【プレイ日記】ハルドラ・イールの冒険者達【エルミナージュ】【中編】back

【プレイ日記】ハルドラ・イールの冒険者達【エルミナージュ】【中編】


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――翌日、ウェーン廃墟北
商人「ひゃー、またオバケばっかり!!ハ、ハリアス!!」ヒュアアーン
魔戦士「よし、これで刺せる、らあっ!!」ドスッ
ゴーストファイターは死亡した
魔法使い「私は回復役の動きを止めるわ、ロイド!!」ジジジ…
――ゴーストプリーストは麻痺した
竜王「モヤスゾ!!」ゴオオー
エクトプラズムは死亡した ファントムは死亡した ファントムは死亡した
非常食「にゃにゃー!!」ドカバキッ
ゴーストシーフは死亡した ゴーストプリーストは死亡した
商人「よし、倒した!…ここの敵も結構強いね」
魔法使い「そうね…やっぱり私達は焦り過ぎてたのかもしれないわね…」
盗賊「とーぞくはおなかへったぞ!!」
魔戦士「ああ、アイテムも数が手に入ったし、そろそろ引き返すかねえ?また全滅はまっぴらだからね」
魔法使い「そうね、無事に帰るまでが冒険だし、ここは余裕のあるうちに引き返しましょう…」
305: 以下、
非常食「にゃ、ここは油断のできにゃい所ですが、気を付ければ冒険を続けられそうですにゃ」
魔法使い「そうね、それはつまり本来はここ位がちょうど良くて、あそこはやっぱり早かったって事なんでしょうね…」
魔戦士「ま、ここを踏破するまでまだ2日はかかりそうだ。間にレベルアップして、出来れば装備も整えられれば良いがねえ」
商人「きっと大丈夫だよ!今日はたくさんアイテムが手に入ったし、この中にきっとお宝が…」
――何かに遭遇した! 敵は奇襲に成功
ゴーストレンジャーの行動:バイオレントアロー
魔法使いは死亡した
非常食「にゃ、にゃにゃにゃ!?にゃ、にゃにが
ビストーラの行動:ゼフェフス
魔戦士は死亡した
商人「え?え!?ゼフェフスってザキみたいな…しかもこのモンスター達、前回全滅したモンスターと同じ…!や、やな予感が…」
306: ――翌日、イルドラハ寺院 2016/05/28(土) 23:16:34 ID:2cDekqqs
魔法使い「ここは…また寺院?」
姉御「ちゅーうーこーくーをーむーしーしーたーなー?」
魔法使い「あ…私達、また全滅…?」
魔術師「…懲りない人達…」
魔法使い「…そうね、忠告に従ってシェーベにでも行っていれば…」
姉御「あはは、じょーだんだよ!!ヒトの忠告を聞いてたら他のパーティーに後れを取っちゃうもんね!!」
魔法使い「まあ、そうでしょうけど…」
姉御「それでも私からもう1つだけ!!キミと商人ちゃんさあ、もう少しお店で装備を買った方が良いよ!!もう少し防御力上げられるはずだよ!!」
魔術師「…後衛は…お金がない時に買い物したまま…装備を変えない事が多い…」
姉御「そそ!!特にキミさ、最初に買い物してから装備変わってないでしょ?毛皮の帽子くらい買った方が良いよ、キミが死ぬと大変でしょ?」
魔法使い「そう…ね。この忠告はありがたく受け止めさせてもらうわ。ありがとう」
姉御「どういたしまして!!あ、今日はお金回収には足りない位しか残ってないと思うけど、師匠が特別サービスでキミの持ってたアイテム鑑定してくれたから、それ売って回収と蘇生に充てると良いよ!!」
魔法使い「…貴方達には助けられっぱなしね…」
姉御「いーよ!!そのうちキミ達に助けてもらう日が来るかもしれないからね!!じゃ、明日からも頑張ってねー!!」
魔法使い「ええ、また…ふう、流石に連続での全滅は経験がないわね。冒険だから危険はつきものとはいえ、こうも続くと落ち込むわね…」
308: ――ミアマックの宿屋 2016/05/29(日) 14:23:05 ID:F15FSGUA
商人「はあ…また全滅かあ…まあアイテムがそこそこだったから良いけど…」
盗賊「とーぞくのくつとよろいがあたらしくなったぞ!!」
魔法使い「硬い革鎧とフォレストウォーカーね。特にフォレストウォーカーは良かったわね」
魔戦士「相手は限定されるが攻撃力があがるんだからね、良いものだよ。あんた達二人も装備買い換えたしね」
商人「あたしは鎖帷子、魔法使いちゃんは毛皮の帽子を買ったよ。これで少しは死ににくくなると良いけど…」
魔法使い「そうね…ねえ、明日はどうする?宮殿跡どころか北でも全滅して…」
盗賊「あしたもいくぞ!!そーびあたらしくなったからな!!」
魔戦士「ああ、全滅したもののかなり長いこと冒険してた事は確かだからね。明日も同じで良いだろう」
魔法使い「そうね、奇襲さえ受けなければ全滅まではいかないはずだったし…慎重に進めば大丈夫よね…」
309: 以下、
――翌日、ウェーン廃墟北
商人「もうちょっと…だよね?」
竜王「コノヘヤヲクマナクシラベレバオッケーダゾ」
商人「だよね…もうちょっと…もうちょっと…よしっ!これで良いよね?」
魔戦士「ああ、これでこのフロアも制覇だな」
竜王「キノウハミナミ、キョウハキタヲトウハデキタナ」
商人「うん、つまりこのダンジョン全体の三分の二以上を踏破出来たって事だよ!やったね!!」
魔戦士「確かにね、このフロア程度ならそこそこ歩き回れるって事だ」
竜王「レベルモイクラカアガッタシナ」
商人「そうそう、でもやっぱり…3人死んじゃったけど…」
魔戦士「リザードマンの槍と水のエレメンタルの呪文に後衛を狙われたらねえ。ま、前衛でしんだバカ猫は論外だけどね」
商人「ひ、非常食ちゃんも頑張ってるんだからそんなに言っちゃダメだよ…」
310: ――翌日、ミアマックの宿屋 2016/05/29(日) 16:01:03 ID:F15FSGUA
魔法使い「さて、今日はどこに行こうかしら?ウェーンは北まで踏破したし…」
盗賊「いよいよコートラストだな!!」
竜王「シェーベガイイトオモウ」
魔戦士「あたしは今日まで今の場所が良いと思うね。魔法使い、あんた転職希望だろう?」
魔法使い「ええ、次は魔術師が良いかと思ってるけど…」
魔戦士「なら、出来る限り今日あんたのレベルを上げて、明日には転職するのはどうだ?シェーベに行くにしても、今の場所よりは安全だ、転職直後のあんたにはちょうど良いだろうからね」
非常食「にゃ、もう1つレベルが上がれば錬金術師は良いのですかにゃ?」
魔法使い「ええ、錬金術師の最高レベルの呪文を覚える事が出来るわ。そうね、じゃあ魔戦士の言う通りにしようかしらね」
商人「魔法使いちゃんが魔術師呪文を覚えたらあたし達パーティーの攻撃力も上がるよね!そうしたら今までダメだった所でも戦えるようになるかも…?」
311: ――ウェーン廃墟、北 2016/05/29(日) 16:16:36 ID:F15FSGUA
盗賊「おー、とんでるへび、おにくだー!!」ヒュンヒュン
コアトルは死亡した
商人「よーし、順調順調!アイテムも結構手に入ったし!魔法使いちゃん、レベルは上がりそう?」
魔法使い「うーん、まだ少しかかりそうね…」
非常食「にゃ、まだまだ余裕もありますにゃ、慌てにゃくても…」
魔戦士「余裕があるならどうだ、ちょっと宮殿跡に行ってみないか?」
魔法使い「宮殿跡?あそこは…」
魔戦士「レベル上げの場所を変えるって訳じゃない。入り口で1回戦うだけさ」
商人「うーん、でも…」
竜王「イチドダケナラワルクナイ。イイアイテムモテニハイルカモシレナイ」
魔法使い「気は進まないわね…でも、みんながそう言うなら、1度位は…」
盗賊「おー、きゅーでんのごーかおにくを食べるぞ!!」
商人「豪華なお肉は出ないと思うよ盗賊ちゃん…」
312: ――ウェーン廃墟、宮殿跡 2016/05/29(日) 16:34:11 ID:F15FSGUA
――何かに遭遇した!
商人「わっ、ででででっかいへびー!!」
盗賊「おお!?おっきなおにく!!」
魔戦士「ボースヘッズか、頭が2つの竜の一種だ、攻撃力はそこそこあるがブレスはない、与しやすい相手だ!」
魔法使い「私は後衛を止める!ラロイド!!」ジジジ…
コアトルは麻痺した フライングスティングレーは麻痺した
――ボースヘッズの行動:竜の牙+1
魔戦士「くっ…これしきで、らあっ!!」ドスッ
商人「いくらでっかくても眠らせれば…ミサーマ!!」ポワワーン
ボースヘッズは眠った
非常食「にゃ、チャンスですにゃ!!にゃー!!うにゃー!!」ドカバキッ
――ボースヘッズは死亡した
竜王「ノコリハカタヅケル!!ガアー!!」ゴオオー
コアトルは死亡した コアトルは死亡した フライングスティングレーは死亡した
魔法使い「ふう、上手くいったわね。比較的戦いやすい相手だったのが幸いしたわね…」
313: 以下、
――ウェーン廃墟、南
魔法使い「…結局、レベルが上がる前に引き返す事になったわね…」
商人「仕方ないよ、みんな魔力的にも厳しくなってきたし…でもこの辺でちょうど良いモンスターが出てきてくれたら…」
――何かに遭遇した!
魔戦士「お、ちょうど良い魔物じゃないか、なあ?」
商人「ってあれ、アルティメットじゃん!!や、やだなあ…」
魔法使い「そう…ね……でもまだ気付かれてないようだし…竜王!」
竜王「ウガー!!」ゴオオー
アルティメットランナーは死亡した アルティメットランナーは死亡した アルティメットランナーは死亡した アルティメットランナーは――
盗賊「おー、みんなやけたな!!でもおいしくなさそうだぞ…」
魔法使い「食べちゃ駄目よ盗賊。でもこれでレベルが上がりそうだわ。アルティメットで上がるレベル…」
魔戦士「別に腹に入る訳じゃないんだ、何だって良いだろう?ま、なんにせよ最初の予定通りになった、良かったよ」
商人「そ、そだね…あー、気持ち悪い…」
315: ――翌日、訓練所 2016/05/29(日) 20:12:35 ID:F15FSGUA
教官「――よし!!これでアンタも魔術師だよ!!」
魔法使い「ありがとうございます。ふう…これで錬金術師はお終いね」
魔戦士「逃走呪文や麻痺呪文を使える回数が減って、戦い方を少し変えるようだね」
商人「あー、錬金術師じゃなくなると錬金魔法用の魔力が減っちゃうんだ。でもその代わり魔術師魔法が使えるようなやなるんだよね!」
非常食「にゃ、みぃ達の課題だった攻撃力不足が解消出来ると良いですにゃ」
教官「ところで、アンタもしばらく見ない間に君主っぽくなったね!」
竜王「オカゲサマデ」
盗賊「きのうかっくいーよろいをみつけたからな!!」
商人「そうそう、騎士の鎧は昨日の冒険一の収穫だったね!」
魔法使い「ええ、千早紅桜も良い装備だけれど、私達は装備出来ないし…でも宮殿跡まで行ったかいはあったわ」
魔戦士「やっぱり危険を冒せば相応の物が手に入るもんだね。安全か、強力な装備か…冒険者でいる以上、永遠に悩み続けるんだろうね…」
316: ――シェーベ遺跡 2016/05/30(月) 19:58:08 ID:Y8JDhxNk
魔法使い「…私の転職も果たしたし、今日からシェーベね」
商人「うーん、ここなーんか怖い雰囲気だよね、何か不安になるよ…」
非常食「にゃ、紅い空がそう思わせるのですかにゃあ」
魔戦士「ったく、いつもいつもビビってばっかだねえ小娘は」
商人「あたしコムスメじゃな…あ、あれ?」ヒィィィ…ン
盗賊「おお!?コンパスがひかってるぞ!!」
竜王「ココニユビワガアルノカ?」
魔法使い「そうみたい…ね。指輪…やっと近づけたみたいね…」
盗賊「ゆびわのことなんてはんぶんくらいわすれてたけどな!!」
商人「と、盗賊ちゃん、それを言ったら…でも、いよいよ見つけたね、指輪!」
魔戦士「ご褒美への第一歩か。案外あっさり見つかったねえ」
魔法使い「まだ見つかった訳ではないわよ。ここからコンパスを辿って行かないと…でも確かにいよいよという感じね…」
317: 今日はこれだけ… 2016/05/30(月) 20:07:34 ID:Y8JDhxNk
商人「コンパスはほとんどまっすぐ北を指してるね」
竜王「チョクシンスルダケナララクダナ」
魔戦士「だといいが…ほら、行き止まりだよ」
魔法使い「でも、回り込めない訳ではないわ。西から行ってみれば…」
盗賊「このとびらのむこーか?あけるぞ!!」バタン!
非常食「にゃ、何もにゃいですにゃ。にゃ?また扉ですにゃ」ギィ…
魔法使い「通路が続いてるわね。コンパスはさらに北…また扉?いえ、これは…商人、地図を確認したいのだけれど…」
商人「うん、ちょっと待って……あー、このフロアはもう終わりだ…」
魔戦士「てえと、次のフロアか?なら今日中は無理かねえ?行き方も分からないし、何よりフロアを進めれば魔物も強くなる。転職したばかりで体力の低い魔法使いがいる今、無理をすべきじゃないと思うね」
非常食「にゃ、体力が低いと蘇生に失敗する可能性がありますからにゃあ…」
魔法使い「そうだったわね。危険はつきもの、とはいえ流石にロストは怖いわね…いずれにせよ、今日はこのフロアの探索を進めるしかないわね。指輪への目星が付いただけよしとすべきかしら…」
319: 以下、
非常食「うにゃあ、ここのモンスターもなかなか強いですにゃあ…」
魔法使い「そうね、最初のフロアだけど、ウェーンの北とそう変わらない魔物もいるみたいね」
商人「その分お宝も良いのがあると良いけどね!盗賊ちゃん、罠解除出来そう?」
盗賊「んーと…んーと…あっ!!」カチッ
*おおっと プリーストブラスター*
竜王は麻痺した
魔法使い「竜王!商人、麻痺回復呪文は…」
商人「え、えっと…まだ使えない、かな?」
魔戦士「まだ使えない!?ったく小娘は…」
商人「あたしコムスメじゃないし!!」
魔法使い「はいはい、でも回復出来ないなら町へ戻るようね。でも、転職直後で魔力が少ないし、ちょうど良かったかもしれないわね…」
320: 以下、
――マーシャの酒場
商人「さーて、鑑定鑑定…」ガチャガチャ…
魔法使い「でも、せっかくコンパスが反応したのに、指輪の所まで行けないなんてね…」
魔戦士「そう焦るなよ。あんたの体力が上がって呪文も強力なのを覚えた辺りに行けるようになるさ」
竜王「イママデモアセッテナンドモゼンメツシタ」
魔法使い「そう…ね。ごめんなさい、いつもなら私がいさめる側なのに…」
魔戦士「ま、コンパスが指輪に反応したのは初めてだからね、気持ちが流行るのも分かるさ」
盗賊「まずはたいりょくをつけるためにごはんを食べるんだぞ!!」
魔法使い「ふふ、そうね、私も何か食べようかしら…商人、鑑定結果は?」
商人「全然ダメ…やっぱり最初のフロアだし…」
魔戦士「だろうね。ま、アンクがあっただけ良いだろう。魔法使いがまた転職する時にはおそらく必要になるからね」
盗賊「てんしょくすればまたあたらしいまほーだな?」
魔法使い「そうだけど、今転職したばかりなのに気が早すぎるわよ…まずは魔術師として修行をしないと…まだまだレベル上げの日々ね…他のパーティーもこうなのかしら?」
321: ――光の庭、3F 2016/05/31(火) 17:52:41 ID:dwW34LZk
ハルモニさん「わー、やーらーれーまーしーたー」バタリ
竜戦士「おいィ!!またあの女死にやがった!!これで2度目だぜ!?」
姉御「不思議だよねー、あの人死んでもしれっとギガ・バザールに戻ってるんだもの」
狩人「変な人っすよね…まあ、死んじゃうのは仕方ないんじゃないっすか?俺も良く死ぬし…」
姉御「そう!!狩人君、キミ死にまくるからあの子達のパーティーにレベル抜かれちゃったよ!!」
狩人「え、まじすか?あのパーティーっていうと…」
姉御「そう!!あの面白いへんてこなポンコツパーティー!!」
魔術師「…リーダー…流石に酷い…」
姉御「後輩に抜かれるなんてだらしないぞ!!しっかり生き残る努力をする!!分かった?」
狩人「は、はいっす…」
師匠「まあ、狩人殿も前衛ですからな。危険も多いでしょう。それに、今鑑定の難しい靴も手に入りました。これで狩人殿の防御力も上がるかもしれませんぞ」
姉御「お、良いね!!じゃあもう少し探索してから帰ろっか!狩人君、最後まで死なないんだよ?」
狩人「ど、努力するっすよ…」
322: ――マーシャの酒場 2016/05/31(火) 19:29:03 ID:dwW34LZk
商人「あ、姉御達だ!…あれ?狩人さん、元気ないね…」
竜戦士「あー、こいつ姉御に死ぬなって言われたのにまた死んだから落ち込んでんだよ」
狩人「はあ…まじ落ち込むっよ、あ足引っ張りまくりで…」
姉御「足引っ張ってるとは言ってないよ、ただしっかりしなさいってだけ!」
狩人「いやあ、すぐ死ぬわ攻撃力も上がらないわで…」ハア…
盗賊「きっとおにくがたりないんだぞ!!もっと食べるべきなんだぞ!!」
姉御「それ言えてる、脱草食系だね!!」
師匠「いやいや、攻撃力はともかく、防御力は上がりそうですぞ。先ほどの靴なのですが…」
商人「わ、すごい!!プラチナスリッパ!!」
魔法使い「誰がなんでプラチナでスリッパを作ろうと思ったのかしら…」
姉御「あ、良いね!!狩人君、これ装備してね!!」
竜戦士「お、良いな!!そしたらお前が今装備してる鉄のブーツを俺が貰えば二人で守備力アップだ!!」
狩人「いや、俺はやっぱりリーダーに装備して欲しいんすけど…」
姉御「キミさあ、死亡回数は?」
狩人「………に、20回…」
323: 以下、
魔戦士「へえ、死にまくりじゃないか」
魔術師「…もう少し…オブラートに包んで…」
姉御「私は8回。どっちが装備すべきか分かるよね?」
狩人「………はいっす」ガックリ
魔戦士「ま、どのパーティーにも死にまくる足手まといがいるもんだね。そう思うだろバカ猫?」
非常食「み、みぃはまだ11回ですにゃ…」
商人「非常食ちゃん結構死んでるね。あたし一番少なくて4回だよ…」
魔法使い「私は7回ね。でも4回って事は貴方が死ぬと大体全滅するって事ね」
竜王「コウエイノカイフクガカリハダイジ」
魔戦士「そりゃ死んだら困るから後衛にいるわけだしね。ま、だからといって死にまくる前衛も仕事してるとは言えないねえ」
非常食「にゃにゃ、みぃも頑張ってるんですにゃ…」
狩人「仕事してるとは言えない…」ハア…
竜戦士「おいおい、こっちが飛び火しておちこんでるぜ…ったく、気持ちだけでもしっかりしろよなあ」
魔法使い「そうよ、前衛がいるおかげで私達は安心して呪文を唱えたりしてるわけだし、感謝してるのよ、非常食」
非常食「にゃ、その言葉に救われますにゃあ…」
325: ――シェーベ遺跡 2016/06/01(水) 17:12:52 ID:vLbXHQ3g
商人「ここのモンスターと戦うのもだんだん慣れてきたね」
魔戦士「敵の強さにばらつきがあるからね、強い奴は強いが弱い奴は本当にザコだ」
魔法使い「そうそう苦戦もしてられないわよね…あら、今までとは違う雰囲気の扉ね」
非常食「にゃにゃ、地図を見るにこの扉の向こうは次のフロアのようですにゃ」
盗賊「つぎにいってみるのか?じゃああけ…ん?なにかかいてあるぞ?」
*崇高なる時の扉*
*未来は 2 の刻限に訪れる*
*時の扉は…*
*汝に開かれよう*
ゴゴゴゴゴ…ゴオ…ン!
竜王「トビラガアイタナ」
商人「これで次に行けるね!でもあの扉に書いてあったの、どういう意味だろ…?」
魔法使い「今はまだ分からないけど…進めるのならば進んでみましょう。さて、次のフロアの敵はどのくらい強いのか…」
326: ――シェーベ遺跡、北側 2016/06/01(水) 17:42:12 ID:vLbXHQ3g
魔戦士「ふん、見た目は南側とほとんど変わらないね」
非常食「ですにゃ…にゃ、またさっきみたいな扉がありますにゃ」
盗賊「またあけるか?あ、またなにかかいてあるぞ!!」
商人「さっきとおんなじような文章だけど…数字が違うみたいだね?」
*未来は 4 の刻限に訪れる*
*時の扉は…*
*汝を拒む*
ギャオーン
魔法使い「…!?何が…?」
竜王「トビラガナクナッテルゾ」
魔戦士「違うね、アタシらが飛ばされたんだ、地図を見てみな」
商人「えーと…あ、ホントだ、かなり後ろに飛ばされてる!」
魔法使い「どういう事…?何か扉が開く条件があるのかしら…?そういえば、この遺跡の入り口辺りに何か看板が立ってたわね…」
盗賊「ぜんぜんよまなかったな!!」
非常食「にゃ、あれを読んでればヒントがあったかもしれませんにゃ。失敗でしたにゃあ…」
魔戦士「ま、進めないなら仕方ない、他の道を探してみよう。しかし面倒臭そうなダンジョンだねえ…」
327: 以下、
魔法使い「さて…この扉から小さな建物に入れるようね、開けてみましょうか…」ギィ…
――何かに遭遇した!
魔戦士「クラウリングクロウが4体に、後衛がデーモンインプ2体か、この構成だとその後ろも悪魔系だろうね、厄介なこった」
商人「あのマドハンドみたいなのって混乱魔法使うんだよね、やだな…」
クラウリングクロウの行動:カラチャ
盗賊は混乱した
盗賊「むー、おなかへったぞー!!」ガオー
商人「な、なんかいつもと変わってないけど!?」
魔戦士「後輩が暴れだす前にカタをつけるよ!!竜王!!」
竜王「モヤスゾ!!」ゴオオー
クラウリングクロウは死亡した クラウリングクロウは死亡した クラウリングクロウは死亡した クラウリングクロウは死亡した
魔法使い「竜王はブレスの威力がどんどん上がってるわね、すごいわ!インプの後ろは…」
非常食「にゃ!?ナイトストーカー、レッサーデーモン、ナグパですにゃ!」
ナグパの行動:ラバラド
商人「わっ、炎系の最強魔法!?あ、危ない!!」
328: 以下、
魔戦士「っつう…!バカ猫、竜王、大丈夫だろうね!?」
非常食「にゃ、にゃんとか…」フラフラ…
竜王「カイフクスル、チノソコヨリイデシナゲキノオウヨ、イマワレラニナンジノジヒヲ…ラフィリマ…」パアアア…
商人「こ、怖い怖い、竜王ちゃんの魔法怖い!!」
魔戦士「でも全員回復したよ、いける!!らあっ!!」ドスッ
レッサーデーモンは麻痺した
非常食「にゃ、お嬢様の槍には麻痺の効果があるんですにゃ!うにゃー!!」ドカバキッ
デーモンインプは死亡した デーモンインプは死亡した
商人「よーし、あたしも…マバラド!!」ドドド…
ナイトストーカーは死亡した、ナグパは死亡した
魔法使い「よし、この調子よ、一気に畳み掛けるわよ!!」
盗賊「おー!!あくまなべにするぞ!!」
商人「しないよ!?」
329: 以下、
魔法使い「…ふう、片付いたわね」
非常食「にゃ、やっぱりフロアが変わったら敵が強くなりましたにゃあ…」
盗賊「お、たからばこだな、かいじょするぞ!!」ガチャガチャ…
商人「ほっ…盗賊ちゃん、元に戻ってる…」
盗賊「よーし、あいたぞ!!」パカッ
魔戦士「宝箱の中は指輪が1つ、か。こんな大きな宝箱なのにしけてるねえ」
魔法使い「そうね、これが例の探してる指輪なら話は別だけど、そんなはずないものね…」
商人「でも、指輪ならそんな悪いアイテムじゃないはずだよ!やっぱりこのフロアは敵が強いだけあってアイテムも良いのが出そうだけど…」
竜王「イマハマダムリスルトキデハナイ。ミナミガワノフロアニモドルベキデハ」
魔法使い「そうね、私のレベルがもう少し上がるまでは止めておいた方が良いかもね…」
魔戦士「ま、南
もまだ半分以上探索が終わったないからな、それを済ませてからでも遅くはないさ」
商人「だね、何かあるかもしれないし!…オバケ以外でお願いしたいけど…」
331: ――シェーベ遺跡、南側 2016/06/02(木) 18:12:05 ID:dI8.3Xqc
魔法使い「やっぱりこっちでもう少し探索を…」
――何かに遭遇した!
商人「ぎゃー!!ま、またアルティメット!!しかもネズミも一緒!!」
魔法使い「………やるしかないわね…」
アルティメットランナーの行動:増援
盗賊「おお!?食べれないのがふえてもうれしくないぞ…」
竜王「ガー!!」ゴオオー
アルティメットランナーは死亡した ジャイアントラットは死亡した アルティメットランナーは――
魔戦士「よーし、残りを…」
アルティメットランナーの行動:増援
商人「ま、また増えた…こ、この…バラドス!!」ゴオオー
アルティメットランナーは死亡した ジャイアントラットは――
魔法使い「よし、あと少し…」
アルティメットランナーの行動:増援
商人「ひえー!!もうやだー!!」
332: 以下、
商人「なんとか全部退治出来たけど…魔力をほとんど使っちゃったよ…今日は戻るようだね…」
魔戦士「ま、仕方ないさ。どのみちそろそろ…」
――何かに遭遇した!
非常食「にゃにゃ!?あのヒトは強力なマジックユーザーのはずですにゃ!!」
盗賊「まほーつかうのか?せーかくきつそーだな!!」
魔法使い「…何を根拠に言ってるのかしら?さて、厄介な敵だけど…」
竜王「ガー!!」ゴオオー
ハイアルケミーは死亡した
魔戦士「よし、一人は倒した!残りは…」
ハイソーサリスの行動:アルゲイズ
盗賊「わー、ゆれるぞー!!」グラグラ
魔法使い「じ、地割れが…商人、危ない!!」
――商人は地割れに飲み込まれた
非常食「にゃにゃにゃ!?た、大変ですにゃ!!」
魔戦士「ちっ、一撃死か!!全く、呪文ってのは面倒だね!!」
333: ――マーシャの酒場 2016/06/02(木) 19:42:45 ID:dI8.3Xqc
商人「うう…ヒドい目にあったよ…」
魔法使い「アルゲイズか、全体攻撃に即死効果までついてるのね。威力も即死の確率もそう多くはないみたいだけど…」
竜王「トリアエズカズヲヘラシタイトキニハイイナ」
商人「とりあえず減らされたよ…まあいいや、鑑定しなきゃ…」ガチャガチャ…
非常食「にゃ、呪文にも色々ありますにゃあ…」
魔戦士「使う方もよくやるよ。アタシはやっぱりひたすらぶった斬ってた方が楽しいね」
魔法使い「私は色々出来るのが魅力だと思うけど…」
盗賊「とーぞくは食べるのがいちばんたのしいぞ!!」
魔法使い「分かってるわよ…」
商人「ん、鑑定終わり!今日はこの真珠の指輪位かなー」キラーン
魔戦士「お、良いね。これはアタシが使わせてもらおうかねえ」
魔法使い「ええ、前衛が装備した方が良いと思うわ。私達は魔印なんかも装備しないといけないし。その魔印もそろそろ新しいのが欲しいけれど…」
337: 更新サボりまして… 2016/06/05(日) 13:56:44 ID:Vuu/xH2Y
――翌日、シェーベ遺跡
魔戦士「この辺りも結構探索が進んだね。この調子なら今日明日中に南側のフロアは全部踏破出来るかねえ?」
魔法使い「そうね、遅くとも明日にはしたいわね…」
盗賊「おお?へやのすみっこになにかあるぞ?」
非常食「にゃんですかにゃあ…にゃ、ガラクタの山ですにゃ」
商人「あ、何か掘り出し物はないかなあ?」ガサゴソ
魔法使い「止しなさい、こんなに山になってるもの、きりがないわ。それにしても、この遺跡に似つかわしくないガラクタね…」
魔戦士「何かが生活してるんだろ。オーガやゴブリン、コボルド辺りがね」
竜王「スメバミヤコダナ」
魔法使い「なるほど亜人種か…どんな所にも暮らしてる者達はいるものね。私達が昔いた世界では氷に覆われた大陸にも人が住んでいたものね…」
338: 以下、
商人「…この扉の先だよね?開けるよ…」ギィ…
非常食「…にゃ、魔物は居ませんにゃ…」
魔法使い「とりあえず部屋の隅まで歩いて行きましょう…ここで行き止まりね」
盗賊「これでここはとーはだな?」
魔戦士「だね、結局あの後ガラクタの山がもう1つ見つかっただけか。」
商人「でも思ったより順調だったよね?」
竜王「テキモアマリツヨクナカッタナ」
魔法使い「そうね、最初に警戒した程じゃなかったわね。あまりレベル上げには向かなかったわ」
魔戦士「ま、アタシらが強くなっただけかも知れないがね」
商人「だといいけど…それよりあたし達、そろそろアイテム持てなくなりそうだよ」
魔法使い「こんなにアイテムが貯まるほど長く冒険出来たのは初めてかもね。ちょうど踏破もしたし、今日は帰りましょうか?」
魔戦士「だね、体力的にも良い頃合いだろうさ」
盗賊「よーし、かえってごはんだな!!」
340: 以下、
――マーシャの酒場
魔戦士「今回は全員無事だったね。もうあそこの敵には苦戦しないね」
魔法使い「まだそうとも言い切れないわ。厄介な魔物は結構いたし…」
盗賊「りゅーおーはそせーまほーまだおぼえないのか?」
竜王「マダサキダトオモウ」
非常食「にゃ、蘇生呪文は高位の呪文ですからにゃ、にゃかにゃか大変なのですにゃ」
商人「そだね、蘇生魔法はそう簡単じゃないよね…はい、鑑定終わりー」
魔法使い「あんまり鑑定結果が良くなかったのね。貴方は分かりやすいわ」
商人「え?そうかな…確かに良くなかったけどさ」
魔戦士「小娘は単純だからねえ」プッ
商人「あたしコムスメじゃないし!!」
魔法使い「はいはい、ちょっとアイテム見せてね…そうね、素材以外は良いもの無いわね。でも私が錬金術師じゃ無くなったから錬金が出来なくなったのよね…他の錬金術師がいないパーティーはどうしてるのかしら?」
341: なんとかの錬金術師的な 2016/06/06(月) 17:27:22 ID:0sMpRs0M
姉御「ああ、錬金術?それはもちろんこの酒場にいる錬金術師に頼むんだよ。キミ達にも紹介しとこっか」
魔戦士「この酒場にねえ。つまり、フリーの錬金術師がいるって事か」
商人「れ、錬金術師だって!魔法使いちゃん、ヤバイよ!」
魔法使い「?何がヤバイのよ?」
商人「だって、錬金術師っていったら、あたし並にきゅーとな女の子って相場がきまってるんだよ?あたしのライバルになるじゃん!せくしーだいなまいつさではあたしが勝ってるとしても…」
魔戦士「セクシーダイナマイツ?小娘がねえ」プッ
商人「コムスメじゃないし!!とにかく、これ以上きゅーとなライバルが増えたら…」
ドワーフ女「アタイに何か用かい?」
商人「へ?れ、錬金術師さん!?あ、えっと…」
魔戦士「はは、確かに色気の無さではタメはるか!ま、それでもちょっと負けてそうだがねえ」クスクス
商人「そ、そんな事ないし!!」
魔法使い「貴方が錬金術師?これからお世話になるかもしれないわ、よろしくね」
錬金術師「ああ、あんたらみたいなのがアタイのレベル上げと酒代を都合してくれるんだ、客はいくらでも歓迎だよ、ハハハハハ!!」
盗賊「うー…さけくさいぞ…」
商人「想像と大分違った…ライバルじゃないけど、うーん…」
342: ――翌日、ミアマックの宿屋 2016/06/06(月) 17:37:43 ID:0sMpRs0M
非常食「にゃ、今日はシェーベの更に奥に行くのですかにゃ?」
魔法使い「そうね、遺跡に北側を探索して、出来れば神々の指輪を…といった所ね」
魔戦士「いよいよ指輪か。長かったねえ」
商人「でも魔法使いちゃん、この前は指輪のある所まで行けなかったよね?汝を拒む…とか扉にキョヒされて…」
盗賊「とびらなんかくだいて食べればいいんだぞ!!」ガオー
魔法使い「流石にそうは行かないでしょう…ちゃんと突破する方法があるはずだわ。それを探してみましょう。と言っても目星はついてるけど…」
竜王「イセキイリグチノタテフダダナ?」
魔法使い「そう、あれがきっとヒントになってるはず。今まではちゃんと読んでなかったけど、今日はきちんと調べてみましょう」
商人「謎解きかあ…あたし苦手」
魔戦士「ま、そこら辺は魔法使い、あんたが何とかしてくれるんだろ?期待してるよ」
盗賊「たのんだぞ!!」
魔法使い「貴方達も考えるのよ…」
343: 以下、
――シェーベ遺跡
非常食「にゃ、これが例の立札ですにゃ?」
商人「そだね、読んでみよっか。どれどれ…」
*時の聖地シェーベ*
*時が全てを支配する地*
*抗う事すら出来ず翻弄されるのみ*
*我々は ただ歩むしかない*
*自らの歩みが*
*時の刻みに重なる者は幸いである*
*汝にナルゥの加護あらんことを*
魔戦士「なんだい?長々と小難しいこと書いてる割には何も分からないじゃないか」
盗賊「こんなめんどくさいカンバンはやきにくのまきにするぞ!!」ギャーギャー
魔法使い「止めなさい!どうやら自らの歩みが時の刻みに重なる者は…の部分が肝のようね」
商人「あ、何か分かったの魔法使いちゃん?」
魔法使い「分かった、とは言いがたいわね…とにかく、またあの扉まで行ってみましょう。何か分かるかもしれないわ」
344: 以下、
――シェーベ遺跡、北側
盗賊「お、このまえもどされたとびらだな!!」
魔法使い「待って、その手前…ほら、祭壇みたいな物があるわ」
商人「そういえば南側にもあったよね。確か触ると…」
――汝の歩みは今 2 を数えた
非常食「にゃ、どこからともなく声が聞こえますにゃあ」
魔戦士「おそらくこの声があの扉を突破するヒントなんだろう。そのくらいならアタシにも分かるよ」
商人「え、そ、そうそうそうだよね、これがヒントだよ魔法使いちゃん!」
魔法使い「分かってなかったわね…、またあの扉へ行ってみましょう」
竜王「コノトビラダナ」
*崇高なる時の扉*
*未来は 7 の刻限に訪れる*
*時の扉は*
*汝を拒む*ギャオーン…
――
魔法使い「…ここは…また戻されたようね」
商人「ダメかあ…でも魔法使いちゃん、前来たときはなんか数字が違ったような…」
347: 以下、
魔戦士「前は4、今度は7だったな」
非常食「にゃ、にゃにが違うのですかにゃ?時の聖地というからには時間によって変わるのですかにゃ?」
竜王「ゼンカイハヒダリ、コンカイハミギノトビラヲアケタ」
魔法使い「時間なのか、扉の左右の違いなのか…今度は逆側の扉を開けてみましょう。そうすれば何かが分かるかも…」
商人「じゃあ次は左の扉だね。えっと…ここ、だよね…」
*――未来は4の刻限に訪れる*
*時の扉は…*
*汝を拒む*ギャオーン
――
盗賊「ううー、またもどされたぞ…」
魔法使い「今回は4だったわね。じゃあ竜王の言った通り左右の違いのようね。あとはこれが何を意味するかだけど…」
348: 以下、
商人「でもさ魔法使いちゃん、あたし達南側はこういう扉通ってここまで来たよね?汝に開かれよう…とか言われて」
魔法使い「ええ、それは確かだけど…」
盗賊「あのときはおなかすいてたぞ、おなかすいてればとおれるんだな!!ん?でもいまもおなかすいてるぞ???」
魔法使い「貴方はご飯食べてちょっとの間しかお腹一杯じゃないでしょう…」
魔戦士「確か南側では2の刻限に訪れるとかだったな。南側が通れて北側が無理って事は…」
竜王「スウジハナンイドカモシレナイ」
魔法使い「やっぱりそうなのかしら…こっちの方が難しい…そして私達はおそらく簡単な南側はクリア出来た…」
非常食「にゃ、確か立札には『自らの歩みが時の刻みに重なる者は幸いである』とありましたにゃ。運さえ良ければ突破出来るのかもしれませんにゃ」
魔戦士「当たりが出るまで繰り返すってかい?じゃああんたがやっときな、アタシらは酒場で飲んでるから」
非常食「うにゃあ!?それはないですにゃ!」
魔法使い「待って、自らの歩みが時の刻みに…確かさっきの祭壇みたいな物が言ってたのは…」
商人「え?確か汝の歩みは…って、あ、歩み!立札にあった…!」
魔法使い「ええ、汝の歩みと時の刻み、そのうちの1つはあそこで答えがもらえたのよ。もう一度祭壇に戻って、声を聞いてみましょう」
盗賊「さいだんは…ここだな!!」
――汝の歩みは今18を数えた
349: 以下、
魔法使い「おそらくこの数字とあの扉の数字が合えば良いという事なんでしょうけど…」
竜王「コレハワレワレガアルイタカズカ?」
魔戦士「18…このダンジョンに来てからの数字じゃないようだね」
商人「入り口からならもっと歩いてるもんね…ならこのフロアに入ってから?」
魔法使い「それならフロアの入り口から入り直せば…いえ、それだと4の方から突破が出来ないわね。4歩いただけでは扉までたどり着けないもの…」
魔戦士「じゃあ瞬間移動の呪文がないと突破出来ないってかい?」
魔法使い「それならお手上げね。そうじゃないとしたら…」
盗賊「なあなあ、あゆみはいっかいしかかさならないのか?おなじほーにあるいたらなんかいもかさなるんじゃないのか?」
商人「…!ま、魔法使いちゃん…!」
魔法使い「ええ、すごいわ盗賊!なるほど、それなら…倍数?あの扉で示された数字の倍数で歩いて行けば…」
魔戦士「扉が開くかもしれない、か。面倒だがやってみる価値はあるか?」
商人「うん、もしそうなら盗賊ちゃん、お手柄だよ!!今夜はごちそうだね!!」
盗賊「おー!!じゃあかえってごはんだな!!」
魔法使い「扉を開けてからだからね…」
350: 以下、
商人「…じゃあこの辺をウロウロして…ドキドキしてくるね」
非常食「ですにゃあ。にゃ、では…」グッ…
*――時の扉は…*
*汝に開かれよう*
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…ゴゥ…ン!
魔法使い「開いた…!」
盗賊「おー!!やったぞ!!」
商人「ね、ね、すごいよ盗賊ちゃん!」
竜王「コレデサキニススメルナ」
魔戦士「おいあんたら、はしゃいでる所悪いが、忘れてる事ないかい?」
商人「え?な、なに?」
魔法使い「…!コンパス…指輪ね!」ヒイイ…ン
非常食「にゃ、もうすぐ見つかりそうですにゃ!」
魔戦士「コンパスが示してるのは暗滅の指輪か。ここシェーベは時の聖地、立札にあった通り時間神ナルゥの加護があるはずの場所のはずだが、暗滅神の指輪があるなんて不思議なもんだねえ」
商人「へえ、お嬢サマ神様の名前とかちゃんと知ってるんだ…」
魔戦士「バカにしてるのかい?この世界にすんでりゃ嫌でも覚えるさ。ま、神々の世界の出来事なんてアタシらには関係ないさ。問題は指輪を手に入れられるかどうか。さ、行くよあんた達。指輪は目の前だ――」
351: 以下、
商人「コンパスはずっと北を示してるけど…」
非常食「このまま行けば良いのですかにゃ…にゃにゃ!?コンパスの光が消えましたにゃ!?」
魔法使い「方向を示さなくなったという事は…もう示す場所に着いたという事かもしれないわ。探してみましょう」
盗賊「おー!!はやくさがしてごちそうを…おー!!これか?」キラーン!
魔戦士「そいつは…やったね、おそらくそれで当たりだ!」
商人「おー、またまた盗賊ちゃんお手柄だね!!」
魔法使い「ええ、でも本物かどうか確認してもらうためにも、早く帰って王様に見せて…」
???「待て」
竜王「ダレダ!?」
???「ようやく見つけたぞ…こんな小さな物に我々の計画が邪魔されるとは…腹立たしい!」
商人「え?え?計画?邪魔?こ、このヒト…!」
魔法使い「私達の敵側…闇の巫女の手の者ね!」
???「これを砕けば父上の降臨は磐石となる…お前達、悪いが指輪と共に滅んでもらう。これ以上計画を邪魔される訳にはいかないのでね。死にゆく者へも礼儀は惜しまん。我はフィリーヌ、参る!!」
魔法使い「はい、そうですかと滅びる訳にはいかないわね。さあみんな、戦闘開始よ!」
――何かに遭遇した!
354: 「まちがえただけだ食べるぞ!!」ガブムシャ 2016/06/08(水) 17:26:11 ID:nCNTFVVc
盗賊「おお!?つっつきねーさんずだぞ!!」
魔法使い「デーモンヴァルキリーね。これが3体だけでも荷が重いのに、後ろにはビストーラが2体…」
魔戦士「即死呪文を使う悪魔だな。確かに面倒な連中だが…」
商人「相手は準備が出来てないみたいだよ、チャンス!」
非常食「にゃ、先手必勝ですにゃ!!」ドカバキッ
デーモンヴァルキリーは毒を受けた
魔法使い「私は…ラロイド!!」ジジジ…
デーモンヴァルキリーは麻痺した
商人「よーし、ラミサーマ!!」ポワワーン
デーモンヴァルキリーは眠った
竜王「ドクモマヒモスイミンモミンナオナジヤツダナ」
魔戦士「ったく、3人掛かりで1体しか無力化出来なかったのかい?そらあっ!!」ドスッ
ビストーラは麻痺した
商人「やった、即死魔法使う奴を止めたよ!!」
355: 「久々の犠牲者ね…」 2016/06/08(水) 17:42:23 ID:nCNTFVVc
魔法使い「では私も後ろを…ロイド!!」ジジジ…
ビストーラは麻痺した
非常食「にゃ、後衛は二人とも封じましたにゃ!うにゃー!!」ドカバキッ
デーモンヴァルキリーは毒を受けた
デーモンヴァルキリーの行動:怨槍カヴィランエ デーモンヴァルキリーの行動:怨槍カヴィランエ
魔戦士「…はっ!アタシは1発喰らった位じゃ死なないよ!魔法使いは大丈夫だろうねえ?」
魔法使い「っつう…ええ、相手が毒を受けてたからか、それほどダメージを受けなかったわ!」
竜王「カズをヘラスゾ!!」ザクザクッ
デーモンヴァルキリーは死亡した
盗賊「てやー!!」ヒュンヒュン
ビストーラは死亡した
商人「よーし、いい調子!!これなら…あっ!?」
デーモンヴァルキリーの行動:怨槍カヴィランエ
商人は死亡した
魔法使い「商人!!」
356: 以下、
魔戦士「はっ、東方じゃ死刑場の事を土壇場って言うらしいが、まさにそんな感じかねえ!?そらっ!!」ドスッ
デーモンヴァルキリーは死亡した
魔法使い「まだ余裕があるみたいね…でもそうね、どんな状況でもやれる事をやるだけだわ、竜王!貴方は攻撃は良いから、守備力を上げる呪文を!!」
竜王「ヤミノケンゾクタルワレラ、クロキコロモヲマトイテヤミニマギレン…ハロブカン」フュオオ…
非常食「あ、相変わらず怖いですにゃあ…」
魔法使い「良いわよ、今敵は前衛と後衛に一人ずつ、しかも両方麻痺してるわ!今なら補助呪文を掛け放題よ――より多き手、よりき足、より強き意志を我らは持たん――オラース!!」ギュイイーン
魔戦士「攻撃回数を増やせる呪文か、良いね!」
竜王「モウイチド…ハロブカン」フュオオ…
魔法使い「私もよ、オラース!!」ギュイイーン
盗賊「よーし、あとはたおすぞ!!」ヒュンヒュン
ビストーラは死亡した
魔戦士「らあっ!!」ドスッ
デーモンヴァルキリーは死亡した
魔法使い「仕上げよ、後ろに何がいるか分からない、呪文抵抗力を上げるわ――我らは困難に立ち向かう者達!不可視の鎧を纏い、仇名す者共に立ち向かわん!!ラポールフィ!!」ギュウウ…
盗賊「おー!!いろんなまほーつかえるんだな!!さすがまほーつかいだぞ!!」キャッキャッ
357: 以下、
魔法使い「転職でレベルが下がって皆に多少なりとも迷惑を掛けたわ、このくらいはね…さあ、土壇場を切り抜けるわよ!!」
非常食「ですにゃ!敵は…にゃ!あのセフィリーヌとかいうヒトですにゃ!」
盗賊「お、うしろはひつじとタコあたまだぞ!!どっちもおいしそーだぞ!!」
魔法使い「タコ頭…マインドフレア!?確か姉御が…」
――数日前、マーシャの酒場
姉御「…でね、キミ達が前探索してたウェーンの宮殿跡に行ってみたんだけどさ、そこでタコ頭のすごい悪魔に会ったの!ラバラドだっけ?火の一番強い呪文撃たれてさ、隠れてた私以外全滅しちゃったんだよ!?」
――
魔法使い「…って言ってたわね」
非常食「にゃ、それは大変ですにゃ…」
魔戦士「たあっ!!」ドスッ
マインドフレアは麻痺した
盗賊「おー!!さすがせんぱい、ぜっこーちょーだな!!」
竜王「カイソウシタイミナカッタナ」
魔法使い「…そうね。でも…勝てるのなら何でも良いわ。厳しい戦いだと思ってたけど、あと一息…」
358: 以下、
魔戦士「羊は放っとけ!まずこの槍女から倒す!」
非常食「にゃ!集中攻撃ですにゃ!」ドカバキッ
セフィリーヌは死亡した
盗賊「なんだ、つっつきねーさんずよりよわいな!!」
魔法使い「これで残りは2体、そのうち1体は麻痺してる…いけるわ!」
竜王「ガアアッ!!」ゴオオー
ブラックシープは死亡した
魔戦士「これで終わりだ、そらあっ!!」ドスッ
――マインドフレアは死亡した
359: 割りと会心の戦闘 2016/06/08(水) 19:56:56 ID:nCNTFVVc
セフィリーヌ「ぐぁ!?…ぬう!!わ、我が槍撃を退けるとは…何者だ、貴様ら…くそっ!」シュウーン
非常食「にゃ!?消えましたにゃ!」
魔法使い「どうやら退いてくれたようね。という事は…」
魔戦士「アタシらの勝ちだね。さ、後輩、指輪を拾っていこうか」
盗賊「おー!!これだな、やったぞー!!」キラーン
竜王「ヤッタゾー!!」ガオー
非常食「ついに手に入れましたにゃ!!」ニャオー
魔法使い「もう、確かに嬉しいけど、手に入れるべき5つの指輪のうち1つが手に入っただけよ。さあ、帰って王様に報告しないと…」
盗賊「そーだな!!かえってごはんだな!!」
魔法使い「報告よ、それにその前に商人を生き返らせないと…」
魔戦士「全く、こんな場面でとっとと死んじまう辺りが小娘だねえ」
魔法使い「そう言わないであげて。次からの指輪探しでは必ずこの子の力が必要になるわ」
魔戦士「分かってるさ。さ、さっさと帰って小娘を生き返らせて、アタシらで指輪手に入れたこと教えて悔しがらせてやらなくちゃね」
魔法使い「もう…困ったものね…」
361: ――イルドラハ寺院 2016/06/09(木) 16:23:09 ID:uYvUsqtU
商人「…そっかあ、指輪は無事に手に入ったんだね」
魔戦士「ああ、あんたがいなくても余裕だったね」
魔法使い「ちょっと!…商人、分かってると思うけど…」
商人「え?うん、分かってるよ、分かってるけど…皆には謝らなきゃ…」
魔法使い「そんな必要は…」
商人「ううん…ごめんなさい、読んでくれてる人達、めいんひろいんがいない戦闘はやっぱり華がなくてつまらなかったんだろうなって…」
盗賊「それであやまるひつようはないぞ、いっさいないぞ!!」
商人「ど、どういう意味よ!?」
盗賊「しょーにんにメインヒロインをきたいしてるやつなんてこのよには…」
商人「詳しく説明しなくて良いよ!!」
魔戦士「やれやれだねえ…」
魔法使い「全くね…さあ、元気になったなら王様に報告しに行くわよ。きっと喜んでくれるはずよ」
商人「そだね、ご褒美貰えるかもね!!」
盗賊「ごほーびでごちそうだな!!」
魔法使い「少しは物欲から離れなさいよ…」
362: ――トランジェルダ城内 2016/06/09(木) 16:43:05 ID:uYvUsqtU
選王「その指輪、暗滅の指輪だな?よく見つけた、素晴らしいぞ!!」
商人「いやー、それほどでもありますけど…」ドヤッ
盗賊「しょーにんしんでたのにえらそーだぞ…」
選王「カレテゴの者が躍起になって探していたが、お前達の方が一足早かったようだな」
魔戦士「探してたヤツなんて見たことないがねえ…」
非常食「にゃ、お嬢様、それは言っちゃダメですにゃ…」
選王「彼等には、私から書簡を送っておこう。お前達は、引き続き指輪を探してくれ」
魔法使い「は、承知しました」
商人「承知しましたー!!…あれ?ご褒美とかないんだ…」
363: ――マーシャの酒場 2016/06/09(木) 17:09:04 ID:uYvUsqtU
商人「かんぱーい!!」
「「「「「かんぱーい!!」」」」」カチンッ
非常食「にゃ、正直デーモンヴァルキリーが並んでた時点で厳しいと思ってましたにゃ」
魔法使い「正直ね…でも今回は魔戦士に助けられたわ」
魔戦士「アタシがどうこうってより槍のおかげだけどね。ま、死んじまった誰かさんよりはね」プッ
商人「むー…つ、次はあたしのカツヤクで指輪ゲットしてみせるんだから!!」
魔法使い「ええ、期待してるわよ。真面目な話…これから闇の勢力もより指輪の捜索に力を入れてくるはずだから…」
竜王「センテヲトラレタワケダカラナ」
魔法使い「そういうことね…あら」
姉御「聞いたよ!!おめでとー!!すごいね、指輪一番乗りなんでしょ?」
盗賊「あ、あねご!!」ビシッ
魔術師「…おめでとう…」
魔法使い「ありがとう。まあ、運が良かったわね…」
師匠「いや、素晴らしい。王も喜んでくれたでしょうな」
商人「それはもう!!…ご褒美は何もなかったけど…」
364: 以下、
竜戦士「そうなのか?王様なのにケチなんだなオイ!!」
姉御「ケチさならホビットは負けないよ!!で、そんな訳だから私達からお祝いはしないけど…良かったら後でお店除いてみてよ!今日は良いアイテムたくさん見つかったんだー!!」
魔法使い「へえ、じゃあ後で見に行こうかしら?」
商人「ていうかすぐ行こう!!今すぐ行こう!!ね、ね?」
魔戦士「ったく、落ち着きがないねえ…」
盗賊「それではまたなんだですぞ!!」ビシッ
姉御「じゃーねー!!………さて、私の言いたいこと、分かるよね?」ジロッ
狩人「あ、は、はいっす…」
姉御「悔しい〜!!先越されたよ!!絶対私達が一番だと思ってたのに!!」ギャーギャー
竜戦士「まーなー、まさかあいつらがなー」
魔術師「…ぽんこつだって…油断してるから…」
姉御「あーもう!!…でも、私達だって指輪の在処にあてがないわけじゃない…よね?」
師匠「近日中には我々も指輪を手に入れられるでしょう。あわよくば、複数…」
姉御「だよね!!見てろよー、私達がすぐに追いつき追い越して見せるんだから!!」
狩人「わ、分かったっすよ、分かったっすからリーダー、テーブルから降りて…」
365: ――ミアマックの宿屋 2016/06/09(木) 18:00:52 ID:uYvUsqtU
非常食「にゃ、お店では良い買い物が出来ましたにゃ」
魔戦士「アタシはローズガントレット、後輩はイノセントマント、そして竜王は豪雷の剣、これでかなり戦力もアップしただろうね」
魔法使い「ええ、それにしても姉御達、私達より数段上のアイテムを手に入れてるのね…」
竜王「ワレワレモヒカリノニワニイクベキデハ」
盗賊「しょーにんもくものうえあるけるまほーつかえるよーになったんだよな!!」
商人「え?うん、そうだね…」
魔法使い「元気ないわね?…ああ、お店の子、ナーウィだっけ?あの子が心配なのね…」
非常食「にゃ、落ち込んでいたようですにゃあ…」
魔戦士「あのオランドとかいうじいさん、体調悪そうだったがまさかこんなあっさり逝くとはね」
商人「うん…ちょっと心配だなーって…」
魔法使い「大丈夫よ、あの子なら。でも、気になるならまた様子を見に行ってあげたら?」
商人「うん、そだね、そうするよ」
魔戦士「ったく、他人ばっか気遣って、よくそれで今まで冒険者出来てたねえ」
魔法使い「冒険者だからいろんな人の痛みが分かる部分もあるわ。誰かを助けるのも冒険者だもの…」
366: ――翌日、オランド商店 2016/06/09(木) 19:29:16 ID:uYvUsqtU
ナーウィ「いらっしゃい!!オランド商店へようこそ!」
魔法使い「あら、元気になったのね」
ナーウィ「はい、昨日商人さんとちょっと…」
商人「そうそう、あたしのひろいん力でナーウィちゃんが復活したんだよ!」ドヤッ
ナーウィ「まあヒロイン力は関係ないんですけどね」
商人「ちょっ、話合わせてくれるって言ってたのに!」
魔戦士「はは、しかし生意気さがなくなった物足りなさはあるねえ」
ナーウィ「いやあ、あの後客足が遠退いてしまって…このままじゃいけない、と思いまして!」
魔法使い「そういえばお店の名前はそのままなのね」
ナーウィ「はい、名前を残しておけば、オランドの小言を思い出して身が引き締まるというか…」
非常食「にゃ、素敵な話ですにゃ。目上の人に恵まれるとは羨まし…にゃあ!?コメカミグリグリは止めて欲しいですにゃ!」グリグリ…
魔戦士「んー?まるであんたは目上の人に恵まれてないみたいな言い方じゃないか?そんな事はないよねえ?」グリグリ…
魔法使い「もう、止しなさいよ…」
368: 「しょーにんはしょーてんにかいめーしたぞ!!」 2016/06/10(金) 21:58:37 ID:788UvB7E
――シェーベ遺跡
非常食「にゃ、今日も引き続きシェーベですかにゃ?」
魔法使い「ええ、このフロア位は踏破してしまいたいわね」
竜王「ダンジョンゼンブトウハシタイ」
商人「竜王ちゃんはドラゴンロードのヒトからの試練をクリアしたいんだったね」
魔戦士「あのドラゴンロード、怪しいおっさんにしか見えなかったが本当に試練をクリアする価値あるのかねえ…」
盗賊「もしなにもなかったらあのおっちゃんのしっぽをステーキにするぞ!!」
竜王「カンベンシテクダサイ」
魔法使い「私もそのステーキは遠慮したいわね…まあ、そもそもこのダンジョンの一番奥まで行ける保証もないけどね。今までのパターンだと、このフロアまでであとは後回しって事にもなりそうね…」
商人「最後のフロアは強いモンスターばっかりだもんね、ここもそうなのかな…?」
369: 「してないよ!?ていうか訂正してよ!!」 2016/06/10(金) 22:11:31 ID:788UvB7E
――シェーベ遺跡、北側
魔法使い「さて、ここの踏破を始めたいけど…考えてみたら面倒な所よね、ここは…」
商人「あの歩数を合わせなきゃいけない扉がイヤだよね…」
魔戦士「確かに面倒極まりないが、あの扉の手前側もいくらか探索すべき所があるようだ、まずはそっちから行ってみないか?」
非常食「にゃ、確かに扉の手前にもいくつか部屋がありますにゃ。前回は扉までまっすぐでしたからにゃあ…」
竜王「モクテキハユビワダッタカラナ」
魔法使い「そうね、でも今回はとりあえず目的もないし…」
盗賊「かたっぱしからだな!!」
商人「じゃあ東から!!きゅーとでせくしーだいなまいつな女のカンで!!」
魔戦士「セクシーの意味分かってんのかねえこの小娘は?」プッ
商人「コムスメじゃないし!!」
魔法使い「はいはい、じゃあとりあえず東から探索しましょう。何かあると良いけど…」
370: 以下、
魔戦士「…さて、東側は大体歩いたが特に何もなかったね。キュートでセクシーダイナマイツな女のカン」プッ
商人「悔しい〜…なんで何もないの…?」
盗賊「セクシーダイナマイツじゃないからだな!!」
商人「そんなハッキリ言わないでよ!!」
魔法使い「落ち着きなさいよ…東側は何もなかったけど、西側には何かあるかもしれないわ。行ってみましょう」
商人「うーん、西に何かあってもなあ…」ブツブツ…
盗賊「…お?なあなあ、あそこなんかへんだぞ?」
魔戦士「ああ、南側のフロアにもあったね、あんな感じのガラクタの山が…ん?ほら小娘、あれを見てみなよ」
商人「あたしコムスメじゃないよ!何があるって…え、ちょっ、あ、頭が、人の頭が転がってる!?!?まままま魔法使いちゃん、あたあたた頭が…」ビクビク
魔法使い「ほら、落ち着いて!よく見て、あれは人形の頭よ」
商人「に、人形!?……な、なーんだ人形じゃん、ひっくりしたー!」ホッ
魔戦士「ったく、人形の頭にビビるなんて小娘だねえ」
商人「コムスメじゃないし!!でも、すごく良くできてる人形だね、もうちょっとよく見てみたいな…」ヒョイ
???「デクに触るナッ!苛めると、後でドッカーンするゾッ!」ガオー
商人「しゃしゃしゃ喋った!?!?!?」
371: 以下、
???「はーっ、まったく!デクがなにをしたっていうのダ!?失礼しちゃうゾ、あの忌々しいゴブリン!」
魔法使い「やっぱりここにはゴブリンが住んでたのね…」
???「えーと、そこの冒険者」
商人「え?あたし?」
???「うん、お前。デクに興味あルー?」
盗賊「食べれないヤツにはきょーみなんかないぞ!!」
???「本当は興味しんしんのくせニ」
魔戦士「どうやらこっちの話を聞く気は最初からないようね」
非常食「ですにゃ…」
???「仕方ない、デクから自己紹介してやるゾ!これを、あゆみよりと言うのダ!」
商人「はあ、どうも…」
372: 以下、
???「デクの名前は……『デク』だッ!」
竜王「ソノマンマダナ」
デク「名前とか、分かんないヤ。まあ、細かいことは気にするナ。『名前なと、記号に過ぎヌッ!』…って、マスターが言ってタ」
魔法使い「マスター?貴女を作った人?もしかして…」
デク「よシ、自己紹介もしたシ、これでお前とデクはオートーモーダーチー!」
非常食「にゃ、友達になりましたにゃ…」
商人「なんかろくなことにならなそうだけど…」
デク「友達なラ、デクを助けるのが当然だナ?でハ、友に命じてやル!」
魔法使い「友達には命令はしないと思うけど…」
デク「デクの体、集めてこイ。足りないパーツ、足とか、手とか、胴体とか、沢山あル。頼んだ、友ヨー!」
魔戦士「やれやれ、結局また面倒事か。こんなの放っときゃ良いと思うが、うちのお人好し共は言うこと聞くんだろうねえ…」
373: 以下、
非常食「にゃ、ではあの人形さんのパーツ探しですかにゃ?」
魔法使い「そうね、話を聞いた以上は放っておけないわ」
魔戦士「繰り返しになるが、アタシは放っときゃ良いと思うけどねえ…」
商人「そうも行かないよ。そういえば魔法使いちゃん、さっきあの子
事で何か気づいたことあったみたいだけど…」
魔法使い「あの子の事っていうか、前に頼まれてたでしょう?魔力で動く女の子の人形を見かけたら教えて欲しいって」
竜王「ノヴァ・カリスデキイタナ」
商人「あー、あそこかあ…あそこの事はあんまり思い出したくないけど、確かジルオールさんに…」
盗賊「むげんのソウルか?」
魔法使い「何の話よ…ジルオールじゃなくてジオールさんよ、後で報告に行くようかもね。まあ、あの国に行くのはあまり気が進まないけど…」
魔戦士「ならパーツ全部集めてからでも良いんじゃないか?どうせ全部集めるんだろ?」
商人「あ、そうだね、行く回数を減らせる!」
魔法使い「そうした方が良いかしらね…そこまで嫌わなくてもと思わなくもないけど、あそこの王様を思い出すとね…」
376: ジルオール好きだったよ 2016/06/12(日) 19:47:13 ID:kwhK/oT2
盗賊「お?またガラクタのやまだぞ!!」
商人「ホントだ、北側にもあったんだね。あ、そういえばさ、ここにあの子のパーツとかないかな?」
魔戦士「ほら、浅ましくゴミを漁るのはケダモノの仕事だろ?さっさとしなよ」ゲシッ
非常食「うにゃー!?ひどいですにゃ!」
魔法使い「もう、また乱暴して…私達も探しましょう…あ、竜王、そっちの…そうそれ、それって…」
竜王「ニンギョウノドウタイダナ」
盗賊「おー、パーツひとつはっけん!!」
商人「やったね!…でもパーツってあとどのくらいあるんだろ…」
魔法使い「さあ…少なくとも両手両足はあるんじゃないかしら?」
魔戦士「先は長いねえ。まだ探すのか?」
商人「んー、そろそろ持ち物がいっぱいになるし、帰らないと…」
魔法使い「まあ、ガラクタの山にパーツがあるのは分かったわ。明日南側も含めて探せば、大体見つかるんじゃないかしら?」
非常食「南側はもうガラクタの山の場所は分かってますからにゃ」
商人「よーし、じゃあ帰ろう!今日はアイテムがたくさんだから、鑑定が楽しみだよ!」
377: ――マーシャの酒場 2016/06/12(日) 19:58:24 ID:kwhK/oT2
魔法使い「…ふう、帰り道で死んでしまったわ。油断したわけではないけれど…」
非常食「デーモンヴァルキリーやハイソーサリスが強かったですにゃあ…」
魔戦士「ま、逆に言えばあのレベルの魔物相手でも一人死ぬだけで済むようになったんだ、良い事だと思うがねえ」
魔法使い「そういう考え方も出来るけど…」
盗賊「しょーにん、かんてーは?」
商人「うーん、この翡翠の指輪位かな、あたし達のパーティーを強化出来るのは」
魔戦士「翡翠の指輪か、じゃあアタシが貰うかね」
魔法使い「良いんじゃないかしら、私や商人は魔印を装備するし、前衛の貴方が装備すべきだわ」
商人「非常食ちゃんは黒帯があるしね。竜王ちゃんでも良いけど…」
竜王「ツギミツケタラモラウ」
魔法使い「欲が無いわね…もっと欲しいものがあったら言って良いのよ?」
盗賊「じゃあごはんのおかわりとジュースとステーキとパイナップルとエビと…」
魔法使い「貴方には言ってないわよ…」
378: ――光の庭、2F 2016/06/12(日) 20:07:54 ID:kwhK/oT2
竜戦士「あー、確かこの辺だよな…お!」ヒィィィ…ン
姉御「コンパスが光った!ここを探せば指輪が見つかるよね!」
師匠「ええ、我々のフェイムの数ではピンポイントに探すしかなかったのですが…」
狩人「3Fから足を踏み外したおかげで見つけられたのはラッキーっしたね」
姉御「まあ見つけたのは結構前だけどさ、きっと手にいれようとしたら敵の精鋭が襲ってくるんじゃないかなーって様子見してたんだけど…」
魔術師「…指輪探しの…先を…越された…」
姉御「そう、もうもたもたしてられないよ!それに…」
竜戦士「連中も闇の勢力と戦ったが勝ったって言ってたしな。なら俺らだって大丈夫だろ」
狩人「相手が同じ位の強さとは限らないっすけどね…」
師匠「しかし、いつまでも放置しておく訳にはいきませんからな。良いきっかけとも言えるでしょう」
姉御「そういう事!さ、みんな、指輪を探すよ!もちろん、敵には気を付けてね!」
竜王「おお!!ぶった斬ってやるぜ!!」
379: ――マーシャの酒場 2016/06/13(月) 16:31:00 ID:P0GC8KWo
ガヤガヤ…
商人「あれ?なんだか騒がしくなってない?」
盗賊「お、あねごだぞ!!」ビシッ
非常食「うにゃあ、姉御さん達が騒ぎの中心なのですかにゃ…にゃにゃ!?あ、あれは指輪ですにゃ!!」
姉御「あっちのパーティーも指輪を手に入れたって事かい?流石にやるね」
姉御「あ、キミ達!私達もついにキミ達に追いついたよ、見て、これが時の指輪!!」キラーン
魔法使い「指輪を…おめでとう、やったわね」
魔術師「…ありがと…」
竜戦士「はっはー!!これでお前達の優位は消えたな!!主人公交替の準備は出来てるか!?」
盗賊「なにをー、しゅじんこーはとーぞくだぞ!!」
商人「何言ってるの!?主人公はあたしだよ、めいんひろいんも兼ねてるけど!!」
魔法使い「何の話よ…」
380: ――翌日、シェーベ遺跡 2016/06/13(月) 16:40:01 ID:P0GC8KWo
商人「うーん、姉御達が指輪を手に入れたとなると、ちょっと焦っちゃうね…」
魔戦士「アタシらもこんな事してないで指輪探しをした方が良いんじゃないかい?」
魔法使い「頼まれ事を途中で投げ出す訳にはいかないわよ…それに、指輪を探すにしてもフェイムがないと仕方がないわ」
非常食「にゃ、まずは人助けをしてフェイム獲得というわけですにゃ?」
魔法使い「そうよ、まずは南側にあったガラクタの山にパーツがないかどうか確認して…」
――何かに遭遇した!
商人「あ、モンスター!あの混乱させるマドハンドみたいなのと、魅了する唇オバケ、苦手だよ…」
魔戦士「面倒で厄介には違いないが、こんな所で苦戦してもいられな…」
チャーミーリップの行動:ラピント
非常食は魅了された 竜王は魅了された
商人「え?え?こ、これって大ピンチじゃ…」
381: ――マーシャの酒場 2016/06/13(月) 16:46:42 ID:P0GC8KWo
魔法使い「…はあ、今日も死んだわね…」フゥ…
竜王「モウシワケナイ」
魔戦士「まあ死ぬのも魅了されるのも仕方ないさ。問題は魅了された上に死んだ役立たずのケダモノがいるって事だよ、なあ?」ジロッ
非常食「うにゃあ、針のむしろですにゃ…」
盗賊「いよいよおにくになるべきときだな!!」
商人「すとーっぷ!!こんな時もあるよ、相手も悪かったし!」
魔戦士「そうは言うがねえ、最初のフロアの最初の敵にやられるってのはねえ。もたもたしてたらまた連中に指輪を見つけられちまうよ」
盗賊「ごほーびでごちそう食べれなくなるぞ…」
魔法使い「焦る気持ちは分かるけど、まだ探すべき指輪は3つあるわ。まずは自分達の出来ることをしましょう」
商人「そだね、それしか出来ないもんね。でも、やっぱり少し焦るなあ…」
382: ――シェーベ遺跡 2016/06/13(月) 19:16:47 ID:P0GC8KWo
非常食「…にゃ、地図によればこの辺だったはずですにゃ…」
盗賊「ん?おー、あそこにあるぞ、ガラクタのやま!!」
商人「ホントだね!あとはあの子のパーツがあれば…あった!!」
魔法使い「これは…左腕ね。さっき右足も見つけたし、これで昨日見つけた胴体と合わせて3つのパーツが見つかったわね」
魔戦士「あとはおそらく右腕と左足ってところか。しかし手足胴体と見事にバラバラにされたもんだね」
竜王「ヨホドノウラミヲカッタノカ?」
魔法使い「そうなのかしら…?あの子はゴブリンにやられたって言ってたし、質の悪いイタズラをされたんじゃないかしら…」
商人「うーん、多分そうじゃないかと思うけど、あの子の性格って色々問題起こしそう…」
盗賊「ワガママばっかりでめーわくなやつだな!!」
魔法使い「どの口が言ってるのよ…でも盗賊も以前よりはずっと良くなったわよね。これであと食費さえ抑えられれば…」
魔戦士「なんだ、あんたら長いこと一緒に過ごしてきてまだそんな期待してるのかい?アタシはもう諦めたがねえ」
商人「あーうん、無理なのは分かってるんだけど、それでも一縷の望みというか…」
383: ――シェーベ遺跡、北側 2016/06/13(月) 19:30:13 ID:P0GC8KWo
魔戦士「ちっ、北側は例の面倒な扉がうざったいね」
魔法使い「そうね、あれがなければもっとスムーズに探索出来るはずなんだけど…」
非常食「にゃ、でも仕掛けは分かりましたからにゃ、今では結構スムーズに移動出来てますにゃ」
商人「うーん、でも手間な事には変わらないし…あれ?また扉があるけど…」
竜王「イママデトハチガウナ」
魔法使い「ええ、これは扉と歩数を合わせる訳ではなさそうね。どうやったら…」
魔戦士「おいおい、考えすぎだよ。ほら、鍵穴があるじゃないか」
商人「あ…フツーの扉だったんだ」
魔法使い「今までの扉が変わった造りだったからつい考えすぎてしまったわね…でも確かここの鍵は持ってたはずよね…」
竜王「カレテゴノドラゴンロードカラモラッテタ」カチッ ゴゴゴ…
盗賊「おー、あいたな!!」
魔法使い「扉の中は…下へ行くはしごが有るわね。まさかこの下にもあの子のパーツがあるわけじゃないわよね…?」
商人「こんな所までゴブリン達が来るかなあ…?それよりまずはこのフロアを探した方が良いんじゃないかな?」
魔戦士「だねえ、それに地図によればこの下が最終フロア、おそらく魔物も強力なはずだ」
魔法使い「そうね…じゃあまずは引き返して、このフロアであの子のパーツを探しましょう。でも、いずれはこの下のフロアにも行くことになるのでしょうね…」
384: ――シェーベ遺跡、北側 2016/06/13(月) 19:45:38 ID:P0GC8KWo
盗賊「…んーと、んーと…あ、あったぞ!!」
魔法使い「左足ね。さっき右腕も見つけたし、おそらくこれで全てのパーツが見つかったわね」
魔戦士「やれやれ、散々歩き回って足が棒になったよ」
商人「あー、あたしもかもしかみたいな足になっちゃったなー」
盗賊「おいしそうだな!!」
商人「美味しそうじゃないからね!?」
魔法使い「何バカな事言ってるの…さあ、あの子の所に行ってパーツを渡すわよ」
非常食「うにゃあ、パーツを渡すのは良いですにゃ。でも、誰がこれを組み立てるのですかにゃ?」
商人「誰がって…え?あたし達?」
魔法使い「しかないわよね…私達に組み立てられるのかしら…?」
魔戦士「さあねえ。ま、あの人形よ喋れる訳だし、話聞きながらやればなんとかなるんじゃないか?もし無理ならあの人形を作った錬金術師の所に首ごと持っていけば良いさ」
商人「そっか、そだね。じゃああの子にパーツを渡して、出来るなら組み立てれば、いよいよ…」
竜王「ベツノナンダイヲタノマレルカモナ」
魔法使い「流石にそんな事は…ないと信じたいけど…」
387: 以下、
盗賊「おーいちびにんぎょー、パーツぜんぶもってきたぞ!!」ドサドサドサドサ
デク「乱暴に扱うナッ!これからお前達が組み立てるんだからナ!」
商人「ああ、やっぱり…」
魔戦士「面倒だねえ、このままほったらかしでも良いだろ?」
デク「薄情者!友達だろウ!?」
盗賊「食べれないやつはトモダチじゃないぞ!!」
魔法使い「貴方の友達の規準って何なのよ…仕方がないわ、多分組み立ててあげないとフェイムも手に入らないでしょうし…」
竜王「シカタナイナ」
非常食「にゃ、ではやりますかにゃ…にゃ、このパーツは…」
デク「それは右腕ダ!左に付けるナ!」
盗賊「えーとえーと…あー、めんどくさいぞ!!くみたてるよりバラバラにしたほーがはやいぞ!!」ギャーギャー
商人「待って盗賊ちゃん!!ちゃんと組み立てたら今日はごちそうだから!!」
盗賊「おー、それならやるぞ!!」キャッキャッ
魔戦士「あんたら後輩の食費を懸念してたが、そもそもこうやって食べ物をダシにするからいけないんじゃないのかい?」
魔法使い「…やっぱりそうなのかしらね」
388: 以下、
商人「あとは…ここをこうして…これで良いかな?」
デク「やっと出来上がったカ!遅かったナ!」
魔戦士「後輩、もう一度バラすか?」
盗賊「バラすのはとくいだぞ!!」
魔法使い「止めなさいよ、せっかく苦労してここまで組み立てたのに…」
非常食「ですにゃ、大変な作業だったのですにゃあ…にゃ!?にゃにか近づいて来ますにゃ!」
竜王「ゴブリンノムレダナ」
デク「ああアーッ!あいつラ、どこかで見たことあるゾ!」
ゴブリンA「そいつは…前に俺達がバラしてやった人形じゃねーか!」
デク「この悪いやつメ!もう許さないゾ!」
ゴブリンB「それはこっちの台詞だぜ!人の住処に押し入って来て、机を蹴飛ばしたり悪態ついたり好き放題…」
魔法使い「貴方…ろくなことしてないわね…」
商人「っていうかバラされたの自業自得じゃ…」
デク「よシ、友ヨ、任せタ、行ケー!」
非常食「にゃ!?行けとは戦えということですかにゃ!?」
389: 以下、
ゴブリンC「やる気か!?よし、野郎共、こいつらに正義の鉄槌を下してやれ!」
ゴブリンA「おー!!」ザザザッ
商人「え!?ちょっ、まるであたし達が悪者みたいな言い方…」
魔戦士「アタシら善のパーティーに対して随分な物言いだね。良いだろう、やってやろうじゃないか!」
盗賊「おー!!ゴブリンのまるやきだぞ!!」
魔法使い「善ってなんなのかしらね…」
非常食「みぃにも分かりませんにゃあ…」
デク「ほラー!お前達もちゃんと戦エー!」
魔法使い「…気が進まないけど、黙ってやられる訳にもいかないし、仕方がないわね…」
商人「うう、なんでこんな事に…」
390: ――数刻後 2016/06/14(火) 18:01:41 ID:RewfEfps
デク「デクは悪くなイ!デクは悪くなあーイ!バアーーカ!!」ベー
ゴブリンB「こいつ、まだ言うか!…ったく、おい、お前ら!今回は見逃してやるが、次までにそいつをちゃんと教育しとけよ!野郎共、引き上げだ!」
非常食「…にゃ、引き上げてくれたようですにゃ…」
デク「ふフ、デクの威光に恐れをなして逃げ出したカ。さテ、土産話も出来た事だシ、マスターの所に戻ろうかナ。という訳ダ、デクをノヴァ・カリスの青水晶の広場まで連れてケ」
魔戦士「はあ!?まだ仕事させる気か!?」
魔法使い「まあ、どうせノヴァ・カリスにはこの子を見つけた報告に行かなければいけないし、行くのは構わないけど…」
竜王「パーティーガイッパイデツレテケナイナ」
デク「あレェーー!?デクが参加出来ないじゃないカ!何考えてるんダ、バカァーー!」
商人「えーと、じゃあ一端戻って誰かを酒場に置いてこなきゃいけないって事?」
魔法使い「そうなるわね…ちょうど一人少ない姉御達に頼んでも良いかもしれないけど…」
魔戦士「ま、とりあえず町に戻らないか?考えるのは戻ってからでも遅くはないさ」
盗賊「おなかへったしな!!」
デク「ちゃんと戻ってこいヨー!」
魔法使い「分かってるわよ。思ったより面倒なつたなったけど、あと少しね…」
391: ――マーシャの酒場 2016/06/14(火) 18:20:18 ID:RewfEfps
商人「姉御達は…いないかあ…じゃあとりあえず鑑定鑑定…」ガチャガチャ…
魔法使い「今回は誰も死なずに帰ってこられたわね。北側のフロアも大体踏破出来たし…」
非常食「にゃ、あのフロアの外周がまだ踏破出来てないのですにゃ…」
魔戦士「どうだろうね、外周は進入出来ない場所かもしれないしね、いしのなかだったり…」
魔法使い「もしかしたら下の階からしか行けないのかもしれないし、現時点では何とも言えないわね」
商人「よしっ、鑑定終わったよー!」
盗賊「お?きょうはいいものあったのか?」
魔戦士「小娘は分かりやすいねえ」プッ
商人「あたしコムスメじゃないし、そんな事言うとこれあげないよ?ほら、魔魂の槍、すごいでしょ!」
竜王「カナリイイブキダナ」
魔法使い「へえ、これは良い収穫があったわね。今魔戦士が使ってる槍より良いんでしょう?」
魔戦士「確かにそうだが…アタシはそれ、装備出来ないよ。竜王が使いなよ」
商人「え?なんで装備出来ないの?」
非常食「にゃ、名前は物騒にゃ槍ですにゃ。でもその槍は聖なる槍なのですにゃ」
魔戦士「前にも言ったはずだよ、あんたらはもう少しこの世界の種族の事を知った方が良いってね」
392: 以下、
魔法使い「…ああ、デビリッシュは聖なる武器を装備出来ないのね…」
商人「そっか、魔族的ポジションだもんね…」
魔戦士「ま、良い武器には違いない。だから竜王がそれを使って、竜王の武器をアタシが使う、それで良いね?」
竜王「イイ」コクリ
商人「種族制限のある武器かあ…でもパーティーがパワーアップしたのは間違いないよね、あたし達にもようやく運が向いてきたのかも…」
非常食「にゃ、これからはきっともっと良い武器が見つかりますにゃ。後は姉御さん達を待つだけですにゃ」
魔法使い「それなんだけど…やっぱり姉御達に頼るより、自分達であの子を迎えに行った方が良いと思うのだけれど…」
魔戦士「なんだい、面倒事は他に押し付ければ良いじゃないか」
魔法使い「面倒事だからこそよ。考えてみれば、あの姉御が私達の頼み事をただでやってくれるとは思えないわ」
商人「あー、あたし達の死体回収も結構お金取られたんだよね…」
魔法使い「お金なら良いけど、今回はフェイムを取られるかもしれないし、そうなったら私達何のためにここまで苦労したか…」
魔戦士「フェイムをとられたらあっちが指輪探しで先行しかねない、か。確かにね…なら明日、誰かをここに置いてあの人形を迎えに行くようだが…」
盗賊「とーぞくがのこってもいーぞ!!」モグモグ…
商人「盗賊ちゃんを残したら酒場の食べ物全部食べちゃいそうだよ…」
魔法使い「いくらお金があっても足りないわね。あと、呪文を使えるメンバーは置いていけないでしょうし、体力の一番あるメンバーも連れて行きたいわね。となると、置いていくのは…」
394: ――翌日、マーシャの酒場 2016/06/15(水) 16:44:22 ID:lIFTh81c
非常食「うにゃあ、大方の予想通り置いてかれましたにゃ…」オアー…
錬金術師「なんだい、しょげちまって。こんな時は一杯やって管巻くに限るよ。何?酒は飲めない?ならこれだ、飲んでみな!」ズィッ
非常食「にゃ、なんですかにゃこれは…にゃにゃ!?ふにゃー!!ふにゃにゃー!!……にゃうーーん…」ゴロゴロ…
錬金術師「お、やっぱりマタタビジュースは効くね、ゴキゲンになったじゃないか、ははははは!!」
狩人「おやざあーっす…あれ?猫君一人っすか?」
姉御「ホントだ、ねえ何があったの?」
非常食「ふにゃ〜?実はかくかくしかじかで…にゃ〜…」ゴロゴロ…
竜戦士「あー、そりゃお前のとこの魔法使いが正しいぜ、ケツの毛までむしるからなうちの姉御は」
狩人「いやあ…流石のリーダーでもそんな事言わないっすよね?」
姉御「当たり前だよ!!ちゃんとお尻の毛って言うよ!!」
魔術師「…むしるの…?」
姉御「むしらないの!?あ、ホントに毛をむしる訳じゃないけどね!!フェイムなら4つ貰えたら3つはいただかないとねー♪」
狩人「ああ、ええ、そっすね…」
師匠「いやはや、リーダーは抜け目ないですからな」
竜戦士「抜け目ないってレベルかこれ…?」
395: ――シェーベ遺跡、北側 2016/06/15(水) 16:54:14 ID:lIFTh81c
商人「うーん、非常食ちゃんがいないとちょっとさみしいね…」
魔戦士「そうかい?たまにはいなくても良いだろあんなケダモノ」
盗賊「でもせんぱい、おなかがへったとき食べるものがないぞ!!」
魔戦士「ああ、確かに本来の仕事を全う出来ないのは良くないかもねえ」
魔法使い「本当に非常食にしないのよ…」
竜王「ヨホドキンキュウノトキダケダナ」
商人「緊急の時でもダメだよ!?そもそも非常食ちゃんには毒があるんじゃなかったの!?」
魔戦士「だから前にも言っただろう?腕を長めに切り落として…」
盗賊「ないぞーをくりぬいてどくけしぐすりをつめこむんだぞ!!」
魔戦士「でも一度試してみないといけないね。よし、酒場に戻ったらあのケダモノを捌いて、代わりに似たようなのを新しく見つけて 来て…」
魔法使い「…やめてよ本当に…」
396: 以下、
デク「お。来た来タ。お迎えごくろウ!」
魔戦士「はっ、良い身分だねえ」
魔法使い「まあ、あとは連れて帰るだけだから…盗賊、悪いけど前衛をやってくれる?」
盗賊「おー、ポンコツはすぐこわれるからな!!」
デク「誰がポンコツダ!?」
商人「まあまあ…さあ、モンスターに襲われないうちに、早く…」
――何かに遭遇した!
魔戦士「ちっ、言った側から…!相手はチャーミーリップか!」
魔法使い「厄介な敵ね、3体もいるし…でも、チャーミーリップだけなら、まだなんとか…」
チャーミーリップの行動:ブレス
盗賊は死亡した
商人「と、盗賊ちゃん!!もー、そもそも魅惑のブレスで人が傷つくってどういう事なの!?」
魔法使い「私に聞かれても…でも、盗賊には申し訳ないけど、あの子を前列に立たせないで良かったわね…」
397: ――ノヴァ・カリス、青水晶の広場 2016/06/15(水) 19:05:44 ID:lIFTh81c
盗賊「うー、しんだからおなかへったのに…」ブーブー
デク「だらしないナ!我慢しロ!」
魔法使い「貴方の為に我慢してるんだけどね…さて、ジオールさんは…」
ジオール「……おっ」
商人「あ、ジルオ…ジオールさんだ、こんにちはー!」
デク「久しぶりだナ、マスター!」
ジオール「まったく…今まで何をしていた?」
デク「冒険ダ!!」
魔戦士「冒険、ねえ…ゴブリンにバラされてガラクタの山に転がってる事を冒険と言うのかねえ?」
デク「デクは友だちを見つけたゾ!こいつらダ!デクハ、こいつらと一緒に世界を巡るんダ!」
ジオール「君たち、なんというか…御愁傷様」
魔法使い「マスターでもそう思うのね…まあ私達は一緒に旅には出られないけど…」
398: 以下、
デク「じゃあナ、マスター!」
ジオール「はいはい、またな……あ、君たち。ちょっと」コイコイ
商人「え?なんですか?」
ジオール「デクには内緒で、後でもう一度来てくれないか?」
魔法使い「内緒で…ですか?」
ジオール「あれを連れていくなら、渡したいものがある」
盗賊「お?おいしいものか?」
魔戦士「へえ、何だかわからないけど、貰えるんならもらいにくるよ」
ジオール「私の分まで、世界を見せてやってくれ。不出来な娘だが…頼んだよ」
商人「分かりました…うーん、あたし達が連れて歩く訳にもいかないんだけど…」
魔法使い「まあ、出来る限りの事をしてみましょう。さあ、あの子を連れて帰ってきたし、依頼は達成ね。難しくはないけど、手間だったわね…」
――フェイムを3つ手に入れた!
399: ――マーシャの酒場 2016/06/15(水) 19:30:09 ID:lIFTh81c
盗賊「マーシャねえさん、ごはんー!!」
商人「ただいま非常食ちゃん、さみしくなかっ…あれ?非常食ちゃん?」
非常食「うにゃ〜ん、ごろにゃ〜ん」ゴロゴロ…
魔戦士「このケダモノ…!マタタビに酔ったね!」
錬金術師「ああ、良い酔いっぷりだろう、ははははは!!」
商人「お、おばさんがマタタビあげたの!?」
非常食「うにゃ〜、姉御さん達にもいっぱいおごってもらいましたにゃ〜…たくさん愚痴も聞いてもらったのにゃ〜…」ニャフ-ン
魔法使い「非常食…まさか姉御達に全部話したの?」
非常食「お尻の毛まで抜くつもりだったそうですにゃ〜」ゴロゴロ…
魔法使い「…呆れた。酔っぱらうとこんなになるのね…でも姉御達に頼まないのは正解だったようね…」
竜王「ボウケンシャハジブンノアシデカセイデコソダナ」
商人「ホントだね。やっぱり面倒臭がっちゃダメだね…」
401: ――マーシャの酒場 2016/06/16(木) 17:14:11 ID:WONrSOyA
姉御「あ、いたいた!ふふふ、話は全て聞いたぞ!!」
商人「あ、姉御!?え、えっとあの、その…」
姉御「キミ達もやっといろんな事が分かってきたみたいだね!偉いぞ!!」
魔法使い「……どうも」
師匠「ほう、こちらが話にあった人形…魔傀儡ですな?ふむ…」
デク「ジロジロ見るナ!スケベジジイ!!」
魔術師「…口の……聞き方を…」チャッ
竜戦士「キレんなキレんな!!しっかし聞いてた以上に生意気だなこいつは!」
盗賊「でもこーすればどってことないぞ!!」スポッ
デク「アーッ!?頭を取るナー!」ギャーギャー
姉御「あはは、面白いね!!キミ、冒険したいんだっけ?たまにで良いなら私達が連れてってあげる!!」
狩人「ええ…まじすか…」
デク「おーッ、頼んだゾ、新しい友ヨ!」
魔戦士「お、一件落着か、良かったね、一番の面倒事を押し付けられて!!」
魔術師「………」ハア…
402: ――ノヴァ・カリス、青水晶の広場 2016/06/16(木) 17:47:31 ID:WONrSOyA
商人「そういえばジオールさんにまた来るように言われてたっけ…また何か頼まれるんじゃないの?」
魔戦士「それだとしてもその時は断れば良いだけの話だろう?ま、お人好しの誰かさん達は引き受けちまうんだろうけどねえ」
魔法使い「別にお人好しのつもりはないけど…」
ジオール「ああ、来たね。それにしても、物好きな事だ…」
魔戦士「別に好きでやってる訳じゃないがね、少なくともアタシは」
ジオール「いや、感謝してるんだ、これでも。あのデク人形が一人でほっつき歩いてたら何をしでかすか分からん。よろしく頼んだよ」
商人「あー、まあ頼まれてくれる人は見つけましたけど…」
ジオール「さて、来てもらったのはこれを渡すためだ。『ジオルーン』といってね」
盗賊「おおー、ついにむげんのソウルがわがてに!!」
魔法使い「なんの話よ…ジオールさん、これは?」
ジオール「暴れたりしてデクの体が破損したとき、自動的に修復する力を持っている。これを、君たちに渡そうと思う。どう使うかは君たちに任せるよ」
商人「ありがとうございます…わあ、これすごい物だね…これはデクちゃんに渡すのが一番だよね?」
魔法使い「そうね、じゃあまた酒場に戻って、これを渡して…」
魔戦士「あの酔っぱらいのケダモノを叩き起こさないとね。ったく、サボった上にマタタビ浸りとはね…」
403: ――マーシャの酒場 2016/06/16(木) 17:58:17 ID:WONrSOyA
姉御「あはは、かわいいねキミは!!さあもう一杯!!」
非常食「ふにゃにゃ〜ん、にゃう〜ん♪」クネクネ
竜戦士「おー、猫躍りか!!やるじゃねえか!!」ヤンヤヤンヤ
商人「ちょ、ちょっと!非常食ちゃんに飲ませ過ぎ!!」
姉御「あ、ごめんごめん、面白くてついね!!」
魔術師「…あんなの押し付けられた…ストレス発散に…」ブツブツ…
狩人「こ、怖いっすよ魔術師さん…」
魔法使い「そのあんなのに贈り物よ、デク。はい、これ」
デク「なんダ、このガラクタ?」
魔法使い「これは貴方のマスターが作ってくれた物よ。貴方が壊れても自動で直してくれるそうよ」
デク「ほほーウ!ならもらっとくカ!」
竜王「アリガタガッテナイナ」
盗賊「いらないならうってごちそうにしたほうがいいぞ!!」
魔法使い「まあそう言わないのよ。でもこれで本当に一件落着ね。さて、明日からどうしましょうか…」
魔戦士「特にやることないなら、今まで出来なかった事、やり残してたことをやれば良いんじゃないか?例えばさ…」
404: ――翌日、鏡の沼地 2016/06/16(木) 19:35:27 ID:WONrSOyA
商人「鏡の沼地かあ…嫌な思い出しかないなあ…」
魔法使い「でも、ここにやり残した事があるのは確かね。まず、ここで魔法の鏡を探して…」
非常食「にゃ、魔法の鏡を手に入れたらマウレアの森に鏡を持って行って…痛たですにゃあ…」オアー…
魔戦士「ったく、二日酔いとは良い身分だねえ?ああ!?」ゲシゲシッ
商人「や、止めてあげてよ…でもマタタビでも二日酔いになるんだ…」
――何かに遭遇した!
竜王「デーモンヴァルキリーガイルナ」
魔戦士「後列はビストーラか、即死呪文が厄介な…」
ビストーラの行動:ゼフェフス
魔法使いは死亡した
盗賊「まほーつかい!!いきなりしんじゃったぞ…」
商人「ええー!?あの魔法怖すぎるよ…」
406: ――翌日、鏡の沼地 2016/06/17(金) 22:35:09 ID:Ql7CrTB.
非常食「にゃ、というわけで今日も鏡の沼地に来てますにゃ」
魔法使い「昨日は不覚を取ったけど、今日も死ぬわけにはいかないわね…」
商人「でもやっぱり即死魔法は怖いよ…何とか防げないかなあ…」
魔戦士「防ぐ方法はあるだろうが、今のアタシらじゃせいぜい呪文を封じるかとっとと倒すしかないだろ」
竜王「ヤラレルマエニヤレダナ」
魔法使い「もっと錬金素材が集まれば、属性耐性を上げるっていう選択肢もあるんでしょうけど…今はそれしかないわね」
盗賊「てきにみつかるよりはやくかがみをみつければいーんだぞ!!」
商人「それが一番だよね…どうか魔物が襲ってきませんように…」
魔戦士「ダンジョンに来て願う事かねえ…」
407: 以下、
魔法使い「さて、今までと同じ所を探索しても仕方ないわ。今日は今までと違う所から探索しましょう」
魔戦士「今まではまず北に行ってから水溜まりに飛び込んだが、今日はこの森に入ってすぐの所にある水溜まりから裏に行くんだな?」
非常食「にゃ、でも今までのルートから大きく外れると、これまで使っていた脱出ルートが使えなくなるかもしれませんにゃ」
魔法使い「ええ、だから危険は増すでしょうね。でも…」
竜王「ボウケンニキケンハツキモノダナ」
盗賊「みちのおいしいものがあるかもしれないしな!!」
魔戦士「ま、虎穴に入らずんば、だな。危険に見合うリターンがあれば良いがねえ」
商人「それも、行ってみないと分からないんだよね…」
魔法使い「そうね、冒険者は何事もまず冒険から。さあ、行きましょう!」
408: 以下、
――鏡の沼地、裏
非常食「にゃ、やっぱりここの魔物は強いですにゃあ…」
商人「そだね…あとすごい不気味だよ、あのエドゥモーだっけ?あのモンスター、何なんだろうね…」
魔法使い「木の表面や岩肌に住んでる…2次元の魔物、といった所なのかしらね…」
盗賊「あれじゃ食べれないぞ…」
魔戦士「ま、昔東国で屏風から虎を出したったいう僧侶がいたって話を聞いたこともあるし、何とかすれば食べれるかもしれないよ」
商人「そんな僧侶がいるん…!?な、何!?なんか気配が…」
竜王「ムコウカラナニカキテルナ」
魔法使い「そうね…今ここを立ち去れば遭遇せずに済むのでしょうけど…」
魔戦士「正体は確かめたいね。あっちは…6人いるか?こっちと同じ人数だね」
非常食「にゃ、背格好もみぃ達と同じような…にゃにゃにゃ!?み、みぃ達そのものですにゃ!?」
盗賊「ど、どういうことだ!?あっちにもとーぞくがいるぞ!?」
魔法使い「分からない…けど…どうやら友好的ではないような……!?みんな、戦闘準備よ!!」
――何かに遭遇した!
409: 以下、
商人「うわあ、自分達と戦うなんてやりづらいよ…特にあのきゅーとでせくしーだいなまいつなあたしを傷付けるなんて…」
魔戦士「まずは呪文使う連中を倒そうか。竜王、小娘を狙いな!!」
竜王「ガッテン!!」ドスッ
商人「ちょっとお!?あとコムスメじゃないし!!」
魔戦士「聞こえないねえ。さて、アタシは魔法使いを狙うよ、それっ!豪雷の剣!!」ゴロピカドーン!!
魔法使い「…まあ呪文使う敵から倒すのは分かるけど、あまりいい気分じゃないわね、私は前衛の足止めを…ラミサーマ!!」ポワワーン
非常食は眠った 竜王は眠った
非常食「にゃ、前衛が一人寝ませんでしたにゃ!あの魔物はみぃに任せて欲しいのですにゃ!!にゃー!!うにゃー!!にゃにゃにゃー!!うにゃうにゃうにゃにゃー!!」ドカバキベキガキドゴグチャアッ
盗賊「おー、すごいなひじょーしょく!!」
魔戦士「…ずいぶんアタシを楽しそうに殴るじゃないか。あんたの気持ち、よーく分かったよ」ニッコリ
非常食「にゃ!?まった、つい…じゃにゃくて、あの、全力を尽くして戦ってるだけですにゃ、本当にそれだけなんですにゃ…」
魔法使い「よほど日頃の鬱憤が溜まってたのね…」
410: 魔法使い「よほど日頃の…に訂正 2016/06/18(土) 23:28:18 ID:FK3NhpL2
非常食「うにゃー!!」ドカバキッ
魔戦士は死亡した
魔戦士「トドメまで刺すとはね…町に戻ったら楽しみにしてなよ、それっ!!」ゴロピカドーン
魔法使いは死亡した
魔法使い「ケンカしないでよ…魔界の手、大地を割いて、命あるものを地底へ引き込め!!アルゲイズ!!」ズガアン!!
――商人は死亡した
商人「わ、あの怖い魔法!?やっぱりあたしだけひきずりこまれるんだ…マバラド!!」ドドド…
非常食は死亡した 竜王は死亡した
盗賊「おー、とーぞくだけのこったぞ!!」
魔戦士「後輩、悪いが倒す――そらっ!!」ザクザクッ
――盗賊は死亡した
魔法使い「ふう、全員倒したわね」
商人「何だか後味悪いけど…でも誰も死なずに倒せたね!…あれ?あそこにあるのって…やっぱり!ほらみんな見てみて、鏡だよ!!」
――魔法の鏡を手に入れた
魔戦士「期せずして目的のアイテムを入手か、ラッキーだね。さ、町に戻ろうか。ここはやっぱり危険だし、それに…帰っておたのしみがあるからね…」ゴゴゴゴゴ…
411: ――マーシャの酒場 2016/06/18(土) 23:47:55 ID:FK3NhpL2
非常食「うにゃー!!解いて欲しいのですにゃ!!解いて欲しいのですにゃ!!」ジタバタ
魔戦士「暴れるなよ、暴れたらきちんと皮が剥けないだろう?後輩、包丁の準備を」
盗賊「がってん!!」チャキッ
非常食「うにゃー!!今晩のメインディッシュになるのは嫌ですにゃ!!」ジタバタ
魔法使い「もう、その辺にしなさいよ…でも、魔法の鏡が手に入って良かったわ。あそこはあまら、長居したくないから…」
商人「そだねー、それにアイテムもあんまり良いの出ないし…」ガチャガチャ…
竜王「カンテイハオワッタノカ?」
商人「うん、全然良いの出なかったけどね…あーあ、モンスターが強い上にアイテムもイマイチなんて…」
魔戦士「ま、明日はマウレアに行くんだろう?そこで良いのが出るかもしれないじゃないか」
魔法使い「そうね、鏡をあのエルフの女の子に渡したいから、明日はマウレアでしょうね」
商人「魔法の鏡を使うとご神木と話が出来るんだっけ?なんで鏡で木と話が出来るようになるんだろうね?」
魔法使い「それは分からないわね…でも、鏡には太古より魔力が宿ると言うし…」
盗賊「ラーのかがみもそうだったな!!」
商人「あれは姿を映して正体を暴いたからまだ分かったけど、会話に鏡を使うんだよね…でも、よく分かんないからこそ楽しみだね!!早く鏡をあの子に届けたいなー!」ワクワク
非常食「うにゃあ、みぃも楽しみですにゃ。だからそろそろ解いて欲しいのですにゃ…」プラーン…
413: ――翌日、マウレアの森 2016/06/19(日) 18:03:53 ID:qOgCNFR2
魔法使い「さて、今日は魔法の鏡をあのエルフの少女に渡しに行くわよ」
商人「おー!そういえば魔法使いちゃん、今日でレベル11になったんだっけ?」
非常食「にゃ、あとちょっとで魔術師の呪文も全部覚えますにゃ」
盗賊「おぼえたらてんしょくするのか?」
魔法使い「そうしたいんだけど…私、召喚師になるには幸運が足りないみたいなのよ」
商人「へー、魔法使いちゃんが運のよさ足りないなんて珍しいね?」
魔戦士「とはいえ少しなら何とかなるだろう?どのくらい足りないんだ?」
魔法使い「次とその次で幸運が上がれば、商店で売ってる幸運のアンクを使えば何とかなるはずだけど…」
竜王「ラックノタネミタイナモノダナ」
商人「それなら何とかなるのかな?でもレベル上がってもステータスが上がるとは限らないんだよね、こっちは…」
魔法使い「そうなのよね…まあ、それも含めて運次第、といった所かしらね…」
414: ――北西部 2016/06/19(日) 19:52:17 ID:qOgCNFR2
非常食「にゃ、見覚えのあるカンバンですにゃ…」
商人「『この先森の中心部…』ここから先が危ないんだったよね」
魔法使い「ええ、慎重に行きましょう…」ガサガサ…
――何かに遭遇した!
魔戦士「いきなりお出ましか!」
竜王「デカイスライムイッピキダケダナ」
盗賊「ひものにするぞー!!」ヒュンヒュン
非常食「うにゃー!!」ドカバキッ
――グレータースライムは死亡した
魔法使い「ふう、いきなりで驚いたけど、そんなに強くない敵で良かったわ。この調子で進めれば良いけれど…」
415: ――南西部 2016/06/19(日) 20:04:48 ID:qOgCNFR2
――何かに遭遇した!
盗賊「おー、おいしそうなとりとけもの!!」
商人「あっちはまだ気付いてないよね?チャンス…」
魔戦士「気付いてないうちに逃げるよ!!魔法使い!!」
魔法使い「分かったわ、マハマハ!!」ポゥーン
――撤収した
盗賊「なんでだせんぱい!?あのとりおいしそーだったのに!!」
非常食「にゃ、あの鳥はエンペラーバードといって、呪文も強力にゃ上に増援までしますにゃ。とても厄介な敵ですにゃ」
魔戦士「隣にいたアークレナードは補助呪文の得意な難敵、それにその前にいたフラステリアの恐ろしさは前にも話したね?」
商人「鱗粉で混乱させる虫だったよね。危険なモンスターの群れに遭っちゃったんだね…」
魔法使い「でも運よく逃げられて良かったわ。未踏地を埋めようとフラフラしてたけど、やかに目的地まで行った方が良さそうね…」
竜王「ゴシンボクノトコロダナ」
魔法使い「ええ、ご神木は北東、でもここからはそんなに遠くないわ。寄り道しないで真っ直ぐ向かいましょう」
商人「うん、ここもモンスター手強いもんね。でも北東は一番入り口から遠いし、良いアイテムが有りそうだけどなあ…」
416: 以下、
魔法使い、僧侶呪文は覚えないんだ
417: 僧侶呪文3人は冒険がとても楽になり 2016/06/20(月) 18:31:02 ID:16pRn5dM
――北東部
魔戦士「…ちっ、気分が悪くなってきたね。神木ってヤツが近いみたいだ」
魔法使い「デビリッシュは大変ね…ああ、あったわね、ご神木」
商人「ホントだ、お嬢サマの言う通りだったね!」
竜王「ヤミニチカイカラコソセイナルモノニモビンカンニナル」
魔法使い「なるほどね…こんにちは、エルフのお嬢さん」
エルフ少女「旅の方…その手に持っているのは魔法の鏡では?あの…少しだけそれをお借りする事はできないでしょうか?この木と話をしてみたいのです」
商人「うん、その為に持ってきたんだよ!どうぞ!」
エルフ少女「ありがとうございます!それでは…」チャッ
神木「こんにちは、お嬢さん」
エルフ少女「ああ、夢みたい!マウレアの森と話ができるなんて!」
盗賊「ん?はなしてるのはきだぞ?もりじゃないぞ?」
魔法使い「おそらく…あの木がこの森の意志
のもの、あるいは代言者なんでしょうね」
神木「言葉は交わさずとも、私達のこころは通じているんだよ」
エルフ「ありがとう。でも1つだけ分からない事があるの…今まで、外の世界でどんな事が起きても、森が感情を表すことはなかった…でも、どうして今は悲しそうな顔をしているの?」
418: SSのネタが減る可能性がある!(クワッ 2016/06/20(月) 19:48:55 ID:16pRn5dM
神木「それは………」
エルフ少女「うん」
神木「………」
エルフ「?」
盗賊「なんだ、だまってないでなにか…モガッ!?」フゴフゴ…
魔法使い「しっ!静かに…」
神木「…モンスターや、闇の巫女が色々と世界を悲しませているからね…」
エルフ少女「そう、やっぱり…」
神木「でも、心配はいらないよ。世界が変わろうと、このマウレアの森は変わらず君の隣にある」
エルフ少女「うん、ありがとう!…旅の方、ありがとうございました!」
非常食「にゃ、もう良いのですかにゃ?」
エルフ「はい!私はこれからもこの森で暮らします。機会があったらまたお会いしましょう!それでは…」ペコリ
商人「さようなら!ご神木とお話出来てよかったね!…ふふ、良いことすると気持ちが良いよね魔法使いちゃん!」
魔法使い「そうね、じゃあ私達も行きましょう……ねえ貴方、まだ話したい事があるんじゃないの?何か大切な…ねえ、マウレアの森、貴方は何を知ってるの?」
419: あと足りない物があるキャラのが好き 2016/06/20(月) 20:05:53 ID:16pRn5dM
――マーシャの酒場
商人「よーし、鑑定終わり!今回はこれだね、メイス+1!これはあたしが使うね!」
魔法使い「ええ、貴方が使うのが一番だと思うわ。あと手に入ったのは…青笹百刃ね、良いものだけど侍が居ないからね…」
盗賊「あおざさ…なんてよむんだ?」
魔法使い「だから、青笹百刃よ」
盗賊「むー…」
魔戦士「さて、魔法の鏡絡みの仕事も片付いた。次はどうする?もうフェイムは十分集まっただろう?」
非常食「にゃ、指輪のうち少なくとも2つはそのダンジョンに入りさえすればあるかないか分かるはずですにゃ」
盗賊「おー、じゃああしたからゆびわさがしか?」
魔法使い「そうね、どのダンジョンにあるかが分かるだけで、実際に手に入れるのは大変でしょうけど…」
商人「指輪、どこにあるかなあ?私達が行こうとしてたダンジョン、竜王ちゃんが攻略したがってたシェーベか盗賊ちゃんが行きたがってたコートラストが良いよね」
竜王「シェーベハノゾミウスダナ」
魔法使い「すでに1つあそこで指輪を見つけてるからね…多分同じダンジョンに2つは無いんじゃないかしら?」
魔戦士「だろうね。あとマウレアにも無さそうだな、全部のフロア歩いたけどコンパスは反応しなかったよ。ま、明日は片っ端からダンジョンに入ってみるかい?」
魔法使い「そうね、入り口だけ入って、反応のあったダンジョンを探索してみましょう。あまり難しいダンジョンじゃないと良いのだけれど…」
420: 以下、

足りないものがあるキャラ…なるほど、魔法使いの足りないものと言えば(レスはここで途切れている)
421: 「ちょっとかたいな…」モグモグ… 2016/06/21(火) 17:56:45 ID:.tbSeoK2
――コートラスト要塞
ヒィィィィ…ン
商人「光った…!」
魔戦士「指輪はここと、あとさっき入り口で確認したニベーヌ湖底神殿か。どうする?こっちから先に攻略するか?」
魔法使い「そうね、ニベーヌは水中だから行動時間が限られるというし…こちらから探索を始めるべきでしょうね」
非常食「にゃ、こちらを攻略してるうちにレベルを上げられれば…」
竜王「ニベーヌモヨリミジカイジカンデコウリャクデキルカモナ」
商人「なるほど、強くなれば戦闘時間も短く出来るもんね」
魔法使い「そういうことね。じゃあ引き続きここの探索を始めましょう」
盗賊「おー!!はらぺこオーガたすけるんだぞ!!」
魔戦士「ああ、そんなヤツもいたねえ?まだ生きてると良いけどねえ…」
422: 「ちょっと火が強すぎたわね…」 2016/06/21(火) 18:06:19 ID:.tbSeoK2
――居住区
ゴブリン「珍しいお客さんだね。トランジェルダとかノヴァ・カリスとか、最近どう?」
オーガ「なんだ?新しい居住希望者か?」
商人「へえ、このダンジョンって、オーガやゴブリン達の住み処になってるんだ…」
魔戦士「あんたさっき居住を勧められてたじゃないか。どうだい、住んでみたら?」
商人「や、やだよこんなアルティメットとかキャリオンクロウラーとかがうろついてる所に住むなんて…」
魔法使い「私もここは遠慮したいわね…あら、コンパスの光はここで消えてるけど…」
非常食「見当たりませんにゃあ。どういう事ですにゃ?」
竜王「ウエカシタニアルンジャナイカ?」
魔戦士「さっき見たところ、光は上を向いてた気がするよ。おそらく上だろうね」
盗賊「じゃあかいだんをさがすんだな?」
魔法使い「階段か梯子か、いずれにせよ上に登れる場所を探すようね。でも上といっても、どのくらい上がれば良いのか…」
423: 以下、
商人「こういう建物で階段っていったら真ん中の通路を通った先だよね、行ってみよー!」バタン
盗賊「おー!!…お?オーガのおっちゃんだぞ!!」
門番オーガ「なんだ、テメェらは!?ここから先は遠さねえぞ!諦めて、さっさと帰れ!!」グイグイ
非常食「にゃにゃ!?押し返されてしまいましたにゃ…」
魔法使い「ここは通れそうもないわね。別の通路があれば良いけど…」
魔戦士「強行突破すれば良いんじゃないのか?」
魔法使い「ダメよ、さっき会った、私達に友好的な居住区のオーガやゴブリン達まで敵に回してしまうわ」
商人「あのヒト達、悪いヒト達じゃ無さそうだもんね…でも諦める訳にはいかないよね!」
竜王「カイガンガココニアルトモ、ココダケニアルトモカギラナイカラナ」
魔法使い「そうね、他のダンジョンと同じように、未踏地を全部踏破するうちに階段が見つかるかもしれないわ」
魔戦士「結局他のダンジョンとやる事は一緒って訳だ。面倒だが、まあこれも冒険かねえ…」
424: 以下、
魔法使い「…ふう、結構歩いたわね…」
盗賊「ううー、もうもてないぞ…」
商人「盗賊ちゃんもアイテムいっぱいかあ。これ以上まみつけて見つけても持って帰れないし、そろそろ帰ろっか?」
魔法使い「そうね、魔力はまだまだ余裕があるけど、余裕があるうちに帰った方が良いわよね…」
魔戦士「アタシは疲れたよ、例の唇オバケに魅了されたバカ猫に殴られまくってね」ゲシゲシ
非常食「にゃー!!魅了されたら仕方ないのですにゃ、不可抗力ですにゃ!」
盗賊「とーぞくはおなかもへったぞ!!」
魔法使い「結構長い時間このダンジョンに居るものね…じゃあ帰りましょう、このフロアも半分食らいは踏破出来たし…」
商人「明日か、遅くても明後日には全部踏破出来そうだよね。ここの敵はもうあんまり怖くないし!その分お宝もあんまり期待出来なさそうだけど…」
425: ――マーシャの酒場 2016/06/21(火) 19:30:44 ID:.tbSeoK2
商人「よーし、鑑定鑑定…あれ?なんだか賑やかだね?」
魔戦士「またあの連中だね。まさかまた指輪を見つけたんじゃないだろうね…なああんたら、何かあったのか?」
竜戦士「ああ、今日は姉御がレベル20になったって事でよ、こうやって祝ってるってわけだ」
姉御「へへー、すごいでしょ?ハイマスターまであと少しだよ!!」ドヤドヤッ
盗賊「はいますたー?なんだっけですだぞ?」
非常食「にゃ、ハイマスターは盗賊や戦士なんかだとレベル26ですにゃ。その職業毎のより強力な能力が…」
魔術師「……貴方も…飲みなさい…!」グイッ
狩人「ああっ、酔ってる魔術師さんは…!」
非常食「にゃ!?にゃにゃー!!店中のお刺身を持ってくるにゃー!!」ニャオー
盗賊「あー、それはとーぞくのだぞ!!」ガオー
魔法使い「………商人、鑑定は終わった?あら、このグリーンローブは良いわね、私がもらっても良いかしら?」
商人「ま、魔法使いちゃん、現実から目を背けないで…」
426: ――翌日、コートラスト要塞 2016/06/22(水) 17:27:39 ID:qx1rjis2
非常食「…にゃ、これでこのフロアは大体踏破しましたにゃ」
魔法使い「見つかったのは東側のフロアへ繋がる扉だけか…まあ八方塞がりよりはいいかしらね…」
商人「でもさ、このダンジョンって


西東
こんな感じの建物でしょ?東に行っても上には行けないんじゃない?」
魔法使い「いえ、今いるフロアの地図を見てみて。さっき非常食は大体踏破したと言ったけど、このフロアの北東部はまだだわ。そしてその北東部は東のフロアと繋がっている…」
魔戦士「東側のフロアのどこかからこのフロアの北東部に行けるかもしれない、そしてそこから上の階に上がれるかもしれないってとこか」
魔法使い「おそらく、だけれどね。いずれにしろ、未知のフロアがあるなら行くしかないわ」
商人「だね、とりあえず行ってみよー!!…あれ、盗賊ちゃん、どうしたの?」
盗賊「…あっちから食べものの気配がするぞ…」ゴクリ…
魔法使い「これから行く東側のフロアから?まあ、ここはダンジョンといっても居住区もあるくらいだし、食料が置いてあっても不思議ではないけれど…」
427: ――コートラスト要塞、1F東側 2016/06/22(水) 17:36:31 ID:qx1rjis2
商人「わあ、屋外に出たね…それに結構広そう…」
非常食「にゃ、確かに食べ物…果物の匂いがしますにゃあ」
魔法使い「果物…そういえばマウレアで会った腹ぺこオーガが欲しいって言ってたの、確かぶどうだったわよね?もしかしたらここに…」
――何かに遭遇した!
商人「わ、モンスター!!…ってあれ?コボルドにネズミにカエルに…」
竜王「ニシガワトマモノノツヨサハカワラナイナ」
非常食「ふにゃにゃー!!」ドカバキッ
コボルドは死亡した ジャイアントラットは死亡した ジャイアントフロッグは死亡した――
魔戦士「こんなもんか。ここも探索自体は難しくないようだね。問題は広さか…」
魔法使い「そうみたいね。もちろん油断は出来ないけど、モタモタもしてられないわ。出来るだけ早めに攻略しましょう」
盗賊「おー!!まってろよ食べもの!!」
428: 以下、
――オーガは死亡した オーガは死亡した
商人「ふう、やっぱりここはあんまりモンスター強くないね。あ、盗賊ちゃん、宝箱だよ!」
魔法使い「良いものが出れば良いけど…魔物の強さが西側と大差ない所を見るに、あまり期待は…」
盗賊「あっ!?」カチッ
――おおっと テレポート
非常食「ふ、ふにゃー!?………にゃ、ここは…?」キョロキョロ
魔法使い「…どうやらフロア内のどこかに飛ばされたみたいだけど…気を付けてね、盗賊…盗賊?」
盗賊「おおー!!ぶどーがなってるぞ!!」キャッキャッ
商人「あ、ホントだ!!ここ、ぶどう園だったんだ…あ、盗賊ちゃん、勝手に食べちゃ…!」
盗賊「んー、すっぱいぞ…もうちょっとあまいほうが…」
魔戦士「おそらくオーガの味覚に合った味だろうからね。ほら、あんたも食べてみな」グイグイ
非常食「にゃー!?酸っぱいですにゃ!!酸っぱいですにゃー!!」
魔法使い「なにやってるのよ…腹ぺこオーガの為に持って行きたい所だけど、勝手に持って行ったらいけないわよね。それに、この辺には小さなぶどうしかないようだし。このぶどう園を管理してるオーガに会えれば良いんだけど…」
商人「うーん、探そうにももうあたし達アイテム一杯だよ、一端戻ろうよ。明日出直して、それから管理人さんを探そうよ」
魔戦士「ま、仕方ないか。出直しは面倒だねえ…」
429: ――翌日、ミアマックの宿屋 2016/06/22(水) 19:37:23 ID:qx1rjis2
盗賊レベル17「レベルアーップ!!」ガオー
竜王レベル14「アーップ!!」ガオー
魔戦士レベル17「アタシも上がったよ、質はともかく量はかなり倒したからねえ」
商人レベル15「アルティメットとか倒したもんね…あたしは昨日上がったから今日は上がらなかったよ」
非常食レベル14「みぃも上がりませんでしたにゃ…」オアー…
魔戦士「はあ!?あんたまだ14なの!?」
非常食「み、みぃは中級職にゃので…」
魔法使いレベル13「私は今日で13になったわ。魔術師の最高レベルの呪文はエンテルクミスタしか覚えられなかったけど…」
商人「瞬間移動出来るティオメンテがないのは痛いね…でもエンテルクミスタもスゴい魔法なんでしょ?無属性のイオナズンみたいなさ!」
魔法使い「まあね…さ、私はまた転職させてもらうわよ。足りなかった幸運もお店でアンクを買えばなんとかなりそうだし。レベルがまた1からなのは痛いけどね…」
魔戦士「ふーん?その割には嬉しそうに見えるがねえ?」
商人「魔法使いちゃんは新しい魔法が覚えられるのが嬉しいんだよね?魔法使いちゃんは魔法オタクだから…」
魔法使い「ええ、特に召還呪文はあっちの世界には無かったから、覚えるのが楽しみなの。さ、早く訓練所に行きましょう」
非常食「にゃ、ウキウキですにゃあ」
430: ――訓練所 2016/06/22(水) 19:49:07 ID:qx1rjis2
教官「…よーし!!これであんたも立派な召還師だよ!!」
盗賊「おー、やったなまほーつかい!!」
魔法使い「ええ、いよいよ召還師か…」
魔戦士「よし、じゃあ早強力な魔物と契約しに行こうか。非常食、あんたも働きなよ」
非常食「にゃ、任せて欲しいのですにゃ!」ニャオー
教官「張り切るのは良いけど、召還師は魔術師とは装備できるモノが違うからね、ちゃんと装備整えなよ!あと、レベルが低いと強力なモンスターとは契約しづらいからね、まずはレベルを上げないとね!」
商人「あー、やっぱり強いモンスターとは簡単に契約出来ないんだね…」
教官「でも弱い魔物でも肉壁にはなるからね、冒険がてら適当な魔物と契約しても良いと思うよ、気に入らなかったら別の魔物で契約を上書き出来るしね!」
魔法使い「それに、レベルが上がれば契約出来る魔物の数も増えるのよね…よし、じゃあまずはお店で買い物して、それからまた昨日の冒険の続きをしましょう」
盗賊「おー!!ぶどー食べるぞ!!」
商人「それが一番の目的じゃないからね!?」
432: 以下、
呪文1個しか覚えてないと、使用回数1のままじゃね?
DS版だと違うのか、それともその辺も縛りプレイ?
434: 閑話的な 2016/06/23(木) 16:47:52 ID:EW2OPwQA
商人「そういえばさ魔法使いちゃん、まだ魔術師の魔法1つしか覚えてないのに転職しちゃって良かったの?全部覚えてからの方が…」
魔法使い「それは大丈夫。そのレベルの――今回の場合は魔術師の7レベル呪文だけど――呪文を1つでも覚えていれば、後から覚える事が可能なのよ」
盗賊「そーなのか?」
魔法使い「ええ、実際に私は魔術師のレベル13になった時、エンテルクミスタと一緒にまだ覚えてなかった錬金術師の7レベル呪文、バイポートルも覚えたの」
非常食「にゃ、その職業じゃなくても覚えられるレベルになれば覚えられるのですにゃ?」
魔法使い「そうよ、それに伴って錬金術師の7レベル呪文の使用回数も2から3に増えたわ。だからそういう心配はほとんどいらないわ。もちろん、レベルが13になるまではエンテルクミスタが1回しか使えないわけだけど…」
魔戦士「ま、それも短い間の話さ。ああ、魔法使いの話は一般的な話で、錬金術師から狩人に転職した場合は少し勝手が違うって話だね」
魔法使い「ええ、その場合は使用回数が増えることはないみたい。ドレインされて減ることはあるけどね」
商人「へえ〜。でもなんで職業変わったのに魔法が覚えられるんだろ?やっぱり勉強は続けてるの?」
魔法使い「それは…説明するには少し時間が必要ね。じゃあこの魔導書の758ページを開いてみて。ここから1794ページまでの呪文体系と各呪文の特徴、並びに魔力の行使方の差異について…」
商人「あ、うん、ごめん、その話は後で…」
435: ――コートラスト要塞、1F東側 2016/06/23(木) 19:23:22 ID:EW2OPwQA
盗賊「んー、すっぱいぞ…こっちは…あ、ちょっとだけあまいぞ!!」
魔法使い「もう、あんまりつまみ食いしないのよ…」
商人「うーん、けど地図を見てみるとさ、ここ、岩の場所多くない?昨日のテレポート、もしかして危なかったんじゃ…」
魔法使い「そうね、そう考えるとゾッとするわね…」
魔戦士「お、あそこに誰かいるじゃないか。あれがここの管理人じゃないか?」
商人「あ、ホントだ、すみませーん、ここの管理人さんですか?」
手入れ人「あんだ、おめぇら?こんな所まで来て、オラたちに喰われちまうでよ?」
非常食「にゃー!?食べられたくないですにゃ!!美味しくないですにゃ!!」
手入れ人「……いや、本当に喰いはしねえけどさ」
商人「な、なんだあ、びっくりした…あの、かくかくしかじかでぶどうが欲しいんですが…」
手入れ人「なに?マウレアの森で同胞が腹を空かせて倒れてるってか?オーガのぶどうが欲しいってか?だどもなあ…」
魔法使い「…駄目、なのかしら?」
手入れ人「オラにはなんとも言えんなあ…ダイアラス様にお伺いを立てるがええで」
魔戦士「ダイアラス…?居住区で聞いた名前かもしれないね。ここの王様みたいな話だったかねえ?」
商人「その王様に会えば良いんだね?よーし、行こっか!」
436: 以下、
魔戦士「…にしても広いぶどう園だねえ、歩くだけで疲れちまうよ」
竜王「イケドモイケドモブドウバタケダナ」
盗賊「んー、こっちのあまいののたねをうえて、でできたやつからまたあまいたねをうえて…」
魔法使い「…ぶどうの品種改良案に夢中ね。もしかしてこの子は冒険者よりこういう仕事が向いてるのかしら…?」
商人「うーん、そうなのかも…」
魔戦士「あんたらは本当に自分等の評価が低いようだねえ。あんたら以外に後輩を上手く扱えるヤツがそうそういると思うのかい?」
商人「あー、それは…姉御も冒険者だしなあ…」
魔法使い「そうね…まあ、いずれにせよまだ冒険に付き合ってもらわないとね」
非常食「にゃ、皆さん、やっとぶどう畑が終わりそうですにゃ」
商人「あ、ホントだ…あれ?ねえ見てみて、あっちの端っこに通路みたいなのが…」
魔法使い「壁際を通ってるようね…待って、もしこのままずっと壁際を通ってるなら、ぐるっと回って西側のフロアの北東部に行けるかもしれないわ」
非常食「にゃ、にゃるほど、そこから2階に上れるかもしれませんにゃ!」
魔戦士「もし上に行けるなら、指輪と、おそらく王様なんかも上に住んでるだろうからね、全てが解決出来る可能性もあるってわけだ」
魔法使い「もちろん、この通路が階段に繋がっていればだけど…いってみる価値はあるわねそれにどっちみち未踏破の場所は行ってみないといけないし…」
437: 以下、
非常食「にゃ、そろそろこの通路も終わるはずですにゃ…」
商人「隣のフロアに続いてると良いね…あれ?行き止まりだ、そんな…」
魔法使い「困ったわね、でもまだこっちに部屋が…盗賊?」
盗賊「んーと、ここを…こうだぞ!!」ガコン
魔戦士「…!!シークレットドアか!!」
魔法使い「行き止まりだと思ったけど、ここに隠し扉があったというわけね…盗賊、流石だわ」
商人「この先はまた西側のフロアだよね?やっと西側の未踏破部分に行けるんだね!よーし、どんどん進んで行こー!!」
非常食「りょーかいですにゃ!!…にゃ!?この部屋は何もありませんにゃ、また行き止まりですかにゃ?」
盗賊「ん?ここもあくぞ、えーと…それっ!!」ガコッ
魔戦士「いや、流石後輩だね、秘密発見の腕前は見事だよ」
魔法使い「私達のパーティーでは盗賊技能を持ってるのは盗賊だけだから、こういうのは盗賊に頼りっきりになるわね…」
盗賊「まかせろー!!あ、あとでごちそうな!!」キャッキャッ
商人「ま、またおサイフがピンチに…でも最近は冒険も黒字だし、何とかなるかなあ…」
439: ――コートラスト要塞、2F 2016/06/24(金) 20:43:11 ID:RcF1R1z.
魔法使い「ついに2階に来たわね。さて、まずはコンパスの光だけど…」
魔戦士「どうやら上や下を向いてる訳じゃなさそうだ。恐らくこの階だろう」
非常食「にゃ、では南へ向かいますかにゃ?」
商人「そだね、じゃあこっちの通路を…あ、あれ?なんか景色が…あ…!?」ギャオーン…
――
盗賊「おお!?ここどこだ!?」キョロキョロ
魔法使い「待って、地図を確認するわ…どうやらさっきの場所から大分離れた所にいるみたいね」
商人「え?ていう事は…テレポート!?」
魔戦士「それしか考えられないね。ったく、オーガやゴブリン達の住処にしては妙に凝った作りじゃないか」
竜王「ヒトスジナワデハイカナソウダナ」
魔法使い「そうみたいね。テレポートの罠が他に無いとも限らないし、慎重に進まないといけないようね…」
440: 昨日は寝てしまった… 2016/06/25(土) 06:37:27 ID:lg6T3vww
――何かに遭遇した!
魔戦士「敵か!たいして強くもないな、一気にやるよ!」ザクザクッ
竜王「ガアー!!」ゴオオー
コボルドは死亡した リザードマンは死亡した オークは死亡した
盗賊「まえはたおしたな!!おくもたおすぞ!!」ヒュンヒュン
魔法使い「私は…召還契約を試してみるわ。とりあえずあのケンタウルスにしようかしら?――目を、心を、魂を交わせ!!魔性の者よ、我が下に来たれ!!」ファーン…
非常食「にゃ、ではみぃが連撃を…うにゃー!!にゃにゃにゃー!!」ドカバキグシャゴシャァッ!!
――ケンタウルスは死亡した
魔法使い「ちょっと、非常食!狙いが…」
商人「ああ、契約が横の飛んでるヘビに…」
――契約に成功した
魔法使い「……まあ、弱い魔物でも肉壁にはなるっていうからね…」
魔戦士「本当にあんたは余計な事しかしないねバカ猫!!」ドカバキッ
非常食「にゃー!?ごめんにゃさいなのですにゃー!!」オアー…
441: 以下、
商人「あ、あれ?また景色が変わったような…?」
魔戦士「またテレポートしたみたいだね。これはかなり面倒なダンジョンのようだよ」
――何かに遭遇した!
魔法使い「またたくさんいるわね…でも、見えてる範囲ではそう強い敵はいないみたいね…マバラド!!」ドドド…
商人「あたしも、マバラド!!」ドドド…
竜王「ガアー!!」ゴオオー…
レッグボールは死亡した デザートマーダーは死亡した ウィアードケルプは――
盗賊「あ、さいごのれつはくちびるオバケだぞ!!」
非常食「にゃ、チャーミーリップは気を付けて…」
チャーミーリップの行動:ピント
非常食は魅了された
魔法使い「非常食!?いけない…」
非常食「ふにゃー!!壁も!!畳も!!オフロも!!ベッドも!!全部!!紅マグロ!!にゃー!!」ドカバキッ
商人は死亡した
魔戦士「この…!!バカ猫がっ!!」
442: 以下、
魔戦士「…まあ、いざこうなってみると、やっぱり少しは寂しいもんだね…」
盗賊「おわかれはかなしいぞ…でもしかたないんだぞ…」
竜王「ノコサズタベルゾ…」
非常食「ふにゃー!!申し訳ないのですにゃ!!もうしませんですにゃ!!だから食べるのは止めて欲しいのですにゃ!!」ジタバタ
魔戦士「緊急時の食材の分際で仲間の足を引っ張った罪は重いよ、アタシだって断腸の思いなんだよ、分かってくれるだろう?」
盗賊「さみしくなるんだぞ…」
魔戦士「そうだね、町に戻ったら代わりのワービーストを仲間に入れようか。名前は非常食2で…」
非常食「ふにゃー!!まだ世代交代はしませんですにゃ!!」
魔法使い「もう、その辺にしときなさいよ…でも、商人が倒れたのは痛手だわ。テレポートのせいで帰り道が分からないし…」
竜王「チズモタヨリニナラナイナ」
魔法使い「1階への階段に戻ろうにも、テレポートで何処かへ飛ばされてしまうからね…それに、これだけテレポートが多いって事は、もしかしたらテレポートを使わないと階段まで戻れないのかもしれないわね…」
魔戦士「そうなったらお手上げだね。後輩、非常食はとりあえず捌かないでおくよ」
非常食「にゃ、助かったのですかにゃ…?」
盗賊「おー!!みちにまよったときのためにとっておくんだな!!」
非常食「やっぱり食べる気なのですにゃ!?食べられたくないですにゃ!!」
444: 「人間は食材に同情するのかい?」 2016/06/25(土) 23:34:03 ID:fKaRxN6w
竜王「ガアー!!」ゴオオー…
オークは死亡した オークは死亡した オークキングは死亡した
魔法使い「ふう、なんとか切り抜ける事が出来てるわね。召還したコアトルはあっという間に死んでしまったけど…」
魔戦士「誰かさんが召還契約の邪魔をしたからね!ったく、今日はろくなことしてないね!」ゲシゲシッ
非常食「ふにゃー!!で、でも何も言い返せませんにゃ…」オアー…
盗賊「ならおとなしくおにくに…おお!?またばしょがかわったぞ!?」
竜王「マタテレポートシタナ」
魔法使い「やっぱり地図も役に立たないようね。なら、未踏破の場所を片っ端から埋めていくしかないわね…」
魔戦士「全く面倒極まりないね。さ、もたもたしてられない、さっさと…なんだ!?また…」
非常食「にゃ!?また何処かに飛びましたにゃ!!」
魔法使い「こんなに頻繁にテレポートするなんて…!いけないわ、これは本格的に道に迷ってしまったかもしれないわ。そうなったら…」
盗賊「いよいよひじょーしょくをひじょーしょくに…」ジュルリ…
非常食「ふにゃー!?なんとしても脱出するのですにゃ!!」
魔法使い「パーティーメンバーが減ってしまうわね…」
445: 以下、
魔戦士「――このっ!豪雷の剣で撃つよ!!」バリゴーン
レッグボールは死亡した
竜王「アクマハマカセロ!!」ドスッ
ビストーラは死亡した
魔法使い「ふう、なんでオークやゴブリン達の住む所に悪魔が出るのか分からないけど、上手く倒せたわね」
盗賊「りゅーおーのやりはすごいな!!」
魔戦士「魔魂の槍は悪魔に対しては他の3倍の威力があるからね、ああいう敵には抜群の効き目だよ」
魔法使い「3倍って凄いわよね…それにしても大雑把な効き目よね…」
非常食「にゃ、でも敵は倒せても道に迷ってしまっては…」
盗賊「そろそろかくごはできたのか?」
非常食「ふにゃー!!まだ諦めてませんにゃ!!」
魔戦士「ったく、往生際が悪いねえ。いい加減に…っと、この扉はまだ開けてないかねえ?」
竜王「ミトウハダナ」
魔法使い「そうね、小さな部屋のようだけど、は行ってみないと…!?」
*シュート*
447: 以下、
盗賊「わ、わー!?おとしあなか!?」ヒューン
非常食「ふにゃー!?落ちますにゃ!!」ドサッ
魔戦士「っつう…どこだいここは!?」
魔法使い「ここは…どうやら1階に戻ってきたみたいね。幸か不幸か…いえ、おそらくこの上ない幸運よね」
非常食「にゃ、全くですにゃ!!生き長らえましたにゃ!!」ホッ
盗賊「あーあ…」
竜王「ザンネン」
魔戦士「ちっ」
非常食「にゃ、にゃんで喜んでくれないのですにゃ!?」
魔法使い「もう…それより行くわよ、まだここはダンジョンの中、無事に帰れるかどうかわからないんだから…」
448: ――イルドラハ寺院 2016/06/26(日) 15:32:44 ID:x6DCcAwk
商人「ん…あれ?ここって…寺院?あ、そっか、あたし…」
魔法使い「ええ、コートラストでね。さ、早く着替えて。酒場に急がないと…」
商人「え?なんで?そういえば他の人達は?」
魔法使い「酒場にいるわ。さあ、急いで。私だけでは止められないの」
商人「え?え?え?」
――マーシャの酒場
盗賊「ねーこにーくーおーすそーわけとつーたえーてーなんーてねー♪」
魔戦士「今日はちょっとー 浮わついてるー♪」
非常食「ふにゃー!!助けて欲しいのですにゃ!!助けて欲しいのですにゃ!!」ジタバタ
姉御「あはは、ホントに面白いねーキミ達は!!」
竜戦士「いや、お裾分けされても要らねーぞ…」
魔法使い「…こういう状況よ」
商人「すとーっぷ!!すとーーっぷ!!」
449: ――イルドラハ寺院 2016/06/26(日) 15:45:34 ID:x6DCcAwk
非常食「うにゃあ、何とか助かりましたにゃ…ありがとうございますにゃ、みぃのせいで亡くなったのに…」
商人「ううん、平気だよ、死ぬのは馴れて…はいないけど、珍しくもないし!」
盗賊「ううー、食べそこねたぞ…」
魔法使い「ほら、ちゃんとした酒場のメニューを頼みましょ?」
魔術師「…騒がしかった…」
魔法使い「ごめんなさいね…あら、貴方と師匠、杖が新しくなってない?」
商人「あ、それってもしかして炎のロッド!?あたし達の世界のいかづちの杖みたいなやつだ、すごい!!しかも2つも!!」
師匠「ほほう、分かりますか、流石ですな。これのおかげでかなり魔力が節約出来るようになりましたな」
魔法使い「凄いわね、フランベルジュと合わせて3つもただでマバラドが撃てる装備があるなんて…」
狩人「いやあ、本当に羨ましいっすよ、みんな装備が新しくなって…」
姉御「キミはこの前靴を新しくしたでしょ?」
狩人「防具はそうなんすけど、武器が…俺、未だに店売りのロングボウなんすけど…」
竜戦士「だから俺のフランベルジュ使えって言ってるじゃねえか!」
狩人「いやあ、やっぱり狩人は弓じゃないと…追撃出来ない狩人なんて狩人じゃないっすよ…」
魔法使い「そっちのパーティーでも全員の武器が強力な訳ではないのね。私達はいつもそちらのパーティーが見つけた武具を買って使ってるし、たまには私達がそっちの武器を見つけてあげたいけど…」
451: 「俺以外はそっすね…」 2016/06/26(日) 17:51:55 ID:x6DCcAwk
――翌日、コートラスト要塞、1F東側
魔戦士「…で、またここをぐるっと回って行かないといけないのか。面倒だねえ」
魔法使い「仕方ないわ。私がティオメンテを覚えれば何の問題も無かったんだけど…」
商人「それは言っても仕方ないよ!それに、こうやって歩けばモンスターと戦う事になるから、自然とレベルも上がるしね!」
非常食「にゃ、みぃ達はまだまだレベルを上げないといけませんにゃあ…」
竜王「ミジュクモノダカラナ」
魔法使い「そうね…次の指輪を探すのにもレベルが高い方が良いし…」
商人「そういう事!さあさあ、そうとなったらレッツゴー!!早く2階に行こう!!…盗賊ちゃん?」
盗賊「ん…ここのもすっぱい…こっちは…」モグモグ…
魔法使い「ぶどうのつまみ食いはその辺にして行くわよ…」
452: ――コートラスト要塞、2F 2016/06/26(日) 18:02:55 ID:x6DCcAwk
魔戦士「さて、やっと2階に着いたね。まずはどこに行くか…」
魔法使い「どこに行くか、と言っても…どうやら先ずは昨日と同じ所のテレポートしかないようね…」
非常食「にゃ、道は1本だけのようですにゃあ」
商人「じゃあここ真っ直ぐだね…あ、景色が変わった!こっちのテレポートって、旅の扉みたいにうにゅーんってならないから気づきにくいよね」
盗賊「あっちのほうがおもしろかったな!!」
魔法使い「あっちはあっちで酔いそうになったけど…じゃあここから未踏破の場所をしらみ潰しに歩いていくわよ」
非常食「了解ですにゃ………にゃ、大体歩きましたにゃあ」
商人「大きな部屋は大体歩いたよね。あとはこの辺の小さな部屋だけど…」
魔戦士「一番北の部屋は前に入ったね。その一つ隣はあんたが死んでた時に入ってシュートだった部屋だ」
盗賊「じゃあそのまたとなりだな!!はいるぞ!!」バタン!!
竜王「…マタケシキガカワッタナ」
魔法使い「ええ、ここからまた未踏破の場所に行ってみましょう。地図があまり頼りにならないとはいえ、こうやって地道にやっていけばいずれ指輪にも辿り着けるはず…」
453: 以下、
非常食「にゃ、あの後もう1回テレポートをしましたにゃ…」
商人「アルティメットともたくさん戦ったね…」ゲンナリ
魔戦士「へばってる場合じゃないよ。ほら、コンパスを見てみな。大分近付いてるんじゃないか?」
竜王「オソラクコノトビラノサキダナ」ギィ…
魔法使い「コンパスの光は…消えた…!指輪はこの辺にあるわ、盗賊!」
盗賊「まかせろー!!………あったぞ!!」
商人「やった!!あたし達の二つ目、姉御達と合わせると三つ目の…」
???「お前達」
非常食「にゃにゃ!?いつの間に!?誰ですかにゃ!?」
???「その指輪…私に貸して。言う通りにすれば、命までは取らない」
商人「女の子…?デビリッシュの…!まさか、闇の巫女の一味!?ゆ、指輪は渡さないよ!!」
女の子?「渡す気はないのか…なら、死ぬしかないね」ザッ
魔法使い「やる気ね…!みんな、戦闘準備よ!」
――何かに遭遇した!
454: 以下、
魔戦士「おいおい、ドラゴンがいるじゃないか!これらグリーンドラゴンか!」
非常食「後ろはカンナギとマインドフレアですにゃ!!呪文に注意ですにゃ!!」
魔法使い「あっちは強力な術師がいるのに、こっちは呪文が使えない…!竜王、後衛のカンナギを!」
カンナギの行動:結界
商人「わ、やっぱり結界張ってきた!魔法使わなくって良かった…」
盗賊「はねかえすんだな?」
魔戦士「ああ、呪文で一気に数を減らせないのは痛いね…そらっ!!」ザクザク
竜王「ハアッ!!」ドスッ
カンナギは死亡した
グリーンドラゴンの行動:ブレス
非常食は死亡した バジリスクは死亡した
魔法使い「非常食!!召還したバジリスクも…!新しく契約したばっかりだったのに…」
マインドフレアの行動:ラバラド
竜王は死亡した
盗賊「りゆーおー!!ま、まずいぞ…」
455: 以下、
魔法使い「とにかく相手の動きを止めるわ!!マインドフレアには魔術師呪文が効きづらかったはず。なら…ロイド!!」ジジジ…
マインドフレアは麻痺した
盗賊「おー!!やったな!!」
グリーンドラゴンの行動:竜の爪
魔戦士「くっ…!流石にまずいね…」
商人「でもブレスも魔法も受けたのにまだ倒れないなんて凄いよ!このっ、ミサーマ!!」ポワワーン
グリーンドラゴンは眠った
魔戦士「よし、仕留めるよ!!」ザクザクッ
グリーンドラゴンは死亡した
商人「お嬢サマ、回復!!創命神よ、傷つきし我らの仲間に祝福を!!フィリマ!!」パアア…
魔戦士「よし、とりあえず体勢は立て直せたよ!敵も後ろから一人前に来たが…まさか…サマーか!?バカな、なんでこんな…」
サマーの行動:隠れた
盗賊「あ、どっかにかくれちゃったぞ!!」
サマーの行動:素手
魔法使いは首をはねられた
456: 以下、
商人「ま、魔法使いちゃん!!」
盗賊「どこだー!!でてこーい!!あ、いたぞ、あそこだ!!」
サマーの行動:隠れた
魔戦士「ちっ、また…」
サマーの行動:素手
盗賊は首をはねられた
商人「盗賊ちゃん!!」
サマーの行動:素手
商人は毒になった
商人「うっ…ビネムフィ…」パアア…
魔戦士「よし、とりあえず毒は治ったね、だが…」
サマーの行動:素手
商人は首をはねられた
魔戦士「くそっ!!姿も見せずに淡々と…このアタシが恐怖を感じるとはね…!」
サマーの行動:素手――
457: ――翌日、ミアマックの宿屋、夜 2016/06/26(日) 19:33:26 ID:x6DCcAwk
魔法使い「…ここ…は…?馬小屋…?」
姉御「あ、起きた?もー、心配したんだよ?蘇生は成功したのになかなか目を覚まさないからさ!で、そのまま寺院に置いとく訳にもいかないから、宿屋まで連れてきたってワケ!!」
魔術師「…目が覚めたなら…良かった…」
魔法使い「そう、心配をかけたのね…ごめんなさい。そうだ、仲間を…」
姉御「あー、明日にした方が良いよ、もう夜だしね!女の子の夜の独り歩きは危険だよ?」
魔法使い「でも…そうね、分かったわ。ああ、遅くなったけど、また助けて貰ったのよね、ありがとう」
姉御「だからー、お礼は良いって!貰うものは貰ったから!!それに今回は魔術師の移動呪文でラクショーだったし!!」
魔法使い「そう…やっぱり移動呪文は便利ね…」
姉御「あとこれは独り言だけど、隠れてる相手にはラミアーフが有効だと思ったけど、なんか効かないみたいなんだよねー。DS版だからなのか1だからなのか…それとも効果はあるけどターン終了時にしか見つからない仕様なのかなあ?2とか3だとすぐ見付かったはずだけど…」
魔法使い「…何の話?」
458: ――翌日、マーシャの酒場 2016/06/26(日) 19:45:33 ID:x6DCcAwk
魔戦士「まさかサマーとはね。惨敗だったよ」
非常食「うにゃあ、何も出来ませんでしたにゃ…」
竜王「メンボクナイ…」
商人「しょうがないよ、あんなに強いモンスターがいるなんて思わなかったし」
魔法使い「そうね、でも指輪を手に入れる為には、あの魔物達にも勝たないと…」
魔戦士「ま、幸いにも奴らにはアタシらの死んだ場所に指輪があったと気付かれなかったみたいだ。誰もそんな話はしてないようだからね」
盗賊「でもせんぱい、とーぞくたちはあのまものにかてないぞ?」
商人「うーん…ねえ、明日からどうしよう?当面の目標の指輪は今は無理そうだし…」
魔法使い「そうね…私としては、指輪はともかくとして明日もコートラストに行きたいわ。腹ぺこオーガの件もだけど、あそこまで攻略したんだもの、もう少し探索してみたいわ」
魔戦士「良いんじゃないか?あそこのダンジョン自体が難しかった訳じゃないからね。もう少しやってみるのも悪くないだろ」
商人「そうだよ!それに、あそこ2階まではあんまり良いもの無いけど、もっと上に行けばきっともっと良いものもあると思うし、そのうちレベルも上がってあのモンスター達も倒せるようになるだろうし!!じゃあ明日もコートラストに行こう!!ね?」
魔法使い「ええ、そうね。倒せるようになれば良いけど…いえ、今までも何とかなってきたし、きっと今回も何とかなるわよね…」
460: ――翌日、マーシャの酒場 2016/06/27(月) 17:11:28 ID:i4BPBPBk
商人「コートラストに行こう!!…って意気揚々と乗り込んだあたし達でしたが、探索中にまた別のシュートで1階に落下したのでした…」
非常食「うにゃあ、しかも昨日持ち物を売り忘れたおかげですぐ戻ってくるはめになりましたにゃあ…」
盗賊「もちものがいっぱいになったぞ!!」
魔法使い「凡ミスばっかりだったわね…特にシュートはソーサレオ使っておけば防げたのに…」
魔戦士「ちょいと焦ってたかねえ?ただ、まだあそこに指輪があるらしいってが分かったのは収穫だっただろう?」
竜王「コンパスガヒカッテタナ」
魔法使い「そうね…それにそんなに長くは居なかったにせよいくらか経験は積めたし…新しい魔物とも契約出来たし、明日にはもう1体と契約出来るようになるかもしれないわ」
竜王「ソセイジュモンオボエタゾ」
商人「あたしも全体回復魔法が使えるようになったし、あたし達強くなってるよね?きっと、そう遠くないうちに指輪も手に入れられるよね…?」
461: ――翌日、コートラスト要塞 2016/06/27(月) 19:35:08 ID:i4BPBPBk
竜王「ワレラニヨリコキカゲノコロモヲ…バブロカーム」キュイーン
盗賊「おー、ダンジョンにいるあいだずっとしゅびりょくあがるまほーだな!!」
商人「あたしも、今回は忘れないように…我が足元に風の靴、地より我らを解き放たん――ソーサレオ!!」ポゥーン
魔法使い「これでシュートや落とし穴には引っ掛からないわね。じゃあ私は――艷なる姿、魅惑の姿、色めき揺さぶる誘惑の姿をここに――出でよ、チャーミーリップ!!」ドゥン!
非常食「にゃ、にゃあ…嫌な思い出が甦り…にゃあ!?」
魔戦士「なんであんたが甦ってるのさ。殴り殺された小娘や連撃まで食らったアタシなら分かるけどさ」ゲシゲシッ
商人「あ、あたしは大丈夫だから!あとコムスメじゃないし!!」
盗賊「でもまほーつかいこそだいじょーぶか?これからあたらしいまものをしょーかんするたびにえーしょーかんがえるのめんどくさいなってかいてるやつが…」
商人「すとーっぷ!!その話はすとーっぷ!!」
462: ――コートラスト要塞、2F 2016/06/27(月) 19:48:08 ID:i4BPBPBk
魔戦士「しっかし面倒なダンジョンだねえ。来るたびにいちいち東側からぐるっと…」
商人「それにさ、仮に3階に行けたとしてさ、帰りもこの2階でテレポートを何回もして帰らないといけないんだよね?大変そう…」
魔法使い「そうね、だから出来れば3階を見つけた日に用事――ぶどうを貰う許可ももらいたい所ね…」
竜王「イドウジュモンガアレバナ」
商人「そうだけど…それを言っても仕方ないよ、それよりこの階だけど…」
非常食「にゃ、何回か来て、大体どこからどこにワープするか分かってきましたにゃあ」
魔法使い「ええ、地図も大分埋まってきたわ…見て、ここの扉の向こうは昨日落ちたシュートよ」
盗賊「きょうはだいじょーぶなんだな?」
商人「うん、ソーサレオかけたからね!じゃあこっちの扉を…あ、部屋が広くなった?」
魔戦士「ああ、ワープしたようだね。さて、ここからは未踏破だね。昨日はほとんど未踏破の場所に行けなかったが…」
魔法使い「今日は大丈夫。ソーサレオもあるし、万が一誰か死んでも竜王が蘇生呪文を使えるようになったから…」
竜王「マカセロ!!」ガオー
商人「うーん頼もしいね!じゃあ行ってみよー!!あたし達に怖いものはないよ!!…とは言い切れないけど…」
盗賊「いきおいだいなしだぞ…」
463: 以下、
非常食「にゃ、この部屋は…にゃにゃ!?シュートですにゃ!!」
*だが 浮いている*
魔戦士「なるほど、浮いてりゃシュートで落ちもしないか、良いね」
商人「でしょ?さすがあたしの魔法!!」ドヤッ
魔法使い「別に貴方専用の呪文じゃないけど…この部屋がシュートなら、隣はワープかしら?」
魔戦士「ああ、だんだん掴めてきたね。ワープがあるのは、階段のある中央の通路か複数連なってる小部屋の中かのどちらかだ」
竜王「シュートモコベヤニアルナ」
魔法使い「ええ、だからこの小部屋の隣もワープかシュートのはず。さあ、入ってみましょ…」
商人「…あ、おっきな通路に出たよ!じゃあこっちに…」
魔法使い「待って!そっちは恐らくワープがあるわ、また戻ってしまうわよ」
商人「わわっ!?じゃあこっちに行けば…あ!1階へ下りる階段があった所と同じような感じの場所だ!」
非常食「にゃ、ではここを進めば…ありましたにゃ、上への階段ですにゃ!」
盗賊「おー!!やったな!!うえにぶどうをくれるやつがいるのか?」
魔戦士「恐らくね。ぶどうをくれるダイアレスとかいうやつは確かここの王様だ。そういう連中は高い所が好きなのさ。さ、さっさと行ってぶどうを寄越すよう言ってこないとね。すんなりくれると良いがねえ…」
465: ――コートラスト要塞、3F 2016/06/28(火) 14:49:35 ID:fA9Ro542
商人「わ、下とはうって変わってキレイになったね…」
非常食「にゃ、床はじゅうたんですかにゃ?寝っ転がりたいですにゃころゴロゴロ…
魔戦士「何ダンジョンのど真ん中で気を抜いてるんだい!ダイアレスってのが王様なら、ここを真っ直ぐだろうね」
魔法使い「ええ、このじゅうたんの上を歩いていけば…いたわ、多分あの大男が…」
オーガ「余はコートラストを治めるもの、オーガロードのダイアレスなり」
盗賊「おっちゃんがダイアレスか?ぶどうがほしいんだぞ!!」
商人「す、すみません…えっと、かくかくしかじかでぶどうが欲しいのですけど…」
ダイアレス「なに、オーガのぶどうが欲しいと申すのか?…ほう、なるほどな。くれてやってもよい。だが、いかに同胞のためとはいえ、よそ者にタダでやるわけにはいかん」
魔法使い「では、どうすれば…?」
ダイアレス「余は絶対なる力の崇拝者。オーガのぶどうが欲しいと言うなら、1つ手合わせ願おうか」
非常食「にゃ、手合わせですかにゃ!?強そうですにゃあ…」
ダイアレス「余を打ち倒す事が出来たなら、オーガのぶどうはくれてやる。どうだ?」
魔戦士「はっ!やるしかないだろ、そっちこそ覚悟を決めるんだね!」
ダイアレス「その勇気だけは買ってやろう。ただ、気持ちだけでは余には勝てぬ。この腕で、その勇気もろとも打ち砕いてくれる!」
――何かに遭遇した!
466: 以下、
魔法使い「あっちは一人か。余程腕に覚えがあるようね」
竜王「ヤルシカナイゾ!!」ドスッ
魔戦士「ああ、その通りだよ、らあっ!!」ザクザク
商人「相手が単独なら…秋よ来たれ!!彼の者の防護、枯れ葉の如く舞い落ちよ!!ロブティ!!」ポゥーン
魔法使い「私は…オラース!!」ギュイイーン
非常食「にゃ、後はみぃに任せて欲しいのですにゃ!!」ニャオー
盗賊「いけーひじょーしょく!!あーふーれーるーパワー、みーせつけろとーしー♪」
商人「ひじょーしょく!!」
盗賊「たーたーかーうのーさー、いーざーたーくーましーくー♪ぶっとばーせーさあ♪」
商人「ウィーラー♪」
魔法使い「誰!?」
ダイアレスは死亡した
商人「もう!?」
467: 以下、
盗賊「どーだ!!まいったか!!」
魔法使い「貴方今回歌ってただけじゃない…」
ダイアレス「なんということだ…余が、膝を折る事になろうとは…」
魔戦士「はっ、口ほどにもないねえ」
竜王「ヤハリオーガロードヨリドラゴンロードダナ」
非常食「そ、そうなのですかにゃ?」
ダイアレス「仕方ない、オーガのぶどうはくれてやろう。ぶどう園の管理人に言って、貰ってくるがよかろう」
商人「やった!!これで腹ぺこオーガを助けられるね盗賊ちゃん!!」
盗賊「おー!!良かったぞ!!」
魔法使い「では王よ、失礼致します…さて、許可は貰ったし、ぶどう園に戻っても良いけど…」
商人「すぐに戻るのは勿体ないよ!ここで持ち物が一杯になるまで探索してこうよ!!」
魔戦士「ああ、アタシも同意見だね。せっかくこのダンジョンの最上階まで来たんだ、限界まで宝を持って帰るべきだね」
竜王「ココナラキョウリョクナアイテムガデソウダナ」
魔法使い「そうね、じゃあこのフロアを探索してから帰りましょう。思えばダンジョンの最深部をじっくり探索することは今まで無かったわね。出来なかったと言うべきかもしれないけど、今ならきっと…」
468: ――マーシャの酒場 2016/06/28(火) 15:26:28 ID:fA9Ro542
非常食「にゃ、今回はたくさんアイテムを持って帰れましたにゃあ」
商人「今回はダンジョン内で鑑定もして、いらないアイテム捨ててでも最上階のアイテムを持ち帰ってきたからね。もったいなかったなあ…」
魔戦士「今更ブーツや鎖帷子持って帰っても仕方ないだろう?それより早く最上階のアイテムを鑑定しなよ」
商人「そうそうだね、よーし!!」ガチャガチャ…
盗賊「これでパワーアップできるといーな!!」
非常食「にゃあ、しかしちょっとやそっとであのサマーには勝てそうもにゃいですにゃあ…」
魔法使い「それは…それに関しては、私に少し考えがあるの」
魔戦士「へえ、対策でも思いついたのかい?」
魔法使い「対策というか…」
商人「はい、鑑定終わったよー!!まずこれね、鉄仮面!!これはお嬢サマどうかな?あと鋼の小手!!これは竜王ちゃんね、あと…これ!大樹の杖!!」
盗賊「ん?ただのきのえだじゃないのか?」
魔法使い「これは…かなりの魔力を秘めてるわね、それも雷の」
商人「そう!炎のロッドみたいに魔法撃てたりはしないけど、あたし達が持ってなかった雷の属性攻撃力をぐぐっと上げてくれるスグレモノだよ!!」
非常食「にゃ、それは良いものが見つかりましたにゃあ」
魔法使い「魔戦士の仮面と竜王の小手もね。やっぱり最深部に行けば良いものはあるのね…私達ももう少し危険を冒しても難度の高いダンジョンに
挑戦するべきかしら…?」
469: 以下、
姉御「お、盛り上がってるね諸君!」
魔術師「…その杖…良い…」
魔法使い「ええ、やっと私達にも良いものが手に入り始めたわ」
師匠「雷の属性攻撃力をあげるものはなかなかお目にかかれないですからな。いや、素晴らしい」
狩人「ゆ…弓はないみたいっすね…」ガックシ…
姉御「アイテムもだけどさあ…キミ達、強くなったよね?レベルいくつ?」
盗賊「とーぞくとせんぱいはじゅーきゅーだぞ!!…です」
魔戦士「明日には二人とも20になると思うよ」
竜王「げ、マジか…追い越されたじゃねーか!!」
姉御「こっちのパーティーは私の21が最高だから…ほとんど追いつかれちゃったね!!うーん、焦っちゃうなあ…」
師匠「焦りは禁物ですぞ、リーダー。こちらも冒険自体は順調そのもの、焦る必要はありませんぞ」
商人「すごい、もうちょっとで姉御達に追い付ける…ううん、一気に追い越しちゃおう!!…と言いたい所だけど…」
盗賊「ぶどうわすれてきたんだぞ…」
竜王「アシタモコートラストダナ…」
470: ――翌日、コートラスト要塞、1F東側 2016/06/28(火) 18:29:27 ID:fA9Ro542
商人「と、いうわけであたし達は今日ぶどう園にぶどうを貰いに来ました!管理人さん、こんにちは!!」
手入れ人「おお、おめさんらか。どうだったよ?」
盗賊「きょかはもらったぞ!!おーさまたおしたんだぞ!!」ドヤッ
手入れ人「…なんと!?ダイアレス様を負かしちまったんか?うへえええ!?まあ、そういう事なら仕方ねえべ。ほれ、オーガのぶどう、持ってくがええ」
盗賊「おー!!サンキューおっちゃん!!」キャッキャッ
魔戦士「これで後は届けるだけだが…どうする?せっかくここまで来たんだ、また3階まで行って宝を漁るのも悪くないんじゃないか?」
魔法使い「漁るって…でもそうね、せっかく来たんだし、前回あそこで結構良いものが見つかったし…」
商人「うん、じゃあ今日も3階まで行ってみよー!!今日も良いものあると良いね!!」
非常食「にゃ、みぃもそろそろバンテージ以外の武器が欲しいですにゃあ…」
471: ――コートラスト要塞、3F東側 2016/06/28(火) 19:13:03 ID:fA9Ro542
魔法使い「いけない、相手の呪文攻撃が激しすぎる…ロイド!!」ジジジ…
ゴブリンマジシャンは麻痺した
ハイアルケミーの行動:カラチャ
竜王は混乱した
盗賊「りゅーおー!!しっかりするんだぞ!!」ユサユサ
魔法使い「ここは…迷宮の可憐な花よ、此処に来たりて我が手足となれ!!出でよ、グレーターメイド!!」ドゥン!
メイドリカバリー:混乱が回復した
竜王「メンボクナイ!ガー!!」ドスッ
ハイアルケミーは死亡した
魔法使い「ありがとう、お役御免よ…来たれ、チャーミーリップ!!」ドゥン
チャーミーリップの行動:ブレス
ゴブリンマジシャンは死亡した
盗賊「おー、かった!!あぶなかったな!!」
魔法使い「戦闘開始してすぐにハイソーサリスのアルゲイズで3人倒されてしまったからね…竜王、蘇生をお願いね…やっぱり、まだまだ油断はできないわね…」
472: ――マーシャの酒場 2016/06/28(火) 19:26:13 ID:fA9Ro542
商人「へえー、危なかったんだね… でも早めにメイドさんと契約してて良かったね」
魔法使い「ええ、チャーミーリップが攻撃型だからと思って守備的なモンスター――と言っていいのか分からないけど――を2体目にという考えだったんだけど、結果的にうまく行ったわ」
魔戦士「死んでたアタシらには戦いぶりは分からないが、ある程度召喚師としての戦い方も小慣れてきたみたいだね」
盗賊「まほーつかいすごかったぞ!!もっといろんなまものでたたかうのみたいぞ!!」
竜王「カイテルヤツハシンドソウダゾ」
商人「そ、その話は…あ、そうだ!これが今日の鑑定結果だけど…魔法使いちゃんにはこれ、紋章のローブ!!」
魔法使い「紋章のローブ…これはかなり良いものなんじゃない?守備力も高いうえに呪文に対する抵抗力もあるみたい…」
商人「そそ、すごいでしょ?あとはこれ、鋼のヘアバンドなんだけど、誰が使う?」
魔戦士「アタシと竜王は頭防具は間に合ってるからね、非常食、あんた使いな」
非常食「にゃ!?良いのですかにゃ?」
魔戦士「そのかわりちゃんと働きなよ?そろそろあんたにも壁役として働いてもらうようだからね」
魔法使い「さっきは盗賊に頑張ってもらったわね。おかげで私も竜王も死なずに済んだわ。でも出来れば前衛の非常食に壁役はやってもらいたいわね」
非常食「にゃ、任せて欲しいのですにゃ!!」ニャオー
473: 以下、
商人「じゃあ改めて…盗賊ちゃんお嬢サマ、レベル20おめでとー!!かんぱーい!!」
「「「「「かんぱーい!!」」」」」
魔戦士「アタシらはここんところ毎日のようにレベルが上がってるね。この調子ならハイマスターも近そうだ」
盗賊「おー!!アイテムぬすむぞ!!」ガオー
商人「そっか、盗賊ちゃんのハイマスターはモンスターからアイテム盗めるようになるスキルだもんね」
非常食「にゃ、そうなればいよいよみぃもバンデージ以外の武器が手に入りそうですにゃあ…」
魔法使い「確か魔物の持っている武器は呪いが掛かってる事が多いのよね?錬金術師の世話になることも増えそうね」
魔戦士「ま、アタシは呪いなんか効かないからね、後輩がぶん取って来たらすぐ装備出来るよ」
竜王「デビリッシュハノロイムコウダナ」
商人「へえー、すごいね!盗賊ちゃんと姉御、どっちが先にハイマスターになるかなあ?」
魔法使い「どうかしらね、でもこのペースで行けばもしかして…」
非常食「にゃ、その姉御さん達は今日は居ないのですかにゃ?」
魔戦士「そういや見ないね。ま、大方まだダンジョンにいるんだろ?」
魔法使い「そうかしら?私達結構遅くなってから帰ってきたけど…逆にもう宿屋に戻ってるのかもしれないわ」
商人「あー、そうかもね。じゃああたし達もそろそろ戻ろっか?明日はいよいよ腹ぺこオーガさんにぶどうを渡しに行けるね!!まだ元気だと良いけど…」
474: ――翌日、ミアマックの宿屋 2016/06/28(火) 19:51:18 ID:fA9Ro542
盗賊「おきろー!!あさだぞー!!バンバンバン
商人「もー、相変わらず朝弱いね魔法使いちゃんは!…でも、昨日とうとう姉御達来なかったね…」
魔戦士「連中、ロイヤルスイートにでも泊まったんじゃないのかい?でなければ…」
マーシャ「ああ、ここにいたのね。ちょっと良いかしら?」
盗賊「おー、マーシャねえさん、どーしたんだ?」
マーシャ「ええ、ちょっとお願いがあるんだけど…ほら、貴方達と仲良くしてたパーティーあるじゃない?元気なホビットがリーダーの…」
魔法使い「ああ、姉御達が何か?…まさか」
マーシャ「ええ、昨日結局酒場に来なかったの。今ミアマックさんに聞いたら宿屋にも来てないって言うし…」
商人「え…?もしかして姉御達、全滅…?」
魔法使い「恐らくそうでしょうね…確か姉御達は最近ハダーリマスを冒険してると言ってたわね。分かりました、では私達が捜索に行きましょう」
マーシャ「そう、ありがとう…そうだ、これ、あの子達が使ってた地図の写しね。捜索に使ってもらえれば…」
魔戦士「ああ、地図があればまあ助けられるだろ、ミイラ取りがミイラにならなきゃね。非常食!非常食!!ちょっと来な!!」
非常食「にゃ、にゃんですかにゃお嬢様!!」タタタッ
魔戦士「あんた今日留守番ね」
非常食「にゃんですと!?」オアー…
476: ――ハダーリマス渓谷 2016/06/29(水) 16:21:35 ID:xNRn4Auk
商人「ここがハダーリマスかあ…来るの初めてだよね?」
魔法使い「そうね、ここに来なければいけない依頼や頼まれ事もなかったはずだし…」
魔戦士「確かここら辺は良いアイテムが出るんだろ?さっさと死体の回収を済ませて探索と行こうじゃないか」
盗賊「りゅーおー!!したいをさがすまほーつかうんだぞ!!」
竜王「モウジャノチトダンマツマヲタドリ、シュウエンノチヘトミチビキタマエ…ゾンペリ…」ギュイイーン
魔法使い「あ、地図に姉御達の所在が示されたわ…え?」
商人「え?ど、どうしたの魔法使いちゃ…え?え!?す、すぐそこ…あとほんのちょっとの所だ…!」
魔戦士「あと1歩の所で力尽きたのか。確か連中は瞬間移動の呪文が使えたんじゃなかったかい?」
魔法使い「恐らく後衛が先に倒されてしまったんでしょうね。それで仕方なく歩いて帰ろうとしたけど、出口を目前に力尽きた…」
盗賊「はやくあねごをたすけるんだぞ!!」
商人「うん、すぐそこだし、早く合流しようね!そしたら…このダンジョンちょっと探索してくんだよね?」
魔法使い「せっかく来たしそうしましょう。なかなかここに来る事も無さそうだし…それに万が一私達が全滅しても、非常食が教会に頼んで回収してくれるでしょうから、気も楽だわ」
魔戦士「あのバカ猫はちゃんと留守番してるんだろうね?またマタタビ酔いでもしてたらただじゃおかないよ…」
477: ――マーシャの酒場 2016/06/29(水) 16:31:40 ID:xNRn4Auk
非常食「うにゃあ、また置いてかれましたにゃあ…」オアー…
錬金術師「残念だったねえ。ま、そんな時にやることは1つだ、なあ?」ズイッ
非常食「にゃ、今日は飲みませんにゃ!!お仕置きが恐ろしいですにゃ!!」
錬金術師「じゃあなんか適当に食べなよ。ほら、メニュー」ズイッ
非常食「にゃあ、今皆さんはお腹空かせて冒険してますにゃ。みぃだけお腹一杯は悪いですにゃ…」
デク「そう言うナ!!デクのおごりダ、焼き魚おごってやル!!」
非常食「にゃ、お魚は生が良いですにゃあ…にゃ?デクさんはにゃんでこんなにお金持ってるのですかにゃ?」
デク「姉御達からもらったゾ!!デクのお金ダ!!」
非常食「にゃにゃ!?そのお金で姉御さん達を回収すれば良かったのではないですかにゃ!?」
デク「なんでダ、これはデクのお金ゾ!!」
非常食「うにゃあ、もしかしてお嬢様達が回収しに行く必要は無かったのではにゃいですかにゃ?みぃも置いてかれなくて良かったのではにゃいですかにゃ…?」
478: ――ハダーリマス渓谷 2016/06/29(水) 17:26:19 ID:xNRn4Auk
盗賊「おー、あねご!!みつけましただぞです!!」
魔法使い「さあ、回収してあげましょう…ごめんなさい、回収出来るのは一人だけ、もう少し待ってて…」
商人「ねえ、姉御はその…このまま連れてくの?生き返らせた方が…」
魔戦士「アタシらはこれからここの探索するんだろう?なら、よそのパーティーの奴に蘇生呪文なんて使わないで、自分らの為に取っておくべきだと思うがねえ」
魔法使い「そう…ね。それに…こんな事言うのはなんだけど、姉御を生き返らせて一緒に冒険したら…」
竜王「タイカヲセイキュウサレルナ」
商人「あー…じゃあこのまま連れてく?ちょっと可哀想だけど…」
魔法使い「そうしましょう。さあ、回収は終わったし、探索に移りましょう。せっかく普段来ないダンジョンに来たんですもの、今日は最深部を目指してみましょう」
盗賊「おお!?つよきだなまほーつかい!!」
魔法使い「さっきも言った通り、全滅してもなんとかなるからね…とはいえ、非常食がいない分の戦力ダウンはきちんと頭に入れて行動しなければね…」
479: ――ハダーリマス渓谷、南東 2016/06/29(水) 17:48:31 ID:xNRn4Auk
魔戦士「ここは南東か…地図では北東が最深部のようだったね」
魔法使い「ええ、マウレアと同じような形ね。姉御達の地図にも、北東への道程は書いてないから、迷わないように…」
――何かに遭遇した!
商人「うわあ、右のデーモンヴァルキリーも気になるけど、何あの真ん中のヒト!?な、なんかきゅーとなあたしの天敵みたいな…」
魔戦士「サキュバスだな、気を付けなよ、レベルドレインされちまうからね」
魔法使い「危険な敵が多いわ、動きを止めて…ラロイド!!」ジジジ…
デーモンヴァルキリーは麻痺した
タイガーレディの行動:魔獣の爪
魔戦士「ちっ…!他と比べりゃ危険は少ないが、放ってもおけないね…!」
竜王「ウガー!!」ドスッ
タイガーレディは死亡した
サキュバスの行動:なめらかな指 サキュバスの行動:熱い吐息
商人「!?!?!?な、ななな何やってるの女同士で!?!?!?」
1レベルドレインされた
魔戦士「っ…!気を付けろって言っておいてこのザマだ、笑っちゃうね!くそっ、レベルが…」
480: ――ハダーリマス渓谷、北東 2016/06/29(水) 18:03:41 ID:xNRn4Auk
魔法使い「ふう、色々あったけど何とか最深部まで来られたわ」
魔戦士「あーあ、思い出す度腹が立つよ、レベルドレインされるなんてね…くそっ!」
商人「お、落ち着いてお嬢サマ…で、でもドレインってあんななんだ…」ドキドキ
盗賊「どうあんななのかはごそーぞーにおまかせなんだぞ!!」
魔法使い「誰に言ってるのよ…さて、北東に来たし、これから…」
――何かに遭遇した!
商人「れ、霊体が2体!?あ、あれってサマーじゃない!?た、ただでさえ強いサマーが霊体に…!」
魔戦士「いや、サマーに限っては霊体の方が楽なはずさ。竜王!!」
竜王「ガー!!」ゴオオオ…
ゴーストサマーは死亡した
魔法使い「なるほど、体力が低いのね。じゃあ私は隣の侍の霊を…異国の気高く強き亡者よ、汝と固き契約を!!」パアア…
契約に成功した
魔戦士「わざわざチャーミーリップの契約に上書きしてまで契約を…?なるほどね、あんたの考えが分かったよ魔法使い、流石の切れ者だね」ニヤリ
商人「え?え?何?どういう事?」
魔法使い「詳しくは後でね。あとほめるのは全てが上手くいってからにして欲しいわ。でもここで良い魔物と契約出来たわ、奥地まで来たかいがあったかもしれないわね…」
481: ――ハダーリマス渓谷、南西 2016/06/29(水) 18:26:48 ID:xNRn4Auk
盗賊「もうすぐでぐちだな!!あねごをいきかえらせるぞ!!」
魔戦士「まあ待ちなよ後輩、完全に安全が確保できる場所に着いてからだ」
魔法使い「そうね、姉御達も脱出直前で全滅したわけだし、ここで油断は…」
――何かに遭遇した!
盗賊「おお!?でっかいおっちゃん達だぞ!?」
魔戦士「ファイアージャイアントにフロストジャイアント…!ブレスが危険な相手だ、体力を減らすよ!!」ザクザクッ
商人「属性がバラバラだからまとめて攻撃出来ない…その光は天の怒り!!轟きと共に敵を討て!!ジアカラ!!」ズガーン
――抵抗した
魔法使い「効かなかった…!?なら動きを止める、ラロイド!!」ジジジ…
ファイアージャイアントは麻痺した
竜王「フロストジャイアントガノコッテルゾ!!」
フロストジャイアントの行動:ブレス
魔戦士は死亡した 竜王は死亡した ゴーストダイミョウは死亡した
商人「そ、そんな…!?ブレスが強すぎるよ…!」
482: 以下、
盗賊「せんぱい!!りゅーおー!!」
魔法使い「落ち着いて二人とも!撤収するわよ、盗賊、悪いけど私を庇ってて!」
盗賊「おー、まかせろ!!」ササッ
魔法使い「相手は動きが早くないわ、商人!」
商人「うん、先に魔法を…ミサーマ!!」ポワワーン
フロストジャイアントは眠った
魔法使い「よし、もう大丈夫よ――マハマハ!!」ポゥーン
――撤収した
盗賊「あ、あぶなかったんだぞ…」
商人「怖かったね…姉御達が全滅したのも分かる気がするよ…」
魔法使い「本当ね…気を抜いたつもりはないけど、やっぱり帰るまで油断は禁物ね。でも何とか生き延びられたわ、さあ、帰りましょう…」
483: ――イルドラハ寺院 2016/06/29(水) 19:27:34 ID:xNRn4Auk
姉御「…ここ、寺院?そっか、私…あれ?キミ達は…」
魔戦士「お仲間じゃなくて悪かったね。先に言っとくが、貰うものは貰ったよ」
魔法使い「でも、無事に生き返って良かったわ。そうそう失敗することなんてないって分かってはいても、蘇生の時は怖くなるわね」
姉御「…助けてもらったんだ…ありがと」
魔法使い「貴方、いつも礼は良いって言ってるじゃない。私達も同じよ」
姉御「ふふ、そう言ってもキミはいつも礼を言うよ。私も同じ」
魔法使い「そう、ふふふ…」
姉御「でもなんで私服着てるの?キミ達が着せてくれたの?」
盗賊「あねごのそせーはりゅーおーのまほーでやったんですだぞ!!まほーだとふくかたまんまなんだぞですぞ!!」
商人「冒険者の魔法は冒険中にもつかうから、いちいち脱がさなくても良いようになってるんだって!じゃ、あたし達は行くから、お大事に!」
魔法使い「他の仲間達も早めに助けてあげてね。それじゃ…」
姉御「うん、また。本当にありがとうね……はあ、悔しいなあ、本当に悔しい、死ぬほど悔しいよ…でも。ここで舞台から降りる私じゃ、私達じゃないよ!まだまだご褒美貰うのは諦めないんだからね…!」
484: ――マーシャの酒場 2016/06/29(水) 19:40:29 ID:xNRn4Auk
非常食「にゃっ!?み、皆さんお帰りなさいですにゃ!」モグモグ…
盗賊「あーとーぞくたちよりさきになにか食べてるぞ!!」ギャーギャー
非常食「にゃ、ちょっとだけなんですにゃ!ホントですにゃ!!皆さんが心配で食事もちょっとだけしか…」
魔戦士「ふーん、口から生魚の臭い垂れ流しながらよくそんな事が言えるねえ?」ギュウウウ…
商人「すとーっぷ!!さあさあ、鑑定の結果だよ!まず…じゃーん!!フランベルジュ!!」キラーン
魔法使い「フランベルジュ…!私達もついに…」
魔戦士「へえ、ついに手に入れたかい。ま、もうちょっと早めに手に入ってれば言うことなかったがねえ。じゃあアタシが使うかねえ」
商人「あとはこれ、魔術師の帽子だよ!ほら、あっちで魔法使いちゃんが良くかぶってたようなとんがり帽子!」
盗賊「おー、なつかしいな!!」
魔法使い「本当ね…でもこれ、私には装備出来ないわね…商人、貴方が装備したら?」
商人「え?えへへ、うん、最初からそのつもり…」
魔戦士「ったく、調子良いねえ」
非常食「今日は良い冒険だったのですにゃ。みぃも行きたかったですにゃあ…」
魔法使い「心配しなくても明日からはまた貴方にも頑張ってもらうわ。さて、明日は1日遅くなってしまったけど、いよいよマウレアにぶどうを届けに行くわよ」
盗賊「おー!!はらぺこオーガ、まってろよー!!」
485: ――数刻後、マーシャの酒場 2016/06/29(水) 19:54:07 ID:xNRn4Auk
魔術師「…彼女達に…助けられた…」
師匠「ふむ、彼等は流石に人間主体のパーティーですな。成長が著しい」
狩人「いやあ…同じ人間から見ても、あの人達は凄いっすよ」
竜戦士「つーかデクおめーよお、なんのために金持たせてると思ってんだ!!飯食ってねーで寺院行けよ!!」
デク「この金はデクのダ!!どう使おうが勝手だロ…アアー!?頭を外すナー!」ギャーギャー
姉御「全くもー!!…さて、みんな聞いて。私達は確かに、レベルではあのパーティーに追いつかれて、もしかすると追い越されたかもしれない。でも、あっちも結構揃ってきたとはいえ、まだまだ装備の方は私達が上だと思うの。指輪探しとか闇の巫女退治はまだまだ諦める必要はないはず、だよね?」
竜戦士「たりめーだろ!!諦めてたまっかよ!!」
魔術師「…追い越し返す…」
師匠「むしろ肝心なのはここから。1度全滅した位でめげている暇はありませんな」
狩人「っすね。別に俺らだって今まで逆境がなかった訳じゃないっすしね」
姉御 「うん、みんな分かってるね!指輪も、闇の巫女退治も、主人公奪取もこれから!!見てなよー!!」ガオー
486: 最後盗賊→姉御 2016/06/29(水) 20:03:54 ID:xNRn4Auk
――翌日、ミアマックの宿屋
盗賊「レベルアップしたぞー!!」ガオー
魔戦士「これで後輩はレベル22か。あっちのリーダーに追い付いたみたいだね。アタシはドレインされたから20に逆戻りだよ」
商人「残念だったね…あたしは今日で19、魔法使いちゃんは8だよね?」
魔法使い「ええ、私は毎日のように上がるわね。非常食と竜王は変わらず18と17ね」
魔戦士「あんた、魚なんか食ってないで一人でマウレアにぶどう持ってけば良かったじゃないか」ゲシゲシッ
非常食「にゃあっ!?それは無茶ですにゃあ〜」オアー…
魔法使い「そんなに非常食を責めないのよ、昨日置いていったのは仕方なくなんだし、それに今日みんなで行った方が安全よ」
商人「うん、昨日はやっぱり非常食ちゃんが居なかったのが響いたよね。特に最後の巨人は、非常食ちゃんが連撃してたらブレスの威力落ちてたかもしれないし…」
竜王「ゼンエイガゼンメツスルコトハナカッタカモナ」
魔法使い「やっぱり、全員揃って冒険するのが一番よ。さあ、準備は良い?かなり待たせてしまったけど、今日こそはあのオーガにぶどうを渡さないとね…」
489: ――マウレアの森、北西 2016/06/30(木) 17:17:11 ID:tNbyw8O.
盗賊「おー、はらぺこオーガ、いきてたな!!ぶどうだぞ!!」
オーガ「あ、ありがてえ!ではさっそくいただきい!」パクッ
非常食「にゃ、凄い勢いで食べてますにゃあ…」
商人「よっぽどお腹が減ってたんだね。でも生きてて良かった…」
オーガ「う、美味い…最高に美味いぜ、涙が出ちゃう…やっぱりオーガはこの味だよな、ありがとう、恩に着るぜ!」タタタ…
魔戦士「おいおい、行っちまったよ、何も報酬は無しかい?」
魔法使い「そう言わないのよ、ほら、フェイムは手に入ったわ」
竜王「モウイラナイケドナ」
商人「大体指輪のある所は分かったもんね…じゃあこれからどうしよ?このダンジョンも一応探索進めるの?」
魔戦士「進めるなら最深部だろう、いくらこんなダンジョンでも最深部ならそこそこ良いアイテムがあるんじゃないか?」
魔法使い「そうね…じゃあ北東に行きましょうか」
盗賊「おー!!もりのめいさん食べるぞ!!」
商人「そんなのあるのかなあ…?」
490: ――マウレアの森、北東 2016/06/30(木) 17:27:13 ID:tNbyw8O.
――アークフェアリーの行動:ラフィリード
非常食「にゃっ!?また回復されましたにゃ!!」
魔法使い「ダメージを与えては回復され…きりがないわね、ラロイド!!」ジジジ…
アークフェアリーは麻痺した アルラウネは麻痺し
竜王「ガアー!!」ゴオオオ…
アルラウネは死亡した ナルヴは死亡した アークフェアリーは死亡した
商人「ふうー…やっぱり中心部のモンスターは強いね…」
魔戦士「中心部は強すぎるし他は弱すぎる。バランスの悪い森だよ、ここは」
魔法使い「そうね、アイテムを探すだけなら中心部の外が楽だけどレベルが上がりづらいし、中心部だとレベルは上がるかもしれないけどアイテム探しは捗らない…」
盗賊「おなかへったー!!」
非常食「にゃ、みぃも少し疲れましたにゃあ…」
商人「たくさんあるいたもんね。あたしも少し疲れたかなあ…魔力はまだあるんだけど…」
魔法使い「いえ、余裕のあるうちに戻りましょう。アイテムもかなり手に入ったし…」
竜王「イイノガアレバイイナ」
魔戦士「全くだね。苦労してぶどうを届けた割にはろくな報酬も無いし、レアなアイテムでも見つけなきゃやってられないね」
491: ――マーシャの酒場 2016/06/30(木) 17:50:41 ID:tNbyw8O.
商人「鑑定終わったよー」ガチャガチャ…
魔法使い「あまり良いのが無かったようね…」
商人「全然無いって訳じゃないけど…まずこれ、アイアンウィップ。これは魔法使いちゃん用だね」
盗賊「おー!!てつのむちをふりまわすのか?まほーつかいのイメージにピッタリだな!!」
魔法使い「貴方の私に対するイメージって何なのよ…」
商人「あとこれ、雷の魔印。これも魔法使いちゃんが使う?」
魔法使い「じゃあそうさせて貰おうかしら…今回の目ぼしいものはこのくらい?」
魔戦士「悪くはないが、最深部のアイテムと考えるとイマイチだねえ」
非常食「フランベルジュみたいなのがほしかったですにゃあ…」
盗賊「それであしたはどーするんだ?」
魔法使い「ええ、明日はコートラストの指輪に再挑戦しようかと思うの。良いかしら?」
商人「え、でもあのサマーとかいうヒトに勝てるかなあ…?」
魔戦士「それは魔法使いに作戦があるんだろう?」
魔法使い「まあね…恐らく上手くいくとは思うけど…」
商人「うーん、まだちょっと怖いけど…でもいつかはまた挑戦しなきゃいけないんだもんね、よーし、行こう!!」
492: ――翌日、コートラスト要塞2F 2016/06/30(木) 19:42:09 ID:tNbyw8O.
盗賊「んーと、たしかこのへんに…」ガサゴソ…
商人「…うーん、でもやっぱりちょっと怖いなあ…ねえ魔法使いちゃん、魔法使いちゃんの作戦、そろそろ教えてよ」
魔法使い「そうね…まず、私には、というか錬金呪文にはヴィッフィという呪文があるんだけど、これは味方の誰か一人に敵の攻撃を集中させる呪文なの。1度も使った事のない呪文だけど、今回はこれを使って戦うわ」
非常食「にゃ、誰か一人がサマーの攻撃を引き受けるという事ですかにゃ?しかし、その人が倒れたら…」
魔戦士「その為にこの間霊体のモンスターと契約したんだろう?」
商人「ああ、そっか!霊体なら普通の攻撃はすり抜けちゃうからサマーの攻撃も効かないんだ!?」
魔法使い「そう。更に言えば、攻撃を受け返すつばめ返しを持ってる侍の霊体なら一石二鳥だと思って、あのゴーストダイミョウと契約したのよ」
非常食「にゃるほど、さすがですにゃあ!」
竜王「コンドハイケソウダナ」
魔法使い「ええ、やってみないと分からないけど…みんな、来たわよ!」
少女「また来たの?何度来ても同じ、死ぬしかないよ」スッ
商人「わ、来た!でもこっちだって作戦があるんだもん、負けないよー!!」
――何かに遭遇した!
493: 以下、
竜王「コンカイハドラゴンガイナイナ」
魔法使い「ええ、ブレスが怖かったけど、これでかなりやり易くなったわ。じゃあやるわよ――全ての目、全ての耳、全ての意識を彼の者に!!ヴィッフィ」ギャウーン
サマーの行動:隠れる 失敗した
非常食「にゃ、失敗しましたにゃ!」
魔戦士「あの時と比べてアタシらもレベルが上がったからね、そう簡単に隠れられないだろ、そらっ!!」ブォン
商人「あ、攻撃が当たらない!?なら守備力を下げて…ロブティ!!」ポゥーン
サマーの行動:素手 全く効いていない
盗賊「おー、からぶりしてるぞ!!」
魔法使い「目論み通りね!攻撃回数を上げるわ、オラース!!」ギュウーン
非常食「にゃ、にゃ、にゃー!!」ドカバキッ
竜王「ガアッ!!」ゴオオオ…
サマーは死亡した
商人「やった!!あのサマーを倒せたよ!!」
494: 以下、
魔戦士「完全に作戦勝ちだな、あとはあのガキだけだ、らあっ!!」ザンッ
ゴーストダイミョウの行動:兜割り
非常食「ふにゃにゃー!!」ドカバキッ
レカレスは死亡した
盗賊「やったぞ!!あっけなかったな!!」
魔戦士「前の指輪を見つけたとき戦ったセフィリーヌとかいう女と同じだな。手下の方が強くて本人は大したことない」
レカレス「…やるね。もう少しだけ生かしておいてあげる」スウッ…
魔法使い「消えた…退いたみたいね。盗賊、指輪は見つけたわね」
盗賊「おー!!これだな!!」キラーン
非常食「にゃ、やりましたにゃ!!」ニャオー
商人「うん、やったね!!サマーにも勝てたしね!!」
――創命の指輪を手に入れた!
497: ――コートラスト要塞、3F 2016/07/01(金) 17:01:04 ID:6QJYTld6
魔戦士「さて、せっかくコートラストに来たんだし、また3階でアイテム探しといくかねえ」
魔法使い「ここの魔物は油断は出来ないけどとても手強いという程でもないし、調度良い…あら?何か話し声が聞こえるわね…」
オーガ「おい、じじい!!ダイアレス様が引退なすったが、後継者は――」
ゴブリン「当然!わしに決まっておる!」
オーガ「ああ!?じじいボケたか!?誰がじじいなんかに――」
非常食「にゃ、王座の後継者争いですかにゃ?」
商人「も、もしかしてあたし達が王様を倒したせいで…?あ、あの、すみません、えっと…」
オーガ「なに見てるんだてめえらああ!!」
ゴブリン「盗み見とは感心せんのう」
商人「え!?いやその、そんなつもりじゃ…」
オーガ「俺様は今、このじじいのせいで怒り心頭なんだ。おい、じじい。話の続きはこいつら蹴散らしてからにしねえか?」
ゴブリン「良かろう、一時休戦じゃ」
非常食「にゃ!?みぃ達を蹴散らすのですかにゃ!?」
オーガ「俺様は他のオーガよりぶっちぎりで強い!!覚悟しやがれ!!」クワッ
――何かに遭遇した!
498: 以下、
魔戦士「ったく、余計な事に首突っ込んで…」
魔法使い「言っても仕方ないわ、まずは後ろを…ラロイド!!」ジジジ…
オーガナイトは麻痺した ゴブリンは麻痺した
竜王「ガアッ!!」ゴオオオ…
ゴブリンは死亡した ゴブリンは死亡した
非常食「にゃ、ではあの強そうなオーガを…ふにゃにゃー!!」ドカバキッ
バルモアは死亡した
魔戦士「はっ、ぶっちぎりで強いって言ってた割には大したことないね!そらっ!フランベルジュだ!!」ドドド…
オーガは死亡した ゴブリンは死亡したゴブリンは死亡した
商人「いっけえー!!マバラド!!」ドドド…
オーガは死亡した
499: 以下、
盗賊「おー、ごっついのはぜんめつしたな!!」
魔法使い「後は後衛の術師だけね…申し訳ないけど、前衛のみんなに呪文攻撃を受けてもらうわよ、ヴィッフィ!!」ギャウーン
ゴブリンマジシャンの行動:ラバラド ゴブリンマジシャンの行動:ラグラス
非常食「ふにゃー!?あっついですにゃ!!冷たいですにゃ!!」
商人「は、早めに倒さないと…来たれ業火!!深紅の竜となり、全てを喰らい飲み込み尽くせ!!ラバラド!!」ゴオオオ…!
魔戦士「連中は丈夫だね、だが…もう一度フランベルジュだ!!」ドドド…
ゴブリンマジシャンは死亡した ヨグマは死亡した
盗賊「あのゴブリンのじーちゃんもたいしたことなかったな!!」
魔法使い「呪文を使われる前に倒せたのが良かったわね。さあ、あと一人よ!」
竜王「ガアッ!!」ドスッ
ゴブリンマジシャンは死亡した
商人「や、やった倒した…!でもなんでこんな事に…」
500: ――マーシャの酒場 2016/07/01(金) 22:21:12 ID:xj/d93Og
魔戦士「ん、帰ってきたね、お疲れ。王様は喜んでたかい?」
魔法使い「ええ、『さすが私の見込んだ冒険者だ、残りの指輪も頼む』だそうよ」
非常食「にゃ、指輪はあと2つですにゃ?」
魔法使い「そうね、そのうち1つはニベーヌにあることが分かってるわね」
商人「鑑定終わったよー。赤い靴とか幻惑の短剣とかちょっと珍しいのもあったけど、一番はこれかなー」
盗賊「おお!?へんなマスクー!!」
魔戦士「これは確かファントムマスクとか言ったかねえ?見るからに呪われてそうだし、アタシが使おうかねえ」
魔法使い「それが良いと思うわ。このマスクを着ければ闇属性の攻撃を無効に出来るのね。凄いわね…」
竜王「コノヤリモダゾ」
非常食「にゃ、魔魂の槍も良いものですにゃあ。みぃもそろそろ強い武器が欲しいですにゃあ…」
商人「そのうちきっと見つかるよ!危険なダンジョンにも行けるようになったしね!」
魔法使い「そうね、さて明日はどうしようかしらね…」
501: ――翌日、トランジェルダ市街地 2016/07/01(金) 22:39:02 ID:xj/d93Og
盗賊「しょーにん、あれ食べたいぞ!!」
商人「また!?さっき食べたばっかりじゃ…」
竜王「アレヲタベルゾ!!」
商人「ええー!?竜王ちゃんもさっき…」
盗賊「レベルをあげるためにはたくさん食べないといけないんだぞ!!」
竜王「ダゾ!!」
商人「そ、そんなの聞いたことないけど…」
盗賊「おなかへったー!!」ギャーギャー
竜王「ヘッター!!」ギャーギャー
商人「ああもう!!『もう1日休めば3人がレベルアップするから』ってお嬢サマが言ったから今日は休みになったけど、これじゃお財布が干上がっちゃうよ…」
盗賊「ええと、あれとこれとそれと…」
商人「ま、待って盗賊ちゃん!ああ、魔法使いちゃんがいれば…魔法使いちゃんは錬金術師のおばさんと倉庫に籠っちゃうし、お嬢サマ達は図書館行ったし…あたしも食べ物以外のお店を見て回りたいよ…」
502: ――トランジェルダ城内、図書館 2016/07/01(金) 22:50:33 ID:xj/d93Og
師匠「ほほう、お二人も読書…調べものですかな?」
魔戦士「調べものって程の事じゃないけどね。そっちは?」
魔術師「…魔術書を…」
非常食「にゃ、術師の皆さんは勉強熱心ですにゃあ」
師匠「そちらの魔法使い殿もなかなか勤勉な方ですな。あの方は?」
魔戦士「ああ、今日は別行動だよ。さ、非常食、行くよ」
非常食「にゃ、失礼しますにゃ…お嬢様、今日は魔物のお勉強ですかにゃ?」
魔戦士「これからますます強い魔物と戦うことになるだろうからね。アタシらの仲間は、そっちの知識はイマイチだからねえ…ああ、これだね…」パラ…
非常食「にゃ、強そうな魔物がたくさんですにゃあ…」
魔戦士「でもこの辞典は良いよ。魔物の呪文やら体力、弱点まで詳細に書いてある。誰が書いたか知らないが大したものだね。それに引き替え…」
非常食「にゃ…?お嬢様…?」
魔戦士「…何でもないよ。さ、学べるモノは学んでくよ、明日からまた冒険浸けだからね」
非常食「にゃっ、了解ですにゃ!」
503: ――ミアマックの宿屋、錬金倉庫 2016/07/01(金) 23:01:55 ID:xj/d93Og
魔法使い「悪いわね、面倒を頼んで…」
錬金術師「構いやしないよ、金さえ貰えればね。さて、空気の実が欲しいんだったね?」
魔法使い「ええ、次はニベーヌに行くことになるでしょうから…」
錬金術師「なるほどねえ。だがねえ、空気の実にはベクトレイムが必要なのさ。あんた達、結構冒険してるようだけど1個もベクトレイムが無いようだねえ」
魔法使い「え?そうだったかしら…?」
錬金術師「素材が無いと話にならないよ。まずはベクトレイムを見つけて来てからだねえ」
魔法使い「困ったわね…狙った素材なんてなかなか見つからないし…」
錬金術師「ああ、前に聞いた話だが、ハダーリマスなら良い素材があるらしいよ。確か北東って話だったかねえ?」
魔法使い「ハダーリマスの北東か…1度行ったわね」
錬金術師「あとはダンジョンをうろついてるピクニッカーから奪い取るって手もあるよ。眠らせて麻痺させて石にして動けなくすれば楽勝さ、ははははは!!」
魔法使い「……それはあまり気が進まないけど…そうね、まずはハダーリマスに行ってみようかしら?いずれにしろ、まだ盗賊は相手からアイテムを奪えないし…」
505: ――翌日、ハダーリマス渓谷 2016/07/02(土) 23:28:55 ID:c/6jJxkE
魔戦士「後輩はレベル25か。ハイマスターまであと1だね」
盗賊「ぬすむのたのしみだぞー!!」ガオー
商人「モンスター達が使ってる強力な武器防具があたし達も使えるようになるんだよね。一気にパワーアップ出来たりして!」
非常食「にゃ、ついにみぃにも新しい武器が…」ジーン
魔法使い「はいはい、それはレベルが上がってからね。今日はハダーリマスの北東に行くわよ。指輪を手に入れる為には何としてもベクトレイムを見つけなければいけないわ。そして現状、一番可能性があるのがここらしいの」
商人「でも北東って最深部だよね?モンスター強そうだね…」
魔戦士「だが、だからこそ素材以外にも強力なモノが手に入るかもしれない。それに…」
竜王「キョウリョクナマモノトケイヤクデキルカモシレナイナ」
魔法使い「ええ、ゴーストダイミョウと契約したのもこのハダーリマスだし、何より私ももう1体と契約出来るようになったわ。より強力な七人目を見つける事が出来たら…」
商人「冒険がグッと楽になるかもしれないね。よーし、じゃあちょっと怖いけど行ってみよー!!」
506: 以下、
非常食「にゃ、今の所そんなに強い魔物とは会いませんにゃ…」
魔戦士「さっきのケルベロスは危なかったけどね。魔法使いの切り札のおかげで助かったよ」
盗賊「すごいまほーだったな!!」
魔法使い「でも私はエンテルクミスタを1回しか使えないから、もう今日は撃てないわよ。もうちょっとレベルが上がらないと…」
商人「あたしがそのうち使えるようになるから…そういえば魔法使いちゃん、さっき新しいモンスターと契約してたよね?」
竜王「キツネノマモノダッタナ」
魔戦士「アークレナードだね。体力もあるし、何よりサポート呪文が多彩な魔物だな」
魔法使い「ええ、サポート系の魔物も契約してた方が良いと思ってね…さあ、もう少し探索を続けましょうか」
盗賊「おー!!じゃあこっちに…あれ?からだが…」
商人「あ、か、体が軽く…!?わ、こ、これって…」ギャオーン
507: ――マーシャの酒場 2016/07/03(日) 00:51:21 ID:ViTuowDM
非常食「にゃ、さっきのは町へ飛ばされるワープだったのですかにゃ?」
魔法使い「そうみたいね…突然で驚いたけど、上手く使えばむしろ便利なものじゃないかしら…」
魔戦士「だな。特にワープのないあたしらにはありがたいな。ま、マウレアにもあった気がしたが…」
魔法使い「地図を見るとハダーリマスとマウレアは似たようなダンジョンだったけど、こんな所まで似てるのね…」
商人「はい、鑑定終わり!1個あった素材は魔蒼石+2だったよ。+2の素材なんて初めてだね!」
魔法使い「でも欲しいのはベクトレイムなのよね…まあ、素材が手に入りやすいのは確かみたいだし、また行ってみるしかないかしら…」
盗賊「ほかはなんかなかったのか?」
商人「あとはね、このファイアーブーツ!これは竜王ちゃん用だね、氷属性に対する防御も上がるけど、何より火の属性攻撃力が上がるから、ブレスも強くなるよ!!」
魔戦士「良いじゃないか、確かあっちのパーティーの竜戦士もフランベルジュを装備してるおかげでブレスの威力が高いって言ってたからね」
竜王「モヤスゾー!!」ガオー
盗賊「りゅーおー、ひかげんはだいじだからな!!」
商人「最後にこれ…コウモリのベルトっていうんだけど…これ、混乱しなくなるベルトなんだって。非常食ちゃんにどうかな?」
非常食「にゃ、良いのですかにゃ?」
魔法使い「そうね、黒帯より防御力は落ちてしまうけど、混乱で仲間に殴りかかる事が無くなるのは大きいわ、非常食に装備してもらいましょう…でもさすがに最深部ね、素材は残念だったけど、良いアイテムが結構出たわ。新しい魔物とも契約出来たし、そこまで苦戦した訳でもない。もう少しあそこを探索するのも悪くないわね…」
508: ――翌日、ハダーリマス渓谷北東 2016/07/03(日) 18:07:48 ID:ViTuowDM
魔戦士「ちっ、面倒だからまとめて倒すよ!フランベルジュ!!」ドドド…
ウィッチは死亡した ハイソーサリスは死亡した フェアリーは死亡した
商人「まとめて倒せた!後ろから出てきたのは…アベンジャーとヘルライダーだっけ?」
魔法使い「その後ろにいるグリフォンも含めて、今の私達にはさほど強敵ではないわ、一気に…」
盗賊「あ、うしろはたおさないでほしいんだぞ!!」
魔戦士「了解、もいっちょフランベルジュ!!」ドドド…
竜王「ガアー!!」ゴオオオ…
アベンジャーは死亡した ヘルライダーは死亡した
魔法使い「グリフォンは…ロイド!!」
グリフォンは麻痺した
盗賊「よーし、じゃあそうびかいじょして…それー!!」シュッ
非常食「にゃっ、魔物の装備を盗みましたにゃ!?」
魔戦士「ついにハイマスターになったか後輩…!これからバンバン盗んでいくよ!!」
509: 以下、
商人「へえー、これが今盗んだ魔獣の爪+1?見せて見せて!!…こ、これって盗んだっていうより剥ぎ取り…」
盗賊「こまかいことはきにしないんだぞ!!」
魔法使い「気になるわよ…なるけど、気にしても仕方ないのかもしれないわね…」
魔戦士「そういう事だね。非常食、やっとあんたにも新しい武器が見つかったようだね」
非常食「とても嬉しいのですにゃ!でも呪いを解かないといけませんのですにゃ…」
魔法使い「呪いの解除は町に戻ってから錬金術師に頼みましょう。出来ればここでベクトレイムも見つけて一緒に頼めれば良いのだけれど…」
商人「錬金術師のおばさん、1日いくらでお金取るからまとめて頼んだ方が良いんだよね…それより、もっと先に進んで見ようよ!未踏の場所もあるし、もっと素材を見つけたいし!」
盗賊「よーし、じゃあここはいるぞ!!…あれ?くらいぞ…」
非常食「にゃ!?どこからか声が…」
???「見てはならぬ。触れてはならぬ。関わってはならぬ」ギャオーン
商人「…あれ?ここ…外?あたし達ここに入って…あれ?」
魔法使い「どうやら部屋の外に飛ばされたようね。それにあの声…あの部屋には余程の禁忌があるのかしらね…?」
魔戦士「面倒そうだねえ。ま、どうせ入っても追い出されるし、放っとけば良いだろうさ。それより宝探しだ。ここは良いものがあるからね…」
510: 以下、
非常食「にゃ、ここの魔物と戦うのも慣れてきましたにゃ…」
――何かに遭遇した!
商人「あ、モンスター!敵は1体だけ?」
魔戦士「トゥマシオ…!ブレスが来る前に体力を減らすよ、そらあっ!!」ザンッ
トゥマシオの行動:ブレス トゥマシオの行動:大気の揺らぎ
非常食は死亡した 竜王は死亡した
魔戦士「くっ…!間に合わなかったか…!」
商人「す、すごい威力のブレス…!雷のブレスって事は雷の魔法は効かないだろうし…ミサーマ!!」ポワワーン
トゥマシオは眠った
魔戦士「よし、今のうちに攻撃だ!!」ザンッ
盗賊「とーぞくはぬすむぞ!!」シュッ
魔法使い「こんな時にも盗むのね…ゴーストダイミョウ!」
ゴーストダイミョウの行動:兜割り
トゥマシオは死亡した
魔戦士「ふう、さすがに最深部だ、そう楽な相手ばかりじゃないか…でも収穫はあったし、危険を冒した甲斐はあったか?」
511: ――ミアマックの宿屋、錬金倉庫 2016/07/03(日) 19:15:43 ID:ViTuowDM
錬金術師「…よし、これで…出来た!空気の実だよ!」
魔戦士「へえ、これがねえ…で、こいつがあるとどのくらい水中にいられるんだ?」
錬金術師「23分って所かねえ?三層オラートの方はかなり良い鉱石だっただけに、もう少しベクトレイムが良質なら良かったんだけどねえ」
魔法使い「仕方ないわ、1つ見つけられただけでも良かったと思わないと…じゃあ次は、この2つの武器の呪いを解除してもらいたいのだけれど…」
錬金術師「はいはい、任せときなよ――ほれ、出来たよ!」ポイポイッ
非常食「にゃっ、ありがとうございますにゃ!やっとバンテージ以外の武器が…」ジーン…
商人「よかったね非常食ちゃん!盗賊ちゃんが盗めるようになったおかげだね!!」
盗賊「もっといろんなのぬすむぞ!!」キャッキャッ
魔法使い「武器だけじゃなく防具とかよ揃えたいわね。でも、せっかく姉御パーティーの狩人君用に弓も盗んで来たのに、あれはあまり強い弓じゃなかったのね…」
魔戦士「白銀の弓だろう?あれならただのロングボウの方がいくらかマシだろうね。呪われてないのだけは良かったがねえ…」
512: ――翌日、マーシャの酒場 2016/07/03(日) 19:32:24 ID:ViTuowDM
姉御「え〜、そうだったんですかぁ?知りませんでした〜。おじさん。ありがとー!!」キャピキャピ
冒険者「おう、また何でも聞けよお嬢ちゃん!」
姉御「はーい!!ありがとうございます〜!」キャピキャピ
魔術師「…キャピキャピ…?」
竜戦士「あれで聞き出せるもんなんだな…どう考えてもキャピキャピよりドゴオオオンとかドカバキッとかの方がぐええええ!!」ドゴオオオンドカバキッ!!
姉御「はい、ご要望にお応えしたよ!!全くもー、人が一生懸命働いてるのにさ!!」
狩人「はは、お疲れ様っす…今回はなんの情報収集だったんすか?」
姉御「もちろん、次の行き先よ。明日からニカレス行くから」
師匠「ニカレス火山ですか、なかなかの難所ですな。恐らく、竜の牙を除けば一番危険なダンジョンかと…」
狩人「ハダーリマスより危ないんすか…どうしてまたそこへ?」
姉御「どうしてって、キミ新しい弓欲しいでしょ?破魔の弓っていったかな?それがそこそこ出やすいのがニカレスなんだって。キミ、あっちのパーティーが持ってきたヤツじゃダメだって言ってたでしょ?」
狩人「それは…でも、俺の我が儘で他の人達まで…」
姉御「あー、グチグチうるさい!!私が行くって決めたら行くの!!良い?」
狩人「あ、は、はい…すみません、ありがとうございます…」
姉御「お礼なら手に入ってからね!今までで一番危険なダンジョンなんだから、みんな気を引き締めて行くよ!!前みたいな事がないようにね!!」
514: ――翌々日、コートラスト要塞 2016/07/04(月) 18:34:40 ID:HRIemqdI
商人「ねえねえ、今日はニベーヌに行くんじゃなかったっけ?」
魔法使い「その予定だったけどね…盗賊と魔戦士が、せっかく盗めるようになったんだからまずは色々盗みたいってね」
魔戦士「そのために昨日1日どの魔物が良いものを持ってるか調べた訳だ」
盗賊「そーだったのか?かいてるやつのそうさミスで1日よけいにしゅくはくしただけ…」
非常食「にゃにゃっ、そんな事はないですにゃ!!」
魔戦士「ただ泊まっただけなら別にスルーしても良いんだが、魔法使いのレベルが上がっちまったからごまかしも効かないしねえ」
商人「も、もうその話は良いでしょ!?それより、また3階まで上がらないといけないんだよね…」
竜王「ニカイノワープチタイヲヌケルノガメンドウダナ」
魔法使い「ふふふ、それは問題ないの。私、ついに魔術師の呪文を全部覚えたのよ」
商人「あ、じゃあ瞬間移動魔法も?」
魔法使い「もちろんよ――我らに翼を、世界に路を!!遠き彼の地へ翔ぶ方舟を!!ティオメンテ!!」シュティーン…
515: ――コートラスト要塞、3F 2016/07/04(月) 18:43:08 ID:HRIemqdI
非常食「にゃ!?にゃにゃっ!?ここは…!?」
魔戦士「3階のようだね。確かにこれは便利な呪文だねえ」
魔法使い「ええ、でも私の、転職した者の魔力ではそんなに回数が使えないわ。せいぜい行きと帰りに使える位だと思ってて欲しいわ」
商人「十分だよ!それに、もうちょっとしたらあたしもティオメンテ覚えるもんね!」
盗賊「おー!!あとレベルひとつくらいでおぼえるのか?」
商人「え?えーと…みっつか4つ位かなあ…エヘヘ…」
竜王「チョットデハナサソウダナ」
魔法使い「見栄をはるから…それより魔戦士、ここでは何を手に入れたいのかしら?」
魔戦士「そうだな、やっぱりクルセイダーの着てるクルセイドアーマーかな。あれがあればアタシや竜王も霊体を攻撃できるようになる」
商人「へー、そんな便利な鎧があるんだ!」
盗賊「なあなあせんぱい、たしかほかにもほしいのが…」
魔戦士「まだ黙っときな後輩。このお人好し連中は、ピクニッカーから素材を盗むのをためらうかもしれないからね…」ヒソヒソ…
魔法使い「…何を企んでいるのかしら?」
516: 以下、
非常食「にゃ、お目当てのクルセイダーはなかなか出ませんにゃ…」
――何かに遭遇した!
魔戦士「後列にピクニッカー…来たね!魔法使い、小娘!前列はアタシらがやるから後列はあんたらが足止めしな!らあっ!!」ザンッ
非常食「にゃー!!新しい武器の威力を見せますにゃー!!」ドカバキッ
ケンタウルスは死亡した ケンタウルスは死亡した
商人「あたしコムスメじゃないけど非常食ちゃんすごい…えっと、大地より生まれ、大地に抗うもの達よ、大地の力で大地に還れ!!ラストーマ!!」メカカカ…
シールドセンティピードは石化した ピクニッカーは石化した シールドセンティピードは石化した
盗賊「よーし、そざいぬすむぞ!!」シュピッ
商人「え!?そ、それってその人が集めてたヤツじゃ…」
魔戦士「何言ってるんだ?こいつはアタシらに襲いかかってきたんだ、魔物と一緒だよ。魔物が盗んで良くてこいつから盗んじゃダメってのは筋が通らないってもんだろう?」
魔法使い「それは…そうかもしれないけど…」
盗賊「どんどんぬすむぞー!!」シュピシュピシュピシュピッ
竜王「ヌスミオワッタラシマツスルゾ」ドスッ
――ピクニッカーは死亡した
魔法使い「これが…これがこの世界を救おうとする人間のやることなのかしら…?」
517: 以下、
商人「うう…あのあともう1回ピクニッカーさんから素材を盗みました…良いのかなこれで…」
魔戦士「良いに決まってんだろう、アタシらはこれをこの大地を救うために使ってやるんだからね。決して私利私欲の為じゃない、だろう?」
盗賊「ぜんのパーティーだからな!!」
魔法使い「善悪って何なのかしらね…?最近分からなくなってきたわ」
商人「あたしも…」
非常食「にゃ、素材はともかく武器を盗むのは良いことですにゃ。みぃもやっと胸を張って皆さんの役に立ってると言えますにゃあ」ニャフーン
盗賊「すごかったな、ひじょーしょく!!」
魔法使い「大体の敵は一人で倒せるようになったものね。私も盗みの有効性を疑ってる訳じゃないけれど…」
魔戦士「だろう?ま、そのうち慣れるさ。それより、今日はもう持ち物が一杯だね。この辺で引き上げようじゃないか」
盗賊「おなかもへったしな!!」
魔法使い「そうね、何だか疲れたわ…でもパーティーが目に見えて強くるのは分かるし、喜ぶべきよね…」
519: ――翌日、マウレアの森 2016/07/05(火) 19:49:15 ID:5ks5XjK6
魔戦士「さて、泥棒生活二日目はマウレアだ」
商人「その言い方止めてよ…」
魔法使い「ここの目的は何かしら?」
魔戦士「色々だな、薔薇のカチューシャやハニーメイルそれに…」
非常食「にゃ、それならついでにロルファンを取りに行きますかにゃ?」
盗賊「まえぜんめつしたやつだな!!」
商人「ロルファンかあ…全滅したのもイヤだけど、あれノヴァ・カリスでの頼まれごとなんだよね…」
魔法使い「そうね…まあ、気は進まないけど、ついでだし…」
魔戦士「よし、じゃあロルファンを取りに行くか。ま、今回は負けないだろうさ」
竜王「レベルアップシタカラナ」
魔法使い「だと良いけど…油断は禁物だからね」
520: ――マウレアの森、南西 2016/07/05(火) 19:55:56 ID:5ks5XjK6
非常食「ふにゃにゃー!!」ドカバキッ
ドゥームマンティスは死亡した
商人「やった!あのでっかいカマキリを倒したよ!」
ロイヤルハニー「調子に乗るんじゃないよ!このアタシが直々にヤキ入れてやる!」
――何かに遭遇した!
魔法使い「さて、ここからが正念場ね」
魔戦士「前衛はアタシらが受け持とう、らあっ!!」ザンッ
非常食「ふにゃにゃー!!」ドカバキッ
ケンタウルスは死亡した ケンタウルスは死亡した
商人「やっぱり非常食ちゃんすごい…よーし、ラストーマ!!」メカカカ…
アルラウネは石化した
ハニーメイルの行動:召喚
盗賊「おお!?またドラゴンよんだぞ!!」
非常食「にゃー!!ふにゃー!!」ドカバキッ
カッパードラゴンは死亡した
521: ハニーメイル→ロイヤルハニー 2016/07/05(火) 20:06:39 ID:5ks5XjK6
魔法使い「本当に凄いわね非常食、ドラゴンをあっという間に…ラミサーマ!!」ポワワーン
フラステリアは眠った
ロイヤルハニーの行動:召喚
竜王「マタドラゴンダナ」
魔戦士「ちっ、ロイヤルハニーを止めないときりがないよ!!」
魔法使い「魔力が尽きてきたわ。でも…ラロイド!!」ジジジ…
ロイヤルハニーは麻痺した フラステリアは麻痺した
非常食「にゃ、やっと止まりましたにゃ!!」
盗賊「よーし、あとはまかせろー!!」シュピシュピシュピシュピシュピッ
商人「おー、アイテム片っ端からだね!!」
魔戦士「よし、盗み終わったら片付けるよ竜王!!」ザンッ
竜王「ガッテン!!」ゴオオオ…
アルラウネは死亡した ロイヤルハニーは死亡した フラステリアは死亡した
魔法使い「ふう、勝てたわね…どんなアイテムが手に入ったのかしら?」
商人「ハニーメイルに薔薇のカチューシャにクィーンビートに…凄いね、ほとんど使えそうな位強い!!帰って解呪するのが楽しみだね!!」
522: ――ミアマックの宿屋、錬金倉庫 2016/07/05(火) 20:17:39 ID:5ks5XjK6
錬金術師「よーし、じゃあ解呪するよ、ほほいのほい!!」シャキーン
非常食「にゃ、みぃはまた武器が新しくなりましたにゃ!!」ニャフーン
商人「あの後鋭い牙+3も盗めたんだよね!非常食ちゃん、どんどん強くなるね!」
錬金術師「あとあんたはこれもだろ?ほら、薔薇のカチューシャだ、呪いもだけど、女しか装備できない制限も解除しといたからね」
非常食「にゃ、ありがとうございますにゃ!」
魔法使い「今回は私も武器を新調出来たわ。このクィーンビート、かなり良いわね。非力な私でもそこそこダメージを与えられそうだわ。呪われてもいないし…」
盗賊「とーぞくもぶきをあたらしくしたいぞ!!」
錬金術師「よーし、じゃあこの毒蛾の燐粉なんかどうだ?攻撃力もだが、氷耐性も100パーセント、氷属性のダメージは全く効かなくなるよ」
盗賊「おー、なんだかすごそーだぞ!!」
錬金術師「最後にこれだ、ハニーメイル!!さ、装備してみな」
盗賊「おー!!…おお!?う、うごけないぞ…」プルプル
商人「と、盗賊ちゃん!?な、なんで…」
錬金術師「あ、いけないよ!呪い解除と間違えて防御力アップにしちまった、いやー失敗失敗!!」ガハハハハ
商人「そんな、せっかく手に入れたのに、書いてる人のミスでムダに…」
523: かなり恥ずかしい失敗… 2016/07/05(火) 20:29:06 ID:5ks5XjK6
――ノヴァ・カリス、青水晶の広場
老婆「おお、見事なロルファンだね。これならパルテネスに捧げるのに相応しい」
魔戦士「そーかい、なら良かった。じゃあね」
老婆「お待ち。実はもうひとつ頼み事があってね」
非常食「にゃ、なんですかにゃ?」
老婆「このロルファンをパルテネスの神殿に捧げて来て欲しいんじゃ。まさかこの老いぼれにパルテネスまで行けとは言わんだろうね?」
商人「…えっと、ちなみに報酬は…」
老婆「報酬?そんなもの………カッカッカッ、ないわ!」
魔戦士「さて、この話はここまでだね、行くよ」スタスタ
老婆「待て待て、これも人助けじゃ、なあ?」
魔法使い「………気が向いたら」
盗賊「まほーつかい、イヤそうだな…」
魔法使い「…本音を言えば、この国自体がちょっとね…」
商人「あー…うん、分かる…」
魔戦士「へえ、お人好し共にしては珍しいね。ま、同意見だから良いがね。これでもアタシらは忙しいからね。さて、明日は泥棒生活か指輪探しか…」
525: ――翌日、ミアマックの宿屋 2016/07/06(水) 18:40:56 ID:H2dO5Xqk
姉御「あ、いたいた!キミ達、ちょっと良いかな?」
盗賊「おー、なんですかだぞあねご!!」ビシッ
魔法使い「相変わらず姉御には最敬礼なのね…」
姉御「キミさあ、最近盗みまくりなんだって?実は私もついにハイマスターになってさ」
商人「へえ、おめでとうございます!」
姉御「ありがと。でね、魔物から装備を盗むのは良いんだけど、盗品の置場所に困らない?店では売れないしさ」
魔法使い「盗品って…でも、確かにいずれ倉庫を圧迫しそうではあるわね」
姉御「でさ、ヘーメににゃんにゃんどぐぁってあるじゃない?あそこを盗品置き場にしようかって考えてるんだけど、それにはまず知恵のアンクがいるんだよね、だから…」
魔戦士「はーん、あんたの言いたい事は分かったよ。あの間の抜けたワービーストの頼みを聞く代わりに盗品倉庫を確保するってハラだね。それならこっちも好都合だ、話に乗せてもらおうじゃないか」
姉御「良いね、話が早くて!アンクはプリースト系の人達が持ってるから、見つけたらすぐ倒さないでちょちょっとぬすんじゃってよ!じゃ、頼んだよー!」タタタ…
盗賊「おー、まかせてくださいだぞ!!」ビシッ
商人「うーん、悪い話じゃないんだろうけど、あの子のお店の使い方を勝手に決めて良いのかな…?」
526: ――ニベーヌ湖底神殿 2016/07/06(水) 19:46:02 ID:xL5jnGz6
魔戦士「ま、アンク集めは冒険のついででも大丈夫だろうさ。それよりアタシらはこっちだよ」
盗賊「ゆびわだな!!」ガオー
魔法使い「ええ、この湖のどこかに指輪があるんだけれど…」
商人「おっきな湖だねー…あ、船があるよ。あれに乗ってみようか?」
非常食「にゃ、ここは風が強くて揺れますにゃあ…では出発ですにゃ」
魔戦士「コンパスの光は…かなり北だな。しかも下を向いてるようにも見えるが…」
竜王「ハシゴガアルゾ」
魔法使い「ここから一旦陸に上がって、陸にあるはしごを下りるようなのね…下りると水中ね、とりあえず下りてみましょうか」
商人「そだね、空気の実があるから水中でも大丈夫なはずだし!」
527: ――ニベーヌ湖底神殿、B1F 2016/07/06(水) 19:54:54 ID:xL5jnGz6
盗賊「おー、ホントにみずのなかでもへーきだぞ!!」ゴボゴボ
非常食「にゃ、この空気の実から空気がで続けているのですにゃ」ゴボゴボ
魔法使い「水中でも大丈夫だと聞いてはいたけど、実際に潜ってみると不思議なものね…とはいえ、制限時間があるのだからもたもたしてはいられないわ」
商人「うん、どんどん行ってみよー!!あっちの世界でも水中は無かったよね?どんなモノが待ってるかなー?」ワクワク
――何かに遭遇した!
盗賊「おー、アルティメット!!」
商人「ええー!?ワクワクが台無し…てゆーかなんで水中でも平気なの?」
魔戦士「そんな事言っても仕方ないだろう、そらっ、フランベルジュだ!!」ドドド…
アルティメットランナーの行動:増援
非常食「にゃ、増えましたにゃ!!」
商人「あーもう!!北風よ集え!!夜の涙を凍える刃と変えて――熱ある者共を切り刻め!!マグラス!!」カキキーン
アルティメットランナーは死亡した アルティメットランナーは死亡した アルティメットランナーは――
魔法使い「ふう、終わったけど…せっかくの水中なのにロマンも神秘性もあったもんじゃないわね…」
528: 以下、
竜王「ガアー!!」ゴオオオ…
マーメイドは死亡した マーメイドは死亡した
盗賊「おー、やきにんぎょ!!」キャッキャッ
商人「食べちゃダメだよ盗賊ちゃん…でもせっかく人魚なんてロマンちっくなヒト達と会えたのに、襲いかかってくるんだもんね…」
魔戦士「魔物だから仕方ないだろう。しかし、どうやらコンパスが指し示す方向へは真っ直ぐにはいけないようだ」
魔法使い「そうね、どこかから回り込んで…あら?行き止まりだわ、戻らない…と…いけないわね」
盗賊「あれ?ドアがなくなってるぞ!!」
竜王「イッポウツウコウノトビラダナ」
商人「ええー!?どどどどうしよう魔法使いちゃん!?」
魔法使い「落ち着いて、いざとなったら移動呪文があるわ。それにまだ空気の実は大丈夫よ。さあ、すすんでみましょう…盗賊?」
盗賊「ここになにかかくれてるぞ!!」ドンガチャ
魔戦士「壁が扉に…シークレットドアか、でかしたね後輩」
非常食「にゃ、扉の向こうは…上に上るはしごがありますにゃ。とりあえず助かりましたにゃあ…」
529: 以下、
商人「あ、あれ?このダンジョンの入り口に戻って来ちゃったよ!?」ガサガサ
魔戦士「さっきのはしごは脱出用か何かだったんだろうな。さて、ここからまた探索を再開するかい?」
魔法使い「そうね、魔力も持ち物も余裕はあるけど…また一から、となるとちょっとね…」
商人「じゃあこの辺少し探索したら帰ろっか?」ガサガサ…
――何かに遭遇した!
非常食「にゃ、プリーステスとユニコーンですにゃ!」
魔戦士「よし、ユニコーンはあたしがやるよ、後輩、プリーステスからアンクを!!」
盗賊「おー!!」シュピッ
商人「ご、ごめんなさい…ミサーマ!!」ポワワーン…
プリーステスは眠った
盗賊「よーし、ちえのアンクとったぞ!!」
魔法使い「じゃあ私は――神の僕たる清らかな魂、我が魔力と交わらん!!」パアアア…
――契約に成功した
非常食「にゃ、にゃあ…アイテムを奪った上にその身まで…」
商人「わ、悪い事してるわけじゃ…ない……よね?」
531: ――翌日、ニベーヌ湖底神殿 2016/07/07(木) 20:41:50 ID:qbbSpWHA
魔法使い「さて、今日もニベーヌよ。可能なら今日中に指輪まで辿り着きたい所だけれど…」
商人「昨日結構歩いたからその可能性は十分あるよね!」
非常食「にゃ、きっと見つけられますにゃ!」ニャフーン
盗賊「おー、ひじょーしょく、やるきだな!!」
非常食「にゃ、昨日の冒険でやっとみぃも服を着ることが出来ましたにゃ。頑張るのですにゃ!」
魔戦士「ケダモノに服なんか要らないと思うけどねえ」
魔法使い「そう言わないのよ。あと昨日の冒険では貴方も靴を新しくしたわよね」
魔戦士「ドワーフシューズだね。ま、ちょっと前に竜王と同じファイアーブーツが手に入ったから別にどっちでも良かったんだけどね」
商人「ファイアーブーツだと属性関係がフランベルジュと少し被るからドワーフシューズにしたんだっけ?」
魔戦士「ああ、ま、ドワーフシューズの錬金術呪文に対する耐性がとれほど役に立つかは分からないがね」
竜王「ナイヨリマシダナ」
魔法使い「前回の冒険の感じだと、地下1階のわりには結構良いアイテムが出るわよね。指輪もだけど、装備品も良いのが出ると良いわよね。さあ、そろそろ行きましょう――」
532: ――ニベーヌ湖底神殿、地下1階 2016/07/07(木) 21:03:14 ID:qbbSpWHA
竜王「ガアアー!!」ゴオオオ…
アルティメットランナーは死亡した アルティメットランナーは死亡した アルティメットランナーは――
魔法使い「ふう、アルティメット多いわね…盗賊、宝箱があるわよ」
盗賊「おー、まかせろー!!…あっ!!」カチッ
*おおっと テレポート*
非常食「にゃ、にゃーー!?…にゃ…?ここは…いしのなか、ではないですにゃ?」
商人「うん、大丈夫みたい…盗賊ちゃん、お願いだから気を付けて…」
魔戦士「まあ、罠解除は後輩に頼るしかないからね。それより、ちょっと地図を見てみなよ。災い転じて、ってやつかね。コンパスの示す場所にかなり近付いたよ」
盗賊「とーぞくのおかげだぞ!!おれーはごちそうでいいぞ!!」キャッキャッ
商人「罠解除失敗でごちそう食べさせたらお財布が持たないよ…でも、もう少しであたし達3つめの指輪だね!」
非常食「にゃ、これで過半数がみぃ達の見つけた指輪になりますにゃあ……にゃ?にゃにゃ!?これは…!?」
盗賊「あれ?ひかりがきえたのにゆびわがないぞ!!もっとしたか?」
魔戦士「いや、違うね…上だ、上に向いてるんだ」
商人「ええー!?上にいたときは下を向いてるように見えたのに…無駄足だったの?」
魔法使い「いえ、上を歩いても――と言っても船で進んだのだけれど――たどり着けなかったわ。おそらく、この階から上に上るはしごがあるはず…それにしても一筋縄ではいかないわね。指輪ともなれば仕方ないのかもしれないけど…」
533: 以下、
魔戦士「ふう、このフロアも大体歩いたね。ちっ、はしごなんてすぐに見つかると思ったんだがね…」
商人「あと調べてないのって、この扉の向こうだけだよね…」
*キーロック・アベニュー*
盗賊「これどーゆーいみだ?」
魔戦士「さあね、行ってみれば分かるだろうさ…っと、これは…」
竜王「カギツキノトビラダナ」
盗賊「とーぞくのでばんだな!!まかせろー!!」カチッ ギィ…
商人「開いた!さすが盗賊ちゃん…あれ?また鍵の扉だ」
盗賊「あけるぞー!!…あれ?あかないぞ…」ガチャガチャ
魔法使い「大丈夫、落ち着いてもう1回…」
盗賊「えーと、こうして…あいたぞ!!」カチッ
非常食「にゃ!?また鍵の扉ですにゃ!」
盗賊「あけるぞー!!」カチッ
魔戦士「よし、良いね後輩!?はあ!?また鍵の扉!?ふざけてんのか!?」
魔法使い「これは…こうやって空気の実の制限時間を削る罠の1つ?でもここはもともとダンジョンじゃなくて神殿だったはず。不思議なものね…」
534: 以下、
商人「や、やっと鍵の扉ゾーンが終わったみたい…」
魔法使い「長かったわね。でも、これでこのフロアもほとんど制覇したわ。でも…」
非常食「にゃ、上に行くはしごが見当たりませんにゃ…にゃ!?はしごですにゃ!でもこれは…」
魔戦士「下に行くはしごじゃないか。ちっ、今は下には用がないんだよ!」
盗賊「もうもちものもいっぱいだぞ…」
竜王「マチニモドルカ?」
魔法使い「いえ、あと1部屋行ってない所があるわ。そこにいってからにしましょう」
盗賊「ここだな、あけるぞー!!…あ、はしごだぞ!!」
商人「ホントだ、やった!!上ろう上ろう…ふー、やっぱり外は良いね!」
魔戦士「空気はともかく、動きづらいは濡れるは、良いことないからねえ。だがこれで指輪のある場所にも目処がついたと言えるだろうね。どうする?このまま指輪を取りに行くか?」
魔法使い「それは…持ち物もだけど、魔力がちょっと不安ね…」
商人「うん、その辺のモンスターと戦うならともかく、指輪を取りに来る敵相手だと…」
盗賊「おなかへったぞー!!」
魔戦士「そうかい、なら無理する事もないかねえ。ま、ここまで来たら慌てる事もないだろうさ」
魔法使い「そうね…じゃあ町に戻りましょう。明日は決戦になるわね…」
535: ――マーシャの酒場 2016/07/08(金) 22:59:39 ID:yeVXMMQI
商人「よーし、鑑定終わりー!!今日は結構凄いよ!!」
非常食「にゃ、良いものがあったのですにゃ?」
商人「うん、まずこれ、ウィングハット!!これはね、道具として使うと…えっと、ユニ、ユニコハット…?だっけ?」
魔法使い「ユニハコット、ね」
商人「そうそうそれ、ユニハコットの効果があるの!これはとりあえず魔法使いちゃんにね、あとはこれ、サンダーガード!!」
魔戦士「へえ、たしかそれは雷属性の攻撃を無効化出来るローブだね?」
商人「そう!でもこれどうしよう?あたしと魔法使いちゃんは紋章のローブ着てるし…」
盗賊「じゃあとーぞくがもらうぞ!!」
魔法使い「良いんじゃないかしら、盗賊は盗みのために装備を減らさないといけないし、守備力と属性耐性を持つこのローブはうってつけよ」
商人「そだね、じゃあこれは盗賊ちゃんに!!これでまたあたし達もぱわーあっぷできたし、明日もバッチリだね!!」
536: 以下、
姉御「ちわー!!あれ?ずいぶん良いの見つけてるじゃない!」
盗賊「あ、あねご!!」ビシッ
商人「そうなんですよ!!あ、狩人さんも新しい弓ですね!」
狩人「そうなんすよ、ついに…ついに破魔の弓が…!」ジーン
魔法使い「そう、良かったわね…あら、貴方のその帽子は…」
魔術師「…貴方達が…見つけた帽子…」
商人「あ、あたしとお揃い!!でもやっとあたし達もそちらのパーティーが使うようなの見つけられるようになったね!」
師匠「ええ、いくつか使わせていただいてますぞ」
竜戦士「でも俺らは炎のロッドが余るくらいあるけどな!!」
非常食「にゃ、すごいですにゃあ…」
姉御「そうそう、あとカーバンクルジュエルをたくさん盗ってきたから、良かったら使うといいよ!!」
商人「カーバンクルジュエル…確かどこかで聞いたような…」
魔法使い「ちょっと思い出せないわね…」
魔戦士「やれやれ、よっぽどノヴァ・カリスに行きたくないと見える」
竜戦士「シカタナイケドナ」
537: 上の竜王→竜戦士 いつも間違える 2016/07/08(金) 23:18:58 ID:yeVXMMQI
姉御「え?ノヴァ・カリスとカーバンクルジュエルに何か関係があるの?」
非常食「にゃ、実はノヴァ・カリスの王様に、カーバンクルジュエルを持ってきて欲しいと頼まれたんですにゃ」
魔戦士「ただまあ、うちのパーティーの連中はどうもあの町が嫌いなようでね」
魔術師「………」
魔法使い「別にエルフが嫌いとか、そういう訳じゃないのよ」
商人「そうそう、ちょっと王様と町の人とお店の人が苦手なだけで!」
竜戦士「ほぼ全てじゃねーか!!」
姉御「でもそんなに苦手なら私達が届けてきてあげよっか?」
商人「え?でも悪いんじゃ…」
姉御「良いよ!!王様とコネが出来るなら悪くないし、ただでやってあげる!」
魔法使い「そう…悪いわね。じゃあ頼もうから?」
姉御「任せなさーい!!その代わり、アンクよろしくね?」
盗賊「おまかせくださいですだぞ!!」
商人「分かりましたー!!えへへ、厄介な仕事が1つ片付いたね!」
538: ――翌日、ニベーヌ湖底神殿 2016/07/08(金) 23:33:47 ID:yeVXMMQI
魔法使い「さて、今日はいよいよ指輪を取りに行くわよ」
魔戦士「敵も強いのが来るだろうが、アタシらも強くなったし大丈夫だろう。アタシはハイマスターになったしね」
商人「戦士のハイマスターって攻撃力がどんどん上がるんだっけ?」
魔戦士「ああ。盗賊みたいにハイマスターになったからといって劇的に変わる訳じゃないがね」
非常食「にゃ、戦士の攻撃力の上がり方は並みじゃにゃいですからにゃ、とんでもない攻撃力になりますにゃ」
盗賊「すごいなせんぱい!!」
魔法使い「そういう盗賊も攻撃力が上がるのよね…さて、準備は良いわね?そろそろ行くわよ」
商人「歩いて行くの?それとも魔法で?」
魔戦士「歩いて行ったらまた水に潜らなきゃいけないんだろう?アタシはゴメンだね」
魔法使い「それに、昨日もたどり着くまでにかなり消耗してしまったし、今日は呪文で行きましょう――ティオメンテ!!」キィーン!
540: 以下、
非常食「にゃ、このまま道が繋がっていれば指輪まで行けそうですにゃあ…」ガサガサ…
商人「そだね…あ、コンパスの光が…!」
魔戦士「消えたね、どうやらこの辺にあるようだね」
盗賊「じゃあさがすぞ…あ、あったぞー!!」キラーン
魔法使い「やったわね、じゃあ…いえ、そう簡単にはいかないか…」
竜王「ナニカチカヅイテキテルナ」
???「そこのお嬢さん達、こんにちは。綺麗な指輪を持っているね。ちょっと私に見せておくれよ」
商人「や、やだよ!これは私達が見つけたの!」
???「おや、残念。それなら、こうするしかないね」ザッ
非常食「にゃにゃ!?やる気ですかにゃ!?」
魔戦士「そりゃそうだろう。さあ、やるよ!!ぬかるんじゃないよ!!」
――何かに遭遇した!
541: 以下、
盗賊「まえにいるおちむしゃはりゅーおーがたおすんだぞ!!」ガオー
竜王「ガッテン!!」ゴオオオ…
落武者は死亡した 落武者は死亡した
魔戦士「後ろのヴァンパイアはアタシらでやるよ!!フランベルジュだ!!」ドドド…
商人「あたしも…マバラド!!」ドドド…
ヴァンパイアは死亡した ヴァンパイアは死亡した
非常食「にゃ、あっという間に2列とも倒しましたにゃ!!」
魔法使い「まだいるわよ!!敵は…見たことのない魔物ね…」
魔戦士「両脇がデスナイトか?中央には…こいつはフェイクエンジェルか!?」
商人「な、何だか強そう…後ろにはさっきのヒトもいるし…」
542: 以下、
魔法使い「大丈夫!!まずは真ん中を倒しましょう!!」
ゴーストダイミョウの行動:兜割り
非常食「ふー、にゃー、にゃああー!!」ドカバキッ
フェイクエンジェルは死亡した
商人「やった!!この調子で…」
デスナイトの行動:イビルカリバー デスナイトの行動:イビルカリバー
非常食「にゃにゃー!?痛いですにゃ!!反撃ですにゃー!!」ドカバキッ
デスナイトは死亡した
竜王「ガー!!」ドスッ
デスナイトは死亡した
盗賊「よーし、あとひとりだぞ!!」ヒュンヒュン
魔戦士「とどめだ、らあっ!!」ザンッ
――ヘリオライザは死亡した
543: 以下、
ヘリオライザ「おのれ、ぬかったわ!」
商人「へっへー!これがあたし達の強さだよ!!」ドヤッ
ヘリオライザ「だが、いまさら指輪なんぞ手に入らなかった所で大勢に影響はない」
魔法使い「どういう事…?いえ、本当ならこんなに必死に指輪を奪いに来ないはず。でも…」
ヘリオライザ「クックックックックッ…さらばだ、新創地の愚か者共よ!」キィーン…
非常食「にゃ、きえましたにゃ…」
盗賊「にげたのか?とーぞくたちのかちだな!!」ガオー
魔戦士「ああ、指輪も手に入ったよ。何か妙なことを言っていたが、魔法使いの言う通り負け惜しみさ」
魔法使い「ええ、なら良いのだけれど…とにかく、指輪が手に入ったのだから、今回は大成功よ。皆、胸を張りましょう」
商人「おー!!勝ったぞー!!」
――空間の指輪を手に入れた!
544: ――ニベーヌ湖底神殿、B2F 2016/07/10(日) 16:15:45 ID:9ahmVntA
非常食「にゃ、指輪を手に入れた勢いで地下2階まで来ましたにゃあ」
魔法使い「地下1階でも結構良いものが出たもの、2階までくればきっともっと…」
魔戦士「だと良いがねえ。ま、アタシとしてはピクニッカーから素材が奪えただけで上出来た、なあ後輩?」
盗賊「おー!!たくさんとれたぞ!!」
商人「うーん、またあのおじさんには悪いけど…」
竜王「オソッテキタカラシカタナイナ」
魔戦士「そういう事さ。正当防衛の一種だね」
魔法使い「アイテムを盗むのが正当防衛なの…?ともかく、盗んだのもあってアイテムをもう持てないわね、帰りましょう」
盗賊「おー!!おなかへったぞー!!」
商人「そだね、それに強敵とも戦ったし疲れちゃった…後は鑑定で良いのが出れば良いな…」
545: ――マーシャの酒場 2016/07/10(日) 16:48:15 ID:9ahmVntA
魔戦士「さーて、指輪も手に入ったし、いよいよアタシらの冒険も佳境って所かねえ」
魔法使い「そうね、でもまだ…あら、商人、鑑定終わったの?」
商人「うん、今回はイマイチかなー」
盗賊「いいものなかったのか?」
商人「全然って訳じゃないんだけど…モーニングスターとか悪のサーベルとか…でも今のあたし達には要らないかなあ…」
非常食「にゃ、でも今日は指輪が見つかりましたからにゃ。指輪だけでも素晴らしい収穫ですにゃ」
商人「だよね!!じゃあ改めて、指輪ゲットを祝って――かんぱー…」
姉御「あれ?ずいぶん盛り上がってるね?」
盗賊「あ、あねご!!」ビシッ
商人「えっとですね、あたし達ついに…」
姉御「指輪を見つけたの?奇遇だね、私達もだよ、ほら!」キラーン
非常食「にゃにゃ!?どこで見つけたのですかにゃ!?」
魔術師「…ノヴァ・カリス…」
商人「あ、あー、あそこかあ…」
546: 以下、
竜戦士「ああ、傑作だったぜ、あの国の王様が女にげふあっ!?」ズザザー
盗賊「おー!!みごとなまわしげりとがんめんスライディング!!」
狩人「竜戦士さん…こっちの王様にあんま喋んないように言われたじゃないっすか…」
師匠「そうそう、選王から言伝てがありますぞ。竜の牙に居座る闇の巫女達を倒すよう、改めて我々と貴方方への王からの司令、いや懇願と言った方が良いかもしれませんな」
魔戦士「なるほど、これで散らばってた指輪が全部集まって本当に冒険も佳境になったわけだ」
竜王「ノコルハヤミノミコダケダナ」
姉御「そういう事よ!指輪探しでは1歩遅れをとったけど、肝心なのは闇の巫女退治だからね!!負けないよ!!」
商人「あ、あたし達だって負けないよ!!」
魔法使い「そうね、平和になるのが第一だけど、ここまで来て巫女退治をされてしまっては少々格好悪いわよね」
盗賊「ほーびももらえないしな!!」
魔戦士「ああ、大事な事さ。何がなんでも負けないよ!!」
548: ――翌日、竜の牙 2016/07/11(月) 17:04:33 ID:Ag2iGkRA
魔法使い「さて、いよいよ最後のダンジョンね…」
非常食「にゃ、いきなりラストですかにゃ!?」
魔戦士「魔法使いは慎重だ、まずは様子見って所だろう?どうせ1日2日で制覇出来るダンジョンじゃないばずだ」
盗賊「ちゃんと食べものがあるかしらべないとな!!」
魔法使い「食べものはともかく、どの程度の魔物が出るのかは知りたいわね。無理なら他のダンジョンを先に行けば良いし…」
商人「だいじょーぶ!!あたしも蘇生魔法覚えたもん!!1回しか使えないけど!!」
竜王「フタリガツカエルトアンシンダナ」
盗賊「しにまくってもだいじょーぶだな!!」
非常食「いくら生き返れても死にまくりは嫌ですにゃあ…」
549: 以下、
盗賊「よーし、そうびかいじょしたぞ!!あとはぬすむだけ…」
ゴーストダイミョウの行動:兜割り
クルセイダーは死亡した
魔法使い「いけない、召喚した魔物がそのままだったわ!」
盗賊「あー、ぬすめなかったぞ…」
魔戦士「なんだ、らしくないな」
魔法使い「盗みを考えると、攻撃力の高い魔物は避けた方が良いかもね…神の声を聞き聖なる力を振るう、清らかな姿をここに――出よ、プリーステス!!」ドウン
竜王「コレデヌスミノジャマハサレナイナ」
商人「召喚魔法っていえばさ、さっきのヒドラは契約したかったねー。先制攻撃出来てチャンスだったのに…」
魔戦士「あれはこのバカ猫が全部悪いよ、張り切って死ぬまで殴りやがって!!」ゲシゲシ
非常食「にゃあー!?蹴らないで欲しいのですにゃ!!」ま
魔法使い「もう、終わった事は良いでしょう?でもヒドラも一人で倒してしまうなんて、非常食は本当に強くなったわね…」
550: 以下、
――何かに遭遇した!
盗賊「またモンスターだぞ!!あのぶとーかみたいなねーさんのぶきほしいな…」
魔戦士「気持ちは分かるが後輩、後ろの連中が厄介で盗んでる暇は無さそうだ」
魔法使い「両脇にいるのはあのサキュバスね、真ん中は…」
非常食「ま、まさかアシュテリアですかにゃ!?」
魔戦士「のようだね、アシュテリアは結界を使うらしい、呪文は使うなよ!それにあっちの呪文にも…」
アシュテリアの行動:エンテルクミスタ
非常食「ふ、ふにゃー!?す、すごい呪文ですにゃ!?」
商人「ば、爆発した…!みんな、大丈夫…」
魔法使いは死亡した プリーステスは死亡した
魔戦士「くっ、だが魔物以外は一人で済んだとも考えられるね、さあ、反撃だ!!」ザンッ
非常食「にゃにゃー!!」ドカバキッ
ダークロードは死亡した レディスマッシュは死亡した
商人「あたしは念のため…我らは抗うもの!!奪われる事を拒絶するものなり!!サイドレイ!!」ギュウウーン
魔戦士「ドレイン対策か、良いね――さあ、一気に片付けるよ!!」
551: 以下、
魔法使い「…ふう、さっきはごめんなさい。一人で倒れてしまって…みんな、気を付けて!」
――何かに遭遇した!
非常食「にゃ!?またモンスターですにゃ!!あれはグレーターデーモンですにゃ!!」
魔戦士「増援さらると厄介だね、一気にやるよ!!」ザンッ
竜王「ウガー!!」ゴオオオ…
グレーターデーモンは死亡した
グレーターデーモンの行動:増援
盗賊「おお!?ふえたぞ!!」
魔法使い「これは面倒ね、一気に倒さないと…ラバラド!!」ゴオオオ!!
グレーターデーモンは死亡した グレーターデーモンは死亡した
グレーターデーモンの行動:増援
グレーターデーモンの行動:ラバラド グレーターデーモンの行動:ラバラド
魔法使い「くっ、呪文が強力だわ、長引かせる訳にはいかないわね、早く――」
グレーターデーモンの行動:増援
商人「ああもう!!全然減らないよー!!」
552: 以下、

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