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いろは「やっぱり先輩は止めておいた方がいいのかな…」


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かなり短いですがもしお暇ならお付き合いを
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いろは「んんんんんん?…」
八幡(…何唸ってんだコイツ。面倒だから放っておくか)
いろは「はぁ…」
八幡(態とやってんなこれ。まぁ触れてやるほど優しさを持ち合わせてはいないが)
結衣「いろはちゃん、どうかしたの?」
いろは「結衣先輩…いえ、なんでもないです…」
八幡(だったら1人でやってくれませんかね?)
雪乃「…ここは奉仕部よ。依頼がないなら帰りなさい」
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2: 以下、
いろは「…せんぱぁい」
八幡(何故ここで俺を見る)
八幡「雪ノ下の言う通りだ。それにお前、生徒会はどうした」
いろは「ちゃんと仕事は済ませてきましたよ!」
八幡「だったら帰ればいいだろ。俺なんて今すぐにでも帰りたいくらいなのに」
雪乃「帰ってもいいけれど…?」
八幡「え??マジで??」
結衣「ヒッキー…。見た事ないくらい活き活きしてるし…」
雪乃「えぇ、平塚先生には私から話しておくわ」
八幡(ゆ、雪ノ下が優しい…だと…??)
3: 以下、
雪乃「比企谷君が逃げました、って」
八幡「それ明日の俺が死ぬ奴だ…」
いろは「むぅ…先輩!私を放置しないでくださいよ!」
八幡「あれ、お前まだ居たの?」
八幡(経験上、これを言われた人間は帰る以外の選択肢は無い)
いろは「あったま来ました!もう今日は終わるまで帰りません!」
八幡(ぼっちの俺とは経験値が違ったか…)
結衣「あははは…。じゃ、じゃあお茶でも飲む?」
いろは「あ、ありがとうございます。頂きたいです」
4: 以下、
雪乃「由比ヶ浜さん、貴女ね…」
結衣「まぁまぁ、ゆきのん。良いじゃん今日くらい。仕事も終わらせたって言ってるし」
雪乃「いや、でも由比ヶ浜さん」
いろは「雪ノ下先輩…ダメ、ですか…?」
結衣「ねぇ、ゆきのん…」
雪乃「う…」
八幡(あ、これダメなやつだ。相変わらず2人には弱いゆきのんであったとさ)
雪乃「比企谷君?今何か失礼な事考えたでしょう」
八幡「何で解るんだよ…」
5: 以下、
八幡(て言うか良い加減俺にも優しくしてくれませんかね)
いろは「今のは私でも解りましたよ?」
結衣「いつもより目が腐ってたし」
八幡「それはいつもだ」
雪乃「とうとう自分で認めてしまうのね…」
八幡「うっせ」
6: 以下、
いろは「そんな事より先輩…」
八幡(スッと近付いてきたが…。甘いな、一色)
八幡「ちょっとマッ缶買ってくるわ」
八幡(触れられそうなタイミングで立ち上がる、これが俺の編み出した一色対策だ)
いろは「?…」
結衣「ヒッキーさいてー」
八幡「何してんだ一色?そんなに椅子が好きだったのか、お前」
雪乃「一色さん、早くその椅子離れた方が良いわ。菌が移る前に」
八幡(意地でもこの話題には触れねぇぞ)
結衣「ゆきのんも割とサイテーだ??」
雪乃「失礼ね、事実を言ったまでよ」
八幡(もう良いや、早くマッ缶に癒されに行こう…)ガラッ
いろは「あ!先輩待って下さいよー」
7: 以下、
八幡「あん?お前雪ノ下の紅茶があっただろ。なんで自販機なんか…」
いろは「飲み物が欲しかった訳じゃ無いですよ。先輩と一緒に居たかっただけです!」
八幡「あ、あざとい…」
いろは「…」
八幡「…」
八幡(って言うかついてきた癖にその後一言も喋らないとか何なんですかね…。ほら、こう、いつも煩い奴が静かだと調子狂うって言うかね?)
いろは「はぁ…」
八幡(チラチラこっち見てる…。さっきも思ったがやっぱり態とやってんな)
いろは「…」
8: 以下、
八幡「あー、その、だな…。何か、あったのか?」
八幡(…べ、別に心配してる訳じゃないんだからね!)
いろは「悩めるお年頃なんです…。先輩には解んないでしょうけど」
八幡「何で気遣っただけで軽くディスられてんの?」
いろは「それがですね、先輩。実は…」
八幡(聞いてないよこの子。しかも勝手に語り始めちゃったよ…)
いろは「…いえ、やっぱり先輩に相談するような事じゃないですね」
八幡(その上勝手に打ち切りやがった…!え、何これ滅茶苦茶気になるじゃねぇか…)
八幡「そ、そうか。よく解らんが頑張れ」
9: 以下、
いろは「普段から頑張る気の無い人にそんな励ましされても全然響きませんよ…」
八幡「アドバイスし甲斐のない奴だな」
いろは「先輩のアドバイスが悪いんです!」
八幡(何、何でさっきから執拗にディスってくんの?俺の事好きなの?)
いろは「先輩…顔がキモいです…」
八幡「久々にど直球来たよこれ。俺じゃなかったら泣いちゃってるね」
いろは「まぁ、そんな事は置いといてですね」
八幡(置いとくのかよ。結構な罵詈雑言だったぞ…)
10: 以下、
いろは「さっきの話ですけど、例え先輩が良いアドバイスくれても多分それとは違う方向に向かっちゃうんですよねぇ…」
八幡「え、何それ。そんなに俺の事嫌いなの?」
八幡(良い加減、八幡でも泣いちゃうよ?)
いろは「違いますよー。先輩に限らず、心に響くアドバイスとか貰っても、どうしても悪い方に向かっちゃうんです…」
八幡「どんだけ捻くれてんだよ」
いろは「先輩に言われたくないですー」
八幡「どうせ心に響く()とか思ってんだろ」
いろは「?言っている意味はよく解らないですけど取り敢えずムカつくんでジュース奢ってください」
11: 以下、
八幡「無茶苦茶だな、おい」
いろは「ちゃんとしたアドバイスしない先輩が悪いんですー」
八幡「お前、良いアドバイスしても聴かねぇんだろ?」
いろは「それとこれとは別ですよ」
八幡「はぁ…じゃあどうしたらいいんだよ俺は…」
八幡(マッ缶マッ缶?)ガコン
いろは「先輩、そんな事言いつつ、今マッ缶の事しか考えてないですよね?」
八幡「ブラックコーヒーでいいか?」
いろは「へ??いい訳無いじゃないですか??飲めませんよ!」
八幡「あ、わり。もう押したわ」ガコン
12: 以下、
いろは「何でですか??嫌がらせですか!」
八幡「ほれ、奢りなんだから文句言うな」
いろは「だから飲めないって…ちょ!投げないでくださいよ!」
八幡「お前なら取れると信じてた」
いろは「何ですかその無駄な信頼…。って言うかこれ、コーヒーじゃない…?」
八幡「ボタン間違えたみたいだな」
いろは「私の飲みたかったミルクティー…」
八幡「あー、それとな。アドバイス聞かないってのは別に悪い事じゃないと思うぞ。聞いた上で選ぶ道ってのはそうする以外ないんだ、多分な」
八幡(俺が過去の俺にアドバイスしたって多分言う事聞かないしな)
13: 以下、
いろは「…ズルイですよ、先輩」
八幡「大人は皆ズルイぞ」
いろは「もう私は迷いません!覚悟してくださいね、先輩?」
八幡「は?」
いろは「ほら、早く部室戻りますよ!」
八幡(振り返って俺の手を取る一色の顔は、いつもの煩い後輩に戻っていた)
八幡「…お前部員じゃないだろ」
いろは「だって、ちょっとでも先輩と一緒に居たいじゃないですかぁ」
八幡(それだけじゃなく、いつもより幾らか魅力的に見えなくもなかった)
八幡「一体今までの憂鬱はなんだったんだ…」
いろは「先輩には教えてあげません!」
14: 以下、

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