【2/5】優等生だった俺が進学校に入学し人生が変わった話をしていくback

【2/5】優等生だった俺が進学校に入学し人生が変わった話をしていく


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2:
こんばんはー
遅れてごめんね。
続き書いていこうと思う
253:
きたああああああああああああああああああ
待ってた!
254:
高校一年の後半に差し掛かると俺らのクズさに拍車がかかった
授業を度々サボるようになった
と言っても無断欠席をしたりはしない、留年は怖い
嫌な授業の時は消えたり、気持ちが乗らない時に勝手に早退したり
授業をサボると、流石に先生にもよく怒られた
当時の俺たちは「関係ねえだろ」って思ってたけど
今思えばまわりの奴に本当迷惑だよな。
クラスにこんな奴がいて、さぞウザかったと思うわ
255:
でも俺達にはそれは辞められなかった
うちの高校には絶好のサボりスポットが満載だったんだ
まず1つ目が中庭。
植木や校舎の視界上、良い感じに周りの死角になるんだ
寒い日や午前中なんかはこの中庭に行く
慌ただしい時間帯には色んな人の声や足音が聞こえるんだけど
それを尻目に三人で中庭のベンチでダラダラするのが最高だった
256:
いい学校なだけにそういうのはすごそうだ
257:
2つ目が図書室のベランダ。
何故か図書室のベランダだけ無駄に広くて
走ったり寝転んだりしても十分なくらいの広さがあった
でもここは人目にもつきやすくて
雨が降った日限定だった
雨が降った日に行くと独特の空気感があって凄い良かった
259:
そして何と言っても一番なのが屋上な
ベタかもしれないけどww
当然立入禁止なんだけど、屋上の入り口に窓があって
その窓が中から鍵を普通に開けられるんだよなw
生徒を信用してのことなんだろうけどさ
もちろん俺たちは、これを知ってから足繁く屋上に通ったよw
261:
初めて屋上に言った時の俺たちのテンションは異常だったなw
どっかいいとこねえか?ってなって
若林が「とりあえず上いこーぜw」って言って授業中に校舎をフラフラしててさ
屋上に通じる窓が普通に開くのに気づいてなw
若林「お前ら見ろこれwwwあくわwwww」
礼二「これは行くしか無いってことだよなww」
俺「すげえ!ww」
3人ともめちゃくちゃテンション上がっちゃったよ
262:
凄くよく晴れた日だったんだけど、真冬だから寒い寒い
もちろんコートは教室に置いてきてるからノーマル制服の状態で
風がびゅんびゅん吹いてて「うわわわわ」ってガクガク震えた
実は中学の時にはどうやっても屋上に行けなかった俺は
それが人生初の学校の屋上だった
もうその開放感は半端無かった
周りに視界を遮るものが、なんもない
それがもう本当に爽快で仕方なかったんだ
263:
俺の高校は屋上行けなかった
気がする
264:
普通はなかなか行けないよな
265:
俺「すげえなおい!俺実は学校の屋上とかに来るの初めてなんだよねww」
礼二「俺もwwなんかすげえ得した気分だwww」
若林「お前らマジかよぉ?w俺は中学の時はよく屋上行ってたぞw」
そうすると若林がケラケラ笑い出した
若林「お前らだせーなw」
俺「お前の中学がおかしいんだろww」
礼二「そうだよお前がおかしんだよww」
三人とも意味も分からず笑いがこぼれてきて、完全にハイになってたw
266:
ここからさらによく分からないテンションタイムが発生する
礼二がいきなり「せいやぁぁぁ!」と言って
でんぐり返しのような前回り受け身のようなよく分からない動きを始めた
普通の人より体格が大きいので、よりコミカルに見えた
俺「なんだよそれwwww」
礼二「お前もやってみwww」
普通ならつっこむ所であるが、俺もわけも分からず
「いやぁぁぁ!!」とか言いながらぐるぐる回り始める
267:
そうすると見ていた若林がツボにはまったらしく、大笑いしていた
若林「wwwwwなんだよそれwwwふざけんなwww」
俺と礼二ももう楽しくなっちゃって奇声を出しながら派手な動きを続ける
若林「ムービー撮ってやるよww」
と言われて俺と礼二が狂ったように「よいしょぉぉぉ!」
とか言いながら前転を続ける様子を動画におさめられた
268:
見直すとその姿がなんとも滑稽で
3人で「なんだこれwwww最高www」
って言ってアホみたいに笑った
本当にこーんなくだらない事で本気で笑えてたんだよな
それ以来屋上は俺らの中で「何故か楽しくなっちゃう魔法の場所」として定着した
サボりスポットの中でもダントツで好きだったし
滅多なことでは誰にも見つからない
本当に解放されてる気がする最高の場所だった
271:
めんどくさい授業になると
礼二と二人で隣の教室に行ってドアから若林を呼ぶんだ
そうすると若林はニヤッと笑って
口パクで「行くか?」って言うんだよ
それが可笑しくて仕方なくて
いっつもこの瞬間がワクワクした
俺たちには逃げ出せる場所がある、そんな風に思えた
273:
晴れた日に屋上に行かない手はない
日常の中の非日常って感じで、俺らは大好きだった
いつもやってた礼二の漫画談義がめっちゃ面白かった
礼二がノートとペンをもってきてて
どんなストーリーやキャラクタが面白いか聞いてきた
それに対して俺たちはああでもないこうでもないって議論して
三人でフェンスに寄りかかって
「こんな奴がいたら面白い」「こんな学校があったら楽しいんじゃないか」
とか言い合ってた
274:
そんなこんなで俺らの楽しくて快適なサボりライフは続いていたんだけど
一年の終業式を直前に迎えたある日、とうとうそれはほころんだ
いつものように授業をサボって屋上でダラダラしていた
いつものように時間が過ぎて、いつものように教室に戻れると思っていた
「お前ら何してんだ?」
遠くの方で声が聞こえた
俺は驚いて思わず「うおっ」って声を上げてしまった
275:
今追いついた
こんな青春、俺は一つもなかった
良い話をありがとう。
276:
そういえばバクマンでも屋上で漫画の話してたな
いいなー
277:
それはうちの高校でも特に厄介な生徒指導のKだった
K「最近授業をサボる奴がいるからと見に来れば…
おめえらだったのか」
チッ、と若林が舌を鳴らした
俺たちは思わず睨んでしまった、Kはまだ何も言っていない
俺たちもガキだったんだ
K「こんなとこでコソコソやってたんか、どうしようもねえ奴らだな」
そう言うとKは黙って振り向いてドアと窓を閉めていった
278:
礼二「おい、中から鍵閉められたらまずいんじゃねえの?」
思えばそうだった
中から鍵をかけられるとこの屋上に閉じ込められる形になってしまう
しかも授業は午前最後の時間だった
弁当も教室に置いてきていたので、午後まで閉じ込められるのは非常にきつかった
280:
俺がとっさにドア付近の窓に近づいて
俺「先生!ちょっと待って下さいよ!」
と言ってみたが
K「しばらくそこにいろよ」
と言ってKは階段を降りていった
281:
礼二「行っちゃった?」
俺「うん…あれいつ戻ってくるんだよ…」
若林「わり、俺が舌打ちなんてしたからだわ」
その場は一気にお通夜ムードになってしまった…
かと思いきや
案外のんきなもので
「屋上に閉じ込められるとかウケるなwww」
「トイレだけ我慢大会だなwww」
とか言って案外状況を楽しんでいた
さすが落ちこぼれの俺達だ
282:
鍵しめられたのかよ
283:
でもこれで屋上は使えなくなるかなぁとか
いやいやまだ使えるっしょ、とか気楽に話してた
午後の最初の授業が終わった辺りで、Kは戻ってきた
さすがの俺たちも空腹が限界に達していてやばかった
授業には戻ることになるけどそれでもいいや、って思った
K「おうお前ら生きてたか」
俺「ええまあ…」
若林「すいませんした」
とっとと謝って戻ってしまおうと思った
284:
Kにはこっぴどく叱られると思っていたが
俺たちが予想したのはまったく違うものだった
K「あのよ、お前らが授業受けないとかそんなのは本当にどうでもいいんだけど。
屋上には来るんじゃねえよ。これは規則だから、破られたら困るの」
俺「はい…」
K「分かったら出てけ。いいな。」
三人「はい…」
K「あ、それと。別に授業には戻らんでもいいから。勝手にしろよ。
ただ屋上には来るな」
287:
魔法の場所にはなにかある・・・・!?
291:
俺「え?…とそれは…」
K「どうせ授業出たってやることないんだろ?まあいいや好きにしろ」
Kは半笑いで俺たちに向かって言った
若林「は?」
K「いいから。さっさと降りろ。俺も忙しいんだよ」
促されるままに俺たちは屋上から続く階段を降りていった
そしてKはそのまま俺たちなんてなかったかのように
何も言わずに階段を駆け下りていった
292:
ここから俺が活躍・・・のはずだ
293:
Kのこの態度は俺の心に深く突き刺さった
礼二と若林がどうだったかは知らないが
俺は正直、心のどこかで怒られることを期待していたのかもしれない
先生からの当てつけ、そんなもの今に始まったわけではないが
この日のKの俺たちに対する仕打ちを、俺は忘れることができない
階段の踊り場で呆然と立ち尽くす俺達は
本当に惨め以外のなんでもなかった
294:
なんだこの感じ…?
299:
悪いのは俺たちだ
「ほら急げ!授業に戻れ!」という注意すらされない
落ちこぼれだって言って、でも本当はどこかで間違ってるってことも分かってたんだと思う
全部諦めたふりをして、諦めきれていないものがあるんじゃないかって
俺たちはこの日そのまま帰った
授業中の教室から荷物だけむしり取って
三人で自転車に乗って帰った
礼二と若林は話していたけど、俺だけがずっと黙っていた
303:
その後終業式を終えて
俺たちの高校1年ライフは幕を閉じる
今思えばけっこう濃い一年だったな、色々あったわ
でも、高校2年の一年はもっと濃いんだよな
春休みには、何故か補習がない
これは俺らにとっては大助かりだった
礼二の家か俺の家に集まって頻繁に遊んだ
若林は遠いのもあったが、頑なに自分の家に人を呼ぼうとはしなかった
306:
若林のキャラが濃すぎるwwwww
308:
これより濃いのかww
309:
とにかく俺たちはゲームの趣味が合った
元々若林と俺もゲーム好きだったし、礼二もそういうことに詳しい
三人で集まって狂ったようにドカポンとスマブラをやってた
この春休みを利用して「クソゲー探訪」なるものも企画して
各々クソだと思うゲームを持ち寄って
クリアするまでやめられないというドMな耐久大会もやったりしたw
馬鹿そのものだったけど、本当に楽しかったなぁ
310:
ちょwwwwwwwwww
楽しいなおいww
311:
そして新年度が訪れる、4月だ
2年になるとクラス替えがあり、文系と理系も分けられる
俺と礼二は当然のごとく文系、そして文系のドンケツのクラスだった
まあまあ予想通り、といったところだった
若林だけは何故か理系を選択していた
理系なんて色々大変なのになんで?と聞いても
「まあどうせケツクラだし、理系でもいっかなと思ってw」
とてきとうな事を抜かしていた
312:
若林の行動には
なにか裏があるように感じてならない
もちろんいい意味で
313:
そして初々しい新入生たちを見て、去年の自分を思い出した
一年の春は必死だったなぁ…この中から俺のような落ちこぼれが出るんだろうか
ともあれ、一番上のクラスから脱出して晴れて「ケツクラ」になれた
その開放感は凄まじいものだった
始業式当日から礼二と教室でハイタッチしたしなw
「いえーい!念願のケツクラだぞ!」って
まあ本当に嬉しかったんだけどな
315:
こうして落ちこぼれトリオは三人ともケツクラになって
真の落ちこぼれになってしまったわけだけど
そっちの方が気が楽で俺たちには好都合だった
現に、ケツクラの雰囲気は今までのクラスとはかなり違っていた、と思う
なんというか張り詰めたいやらしい緊張感というか、そういうのが無かった
そして始業式から数日たった日、俺は律儀にも掃除に参加していた
学校の掃除に参加するのなんて、ものすごく久しぶりなことだった
314:
この新入生の落ちこぼれと
出会う展開か・・・!?
316:
場所は保健室
保健室ってのはいいよな、学校でも異質な空間だと思う
うちの高校の保健室は広くて、2つの組で保健室の掃除を行う
片方がベッドや床など、もう一方が器具や水槽、外のベランダなど
俺も久々の掃除ってこともあって揚々と作業に励んでたんだ
「先輩?先輩じゃないですか?」
と、俺を呼ぶ声が聞こえた
だいぶ聞き覚えのある声だった
317:
まじかよ・・・・
本当に来ちゃったよ・・・
321:
振り向くと、小さな女の子が驚いた顔で俺を見ていた
同じ中学の後輩のTだった
部活が一緒だった(運動部なので男女違うが)こともあって
割と仲の良い後輩だったんだ
俺は凄く驚いた
「T?Tじゃんか!」
と一気にテンションが上がった
322:
若林や礼二の反応はいかに
324:
まさか、うちの中学からこの高校に来る奴がいるとは思わなかった
いるにはいるが、毎年は来ない
それも見知った後輩のTだ、これは純粋に嬉しかった
T「先輩がいるのは知ってたんですがwwまさかこんな所で会いますか?ww」
俺「本当だよな!ってかTがここ来るなんて思ってなかったwwすごいなww」
T「それは先輩もじゃないですかww先輩中学の時からすっごく頭良かったし!w」
Tに自分が落ちこぼれであることなんて、絶対に言えない
326:
俺「いやいや…それは…w」
後輩「私準クラ?になっちゃったんですよー…ついていけるか怖いです。」
俺「凄いじゃんかぁ、頑張りな」
どうしても見栄が出る、ここで「俺今年からケツクラwww」
とはどうしても言えなかった
後輩「あ、先輩!どうせならアドレス交換しときませんか?」
Tがニコニコして携帯を取り出す
俺「お、いいね!…あれ…携帯がねえぞ…」
この時、俺はガチで携帯を教室のカバンに忘れていた
329:
と、申し訳ない今日はここで一旦落ちさせてくれ…
明日早くて、もう眠気が限界なんだ
続きはまた今日の夜にでも書くよ!
今日も遅くまで見てくれた人はありがとう
330:
乙!
体調くずさないようにね!
331:
>>329
お疲れさん!
どうしてそう切り方が絶妙なんだwwww
今日の夜にまた!
348:
こんばんは
遅れてすまぬ〜
続きを始めたいと思います
350:
>>348
乙!待ってたよ!
356:
俺「あれ、マジでないや…ごめん…」
T「えー先輩何言ってんですか…!私とアドレス交換するのそんな嫌ですか?w」
俺「んなわけないじゃんwおっかしいな教室か?」
本当に携帯を持ってないことに気づいて焦った
せっかくの偶然とチャンスだと言うのに
357:
そして巡り巡る運命の連鎖・・・・か・・・?
358:
俺「ちょっと抜けて教室今から行くわww」
T「あ、それはダメですよ〜w今掃除の時間なんですからw」
真面目な子である
俺「あ、そうかな…?」
T「アドレスはまた機会があったらでいいですよ」
そう言うとTはニコッと笑って自分の持ち場の方へと行ってしまった
この時アドレス交換できていれば良かったんだが
359:
wktk
361:
そしてそのまま掃除は終わる
持ち場の先生の元に2組が集合して報告会
その日の反省点や要望を出し合う
「おつかれさーっしたー」と号令をかけておしまいだ
帰り際、Tが俺に笑って手を振ってくれた
か、可愛い
なんだか調子が狂ってしまうようだった
362:
そして俺、この出来事を礼二と若林に伝えられず。
わざわざ自分の中学から後輩が来たよ、って言うのもおかしいかなと思った
俺は次の日の掃除の時間が楽しみだった
驚きなことに、俺は高校一年のあいだ一人たりとも女友達がいなかったのだ
クラスの女子と会話程度はしていたが
だからこそTに会えるのが楽しみだった
364:
ほほう
365:
でも次の日掃除場所の保健室に行くとTの姿はない
同じ組の子に聞いてみる、「今日Tはどうしたの?」
「あ、風邪で学校お休みですよー」
え?なんてタイミングの悪いやつだ、T
こちとらその日はバッチリ携帯を準備していったというのに…
でもどうせ明日もあるし明日でいっかって思った
が…その次の日もTは学校を休んだ
浮かれていた自分がなんだか恥ずかしくなった
366:
ふらぐぅ?
367:
そのまま週が変わって掃除場所もチェンジなわけだ
はい、Tに会える機会は損失しました
少し落ち込んだけど、同じ学校にいる限りいつか会えるだろうと思っていた
正直新しいケツクラになってからは
クラスメイトともそれなりに仲良くできていて
女友達も数人できていたんだ
一年の頃のクラスだったらTとの事は凄まじく後悔しただろうけど
ケツクラでは心に余裕があったんだ
368:
心の余裕が運を呼ぶぅ!
369:
しばらくして、俺と礼二と若林は三人で一緒に帰ろうとしていた
下駄箱に上履きを投げ捨て、「どこ寄ってくよー?」とか言いながら
いつも通りの帰宅風景だ
すると正面玄関のはしっこでTがポツンと一人で立っていた
Tは俺に気付くと笑って手を振った
俺も笑ってそれに返した
礼二と若林もこれに気付いたが、特に触れることもなく
その日はそのまま帰った
370:
Tもまさか落ちこぼれ始m
371:
その日は別に何とも思わなかった
別に正面玄関に一人でいてもおかしくはないだろう
誰かを待っていたのかもしれないし、そんなのはよくあることだ
その次の日は、若林が用事があるとかで確か礼二と二人だったんだけど
またTが正面玄関の端っこの傘立てに座って一人でいた
そして、俺に気付くと笑って手を振った
俺は多少驚きつつも、手を振り返した
372:
礼二がこれに食いつく
礼二「あの子昨日もあそこにいなかった?」
俺「そうだね。誰か待ってんじゃないの?」
礼二「そっか。知り合い?」
俺「ああ、中学の後輩よ」
礼二「あ、なるほど」
と、この日も特に何も気に留めずこのまま帰宅
373:
なんてやつだwww
374:
そして次の日の放課後、また俺と礼二と若林は三人で帰ろうとしていた
すると、またTが正面玄関の端に立っている
さすがにこれには俺もすこし驚いた
そして俺に気付くとまた笑って手を振ってくる
礼二「あの子今日もいんじゃんw」
若林「何?昨日もいたの?ってか誰?」
俺「俺の中学の後輩だよ」
375:
俺ならやってくれると信じていた!
376:
若林「お前にあんな知り合いいんだなw」
俺「ひっでーなそれ」
礼二「昨日もいたよねww」
若林「そうなのか、変わり者だなww」
俺「そんなことないと思うんだけどなぁ…」
Tは一体何をしてんだろう?
この時の俺にはTはの行動がよく理解できなかった
というより、誰かを待ってるだけだろう、と思ってた
378:
アドレス交換したくて待ってるんじゃないの
379:
それから数回、俺達が授業が終わって通常の時間に帰る時は
Tが玄関にいて俺を見つけると笑って手を振ってくるという事があった
早々にサボって帰る時や、放課後校舎で時間を潰してから帰った日にはいなかった
それから何回かして、また帰り際に正面玄関にTがいた
いつものように笑って手を振ってくるわけだが、若林が言い出す
若林「またあの子いるな。なんなんだろうな一体。
おい5、お前の後輩なんだろ?」
俺「そうだけど」
若林「お前、なんかあった?」
380:
そういや俺忘れとるやん・・・
アドレス・・・・
381:
″俺″の鈍感さにやきもきするけど続きが気になるわっふる
383:
俺「あ…」
帰りながら、俺は礼二と若林に先日の掃除の一件を話した
礼二「なんだよそれずりーな!ww」
若林「ってかもう、それ完全にお前じゃん」
礼二「5のこと待ってたんじゃん、ふざけんなよ」
俺「いや、まだ分かんなくね?w」
若林「ってかお前それ早く言えよ。知ってたらもっと早くなんとかしたのに」
385:
若林はこういうことに何故だか熱い男だ
若林「ってかそれお前と話したくてあそこでずっと待ってたってことじゃん。
どんだけいい子なんだよ。お前、しっかりしろよ」
俺「本当に俺かー?」
仲は良かったけど俺に好意を持つなんて考えられなかった
若林「他の人待ってたら笑って手なんか振るか?」
礼二「5見つけるとめっちゃ反応するもんねww」
386:
このスレを期に俺も人生振り返ろうかな...
みてます
388:
若林「そうとなりゃ、お前明日一人で玄関でろ。
俺ら靴持って教員昇降口から出っからww」
俺「えー…なんか恥ずかしいんだけど」
若林「バカ言え。あのままずっと待たせる気かよ」
礼二「ちゃんと事後報告してくれよw」
と言われて、そういう事になってしまった
390:
ついに俺が主人公になるのか・・・?
391:
期待!
392:
次の日の放課後
若林「俺ら先行って靴持ってくるからw」
そう言って若林達は下駄箱から靴を持ってきた
そして俺は促されるままに、一人で正面玄関に行った
その日も、Tは正面玄関の端っこに立っていた
俺が一人で外に出ようとすると
T「先輩!」
俺を呼ぶ声がした
393:
T「今帰りですか?」
俺「そうだよーTも?」
T「私もですww」
そう言うとTは笑いながら答えてくれた
T「今日は一人なんですね」
俺「そうだね…」
会話がなかなか進まない
394:
いつもの調子はどうした!
398:
がんばれ・・・俺!
399:
T「話すの掃除の時以来ですよねw」
俺「そうだねーwあの時はビビったw」
T「先輩、今日は携帯持ってますか?」
俺「持ってるよww」
T「あ、じゃあ良かったらアドレス交換しませんか?
こんなところで申し訳ないんですけど…」
俺「あ、全然いいよ!w」
どうやら、Tは本当に俺を待っていたようだ
400:
きたああああああああああ
402:
なんてけなげなT・・・・
いい人や・・・
403:
いい展開いいいいい
404:
この時、本当に焦った
まさか本当に俺とアドレス交換したかったって思わなかったから
そう考えると、Tにすごく悪いことをしたような気になった
若林の言ってたことがビンゴだったじゃないか
T「なんか突然すいません…」
俺「いや、全然いいってwアドレス交換しようって話してたしねw」
T「ありがとうございます」
Tは本当に嬉しそうににこにこ笑った
407:
T「あ、じゃあ…私これで帰ります」
俺「うん、気をつけてねw」
T「さようならー」
Tはそう言って笑って手を振って帰って行った
その後俺は少し間をおいて外に出ると、後ろから背中をバシッと叩かれた
俺「イテッ」
礼二「お前wwww何やってんだよwww」
俺「は?教員用の方から出てったんじゃねーの?」
若林「わり、下駄箱の陰から見てたわw」
俺「ふっざけんなよww」
408:
やっと追いついた
なんだこの青春劇は
410:
ほんとに若林でてきたよwwww
411:
その後いつものように三人で自転車を並べて帰るわけだが
いつになくハイテンションモード
礼二「お前さー!マジさー!一緒に帰れたんじゃねー?ww」
俺「いきなりは困るだろwww」
若林「いけたなーアレは。ってかあれもう完全に惚れてるじゃん」
俺「いや分からんだろー…」
413:
礼二「いいねーーー!!青春はさーー!!」
河原沿いの道を自転車で走りながら礼二と若林は叫びだす
若林「くそがーーーー!!!」
馬鹿丸出しだったと思う
でもそれを見てるのがおかしくって
俺も一緒に大笑いしてしまった
417:
その日早Tからメールがあった
確か「今日は本当にありがとうございます」みたいな内容だった
本当に律儀な子だ
メールをしてるうちに気付いたが、Tは俺の下駄箱の位置から
俺がケツクラあるいはそのクラス帯である事はなんとなく分かっていたらしい
でもそんなことは全然気にしていないようだし
本当に俺は考えすぎだったんだな
418:
ばれてたのかwwww
419:
ええこだなー
420:
Tからメールで、何か部活入ったほうがいいんですかね?みたいに聞かれたので
部活に入ったほうが居場所は見つけやすいんだろうなぁと思った俺は
とりあえず気になるところは見に行ったほうがいいよ、と伝えた
若林と礼二に出会えたからいいものの、俺は部活やらなかった事を少し後悔してたし
文化系の部活なら勉強とも両立しやすいだろうし
Tなら大丈夫だろうけど新しい環境にすぐ溶け込めるようにしてあげたかった
421:
ふむ
いまのところ
安定の学生生活。
424:
すると、Tは軽音部に入ることに決めたらしい
校内でギター背負ってる奴とかたまに見かけるし
やる気のないうちの部活の中では貴重な、割とまともに活動してる部活だった
あの小さなTが、ギターかかえてるところを想像するとなんか可笑しかった
そしてTと俺との一件があってから、俺たち三人のサボり病がまたぶり返した
4月最初はなんとかこらえていたが、徐々に耐え切れなくなったんだろう
427:
あの一件以来、若林と礼二の中でTがアイドル扱いになっていた
ずっと待っててくれる健気な天使、と若林が勝手に称し
それに礼二も悪ノリしていた
「最近どうなん?」「あれから進展ないの?」と
しばらくそればっかりになった
けっこうな頻度でメールは来るが、特に進展はなかった
正直、俺はすごく複雑な気持ちで
なんだかモヤモヤしてしまい、授業をよくサボるようになった
428:
あれ・・・?
429:
Tは本当に俺が好きなのか
もし俺を好きでいてくれてるとして、俺はどうしたらいい?
俺はTが好きなのか?
この時、本当にモヤモヤ悩んだ
何をそんなに悩む必要があったのか分からないんだけど
目の前の状況を受け入れられなかったんだと思う
それで頻繁に礼二と若林を連れ出して授業を放棄した
431:
そんなこんなで、しばらく今までどおりの自堕落な生活を送っていた
教室にいて寝てるか、中庭で時間を潰すか、帰るか
反省せずにたまに屋上に行くこともあった
やる気が起きず、教室でただ寝てるだけって時間も増えていった
そんなこんなで6月くらいになった
Tからのメールは相変わらず来ていて、どうやら軽音部はとても楽しい様子
楽しく過ごせているみたいで良かった
434:
その日俺は昼飯の量が少なくて、腹が減ったので午後最後の授業をサボって帰った
礼二は熟睡していたので放置、若林もメールしたが返答なしだったので
一人でこっそり教室を出て行った
この日は運が悪かった
授業中で生徒に会わないはずなのに
一階の廊下でプリントを抱えたTとバッタリ会ってしまった
436:
T「あ、先輩こんにちわーww」
俺を見つけてTが笑顔で話しかけてくる
俺はカバンをかついで完全に帰宅モード、どうするんだ?
T「あれ、先輩帰るんですか…?」
もう、どうとでもなれと思った
俺「帰るよ。サボりってやつだねwwww」
T「そうなんですか…でもそんな時もありますよね。
気が乗らない時は無理しすぎちゃダメですもんね。」
そう言って笑った
どんだけなんだよ、君は
437:
Tが逆に怖くなったわwww
438:
俺「そういうTは何してんの?」
T「あ、先生に頼まれたのでwプリントコピーしてきましたw」
雑用かよ、真面目過ぎる…と思った
俺「手伝おうか?」
T「私を手伝うくらいなら授業に出てください!w」
Tはそう言ってまた笑った
440:
Tちゃんと付き合いてー(切実)
441:
俺も苦笑いしながら
俺「そういえば、部活は楽しいみたいだね?」
T「はい!すっごく楽しいです。楽器に慣れてくのも楽しいし、
何より友達がみんな面白くてw」
俺「それはなによりだねーw」
T「先輩が部活入ったほうが良いって言ってくれたからです」
T「ありがとうございます。」
Tは笑顔でお礼を言ってそのまま階段を上って行った
443:
ありがとうございます
俺に向けられたその言葉の意味が分からなくて
何度も何度も考え込んだ
なんでこんな俺がTにお礼を言われてるんだろう、と思った
何事も一生懸命で真面目に頑張っているT
Tと話して、自分の空っぽさに気付いた
俺は一体何をやってるんだ?
帰り道で自転車に乗りながらずっとそんな事を考えてた
444:
はあはあTいいいいいいい
445:
どうする・・・・俺・・・!
どうすんのよ・・・!俺・・・!
446:
「変わりたい」そんな事は思わなかったけど
変わろうともがいていたのかもしれない
こんな落ちこぼれの自分をTが好きでいてくれるのが嫌だった
なんというか、申し訳なかった
それから夏休みまでの間は、極力授業を抜け出さないようにした
それでも授業はほとんど寝てしまっていたし
進歩なんてほとんどしていなかった
447:
やっぱり急には変われないか。
習慣ってあるもんね。
448:
そして何も踏み出せないまま夏休みが近づいていた
舞い上がった俺達は油断して終業式直前の日に
授業をサボって中庭で炭酸ジュースで一杯やっていたw
各々自販機で買った炭酸だ
礼二「かーっ!やっぱ授業中に飲むコーラ最高だな!」
若林「おまえそれやめろww」
とか言って完全に油断して調子こいてたわけです
449:
ばかやろうwwww
450:
そこを偶然先生に見つかってしまう
しかも運悪いことに、俺たちの担任の先生だった
担任「お前ら何やってんだ?!授業中だぞー!?」
急いで走って逃げた、後ろから「待ちなさい!!」と怒鳴られる
それを尻目に俺らは一目散に校舎に戻って走った
しかし逃げても俺と礼二はダメ
そりゃそうだ、相手は担任なんだから
451:
おまwwwwwばかやろうwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
452:
放課後担任に呼び出された
結局若林も何故だかバレていて呼び出された
こっぴどく叱られるかと思ったが半分もう愚痴だった
「いい加減にしてくれんか?みんな真面目にやってんだぞ?風紀を乱すな。
お前らは本当に不良だよ。」
不良、と言われた事が笑えた
こんな高校の、不良
不良にもなりきれていない中途半端なもんだ
453:
若林「俺たちが不良だってよ!!あほらしーなwwww」
礼二「いえ〜いww俺がヤンキーでーすwwww」
俺「マジ可笑しかったなwwww」
帰り道、三人で自転車に乗りながら相変わらずのテンションだった
いくら俺が今の自分に悩んだところで
三人でいると不思議と楽しくて、結局いつも通りになっちゃうんだよな
三人で大笑いして、それが楽しいからいいんだとこの時は思ってた
454:
そんなこんなで担任に不良宣告を受けて
俺たちは夏休みを迎えた
もちろん補習があって学校に行かなくてはならない
しかも今回は日程が分散していてなんだかめんどくさい
それでも俺たちは夏休みが楽しみで仕方なかった
この夏休みにやりたいことが沢山あったからだ
455:
ということで今日はこの辺で落ちようと思います
まだしばらく続くかと思いますが…
今日も遅くまで見てくれた人はありがとう
続きはまた今日の夜書きますねー
456:
おう乙
今日も楽しめたぞ!
457:
>>455
お疲れ様!
しかし色んな呼び名が増えてきましたなww
この三人組ww
今日のよるにまた!
乙です!
458:
>>457
ありがとう。
基本は「落ちこぼれ」だけどねw
特に俺ww
459:
>>458
wwww
まあ楽しみにしてる!おやすみ!
462:
長くなってもおk
今夜も楽しみにしてる
引用元: ・>>5が自分の人生語るってよ
・【3/5】優等生だった俺が進学校に入学し人生が変わった話をしていく※12:24 公開予定
・【4/5】優等生だった俺が進学校に入学し人生が変わった話をしていく※12:53 公開予定
・【5/5】優等生だった俺が進学校に入学し人生が変わった話をしていく※13:24 公開予定
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