のび太「ひみつ道具対戦…」back

のび太「ひみつ道具対戦…」


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1:
???「君たち100名に集まってもらったのは他でもない。最高の人物を見つけるためだ」
のび太(うわあ知らない人ばっかりだなあ。だれか知り合いは…)
しずか「のび太さん、これ、どういうことなの?」
???「早だが第一の試練に挑んでもらう」
               
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3:
???「君たちには2人1組で50の部屋に別れてもらう。そこには何か1つだけひみつ道具がおかれている」
のび太(ひみつ道具?ドラえもんの道具のことか?)
???「2分以内に部屋に入れなかったものは失格。さあ移動してもらおう」
しずか「のび太さん、ひとまず部屋に入りましょう!」
のび太「うん…」
               
          
4:
こうして集められた100名の内、96名が大きな部屋から小さな部屋に移動したのであった
しずか「のび太さん、これってどういうことなの?ドラちゃんも関わっているの?」
のび太「知らないよ、僕も気がついたらこの部屋にいたんだ。それに部屋には何もないし…あっ、あれひみつ道具じゃない?」
               
          
5:
しずか「これ?何かしら」
のび太「きせかえカメラみたい。でも紙もペンも無いね」
???「さて、ひみつ道具は確認してくれただろうか?第一の試練を発表する」
ざわ…ざわ…
<第一の試練>
10分以内にどこかの教室に移動せよ。
               
          
9:
のび太「ルールが書いた紙…いま上から落ちてきたよね?」
しずか「そうね。でも紙が落ちてくるような仕掛けはない。これは何か大変なことなのかもしれないわ」
のび太「でも…きせかえカメラだけで教室に移動するなんて無理じゃない?」
しずか「ドアも閉まっているみたいよ…」
               
          
12:
のび太「そういえば最初、部屋に入れなかった4人はどうなったんだろう」
しずか「文句を言って移動しなかった人よね?」
のび太「外から声が聴こえないってことは…もしかしたら何かあったのかもしれない」
しずか「変なこと言わないで!私はアルバムの整理をしていて…気がついたらここにいたの。変なことに巻き込まれるきっかけなんてなかったはずよ」
               
          
14:
???「残り5分、すでに84人は脱出に成功した」
のび太としずかに焦りが生まれた
のび太「どうしよう…何か使えるものは。隠していた答案しか持っていないよ」
しずか「私も、手に持っていた写真しか持ってないわ」
               
          
15:
のび太「その写真、入学式の写真?」
しずか「そうね、雨だったから教室で撮った写真よ」
のび太「もしかしたら。ちょっと貸して」
のび太は教室の写真をきせかえカメラに入れ、自分を撮影した
               
          
16:
のび太の服は教室のデザインそのものに変化し、その瞬間のび太としずかは別の部屋に飛ばされた
しずか「どうして?教室になんて移動してないのに」
のび太「僕も当てずっぽうでやっただけなんだけど…」
のび太としずかの思考力では課題をクリアした理由を知ることはできなかった
???「タイムアップ。クリアできた90名の方々、おめでとう」
               
          
17:
???「第二の課題は5分後に発表する。ここでは道具を使えないがご自由に」
しずか「あの人、出来杉さんじゃない?」
のび太「本当だ、出来杉もいたのか」
出来杉「君たちもいたのか。この事態、思っていたより深刻みたいだよ」
               
          
18:
のび太「深刻ってどういうこと?」
出来杉「僕の持っていた道具は実景プラネタリウム。部屋に教室を映し出したらクリアになったんだ」
しずか「移動してないのにクリアになったの?私達と同じね」
出来杉「おそらく主催者側は僕達を見ることしかできないんだと思う。だから教室を移しただけでクリアになったんだ。それで…移動前に立体映写機を使って元々いた部屋を移してみたんだ」
のび太「元々いた部屋…あの大きな部屋だね」
出来杉「うん。あの部屋を写したところ、何かガスのようなものが巻かれていたんだ…おそらく残った人達を対象としたガスだよ」
しずか「そんな…恐ろしい」
               
          
19:
???「では、第二の試練を発表する」
試練の内容が壁に映し出された「13人の組を作りなさい」
映し出されたと同時に、のび太達1人1人の目の前に小さな箱が現れた
               
          
20:
しずか:無生物催眠メガホン
のび太:おすそわけガム
出来杉:コンピューターペンシル
???「この部屋では道具を利用することはできないことに十分注意して、組を作りたまえ」
出来杉「90人いるこの部屋、13人×6ペア+12人ということになるね」
のび太「すぐに組めるペアは僕としずかちゃん、出来杉とその相方かな」
しずか「出来杉さんの相方さん、あまりしゃべらない人みたいね」
               
          
21:
出来杉「今回は道具が使えないから、とにかく組を作ることが大事になるみたいだね」
しずか「ええ、手分けして人を集めましょう」
だが、すでに残されていた人で組を作っても人数は12人にしかならなかった
出来杉「こうなると…普通は誰もこちらに移動してくれないね」
のび太「じゃあ僕ら、組を作れないの?」
               
          
22:
出来杉の相方「俺は…一人で組を探す」
しずか「待って、いま孤立してもますます不利になる」
出来杉の相方「俺の名前は強杉。必ず生き残るから見ているんだな」
出来杉「これで僕達の組にはあと2人必要ということになったね…」
               
          
23:
しずか「あそこに居るの、タケシさんとスネ夫さんじゃない?」
のび太「お〜い、ジャイアン、スネ夫ー!」
スネ夫「のび太にしずかちゃん、それに出来杉君も」
ジャイアン「俺たち…もう組作っちゃったぜ」
               
          
24:
???「だいぶ決まってきたようだな…残り時間を10分としよう」
のび太「10分。僕らがどうこうしてももう間に合わないよ」
しずか「諦めちゃだめ、何か方法はあるはずよ」
ジャイアン「おい。俺はまだのび太たちと組まないとは言ってないぞ」
出来杉「どういうことだい?」
               
          
25:
ジャイアン「おいみんな、済まねえ。俺もお前たちと仲間を組みたいのは山々だが、心の友が来ちまってな」
スネ夫「ジャイアン…」
ジャイアン「すまないが俺は、心の友たちと組むぜ!」
スネ夫「いいの?僕らはジーンマイクとデビルカード。それにどこでもまどを売ってまでここに入ったんだよ?」
ジャイアン「黙れ!道具なしでも次の試練をクリアすれば問題ないだろ!」
こうして、のび太達は無事組を作ることができ、残り時間で自己紹介するのであった
のび太・しずか・出来杉・スネ夫・ジャイアン・菊池・石上・長浜・吉田・熊谷・磯右衛門・浅浦・平井
               
          
26:
出来杉「人数は予想通り、13人×6ペアの78人で落ち着いたね」
???「では、第3の試練を発表する。棒倒しだ」
<第3の試練>
直径300mm、高さ2000mmの棒を各組に1本ずつ配布する。
先に棒が倒れた2組を負けとする
               
          
29:
???「現時点からこの部屋の道具利用制限を解除する。これで道具は自由に利用できる」
出来杉「もしかしてこの制度…最後に生き残れるのは5人になるように調整されているかもしれない」
スネ夫「それってどういうこと?」
ジャイアン「俺たち以外全員倒せってことかよ」
出来杉「そうだよ。今は棒倒しに専念しよう」
               
          
30:
そんな時、別のグループから相談がやってきた。話しかけやすそうだったからか、菊池が話している
別グループの人「協力しませんか?今回、負けるのは2チームだけ。でしたら協力したほうが得です」
菊池は少し考えた後に周りの反応をみて返答する
菊池「ぜひ協力しましょう。それに他のチームの人も誘いましょう」
               
          
31:
菊池は他のチームに協力を要請しに行った。その間に互いのひみつ道具を紹介し合うことにした
・きせかえカメラ(のび太&しずか)
・立体映写機(出来杉)
・無生物催眠メガホン (しずか)
・おすそわけガム (のび太)
・コンピューターペンシル (出来杉)
・エースキャップ(石上)
・グルメテーブルかけ(長浜)
・フエール銀行(吉田)
・病気になる薬A型(熊谷)
・ムシャクシャタイマー(磯右衛門)
・空気砲(平井)
               
          
32:
そんな中、菊池が戻ってきた「僕らは2チームで4チームを相手にすることになったようだよ」
状況のまずさを察してか、協力側チームの人達も集まってきた
すでに4チームは協力体制となってくる。今にも攻めてくるかもしれない
そういったと同時に、棒に大きな負担がかかった
               
          
33:
ジャイアン「あぶねえ、何だ突然」
スネオ「見てあれ!上から取り寄せバッグで押されているよ!」
のび太「任せて」
のび太は平井から空気砲をひったくり、正確に取り寄せバッグに命中させた
いてっ 他グループから声が聞こえる。やはり取り寄せバッグで棒を倒そうとしていたようだ
のび太は更に続けて空気砲で他チームの棒に命中させていく。しかし空気砲の力程度では棒は倒れない…
               
          
34:
出来杉「いい案がある。剛田くんエースキャップを被って」
しずか「どうするつもりなの?」
出来杉「長浜さん、グルメテーブルかけを借りてもいいですか?」
出来杉はグルメテーブルかけを広げ、料理を出せる状態にした
出来杉「スネ夫君、なんでもいいからベタつかなくて重たい料理をいって」
スネ夫「じゃあ…タイで」
出来杉「剛田くん、タイを棒に投げつけて」
ジャイアン「任せとけ!」
               
          
35:
タイは棒に命中し、その威力により棒は倒れ掛かる。
更にのび太は棒を抑える人達に空気砲をうち、まずは1グループの棒を倒すことに成功した
???「あと…1チーム」
のび太「この調子で、もう1チームも」
しずか「だめよ、残りのチームはそれぞれひらりマント・仕返しミサイル・黄金バットを持ってるわ」
スネ夫「じゃあどのチームを狙っても反撃されちゃうじゃん」
出来杉「いや、僕らの道具で何とかすることはできるよ」
               
          
37:
出来杉は無生物催眠メガホンで仕返しミサイルを持つチームの棒に呼びかけた
出来杉「自ら倒れてくれ」
棒はひとりでにたおれようとし、それをみんなで支えているという形になった
協力をしたとは言え、勝つための協力…負けが確定した時点でチームは裏切る
のび太チームを含む5チームは仕返しミサイルを持つチームに一斉に襲いかかる…当然のごとく棒は勢い良く倒れたのであった
               
          
38:
???「これにて、第3の試練を終了とする。生き残った52名よ、おめでとう」
棒倒しに敗れた人達や彼らの持っていた道具は消滅した。
???「早だが第4の試練を発表しよう。第4の試練は 野球だ」
ジャイアン「よし、野球なら得意だぜ!」
???「なお、現在残っている道具の所有権は全てシャッフルする」
<第4の試練>
野球。13人×4組とし、9人の選手と1人の監督、3人のベンチにより構成
2組ずつ試合を行い、負けた2チームを敗北とする
               
          
41:
のび太達13名は全く同じメンバー13名で野球に挑むことにした。
シャッフルされた後、彼らに集まった道具は13つであった
・ころばし屋
・グルメテーブルかけ
・フエール銀行
・立体映写機
・でんでんハウス
・悪魔のイジワール
・おすそわけガム
・病気になる薬A
・ゲラメソプンピストル
・税金鳥
・あなただけものガス
・暗くなる電球
・糸なし糸電話
               
          
42:
のび太「野球に使えなさそうな道具ばっかりじゃないか」
しずか「そうねえ。使えそうなのはころばし屋とゲラメソプンピストル位のものじゃないかしら」
スネ夫「グルメテーブルかけにしたっておすそわけガムにしたって、今は食べ物より使えるものが欲しいんだよ!」
エースキャップや黄金バット、更にはヒラリマントがシャッフル対象であると知っているのび太たちにとって、
これらの道具では全く勝てる気がしなかった
ジャイアン「道具なんか関係ねえ!俺たちジャイアンズがメンバーの大半を占めてるんだぜ、勝てるに決まってるだろ!」
               
          
43:
???「早試合を始めてもらおう」
出来杉「この道具でも勝てる方法はあるよ、それは…」
スネ夫「それは…」
出来杉「ダメだ…僕の考えた戦略なんかじゃ…どうせ失敗するんだ」
今まで様々な道具を使ってきたからこそ、のび太はこれが「自信ぐらつき」によるものだと察した
のび太「これは、自身ぐらつきを使われている。今や出来杉の力なしに戦うしかないよ」
しずか「出来杉さんなしでも戦えるってこと、見せてやりましょ」
スネ夫(しずかちゃん、いつになくやる気だなあ)
ジャイアン「見せてやろう!俺達の力」
監督:平井
ベンチ:菊池・出来杉・磯右衛門
選手:のび太・しずか・スネ夫・ジャイアン・石上・長浜・吉田・熊谷・浅浦・平井
               
          
44:
1回表
ピッチャー:ジャイアン
ジャイアン「打てるものなら打ってみあがれ」
バッター「黄金バット!」
黄金バットは必中。ジャイアンを投げた玉を軽々とホームランにしてしまった
バッター「ツヨスギズ、最高!」
のび太「ツヨスギズ…?」
しずか「元々、出来杉さんと同じ部屋部屋にいた人を監督にしたチームなのね」
               
          
47:
のび太「みんな、集まって」
ジャイアン「何だ?まだ1点だけじゃねえか」
のび太「今、向こうのチームは黄金バットを使っていてどんな玉でもホームランにしてしまうんだ」
スネ夫「そんな…」
のび太「でも僕には方法が思いつかない…出来杉なら何か思いつくかもしれないけど」
しずか「玉にあなただけものガスを吹き付けておくのはどうかしら?匂いが残っている限り、必ずキャッチできるわ!」
スネ夫「それは名案かもしれないね!」
ジャイアン「じゃあ、それで行くか!」
キャッチャーをしていた長浜はあなただけものガスを吹き付けた
               
          
48:
ジャイアン「打ってみろ!」
ジャイアンの投げた玉はキャッチャーの長浜の元に進んでいく。
当然バッターは黄金バットを振り回す
ボールはホームランになりうる方向で飛んでいく…が途中で方向を変えて長浜の元に戻ってきた
バッター「そんな…」
ジャイアン「アウト…だな!」
               
          
49:
1回表はそのままあなただけものガスにより、ジャイアンズが抑えた。
しかしそこで1つの問題が起こる
長浜「このボール、相手チームに渡せないんだけれど…」
あなただけものガス により長浜からボールが離れなくなっていた
スネ夫「このままじゃ…反則になっちゃうよ」
ジャイアン「何か匂いを消せるものはないのか!」
スネ夫「悪魔のイジワール かける?」
悪魔のイジワールは飲まなければ効果がない。悪魔のイジワールを単なる液体として利用し、
あなただけものガスの匂いを消すのであった
               
          
50:
のび太「ツヨスギズのやつら、エースキャップを被っているよ」
ジャイアン「エースキャップの玉は早いけど真ん中しかこない。打てないわけじゃないぞ!」
スネ夫「そうだそうだ。ミスしたら承知しないからな!」
そうは言ったもののあまりのさに1・2・3番であったのび太・しずか・スネ夫は全てかすりもせずに抑えられてしまった
               
          
53:
しかしジャイアンズも負けずに、2回表をあなただけものガスを使うことで抑えた
いよいよジャイアンズのエース ジャイアンが打者となった
ジャイアン「来いよエースキャップ!ホームランで返してやるぜ!」
エースキャップによって投げられる玉、それに対してジャイアンも全力でバットを振り回した
完璧である。ジャイアンの打った玉は明らかにホームランと思える軌道を描いた…
しかし壁に当たったかのようにジャイアンの打った玉はホームラン直前で跳ね返った
               
          
54:
何が起こったのかはわからない。だが「ホームの前に見えない壁ができている」ことは確実であった
そのまま玉はキャッチされ、石上・長浜も続いて三振であった
2回裏終了時点
ジャイアンズ0:ツヨスギズ1
               
          
55:
3回表
開始早々、ジャイアンズはホームに向かう。
ホームの正面にはチョークで書いたような線が引かれており、そこを踏み越えることはできなかった
のび太「これは…通せんぼうだ」
通せんぼうによって人はおろか、ボールまで通ることができなくなっていた。
つまりジャイアンズ・ツヨスギズは共に「ホームランを打つことができなくなった」のである。
迷いがあるままジャイアンズはあなただけものガスを使い、ツヨスギズを抑えた
しかしツヨスギズもジャイアンズを抑え…またツヨスギズを抑え…またジャイアンズを抑え…
ついに4回裏となった
               
          
56:
のび太「僕の番か…」
投げられたボールに対してのび太は目をつぶってスイングした
コツン
ヒットだろうか?のび太は全力で1塁に走るものの、間に合わない…アウトである
のび太のさでは当たっても1塁まで間に合わないのであった
               
          
57:
しずか「私の番ね」
しずかは全力でバットを振り、当てることに成功する…しかしあまりに飛ばなさすぎた
ホームベース近くに落ちた玉はすぐさまキャッチャーに拾われ…アウトである
しずかの打力では当たってもあまりに飛ばなさすぎるのだ
               
          
58:
スネ夫「僕の番か」
スネ夫は自分を信じてスイングする…奇跡的に当たった
しかしスネ夫の打った玉は丁度守備のいる位置で簡単にキャッチされてしまった
スネ夫では打ってもキャッチされるのだ
4回裏終了時点
ジャイアンズ0:ツヨスギズ1
               
          
59:
5回表・裏、6回表・裏、7回表 同じ試合運びにより0:1が続いた
のび太「ここが、勝負だよ」
しずか「やるわ」
スネ夫「でも…」
ジャイアン「やるって決めただろ!」
彼らの考えた作戦を決行する…それが7回裏であった
               
          
60:
7回裏
のび太「僕の番だ…ここで打てるかどうかが勝敗を分ける」
2回の玉を空振りした後、のび太は最後の力を込めてバットを振り回した
ヒットのような軌道である。しかし先程同様玉を拾って1類に投げられるのではないだろうか?
しかしスネ夫が立体映写機を使い、あまりに眩しい映像を映写した
これでは目がくらんでボールは簡単には見れない。だがそれはのび太も1塁が見えないことを指す…
…暗くなる電球がなければ…
7回表の終わり、のび太達は1塁に暗くなる電球をおいてきた。
これによりのび太は1類の場所を把握することに成功し、見事ヒットを決めた
               
          
62:
しかしツヨスギズも対処は行った
持っているきせかえカメラにより全員がサングラスをする。
これにより強い光も意味をなさず、ジャイアンズは仕方なく立体映写機を止めた
しずか「私ね」
しずかがバッターボックスに歩く間に、スネ夫はフエール銀行に10円を借りた
コツン
しずかのバットとボールが衝突する瞬間、スネ夫はころばし屋に10円を投入する
ボールを拾おうとするキャッチャーは転び、代わりに拾いに来たピッチャーも同様にころばし屋によって転ばされた
               
          
63:
スネ夫「僕か…打てるかな」
ジャイアン「お前なら行ける!行って来い」
スネ夫(きれいなジャイアンだ…)
スネ夫はボールを撃つことに成功し、キャッチしようとしたピッチャーはころばし屋によりころんだ
ついに満塁である。そして打者ジャイアン
               
          
65:
ころばし屋を使おうと決めていたものの、隙をみてツヨスギズによって壊されていた
強杉の指示であろう
ジャイアン「道具なんてなしでも、俺は打てる!」
ジャイアンは正面に大きな勢いでボールを飛ばし、すぐさま1塁に走った
のび太はホームベースに戻ってき、ついにジャイアンズの1点獲得である
               
          
66:
次の打者は石上である。しかしジャイアンズのメンバーはのび太に劣るほど運動能力が低い
これではバットにかすることもないだろう
ここで石上は悪魔のイジワールを飲むのであった
ツヨスギズに動揺が走った
そして数分。デンデンハウスで寝込んでいた出来杉に変化が現れた
出来杉「僕は…戦える!」
悪魔のイジワールにより、石上はツヨスギズに意地悪された。つまり自身ぐらつきの対象を石上に変更したのだ
出来杉はバッターボックスに立った
               
          
67:
くそっ。でもエースキャップがあれば抑えられる
ツヨスギズも全体的に運動能力は低い。その為出来杉は同レベルに見られていた
だが、出来杉は違った
ガツン!
バットの真を捉えたヒットにより、出来杉は塁を進め、しずかがホームベースに帰ってきた
逆転である
               
          
68:
あなただけものガスがある限りジャイアンズに負けはない。
ツヨスギズは潔く降参を申し出てきた
強杉「そんなふうに道具を使うなんてな…負けたよ」
出来杉「こちらこそ。僕に自信ぐらつきを使うなんてね」
2:1でジャイアンズの勝利を収め、ジャイアンズは喜んでいた
スネ夫「あ、フエール銀行」
フエール銀行「現在、11円の借り入れとなっています」
しずか「今は少額だけど、早く返済したいわね」
               
          
69:
出来杉「税金鳥〜僕らの貯金箱はこれだよ」
出来杉はフエール銀行を貯金箱だと言い張り、税金鳥に攻撃させた
フエール銀行も反抗するが…結果は税金鳥の勝利となり、見事フエール銀行は破壊された
…借金の踏み倒しである…
???「おめでとう。ちょうどもう片側の試合も終わったようだ。残りは…26名」
               
          
70:
???「第5の試練を発表しよう。リレーだ」
<第5の試練>
5人・5人・5人・5人・6人の5チームを作る
400mトラックを走り、バトンを渡す。
5人チームは誰かが2回走り、6人全員が走り終えた時点で一番早かったチームの勝利とする
               
          
71:
のび太達はだれか運動神経の良い人と仲間を組もうと考え、先程の野球でまだましであった磯右衛門を仲間に加えることにした
走順:磯右衛門・スネ夫・しずか・のび太・ジャイアン・出来杉
???「このリレーの勝利は上位1チームのみだ」
               
          
74:
のび太チームに配布されたひみつ道具は次のとおりであった
・ヒラリマント
・とりよせバッグ
・オモイデコロン
・空気砲
・家族合わせケース
               
          
77:
???「では始めてもらおう」
どうしてかは分からないがここの参加者はみんな運動能力が低い
ジャイアンズは、そんな中なら磯右衛門やのび太でも十分トップに立てると考えていた
第一走者の磯右衛門が走り出す。他のチームの人達も一斉に走り出した…
しかしトップに立っていたのは能力カセットを使った選手であった
               
          
78:
ジャイアン「のび太、空気砲を使え」
空気砲を受け取ったのび太は片っ端から選手の足を狙って撃っていく。
だがトップの選手はこれを予測していたのかミニ・ブラックホールで空気を吸収した
さらにトップでない選手のうち2人も守り紙を使い空気砲を防いだ
               
          
79:
磯右衛門は2位でスネ夫にバトンを繋ぐ。
その瞬間、どこでも窓によってスネ夫の口にはおすそわけガムが入った
スネ夫は驚きながらもおすそわけガムを飲み込んだ…
隣のチームではグルメテーブルかけを使って次から次へと辛い料理を出し、スネ夫にもその味が共有されていた
スネ夫「こんなの…辛くて走っている場合じゃないよ…!」
そう言いながらもスネ夫は走る。
もちろん体力消費は激しくなるも、必死にスネ夫は走り最下位となりながらもしずかにバトンを繋いだ
               
          
80:
しずか「なんとか順位を取り返してみせる」
今度はしずかに、ゲラメソプンピストルの玉が飛んできた。
しかししずかはヒラリマントによってそれを跳ね返した
〜回想〜
出来杉「今、相手の持っている道具20つのうち13つはさっきの野球で特定できているんだ」
しずか「そうね」
出来杉「新規に出てきた道具はミニ・ブラックホールに能力カセット。そして守り紙。残りの道具は4つの新規と野球で使った13つだ」
のび太「でもそれがわかったからって、どうするの?」
出来杉「現在トップのチームは惜しみなく道具を使っているということはまだ武器になる道具を持っているということだろう。ということは」
ジャイアン「ゲラメソプンピストルしか攻撃武器は無いな」
出来杉「そう。壊れていない攻撃武器ゲラメソプンピストルを次に撃ってくるはずなんだ」
しずか「出来杉さんの言ったとおり、ゲラメソプンピストルで撃ってきた」
出来杉「よし!」
のび太「磯右衛門とスネ夫のバトンを繋ぐんだ!」
ジャイアン「磯右衛門…ドラえもんみたいな名前してるんだな」
               
          
81:
しずかはその運動神経で再び2位まで追いつき、のび太にバトンを繋いだ
のび太「今、僕とトップで付いている差は300m。だったら早々に」
のび太は走り出した途端、とりよせバッグを使いジャイアンにバトンを繋いだ。
1位逆転である
               
          
82:
ジャイアン「任せとけ!」
隣の選手「この状況で…1位が逆転!?残りの2人は運動能力が高いけどそれでも…」
ジャイアンはトップで出来杉にバトンをつなぎ、そのまま出来杉のトップでゴールをするのであった
出来杉「やったね!みんな」
ジャイアン「俺達の勝利だ!」
のび太「最初はヒヤヒヤしたよ」
スネ夫「のび太は道具使っただけだろ」
しずか「みんなのおかげよ〜」
磯右衛門「…」
               
          
83:
???「おめでとう。のび太くん、剛田くん、骨川くん、源くん、出来杉くん」
ジャイアン「おい、磯右衛門もメンバーだぜ?」
磯右衛門「…」
???「まだ気が付かないのか?彼の正体と私が君たちを集めた理由に…」
               
          
84:
???「全てを話すとするか」
〜半日前〜
ドラえもん「タイムパトロールから連絡?どうしたんだろう…」
ドラえもんはすぐさま22世紀に向かった。だがそこでは全てのロボットが「停止」していた
ドラえもん「酷い有様だ…タイムパトロールは?」
タイムパトロール「ドラえもん 様ですね。こちらにどうぞ」
ドラえもんは小さな個室へと連れて行かれた
タイムパトロール「率直に言います。今動いている猫型ロボットはあなただけです」
ドラえもん「僕だけ…?」
               
          
86:
タイムパトロール「先程、総理大臣が景気の変動などから猫型ロボットと関わる全ての人間はだめになっていると想定される。全ての猫型ロボットを停止する という宣言がされました」
ドラえもん「恐ろしい」
タイムパトロール「それにより、強制停止昨日の入っている"耳"のない全ての猫型ロボットは停止しました…該当しなかったのはドラえもん様だけです」
ドラえもん「つまり、僕を停止させに来たのか…」
タイムパトロール「いいえ、その逆です」
ドラえもん「!?」
タイムパトロール「私たちは今まで、様々な犯罪者を見てきました。しかし彼らの中に猫型ロボットと親密に関わっている人は…皆無です」
               
          
88:
タイムパトロール「つまり私達の考えでは"猫型ロボットは存在するべき"なのです」
ドラえもん「でも僕にどうやって…」
タイムパトロール「総理大臣は元々、子供の世話を猫型ロボットに任せるほど猫型ロボットを信頼していました」
ドラえもん「うん」
タイムパトロール「そして実際、成果はあった…しかし同時に総理大臣は"猫型ロボットが役に立つのは優秀な猫型ロボット限りだ"と考えたのです」
ドラえもん「それって…」
タイムパトロール「だから総理大臣は全ての猫型ロボットを停止させた。仲間意識を持った猫型ロボット全員を…」
ドラえもん「でもそんなこと、僕にどうしろと言うんだ!」
タイムパトロール「総理大臣は、はっきり言ってドラえもん様を無能にしか見ていません」
ドラえもん「そりゃあ実際、僕は落ちこぼれだし…」
               
          
89:
タイムパトロール「ですからドラえもん様に、猫型ロボットの育てた人達が、未来の人達相手に戦えることを証明していただきたいのです」
ドラえもん「やってみます」
総理大臣「残された最後の猫型ロボット…か」
ドラえもん「僕の友達…のび太くん達の友情や特化した能力、そういうものを未来の人と戦って、調べてほしいのです」
総理大臣「良かろう。だがそれならば彼らが君とあったために身につけたと断言できる…つまりひみつ道具を使った戦いにさせてもらう」
ドラえもん「構いません」
総理大臣「そして、君自身の性格が、能力が皆に認められるかを調べるため…皆が選んでくれると確かめるため、君の記憶を消して対戦に参加させる」
ドラえもん「構いません」
               
          
90:
???「そういう経緯があり、私は…総理大臣自ら君たちをこの場に集めたのだ」
のび太「じゃあ僕達が勝った時点で、総理大臣は僕達を…猫型ロボットを認めてくれたの?」
総理大臣「私は元より、もう一つ猫型ロボットを消したい理由を持っている」
のび太「もう一つの…理由?」
               
          
91:
総理大臣「いま、のび太くんの目の前に現れたのはドラえもんだ。」
のび太「ドラえもん…」
総理大臣「彼の手を、鈴を、足を見たまえ、全て傷ついている」
のび太「本当だ…」
総理大臣「猫型ロボットは本当に君たちを友達だと思っていたのだろうか…本当に君たちと居たいと思えたのだろうか」
ジャイアン「どういうことだ?」
総理大臣「居たいと思うように、友達だと思うようにプログラムされただけじゃないかと聞いているんだ!」
しずか「確かめてみますか?」
               
          
92:
総理大臣「ははは、面白いことを言う。だがどうやって確かめるというのだ」
しずか「ここに、オモイデコロンがあります」
総理大臣「!?」
しずか「ドラちゃん…お願い」
しずかはドラえもんにオモイデコロンをかけた
彼らの目の前に、会話やピクニックや、時には喧嘩など様々な思い出が浮かんできた
総理大臣「これは…」
しずか「これが、証拠です」
スネ夫「そうだ!それにドラえもんが僕達と一緒に居たくなかったらどうして総理大臣の前に現れたっていうんだ」
総理大臣「…」
スネ夫「僕達を救いたかったからじゃないのか?」
総理大臣「まるで…ドラえもんを家族のように扱うんだな。特にのび太くんは」
               
          
94:
総理大臣「君たちの手元に、家族合わせケースがあるだろう。それにドラえもんとのび太くんを入れたまえ」
のび太「はい」
総理大臣「私は全ての猫型ロボットの動作を回復させる。」
ジャイアン「認めてくれたのか…?」
総理大臣「ドラえもんくんが、君たちの家族であることに違和感を感じない限り、私はこのまま猫型ロボットを動かし続けよう」
のび太「ありがとう…」
総理大臣「だがドラえもんが、家族であることに後ろめたさを感じたり、家族でなくなった時、私は全ての猫型ロボットを再び停止する」
のび太「わかりました」
総理大臣「さあ、君たちはもとのところに戻りたまえ」
               
          
95:
総理大臣「…永遠に猫型ロボットを止める日が来ないと信じているよ…」
タイムパトロールがドアを開き、入ってきた
タイムパトロール「認めてくれましたか?」
総理大臣「ああ。ここ半日の歴史を修復してくれ」
タイムパトロール「了解です!」
のび太「まずい、また0点だ。裏山に埋めに行こう。ポケットにテストをいれて…と」
しずか「そうそう、入学式の日には雨が降ったんだった。懐かしいわねえ」
ジャイアン「スネ夫〜エラーしたらぶん殴るからな!」
スネ夫「大丈夫だって!任せてよ」
出来杉「今日の宿題はおわり…と」
ドラえもん「どら焼き買ってこよ〜!」
おわり
               
          
96:
おつかれ
面白かったぞー
               
          
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