【艦これ】瑞鳳「卵焼きに飽きた」back

【艦これ】瑞鳳「卵焼きに飽きた」


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1:
瑞鳳「てーとくぅ、私の作った玉子焼き……食べるりゅ?」
提督「食べりゅうううううううぅぅぅッ?!(パクパク」
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2:
鳳翔「今日も瑞鳳ちゃんは提督への差し入れですか? 相変わらずとってもお上手ですねぇ」
瑞鳳「えへへ、そんな毎日食べてもらってりゅからって、てーとくのお嫁さん候補だなんて気が早すぎますよぉ///」
鳳翔「(そこまでは言ってないけれど)……そ、そうね。応援してますよぉ」
間宮「提督さんも幸せ物ねぇ、こんな可愛い子に毎日手作りの差し入れをしてもらえるなんて(ニッコリ」
瑞鳳「ままm、間宮さんまでそんな『マジで結婚する3秒前』だなんて恥ずかしいですー///」
間宮「……さーて、鳳翔さん。みんなのお昼の続き、作っちゃいましょうか!(現実逃避」
鳳翔「そ、そうですね。あちらはもう、卵焼きの世界に入られているようですし……」
瑞鳳「クリスマスっぽい玉子焼きがまた食べたいってダメだよてーとくぅ、もうちょっと我慢してくれないと……えっ、じゃあ代わりに瑞鳳を食べちゃう?! 神聖な執務室でそんなの、あぁ?^(キラキラ」
3:
祥鳳「って散々、甲斐甲斐しく毎日幸せそうにやってたってM宮さんとH翔さんからよく聞かされてたけれど」
瑞鳳「だから飽きたの! 飽きちゃったの! 卵焼きにも、てーとくにもッ!」
祥鳳「ファッ?! 卵焼きだけじゃなくて提督にまで飽きただなんて、何かケンカでもしちゃったの?」
瑞鳳「……ッ! べ、別にしてないよッ!? ただ飽きちゃったの、ただ毎日を繰り返すだけの日々に……あはは(ハイライトオフ」
祥鳳「(これは重症と言うか絶対に提督と何かあったわね。提督との原因を探るのは後にして、姉としてとりあえず瑞鳳に元気だけでも出させてあげないと)」
瑞鳳「ブツブツ……ブツブツ……」
祥鳳「あ、あー何だかお姉ちゃん、久しぶりに瑞鳳の卵焼きが食べたいなぁ?、作ってほしいなぁ?(チラッ」
瑞鳳「アッハイ、どーぞ(無言で材料と調理器具だけ渡すの図」
祥鳳「もうー、私は瑞鳳が作ってくれたのが食べたいのよぉ、お姉ちゃんのお願い聞いてくれないの?」
瑞鳳「これで勘弁してください(ボーキ10万」
祥鳳「え、えぇッ?!」
瑞鳳「じゃあ私、そろそろ先に寝るね、お休みなさい」
祥鳳「お、お休みなさい……(このボーキサイトの山、どうしよう」
4:
川内「ふーん、そんな事があったんだ。で、何で私のところなんかにわざわざ来てくれたの? 悪いけど私は夜戦で忙しいし、相談ならもっと適任者がいr」
祥鳳「うっ、うぅ……(ポロポロ」
川内「ちょ、泣かないでよ! まるで私が泣かしたみたいって言うか……あーもう、ごめん。手伝うよ、瑞鳳の事。話しも相談も聞くし、ね? だからほら泣かな」
神通「……姉さん、一体、祥鳳さんにどんな粗相をされたのですか?(ニッコリ」
川内「ひッ、神通?! ち、違うんだってば、これは誤解。そう誤解なの、だからとりあえずその木刀はしまおうよ、ねッ?!」
神通「そうですか……祥鳳さん、本当に姉さんに何もされてませんか?」
祥鳳「ぐすっ、ぐすっ(コクリ」
神通「夜戦に付き合わないとエロ同人みたいに乱暴するぞ、みたいな脅しもされていませんか?」
川内「私、そんなキャラじゃなーーーいッ!」
5:
神通「粗茶ですが温かい内にどうぞ、身体が温まって気分も落ち着きますよ?」
祥鳳「……ありがとうございます、いきなり押し掛けた私のせいでご迷惑までお掛けしたのにこんな」
川内「全くだよー、おかげで神通に大破される寸前だっ」
神通「ヤ・セ・ン(ユラリ」
川内「やっぱ姉妹同士は仲良くが一番だよね! ささっ祥鳳さん、事情をもうちょっと詳しく聞かせてみてよ」
那珂「たっだいまー! 那珂ちゃん四水戦sライブの練習から帰投しましたー……って、あれお客さん?」
神通「お帰りなさい那珂ちゃん、でもドアのノックは礼儀ですよ?」
那珂「えへへ、ごめんね神通ちゃん。つい練習が上手くいったから那珂ちゃんキラキラ状態で、ちゃーんと次から気を付けまーっす!(笑顔で敬礼」
神通「ふふ、那珂ちゃんは素直でいい子ですね(ナデナデ」
川内「……私も祥鳳さんと一緒に姉妹の仲について相談して、ついでに泣いていいかな?」
6:
祥鳳「かくかく翔鶴、かくかく鹿島」
神通「なるほど、あれほど卵焼きと提督に愛情を注いでいた瑞鳳さんがそんな事に」
那珂「そう言えば最近、食堂でも卵焼き嬉しそうに作ってる姿とかあんまり見ないもんねー」
川内「で、話しは戻るけどなんで私たち……ってか、私のところに相談しに来てくれたのさ?」
祥鳳「そ、それは川内さんは情報収集の達人ですし、失礼ながら駆逐艦の子たちとも面識が広い神通さんや那珂ちゃんにも原因を探るのを手伝って頂けないかと思いまして」
川内「ま、まあねッ! なんたって夜戦のプロだし、私だって三水戦の子たちに結構これでも慕われてるし、真っ先に頼られて悪い気はしないけど///」
祥鳳「もちろんタダで何て言いません、これを……(間宮スイーツ詰合せ山盛り」
那珂「ふわーすっごーい、こんなにたくさんどうしたの?!」
祥鳳「妹が私に差し出してくれたボーキサイトを換金しました、本当は瑞鳳に返そうかと思ったのですが私にはあの子が『助けて』って言ってるような気がして……うぅ(ポロリ」
川内「うん、きっとそうだよ! だからまずは着手金としてこの間宮羊羹をいただきm」
神通「こんな大層な物を頂かなくても大丈夫ですよ祥鳳さん、私達に出来る事があるなら喜んで協力させて頂きます。そこで中破してる不肖な姉も何かの役には立ちますし、ね?」
川内「はひっ、粉骨砕身がんばりまひゅ……(中破」
祥鳳「神通さん……」
那珂「そうだよー、だって私たちは『仲間』だもん! むしろ放っとけないよー」
祥鳳「那珂ちゃんもありがとう、でもこれは私の気持ちですから受け取って頂かないと」
7:
神通「ならこうしましょう、瑞鳳さんが元気になって提督とまた仲良く戻れたら、その時はお手伝いしてくれた駆逐艦の子たちも含めてパーティーをしましょう、もちろんあなたも一緒にね」
那珂「那珂ちゃんも大賛成! きっと駆逐艦の子たちも喜んで協力してくれるよー、ご褒美付きなら存分にね!」
神通「もう那珂ちゃんったら……では各自、提督と瑞鳳さんに違和感なく接触し情報を得ていきましょうか。ほら、姉さんもいつまでも寝てないで行動に移りますよ?」
川内「あーもう、分かったよ。じゃあ朝は那珂、神通は昼で、私は夜ってな具合でどうよ? それで何か進展あったら祥鳳さんに報告って感じで」
祥鳳「あ、あの! 私にも何かさせて下さいッ! みなさんに迷惑をかけるばかりで私だけ何もしないないんて出来な」
川内「はい、ストーップ! 祥鳳さんは同部屋の瑞鳳ちゃんの側に居てあげなよ、心配でしょ?」
祥鳳「それはそうですが……でもッ!」
川内「さっき那珂が言ってたでしょ、仲間だって。神通だって喜んで協力するって、それに仲間を助けるのを『迷惑』だなんて寂しいこと言わないでよ(ニコッ」
祥鳳「うぅ、川内さぁ?ん!(ダキッ」
那珂「川内ちゃんも真面目にしてたらこうやって素敵なお姉ちゃんなのにねー」
神通「えぇ、そうですね……とっても素敵な、私たち自慢の姉ですね那珂ちゃん」
川内「あーほらほら、神通と那珂はさっさと駆逐艦の子らに召集かけて情報散策を開始ッ! ほら、行った行った!」
那珂「はーい、第四水雷戦隊旗艦那珂、照れて耳とほっぺが真っ赤になってる川内ちゃんの指示通りお仕事行ってきまーっす!」
神通「同じく第二水雷戦隊旗艦神通、介抱してる祥鳳さんを優しく抱き締め頭をなでているのを確認、出撃しますね(ドアバタン」
川内「あんのバカ妹二人とも?、姉を散々からかって……もう、今度の演習で夜戦フルボッコ確定ッ!」
祥鳳「ふふっ、仲がよろしいんですね川内さんたちは」
川内「お、少しは落ち着いた?」
祥鳳「おかげ様で……あ、川内さんのマフラー。汚してしまって申し訳ありません、今すぐにお洗濯に」
川内「気にしなくていいってば、きっと祥鳳さんと瑞鳳ちゃん、あと提督と瑞鳳ちゃんの仲もきっとすぐ仲直りできるからさ、がんばろ?」
祥鳳「はい、感謝致します!」
9:
失礼しましたー。
10:
神通「さて、夜は姉さんに任せるとして初日ですし、動ける内に今日は夕時まで出来る範囲で二人で動くとしますか」
那珂「りょーかい! じゃあ早、駆逐艦の子達を……って、思ったけどあんまり大人数だと逆効果かな?」
神通「そうですね、今回のようなデリケートな任務に向いてそうな子を数人、多くても各水雷戦隊で3人ほどが適任でしょうか」
那珂「川内ちゃんも基本単独行動派だし、きっと誘う駆逐艦の子たちも夜戦好きないつもの少数精鋭組になりそーだしねー」
神通「では一度、私は大淀さんへ会議室の使用許可を頂いてきますのでその間、那珂ちゃんは駆逐艦の子たちを集めておいてもらえますか?」
那珂「はーい! ところで神通ちゃんのところの子は誰を呼べばいいの? 那珂ちゃんはある程度、四水戦で呼ぶ子に目星はつけちゃってるけど」
神通「そうですね、どうしましょうか……」
二?四水戦で出てきて欲しい子を募集します。各駆逐艦3人まで計9人、直接所属でない場合でも人数が足りない場合は仲良し組も可。
特に希望がない場合は>>1の趣味で構成しますー。
↓↓
14:
【二水戦】 不知火 時雨 江風 天津風 霞 五月雨 清霜 潮
【三水戦】 叢雲 吹雪 綾波 皐月 文月 望月
【四水戦】 夕立 春雨 村雨(五月雨・江風)
各水雷戦隊で個人的に選出した子を抜粋したので参考にどうぞ、五月雨と江風は両方所属ありなのでどっちでもOKです
29:
早い者勝ちで以下の通りになりました、人気艦の夕立や時雨、マローンや霞ちゃん、叢雲が出なかったのが意外でした。
2→ 神通 不知火 天津風 五月雨
3→ 川内 吹雪 望月 文月
4→ 那珂 舞風 春雨 秋月
30:
大淀「はい。それではこれで会議室の使用の件、確かに承りました(ハンコペター」
神通「ありがとうございます。急で正式な手順も踏まず、ましてや提督に内緒でなんて……本当に申し訳ありません(アタマサゲー」
大淀「ふふっ、それだけ大事な件なのでしょう? 提督も近頃様子がおかしいですし、もしかしてと思いまして」
神通「大淀さんには全部見抜かれちゃいますね、確かに今回の件は瑞鳳ちゃんと提督に関する事です」
大淀「何か私にも手伝える事があったらおっしゃって下さいね、神通さん」
神通「はい、頼りにさせて頂きます」
大淀「あ、でも……」
神通「?」
大淀「書類偽造の件で既に私も共犯ですから、提督に叱られる時は神通さんも助けて下さいね?(クスッ」
神通「了解しました、その時は仲良く怒られましょうか(敬礼」
31:
那珂「はーい、みんな注目だよー! 緊急な召集で申し訳ないけど、これからとーっても大事な作戦が始まりまーっす!」
舞風「わーなんだろね、不知火ちゃんは何か検討つく?」
不知火「おおよその想像はつきますが、ここは素直に神通教官がお帰りになるのを待ちましょう」
天津風「右に同じく私も同意見ね、この間なんか遠征の報告に某所へ行ったら誰かさんが『卵焼き?』って半ベソかいてたわよ」
春雨「みなさーん、金剛さんに頂いたおいしい紅茶が入りましたよー」
五月雨「じゃあ私は四水戦のみんなの方に配りま」
秋月「……五月雨さん、危ないッ!」
五月雨「あわわ、すみません秋月さん助かりましたぁ」
秋月「おケガがなくて何よりです、この秋月が健在な限り、やらせはしません!」
舞風「秋月ちゃん、すっごーい! 今度一緒にダンスしてみなーい?」
天津風「てか、そもそも五月雨には配膳させたの誰なのかしら……」
不知火「やはりお約束は必要かと、不知火が頼みました」
天津風「」
春雨「みなさん大丈夫ですか? お洋服汚れたり、ケガ等された方はいらっしゃいませんかー?(オロオロ」
那珂「さっすが四水戦の大天使春雨ちゃん、今日もドラム缶が輝いてるよー!」
32:
神通「みなさんお待たせしました。全員集合しているようですね、感謝します」
不知火「全員、神通教官に敬礼ッ!」
駆逐s「(ビシッ!)」
那珂「あれ、おかしーなー。 那珂ちゃんの時、それなかったよねッ?!」
不知火「……ついでに、那珂さんにも敬礼ッ!」
那珂「不知火ちゃん酷いよー、もうッ!(プンスコ」
神通「不知火さん、あまり那珂ちゃんをいぢめてはいけませんよ(クスッ」
不知火「はッ! 大変失礼を致しました、どの様な罰も受ける所存であります!」
神通「いえ、急造で集められた皆の場を和ませる為のものでしょう。咎めはしませんよ、ありがとう」
不知火「光栄であります! そして那珂さん、申し訳ありませ」
那珂「那珂ちゃんの事、実はそんなに想ってくれてたんだね不知火ちゃん……あ”り”が”と”う”ぅ?(号泣」
不知火「ちょ、那珂さん落ち着いてください。そして離れて下さい、苦しいです///」
駆逐s「(キマシタワー)」
33:
神通「ではこれより……作戦の卓上演習を始めます」
那珂「ごめん神通ちゃん、作戦名がよく聞こえなかったんだけど」
神通「天津風さん、こちらへ」
天津風「は、はいッ!」
神通「申し訳ないのですが、この作戦書にある作戦名を代わりに読み上げて頂けますか?」
天津風「えぇ、了解しまし……」
舞風「あれぇ?、天津風ちゃんの煙突帽子からの煙がハートマークになってる」
駆逐s「ざわ……ざわ……」
天津風「神通さん、これ私には荷が勝ちすぎるんですけど」
神通「意見具申ですか、あなたなら出来ると信じていたのですか仕方ないですね」
天津風「(憧れの神通さんでさえ臆したこの作戦名を読み上げればいいだけ、それだけで私を信頼してくれてる神通さんが辱めを受けずに済むなら私は……)」
神通「改めて発表します、これより……ず、瑞鳳ちゃ」
天津風「瑞鳳ちゃんと提督を元通りラブラブになれるように、みんなでがんばっちゃうゾ作戦を発令しますッ!」
34:
不知火「あなた、排熱がすごいけれど大丈夫?」
天津風「元からだから、元からだから、元からだから(真っ赤」
五月雨「天津風ちゃん、かっこよかったですよー(パチパチ」
神通「せ、静粛に。今回の作戦の細かい発端と概要は、こちらのプリントに目を通すように」
那珂「それじゃあ具体的に、どうしたら提督と瑞鳳ちゃんが元通りになれるかみんなで意見交換しよーねー」
全員「あーでもない、こーでもない、それはちがうんじゃ、だけどそれはー」
春雨「なかなか難しいデリケートな問題だけに、いい案が浮かびませんね」
秋月「いっそのこと一人ひとつずつ、出来る出来ないはひとまず置いて具体案を出し、それぞれの長所を組み合わせる等して新たな案を生み出すと言うのはいかがでしょうか?」
神通「いいですね、せっかくこれだけの人数がいるのですから良くも悪くも意見の数なら出ても良さそうですし……助かります」
35:
那珂「那珂ちゃんはデートプランをお勧めしまーっす、やっぱり男女の問題は当事者同士で解決しないと意味がないと思うんだよねー」
不知火「不知火は明石さんと夕張さんに協力して頂き、提督から実際に何があったのか強制的に身体へ聞いてみてから瑞鳳さんへの対処を施すべきかと」
秋月「あ、秋月は僭越ながら瑞鳳さんとは小沢艦隊の編隊の時にご一緒させて頂いた仲なので、もしかしたら秋月になら事情を話しやすいかもと思い、瑞鳳さんと直接の接触を試みたいですッ!」
舞風「やっぱり二人共、自分の部屋の暗いところに居るから元気が出ないんだぞぉ。お外でみんな、楽しく踊って元気になってほしーなー」
五月雨「私は一応、提督の初期艦ですし新任の秘書官の方へのアドバイス等、今でも執務室へ出入りする機会が多いのでそれとなく提督に悩み事がないか伺ってみようかと思います!」
天津風「うーん、私は連装砲くんで瑞鳳さんの心のケア優先を提案します。みんなでよってたかって事情を無理に聞き出すのは正直反対よ、時間が解決する問題もあると思うもの」
春雨「春雨は秋月さんの様に編隊を共にした仲ではありませんが、何度も一緒にお料理を作り合って仲良くさせて頂いてたので春雨のお弁当、瑞鳳さんに食べて頂いて元気になってほしいです」
神通「最後に私ですが、あまり気は進みませんが執務室には有事の為に監視カメラがあります。事の発端が執務室で起きたのか定かではありませんが、事の重大さも考え大淀さんに開示を依頼してもいいかも知れません」
36:
那珂「えーっと、簡単にまとめると……二人でデート、提督に強制的に聞く、秋月ちゃんが瑞鳳ちゃんと対話、みんなで踊って元気を出す、提督からさり気なく聞き出す、連装砲くんで心のケア、春雨ちゃんのお弁当、監視カメラの確認、これで全部かなー」
神通「こうして端的にまとめると何か良い案が浮かびそうですね、もう少しだけ煮詰めていきましょう」
全員「がやがや、がやがや……」
那珂「では本作戦は以上の通りとしまーす、何か質問がある子はいるかなー?」
不知火「意見具申を失礼しますが、なぜ不知火の案だけ反映されていないのでしょうか?」
那珂「真顔でそれ聞いちゃうからだよッ! 提督に自白剤は、さすがにダメッ!」
神通「ま、まあ明石さんや夕張さんにも多少協力を仰ぐことになりそうですし、不知火さんの意見もしっかり反映されていますよ?」
不知火「は、はいッ! お褒めに預かり恐縮であります!」
舞風「二水戦のみんなにとってのアイドルだもんねぇ、神通さんは。那珂ちゃんとは真逆の意味で」
那珂「舞風ちゃーん、何か言ったかな?(ピキピキ」
舞風「はーい、普段のアイドルしてる那珂ちゃんも可愛いけど、戦時中の那珂さんは神通さんに負けないぐらいカッコいいなって!」
那珂「もー! 恥ずかしいからやめてってば! 神通ちゃん、那珂ちゃん二水戦と四水戦の合同作戦を川内ちゃんに伝えてくるからー!(ピュー」
天津風「なんだかんだで那珂ちゃんも愛されてるのねぇ、意外だわ」
37:
祥鳳「ねぇ瑞鳳、一緒に食堂へ行きましょう? 何か口にしないと身体に悪いわ」
瑞鳳「……お腹空いてないもん、お姉ちゃん一人で行って来なよ」
祥鳳「(やっぱり川内さんの言った通りになっちゃったわね)」
川内「(多分さぁ、瑞鳳ちゃんは塞ぎ込んで部屋から出たがらないだろうし。まぁ無理に連れ出すのも良くないからさ、せめてご飯ぐらいは無理やりにでも食べさせてあげなねー)」
祥鳳「それじゃあ私、鳳翔さんにお願いして部屋でも食べれるようにお弁当お願いしてくるから一緒に食べましょう?」
瑞鳳「いらないってば、放っといてよもう……」
祥鳳「じゃあせめて何があったのか理由を聞かせて? そんなに私って瑞鳳から見て、頼りないお姉ちゃんなの?」
瑞鳳「もう! 放っといてってばッ! 私、大淀さんに頼んで個室使わせてもらえるように申請してくるからぁッ!(ガタッ」
祥鳳「!!」
40:
瑞鳳「どいてよ、ドア開けられないんですけどぉ……」
祥鳳「あなたが話しを聞かせてくれるまでどかないわ、絶対に」
瑞鳳「やめてよもう、今の私……手加減できるほど心に余裕ないよ?(発艦準備」
祥鳳「九九艦爆でも江草隊でも好きなだけ撃つといいわ、それで瑞鳳の気が済むのなら」
瑞鳳「ホントに爆撃するよッ?! なんでそこまでするの?! こんな面倒な妹なんて、知らんぷりしてればいいじゃないッ!」
祥鳳「出来る訳ないでしょうッ! たった一人の大事な妹が今にも轟沈しちゃいそうな姿をこんなに側で見せられてッ!!」
瑞鳳「……ッ(ビクッ」
祥鳳「あなたを残して先に逝ってしまった前世の償いぐらい、お願いだからさせてよ……あなたの一番側で、お姉ちゃんでいさせてよぉ(ポロポロ」
瑞鳳「やめt……やめて、もうやめてよーッ!(全機発艦」
艦爆隊「ブ―――ン……ドッカ―――――ンッ!!!」
41:
ドッカ―――――ンッ!!!
駆逐s「キャーキャーキャー!」
神通「みなさん、急いでテーブルの下へ避難をッ! それにしてもこの爆音の方向、まさか……」
不知火「神通教官、ここは不知火に任せて下さい。先の作戦通り、各自行動を開始しますので」
神通「不知火さん……恩に着ます、では私は万が一の為に祥鳳さんたちの部屋へ向かいます、各自解散ッ!」
43:
瑞鳳「あ、あはは……私、お姉ちゃんを爆撃しちゃった。大事なお姉ちゃんを、大切なお姉ちゃんを……あああぁッ?!(トンッ」
川内「っとごめんね、乱暴だけど少し眠っててもらうよー。特型駆逐かーん、祥鳳さんのケガの様子は?」
吹雪「はい! なんとかぎりぎりセーフです。……ってもう、川内さん無茶しすぎですよぉ」
望月「いきなり召集かけられたと思えば対空砲に高射装置、おまけに対空電探を用意しろーだもんなぁ……あー、だりぃ」
文月「祥鳳さぁ?ん、大丈夫ぅ?(フミィ」
川内「直撃弾が0なら爆風で気絶してるだけだと思うけどね、とりあえず祥鳳さんは明石さんの所で看てもらうとして……こっちのじゃじゃ馬ちゃんはどうしたもんかなー(アタマポリポリ」
神通「姉さん! ……ッ! こ、これは一体何があったんですか?! それに瑞鳳ちゃんに、祥鳳さんまでッ!」
川内「だいじょーぶ、とりあえず私はこの暴れ馬を懲罰房に連れてくからさ。望月、悪いんだけど大急ぎで大淀さんに使用許可と部屋のカギ借りてきてくれる?」
望月「懲罰房ってやりすぎ……でもないか、了解。じゃあこの通路を右に曲った所の先にある1番近い部屋のを借りてくるから、川内さんはそこで待っててー(ダダッ」
川内「さーてと、それじゃあ文月は提督に。特型駆逐艦は神通に現状報告を、夜戦の時間になったらまた集合でー(瑞鳳おんぶ」
文月「はぁ?い、ちょーと行ってきま?す!」
44:
神通「ね、姉さん。ちょっと……」
川内「那珂から作戦の話しは聞いたよー、こんな状況になっちゃてるけど私も賛成。で、その支援を私たち三水戦もするからさ」
吹雪「神通さん、とりあえずご報告は歩きながらさせて頂きますので祥鳳さんを明石さんの所へ連れて行くお手伝いを願えますでしょうか?」
神通「そ、そうね……わかりましました、姉さん。祥鳳さんと瑞鳳ちゃんの間で『もしも』を未然に防いで頂いて感謝します」
川内「祥鳳さんにも釘は差しておいたけど根が真面目だし、もしかしたら焦って一人で解決……なーんて気がしてさ。じゃあ私はそろそろ望月が帰って来るころだと思うから、祥鳳さんをお願いねっと!」
神通「はい、祥鳳さんが落ち着いたら那珂ちゃんや駆逐艦の子たちにも報告をしなければいけませんし」
川内「じゃ、特型駆逐艦。あとはよろしくねー(フリフリ」
吹雪「了解です! では、神通さんは左側をお願いできますか?」
神通「えぇ、ゆっくり運びましょう。それで吹雪さん、この部屋で一体何が……」
48:
望月「川内さぁーん、お待たせー(タッタッタ」
川内「グットタイミング! ちょーど私も着いたところだよ、ってまるでデートの約束みたいだね(キシシ」
望月「もぅ?、くだらないボケしてないでめんどくさがりなあたしがこんな急いでがんばったんだから、少しは褒めろし」
川内「ごめんごめん助かったよ。ありがとね。じゃドア開けてくれる? 私、このまま背負った瑞鳳ちゃんを中に運ぶからさ」
望月「あいよー。そう言えば大淀さんからカギを受け取った後、隣の執務室で司令官がなぁ?んか大淀さんと大騒ぎしてたっけなぁ(ヒラケゴマ」
川内「あちゃー、まあ大淀さんの事だから大丈夫だとは思うけど……さすがにここまでの大事件になるなんて正直、思ってなかっただろうしねぇ」
望月「とりあえず瑞鳳さんの艤装と残りの艦載機の弓矢、回収しといた方がいいっすよね」
川内「だね、大和さんや長門さんの砲撃ならともかく艦載機の爆撃で扉が壊れたりはしないだろうけどまた危ない事されても困るし(ベットネカセー」
49:
望月「にしても殺風景っすよねここ、こんなところに居たら罰で隔離とは言え瑞鳳さん余計に塞ぎ込んじゃうんじゃないっすか?」
川内「おー、ナイス意見具申。でも今は瑞鳳ちゃんも一人になる環境と、心の整理をする時間が必要なんだよ」
望月「鬼気迫る感じでしたもんねぇー、ってか鎮守府内の自室で艤装を無断で展開。おまけに姉妹艦を艦載機で爆撃とか、ぶっちゃけ上の方に知られたらやばくないっすか?」
川内「そこは何とかするよ、瑞鳳ちゃんも錯乱してた訳だし本意ではないっしょ。とりあえず、書き置きだけ残して私たちも祥鳳さんの様子見に行く?」
望月「あー、ならあたしはここで見張りしてますよ。瑞鳳さんの目が覚めたときに誰もいないとアレだし、どっかの重巡パパラッチとか来そうだし」
川内「了解、なら文月にあとで差し入れ持ってこさせるよ。それと、見張りはローテーション組めるように話しつけとくね」
望月「あざーっす」
50:
川内「おっ、文月じゃん。提督の様子はどーだった?」
文月「川内さぁ?ん、ちょうどよかったぁ。今から呼びに行こうとしてたのぉ(オロオロ」
川内「私を? 執務室でなんかあったの……って、もしかして提督と大淀さんが?」
文月「ふぇ、何で知ってるのぉ?? 二人がケンカしちゃっててぇ、でも文月じゃ止められなくてぇ、だから」
川内「それさっき望月からも聞いたところだよ、今からちょっと様子見て来るね。文月は懲罰房で見張りしてくれてる望月に、なにか差し入れ持ってってあげてくれる?」
文月「はぁ?い、了解しましたぁ(フミィ」
川内「で、それが終わったら明石さんのとこにいる神通に見張りのローテをみんなで組めるように伝えてくれるかな?」
文月「フミィ、出撃ですッ!本領発揮するよ?」
51:
提督「お前には関係ないだろう大淀、越権行為にもほどがあるぞ!」
大淀「何が越権行為ですか! 私にはこの鎮守府と仲間を守る責任と義務があります!」
提督「それを余計なお世話だと言っている!」
大淀「文月ちゃんが報告した件も、それが原因で瑞鳳さんを懲罰房に、そして祥鳳さんは明石のところへ……これだけ揃って、まだお節介と言えますかッ!」
提督「……ッ!」
川内「はーい、ケンカはそこまで。提督は自分勝手過ぎ、大淀さんは私情を挟みすぎ。」
大淀「川内さん! でもこれは」
川内「提督もわかってるよね、今がどういう状況下に陥ってるか。もし『わからない』なんて言ったら、さすがの私も怒るけど?」
提督「……すまん、この状況を作り出したのは自分が原因だ。みんなに迷惑や心配をかけているのも理解している……大淀にも言葉がすぎたな、すまない(ペコリ」
大淀「い、いえ! こちらこそ感情的になってしまって申し訳ありませんでした(フカブカー」
52:
川内「ねぇ提督、おおよその状況は理解してると思うし今すぐに瑞鳳ちゃんと仲直りしろとまでは言わない。でも、いつまでも提督まで塞ぎ込んでないでないでちょっとは行動しようよ」
提督「し、しかしだな。私にもどうしたらいいのかわからず、瑞鳳に直接話しをしようしても無視をされ……」
川内「はぁ?本当にバカ真面目だよね提督ってさー、大淀さん。このバカにお説教お願い」
大淀「……提督、どうして私たちに相談してくれなかったのですか? 何故ぜんぶを一人のカで解決しようとされるのですか?」
提督「そんなの当たり前だろう! みんなには普段から戦闘はもちろん、遠征や食事。果ては身の回りの世話まで焼いてくれる子たちまでいる」
大淀「……それが理由ですか?」
提督「そうだ、卓上でただ命令を出して執務処理しか出来ない自分がこれ以上。まして、私情でみんなに迷惑を掛ける訳には」
パッチーーーン!!
川内「(うわぁ、痛そう?)」
53:
提督「大淀! 何をすr」
大淀「提督は以前、こうおっしゃいました。『お前たちは機械でも兵器でもロボットでもない、私の大切な仲間で家族だ』と、覚えておいでですか?」
提督「無論だ、その気持ちは今でも変わっていない。だからこそ私は」
大淀「ならなぜ頼ってくれないんですか! 困った時はお互い様じゃないですかッ!」
川内「(あっ、これ私が祥鳳さんを励ました時と同じ感じ……なんか目の前で聞いてるのって、恥ずかしいかも)」
大淀「もちろん出来る範囲と無理なことはあります、でも! 話しを聞いて協力したり、そうするにはどうしたらいいか一緒に悩む事もできたハズですッ!(ポロポロ」
提督「大淀……すまん、私が間違っていた。家族に隠しごとなんて、もってのほかだな」
川内「あー、ほら。とりあえず提督は、大淀さんを抱き締めてあげて」
提督「い、いや! さすがにそれは、私には瑞鳳が」
川内「提督の一番側で毎日一緒に執務して、苦しんでる提督を誰よりも見ながら無理に元気を出して。それでも相談のひとつもされなかった大淀さんの気持ち、わかる?」
大淀「うぅ……うぅ(ボロボロ」
提督「大淀、すまなかった。まず君に相談するべきだったにかも知れない、ごめん(ギュッ」
大淀「い、いえ。私の方こそ勇気を出して提督に何があったのか聞いてれば、こっこんな事には……」
54:
川内「戦争や人生に『もしも』はナシだよ、それにまだ最悪の事態にまでは陥ってないんだから。反省も大事だけどさ、必要なのはこれからどうするかなんじゃない?」
提督「そうだな、ははっ。まさか川内に人生を説かれるとは、私もまだまだだな」
川内「あったり前じゃーん、艦娘としての人生は短くても艦としてなら提督の何倍生きてると思ってるの……って提督、一ついいかな?」
提督「むっ、なんだ? まだ何かあったのか??」
川内「そろそろ大淀さんを離してあげないと多分、排熱量でタービンが爆発しちゃうよ?」
大淀「(プシューーー!)」
提督「はッ、大淀。すまん、大丈夫かッ?!(テヲハナシーノ」
大淀「は、はひ。大淀、右に傾斜。注水傾斜復元をぉ?(フラフラ」
55:
川内「だめだこりゃ、私これから明石さんのところへ祥鳳さんの様子見に行く途中だったからついでに担いでくよ」
提督「なら私も祥鳳の見舞いに……」
川内「気持ちだけ伝えておくよ、今はまだこの件に関わり深い子たちと提督が直接顔合わせする時期じゃないと思うんだよねー」
提督「そ、そうか」
川内「祥鳳さんに全機発艦とか、大淀さんみたいにまたビンタを喰らいたくないっしょ?」
提督「……」
川内「心配しなくても既に提督と瑞鳳ちゃんが仲直りできるよう、私たちが動いてるからさ」
提督「最近やけに騒がしいと思ったら川内たちだったのか、すまない」
川内「そこは謝られるよりお礼のが嬉しいかなー、あとお礼は全部がキレイに片付いてからみんなに言ってねー」
提督「わかった、それともし私に出来る事があった言ってくれ。今度は逃げずにちゃんと向き合って、みんなを頼りにさせてもらうつもりだ」
川内「にひひ、了解! じゃあ私はそろそろ行くね、提督も無理せず……って無理してる人に言っても意味ないかもだけど、元気出しなよー(バタン」
提督「(瑞鳳……ッ)」
5

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