死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『トーテムポール・ネットストーカー』back

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『トーテムポール・ネットストーカー』


続き・詳細・画像をみる

8:
雑踏
駅からうちまでは歩いて7分。
コンビニや24時間営業のレンタルビデオ屋があって明るいし夜でも人通りが絶えない。
昨日も仕事が遅くなり、コンビニで夜食を買って帰ろうとしていた。
駅を出て思わず足が止まった。
誰もいない。車も通っていない。時計を確かめる。21時。
正月でもこんな状態を見たことがない。不審に思いながらもコンビニへ行く。
店内も無人だ。店員の姿も無い。怖くなって何も買わずに飛び出した。
コンビニからマンションまでは3分も掛からない。
エレベーターのボタンを押す。
二階三階・・・・ついた。家のドアに鍵を差し込んだ瞬間、唐突に思った。
駄目だ。これは罠だ。このドアを開けたら取り返しがつかなくなる。
何でそんなことを思ったのか。
夢中で無人の町を駅に駆け戻った。駅の構内に着いたとたん、ざわめきに包まれた。
私は雑踏の中にいた。
駅を出る。行き交う人々。コンビニの前を通る。立ち読みする人たち。店の前で座り込んでる少年達。
マンションに着く。ホッとしてエレベーターに乗る。
家のドアを開けた瞬間、舌打ちが聞こえた。
8:
お祓いのバイト
えーと、初めて書かせてもらいます。
自己紹介から始めると、30代前半の未来に絶望している派遣社員です。
東京にずっと住んでます。独身で、両親は死んでだいぶたちます。。
妹と弟がいますがもう既に離れて暮らしてます。
奇妙なのか分からないですが、僕の知り合いにお祓いの仕事をしている人がいる。
知り合いというか、最寄り駅の近くの立ち飲みで出会ったおばさん。
それが今から数えて7年前ぐらいかなと思う。
引越し立ての頃で、仕事帰りに一緒に飲む友達がいなくて、
気軽に入れそうな立ち飲み屋で飲むようになったのがきっかけ。
で、そのおばさん俺を見るなり「ギャーッ」って叫び始めた。
実を言うと、結構慣れっこで、よく知らない人から叫ばれます。
叫ぶならいいんだけど、「あの人、怖いんです。捕まえてください。」って通報されたこともあった。
なんで、「またかよ…」みたいな気持ちで無視してた。
けど、そのおばさんは今までの人と違って話しかけてきた。
「どこからきた?」「仕事はなにしてる?」「両親はなにしている?」なんて、まるで尋問のように矢継ぎ早に質問された。
まぁ、こんなおばさんの友達も良いかと思って、質問に答えていた。
それからしばらくして、そのおばさんが「今度、あたしの店に来い!」って言いながら
お店のカード?みたいなものを渡された。
まぁ、興味ないし、凄い上から目線で話されてムカツイていたから、直ぐ様、そのカードは捨てた。
9:
ところが、その後日、その立ち飲み屋でまた会ってしまい、その時は無理やり店に連れてかれた。
というのも、おばさん以外に痩せたおじさんと若い女がいて、ちょっと逃げれなかった。
ちなみにおばさんは「トキコさん」、若い女は「ケイちゃん」、おじさんは「ヤスオさん」ていう。
「絶対、宗教の勧誘だよなぁ…」そう思いながら、その3人の後ろに付いていった。
店に行くまで、誰も喋らないもんだから、ケイちゃんに話しかけてみたら、
「ヒィぃいー。」とかいって、会話ができなかった。
それからヤスオさんに、「ごめんな、君が怖いんだ。」なんて言われたから、なんか凄い悲しかったの覚えている。
で、店に着いた訳だが、だたの占いの館だった。
宗教の勧誘じゃなさそうだなと思い、「占いでもしてくれんのかな」と期待していた。
で、店に着くなりトキコさんが、
「あんた、私たちと仕事しないか?」
って言われた。
10:
「はぁ?」と言いながら聞いていたら、なんでもその3人はお祓いを仕事にしているらしく、
僕に付いてきて欲しいと言われた。
その当時は一応、ある会社の社員だったので、「仕事あるんで、無理ですよ。」と断った。
でもそのおばさんは引き下がらず、
「土日のバイトだと思ってやってくれないか?」
と頼まれた。まぁ幽霊とか神様とかまるで信じないので、まぁいいかなぐらいでOKした。
早、次の週末にお呼びがかかり、○○区のある一軒家に連れてかれた。
家からそう遠くは無いので自転車で待ち合わせ場所に行ったら、「徒歩で来い、アホ」と怒られた。
渋々、近くに自転車を止めて、その一軒家に入っていった。
入った途端、トキコさんと連れにケイちゃん(おじさんは都合が悪くて来なかった。)が、
「あぁ、いますね、いますね。」とか言い始めて、しかめっ面になった。
ただ、僕には何がいるかも分からなかった。普通の一軒家だと思った。
居間には中年夫婦がいて、僕らにお茶やら、お菓子を出してくれた。
笑ってたけど、かなり引き攣ってたの覚えている。
11:
しばらくすると、トキコさんが、「早、始めましょう。その部屋に案内してください。」といって、立ち上がった。
何が始まるのか、よく分からないまま、二階に案内された。
階段上がると左右に二部屋あって、その右側の部屋の扉の前で止まった。
扉にはアルファベットで「TAKAO」って書いてあった。
「ここです。」
そう中年夫婦に言われた。トキコさんとケイちゃんは、背負っていたリュックサックの中から、
塩を出して、ペットボトルの水と振りかけ、両手にまぶした。
何が始まるんだろう?とか思いながら、俺も両手に塩まぶした方が良いのか聞いてみると、
「お前には必要ない。ただ言われたとおりにしろ。」と言われた。
中年夫婦には何があっても、絶対に取り乱すなと注意をしたトキコさんは、扉を開け中に入った。
僕も後ろに続こうとした時、中から黒い影がトキコさんに覆いかぶさってきた。
TAKAOという中学生ぐらいの少年だったが、異様に眼がギラギラして歯をむき出しにして「ガジャガジャ、ガジャー!」みたいな事、叫んでた。トキコさんの首に噛み付こうとしていたので、
流石に僕もこりゃイカンと思い、少年を引き剥がそうと彼に近寄った。
TAKAOくんは僕の顔を見るなり、震え始め、ベッドの隅っこに逃げて身を丸めた。
「体のどこでもいいから、引っ叩け!」
トキコさんにそう怒鳴られた。なので、悪いなぁとは思いながら、丸まってる背中を引っ叩いた。
そんなに強く叩いた覚えは無かったが、
「うぎゃー!」
とか言って、TAKAOくんは泡吹いて倒れた。
12:
倒れているTAKAOくんを介抱しようと両親が近寄る。
「そんな強く叩いてないよな。」とか思いながら横目で、トキコさんを見ていると、
「これでお祓いは終りました、もう大丈夫。」
そう言った。たしかそう言ったと思う。
それから、TAKAO君をベッドに寝かして、中年夫婦にお礼を言われながら帰った。
なんでもTAKAO君が大人しく寝たのは、半年振りだったそうだ。
ちなみにTAKAOくんの部屋は物凄い事になっていた。
物は多分危ないから片付けたのだと思うけど、壁という壁に切り傷や穴があった。
帰り道、あまりに意味がわからなかったので、トキコさんに「意味がわかりません。」と素直に言って、色々聞いてみた。
可哀想に一緒に来ていたケイちゃんは帰り道の途中でゲロを吐いていた。
13:
「あんたは相当なモノをもってるね。」
トキコさんにそう言われた。初めはちんちんの事かと思ったが、そうではないらしい。
どうやら、言い方は宗教やお祓いの流派によって変わるらしいが、「守護霊」や「気」なんて言われてるものらしい。
そんなに凄いのかと思って、「そんなに良いんですか?」と尋ね返すと、
「いや、逆だ。最悪なんだよ、あんたの持ってるもの。」
そう言われた。
最悪じゃダメじゃないか、と思ってたので、「最悪って、それじゃ駄目じゃないですか。」と言うと、
「普通はな。だけどお前は普通じゃない。なんでそれで生きてられるのかおかしい。」
トキコさんに言わせると、俺のもってる「モノ」ってのが、相当ひどいらしい。
実はケイちゃんがゲロを吐いたのも俺がTAKAO君を叩いたときに、祟られたらしい。
まぁ色々聞きたかったのだが、あまりにケイちゃんが気分が悪くなってしまったので、
トキコさんとケイちゃんは、先にタクシーで帰った。僕は止めておいた自転車で帰った。
トキコさんのお店でなんと10万円ももらえた。
本当はいくらもらってんだろう?そう思ったけど、中学生の背中引っ叩いて10万円ならいいや、と思って喜んでた。
実を言うと、それから少しして、僕は留学した。
その当時の仕事よりも、やりたい事があったのが理由だ。
まぁ結局3年前に戻ってきたものの、仕事がなくキャリアも無く、派遣をやりながら生活している。
14:
3年前に帰国した後に、トキコさんにあった時に言われたのが、
「あんたのそれ、かなり逞しくなってるよ。」
そう言われニヤっと笑われた。
なんでも僕の「モノ」は異国の地でセイリョク(精力、生力?どちらかわかりません。)を養ったらしく、
以前よりパワーアップしているらしい。一応真面目に勉強してただけなんですけどね。
それから3年、お祓いのバイトをしている。
ただ、トキコさんや、ケイちゃん、ヤスオさんは、いわゆる霊感的なものがあるらしく、色々見えるらしい。
ところが僕は本当に何も見えない。なので、今でも引っ叩いたり、話しかけたりするだけである。
残念なのは今でもケイちゃんは仕事が終わるとゲロを吐く。
僕のせいなので、いつも申し訳ない気持ちで一杯になる。
で、明日も実は一個仕事が入り、終わったら風俗行こうと考えてます。あ、ちなみにドMです。
長い文章を書いてしまい、すみません。
16:
>>14
面白かった。
「神の左手悪魔の右手」に出てくる強烈な背後霊みたいだな。
19:
>>16
ありがとうございます。
僕はそんな背後霊とかでは無いと思ってますが、
周りがそう思ってる以上、仕方の無いことだと思ってます。
38:
飼育委員
まぁ怖い話ってもまとめサイトとかに載ってるような怖い話じゃないけど
俺的には結構不気味なんで書いておく。「これは友人から聞いた話」なんだ
だから事実か嘘かってのには触れないでくれ。すまん
前置きが長くなったけど書きます。友人から聞いた話をまとめて書くけど一応一人称は俺ってことで。
俺がまだ小学生の時の話なんだが
当時はバスジャックとかサカキバラとかで「未成年が危ない」って話で持ち切りでさ。
それに便乗したみたいに犯罪に手を染めるヤツもいたしマスコミも盛り上がりまくりでさ。
未成年がガラス一枚でも割ったらテレビ局が飛んでくる。本当に異常だった。
それで学校側も躍起になって生徒達を押さえ込もうとするわけ。
それこそ万引き一つで自分のクビが危ないからね。当然と言えば当然なんだけど。
今思うとその2年くらいかな、毒入りカレー事件とかで熱りが冷めるまで嫌にピリピリしてたような気がする。
前置きが長くなったけど「そんな異常な時代があったんだ」ってのが話したかった。
39:
当時俺はウサギと鶏小屋の飼育委員だった。あんまり詳しくは覚えてないけどずっと図書委員だった俺は
じゃんけんに負けて飼育員になったのを覚えてる。インテリ気取ってたしちょっと潔癖だったから
死ぬ程嫌だった。ウンコの掃除とかもうかなり嫌だったし生き物に素手で触るのも嫌だった。
でも怒られるのも嫌だし一人でやるわけじゃないからなんとかやってたんだと思う。
ある日当番でクラスメイトと鶏小屋の掃除をしてたら同じ当番の二人がふざけはじめた。
一人で掃除するの嫌だったし、かといってウンコまみれの小屋の中で一緒に駆け回るのも嫌だったから
「ちゃんと掃除しようよ」って言ったら、その二人はそれが面白くなかったらしく
俺を鶏小屋に閉じ込めようとした。二人掛かりで小屋の扉を閉めてクスクス笑ってるの。
俺はもう半狂乱になって扉を開けようとガタガタやってたら一瞬扉が開いた。
二人はちょっとカンに触ったらしく体重をかけて扉を押してきた。その瞬間
扉に飛び込んできた鶏の首が嫌な音で折れた。
その後は良く覚えてないけどその二人が一生懸命俺に罪をなすりつけようとしていたのをなんとなく覚えてる。
それで喧嘩両成敗みたいな形になって反省文書かされたんだけど。俺はめちゃくちゃ納得いってなかったか
ら反省文にも「僕は悪くないです」って内容の文章を書いて提出して怒られた。
40:
そしてその数日後
小学校でウサギが殺された。
当然マスコミとかテレビ局とかが押し寄せてきた。
確か使われた凶器がコンパスとか彫刻刀とか学生しか持ってないようなものが使われたとかで。
それから数日間集団下校になったんだけど。周りの同級生は俺の事を犯人扱いしてた。
鶏殺したのはあいつだって同じ飼育委員のやつらが言いふらしてたのもあってみんな腫れ物を触るようだった。
それから数日後自宅の前でカメラを突然向けられていきなりインタビューされた。
いきなり「きみ鶏を殺したの?どんな気分だった?きみがやったんでしょ?悪いと思わないの?」と聞かれた。
怖かったから「ごめんなさい。死んだのは気の毒だったけどでも僕は悪くないです」と答えた。
数日後ニュースで俺の顔にモザイクがかけられて「衝撃、小学生はウサギの命をどう思う!?」みたいな
見出しで「ごめんなさい。死んだのは気の毒だったけどでも僕は悪くないです」
とあたかも俺が殺したかのように編集された映像が流れた。
放送から数日後自宅の塀に「悪魔」と落書きされた。
無言電話も沢山かかってきたらしい。俺は学校に行かなくなった。
家のチャイムが鳴らされて出てみたら誰もいないというのが続いた。
41:
両親は共働きだったので俺は一人でいることのほうが多くなった。
(なんだか書いてて思い出してしまった。嫌な気分だ。)
俺が一人で留守番をしていると誰かが家のドアを叩く音がした。
一人の時は出ちゃいけないときつく言われていたので部屋のリビングでうずくまっていると
ガサガサと庭に回る音がする。怖くなってガタガタ震えていると窓を叩く音がする。
ビックリして振り向くとそこには灰色のトレーナーを着た太った男が立っていた。
俺は怖くなってその場でヘナヘナと座り込んでしまった。
なぜなら男がさげているビニール袋には血がべっとりとついていたから。
多分何かの肉片をビニールに入れて持ち歩いてたんだと思う。男はゲラゲラ笑いながら俺の方を見て笑った。
42:
俺がボロボロと泣き出すと男はビニールから肉片を取り出しリビングの窓に向かって肉片を投げ始めた。
ボン…ボン…ボン…と肉片がガラスに当たる嫌な音がする 中には何か小動物の頭だと分かるものもあった。
その後の事はよく覚えてないが俺は家の風呂場の隅でガタガタ震えてるのを発見されたらしい。
犯人は捕まった。当時のニュースで「家宅侵入し動物の死体を遺棄した男」ってな具合に報道されたのを
覚えてる。少年犯罪じゃなかったからずいぶんあっさりとしたニュースだったような気がする。
今でも思い出す。男が血まみれのガラス越しにニヤニヤ笑いながら。
「おまえがやったんだよォ…おまえがやったんだよォ…」と言ってたのを。
あの男がすでにシャバに出てきてると思うと洒落にならないくらい怖い。
46:
鏡の中の自分
さっき洗顔終わって、顔をあげたら鏡の中の自分に舌打ちされた。
起きてから6時間以上経ってるし、寝ぼけてるわけじゃない。目も悪くない。
第一本当の自分は口をとじてた。
顔あげるのが遅かったら、どうなってたんだろう?
76:
汽車の運転手
俺の曾ジィちゃんは、国鉄時代 汽車の運転手をやっていた。
生前、そんな曾ジィちゃんからよく聞いた話。
ジィちゃんの仕事は、もちろん汽車の運転なんだけど
どうしてももうひとつやらされる仕事があって
その仕事をやる日はもうイヤでイヤでしょうがなかったそうだ。
要するにまぐろ拾いである。
まぐろ拾いっていうのは、電車による事故(自殺)で
体がばらばらになってしまった人のパーツを拾い集めること。
時代は終戦後で、きたないとかきれいとか、違法合法なんて概念はそっちのけ、
みんな生きるのに必死だった頃。
生きるのがつらくて死を選んでしまう自殺者も、もちろん多かったそうだ。
ジィちゃんは運転手なので、基本的には汽車の先頭車両で、いつも前方を見ていた。
だから、飛び込んでくる人が丸見えなんだ。
飛び込んでくるならまだしも、一番最悪だったのは
線路の上に3、4人(家族)で寝ているのを見てしまったときだとか。
で、線路脇に立って電車を見てる人はいっぱいいるけど、
これから飛び込もうって奴は、どんなに離れていても、顔が見えなくても、すぐわかるんだって。
なんでも、立ってる姿の上に、そいつの目が見えるんだって。
そいつの頭の上に、悲しそうな両目がぼやけて見えるんだって。
飛び込む奴はこういう目をしてるんだ、わかるんだ、って言ってた。
77:
それで曾ジィさんはある日、線路脇に飛び込みそうな奴が見えたから
また目の前で死なれるのがどうしてもどうしてもイヤで、ブレーキを早めにかけたんだって。
予想して、飛び込む前からかけてたんだって。
案の定飛び込んできたその男は、まだまだ若い奴で。
飛びこんだ時に勢いがあったせいか、うまいように飛ばされちゃって
線路脇のくさむらで、のたうちまわってたんだって。
よかった、生きてる!と思った曾ジィさんは、
すぐに汽車をとめて急いでその男のところへ走って行った。
すると、男は
「汽車がとまった、運転手、とめやがったなぁー」
「なんでとめたんですか、なんでとめたんですか、恨みます、恨みますよ…」
って泣きながら叫びまくって、げろを吐いて、
うわごとみたいに運転手(曾じぃちゃん)をすっげぇ責めたんだって。
だから曾じぃちゃんは、バカいうな、死ぬんじゃない、とか色々説教してから
その男を、同僚(国鉄の人なんだろうね)にまかせて、自分はそのまま運転席に戻ったんだって。
そしたらその男、数日後にまた汽車に飛び込んで死んだんだよ。
その男が飛び込んだ汽車っていうのが、
曾ジィちゃんの運転してた汽車の、最後尾車両なんだって。
曾ジィちゃんは、男と知らずにいつも通りそのマグロを拾ってたんだけど
後からそれを知って、あまりに悲しくて腹が立ったそうだ。
あいつ、死に損なった俺の汽車をわざわざ狙ってたんだろうな…だって。
長くてごめんね おわりです
91:
奇声
数年前のこと。俺はスーパーでの買い物を終え、近くの
あまり人の来ない小さな公園で一服していた。
ベンチに腰掛けぼうっとしていると、公園の隅に設置されているトイレから
坊主頭のいかついおっさんがでてきた。
おっさんはまっすぐこっちに向かってくる。
絡まられたら怖いなぁと思ったが、おっさんは俺の目の前まで来ると
「火ぃ貸してくれませんか?」
笑顔でそう言った。
見た目よりはいい人そうだなと思いおっさんのくわえてるタバコに火を点けてあげた。
92:
「ありがとう」
おっさんは笑顔で言うとタバコをくわえたままトイレの
中にまた消えていった。
その直後、
「フゥーーッ!!」
トイレからマイケルジャクソンのような甲高い声が聴こえてきた。
「フゥーーッ!フゥーーッ!」
かなりの大声で、周囲が静かなだけに余計に響く。
なんだか怖い。声の主はさっきのおっさんだろう。
ついさっき笑顔でお礼を言ってた感じのいいおっさんがトイレで奇声を発している。
「フゥーーッ!フゥーーッ!」
とても怖いし気味が悪い。
93:
それでもなんだか気になったので俺は様子を見にトイレに向かった。
「フゥーーッ!フゥーーッ!」
入口前に立つと中からの奇声はより一層大きく聞こえる。
おっさん何やってんだ、ヤク中か?だったらヤバイかな
とか思いながら一歩、足を踏み入れた。
「フゥーーッ!フゥーーッ!フ」
突然声が止んだ。ブツッと電源を落としたみたいな途切れ方だった。
恐る恐る中に足を進める。
94:
トイレは小便器が3つに個室が2つ、しかし人影がない。
個室もドアが開きっぱなしで中には誰もいない。
窓は少し開いてるが小さく高い位置にあるためここから出たとは考えにくい。
おっさんは消えてしまった、直前まで奇声が聞こえていたのに。
女子トイレかとも思ったがさすがに入って確かめる勇気はなかった。
うわぁ気持ち悪いなぁ怖いなぁ、などと呟きながら一応用を足して、手を洗う。
幸い鏡に何かが映ることはなかったので少し安心したがトイレから一歩出たその瞬間、中から
「フゥーーッ!フゥーーッ!フゥーーッ!」
心臓飛び出すくらい驚いて走って逃げた。
今でも公園の近くを通るとたまにあの奇声が聞こえてくる。俺が唯一体験した怖い話。
98:
>>94
怖え
そういう意味わからんのは怖えよなあ
165:
芋虫
えっと、人によって怖い物は違うと思うので、前置きを一言。私は虫嫌いです。
それは去年のことでした。田舎一人暮らし、アパート住まいでの出来事。
6月のある朝、部屋のドアを開けたら、足元に半透明な芋虫が死んでいました。
ギャと思いつつ、ちりとりと箒で外の草むらへ。それは序章でした。
毎朝、毎朝、ドアを開けるたびに死んでいる芋虫の数が増えてきました。
1ぴき、3匹、5匹、7匹、11匹から後は数えていません。もう、出入りはビクビク者で。
芋虫を踏まないように箒で道を掃きながら、背中を丸めて駐車場へ急ぐ途中…。
ポタリ、ギャ?!
とって、とってだれかとってぇ!
御想像の通り首筋に芋虫が落下してきたのです。死ぬかと思った。
自分の悲鳴に近所のおばちゃんが助けに走ってきてくれたら、
そのサンダルが具茶、と芋虫をすりつぶしてあーっと滑って、散乱する芋虫の死骸の上に思いっきり転んで。
自分とおばちゃんのこの世の物ならぬ阿鼻叫喚に、
これまた近所の通学中の学生が駐在さんを走って連れてきてくれて。
なんだか物凄い騒ぎになって申し訳なかった。
その駐在さんがいい人で、散乱する芋虫の死骸を目にして、「原因を取り除きましょう」と、
自分の部屋のドアの前に脚立をかけて、屋根の木を少し剥がしてくれた。
内側の屋根板って、けっこう薄いのね。
べりべりっと剥がしてくれたら、そこにびっしり、芋虫の団地?!
まだ動いてるのや小さいのや大きいのがもぞもぞざわざわ。
「こりゃあ、スズメバチの仔だな」と駐在さんはそのあたりのをごっそり持ちかえってくれました。
不思議と親のスズメバチはいなかった。
屋根の小さな穴から、幼虫が這い出てきてたんじゃないか、とは駐在さんの話。
その後、最近になってやっと引越しできたのでカキコ。
どこから芋虫がやってくるのか?と。当時はノイローゼになりそうでした。
167:
>>165
見えない自分にとってはどんな幽霊話よりも恐ろしい
173:
『←地獄』
これは自分が体験した中で一番怖い、というか洒落にならなかったガチの実話です。
洒落怖じゃねーだろ!って突っ込みもあるかもしれませんがご容赦ください。
『おい!暇だし肝試ししようずw』
それはこのVIPのスレの一つのような一言から始まりました。
今から6、7年くらい前の自分達は、週末にやることがなかったら
肝試しに向かうような暇人全開な生活を送っていました。
その日も台風が迫っていたにも関わらず、そんなものはお構いなしに現地へと向かいました。
その日に向かったのはA県のOという地区にある廃墟、まあ自分を含めた
A県のホラースポット好きの人間なら間違いなく知ってるメジャーな場所です。
車を一時間ほど走らせ現地に到着、自分、A、B、C、Dの五人は早中へと侵入しました。
廃墟の中は重く暗く、夜なのと近くに街灯が無いのとを差し引いてもお釣りがくるくらいの雰囲気です。ですがそんな事は意に介さず自分達は進んで行きました。
ちなみに以前一度来たときは地下の方だけを見て回ったのでこの時は屋上を目指す事になりました。
一階…
二階…
歩を進めるとようやく目的の場所らしき所に到着しました。
懐中電灯で照らすと、そこは一面の黒!黒!黒!
自分『…ああ、ここだな。』
わざわざ口に出さなくてもその場にいた誰もが理解していたのでしょうが、自分は思わず口走っていました。
174:
そこは二階と三階の間の踊場で、絨毯は焼け焦げ天井や壁は煤けていて、
言うなればそれは焼死体の発見された現場の見本のような状態になっていました。
自分達がこの日この廃墟に向かった理由はこれでした。
1ヶ月ほど前にここで焼身自殺をした奴がいる、という話を聞きつけたからです。
ソースは友達Aの会社の先輩がテレビだか新聞だかで見た、
という微妙なものでしたが実際目の前にその光景が広がっているのですからまず間違いないはずです。
しかしいざ実際に焼死体のあった場所を見てみると、
さすがに不気味さというか物悲しさとうか、様々な感情が生まれてきました。
と同時に謎の悪寒…
自分『なんか寒い…』
B『…俺も思った。』
D『霊がいる場所って寒くなるっていうよな…』
不思議と五人のうち三人が同じ悪寒を感じていました。しかしCの、
『いやいや、台風近づいてるせいで風めちゃくちゃ強いからだろ?』
という突っ込みで一気に現実に戻されました(笑)
考えてみりゃその廃墟は海沿いの高台にあり、潮風がモロに当たる場所、
加えて部屋によっちゃ窓ガラスも割れてて風が通り抜け放題だしそりゃ夏場でも寒いわけですよ。
Cの一言で緊張が緩んだのか、その後は恐怖とは無縁な感じで建物の中を巡りました。
三階…
この階は特に見るべき場所もないからスルーして屋上に向かうか?という話になりました。
しかし廊下を歩いていると全員の視線がある部屋の入り口に集中しました。
175:
『←地獄』
ドアの横の壁にこの部屋を指してこう書かれていたんです。
まあぶっちゃけ廃墟特有のDQNの落書きなわけですが、なぜか誰も一向にドアノブに手が伸ばしません。
Aに至ってはポタポタと汗を流して呼吸が荒くなる始末。
言葉にして表すのならば、根源的恐怖、というのが自分が感じた感覚の中で一番近い感覚でした。
とりあえずAが過呼吸になりそうだったので一時撤退、車の中で作戦会議兼反省会です。
自分『A、大丈夫か?』
A『…おー、なんとか』
D『なあ、もう帰んねー?』
B『あの部屋気になんねーのか?』
C『でもAがその状態じゃ帰るしかねーだろ。』
なんというか、五人が五人、同じ感覚を感じているのが不思議で仕方ありませんでした。
しかも霊感なんて皆無な五人がです。
結局ビビりな自分達は、とりあえずこの日は帰宅、次の日の昼にまた来る、という話になりました。
…次の日
A『昨日はわりーな、色々迷惑かけちまってさ。』
自分『気にすなー。行くぞー。』
集合場所に最後に来たAを車に乗せ、再び廃墟へと向かいました。
177:
地元を出発して一時間、廃墟の近くまで来たところで、
B『…ん?ん??』
と助手席に座るBが気の抜けた声を出しました。どうした?と聞くと、廃墟が変だ、と言い出しました。車を停め、みんなハイワロ状態で廃墟を見てみると…
…ああ、あれか、昨日の違和感の原因は。
一目でわかりました。
自分達は高台にある廃墟を斜め下から見ていたのですが、ある一室にカーテンがしてあったのです。
まあカーテンのしてある部屋ならいくつもあったのですが、
他の部屋は白っぽいようなカーテンなのに対し、その部屋だけは黒いカーテンでした。
直感的に、というかそんな大層な感覚を持ち合わせていなくともあの部屋には何かある、
と感じるのは当然の成り行きでした。。
廃墟に着き、一階を昇り、二階を抜け、三階の例の部屋へとたどり着きました。
しかしいざ部屋の前に立つといくら明るい昼間とはいえ昨日の感覚を思い出してしまい
手をノブに伸ばす事ができません。
B『…どうする?ってか開けるしかねーんだよな。』
D『なんかまた寒気がする…』
自分『実は俺もなんだよな…』
C『だからそれは台風のせいだと(ry』
A『いいぜ、昨日は迷惑かけたしまず俺が先に入ってみる。少し待ってろ。』
Aはそう言うと、何の前置きもなくいきなりドアノブを捻り中へと入りました。
そして数秒後、『うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』というAの叫び声。それを聞いて自分達も中へと入ると、
A『お前らwwwアホスwww』
はい、騙されました。
A曰わく、いざ決死の覚悟で入ったもののびっくりするぐらい
何もなかったので逆に自分達をビビらせようと思ったらしいのです。
とりあえず自分達はAに鉄拳制裁を喰らわし、アホらしくなったので撤収するか、という話になりました。
しかし…
178:
Aが一言、
『でもカーテンないんだよな、この地獄って書いてある部屋さ。』
暑さによる汗を出す汗腺が、嫌な汗を出す汗腺に変わる瞬間を理解できたのは恐らく生まれて初めてでした。
確かにこの部屋は窓が割れていてカーテンは既にボロボロ、強風に煽られてバサバサと音を立てています。
思えば自分達はこの部屋ばかりに気を取られすぎていたんです。
まだ奥に部屋が二つ残されていたのにインパクトに釣られてそこで三階の探索を止めていました。
そして外から見た位置関係だと黒いカーテンの部屋はこの部屋でなければ隣。
迷う事なくすぐに向かいました。
…今考えれば、もう少し冷静に物事を判断して行動すればよかったと反省しています。
なぜあれがこうなのか、どうしてああなっていたのか、そういう事をきちんとある程度の
想像力を以てして事前に考えていれば、あんな事態にはならなかったはずですから。
ジジジジジジ、ミーンミーンミーンミーン、ブブブブブブブブ
自分『蝉?』
部屋を開けた瞬間の感想がそれでした。
外の強風の中鳴いているアブラゼミがそう思わせたのか、
ビーンビーンと羽音を鳴らす部屋の中の虫がそう思わせたのか、それがまず頭に浮かびました。
黒いカーテンは無くなり、外からの光が中で飛び交う何百という虫を不気味に照らし出しました。
そして次は猛烈な吐き気。酷い腐敗臭により口腔内には酸っぱい液体が上ってきました。
直感や霊感、寒気や悪寒なんてどうでもいい!とにかくこの場を離れたい!もうそれしか頭の中にありませんでした。
自分達はすぐにドアを閉め、廃墟から出ました。
そして警察に連絡、当然色々聞かれましたが自分達は発見者として
調書を取らされたくらいで特にお咎めはありませんでした。
179:
自分達はすぐにドアを閉めたので部屋のどこに腐乱死体があったのかはわかりませんが、
見てしまったらトラウマになっていたと思います。
そしてドアを開けるまで腐敗臭に気づかなかったのは、台風による強風が原因だったようです。
黒いカーテンは、窓ガラスに群がっていた腐乱死体に湧いたウジが孵化した
ハエの大群でした。あれはもう二度と見たくありません。
ほんとね、自分達の霊感の無さを実感しましたよ。隣の部屋が修羅場になってるのに
たかが地獄って文字にいらない不安を煽られてその部屋に恐怖するなんてね(笑)
でも皆さんももし黒いカーテンを見つけたら気をつけてください。
長々と付き合ってもらいありがとうございましたm(_ _)m
309:
車椅子の男
霊とかじゃないけど…
コンビニの入口のところに車椅子の男が一人でいた 20代くらい
入口のほうではなく歩いてくる私のほうに体を向けて止まってて
こっちを見ながらニヤニヤしてるので変だし気持ち悪い
あぁ入れないから手伝って欲しくてこっち見てるのかなと一瞬思ったが
そのコンビニは自動ドアだし段差もないしそれはない
話しかけようと思ったが向こうは何も言わずニヤニヤしながら見てくるので
怖いと思い目をそらし中に入ったらその人もあとから普通に入ってきた
で、後をついてくる 私が商品を見てるとついてきてニヤニヤしながら見てくる
私が移動してもついてきてニヤニヤ 止まると追いつかれるので買い物どころじゃない
しばらくしてついて来なくなったので探したらレジで買い物してた
怖いのでこの人が出てから出ようと思いもう行ったかと見たらこっち向きで
ニヤニヤしながらレジの前で待ち伏せしてた
怖くて見えないように急いで店を出たらすごいスピードで追いかけて来て
信号渡ったとこで追いつけないと思ったのか止まってニヤニヤしながらこっちを見てた
すごい怖かった
310:
>>309
車椅子だからと安心するなよ。
偽装してる可能性もゼロじゃない。
336:
>>310
店出て追いかけて来たときにすごいスピードだったので
車椅子の扱いに慣れてる=本物だと思うけどそうだったら怖すぎる
また会ったらどうしようと怖い
追いかけてこなかったのは今思えばその方向に交番があったからかも
384:
トーテムポール
今から20年前の話ですが、小学生の時に友達A君と、A君母の生霊?的なものに遭遇しました。
A君母は仕事に行っていて、私たちはA君の家で昼寝をしていました。
時間は15時くらいでした。
すると、玄関の方の駐車場に、A君母の車の音が聞こえました。
私たちの寝ている部屋から玄関までは大体5Mくらいで、
古い平屋建てなので、外の車の音は普段から聞こえます。
普段なら帰ってこない時間帯なので、A君と顔を見合わせ、
「?」
という顔をお互いしました。
次に玄関が開く音が聞こえ、私たちの寝ている部屋に歩いてくる足音も聞こえました。
私たちは何ともいえない妙な気分でした。怖いとはちがう、胸騒ぎを感じていました。
足音が部屋の前で止まり、襖がすーっと開きます。
ちょうど【人の顔】が収まるくらい開いている襖に、【顔が5つ】縦に並んでいました。
例えるならば、トーテムポールです。
上から2つ目がA君母の顔でした。
続く
385:
続き
5つ並んだ顔はどれも無表情で、ただ【色】だけが、肌色⇒青⇒赤とどんどん替わっていきます。
私たちは無言で、その光景を寝ながら見上げていました。
不思議と恐怖はなかったです。
しばらくすると、その【トーテムポール】は消えました。
私たちはそのまま1時間以上無言で天井を見上げていました。
その後、17時すぎでしょうか。A君母の車の音が聞こえ、今度は本当に帰って来ました。
私はそのあとすぐに帰宅し、【トーテムポール】の1件は誰にも話しませんでした。
A君とはその後、いろいろありましたが、小学校を卒業するまで交流が続きました。
中学生になり別のクラスになってからは、自然と遊ばなくなりました。
しかし、中学3年になり、同じクラスになったのをきっかけに、また一緒に遊ぶようになりました。
私は、その頃には、例の生き霊?らしきものを、もしかしたら自分の夢だったんじゃないかと思い始めていました。
そして、思いきってA君に聞いてみました。
私「あの顔が何個も並んどったやつ、おぼえとる?」
A君「おー、やっぱり本当に見たんやて。おれら。」
二人の記憶は、細部までディテールが一緒で、間違いなく、何かを見た。
体験をしたことが、お互い証明できて、うれしく思いました。
おわり
408:
ネットストーカー
だいぶ時間経ってようやく気持ちも整理できたから投稿します
特定されると困るので地名とか単語とか少しぼかしてます
ちなみに幽霊話じゃないので興味ない人はNG登録してください
俺は一昨年まで専門学生だった
その学校はB県のド田舎にあって、入学と同時に俺はそこでの活動をブログに書きはじめた
今日は何の授業があったとか、サークルでこんなことやったとか、そういう内容を書いてた
個人特定できないようある程度ぼかし入れて書いてたから、同じ学校の奴が見たら
「もしかしてあいつか?」って分かるかどうかってくらいだったと思う
学校の人たちには俺がブログやってることは内緒にしてたけど
地元の友人には近況報告してるよってブログを教えておいた
俺の日々の活動に友人たちはコメントしてくれて、それが励みになってたんだ
俺の学校は夏休みが7月中旬?9月いっぱいまでで、かなり長かった
その長い休み期間中は生徒は個人でインターンシップやったりバイトしたり、有意義に時間を使っていた
夏休みが終わった10月はじめ頃、俺のブログに一件のコメントがついた
記事は「今日から後期が始まった」とか、そんな内容
コメント欄には「トモキ」という名で一言
「〇〇(俺の通う専門学校の通称)って面白いな」だけ書かれてあった
俺の友人にはトモキなんて名前の奴が居なかったから、ググッて出てきた俺のブログを読んだ一般人だろうと思って、
俺は「コメントありがとうございます。そうですねぇ授業とか楽しいですよ」と無難な返信しといた
409:
トモキのコメントはその記事だけで、その後しばらくは音沙汰なくなった
11月終わりのある日、雪が降った(通ってた専門学校の所在地が豪雪地帯だった)
東海地方出身の俺には11月に雪が降るとかはじめてだったもんで、
大はしゃぎで他地方から来てた同じ学科の友人たちと騒いでた
その日の記事にもその旨を書いた
翌日、授業終わってブログのコメントチェックしたら、地元の友人らのコメントに混じってトモキのコメントがあった
名前:トモキ
本文:うるせーよ〇〇(俺の通うry)
記事の内容がわりとはっちゃけてたからそれのせいかと思った
(雪ひゃっほーい!とかそんな感じ)
でも学校名出してうるせーはないだろ…と思いながらも「サーセンww」みたいな軽い調子で返信して、
そのあと今日の授業内容を更新した
それからしばらく経った日に(12月初旬頃かな)、
俺は学校強制参加のトレイルランボランティア活動の内容を記事にした
それは10月中旬に参加したんだが、その頃は検定試験とかあって忙しかったから当時は書けなかったんだ
参加者の人のこととか、ボランティア内容とか、その他会場の様子とか、思い出しながらブログへあげた
翌日の夜、またトモキからのコメントがあった
〇〇(ry)さすが偽善者の集い(笑)
正直このコメント見たとき意味が分からなかった
偽善者もなにも、俺は記事内容的には「ボランティア正直かったるいです^p^」
みたいに書いてたのに、なにが偽善者なのかと
軽くイラッときつつも「そうっすね!ボランティア偽善者(笑)」とまた軽い調子で返信
410:
なんかだんだんこの得体の知れない「トモキ」が気味悪くなってきたので、
先輩の一人にブログを見せて「なんなんすかね、こいつ」と相談した
その先輩は同じ学科の人で、サークルの部長もつとめてる頼れる先輩って感じの人
俺がブログやってることは先輩は知らなかったので「お前意外とマメなんだなw」と最初は笑ってたけど、
トモキのコメントを見ると明らかに苛立ってこう言った
「こいつ××の生徒じゃねーか?」
××は同じ専門学校のグループ?の一つで、
ネイチャー系の俺の専門学校とは対照的なスポーツ系の専門学校で、
なんと俺の通ってた専門と隣接して存在する専門学校
以前から何かと生徒間でいがみあっていて、
何かあるごとに互いに敵視してきたという意味の分からない関係性を保っている(らしい)〇〇と××
そういえば入学当初に先輩がそんなことを言っていたなと思いながら、
改めてトモキのコメントを読み返すと、確かにこいつは××の生徒っぽいなと思えた
専門学校同士が隣接するだけでなく、
学校のすぐ近くのアパートはそれぞれの学校に通う生徒のみが入居していて
(ド田舎すぎて学校関係者くらいしか入居しないらしい)
実質、アパートというかもはや寮みたいな感じだった
だから、アパートの一室でどちらかの学校の生徒が宴会を開いてバカ騒ぎすると、
もう一方の学校の生徒が寮監に苦情をいれるという、そういうアホらしいことを度々やっていたんだ
実際俺の隣室に住む××生は、よく飲み会やっててうるさいが、
直接なにかされたとかはなかったし、夜12時前には解散してくれていたので俺個人としては別に恨みはなかった
ただ個人間としてのトラブルはなくても、〇〇の生徒、××の生徒という固定観念から
なんとなくお互いによくない印象を持ってるんだろうなと思っていたが、
まさかその××生が俺の活動ブログに特攻してくるとは思わず、俺も××の生徒がなんとなく嫌いになった
そして俺はよせばいいのに、チラシの裏と称して「××の宴会うるさい」的なことを記事に書いてしまった
翌日、地元の友人たちのコメントがいくつか入っていたが、トモキからのコメントはなかった
(この記事を書いたのは12月10日くらいだった)
411:
12月に入ってからは、実習とかサークル活動とか検定勉強とかいろいろやってるうちに冬休みになり、
俺は一度実家へ帰ることにした
なにせ豪雪地帯だから外に出るのも面倒だし(アパート入居者は協力して雪掻きしないといけなかった)、
同じ学科の友人たちも実家へ帰る人が多かったからだ
冬休み期間だけはチラシの裏的な記事しか書けないと思ったので、
しばらく実家に帰ります的な文章をブログに残して俺は実家に帰った(実家帰ったのはクリスマス後)
年が明けて、冬休み明ける前にまたB県へ戻った
ノートPCは荷物になるからと思いずっと寮に置いたままで、ケータイも無駄に使うのが好きじゃなかったし、
実家帰れば地元の友人とも会えるので、ブログはずっと放置したきりだった
買い物を終えて、部屋も掃除機かけて、ある程度落ち着いた頃にパソコン開いて久々にブログの確認をした
リアルに肝が凍ったと思った
「〇〇死ね」
「クズ〇〇生が粋がってんじゃねーよ バカか?」
「偽善団体きめえええええ」
「消えろ」
まるで2chで見る罵詈雑言がコメント欄に大量に残ってる
コメント元の記事は俺が××批判をした記事だった
批判と言っても
「××生は宴会をよく開いてて羨ましいなー夜遅くまで騒いでるのはちょっと勘弁だけどw」というような内容だ
この程度でブログ炎上させるか普通…と呆れた俺は、なにもいわずにコメント欄を綺麗にした
それから「B県ただいまー」と帰ってきたことを知らせる記事をのせて、
俺は地元で買ってきたお土産を友人や先輩に配りにいった
412:
冬休みが明けてしばらくはあの炎上が嘘だったみたいに静かで、
ブログ初炎上で受けた傷が多少癒えてきた2月のはじめ
実習から帰ってきて疲れたーという記事を夕方くらいに更新した日の夜
9時過ぎたくらいだった
風呂にも入って寝る準備してたとき、
ドンドンドンドン!!と玄関から扉を叩く音がした
インターホンが壊れたかと思うくらい連打される音が響く
「分かってんだぞ!!!出てこいや!!」というような複数の男の声が聞こえた
今こうやって書いててもちょっと冷や汗がにじむが、当時は本気でパニクった
実習疲れでだるい体と頭で必死に考えたが、どうしても相手が誰なのか思い当たらない
アホみたいに扉叩くわ蹴るわ(そのような音がした)罵声はやまないわインターホン鳴らし続けるわで俺もう泣き寸ww
幸い玄関扉は鍵かけてチェーンもつけてたから、扉壊されてもまだ大丈夫ということだけは思い当たって、
とりあえず同じ学科の人にヘルプ電話をかける
そのとき外から「どうしたー!?」という声が聞こえた
騒ぎに気付いたらしい向かいのB棟に住む先輩が、わざわざ玄関から俺の部屋のベランダに向かって叫んでくれた
(位置関係: 田んぼ |(←玄関)アパートA棟(ベランダ→)| 空間 |(←玄関)B棟(ベランダ→)| →学校)
その声聞いてカーテン開けて、ベランダの戸あけて、
薄着のまま玄関のとこにいる先輩に俺は助けてと叫ぼうとしたが
恐怖のせいか声が出ない
それでも先輩は何かを察してくれたみたいで、「待ってろ!」と言って雪で滑りながらも
(アパートの通路は雪国設計じゃなくて、濡れていると大変滑り易いアホ設計だった…)
急いで階下へおりていくのが見えた
(俺は2階の部屋(といっても1階部分は駐車場なので実質3階の高さ)で、先輩も向かいの棟の2階の部屋)
ヘルプ電話かけた同じ学科の友人に電話が繋がったものの、
声が出ないから「ふぃ?ふぃ?」と気持ち悪い息遣いしか出来なかったが、
いまだに何やら玄関の前で叫んでいる奴らの声が電話口にも聞こえたのか「すぐ行く!」と言ってくれた
413:
その数秒後くらいに玄関先の扉叩く音とかインターホンの音は消えたが、今度は言い合う声が響いてきた
俺は先輩が来てくれたのかと思い、チビりそうになりながら玄関のほうへ向かった
「てめーらいい加減にしやがれ!!」
「うるせー殺すぞ!!」
「くそがあああああ!あqwせdrftgyふじこl;@」
そんな叫び声が入り混じって聞こえてきて俺はもう本気で泣いた
怖すぎとかそんなレベル超越したと思う
外の騒ぎ(というか罵声)が落ち着いてきたとき、聞き覚えのある寮監さんらしき声が聞こえた
「△△さん、大丈夫ですか!?」
俺には寮監さんの声が真面目に仏の声かと思ったw
怖かったが、俺は玄関扉の窓(小さい穴のとこ)から外を見て、
寮監さんが居るのを確かめてから鍵とチェーンをあけた
外には先輩とヘルプ電話をした友人と、寮監さんが二人居た
寮監さんのうちひとりは、見覚えのない男4人となにやら話しをしているらしく、
その男たちは俺のほうを見るなり、なんか罵声を浴びせてきた
情けないが俺はそれでまた泣いたww
414:
騒ぎを聞いて駆けつけたらしい〇〇生の先輩や同じ学科の人たちが集まってきた
××生も居たが、そいつらは遠巻きに俺らのほうを睨むだけで何も言ってこなかった
男たちは、俺の知る先輩たちと寮監さんの一人に連行されていった
しばらくして俺が落ち着いたあたりで「事情は明日聞くから」ともう一人の寮監さんは退場
友人の〇〇生の何人かはその場に残って俺を宥めてくれた
翌日の朝、俺は学校からの連絡で授業開始の一時間前に学校へ呼び出された
担任の先生に校長室まで案内され、その部屋には昨夜来てくれた寮監さんと、
Sさんという生徒指導的な先生が居た
「大丈夫ですか?」と寮監さんは俺に心配の言葉をかけてくれた
それから話してくれた
案の定、昨夜俺の部屋へ突撃してきたのは××の生徒で、
そいつらはどうやら俺のブログを読んで突撃してきたらしい
話をきく限りでは彼らはトモキの先輩で、トモキ本人は
先輩をけしかけただけで昨夜の凸には参加してなかったようだ
俺は寮監さんや担任からブログの内容が本当かどうか聞かれた
(××生は「〇〇生の奴が××生の評判を落とすような記事を書いた」と、実際よりも内容を誇張して寮監さんたちに言ったらしい)
パソコン使って俺のブログを開いて問題の記事を見せると、
寮監さんと担任とSさんは何やら納得してくれたみたいだった
すぐにSさんが退室して、担任はどこかへ携帯で連絡、
その間に寮監さんは俺のブログを読んで「こういう活動してたんだねー」とのんきに言っていたw
その日は担任が気を利かせてくれて俺は学校を休んだ
ただし例のやつらには俺の部屋が割られているので、親しい友人に事情を話してその友人の部屋で過ごした
こういった話はすぐに広がるのが通ってた学校の特徴で、事情を知ったらしい友人や、
昨夜駆けつけてくれた先輩たちからメール・電話がひっきりなしに来たのでちょっとびっくりした
417:
長くてすまんこれで最後
ここからは後日談です
俺の部屋へ突撃した××生の4人のうち2人は部屋謹慎の処分で、残り二人は自主退学をしたらしい
俺のブログにコメントしたトモキも謹慎処分されたそうだが詳しくは知らない
もちろんこんなことがあったから、俺は活動ブログを閉鎖した
代わりに、地元の友人にミクシィに招待されたんで活動報告はミクシィ日記に書くことになったが、
それも早いうちに書かなくなった
ノイローゼが悪化して軽い鬱になった俺は、結局専門学校を中退したためだ
もともと犬猿の仲だった〇〇と××はこの一件でさらに深い溝が出来、
寮の同じ棟に住む××生から変な手紙もらったり(もちろん悪口。あと脅迫まがいのことも書いてあった)、
夜中や朝方に壁叩かれたりして睡眠不足になったことが最大の原因
ちなみに、同じ学科だった友人から教えてもらったが、
記事を書いてしばらく経ってからブログが炎上した理由は、
××生はその時期ちょうど実習で学校から離れてたかららしい
(××はスポーツ系の学校なので実習で遠征するのは珍しくないこと)
あと、あいつらがなぜ俺のことを特定できたのか、それだけはいまだに不明
悪ふざけが過ぎた結果なので、正直自業自得といえばそれまでだが、
俺はこの一件で某スポーツをやる奴らはみんな
短気で常識外れなDQNばかりなんだという偏見をもってしまったよ
というか、環境保護を推進する専門学校と、環境破壊で手に入れた
フィールドで活動する専門学校が隣接する時点で
なんかもうトラブル起きるの目に見えてるっていう
長々とすまん
自分にとっては本当洒落にならんくらい怖かったので許してください
以上で俺の話は終わりです
(※後輩や学校に迷惑かかるのは困るので学校特定は勘弁してください)
419:
>>417
陰湿なやつらに目をつけられて災難だったね。
学校みたいな隔離された所には小さな世界があるからな。
そいつらにはろくな未来は無いだろう。
とにかくおつかれ!
466:
ファンレター
幼馴染から聞いた話
幽霊系の怖い話ではない
友人は某出版社に勤めていて、とある中堅の漫画家さんの担当をしている。
その漫画家さんに送られて来たファンレターの話。
ファンレターをバイトがあて先毎に仕分けした後に軽く内容物をチェックするのは担当の仕事。
葉書や明らかに手紙しか入っていないようなものは特に改めはしないそうだが、
プレゼント等何かしら紙以外のものが入っているものは
安全、衛生などの面から一応漫画家さんに持っていく前にチェックをしなければならないそうだ。
因みに少年漫画系だろうがなんだろうが、やはり手紙やプレゼントを送ってくれるのは女の子が多いとの事。
今連載している漫画にはマスコット的なキャラもいて、手作りの人形なんかを贈ってくれる子もいる。
その日届いた手紙も紙以外にごわっとした物が入っている感触があったから、そんな人形が入っているんだろうなーと微笑ましい気持ちで封を開けると…
がさっ、と、落ちてきたのは大量の髪の毛
「ひっ!」
思わず悲鳴をあげ慌てて隣にいた先輩を向いたら、仕方ないな、と言う感じでさっさとちりとりで髪を拾ってゴミ箱へ。
「先生には言うなよ」
とだけ言うと、手紙を持ってどっかへ行ってしまった。
後で先輩に聞いた話によると、まあ珠にはこんな手紙も来るよ、って事らしい。
手紙はとあるキャラクターがとても好きだというような内容だったそうだけど、
詳しい話も現物が返ってくる事もなく友人は一安心したそうだ。
兎に角、心底怖かったというか気持ち悪かったというかなんかまあそんな感じだったそうです。
あんまり奇抜な贈り物をしても、大抵ストップ掛かるよって話。
467:
>>466
まあ居るんだろうなそういうのは
有名なのだとS県月宮とか肉般若とかあるし
505:
ビデオメッセージ
会社の同僚が亡くなった。
フリークライミングが趣味のKという奴で、俺とすごく仲がよくて
家族ぐるみ(俺の方は独身だが)での付き合いがあった。
Kのフリークライミングへの入れ込み方は本格的で
休みがあればあっちの山、こっちの崖へと常に出かけていた。
亡くなる半年くらい前だったか、急にKが俺に頼みがあるといって話してきた。
「なあ、俺がもし死んだときのために、ビデオを撮っておいてほしいんだ」
趣味が趣味だけに、いつ命を落とすかもしれないので、あらかじめ
ビデオメッセージを撮っておいて、万が一の際にはそれを家族に見せてほしい、
ということだった。俺はそんなに危険なら家族もいるんだから辞めろと
いったが、クライミングをやめることだけは絶対に考えられないとKは
きっぱり言った。いかにもKらしいなと思った俺は撮影を引き受けた。
Kの家で撮影したらバレるので、俺の部屋で撮ることになった。
白い壁をバックに、ソファーに座ったKが喋り始める
「えー、Kです。このビデオを見てるということは、僕は死んで
しまったということになります。○○(奥さんの名前)、××(娘の名前)、
今まで本当にありがとう。僕の勝手な趣味で、みんなに迷惑をかけて
本当に申し訳ないと思っています。僕を育ててくれたお父さん、お母さん、
それに友人のみんな、僕が死んで悲しんでるかもしれませんが、
どうか悲しまないでください。僕は天国で楽しくやっています。
皆さんと会えないことは残念ですが、天国から見守っています。
××(娘の名前)、お父さんはずっとお空の上から見ています。
だから泣かないで、笑って見送ってください。ではさようなら」
506:
もちろんこれを撮ったときKは生きていたわけだが、それから半年後
本当にKは死んでしまった。クライミング中の滑落による事故死で、
クライミング仲間によると、通常、もし落ちた場合でも大丈夫なように
下には安全マットを敷いて登るのだが、このときは、その落下予想地点
から大きく外れて落下したために事故を防ぎきれなかったのだそうだ。
通夜、告別式ともに悲壮なものだった。
泣き叫ぶKの奥さんと娘。俺も信じられない思いだった。まさかあのKが。
一週間が過ぎたときに、俺は例のビデオをKの家族に
見せることにした。さすがに落ち着きを取り戻していたKの家族は
俺がKのメッセージビデオがあるといったら是非見せて欲しいと言って来たので
ちょうど初七日の法要があるときに、親族の前で見せることになった。
俺がDVDを取り出した時点で、すでに泣き始める親族。
「これも供養になりますから、是非見てあげてください」とDVDをセットし、再生した。
507:
ヴーーーという音とともに、真っ暗な画面が10秒ほど続く。
あれ?撮影に失敗していたのか?と思った瞬間、真っ暗な中に
突然Kの姿が浮かび上がり、喋り始めた。
あれ、俺の部屋で撮ったはずなんだが、こんなに暗かったか?
「えー、Kです。このビデオを・・るということは、僕は・・んで
しまっ・・いう・・ります。○○(奥さんの名前)、××(娘の名前)、
今まで本・・ありが・・・」
Kが喋る声に混ざって、さっきからずっと鳴り続けている
ヴーーーーーーという雑音がひどくて声が聞き取りにくい。
「僕を育ててくれたお父さん、お母さん、
それに友人のみんな、僕が死んで悲しんでるかもしれませんが、
どうか悲しまないでください。僕はズヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアア××(娘の名前)、お父さん死んじゃっヴァアアアアアアア
アアアアアア死にたくない!死にズヴァアアアアアアアにたくないよおおおおヴヴァアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア、ザッ」
背筋が凍った。
最後の方は雑音でほとんど聞き取れなかったが、Kの台詞は明らかに撮影時と違う
断末魔の叫びのような言葉に変わり、最後Kが喋り終わるときに
暗闇の端から何かがKの腕を掴んで引っ張っていくのがはっきりと見えた。
508:
これを見た親族は泣き叫び、Kの奥さんはなんて物を見せるんだと俺に掴みかかり、
Kの父親は俺を殴りつけた。奥さんの弟が、K兄さんはいたずらで
こういうものを撮るような人じゃないとなだめてくれたおかげで
その場は収まったが、俺は土下座をして、すぐにこのDVDは処分しますといってみんなに謝った。
翌日、DVDを近所の寺に持っていったら、処分をお願いしますという前に
住職がDVDの入った紙袋を見るや否や「あ、それはうちでは無理です」と。
代わりに、ここなら浄霊してくれるという場所を教えてもらい、行ったが
そこでも「えらいとんでもないものを持ってきたね」と言われた。
そこの神主(霊媒師?)によると、Kはビデオを撮った時点で完全に地獄に
引っ張り込まれており、何で半年永らえたのかわからない、本来なら
あの直後に事故にあって死んでたはずだと言われた。
511:
これは久々の良作
626:
留学先の肝試し
アメリカに語学留学していた時の話
ホームステイ先の年上のジョン(仮名)と仲良くなって、休日は大抵ジョンと買い物やゲームをして暇を潰していた。
ジョンは車を持っていたので、色々なところに連れて行ってもらってた。
ジョンは日本の文化に興味があったようで、事あるごとに色々訊いてきた。
ある夏の日、ジョンが「夏は日本ではどんなことするのか」と訊いてきたので、
「泳いだり、スイカ食ったり、花火をしたり・・・あと肝試しとかね」というと、肝試しに興味を持ったようで
「なんだソレ?」「何故夏の文化なんだ?」「どんなことをするんだ?」みたいにしつこく訊いてきた。
だから「夜に幽霊が出る廃墟に行ったりしない?そういうのも肝試しだよ」みたいに説明した。
すると、ジョンは「じゃあ今夜その”肝試し”をしようぜ!!」と言い出した。
そしてその日の夜10時ごろに郊外の廃墟に行くことになった訳だ。
その廃墟は家から車で15分ほどの距離にあり、数ヶ月から原因不明だが廃墟らしく
(ジョンが車の中で説明してた)外から見ると小奇麗だが庭などは荒れておりそれなりの雰囲気が出ていた。
ジョンがマグライトをSWAT風に持ち、その廃墟の入り口の戸に手をかけた。
入り口は案の定閉ざされていた。面白くなさそうにジョンは窓が開いていないかチェックし始めた。
すると、一つの窓が開いていたのでそこから侵入することになった。
ジョンが先に中に入ると、ベランダのドアを開けてくれた。
中は外見よりさらに綺麗だった。廃墟なのか?と思ったが、生活感のある物品が乱雑に放置されたている。
売り出し中の物件というわけではないだろう。
侵入したリビングから玄関に出た。洋画でよくあるような、吹き抜けの建物だった。
そこに出て「さて、これからどこを見ていくか」と言った矢先、奇妙な音がした。
627:
「カシャ、カララララララララ、カチャ」
「カラララララララ、カチャ」
「カラララララ、カチャ」
俺が「?」と辺りを見回すとその音は階段の上から聞こえてくる。
すとジョンを見ると、ジョンも「?」といった顔で、階段の上にマグライトを向けていた。
「カシャ、カララララララララララララ・・・・カチャ」
また音がした。
するとジョンが「逃げるぞ!」と叫び、リビングへと走った。俺もその後を追った。
ベランダから外に出て、庭から車まで走った。
すると頭の後ろの二階の窓がガラッと開いた。
「カララララララララララ、カチャカチャ」
「カラララララララララ、カチャカチャ」
ジョンは振り返ることもなく、車に飛び乗った。
俺が助手席に飛び乗ると同時に俺がドアを閉める猶予も与えずに車は急発進した。
ジョンはすごいスピードを出して10分ほどで家に着いた。
部屋に戻って、落ち着きを取り戻したジョンに俺は何を見たのか尋ねた。
ジョンは「2階に男がいた。」と答えた。何故あんなに必死に逃げる必要があったんだと訊くと、
ジョンは少し頭を抱えて考えた後、部屋から出てあるものを持ってきた。
628:
ジョンは父親のリボルバーを持ち、弾倉に弾丸を込める真似をしてカシャっと弾倉を戻し、
弾倉の横を弾いて”カララララ”と音を鳴らせた。
そして、無言でカチャリと引鉄を引いた。撃鉄が空の弾倉に勢いよく叩きつけら”カチャ”っと音がした。
その男が何をしていたのかはもう聞くまでもなかった。
空砲だったんじゃね?とジョンに聞いたが、マグライトで照らしていた時、
弾丸を込めるのが見え、その銃口がこちらに向けられたので叫んだ、らしい。
もしかしたら、空砲だったかもしれない、俺達を狙っていなかったかもしれない。
だが、もし本当に銃弾を込めていて、俺達を狙って引鉄を引いていたとしたら・・・
ジョンは一言呟いた。
「車を走らせ出したとき、あの家から銃声が鳴ったの気付いたか?」
それから二度とその廃墟?に近づくことはしなかった。
日本文化を堪能してもらうつもりがとんだ肝試しとなってしまった。
668:
フグの中毒死
先輩から会社の休み時間に聞いた話を投下
だいぶ昔のこと、先輩の田舎のおじいさんが亡くなった時の話なんだけど。
死因はフグの中毒死。夕食に食べたフグにあたってのことだって、
おじいさん一人でだったらしく、おばあさんが家に帰って来たときにはチアノーゼっての?
顔が紫で、息もしてなくて、「もうだめだ」っていう状態だったそうだ。
翌日に通夜で、その次の日に火葬という段取り。
当時はちゃんとした火葬場なんて無くって、山奥の焼き場に親族、知人で遺体を焼きに行く。
で、焼けたころに又何人かで骨を取りに行くっていう方式だったんだそうな。
焼きだしたのが結構遅かったらしく、焼ける頃にはもう日も沈むころ。
おじいさんの知人の男二人でシャベルと明かりをもって焼き場に向かう。
さあ、骨を拾おうかと思ったら、棺桶の灰ばかりで肝心の骨がない。
そんなはずがないっていうんでよく照らしてみると、
灰を引きずったような跡がある、二人はそのあとを追って進んでみた。
おじいさんがいた。
焼き場からほど無い所の木の下で、あぐらをかいて。
全身が赤黒く焼け、半分炭化し、ところどころ骨の見えた姿で・・・
669:
「俺が思うに」先輩が続ける。
「最初に死んだと思ったとき、じいちゃんはまだ生きてたんじゃないかな?
仮死状態で、焼かれている途中に、息を吹き返しちまった」
そして焼かれながらもなんとか棺桶からはい出し、その木の下まで行ったところで力尽きた・・・。
想像を絶する光景だ。
当時は医学もまだ進んでおらず、ましてや田舎のこと、そういうこともあったのかもしれない。
なんにせよこのままではいけない。一人の男がもう一度焼き場に戻そうとした、その時だ、
「きいいいいさまああ!!!死んでまで人様に迷惑かけるかあああああああああ!!!!」
もう一人の男が持っていたシャベルでおじいさんの体を打ちのめした。
そして焼け場まで、蹴り倒すように運んで行ったんだ。
どうやら亡くなったおじいさん、金貸しを生業としており、
それもそのやり方がかなり悪どく、ご近所さんはおろか、近隣でも有名な人だったそうだ。
トチ狂った男も、「これできれいさっぱり縁が切れる」そう思って骨を拾う役を買って出たのかもしれない。
俺が怖かったのは、先輩がこの話を「休憩時間の笑い話」として話したこと。
「なんでこの話を自分が知ってるかっていうと、さっきの、
じいちゃんを叩かなかったほうの男が、それから何年かしてから自分が死にそうになったときに
とうとう墓場まで持って行けず、ばあちゃんに『実はこういうことが・・・』って話したんだってよ、
あははははははははははははははは」
もちろん、話を聞いた俺を含め、誰一人愛想笑いひとつできなかったんだ。
677:
>>676を見て鳥肌たったわ・・・
土葬されたらまず自力で出るなんて不可能だよなぁ
678:
>>677
土層の風習がある地域で掘り返すと
結構な確率で出ようと努力した跡が見られるらしい。
日本だって土葬の場合は、空気穴として節を抜いた竹を立てるし、
そういうのが前提じゃないのかな。
680:
>>676その話聞いて思い出したんだが
たしか外国のどこかにゾンビパウダーってのがあったな
かけられると一度死んで生き返るやつ
デマじゃないらしいぞ
681:
>>680
ああそれ毒薬の一種
本来は毒殺のための毒なんだけど
効果が中途ハンパで
一度仮死状態になったあと生き返ってしまうらしい
被害者は障害者になるそうな
683:
>>681見てハイハイ久保帯人久保帯人ワロスとか思ってぐぐったら
ガチですか・・・すいませんでしたorz
692:
昔やってたTV番組で見たんだけど
アフリカかどこかの村ではゾンビパウダーを使って
村人を奴隷としてコキ使ってた事件があったみたいだな。
その時はクツ底にパウダーを撒いて、足の裏から体内へ毒を染み込ませてたけど。
仮死状態からの蘇生後は脳が完全に逝っちゃうらしく
文字通り生ける屍、ゾンビと化すようだ。
当人に意識はほとんどなく、そのまま奴隷として生きていく。恐ろしい話だね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ゾンビ・パウダー
694:
>>692
そうそうそれだ。俺もそれ見てた
759:
RMT業者の裏工作
ネットワークゲームってやったことある人どのくらいいる?
俺の前の職業はそれ関連の仕事だったんだ。
といってもGMでもなければSEでもないしPDでもない。
RMT業者の日本語対応職員だよ。
一月働いて14万位だったかな。
ニートになってた頃があって、仕事を選べる状況じゃなかったんだ。
近所の中華料理屋を営んでる中国人夫妻から紹介されて二年ほどやってた。
RMTっていうとBANが付き物だよな。
今回はこのことについて触れようと思う。
その業者ではいくつかのフローがあった。
これはその中の一つ。
撤収フロー
取引履歴を運営会社に提供
各窓口にBANKから送金
オークション等でテロ購入(ぼったくり価格をメインに)
そして次のゲームへ
RMT業者っていうのは需要の大きいゲームに行く。
需要が大きくても供給過剰で稼げないゲームからも逃げ出す。
でもその前に、自分のとこで見限りをつけたゲームから
ユーザーを放出させようとするんだ。
少しでも新しい稼ぎ先のRMTer比率を増やす為にね。
新しいゲームがでるとユーザーが減る。
こういう現象の裏でこういう工作が横行してる。
767:
>>759
ネトゲは少しやるのでちょっと興味深い。
撤退する際に取引履歴を運営会社に提供するってのは一瞬「?」と思ったけど納得。
RMTに手を出すような優良顧客には新しい市場にもぜひ付いてきてもらいたいだろうな。
後半の、「各窓口に送金」と「テロ購入」の意味が理解できないので、できれば解説を希望。
ただ、これネトゲやらないとまったく意味不明の文だと思う。
RMT=リアルマネートレード
ゲーム内の通貨やアイテムを実世界の金で取引すること。
多くのゲームでは禁止されていて、違反者はアカウントの抹消や停止
(BAN)等の厳しい措置を執られる場合が多い。
RMT業者は人件費の安い国の人間に一日中ゲームをプレイさせ、得たアイテムや通貨を販売している。
この程度の用語解説は必要なんじゃないかな。
768:
>>767
窓口っていうのは取引専用アカウントのこと。
業者ってのはアカウントを大量にもって機能分担させてんのよ。
バンクが倉庫垢。一つのアカウントで軽く百は超える。定期的に別垢に移し変える。
ファーマーがBOT垢。バンされても次々に沸くうざいやつら。
ポーターがBOTから倉庫への受け渡し垢。
通報はファーマーとポーターセットでどうぞ。
(ポーターのIDからの取引履歴でBANKが割れるから)
ヒーローというのもあって高額レアアイテム専門の保管場所。
そのために常に有人で動いていて常に稼いでいる。
ファーマーが出したレアを普通の取引にみせかけて購入しなきゃいけないから。
育成済みアカウントって良く売りにでてるだろ?
あれの大半は保管してた高額商品がうれたあとのヒーロー。
いつBANになってもおかしくないから金にかえとくかってかんじ。
<撤退業者が行うテロ購入>
ぼったくり値段つけてるやつはどこにでもいるだろ?
POT一つを数億とかでうるようなやつ。
こういうやつのそのPOTを買うんだよ。
RMT業者だと、運営が知ってる垢で買うわけさ。
すると運営からはこれもRMTに見えるわけ。
DBからID指定でログ抽出おこなったときに
そのぼったくり君との取引も出てくるんだな。
大抵の場合はバンになる。
まるでテロみたいだからテロ購入と名づけた。
誤認バン多発して雰囲気悪くなったら、そのゲームからは少なからず人が流出するよな。
そういう現象を故意に引き起こすためにやってたんだろうとおもってる。
801:
見える先輩
いわゆる「見える」先輩と建築現場回りをしていたときのこと。
もうだいぶ寒くなっていた時期でもあり、日が落ちるのも早かった。
その日も現場回りしているうちのすっかり暗くなってしまっていた。
とりあえずその日の仕事は終え、俺は事務所に車を走らせていた。
となりでは先輩がダッシュボードに足を組んで寝息を立てている。
起こさない程度にカーステで音楽(RIP SLIME)をかけ、あくびを噛み殺しながら運転をしていた。
近道のラブホ街を通り、高沿いの道を進む。平日なのにラブホは盛況だ。
「あーあ」ため息も漏れる。「こっちは仕事中だっつうの」よくわからん愚痴がくちをつく。
ラブホ街を抜けた高の側道は暗い。しばらく進んでいると、軽自動車が車のライトに浮かび上がって見えた。
不自然に斜めに向いて、リアがなんか浮いている。
(はまったな)どうやら何かの拍子に側溝にタイヤをはまらせたらしい。
女性が二人、立ち往生しているのが見えた。
(お気の毒。手伝ってもいいけど、仕事中だし、面倒だし・・ま、JAFでも呼ぶでしょ)
俺は無情にもシカトしてその場を通り抜けた。と、
「おい」
「うわ、イッチーさん(先輩の名前)、起きてたんスか?」
いつの間にか起きていた先輩が俺を呼びとめた。
802:
「今の女だったろ?車戻せ、手伝うぞ」
「・・はあ」
【めんどくさいっス】ともいえず、適当なところで車をUターン。
「お前には社会常識がないのか」「だから女にもてねえんだ」「チャンスを生かしてこその社会人だ」「女が困ってたら助けるのは、男の義務だ」
先輩の小言を適当に相槌うちながら来た道を戻る。再び軽自動車が見えてきた。
さっきと同じ状態で止まっている(当り前か)。女性も同じ立ち位置だ。
車から15m位まで近づいて、
「この辺で止めますね」車を減させる。
「おい、まて、やっぱまて、スルー、いけ」
「え、なんスか」
聞き返しながらなおも減させる俺に
「とまんなオラア!」
先輩、キレ気味に命令した。しょうがない。俺は再びスルーして走り抜けた。
さすがに今来た道は通りにくいので、別のちょっとした山道を走る、夜の山道。
車は俺の車と、後ろを走るもう一台だけだ。対向車もない。
俺は少し飛ばし気味に運転しながら、先輩に聞いてみた。
「なんでさっき助けるのやめたんスか?」
【思ったより深くはまってたから】【女二人だと思ったらよく見たらアベックだった】
そんな答えを思い描いていた俺に、先輩一言、
「ブスだった」
803:
(なんだよそれ!何が社会正義だ!何が男の義務だあ!)おれは心の中でシャウトした。
ほどなくして先輩が、
「あのさあ」
「なんスか?」
(絶対明日女子社員にこの話流す!)そう思いながら返事をすると、
「お前、最近女拉致って殺した覚えある?」
「な、なんスかそれ、ないっスよ」
「だよな」
「当り前じゃないスか」
「そーだよな」
「勘弁してくださいよ」
804:
そういいながら俺はふと気づいた。後ろの車、さっきから全く距離が変わっていない。
車幅からして多分軽自動車。
山道だから当然登り道、カーブも多い。なのに全く距離が変わらないって・・・。
と、当然後ろの車がハイビームに変え、加をしだした。
一気に車間距離がつまる。完全にあおられている。いまにもぶつかりそうになった。
(なになに、何だこいつ??)眩しくってミラーが見にくい。ていうか前も見にくい。
(道を譲るか?)でも山道だ。しばらく行かないと車を止める場所なんてない。
「パーパー!パパパー!」
クラクションまで鳴らしてきやがった。俺だってそこそこスピードは出してる。そこまでされるいわれなんてない。
(ひょっとして、キ●ガイ?もしくは強盗?)
心臓の鼓動がくなった。
「車とめろ」先輩が鋭く言った。
「でも、山道っスよ」
「早くしろ!」
しょうがない。俺はあおられながらそのまま減した。
不思議と後ろの車も同じように減する。今にもあたりそうなのに・・・。
結局、2台はそのまま停車した。
806:
「話つけてくる、お前は車から出んな」
「は、はあ」
(【おまえも来い】とか言われなくてよかった)チキンなことを考えながらルームミラー越しに後ろの様子を見る。
眩しくてよくわからん。今頃乱闘でもしてるだろうか?先輩戻ってきたらダッシュしないと・・・。そう思いながら適当にルームミラーを調整する。
ガタガタやっているうちに、ふと後部座席が写った。
道具箱、資料を入れたファイルケース、小型の脚立・・現場回りの道具が雑然と積みあがっている。
・・そんなのにまぎれながら、「手」が見えた。
(え?)
「手」はミラーを動かしながら一瞬見えただけで、すぐに視界から外れる。(いまの、なに?)
ミラーを戻して確認すべきか?でも、ほんとに手だったらどうしよう?
ミラーをもったまましばし硬直する。と、ミラーの下側から、今度は見間違いのない、男の右手が写り込んだ。
座席の肩をゆっくりとつかむ。
やたらと筋張った、生気のない手、人形のような、いや、、、
死人のような、青白い手・・・
807:
能天気に「FANCASTIC」を流していたカーステが止まる。代わりに
【くうおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああ】
谷底から響いてくるような、声とも風ともつかない音が響いてきた。
ミラーの中では、座席の首のところからゆっくりと、今度は髪の毛のようなものが下から上がってくる。
(なにこれ?やばい、やばいヤバいヤバいヤバいヤバい)
心臓の音が耳元から聞こえる。脇の下から汗が垂れてきた。
逃げるよな、こっから逃げたほうがいいよな。
【お前は車から出んな】
先輩の声が頭をかすめる、でも、でも・・・
髪の毛の間から、ついに目が覗く。般若の面みたいなそれと、目が、あった。
「出るっきゃないっしょおお!!」俺は思いっきりサイドブレーキを引き、ドアに手をかけた。
と、「ガチャ」後部座席の扉が開く。
「なにしとんだボケがあ!」先輩の声が響き渡る。聞きなれた怒声が、天使の声に聞こえた。
808:
先輩は後ろの奴の頭をつかむと、無理やり外に引きずり出す。
【ごぁぁぁぁぁ!】
「ごあ、じゃねえ!クソがああ!!」
しばらく外から「てめえ、おら!」「人が寝てると思いやがって!」
怒声と何かを殴りつける音が響いていた。
俺はその間、ドアにしがみつき、泣きながら目をつぶっていた。
「話ついたぞ」
どれぐらいの時間が経っただろうか。俺は先輩の声で気がついた。
カーステからは「楽園ベイベー」が流れている。
「ああ、あうあう」情けないことに、まともに言葉が出ない。正直、小便出てると思った。
「運転してやる。変われ」
俺はプルプルしながら助手席に移った。気づいたら、後ろの車はもうどこにもなかった。
809:
夜の山道を、再び事務所に向かう。もう、それ以上この日は何も起こらなかった。
「さっきの女どもな、いい奴だった。青白おやじのこと教えてくれたんだわ」
帰りの道、先輩は独り言のように呟いた。そして、
「あー、寝すぎた」といった。
その日は事務所に着いたら攻で家に帰り、電気をつけて寝た。
「夜、現場からイッチーと二人で帰って来た俺君が、目を真っ赤にしてすぐに帰った。」
「イッチーと俺君に、なにかあった。」
「イッチーと俺君は、できている」
職場に妙な噂が流れ始めたのはそれから間もなくのことだった。
以上です。お付き合いのほど、ありがとうございまし
81

続き・詳細・画像をみる


モバP「十時愛梨と一緒にいられるならAVなんて必要ない」

花丸「初めての感情」

エレベーターを使って友人とジャグリングをするパフォーマンスがスゴイ!!

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『トーテムポール・ネットストーカー』

「秋葉原に来る外国人観光客は、満足せずに帰ってしまう…」 観光協が公開ミーティング

平成ライダー五人が並んだ画像。

カフェインとかいうドーピング剤wwwwwwwwwwwwwwww

ご飯待ちの最中隣の猫にパンチしまくる猫wwwwwwwww

妹まじでうざい。

【画像】違法アップロードされた漫画を読む人の理屈wwwww

龍驤「あははははー転んでも痛ないわー」

小学校の授業でビデオ見るときにありがちなことwwwwwwww

back 過去ログ 削除依頼&連絡先