三浦「隼人と雪ノ下さんが付き合ってるのか教えな」八幡「はい?」back

三浦「隼人と雪ノ下さんが付き合ってるのか教えな」八幡「はい?」


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三浦「どうなの?」
八幡「俺に聞かれてもな」
三浦「だって雪ノ下さんと仲良いじゃん、アンタ」
八幡「仲良くねえよ。てか何でそんな話になってんだ?」
戸部「それがー、二人でデートしてるところをいろはが目撃したみたいなんだわー」
八幡「一色が?」
戸部「そうそう。結構仲いい感じに見えたらしいんだわー」
八幡「ほーん」
三浦「それでヒキオは何か知ってるん?」
戸部「俺たち全員気になっちゃってるわけよー」
大和「だな」
八幡「葉山には聞いたのか?」
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2: 以下、
三浦「聞いたけど」
八幡「なら俺に聞く必要ないだろ。本人に聞いたんだから」
三浦「……教えてくんなかった」
八幡「…………は?」
三浦「聞いたけどはぐらかされたし」
八幡「……」
三浦「だからヒキオに聞いてんの」
八幡「なるほど」
戸部「それで本当のところどうなん?」
八幡「正直俺も知らん」
三浦「」
八幡「前に葉山と雪ノ下が付き合ってると噂になった時に聞いたかもしれんが、家同士付き合いがあって幼馴染だってことは知ってるよな?」
三浦「うん」
八幡「俺もそれくらいしか知らん」
3: 以下、
三浦「……」
戸部「マジかー。ヒキタニくんならなんか知ってると思ったんだけどなー」
八幡「俺に期待すんなよ。……おせっかいかもしれないが葉山が答えをはぐらかしたってことは聞いてほしくないことなんじゃないのか?」
三浦「でもあーし達、友達だし……」
八幡「友達だからといって何でも情報を共有しないといけないわけじゃないだろう。戸部だってこいつらに隠したいことだって一つくらいあるだろ?」
戸部「確かにそれあるわー」
八幡「あいつが言ってくれるまで待つのも友達ってもんじゃねえの?」
戸部「っぺー! ヒキタニくん、マジいいこと言うわー!」
大岡「それな」
大和「だな」
三浦「……」
八幡「んじゃ俺は部活あるから行くぞ」
戸部「うぇーい!」
4: 以下、
廊下
八幡(やれやれ。いつもより行くのが遅れちまった。雪ノ下に怒られるかな)
三浦「ちょっと待って!」
八幡「……まだなにか?」
三浦「……」
八幡「これ以上俺に聞いても無駄だぞ。俺は答えを知らないんだから」
三浦「依頼!」
八幡「あん?」
三浦「奉仕部に依頼すれば調べてくれんの?」
八幡「……まあな。ただ部長の雪ノ下が承認すればの話だ」
三浦「……わかった。後で部室に行くからあーしが行くこと雪ノ下さんに言っておいてくんない?」
八幡「今じゃないのか?」
三浦「委員会の集まりがあるし」
八幡「そうか。わかった。……でもいいのか?」
5: 以下、
三浦「何が?」
八幡「調べた結果お前の望まない答えになる可能性もあるんだぞ」
三浦「……わからないよりマシだし」
八幡「そうか」
三浦「あーしのこと心配してくれてんの?」
八幡「違う。意思確認して依頼がなくなるか期待しただけだ」
三浦「ふーん」
八幡「んだよ」
三浦「別に。……依頼はするけど前みたいに怪我するまで無茶しなくていいから」
八幡「心配してくれてんの?」
三浦「まーね」
八幡「」
三浦「ヒキオが怪我したらヒキオの可愛い彼女さんから怒られるし」
八幡「自分の心配かよ……」
三浦「あーしがヒキオの心配するわけないっしょ?」
八幡「そりゃそうだ。んじゃ後でな」
三浦「うん」
6: 以下、
奉仕部
八幡「うーす」
いろは「あ、せんぱーい。遅いですよー」
八幡「……何でお前がいんだよ。雪ノ下は?」
いろは「雪ノ下先輩は委員会の集まりで遅くなるみたいです。なのでわたしが開錠しときました」
八幡「何で部員じゃないお前が鍵受け取れんだよ」
いろは「まあ、そこは生徒会長ですし?」
八幡「はぁ。それより一色のせいで面倒な依頼がくることになったんだけど?」
いろは「もしかして葉山先輩の件ですか?」
八幡「正解」
いろは「三浦先輩あたりが真相を確かめてくれって感じですかね?」
八幡「大正解。どうしてくれんだよ?」
7: 以下、
いろは「いやー、逆に言っておかないと後でわたしが三浦先輩にしめられちゃう的なー?」
八幡「報告しなかっただけで三浦もそこまでしないだろ。どんだけ三浦が嫌いなんだよ」
いろは「別に嫌いじゃないですよー」
八幡「あ、そう。てかお前は気にならないのか?」
いろは「うーん、特には」
八幡「葉山のこと好きじゃなかったっけ?」
いろは「好きですよー。ただ異性としては興味が薄れてきたといいますか……」
八幡「だからマネージャーを辞めたのか」
いろは「はい。さすがに生徒会と二つの部活動を兼任するのはきついので」
八幡「二つの部活動って奉仕部含めてんのか?」
いろは「当たり前じゃないですかー」
八幡「……」
8: 以下、
いろは「ところで結衣先輩は?」
八幡「風邪で休みだ」
いろは「結衣先輩でも風邪ひくんですねー」
八幡「それに関しては同感だ」
いろは「わたしは年に一回は風邪引いちゃうんですよねー」
八幡「ほーん」
いろは「……は? もしかして今いい情報が手に入ったぜ。わたしが風邪で弱ってる時に押せば付き合えると思いましたか?
 すみません。健康体な時に告白を受けたいので風邪をひいてる時は看病に専念して下さい」
八幡「お、おう……」
雪乃「遅くなったわ」
八幡「よう」
いろは「お疲れさまでーす」
9: 以下、
雪乃「一色さん、また来たの?」
いろは「はい。わたし、奉仕部の準部員ですし」
雪乃「認めた覚えはないけれど。由比ヶ浜さんは?」
八幡「風邪で休みだ」
雪乃「そう。由比ヶ浜さんでも風邪をひくのね」
八幡(さすがに由比ヶ浜が可哀相に思えてきたぞ)
八幡「それより委員会で三浦と何か話さなかったか?」
雪乃「いいえ」
八幡(直接言ってないのか)
雪乃「……三浦さんがどうかしたの?」
八幡「奉仕部に依頼があるそうだ。そのうち部室に来ると思う」
雪乃「わかったわ。久しぶりの依頼ね」
10: 以下、
八幡「だな。正直面倒くさいが」
雪乃「ふふ。そんなこと言っちゃ駄目よ」
いろは「わたしも頑張りますよー」
平塚「一色、こんなところにいたのか」
いろは「うぇ!?」
平塚「生徒会に新しい仕事が出来た。行くぞ」
いろは「はーい……」
雪乃「生徒会のお仕事、頑張りなさい」
八幡「健闘を祈らない」
いろは「そこは祈って下さいよー」
平塚「いいから行くぞ」
11: 以下、
雪乃「……まったく。それで三浦さんから依頼内容は聞いているの?」
八幡「ああ。多分、お前は気乗りしない内容だが……」
雪乃「言って」
八幡「……葉山と雪ノ下さんが付き合ってるか調べて欲しい、そうだ……」
雪乃「……本当に気乗りしない内容ね……」
八幡「だろ。三浦が葉山に聞いたが教えてくれなかったようだ」
雪乃「つもり姉さんに確認しないといけないってわけね」
八幡「そういうことだ」
雪乃「仕方ないわね。夜にでも姉さんに聞いてみるわ」
八幡「いいのか?」
雪乃「ええ。それくらいなら」
八幡「悪いな」
12: 以下、
雪乃「いいのよ。……それより明日は土曜だけど今日も泊りに来るでしょう?」
八幡「いいのか?」
雪乃「私の家に寝間着と下着を置いてある男の台詞かしら?」
八幡「だな」
雪乃「ふふ。今日の為に昨晩ビーフシチューを作って一晩煮込んだのよ」
八幡「マジか。そりゃ楽しみだ。てか悪いな。毎週料理作ってもらって」
雪乃「いいのよ。お店の料理より私の料理を食べるあなたが見たいのだから。それに……」
八幡「それに?」
雪乃「料理も花嫁修業の一つでしょ?」
13: 以下、

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