死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?『モニターに写る女』back

死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?『モニターに写る女』


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0:
浴槽
温泉地に旅行に行ったときのこと。
浴槽に入った瞬間グニャリとした感触を足に感じた。
驚いて足下を見ると、浴槽の床全体に裸の人間がぎっしり詰まっている。
思わず絶叫をあげてしまい、慌てて風呂から飛び出した。
落ち着いてもう一度見直したときにはもうなにもなかった。
人達の体は仰向けにうつ伏せ、横向きとバラバラで、
まるでパズルのようにぴったりと隙間なく浴槽に詰まっていた。
550:

怖い話初投稿でカキコ慣れてない&長くなってしまいましたが、
お付き合いしていただけたら嬉しいです。
ホラー好きの友人と3人で遊んでいるときに、心霊スポットに行こうという話になった。
ネットを使って調べていると、行けば絶対に幽霊が出ると噂のトンネルを見つけた。
中で複数人の叫び声のようなものを聞いたとか、
ボロボロの和服を着た男女複数が見えたとか、
体験した人の内容は様々だったけど、とにかく必ず何か起きているのは間違いないみたいだった。
場所と道を確認するためネットで地図を調べていたら、
トンネルとは別に気になるものを見つけたんだ。
そのままの地図ではなく、意味なく航空写真にしたりもしてたんだけど、
そのトンネルから少し離れたところに、小さな神社のような建物が写ってたのね。
それは木々に囲まれたところにポツンとあって、
地図にすると記号表記や名前は書かれてないけど、
写真の状態では確実にそこにあるのね。
近くに道は通ってるんだけど、そこまで繋がっている道は地図上にないし、写真でも確認できない。
もう少し山の上のほうにある神社は記載されてるし道も繋がってるんだけどね。
小さい建物のようだから、表記されないものなのかもしれないし、
実際にそういうものかもとも思ったんだけど、なぜか妙に気になった。
それで友人と話をして、そこにも行ってみようということになった。
552:
夜になって友人Aの車でまずトンネルを目指した。
それなりに山の中にあったから、険しい道を予想していたんだけど、
車二台は十分すれ違えるくらいには広い道が続いていた。
登るにつれて人家はなくなっていったけど、道は細くなることもなく、順調に進んでいった。
しばらく走っていると、目的のトンネルの前に着いた。
写真で見たのと同じで、実際に見てもごく普通のトンネルで、
何て言ったらいいのか、古くて狭かったり小さかったりすることもなく、
現代っぽい普通くらいのサイズ?のトンネルだった。
車を降りて入り口の写真を撮り、中に入った。
そこそこ長いトンネルなんで、真ん中くらいまでしか入ってないけど、
中を撮影してるとき何回かシャッターが切れなかったことと、
少しだけ霊感のあるBが人の形っぽい何かを一瞬見たくらいで、
心霊写真も撮れず、たいした収穫もなく車に戻った。
出口付近まで車を走らせたところで突然ブレーキを踏んだので、
何だとAに聞いたら、和服を着ている男が数人立っていたと言った。
助手席に座っていた俺は見えなかったし、改めて見てみてもそんな男はいない。
車を降りて周囲を確認したり、写真を撮ったりしてみたけども、特別何も起こらなかった。
559:
トンネルを抜けてからしばらくすると、上のほうにある神社へ繋がっている道についた。
目指す建物はその道を途中でそれて、地図上で道がないところを抜ければ行けそうだった。
神社へ繋がる道は狭くて車を駐車できそうな場所がなさそうだったので、
その道に入る前のところに車を停めた。
地図に載っている道からどの程度の距離にあるのかを事前に細かく確認し、
おおよその場所を記入しておいたものを持ち、
携帯のGPSを見ながら建物に向かっていきそうな道を探した。
歩いていると周辺にくらべて少しだけ視界が開けた場所を見つけた。
木の生え方が他の場所ほど密集しておらず、地面が平らか緩やかな傾斜になっていた。
そこを抜けていけば建物のほうへと向かえそうだったので、
改めて方角などを確認して、その場所へ足を運んだ。
建物があると思われるほうへ進んでいると、
途中からまた木が密集していて傾斜がきつくなり始めた。
傾斜の始まりと思われるところに沿って登りやすそうな場所を探してみると、
少しはマシな感じの獣道のようなところがあったので、そこから登っていった。
夜の山道で雰囲気はあるんだけど、霊っぽい現象にまったく出会えず、
野生の獣とかが飛び出してきたらそのほうが怖いなw
などと話しながらさらに山を登っていった。
560:
そろそろかなと思いGPSで確認してみると、おおよそ場所はあっているようだった。
懐中電灯で照らして周辺を歩いて探してみたけど、建物らしきものは見つからない。
GPSや地図を見ながら何度も確認したけど、場所は間違ってなさそうだった。
まあ、正確な位置がわかるわけでもないから見落としとかあったかもしれないけど。
結構なところまで行かないと見つけられなそうだったため、
夜だと危ないという結論が出て、日が出てるときにもう一回探しに来てみようということになった。
それで帰ろうということになったんだけど、Aが何か声が聞こえたと言い出した。
俺もBも何も聞こえなかったんだけど、Aはまだ聞こえると言って、
誘われるようにどんどん獣道を登っていった。
俺とBは急いで追いかけたんだけど、Aはかなりの度で登っていて、すぐに見失ってしまった。
そのまま続いている獣道を登って行ったんだけど、すぐに道のようなものはなくなっていた。
どうしようかと思っていると、Aの叫び声が聞こえた。
どこから聞こえてるのか分からずあたりを見回していると、
山の下、つまりついさっき登ってきたところから、血相を変えたAが現れた。
Aを見失ってから数秒しか立たず、道もすぐに行き止まりになっていた。
Aが途中で獣道から逸れて後ろに回ったのかもしれないが、何か変だった。
事情を聞こうかと思ったけど、Aはここはヤバい、とにかく離れたい
の一点張りでまったく話にならなかった。
仕方ないので戻ろうと、Bと獣道を戻ろうとしたんだけど、
Aがそっちは祠があるから嫌だと言って動かない。
Aを追って獣道を登って行ったときに、祠なんて見なかったから
そんなものなかった。何があった。と聞いたんだけど、
Aは無言で、とにかく祠は避けて戻りたいとだけ言った。
そうは言っても暗い中森を歩くわけにもいかないし、
安全に歩けそうなところは獣道しかなかったので、
Bと二人でなんとかAを説得し、獣道を降りて行った。
一応周りを警戒しながら建物があるか確認しながら降りたんだけど、
やっぱり、まったくそのようなものは見当たらなかった。
561:
車に戻ると大急ぎでエンジンをかけて帰路に着いた。
トンネルを抜けるとき、複数の人間のうめき声が聞こえ、
バックミラーに人の顔が映ったのが見えたのだが、
顔色を真っ青にして無言で運転しているAを見たら話す気がなくなってしまった。
地元に着くいてAの様子が落ち着いてきたようだったので、
山で何があったのか聞いてみると、ポツリポツリと話始めた。
何かの声が聞こえたとき、なぜだか呼ばれているような気がして、
そう感じてすぐ、無意識に声に向かって走っていたらしい。
気づいたら、航空写真で見た小さな神社の前に立っていて、
そのすぐ近くに祠が建っていたそうだ。
木に隠れてしまっているだけかもしれないが、祠は航空写真にも写ってなかった。
声はまだ響いていて、よく聞くと赤ん坊の泣く声と、それに混じって女性の声が聞こえたらしい。
なんとなく祠に目を向けると、這い上がろうとしているように見える手が
地面から何本も伸びているのが見えたらしい。
祠の脇に足が見えたので、そっちに目を向けると、
そこには派手ながらもボロボロで汚れた着物を羽織った女性が立っていて、
かろうじて人の形をしている腐った赤ん坊をかかえていたらしい。
赤ん坊をかかえている手はガリガリの傷だらけで、
髪はボサボサ、顔もこけていて傷が多く、
目は虚ろながらもAのほうを見ているように感じたらしい。
頭の中で響いていた泣き声に混じった女性の声の一部がはっきりと聞こえてきて、
ウラム・ノロウ
といったことを繰り返し連呼していたらしい。
それで、ここにいたらヤバいという感情と、恐怖心から悲鳴を上げて走って逃げたそうだ。
562:
それを聞いて興味が湧いた俺は、
Aを追ったときも、車に戻るときも建物がありそうな場所は見当たらなかったけど、
祠はいったいどこにあったのか聞いてみた。
するとAは、神社に行くときは無意識だったけど、ほぼ獣道に沿っていた気がする。
神社から逃げるときも無我夢中だったからはっきりとした記憶じゃないけど
ただひたすら獣道をまっすぐ登っていったはずだと応えた。
Bが自分も見てみたかったとつぶやいたら、
Aはあれはヤバ過ぎるから絶対に見ないほうがいい。と叫んだ。
Aの家に着いて車を降りたら、Aの車に無数の手跡がついていた。
みんな無言になって、その日はそのまま解散になった。
それからずっと祠のことが気になってたんだけど、
色々と忙しくて時間が取れなかった。
四日後に時間ができたので、前日にBとダメもとでAにも連絡を入れてみた。
Bはどうしても抜けられない予定があって、
Aは絶対にやめろ、取り返しがつかない、と最初は怒鳴られたが、
だんだん静かになって、自分は絶対に行かない。お前もやめておけ
とつぶやいた後、何かをボソっと言って電話は切れた。
補足しておくと、車の手跡は洗車したら簡単に落ちたそうだ。
563:
翌日、どんなに言われてもどうしても気になったので
自分で車を出して一人で山に行くことにした。
暗いと危ないし道も分かりにくいので、日が出てる時間に。
念を入れてもう一度ネットで建物の場所を確認してみると、
周辺に結構な数の神社があることに気づいた。
前に行ったときと同じように、トンネルを抜けて車を停め、
山の上の神社へ続く道を歩いていった。
傾斜がゆるいところから獣道に入り、頻繁にGPSで場所を確認しながら祠を探した。
行ったりきたりしながら何度も場所を確認したんだけど、
やっぱり獣道の途中、といってもほぼ突き当たりに近いところなんだけど、
突き当たりより少し下ったところにあるみたいだった。
獣道から外れたところも探してみたんだけど見つからない。
あるはずの場所から外れたところも探してみたけど見つからない。
念のため獣道の突き当たりを突っ切って、山を登りながら探してみたけど
やっぱり建物らしいものは見つからない。
少し登ったら、山の上にある神社についてしまい、ここは確実に登りすぎ。
もう一度山を降りていって見つからなかったら諦めて帰ることにした。
564:
神社側からくだり、獣道まで戻ってきたくらいで、俺の携帯が鳴った。
少し驚いたけど気分を落ち着かせて表示を見ると、Bからの電話だった。
話を聞いてさらに驚いた。Aが死んだという内容だった。
自宅のアパートの自室で倒れているAを同じアパートの住人が発見し
119番通報したのだが、すでに息がなかったらしい。
原因ははっきりとしてはいないが、状況から心臓発作だろうと言われている。
ただ、不思議な点がひとつあって、死ぬ直前に書いていたと思われる
A直筆の手紙のようなものが落ちていたらしい。
Bのところに警察が来たときに見せてもらったそうで、
確かに文字と言われるとそう見えなくもない特徴のある形が書連ねられていたみたいだが、
まったく読めなかったらしい。
唯一「怨」「呪イ」と書かれているように見えた部分があったそうだ。
とにかく警察の聴取もあるだろうし、さっさと下山することにした。
??
565:
Aの死と例の祠との関係が気になり、Bと一緒に山の上の神社へ向かった。
警察の聴取のときに俺も手紙を見たが、
「怨」「呪イ」と読めそうなところ以外は、全部何が書いてあるのかわからなかった。
祠のことについては、説明しても信用してもらえそもなかったので黙っておいた。
事務所らしいところから神主さんを呼んだ。
奥から返事が聞こえ、神主さんが姿を現し、何か御用ですかと言った。
Bが話があることを切り出したのとほぼ同時くらいに
神主さんの表情が厳しくなり、強い口調で中に入るよう促した。
居間に案内され、俺達が腰を降ろしたのを見て神主さんも腰を降ろして口を開いた。
神主「だいたいの予想はつきますが…、いったい何のお話でしょう?」
B「…実は、こちらの神社の近くにある祠についてお聞きしたいことがありまして…」
神主「やはりそうですか。それで…見てしまったのですね?」
俺「…はい」
B「私達の友人が、その祠を見て4日後亡くなりました」
神主「…」
神主「…わかりました」
神主「本来は無闇に話してはいけないことなのですが、
無関係ではないようですし…お応えできる範囲でお話しましょう」
B&俺「ありがとうございます」
俺「では直球に聞きますが、あの祠がある場所は何があったんですか?」
そう聞くと神主さんは少しずつ話始めた。
577:
遅くなってすみません。続きです
獣道の途中の傾斜が他と違っている場所は集落の跡らしく、
祠が建っている場所は、外から土地を買い付けてやってきた地主の家があった場所だそうだ。
この地主の男がなぜ辺鄙な集落にやってきたのかはわからないらしいが、とにかく悪い男だった。
当時、その集落に入るための道は一本しか通ってなかったらしく、
男は自分がお金で雇った信頼の置ける人物を門番としてその入り口に配置。
集落の人間が外に出るのを防いでいたらしい。
それから、お金と権力を振りかざして、若い女性を囲ったり、厳しい強制労働をさせたりしていたらしい。
どういった形かはわからないが、外から人を招いて集落に住まわせることもしていたらしい。
ヤバいのが、その男が気に入らなかったり機嫌が悪かったりすると
相手を殺して、深く掘った穴に捨てていたそうだ。
二年近く経ったある日、外から招いた人物が先だって、
男の殺害計画が企てられ、実行された。
お金や権力があったところで、数に勝るものはなく、
今まで何に怯えていたのかわからないくらいあっさりと計画は成功した。
男に捕われていた人々を助けに館内を見回っていると、
男が現れて間もない頃に捕われた女性が、赤ん坊をかかえている状態で見つかった。
そこを目撃した集落の人は、赤ん坊の意味を理解し、
泣き喚いて暴れる女性を振り切って赤ん坊を取り上げ、
男が死体処理をしていた穴に生きたまま捨てた。
錯乱状態の女性に無理矢理言い聞かせ、強引に引っ張って館から離れた。
その夜、軟禁していたつもりの小屋から女性の姿が消えた。
館のほうへ行ったと考え向かってみると、
放心状態でフラフラと歩いている女性を発見。
声をかけても反応がなく、止めようと走り寄ったら、
女性は穴に落ちていったらしい。
それから四日後、集落は謎の大火災に見舞われ消滅した。
579:
その後、集落跡で大量の霊を見たり、その女性と思われる霊を見たりと
色々と問題が多かったらしい。
特に女性の霊を見たと言っていた人は必ず死んでしまったそうだ。
そのままではまずいと、穴の上に祠を、それを管理する神社を建てたのだが、
霊の力が強すぎたのか、それでも女性の霊を見る者が絶えず現れ、
そのたびに死んでいったらしい。その神社の神主も。
そこで、祠周辺を中心とし、集落を含めて全体を囲う形で神社を複数建て、
祠に辿り着けなくなるような封印を施したそうだ。
だから普通は絶対に祠に辿り着くことは有り得ないらしいのだが、
ごくごくまれに、どういう訳か祠に辿り着いてしまう人がいるということだった。
また補足ですが、トンネルの霊については、見張りがいない
集落から逃げられる道が出来たことにより、地主から逃げようとする霊や
火事から逃げようとする霊が現れている(霊道になってしまった)ということらしい。
俺「…見てしまった人は死ぬしかないんですか?」
神主「祠だけしか見てないのなら、助かることもあるみたいですが、
女性の霊を見てしまったらどうしようもないです。残念ですが…」
悲しそうな顔をして神主が俺を見た。
実はAが死んだ日、Bの連絡を受け獣道を帰るとき、俺も見てしまっていた。
祠と女性の霊を。
神主はきっとそれら全てをわかっていたのだろう。
以上です。付き合っていただいた方、ありがとうございました。
584:
>>579
何とか生き延びる方法を考えるんだ
587:
>>579
おつ?
伝聞……特に「らしい」の多さが少し気になったかなぁ。
616:
>>579
乙、おもしろかった
580:
王道好きよ
627:
ガラスに映る人
短い話で、特に面白くも怖くもないかもしれませんが、
私が中学生の時に体験した事を話させてさい。
私はN県の出身で、私が住んでいる街には地元では比較的有名なカトリック系の女子大があります。
私の母はその大学の卒業生でもあり、その頃講師として働いていました。
当時中学生だった私も、放課後や休みの日は母に連れられてその大学に時々遊びに行っていました。
629:
ある日、私はいつものように学生服を着たまま母と一緒にキャンパスへ遊びに行きました。
その日は授業がない日だったようで、一部の職員とシスターがいるだけで、学生は全く見かけませんでした。
キャンパスはそんなに広くないのですが、人も少なくとても静かだったのでまるでゴーストタウンのようでした。
母は会議があるとのことだったので、私をおいて会議室に向かいました。
中学生の私が制服でキャンパス内を歩いているとどうしても目立つので、
一人の時は図書館で本を読んで過ごしていたのですが、
その日は学生さんたちがいないこともあって、大学を探検することにしました。
630:
キャンパスの建物の中をあちこち回っているうちに、建物の外に出てしまいました。
この大学のメインとなる建物は、一階の壁面がガラス張りになっていて、
鏡のように外の景色の広い範囲を映しています。
建物の外をぐるっと歩いてみようと思い、建物を右手側にし歩き始めました。
この時私はガラスに映る自分と景色を眺めながら歩いていたのですが、
ふと私の後方を映しているガラスに注意を向けると、後ろの方に人がいるのが見えました。
その人は私と同じデザインの学生服を着ていたので、
私は同じ中学校の生徒だと思い、後ろを振り向きました。
しかし、後ろには誰もいません。
631:
おかしいな、見間違いかな、と思ってまたガラスを覗いてみました。
やっぱりいます。
「これは変だ!」そう思った瞬間、その人はこちらに向かって、物凄い勢いで走ってきました。
ぱっと後ろを振り向きましたが、やはり誰もいません。
ガラスに映っている中学生は、両手を大きく振る奇妙なフォームで走りながら、どんどん近づいてきています。
混乱してしましまった私は、その場から動けなくなっていました。
632:
どうしよう、どうしようと思っているうちに、ガラスに映る「その人」は、
ガラスに映っている私の目の前まで迫ってきてしまいました。
ぶつかる!そう思った私はガラスを見ながらどうにかして避けようとしたのですが、
あることに気づいて、恐怖で体が固まってしまいました。
633:
ガラスの中で、こちらに向かって走ってきた「その人」は私でした。
顔も髪型も、体格も着ている制服も、全く同じ間違いなく私でした。
ただ唯一違うのは、その「私」の表情が、気味が悪いくら歪んだ笑顔だったという点でした。
ガラスに映っている、その「走ってきた私」は「立ち尽くしている私」の横を通り過ぎると、
その気味の悪い歪んだ笑顔のまま、ガラスに映る景色のなかを走り去って行きました。
本当に一瞬の出来事でした。
639:
>633 の続きです
怖くなった私は母たちのいる所へ戻り、
自分の身に起きたことを全部話したのですが、全く信じてもらえませんでした。
その大学の他の職員やシスターにも話をしたのですが、相手にされませんでした。
あれからもう5年近く時間が経ちましたが、私に特に異常はありません。
ドッペルゲンガーを見たのかもしれませんが、今のところ大きな事故や病気もなく、健康にしています。
ただ、私のこの体験は見間違いや白昼夢ではなく、間違いなく現実のものでした。
あのガラスに映るもう一人の自分を見てから、
世の中にはオカルト的なものもあるのだと考えるようになりました。
640:
以上です。
書きこむのは初めてだったので、読みにくかったでしょうか。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
やはり私が見たのはドッペルゲンガーなのでしょうか。
642:
>>640
ドッペルゲンガーかわからんけど面白かった
ありがとう
726:
>>640
ゾッとして面白かったよ
ドッペルてより別世界の不幸なあなたが、
こっちの世界で幸せに暮らすあなたに成り代わろうとして来たけど、
できなかったので、せめて驚かしてやろうとしたのかなって思った
そんで、あなたのレスで伊藤潤二の最初の頃の漫画
(確か、主人公の名前が押切ってやつ)を思い出して急に読みたくなった
728:
>>726
その話聞いてちょっと思ったけど
ドッペルゲンガーって別世界で不幸な死を遂げた自分なのかね、
世界を移動できるって生きてる人間のできることとは思えないし
729:
>>728
ちょ怖いわ
ぞっとした
676:
ビジネスホテルの黒い塊
某SNSでも書かせて頂いたから見たことある人もいるかも。
2年ほど前の話です。
広島からから都内の会社の内定式に参加した私は
そのまま会社近くのビジネスホテルに一泊する事にした。
そのホテルは1・2階が証券会社。3・4階が客室。
5階がフロントで、そこから上がまた客室という
変わったつくりのホテルだった。
続く
680:
>676続き
チェックインを済ませた私に渡されたのは4階2号室の鍵。
4階に下りた私が自分の部屋を探してフロアをウロウロしていると
1枚のドアに目が止まる。
その扉には部屋番号のプレートが付いていた後はあるのだが
肝心のプレートが付いていない。部屋の配置図を見ると、
やはりそこは15号室らしい。
続く
682:
>680続き
ひと部屋も無駄に出来ないその手のホテルで折角の部屋が潰してあるのだから
客室でどなたかがお亡くなりになられて使えないんだろうと思った。
私は自分の部屋を探し出し、入って行った。
翌朝も早かったため、一刻も早く眠りたかったので、
23時前にはベットに潜っていたが、どうにも寝つきが悪い
部屋の空調を調整しても何をしても眠れない。
テレビを付けてボーっと眺めて時間を潰していたら午前3時半頃
ウトウトし始め、いつの間にか眠りについていた。
684:
>682続き
少しするとパッと目を覚ましてしまった。
起き上がろうとすると体が動かない。金縛りだった。
それと同時に耳元で誰かが「アハハ。アハハ」と笑っている声が聞こえた。
声の方を向こうとするが、金縛りのせいで体が動かない。
なんとか眼球だけ動かせることに気付いた。
声のする方へゆっくり目を向けとそこで笑っていたのは真黒い塊だった。
寝るためにメガネをはずしていたのではっきりとは見えなかったが、
私にはそれが「人の頭」のように見えた。
685:
その笑いかけてくる人の頭のような黒い塊はスゥーと天井近くまで上がって
左右に揺れながら私に向って「アハハ。ハハ。アハハ」と笑い続けていた。
恐怖で声の出ない私は揺れながら笑う塊を見続けていた。
なんとかこの場を逃げ出したい私は
ありきたりだが、心の中で必死にお経を唱えた。
するとスッとその塊は消えて金縛りも解けた。
後日解ったのですが、やはりそのホテルは、
私が宿泊するひと月ほど前に同じ4階で男性が
焼死体で発見される事件があったそうです。
そしてその方が焼死されたのは私の誕生日と同じ9月7日だったそうです。
という体験談です。
686:
>>685
このホテル?
http://b.hatena.ne.jp/entry/sankei.jp.msn.com/
687:
あっ。日にちを載せたのは不味かったですね。
693:
道案内
本当についさっきあった事なんだけど・・・
お盆の集まりで食べ過ぎたので 夜のウォーキングをしていて その帰り道
電灯も暗く 空き地の前で人通りも全くない通りで 
ランニングシャツにリュックを背負った爺さんがウロウロしていた。
その爺さんが「○○橋はどこですか?」と話しかけてきた。
自分はその橋を知らなかったし ここ近辺は路地裏といってもいいくらい
道が入り組んでいて 知っていても説明しずらい。
こんな時間に何故 橋などへ?となんとなく怪しい感じがしたので
「ちょっと待ってください!」と行って 数メートル先の家の走っていった。
家族にもその橋を知っているか聞こうと思ったのだ。
だけど 家族がもう寝ていたので
「やっぱわからん。やくには たてません。」って事を伝えようと外へ出たら
爺さんがいるべき場所には爺さんはいなくて
変わりに なんだか廃れた感じの携帯をもった男が2人いてこっちを見ていた。
あの爺さんにちょっと待てといってから2分も経っていないのに・・・
慌てて家にまた帰って 家中の鍵をチェックした。
もしあの時「○○橋ですか?う?ん」
みたいに立ち止まっていたら 
あの男達によって何か犯罪的なものに巻き込まれていたんだと思う・・・
694:
>>693
それ山下画伯を探してる男達だ
696:
男たち「画伯?」
♪野に咲く? 花のよーうにー
698:
モジャモジャ
何年か前の夏の夜のこと。
どうにも暑くて寝苦しくなった俺は目を覚ますと、目の前に人の脚が見えた。
首だけ動かして上を見たら、脚の主は親戚の叔父さんだった。
叔父さんは何ヶ月か前から癌で入院していて、
夜中にこんなところへ一人で来るはずがなかったから
俺は直感で「ああ、叔父さんは亡くなったんだな」って思った。
俺が子供の頃から叔父さんはよく一緒に遊んでくれて、とても優しい人だったし
ぜんぜん怖いとは思わなかった。
不思議だとは思ったけど、安らかな気持ちになって俺はそのまま目を閉じて眠った。
翌朝、起きて居間に行ったら母親から昨夜遅くに叔父さんが亡くなったことを聞かされた。
ああ、やっぱりなって感じだった。
子供のいなかった叔父さんは、俺を本当の息子のように可愛がってくれたし、
きっと最後のお別れを言いに来てくれたんだな。
ここまではよくある話。
699:
次の日、叔父さんの葬儀に参列した俺は慣れない葬式に疲れて、その日の晩は早めに床についた。
ほどよく眠気がやってきてウトウトしかけた時、また目の前に叔父さんの脚が現れたんだ。
今度は俺もお別れを言うために、叔父さんを見ようとして顔を上げた。
そしたら叔父さんの顔は真っ青で無表情だった。
頭の部分には何か黒くてモジャモジャした毛の塊みたいなのがくっついていて
それが左右にぶるぶる震えながら動いているように見えた。
それ見たら、物凄い嫌悪感と気持ちの悪さが沸いてきて、たまらず俺は上半身を起こした。
すると叔父さんの姿は消えていてどこにもいなかった。
700:
次の日の晩も、またその次の晩も叔父さんは俺の部屋に現れた。
頭の上には相変わらず黒い毛玉みたいなのがくっついていて、
最初に見たときよりも少し大きくなってるように見えた。
こころなしか無表情だった叔父さんの顔も泣いているようだ。
なんだか急に腹が立ってきて、叔父さんから黒い毛玉を引っぺがしてやろうと
手を伸ばしたら、途端にスッと叔父さんごと姿を消してしまった。
701:
これはただごとじゃないな。
そう思った俺は、翌日学校を休んで叔父さんの家に行った。
葬式が済んで、少し落ち着いたところに申し訳ないと思ったけれど
俺は叔母さんに理由を話し、叔父さんの位牌を借りて寺で供養してもらうことにした。
急な話だったけど、正直に理由を話したら寺の住職はすぐに供養を引き受けてくれた。
住職は位牌堂の祭壇のようなところに叔父の位牌と供え物を置いて、お経を唱え始めた。
俺と叔母もその後ろで手を合わせて「どうか叔父さんを助けてください」って
必死に祈った。
しばらくして、祭壇のほうから突然ボタッと何かが落ちる音がして
びっくりした俺は、祭壇の下を見た。
そこには、あの黒い毛玉みたいなのがのたうちまわっていて、よく見たらそれは
落ち武者の生首みたいなものに直接手足が生えたような気持ちの悪い化け物だった。
702:
生首は、しばらくのあいだ祭壇の下をバタバタ暴れまわっていたけど、
お経が終わる前に短い手足を動かして位牌堂の外へ逃げていった。
叔母もそれを見てしまったのか、すごく真っ青な顔をしてたな。
今起こったことを住職に伝えたけど、住職にはあれがみえていなかったのか
「わからない」と一言だけ言った。
ともあれ、その晩から叔父さんは俺の目の前に現れることはなかった。
結局、化け物の正体が何なのか分からなかったけど
たぶん叔父さんは亡くなって成仏する前に「悪い何か」に捕まったんだと思う。
710:
通りゃんせ
数年前の話。
いつものように自宅でユッタリ過ごす休日の昼下がり。
私の耳に飛び込んできたのは
「通りゃんせー通りゃんせーこーこは・・・・」
5?6歳くらいの女の子の歌声でした。
でもその歌声はなぜか私一人しか居ない部屋の
どこかしらから聞こえて来てました。
テレビやラジオがついていた訳でもないのに。
上の階とか隣の部屋とか外からとかじゃなくて
明らかに今居る部屋の中から。
私は別に精神や神経の病気を患っている訳でもないです。
一通り歌った所でその声はスーッと消えました。
今住んでるマンションは他にもあるけど長くなるからこの怖かった話しだけ。
711:
狐のお面
小学生のときのことです
うちの蔵で遊んでいると、雑多な物入れ箱の中から狐のお面が出てきた
俺はそれを使って一発芸をやろうと思ったのだが、友達Aに先を越された
だが、お面を被ったAの様子がおかしい
なにかむごむごいいながら、両手をつきだしてフラフラしている
最初こそ、ネタかと思い笑っていたのだが、
こちらの声かけに反応しないAに本能的に怖くなり、お面を無理やり外した
Aの目はうつろで、気を失っているようで、俺はすぐに母に助けを求めた
母は元麻酔の医者で、何をしたのかはわからないが、てきぱきと処置をして、
すぐにAは意識を取り戻した
Aの話によると、
お面を見た瞬間、どうしても被りたい衝動にかられたという
お面を被ると同時にパッと明るい光が見え、すぐに森のような景色が見えた
そこでは兵隊がたくさんおり、かしこまった態度でAによくわからないことを話しかけてきたという
何やらだれか偉い人に対するような言葉遣いだったとか
兵隊たちは一人一人それぞれ何か言うと、
全員で気合いを入れるような大声をあげ、走っていってしまった
残った兵隊もAに対しなにか問いかけてきたが、よくわからなかったという
そんなことを見ているうちに、突然腹に熱感を感じ、すぐさま痛みが襲ってきた
兵隊と女性が二人で励ましの言葉をかけながら、手当てをしてくれている途中で目が覚めたという
腹の痛みや熱感、じめじめとした空気をしっかりと覚えているとのこと
お面の詳細はわからない
報告を受けた親父が、気味悪がってその日のうちにどこかに捨ててきてしまった
Aにその後異常はなく、互いに元気に過ごしている
飲んでいると未だにその話題は出るが、
Aと日本の戦争映画を観ているとき、
あのときの連中はもっともっと汚かったぞ、と苦言を呈してたのをよく覚えている
715:
赤いドレスの親子
若い頃体験した話です。暇があれば読んでください。
14年前に葬儀屋で仕事をしていた時、今思えばあの夏の夕方見たのが先にも後にも一度だけだった。
最初にいっておくが葬儀会社といってもいろいろ部署がある。
普通イメージするのは葬儀の司会とかだと思うが、俺は生花部という地味でいわゆる雑用の仕事をしていた。
仕事の内容は、故人の祭壇に菊の花を設置していくというものだった。
あの夏の日、
717:
今でも覚えてる。
地元でもそれなりの規模でやっていた会社は市内だけで5つくらいセレモニーホールがあった。
旧B市に大きなセレモニーホールと小さなホールがある葬儀場があるんだが、
そこのセレモニーホールだけ雰囲気が独特だったのを今でも覚えてる。
なにかに後ろからジッと見られているような
仕事中いつもそのような感覚に襲われて薄気味悪かった。
会社の同僚の間でもあそこに宿直いくのは嫌だという声が多かった。
職業柄、いわゆる霊と呼ばれるものを見る職業なんだが、
そのB市のセレモニーホールだけはやたらと見える人が多いらしい。
そのうだるような暑い夏の日、私は小さいホールの設置を一人で任された。
718:
当時私はまだ25才で、部署の中でも一番下っぱ
初めて一人で任される仕事がとにかく嬉しかった。
菊と商売道具のハサミをもってトラックで一人B市に向かった。
今思えば、当時は本当に若かったんだと思う。
噂がたっていたBホールに一人で行く事になんの疑問もなく、車を走らせた。
花を生けるといっても時間がかかるもので、その日は正午に着き夕方ぐらいの終わりを予定していた。
駐車場のチェーンを空け、小ホールの前にトラックを停める。通夜が明後日という事もあり、
駐車場には営業の車も停まっていなく、自分ひとりだけというのは中に入って見なくてもわかった。
正直少し怖いな、と思いつつも俺はトラックから花を下ろして、小ホールの鍵を空けた。
719:
中に入って黙々と作業をして2時間ぐらい経ち暑かったのでクーラーを付けにいくと、
電気のスイッチを始めクーラーのスイッチがべったりと濡れていた
尋常じゃない悪寒に襲われた俺は少しでも気をまぎらわす為に、
仕事をしながら彼女と電話で話をしていた。というか嫌いやつきあってもらっていた。
すると少しすると突然電話が切れる
電波が悪いかなと思い外に出て、電話をするが圏外になっている。
まぁ、その時はなにも思わなくて、本当に少し気が紛れていてまた仕事に戻った。
夕方4時ぐらいにはひと通り終えた俺は、手を洗いにトイレへ行った。
720:
小ホールからトイレまでは廊下で一本道になっている。
トイレに入り、用を足した瞬間、セレモニーホールの方からアナウンスが流れだした。
その瞬間、出ていた尿まで止まってしまい走って戻ったのは今でも忘れない。
多分、壮絶な表情をしていたんだとと思う
幸い、トラックを小ホールの前に停めていたので片付けは楽だった。
最後にゴミを積んで助手席に置いたホールの鍵をとろうとした時、見えてしまった。
722:
助手席のガラスに映った、赤いドレスのような服を着た親子が二人でこっちを見ている。
もう一人は小さい男の子がみえた
よく幽霊を見た時のリアクションとして漫画やドラマでぎゃあ!とかうわぁーみたいに
叫んだりするのがあるが、あれは嘘だと思った瞬間でもあった。
その時凍りついてしまった、ガラスに映る親子の姿、よく考えたら葬儀場に来る一般の人は
喪服の黒色意外有り得ないのに、そこに映った親子は赤いドレスに子供は帽子をかぶっている。
自分の後ろにいるのは、もうこの世のものではないと気付いた。
俺はホールの鍵も閉めずに助手席からそのまま運転席に移り、左側をみないように車を発進した。
その時も、間違いなく俺の左側にいた。5メートルぐらいの距離に。
最低だが、鍵を閉めずにそのまま本社まで逃げる様に車で帰った
723:
後日談だが、営業から聞いた話によると
その時Bホールで行われた葬儀はどうやら密葬だったらしい。
一家心中と当時の新聞にも小さく載っていた。
その霊を見てからというもの、俺は片方の耳が聞こえなくなってしまった。
終わりです
724:
耳との因果関係は何?耳鼻科には行ったの?
725:
精神的ストレスで耳聴こえなくなる人はいる。
その類いじゃないか?
幽霊見たのがよほどショックだったとか。
733:
異形のもの
体験談と人に聞いた話を少しごちゃまぜにしますが書き込みます
武道をやっている方でしたら体験した方もいるのではないでしょうか?
734:
自分は親の影響で2つほどの武道を掛け持ちしていて(あまり印象は良くありませんが)
両方とも武器を使わず片方はかなり荒っぽい組み手主体もう片方は型が主体の武道の流派です
この体験は組み手主体の方で体験したことです
武道にかかわらずスポーツの世界ではプレイ中に気分がhighになることが良くありますが
一瞬気を抜いたら突きや蹴りが迫ってくるという武道独特の極度の
緊張下ではよく良くわからないことが起きます
ハッっと気づいたら試合が終わっていてなぜか勝っていた 
鼻や腕が折れているのにそのまま痛みもなく普通に殴れる
痛みというものが別の感覚になってくる
(自分は殴られる痛みがくすぐられたような笑いに変わっていくことがあります)
相手が人ではない何かに見えてくる
本題は一番下の「相手が人ではない何かに見えてくる」というものです
735:
道場の中では組み手というのは数をこなすとうまくなるというのが考え方で
もう一歩も動けない・・・というコンディションからが本番というかなり厳しい教えられ方です
その練習の中で痛みや疲れなどがピークに達すると時々ゲシュタルト崩壊みたいに
「目の前にいるこれは何なんだ?」
というような意味不明な思考に陥ることがあります
それ自体は周りの友人にも聞いても結構な頻度であるのですが
自分が一番恐怖に陥った体験があります
そのときも追い込みに追い込みをかけられて「あ・・・これはまたアレか・・・」
とそのときは普通にいつものアレかと思いましたがなぜか
目の前にいるものがいつものあやふやな感じではなく
すごく存在がハッキリしているのです・・・
ただし目の前に見えたのは人間とは思えない異形のものでした
全身が真っ黒で目も鼻も口も何もないのっぺりとした姿形はかろうじて人間だが足はない
そして何人もの男が組み手をやっていてものすごい音のはずなのに
そのとき気づいたら周りの音が一切聞こえず無音
ただ自分はなぜか目の前にいる異形から目を離したら死ぬ・・・と感じ
一心不乱にソレと戦っていました
何分か何十分かわかりませんがいつの間にか目の前の異形は
戦っていた友人へと変わりまわりの音も普通に聞こえてきました
736:
練習が終わった後組み手をしていた友人に
「=上記のことを説明= 自分そのときどんな感じだった?」と聞くと
「ん?普通に組み手やっていたよ特に変わり無く」とまったく
何も無かったのかの用に返答してきました・・が
続けて「ただ一瞬だけ良くわからない方向を殴っていたな・・」と後出しで言って来ました
その後は特に大事も無く日常を過ごしていましたが
つい最近道場での集まりで師範にその話をする機会がありました
師範はその話を聞くとうれしそうな顔をしてこういいました
「それは俺も大学のときに体験したことがある、それはソレと思っておけ」
その後師範に言われたことを要約すると
ソレは師範の知り合い中でも体験したことがある人も多く有名とまではいかなくとも知ってる人は多い
姿形は結構変わるらしいが全身黒い脚が無い極度の恐怖心に苛まれるなど共通点も多いらしいです
自分が精神的体力的に極度に疲れたときに現れる
ソレが現れると将来強くなるというジンクスがある
師範はそれを喜んでいましたが自分はまったく笑えませんでした
その後「じゃぁ強くなれるように練習だな!」といわれソレとの
邂逅なんぞ屁みたいな恐怖を与えられました
おわり
744:
>>736
異形のもの以外は普通の事ばかりだけど、
異形のものは、危機感やらで脳が何かを錯覚して見てしまうのか?
オカルト的なものなのか興味深いね。
754:
ステージの上のピアノ
えっと、初めて書き込むのでいろいろおかしいところがあると思います。
温かい目で見てください。
自分の学生時代の話です。当時の自分はバレーボール部に所属していて、
夏休みの中盤に差し掛かったころ、学校の宿泊施設で合宿が行われました。
夜練が終わり、11:
洗濯をしていました。無事以上も無く洗濯も終わりやっと寝れると思っていると、
明かりのついていない体育館からピアノの音がしたのです。
どうやら他の部員も聞こえたらしく「怖くねw」と言っていました。
が、その部員も寝てしまって、自分ひとりだけが起きている状態でした。
しかも、そのピアノの音が曲ではなく、ただ弾き鳴らしているような状態でした。
755:
しばらくは寝てしまえば忘れるだろうと思い目を閉じていました。
しかし、まったく眠れず段々とこれはマズイと思い始めました。
そこで、管理人室にいた副顧問の先生に、「体育館でピアノの音がするので、見てきてください。」
と、頼み込みました。先生も睡眠を妨害されたので多少不機嫌でした。
先生が体育館を見に行ってもらっていると、突然音がやみました。
帰ってきた先生に「どうでした!?と聞くと、
「ん?近所の子供が来ていてピアノ弾いていたから帰した。」といいました。
とりあえず早く眠りたかった自分は「なんだ子供でしたかw、お手数取らせてすみません。」
と言い、その日は寝ることにしました。
759:
翌日の朝食時に、昨晩一人で早く寝てしまった部員に事の次第を教えました。
すると、その部員が「なんで、暗い体育館でピアノ弾いてたんだろうなぁ」と疑問に思っていました。
その後は何事も無く合宿も終了しました。
つい先日のことです。
「みんな別々の進路に行った部員たちと久しぶりに飲もう」と言われ行って見ると、
副顧問の先生が呼ばれていました。
懐かしいなぁと思いながら、昔のことを話していると、あのピアノの音のことを思い出しました。
副顧問の先生に聞いてみたら、
「そんなこともあったなぁ、うろ覚えだけどあの時お前に嘘をついた」と言ってきたのです。
「実はなぁ、あの時見に行ったら誰も居なかったんだよ。ステージの上のピアノが勝手に鳴っているようだった。自分も寝たかったしお前を安心させるために嘘をついたんだ。」と言っていたのです。
なぜ、ピアノが鳴っていたのかはわかりません。
しかし、そのピアノは今も母校のステージ上にあります。
長文失礼しました。
768:
アヤコさん
廃校の話
肝試しで有名な廃校があったんだ。詳しい場所は言えないけど。
そこに入った人は、帰ってくると、指やら腕やらに切り傷を作って帰ってくる。
ひどい人は指を切り落として帰ってくることもあった。
そこは解体しようとしても大工が誤って指を落としたり、いろいろ不幸が起こって手をつけられなかった。
何回か解体しようとしているうちに、しわしわのおばさんがやって来て、
壊してはならん、壊してはならん、と呟くんだよ。
あまりにもしつこくて不気味で、追い返そうと関係者が話かけたんだ。
するとそのおばさんは、その学校の教員だったらしいんだ。
770:
そのおばさんの話
その学校がまだやってたころ、凄く美人な子供がいたんだって。
頭もよくて美人で優しくて、凄く男に人気だったそうだ。
あや取りが大好きで、アヤコさんってあだ名で呼ばれてた
廃校になる原因は、アヤコさんが4年生になったころ。
ある女の子が、好きだった男の子をアヤコさんにとられたから、殺してやろうと思ったんだって。
アヤコさんは男の子から話かけられて忙しいから、
授業中に手紙であや取り教えて?って人気のないところに誘って、
あや取りの紐で首を絞めて殺しちゃったんだ。
771:
あんまりにも憎くて憎くて、絞めすぎて首がとれちゃったんだって
アヤコさんは本当にファンの人達が多かったから、
学校は殺人犯を育てているだの批判を受けて、
生徒が入らなくなってその学校は廃校になっちゃった。
教員だった頃のおばさんが、転職を余儀なくされて、
名残惜しいから学校を一通り見納めてから帰ろうとしたんだ。
トイレまできてから、
あや取りしましょ、あや取りしましょってアヤコさんの声が聞こえてきたんだ。
ドアをあけると、首のないアヤコさんが立ってて、細いのに丈夫そうな紐を二本持ってて・・・
便器のなかに頭が落ちてて、あや取りに勝ったら、返してあげる、って虚ろな目でいうんだ。
どっちがはやく技を完成させるかどうかだったかな?
紐を受け取って、勝負して、先生がなんとか買ったんだ。
するとアヤコさんが消えてるんだ。体も頭も紐も。
外に出ると、すっぱり切られたネズミとかゴキブリとか、
生徒だった子の体の一部とか、いろいろ落ちてらしい。
それから肝試しにきた人達の間で、アヤコさんの呪いと呼ばれるようになった。
あや取りに負けたら体のどこかを、運が悪ければ首を切られる
あや取り自慢の人達が行ったっきり戻って来なかったとか、
勝負を拒否すれば指を切られるだけですむとかいろんな噂が流れたんだと。
今ではアヤコさんの恨みが犠牲者たちの霊を集めてるから、
解体しようとするとその人たちの呪いをうけるんだって。
たしかググっても出てこないはず
つまらなかったらごめん
804:
>>771
映画の、のび太なら勝てそうだ
776:
似たようなもので言えば赤い半纏とか赤マント青マントかな。
おそらく昭和の学校怪談の亜流の一つだろう。
あやこさんという響きも花子さんから来ているっぽいし。
778:
あやとりからきてるんだろ
784:
親父の実家に帰って親戚と飲んでたら・・・
怖い場面に出くわした。板違いかもしれんけど
書き込んでみても良い?
785:
どうぞ
786:
作業代
ではお言葉に甘えて
俺のおじさんはとある特殊技能を持ってる職人をしていた。
今は悠々自適の隠居生活だけど
現役時代は月収100万を超えるなんてザラにあったらしい。
昨日も二人で酒を飲みながら仕事の話をしていた。
夜11時頃におじさんの携帯が鳴る。
おじさんは席を立ち廊下で誰かと話している。
俺は焼酎のグラスを片手にぼーっとしてたら
おじさんの話し声が廊下から聞こえてきた。
787:
「だから俺は引退したんだ。もう免許も有効期限が切れてるぜ」
「・・・たとえ10万でもその引き受けるのは無理だ」
「・・・福島・・・福島・・・」
「福島!?」まさか・・・
席に戻ってきたおじさんに尋ねてみたら
やっぱり福島原発での仕事だった。
1日5万で誘われたらしいけど断ったとのこと。
免許の有効期限は見なかったことにするといわれたらしい。
いつもなら2時3時まで飲むのに・・・おじさんはすぐに眠ってしまった。
おじさんは原発の仕事は新規建設以外、絶対に関わらないようにしているみたい。
理由はもちろん・・・
特殊な技能を持った人間でも1日5万。
単純労働の仕事なら当然それ以下の金額で・・・
幽霊の話じゃないけど怖くなった。
792:
>>787
これはそのなんだ・・・あれだな
洒落に出来ない怖い話だな
796:
幽霊アパート
このスレに1年ぶりに来た。
東日本大震災からもう5ヶ月経つな。
それに少しだけ関係した話がつい1週間前?今日にあった。
一応被災地認定された県なんだが、俺の住んでるとこはあまり大きな被害は受けてなかったんだ。
それでもボロい建物とかは崩れそうになったりして立ち入り禁止とか、取り壊されたりしてた。
それでさ、1週間前にうちのすぐ近所の木造アパートの取り壊しが始まったんだ。
3月から立ち入り禁止になってて、建物もところどころヒビ入ったり、
傾いたりしてたから当然なんだろうが。
で、そのアパートなんだけど、まぁ察しがついてるとは思うが曰く付き。
2つの部屋が地元じゃかなり有名な出るって場所だった。
住人は全くいなかったが、ただし大家さんは
そのアパートに住んでたので、スポット化はされてなかった。
俺も行ったことがあるが、大家の婆ちゃんに怒鳴られた。
798:
で、その2つの部屋ってのが両方とも2階の部屋で隣り合ってる。
片方が女が出るって部屋。
その部屋では特になにも事件が起こったことはないらしいが、なぜか部屋の前とかに出るらしい。
もう片方が6年前に自殺者が出た部屋。
おばさんが首吊ったって聞いた。
死んだはずのおばさんの目撃者多数。
両方とも部屋の窓には段ボールが貼られてて、部屋の中の様子は見えない。
段ボールには御札が1つ貼られてる。
話が逸れ気味になった、すまん。
799:
解体が始まった日のことなんだけど、アパートの横の家の子供さんが亡くなった。
海で溺れたんだって。
その次の日、またアパートの逆隣の家の子供さんが亡くなった。
死因は知らない。
2日前、アパートの隣の家の亡くなった子供の母親が亡くなった。
死因は自殺らしい。
今日、アパートの近所に住む俺の先輩が亡くなった。
海で溺れたって。
そのアパートの取り壊し始めて1週間ちょいしか経ってないのに、その近所で4人が亡くなった。
なんでだろうな。
偶然かもしれないけどさ。
うちもアパートの近所だから何か影響があるかもしれないって思うとすごく怖い。
まだ死人出るのかな。
806:
そうそう>>796だけど、うちの地元は前にも桜の木を切ったら、
人が立て続けに亡くなったことがあったらしい。
俺がバイトしてた接骨院の裏らへんに桜の木があったらしいんだが、切ったら接骨院の元院長、
その隣のヤクザの組長、その隣のご主人がそれぞれ自殺、病死、病死で亡くなったって。
それを現院長に聞いたときはそんなことあるんだな
ー程度にしか思わなかったが、やっぱこの土地何かあるのかもな。
地域の境だし。
800:
オカルト板的には、実はそのアパートが魔を封じていたと。
809:
ホームレス
霊とかじゃ無いけど自分が怖かった話。実話。
自分の家の最寄り駅はホームレスのたまり場になってて、
駅周辺には夏場なんかはホームレスが道沿いによく寝てる。
で、よく使うコンビニのそばにそこが持ち場?なのかワンカップ片手にしてる
おっさんホームレスがいて、そのおっさんの前を通るのが日常だった。
けどある日からだんだんそのおっさん太ってきて、なのに格好がみすぼらしくなってって
変だなーと思ってたんだけど、じろじろ見るのもキモチワルイし臭いし
いつも通り避けて通ってた。駅前だから結構人通りはあるけど
だいたいみんなそう。見てみぬふりみたいなかんじ。
ある日おっさんがおもらししたのか道路に変な水が流れたような線が
ついてて、うわーーとか思ってたんだけど、その翌日おっさんがいなくなってた。
あとで駅前のタクシー乗った時運転手に聞いたら
そのおっさん死後1週間くらいたってたらしい。
腐乱死体の傍毎日通ってたのかと思ってぞっとした。
臭いにはくさかったけど人間の腐ったにおいなんて知らんがな
814:
>>809
そんなところで一週間もオマエを含めて
誰も人が死んでいるのに気づかないというのが洒落にならない程怖いな
826:
>>809
肉の腐臭(死臭)はハンパないぞ。
人間大の生物の死臭だと、2mぐらいまで近付くとガチ吐く。
あと夏場なら、蝿も凄かった筈。
837:
>>826
ハエはすごかったですね、でもいつもハエたかってるし、いつも以上にひどく
汚いなくらいの印象しかなかったです。そんなに近寄らないし。
臭いもけっこうありますが、でも本当に誰も気づかなかったんですよね。
人間て腐るとゾンビみたくなるイメージだったけど、
外見は膨らんでるくらいで別に普通、というか
もともとガチ浮浪者ですから髪も髭も伸び放題で顔の表情はわからないし
変に服を重ね着しているので肌もあまり露出してないし。
なんで気づかなかったのか自分でも不思議ですよー
811:
歌は呼ぶ
最近経験した実話だ
夜遅く風呂に入りながら最近聞いて耳に残ってた古い歌を歌ってた
(俺は歌は下手なんでメロディを頭で鳴らしてた)
「一緒に手を叩いたり、歌ったりすると素敵だね」という内容の歌さ
すると黒い何かに包まれた女の子のイメージが突然わいたのよ
顔とか姿もけっこうあやふやだが、暗さや「女の子」って感じはちょっと強かった
んでなぜかその歌を何度も何度もくり返して歌いたくなったんだな
なんかいい感じがしなかったのもあったし、お付き合いする気がしなかったので
その歌のメロディがすぐ浮かびそうになるのを無理やり変えて
「おいしいご馳走をどうぞ」や「ふるさとはいいな」って内容の歌とかを歌って
頭から追い払おうとしながら、明るくなるまで起きてた
昨日16日の2時前後、お盆後の真夜中ってあまりよくないのかね…
もし何かに会ってみたかったらお盆ちょっと過ぎの真夜中くらいに
「一緒に遊ぼ」みたいな呼びかける歌を歌ってみたら、誰か来てくれるかも、だぜ?
ただし自己責任な、責任は取らねぇよ?
以上
813:
>>811
俺はここ3日、11時?03時くらいまで「10年後の夏にまた会おうね」的な
歌をずっとリピート再生してフンフン言ってたけど、なにも出なかったわ。
871:
鍾乳洞
おっさんの昔話で良ければ読んで行って下さい。
少し昔……と言っても15年以上前の話になる。
俺の地元には小さな鍾乳洞がある。
田んぼと山しかないド田舎だったので、町としても鍾乳洞を利用して
観光ビジネスを興そうとしたらしいのだが、
町の資金繰りが悪化したとかで、開発半ばにして放置されてしまっていたのだ。
まぁ、それは仕方ない。大人の事情とかいろいろあったのだろう。
とまぁ、そんな感じで放置されてしまった鍾乳洞であったが、その鍾乳洞はちょっと普通ではなかった。
鍾乳洞らしい入り組んだ道も勿論あるのだが、
それより特筆すべきなのは、入口から十メートルくらい進んだ先にある広い空間だった。
25m四方はあるかという空間に天井の丸穴から温かな日差しが降り注ぎ、
足元を流れる冷たい水はその光を反射して、まるでサファイアのように青くキラキラと輝いている。
奥に行けば水深も丁度1メートル位になっていたので、
当時の俺達にとっては天然のプール兼秘密基地として利用させてもらっていたわけだ。
勿論、大人達からは鍾乳洞に入るなという事をきつく言い含められていたのだが、
まだ幼い俺達はなぜ大人が鍾乳洞で遊ぶなと言っているのかを十分に理解している奴なんて居なかった。
872:
俺達は毎日飽きることもなく鍾乳洞で遊び、家からこっそりお菓子を持ちこんだりして
半ば自分達の部屋のように利用していた。
彼と出会ったのは、そんな夏の日。
丁度、村の一大イベントである夏祭りが開催された日の事だった。
その日ばかりは、俺達も鍾乳洞で遊ぶ様な事はなく、
夏祭りの開催地となる神社で大人達が準備しているのを横目に境内を走り回っていた。
彼は夏祭りの準備をしていた大人達の誰かに付いて来ていたようで、
手持ち無沙汰気味に木陰の下に座り込んでいた。
彼は俺達が遊んでいるのをしばらく眺めた後、
俺が鬼ごっこの鬼になった時に「俺も混ぜてくれない?」と話しかけて来た。
「別に良いけど、お前誰だ?」
田舎ではなかなか見ない垢ぬけた雰囲気を持った少年に、俺は少しだけ尻ごみしてしまった。
俺のそんな様子を見て彼は笑いながら、
「俺は○○。夏休みで暇だったから、おじいちゃんの家に遊びに来たんだ」簡単に自己紹介をしてくれた。
初めは余所者である少年に対して少しだけ警戒心を持っていた
俺達であったが、少年の語る都会の話は面白く、
一緒に遊んでいるうちに俺達はすぐに打ち解けてしまった。
だから、まだしばらく村に滞在するという少年に対して
「それじゃあ、今度俺達の秘密基地に案内してやるよ」と言ったのは
決しておかしな事ではなかっただろう。
873:
その日集まったのは同級生のA・B・C、そして俺と少年を含めた五人だった。
少年は俺達から鍾乳洞の話を聞くと、瞳を輝かせワクワクした様子で
「早く行きたい!」と俺達の後に続いた。
狭い道を通り過ぎ、件の空間を見た少年は興奮した様子で声をあげた。
「うわー、すっげー!! ゲームみたいだ!!」
そんな風に歓声を上げた少年に対して俺達は少しだけ得意になった。
少年に奥に行けばプールみたいになっている事を伝えると、
持ってきていた水着に着替えて青く光るプールに飛び込んで行った。
そこに俺達も混ざり、その時は学校のプールのように水を掛け合ったりしながら、
時間を忘れてはしゃいだのだった。
しばらく皆で楽しく遊んだあと、小腹が空いてしまったので
少年とCを残して家までおやつを取りに行く事となった。
一度家に戻り、全員が揃ったのはそれから20分程経った頃だったと思う。
俺はお菓子と一緒にカルピスを水筒に詰めてA・Bと合流した。
そして、三人で一緒に件の鍾乳洞に戻ってみると、そこにいるはずのCと少年が消えてしまっていた。
初めはCと少年がふざけて隠れているものとばかり考えていた俺達は、
岩の後ろや、奥に続く穴をのぞき込んだりもしたのだが二人の気配すら感じられない。
いよいよヤバいんじゃないかと俺達が焦りを覚え始めた頃に、先ほどまで俺達が泳いでいた
湖面から細かい泡がブクブクと浮き上がってきていることに気付いた。
他の二人も俺の視線を追ってその泡に気付いたようで、無言でジッとその泡を見つめる。
皆無言のまましばらくその泡を見つめていると、徐々に泡は小さくなりやがて消えていった。
874:
「(一体なんだったんだ?)」
他の二人とアイコンタクトを交わす。
と、先ほど泡が吹き出していた場所から、
サッカーボールのような半円の物体が音もなく浮かんできた。
一瞬凍りついた俺達だったが、すぐにそれがサッカーボールなどではなく子どもの頭だと分った。
それも、見覚えのあるあの長髪は間違いなく都会から来たあの少年だ。
A「おい、○○君! 大丈夫か!?」
B「Cが居ないんだ! 何か知らないか?」
俺「取りあえずこっちに来いよ!」
そんな風に俺達はその少年らしきモノに向かって話しかけるが、
水に浮かんだその頭はなかなか俺達の方を見ようとしない。
そこで業を煮やしたAが「おい、お前無視すんなよ!」と声をあげて、
水面に浮かんだ頭に向かって小さな石を投げた。
「ちょっと待て!」「お前何してんだよ!!」石を投げる直前に、俺とBがAを諌めたが、
Aを止める事は出来ず、石は真っ直ぐにソレに向かい小さな音を立てて水面に落ちた。
幸い、その石が彼の頭に当たる事はなかったのだが、
かなり近くに落ちたせいで跳ねた水が掛かってしまった。
B「危ないだろ!」
俺「当たったらどうすんだよ!?」
俺達がAに詰め寄ると、Aは憮然とした様子で「だって……」とか呟いていた。
そんなAから目を離し、ふと水面の方を見やると、そこにあったはずの頭がいつの間にか消えている。
875:
「ちょっと……!」俺が叫び出そうとした瞬間、
奥に続く細い鍾乳洞の通路から「ガボ… ガボ……」と濡れた長靴を履いたまま
歩くような音が洞窟の壁に反響しながら聞こえて来た。
それは小さな音だったので、言い合いをしているAとBはまだ気付いていない。
どういうわけか音の聞こえる奥の暗い穴から目が離せず、無意識にじりじりと後退する。
そこにきてようやくAとBも俺のただならぬ様子に気付いたようで、
まるで抱き合うようにして音のする方へと顔を向けた。
奥に続く道からはなおも「ガボ… ガボ……」という不気味な音が定期的に続き、
徐々に近づいてきているのか音も比例して大きくなってきた。
叫び声をあげて逃げ出したい気持ちも多分にあったが、
なんとなく大きな音をあげるのはマズイような気がしてままならない。
そして気がつくと、俺達三人は水際に追い込まれてしまっていた。
「ガボ… ガボ……」という音はなおも近づいてくる。
と、その時水にぬれた岩に足を取られてBが尻もちをついた。
それでハッと我に返った俺達は誰ともなしに「早く逃げろ!!」と叫び、
不気味な音がする奥の穴とは反対の、出口に繋がる穴へと全力で駆けだした。
わき目もふらず無我夢中で走り、出口まであと少し。
そこで俺達は三度目の衝撃を受ける事となった。
「おおぉぉぉおおおおぉお!!」
地の底から響くような唸り声が出入り口付近から聞こえて来たのだ。
876:
退路を断たれ奥に戻ろうにも、もうあんな不気味な場所に戻ろうとは思えなかった。
俺は足が竦み、腰も砕けて、力なくその場に座り込んでしまった。
「(もう駄目だ……!)」
本能的に恐怖から逃れようとしてか、俺はギュッと目を瞑った。
程なくして、頭を岩で殴られたような衝撃が走る。
目の奥で星が光り、「幽霊に殴られた!! ……幽霊って人を殴れるんだなぁ」と
恐怖からおかしなことを考えていると、
何故か居なくなっていたはずのCの声が聞こえた。
C「おい! 大丈夫か!?」
俺AB「え?」
恐る恐る顔を上げると、心配そうな顔をしたCと鬼のような形相をしたB父とC父が仁王立ちしていた。
三人はポカンとしている俺達を放って、三人で話し始めた。
C父「こぉの、糞ガキ共が!! 此処にはあれ程近づくなと言っていただろうが!!!」
B父「C! ここで遊んでいたのはコイツらだけか!?」
C 「いや……まだ、都会から来た○○君が」
C父「あぁ?! ○○だと!? 何処の子だ!!」
C 「えっと、確か……○○さん家の孫だとか」
877:
Cから話を聞いた父親たちは怪訝な表情を浮かべて顔を見合わせると、
「○○のじいさんは少し前に入院したはずだから、今は誰もあの家にいないはずなんだがなぁ」と呟いた。
絶句する俺達。じゃあ俺達が遊んでいたのは一体誰だったというのだろうか。
B父「取りあえず、俺達でちょっと様子見てきてやるから、お前達は家に帰って待ってろ」
そんな疑問に答えを出す間もなく、B父に促されるまま俺達は各々の自宅へと帰らされた。
自宅に戻ってからはなにをする気力もなく、クーラーのきいた御座敷でごろごろと横になっていた。
父が帰って来たのは日が沈んだ頃。血相を変えて部屋に飛び込んできた父親は俺を見つけるなり、「この、馬鹿野郎!!」と言って俺を殴り飛ばした。
普段は温厚な父に殴られたことに俺は驚き、痛みもどこかに吹き飛んでしまった。
茫然と父を見上げていると、父はため息をついて静かに語り出した。
「あそこはな、昔からあまり良くない場所だって言われていたんだよ。
人が消えたとか、ケガをするって話が多くてな。
開発の話が来た時も村としては反対したんだ。でも、町は強引に開発をしようとした。
それで着工されたわけだが、案の定事故が多発して、開発も途中で放り投げてしまった。
お前達と一緒に遊んでいた子がどういう子なのかは父さん達には分らないが、
もうあの鍾乳洞に行くのはやめておきなさい。これ以上父さん達を心配させないでくれ」
真剣な父親の様子に、俺はなんとなく申し訳ない気持ちになってしまい。
もう二度とあの鍾乳洞には近づかない事を約束した。
それはA・B・Cも同様だったようで、あの出来事から俺達はあの鍾乳洞の話をする事は無くなった。
878:
居なくなってしまった少年についても、やはり誰かがおじいさんの家で生活をしていた様子は無く、
俺達の集団心理に伴う幻覚だったのではないか、と言う事で決着がついた。
成人してからはもう時効だろうと思い、酒の入る席でそれとなく聞いてみたのだが、
天然の水牢として利用されていたとか、戦時中は防空壕だったとか、
色々な逸話が残されているようだったが、
最早どれが正しくてどれが誤りなのかは分らなかった。
なんにしても、俺は二度とあの鍾乳洞に近づくつもりはない。
あの「ガボ… ガボ……」という音を聞くのはごめんだし、
あの少年が今でも当時の姿のままで俺達を待っているような気がしてならないのだ。
お付き合い頂き、ありがとうございました。
以上で終わりです。
903:
>>878
なんでC君は父親達を呼びに行ってたの?
905:
>>903
Cは岸に上がって休憩していたらしいのですが、
その時急に少年の姿が見えなくなり、慌てて父親を呼びに行った。
……だったと思います。
B・Cの家は自営業で、家か畑には誰かしらいたので、
すぐに大人を呼びに行けたのでしょう。
902:
かみを食べるもの
流れ読まずに投下。初めて書き込むし携帯なんで読みにくいかもしれない。
私の家は昔は陰陽師?拝み屋?みたいな事をやっていて、苗字も特殊だったりする。
何故か女にしか強い力が付かないから、昔から珍しい事に当主は女ばかり。
でも最近は色々な血が混ざってしまって払えるのは祖母だけになってしまって、
昔の形は遠に薄れてしまったので父も含め祖母の息子は
普通の仕事についてる。
だけど何故か珍しく力を持ってしまって生まれたのが私。
何代目か解らないけど、強い力のある人の命日に生まれたせいだと祖母に言われました。
そんな家だった事や私の力の為に、幼い頃は毎日の様に怖い思いをしました。
それに、割と霊と言うのは波長が合わないと見えない物で
クラスメートは当たり前ですが両親にまで嘘吐きと言われて居ました。
そんな時代でしたから、ある日イジメられ祖母に絶対行くなと
言われていた廃墟の様な神社の社に閉じ込められてしまいました。
きっと名前を出すだけで泣いていた私を面白がって居たんでしょうね。
入って数10分ただただ、出して欲しいと叫びましたが。
不意に外から聞こえて居たイジメっ子達の声が止んでしまいました。
不意にひんやりとした空気が私の頬を掠めました。
不思議と気持ち悪いと言う感覚は有りませんでした
904:
『振り向いてはだめだよ』
中性的だけど鈴の様な綺麗な男性な声だった様な気がします。
そして彼(?)は私の祖母の言いつけで伸ばしていた長い髪に触れました。
『綺麗だ、ほしい』
淡々と淡々と彼は喋ります。不意に恐怖心を感じました。
祖母に『お前の魂は空っぽだから、異質な物にとって栄養になる。
だからお前が食われそうになったその時は髪を切り与えろ』と言われたのを思い出しました。
何度も反響する様に頭の中でほしいと言う言葉が響きます。
震える声で背後の彼へと声を掛けました。
「髪なら髪なら良いです」
言い終えるか否かの瞬間背後からくちゃーと言う涎の様な声が響き次の瞬間首が涼しくなりました。
嗚呼食べられてしまったんだなと思いながら膝が震え倒れそうになりました。
けれど彼の手でしょうか腰元を支えられゆっくりと下ろされました。
私はお化けと言う様な物に触られた事がなく少し驚き乍も体内の熱が奪われていくのが分かります。
906:
そのまま、眠ってしまったのでしょうか。起きた時私はいじめっ子の背中に居ました。
彼らは泣いていて、その声に一瞬気を取られていましたが背後から足音が聞こえてきました。
いじめっ子達は私を神社から出そうとする時、扉が開かず、
また出てきた私が髪が短くなっていた事…倒れていたに驚いて居た様でした。
また、彼等は真っ白い靄の様な物に追いかけられたと言う話をしていました。
私は早く帰らなきゃ行けないと思っていたので、彼等に声を掛けようとしたのですが
口が開かないのです。徐々に視力もぼやーっとしてきます。
聴力だけが以上に敏感になり耳元に背後から聞こえる足音が大きくなります。
私は思いっきり私を背負う男子を叩きましたそして背中から降りるといじめっ子の腕を取り走りました。
足音は大きくなります。直感的に私の視力がなくなったら、
私は死ぬし彼等も死ぬと幼い乍に恐怖を抱きました。
907:
私は祖母を頼り本家へとただ田舎道を走っていきました。
大きな門がぼやけて見えます。その前には祖母が立っています。
何故か祖母だけがはっきりと見えます。
安堵で祖母に向かって走ろうとします。けれど祖母は鬼の形相で叫びました。
「アンタが最後に入る様に二人を門に放り込め!」
私はただただ怖くて二人から手を離し二人の背中を押し門へと飛び込みました。
そして最後に祖母が入ってきます。
中にはいじめっ子二人の母親が白装束で立っていました。
「神社に行ったね」
祖母が怒鳴ります視力も声も戻らず口を魚の様にぱくぱくする事しか出来ません。
祖母の指先が唇にふれ次に胸元から真っ赤な独特の匂いのする紅が口元に塗られました。
不思議と声が出ます。言い訳混じりに言葉を続けましたが聞いてくれず、
いじめっ子を含め本家のお経で固められた一室に、通されます。
さっき追いかけてきたのが「神」だと言う事。昔流行っていた神社の神だが、
飢饉に陥ったさい生贄を与えてしまったのがきっかけで病んでしまって居る。
私はは気にいられて影を食べられている(確かに私の影は無かった)
食べられたのは髪では無くて私が生まれつき付けている神である事。
私の視力が戻らないのは神が付いていないから。
私は神が憑いていなければ三つの時死ぬ子だった事。
今しゃべれるのは祖母の力で完全に戻ってるわけじゃない事。
910:
いじめっ子は神憑きで、また神社の神のお気に入りの子を
虐められた為祟られている事を祖母から聞いた。
そして最後に私に神下ろしを行う。と口にした。
最悪の婆いじめっ子達の母親が呼ばれたのは自分の息子達の代わりの贄になる為だった。
私もいじめっ子もしてしまった事に後悔して泣いていた。
そして祖母は私に真っ直ぐ言った。
「お前に変わりは居ない。お前と同じ霊力のやつも居ない。死ぬかもしれない
…流石の私も神は払えない。だからお前の中に彼奴を下ろす。良いかお前の気持ちが
邪な物に落ちなければ…きっと大丈夫」
私はアレが自分の中に落ちる事が怖くて泣いた。
けれど祖母に今のままなら祖母が死んだ時、食われてしまうと。
また私に下ろさなければいじめっ子も危ないと。
そこまで言うと頷く事しか出来ない。
私と祖母だけで門の外に出ることに。私は門を潜った瞬間何も見えなくなって…倒れてしまった。
意識がなくなってからどうなったか解らないけど、起きた時。
私の部屋と銘打たれた本家の一番奥で寝ていた。
ずっと髪を撫でられてた気がしたが周りには誰も居らず。
起きあがると祖母が入ってきてただ一言「居る」と言った。
915:
嗚呼私の中に入ったんだな。って解った。でも変な感じはしなかった。
嗚呼髪を触っていたのは彼かとすら思えた。
その後一週間私は禊ぎをさせられ夜になると祖母が寝るまで付いていてくれました。
その一週間私は毎日夢を見て、彼の記憶だったのかは解らないですけど
人を食べてしまった日の彼の悲しみが何度も襲いかかってきた。
ただの夢だったかも知れないけど、彼は人間を愛していたんだなと思ったし
私が髪を上げるなんて言わなきゃ素直に返してくれるんじゃないかって、凄く辛くなったし悲しかった。
以上で私に憑いている彼の話はおしまいです。
まだまだ変わった話は有るのですが。彼が付いてからは少なくなっています。
今私は高校生ですが、何れ祖母の仕事を告ぐのかなと今は思っています。
また需要があれば他の事も書き込みたいと思います。
では読みにくい文章だったとは思いますが最後まで読んで頂きありがとうございます。
918:
>>917
不思議な話だね
またよろしく
920:
鏡に映る顔
一昨日、尿意を催したので駅のトイレへと駆け込んだ。
用を足して、手を洗ってふと鏡を見る。
そこには、当然自分が写るわけだが何か変だった。
目は白目が無いほどに黒目、離れ目になっている。
しかも、歯並びもおかしい。まるで自分の顔ではないようだった。
顔を振って、もう一度鏡を見るとそこには見慣れた顔があった。
押上駅で体験した話です。あれ、何なんでしょう。
931:
すすり泣く声
昔住んでた家のこと。
父の仕事の関係で何回か引っ越していたけど、その時に住んだ一軒家。
会社が借り上げているものを社宅として使っている物件だった。
部屋は1階に2部屋(リビングと洋室)とキッチン、2階に3部屋(和室と洋室2つ)。
築20年以上で古いことは古いんだけど家も庭も広く最初は家族みんな気に入っていた。
その家に引っ越してから、今思えば集中しておかしなことがあった。
932:
兄は成績は良いほうで、それまで全然問題なく友人も居て和気藹々とやっていたのに、
成績が良いことを鼻にかけていると唐突にクラスの奴に言われていじめに遭った。
不登校とかにはならず成績も落ちることもなかったけど、家の中では凄く荒れた。
当時、我が家は父の意見が絶対、いわゆる暴君だった。特に兄と父は折り合いが悪く、
何かにつけて父と兄は衝突していた。大体兄が父に怒鳴りつけられて終わっていたけど。
父には何も言えない分、母に暴力をふるい罵詈雑言吐き続ける。流石に暴力は制止したら
今度は俺に飛びかかってきて、本気で殴り合いになって俺は腕を怪我して4針縫うし。
934:
俺が自分の部屋でTVを観ているだけで「うるさくて勉強に集中できんだろがあ!!」と、
部屋に怒鳴り込んで来てひとしきり暴れて部屋に戻って何かブツブツと言っている。
俺は、部屋に居るだけで兄を刺激していちいち難癖つけられるのも鬱陶しいので、
何かにつけてリビングに居ることが多くなって、母の愚痴をひたすら聞いていた。
引っ越しした年の冬、父は事故に遭って一命はとりとめたけど退院して自宅療養の間中、
「部屋が寒い!寒いんだ!」と家中の暖房をリビングに集めて、昼夜問わず30℃以上にしているし。
935:
俺には暑過ぎて、父が仕事復帰するまではリビングには居られず
自分の部屋でひたすら勉強するか本を読んでいた。
母は母で一つ病気が発覚して、命に関わるものではないけど、現在身障手帳持ち。
俺…は、さりげなくクラスの一部からシカトとかされたけど、軽く厨二病発症中で
そんなことは気にせず「くだらねぇ」とか言って、そいつら以外の連中とつるんで気楽に過ごしていた。
もしかしたら、この厨二病発症が当時の俺の一番の問題だったのかも知れないが。
936:
この家の違和感をはっきりと確信したのは、とある日曜日。
兄は「家がうるさいから勉強に集中できない」と図書館へ行き、父はゴルフで不在。
母と俺がリビングでぼんやりとTVを観てると、誰もいない2階で扉を開ける音がした。
「兄貴、帰ってきたっけ?」と母に聞くと「まだ」と答えて黙ってTVを観てる。
扉を開ける音は2階の和室のほうだったんだけど、和室から出て廊下をゆっくり歩く足音。
「…誰か居るのか?!足音聞こえてるぞ?!」と、俺が足音のする位置を見上げてても、
母は「不思議ねぇ」と、気にすることなくずっとTVを観続けている。
937:
「誰か居たらやばくね?!」と言い、何か武器になるものを探してると母は、
「あんたたちが居ない時も、いつもあんな感じよ」
と、1人の時も何かの気配があるのは日常で、もう気にもならなくなった、と話し始めた。
何でこんな時に無駄に肝っ玉が座ってるんだよ…と正直驚いた。
それからも、その足音は時々聞こえてくることがあったが、一番長い時間家に居る母が、
それを気にせずに何事もなく過ごしているならまあいいか、と思うことにした。
しかし、そうは言ってもやはり引っかかり続けていた。
俺はある暇な日に、家の中を細かく観察するように見回してみた。
938:
家の壁紙とか窓のない扉とかは大体布張りで、贅沢な作りだったんだと思うんだが、
1階の廊下の壁には何かを拭き取ったような古い茶色いシミがあった。
「…これ、血じゃね?」と思った。しかしまさか?と思って他にも探してみた。
2階の廊下にも、古い茶色いシミ。それは拭き取りもしてなくて点々となんだけど形状は、
床に落ちた液体が跳ね返って壁についた、というようなもの。
さらに探すと1階の洋室にも、同じ茶色いシミが床から低い位置にあった。
939:
これが一番強烈だった。血のついた手で、指の第一関節だけ扉に触れたような形状で、
丁度指五本分。倒れこんだ体勢で、丁度そこに手をついたような。
周囲には細かく点々と飛沫の跡もあった。さすがにこれを見つけた時は冷汗が出て、
「これ、血の跡じゃね?!何なんだよこの家!!」と、母に叫んだけど、
「…そうかも知れないわねぇ。でも仕方ないでしょ、引っ越すわけにもいかないし」
と、やたらと達観しているのか諦めているのか、母はやたらと冷静な様子だった。
940:
それからしばらくして、父の仕事の都合で別の県に引っ越すことになった。
引越してから新しい家に住み始めてからしばらくして、父が唐突に、
「あの家はやっぱり何かおかしかった。あそこに住んでいる間はろくなことがなかった」
と、ブツブツ言いだした。
母はその言葉を聞いて、
「だって、あの家に居る時に『この家おかしい』って言っても貴方聞くどころか、
『気に入らないなら出ていけ』って怒鳴り散らすばかりだったじゃない」
と、淡々と返していた。
あの母の諦めているというか達観しているというか、
そんな様子だったのは、その経緯があったからだったんだ、と、その時に知った。
941:
父も引っ越してからは少し穏やかになり、母に言葉を濁しつつも謝っていた。
今思えば、父もあの家に住んでいる間は特に、暴君ぶりに拍車がかかってたかもしれない。
兄と当時のことを話してみたら、思い出したくないとか言いながらも話し始めた。
「あの頃、俺がいつも図書館に行くようになったのは、部屋で勉強してたら、
誰かのすすり泣く声が聞こえるようになったんだよ、昼だろうと夜だろうと。
おまえが観てるTVの声だと思ってたけど違うことに気づいて家に居たくなかった」
なんてことを言い出した。
942:
俺もそのすすり泣く声は実は聞いていた。
だけど俺は、いじめられていることが悔しくて兄がすすり泣いているもんだとばかり思い込んでいた。
兄もプライドがあるだろうからと、何も突っ込まずに居ようと思って黙っていたんだ。
何年も経ってから、その家に住んでた頃の友人と会おうという話になって集まった時、
その町に来るのも久しぶりで懐かしいと思いながら、家の辺りにも行ってみた。
友人の一人が、「おまえの住んでた家って、何か妙に空気が重いって言うか変な雰囲気だったよな」
とぼそっと口にした。
943:
今はもう、家は取り壊されて小さいマンションが建っていた。
あの家では一体何があったんだろうか、あのマンションの住人にも、
あの足音やすすり泣く声は聞こえているのだろうか。
長文語り、失礼しました。
ちょっと吐き出したくなって書いてみた。
945:
>>943
いかにも地縛霊って感じだなあ
最後の最後まで誰も何も見ず、確信も持てないまま不幸になっていくのが怖い
946:
>>945
やっぱり地縛霊とかそういう類なんでしょうかね?
今思い出そうとしても、家の中どれだけ灯りがついてても薄暗い、
そんなイメージしかない。やっぱり当時は地味に不幸だったかなぁ、と思うし。
今は、当時の父と兄の確執を未だに二人は引きずってることと、
母の病気が残ってるくらい。悪くもならないけど良くなるものでもなく。
961:
水難事故
今年も水の事故多いな。
俺は全然霊感とか無いけど、盆に起きた強烈に記憶に焼き付いている話(正直トラウマ)をしようと思う。
今からする話は、他県で警官やってた叔父さん(既に他界)が子供の頃によく話してくれた話。
よく盆には水辺に近づくなと言うが、叔父がまだ新米の頃、
盆に数人の男女が高波にさらわれて行方不明になったそうだ。
後日全員の遺体が見つかり、大したニュースにもならなかったらしいが、
その事故は叔父の同僚で知らない人間は居ない位に署で有名になったそうだ。
事故の数日後に市民から遺体がうち上がっている旨の通報があり、
遺体が回収できたそうなのだが、その通報が問題で、
・打ち上げられた浜が普通の人間が立ち寄らないような場所だった
(当然人は近くに住んでいないし、名前は有るが普通の地図には乗っていない様な浜)
・遺体を発見したというのに通報先の人は全く動揺していない。
 しかもその人は明らかに女性極めつけは最後に何故か「本当にありがとうございました。」
 と言って自分の名も告げること無く電話を切ったそうだ。
これだけでも不思議なんだが更に、
・遺体の上がった浜は海流的にたどり着くはずない場所だった
・通報してきた女性を事情聴取する為に通報先を探しても、存在していない番号からかけられていた
・回収された遺体の保存状態が信じられないほど良かった
などちょっとあり得ない事が続いたらしい。
963:
961の続き
事件性もなく、結局は事故として処理されたそうだが、
署の若い人の中では当時この話で持ちきりだったらしい。
叔父は直接電話を受けた訳ではなかったそうだが、
会話を録音したテープを実際聞く機会があったらしく、叔父曰く
「あの全く感情のない声には心底ぞっとした」そうだ。
既に叔父は他界し、事実を確かめる気にもならないが、毎年この時期になる度この話を思い出す。
 
この話はこれで終わりだが、別にこの話がトラウマなのではない。
俺が夢だ。叔父と俺が一緒に泳いでいた夢だった。
でも泳いでいる俺は俺ではなかった。今でも鮮明に覚えている自分の長い髪と爪。
 
長文だけど読んでくれた人ありがとう。
そしてこれだけは言っておきたい。
本当に変な夢を見たら自分の霊感とか関係無しに絶対に流しちゃいけないよ。
俺は後悔してもしきれない。
叔父さん、海に行くの引き止められなくて、本当にごめんなさい。
977:
友人からの電話
今日あった不思議(いや怖いだな)な話。
八月の二日に高校の時の友人Tから電話(留守電だけど)とメールがあって、
お盆休みに飲もう!ってお誘いがあった。
で、飲む場所はもう一人の友人Nがいる兵庫県の三田にしようと。
この飲み会に参加するメンバーは俺を含めて三人だけ。
もともとの地元は三人とも大阪の寝屋川市なのだが、
俺以外は仕事の都合でTは千葉県へ、Nは兵庫県に居を構えた。
で、誘いのあったのはTからだった。
今年の年初にも会っているのだが、そこは腐れ縁。
了解の旨のメールを入れて、今日を迎えた。
で仕事が終わってから三田に迎い、
駅を降りたところで電話を入れると『お客様のおかけになった電話番号は?』となる。
2?3度着信履歴から発信し直しても同じ。
『電話を買い換えやがった』と思い、ここで初めてNに電話を入れた。
すると、『お前、電話を何回入れたと思ってんねん、Tが死んでんぞ!』って答えが。
こいつら俺をハメるつもりやな?って普通に勘繰ったんだけど、
話を聞くと亡くなったのは(交通事故)七月三十一日で、連絡を受けたのが八月二日らしい。
運転していたTと助手席に乗っていた人も亡くなったらしい。
それでNと合流後に彼の車で寝屋川市に戻って(まだこの時点では嘘だと思ってた)、Tの実家へ。
すると、Tの家は派手に提灯が飾られていた。
恐る恐る玄関のチャイムを鳴らすと、かなり老いた女性だが
確かに聞き覚えのある声が返ってきた。
Tのお母さんだ。
『あらあら、I君、久しぶりやねぇ。N君の家で聞いてくれたんやね。
本当にあの子らはこんな時まで一緒やねんから…』と。
Tには4つ年の離れた弟さんがいて、
てっきり兄弟で運転してたんだと思っていたら、弟さんは台所にいる。
あれ?誰と一緒だったんだ?
そう考えていた矢先に、Tのお母さんが『N君ところはどうしてるの』と。
俺がNを目で探していると『N君にも申し訳ないことをした』って。
よく解らん話だからNに直接話を受けさせようとした矢先、
『N君もTも天国があるんやったら、おばちゃんが地獄に落ちてもいいからきちんと成仏させてやりたい…』
この時点でもNを目で探していた俺は我に返って、『え?』
24:
熊の恐怖
'Mum, the bear is eating me!': Final phone calls of woman,
19, who was eaten alive by brown bear and its three cubs | Mail Online
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2026914/Mum-bear-eating--Final-phone-calls-woman-19-eaten-alive-brown-bear-cubs.html
ロシアのシベリア地方に住む19歳の少女Olga Moskalyovaさんが
釣りをしている最中に、ツキノワグマに食われて死亡したとのこと。
熊に襲われている最中に3回、母親に電話して
「今、熊に食べられてるの!!痛い!!助けて」
などと助けを求めたそうですが、 
母親は
また娘が大げさな嘘をついてるわ」
と取り合わなかったとのことです。
しかし、熊の鳴き声と咀嚼音が電話から聞こえたため
母親はびっくりして自分の夫に電話をしましたが、
なんと娘と夫は一緒に釣りに来ており
夫は娘より前に熊に食われて死亡していたため電話に出ず、
母親は警察に通報しましたが救助は間に合わなかったそうです。
娘は最後まで母親との電話を切らず、
最後の言葉は
「お母さん、こんどは子供の熊が三匹来てまた私を食べてる・・・」
「お母さん、もう痛くなくなった・・ 今までごめんなさい。 ママ愛してる・・・」
だったそうです。
28:
>>24
痛くなくなった…って所が怖すぎるんだが
熊はトドメささずに食いに来るんだな…
239:
最期の写真
こんにちわ、初めて書き込みますので見づらい点はご容赦を。
兄(新聞記者)から聞いた話で恐縮ですが・・・。
兄の友人でカメラマンをしている人が、
休日カメラを持って海岸を歩いていました。
天気は良いのですが風の強い午後だったそうです。
しばらく歩いていると離れた崖の上に白いワンピースを着た
髪の長い女性が崖の上から海を眺めていたそうです。
「いい絵になるかな・・・」そう思った彼はファインダー越しに
彼女を覗き込みシャッターチャンスを狙いました。
(結構昔らしいんで肖像権等は今ほどうるさくなかったみたいです)
ふと・・・彼女は崖に向かい歩き出しました。
「まさか?」
不穏な空気を感じた彼はファインダーから目をはずし
肉眼で確かめました。
確かに崖に向かい歩いてます。
240:
「まてー、やめろ!」
叫び、走り出しましたが砂に足を取られうまく走れない上
風が強く声も届きません。
そうしているうちに彼女は崖の淵にたどり着き手を合わせます。
「間に合わない」そう感じた彼はとっさにカメラを構えます。
カシャカシャカシャカシャ・・・・・・。
彼のとった行動は「最後の瞬間を記録に残すこと」でした。
全て終えた彼は消防に電話をし、一通りの手続きを終えました。
その後彼は現像した写真を見て驚愕したそうです。
連続でとった写真、波に消える瞬間の写真に信じられないものが写っていたそうです。
最後の写真の女性は、こちらを向いて(カメラ目線で)笑っていたそうです。
118:
じっと見る目
初めて書き込むので読みにくかったらごめん
高校生のときに体験した話。
当時運動系の部活に所属していて毎日帰るのが8時くらい、真っ暗な中を自転車で帰っていた。
家は一軒家ばかり立ち並んだ閑静な住宅街にあるんだが近所に
一区画だけ正方形に近い塀にぐるっと一周囲まれた寺が建っている。
引っ越してきてから3年ほど毎日のようにその道を通っていたが
読経のような物音を聞いたこともなければ車が止まってるのを見たことすらない。
だからといって特別気になることもなくその日もアイスくわえながら自転車で横を通り過ぎたんだが、ふと、その寺の方をみると大体敷地の中央の辺りに二階建ての住まいの二階部分だけが見えたんだ。
おそらく住職とかの居住スペースだろう、前に見たことがあるかもしれないしないかもしれない、
そんな日常の景色だったんだが、その中央にひとつだけ窓があった。
その窓を何気なしに眺めていると塀の外に立っている電柱が視界を横切った。
その一瞬の間に真っ暗だった窓から明かりがこぼれていた。
ああ部屋に電気が点いたんだ・・・。
そう思い、そしてまた一つ電柱が視界を横切ったとき俺は生まれて初めての霊体験らしきものをした。
その明かりのついていた窓が開いて、そこからだれかが身を乗り出してじっとこっち見てるの。
顔のパーツは覚えていないが完全に目があった。逆光(?)だったのに。
見間違いだと言われればそうかもしれない、本物の人だろと言われればそうかもしれない、
距離もあったしそんな曖昧な見え方だったんだが俺の体は完全にびびっちゃってんの。
アイス食ってたくらい暑い夏の夜だったのに一気に流れる冷や汗とがっくがくに震える体。
だってずっとこっち見てるんだもん。うまく表現できないが見てる気配がするんだもん。
全力で目をそらし自転車こいで帰宅。家族に話すも実害あったわけでもないし、
先にも書いたように本物の人だろうと言われた。
ただ問題は翌日だったんだ。
もう一度確認したくて
(というか当時流行っていた自分たちのHPの日記用のネタにするために写真をとりにいった気がする)
同じ場所にいったんだが、まずそもそもどこにもあの二階建ての建物なんて見えないの。
自転車立ちこぎしようが塀の中はなんもみえなかった。
塀が高すぎて。
以上です。
120:
>>118
寺ってまともな寺だったの?それとも新興宗教?
あと、建物がなくなってたのは不思議だし恐怖感覚えるけど、
目が合う件の恐怖がいまいちわからない
窓から外を眺めて、道端からこっちを見てる人がいたら、気になってその人を見ると思う
互いに見続けあえば、実際は大まかに顔や全身を見てたとしても、
目が合った感覚になるような気がするが
123:
>>120
寺は一般的な形式のものでまともなものだと思います。
恐らくは仏教のどこかの宗派のものです
眼があったことですが二点、まず電柱を横切る
一瞬の間に窓を開け体を乗り出していたこと、そして書き忘れですが薄青く光って
見えた(よくホラー番組でみるような白っぽい青でした)ことで恐怖を覚えました。
ただ伝えにくいのですがその時はまずいものをみたという
直感そのものが私にとって初めてで得体の知れない怖さでした
134:
>>123
体乗り出してはかなりゾッときた
直感的恐怖よくわかりました詳しくありがとう
そこの住職に、聞けば何かしらわかるのかな
18:
広島のとある田舎の団地にある廃病院知ってるヤツ居ない?
一緒に行ってみないか
124:
広島の廃病院
俺の住む団地の話
一軒家ばかりの団地の端っこに廃病院があるんだよ
このスレの最初に出てた廃病院かもね
広島だし田舎だし
そこの廃病院は夏になるとよく大学生やらが怖いもの見たさで来るんだけどさ
とくに何かがあるって訳でもないのよ
俺一度iPhoneでニコ生実況しに一人で夕方行った事があったんだけど
その時も別に変わった事は何も無かった
でもさ、俺すんげぇ怖がりなのね
廃病院とか昼間でも絶対に一人で入れる様な度胸の持ち主でもないのにさ
何でニコ生実況なんてしたんだろう
まぁ怖いのはそこじゃないんだよ
その病院の裏庭にさ、地下が見れる小さな窓があるのね
実況終わった後で気付いたんだけど
その窓の中、よく見ると凄い数の犬猫の死体があった
白骨化した死体やら腐乱してる死体
山のようにあった
俺の中で生涯暫定1位だわこの怖さ・・・
133:
>>124
警察いけ
154:
>>124
黒瀬?
165:
>>154
おいw地名出すなw
黒瀬だよ
151:
50行くらいの短い話ですけど、書き込みさせていただきますー
友達の母ちゃんから聞いた話。
後になって、地元では結構有名な話だってことを知ったんだけど…
既出だったらごめんなさい。
152:
身投げの音
友達の母ちゃんは、とある市立病院に勤めている。
その病院には、いわゆる「もう長くない」という人が入院するための病棟があって、
そこの1階に守衛さんの部屋がある。
病院はいくつかの病棟にわかれていて、守衛さんは決まった時間に見回りをする。
普段は敷地の見回りもするんだけど、あまりにもひどい天気の時は
守衛さんは自室で待機していることが多いらしい。
んで、今から20年くらい前の冬のこと。
その日はひどく吹雪いていて、視界が20mくらいしかなかった。
守衛さんが自室でラジオを聴いていると、
部屋の外から どさっ というすこし大きな音が聞こえた。
屋根から雪が落ちてくる時の音に似ていて聞き慣れた音だったから
そのまましばらくラジオを聴いていたんだけど、
この病院では屋根から雪が落ちてくることがないことに気づいて、
上着を羽織って外に出た。
153:
守衛さんの部屋の前に人が倒れていた。
雪が積もっているとは言っても、雪の下には氷とアスファルトがあって、
高いところから落ちたらひとたまりもない。
長くないことを知った患者さんが儚んで身を投げたらしい。
それからしばらくは特に何事もなく過ごしていたんだけど、
雪が解けて春になった頃、また外で どさっ という音がした。
またか!と思ってすぐに外に出たけれど、何もない。
ということが何度も何度も繰り返し起きて、守衛さんは辞めた。
155:
この話を聞いた友達とは別の友達なんだけど、
子供が生まれたって手紙が来ていたから挨拶ついでに立ち寄ってみると、
市立病院が建っていた場所に公営住宅が建っていて、そこに住んでいたんだよね。
10年以上前、街のはずれに市立病院が移転したことは知っていた。
でもそこに公営住宅が建ったなんて知らなかった。
何となく「どこの産婦人科に通ったの?市立?」って訊いてみて、
特に反応がなかったから本人たちは知らなかったみたいだけど…
両親とか親せきとか、誰も知らなかったんだろうか…
何より病院が建っていた場所に住宅を建てられるんだってことに驚いた。
そんな話でした。言いたくて言いたくて我慢していたから吐き出せてスッキリです。
179:
頭のでかいお客さん
俺が小5か6だったころの話。
当時の俺は体が本当に弱くて学校もしょちゅう休んでたんだ。
平日なのに家にいる時間が多く、友達も多くなかった。
ある日、いつものように高熱出して自分の部屋で寝込んでると居間から物音がするんだ。
母さんは買い物に出掛けにいったし、もしかして親父が帰ってきたのか?っと
重たい体を動かして居間に向かったんだ。
そしたら頭が異様にでかい知らないおじいさんがソファーで勝手にくつろいでるんだよ
びっくりしたけど、親戚の人かと思って
「どちら様ですか?(あなた誰ですか?だったかもしれん)」とかいろいろ聞いたんだけど
「あー」とか「うん」とかしか言わない。
とりあえず母さんが帰ってくるまで時間稼ごうと麦茶とポテチをご馳走した。
でも具合悪くて死にそうなので、おじいさんに
「俺上で寝てるけど、もしなんかあったら言ってください」っと言い残して上で再び寝始めたんだ
10分もしないうちに玄関の鍵の音とドアが開く音がして母さんの「ただいまー」っという声がした。
そしたらすぐに部屋に向かってきて「調子はどう?熱下がった?」とか
いろいろ聞いてきたから変だと思って
「お客さんリビングにいたよ」って聞いたんだ。
そしたら「どこにもいなかったよ、ポテチとコップおいてあったけど、食欲でてきた?」とか言われたから
はぁ?っと思って体を起こしてみると、さっきのだるさが嘘のように体が軽くなり、
さらに40°近い高熱も引いていた。
居間には空っぽのコップとポテチの袋があった。
それからというもの、信じられないくらい体は丈夫になり、
学校も休むことも少なくなって友達もたくさんできた。
嫁と母さんにこの話をするといまだ信じてくれないが、
あのおじいさんの声と、気難しそうな顔と、異常にでかい頭は今でも覚えている。
もうじき子供も生まれるので、実家に報告しに帰省したときに思い出した。
181:
ぬらりひょんだったりしてね
236:
小さな紙切れ
今住んでる所は古い木造の1DKアパートだけど、
周りは静かな住宅地でコンビニ、駅も結構近くて
家賃もそれなりなので気に入っていた。
で、そろそろ引っ越してきて1年経つし、連休が取れたので
大掃除しようと思った。
まずは天井の埃を落として、電球を取り替えて・・・
そのとき、ポトリと何かが落ちた。
照明のかさ?の上になにかあったらしい。
畳の上には小さく小さく折りたたまれた紙切れが数十枚ちかく散らばっている。
広げて見ると全部「凶」のおみくじだった。
178:
見える人
私の友達に所謂見える人がいる
その友達と酒を飲む機会があり、今まで聞きたかった事を質問してみた
まず、見えるってどんな風に見えるの? と聞くと
「大体その人の背後に見える」
「背後に黙って佇んでいる様なのは、その人の守護霊なので
視界に収まればその人にも見えるかも知れない」と言っていた
「でも、大体視線の反対側に移る様なので見えないと思う」という事だった
そういえば時々視界の端に何か見える事があるって言ったら
「それが、背後霊だよ」といわれた
じゃー、お前は目に入る人全部に霊が見えるのか? と聞いたら
「いや、他人の背後霊は波長が近ければ誰でも見える」とか言っていた
そしたらお前は特別見える人でも何でもないじゃないか? ふってみたら
急にそわそわして「いや、俺はその他の物もみえるんだ」
「まず一つはその場所にじっと動かずに周りの人を睨んだり、触ろうとしている様な奴」
「んで、もう一つは…」
と言ったきり友人は周りに視線を泳がせて口を開かなくなった
どうしたのかと思い先を聞きたい事もあり肩を叩いてみたら
ハッとした様な感じで話し出した
「もう一つは、その人の死期が近づいてきて守護霊が離れ始まった奴」
「これは、今にも消えそうな感じでその人の上の方に浮かんでる」
「存在自体が薄くなっているので普通の人には見えないと思う」
「前に叔母さんが癌で無くなる1日前に見えたのが最初だった」という事を落ち着きなく話した
聞きたい事を聞けて上機嫌になった私は友人に酒とツマミを振舞った
友人はやはり落ち着き無く飲み食いしながら周りを見ている
どうかしたのか、と聞いてみると
「いや、気を悪くしないで聞いて欲しいんだけど」
と前置きをした上でこんな話を言った
「店に入った時からおかしいと思ってたんだけど、さっき急に波長が合ってみえちゃったんだ」
「この店にいる人の半分以上の人の守護霊が浮いている」
と言ったきり泣き出した
それから店を出るまで他のお客さんに冷やかされたり支えてもらったりで大変だった
3/10南相馬市の居酒屋での話しです
161:
怪我の理由
俺が小学生の頃の話。
ある日、仲のよかったAが松葉杖をついて登校してきた。
怪我の理由を聞いても、何も教えてくれない。
Aは交通事故で父親を亡くしたばかりだったので、俺はとても心配した。
いくら聞いてもAは何も教えてくれないので、
その日の前日にAと遊んでいたBとCにAの怪我の理由を聞いてみた。
BとCは少し困った顔をしたが、俺がAの親友だということで特別に教えてくれた。
B「昨日、Aのマンションの中庭で、三人でキャッチボールしてたんだよ。
そしたらCが暴投してさ。飛んでったボールを追おうとしてAが転んだんだよね。
それでAの足にさぁ・・・・。」
俺「足に?」
C「落ちてきた・・・。」
俺「何が?」
B「Aの母親・・・。」
俺「・・・・?!」
C「自殺だってさ。まだ生きてるみたいだけど、相当ヤバイ状態らしい。」
その日Aは早退し、次の日に担任からAの母親が亡くなったという話があった。
両親をなくしたAは、父親の実家に引き取られた。
193:
悪魔を見る予兆
エミリーローズという今でも大好きな映画があるんだけど、
その映画の中で、悪魔を見る寸前には予兆があるというくだりがある。
「焦げ臭い匂い」
これは、映画を面白くするため、リアリティを出すために
付け加えられた設定なんだろう、と当時は思っていたけど今は、少し信じている。
凍ったらワカサギ釣りをやるような、北海道にある有名な湖。
その周りにある、結構有名で接客のいいと評判のホテルの、ある一室で起きたことだ。
5,6年前の三月(当時私は中1だか、中二だか)、父方の爺さんの何回忌かに、
地元である北海道に私と私の父、母、父方の祖母、従弟の家族で集った。
特別な日だから、ホテルに一泊して美味しいものを食べたり、
温泉に入ったりしよう、ということになった。
と、いうわけで私ら一行が泊まったのが、上記のホテルであった。
部屋は私ら家族+祖母と従弟家族で二つに分かれていた。
同じ6階で隣同士、結構広くて、全く同じ間取りの二部屋が割り当てられた。
取り敢えず片方の、私ら家族が泊まる部屋に全員が通され、
女将さんの「温泉の時間がどうだ、湖がああだ、・・・」という説明を聞いた。
そのときうっすらと覚えた感覚を、今でも忘れない。
なんだか異様に、暗いのだ。
電気もつけている。
南の窓はかなり大きくて、日当たりも良い。
しかしどうにもこうにも陰気な部屋・・・・。
194:
だが、生まれてこの方霊も宇宙人も信じたためしはない(怖いものは信じない)し、
何よりも鈍感な私(含め家族)であったから、さして気には掛からなかったのも本音である
たとえば、
「この○○湖で最近ね、事故があったんですよ・・・ワカサギ釣りでね・・・・」
こんな大事な一言も、このときは大して気にも留めやしなかったのだ。
その日はただ美味い飯を食べ、温泉につかり、美味い飯を食べ、
ゲーセンでゾンビを撃ち殺し、ゾンビに噛まれ、100円がなくなり・・・・
やがて夜になった。
父と私は従弟家族の部屋にいって、晩酌をし、ホタテの貝柱をむしゃむしゃ食べながらテレビを見た。
その時期恒例の生放送のオールスターナントカみたいな番組をやっていて、
やたらとヌルヌル相撲が強いタンメンの人を尊敬の眼差しで見たり、
大御所の空気の読めない発言を薄ら笑いで流す若手芸人をみて切なくなったりしていた。
そのとき母と祖母は、あの暗い部屋で既に布団に入っていたと思う。
そして矢張りこのとき感じた妙な感覚も、私は忘れないで居る。
(何故、こちらの部屋はこんなに明るいのだろうか・・?)
まあそれでもその時は、たとえば「嫌な予感がする・・・」だとか、
そこまで切迫した感覚でも状況でもなかった。
ただ、なんでだろう・・くらいのことだった。
しばらくして、私と父は自分の部屋に帰った。
北海道の室内というのは、暖かい。それもそのはず、外はマイナス二度。
だがしかしそのときのそれはなんだか少し湿っぽい、妙な「暑くるしさ」だった。
母親の横に敷かれた布団に入る。祖母はすでに寝ていて、父親はすぐに眠ってしまった。
母は寝ていなかった。私は抱き枕がないこの状況だしあまり寝付けないだろうな・・
なんてことを思い、しばらくもぞもぞしていた。
195:
「臭い」
突然母が言った。
「なんで?別に臭くないよ」
「臭い。タバコ・・?かな、臭い・・!何かこげている!」
母が立ち上がった。
廊下からにおいが漏れている、と思ったからだろう、扉が開いてないか確認しにいった。
扉は開いていなかった。そして第一、臭いは何もしなかった。
なんか、変な感じがした。
というのも実は私は軽ーい化学物質過敏症気味?で、
タバコ、香水、芳香剤、シャンプーの匂いの9割を「便よりも臭い」と感じている。
だから今でも女性の髪のにおいで吐きそうになるから人の真後ろには立てないし、
雑貨店は口呼吸で入るし、化粧品売り場は息を止めて通るし、
美容院では洗濯ばさみで鼻をつまんでもらうことさえあった。
因みにそういう症状というか、性癖というのは母には全くない。
私はバラの匂いが大嫌いなのに、バラの芳香剤を買ってきて
かなり本気で怒ってしまったことがあるような、私からすれば鈍感な人だ。
冷静に鑑みれば、そんな私が「臭くない」というのに母が「臭い」なんてそんなわけは無いのだ。
ましてや、タバコの煙なぞ私はかいだだけで咳き込んで、涙が出てくるほどだ。
しかし断じて、何の臭いもしなかった。
それでもその時は私は完全に楽観視していた。
面倒だからさっさと寝ようと思っていた。
しかしあまりにも母が臭い臭いといって、
挙句の果てには非常用だかなんだかのでかい鉄の扉まで閉めてしまったときには
これはなんだかやばいんじゃないかと、流石になんとかしてやろうと
窓を開いてマイナス二度の空気を部屋に招きいれた。
よく考えれば、その状況も少しおかしい。全く寒くなかった。
それほどあの部屋の空気は澱んでいたというか、じめっとしていた。
窓際からあらためてみる、月の光りでぼんやりと青黒い室内は、矢張り嫌に暗かった。
今思えば、私も母も少しおかしかったように思う。
196:
それでも怖い、という感覚は私にはなかった。
もしや祖父がついていてくれたのかな、と今になってぼんやり思う。
あのとき母はどれだけ嫌な感じを、恐怖を覚えていたのかそれを考えるとゾッとする。
とにかく、私と母は布団に戻った。
なんだか様子が心配で、少し近くに寄って行って眠ろうとしたのを覚えている。
そして少しウトウトしてきたな・・・そう、思ったときだった。
「ッ・・・・・!!!」
母が息を呑んで、私の腕を思い切り強く掴んだ。
私は驚いて母の顔をみると、渋い顔をして「いや・・・」とだけ言った。
私は母の腕をがっしり掴み聞いた。
「どうしたの?どうしたの?」
(やっぱなんかおかしいな、ユウレイかな、でもユウレイが出たとして反応が薄すぎないかなあ、というかむしろ寝言なんじゃねえかなあ)
なんて、そのときは妙に落ち着いた心境だった。
「なんでもない、大丈夫」
母はそういうばかりで、私もそれを信じた。
その後はそのまま、母の腕をガッチリ握ったまま寝た。
それ以降は何ごともなかった。
・・・・とここまでは、私個人の視点からみた体験である。
ホテルも出て、北海道から埼玉へ帰ってきてしばらくしたあと、母が少し顔を青くして話し始めた。
「マジなやつ見たかもしれない、あの時」
忘れかけた頃とはいえ、すぐに察しがついた。
197:
母はあのときあの部屋で寝ていた時に「それ」を見ていた。
丁度うとうとし始めると「それ」が溺れていた。
3,4歳の男の子が足と足の間でもがいていた。
水の中で聞こえるような甲高く苦しそうなうめき声。
「うぎぃぃ????ぃぃいいいいいい????」
腕で母の足の間を、なにかを掴もうと必死になっているのだろうかひたすらもがくのだという。
ぼんやりと影で見えるのだが、何故かはっきりとわかった、と母はいった。
そしてそれは、母が完全に目をさますと、消えてしまうのだという。
それを実は私が来る前に一度、私がいたときに
一度、二回も体験していたというから、恐ろしい精神力だなと思う。
そして私が腕を握ったあとは、それが無くなった、そういう話だった。
「何も言わずにごまかしたのはな、もしあの時言ったら、お前ねれなくなってただろw」
母は笑うが、それは今でも大いに感謝している。
確かに私がそれをあの時聞いてたら、パニックになっていたと思う。
「それで、調べたんだよ、ネットで」
「あのとき女将さんが、ワカサギ釣りで事故があって人が死んだっていってたよな」
ゾッとした。
「まさか・・・・」
「一月に、3歳の男の子が、落ちて、溺れて死んでたって。ちゃんとニュースになってた」
198:
オシマイ
ほぼ脚色せずに書いたら、あんまり怖くなくなっちゃったかな。
長文読んでくれた人はありがとう。
横で母がガチの霊体験してるときに、
私には何も見えて無かったって言うのがちょっと気味悪かった。
あのあと母にまとわりついてるとか、そういうことは全く聞かないから、
もしかしたら霊じゃなくて幻覚かもね。
因みにこの出来事はエミリーローズを見に行った後のことだから、
それに影響受けてたのか、なんなのか。
今度何も無いところで焦げ臭い臭いを感じたら、気をつけようと思う。
201:
>>198
乙。
ただお母さんの口調が気になったんだけど、お父さんの間違いじゃないよね?
204:
>>201
ちゃんとお母さんだよ
ちょっと言葉遣いが悪いんだ
202:
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20

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