ダイヤ「夫婦ってなんですかね…」千歌「別に意識はしてないですよね、多分」back

ダイヤ「夫婦ってなんですかね…」千歌「別に意識はしてないですよね、多分」


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ちかダイ
2:
―――
 ―――
 ―――
鞠莉「ダイヤ!それって押しかけ女房って言うのよ!」
ダイヤ「なっ///」
ダイヤ「そんな風に思った事は…」
鞠莉「こんなに証拠が出てくるのに…もはや夫婦じゃない!
ダイヤと千歌っちは?」
鞠莉「千歌っちもなかなかやるわよね?」
ダイヤ「そんなつもりは…」
千歌「…///」
―――
 ―――
 ――― ?
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
5:
高海家玄関
果南「うう…さむいさむい…」
ピンポーン
果南「すいませーん!ごめんくださーい!」
ドタバタ…
志満「あら、いらっしゃい果南ちゃん」
果南「志満さんこんにちは?
 干物、持ってきましたよ」
志満「いつも悪いわね?ありがとう!」
果南「いえ、お互い様ですよ。ところで千歌はどこにいますかね?」
志満「千歌なら…部屋にいるんじゃない?」
果南「そうですか、じゃあお邪魔します」
 
スタスタスタ
志満「…ふふっ」
6:
ガチャっ
果南「ちーかー、来たよ…って」
果南「あれぇ?」
ガラーン…
果南「いないな…」
7:
果南(千歌がこの時間に部屋にいないんならどこ行ったんだろう)
果南(梨子ちゃんちで曲を詰めてるとか…?)
果南「よし!行ってみよう」
梨子「なぁに果南さん…千歌ちゃん…?ああ…」
果南「なんだ、梨子ちゃんちにもいないのか…」
梨子「ふふふ…」
果南「?」
梨子「庭先に周れば分かりますよ?」
果南「???」
8:
高海家庭先
果南「庭でなんかやってんのかな?」ザッザッ
サッサッサッ
果南「あれ?」
千歌「…」サッサッサッ
果南「何してんの…?」
千歌「見た通りだよ…枯れ葉集めてるの!」
果南「…そういうのって前から千歌やってたっけ?」
千歌「やってないよ…でもね」
10:
千歌「いつもは従業員さんがやってくれてるんだけど…」
果南「けど?」
千歌「あなたはこの旅館の一人娘なんですから、
ちゃんとなさい!って言われて…」
千歌「で、箒渡されてこうやって枯れ葉を集めてるわけ!」サッサッサッ
果南「へぇ…」
11:
果南(ちゃんとなさい!って誰が言ったんだろ…
口調から見るに梨子ちゃんかな、さっきの表情見るに)
果南「そっか、なかなか厳しい事言うもんだね」
千歌「そうそう…ま、そう言われたからには
これからは自覚を持ってしっかり掃くよ!」サッサッサッ
果南「興味ないことにはグータラな千歌ちゃんを奮起させるなんて
梨子ちゃんもやるもんだね?」
千歌「…?」サッサッサッ
千歌「へ?梨子ちゃん?」ポカーン
12:
果南「えっ?だって梨子ちゃんでしょ?」
千歌「え?、違うよ?」
果南「じゃあ誰」
「あら?千歌さん誰か…って果南さんですか」
千歌「千歌を手伝いに来てくれたんだよ!」
果南「手伝いに来たつもりはないけどな?…」
ダイヤ「とりあえず、お茶を入れるので、縁側で休んでてください」
ダイヤ「ほら、千歌さんも」パタパタ
千歌「やったー!」ワーイ
13:
果南「…」ズズズ…
千歌「ぷはーっ生き返るよぉ!」
ダイヤ「こら、千歌さん、はしたないですわよ」
千歌「だってダイヤさんが淹れるお茶が美味しいんですもん!」
ダイヤ「っ…お世辞を言っても何も出ませんわよっ」
千歌「えーお世辞じゃないですよっ!」
果南(なんだ…?この二人は…)ズズズ
14:
果南(こんなに仲良かったっけ?ていうか距離近かったっけ?)
果南(いや、近かったか…ぶっぷーですわ!とか事あるごとにしてたし…)ズズズ
千歌「えーい!これでどうです!」モッギュー
ダイヤ「…!!!」
果南「!」
ダイヤ「………///」ウットリ
果南「!?」
果南(なんだこれは…千歌が思いっきりダイヤに絡みついて
ダイヤは何も言わずウットリした顔になって)
ダイヤ「もぅ…千歌さんはズルいですわ…///」
千歌「ダイヤさんしゅきしゅきしゅき?///」モッギュー
果南「あの?…」
16:
ちかダイ「……!!」ビクッ
果南「私、見えてるかね?」
千歌「…///」カァァァァ
ダイヤ「…///」カァァァァ
果南「…無かったみたいだね」
18:
果南「千歌はさ?」
千歌「…んっ?何!?何!?」ビクッ
果南「いきなりダイヤを抱いたけどさ…どうしたの?」
千歌「ふえっ!?///」
ダイヤ「ちょっ…///」
果南「あ、今さっきこの場でだよ」
千歌「あっ…///」
千歌「………」
千歌「そこにダイヤさんがいたからかなっ///」
ダイヤ「千歌さん何言ってるんですの…///」
果南(なんかお茶の味が分からなくなってきたな)ズズズ…
20:
果南「…ダイヤはどうなの?」
ダイヤ「どうって…」
果南「いや、千歌にいきなり抱かれてさ…」
ダイヤ「えっ…その…///」モジモジ
ダイヤ「悪い気はしません…むしろ嬉しい…///はい…(小声)」
果南(なんだろ、これ)
21:
千歌「果南ちゃん、果南ちゃん」チョイチョイ
果南「ん?何?」
千歌「私さ、前は果南ちゃんとか…曜ちゃんによく抱きついてたでしょ?」
果南「そういえば…そうだね」
果南(感極まるとすぐ抱きついてきたっけ)
千歌「最近は全然してないんだ!」
果南「そういえば………そうだね!何?心境の変化でもあったの?」
千歌「それはね…」
ダイヤ「ちょっ!千歌さん、それは…///」
22:
千歌「ダイヤさんね、私が誰かに抱きつくと、不機嫌になるの」
千歌「そんなに所構わず抱きつくものではありません!迷惑です!」
千歌「抱きつくなら私に抱きつきなさいって!」
ダイヤ「…///」
果南「」
千歌「それ聞いて…あっ、嫉妬したんだ…って嬉しくなって…」
ダイヤ「嫉妬なんかじゃ…ありませんわ…///」
千歌「で、私が抱くのはダイヤさんだけなのだ?///」モッギュー
ダイヤ「///」
果南「」
24:
千歌「でも…ダイヤさんはズルいですよ…」モッギュー
ダイヤ「なにが…ですか?」モッギュー
千歌「だって…ルビィちゃんに抱きついて…」モッギュー
ダイヤ「ルビィは大切な妹ですもの…」モッギュー
ダイヤ「姉妹の触れ合い、家族のスキンシップですわ…」モッギュー
千歌「…そっか………」モッギュー
千歌「私も昔はお姉ちゃんに甘えてたっけな…」モッギュー
ダイヤ「ですわ…」モッギュー
25:
果南「あの?…」
ちかダイ「!!!」ビクッ
果南「私そろそろ、おいとましていいかな」
ダイヤ「ああそんな、慌てなくとも…」アセアセ
千歌「ゆっくりしてきなよ?」アセアセ
果南「いや、いいんだ(汗)
お茶、ごちそうさま、じゃ」
千歌「また明日学校でね?」フリフリ
ダイヤ「さよならですわ?」フリフリ
26:
鞠莉の部屋
果南「???って事があって」
鞠莉「へぇ…(ニヤニヤ)」
果南「…鞠莉?」
鞠莉「面白そうっ!今度二人に直撃しなきゃね!」
27:
後日 黒澤家
花丸「今日はルビィちゃんの家に遊びに来たずら」
善子「ほんと広いわ…慣れないわね」
鞠莉「はぁい♪私も来たわ♪」
善子「げっ、鞠莉さん…」
鞠莉「げって何よ…げって…」
善子「いや…なんか良からぬことを企んでそうな…」
鞠莉「ん??なんでもないわよ??」ニコニコ
28:
ピンポーン
はーいっ!
ダダダ…
ルビィ「いらっしゃい!あっ、鞠莉さんも!」
鞠莉「暫くぶりね、私がこの家に来るのは」
ルビィ「そう…ですね!」
花丸「オラはさっさと上がるずら?」
善子「お、お邪魔します!」
テクテクテク(廊下を歩く4人)
ハハハ…
善子「あら…この声は…」
29:
客間
千歌「ダイヤさーん♪気持ちいいですかー?」
ダイヤ「うーん…ちょっと硬いですわ…」
千歌「え?!そんな!」
ダイヤ「嘘、嘘、気持ちいいですわ♪」
善子「…何してるの?」
花丸「ずらっ…」
千歌「あっ、みんなぁ!来たんだ!」
ダイヤ「なっ///恥ずかしいですわ!」ジタバタ
千歌「あ?ん?ダイヤさんはこのままでいいです??」
ダイヤ「しかし…」
千歌「ダイヤさんは私の膝枕で休んでてくださいっ!」
ダイヤ「う?///?」
30:
鞠莉(これはこれは…)
ルビィ「♪」ニッコニコ
花丸「ずらぁ…」キョーミシンシン
善子「…///」
ダイヤ「すいません皆さん…」
ダイヤ「お茶は出せないので、各自入れてください…」
千歌「ごめんなさい、今私はダイヤさんを膝枕しているので
立てません!」
善子「あぁ…そうなの…///」
鞠莉「…///」
31:
ルビィ「私がみんなの出すよー」
花丸「あっ、オラも手伝うずら!」
善子「…私もっ!」
鞠莉「…♪」
台所
善子「えーと…お客様のは…と、これかしら?」
花丸「違うずら」
善子「分かるわけないでしょー!私に!」
ルビィ「そうだ、花丸ちゃん、お姉ちゃんと千歌ちゃんにもお茶出してあげて」
花丸「分かったずら」
ルビィ「私のコップと合わせて3つ隣り合ってるから」
花丸「はいはい3つ…」
鞠莉(ダイヤのコップ…昔と変わらない深い赤の落ち着いた色合いの…)
花丸「3つ?」
32:
花丸「ピンクのがルビィちゃん、赤いのがダイヤさん…」
鞠莉「…!?」
花丸「このオレンジのは…?」
ルビィ「千歌ちゃんのだよぉ!」
鞠莉「!!」
花丸(前、こんなコップあったずらか…?)
ルビィ「ほら、出して出して」
花丸「う、うん…」
善子「…?」
33:
ルビィ「お姉ちゃん達の分も淹れてきたよ?」カチャカチャ
ダイヤ「そこに置いておいてください、ルビィ」
千歌「ルビィちゃんありがとう」
ルビィ「うん!」
善子「…」
花丸「…」
鞠莉「…」
ルビィ「あっ、みんなもどんどん座っていいんだよ!」
34:
花丸「…」パクパクモグモグ
花丸(なんずらか…この空間)
花丸(ダイヤさんは千歌ちゃんの膝枕で寝てるし…千歌ちゃん専用コップはあるし)
鞠莉(なになに?千歌っちてそんなに深く入ってたわけ?)
鞠莉(果南に聞いた話よりももっと深そうじゃないの!
ますます興味出たわ!)
善子(…さっさとルビィの部屋にでも退散したいわ…)ポリポリ
花丸「あの!」
鞠莉「ねぇ…」
花丸「あっ」
鞠莉「あっ…」
花丸「お先にどうぞ…」
鞠莉「いいの…?でも…」
花丸「理事長ずら…」
鞠莉「ありがと…」
35:
鞠莉「ねぇダイヤ…」
ダイヤ「ん?なんすか…?」ウトウト
鞠莉「お茶、入ってるのよ?」
ダイヤ「え?と…私はもう少しこのままで…」ウトウト
千歌「えへへ、ダイヤさん、私の膝枕ですっかり気持ちよくなっちゃいました!」ニコニコ
鞠莉(この親密さたるや…!)
36:
鞠莉「じゃあさ、千歌っち…」
千歌「はい?」ナデナデ
善子(ダイヤを撫でる手は止めないのね…)
鞠莉「そのコップって…千歌っち専用のよね…オレンジの…」
千歌「…あぁ?…そうですけど…何か?」
鞠莉(はぐらかすのね…あくまで)
鞠莉「だからね…」
善子「あぁ…もうまどろっこしいわね」
善子「単刀直入に言うと、千歌さんとダイヤはデキてるわけ?」
善子「それが聞きたいんでしょ?鞠莉さんも、ズラ丸も!」
千歌「!?///」
ダイヤ「ちょっ…///何言ってるんですか///」ガバッ
花丸「あっ、起きたずら」
37:
千歌「///」
ダイヤ「///」
善子「黙ってちゃ何もわからないわよ」
鞠莉「正解は沈黙…?」
ルビィ「お姉ちゃん!千歌ちゃん!隠す必要なんてないよ!」
ルビィ「千歌ちゃんね、よくうちに泊まってくんだぁ!」
ルビィ「だからね、千歌ちゃんのコップは用意してあるんだよ!」
鞠莉「ほぉ…」
花丸「へぇ…」
ダイヤ「ルビィ…///」
千歌「ルビィちゃん///」
38:
ルビィ「それにね…」
花丸「まだあるずらか!?」
ルビィ「千歌ちゃんの歯ブラシに、お茶碗もあるんだよ?」
ルビィ「バスタオルやパジャマもあるんだ?」
鞠莉「!?」花丸「!?」善子「!?」
鞠莉「泊まってるんだ?」
鞠莉「千歌っち」
千歌「…はい」
善子「どの位…」
千歌「週2ほど…///」
ダイヤ「ですわ…///」
鞠莉(週2ね…週末ごとにお泊りしてるのかしらね…)
鞠莉「ウィークエンドラバーってわけね…初々しいじゃないの…」
善子「バカップルね」
花丸「すごいじゅらぁ…」
39:
千歌「あ、違います」
鞠莉「え?」
千歌「ウィークエンドラバーじゃなくてその…」モジモジ
千歌「週末は家に帰って…平日はダイヤさんの部屋でお泊りしっていうか…///」
善子「週5!?何よそれ…週末だけ実家に戻るみたいなものじゃないの!」
ダイヤ「まぁ…そういうことです///」
花丸「よく今までみんな気付かなかったずら…」
ルビィ「千歌ちゃん、放課後、一度千歌ちゃんちに戻ってから、我が家に来るからね!」
40:
鞠莉(何それ…もう完全に私と果南なんか目じゃないくらいじゃないの…)
鞠莉「ダイヤ!千歌っち!」
ちかダイ「!?」
鞠莉「あなた達、もうやることやってるでしょ!」
ダイヤ「なっ…!!!なっなっなっ…///」
千歌「…///」カァァァァ(手で顔を覆う)
善子「///」
花丸「…?」
鞠莉(図星、ね?)
鞠莉「大丈夫よ!不純同性交友がどうたらとか言わないから!」
鞠莉(だって私もしてるし…?)
41:
鞠莉「それと、ダイヤ」
ダイヤ「…なんですの?」
鞠莉「今の千歌っちをなんて言うか知ってる?」
鞠莉「ダイヤ!それって押しかけ女房って言うのよ!」
ダイヤ「なっ///」
ダイヤ「そんな風に思った事は…」
鞠莉「こんなに証拠が出てくるのに…もはや夫婦じゃない!
ダイヤと千歌っちは?」
鞠莉「千歌っちもなかなかやるわよね?」
ダイヤ「そんなつもりは…」
千歌「…///」
42:
善子「そうよ!」
ダイヤ「善子さん?」
善子「千歌さんとダイヤ、もう結婚してるみたいじゃないの!完全に夫婦よ!ふーふ!」
ルビィ「そうだよねぇ♪」ニッコニコ
花丸「めおと、ずらね」
花丸「今思えばAqoursでの二人のやり取りは夫婦漫才に思えてきたずら」ウンウン
ダイヤ「…」
千歌「…」
鞠莉「二人とも…どうしたの?」
43:
ダイヤ「千歌さん…夫婦ってなんですかね…」
千歌「さぁ…う?ん…別に意識はしてないでさよね、多分///」
ダイヤ「一緒にいたいから一緒にいるだけですしね///」
千歌「気がつけば、ダイヤさんと一緒になってた、っていうか…///」
ダイヤ「ですねーっ…///」
千歌「ねーっ…///」
善子「なに…この夫婦コント…」
44:
ちかダイ「(イッチャイチャイッチャイチャ?)」
鞠莉「だめだこりゃ」
善子「甘すぎ…砂糖ジャリジャリいってんじゃないの…」
花丸「バレたら開き直る、ずらか!」
花丸「オラもいつかこんなバカ恋愛をしたいものずらね?」
ルビィ「ほんっといい夫婦だよねぇ」
ルビィ「本当の夫婦よりも夫婦らしいと思うよぉ!」
45:

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