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モバP「俺、蘭子がほしいんだ」蘭子「!?」


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蘭子「と、友よ? 我を欲するとは一体……?(プ、プロデューサー? 私がほしいってどういう意味……?)」
P「だって蘭子可愛いしさー。家族だったらいくらでも可愛がり放題だろ?」
蘭子「家族!? そなたは我との血の盟約を望むのか!?(家族!? プロデューサーは私と血縁関係になりたいの!?)」
P「盟約? まあ、そんなところかも」
蘭子「うー……。だが、我等はち、契りの誓約すら交わしておらぬのだぞ!(でも、私達はキ、キスすらしたことのない関係なのに!)」
P「しょうがないだろ? ふと思ったんだ、蘭子が娘だったらなーって」
蘭子「……へ、娘?」
P「うん。娘にほしい」
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2: 以下、
蘭子「…………」ムスーッ
P「なんだよー、そんなに怒らなくてもいいじゃんか。さっきまでそうでもなかったのに」
蘭子「……怒ってなんかないもん」 プイッ
P「怒ってるだろう? 可愛い顔が台無しだぞー、ほれほれ」
蘭子「あーもーうるさいー! ……プロデューサー、どうして娘なの?」
P「そりゃあまあ、俺と蘭子はそこそこ年離れてるわけだし。蘭子もまだ結婚できる年でもないしな」
蘭子「……ウエディングドレス、2回も着せたくせに」 ムスッ
P「似合ってたなあ。蘭子がいつか本物を着る時は呼んでくれ、絶対駆けつけるから」
蘭子「んー!!」 ポカポカポカポカ
P「はっはっは、今から照れなくたっていたた痛い痛いちょっと痛い痛いですすみません」
3: 以下、
飛鳥「騒がしいね……何かあったのかい?」
P「おー飛鳥、ちょうどいい。蘭子を落ち着かせてくれないか?」
蘭子「ふー……」
飛鳥「神経を尖らせた猫のようになっているが、蘭子に何をしたんだキミは」
P「別に何も。俺は蘭子をかわいがりたいだけなんだけど」
飛鳥「それで逆鱗に触れているようでは仕方ないな。……蘭子、どうしたっていうんだ」
蘭子「あれ、飛鳥ちゃん? ……プロデューサー、飛鳥ちゃんはどうなの!」
飛鳥「?」
P「飛鳥はどうなのって、そうだなあ。飛鳥もほしいかな俺は」
飛鳥「ほ、ほしい? Pが、ボクを? 一体何の話をしているんだキミたちは……」 ドキドキ
蘭子「それで、飛鳥ちゃんだったら?」
P「飛鳥だったら妹にほしいかな、うん。年の離れた妹に飛鳥、最高じゃないか」
飛鳥「……は?」
4: 以下、
蘭子「ごめんね飛鳥ちゃん、巻き込んじゃって……」
飛鳥「いいんだ蘭子。彼の考えていることがよーく理解ったからね」
P「飛鳥よお前もか。……そんなに怒らなくてもいいだろう?」
飛鳥「一応聞いておくが、仮の話とはいえ、どうしてボクを妹にほしがるんだ?」 ジロッ
P「いやー、年離れててどう接したものかも難しいお年頃の妹がこんな痛々しくなっちゃったら、一周回って可愛いがりたくなるだろうなあって」
飛鳥「……可愛いがる?」
蘭子「飛鳥、甘言につられてはならぬ!(飛鳥ちゃん、騙されちゃだめ!)」
P「きっと飛鳥は飛鳥で年の離れた兄である俺との距離が掴めずにいるんだ。でも小さい頃に可愛がられた記憶もあって、中二に目覚めても心のどこかであの頃のように甘えたがってたりするともう……」
蘭子「具体的!? ずーるーいー! 私とのエピソードはー?」
飛鳥「蘭子、妄言に振り回されるな。創られた思い出話なんか何の意味もないだろう?」
5: 以下、
P「ん? 蘭子が娘で飛鳥が妹、つまり飛鳥は蘭子の叔母……?」
飛鳥「設定を詰めないでもらおうか、P。脳内設定の披露はそろそろお終いにしよう」
蘭子「どうせなら姉妹の方がいいなあ……」
飛鳥「蘭子?」
P「蘭子と飛鳥の姉妹かー。双子にして異なる中二病を患いながら仲は良好、と」
飛鳥「……いつまで続けるつもりだい、これ」
蘭子「飛鳥ちゃんと姉妹だったら私生活も凄く楽しいだろうなあ……えへへ」
飛鳥「まぁ、最も近いところに理解者がいるというのは幸せなことだろうね」
P「しっかし蘭子と飛鳥が双子だったら、どっちが姉でどっちが妹だろう」
蘭子「私お姉ちゃんがいいー!」
飛鳥「どちらが相応しいかと言えば、ボクが姉かな」
蘭子「え?」
飛鳥「ん?」
6: 以下、
P「綺麗に割れたなー」
蘭子「妹を導くは姉の役目……飛鳥よ、我が瞳を以てそなたを導かん!(お姉ちゃんが妹の手を取ってあげるんだよね……私が守ってあげるよ、飛鳥ちゃん!)」
飛鳥「ボクの方が周りを冷静に観察出来るんだ。面倒を見る立場なら、キミよりもボクではないか?」
P「おいおい喧嘩するなよ、仲良し設定はどこいったんだ?」
蘭子・飛鳥「「プロデューサーは黙ってて!」」
P「えー……。でも息は合うんだな」
蘭子「……む? 何故我等が争わねばならぬのだ?(……ん? どうして私と飛鳥ちゃんがケンカしてるの?)」
飛鳥「元はといえばPが変なこと言い出して……あっ」
P「俺がなんだって?」
蘭子「友よ、我はそなたを父とは認めぬ! 我を娘に欲するなどと気安く口にするでないぞ!(プロデューサー、私はあなたをお父さんとは認めません! 私を娘にしたいなんて気軽に言わないで!)」
飛鳥「ボクも妹なんて御免だね。妄想に付き合わせるのはこれっきりにしてくれないか」
P「駄目かー。そんなに娘も妹も嫌?」
蘭子「やだ!」
飛鳥「あまりいい気はしないかな」
P「そうか……じゃあ義理でも?」
蘭子「……義理の娘?」
飛鳥「義理の妹、か」
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P「義理ってつくだけで何ともいえない興奮を覚えるのは何故だろう」
飛鳥「キミは少し発言を自重したらどうなんだ」
蘭子「義理……義理って、血は繋がってないってこと?」
P「そういうことなんじゃないか? よくあるよな、義理の兄妹が結ばれる話とか。本物の兄妹がレッツ背徳しちゃう話も聞いたことあるけど」
飛鳥「本当に自重しないねキミは……」
蘭子「義理なら、け、結婚できる?」
P「まあ、出来るんだろうな」
蘭子「……義理だったら娘でも、百歩譲ってだけど……いいかなあ」
P「え、マジ? 蘭子を娘みたく可愛がっていいの?」
蘭子「ぎ、義理! 義理なら、ちょっとだけなら……うん」
飛鳥「蘭子、その許しを彼に与えてしまうのは考え直した方がいい。キミが無知、いや無垢であるならね」
蘭子「? どういうこと?」
P「あ、こら、飛鳥」
飛鳥「義理の兄と妹や、その逆は確かに婚姻を結ぶことは可能だ。でもね、義理の親子での結婚は出来ないんだよ、法的に」
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P「蘭子ー、悪かったって。こっち向いてくれよー」
蘭子「向かぬ! 今其方を振り向けば、我が瞳の力が暴走するやも知れぬぞ!(向かないもん! 今そっち振り向いたら、私何するかわからないんだから!)」
飛鳥「やれやれ。どうするんだい、完全に拗ねてしまったようだが」
P「飛鳥が余計なこと言うからだろう?」
飛鳥「不出来な義兄が道を外さないよう手を回すのは、義妹の役目かと思ってね」
P「……お前は義理なら妹してくれるのか、飛鳥」
蘭子「裏切ったな、飛鳥よ……!(飛鳥ちゃんの裏切り者?……!)」
飛鳥「フッ、ただの戯れさ」
P「娘が気に入らないなら何ならいいんだよ? 今度は俺が聞く番だ。なあ、言ってみてくれ」
蘭子「……そういう問題じゃないのに、もう……。うーん……」 ブツブツ
P「なあ義妹よ、やっぱり怒ってるのかな蘭子」
飛鳥「義兄さんのデリカシーの無さは後でゆっくりしつけてあげるさ、ふふっ」
蘭子「むー……! じゃあ、恋人! 恋人がいい!」
P「え? 飛鳥みたいに義理の妹とかじゃなくて、普通に恋人?」
蘭子「……言ってみただけだもん。どうせプロデューサーからしたら、私なんか」
P「付き合おう」
飛鳥「え」
P「恋人か……恋人なら可愛がったって普通だよな。何で気付かなかったんだろう、娘にするよりよっぽどいいな! 付き合おうぜ!」
蘭子「ふぇ、あ、あの……えっ? えっ? ええええーー!?」
P「恋人になりたいって言ったのは蘭子の方だぞ。……いいよな?」
蘭子「えぅ、その、うぅ…………は、はい……!」
P「よーし、まずは恋人繋ぎでもしながら練り歩いて俺達の仲をみんなに見せつけるぞー! こっちだ蘭子、行くぞ!」
蘭子「ま、待って、そんなのいいからもっと静かなとこで2人きりで……ねぇ、待ってってばぁ!」
飛鳥「」
11: 以下、
飛鳥「」
飛鳥「」
飛鳥「――はっ。……み、認めない。義妹として、そんなの認めないぞ義兄さん、そして蘭子ォ!」
終われ
12: 以下、

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