昔々、廃墟に探検に行くと本を読んでいる女性がいましたback

昔々、廃墟に探検に行くと本を読んでいる女性がいました


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1:
暇なら聞いてってくれ。思い出しながらだから脳内補完が二割くらいあると思う。
ちなみにホラー話ではない。
昔俺が通ってた小学校の近くにでかい廃墟があったんだ。
好奇心旺盛な小学生は興味津々で、
お化けが出るとか誰かが殺されたとか根も葉もない噂にみんな目を輝かせてた。
小6の春、元気でリーダーシップのある友人がそこに行こうって言い出した。
俺は運動はあんまり得意じゃなくて、
小学生の頃は運動できる=かっこよくてクラスの中心だったから
すみっこの方で本読んでるような奴だった。
pickup
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5:
フムフム
6:
行くー!とノリノリな奴、怖いからやめとくと言う奴。
行こうって言い出した奴(K介としよう)はなぜか俺を気に入ってくれてたらしく、「お前も行くよな!」と声をかけてくれた。
昔からお化けは信じないタチだったからあまり興味はなかったけど断りきれず頷いてしまった。
結局6人集まり、放課後廃墟に向かった。
まわりは途中で木の棒を拾ってお化けが出たらやっつけようぜ!なんて言っていた。
7:
廃墟は迫力があった。草木で包まれ、錆びた門の残骸のような物があって、本当に何か出そうな雰囲気だった。
意気揚々だったみんなも静かになり、K介が恐る恐る進んで行った。
敷地であっただろう門を入った所は草が生い茂り、建物は見えなかった。
奥へ進み入口からは見えなかったところを覗いてみると、建物があった。
ドアがあったけど半開きで中は見えない。
誰が最初に行くかで少しもめた。
8:
結局みんなで一緒に中を見ようということに決まった。
正直少し怖くて帰りたかったけど、ここで帰ったらみんなにビビりと呼ばれる。
普段目立たないのにそんな事で注目されるのは嫌だった。
K介「じゃあいっせーのーせっで見るぞ…いっ…せー…のー…せっ!」
中を見た。5人は。
「うわあぁああ!!」
「でたあああああ!!」
前の奴の頭が邪魔で見えなかった俺が中を見ようとしている間に5人は走って行った。
中には、女の人がいた。
10:
とりあえず最初に思ったことは綺麗な人だなぁ、だった。
コンクリートの固まりの上に座ってこっちを見ている。
ひび割れた窓から入る光りが射すとこにいて、肌の白さが際立ってた。
ぼーっと見とれていたけど相手が不思議そうな顔でこっちを見ていることに気付いて、慌てた俺はなぜか何か喋らなくちゃ、と思った。
「な、なにしてるんですか」
「…寝てた…」
どうやら人間のようだ。そりゃそーだ。ビビっていた自分がバカらしくなった。
13:
とりあえず睡眠を妨害したようだったから謝った。
「うるさくしてすいませんでした」
「うん…何してたの?」
「えーと…」
お化け探しに来てまわりはあなたがお化けかと思って逃げましたとは言えなかった。
ちょいちょいと手招きをしている。
恐る恐る近づく。←まだビビってる
「声が響いて聞こえづらいから」
ゆっくりした穏やかな細い声。よく見ると女の人が着ているのは地元の中学校の制服だった。
15:
ちょっとした探検です、と濁してからなんでここにいたのか聞いてみた。
「ここが温かいから…」
「いや、日が射すところってことじゃなくて…」
「?」
「いや、なんで廃墟にいるんですか?」
「静かで落ち着くから」
「そうですか…」
会話が途切れる。なんとなく気まずい。
「何してたんですか?」
「本読んでた」
スッと本を取り出す女の人。小学生の俺には難しそうな本だった。
「そしたらいつの間にか寝てた」
「日差しが気持ちいいですもんね」
春の陽気は廃墟の中を温かく照らしていた。
16:
何か…嫌いじゃないっす
17:
「お名前は?」
初めて質問が来た。
「俺です」
「私は紗奈です」
柔らかく微笑む紗奈さん。
「食べる?」
脇に置いていたバッグからバームクーヘンを取り出す。
知らない人から物をもらっちゃいけませんという言葉が浮かんだけど
名前聞いたから知らない人じゃない、とごまかしてありがたくもらうことにした。うまそうだったし。
二人でバームクーヘンを食べる。
さっきの気まずさは無くなってなんだか居心地がよかった。
20:
今思うと餌付けされた小学生のような気もするけどバームクーヘンはホントにおいしかった。
けどのどが渇いた。口の中パッサパサだった。
「飲む?」
水筒が目の前に出て来た。
「はい」
口の中パッサパサ。
トポポポ、と水音。ありがたいありがたい。
「どうぞ」
勢いよく飲む。…甘い…苦い?
「紅茶嫌い?」
「生まれて初めて飲みました」
ちょっと苦いけどのどの渇きを癒すためには仕方ない。
「本当はいれたてのほうが美味しいんだけど」
紅茶の事は全くわからないから黙って聞いていた。
「紅茶嫌い?」
「嫌いじゃないです」
紗奈さんは嬉しそうだった。
21:
それから少し紗奈さんは紅茶の話をしてくれた。
クリームを乗せたりフルーツを浮かべたりしたのもあるんだよ、と聞いて少し飲んでみたくなった。
少しずつ空が赤くなってきて、窓から差し込む光は違うところを照らしていた。
あたりを見学していた俺は紗奈さんが読書を再開しているのを見て帰ることにした。邪魔するのも悪い気がした。
「じゃあそろそろ帰ります、バームクーヘンおいしかったです」
「うん、またね」
またね。また来てもいいのかな。なんだか嬉しくなった。
23:
次の日学校に行くとみんなが集まって来た。
「お前あの廃墟行ったんだろ、どうだった!?」
「昨日心配したんだぞ!」
「お化けでた?」
「がいこつとか!?」
ここで何かあると言ったらまた探検に行こう、となるかもしれない。
それはなんか嫌だった。紗奈さんの読書の邪魔にもなるし。
「なんにもなかった。K介達は黒い岩みたいな奴を人と見間違えたんだと思う」
みんな明らかに落胆した顔。まじかよーつまんねーと聞こえる。
「まぁなんかあったらお前が帰って来れないか!」
バームクーヘン食って帰ってきましたけど。
25:
その日の放課後はK介から遊ぼうと言われ、奇跡的に放課後に予定が入った。
紗奈さんのことが少し気になったけど、久しぶりに入った遊ぶ約束を優先した。
次の日、金曜日。
紗奈さんのことが気になる。
もしかしたらホントは幽霊だったんじゃないか?でもバームクーヘンはちゃんと口から水分を奪い去っていったし紅茶は苦かった。
とにかく確認したかった。
貰ったからにはお返しをと、放課後、家に帰ってお菓子を取って廃墟に向かった。
28:
なんかいいねこの話
廃墟ってのがいい
29:
門の残骸に着く。相変わらず迫力がある。少しビクビクしながら奥に進んだ。
半開きのドアを、覗き込む。
紗奈さんがいた。本を読んでいた。
やっぱり幽霊じゃなかった。安心して近寄る。紗奈さんも気付いたようだった。
「あの、こんにちは」
「はい、こんにちは」
優しく微笑む紗奈さん。
「今日も読書ですか?」
見りゃわかるだろ。と、自分で言った後に心の中で突っ込む。
「うん」
そういうとパタンと本を閉じる。
「食べる?」
取り出した袋にはクリームパンとかかれていた。
30:
「俺も持ってきました」
ワッフル?のようなものを渡す。
「豪華だねぇ」
嬉しそうな紗奈さん。
「今日は砂糖多めに入れて来たから」
一昨日見た水筒がでてきた。
「お茶会だね」
お茶会らしい。
「お腹一杯」
紗奈さんは少食なようで、クリームパン一つとワッフル半分でお腹は満たされたらしかった。
「昨日もいたんですか?」
「うん、大体いるよ」
昨日もきとけばよかった。
「俺君は何年生?」
「6年です」
紗奈さんは俺の一つ上だった。
33:
それからぽつぽつとお互いの話をした。
人見知りで友達があまりいないこと。
本が好きなこと。
学校に自分の居場所がないような気がすること。
なんだか似ている気がした。
向こうもそう思ってくれているのだろうか。
その日は一昨日より遅くまでいた。居場所を見つけた気がした。
35:
次の日は土曜日だった。
さすがに休日にはいないだろうと思って昼頃まで過ごしたけど、気になるので行ってみることにした。
ママチャリを必死に漕いで坂を昇る。
門について、ここに自転車を置いたら誰かいるとばれるので奥まで持っていくことにした。
これでいなかったら馬鹿みたいだ、などと考えながらドアをくぐると紗奈さんがいた。
けどいつものように(といっても二回しか見てないけど)コンクリートの固まりに座ってはいなかった。シートを敷いて寝ていた。
近づいてみると実に気持ち良さそうに寝ていた。
カラフルなピクニックシートのすみには弁当箱らしき包みがあった。
36:
映画みたいに脳内で再生される…面白い
38:
久しぶりに廃墟探索したくなってきた
44:
寝ているのを起こすのは気が引けたけど、無防備な女の人の近くにいるのもなんだかいけない気がする。悩んだ末に起こすことにした。
「紗奈さん、俺です」
大きめの声を出してみる。
穏やかな寝息。
「紗奈さん?」
ゆさゆさと揺すってみる。
顔がむむ、と表情を作った。目がうっすらと開く。
「…あれ…」
「おはようございます」
「はい、おはようございます…」
寝ぼけているようだ。むにゃむにゃと効果音が付きそうな雰囲気。
むぅとかうーとか唸った後、少し意識が覚醒したらしい紗奈さんが口を開いた。
「ご飯は食べましたか?」
何故敬語。
「まだですけど…」
「じゃあどうぞ」
シートのすみの包みをほどく紗奈さん。やっぱり弁当箱だったのか。
「あれ、こっちは食べたやつだ」
まだ寝ぼけているらしかった。
46:
か、かわいいじゃねぇか…
50:
かばんからもうひとつ包みを取り出す紗奈さん。
中身はから揚げと卵焼きとおにぎりだった。
「ありがたいです」
「来なかったらどうしようかと思ってた」
えへへ、と笑う紗奈さん。
「いただきます」
から揚げ。冷凍のようだ。
おにぎり。うん、普通のおにぎり。
卵焼き。……
「?」
不思議そうにこっちを見てくる。
はっきり言って、まずい。
だけどそんなこと言えるはずもなく、
「すごく美味しいです」
「よかった」
この一言で後々苦しむことになる。
54:
黄色い悪魔に見える卵焼きを無理矢理お茶で流し込み、弁当を食べ終わる。
紗奈さんは弁当箱を丁寧に包んでバッグにいれるとかわりにトランプを取り出した。
「いくよー」
たどたどしい手つきでトランプをシャッフルすると簡単なマジックをやってくれた。
タネがわかったような気もしたけど黙っておいた。
そのあとは紗奈さんの提案により二人でババヌキという最もつまらないトランプゲームをした。
ただ、普段は優しく微笑む紗奈さんの表情がくるくる変わるのを見るのは面白かった。
58:
俺もこんな思い出ほしい
60:
その日は夕方から雨になった。
「傘、もってきた?」
「持って来てないです」
それを聞くと紗奈さんは奥に歩いていき、物影からひょいと傘を取り出した。
「一本しかないけど、大丈夫だね」
相合い傘というやつなんでしょうかこれは。
二人で一つの傘というのはかなり狭かった。悪いけどママチャリには濡れてもらった。
「あのお弁当は紗奈さんが作ったんですか?」
「うん。あ、敬語じゃなくていいよ。紗奈、で呼んで」
「え、いや、年上ですから」
「お願い」
「はあ」
後から聞いた話では、紗奈さんは名前で呼ばれたことがほとんどなかったらしい。
俺は初めてできたまともな友達だったから他人行儀な喋り方は嫌だったそうだ。
「じゃあ今度からそうする」
このあたりは小学生、順応も早い。
送るという紗奈を何とか諦めさせて、俺はママチャリをかっ飛ばして帰った。
61:
一方その頃
俺「キテレツ大百科おもしれー」
63:
それからはずっと二人でいるようになった。
公園まで散歩したり、入って来た紋白蝶を眺めたり、高台まで登って夜景を見たり。
わりと放任的だったうちの親にも感謝した。
そうして夏が過ぎ、秋が去り、冬が終わった。
75:
中学に入学しても友達らしい友達は増えなかった。半分は新しい人だけど、人見知りな俺はそれが苦痛だった。
会話はするけど二言三言。それも数人。K介はクラスが違った。
別に友達が出来ないこと自体が辛いんじゃなかった。学校に居場所がない気が、した。
初めて制服を着ていつもの場所に行くと紗奈は楽しそうだった。
「カッコイイ」
「いや、変でしょ」
「見慣れてないからそう感じるだけだよ」
「そうかな…」
「どうする?今度からは学校から一緒にここまでくる?」
「いや、それは」
変な噂がたったりもしかしたらつけられたりするかもしれない。
ただでさえクラスで可愛い先輩がいる、という話題に紗奈が出て来たりするのだから。
「そだね」
紗奈も意図をわかったらしくそれ以上は言わなかった。ただ、少しだけ、残念そうな顔をした。
80:
話題になるほど可愛かったのか・・・
92:
紗奈の見た目はあんまり女を意識しない(関わる機会がない)俺から見ても可愛かった。
中学時のスペックとしては
細い。胸ほぼ無し。髪は背中辺りまで、吸い込まれるような黒(まぁ中学だから黒で当たり前か) 
俺よりでかかったから152、3センチくらい 
病的なくらい色白。
目がでかい、睫毛長い なんかふわふわしたオーラがでてる
ってな感じだったんだけど、廊下ですれ違ったときは違った。
いつもの優しい笑顔は想像できないくらいぴりぴりした雰囲気だった。
学校では別人のようだった。ああでもしないと居辛さに耐えられなかったのかもしれない。
99:
なにこれ……、俺のストライクゾーンのど真ん中じゃないか
寡黙なお姉さん好きの俺にはたまらん
100:
中学でも生活はあんまり変わらなかった。学校に行き、休み時間は本を読み、昼休みは図書室に篭り、放課後はいつもの場所に。
授業中喋る相手もいないから勉強はそれなりにできた。
紗奈と居るときが一番充実していた。
紅茶の味にも慣れ、本の感想を言い合うようになった。
ただ、相変わらず紗奈の料理の腕はあがらず、弁当には苦戦を強いられた。
すぐに一学期は終わり、夏休みに入った。
109:
夏休みになっても毎日いつもの場所に行った。段ボールで机を作って宿題をする。
まわりが草木に囲まれてるせいか、廃墟のなかはそんなに暑くなかった。
「あ、食べる物がない」
この人はたまにドジをやらかす。
「少しならお金あるけど」
「ん、それは本とかのためにとっておきたい」
「本は体の栄養にはなりません」
「じゃあうち行こうか」
「は?」
ちなみに俺は女子の部屋に入ったことがない。
「お腹すいたし、ね」
いつもはのんびりなくせにこういう所は強引だ。
「わかったけど…親御さんは?いるならなんか手土産…」
いつもは無関心なくせにこういう所は律義である。
「手土産あるなら今食べてるでしょう」
確かに。
「今日は平日だからいないよ。私たち夏休みなの忘れてるね?」
素直についていくことにした。
112:
もっ、もしかして・・・フラグ??
120:
緊張。初めては何だって緊張するものだ。お使いだって、人の家にお邪魔するのだって。
鍵を取り出し、ドアを開ける紗奈。
人の気配はしなかった。
ダイニングに通され、紗奈がキッチンに行く。
嫌な予感。
「作るの?」
「うん。まだ簡単なのしか作れないからベーコンエッグでいい?」
「俺が作る」
姉に仕込まれたから料理にはそれなりに自信がある。…少なくとも紗奈よりは。
「おいしい」
「どうも」
何とか無事に腹は満たされた。
124:
「またあそこ戻る?」
いっぱいになった腹を抱えてこの強烈な日光の下チャリを漕ぐのは勘弁してほしかった。
「出来れば遠慮したい」
「私も」
同じ考えらしい。出無精。
「部屋行こう」
ついに紗奈の部屋。どんな感じなんだろう。やっぱいい匂いでファンシーな感じなんだろうか。
「はい、片付けてないけどどうぞー」
何と言うか。気を許してくれるのは嬉しいけど本当に全く片付けていない。
服が隅に集められてクッションが山のようにあった。
机の上は教科書が乱雑に置いてあってベッドの近くには…
「あぁこれはまずい」
慌てて隠す紗奈。
「寝る時は外すから…」
えへへ、じゃない。
131:
とりあえずコイツには全く生活能力が無いということはわかった。
でもやっぱりいい匂いはしたし、何だか女の子の部屋という感じはした。
そして本棚だけは見事に並べられている。
「クッション多いね」
ふにょふにょだ。幾つあるんだろ。敷き詰めたら部屋が埋まりそうな気がする。
「わらび餅みたいだからわらび」
いや名前は聞いてない。
「どこでもねっころがれるようにね」
むしろ邪魔なんじゃなかろうか。
夕方頃に帰ることにした。
見送る紗奈が言う。
明日もいつもの場所で。
その一言が好きだった。
二人にしかわからない合言葉。
138:
物凄くノスタルジックな気持ちにさせてくれるね
昔は子供達の遊び場がたくさんあっていつのまにか知らない子達も一緒になって遊んでた
142:
そうして初めて遊びに行って親密度が上がった(と勝手に思った)りして夏休みは終わった。
そしてたき火をしたりまつぼっくりで置物をつくったりして秋が過ぎ、肉まんをはんぶんこしたり小さな雪だるまを作ったりして冬が過ぎ春がやってくる。俺は中2、紗奈は中3。
紗奈のクラスに転校生が来た。
147:
これが悩みの種だった。
転校生は女子だったからそこは心配なかったけど、席が紗奈の前だからすぐ振り向いて話しかけて来るらしい。
シカトしても効果無し、うるさいといえば声が小さくなるだけ。
穏やかな春の日なのに負のオーラがでている紗奈。
「…」
「…」
「…いい天気だなー」
「…うん」
「…」
やつれてる。
「…帰る?」
「やだ」
「…」
「…」
「体調悪そうだけど…」
「…」
ふるふると首を振る。学年の違う俺にはいい解決策が見つからない。
教室に一緒にいるわけにもいかないし。
152:
これが一週間続いた。
俺は思い付いた案が話し掛けんなと書いた紙を顔に貼り付けておく、だけだったので見守るしかなかった。
そして次の週。
事情が変わったらしい。
あまり話しかけてこず、移動教室なんかは「一緒に行こう」と一声かけるだけになったとのこと。
「それ友達になりたいんじゃないの?」
まぁ元々嫌がらせしたいわけではなかったと思うけど。
「今のままならいいけど…前みたいに話しかけて来られたら遠慮したい」
「それは相手に言わないと」
「言いづらい」
でしょうね、俺も言いづらい。
とりあえず紗奈の顔色が良くなって安心した。
161:
で、次の週。靴箱に手紙が入っていた。
『今日は公園で』
小さい綺麗な字で書いてある。何で公園なんだろ、と疑問に思ったけど素直に行くことにした。
公園が見えるところまで来ると中に人影が見えた。二つ。…二つ?
入っていくと紗奈ともうひとり知らない顔。
「どーもっ!」
「はぁ」
「えと、噂の詩織さん」
詩織って名前は大人しそうなイメージなんだけど。
「君が俺くん?ははぁ、優しそうな人だね」
初めて言われたよ。
「何で俺に紹介…」
「私が紗奈の友達に会いたいって言ったからねー、人見知りなんだって?大丈夫!私紗奈とも仲良くなれたし!」
「仲良くなったの?」
「それなりに…」
押しに負けたか。
170:
「つれないなー、昨日は熱い夜を過ごしたじゃん」
「そうそう、昨日は熱帯夜だったね」
「あぁ、温暖化ってやつかなぁ」
紗奈が普通に話せてるって事は本当に気を許したみたいだ。すごく意外。
それから三人で過ごすことが増えた。
後から聞いた話によると詩織は生理中は誰かと話したくなるらしい。人恋しいというか。普通逆な気もするけど…
で、紗奈に話しかけた手前引っ込みがつかなくなり何とか友達になりたかったそうな。
今までは(紗奈の天然ボケを除いて)どちらかといえばツッコミ二人だったからボケが入って賑やかになった。
何故か詩織なら俺も紗奈も普通に話せた。人懐っこいからだろうか。
173:
なんとも赤裸々な事までw
175:
こうしてメンバーが増え、紗奈一人しかいなかった廃墟には三人の声が響くようになった。
紗奈と詩織は受験だったけど紗奈は俺と同じ理由で勉強が出来たし、詩織はやれば出来る子だから!と言って本当に出来る子だった。
二人は無事合格し、高校生になった。
また桜の季節がやってきた。
クラス替えがあって、そのメンバーの中には
「あれ、俺じゃん!久しぶり」
K介がいた。
194:
それからK介がよく話しかけて来るようになった。
小学校の頃から変わらず人気者ではあったけどちょっとまわりと距離を置いてるような、そんな感じだった。
学校ではK介と一緒にいて、終わってからはいつもの場所へ。
少しだけ学校が楽しく感じた。
そんな日が続くようになってちょっとたってから(めんどいから漢字にする)啓介が言った。
「お前学校終わってからいっつもどこ行ってんの?」
いつも遊びの誘いを断るからだろう。
ごまかすか、教えるか。
散々悩み、とりあえず明日詩織を紹介されたみたいに公園に行くことに決めた。
「明日な」
二人に明日は公園に来てと伝えた。
203:
寝取られ、鬱はやめて…
205:
次の日の放課後。興味津々な啓介を連れて公園に向かう。夏の日差しは強く、頭がジリジリ焼けた。
「どーもっ!」
あぁ、詩織がいてくれると助かる。
「【俺】の愛人1号2号です!」
前言撤回。
「はぁ!?お前こんな美人な人…」
「嘘に決まってるだろ…」
「あ、そ…」
気のせいだろうか、紗奈がむくれている気がする。
こうしていつものメンバーは4人になった。
214:
行動派が二人になったおかげで街に出ることも増えた。
嫌がる紗奈を無理矢理詩織が脱がし、じゃない連れ出し、街をうろちょろした。
最初は人込みが苦手だった紗奈もだんだん慣れて、誰かと一緒なら大丈夫になった。
ゲーセンで金を浪費したり、海でビーチバレーしたり(審判二人、プレイヤー二人)、罰ゲームでナンパさせられて紗奈がむくれてたり。
そうこうしてるうちに冬。一応受験前だけど先生も何とかなると言っていて割と安心していた頃。(啓介の状況は知らなかった)
啓介から報告があると言われた。
215:
けいすけ紗奈に告白フラグ
230:
「あのさ」
「何?成績まずいとか?」
「違う」
いつになく真剣な表情。俺も真面目に聞く。
「どうした」
「…彼女ができた」
「よかったじゃん!でも今の時期に出来たら勉強に支障が出るんじゃ?」
「いーんだよ、んなこと!そか、喜んでくれるか!」
ここでちょっと不安が。
もしかして…彼女って…紗奈?
確かに俺は紗奈と付き合ってないし紗奈が誰と付き合っても自由だけど。
なんでかこんな関係がずっと続く気がしてた。
心の奥では繋がってるような。口には出さなくてもわかり合えるような。
不安がよぎる。まさか。
248:
後で紹介する。啓介はそう言った。
後で…
いつもの場所へ。啓介は言いたくてウズウズしているようだった。後から紗奈と詩織が来た。
紗奈は神妙な面持ち、詩織はいつものように楽しそうな表情。
啓介が立ち上がり二人の方へ近づいていく。
「俺の彼女でーす!」
啓介が詩織の肩にポンと手を置いた。
251:
良かった…!詩織か
261:
マwwwジwwでwビビったwwwww
しおりでよかった…
269:
建前:「マジか!よかったなー!」
本音:「よかったああああああああ紗奈だったら首吊るとこだったああああああああ!!!!!」
紗奈もホッとした表情。同じように聞かされていたんだろうか?
同じように不安だったんだろうか?
だったらうれしいけど。
「この馬鹿の面倒見れるのは私くらいだからねー」
「こっちの台詞だよ」
「どっちもどっちでしょ」
「だからちょうどいいんだな」
「おまえら容赦ないな」
いちゃつく二人を見ても何だか和んだ。
「でさ、喜んでくれるか!はなんだったんだ」
「いや、お前がどっち狙ってんのか分かんなかったからさ」
俺はあんまり態度に出ないタイプらしい。
「しかしよかった!紗奈狙いだったか!」
「いや違う」
つい否定してしまう。色恋沙汰はどうも苦手だった。
「いいって隠さなくて!おまえらも付き合えば?」
「…」
そうできたらどれだけ楽か。
273:
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280:
春が近付く頃、俺達は受験。
啓介は詩織のスパルタ教育でなんとか合格。
俺は紗奈ののんびり教育で合格。
4人で同じ高校に通うことになった。まぁ高校でも一悶着あるわけだが…
春休み、久々に二人で花見に行った。もちろん紗奈と。
あのカラフルなピクニックシートをひいて俺が作った弁当を食べる。
「何で私がお弁当係じゃないの?」
作りたかったらしい。
「いや、うちにちょうどよく材料があったから」
「ふーん…」
春は出会いの季節というけど、俺にとってはまさにそうだった。
紗奈と出会い、詩織と出会い、啓介と出会い。
閉鎖的だった俺にも友達と呼べる人が出来た。
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291:
なんだか一人で盛り上がって告白でもしそうなテンションだったけど心を落ち着かせる。
「どうしたの?」
挙動不審だったようだ。
「いや、なんも」
花を堪能して散歩して、廃墟に行って本を読んだ。
至福の時間。
日が暮れて来たから帰ることにした。紗奈の家に向かう。
「詩織は今日はデートだって」
少し下ネタを振ってみる。
「じゃあ今頃はホテルか…」
うつむいて黙る紗奈。まぁ予想通りといえば予想通り。
「カ、カラオケとかじゃないかな」
「なるほどー、カラオケでとは大胆だなー」
「もー!」
怒った。
穏やかな春休み。
306:
で、高校。
啓介とクラスは違ったけど二人でご飯を食べたりしてた。
夏休みは4人で遊びに行った。祭りで浴衣が可愛かったり水着が可愛かったり。
暑さが和らいで来た9月頃、氏ねとレスが付きそうだが俺に最初で最後のモテ期が来たらしい。
一人の女子が俺に話しかけてくるようになった。
309:
>>306
氏ね
312:
ここから鬱展開ですね、分かります^^
317:
最初は特に気にしてなかった。
クラスの奴の顔と名前も一致してない状態だったし。
でもさすがに毎日毎休み時間話しかけて来られたら名前と顔は覚える。
そして昼休み
「一緒にご飯食べていい?」
などとのたまう。
「…え、知り合い?」
と、啓介。
「まぁ一応」
「ふーん…じゃいいんじゃね?断る理由もないし」
こっちは今無い理由を必死に探してたんだよ!
「やった!」
とT田さん。
こうして気まずい食事が続くことに。
321:
戸田さん
323:
人見知りが緩和されたとはいえなおったわけではなく、機関銃みたいに喋るT田さんに「うん」「見てない」「そっか」を返すのが精一杯。
啓介は何とも言えない表情でこっちを見てくるし。
後から「あんとき俺女アレルギーだからって言っときゃよかったな」とかアホな事言ってたけど。
とにかくそれが続いて三日目くらい?に飯を食ってるところに紗奈と詩織が通り掛かった。
333:
「おー、二人とも…」
T田さんを見て動きが止まる。
「紗奈、邪魔しちゃ悪いから後にしよ」
嫌な予感。
放課後、いつもの場所に着いた。
「さぁ兄さん昼のはどういうことか説明してもらおうか」
詩織さん目が怖いです。
「啓介も何で言わないの!」
「いや、半分俺のせいだからなぁと…」
紗奈の目つきが心なしか鋭い。
「とにかく説明」
かくかくしかじか四角いムーブ
「ふーむ」
説明したら詩織は少し迫力がおさまった。紗奈も表情が和らいだ気がする。
「何とも言えないなあ…」
「俺何にもしてないんだけど」
「まぁそうだけどさ」
「何にもしてないからいけないの」
紗奈が珍しく怒った声を出した。
「嫌ならはっきり断ればいいのに」
「実は嬉しかったのか?」
「あんたは黙る」
「はい」
入って来た啓介は詩織に一蹴される。
335:
嫉妬かわいいです
337:
「で、告白されたら付き合うの?」
「いや、そんな気はない」
「じゃあ相手に期待させないで冷たくしたほうがいんじゃないの?」
「会話も出来ないのにどうしろと」
「シカトするとか」
「今も半分シカトみたいなもんだよ…」
「んー…紗奈ならどうする?」
「知らない」
プリプリしながら本を読み始めた。
「あーあ、人見知りクイーンが拗ねた」
「いや、俺に言われても」
「あんたも責任半分あるなら何か考えてよー」
「知らない」
プリプリしながら
「死ね」
可哀相な啓介。
とりあえず優しくしない、というすごく抽象的な結論が出た。
353:
そんなこんなで気まずい昼食は二週間ほど続いた。
その間心なしか紗奈が冷たい気がした。
そしてある日突然ぱったりとT田さんから話し掛けられなくなった。
詩織「よかったね、飽きられたんじゃない?」
俺は流行りの服か何かですか。
啓介「あーこれで詩織から浮気すんなよ!って言われなくてすむ…」
毎日言われてたらしい。
でもなぜか紗奈は相変わらず何か変だった。話しかけても考え事をしているような。
俺がT田さんと飯を食ってた事は関係なかったのか。
モヤモヤが晴れない。
季節は冬になっていた。
357:
あー好きな人できたendか
362:
冬休み。
珍しく紗奈から誘いがあった。
それまでなんとなくぎくしゃくしてたから機嫌を直してくれたのかとホイホイついていった。
違った。
相変わらず受け答えが適当だ。
かと思えばこっちが何か悪いことしたっけと考えていたら「聞いてる?」と言ってくる。
何なんだ。
適当に街をうろうろして散財して適当に飯を食った。
T田さんといい、女はみんなこんなに意味不明なのか?
距離が縮まる冬、なんていうけど溝が深まるばかりな気がした。
もう帰ろうかと思っていると紗奈が声をかけてきた。
「いつもの場所いこ」
とりあえずついていってみることにした。
364:
告白くるのか
376:
廃墟につく。
いつもの落ち着く場所。
冬でも木が風を防いでくれて外よりは暖かい。
紗奈はコンクリートの固まりに腰かけた。
「ここで初めて会ったんだよね」
何故か声を出すのが躊躇われて俺は頷いた。
「最初はびっくりしたよ、こんなところに人が来るなんてって」
俺は紗奈を見つめていた。
「そして、なぜか一緒にいるようになって。二人で時間を過ごして」
紗奈の声がひび割れた廃墟に響いて消える。
「今までずっと一緒にいたのに、なのに、これからも」
藤田の目元が光ったような気がした。…涙?
「一緒に、いたいのにっ、やだよう、他の人の、とこ、なんてっ、いかないでよ、私と、一緒にいてよぅ」
鳴咽でとぎれとぎれな紗奈の声。
俺はどうしていいかわからなかった。
377:
かわいいのう藤田(T_T)
382:
名字wwwオワタwww
仮名ってことにしといて頼む
392:
とりあえず近付いて頭を撫でた。
「えと、なんか泣かせるような事したなら謝る、ごめん」
なでなで。
泣き止まない紗奈。
「ごめん」
泣き止まない。
紗奈が両手を広げてくる。
腹を決めた。抱きしめた。
「あのさ」
「俺人から好意を向けられるって初めてだったんだ」
「こないだはホントにどうしていいかわからんかった」
「答えるつもりもなかったし、かといって無下にも出来なかった」
「今もどうしていいかあんまりわかってないけど」
「でも今はその気持ちに答えたい」
「俺も一緒にいたい…です」
自分の気持ちを正直に伝えた。
398:
涙ぐすぐすの紗奈が少し離れて俺の顔を見た。
「ホント?」
「うん」
「断り切れなくてとかじゃない?」
「うん」
にこ、と紗奈が笑った。
いつもの柔らかい、優しい、笑顔だった。
次の瞬間、紗奈の顔が目の前にあって、唇に何か当たっていた。
とりあえず黙って目をつぶった。生まれて初めてのキス。
400:
キスきたがああああああヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁばがうやうやyはあ
413:
こうして4年かかった初恋はようやく実った。
俺と紗奈は付き合うことになった。詩織と啓介からは
「やっとかい!」
「ほーらやっぱ紗奈狙いだったじゃねーか!」
というコメントをもらった。
今からしばらくは紗奈とのいちゃいちゃエピソードが続くわけだが…どうする?エンディングまで飛ばす?
特に印象に残ってるエピソードだけ書く?
417:
いっちゃいちゃ!いっちゃいちゃ!
ぜひとも身悶えさせてくれ
472:
俺もこんな青春を過ごしてみたかったな・・・
568:
予定よりだいぶ早く起きちまったぜ…
ではいちゃいちゃエピソードを書いてく
気が済むまで>>1氏ねとレスしてくれ
573:
じゃあいくつかエピソードを。
風邪ひいたときの話。
あんまり体調は悪くならない俺だったけどたまには風邪ひくこともあった。紗奈と付き合ってる時にひいたら看病しに来てくれた。
「珍しいね、体調崩すの」
「感染るから帰ったほうがいいよ」
「やだ」
「いや、久々にひいたらマジで辛い…」
「やだ」
「わかったよ…」
げほごほごほ。
「ご飯食べた?」
「いや。まだ…」
「じゃあお粥作ってくるね」
ここで止めればよかったんだけどそんな元気もなく、台所を任せてしまった。
「できた…?」
何で疑問形なんだ。
持って来た皿には白いどろどろした物体。どう見ても精sry
なんか変な臭いもする。
「あーん」
嬉しそうにスプーンを口元に持ってくる紗奈。わかったよ食うよ…
「……うっ…」
奇跡の味。どうやったらお粥をこんなにまずく作れるのか知りたかった。
何を入れたか聞いても「さ、砂糖」としか言わない。
まず砂糖いれないだろ…
食欲があんまりないといってごまかして寝る。
575:
紗奈が夏帆で脳内再生される
577:
目が覚めると何故か紗奈の顔が近い。布団に入って来てやがるコイツ。
「…おーい」
強めに揺すってみる。
「…んぅ」
「何で入って来てんの…」
「…寒い」
もぞもぞとこっちに寄ってくる。
「おい感染るって」
また穏やかな寝息を立て始める紗奈。もういいやほっとこ。
「詩織ちゃんと啓介君来たよー」
ギリギリ紗奈を布団に押し込んだ。ノックしろよ母様。
このあと必死に紗奈を布団から追い出そうとするも間に合わず上がって来た二人に見つかって
詩織「…お邪魔しましたー」
俺「邪魔じゃないって!」
啓介「ということは事後か…」
俺「違う!」
と、散々声を張り上げて喉が悪化しましたとさ。
581:
酔っ払いの話。
その日は二人で詩織ん家にお邪魔していた。後から啓介も来るらしい。
三人でぷよぷよしたりして待ってたら啓介が現れた。両手に袋をさげている。
俺「何買ってきた?」
啓介「アルコール」
消毒用アルコールかと思った。でもそしたら袋二つもいらないだろう。
出て来たのは酒。
俺「俺飲んだ事ないや」
紗奈「私も」
啓介「おまえら縁なさそうだもんなぁ…」
詩織「とりあえずテンション上がるから」
飲め、と渡される。
紗奈「酒臭い…」
当たり前である。
585:
啓介「あ゛ー」
みんな酔っ払いと化していた。俺はそれなりにイケるほうだったみたいでフラフラしたけど気分が悪くなったりはしなかった。
啓介は詩織の膝に頭を預けていた。
紗奈「俺君…」
なんでしょう。
紗奈「私もあれやりたい」
ひざ枕ですか。かまわんさ、どんとこい!←この辺が酔っ払い。
紗奈「違う」
何が?
紗奈「するのー」
頭を掴まれて紗奈の膝の方に持って行かれる。痛い痛い
紗奈「えへへ」
相変わらず可愛い笑顔ですこと。
ゲームしてても後ろから首に腕絡めてきて耳元ではぁはぁ聞こえてくる。落ち着かん。
これで味を占めたらしい紗奈さんは時々うちに酒を持って来るようになり、
ちょっと飲んですぐ酔っ払い化して俺に絡み付いてくるようになったとさ。
オチ?たまにはなくていいじゃない。
586:
>>585
殺意沸いたwww
587:
うわ…氏ね
591:
胸の話。
二人で街を歩いてる時、めっちゃ胸の大きいのお姉さんがいた。歩くたびにぽよ、ぽよ、って揺れててなんとなくつい目がいってしまった。
視線を戻すと膨れた紗奈。
「どうせ小さいよ」
いやいや、最初会ったときはつるぺただったのにCまで成長したじゃないですか。
「俺はおっきくても小さくても大丈夫」
「でも大は小を兼ねる…」
それはなんか違う。
その日の帰りに用事があるからと紗奈とは街で別れた。
後日、紗奈の家に行くと散らかった机のはしっこにバストアップのサプリ?のようなものがあった。
ハリのある豊かなバストヘ!らしい。
599:
身長の話。
俺は中高でにょきにょき身長が伸びて今は178センチある。
いつの間にか紗奈を追い越して差はどんどん広がった。
それが紗奈は気に入らないらしい。
「昔は顔がすぐ近くにあったのに」
「紗奈の方がでかかったからなぁ」
「160くらいでよかったのに…」
俺に言われても。
「何が気に入らないんだ?」
「たまに私のこと探してるでしょう」
「う」
確かに街に行くと見失うことがある。すぐ近くにいるんだけど。
「それはまぁ手を繋げばいいからいいんだけど」
それで最近手を繋いできたり服の裾をつかんだりしてくるのか。
「けど?」
「……キス、したいとき出来ない…」
あ、俺がかがまないといけないからね。
「んー…段差をつかうとか」
紗奈が輝く目でこっちを見ていた。
「その手があった」
結局段差に乗っても俺が近付かないと出来ないからやっぱり気に入らないらしい。
俺に言われても。
604:
>>599
天然すぎワロタ
611:
書き溜めエピソードはこれで最後。
紅茶の話。
前にも書いたけど紗奈は紅茶が好きだった。俺は紅茶を飲んでる紗奈を見るのが好きだった。
紗奈は指先まで隠れるような服が好きで、(理由は寒いかららしい)紅茶を飲む時は細い綺麗な指が見えるから。
アップルコンポートティー、ラベンダーティー、ナッツミルクティー、カモミールミルクティー。
料理はダメなくせに紅茶をアレンジするのは上手だった。
「うまい」
「よかった」
二人で紅茶を飲みながら本を読む。静かな部屋に二人で。時間の流れがゆっくりになった気がした。
なんとなく、廃墟を思い出す。静かな空間に二人で。
紗奈と目が合った。優しい笑顔。
これまでは一緒にいた。これからも一緒にいられるのだろうか。
考えないようにして視線を本に戻した。
さぁこれらを踏まえてエンディングにいこうか
628:
まさか…廃墟で挙式なのか…
630:
付き合うようになってからは、二人で過ごすことが増えた。
啓介達からはまた人見知りが再発するぞ、と言われたけど別にそれはそれで構わなかった。
紗奈がいれば、俺の隣にいてくれればなんでもよかった。
大学生になり、まわりにいる人間が増えてもただの雑音にしか感じなかった。
紗奈はいつも優しく笑っていた。
ある日、紗奈から話があるといわれた。
639:
まさか…子供か…
648:
「大事な話なの」
「うん」
つい、身構えてしまう。
「あのね」
呼吸を整える紗奈。
「籍を入れたい」
「…え」
それはつまり。
「…結婚?」
「うん」
「私には【俺】君しかいないから。いつかいれるなら早く夫婦になりたい」
「【俺】君は…?」
もちろん、答えは決まっている。
お互いの両親への挨拶を済ませる。
まだ学生だから特に今までとは変わらない。
ただ、カップル、じゃない。
世界に認められた唯一のパートナー。
式は保留にした。学生だし、呼ぶ人もいないし、
それよりも二人で時間を過ごしたかった。
初めて体を重ねたりもした。
これが、この間の話。
なんでこんな話をしようと思ったか?
こないだ四人で集まってなぜか昔話に花が咲いてしまったんだ。
とりあえず、紗奈と出会った春、籍をいれてきます。
650:
>>648
市ねじゃなくて死ね
662:
鬱エンドじゃなくてよかった
お幸せに
667:
ここんとこ鬱ばなし多かったから、とりあえずいい話でよかった
おめでとう〜
675:
とりあえず長々続いたこの話はこれでおしまい。
廃墟はまだ残ってる。籍を入れる日に行って、思い出に浸ってこようかと思ってる。
もちろん紗奈と一緒にwww
ここまで聞いてくれてありがとう。
最後に。
最初に二割くらい脳内補完って書いたけど、十割の間違いだった☆
679:
>>675
おいwwwwwwwwww
692:
>>675 
てめえwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
まあ楽しめたよ
709:
ワクテカしながら見て追いついた瞬間釣られてたっていうなんという新感覚
おつ!
712:
あ、あと蛇足
506:
藤田って>>1の前の作品にも出てきたよな
この文章の独特の雰囲気からもしやとは思ってたんだよ
>>506
覚えていた人がいたのかよwww
前のスレはどういう展開にしたかなとまとめ見直してたら寝ぼけて紗奈を藤田にしちゃったんだ
※参考→「暇ならオレの昔話でも聞いていかないか」
550:
読み始めから即脳内で、田澤潮の作画に構成され>>1の脚本に魅せられたが、
詩織、啓介が登場してから、今までの既成的な世界が一瞬にして崩壊した。
廃墟という現実世界から隔離された虚無的空間で、唯一誰にも干渉されず、
二人だけで秘密を共有し進行して欲しかったのに。それに後半からは街や学校が舞台で、
最高の題材である筈の、廃墟の存在が空気になっちまった・・・・・orz
>>1よ、俺を本気にさせた以上、もはやこれはおまいだけの思い出じゃない。何というか・・・頼む。
>>550
すまない。俺もたてた時は二人だけの世界で書いていきたかったんだが、文章力・発想力不足で二人だけの閉鎖的な関係ではなかなかネタが出てこなかった。
スレの流れもあったし、実話という設定上あまりにも現実離れした話には出来なかった。
導入部分が割とうまくいっただけに、二人を出した後でまずかったなーと思った。本当申し訳ない。
いまさら言ったところで言い訳にしかならないが…
暇な時にこれに似た設定で小説でも書こうかな。
713:
>>1乙
序盤の雰囲気が大好きだぜ
725:
>>1おつ
面白かった。最後死のうかと思ったけど釣りで心が晴れた
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