地に行きたくなかった。
仕事も簡単に休めるような仕事じゃなくて、葬式にも出れなかった。
玲奈とのメールを何度も読み返して、泣いた。
馬鹿な話ばかりだったけど、本気で楽しかった。
大好きだった。
174:
マジかよ…
175:
>>173
いや、ごめんねまじで。
結婚したら・・・とか、何度も考えていた。
玲奈のいない世界に居ても意味は無いとさえ思った。馬鹿なのは分かっていたけど、本気でそう思った。
でも、玲奈はきっとそれを望まないだろう。
そんなことをして玲奈に会えたとしても、玲奈は笑ってくれないと思う。
忘れられない。忘れちゃいけない。
約一ヶ月くらい欝状態になってやっと出した結論だった。
玲奈の分まで生きよう。
本当は、玲奈の分まで幸せになるべきなんだろう。玲奈もきっとそれを望むはず。
176:
でも、もう少し。もう少しの間だけ、玲奈のことを好きでいたい。
いつかきっと歩き出すから。もう少し、思い出の中で立ち止まっていたい。
たった一日だけの恋人。でも、俺にとっては永遠に忘れられない、大切な人。
玲奈に出会えたという幸せ、玲奈が俺を好きになってくれた幸せ、今、生きているという幸せ。全てを噛み締めて、生きていこう。
ありきたりかもしれないし、正解では無いのかもしれないけど、苦しんで苦しんでやっと出した答えだった。
ただ、例え歩き出しても、玲奈じゃない他の誰かを好きになったとしても、本気で愛した、たった一人の、玲奈という思い出を俺は一生忘れない。
177:
で、何年前の話?
179:
お前いま何歳?
184:
>>177
>>179
すまん。特定避けてそのへんをうやむやにしたいんだ。
193:
>>184
>>2
>>182
196:
>>193
そのへんは少しいじってるぞ。
特定やめてー
178:
以上で終わりです。
長い文章、読んでくれて本当にありがとうございます。
最後らへんは感情が入りすぎた部分がありました。
もう少し書きたかったんだけど、限界です。涙が止まりませんww
正直、ここまで長くなるとは自分でも思ってなかったですww
これは投稿する前に書きためたんですが、書きながら何度も泣きましたww
その後がないことはないんですが、玲奈の話を聞いてほしかったので、書いてません。
180:
おい
おい!!
泣くぞこのやろう
181:
おつかれ。
183:
お疲れ。彼女分まで一生懸命生きろよ
188:
>>180
>>181
>>183
最後まで読んでくれてありがとう。疲れた。
182:
はしょった部分もあるけど、今はこれ以上は書けないです。申し訳ない。
特定を避けるために微妙にいじった部分もあるし、会話なんかは「こんな会話したなー」とかがあるけど、釣りじゃないんです。
って言うと釣りっぽくなるから言わないようにしてた。
四十九日が終わったと連絡があり、自分の気持ちを整理する意味でも書かせてもらいました。
本当は、玲奈は生きていることにして今ではラブラブやってますよー。
という釣りエンディングも考えましたが、結局は自分の願望であって全く前に進めてない。という結論に至りそのままの形で書かせてもらいました。
玲奈が亡くなったのが、ちょうど二か月近く前です。
質問には可能な限り答えさせていただきます。
本当に、ありがとうございました。
185:
そうか、まだ2か月前かー
俺は彼女死んでからスレ立てるのに10年かかったけどな
191:
>>185
ほんとはスレ立てするつもりなんてなかったんだけどね。
気持ちの整理をつけたかったのと、あいつの話を誰かにしたかった。
ちなみに今回が初スレ立てです。
195:
>>191
そかそか、おつかれやな。
泣きたい時に泣けるといいよね。
俺は泣けなかったから。
泣きたくない時は泣けるのにw
190:
オレも今の彼女が突然交通事故で死んだら
ボロボロに泣くなぁ
間違いなく
194:
>>190
いや、そうだろう。
書くべきじゃなかった気がしてきた。
逆に思い出しちまった
197:
交通事故とか勘弁してほしいよなー
突然いなくなっちゃうんだもんな、
ほんとまいるよねw
10年以上経った今でも夢で見るわwwwww
俺も泣いてくるわ
200:
>>197
同じ境遇・・・。
10年経っても辛いものなんですね・・・不安になってきた。
205:
>>200
いや、辛くはないよ。時間の流れは怖いけど。
今は思い出すと切ないなあ、くらいで。
俺の中ではまだ死んでないんだ、彼女は。
しばらく彼女作る気も起こらなかったけど
今は大切なひとができた。
誰も誰かの代わりなんてなれないからね。
それを教えてくれたひと。
>>1にもそんな時が来るよ。
206:
>>205
そうか・・・。
俺もそういう人に出会えたらいいと思う!!
でも、今はまだ無理ですね・・・。
そうなる日を待つことにします。
199:
空気読まないすみません
自転車乗りながらメール打ってた?
なぜそこをふせなかった
今回は彼女が死んだけど、十分彼女が人殺しになり得ることだってある話なのに
なぜ書いた
203:
>>199
いやすまん。運転手を悪く言われたくなかった。
悪いのはあいつだからね。確実に。
ごめん、なんでもない。忘れてくれ
201:
お疲れ様。
全部読み終わった後、隣で寝てる彼女を思いっきり抱き締めた。
204:
>>201
大事にしてあげてください。
210:
釣りだったとしても言いたい
彼女はこれからも凄く幸せだと思う
辛いだろうが>>1の笑顔を見せ続けてやってくれ
211:
>>210
ありがとう。
釣りと思ってくれて構わない。
そう言ってくれると嬉しい。頑張るよ。
212:
好きな子に彼氏ができてうわぁしにてえとか思ってたけど、
贅沢だったな・・・
もう少しがんばろうかなって思ってきた
213:
>>212
後悔しないようにね!!
俺は未だに後悔しかない。どうしようもないのに。
頑張って幸せになってスレ立ててくれw
223:
たった一日の彼女って辺りが一瞬自分と被ったけど1の方が壮絶だった…
私も死んだらこういう風に思われるのかなーなんて感傷的になってしまうね
今じゃなくていいけどいつか彼女の記憶を想い出にして前に進んでください
225:
幸せにならないとだな
230:
釣りって言ってくれ
231:
泣いた
多分ここ10年で一番泣いた
たのむ、釣りだといってくれ
233:
普通に泣いた。
回りに誰もいなくてよかったよw
235:
すまん。これを最後の書き込みにします。
俺は玲奈の話を聞いてほしかったのと、正直慰めてほしかっただけだ。
まあ、ある程度の批判は覚悟してたしね。
ネットなんて信じる信じないは人の勝手だと思うし、俺もすぐに釣りと思ってしまうタイプだし。
ただ、釣りだと思った人も、慰めの言葉をくれた人も、批判した人も、読んでくれてありがとう!!
一つ言わせてほしいのは、俺は小説書けるほど頭よくないぞww
あと、2chにスレ立てるのに手汗めっちゃ書くような小心者だww
だから読んで欲しくない人もいるんだ。あんまり広げないでくれ。
では、どこかでお会いしたら絡んでくださいなー。
スレはてきとーに落としてください。
245:
>>1はうちの旦那と話し方というか
返しが似てる。点数(今のマイナス○点!とか)つけるところとか、
ああ言えばこう言うところ。
そしてわたしは福岡人。もう結婚して福岡にはいないけど。
なんて言ったらいいか・・・
まだ2ヶ月で悲しくなったりすることまだあるかもだけど、
彼女の分も頑張って生きないかんよ
250:
これは泣かせてもらった
大切な人を、改めて大事にしようと思った
お礼が言いたい
ありがとう
243:
彼女の分までしっかり生きてね
引用元: ・たった一日彼女ができた話を聞いてほしい【前編】たった一日だけ彼女ができた話を聞いてほしい
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