城島「すべては一歩の村づくりからやで」back

城島「すべては一歩の村づくりからやで」


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社長「おお!ついにイベントの仕事を決めてくれたか!」
松岡「そうなんすよー社長さん」
山口「営業かけた甲斐がありましたよ」
律子「初仕事でこれはすごいですよ!」
社長「さすがは我が765プロのホープだ!はっはっは」
城島「いやいや、大したことあらへんよ」
国分「裸で雪山歩いたり」
長瀬「裸で島を走り回ったり」
律子(一体どんな営業を……)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1475254025
2: 以下、
ガチャ
雪歩「ひうぅ??!」
真「雪歩!」
春香「待ってよ、雪歩ー!」
城島「ん、どないしたん?」
伊織「今日、男の先生で全然レッスンにならなかったのよ」
雪歩「ごめんなさい…私、男の人がどうしても苦手で…」
雪歩「こんな私なんか…穴を掘って埋まってますぅー!」ザックザック
春香「雪歩!穴掘っちゃダメー!」
山口「いいフォームだな」
松岡「様になってんな」
律子「感心してる場合ですか!!」
3: 以下、
城島「まぁ、雪歩ちゃんも頑張っとるんや。なっ」ポン
雪歩「お、男の人…」ビクッ
山口「そのうち慣れるよ」ポンポン
雪歩「ひいっ」ダッ
ドンッ
国分「あっ、大丈夫?」
雪歩「ひ」
松岡「こらこら、雪歩ちゃん怖がってるから」ヌッ
長瀬「水準器の使い方教えてあげる!!」
雪歩「」
真「雪歩ー!?」
春香(プロデューサーさんが5人も来るとは思ってなかったもんね…)
4: 以下、
────
───
伊織「朝に出発なんて…前乗りできなかったの?」
城島「すまんなぁ。予算の都合と…太陽出とる方がええんよ」
松岡「おーい だん吉連れてきたぞー」ブロロロ
長瀬「キッチンカーも持ってきたよ?」ブロロロ
やよい「わぁ?見たことない車だよ!伊織ちゃん」
伊織「ソーラーパネルにキッチンカーね……こんなの買っててももう驚かないわよ」ハァ
長瀬「これ現物買ってないよね」
城島「安い車買うて修理したんよ。塗装とか内装も自分たちで…」
伊織「!?」
5: 以下、
雪歩「えへへ。ステージで歌えるなんてすごいね!私も頑張らなくちゃ」
真「その意気だよ、雪歩!」
春香「今日は一緒に頑張ろうね!」
城島「おっ、雪歩ちゃん気合入っとるなぁ」
雪歩「ひうう!?」ビクッ
城島「……嫌われてんのかな僕」シュン
長瀬「リーダーは女の子よりも男に人気があるから…」
松岡「フォローになってねえよ」
6: 以下、
律子「じゃあ、後はよろしくお願いしますね。小鳥さん」
小鳥「お任せください! でも…」
律子「?」
城島「みんな朝ごはんまだやろ? 0円食堂オープンや!」チャラララーン♪
長瀬「北海道に行った時のでいいならありますよ」
松岡「朝だし軽いのでいいだろ。サラダとか」トントントントン
亜美「へー、兄ちゃん上手だねー!」
貴音「見事な包丁さばきですね」
響(自分、全然敵わないぞ…)
律子「そ、そろそろ出発なんですけど…」
7: 以下、
ブロロロ…
松岡「だん吉懐かしいな?」
伊織「せ、狭いわね…」ギュウギュウ
真美「兄ちゃんの料理メッチャおいしいよ!」モグモグ
やよい「これ全部0円なんだって。すごいよね?」
律子「プロデューサー、運転大丈夫ですか?」
長瀬「実は島明けでちょっと眠い」ウトウト
美希「zzz…」
松岡「そんな長瀬にリーダーからお茶が届いてます」ジャーン
長瀬「えええ 絶対ダメなやつでしょ」ゴクゴク
キキ───ッ!!
響「きゅ、急に止まって…」
長瀬「フグゥゥゥウウゥゥゥウゥ!?!?」
律子「プロデューサー!?」
松岡「あー、タラノキ茶か。リーダーしか飲めないのに…」
松岡「でもリーダーも同じの飲んでるからな! オレたち運命共同体」
長瀬「オフウゥゥゥゥウウゥゥゥウウウウゥ」
***
城島「いや?なかなかええなぁ」ゴクゴク
千早「プロデューサー、何を飲んでいるんですか?
城島「Biwachaやで」
※島のお茶:木やらキノコやら島にあるものでリーダーが作るお茶。いずれも悶絶するマズさだが、唯一ビワ茶だけは成功した。
8: 以下、
長瀬「目は覚めた…おえっ」
松岡「ビワ茶はそこそこ良かったんだけどな」
律子「みんな、今日の仕事わかってるわねー?」
春香「夏祭りのミニライブですよね!」
長瀬「田植え!!!」
長瀬・春香「えっ」
真「へへっ、ライブ楽しみだなぁ」
亜美「ようやくアイドルらしくなってきたっしょ!」
律子「久しぶりのみんなでの仕事!気合入れていくわよー?」
律子「765プロ、ファイトー!」
「「おーっ!」」
長瀬「おっしゃー!!」
松岡「いい米作ってやろうぜ!!!!」
春香「?」
雪歩(は、初めてのライブ……私も頑張らなくちゃ!)
9: 以下、
────
───
長瀬「着いたよー」
美希「あふぅ…ここどこ??」
やよい「わぁ?自然がいっぱいですね!」
伊織「げっ、田舎にも程があるじゃない…」
春香「大自然って感じがするよね?」
ブロロロ…
松岡「お、リーダーのキッキンカーも着いたか」
ガチャ
千早「…」バタッ
春香「ち、千早ちゃん!?」
響「千早!大丈夫か!?」
千早「……!」
城島「いやぁ、楽しいドライブやったなぁ?」
あずさ「もうっ、プロデューサーさんったら」クスクス
貴音「ふふっ、プロデューサーは冗談も得意なのですね」
城島「はっはっは こんなダジャレがウケるとは。ええなぁ765プロは」
春香「あ、ただの笑いすぎだ」
響「!?」
千早「……っ!ふ…ふふっ…!」プルプル
10: 以下、
────────
♪DASH VILLAGE
作曲:長瀬智也
────────
「久しぶりだねぇ」
城島「どうも?お久しぶりです?」
「あら よく来たねぇ」
長瀬「お久しぶりです!!」
松岡「孝子さんの漬物食べてえなー」
真「この村ってプロデューサーの故郷なんですか?」
城島「せやな。間違いやあらへん」
松岡「内緒にしてたけど……実はココ、オレたちが作った村なんだ!!!」
「「……」」
響「またまた?」
雪歩「ふふっ」
春香「プロデューサーさんってば冗談ばっかり」クスクス
松岡「はっはっは」
長瀬「村長連れてきたよー!」
城島「みんなも挨拶しとき?」
「「よろしくお願いしまーす!!」」
アヒル隊長「」
「「!?」」
11: 以下、
国分「おーい」
山口「おつかれさん」
城島「太一、ぐっさん」
山口「やっぱZIPとかビビットあれば時間合わないなー」
国分「控室寄ったけどさ、みんな戸惑ってる感じだったよ」
城島「ホンマ? 普通、村いうたらテンション上がるで」
山口「若い子には合わないんじゃないの?」
松岡「今の子はモノに囲まれてるもんな。こういう場所に慣れてないんだよ多分」
城島「よっしゃ、そんなら僕が村の楽しさをみんなに教えたるで?!」タタタ
長瀬「リーダー!俺もー!」
山口「張り切ってんなあ」
松岡「ライブ以上に張り切るのもどうよ」
12: 以下、
伊織「なんか思ってたのと違うんだけど…」
律子「ま、まぁまぁ。仕事に変わりはないんだから」
あずさ「きっとこれから忙しくなるのよ?」
城島「おーい」
真「プロデューサー」
城島「みんな。まず動く前に腹ごしらえしよか」
真美「もしかして豪華料理!?」
亜美「待ってましたー!」
***
国分「もう少しで米炊けるから」グツグツ
城島「去年の新男米やで?。一等米や!」
春香「私、かまどを見るの初めてです」
山口「野菜採ってきたぞ?」
松岡「せっかくだし豚汁作るか」
真美「豪華料理は…」
亜美「ムリだったか?…」
城島「亜美ちゃん真美ちゃん。お椀と箸配ってくれるか?」
亜美「はーい」
真美「むむ、テカテカしてていい箸ですなぁ?」
伊織「あら、漆じゃない」
長瀬「俺は自分の箸あるから」スッ
13: 以下、
山口「できたよー」
松岡「流れ板松岡・渾身の一品」
やよい「わぁ!すっごくおいしそうですー!」
城島「じゃあ準備もできたし…いただきますか」
「「いただきまーす!」」
貴音「このお米…実が詰まっていて素晴らしいですね。良い実りです」
城島「『たかねみのり』っちゅうのあったなぁ」
山口「それと『ひとめぼれ』で男米、『ふくみらい』も足せば新男米だ」
城島「『チヨニシキ』との交配も何とかせんとな…。難しいなぁ品種改良は」モグモグ
千早(何の話をしてるのかしら…?)
響「それにしてもすごい量だな…野菜とかお米って高くないの?」
伊織「この辺で育ててるのをもらったんでしょ。塗り箸の方が高いわよ」
長瀬「俺の箸も見てー!」
伊織「あら、どこの箸?」
長瀬「光ちゃんちの箸!!」
14: 以下、
雪歩「おいしかったね」
美希「ミキ、お腹いっぱいで…あふぅ」
真「お米がこんなにおいしいなんて知らなかったよ!」
千早「プロデューサー。ちょっといいですか?」
城島「ん、どないしたん?」
***
城島「あ?、やってもうた…」
春香「どうかしたんですか?」
長瀬「衣装持ってくるの忘れちゃったんだって」
伊織「はあ!? 何で忘れるのよ!」
城島「いや?…」
松岡「リーダー近頃、記憶が曖昧なんだよ…」
山口「その日その日を生きてるからね」
律子「いやいやいやいや」
15: 以下、
国分「あー やっぱりね」
山口「ま、持ってきて正解だったな」スッ
響「おおっ!さすがだぞ、プロデューサー!」
城島「すまんなぁ。助かるわ?」パカッ
城島「……」
律子「これは…」
山口「人数分の作業着セット」
律子「いやいや、これじゃ…」
城島「おっ、これやこれ」
律子「ええっ!?」
16: 以下、
響「ほ、本当にこれ着て踊るのか?」
真「白Tとオーバーオールかぁ…」
雪歩「このタオルもセットなのかなぁ?」
律子「持ってきてもらって悪いけど、ステージで着るような衣装では…」
国分「俺たちも着替えようか」
城島「着替えたら、みんなで田植えするでー」
「「!?」」
美希「待ってましたなの!!!!」ガバッ
17: 以下、
***
城島「今年は765プロのみんなも手伝ってくれます?。では、よろしくお願いしまーす!」
「「おー!」」
真「本当にやるとはね…」
真美「んっふっふ?。真美におまかせー!」バチャバチャ
亜美「てやー!」バチャバチャ
松岡「こらこら 適当に植えちゃだめだって」
やよい「どこに植えればいいんですか?」
山口「ガチ棒でつけた、この十字の中心だね」
城島「この間隔がエライ苗育つんよ」
長瀬「俺たちの師匠が教えてくれたんだ」
あずさ「器用なプロデューサーさんにもお師匠さんがいたんですね?」
雪歩(い、一体どんな人なんだろう…)
美希「……」シュッ シュッ シュッ
山口「早くて正確だね美希ちゃん」
国分「センスあるよね」
美希「ミキ…本気で一番のお米、めざしてみる」ボソッ
伊織(覚醒してる!?)
※ガチ棒:苗を植える位置に印をつける道具。新男米は通常よりも広い30cm間隔で植える。
18: 以下、
春香「美希はすごいね?」
千早「そうね、実は天職じゃないかしら?」
春香「う゛っ」ピキッ
千早「春香?」
春香「こ、腰が…。動けない…!」
城島「やってもうたか。どれ」ヒョイッ
春香「きゃっ!」
真「あっ、春香ズルい!ボクもお姫様抱っこして欲しい!!」
春香「プロデューサーさん…」
城島「う゛っ」ピキッ
城島「な、長瀬…やってもうた…」プルプル
長瀬「重いもの持つからっすよ」
春香「!?!?!?」
19: 以下、
────
───
城島「みんな、よう頑張ったなぁ?」
雪歩「ふぅ…」
律子「結構疲れました…」
山口「収穫が楽しみだな」
美希「ねぇねぇ、いつ食べられるの?」
松岡「収穫はだいたい秋頃だな」
美希「ミキね? こういうの好きかも!」
城島「じゃあここ住む?」
山口「5代目村人誕生だな」
国分「来年は新男…いや、乙女米?」
長瀬「乙女米用に新しい田んぼ作ったよー」
美希「えっ」
20: 以下、
亜美「田植えも終わったし、息抜きにゲームしたいねー」
真美「この村…面白いけど、遊ぶトコないしね…」
城島「おっ、ええとこに。二人ともちょっと来てみ」
亜美「どしたの兄ちゃん?」
城島「ふっふっふ。これ開けてみ」
真美「桶?じゃあ開けてみるけど…」カパッ
亜美「鳥の羽…?なんか濡れてるよ兄ちゃん」
城島「濡れとるか。なら水脈があるっちゅうことやな」
真美「すいみゃく?」
城島「この下に水が流れとるんよ」
亜美「えー!ホント!?」
真美「なんかすごーい!」
城島「二人もやってみる?」
真美「やるやるー!」
亜美「んっふっふ?!真美よりも多く見つけちゃうもんね?」
キャッキャッ♪
律子(ふふっ、プロデューサーは自然の知恵も教えてくれるのね)
長瀬「ダウジングロッド貸してあげる!!」
真美「兄ちゃんありがとー!」
律子「!?」
水脈発見:ダウジング反応があったポイントに鳥の羽根を差して桶を被せる。真下に水脈があれば土の表面から水蒸気が発生するため、羽根が濡れる。この目印を参考に村で井戸を掘った。
21: 以下、
やよい「プロデューサー、野菜に悪い虫がついてます!」
山口「無農薬農薬かけとくか」シュッ
響「あっ、イノシシがサツマイモ食べちゃってる!」
松岡「畑周りに鳴子置くか。竹取ってくるわ」
長瀬「ハチミツ集めに行こうよ!」
春香「よ、養蜂もやってるんですか!?」
千早「た、大変です!!役場が火事に!!」ゴォォォォォ
城島「しゃーないしゃーない。建て直せばええんよ」トントントントン
国分「焼け残った木材も使えるよ」
真「ええ…」
伊織「アイドルって何なのよ…」
22: 以下、
────
───
城島「いや?、みんないろいろ体験できて良かったなぁ」
伊織「は、ハードだったわ…」ハァハァ
真「ハウスの増築もするとは思わなかった…」
響「自分は動物小屋の修理だぞ…」
やよい「でも、いろいろ教えてもらって楽しかったねー!」
雪歩「東京じゃあ体験できないことばかりだよね」
千早「そうね。少し視野が広がった気がするわ」
貴音「真、良い経験になりました」
美希「ミキ、一生ココで暮らすのかな…」ハァ
松岡「そろそろライブの準備だからなー」
23: 以下、
***
あずさ『“渋いイケメンコンテスト”…次はエントリーナンバー5番の方です?』
国分『どうもー。リーダーの代理で来ました』
長瀬『あずささん相変わらずキレイっすね! お嫁さんにどうすか?リーダーの』
あずさ『あら?!私なんかでよろしければ…』
長瀬『!? リ、リーダー!!!!!!』
国分『チャンスだよ!?リーダー!リーダーーーー!!!!』
やよい『では、ご自慢の一品をどうぞー!』
八木橋『メェー』
24: 以下、
真「ついに始まったね」
春香「お客さん、いっぱい集まったね! お年寄りが多いのかな?」
雪歩「みんなすごいなぁ…。私なんて男の人見ただけで怖くなっちゃうのに」
雪歩「ごめんね、春香ちゃん真ちゃん。私いつも足引っ張ってばっかり…」
雪歩「やっぱり、私にはアイドルなんて…」
真「雪歩!どうしてそんなこというの? ボク、雪歩がいつも頑張ってるの知ってるよ」
春香「そうだよ。足引っ張ってるとか、そんなこと言わないで」
春香「…不安なのは雪歩だけじゃないよ。私だって緊張で足ガクガクしちゃって」
真「実はボクも…」
雪歩「春香ちゃん…真ちゃん…」
春香「みんな一緒だよ。だから、3人で力を合わせてステージ成功させようよ!」
雪歩「う、うん…!」
「「765プロ、ファイト―!」」
城島「優しいなぁ…」グスッ
松岡「なんで泣くんだよ…」グスッ
山口「おまえら年とったな…」グスッ
25: 以下、
雪歩「……」チラッ
雪歩(大丈夫。男の人も怖くない…)
雪歩「!!」
真「雪歩?」
雪歩「い、いぬ…」
春香「えっ!?」
北登「…」ジー
真「ウソぉ!?」
雪歩「犬だけはダメぇ──!!」タタタ
春香「雪歩ー!?」
国分「ダメ犬?」
長瀬「克服しないと!!」
真「今度にしてください!」
城島「僕に任しとき!二人はステージの準備や!」
春香「は、はいっ!」
山口「転ぶなよー」
城島「うわっはぁ!」ズテッ
26: 以下、
────
───
雪歩「うっ、うう…犬までいるなんて…」グスッ
城島「雪歩ちゃん」ゼェゼェ
雪歩「ぷ、プロデューサー…」ビクッ
城島「きゅ、急に走るのはアカンな……聞いたで。犬も苦手なんやってな」
雪歩「うぅ…」
城島「よっしゃ!なら僕が見張っといたる。ステージに近づけたり、吠えさせたりさせへん」
雪歩「で、でも…」
城島「一緒に頑張るんやろ?春香ちゃんたちと」
雪歩「…」
城島「頑張るのはええことやで。野菜も米も箸もお椀もかまども村も作れるからなぁ」
雪歩「頑張りすぎですよ!? この村、本当にプロデューサーが作ったんですかぁ!?!?」
27: 以下、
城島「さ、二人が待っとるで」
雪歩「や、約束…」スッ
城島「せやな、約束の指切りや」ギュッ
雪歩「プロデューサー…」
雪歩(あれ…?近くで見るとプロデューサーってなんか…犬…老犬みたいな…)ブルブル
城島「どないしたん?」
雪歩「いやー!犬も老犬もダメですぅー!!」タタタ
城島「ええ…」
28: 以下、
雪歩(思わず逃げちゃったけど…プロデューサーが約束してくれたから、私も頑張らなくちゃ!)タタタ
春香「え、えーっと…次は…」
雪歩「春香ちゃん!真ちゃん!」
真「雪歩!」
春香「待ってたよ!」
雪歩「遅れてごめんね…!」
雪歩「……」スゥ
雪歩「いぇぇえええええぇぇい!」
春香「いぇぇぇい!」
真「いぇぇええ…」
ドッカーン!!
春香・真「!?」
29: 以下、
長瀬「いぇぇえええええぇぇええええい!!」ギュイーン!
松岡「いくぜえっ!!」ジャジャーン!
雪歩「プロデューサー!?」
国分「歌は萩原雪歩ちゃん!」
山口「演奏は俺たち…」
長瀬「リーダーいないっすよ」
松岡「あれじゃね?うちの」
城島「北登?そろそろ仲良うしようや?」
北登「…」プイ
山口「何してるのあの人」
30: 以下、
雪歩(プロデューサーが約束を守ってくれてる…!今度は私が!)グッ
国分「じゃあギターは…」
?「城島さんに頼まれました」スッ
松岡「あなたは…」
山口「福島DASH村の難波さん!!!」
難波「元バンドマンでした」ギュイーン
長瀬「じゃあ行くぜ雪歩ちゃん!」
雪歩「は、はいっ!」
長瀬「ワン ツー スリー フォー!!」
31: 以下、
───────────────
♪ ふるさと / 萩原雪歩
作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一
───────────────
兎追いし かの山
伊織「爆発との温度差すごいわね…」
やよい「雪歩さんカッコイイかもー!」
貴音「…なんとも心地いいですね。故郷を思い出します」
小鮒釣りし かの川
千早(萩原さんに春香に真…作業着でステージに上がるなんて…)
美希「ミキ、雪歩たちの格好すっごく似合ってるって思うな?」
千早「美希もそう思う?」
夢は今も めぐりて
長瀬「村のみなさんも一緒にー!」
春香「せーのっ!」
忘れがたき 故郷
パチパチパチパチパチパチ
雪歩「う、歌いきりましたぁ…! えへへ」
真(こんなほのぼのとしたライブもあるんだなぁ…)
城島「なぁ北登?、ケツ向けんといてえな」
北登「…」プイッ
32: 以下、
***
ブロロロ…
律子「今日はいろいろあったけど、いいステージだったわね」
響「八木橋…マサヨ…アイガモ隊のみんな…また会おうね…!」グスッ
城島「くかー」
亜美「あ、兄ちゃん寝てるー」
真美「ラクガキしちゃおーっと」
律子「こらっ、危ないから座ってなさい」
長瀬「ふんふーん♪」キュッキュッキュ
亜美「兄ちゃん…それ油性だよ?」
長瀬「あっ!!!やっべ!!!」
城島「ぐおー」
33: 以下、
────
───
山口「事務所着いたぞー」
城島「今日はお疲れさん。みんな気ぃつけて帰りや?」
「「お疲れ様でしたー!」」
真美(いいのかな…?)ヒソヒソ
亜美(言った方がいいんじゃ…)ヒソヒソ
長瀬(これあげるからナイショで…)ヒソヒソ
真美(漬け物……)
34: 以下、
城島「みんなもお疲れさん」
国分「リーダー鏡見た方がいいよ」
松岡「顔すごいことになってる」
山口「ペンでシワに線入れられてるぞ」
城島「!?」
長瀬「漬け物うめえ」モグモグ
35: 以下、
山口「ま、初仕事にしてはよくやったよな」
国分「色々やったけど、プロデュースはしたことなかったからね」
松岡「何事もやってみるもんだな」
長瀬「雪歩ちゃんとも仲良くなれたし良かったっすね」
山口「茂ちゃん、机に何か置いてあるよ」
城島「んん?手紙やな」
──今日はありがとうございました。
これからもたくさん迷惑かけちゃうって思いますけど…私、一歩ずつ頑張りますから。
これからもよろしくお願いしますね、プロデューサー。
松岡「ヒューッ!茂にも春が来たか?来ちゃったのか!?」
国分「そういえば、あずささんリーダーと結婚してもいいって…」
城島「えっ、ホンマ?」
長瀬「よかったねリーダー」
城島「いや?うれしいなぁ。でも僕、島の開拓があるから…」
山口「それじゃいつまでも結婚できないよ」
36: 以下、
長瀬「そういえば、リーダーからもらった水筒どこだっけ?」
山口「車に落ちてたぞ」スッ
城島「これちゃうな。誰か間違えて持ってったんやろか?」
松岡「間違えたコ、飲まなきゃいいけど…」
国分「俺らクビになるよ…」
***
雪歩「ヒグゥウウウゥゥゥゥウゥ…!!」プルプル
真「雪歩──!?」
おわり
37: 以下、
水路作りは完成しましたが、こつこつ続けていこうかと。
ありがとうございました。
38: 以下、
城島「これからが僕たちのはじまりや」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1471362837/
城島「“下地作り”をはじめた僕たち」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472918827/
前作です。よろしければどうぞ。
39: 以下、
乙。
やっぱりこのアイドル達おかしい(誉め言葉
41: 以下、

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