魔王「勇者。我はお前の女だ。だから……もっと触って欲しい」back

魔王「勇者。我はお前の女だ。だから……もっと触って欲しい」


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魔王(♀)「勇者!!我は男だ、魔王だ!!気安く触るな‼」女体化
2: 以下、
魂喰いの宝珠
ある国の決闘の為に作られた黒魔法の宝珠
決闘による死者を減らすための死なない決闘を行うことが目的だった。
魂が中で決闘を行う。しかし、抜け殻を量産する結果になった。
強き魂のみ宝珠に飲まれず他は帰らぬ人となる。結局正しい使い方はされなかった。
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3: 以下、
魂喰いの宝珠内
黒い地面
飛竜王「ふーん……ここで死闘できるわけね」
少年が現れる
勇者王「ああ。俺についてきてくれ」
飛竜王「断る」
勇者王「なら………簡単だ」
ツヴァイハンダーを構える
飛竜王「………ふぅはぁああああ!!」竜化
4: 以下、
ワイバーン
手が翼になった小型のドラゴン
飛竜王「ぐわ……ガオオオオオオン!!」
だが咆哮は暗黒を吹き飛ばす
草原と青い蒼い空
どこまでも透き通った空
魔王「すごい……世界が」
宝珠は強き魂の言うことを聞く
飛竜王の………世界。何処までも続く空の世界
5: 以下、
勇者王「いいじゃないか!!」剣を地面に突き刺し武器を新しく取り出す
竜狩りの弓
大きく弦は力がいる
過去騎士はこれを用意し竜と戦った
飛竜王が飛ぶ
何か輪を突き抜ける
爆音と衝撃派
俺の脇を抜ける
吹き飛ばされる
6: 以下、
飛竜王はエルダードラゴンになれたのは………たったひとつを極めたからだ
何よりも空をく飛べる
それは
空気を裂き
地面を抉り
そして
誰も追い付けない
勇者王「くっ………」
魔王「………」
勇者王「はは…………」
勇者王「ははははははは!!!!」
7: 以下、
魔王(楽しそうだな………)
私は宝珠に入った理由は全てを見届けようと思い立った
彼の背中を
彼の辿る道を
彼は私のために
従わせる仲間を探す
8: 以下、
飛竜王が上空から尾を下ろす
輝きが増し空が裂ける
飛竜王「エクスカリバァアアアアア!!」
膨大な光刃
それを
勇者王「風を!!動きを止めよ」
緑色の魔方陣を上空で幾重にも重ね重ね受けとめる。
弦をひく
緑色の魔矢を放つ
それは軌道を変えながら飛竜王を追いかける
9: 以下、
いくつもの緑色の矢が飛竜王を追いかける
それを度を調整しながら
旋回しながら
すれすれをかわす
飛竜王「ソニックボイス!!」
咆哮が矢を吹き飛ばす
飛竜王「…………埒があかないね」
勇者王「ああ………お前を俺は撃ち落とせない」
飛竜王「僕は君を遠距離から倒せる気がしない…………でも………ひとつ通る技はある」
飛竜王が高く飛ぶ
空を昇って行く
遥か高みへ
10: 以下、
飛竜王が空で止まる
雲よりも遥か高く
そして
落ちる
全力で
今持てる全てを
さに
11: 以下、
飛竜王「ソニックブリッド!!」
飛竜王自身が弾となる
空の雲が裂ける
飛竜王に道を開ける
空が歪む
空が………墜ちてくる
12: 以下、
勇者王「………空が落ちるか」
魔王「………」
勇者王「………」ちらっ
俺は場所を移す。魔王の近く。魔王に背中を向ける
剣に魔力を込めて
刀身が黒くなる
13: 以下、
魔王「勇者王?」
勇者王「………」構える
あの技は魔王にも被害が及ぶだろう
俺がなにかをしなければ
魔王が傷付く
避けることも許さない
だから
14: 以下、
勇者王「来やがれ‼」
俺は護って見せる!!
多重に風の魔法で空気が硬化する
流れを制限する
魔方陣が何重にも重なる
空に押され魔方陣がくだけ散る
膨大な余波が
地面を抉る
15: 以下、
シャンッ
金属の擦れるおとが
響く
勇者王「………」
空が斬れた
地面に勢いよく2つの穴が生まれる
飛竜王の翼を
切り落とした
飛竜王「ははは……無茶苦茶だよ………背水の陣か……」
勇者王「俺の強さだ」
16: 以下、
宝珠のそと
帝国の勇者のいえ
火竜姉「お帰り」
飛竜王「負けた。カウンターで」
勇者王「次は勝てないが………次はない」
火竜姉「なら……我等はもうお前の傘下か」
すでに火竜姉とは決着をつけた。
膨大な火の嵐を耐えた
飛竜王「では……勇者王。エルダードラゴン2匹だヨロシク」
火竜姉「ヨロシクだ」
勇者王「ああヨロシク」
17: 以下、
酒場
勇者王「つっかれたぁ………」
魔王「かっこよかったぞ」
勇者王「次は誰を仲間に入れようかな?」
マスター「パーティメンバー探してるのかい?」
勇者王「そりゃ勇者らしくねぇー。でも生半可なやつじゃないかな?」
マスター「ふむ………他を当たって欲しいね………残念だ」
魔王「………魔国にでも行くか?」
勇者王「帝国でもうちょい探すさ」
18: 以下、
魔王「勇者王………その………我はお前の女だ」
勇者王「……」
魔王「もう少し触ってもいいのだぞ?」
勇者王「わかった。魔王、今日は抱いてやるよ」
魔王「うん!!いっぱい触ってくれ………」
マスター「………鍵をどうぞ」すっ
勇者王「魔王来い」
魔王「うん!!」
19: 以下、
次の日
ギルド長会議
勇者王「我がギルド増強はやめろと?」
魔王「…………」
冒険者ギルド長「ああ。目に余る」
魔法総括ギルド長「そうじゃ。出る杭は打たれるぞ」
傭兵ギルド長「商売があがったりになっちまうんでな」
勇者王「ふむ………じゃぁ戦争か?」
一同「!?」
勇者王「冗談だ………まぁ………」
勇者王「冗談にさせといてくれればの話だがな」
20: 以下、
魔王「………あまり挑発するべきでは」
勇者王「………そうだな」
席を立つ
勇者王「……増強は勝手に部下がしてるだけだ。俺は………俺の目的で集める。邪魔だけはしないでくれよ」
そして
今から行く
場所は処刑場
21: 以下、
勇者王「じゃぁ帝国は探してもいなかった。他を探すよ」
魔王「すまない皆」
愛の女神「帰ってきてくださいね」
「俺らは待っています」
勇者王「おう……絶対戻ってくるよ」
愛の女神「これを」
騎士名簿
愛の女神「私たちは仲間です」
勇者王「ああ。ではな」
名簿を受け取り。俺らは旅に出る。
名簿に乗せる者達を探しに
22: 以下、
処刑場
帝国から流される者たちの処刑場は森を越えた先。南側に位置する
そこは帝国に仇をなすもの達を殺す場でもあり
血生臭い戦場の跡地でもある
その場所に
二人で向かった
23: 以下、
処刑場
拘留地
魔王「なぜここに?」
勇者王「面白いのがあるらしい」
拘留地の中に入る
騎士が出迎えてくれる
拘留地の処刑人を尋ねた
24: 以下、
処刑人「話は聞いている。鍵だ」
勇者王「ふむ」
処刑人「気をつけろ」
魔王「???」
勇者王「会えばわかる」
25: 以下、
深い地下室へと至る階段を降りる
いくつもの
牢屋
打ち捨てられた
死体
その最奥
鉄の扉を開ける
魔王「………ここは?」
26: 以下、
じゃら
「誰だ…………いつぶりか声を」
勇者王「死ぬことのない罪人」
魔王「死なない?」
勇者王「不死だ。故に………殺しまくった罪人」
罪人「…………なぁ枷を外してくれよ」
勇者王「枷を外すかわりに忠義を示せ」
罪人「キヒヒヒ!!わかった」
魔王「じゃぁ外すぞ」
勇者王「魔王お前が行くな‼」
魔王「何故?従うって」
罪人「………めでてぇ!!姉ちゃんだ‼」
27: 以下、
魔王「!?」
罪人「俺は誰にも従わねぇ!!しねぇ!!」
がしっ。ぐきっ
勇者王「手ぇだしてんじゃねぇ………」
罪人「はん!!手を放せ………俺は俺だ‼」
勇者王「魂喰い宝珠」
空間が飲み込まれる
しかし
飲み込まれるの魂のみ
28: 以下、
罪人「な!?奇妙な術を…………いいやこれは呪いに近しい懐かしい術」
勇者王「呪術士だったな」
魔王「………勇者王こんなやつは仲間には出来ないのでは?」
罪人「仲間?ははは呪われた俺を!?ばっかか………狂人か?」
勇者王「両方だ」
罪人「ははは。じゃぁ死ね‼」
罪人の体に炎が巡る
死なない体を犠牲に
火を纏う
罪人「ははは。あがっ!?」
顔面を掴み地面に叩きつける
勇者王「従って貰うぞ‼呪術士」
罪人「はん!!いたかねぇ‼消えろ」
29: 以下、
罪人ごと勇者王も燃え上がる
膨大な火に二人は包まれる
魔王「勇者王!!」
勇者王「喚くな」
罪人「ぐへ!?………お前人間じゃ!?」
火から現れた
角を持ち
太い腕をもった魔物
デーモン
顔を握り潰す
ぐしゃ
しかし再生
罪人「はははは驚いた………お前魂喰いだな。後天性デーモン。だが俺はしなねぇ!!」
30: 以下、
罪人「だから無駄なことは………」
ぐしゃ
ぐしゃ
罪人「ちょっ!!やめ!!」
罪人を地面に叩きつける
腹と地面にに剣を突き立て
地面に縫い付ける
罪人「相手が悪いか」
勇者王「嫁に手を出した分だけは死んでもらう」
31: 以下、
勇者王「痛みはあるだろ?」
罪人「はははあの嬢ちゃんあんたの奥さんか?」
罪人が火を灯し
地面を火が走る
魔王に向け
魔王「………」剣でそれを払いのける
勇者王「てめぇ!!」
罪人「……大事なもんは宝箱にでも閉まっとけ」
32: 以下、
魔王「………」トコトコ
罪人に近付く
勇者王「離れていろ危ない」
魔王「殺意はない。ここに入ってるのは異端だったから?」
罪人の手が届きそうな近くでしゃがむ
綺麗な姫騎士の鎧を着込んでいるが軽装である
33: 以下、
危ない
罪人「………お前……魔族か?」
魔王「ああ……元魔王で男だった者だ」
罪人「……綺麗なもんだ。人間のお嬢様たちより」
魔王「ありがとう。こいつが愛してくれる………綺麗で居られるんだ」ニコニコ
罪人「あっ………」
魔王「こんな暗い所なぞ気が滅入る。罪人、罪は終わったであろう?まだなら………償いをして見ぬか?我も幾多の生命を殺めた罪人でもあるぞ」
魔王がニコニコする。
勇者王(………いい笑顔だ)
罪人「……………」
剣を抜いた
38: 以下、
罪人を牢屋から外へ出す
夕陽が照らし、罪人が目を細める
魔王「………罪人その腕輪を」
罪人「………」
何か協力な封印された腕輪に魔王が触れる
それが砕け………地面へと落ちる
魔王「封印の類いはもう私にかかれば簡単に外せる。罪人………自由だぞ」
勇者王「そうだ自由だぞ」
39: 以下、
罪人「…………いいのか俺みたいなのを解き放って。膨大な闇の魔法、呪いの類いを解き放って」
勇者王「まぁ嫁が決めたことだ。俺は従えようとしたけど無理のようだな」
魔王「従えようと思うのがダメ」
勇者王「ん?」
魔王「協力してもらう。お願いします罪人さんここに著名をください」
騎士名簿
40: 以下、
罪人「ちょっと見せてくれ」
騎士名簿をとる
女神を殺すための兵の名簿
罪人が笑い出す
罪人「大罪を犯すか!!」
勇者王「犯す」
罪人「………わかった。太陽を見せてくれた御礼に名を記載しよう」
魔力を騎士名簿に流す
罪人の名が浮かび上がった
魔王「ありがとう」
罪人「…………協力はする何をすれば?」
勇者王「それが………名簿に名前を入れればそれでいいっと聞いた。あとは自由にそのときが来るまで」
罪人「はぁ………じゃぁ太陽を見る旅でもするかな………太陽はこんなにも暖かく………大きく………いいものだったんだな………ありがとう。魔王」
勇者王「…………じゃぁ旅するのには居るだろう」
41: 以下、
その場に下級騎士の兜と鎧など一式
ロングソードに鉄の盾を道具箱から引き出す
少しの金貨も
罪人「いいのか?」
勇者王「旅に必要だろう。餞別だ」
魔王「あとで協力してもらうためだから」
罪人「………本当に太陽の様な姫だ」
魔王「そ、そんな程でも///」
勇者王「俺の太陽だからな」
魔王「勇者も変なこと言わない!!」
42: 以下、
罪人が着替える
顔がわからなくなる
勇者王「後は処刑人に脱走したこと言うが………処刑人も皆お前を知らないから大丈夫だろう」
罪人「そこまで時が立っていたか………では、失礼する。今は太陽が沈むまで歩いていたい」
魔王「では、またいつか」
罪人「また………いつか会おう。勇者王の太陽よ」
43: 以下、
勇者王「はぁ……なんとか一人強力な人が手伝ってくれるな」
魔王「まだ一人だね」
勇者王「先は長いかな」
魔王「大丈夫………ずっと………一緒ついていくから」
勇者王「俺らも行こう。処刑人に謝らないとな」
魔王「ええ」
そのあと逆に感謝された
恐ろしかった者が居なくなったのは監視しなくていいのは嬉しいらしい
旅は続く
45: 以下、
1ヵ月前
愛の女神「力が増えました」
魔王「そうなのか!!では女神をぬっ殺しに‼」
愛の女神「相手も増える見込みです」
魔王「………ではなおさら」
愛の女神「時期尚早。それと魔王」
魔王「なんだ?」
愛の女神「勇者王と二人っきりで旅はしてみたくないですか?」
魔王「!?!?!?!?!?」
ずるっどたんっ!!
がたんっ!!
魔王「な、何を言うか!!」
愛の女神「全力で狼狽されても………いや〜愛の女神だからわかるんですよね〜〜」
47: 以下、
愛の女神「子供居ない代わりにベタベタくっつけそうだとか〜」
魔王「う、うぐ///」
愛の女神「他の女性と仲がいいのは事で。心の中で勇者王をその女性に自慢して、我の夫だぞって言うの我慢したり」
魔王「うぅ///」
愛の女神「勇者王仕事で忙しいから甘えるの我慢して………枕抱き締めたり噛んだり」
魔王「見てたのか!!///」
愛の女神「元男っぽい仕草をしたりして気を引いたり、風呂一緒に入るのは男同士ならって言い聞かせて入るのはかわいい」
魔王「殺す!!勇者王に聞かれる前に‼」
愛の女神「ざ、ん、ね、ん。全部勇者王知ってるわ」
魔王「うわあああああああああ!!」
48: 以下、
勇者王「魔王!?叫んでどうした!!」
魔王「こ、こないで!!」
勇者王「首吊ろ」
魔王「ちがう!!ちがう‼嫌いになちゃわけじゃ!!」
愛の女神「今は男子禁制ですので」
勇者王「なんだ〜そうか〜恋話かな?はよ……愛の女神もいい人見つけろよ。数千年の年の差」
愛の女神「…………殺しましょうか?」
魔王「ぷっ」
愛の女神「魔王………本当の年齢………」
魔王「!?」
勇者王「気にしない。可愛ければいいし」
魔王「勇者ぁ〜」愛の女神「ちぃ。旨い」
49: 以下、
勇者王禁制
魔王「ふふふ!!知って黙っていてくれるのは愛かな………うんうん……あああ早く子が」
愛の女神「魔王、女の子口調しっくり来てるね」
魔王「もちろん………我は女だし。子だって孕める」
愛の女神「違和感ないの?」
魔王「違和感はあったがもうない」
愛の女神「じゃぁ長期でデートはどうかな?」
魔王「????」
愛の女神「騎士を探すため二人で旅たち」
魔王「しかし………今は忙しいぞ?」
50: 以下、
愛の女神「優秀な部下。私も冒険者になりました」
冒険者ランクカンスト
愛の女神「引き継ぎます」
魔王「し、しかし」
愛の女神「騎士が増えれば女神に対抗しやすいです。それを勇者に説得します。二人きりで旅も必要です」
魔王「なぜ?」
愛の女神「私の力は愛の。ですので苦楽を共にし愛しあうのが旨……力になります。なので、勇者には言っておきます」
魔王「……」
愛の女神「女神を殺すために必要なんです」
魔王「わかった………わかった」
51: 以下、
愛の女神(現に元男だった魔王が勇者のせいで女に………そこから勇者のひた向きな愛に女として自覚を持ち愛に答えようとする姿勢は旨いです。その二人が旅をすればもっともっと旨いです)
愛の女神(いやぁ〜純愛ですねぇ。魔王の元男っと言う葛藤もうまかったですねぇ)
愛の女神「頑張ってください」
魔王「うーむ。乗せられてる気がする」
52: 以下、
時間が戻って
帝国領の西都市の酒場
魔王「…………」
勇者王「どうした?お前の好きな白ワインだぞ?」
魔王「あっ!!いや………なんでもない考え事」
勇者王「ふむ」
酒場の店主がにやにやしている。まぁ俺が彼女を口説いてる様に見えるからだろう
魔王「………ふぅ」(愛をすれば愛の女神が強くなるかぁ………いままで通りでいいのかな?)
魔王「勇者ぁ………今日は眠りたくない」
勇者王「わかった寝かせない」
魔王(これでいいよね………ああ…)
53: 以下、
「スイマセン」
勇者王「ん?」
魔王「ん?」
一人の騎士が現れる
甲冑に綺麗な装飾
何処か名のある名家の者だろうか?
上級騎士「マクシミリアン家。上級騎士です」
勇者王「ふむ」(名家か)
魔王「なんのようでしょうか?」
上級騎士「名のある冒険者殿にお願いがあります」
勇者王「ああ……そういえば冒険者だった」
魔王「依頼は?」
上級騎士「私を旅の仲間に入れていただき………ある場所までお連れしてください」
勇者王「わかった。マクシミリアン家か…………この地区を任されている騎士団だったな」
54: 以下、
上級騎士「はい!!………わが家は永代繁栄を帝国に約束してもらい。この国を治めています」
魔王「ご当主?」
上級騎士「いいえ。家の中では最も下であります」
勇者王「まぁいいや……どこいけばいいんだ?」
上級騎士「…………死んだ都。旧都です」
勇者王「そうか、わかった。死者が居そうだな」
魔王「?」
勇者王「魔物と戦って滅んだ都市だよ」
55: 以下、
死者の都市はずっと大陸の西端にある
綺麗な港の都市だったらしいが海に陸へ上がって補職する魔物との戦いで疲弊し、その疲弊した人間を食らうために大陸から魔物が押し寄せた。
一応は数を減らしながら守りきったらしいのだが
都市として機能は全て失い
結局生き残った者たちだけでなんとか遷都したという。内陸に
勇者王「だが………今は西は全て死の都と同じ腐敗した世界だろう。死者が動き続けていると聞く」
上級騎士「永遠に戦い続ける者たちの世界です…………死んでも死んでも魔物を倒すために」
西端は非常に危ないのは何故かスケルトン等が多いからとも聞く。死者の都市とも言う。
宝がそのままのためトレジャーハンターは多い
が全員帰ってこず。死者の仲間入りになるらしい。
勇者王「お宝狙いか?」
上級騎士「いいや………マクシミリアン家の秘密がある」
魔王「何かあるんでしょうか?」
愛の女神(旨い匂いが!!)
魔王「空耳????」
勇者王「気にするな。メダルが反応しただけだ」
上級騎士「………………」
56: 以下、
上級騎士「メダルとはこれでしょうか?」
騎士のメダルと姫のメダル
魔王「あっ………それ」
勇者王「お買い上げありがとうございます」
上級騎士「やはり………情報通りか踊り子の魔王と狂人の勇者。役に不足はない」
勇者王「…………ふむ。魔王」
魔王「ん」
勇者王「俺らでしかできない事のようだ。気合い入れていくぞ」
57: 以下、
月明かりの篝火
勇者王「今日はここで野宿だ。川が近い水の匂いがする。先に上級騎士が入りに行けばいい」
魔王「二人で入らないの?」
勇者王「………………一人づつでも問題ない」
魔王「いや……私だけで肉焼くし」
上級騎士「…………」
勇者王「いや………だからな」
上級騎士「……」兜を取る。
魔王と同じ金髪、鎧のなかに隠していた長い髪を魅せる。
そして耳が尖って長い
人間に近いが人間ではない。綺麗な青い瞳無垢な顔つき。しかし瞳の奧は強い火が見てとれる。
魔王「魔族!?しかも女性!?」
勇者王「お前と一緒。亞人だ」
上級騎士「………偽りを許してください。気付いておられたのですね」
勇者王「香水と、女性の匂いがしたからな。隠してるなら詮索はしなかった」
58: 以下、
魔王「………わからなかった」
勇者王「胸も大きいぞ」
魔王「勇者!!」
勇者王「冗談だ。冗談………で種族は?婬魔?」
上級騎士「失礼な‼そんな禍々しい魔族ではないです!!」
勇者王「だってさ魔王」
上級騎士「はっ!?申し訳ないです!!」
魔王「……………婬魔です。ええ」
59: 以下、
説明
上級騎士「婬魔の価値観が変わってしまいます」
魔王「忌々しい血」
勇者王「忌々しいか?俺は大好きだぞ」
魔王「////」
上級騎士「ふふ。そうですね私はハイエルフです」
魔王&勇者王「!?」
上級騎士「ああ、ご存じで」
60: 以下、
勇者王「森から出てる!?」
魔王「こんなところに居ていいのか!?」
上級騎士「黙っていてくれ。嘘でハーフエルフかダークエルフっと言っている」
勇者王「はぁ………」
魔王「生まれて始めて勇者は見たのではないか?」
勇者王「ああ。魔王は?」
魔王「我は女長老に何度か。ハイエルフの女性は綺麗っと噂だったな人間側では」
勇者王「人間が好みそうだな」
上級騎士「好みだろう………では泉に行っとしよう。魔王も一緒にどうだ?」
勇者王「ああ行ってこい」
魔王「わかった。あと覗くのだめだぞ。近くにいるからな」勇者王「へいへーい」
61: 以下、
川が分岐して貯まっている泉
月明かりがあるので火は必要としない
上級騎士「勇者王は………いい人だな」
魔王「いい人。私には勿体ないぐらいでも勿体無くても私以外は許さない」
上級騎士「愛しているのだな」
魔王「愛している。夫を」
上級騎士「夫………か………」
上級騎士が遠い目をする
上級騎士「私のわがままに付き合わせてすまない。死ぬかも知れぬ………だから頼んだのだが」
魔王「他に無理だった?」
上級騎士「ギルド長レベルで無理だった。一度逃げ帰っている。死人が強いのだ。マクシミリアン家なぞ敵わぬ」
魔王「何をお探し?」
上級騎士「……………玉座。都市の最奧」
魔王「わかった」
62: 以下、
死の都への道
勇者王「誰も来ないから道なのか藪なのかわからんな。ウィンドカッター!!」
ずばばばばば
魔王「そうだな」
上級騎士「意図も容易く」
歩き出して3日
勇者王「はぁ道がないから面倒だなぁ」
上級騎士「すまない」
魔王「いいよいいよ依頼だし。それよりも………話を聞かせてよ」
上級騎士「全て終わってからでいいか?」
魔王「いいけど。勇者王は?」
勇者王「後がいい…………おっと見えたぞ」
荒野にでる。至るとこ毒沼
そしてその中心に汚れた城
死の都についた
63: 以下、
死の都に近付く
異形の骨
毒沼
臭気
淀んでいる
戦争に爪後が残り続けている
上級騎士「これは………全て。ここで戦った人間がしたことだ。毒沼は」
魔王「これでは……作物が育たない」
上級騎士「滅んだ一因」
上級騎士「そして」
がちゃがちゃ
死の都の砦の門から騎士の鎧。スケルトン等が現れる
上級騎士「戦い続ける死人」
64: 以下、
勇者王「後ろへ下がってろ。ウィンドミラージュ」
魔王「姿を隠せば」
スケルトンが弓を構える
上級騎士「!?」
勇者王「こいつら視界じゃない!!魂で判別してやがる!!」
矢が降り注ぐ
そう骨の矢が
それを吹き飛ばし
二人を庇う
勇者王「ちぃ。だが………魂でなら」
勇者王「ここは俺が囮に………二人は目的の玉座へ」
魔王「わかった!!」
上級騎士「すまない!!」
勇者王「ははは」デーモン化(魔物を刈るためだけに縛られてるなら)
窒息も聞かねぇ
勇者王「魂喰らいなめるなよ!!」(俺が魔物で誘えばいい‼)
65: 以下、
勇者王「かかってこい‼古の猛者たち!!魔物が来てやったぞ‼」
スケルトン、兵士、騎士が殺到する
上級騎士「あれが………勇者!?魔物ではないか!?」
魔王「………私のためだけに……魔物まで堕ちた人だよ」
上級騎士「そこまで………覚悟を」
魔王「行こう!!今のうちに!!」
上級騎士「…………本当に適任だったのかもな」
66: 以下、
玉座まではすぐに行けた
っというか
上級騎士「ここ!!」
まるで知っているようなほど
スムーズに入れた
死人が全て
勇者王に殺到して空である
ただ一人
玉座に座る騎士以外は
上級騎士「マクシミリアン…………いいえ御主人様」
魔王「…………」(なんであれがマクシミリアンと?………もしかして)
まったく迷わずここに来た
ならば………上級騎士は元々
上級騎士「御主人様」剣を構え、魔力を注ぐ。青白い魔力が剣を包み強化する。
上級騎士「もう、お休みください…………」
67: 以下、
魔王「上級騎士、加勢します」両手に剣を携える
男が装飾された錆びた大剣を構える
祝福されていた武器の名残はなく錆が舞う
鎧も上級騎士と同じだが、黒く錆て光沢がない
長い年月を思わせる
上級騎士「断罪のエミリア!!押して参る!!」
魔王「我が名は魔王!!勇者王の伴侶‼いざ!!」
男「………」ざっざっ
きんっ!!
金属音が響く
68: 以下、
男が剣を振り回す
攻撃の手を緩めず
魔王「ふぅ……」スッスッ
私はステップを刻み
避け、側面を回ろうとする
上級騎士「はぁあああ!!」剣を剣で答える
私がそのすきに背後を取る
69: 以下、
鎧がない部分を突き刺す
男「………」膝が折れる
魔王「やったか?」
上級騎士「いいえ!!」
男が剣を突き立て立ち上がる
黒い臭気が舞う
上級騎士「祝福された剣で攻撃しなければ呪いは解けません!!はぁあ!!」
きんっ!!
魔王「じゃぁ……動きを封じる。廻りには………ある」
70: 以下、
魔王「はぁ!!」距離を離し地面の錆びた剣を拾い投げる。
男がそれを弾く
投げる
弾き、錆びた剣が曲がる
落ちている剣を投げ続ける
上級騎士「……」(玄人だ。正確に投げてくる)
当たらぬよう、そして気がそれる
上級騎士「そこだ!!」
剣を突き入れた。脇に、抜いたあと
左手が朽ち、剣を落とす。
男は顔だけを向ける。
右脇も突き入れ両手を失った
上級騎士「はぁあああああ!!」
剣を両手で持ち足を切り払う
男が一回転………四肢が無くなる。
顔をぐいんぐいんさせ。戦う意思を示す。
71: 以下、
上級騎士「御主人様………」
倒れた男の脇に立つ
そして胸に剣を突き立てる
上級騎士「お眠りください」
男「…………エミリア……」
上級騎士「!?」
さぁ…………
72: 以下、
ガシャン
鎧が音を立てバラバラになる
体が朽ち、粉々に砂になり………舞う
上級騎士「…………御主人様」
魔王「感傷は後で………助けにいかないと」
勇者王「その必要はない」
魔王「勇者!!」
73: 以下、
勇者王「魔物の魂を小分けして入れてやった…………朽ちるまでずっと戦い続けるだろう。終わったか?」
祝福された剣が鎧と地面に突き刺さり、縫い付けている。上級騎士が祈りを捧げ、錆びた大剣を拾う。
上級騎士「ありがとう………終わった。我が家にご招待するよ。マクシミリアン家に」
74: 以下、
勇者王「その前に………この鎧の主は?」
上級騎士「私の御主人様だ………マクシミリアン家ご当主………私を買った人だよ」
魔王「…………」
勇者王「………帰ってから積もる話を聞こう」
76: 以下、
マクシミリアン家
寝室
上級騎士「長旅お疲れさまだ。風呂は用意させる。落ち着いたら話をしよう………報酬もな」
勇者王「わかった」
上級騎士「………二人で入るといい」
魔王「!?」
勇者王「魔王………どうする?」
魔王「えっと………」
勇者王が椅子に座り葡萄酒を飲む
勇者王「俺はここで待ってるよ。武器の手入れしながら」
魔王「………」
77: 以下、
勇者王「………ああ、錆びてる言っても鎧だったもんなぁ………刃こぼれしてたら鍛冶屋か」
魔王「…………」
服の袖を引っ張る
魔王「///」
勇者王「……」
……………
勇者王「手入れは後にするよ」
魔王「うん」
78: 以下、
お風呂場
大浴場貸し切り
勇者王「ふぅ………なんか当主ご本人だとはなぁ」
魔王がタオルを巻いて湯船に入る
魔王「すごいよね」勇者王の膝の上に
勇者王「何も言わずに俺の前に来るんだなお前」
魔王「問題ないでしょ///」
勇者王「…………なにがあったんだろうな」
魔王「私は二人の愛があったんだと思う」
勇者王「例えば?」
魔王「きっとエルフとして妻だったんだよ。守るため残ったが国は滅んだ。そして長い年月がたちやっと機会が生まれたんだよ」
勇者王「骨折れるもんな。強かったぞ………魔物を殺す意思が恐ろしく鋭利だった」
魔王「………夫を弔ったんだよねきっと」
79: 以下、
マクシミリアン家
寝室
上級騎士「違いますわ。夫でもないです」
勇者王「魔王違うじゃないか」
魔王「はは……………てっきり約束かと」
上級騎士「約束もしてませんわね」
魔王「………どういう関係?」
上級騎士「性奴隷と買い主です」
勇者王「魔王………」
魔王「……………」
80: 以下、
上級騎士「死の都がまだ繁栄していたとき。奴隷商人からマクシミリアン………御主人様に買い取られました。迷子のところ捕まって売られ買われ売られ買われ。最後御主人様でした」
魔王「…………」
けっこうヘビーな話だなぁ
上級騎士「何度も孕んでおろして………最後の御主人様に買われたときも魔法でおろされました」
勇者王「…………」魔王を抱く(ちょっと魔王が震えてる。でも達磨よりはまだ………救いはあるな)
上級騎士「おろされたあとは。御主人様の慰め物として、何処へでも連れていかれました性奴隷として………複数の人も相手にしたり……孕んでおろ
したりしました」
上級騎士が葡萄酒を含み笑う。
辛い筈の過去でも
時間の流れの長さが思い出に昇華させたのだろう
81: 以下、
上級騎士「魔物と戦争が始まりました。御主人様だけの慰め物として毎日毎日抱かれました」
上級騎士「都市はずっと襲って来る魔物に疲弊し、兵は減り………毒沼で防衛し、死霊術で呪い。死んだ兵士を使い回して何とか耐えていました」
勇者王「すごい時代だったんだな」
上級騎士「ええ………そして。都市を捨てるか残るかを迫られました。故郷を捨てるか否か」
勇者王「残ったのがあいつらで………ここにいるのは逃げたものたちか」
上級騎士「そうです。御主人様は最後まで残ることを決めました。王であったため………そして私は。最後に行為をした後に自由を頂きました」
魔王「でも、何故名家マクシミリアン家に?」
82: 以下、
上級騎士「御主人様の正妻は残り、復妻数人は逃げた。だけど遠征は厳しく………亡くなって行ったわ。お腹に子がいた人も耐えきれず流産した」
勇者王「じゃマクシミリアン家は途絶えたのか?」
上級騎士「いいえ………ここに」お腹を撫でる
魔王「……子がいたんだ」お腹を撫でる
上級騎士「皮肉なものです…………妻であったものは皆さん子は戦争で、魔物で、栄養失調で色々な事で死んでいった。残ったのは私だけでした」
勇者王「確執が生まれたり………」
上級騎士「身分も何も関係ない所からです。もう気にしてる余裕はありません。私は草も食って生きながらえ………産み、育て上げました」
上級騎士「御主人様の子を」
83: 以下、
上級騎士「それが今、続いている。マクシミリアン騎士団長です。わが孫のハーフエルフです」
上級騎士「息子は帝国との戦いで無くなりましたが………国は滅びず。今も庇護下として国は存続できています」
勇者王「じゃあ………何故。玉座に?」
上級騎士「最後に御主人様は一番抱いたのは私であり………自由に生きろと言いましたそれが最初で最後の優しさでした。たったそれだけです」
魔王「メダル置いたの理由は………」
上級騎士「置いたのは両方ですね。供養です」
84: 以下、
上級騎士「ふぅ………なんかお話しできて楽になりましたわ。報酬の方のお話をしましょう」
勇者王「報酬か……これに名前を書いてくれ」
騎士名簿
魔王「協力してほしい」
上級騎士「…………なるほど。いいでしょうもう私は終わった魔族………いいえ人間ですわ協力しましょう」
どんっ!!
マクシミリアン「お婆ちゃん話しは聞かせてもらった!!」
一同「!?!?」
85: 以下、
マクシミリアン「お婆ちゃん!!我も記入する!!」
上級騎士「いや………お前は国があるだろう?」
マクシミリアン「子がいるから問題ない!!…………それに死の都に行った理由を知れてよかった」
勇者王「魔力を流せばいい」
手渡す
マクシミリアン「………ありがとうございました。お婆ちゃんのわがままに付き合わせて」
上級騎士「私からもありがとう。これで心残りはない」
魔王「うん、二人ともよろしく」
勇者王(………そうか、あそこに残ってた魂は潔かったのは………知っていたのか。子孫が居ることを)
マクシミリアン「お婆ちゃん。ふせぎこまないでくれよ。おやじは幸せだったらしいし」
上級騎士「知ってるよ。だって愛してたからな………」
86: 以下、
騎士名簿に二人の騎士が追加された
ハーフエルフの性奴隷だったエミリアと
マクシミリアン家直系
87: 以下、
寝室で二人抱きあって寝る
ピロトーク
魔王「結局。奴隷が一番だったのかな?」
勇者王「他にも居ただろうが運が良かったんだろうな」
魔王「違う。愛はあったかなって」
勇者王「それは………本人に聞かなきゃ分からない………残念だがな。しかし上級騎士は今は幸せだろう。それでいいんだよ」
魔王「………そう思うことにする」
勇者王(……魂は成仏した。それでいいじゃないか)
88: 以下、
上級騎士の寝室
暗がりの中
メダルを見る
両方なんて嘘だ。騎士のメダルだけ置いてきた。
葡萄酒を飲みながら思い出す。
上級騎士「………御主人様」
いっぱい抱かれましたが………一番
優しく抱いたのはあなたでした
そして………素晴らしい子孫をお残しになりました
上級騎士「ありがとう。御主人様」
私は幸せになりました
あなたの分まで
90: 以下、
旅道中
魔王「次はどこへ?」
勇者王「北を目指してみる。そこから東……スパルタを経て東の海岸へ」
魔王「長いな」
勇者王「まぁ女神がそうしろ言うからな」
92: 以下、
北側の都市
魔王「絶対嫌だあああああ!!」
北側の都市に有名な錬金術師がいる
愛の女神の体を作った本人だ
本人はホモンクルスが出来て喜んでるが残念。愛の女神が強引にルールをねじ曲げただけだ。
錬金術師「いやぁ!!絶対研究しがいがある!!それより借金だよ‼薬もホモンクルスも」
魔王「勇者王が払った!!」
小柄な女の子(若返りを飲んでる)が魔王を脅す
錬金術師「ふふふ、でみ薬飲んだよねぇ〜女になちゃって」
魔王「あれは不可抗力だ‼飲まされた!!」
錬金術師「おかしいなぁ〜1月でも男に戻りたい言えば戻れるほど微妙な薬なのに」
魔王「!?」
勇者王「行為関係ない!?」
錬金術師「気持ちいいのに溺れて男に戻りたくない思うために」
94: 以下、
錬金術師「勇者王は一切会わせようとしないし」
魔王「勇者王………あなた………」
勇者王「だって………実はだな」
錬金術師「ここまで立派に女性になったのは君が初めてなんだ」
魔王「!?」
錬金術師「いや〜皆男に戻るからねぇ〜もう完全女性に変態はこの世で君だけだよ」
勇者王「で………やっぱり実験したいって言うんだろ」
95: 以下、
錬金術師「当たり前じゃないか‼何故変態出来たか………そして一番は妊娠したことだ。っと言うわけで卵子頂戴」
魔王「嫌です‼嫌です!!これは勇者王のです!!全部全部!!勇者王の………えっと………その………い、逸物………///」
勇者王「魔王はっきり言えよ。魔王らしくないぞ」にやにや
魔王「わ、われ……うぐ………私のこれは!!全部!!勇者王の………えっと……子だ!!」
錬金術師「生理とか何回か卵子は外に出てるぞ」
魔王「え!?」
錬金術師「まぁこの強制排卵剤飲んで回収するけど。一応な女性の卵子の個数は決まっている」
魔王「勇者王!!早く孕ませて!!なくなちゃう!!」
96: 以下、
勇者王「………お前何歳?」
魔王「16だ!!」
勇者王「えっ!?16!?であった時15か!?」
錬金術師「これは余計に調べたいですね」
魔王「な、何だよ!!」
錬金術師「人間で16歳は子が生めるかわり生死をさ迷う。魔族だから?」
魔王「…………」(心当たりがあるが黙っておこう。婬魔………絶対そうだ)
勇者王「人間より発育がいいのは魔族だからか」
錬金術師「婬魔ならわかるが元魔王がそんなわけ」
勇者王「婬魔だな」
97: 以下、
魔王「!?」
錬金術師「なるほど。それで………まぁそれより早く頂戴」
勇者王「ああ………しゃぁねぇこの名簿に名前書け」
錬金術師「ちょろい………じゃぁ卵子頂戴」
勇者王「わかった。道具を貸してくれ」
錬金術師「ひひひ………どうぞ」
魔王「な、何勝手に!!」
勇者王「………魔王。仲間増やすためだ。部屋借りるぞ」魔王を掴み肩に乗っける
魔王「や、やめろ!!」
勇者王「卵子は俺のだろ。だったら俺が決める」
魔王「………………」(墓穴掘った)
100: 以下、
個室
魔王「な、何で縛るのだ!!」
勇者王「逃げないために」薬をぱく
ちゅ
魔王「んんんん」(苦い!!)
勇者王「よし。水飲め」
魔王「んぐ………まずい」
勇者王「えーとこれで数分待つ」
魔王「あ、暑い………お腹があそこが………」
勇者王「で、これを使うと」
101: 以下、
クスコ
魔王「な、何だそれは!?」
勇者王「えっと。あそこ潤滑しやすいよう薬を塗り込まないと」
魔王「嫌だぞ‼そんなの入れるのなんて‼勇者!!………やめて………怖い!!」
勇者王「名簿のためだ」
魔王「………あなた………やめてよ」
勇者王「まぁほぐすから大丈夫」薬を塗り込む
魔王「あっ!!あぐぅ!!………勇者ダメぇ!!……んんんんん!!!」びくんびくん
勇者王「じゃぁ入れるぞ!!」
102: 以下、
魔王「冷たい!!………あう」
勇者王「ねじ回してっと」
魔王「うぐぅ!!圧迫してる」
勇者王「へぇー魔王に中って綺麗な色だなぁあっ………子宮口。出てるな液が………これを全部すくいとってっと」
魔王「うううう/////」(恥ずかしい……でも)
魔王「勇者の赤ちゃんの穴だよ」
勇者王「まぁいつかな。回収っと」
103: 以下、
魔王を解放部屋を出る
勇者王「はい」卵子渡す
錬金術師「書いておいたぞ」騎士名簿に名前が乗る
魔王「………………」(すごく屈辱的だった)
錬金術師「じゃぁ報酬もあげるよ」
じゃら
勇者王「ありがとう」
104: 以下、
勇者王「魔王酒飲みにいこう。すまんかったって」
魔王「…………」くい
勇者王「あっ………」
魔王「火照ったから………責任……」
勇者王「酒場より。宿屋か」
105: 以下、

酒場
魔王「白ワインおかわり」
マスター「お連れが朝から飲むんですが………」
魔王「連れではないぞ!!伴侶だ!!」
マスター「奥様が朝から如何なものかと」
勇者王「ああ……いいよ。忘れたいことがあるってさ」
ドンッ
「ごめん。お兄さん」
小柄な少年がぶつかった
勇者王「ああ、いいよいいよ」
少年が何処かへ行く
魔王「おかわり」
勇者王「飲みすぎだな。お会計ともう1日宿ね」
106: 以下、
マスター「財布あるかい?今の少年………」
勇者王「ああ、一個取られたけど」金貨を数枚置く
マスター「結構豪華な鎧とドレスだから貴族か何かか思っていたが旅なれてるねぇ。おおきに。追いかけなくていいのか?」
勇者王「こいつを寝かしつけたら追いかけて見るよ………風が教えてくれる」
107: 以下、
路地裏
盗人「へ、へへチョロいな名のある貴族様は」
騎士「きたな………おい!!」
盗人「ちっ………なんだよ………」
騎士「見逃してやる………分け前」
盗人「くっそ。今日はなにもしてねぇ………」
騎士「お前の姉犯していいもいいんだぞ」
盗人「…………わかったよ」金貨を出す
騎士「袋だ」
盗人「はっ!?」
騎士「貴族から取ったんだろう?情報料だ」
盗人「お前ら最近!!取り分馬鹿にして」
剣を構える
騎士「牢屋行きでもなるか?切り殺されるか?姉と一緒に」
108: 以下、
盗人「くっそ………いい気になるなよ」袋を取り出す。
騎士「へへへ」手を出す
シャキン
ザクッ
騎士「!?」
目の前に大きな剣が突き刺さる
上から……今さっきの貴族が降りてくる。
ローブに身を隠しているが装飾の鎧と雰囲気は隠しようがない。持っていない者からわかる
勇者王「二人逃げるなよ。お前………脅して盗もうとしたな騎士の癖に」
盗人「あっ!!」
騎士「えっ!?ちょ!!いいや私は盗んだものを返さんと」
勇者王「あれは俺があげたものだ‼」
盗人「!?」(なんでだ!!この人背中が普通なのに)
すごく大きい
騎士「そ、そうですか。か、勘違いでしたか!!では………」(面倒はごめんだ)そそくさ
勇者王「ふん………騎士の面汚し」
110: 以下、
盗人「あっ………腰が抜けて」迫力ありすぎる
勇者王「ああ。手をかそう」
ぐっ
盗人(ああ………力強い)
僕には無いものだ
勇者王「名前は?」
盗人「盗人………」
勇者王「俺は。勇者王」
盗人「えっと帰ってもいいですか?」(早く逃げたい)
勇者王「ああ、どうぞ」
111: 以下、
盗人の家
孤児院
経営は少しの国からのお金
盗人「姉ちゃんただいま」
孤児院長「あら……おかえり」
盗人「仕事してきたよ」袋をだす
孤児院長「どうしたの!!こんなに‼」
盗人「へへへ」
パチン
孤児院長「また!!盗んできたのね‼」
盗人「……」
孤児院長「返してきなさい!!」
盗人「これは貰った」
孤児院長「嘘を言わないの!!」
勇者王「嘘じゃないぞ………」
112: 以下、
勇者王「こいつの度胸と。手際のよさにお金をあげただけだ」
孤児院長「………」深くお辞儀をし袋を返そうとする。
孤児院長「申し訳ないですが受け取れません…………見るに旅のお方。旅には居るものでしょう」
勇者王「……………」(聖女か………ここも元教会だったのだろうな………しかし)
女神はいない。すがるのはやめた方がいい
勇者王「聖女………なのか?」
孤児院長「元聖女だった孤児院長は死んでしまいました………もうシスターは居ません。聖典も売りました」
113: 以下、
勇者王「ふむ。孤児院とみて何人居るんだ?」
孤児院長「10人………多くが流行り病で無くなりました………力不足で体を売っても………薬は買えませんでした」
勇者王「それでも。盗むのは嫌か?」
孤児院長「盗むと騎士様に目をつけられ………こんな孤児院は潰されます………」
勇者王「ふむ………まぁこれも何かの縁」
勇者王「手を出せ。布教代と部屋をくれ」
袋をそのまま渡す
孤児院長「!?」
114: 以下、
孤児院長「しかし………」
勇者王「部屋代と………俺の命令に従って貰うよ。無茶は言わない。ボロくていいから二人部屋」
孤児院長「わかりました!!すぐに!!皆」
わらわら
大小様々な子供が集まる。
そして部屋を
案内してくれる。
孤児院長「えっと………遅くなりました。お名前を聞いてもいいでしょうか?」
勇者王「勇者王だ。孤児院長」
盗人「……………」(姉さん取られる………)
115: 以下、
路地を私は歩く
昼下がり
少し酒が抜けたとき
勇者王の置き手紙が
魔王「勝手にわた………妻を置いて行くなぞ許せん」
白いドレス風の鎧をローブで隠し、勇者王の魔力の匂いを辿る。
風が少し止まっている場所が転々とし
風魔法で追いかけれる様になっている
ついた場所は
教会孤児院
魔王「………??」
どんっ
116: 以下、
割れたステンドグラスの下に
勇者王が立っている
近くに女性
勇者王が本を渡してなにかを説明している
魔王「勇者王!!浮気は許さないと‼」
孤児院長「ああ、勇者王様の奥様ですね………初めまして孤児院長です」
魔王「………ふふふ!!我は勇者王の伴侶!!魔王であるぞ‼」
117: 以下、
勇者王「待ってたぞ………魔王」
魔王「えっ………そ、そうか待ってたか……えへへ」
孤児院長「これが聖典の女神」
勇者王「いや……女神は別にいるが………まぁよい魔王。数週間ここでちょっと遊んどく布教だ。部屋も借りた。木箱に伝令も来いって突っ込んだからな伝令が来るまでの辛抱だ。子供が好きな奴を頼んだぞ」
魔王「ふむ………でここで生活すると」
勇者王「ああ、伝令来てから旅立とう」
魔王「わかったぞ。夫共々お世話になります。よろしくお願いします」ペコペコ
孤児院長「あっ!!はい!!」
118: 以下、
お金の工面は孤児が成人するまで支部として配給になった。ご飯は食べられるだろう
魔王「さぁ食え」
「いいの?お姉さん」
「うわぁ!!いっぱいある」
魔王「先ずは………いただきますだ」
「なにそれ?」
魔王「手を合わせて、この生きていたものの命を頂くっと言う心で食べるのだ」
勇者王「いただきます」
子供たちが数人似せて手を合わせる
「「「「いただきます‼」」」」
盗人「いただきます」
孤児院長「いただきます」
魔王「うむうむ」
119: 以下、
孤児院長と魔王のシチューはすぐになくなる
パンも
勇者王「よし!!食ったな!!お前ら食ったな!!俺についてこい」
子供たちをつれて庭に出る
木刀
勇者王「食後の運動だ………強くなりたいだろ?騎士のように兵士のように。これを素振りを行うんだ」
勇者王も剣を素振りを行う
真面目に
一心不乱に
子供たちも頑張って素振りを行う
見よう見まねで
勇者王「そうそう……それを毎日して俺は強くなったんだぞ」
盗人「………」
120: 以下、
稽古が終わる
ヘトヘトになりながら
勇者王の周りに集まって遊んでもらう
勇者王の肩に乗ったりする
少しの昼寝をし
晩御飯
ここからは私が担当する
聖書を片手に聖書の文字を教える
復唱。子供たちが勇者王に憧れを持ち始める
魔王「ふふ。私の夫はかっこいい」
「うん!!」
「凄い凄い!!」
121: 以下、
孤児院外
盗人「…………」
勇者王「混ざらないのか?」
盗人「………うん。ありがとう、そしてごめんなさい」
勇者王「あれはあげたものだ。謝る必要はない。で孤児院長はお前の姉ではないな」
盗人「うん………でも皆姉さんって慕ってる。僕も」
勇者王「………我慢せず話せこれも縁だ」
盗人「…………盗人始めたのはさ。孤児院でご飯食べるためなんだ………国からの工面なんてほんの少しだけ」
122: 以下、
盗人「それで………色々………買ってきても。姉さんは一口も口にしない」
勇者王「…………あれは強情だが信仰深い。好きなのだろう?」
盗人「うん………楽にしてあげたい。でも僕は働ける場所がない………みんな子供だからバカにするし助ける義理はないって」
勇者王「この国は個人主義みたいだしな〜余裕がないのもあるか」
123: 以下、
盗人「僕は強くなりたい!!バカにされるとか気にしない……姉さん守れるぐらいに強くなりたいんだ!!」
勇者王「強くなりたいか…………姉さんのために」
盗人「……うん………大好きな姉さんのため」
真っ直ぐ見つめる。
懐かしさを感じる。
自分もそうだったな。だからここまで来たのかもしれない
勇者王「まぁ稽古をつけてやろう」
強くなれるには
強くなりたい理由が必要だ
特に自分のように
124: 以下、
木刀を持たせる
勇者王「俺は素手だが鎧は着る。膝をつかせたら勝ちだ」
盗人「…………」
勇者王「来ないなら行くぞ!!」
殴り倒す
盗人「!?」
地面に
盗人「痛い………手加減……」
勇者王「なんだ………お姉さんへの思いその程度か」
盗人「くっ……」立ち上がる
勇者王「回復魔法はかけてやる。だが手加減はしねぇ!!」
何度も
何度も
叩き伏せた
125: 以下、

孤児院長「大丈夫?」
盗人「う……うん。いてて………強い」
孤児院長「こんな……痛いならやめよ?死んじゃうよ?」
盗人「姉ちゃん。僕頑張るから。いっぱい………だから待ってて」
孤児院長「う、うん…………」
盗人(絶対強くなってやる!!何だってしてでも………)
チャリン
勇者王に貰った首にかかった穴の空いた騎士のメダルを強く握りしめる
盗人「絶対………強くなってやる」
126: 以下、
数日
勇者王「今日はこれまで」
盗人「………」(勝てる気がしない)
威圧感で動けない事もしばしば
痛いだけ
盗人(でも、動きが分かってきたかも)
慣れてる気がする
〜〜〜〜♪
127: 以下、
音楽が流れてくる
聞き覚えのあるきれいな声。魔王が歌っている
勇者王「………」
教会に入ると子供たちに囲まれた角つき聖女が聖書の音楽を歌っている。誰でも歌いやすいような曲。聖書とは関係ない童謡曲が聖書には記載されたらしい。魔王が………我が子に聞かせたいから
魔王「〜〜♪」
子供たちも魔王の歌を楽しんでいる
誰よりも健やかなを願うように
勇者王(…………いったい誰が今の魔王が魔属の王だったなんて思うまいな)
魔王「あっ………勇者王」
勇者王「うまいな歌」
「私も歌いたい!!」「僕も」
128: 以下、
魔王「じゃぁ………私が歌うのに合わせて歌ってくださいね」
「「「はーい!!」」」
魔王は歌う
慈愛の満ちた歌声で
聖女が歌う
魔族でも、婬魔であろうと
彼女は聖女である
勇者王(まったく………いい笑顔だ)
129: 以下、
事件
伝令はまだ来ない
もう一ヶ月である
勇者王「遅いなぁ〜」
魔王「そう言って………子供たちと毎日遊んでたくせに。子供は好きか?」
勇者王「生意気で……元気すぎ」
魔王「顔、にやけてるぞ。あなた」
勇者王「むぅ……見るな」
魔王「ふふ……優しいお父さんになれるね」
勇者王「////」
魔王「あーあ私も勇者王の子がよかったなぁ」
勇者王「そしたら伴侶になれないぞ」魔王「ふふ冗談。あなた」
130: 以下、
「あっ………」
孤児院長「キスしてますね。向こうで稽古しましょ」
「あーい!!」
「いいなぁ……」
「皆、しぃーだよ」
勇者王「見られてたぞ」
魔王「////」
131: 以下、
教会
二人は不在
買い物にいったらしい
孤児院長「…………」(二人のお陰で………皆が生き生きしてる。感謝しても感謝しきれない)
騎士「へへ。いねぇな」
孤児院長「窓から!!!だれ!?」
騎士2「早くしろ‼あの冒険者いないうちに」
騎士3「おらっ!!」
孤児院長「は、はな……もごもご」
騎士「娼婦ゲット。逃げるぜぇ」
騎士2「最近ご無沙汰だったもんなぁ。貧相な体だが、顔はいいから楽しめるしな」
132: 以下、
盗人「ただいま………姉さん……ん?」(最近やっとお給金貰えるまでなったなぁ〜)
部屋にいない
散らかった後
窓が開けっぱなし
「お、お兄ちゃん!!ずびびび」
盗人「何があった!!」
「騎士たちが……お姉ちゃんつれてった」
盗人「!?」
騎士が
手を出さない約束じゃないのか‼
盗人「くっそ!!」
窓にナイフに刺さった置き手紙
お金用意しろ
場所はここ
早くしないと奴隷商人売っちゃうぞ?
133: 以下、
盗人「ど、どうしよ」
助けに?
僕が?
騎士相手なんか無理だ
勇者王に敵わないのに
盗人「………う、うううう」
弱い
弱い
情けない悔しい
134: 以下、
勇者王「ただいまって泣いてどうした?」
魔王「何があった?」
盗人「ぐずっ………お姉さんが拐われた」
勇者王「!?」
魔王「だれに!!」
盗人「騎士……」
勇者王(あいつか………最近売春婦高いらしいし………安くやりたいから狙ったか)
盗人「た、助けて……」
勇者王「…………嫌だ」魔王「勇者王!?」
135: 以下、
勇者王「お前の意志はその程度か?守るんじゃなかったのか?」
盗人「く………でも相手は騎士………敵わない」
勇者王「………そこで泣いてろ………」
去ろうとする
俺しか………居ない
盗人「…………待ってくれ‼」
勇者王「…………なんだ」
盗人「行くから………もしも何かあったら。孤児院お願いします」
勇者王「ふぅ……これをやろう」
盗賊のナイフ
勇者王「さっさと行け」
盗人「………勇者王ありがとう‼」(そうだ………僕は男だ。一人の女性を守りたい‼)
136: 以下、
盗人「………盗み出して返してもらう」
勇者王(やっぱり男だよなぁ)
魔王(知らなかった………こんな小さい子供でも………うん私も子供っと言えば子供か)
盗人「……………」
盗賊のナイフを腰につけ
向かう
騎士のメダルが少し光った。
137: 以下、
勇者王「行った行った」
魔王「いいのか?子供だぞ?」
勇者王「大丈夫。お前だってあの年で戦闘してただろ?」
138: 以下、
魔王「…………まぁそうだったかもな」
勇者王「守りきれないならそれまでだっただけさ」
魔王「そうか………でも優しいな。あの盗賊のナイフはお前の愛剣だろ」
勇者王「…………」
魔王「私以外は2番目の癖に優しいお前が大好き」
勇者王「………はぁ………バレてるか」
魔王「うむ。私はお前の伴侶だ。なめないてもらおう!!」
139: 以下、
騎士の待合所
孤児院長「もごもご」
騎士「どうする?」
騎士2「皆でやるか?一人でやるか?」
孤児院長(私………犯される………)
140: 以下、
孤児院長(昔みたいに………あのときみたいに…………)
薬を買うために身を売った日々を思い出す
孤児院長(………でも助けられなかった)
孤児院長(これも………助けられなかった罰ですね………)
ごそ
ごそ
141: 以下、
盗人「………」
屋根の梁の上から眺める
騎士3人
盗人(…………鎧着てるだから)
鎧が薄い所を狙うしかない。首が一番
盗人(………稽古が生きてる)
勇者王を仕留めようと練った策
首に攻撃を集中させる。勇者王も結構痛かったときいた。あとは
殺す勇気だけ
殺人を………恐れてはダメだ
殺られるだけ
142: 以下、
盗人(やるんだ………お姉ちゃんを守るんだ)
騎士「じゃぁ一人づつじっくり」
騎士3「じゃぁ俺からな」
孤児院長「むぐむぐ……!?」
騎士3が脱ぐ
立派な体だが
生身
スタッ
盗人「………ふぅ」しゅ
梁から降り首を切る
孤児院長「んんんん!?」
騎士3が死ぬ
143: 以下、
首を切られ鮮血が飛び
孤児院長にもかかる
騎士「お前!!」剣を構える
盗人「孤児院長返して貰うよ!!」
騎士2「子供の癖に生意気な」
盗人「子供でも!!男だぁ‼」
騎士が斬りかかる
盗人(あれ………動きが遅い!?)
懐に入り
鎧の隙間に盗賊のナイフを差し込んだ
144: 以下、
騎士2「げぼっ」吐血
動きが遅いため盗賊のナイフがすんなり入る
中にあるチェーンメイルも切れる
盗人(この武器凄い!?)
騎士「くっ!?」 盗人「騎士!!今までよくも!!」
騎士「ま、まて!!返す返す!!俺はなにもしてない!!」剣を放す
盗人「わかった。孤児院長助けに来たよ」
孤児院長「ぷはっ………盗人………人は殺しては」
ぱちん
盗人「そんなに世界は優しくない」
孤児院長「でも………!!うしろ!!」
騎士「しねぇ!!盗人!!」剣を拾って斬りかかる
振り向き……剣をもつ手にナイフを滑らせる
両手が切れる
騎士「うぎゃあああ!!手が!!籠手が!!」
盗人「凄いねこのナイフ………ありがとう勇者王師匠」(一切勝てなかったけど………馴れたお陰で動きが見える)
騎士「ち、ちくしょう!」盗人「さようなら」心臓に突き刺す。鎧が貫通
145: 以下、
盗人「………お、終わった。はぁはぁ………」
孤児院長「…………あ、う………」
盗人「帰ろう………」
孤児院長「あ………うん」
盗人(僕が絶対守るんだ………孤児院を孤児院長を)
孤児院長(…………)
146: 以下、
教会
伝令「遅くなりました」
勇者王「遅い………何でだ?」
伝令「それは………」
愛の女神「ちゃお」
勇者王「振りかぶって!!」
愛の女神の頬に拳が埋まる
魔王「!?」
愛の女神「すごく痛い!!!」
勇者王「おめぇ………仕事おわってから来やがったな」
愛の女神「いいじゃない!!………それに愛を感じた!!盗人と孤児院長の!!」
147: 以下、
魔王「なっ!?出来てるのか二人は!?」
愛の女神「ええ!!盗人は彼女のために盗んでたんですよねぇ」
勇者王「まぁ今は店で働いてるがな」
愛の女神「で、ここが女神のくそやろうの教会でしたね」
「なになに!!わぁ綺麗なお姉さんだぁ!!」
魔王「綺麗なお婆さんですよ」
愛の女神「消すぞ。魔王」
勇者王「まぁまて。可愛い可愛い魔王の戯れ言だ。そろそろ帰ってくるな」
盗人「ん?」
孤児院長「……………愛の女神さま!?」
愛の女神「信仰出来てる!?」 魔王「いや、驚くなよ」
148: 以下、
勇者王「盗人………来い」
盗人「………」
二人で協会を出る
勇者王「…………」
149: 以下、
勇者王「よくやった」頭を叩く
盗人「いたい………うん………うん。僕守った」
勇者王「安心するのは早い。あれは鍛練を怠った騎士。もっと強いのが居る」
盗人「………孤児院長に嫌われたかな………」
勇者王「嫌われた?そんな事どうでもいいだろ」
盗人「どうでも良くはない………」
勇者王「………嫌われても俺は魔王を護ってみせる」
盗人「…………」
勇者王「世話になったな………魔王。行くぞ」魔王「隠れてたんですけどね」
150: 以下、
盗人「あっ……待って!!このナイフ!!」
勇者王「やるよ………守るために要るだろ?」
盗人「!?」
勇者王「その武器も本望さ。俺もそれで魔王を護ってきたんだ………次はお前の守りたいもん守っていくんだ。技も何でも盗んでいけ強くなるためにな」
盗人「………わかった!!」
魔王「ふふ」
勇者王「じゃぁ………孤児院は任せるな」
盗人「うん!!」
151: 以下、
騎士名簿
後に盗人。以下10名追加されました。
152: 以下、
都市の砦前
魔王「騎士殺したが大丈夫か?治安維持されるのでは?」
勇者王「あの後。騎士が金目のものを剥いで。鎧も剥いで砦の外に捨てられたんだぞ」
魔王「騎士が!?」
勇者王「腐敗してるんだよ………ここは弱い。次は行こう」
魔王「うむ………」
勇者王「安心しろ。愛の女神も居るし」
魔王「わかった」
錬金術士「腐敗してるから良いことももも有るんですよねぇ。色々……で、依頼は頼めるかい?」
153: 以下、
勇者王「ああ。一応旅資金あれば困らんしな」
錬金術士「これを飲んで」
魔王「得たいの知れないものだなぁ……嫌だ」
錬金術士「依頼料」金貨袋じゃら
勇者王「はぁ……魔王」口に含む
魔王「ん……!?」口移しされる
錬金術士「若いねぇ………」
魔王「飲ませたなぁ‼」
勇者王「何これ」
錬金術士「発情剤とフェロモン剤。スパルタでこの場所の酒場に納品してあげてくれ………これないと女性がモテないんだ男同士が多くてね」
魔王「う……………」
勇者王「………発情するのか?」
154: 以下、
魔王「何もなかった」
勇者王「失敗作じゃないか?」
錬金術士「おかしい。男にも女にも効果が………お前ら」
勇者王&魔王「?」
錬金術士「愛しすぎだ………劇薬だぞ一応」(肉便器希望するほどの中毒症状なのに)
勇者王「まぁ体が火照るぐらい優しい薬を作るんだなぁ」魔王「見直したぞ」
錬金術士「はははまぁね」(へっへ研究対象が出来た)
155: 以下、
錬金術士「あっ……でも」
魔王「次の都市は長居するのか?」
勇者王「さぁ?風の向くまま」
魔王「………長いといいな」ぴと
勇者王「なんだろうな………旅行みたいだな」
魔王「………うん………ずっと一緒に旅で来たらいいな」
錬金術士「…………」(まぁ旅の邪魔はできないわね)
156: 以下、
スパルタ
屈強な戦士が集まる場所
帝国、魔国の狭間に位置し
両国を退ける国力を有する都市である
困ったことに血の気が多い
スパルタ酒場のマスターに錬金術士の品を渡した。底無しの木箱の中に入れておき取り出しただけだが資金が潤沢になる。
「これで恋多き乙女が思い人と結ばれる」
薬での愛は………いいぞぉ………魔王が薬で女になったし。
そして。二人で飲み明かした次の日
157: 以下、
起きたら
魔王がいない
酒場においてきたかと思ったがいない
とにかく居ない
出掛けてるのだろう思っていた当初
酒場のマスター「あの………昨日、金髪のツレさんワインボトルを持って外へ」
勇者王「ん?何処へ?」
酒場のマスター「コロシアムに…………」
勇者(あー見に行ったのかな?観戦しに)
158: 以下、
スパルタの国はコロシアムで模擬武器で殴り会うのが好きだ
魔法なぞだめで
用意した模擬武器だけ
鎧だけを持って殴りあう
気絶するまで。殴りあう
たまに死ぬらしい
そのコロシアムに入る
159: 以下、
試合はない
っと言うか
試合前で受付を行っている
受付「おっ!!きみ!!強そうだね!!エントリーしない?俺君に賭けるよ」
勇者王「見る専門です」
受付「そうかぁ!!今回結構極上の優勝商品があるんだってさ‼いや〜綺麗だったなぁ〜」
勇者王「ふーん」
受付「今回エントリー多いのはそれ……コロシアムに行ってみ?」
勇者王「わかった」
160: 以下、
コロシアム
その中心に今回の優勝商品があるらしい
勇者王「黄金でも………!?」
魔王「………あっ………勇者!!」
魔王が檻に居た
勇者王「お前なんでそこに!?」
魔王「助けて‼身売りされちゃう‼」
優勝商品が魔王だった。ワインボトルを手にしてる。こいつ…………酔ってなんかやったな………
魔王「勇者王………」
161: 以下、
参加することに
順番が来るまで待機だ
今回はトーナメント総当たり
人数が多いので何日もかかるらしい
勇者王(うーむまた囚われたのか………)
勇者王(なんか解せん)
163: 以下、
受付「武器を持ってください」
勇者王「なんかピンっとこない」
受付「あ………何をご所望で?」
勇者王「ながーい剣」
受付「うーむ………少しお待ちを」
……
数分後
受付と衛兵「よいしょっ!!」
受付「これでどうですか?」
特大剣
勇者王「それそれ」ぶんぶん
受付(あの剣を容易く………これは大穴だぞ‼)
受付「では試合です」
164: 以下、
コロシアム
司会「さぁ!!今回は美少女を手にいれるものはいったい誰だ‼検査の結果病気を持たず妊娠経験ありの!!優秀な奴隷だ!!」
魔王「……………」
司会「では1回戦!!俊足の兵士と!!
冒険者勇者王だぁあああああ」
165: 以下、
俊足の兵士「俺はコロシアムで一番足が早い」
勇者王「ふーん。一応あれは俺び嫁なんですよねぇ」
俊足の兵士「ふん………勝つつもりか!!」
シュシュ
司会「おおっと!!いきなり加しだし」
魔王「………」わくわく
勇者王「おっせえええええ!!」かっきーん
司会「あっ」
魔王「わぁ!!さすが!!一撃でとらえた!!」
俊足の兵士「ぐへ!?」
166: 以下、
司会「お、おおっと!!これはすごい!!あの俊足の兵士が捉えられたあああああああ!!しゅんさつだぁあああああ」
会場「おおおおおおおお!」
魔王「さすが!!やっぱり雑魚だねここの人たち!!」
勇者王「……………」
俺はその場を後にする
次の試合までまつ
168: 以下、
魔王「いや〜私の夫すごいなぁ!!あっ試合表見せて」
衛兵「奴隷の癖に………」
衛兵長「こら!!悪態をつくな!!………どうぞ」
魔王「うむ。ほうほう………次は重装甲の兵士かぁ………これも叩き潰されそうだなぁ。一撃は見てて驚くが泥臭いのが見たいな」
衛兵「奴隷の癖に………」
衛兵長「口を慎め……」
衛兵「????」
魔王「いやー楽しみだなぁ〜」
170: 以下、
数試合後
司会「さぁ!!次の試合はぁ!!コロシアム一番試合が長引く重装甲兵士だぁ!!」
鎧を着込み
盾を両手に構えた
重装甲の兵士
騎士ではないのは鎧がまちまち剥ぎ取ったものだからだろう
重装甲兵士「やぁ!!ルーキー。腕に自信があるようだが‼」
勇者王「棄権します」
魔王「!?」
司会「おおっと棄権だぁ!!!」
勇者王「帰るわ………」
魔王「ま、まって!!助けて!!」
勇者王「…………………」無視
魔王「え、え?………」
怒ってる?
魔王「まって!!カイザーフェニックス!!」牢屋破壊
171: 以下、
コロシアムの広場まで急いで降りる
魔王「まって!!」
勇者王「………」まつ
司会「おおっと!?奴隷が逃げたぞ‼」
魔王「えっと怒ってる?」
勇者王「…………」ぷい
魔王「あ、あ!?」(めっちゃ怒ってる!!)
172: 以下、
重装甲兵士「奴隷よ!!牢屋に戻れ」
魔王「黙れ雑魚!!今それどころじゃない!!ブルーバード!!」
カチン
魔王「ごめんなさい!!」
勇者王「知らん………近付くな」
魔王「!!!!?!?」
魔王「ご、ごめなしゃい……ひっく……ごめんなさい!!許して!!あなた!!ほんの出来心で」
勇者王「知ってる。から怒ってる…………」
173: 以下、
勇者王「わざと商品になって………戦わせようとした………それも。お前の趣味で」
魔王「あ、あ………その……」
勇者王「幻滅した」指輪を外す
魔王「あっ!!ダメ!!ごめんなさい‼本当に!!ごめんなさい‼!!もうしないから!!絶対!!絶対しません!!」だきっ
魔王「なんでもするから!!全部私が悪いの!!お願い………捨てないで」
勇者王「…………わかった」
魔王「ううううう」
勇者王「まったく」
司会「ど、どういう事だぁ!?」
174: 以下、
司会「奴隷が逃げたっと思ったが!?」
すっ
どしゃん
「それは商品だ。返してもらうぞ」
司会「な、ななななな!?」
会場が沸きだつ
魔王「スパルタ国王!!」
司会「現チャンプだぁあああ!!!!」
勇者王「…………なるほどなぁ。魔王下がって観戦しとけまどろっこしいことを」
チャンピオン「理由がいる………魔王は悪くない私の悪知恵だ勇者!!」
176: 以下、
剣を拾う
勇者「偉くなると好きに戦えないのかな?理由なくしては」
チャンピオン「その通り。そして強いやつがこの国には居ない。他へも行けない」
勇者「最初っからそう言え………魔王」
魔王「す、すまん」(実は観戦したかったんですごめんなさい)
チャンピオン「さぁ!!返してもらおうか!!そして…………投げ入れよ‼」
司会「さぁ!!チャンピオンが武器を所望だ‼投げ入れ!!」
コロシアムじゅうから色々な武器が降ってくる
177: 以下、
魔王「懐かしい!!これは勇者が黒騎士で決闘したときに似てる」
勇者王「ああ、なるほどなぁ」
司会「さぁ!!いきなりチャンピオンの強さが見れるぞ‼」歓声「わああああああああああ!!!」
チャンピオン「行くぞ勇者!!」近くのハンマーを拾い投げつける
勇者王「こい!!満足させてやろう‼戦闘狂!!」がきんっ
ハンマーを弾き。両手剣を投げ捨て、片手剣を2本拾う
チャンピオン「!!」剣を二つ拾う
きんっきんきんきん
司会「おおおおおっとチャンピオンと真っ正面から切りあっている!?」
魔王「イケイケ!!わきが甘いぞ勇者!!!」
178: 以下、
びぃん
剣が魔王の脇に
魔王「………」
勇者王「もっと引け!!」
チャンピオン「邪魔だぁ‼」
魔王「………はい」そそくさ
チャンピオンが剣を手放し
槍に持ち変える
チャンピオン「やるじゃないか!!だがこれはどうだ‼」
槍の鋭い突き
勇者王「くっ!?」(刃がないのに切れるじゃねぇか!?)
リーチが
ならば
剣を投げる
チャンピオン「ふん!!」きんきん
司会「おおっと冒険者も槍を持ったぞ‼」
179: 以下、
勇者王「…………くっ」
チャンピオン「甘いぞ‼」
槍の突き合いは部が悪いようだ
勇者王「……ふん!!」足元の剣を蹴り飛ばす
チャンピオン「!?」
頭を下げて避けた
魔王「くぅ!!おしい」
チャンピオン「はは……次は何の武器で………」
勇者王「あああ!!らちがあかねぇ!!」槍を投げ捨てる
勇者王「最近これにはまってる‼」セクタスを拾う
チャンピオン「………ふむ」
勇者王「おら」セクタスを投げつける
チャンピオン「何の真似だ?」それを受けとる
勇者王「素手でいい。ハンデでもないぞ」(デーモンだからな)
チャンピオン「………ふぅ…………勇者」
180: 以下、
チャンピオン「歯を食いしばれ!!」
ボゴッ
勇者王「ぐふっ」(い!?)
司会「おおっとチャンピオンの大好きな戦いだぁ‼」
チャンピオン「セクタスなぞいらん!!膝をつかずに立て!!」
勇者王「はは……休憩だ」
魔王(ワクワク。めっちゃワクワク!!)
勇者王「おらぁああああ!!」
ボゴッ
チャンピオン「げふ!?」(重い!?)
勇者王「休憩か?」チャンピオン「はん………効いたぞ」
181: 以下、
司会「お、おおっと!!殴り愛だぁ!!」
観客「そこ!!いけぇ!!」
魔王「あ……痛そう!!でも!!勇者王頑張れ!!」
チャンピオン「はははははは」
勇者王「はは……つえぇ。げふ」
チャンピオン「はははば!?ごふ」
司会「チャンピオンと互角に殴りあっている!!」
勇者王(ああ、つえ………でも)
拳を下げる。チャンピオンの拳が心臓に
勇者王「ぐ…………げ………」
チャンピオン「!?」
ばたん
チャンピオン「はぁはぁ……」
魔王「勇者!?」
182: 以下、
司会「ああああああっとチャンピオンの勝利だぁあああああ‼」
観客「やったゃぜええええ!!!」
チャンピオン「はは……」拳をあげる
歯を食い縛りながら
魔王「勇者!!大丈夫か……あっ気絶してる」
183: 以下、
宿屋
勇者王「うーむ………」
魔王「起きた?」
勇者王「イテテ」
魔王「打撲、内出血………他もろもろだったが回復したと思うぞ?」
勇者王「勝ったぜ」
魔王「…………酷い勝ち方だ」
勇者王「お前も同罪だがな。俺に話を通せバカ」
魔王「ごめん。コロシアムで活躍するの見たかった。国王には悪いことした」
184: 以下、
チャンピオン「本当にその通りだ………くそったれ」
勇者王「勝利おめでとう」
魔王「…………」
チャンピオン「譲られた勝利なぞ………くそったれ」
魔王「酷いよね。その気にさせてあっさり手を引いてわざと負けるんだから」
勇者王「元々勝つ理由がないしな………」
チャンピオン「………はぁまぁいい不完全燃焼だが約束だ。名簿には記入してやろう」
魔王「ごめん………」
185: 以下、
勇者王「はぁ……名誉があると生きづらそうだな」
チャンピオン「………だが応援してくれる観客がいる」
勇者王「そうさ……チャンピオンは負けちゃいけねぇ」
チャンピオン「ちっ………気を使いやがって」
勇者王「ああ、あと一つ………魔族は強いの多い」
チャンピオン「………どこまで?」
勇者王「満足させてくれるぞ………きっとな」
チャンピオン「くく。まぁいい………いつか戦える夢でも見てるさ。はいコロシアムのゴールデンパス」
魔王「………やった」勇者王「後で説教だ」
186: 以下、
騎士名簿
スパルタ国王が追加されました
187: 以下、
なーるほどね
魔王は24時間耐久焦らしプレイだな
188: 以下、
>>187
採用
190: 以下、

勇者王「こい、魔王」
魔王「うむ?」
勇者王「はむ」キスをする
魔王「ん………ごくん………」
何か口に飲み込んだ
魔王「な、なに?」
勇者王「薬」
魔王「ま、まていきなり何を!?」
191: 以下、
魔王「うぐっ!暑い!!」
勇者王「………女になるときはすんなりだったが男に戻るのは時間がかかるんだな」
魔王「!?」
勇者王「男に戻る薬だよ」
魔王「な、なに!?何故!!」
勇者王「ちょっと罰」
魔王「しかし、戻るだけで………男でも愛してくれるだろう?」
勇者王「じゃぁ………勇魔ちゃんとはお別れだな」
魔王「!?」
192: 以下、
勇者王「もうひとつ。男に戻りたいか?」
魔王「あっ………」
勇者の子が産みたい
勇魔ちゃんに会いたい
女の私が好き
女で勇者の隣がいい
魔王「いやあああああああ戻りたくない!!男になりたくない!!」
勇者王「男から女になるときより………絶望な顔だな」
魔王「ごめんなさい‼許して!!女のままにさせて‼お願い!!」
勇者王「………あそこのベットに自慰魔道具を置いてある。犯されて女を固定されてる。もう一度犯せば治る」
魔王「じゃあ!!抱いてくれれば!!そうだ!!まだ女性の体!!抱いてくれ‼」
勇者王「抱かない」
193: 以下、
魔王「えっ!?」
勇者王「少し出ていく」
魔王「待って!!このままじゃ男になってしまう‼」
勇者王「女になったときを思い出せ………まだ女性の体………お前は男と女の違いでわかるだろうどうすればいいか、女性として行動すれば。男性化の進行はそれで押さえられるだろう。押さえられるだけだがな」
魔王「う、うぐ……あつい」(下半身がとくにあつい!!ダメだ!!このままじゃ子宮が無くなってしまう)
勇者王「頑張れ………俺が帰ってくるまでな」
無慈悲に部屋に取り残した。追いかけるほど今は力がでない………うちから変わろうとする。それを私が抵抗し押さえている状態だ!!
魔王「」
194: 以下、
魔王「うぐっ………はぁはぁ」
やるしかない
勇者王が帰ってくるまで
女性の体を維持しなければ
わかっている
男より女性は
気持ちいいことを
脱いでベットの上で
勇者王に抱かれた記憶を思い出しながら
自慰する
これが一番
男と女の違いが多い
195: 以下、
パンツ脱いでどうぞ
昼頃更新
196: 以下、
全裸で昼まで待てとか勇者並にえげつない放置プレイだ……
197: 以下、
1時間
魔王「あっ……あう……」
指でくちゃくちゃ 音が鳴るまで指を出し入れ
魔王「……ん!」
自分指は細くて小さい
勇者の愛撫は奥深くまで届く
届かないもどかしさ
勇者の指の気持ちよさを考えると
切なくなる
魔王「勇者ぁ………勇者ぁ……ああ!!」
勇者を思えばその快楽を思い出し
イクことが出来る………だが
魔王「勇者にしてほしい………ああ……んく!」
イク後に勇者の気持ちよさを味わいたくて仕方なくなる
198: 以下、
上乗りで無茶苦茶に
たくましい腕で抱き締められながら
おまんこを入れられたら
魔王「あっ!!んん………」(下品なこと今考えてる………私………指で!勇者に襲われるの想像しながら!!)
ぐちゃ
くちゃ
魔王「指が止まんない!!」
女の喜び知ってる
魔王「勇者の!!ここにほしい!!ほしいのぉ!!」
男の薬が押さえられる
でもそれ以上にこのまま押さえ続けてたら
魔王「勇者!!帰ってきて………切なすぎて………私………壊れちゃう………」
勇者王は………まだ帰ってこない
199: 以下、
イベント消化
スパルタ酒場
勇者王「あーこれで大人しくなってくれればいいが………」
マスター「どうぞ、あちら様からです」朝食のサンドウィッチ
勇者王「ん?」
「始めましてかな?………知ってるかい?」
「ふむ。今日はお連れの美少女とは一緒じゃないのね?」
勇者王「ええっと。俺の事は知ってるなら自己紹介はいらないな。どちらさんで?」
女騎士「元帝国騎士団の女騎士だ。黒騎士で有名だったからなお前」
皇子「第3皇子。皇子ですね。同じく黒騎士の時から知ってましたよ。冒険譚おもしろいですね」
勇者王「ああ、お買い上げありがとうございます。二人はなぜここに?」
200: 以下、
女騎士「………私も冒険譚を読んで………会いたい人がいる魔国に冒険だ。勇気が出た」
メダルを出す。特注品だろう……女騎士メダルと王のメダル
皇子「私も冒険譚を読み………自分だけの嫁さん探しの旅をしています。まぁ第3皇子ですから死んでも喜ばれますし………自由なのを謳歌したいですね」メダルを出す
勇者王「たまたまここに集まったのか………もぐもぐ」サンドウィッチ食べる
女騎士「そうだな。皇子がいてビックリした」
皇子「自分も勇者王がいてビックリした」
皇子「」
201: 以下、
勇者王「魔国へのルートは?俺らは港から行く。魔国にある人間の城塞港へ」
女騎士「陸路を………まぁ情報を集めます」
皇子「私は勇者王が通った道を辿って行きます」
勇者王「せっかくだ魔国であったら格安で依頼を受けよう。魔王と二人で」
皇子「ありがとうございます」女騎士「ありがとう。では………魔国で会おう」
握手し、魔国の情報を二人にあげ別れた。
騎士名簿に載らなかったが………載る気がした
202: 以下、

酒場
暇である
勇者王「ん?」
騎士名簿を見る
罪人の後に
ずらっと数人
知らない名前が増える
合計5人
盗人の後には
10人居た子供の名前も
合計11人
勇者王「???????」
上級騎士エルフの後にも孫と
…………なんて読むかわからない名前が
合計3人
勇者王「騎士団自体が仲間になってくれる訳じゃないのはわかるがぁ………罪人?なんだこれ???」
騎士名簿に目次が生まれる
他多数以外に
集まりで区分けされている
勇者王「まぁいっか」謎のまま
203: 以下、
名簿って勝手に増えるのか…怖い
205: 以下、
勇者王「そろそろ、戻ってみよう」
数時間たった
そろそろ
男に戻ってるかもしれない
元男なのだから男性化の薬は良く効くと思われる
異性になるのは運だが
戻るのは簡単だろうと憶測
206: 以下、
ガチャ
魔王「あっ」
勇者王「!?」
むわっ
汗と何かが混じった匂いが部屋を満たす
感覚でわかる
媚薬のような物が部屋に充満
勇者王「………ま、まおう?」
魔王「あああん!!勇者!!待ってた!!………んんんん!!」
魔王は自分の実った胸を揉み、魔法でバイブを振動させる
背中から羽が生え
尻尾もある
勇者王(………くっ!!)
窓を開け換気
207: 以下、
換気して後悔する
外で幾人が服を脱いで乱交を始める
勇者王(もしや!!)
魔王「勇者〜私、女のまんまで男にもどんにゃい」
勇者王「魔王大丈夫か!?」
魔王「はーい………勇者ぁ!!エッチしよう‼」
勇者王「………」
魔王「う、うん……エッチしてくだしゃい」
勇者王「婬魔?」
魔王「はぁい〜婬魔王ですぅ‼勇者ぁ〜」
208: 以下、
魔王が婬魔として覚醒してしまった………
魔王「お願いしましゅ〜私のここに勇者の入れてくだしゃい〜♪」くぱぁ
勇者王「いや、あの……」(魔王が変わりすぎてこえぇ!?)
魔王「入れてくださらないのでしゅか?………私、わかったんですぅ!!勇者王の女であり、性奴隷でしゅ〜♪」
勇者王「目、目を覚ませよ?お母さんになるんだろ?」
魔王「はいぃ〜ここに精液いっぱい注いで孕ませてぇくだしゃい〜いっぱいのみたいでしゅ」
勇者王「…………」(これはヤるしかない………正気に戻ればいいが………)
209: 以下、
魔王「ああ!!大きい!!はやくそれで私ぃをいじめてくだしゃい♪いけないママをこらしめてくだしゃい♪」
ぬぷぅ
魔王「ああ!!入ってきましゅ♪広げて入ってきましゅ♪」
勇者王(早く抜こ)
魔王「奥までぇ……あっ!!流れてくりゅ!!私のザーメンタンクにぃ!!」
勇者王「これだけ出せば満足………」がしぅ
魔王「もっと!!もっと!!」
勇者王(地雷………踏んだ)
210: 以下、
次の日
ちゅんちゅん
魔王「ふぁ〜んん!!」つやつや
魔王「ん?……………!!!!!」
魔王「勇者王!!大丈夫!!」
勇者王「…………………」
魔王「あっ……下半身の玉が萎びてる。勇者王大丈夫か!!」
勇者王「おまえが………やった………」がくっ
魔王「へっ?…………じゃぁあれは………」
夢じゃない
211: 以下、
勇者王「………休まして………」
魔王「ぷしゅううううううう////」
勇者王(婬魔恐るべし……いや………搾り取って殺すのが本来の婬魔か)
嫁に殺される所だった
213: 以下、
午後
大きい馬を買った(二人とも足腰が弱っている。実は馬も大変だが………ましである)
魔王「ふふふん〜♪」
勇者王「上機嫌だな」
魔王「懐かしいもん」
勇者王「ん?」
魔王「最初っから馬乗るときあなたが背中に居た。こうやって………護ってもらった」
勇者王「おまえが嬉しそうで何よりだ」
魔王「はは……勇者……顔近付けて」
214: 以下、
勇者王「なんだ?」
顔を近付ける。頬に柔らかい感触
魔王「だーい好きぃ♪」
勇者王「婬魔直ってないんじゃないか?」
魔王「あなた専用婬魔ちゃんです〜♪すきすき……」だきぃ
ベッタリ馬の上でくっついてくる。
行商人(クッソウゼェ………あの冒険者追い越してぇ)
行商人2(くっそ………商売してんだよこっちは)
216: 以下、
港町
昔はここを避けた
勇者王「ああ、やっとついたな」
魔王「磯の匂いがいいな〜」
勇者王「海の幸食うか」
行商人「おっ……あんたら夫婦か?どいだい?このメダル!!騎士と姫さんが彫ってある」
勇者王「もう持ってる」
魔王「ええ」
行商人「そりゃ……残念!!でも他も見てってよ‼」
217: 以下、
少し、足止めを食らう
行商人「これなんかいいんじゃないか‼壺」
勇者王「腹へった………」
魔王「ふむ、すまぬな。ほれ」
銀貨
行商人「おお?太っ腹ですね‼」
魔王「いろいろ見せてくれたからな」
行商人「ああ、でもいかんですぜ………そうだ!!情報を売ってあげましょう。最近………変なのが売りに出ていますぜ」
魔王「ん?」
行商人「…………奴隷なんですがぁ………魔族なんですわ」
218: 以下、
勇者王「魔族?」
行商人「ええ………それも色々。この港から色んな所へ行くんですわ。それがまぁ……物好きが買うんでしょうねぇ」
魔王「ふむ」
行商人「魔族なんか飼っても怖くてたまらんのにねぇ」
勇者王「そうだな………でも人間よりいいかもな嫁にするなら」
魔王「勇者………」
行商人「!?」
勇者王「じゃぁ」
219: 以下、
行商人「…………へぇ」
行商人「魔族ですか………」にや
220: 以下、
魔国に近い港町の酒場
漁師「お待ちどう!!刺身の盛り合わせだよ!!」
魔王「なんぞ?生!?」
勇者王「まぁ生。大豆で作った汁をかけてっと。うめぇ!!ここでしか食えねぇからなぁ」
魔王「ふ、ふむ………」ぱく
魔王「んぐ!?」(舌でとろける!?)
勇者王「トロうめぇ〜」
魔王(生臭いやつもいるが勇者王の飲んでる私には物足りんな………いや……なに考えてる私は)
行商人「……あれだ………そう」
221: 以下、
「おう……冒険者さんよ」
「ちょっといいか……ぐぼっ!?」
勇者王「うまいなぁ」
魔王「生はうまいのか〜〜魚は。塩焼き」
漁師「ま、まいど……」
行商人「!?」
勇者王(なんか知らんが………窒息させとかいいやろ)
魔王「おいちぃいいい!!鯖は塩焼きに限る!!油がのってうまい」
漁師「それ鯵っす」魔王「うまけりゃどっちでもいいわぁ〜」
222: 以下、

行商人「はぁはぁ」(なんや?あいつら………男の方も魔族かいな?)
行商人(はぁでも欲しいなぁ……あの女魔族。いいかねになる)
行商人(今は……魔族の奴隷がブームなんや……危険やが一攫千金……けけけ)
223: 以下、
勇者王「出港は……明後日かぁ」
魔王「じゃぁ明日は廻ってみるか?」
勇者王「いいんじゃね?」
漁師「お客さん………あんた狙われてるぜ」
勇者王「………やっぱり?」
魔王「行商人だよねぇ………」
漁師「心当たりは?」
勇者王「嫁が魔族」
224: 以下、
漁師「ああ………今は魔族がうれますぜぇ………ある冒険者の奥さんがべらぼうに美しくそれに憧れた者が買うんでさー実際はありゃ城塞港の人間ですがね」
魔王「じゃぁ魔族じゃないではないか?」
漁師「そう……詐欺でさ………でもたまに婬魔や人間に近い魔族が捕まって売られてくんでさぁー」
勇者王「まったく………誰さ……その魔族つれてる冒険者は………」
225: 以下、
漁師「それが………金髪でキリッとした目。豊かな体を持った物で、綺麗なドレスのような白い鎧に身を包んでるって言うんでさぁ………しかも新しい宗教の女神とも言われてるんでさぁ」
勇者王「……………」
魔王「…………」
漁師「あんたのことじゃねぇ?」
勇者王「まぁっさっかー」
漁師「いやいや……絶対あんさんでしょ?嫁が魔族で白い鎧ですやん。胸も大きい」
魔王「…………」ちら(子供産んでから大きいままだなそういえば)
勇者王「はぁ………やっぱ目立つか」
226: 以下、
勇者王「まぁ大丈夫だろ」
漁師「がんばってくだせぇ」
魔王「へへへ………美しいかぁ……」
勇者王「魔族売られてるぞ?」
魔王「弱肉強食だ!!護ってもらう努力をせな」
勇者王「おう……自分が強くなること諦めるな」
魔王「護ってくれるだろ?」勇者王「………勿論」
魔王「うむ!!愛して信じてるぞ‼」にっこり
227: 以下、
次の日
行商人(出てきた……いけっ!!)
バタバタバタバタ
行商人(!?)
勇者王「おうおう……なにしてんのかなぁ?」後ろから
行商人「ひ、何故!?」
勇者王「ウィンドミラージュ………幻さ」
港の騎士「協力ありがとうごあいます。死体を海に‼」行商人「ひいいい!!」ざしゅ
勇者王「港って即断罪なのか………」
228: 以下、
港の騎士「最近多いんですよ………ドロボウと人拐い………行商人多くてですねぇ………」
勇者王「ふーん」
奴隷はいい商売になる
港の騎士団「それも城塞港で高く売れるんですわ」
勇者王「…………ん?話が違うな」
港の騎士団「内陸は魔族。城塞港は……人間。そして人間は………なんでもねぇ………」
勇者王「…………」
229: 以下、
キナ臭い
魔王「きゃあああああああ!!」
勇者王「!?」
港の騎士団「くっそ!!出やがった!!」
悲鳴の場所にいく
勇者王「!?」
それは……得体の知れないものだった
海草がついたそれは。人間がいくつもくっつき一つになっている。
港の騎士団「人間玉………城塞港から流れてぅるんですよ‼」
魔王「キモい‼………うげぇ……」
勇者王「……」
「あ………あ………あ………助け」「あ………いたい」「死にたくない…………」
人間の塊が各々喋る
230: 以下、
火が放たれ
燃え上がる
「「「ぎゃああああ!!」」」
重なった悲鳴
勇者王「…………」
魔王「…………」
港の騎士団「最近………噂ですが」
人体実験していると言われてます。
肉の塊が………骨だけになり
バラバラになる
勇者王「…………ちと調べてきてやろう」
ちょっと趣味が悪い
231: 以下、
出港
魔王「風が気持ちいい………」
勇者王「………おい船長クラーケンいるぞ」
船長「迂回します!」
魔王「見えないが」
勇者王「腐敗した息を吐いて泳いでる。まぁこっちに来ないがな」
船長「あんたすげーな」
魔王「えっへん♪」
232: 以下、
勇者王「………えっと風を呼んでやろう」
ぶわっ
船長「!?」
勇者王「これで半日でつくだろう?」
船長(な、なにもんだこいつ!?)
魔王「もっと船乗っていたい」
勇者王「酔うぞ?」
魔王「酔う?」
233: 以下、
数時間後
魔王「おろろ……じんどい」
勇者王「言わんこっちゃない………波が荒いんだよこっちは」
魔王「うへ…………」
船長「ははは。美人が台無しだな‼」
魔王「うううう」
勇者王「我慢しろ………な?」
魔王「う、うむ」
234: 以下、
到着
ここからは城塞港の領土になる
魔国にある人間の最後の都市だ
魔王「ここも攻め落とせず………魔王をおわれ………勇者王の伴侶だな。うむ悪くないではないか」
勇者王「悲壮感漂わせて最後はそれか………」
魔王「まぁいいではないか平和で。昔ならここで蜂起だ」
勇者王「やめてくれ」
235: 以下、
魔王「しないぞ?」
勇者王「一応な」(こいつのヤバイ能力知ってるからな……)
魔王「にしても城壁凄いな」
勇者王「国に属さないから強固になってる。守るために」
魔国にも人間の国にも属さない
流れ者もここへ来るがよそ者には冷たい
故に北へ行く者が多い
荷物を宿におろし、水浴び場で体を浄めた
236: 以下、
宿屋に戻り

魔王「今日は………する?」
勇者王「しない………少し警戒して休もう」
魔王「変な空気が漂ってるよね」
勇者王「………この都市はキナ臭すぎる。至るところに魂の屑がある」
魔王「………」
勇者王「死人………多いみたいだな。新しい戦場だった所でもそんなのがある」
237: 以下、
勇者王「剣は離すなよ」
魔王「わかった………」
勇者王(風で偵察してみるか)
目を閉じる
空気の流れ
その中で一区箇所
血の匂いが濃い所がある
238: 以下、
城壁港の北側………港にも連結している場所
そこにいくつも増築された建物が立っている
勇者王(………魔法の結界で守られているか)
魔王「………すぅ……」
勇者王「俺も休もう………怪しい匂いがプンプンするぜ」
239: 以下、
次の日
宿屋兼酒場で朝食を取った後
魔王「北側?」
勇者王「ああ………なんだろうな。血の匂いが濃い」
魔王「全力で行きたくない」
勇者王「……まぁちょっと調べるだけにしよう」
240: 以下、
暗い廊下に一人の青年が蝋燭を持って歩く
ひたひた
がちゃんがちゃん
一斉に廊下の脇の部屋から物音がする
青年が笑う
「ああ………おはよう皆………まぁ待て餌は用意する」
青年が廊下の突き当たりの部屋へ行き
レバーを下げる
青年の目の前に鉄格子で封鎖された後
廊下の部屋が開く
「さぁ餌の時間だ」
廊下から一斉に………人の塊が出てくる
そして………奴隷も
241: 以下、
「まーた人の塊が出来ちゃったか………失敗……」
青年がにやける
「僕と同じデーモンに昇華は難しいなぁ」
「デーモンの魂を使えば楽だけどねぇ………ははは」
242: 以下、
青年「だから………ちょうどいいのが来たね。わかる」
右手に黒い魔力玉を覗く
青年「いけないなぁ……人間の分際でデーモンを使役するなんて。勇者だったかな?」
魔力玉に勇者王が写る
青年「魔族を作るのもいいけど……いい素体の二人だ」
強ければ強い物が作りやすい
だから
青年「騎士団に命令………二人を僕のもとへ」
243: 以下、
建物前
煉瓦作りで頑丈そうだ
勇者王「うむ………なんもないな」
魔王「帰ろうよぉ………なんか怖い」
ひんやりしている
勇者王「ああ幽霊いっぱいだからな。ひんやりしていいだろ?」
魔王「嫌だぁあああ!!ねぇ?かえろうよぉおお!!」
勇者王「お前も見えてればなぁ」
245: 以下、
勇者王「あっ肩に」
魔王「ひっ!?……」勇者王にくっつく
勇者王「嘘だぞ」
魔王「嘘……言うな……はぁ……よかった」
勇者王「反応が面白い。あの壁に3人居るな。地縛霊だ」
魔王「嘘だろ……私をいじめるため………」
勇者王「マジもんだけどなぁ……しゃぁないついでに消そう。縛られるのは可愛そうだからな」
魔王「…………もう、かえりゅ」
246: 以下、
魔王「う、ううひっく……もうかえろう………」
勇者王「お、おう。怖がりだな」
魔王「魔王の時は………こう……威張っていられるけど………その………怖いの多い」
勇者王「お前が女になりやすかった意味を今知った」
魔王「女になって……よかった……護ってもらえるし……怖いの………我慢しなくていいもん」ぶるぶる
勇者王「助霊終わりっと。強制成仏っと、さぁ帰ろ………!?」
248: 以下、
トクン
心臓がはねあがる
勇者王「………誰だ」
騎士「ああ、ここの国の騎士です………親方様が面談を希望されてます」
勇者王「…………ほう………この建物の持ち主かな?」
騎士「ええ」
魔王「………えっ入るの?」
勇者王「もちろん」
249: 以下、
門から騎士に導かれる
明かりは蝋燭だけ、すこし湿った空気
鉄の匂い
魔王「………でるよここ」ぶるぶる
勇者王「おとなしく帰ればいいのに………」
魔王「お、お前の伴侶だ、だ………だから大丈夫大丈夫」
ピトッ
魔王「なんか触れた!?!?き、きのせい!?」
勇者王「ああ、暗がりから手が延びてたな。気にするな何も出来やしない」
魔王「ひぅ!?」(こわいよおおお!!本物とかわかるのが余計にこわいよおおお!!)
騎士「どうぞお入りください」
通路の先に大広間に案内される
250: 以下、
この建物は………城のようだ
装飾などしない、使うために作っただけの城
大広間は窓から太陽が部屋を照らしていた。
今さっきとは違い騎士の像があり、神々しい雰囲気だ。だが……地面は赤い染み………赤い側溝に目が行く
勇者王「歓迎されてはないんだな」
バタンッ!!
魔王「ひっ!?」
騎士「申し訳ありません………親方さまは殺せと仰せです」
251: 以下、
勇者王「………ちっ」
騎士の像が動き出す。のっそりと
中身は無いだろう。ここで死んだ者が憑依し
やられたことをやり返そうとする
魔王「あぅ……」
勇者王「騎士の鎧の像だから怖くないだろ………」
魔王「ポルターガイストだよぉ……ははははは」
魔王が突然笑いだす
252: 以下、
右手に魔力を貯めて放つ
魔王「カイザーフェニックス!!!」
火の鳥が鎧を溶かしていく
魔王「実態があれば!!幽霊倒せる!!」
みるみるうちに全部を素材に戻した。背後の騎士も溶ける。
勇者王「あつっ!!」魔王「みんな消えちゃええきゃはははは」(錯乱)
253: 以下、
鉄の騎士が溶けたあとも魔法を打ち続ける
勇者王「まて!!もういない」だきっ
魔王「………はっ!?私は何を!!」
勇者王「暴れた」
魔王「………そ、そうか。私は正気に戻ったぞ」
勇者王「はぁ……しかし」
帰りの道がわからない
結構曲がったりしたためだ。
マッピングはしてない
勇者王「風も完全に密閉されてわからん」
魔王「窓から出よう!!」勇者王「その手があった!!」
254: 以下、
勇者王「魔王!!魔法で穴を開けてくれ」
魔王「わかった」
青年「そうは、いきませんよ」
魔王&勇者王「!?」
背後から声をかけられる
振り向くとローブに身を包んだ青年が
杖を持って立っている
青年「女神様を殺そうとする者ですねふむ。いい素体だ」
勇者王「変更……殺すぞ」
魔王「ああ………私にも感じる。こいつは生かしちゃいけない!!」
255: 以下、
青年「あらあら?嫌われてしまいましたね
勇者王「殺そうとしただろ?」
青年「勇者王………あなたはデーモンではない」
勇者王「一体何を」
青年が杖を向ける
青年「矮小な人間がデーモンの魂を使役するなどもっての他!!消えよ!!」
魔王「何も起こらない???」
ドシャ
勇者王「…………」
勇者王が倒れた
256: 以下、
魔王「!?」
青年「ああ、言ってませんでしたね。私は霊能力者………魂を操ることができる」
魔王「勇者王!!どうした!!」ゆさゆさ
勇者王が倒れたまま何も動きがない
魔王「何をした!!」
霊能力者「見ていればわかる」
勇者王「……」立ち上がる
257: 以下、
めきめきめき
勇者王がデーモンに変態する。
そして変態した後。私の方へ向いた
魔王「勇者王!?」
霊能力者「デーモンの魂を目覚めさし、勇者王の魂を奥へとやった。矮小な人間の魂なぞデーモンの魂に飲まれやすい………濁流に飲まれたのだよ。デーモンの魂の流れに!!」
勇者のデーモン「……………」
霊能力者「さぁ!!!解放してやったぞ!!憎き男の女だ!!いたぶってやれ」
魔王「勇者王………わ、私だよ‼目を覚まして!!」
258: 以下、
霊能力者(まったく、デーモンを人間ごときが使役するなぞ………許せん。同じデーモンとしてな)
魔王「勇者王!!………お願い!!」
勇者だったデーモンが大きな手を向ける
魔王の頭に手がくる
魔王「うっ……勇者……起きてよ‼」
デーモン「………………」なでなで
魔王「……!?」
霊能力者「さぁ!!頭を握りつぶしてしまえ」
259: 以下、
魔王「………?」(目がやさしい)
角の生えたデーモンは姿は恐ろしいのだが
目の奥にある物は………優しさが滲み出ていた
デーモンが、脇に落ちてる木箱に壊れそうなぐらい広がった口に手をねじ込む。中からひび割れた大斧が出てくる
霊能力者「武器でいたぶるのか?………握りつぶせばいいものを」
デーモン「…………」斧を構え
霊能力者に振り返り、斧を横に振る
脇腹に突き刺さる
霊能力者「!?」
そのまま壁へ吹き飛ばされた。
260: 以下、
ドンッ‼
霊能力者「ぐふっ……私がデーモンでなかったら真っ二つです」(しかし……内蔵が滅茶苦茶だ)
デーモン「…………」ずしずし
霊能力者「勇者の中に居たデーモンよ!!何故…………」
デーモン「我は、羊頭のデーモン…………宝を守るため…………斧を振る」
魔王「!?」
霊能力者「……………少し思惑が違ったか……」バサッ
翼が生える
霊能力者「では、ここは退こう………また何処かで………お前の魂を貰いに来る」ばさばさ
霊能力者が窓から逃げる。デーモンはそれを見上げることしかできない。
霊能力者(ダンジョンの宝物を守るデーモンか………洗脳がしやすいな。いい素体だ本当に)
261: 以下、
デーモン「……………」見上げる
魔王「勇者王?」近くによる
デーモン「残念だが。勇者王ではない………美しき者よ。勇者王の中に居るデーモンの総体だ」
魔王「デーモンの総体………」
デーモン「美しき者よ………ここで待っておれ。勇者王に会いたいなら」
デーモンが歩きだす。
魔王「………」地面に腰かける
重厚な戦闘音がいくつか鳴ったあと数分後
デーモン「………肩に乗れ」
262: 以下、
戻ってきたデーモンの肩に乗った
デーモンが歩き、部屋の扉を潜る。
まるでデーモンの大きさに作られた建物の中を歩いた。寝室に入る。
魔王(ここの屋敷は元々デーモン用に作ってある?)
デーモン「助霊はすんでいる」ベットに魔王を座らせる
魔王「…………ありがとう」
デーモン「ここで………話をしよう」
263: 以下、
魔王「勇者王は………どうなったの?」
恐る恐る聞く
デーモン「我の魂の中で眠っている。深く傷がついている。安息が必要だ………無理をしている分も含め」
魔王「……よかった」
デーモン「…………」なでなで
魔王「くすぐったいです………デーモンさん何故?私を助けたんです?」
デーモン「我々は………魔物である。弱肉強食であり勇者王に倒された。最初は故に従う。しかし、我らはもう勇者王に同化している…………勇者王になりたいがために」
魔王「なりたい?」
デーモン「…………美しき姫君。我々は勇者王とともにそなたを愛している。崖上の勇者王が見るそなたは何と美しき事だったか………」
魔王「………////」
デーモン「だから……少し休ませてくれ。無理してしまう」
魔王「!?」(えっ勇者王?…………あっ……同化しているのだった)
デーモン「勇者王が起きるまでこの姿だ。ここで隠れて過ごす。魔王………しばし待たれよ」
264: 以下、
魔王「………勇者王」だきっ
足につかむ
デーモン「勇者王ではない」
魔王「一緒ですよ………いつもありがとう護ってくれて」
デーモン「………本当に美しき魂の持ち主だ」
魔王「そこまで持ち上げなくていいです。ただのあなたの伴侶です」
デーモン「…………そうであったな」
265: 以下、
騎士名簿
勇者のデーモン
266: 以下、
屋敷の出口
デーモン「大丈夫か?」
魔王「はい……休んでて。私が使命を続けて行きます」
デーモン「起きたら追いかけよう。残り香を追って………強く美しき者よ」
魔王「うん」髪を束ねて、荷物を持つ。木の箱も
魔王「手を」
デーモンが手をだす
ちゅ
デーモン(こんな姿でも愛を………太陽のように眩しい)
魔王「行ってきます」
デーモン「無理をするな。魔王………我々の宝物」
魔王「うん!!」
267: 以下、
次回から
魔王の一人旅
268: 以下、
魔王(はぁ……やっぱり勇者王に無理させてたんだ)
魔王(そりゃーコロシアムでの事怒るよね………軽率だったなぁ………)
魔王(甘えすぎて……全部勇者王に任せっきりだったし………勇者王は名簿集めだけど。新婚旅行気分だったし………)
魔王「ちょっと頑張って集めてみよう。勝手に増えるみたいだし」
自分はお荷物じゃないことを自分で示さなければ
魔王「少し遊びすぎたな‼」
城塞港で馬の変わりにドレイク(飛べないドラゴン種)を買い
魔族の領土に踏み入れる
269: 以下、
魔王(何故か………この感覚懐かしいな)
あれからまだ数年しかたっていない
魔王(魔王になって戦に溺れて。騙されて。勇者王に惚れられて。女になって、結婚して、妊娠して。出産。連れ拐われて、宗教発足して………)
魔王「ああ………そうかこの感覚は」
男の時の一人で居た感覚
だれも心を開かなかったために
一人ぼっちだった
魔王「………でも一人じゃないな。お前もいるし、勇者王も来てくれる」ドレイクを撫でる
ドレイク「きゅ♪」
魔王「ふふ」
風の魔法で音を拾いながら進む
少しだけ………一人旅がワクワクする
270: 以下、
魔王(でも、どうやって増やすのでしょう?名簿。勇者王は戦って絆を作ってましたけど)
魔王(まぁ!!なるようになります!!)
女魔王
天然度アップ
魔王(魔国ですし………まぁ昔は民の事なんて気にしませんでしたし〜見て廻ってもいいかも)
魔王「それより。我は勇者王の伴侶!!魔王!!って言い方もあまり………この国では微妙かも」
ドレイク「わんわん」
魔王「まぁ追々考えよう」
271: 以下、
魔国の町などは外壁で守ったり集まったりしない
単一魔族や複数の種族で町を形成する
婬魔は婬魔だけ
エルフはエルフのみ
等である
外壁がないのは魔物とタメを張れるほど強靭である。
272: 以下、
そして婬魔族の町
背中に翼を生やし町に入った
ドレイク「くぅ〜ん」
魔王「大人しくここで待っているんだぞ」
馬小屋にお金を払い世話を頼む
酒場へ直行し宿を取った
273: 以下、
港町から一番近いここは少し変わった場所だった
酒場にいろんな種族がいる
そして
婬魔族の女性に値札
売春婦である
魔王「………」カウンターに座る
婬魔族の酒場の店長に注文
禁酒、変わりの飲み物をいただく
「君、婬魔族みたいだけど………ちょっと違うね。物腰も、その鎧。冒険者かい?」
魔王「うむ。婬魔族のハーフだ。お隣の伴侶だ」
「お隣?」
魔王「あっ………今、夫は港で療養中だった………」しょぼーん
「ああ、そうなのか。元気だしな」
魔王「うむ………」(なんか………物足りない。ワクワクしてたけど………こう……勇者王とだったらとか一緒に巡ったら楽しいだろうなとか………ばっかり考えてしまう)
274: 以下、
客人「おっ!!すっげーかわいい婬魔族の姉ちゃん。隣いい?」
魔王「ダークエルフか?別に隣は空いてる」
客人「君、かわいいけど値札がないね?」
「お客様。この人はただの冒険者です」
魔王「残念だったな心に決めた男がいる」
客人「ちぇ!!非売品かよ。しかも男付き」
魔王「一応人妻だ。人間の」
「へー人間とねぇ」
客人「人間なんかやめて……おれと」
275: 以下、
魔王「腕が立つならな。勇者より」
客人「!?」
「!?」
魔王「ほう……勇者を知ってるのか?」
「あんたもしや………」
客人「ひぃ!?……すまねえ!!」逃げる
「元魔王か?」
276: 以下、
魔王「黙っていてくれよ」ウィンクニッコリ
「………はは……天下の元暴君がこんなにかわいいとは」
魔王「はは……お世辞でもありがとう」
「キャアアアアアアアアアア」
魔王「!?」
「またか………オークの旦那のは痛いからねぇ」
魔王「ふむ……まぁ。婬魔でも大変だな」
277: 以下、
「………復権はしないのかい?」
魔王「北の国である程度地位が出来たからな」
「そうですか………今。あちこち部族同士で争っていてねぇ……魔族の王を目指すもの多く大変なんだよ」
魔王「平和そうだが」
「ここは売春婦町。魔国の都市内と廻りで争っている。四天王も居ない」
魔王「ああ………ちょっと興味が湧いた首都へいってみる」(飛び抜けた強いのが居ないのかな?)
278: 以下、
行く先は今の首都を見に行くことに
次の日にはドレイクに乗って駆けた
いくつかの町を通りすぎ
数日のうちに首都につく
ドレイクが頑張った
279: 以下、
懐かしき魔国の首都
魔王「うむ。お前はどうしようか………」
長期で滞在する場合
馬舎に預けるがお金がかかる
売ってしまい。動くときに買うのがいいのだが
ドレイク「くぅ〜ん」
なついてしまい売るのが悔やまれる
言うことは聞くし………いい買い物だった
魔王「あー仕方がない野宿しよう」なでなで
テントを買って、首都の外で寝泊まりをしよう。
森のなかにして身を隠しながら
手綱はくくらない
ドレイク「……」ぺろぺろ
魔王「あっ……こらっ」
280: 以下、
テントを組み立てが終わる。
側溝を掘り雨風は凌げる様細工をする。
木箱から取り出した勇者の物たちは便利だ。
木箱使えば魔力はからっきしになるが剣術で凌げるだろう。
魔王「夜には帰ってこい」
ドレイクを放つ
お利口で帰ってくるのだ
ドレイク「わんわん」
魔王「では……鎧を木箱にいれて。服だけを出して………」
商人の服装を真似
首都に入り込む
281: 以下、
自分は目立つ。ローブで身を包んだ。
首都はいつもと変わらず
大通りはいくつもの部族が売り買いで賑わう
魔王「大通りはいつも通り」
拍子抜けした
282: 以下、
女らしい魔王様もいいけどこっちの凛々しい魔王様もカッコよくていいな
283: 以下、
>>282
一応元魔王です
習得職業

魔王、騎士

踊り子
魔導師
ヒーラー
騎士
呪解師
遊び人
魅了師←新しい
284: 以下、
一番大きな酒場に入る
生活費を稼がないといけない
魔王「傭兵でも名簿登録して稼ぐかな?」
客「おい!!踊り子どうした!!」
酒場の店長「すいません。体調不良で……」
客「なにぃ!!せっかく見に来たのに‼」
酒場の店長「申し訳ないです」
魔王「!!」(おっ!!稼げそうなのある)
魔王「ちょっといい?」
酒場の店長「はい?」
285: 以下、
魔王「少しだけ踊り子で雇わない?今から歌ってもいいし」
酒場の店長「……………うーむ」
魔王「じゃぁ服借りて!!出来高っと言うことで」
酒場の店長「わかった。裏に更衣室がある。この鍵で開く」
客「ん?そのローブの姉ちゃんが踊るんか?踊れるんかぁ?」
魔王「まぁチップ弾んでね」
鍵を受けとり裏に着替えにいった
286: 以下、
魔王「ふむ………着替えと言ったが………露出が………まぁよくある踊り子の服だな〜スカートがあるタイプだし。良しとしよう………スカート履いても横の太股見えるなこれ」
男が好きそうだ
魔王「よし、いってみよう」
287: 以下、
天然発動
酒場に戻り。風の魔法を唱える
指を鳴らした
パチン!!
酒場に音が響く
一斉にこちらへ向きなおる
魔王「………あーあー」
声を調節し
酒場にピアノの伴奏を響かせた
魔王「〜♪」
しっとりとした歌を唄う
誰も聞いたことがない囚われたときのラブソングを
数分後
歌い終わる
魔王「チップ弾んでね♪」
288: 以下、
深夜
テント内
魔王「いやー儲かった儲かった」
店長が結構出してくれた以上にチップがよかった
明日も来てくれと言われたが目標金額越えたので断る。倍は出すと言っていたが欲がないので断る。
魔王「これだけあれば余裕だね滞在。さぁ寝よ…………おやすみ」
ドレイク「zzz」
魔王「寝てるじゃん」
289: 以下、
ある会議室
一同に揃うのは部族の長たち
会議内容は酒場に魔王が現れた事
そして一時停戦し
魔王の出方を伺うことになった
皆が恐れる
王への道が閉ざされることを
290: 以下、
酒場に情報を貰いに来る
魔王「何か、面白い話ない?」金貨をおく
酒場の店主「魔王が現れたらしい」
魔王「!?」
酒場の店主「男ではなく女になって生き延びていたと聞く………こりゃー魔王復活して戦争かな?」
魔王(なぜバレた!!)
291: 以下、
酒場の店主「魔王が現れ、表面化で結束したみたいだし………どうなるか」
魔王「どうなるんだろう?」
酒場の店主「そりゃ魔王を倒して自分が一番強いって言えば王になれるしな」
魔王(ヤバい?………ヤバい)
酒場の店主「でも、魔王らしき人が何処の宿にもいないらしい………魔王が宿にいないといえば誰か匿ってるのかも」
魔王の幸運スキル
野宿で夜襲を回避
魔王「野宿してるんじゃ?」
酒場の店主「あの魔王が?自己顕示欲ばっかのプライドましましなのに?」
292: 以下、
魔王「………………」(私変わったなぁ……)
魔王「ありがとう、おもしろかった」(目立つ行動は控えよう)
魔王(あと、鎧を着よう………襲われたときのため)
魔王(大丈夫………時間を稼げば)
勇者王がやって来る
293: 以下、
一周間前
べたっ
皇子「う…………うぐ………」
首都に向かう道中。道を外れた先の湖
その中で体を洗う女性を見てあわてて取り繕ったのは覚えている
「あら〜おきたぁ?」
皇子「ん………ん?」
廻りを見る。土壁と白い蜘蛛の糸
自分の体にも巻き付いている
動けない
ただそれ以上に
皇子「…………蜘蛛!?」
アラクネ「そうよ。アラクネ族」
人間と蜘蛛がくっついた姿。上半身は人間。下半身は蜘蛛
アラクネ「結構久しぶりの人間。美味しそう……怖い?怖い?」(恐怖で強ばってるとこ美味しいのよね。血が冷えて)
皇子「………はぁ」まじまじ
皇子「今さっき泉で体を洗ってた方ですね」
294: 以下、
アラクネ「そうよ?」
皇子「……いや………人間だと思って近付いてしまって裸を見てしまいました。すみません」
アラクネ「……あら?可笑しいこと言うわね。死ぬのよ?怖くないのかしら?」
皇子「まぁ、諦めがついているので。心残りはありますが〜それもまた運命」
アラクネ「………ふーん」
295: 以下、
アラクネ「まぁいいわ。帰ってきてから食べる」
カサカサ。家を出る
皇子「はぁ………行ってらっしゃい」
皇子「ここで……私の人生は終わりか……まぁ」
少し心残りがあるが
皇子(きれいな女性はトゲがあると聞いていたがその通りですね)
皇子「まぁ……いいでしょう」
動けないなら……潔く受け入れるだけだ
296: 以下、
「ねぇ……人間捕まえたんでしょ?私にもちょうだい」
「俺も俺も」
アラクネ「ダメよ……私がしっかり調理するんだから」
カサカサ
アラクネ族の村は大きな森に糸で家を作ったり
糸で木を縛ったり、粘液混ぜた土で壁を作ったりして木の上に作る。
私の家は外は木材中は土で壁を作ったっている
アラクネ(鳥でも食べておこう)
バリバリ
アラクネ族は魔物側になるが。中には魔族側の種として交流するものもいる。我らの仲に四天王のアラクネがそうだったように……だがそれも一部だけだ
297: 以下、
アラクネ「………そろそろ怖がってるかしら?」
家に糸を伝って帰る
四天王はこれが鋼を産み出すっと言う化け物らしいがそれでも上には上がいるようだ。
仲間が死体を食べに行ったそうだが。ズタズタだったらしい
ガチャ
アラクネ「さぁ?泣いてるかしら?」わくわく
皇子「zzz」
アラクネ「……………」
298: 以下、
アラクネ「はぁ………興がそれた……ん?」じゃら
皇子のメダルをさわる
皇子「あ、ああおはよう」
アラクネ「寝てるなんて呑気ね〜〜このメダル何かしら?」
皇子「これ?……気になるならあげるよ」
白銀のメダル。光沢がある。
アラクネ「綺麗………まぁ死体から剥いで貰うわ」
皇子「今あげるよ………もう自分には必要ない」
アラクネ「ふーん。本当に潔いいわね」
299: 以下、
アラクネ「…………まぁ血だけでもいただこうかしら」
皇子「どうぞ」
アラクネ「………」ちゅぷ
皇子「つっ!」
アラクネ「んぐ」
アラクネ「まぁ美味しい」
皇子「それはどうも」
300: 以下、
時間が戻る
魔王「………」
酒場で音を拾う
魔王(ふーんみんな魔王になりたいけど今は停戦し私の出方を見てると……ふーん)
噂を拾い
考察
結果は
魔王(私が消えたら……やりあうのかな?)
冷戦だ。
ガチャン!!
「大変だああああああ!!」
301: 以下、
魔王「!?」
「今門の前に魔物が……アラクネがいる!!ダークエルフの兵士が抑えてる!!一匹だけだけどな!!」
酒場の店長「なら安心じゃ……」
「それが倒されねぇんだ兵士がやりあわない」
ざわざわ………
魔王(暇ですし……行ってみましょうか)
302: 以下、
魔王になれば勇者がやってきて女体化出来るんだからみんな必死だよな
分かる分かる
303: 以下、
>>302
盲点だった
304: 以下、
人だかりを避け
裏道から屋根の上に上がる
ぎっちり詰まっている場所なので飛び移るのも楽である
人だかりを頭上から見ながら騒ぎの場所へ
アラクネ「だから!!物を買いに来ただけだろう‼」
兵士「ダメです‼混乱をきたします‼」
門の前で言い争い
アラクネは下着だけつけている
上半身だけならちょっと男の人には目に毒
305: 以下、
魔王「元々四天王もアラクネの仲では異端だったからなぁ………」
アラクネ「くっ!!四天王も入っていたではないか‼」
兵士「恐怖でなにも言えなかっただけです!!」
魔王「ん?」
アラクネの胸に挟まれているメダルが見えた。
白銀の姫のメダル…………お客さんである。
魔王(何もせずにおろうと思ったけど………メダル持ってるなら。何かの縁…………)
屋根から飛ぶ
306: 以下、
魔王「サンダーバード!!」
アラクネと兵士の間に落雷!!
轟音が周りの声を調節する
アラクネ「!?」
兵士「!?」
スタッ
ローブを外す。胸の空いた白のドレスのような鎧を見せつける。
兵士「何者!?」
アラクネ「あなた誰」
魔王「………」すっ
自分のメダルを見せる
アラクネはビックリした顔をし、胸のメダルを見比べる
307: 以下、
魔王「我は!!勇者王の伴侶となった元魔王!!ネファリウスなり!!…………我が治めにきた」
風の魔法にのせて声を響かせる
魔王「アラクネ族の姫………物を買いに来たと言う。何がほしい?」
アラクネ「………服よ」
魔王「ふむ……では私の何着かをあげよう。では外に出よう。ここでは迷惑かかかってしまう」
魔王(私のかわいい服あげるからね?ちょっと外でお話ししよう)
アラクネ(変な術を使う……わかった。話してもらちがあかないから)
アラクネ「帰る」
兵士「!?」
308: 以下、
魔王「では私も去るとしよう。兵士!!」
兵士「は、はい!!」
ダークエルフの若い兵士が背を正す
魔王「アラクネに一人仁王立ちし、国民を守ろうとする姿………立派であった。我は元魔王である何もやることは出来ないが。大義である。忘れるなその勇気」
自分もアラクネの後を追う
兵士「……………元魔王さま」
兵士「……」敬礼
魔王(うまく行った………あー鎧を着てよかったぁ〜威厳出るからねぇ〜)アラクネ(………)
309: 以下、
首都の外
森のテントの近くの大きな木に腰掛ける
アラクネは糸で支える
アラクネ「何故助けた?」
乾燥させていた肉をアラクネに分ける
魔王「どうぞ」もぐもぐ
アラクネ「……どうも。怖くもないのか?」
魔王「私は強いって自信がある。昔より強い、まぁ助けた理由はお客さんだからね」
アラクネ「お客さん?服屋か?」
魔王「そのメダル」
アラクネ「これか?………これ同じものだな?」
310: 以下、
魔王「誰かに愛してもらってる証だね。まぁ販売元ですし」
アラクネ「…………貰った意味は?」ちゃら
魔王「あなたを護りたいとかかな?色々あるけどね…………私は夫がもうひとつ持ってる」
アラクネ「…………服、もらってもいいか?」ちゃら
魔王「もちろん。胸のサイズは調整できる奴なので大丈夫そうだし」木箱から何着もだし、木に引っ掻ける。
311: 以下、
話をする
アラクネ「……アラクネ族は服を着ない……だからどういったものがいいのか分からない」白いワンピース
魔王「大丈夫!!まぁ蜘蛛の部分が紫と黒だから白いので攻めtらいいかな?」うきうき
アラクネ「楽しそう」
魔王「ええ、ファッションは好き」
アラクネ「………服着た姿……喜ぶかな?」
魔王「誰に喜んでほしい?」
アラクネ「あっいや!?な、なんでもない///」
魔王「メダルくれた人〜??」にやにや
アラクネ「あ………ただの餌だ!!非常食だ‼」
312: 以下、
魔王「食べてないくせに……食べれないくせに」
アラクネ「ど、どうしてわかる!?」
魔王「首都に入って危害を加えないアラクネは珍しい……………大体が捕食で来るからね。それに躊躇してる。食べることに」
アラクネ「う、うぐ……」
魔王「ふふふ、我は勇者王の伴侶……愛の女神の信仰者………愛には鋭いですのよ!!悩み聞いてあげる」
313: 以下、
アラクネ「………捕った獲物が、変わっている」
魔王「……」相手の話を待つ
アラクネ「逃げようとしない、怖がらない………もう潔く死を受け入れるとか言うんだ………」
アラクネ「最初は不思議なやつだっと思った………で、このメダルとか貰ったり。そうだな話をするようになった………何処の生まれかとか………」
アラクネ「冒険している話は面白かった………色んな世界がある…………こんな蜘蛛の巣だけの世界以外に」
魔王「それで?」
314: 以下、
アラクネ「それで………今まで食べてきた者にこんな面白い話をすり者がいたかもしれない………考えるようになったら………食べる気が失せた」
魔王「ふーん」
アラクネ「服着た姿を見たいと言っていたから……買いたかったし………ご飯とかあげなければ餓死してしまう…………ちょっとなに言ってるかわからないが………死んでほしくない」
魔王「えっ?飲まず食わず!?いつから!!」
アラクネ「一週間だが?まぁ我は1週間なら水だけで……」
魔王「死んじゃうよ‼」アラクネ「!?」
315: 以下、
アラクネ「な、なに!?」
魔王「それ!!魔族でも1週間はきつい‼何かあげないと‼」
アラクネ「どどどどどうしよう‼」
魔王「とにかく。水と食糧あげるから‼服もそのまま!!すぐに帰る‼」
アラクネ「わ、わかった!!」
魔王「あと、いきなり固いのはダメだから口でほぐして与えるべし‼弱ってる場合は」
アラクネ「うむ!!」
食糧を全部包み
渡す
アラクネ「住まない!魔王!!」
魔王(はぁ………なんとかなるといいけど………人間かもしれない。メダル持ちは)
317: 以下、
アラクネの家
アラクネ「だ、大丈夫か‼」
皇子「………ん……ああ。元気」
アラクネ「い、今から食べられるもの用意するから」
皇子「…………俺を食べないのか?」
アラクネ「………長い間……血を頂くために生かす」(…………何故だろう。食べる気がないとか言うのが恥ずかしい)
皇子「…………………」
アラクネ(やっぱりぐったりしてる………)
しゅるしゅる(糸をほぐし、解放する)
寝床に横にした。
アラクネ(………申し訳ない…………)
318: 以下、
皇子(横になってなにか口のなかに………)
アラクネ「んぐんぐ」
皇子(水と………ドロッとしたもの)
皇子「んぐ……」
次々に放り込まれる
お腹が満たされ眠気が
皇子(……………眠い)
皇子(このまま、永眠できたら………幸せだろうな…………)
アラクネ「…………」
皇子(このまま…………)
319: 以下、
皇子「ん?…………」
体が自由になっている
隣に蜘蛛の女性
皇子「……………生きてる?」
食べられたと思ったが
アラクネ「zzzz」
皇子「………これはパンと何かの乾燥させた肉か……」
水なども器びに貯めてある
皇子「………」
逃げず動かずに居よう
何か変わったことが起きたみたいだ
320: 以下、
次の日
アラクネ「皇子?起きたみたいだな」
皇子「まぁ………生きてます。食べられず」
アラクネ「そうか、よかった」ニコニコ
皇子「………」(笑うと人間の女性と変わらないなぁ)
アラクネ「皇子。メダル………本当に貰ってよかったんだよな?」
321: 以下、
皇子「………っと言うと?」
アラクネ「これは………大切な誰かにあげるものだ………私なんかの魔物に渡しても」
皇子「追い剥ぎすると言ってたような………まぁでも最後に女性に渡せればいい………そう思って渡した。まぁその………綺麗だと思うからな」
アラクネ「…………何故、潔いんだ。教えて欲しい」
皇子「………………」(なんだろうか……話してもいいかもしれないな)
322: 以下、
皇子(相手が帝国とは関係ない魔物だからかな………)
皇子「婚約者探しの旅をしてる」
アラクネ「婚約者?なんだそれは?」
皇子「え……まぁその蜘蛛的には優秀な異性を探しっているかな?」
アラクネ「………!?」
皇子「まぁ嘘だけどね探してるなんて」
アラクネ「……」(なんでか喜んでしまったのに)
323: 以下、
皇子「本当は………自分の存在を確かめたかったんだよね………帝国では1番2番3番っと順番がある。3番目だった自分は姉が死に2番目。じゃぁ後ろに控えてる皇子達が俺の死ぬのを待ってる」
皇子「それにも辟易した。そして皇子ってことにも嫌な気分だった。誰も自分見ずに皇帝の子としかみないから………死ねばいいと指差されるだけで誰も自分を見ない。だからこんな無個性の自分は………消えればいい………そう思ったんだ」
アラクネ「…………潔く死を受け入れるのか?」
皇子「居なくたって喜ばれるだけだからね………ああ、羨ましかった。勇者が………一つの物だけ追いかける力が」
324: 以下、
皇子「ああやって……何かに……向ければ悩まずにすむかな………って皇子の癖に生きてる理由がない」
アラクネ「生きてる理由はあるぞ‼」
皇子「………」
アラクネ「かぷっちゅる」
皇子「………」
アラクネ「ぷはっ。お前の血は美味しい。我の喉を潤すために必要だ」
皇子「獲物だった」
アラクネ「私の物だ」
皇子「そうでした」
325: 以下、
アラクネ「食べる気なくなったが血はすする」
皇子「………これも何かの縁。ええっと名前聞いてませんでしたね」
アラクネ「アラクネ」
皇子「アラクネさん………どうぞ好きなだけ自分をお使いください」
アラクネ「ふふふいい心がけだ人間!!………まぁ飯にしよう」もぐもぐ
皇子「?」糸でくるくる
アラクネ「んぐ」口移し
皇子「!?!?」(これは!!)
アラクネ「しっかり生きてくれよ」
皇子「……も、もちろん」(柔らかい唇)
326: 以下、
とある教会
愛の女神「うひょおおおおおおおおお」
「女神さま!?」
愛の女神「うまい!!新しき時代が来ましたよ‼」
「いつものですか」
愛の女神「うまいぃいいいいい!!」
327: 以下、
アラクネの日常
アラクネ「服……似合う?」
ワンピース
皇子「似合ます」
アラクネ「ふふふ」
皇子「あの………糸ほどいて貰っても?」
アラクネ「だーめ、いだきますきゃぷ………ちゅろ。ごじそうさま。ちょっとでいいわ〜飽きが来ちゃう」
皇子(きっと自分の体調を……気にしてくれている)
アラクネ「ふふふん〜」メダルを眺める
皇子(………メダルも喜んでる。あんなに)
意味は知っているのだろう
なら、あげた手前…………仲良くしていこう
328: 以下、

アラクネ「………」ぬぎぬぎ
皇子「!?」糸で動けない
アラクネが服を脱ぎだす
全部
アラクネ「…………」
皇子「え!?アラクネさん!?」
しゃん
下半身の服を脱がす
皇子「アラクネさん!?」
アラクネ「人間の生殖器は我々の男と変わっているな。かぷ」
皇子「!?」
329: 以下、
アラクネ「ちゅぷ」
皇子「………えっと!?」(昔、使用人がしてたことじゃないか!!)
アラクネ「なるほど………人間は大きくできるのか」
皇子「えっと………なにしてらっしゃるんですか?」
アラクネ「食事。精液がうまいと聞いて」
皇子「………あっならどうぞ」
アラクネ「んぐ………んんんんんん」
ごくんっ
アラクネ「…………あんまり美味しくない」
皇子「すみませんでした」アラクネ「でも」
アラクネ「なんか………幸せを感じる」
皇子「………」ドキッ
330: 以下、
アラクネ「もっと………」
皇子「も、もうでないっとおも!!!」
アラクネ「んぐっ」
皇子(あかん………これいけないやつだわ)
アラクネ「…………美味くなってきた。皇子毎日いただく」
皇子「は、はい………」(血よりきついかも)
愛の女神(うわー遠視してみたけどすごい変わったカップルだなぁ)
331: 以下、
魔国首都

魔王「ふむうまく行ったか」
アラクネ「ええ、ありがとういろいろ」
魔王「いいよいいよ〜で、どうするの…………」
アラクネ「…………皇子を自由にする。外で冒険するのが冒険者だ」
魔王「…………ふーん。私も会いに行っていい?」
アラクネ「いいわよ」
魔王「よかった………まぁ夫がまだ来ないし………暇なんだよね〜〜〜」(首都を少し離れよう。色んな事に首を突っ込みすぎた………)
332: 以下、
アラクネの家
皇子「糸切って………ほしかったなぁ」ぷらーん
かさかさ
皇子「あっおかえ…………!?」
「あらあら………まーだ生きてる」
「せっかく。食べるの待ってたのに一向におすそわけがないから………おかしいっと思ったんだよねぇ」
「つまみ食いしちゃおう」
皇子「…………」(ああ、獲物だったね………)
333: 以下、
数分後
アラクネ「いない!?」
魔王「どうしたの?」
アラクネ「ここに‼いない!!………糸が切られてる」
魔王「…………もしかして吊るしてた?」
アラクネ「………吊るしてたの忘れてた。もしや!!」
かさかさ
アラクネ「しまった盗まれた!!」
魔王「盗まれた………」魔法で音を拾った
アラクネ「」ぎりっ
334: 以下、
魔王「………騒がしい」
アラクネ「どこ!」
指を指す
魔王「あっちが騒がしい」
ローブの中、剣を確認する
魔王「いつでの、行ける………荒事は馴れているわ。雇う?私は雇えるよ」
アラクネ「………勿論。お願いします」
魔王「ふふ……じゃぁ王子さまを迎えに行きましょう」
335: 以下、
他の巣
皇子「………えっと」
「どこから食べる?」
「下半身から?」
「腕がいい」
「頭から」
複数のアラクネ族に囲まれる
非常に危ない。
皇子(このまま食べられるのは………嫌だ………嫌?)
皇子(………………)
336: 以下、
皇子「あ、せっかくアラクネの非常食だから………逃げないといけない」
皇子(武器があれば……魔法。学んでいれば………ちっ……)
アラクネ「私の獲物………返せ」
皇子「アラクネ!?」
「あら?」
「独り占めはだめよぉー」
337: 以下、
アラクネ「なに?獲物横取り?気にいらないわ」
「気にいらないのは〜食べ残しくれるって言ったよね」
アラクネ「そうよ、食べてない」
「…………最近、何か買ってくるらしいじゃない」
「そそ………魔族に御執心?」
「おかしい」
クスクスクス
アラクネ「………ええ、異端で結構……私は彼の姫様よ!!」
皇子「…………」
魔王「こんにちは………皇子」こそ
皇子「!?」
魔王「あそこまで言わせてるんだ………後はわかるな」
皇子「これは……自分の」
魔王「支援はする………もう彼女はあなたのせいでこの部族に居られない」
皇子「…………」
339: 以下、
皇子「………最初に泉で………綺麗だと覗きをしたのがこうなるとはね」
魔王「我も勇者に女にされた。運命は変なもんだよ」
皇子「………なるほど」すぱっ
「あなたが姫様??」
「何を気が狂ったことを」
「おかしいわね」
皇子「おかしい?………我のフィアンセは第三姫様である」
アラクネ「えっ?」
皇子がレイピアを構えている。
皇子「………ちょっと逃げるのを手伝ってもらおうかなアラクネ」
アラクネ「ふふ。いいわよ………」
「こんな、数に立ち向かうの?」
カサカサ
「男たちも呼ぼう」
341: 以下、
遠くに魔王が巣の上から監視している
皇子「10匹………蜘蛛は嫌いだな」
アラクネ「あら?……そうだったの?」
皇子「勿論、君は綺麗だと思ってる」
「あら、のろけちゃって………」カサカサ
アラクネ「まぁ……逃げるだけなら」糸を皇子に
皇子「えっ?」びよぉおおおおおん!!
糸で皇子を投げる
魔王(………えっ?)
アラクネ「これで。返して貰った」カサカサ
「あっ……………」
勢いよく
追いかけられない
あっさり諦めがつく
魔王(やるかと思ったけど………)
アラクネ「………ふん」
魔王(意外と………冷静で対処するのね)
342: 以下、
アラクネの蜘蛛の巣
皇子「………こればっかりだなぁ」
アラクネ「しっかり絡まってるわねクスクス」
魔王「………くす」
皇子「いいとこ見せれなかったな……」
アラクネ「あら?結構かっこよかったですわよ?」
皇子「ん………帝国帰れない理由できちゃったな」
アラクネ「私も帰れない理由ができました」
魔王「安息の地を求むなら北を目指すといい。寒く辛いけど………それを越えたさきに私の故郷があるわ」
皇子「帝国帰らなくてすみそう」
アラクネ「寒いのは嫌いだわ。でも他の場所は楽しいかしら?」
皇子「楽しい……勇者の道筋辿るのはワクワクする。皇子なのを忘れられるほどに」
魔王「では、首都の外で変わりに買い出ししてあげる。あと地図をあげる……」
343: 以下、
皇子「この印は?」
魔王「私の夫と契りを交わした壊れた教会はある」
アラクネ「あら?ロマンチスト」
皇子「絶対よるべきだな!!」
魔王「ええ………きっと、迎えてくれます。愛を司る彼女が」
344: 以下、
名簿追加
アラクネ后と皇子
345: 以下、
首都の酒場
魔王「増えた………こうやって勝手にふえるんのか」
やっと二人
イチャイチャしながら旅立った
魔王「うらやましい………」
勇者はまだ来ない
魔王「無理させ過ぎたんだね……わたし」
時間が過ぎるたびに
申し訳なくなる
魔王「………」
オーク「おらぁ!!さけもってこおおい」
オーク「おっ?姉ちゃん相手しろや」
店主「はぁ……最近増えたなぁ……無茶苦茶な客………大金払うけど迷惑だよなぁ」
魔王「あら、そうなの?」
店主「威張ってるんさ……首都の権力を一部持ってるからね」
魔王「ふむ………私には関係無いことだ」
346: 以下、
魔王「…………」
エルフ「やめてください!!」
オーク「いいじゃないか!!オークの女はここにいない慰めるくらい」
オーク「俺も、異種はあれだが!!もう何日も遠征で抱いてねぇからよ!!」
魔王「止めないので?」
店主「店を壊されたくない」
魔王「………関係はないが……だが」
どんっ
オーク「おう?なんだてめぇ〜」
オーク「やんのか?」
魔王「………」
347: 以下、
魔王「酒が不味くなる。ここはそんな店じゃね〜余所で女を買いな」
オーク「………おう?」
オーク「………クンクン。こいつ女だぞ‼」
オーク「相手してくれるんかぁ?姉ちゃん」
魔王「………わかった」
ばさっローブを剥ぐ
魔王「私が相手してやろう!!」
オーク「姉ちゃん!!いいからだしてねぇ!!」
オーク「人間かい?いいや!!淫魔か!!」
エルフ「魔王!?魔王ネファリウス!?」
オーク「!?」
ざわつく
348: 以下、
魔王「……田舎者か?我を知らないと見ると」
オーク「お、おう!!」
オーク「兄貴!!逃げましょう………」
オーク「そ、そうだな。今日は帰るぞ」
魔王「はぁ………図体でかいくせに度胸が無いんだから………店主、ビール」
店主「お、おう………」
349: 以下、
女騎士「ふむ、昼から酒か?」
魔王「他に………することないの………夫待ち」
女騎士「隣いいかな?」
魔王「ええ……あなたは?人間?」
女騎士「そうだ。私は女騎士………その豪胆に頼みがある」
魔王「いいですよ」
350: 以下、
女騎士「あるオークを探している」
魔王「オーク?くそ豚ども?」
女騎士「そう、屈強なモンクのくそ豚を探している」
魔王「………特徴は?」
女騎士「モンクっと言うことだけだ………体つきがいい」
351: 以下、
女騎士「オークらしくない」
魔王「わかった。調べてあげる…………でも何で私のところへ?」
女騎士「お金で雇おうと勇者王を探してたんだが………勇者王になにか?嫁さん置いていく人間じゃない」
魔王「勇者王は今、療養中。それまでは一人」
女騎士「そうか………だが元魔王さんであればきっと見つけてくれると信じている」
魔王「まぁ……暇だから」
352: 以下、
魔王「しかし……あってどうするの?」
女騎士「告白でもする。殺せってね」
魔王「?」
女騎士「まぁ……過去に少しあるんだ………少しな」
354: 以下、
広場の噴水
その縁に二人で座る
一人はしっかりした鎧なのだが
一人はドレス風のなため目立つ
魔王「少し待ちましょう」
女騎士「ここで何を」
魔王「…………風を」
耳に手を当て
魔力を流す
風に乗り音を拾う
魔王「ふむ」
女騎士「いっったい何を?」
魔王「オークの事ならオークに聞けばいい。オークを探している。そして見つけた」
女騎士「どうやって?」
355: 以下、
魔王「私は風の魔法は音だけ修練出来た………勇者王より上手いと自負できる。そして音とはこの空間にある。風の元の振動による波で伝わる。それを扱い魔法で音産み出したり。増幅したり、感じ取ったりすることができる。故にオークの声の振動は今さっきわかった。それを探しあてた」
女騎士「すまない………全くわからない」
魔王「それが普通、私もやっと理解した。では行こうか……あの通りの酒場だ。注意されても性懲りもなく。あそこで遊んでいるよ今さっきのオークが」
女騎士「ふむ。あのオークから聞くのか?」
魔王「辿っていく。行けば何かしら聞ける」
356: 以下、
広場の噴水からいろんな人に見られながら酒場に入る
オーク「ちくしょう………せっかく異種姦出来ると思ったのに」
オーク「めっちゃ気持ちいいらしいっすね兄貴」
オーク「おうさ!!きっつきつらしいぞ‼がははは」
魔王「へぇ?そうなんですね」
「「!?」」
魔王「ちょっとお話いいですか?」金貨を置く
オーク「兄貴……逃げましょう」
オーク「ほう……何を聞きたい。お金をもらちゃあ程度によって話す」金貨を取る
女騎士(今さっきとは違う!?………手慣れてる)
魔王「オークのモンクについて情報。変人らしいけど探しているの」
357: 以下、
オーク「変人………モンク……拳闘者じゃないか?」
オーク「兄貴………それってオークキングに刃向かった奴じゃ」
女騎士「それはどこに!!……魔王「下がれ」なぜ止める」
魔王「………」金貨を置く
オーク「へへへ気前がいい…………ここまでだしゃ情報屋としては儲けだな。そいつは城の中でオークキングのやり方に反抗した。結果負けて城の牢獄さ」
女騎士「情報屋だったのか………」
魔王「口が滑ってるぞ。酒場を転々として迷惑かけた演技はいいのか?」
オーク「あんたの情報が手に入った。それに………俺の勘は正解だったいい値段だったぜ。9枚ほど貰った」
魔王「…………はぁ………追加だ持ってけ」銀貨
オーク「毎度、豚屋をよろしく」
358: 以下、
酒場を出る。
魔王「お前の探しているオークは城かもしれない」
女騎士「絶対そうだ………奴なら」
魔王「それとすまない…………」
女騎士「ん?」
魔王「刺客がいる。巻き込んでしまった事を謝るよ」
女騎士「…………何人?」
魔王「えっ?」
女騎士「始末すんでしょ?」
魔王「しかし」
女騎士「変わりに安くしてくれればいい………我も元帝国騎士だ遅れはとらん」
359: 以下、
魔王「ふぅ……わかった。9人きっとオーク以外の種族だ」
女騎士「わかった………後を追うわ」
声を大きくする
魔王「じゃぁまたあとで」
女騎士「ええ、また明日」
「…………」
一人路地に入る
細い路地
すっ
魔王「………!?」
360: 以下、
細い路地に前方にリザードマンが二人
後方に二人
そしきっと屋根に……何人か居るだろう
魔王「あなたたちは‼」
「………」
魔王「ちっ話す気もないか………」じり
魔王(暗殺集団。本命は………)
魔力を練り
魔王「上空!!サンダーボルト!!」
上に向けて打ち上げる!!
1人の上空から槍を持ったリザードマンに雷の鳥が絡み付く。両脇のリザードマンが動き出す
女騎士「魔王!!」
361: 以下、
「!?」
自分と女騎士によるはさみうち
女騎士の素早い剣撃が襲う
自分もそちらに走り背後から剣を突き入れ抜き
走り出す
「………」
表の通りに出てきたあと
振り返った
魔王「プロの暗殺者だ」
女騎士「追いかけてこない………」
魔王「………やっかいね。ずっと強かに待つわ彼らは………酒場に戻りましょう。思った以上にやっかい過ぎる。全部は倒すには夫しか無理よ」
女騎士「………わかった。私も手伝う言った手前………そなたを護ろう」
魔王「大丈夫………護る必要はないわ」
女騎士「なぜ?」
362: 以下、
魔王「私は元魔王。それに我を護れる者は伴侶だけよ。あなたは自分を護って」
女騎士「…………そうか」
魔王「自分を護る事で精一杯なるわ………きっと」
363: 以下、
オーク「おうおう、生きてるな」
魔王「………厄介な奴らに売りやがって」
オーク「まぁまぁ……あんたの俺を邪魔したじゃないか?で………あのモンク探してるって言ってたな。城の牢獄なのは知ってるだろう」
魔王「ええ」
オーク「後輩のバカがその探してる情報もって城に行きやがった」
女騎士「…………」
魔王「それで…………」
オーク「………動き出す。魔王になりたいやつが全員な。俺の家へ招待しよう。こっちへ来い」
364: 以下、
オーク「ん?来ないのか?」
魔王「………はぁ……あんまりついていきたくない」
オーク「先攻投資だ。豚屋を大きくするためのな」
魔王「…………」
365: 以下、
オーク「おい」こんこん
路地裏の地下への扉を叩く
「へい……」
ぎぃぃ
オーク「どうぞ……お嬢さん方」
中に入る
魔法で灯された通路
その脇にはベット
そして奥には………
魔王「!?」
大きな大きな
広間が
裏の世界
女騎士「帝国にもあった場所か‼」
魔王「懐かしい………」
オーク「ほぉ!!懐かしいか!!はははは」
366: 以下、
魔国の首都にもあると言ってたな勇者王は
魔王「………ここで隠れると?」
オーク「まぁまて………ここだ俺の家」
大きな広間の脇を抜け
移住区らしきところへ
骨董品等が飾られた部屋、そして絨毯は地図に
女騎士「ふむ………」
オーク「触んなよ商品だ」
もっと奥に……テーブルと椅子が
オーク「ここなら話せるな。魔王さん」
魔王「長々と連れてきたんだ身のある話を聞きたいな」
367: 以下、
オーク「まぁまて」
チェス盤
そしてその上に種族を象った駒
オーク「魔族の力がある首級たち」
サキュバス
リザードマン
オーク
トロール
ドリアード
社交派エルフ
ダークエルフ
魔王「で」
オーク「そして………キングを狙うのは全員」
368: 以下、
オーク「そして。スパイの後輩がオークキングのもとへ」
魔王「話が見えん」
オーク「全員あんたに死んでほしい」
魔王「………」
オーク「だから結託する。そしてどんなことをしてもお前を倒そうとする」
魔王「好きにすればいいわ」
オーク「オークキングが魔王になる手前だった」
女騎士「魔王に?」
369: 以下、
オーク「オークキングは他の弱者を味方につけ勢力を大きくしている。圧政で一番大きな勢力を持っている。そう………昔のあんたと一緒だ。それに反対して拳闘士のあいつが捕まった」
魔王「……………」
オーク「だが………あんたが現れた。そしたら簡単。オークキングより強いんだ………あんたが圧政の頂点に帰り咲く。そう魔王は保留になった。そしてあんたを倒せばそれで魔王になれるとバカが信じた」
魔王「それで………」
370: 以下、
オーク「明日になればわかる」
魔王「………」
オーク「そして……幻滅させないでくれたよ魔王さんよ」ちゃら
魔王「メダル!?………いや……柄が違う」
オーク「エルフを助けたんだ………理由はどうあれ。そしてびっくり………俺の所へ来た。運命を感じたね」
メダルをかがける
魔王「………」
女騎士「…………」
371: 以下、
オーク「綺麗だろ………金だ。そう金だ」
魔王「………」
オーク「約束してくれ。ご贔屓にしてくれと」
魔王「はぁ………わかった。だがしかし‼何を置いてるかを」「全部」
オーク「全部だ!!商品はなんでも!!用意する‼金を出せばな‼そう…………なんでも揃えれる‼店を作りたい‼ここにこればなんでも揃えれる‼と」
372: 以下、
魔王「全部?」
オーク「そう、一番大きい店を作りたい。世界でな。情報も商品で………目先に豚印の店を多く」
魔王「私は………何も出来んぞ?」
オーク「いいや………あんたはもう………すでに成している。我々を導いてな」
魔王「????????」
オーク「女騎士………これが牢獄の鍵のスペアだ」
じゃら
女騎士「????」
オーク「では、明日に」
373: 以下、

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