渋谷凛「気のせいだよ」back

渋谷凛「気のせいだよ」


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P「凛」
凛「なに?」
P「近くないか?」
凛「気のせいだよ」
P「そうか?」
凛「うん」
P「と言うか、暑いんだけども」
凛「夏だからね」
P「いや凛が抱き着いてるせいじゃないかな」
凛「そうかな」
P「そうだよ」
凛「気のせいじゃないかな」
P「そうかな」
凛「そうだよ」
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2: 以下、
加蓮「たっだいまー」
P「おー、お帰り」
加蓮「いやもーやんなっちゃうよ。外暑くてさ」
凛「……」
P「加蓮」
加蓮「何、Pさん?」
P「何で暑いのに抱き着いてくるんだ?」
加蓮「え、だって別腹だし」
P「何がだ?」
凛「加蓮」
加蓮「んー?」
凛「近いよ。離れて」
3: 以下、
P「……」
加蓮「えー? 気のせいだって」
凛「気のせいなんかじゃないから。ほら、早く」
加蓮「もー、分かったってば。いいじゃんちょっとくらい……」
凛「だめ」
加蓮「ケチ」
凛「何とでも言って」
P「……」
凛「プロデューサー、どうかした?」
P「いや、別に」
4: 以下、
凛「?♪」
P「……なぁ、凛」
凛「ん」
P「その……何だ……あー」
凛「……言いたい事があるなら言いなよ」
P「……その、俺の気のせいかもしれないんだけどな。こういう送迎の時に」
凛「うん」
P「凛ってさ……奈緒や加蓮と居る時より……一人きりの方が嬉しそうだな、って」
凛「……」
P「……その、悪い。ああ、ほんともう、悪い、こんなの言うべきじゃ」
凛「気のせいだよ」
5: 以下、
P「……凛?」
凛「プロデューサー、勘違いしてるよ」
P「……」
凛「二人とは……その、本当は仲が悪いとか、全然そんなの無いよ。誓える」
P「……そうか。気を悪くさせただろう……本当にごめんな」
凛「第一さ、奈緒弄るの楽しいし。加蓮と一緒に奈緒弄るともっと楽しいし」
P「……謝るべきは凛の方な気がしてきたぞ」
凛「後は……多分だけどさ、嬉しそうなのって」
P「ああ」
凛「試されてるからだと思う。言い訳は出来なくて、自分の全力が跳ね返って来てさ」
P「……ああ、分かってきた。何となく」
凛「やり甲斐……って言うのかな。プリムスでの活動もいいけど、ソロの魅力?」
P「確かに凛はそういう所あるよな」
凛「でしょ」
6: 以下、
P「余計な口出しして悪かったな。途中で何か奢るよ」
凛「そう? ラッキーかも」
P「そうだよなぁ。凛が二人と仲悪いなんてあり得ないよなぁ」
凛「そうだよ。別にプロデューサーと二人きりなのが嬉しいとかじゃないから」
P「ああ……ん?」
凛「二人の分の時間まで一緒に居られて嬉しいとか、全然そういう事じゃないから」
P「……」
凛「もしそう見えたとしても、それは絶対気のせいだから。誓えるよ」
P「そうか」
凛「うん」
7: 以下、
P「凛」
凛「気のせいだよ」
P「まだ何も言ってないぞ」
凛「……そうだったね」
P「ああ。それで凛、何でそんなにそわそわしてるんだ?」
凛「……気のせいだよ」
P「そうか。ところで今日は凛の誕生日だけど」
凛「……」
P「……あ」
凛「え?」
P「ああ、いや。何でも無い」
8: 以下、
凛「気になるよ。何?」
P「いや、気のせい以外の何物でもないから」
凛「教えてってば」
P「……」
凛「プロデューサー?」
P「尻尾」
凛「え?」
P「一瞬な、尻尾が揺れて見えた」
凛「……」
P「……」
凛「……気のせいだよ」
P「知ってるよ」
9: 以下、
P「凛」
凛「……なに?」
P「無理してるだろ」
凛「…………気のせいだよ」
P「嘘つけ。ちゃんと顔見せてみろ」
凛「別に、気のせいだって」
P「なら体温計で熱測っても問題無いよな」
凛「……」
P「凛」
凛「…………ちょっと、辛いかな」
P「すぐ送る。ひとまず休んでろ」
凛「……ごめんね、プロデューサー……ごめん」
10: 以下、
P「――ました。すぐお暇しますので」
凛「……」
P「凛。大丈夫か?」
凛「……プロデューサー」
P「ああ」
凛「ごめんね」
P「……何がだ?」
凛「ライブも近くて忙しいのに、ごめん。レッスン出来なくて、ごめん」
P「……ごめんな。謝らなきゃいけないのは俺の方だ」
凛「違うよ」
P「無理させてたんだ。凛は真面目だからっていつも決め付けて」
凛「違う」
P「俺のせいだ」
凛「違うよ。私のせいだよ」
12: 以下、
凛「……」
P「……」
凛「……ふふっ」
P「……はは」
凛「何だか、昔を思い出すね」
P「ああ。お互い意地張ってばっかだったよな」
凛「プロデューサー。私、しっかり休んで、すぐ元通りになるから。安心してよ」
P「ああ。俺も、凛が全力でライブ出来るよう、全力で準備しとくから」
凛「お願いするね」
P「任せろ。だから、凛は今までの分もゆっくり休んでくれ」
凛「……」
P「じゃあ、俺はこれ」
凛「……」
P「……凛?」
凛「……」
P「凛。これじゃ帰れないから」
14: 以下、
凛「……気のせいだよ」
15: 以下、
P「……いや、気のせいとかじゃなくて。袖を」
凛「気のせいだよ」
P「……女の子の部屋だから。お母様にもすぐ」
凛「気のせいだから」
P「……」
凛「…………だめ?」
P「……いや、気のせいだった。凛ともうちょっとお喋りしたら帰れそうな気がする」
凛「……ふふっ」
P「全く……」
凛「ねぇ、プロデューサー」
P「はいはい、何でしょうお姫様?」
凛「お母さん、たぶん気付いてるから」
16: 以下、
P「……」
凛「……」
P「……え、マジ?」
凛「うん」
P「気のせいじゃなくて?」
凛「うん」
P「……」
凛「プロデューサー」
P「……おう」
凛「だから、挨拶はしっかり、ね?」
P「…………おう」
17: 以下、
P「……あれ?」
凛「どうかした?」
P「凛……お前、背、伸びたか?」
凛「え? うーん、どうだろ……気のせいじゃない?」
P「そうかな」
凛「最近、姿勢とか体幹とかのトレーニングしてたせいかな」
P「なるほど。かもしれないな」
凛「……」
P「凛?」
凛「この前測ったら、ちゃんと成長してたから。気のせいじゃないから」
18: 以下、
P「ん?」
凛「バストもヒップも、ちょこっとずつだけど、ちゃんと大きくなってるから」
P「……」
凛「バストもヒップも、ちゃんと成長中だから。気のせいじゃないからね」
P「なぁ、凛」
凛「なに?」
P「何でいま二回言ったんだ?」
凛「別に」
P「と言うかさ」
凛「ん?」
P「ちゃんと分かってるから。よく確かめてるだろ」
凛「それもそうだね」
19: 以下、
凛「……っ! ぅ、ぁ……!」
P「……」
凛「っ、ふぁ……っ」
P「……凛」
凛「……は、な、なにっ……!?」
P「声、我慢してないか?」
凛「……気のせ、いっ……! ぅ、んんっ……」
P「凛」
凛「……っ、っう……!!」
P「可愛いぞ。我慢なんてしないで、もっと聴かせてくれ」
凛「……あっ、んっ……!! あぅっ……っ!」
22: 以下、
 ― = ― ≡ ― = ―
凛「……おはようございます……」
卯月「おは……って凛ちゃん、どうしたんですかその声!?」
未央「しぶりん、風邪? もうすぐ新曲レコーディングだけどだいじょぶ?」
凛「いや、風邪じゃなくて……ちょっとその、カラオケで」
未央「カラオケ……?」
卯月「……あ、ひょっとして、自主レッスンやり過ぎちゃったとか!」
凛「……ん、まぁ……そんな感じ」
23: 以下、
加蓮「――いや、ちょっと待って」
27: 以下、
凛「……何? 加蓮」
加蓮「みんな、変だと思わない?」
未央「変?」
卯月「どういう事ですか?」
凛「……ちょっと、何なの」
加蓮「あの凛がわざわざ喉痛めるような事しに行くと思う? 普段あんな感じなのに」
未央「確かに……風邪っぽい時に体調管理しなよって言われましたなー」
卯月「凛ちゃん……そんなに今回の曲は力を入れてるんですね!」
凛「う、うん……まぁね」
加蓮「ねぇ、凛」
凛「……なに?」
加蓮「ついてないよね、嘘?」
28: 以下、
凛「ついてないよ。気のせいだよ。全く疑り深いね加蓮は」
加蓮「奈緒、フォーメーションΩ」
奈緒「アイサー」
凛「……奈緒、いつの間にちょっ、やめ、くっ」
加蓮「今のは普段の凛ならさ、何馬鹿言ってんのって溜息つくべきとこだったね」
凛「……」
加蓮「それで?」
卯月「……ごくり」
未央「しまむーそれ口に出さなくていいやつだよ」
加蓮「本当の所は?」
凛「……プロデューサーと、二人で」
奈緒「Pさんと、二人で?」
凛「……カラオケに行ってました」
32: >>29 修正 2016/08/20(土) 11:47:42.85 ID:3siYpZGho
加蓮「……ふーん? 悲しいなぁ、親友に嘘なんて」
凛「ご、ごめんってば……ちょっと、ヒミツの思い出が欲しかっただけで……」
加蓮「ああいや、そっちじゃなくて」
凛「え?」
加蓮「また嘘を重ねられたのが……ね」
凛「…………っ!」
加蓮「奈緒、パス」
奈緒「よっと。ポパピプペ……あ、Pさん? ああいやすぐ終わるからさ」
加蓮「奈緒が素早く電話を掛け」
凛「奈――」
加蓮「私が素早く凛の口を塞ぐ」
凛「――! ――っ!!」
奈緒「いやペットショップ……うん、昨日。デパートで見た……そっか、人違いかな。うん、サンキュ」
加蓮「これがフォーメーションΩ」
卯月「鮮やかなコンビネーションですね!」
未央「ちょっとこのペース辛い」
33: 以下、
奈緒「昨日は定時プラス三時間半で済んだと」
加蓮「へー。ちょっとカラオケ行くには厳しい時間かな? 一時間ちょいで絶唱したのかな?」
凛「……」
加蓮「まぁそもそも、この時期にPさんがアイドルへそんな無茶させないよね」
凛「……」
加蓮「凛、もう無いからね。昨日の夜さ、どこに居たの?」
凛「……」
卯月「……ごくり」
未央「そろそろ帰っていいかな? あ、ダメ?」
加蓮「私の推理を話すね」
奈緒「久々だな名探偵カレン」
凛「……」
加蓮「凛が自発的に喉をやっちゃうような事態は考えにくい。となると故意によるものではない」
35: 以下、
凛「……」
加蓮「あたしの勘に言わせれば、この件には絶対Pさんが関わってる。となると」
凛「……」
卯月「ごくり……!」
未央「あ、ハクリュー」
加蓮「Pさんが関わり、なおかつカラオケではない、喉をダメにするような、抗い難いインシデント」
凛「……」
加蓮「――ぶちかませ、奈緒っ! パス!」
奈緒「ラジャー! ポパピプペ……」
凛「待っ――」
加蓮「フォーメーションΔ!」
凛「こひゅっ」
卯月「わぁ、綺麗なチョーク!」
未央「ハイパーボール切れた……」
37: 以下、
奈緒「――夜。うん……今の間、何だ? あ、おいちょっと」
凛「……」
奈緒「急用が入ったと。焦った様子で」
凛「……」
加蓮「ねぇ、凛」
凛「…………うん」
加蓮「これだけ教えて?」
凛「……」
加蓮「どっちの家?」
39: 以下、
 ― = ― ≡ ― = ―
凛「……」
加蓮「……」
奈緒「……」
P「……カーステレ」
加蓮「いい」
P「……そうか」
凛「……」
加蓮「……」
奈緒「……」
P「……」
40: 以下、
奈緒「はぁー…………っ」
加蓮「……」
凛「……」
P「……」
P「……なぁ、凛」
凛「……なに?」
P「ひょっとしたら……もしかしたらだけどさ」
凛「……」
41: 以下、
P「……バレてないか?」
凛「……気のせいだよ」
42: 以下、
おしまい。
http://i.imgur.com/zP0uiPU.jpg
http://i.imgur.com/AbBW98L.jpg
凛ちゃんに「うん」って言わせたがる病、未だ快復の兆し無し
前作とか
新田美波「君の隣に居たいだけ」 ( http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469787958/ )
渋谷凛は魔法がお好き ( http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467374340/ )
次はこずえちゃんのお話予定だったけど、どうやら次回で当面の目標だった50本目になるみたい
蘭子ちゃんの長編をすらすら書けるくらいの熊本魂が欲しかった
43: 以下、
あと夏コミ遊びに来てくれたみんなありがとうね
いつも読んでるよって言われてめっちゃハッピーだよ
新刊は書店委託依頼してるけど正直難しいかも
サイズとお値段考えると店側としては扱う旨味が薄いんだ、今回のは
44: 以下、
おつおつーやっぱりあなたか。
夏コミいったぜー
47: 以下、

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私の口調を真似してくる友達がいるのだけど「あなたはあなたで素晴らしいよ」って気づかせたい

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