ひったくりを捕まえたら俺もひったくられた・・・・・back

ひったくりを捕まえたら俺もひったくられた・・・・・


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1:
立ったら書く。けど、ちょっと待ってて。
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2:
スレたて初めてなので、粗相があったらヌクモリティで見て下さい。
書いてもいいですか?
4:
うむ
今年最後のお間抜けっぷりを聞いてやろう
5:
>>4
ありがとう。
とりあえず当時のスペック
俺 25歳
身長 173cm 
体重 62kg
容姿 メガネ。韓国人だったらもてそうな顔と言われる。
6:
それは、6年前の12月でした。
その日は金曜日で、俺は忘年会だった。
酒が飲めない俺は、家に帰るとクラクラしながら、テレビを付けコタツに潜り込んでいた。
気持ち悪くて仕方がなかった。
それからしばらくした、たぶん12時ぐらいだったと思う。
7:
「どろぼう!どろぼう!」
「だれか!どろぼう!」
声と同時に、外を走る靴の音が聞こえた。
クラクラする頭で俺は考えた。
(酔っ払いの大学生か?ふざけてんのか?)
(でも、本当だったら面倒だな)
(まぁ誰かいるだろ。俺が出なくても…)
(でもなぁ…とりあえず様子でも見てくるか…)
で、外へ出た。
10:
アパートの階段をおりて、声がした方向を向くと…
酒が吹っ飛んだ。
目の前に、全身黒ずくめのジャージ姿の男がいた…
うっすらと笑みを浮かべて俺を見ていた。
11:
そして、右手にはヴィトンのバックを持っていた。
いきなり見つけちまったよ…俺。
この服装にこのバック、こいつ犯人でしょ。
自分の運の強さというか無さを悔やんだ。
でも、開き直った。
「おい、そのバック返せよ。」
13:
男「なんだよ!」
俺「それ返せよ」
男「なんだよ!」
俺「何度もいわせんな、ぼけぇ!」(声が震えてました)
そんなやり取りをしているうちに俺の後ろから車が来た。
14:
チャンスだと思った。
俺が手を差し出すと、男は無言でバックを出してきた。
俺「最初からそうすりゃいいんだよ。」
そして、俺がバックをつかむと同時に男が逃げ出した。
バックは俺の手に残った。追いかけるか少し悩んだが、すぐに俺は後ろの車の人に声を掛けた。
俺「助けてください!ひったくりです!」
15:
兄ちゃん「えっ!」
俺「追ってください!」
兄ちゃん「あいつですか!わかりました!」
俺「お願いします!」(声が震えてました)
車で走り出す兄ちゃん。
車の後ろを走る俺。
16:
男が曲がり角を曲がり、俺には見えなくなってしまった。
しかし、車で先を走っていた兄ちゃんには見えていた様で、車を停めて住宅の裏へ走り出した。
車からもう一人の兄ちゃんと、女の子が出てきた。
気がつくと周りの家からも人が出てきていた。
なかにはゴルフクラブを持って出てきてるオッサンもいた。
それを見て、少し安心した。心強かった。
17:
俺「ひったくりです!助けてください!」
できるだけ周りの人を巻き込もうとして叫んだ。
オッサン「どこ?どこにいった?」
俺「この家の裏です!」
走り出すオッサン。眺める俺。
手に持ったバックをどうするか考えていたら、兄ちゃん二人が男を捕まえて出てきた。
オッサンがクラブを握って後ろを歩いている。ドヤ顔だった。
18:
見てるよ
20:
俺「てめぇ!何してんだ!」
男「何にもしてねぇよ!離せよ!」
俺「自分がしたことがわからねえのか!」
男「何もしてねえよ!なんだよ!」
俺「正しいことを言ってんのはこっちだ!間違ってるのはお前だ!」
兄ちゃんA「うるせぇ!二人とも黙ってろ!」
俺「…はい」
兄ちゃんB「警察に電話しました?」
俺「してません!」
兄ちゃんAB「してください!」
俺「はい!」
21:
そのとき、さっき車から出てきた女の子が俺の肩を叩いた。
女「あの、彼女…」
俺「彼女?いません!」キリッ
女「いえ、あの娘が…」
俺「えっ?」
女「あの娘…」
少し離れた道路を指さした。
22:
指のさした方向をみると女の子がorzしてた。
俺は走り寄った。
俺「大丈夫ですか?これあなたのバックですよね?大丈夫ですよ」
orz娘「ぶえぇぇぇえ。ありがとうございまずずずずz」
俺「ケガは?」
orz娘「だいじょうぶれすすうすす、ぶえええぇぇぇえ」
兄ちゃんB「おい!早く警察に電話して!」
俺「はいぃぃぃ!」
23:
アパートに携帯を走って取りに行った。
俺は警察に電話するのが初めてだった。
俺「もしもし、ひったくりです!」
警察「はっ、はいいいい!ど、どこですか?」
俺「○○のあたりです!」
警察「○○ですね!!ところであなたはだれですか?」
警察の対応者もテンパっていた。
24:
んでんで
25:
俺「は?え?吉田と言います。」
警察「吉田さんですね?えっとどなたですか?」
俺「え?」
警察「えっと…どういった関係ですか?」
俺「え?」
警察「え?」
電話を切ろうと思った。
26:
俺「とりあえず早く来てください」
警察「いま向ってます。あなたはなぜそこにいるのですか?」
俺「えっ?…捕まえたからかな?」
警察「犯人はいますか?」
俺「います!あっ逃げた!」(まじで逃げ出してた)
警察「えッ!」
俺「あっ、捕まえた」(兄ちゃんBのタックルが決まった!兄ちゃんBすげぇ!)
くらいまでは覚えてるけど、あとは何を話したか覚えてない…
とにかく噛み合ってなかった。
27:
警察が来ると、男が放心状態で虚ろな目をして道路を見つめてた。
なんだか物悲しい気持ちになった。
兄ちゃんたちに掴まれて、ズボンが下がっていた。
白ブリーフが見えていた。
30:
頑張れ吉田。
負けるな吉田。
33:
男は終始無言でパトカーに乗せられた。
警官からなんか説明をされてる様だった。
男がこっちをむいて口を開けた。
しかし、何も言わず俯いた。
すごく虚しかった。
なんであの男はこんなことをしたんだろう。
怒りと悲しさで何とも言えない気持ちになった。
32:
けど…
捕まえたの吉田じゃなくね?
34:
>>32
そう!そうなんだよ。俺じゃないの。
でも、その場の流れで俺になったの。
警察にもちゃんと言ったんだが「吉田で良いじゃん」的な流れになった。
37:
そして、男が連行されると、
警官「えっとね。事情を聴きたいので今から署に来てもらえます?」
俺「いまからですか?」
警官「すぐにでも犯人を検察に送りたいので、協力してくれませんか?」
俺「あっ、はい」
警官「ご自分で来られます?」
俺「ちょっと酒飲んでるんで車は無理です…」
警官「忘年会ですか?いいですね」
俺「あっ、はい」
警官「じゃぁ、乗ってください。寒いので着替えてきますか?」
俺「あっ、はい」
警官「じゃぁ、待ってますので」
俺「あっ、はい」
結構やりとりが強引だったけどこんなもんなのか?
40:
着替えてパトカーに乗ると、さっきorzしてた子も乗ってた。
ちょっと戸惑ってしまった。
orz娘「ありがとうございました。」
俺「いえ…あの、大丈夫ですか?」
orz娘「ちょっと転びましたけど、大丈夫です」
警官「怪我してるんですか?傷害もつけられますよ」
orz娘「ちょっとだからいいです。」
口調は強かった。
41:
さあ、早く続きを書くんだ!
42:
俺「いいの?」
orz娘「いいです」
警官「あんなやつに遠慮することはないですよ」
orz娘「いいんです、ちょっと擦り剥いただけだし…フラフラ歩いてる私も悪いんです」
さっきまで泣いてたのにすっかり気を持ち直してるようだった。
女って強いと思った。
44:
最近、分かったがorz娘はNHKのアナウンサー「井上あさひ」に似ていた。
以下orz娘→あさひ
46:
署に着いてから、個室に通された。
たぶん取り調べ室。
なんだか小難しい言い回しで書類を作ってた。
刑事「吉田さんは、○○と知ったる家の庭に入り…」
俺「えっ、その人知りませんよ」
刑事「これ見て」と地図を出してきた。名前入りの地図だった。
刑事「分かった?」
俺「分かりました。」
刑事「いまは、この家がだれの家か知ってるよね?」
俺「…はい」
書類を簡単に仕上げるために、いろいろ調整しながらやってるのが分かった。
てっとり早く仕上げるために…。
相手は私服だったから刑事と思って書いてます。
47:
刑事「こいつ知ってる?」
犯人の免許証を見せてきた。
俺「知りません」
住所はここから5キロぐらい離れた場所だった。
生年月日は昭和30年だった。親父と同じ年だった。
虚しくなった…
白ブリーフを思い出した。
48:
白ブリーフェ・・・
49:
それから、ちょっと休憩をもらえて、トイレに行った。
途中、机やソファーのある場所を通ると、あさひがいた。
警官「ちょっとこのカバンを指さしてください」
あさひは写真を撮られてた。
59:
俺は、すこし様子を見ていた、バックの中身を調べていた警官が二人で話していた。
中年警官「このDSは幾ら位するものなの?」
若い警官「えっと、2万くらいですかね?でも先輩、これDS liteですよ」
中年警官「おおぅ。これがDS liteか。初めてみるな」
など、会話をしていた。
俺は非日常にいるのに、こいつらにとっては日常なんだと感じた。
解放されたのは朝の5時だった。
俺は、その日も仕事だった。
60:
解放された駐車場で
刑事「あいつは2~3日のうちに検察に送りますから」
俺「はい」
刑事「今日も仕事なんだって?休めないの?」
俺「お客さんがいますから…」
刑事「相手のあることは仕方ないね。とりあえず気を付けて」
俺「ありがとうございます」
ちょうど、あさひも署から出てきた。
61:
また二人でパトカーで送られた。
俺のアパートの前で停めてくれた。
あさひも同じアパートだった。
62:
読んでる
64:
俺「同じアパートだったんですねw疲れましたねw」
あさひ「そうですねw疲れましたw」
俺「ゆっくり休んでください。俺は、少ししたら仕事いきますから」
あさひ「怖くて眠れなそうです…あの…仕事がんばってください。」
俺「えぇ。なんかあったら201に居ますから、じゃぁ」
あさひ「はい、じゃぁ」
やっぱり、その日の仕事はgdgdだった…
65:
その日の昼に警察から電話があった。
警察「現場検証をしたいのですが、お帰りは何時ころになりますか?」
俺「はやくても夜の6時7時ぐらいです。」
警察「そうですか…外は暗くなっちゃいますね。明るい時にやりたいんですよ。写真とか撮りますので」
俺「明日なら日曜で休みです。」
警察「じゃぁ、明日の午前9時でどうでしょう?」
俺「わかりました。家に居ます」
やっぱりなんか強引だった。
66:
当日、現場検証をしていると近所の人がチラチラ俺を見てきた。
堂々としていればなんとかなると思って、普段より大きい声で話してやった。
俺は無罪だとあえてアピールしてみた。
人が余計に出てきた…
67:
その日は、できるだけ普段の生活に戻したいと思って過ごした。
スーパーで買い物をし、洗車をし、マンガ喫茶に行ってきた。
気づいたら夜10時になっていた。
肩が凝っていた。背中が痛かった。
家に帰って何気なくポストを開け、チラシを捨てていたらメモが出てきた。
あさひからだった。
68:
最初は、佐川急便の不在票だと思っていた。
メモには…
「先日はありがとうございました。お礼をしようと思って来ましたが、いらっしゃらないようですのでまた。」
と書いてあった。
マンガ喫茶でキン肉マンなんて読んでる場合じゃなかった。
69:
>>66
アホだwx
70:
な…なにぃ、?!
71:
>>69
おれもアホだ
72:
>>69
>>70
>>71
ありがとう。
おれもアホだ。
74:
メモには、名前、連絡先はおろか部屋番号すら書いてなかった。
また、来るんだろうと思っていた。
しかし、月曜火曜が過ぎ水曜日になっても何の連絡もなかった。
俺もどうでもよくなっていた。
わけがない
連絡が待ち遠しかった。
73:
警察にひったくられるのか?
75:
>>73
ありがとう。もうちょっと待って。
76:
しかし、気持ちに反して連絡はなかった。
キン肉星王位争奪戦を読んでた自分を悔やんだ。
金曜日になり、また俺は忘年会に出た。
飲めない俺にこの時期は苦行だった。
やっぱり気持ち悪いままコタツにもぐっていた。
先週と同じ12時を迎えようとしたそのとき…
玄関のチャイムが鳴った。
81:
一瞬にして酒が抜けた。
ジャージではあったが、身だしなみを整えうがいをしてドアを開けた。
そこには…
ぐでんぐでんに酔っぱらった友人がいた。
しかも二人。
殺意を覚えた。
82:
こいつら玄関に放置しとけば死ぬかな?
などと考えつつも部屋に入れてやった。
駅前で飲んでいたらしい。キャバクラ行ってきたらしい。
殺意を覚えた。
83:
結局、男3人でむさくるしくコタツで寝た。
次の日の朝、友人を外まで送った。
A「悪かったな。またな」
俺「おお、気にすんなよ」
B「また来てやるよ。」
俺「来なくていいよ。またな。」
C「髪の毛すごいですよ。」
俺「パーマかけてるから、毎朝こうだよ。」
86:
「ナニカガオカシイ…」
声のした方を振り返った。
駐輪場に何かがいる。
眼鏡をしていない俺にはまったく見えなかった。
裸眼視力0.09は伊達じゃない。
目をこすった。
目を開けたらあさひがいた。
ダッフルコートを着て、スカートにブーツ姿だった。
白いマフラーだけ俺にはよく見えていた。
俺の顔を覗き込んできた。目がキラキラしている。
深々とお辞儀をして
あさひ「おはようございます。先日はありがとうございました。」
ニッコリ笑った。
そして、俺の心がひったくられた。
87:
>>86
うまいこと言ったつもりか
88:
>>87
すいません。
89:
あさひ「楽しそうですねw」
俺「あっ、どうもw」
あさひ「なかなかお礼にいけなくてすいません」
俺「あっ、ああ。都合のいい時で構いませんから」
あさひ「う~んじゃあ、今日の夜は居ますか?」
俺「います。居るようにします。」
あさひ「じゃぁ、学校から帰ってきたら寄りますねw」
俺「えぇ。わかりました。いってらっしゃいw」
あさひ「いってきますw」
ニコニコ笑いながら手を振るあさひ。
俺の心が強盗に遭いました。
ドヤッ
90:
すんませんすんません。
まじめにやります。
91:
俺は、部屋に戻ると風呂に入り、着替えをしマツキヨへ向かった。
掃除用具を買うためだ。
マツキヨはやってなかった。時計を見ると午前8時だった。
とりあえず、近くにある24時間営業のアダルトショップに向かった。
時間調整のつもりだったが、昼まで吟味してしまった。
姫野愛いいよね。
93:
ドヤ顔ええからはよ
風邪ひく
95:
>>93
パンツ履いててください。
96:
帰ってからは、とことん掃除をした。
床も水拭きした。窓も磨いた。
念のために布団も干した。
姫野愛はやっぱり良かった。
そして、午後8時チャイムが鳴った。
97:
あさひ「こんばんは~」
俺「おかえりw」
あさひ「ただいまw」
俺「部屋、入ります?」
あさひ「できたら、コタツにも入りたいですw」
俺「そうwwwどうぞ」
お礼はクッキーだった。
98:
実は大切なことを話していなかった。
俺「ところで、名前は?www」
あさひ「あっ!言ってませんでしたか?」
俺「一言もwww」
あさひ「聞いてくれてもいいじゃないですかw」
俺「聞けないでしょwあんな状況でw俺も言ってないけどw」
自己紹介が始まった。照れ臭かった。
99:
あさひのスペック
身長 168cm
体重 不明
スリーサイズ 不明
趣味 旅行
100:
そして、事件の話になった。
あさひ「酔って歩いてたんですよ。で、駅から付けられてるのは気づいてて怖かったんです」
あさひ「で、そこの電灯の下で振り返ったんです、そしたら男が走ってきて、バックの奪い合いになってご覧の通りですw」
あさひ「追いかけたんですけど、見失っちゃって転んだんです。で、顔を上げたらお地蔵様がいて、次に顔を上げたら吉田さんがいたんですw」
ものすごい勢いで話された。
相づちを打ち続けた俺は、目が回っていた。
101:
肝心なとこが不明じゃのう
102:
そのあと「笑ってはいけない温泉旅館」のDVDを見て二人で爆笑した。
しかし、DVDを見ている俺は必死に考えた。
「次に会うきっかけを作らねば」
「爆笑したふりをしつつ、ボディタッチは可能か?」
「帰ると言い出すタイミングはいつ来るんだ」
答えのでたものは一つもなかった。
しでかしたい想いだけがいっぱいだった。
114:
授業中だけどこっそりパンツ脱いだ
118:
パンツにキノコ生えた
120:
>>114-
>>118
パンツまだ先です。
すいません。
119:
あさひ「これ読んでもいいですか?」
DVDを見終わったら本棚をあさっていた。
持ってきたのはバガボンドだった。
そして、コタツから頭だけ出して黙々と読みだした。
121:
なんかキュンってなった
124:
>>121
俺も思い出すとキュンとします…
いま、総務部長から「夕方ちょっと話がある」って言われた…
((((;゜Д゜)))
125:
あさひに胸がキュンとして、次は部長の呼び出しにケツもキュンとしたのか
【激写】 オナニー中の女のレントゲン写真がこちらwwww (gif画像あり)
130:
>>125
違う意味でケツが絞まった。
まじコワス
((((;゜Д゜)))
何を言われるのか…
139:
総務部長
「吉田、交通費払いすぎたから返して」
だそうです。
140:
支援すっっぞ!
ワッフルワッフエル
146:
皆さん支援ありがとうございます。
今から帰ります。
ウチに着いたらペース上げてPCで書きますので、変わらぬ支援をお願いいたします。
150:
バガボンドが読み終わると
あさひ「俺さん、このDVD借りてもいいですか?」
あさひが持ってきたのは「水曜どうでしょう」だった。
「次に会うきっかけができた。しかも、シリーズ物だから一度に観れる訳がない。しばらくは会っていられるんだ。」とほっとした。
あさひは、「水曜どうでしょう」を全て持って行った…
151:
それからメールをする日々が続き、メールの話題は自然とクリスマスになった。
俺「今年の明石家サンタも楽しみだなぁ。」
あさひ「クリスマスなのに自宅ですかw」
俺「ほっとけwあさひさんは?」
あさひ「ヒミツです(ハート)」
俺はメールを返さなかった。
152:
その年のクリスマスも連休だった。
24日を迎え、俺は会社の付き合いで買ったチーズケーキを食べていた。
見栄を張ってホールで買った。
全部、食った。気持ち悪くなった。
あさひの事を考えて悶々とした。
姫野愛はよかった。
11時半になるころ、携帯が鳴った。
あさひからだった。
光のさで電話に出た。
153:
あさひ「すひまへん、こんわ時間ひ」
俺「どうしたの?酔ってる?」
あさひ「たいじょうぶれす。あの…申し訳ございまへんが…」
俺「なによwww」
あさひ「迎えにきてくれまへんか?」
俺「えっ?どうしたの?」
あさひ「たいじょうぶなんれすけど、なんか怖くて…おもいだひちゃって」
俺「なんでそんなに飲んじゃうんだよwww」
あさひ「すひまへん、すひまへん」
俺「いいよ、どこ?」
154:
車で迎えに行った。
ひとめ見て分かった、あさひは間違いなく泥酔していた。
俺「後ろに乗って。」
あさひ「寝ててもいいれすか?」
俺「いいですよw気持ち悪くなったら言って」
あさひ「たいじょうぶれす。すひまへん」
後ろに乗せて寝させたのは失敗だった。
155:
アパートまであと5分の所に来た時。
あさひが「ぼえ~」と鳴いた。
まるで壊れた蛇口の様だった。
窓を全開にした。
風が冷たかった。
臭かった。
泣けた。
156:
ぼえーと、、?
158:
アパートに着くと、とりあえず俺の部屋に運び込んだ。
あさひがかろうじてしゃべった。
「トイレ。はく。」
トイレにつながる洗面所に連れて行った。
これも失敗だった。
その場にあさひを残して、車の掃除を始めた。
午前3時まで掛かった。
そして家に帰って、あさひの様子をみてorzした。
162:
あさひさん、それトイレじゃないから…
トイレのフタを開けるつもりで、それ開けちゃったの…
いや、似てるけど…違うから…
それは…
それは…
洗濯機…
何かの間違いかと思った。
夢だと思った。
ワロタ。
寝た。
163:
ワロタwww
165:
あさひさん かわいいなw
166:
天然過ぎる・・・めちゃくちゃかわいいじゃねーか・・・!
嫉妬する。
167:
やっぱり夢じゃなかった。
俺が起きたとき、あさひは洗濯機の掃除をしていた。
あさひ「すいません!本当にすいません!弁償します!させて下さい!」
あさひ「うちの洗濯機と交換しましょう!乾燥機付いてます」
あさひ「今日、買って来ますから!すいません!」
あさひ「とりあえずお詫びの品を!」
俺「…」
あさひは泣き出した。
今日がクリスマスとは思えなかった。
168:
仕方なくあさひの要求を受け入れた。
洗濯機を買うために、ヤマダ電気へ向った。
あさひのクレジット1回払いで購入した。
設置と回収を頼んだのだが、排水ホースの取り外しの時は少しドキドキして見ていた。
排水溝に少しついていた…
業者が帰ると、それまで無言だったあさひが話しだした。
169:
あさひさん可愛すぎて、オレもひったくられそうだ
173:
あさひ「実は、俺さんの事を今年の4月頃から見ていました…」
俺「えっ?なんで?」
あさひ「駐車場に白い猫がいたんです。私が猫と遊ぼうと思って階段を降りていったら、俺さんが先に遊んでて…手を咬まれてました…それで見たのが最初」
俺「あぁあぁ。最近は咬まないよw」
あさひ「はい。よく見てましたから知ってます。その時から何回か見ていて、休みの日ごとに車に釣竿を積んで出かけるのも見てました。」
あさひ「知ってます?おはようございますって挨拶もしてくれてたんですよ?会うたびに」
俺「…ごめん覚えてない。会う人みんなにしてるからw」
あさひ「知ってます、みんなに挨拶してたの。優しい笑顔でした…」
俺「…」
あさひ「ひったくりから助けてくれたときも、優しい笑顔でした。」
俺「…」
あさひ「もう、いろいろ申し訳ないんですけど、ここまで迷惑をかけてしまったら逆にふっきれました。もうどうにでもなれ!って感じです。好きです!すいません!」
俺「…?えっ?…?」
あさひ「俺さんの優しい笑顔が好きです!付き合ってください!」
あさひの顔は真っ赤だった。
俺の心が拉致されました。
178:
俺はあさひにキスした。
180:
はうあ!
ステキ!!
181:
あさひは俺の手を払いのけた。
ちょっと距離をおいて
人指を1本立てて
「あの…もう1回…」
下を向きながら、はにかんだ笑顔で言った。
ゆっくりキスをした。
182:
あさひのスペック追加
身長 168cm
体重 54kg
カップ数 E
趣味 旅行
183:
なぜここに来てww
184:
お、お、俺は騙されないぞ!!
ちょっとマンション前で猫と遊んでくるわ!
185:
ちょっとひったくりつかまえてくる
187:
そのままベットに。
あさひ「あっ、ちょっと痛いかも…」
俺「はじめて…?」
あさひ「うぅん、3年ぐらいしてないから…」
時間をかけて、くんずほぐれつしました。
バックでもあさひは痛がった。
騎上位のあさひは腰をどう振っていいかわからないようだった。
あえて言おう。
あさひは下手だった。
190:
あさひの学校でもした。
研究室で。
あさひ「すっごい興奮した!」
あさひ「いいねこれ。いいね!」
あさひ「ちょっとみんなにもオススメしよう!」
あさひはだんだん上手くなってきていた。
バックも痛がらない。騎上位もスムーズになってきた。
お口は相変わらず下手だった。
194:
一年後、あさひの就職が決まって、二人の関係が変化してきた。
俺も頑固だが、あさひも頑固だった。
結局、あさひの意見に押されてしまった。
あさひは部屋を解約した。
引っ越し先は201号室。
195:
そして、一緒に住み始めた。
洗濯物の干しかたで喧嘩になった。
食器の洗い方でも喧嘩した。
コタツで寝るあさひに何度も注意した。
喧嘩になるとあさひは怖かった。
リモコンをへし折られたこともあった。
でも、楽しかった。
196:
旅行が趣味のあさひにいろいろな所へ連れていかれた。
あさひはとてつもない雨女だった。
「景色が綺麗だから」と行った箱根は豪雨。
京都へ行くと吹雪で新幹線立ち往生。
函館で行った朝市では「本日・時化のため休みます」の看板
でも、楽しかった。
198:
そして、2009年に結婚した。
ドレスを試着し出てきたあさひはとても綺麗だった。
あのときと変わらぬ、はにかんだ笑顔だった。
新婚旅行はオーストラリアへ行った。
乾季の砂漠に雨が降った。
でも、楽しかった。
201:
子どもはできなかった。
でも、ふたりでいる時間は楽しかった。
202:
おいなんで過去形なんだ
203:
ちょ…
204:
何か怖いぞ、吉田・・・
205:
とても幸せだった。
206:
3月11日
東日本大震災
208:
あかんよ…
211:
あさひを探して何日たった頃だろうか。
収容所になっていた体育館に入った。
棺桶の上に故人が身につけていた衣服や下着がならんでいる。
しかし、どれも泥で汚れていて区別がつかない。
だた1つ、指輪の写真が目についた。
俺は泣き崩れた。
213:
津波は俺からすべてをひったくった。
ドヤッ
ドヤッ…
どy…

216:
こんな・・・こんな終わり方ってありかよ・・・
217:
釣り宣言はよ!
はよ・・・
220:
こんな終わりかたって・・・
223:
みなさまご支援ありがとうございました。
たぶんクリスマスが来るたびに思い出すでしょう。
でも、かまいません。
228:
俺はこれと生きて行きます。
245:
画像は奥さんの指輪か?
この結末は辛すぎるだろうが・・
231:
みなさま
よきクリスマスを。
おわり。
232:
言葉がでない・・・
奥さんの分までしっかり生きてくれ・・・
246:
辛かったね。心から哀悼の意を表します。
これから1さんが少しずつでも幸せになりますように…
247:
ごめんなさい
泣きました
前半の幸せな時の気持ちを共有させてくれてありがとう
がんばってください
26

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