にこ「・・・何この量」back

にこ「・・・何この量」


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1:
今回は海未ちゃんとです。
まったりとお料理させていただきます。
お時間有りましたら読んでいただけると幸いです。
----前夜
にこ『どうしたの?海未。練習の予定でも変わったの?』
海未『いえ、夜分申し訳ありません。実は少し困ったことになりまして。』
にこ『私にどうにかできることならいいんだけど、なんでにこなのよ。』
海未『いえ、このことについてはにこが適任・・というか、にこならなんとかしてくれるだろうと思いまして。』
にこ『なんかはっきりしないわね。言いにくいことなの?』
海未『明日、申し訳ないんですがうちにきていただけますか?』
にこ『まぁ・・暇だけど。なんなのよ?』
海未『来ていただければ解ります。何もにこを取って食おうというわけではありませんのでご安心を。』
にこ『食われるならいかないわよ!海未がそんなこというなんてよっぽどなんでしょうね。解ったわ。』
海未『そうですね、では10時ごろに来ていただけますか?よろしくお願いします。』
にこ『わかったわ。まぁ力になれるかどうかはわからないけど。それじゃね。』
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8:
にこ「で、相談ってこれか・・・。」
海未「ええ、そうなんです。いい加減家族も困ってしまいまして。」
にこ「それならはっきり電話でいいなさいよ。心配したじゃない!」
海未「すいません、電話でこんな用件だと鼻で笑われて終わるかと思ったので・・。あと希と真姫の話を聞いたもので。」
にこ「てか、これいくつほどあるのよ・・。そうめんって大目にあっても木箱でしょ?ダンボールって・・。」
海未「門下生の方で実家で作っておられる方が居られるので毎年頂くのです・・。さすがに頂き物をお中元として送るわけも行かず。」
にこ「毎年こんな量どうやってんの?」
海未「穂乃果やことりに受け取ってもらったり、他の門下生の方におすそ分けしたり、あとは根性と気合で食べますが。」
9:
にこ「気合で食べるっつっても・・この量・・。」
海未「いえ、これはまだおすそ分けするまえの段階ですから、半分にはなりますよ?」
にこ「半分っていってもひと夏食べる程度は余裕で残るわね。いくらなんでもこれ全部料理してくれって無理よ?」
海未「いえいえ、そんなことされても食べきれるわけがないじゃないですか。にこなら違う食べ方を教えてくれる気がしまして。」
にこ「あのー、私別にさすらいの料理人でもなんでもないんだけど。」
海未「お願いです、もう毎年毎年そうめんばかりすするの嫌なんですっ!!毎年お盆を過ぎる頃になると飽き果ててカツオが口の中で暴れる夢を見るのです!」
にこ「そうよねぇ、同じ味のものばかり食べてると飽きるのわかるわ。にこの家も特売のそうめんで夏を乗り切る事多いし。」
10:
海未「にこ、お土産に好きなだけそうめん持って帰っていただいて結構ですので、ぜひお願いします!」
にこ「好きなだけっていわれても。買わなくて済むのは助かるし、いいわよ。」
海未「ありがとうございます・・・それでは6箱くらい包んでおきますね!」
にこ「よかったわね、海未。希なら今ひっぱたいてるわよ。」
にこ「でも、あんた料理かなりできるはずよね?なんで私に頼むのよ。」
海未「そうめんの調理くらいはできますが、何分茹でて食べる、にゅうめんにする程度しかレパートリーがないもので。」
にこ「普通はそんな感じよね。でもこの量をそれで食べきるとなると黄×生活みたいなもんね。」
12:
海未「まさに園田家は毎年そんな感じです。私だけではありません、家族も参ってしまってます・・。しかし頂き物を粗末にするわけにも行かず・・ううっ」
にこ「義理堅いわね。でも食べ物を粗末にしないのは尊敬するわ。ホントよく毎年それで何とかしてきたわね。」
海未「真姫と希の話を聞いて光明を覚えたんです。この苦しみから解放してくれるかもしれないと・・!」ヒシッ
にこ「大げさよあんた・・。なら一緒に考えましょう。いっそのこと今日お昼にみんな呼んで振舞えば?」
海未「私が穂乃果とことりに『そうめん食べに来ませんか?』というと、ココ何年かはいつも何故か都合が悪いといわれてしまいまして。」
にこ「思いっきり警戒されてんじゃないの。あんた毎年どれだけ食べさせてんのよ!」
海未「では、冷たいお茶を用意しますので、一緒に打開策をお願いします。」
にこ「・・・よく考えたらあんたの家って今ご家族居られるんじゃないの?」
13:
海未「ええ、母が居ます。それが何か?」
にこ「う・・さすがに不味くない?こういう状況で台所借りたことなんてないし気まずいわよ。」
海未「そうですか?では、母を呼んでまいりますので。」
にこ「ちょ!あんたなに・・ああ・・でもさすがに借りるのに挨拶なしってのは非常識よね。」
海未母「いらっしゃいませ。海未の母でございます。」
にこ「あ、始めまして。私矢澤にこと申します。いつも海未さんとはμ'sでお世話になっております。」
母「いえいえ、こちらこそ娘がいつもお世話になっております。なんでも今日は・・・。」
にこ「は、はい、非常に失礼なんですがお台所をお借りすることになりますがかまいませんか?」
母「海未さん・・矢澤さんはご協力くださるんですね?」
海未「はい、お母様。」
母「海未さん!」海未「お母様!!」ヒシッ
にこ(なんだこれ・・・・)
母「台所でも道場でも好きなだけお使いください!私もご協力は惜しみません!つきましてはお礼にこれを・・」スッ
にこ「いえいえいえ、道場お借りしても困ります!そんな恐縮なさらず!(これよっぽど堪えてたのね・・てかこんな人だったんだ・・汗)」
14:
にこ「それにそんなたいしたことできませんし、こんなもの頂いても・・」サシカエシ
母「いえ、そんなことおっしゃらずに。こちらとしてもぜひもらっていただけると。」
にこ「そ、そうですか・・?それでは・・(チラッ)」[揖保の糸]
にこ(そうめんじゃねええかあああああ!!!)ガーン
母「では、海未さん、なにか有ったら呼んでくださいね?矢澤さん、何でもご協力させいただきますのでお気軽に。」
にこ「海未、なんか疲れたわ。帰っていい?」
海未「構いませんよ?にこのお宅までお送りします。ダンボール背負って。」
にこ「さーて、やるわよー!とりあえずアイデアからね。普段どんなのを食べてるか教えてもらえる?」
15:
海未「そうですね、基本我が家では和食が多いですね。たまに私は中華を作りますが、にこほどのレパートリーはありません。」
にこ「あんたんちがイタリアンが好みとか言われたらびっくりするわよ。予想通りね。」
海未「別に食べれないことは無いとは思うのですが、母も私もそこまで洋風の料理は作らないので家で食べることがありませんね。」
にこ「まぁ、いくつか案だして、実際つくってみましょう。で、家族が食べれなさそうかどうかはあんたが判断すれば良いわ。」
海未「そうですね。まぁ母も居りますので試食のときには食べていただけばもっと確実になるかと。」
にこ「そうね・・・。」
16:
海未「どうしました?母がなにか失礼でも?」
にこ「いや、あんたのお母様って予想通りなんだけど予想外というかなんというか」
海未「???」
にこ「なんでもないわよ。あんた食べれないものってある?」
海未「家では好き嫌い無い様に育てられましたので。唯一苦手なのは炭酸くらいでしょうか。」
にこ「そうめんフロートは却下で良いわね。」
海未「炭酸が入って無くても遠慮させていただきます。」
にこ「でもこれだけあると2種類、3種類なんてレパートリーじゃどうにもなんないわね。」
   [そうめん](圧倒的存在感!)
にこ「ふーむ・・・。」
海未「にこ、お茶のお代わりいかがですか?」
にこ「あ、ありがとう。海未、みんなに食べてもらうって言う話は大丈夫なの?」
海未「ええ、お昼の間なら道場も大丈夫ですし。みんなを呼んでも差し支えない広さですので。」
にこ「なら、料理の手伝いは云々別としても3人寄れば文殊の知恵っていうでしょ?
 さすがにそこまでのレパートリーすぐににこでも思いつかないから、誰か呼んで意見聞くのは構わない?」
海未「ええ、私は一向に構いません。むしろ一つでもアイデアが出るならそうしていただけると助かります。」
にこ「ほんと逼迫してるわね。そうねー、それじゃ誰呼んでみようかしら? >>18に電話してみましょう。」
呼んで来たキャラにちなんだ料理を最低でも一品ご用意させていただきます。
26:
凛 『もしもし?にこちゃん?』
にこ『凛?あんた今日暇?』
凛 『うん、今日は特に予定ないんだ。遊んでくれるの?』
にこ『あんたにちょっと来て欲しいのよ。報酬はお昼ご飯よ!』
凛 『ん?なにするのかわかんないけど、いいよ!にこちゃんのお料理食べれるなら喜んでいくにゃ!』
にこ『海未の家わかる?』
凛 『?海未ちゃんの家でお昼なの?』
にこ『そうよ。道がわかるなら一人で来れる?』
凛 『うん、大丈夫!それじゃすぐにいくねー!』
海未「凛ですか。凛が出してくれそうなアイデアが解ってしまいましたね。」
にこ「まぁ凛だしねぇ。どうする?他にもよんどく?」
海未「>>22 呼ばないor誰か一人の名前 にしましょう。」
27:
すいません、安価2下で。ずれてしまいました
29:
ほのか
31:
海未「穂乃果を呼んでみましょう。」
にこ「まぁそうね。それ以外はラインで出来上がる時間にみんなを招待でもしておいてくれる?穂乃果はあんたの名前出してもきてくれるかしら・・。」
海未「そこまで嫌われてないと思うのですが・・。そうめん、と出さなければ。」
にこ「・・・・なんか複雑ね。大丈夫よ、あんたを嫌ってるんじゃないわ、そうめんよ。」
にこ「穂乃果ー?」
穂乃果「もしもーし?どしたの?にこちゃん!」
にこ「あんたお昼食べたくない?」
海未「にこちゃんが作ってくれるの?」
にこ「そうよ?どう?」
32:
穂乃果「いくいくー!にこちゃんちでいいのかな?」
にこ「いや、海未の家なんだけど・・・」
穂乃果「・・・もしかして・・海未ちゃんに抱きこまれた?」
海未「聞こえてますよ、穂乃果・・。」
穂乃果「ひっ・・またそうめん・・?」
にこ「あー・・・うん、まぁそうなんだけど、普通のそうめんじゃないわよ!にこにー特製よ!」
穂乃果「うーん、まぁ・・無理に食べさせたりしないならいいよ・・?
にこ「無理に食べさせたりしないわよ!(この子こないだから不幸な目にあってばっかね・・)」
穂乃果「約束できる?」
33:
にこ「あんたね、私が自分で作った料理そんなに粗末にするわけないでしょ!」
穂乃果「そうだね。にこちゃんなら信じるよ!」
海未「私は信じてくれないのですね・・。」
穂乃果「だって海未ちゃん家のそうめん、一人にたらい一杯でてくるんだよ!無理だよ!食べないとおばさんまで悲しそうな顔するし!」
にこ「家族ぐるみで無茶やってたのね。そら嫌がるわけだわ・・。」
海未「私の家も毎年大変なんです・・」
にこ「大丈夫よ、ただその食べ飽きるそうめんを如何に変えるかって方法を考えるのよ。
正直あんた何考えてるか全く予想付かないから私達が考え付かないアイデア出してくれそうだし。」
穂乃果「うん、力になれるかどうかわかんないけどがんばるよ!それじゃいまからいくねー!」
にこ「穂乃果もきてくれそうね。さて、どうしたもんかしらね。」
35:
1がそうめんの消費に困って開発した食べ方ですので、
他の材料使ったほうが美味しいんじゃないか?っていう突っ込みうけそうですので先に謝ります。
ごめんなさい。
あくまでそうめんをそれなりに飽きずに食べつくすっていうコンセプトで書かせていただきます。
よろしければ本日ももう少し続きますのでよろしければお付き合いください。
38:
穂乃果「海未ちゃーん、にこちゃーん!」
海未 「あ、私が出ますのでにこはここでゆっくりしててください。」
にこ (凛はもうちょっとかかりそうね。まぁ凛の事だから「ラーメンにすればいいにゃー!」っていいそうね。穂乃果は・・・)
穂乃果「やっほー!にこちゃーん」
にこ「来たわね。もうすぐ凛も来るから、そこで今日してほしいことを話すわ。」
海未「穂乃果も、はい、冷たいお茶です。」
40:
穂乃果「ありがとー。いやー、中学くらいまで毎年海未ちゃん家でそうめん地獄でさ・・」
にこ「みたいね。さすがにそんな目に合わされてると知らなかったわよ。」
穂乃果「ことりちゃんと一緒にね、お腹一杯になるんだけど、おばさんも海未ちゃんも悲しそうな顔するんだ・・。」
にこ「泣き落としよね、一種の。」
海未「だって仕方ないじゃないですか!残ったらもったいないから晩の分にそれがさらに追加されるんですよ?!」
穂乃果「だからってそもそもたらい一杯女子中学生に出すのが話がおかしいよ!」
にこ「海未、今回は穂乃果が全面的に正しいわ。」
海未「仕方ないじゃないですか・・毎年毎年・・ううう・・」
にこ「それで穂乃果とことりはこなくなったわけか。」
凛 「ごめんくださーい」
海未「凛も来ましたね。それでは凛の分のお茶もだして話していきましょうか。今日はよろしくお願いします。」
42:
カクカクシカジカ イアイアクトゥルフ
にこ 「というわけで、集まってもらったのよ。」
凛 「海未ちゃん・・・ひどいにゃ・・。」
海未 「仕方なかったのです。園田家のためには必要な犠牲だったのです!」
穂乃果「私いけにえにされてたの!」
にこ 「話聞く限りそうよね。」
凛 「うん。間違いないにゃ。」
海未 「今年からはそうならないためのそうめんアレンジ会議なのですっ!これが成功すれば穂乃果を悩ませることはありません!」
穂乃果「そうだね、穂乃果ももうたくさんだし。これでそれが無くなるならがんばるよ!」
にこ 「で、アイデアなんだけど・・・。ちょっと人選ミスったかしらね。海未・・。」
海未 「わ、私だけのせいじゃありません!凛をさそったのはにこでしょう!」
凛 「凛はちゃんとアイデアあるよ!馬鹿にしないで欲しいにゃ!」
海未 「ラーメン風にしてみるにゃー!ですか?」
凛 「・・・・にこちゃん、もうかえっていいかにゃ・・」
にこ 「待ちなさい、凛。ごめんって。まぁでも凛の名前出たときにそれは浮かんだのよね。」
凛 「しくしく・・。でも、このアイデアはそんなに悪くないと思うよ?実際市販としても一杯有るし。
そもそもそうめんを作ってる会社もそうめんっぽい麺を使ったラーメンだしてるんだよ。
ということはあながちおかしな話じゃないってことだよね?!」
海未 「にこ・・・」
にこ 「ええ、凛が理論的に話してるわ・・・」
凛 「そこおどろくとこじゃないんにゃー!!!」ガーン
43:
にこ 「私知らないからそこらへん教えてくれる?」
凛 「そうだね、大手メーカーだと永×園のそうらーめん、とか。後は兵庫県のそうめんの名産地の製麺会社が
ラーメン出してるんだけど、これがなんともいえない普通の麺とは違うラーメンっぽい感じなの。どっちも和風しょうゆだね。」
にこ 「ふむ。そうめんをラーメンにしても醤油ベースなのは変わらないのね。」
海未 「ラーメンのようなそうめん、っというコンセプトなのでそうめんの域から出てないのではないでしょうか?」
にこ 「うーん、そうね、海未、和風に飽きてるってわけじゃないのよね?」
海未 「ええ、和風でも構いません、ただどうしても出汁から作っても、市販のめんつゆでもカツオ、昆布、醤油という域からでないので。」
にこ 「そこを外した出汁を何品か用意するのは構わない?」
海未 「ええ、味が変わればまた口も変わるでしょうし。」
44:
にこ 「穂乃果、なんかアイデアない・・?」
海未 「そうですね、穂乃果もしなにかあればお願いします。」
穂乃果「ほら、そうめんちゃんぷるーってあるじゃない?あれはどう?」
にこうみ「・・・・・・」
穂乃果「あれ?だめ?」
海未 「穂乃果っ!!!ああああ、穂乃果申し訳ありません、私はなんてことを・・」
にこ (なでなで・・・)
穂乃果「なんで二人とも涙浮かべてるの!」
海未 「穂乃果がこんな建設的で的確な意見を・・・」ウルウル
にこ 「穂乃果、ごめんなさい、本当に悪かったわ・・私・・」ウルウル
凛 「穂乃果ちゃん、もう凛と一緒にかえってもいいとおもうにゃ。」
穂乃果「まぁまぁ、凛ちゃん。許してあげようよ。」
凛 「穂乃果ちゃん、今日から凛も穂乃果ちゃんの事尊敬するにゃ!」
穂乃果「凛ちゃん、それさらっと酷いこと暴露してるんだけど!」
45:
穂乃果「穂乃果はゴーやチャンプルーが嫌いでね。凄く苦いでしょ、ゴーヤって。」
海未 「確かに。ピーマンの比ではありませんね。」
にこ 「私もちょっとあれ苦手かな。うちの妹達も嫌うし。」
凛 「ピーマン食べれない穂乃果ちゃんがアレを食べれるとは思えないにゃ。」
穂乃果「うん、まぁそのとおりなんだけどね。それで希ちゃんにチャンプルーって苦くないのある?ってきいたら教えてもらったんだ。」
にこ 「希って昔沖縄にも居たのかしら・・。」
穂乃果「で、ゴーヤ以外にも沖縄でメジャーな料理だとそうめん入れるって。これだとそうめんはそうめんでも全く変わるでしょ?」
海未 「そうですね、それはぜひメニューに取り入れたいですね。」
にこ 「うん、採用ね。まず一品か。あとはラーメンっぽいスープの出汁を用意してみましょうか。」
47:
にこ 「希っていうとアレを思い出したわね。ちょっと似てるけど焼きそば風ってどうかしら。」
凛 「ソース味でいためるの?」
穂乃果「あー、おいしそうだね。なんか屋台のやきそばっぽくて。」
海未 「意外と考えてみるとあるものですね。」
にこ 「海未、さすがに今回は家であるもの、っていうのは無理だから完全にそれに見合った材料買いに行くけど。」
海未 「もちろん構いません。家族が食べれそうならまた作ることになると思うので家にない調味料などはこの際買い揃えたいです。」
にこ 「そうね。それじゃ買いながら考えるんじゃなくてあと何品か案をだしてそれに使う材料全部書き出しましょうか。」
48:
------スーパー
にこ 「さて、えーとまず野菜ね。」
凛 「ラーメンの出汁は1から作るの無理だから、ある程度のベース買ってもいいよね?」
海未 「凛、自分でスープを作るのですか?!」
凛 「さすがにないにゃ・・。こないだにこちゃんに教えてもらうまで包丁もろくに使えなかったのに。」
海未 「びっくりしました・・。あ、穂乃果、はぐれない様にしてくださいね?」
穂乃果「穂乃果子供じゃないよぉ!あ、あれなんだろ・・」タタッ
海未 「あああ、言ってるそばから!ちょっと、穂乃果っ!」
凛 「ほんとに落ち着きが無いにゃ・・」
にこ 「私は最近あんたがわかんなくなってきたわ。」
にこ 「まずここだと、かいわれ、たまねぎ、きゃべつそれから・・・」
凛 「こんなもんかにゃ?ってかホントに穂乃果ちゃんどこいったんだろ。」
50:
海未 「申し訳ありません、穂乃果を捕まえてきました・・。」
穂乃果「別にちょっと見に行っただけで迷子になったわけじゃないよ。」
凛 「海未ちゃんちょっと過保護すぎにゃ。」
海未 「そ、そうでしょうか・・?」
にこ 「子供じゃないんだから戻ってくるわよ。野菜は買っておいたわよ。次はは加工品ね。」
海未 「えーと・・春巻きの皮とライスペーパーですか。」
凛 「なんか似たようなもの2つも買うの?」
穂乃果「んー、でも全然違うくない?生春巻きと春巻きだよね?穂乃果は食べたいな?」
にこ 「いやなら止めとくけど?」
海未 「いえお願いします。すいません。」
にこ 「味も触感も全然別だし日本での名前がにてるだけよ。まぁ見た目は似てるけどね。」
51:
にこ 「さて、お肉ね。豚バラでしょ、で、鶏肉、合挽きミンチと。」
凛 「チャーシューは外せないにゃ!」
にこ 「あ、そうね。あとは魚コーナーね。」
凛 「うーん・・。」
にこ 「まぁ凛はそのメニュー食べなきゃいいだけよ。今日はいろいろあるから。」
凛 「ごめんね。でも・・・にこちゃんが作ってくれるならちょっとだけはがんばってみるにゃ。」
にこ 「・・・ありがと。大丈夫、小骨があったりする魚は使わないから。安心して?」
凛 「うん!」
にこ 「はぁ・・・しかしますますわかんないわね。あんたって子は」ナデナデ
凛 「えへへ、外でははずかしいにゃぁ」
穂乃果「あ、穂乃果もなでてー!」
にこ 「次は調味料ね。いくわよー」
穂乃果「ええええ、スルーされた・・」ガックシ
海未 「ほんとににこってお母さんみたいですね。」クスッ
53:
海未 「えーと、ここらへんは家にありますね。えーとスイートチリソース、ウェイパー・・」
にこ 「さすがに海未の家にその辺はないわよね。」
海未 「ええ、こういうのを使った料理は家では出ないもので。あ、ラー油や豆板醤などはありますよ?」
にこ 「ああ、そうか。餃子とか作るのよね。」
穂乃果「そうめんは・・だけど、海未ちゃんの餃子はほんっとに美味しいんだよ!」
にこ 「私も一度食べてみたいわ。」
海未 「そうですね、今回のお礼にぜひご馳走させていただければ。」
にこ 「ありがとう。楽しみにしておくわ。」
54:
穂乃果「海未ちゃん海未ちゃん!穂乃果は?」
海未 「もちろん、凛も穂乃果にもご馳走させていただきますよ?」
凛 「わーい、ありがとー、海未ちゃーん」スリスリ
海未 「もう、だめですっ、止めてください。人目があるのに・・」
凛 「人目が無ければいいのかにゃ?」
海未 「そういう問題じゃありません!」ペチッ
凛 「あいたっ!ほんとに照れ屋なんだにゃー」
海未 「もうっ!いきますよ!」
55:
にこ 「後は乾物ね。」
海未 「干し椎茸はあったと思います。」
にこ 「干し海老は?」
海未 「食べた覚えが無いのでないですね。」
凛 「ねね、にこちゃん、書くの忘れてたけどメンマ買ってもいい?」
にこ 「あ、ラーメンっていうと要るわね。大丈夫?海未?」
海未 「ええ、そんな高いものでもないですし。」
穂乃果「んじゃ、海未ちゃん、イチゴは?」
海未 「なんに使うんです?」
穂乃果「デザートに。」
海未 「ナシです!」キッパリ
穂乃果「ええええええーーー。んじゃ、ロールケーキは?!」
海未 「ナシです。」
穂乃果「海未ちゃんの意地悪!」
海未 「もう!そんなこというなら穂乃果の分のスイカはナシです!」
穂乃果「用意してくれてたんだ・・えへへ。ごめんね?海未ちゃん」
海未 「いえ、穂乃果の分は今なくなりました。」
穂乃果「ええええ やっぱり意地悪だぁぁあ! にこちゃーん!」
にこ 「あああ、もううっとおしいわね!海未も意地悪いわないの!どうせ出してあげるつもりなんでしょ!」
海未 「・・・・まぁそうですけど・・・」
にこ 「あんたはあんたでもうちょっと素直になりなさい。穂乃果なんて子供と大差ないんだから真面目に相手しないの。」
穂乃果「かばってもらってるんだか貶されてるんだか・・・。」
56:
にこ 「さて、こんなもんかしらね。大丈夫だとは思うけど。」
海未 「でも改めてみると結構いろいろアレンジできるんですね。」
にこ 「ごめん、海未、申し訳ないんだけどもう一品思いついたわ。きくらげいいかしら?あとは他の材料で足りるし。」
海未 「ええ、いいですよ。しかしここで思いつくんですね。にこは料理の事も凄いんですね。尊敬します。」
にこ 「あ、ちゃんと「も」っていってくれたわね。ありがとう、海未。」
海未 「にこはアイドルへの熱意もありますし、なんだかんだ言いながらムードメーカーですからね。」
にこ 「・・なんかくすぐったいわね・・。」
海未 「それにこんなに料理の腕も。にこをお嫁さんにもらう人は幸せですね。」ウフフ
にこ 「・・・あんた誰にでもいってんでしょ?」
海未 「いえ、ここまで褒める相手はそういませんよ?」
にこ 「ったく。そりゃラブレターで下駄箱あふれるわけだわ。もう少し自覚しなさい」コツン
海未 「な、なんで知ってるのですか・・!しかし別に私は誰かを口説いてるつもりなど・・」
にこ 「ほら、凛、穂乃果、帰りましょ!さーて、お昼はごちそうよー!」
ほのりん「はーい!」
海未 「に、にこ!聞いてますか!ちょっと待ってください!何で無視するんですかっ!にこー!」
57:
キリもいいしそろそろお時間ですので今夜はこの辺で。
ありがとうございました。
明日は調理からです。何人かコメントしていただいたときにありましたが、あくまで代替品
だったりしますので、本来のそれを使ったほうが?・・というのはご容赦ください。
実体験からそれを有る程度軽減する方法も学んだので多少はマシかもしれません。
もしよろしければ明日も読んでいただけると幸いです。お疲れ様でした。
67:
ある程度書き溜まったので投下していきます。
にこ 「うーん、どう考えても12時には無理ね。来てもらっても待ってもらうことになるかもしれないけど。どうしよう?」
海未 「そこは仕方ないんじゃないでしょうか。出来上がってから来てもらうと伸びてしまいますし…」
穂乃果「穂乃果がみんなに連絡いれるよ!だから三人は料理始めててもらえる?」
凛 「どう考えても逃げたにゃ…」
にこ「誰かが連絡しないとダメなんだから許してあげて。凛も手伝ってくれる?」
凛 「いいよ。でもあんまり難しいことは言わないでね?」
にこ「大丈夫よ。今回は海未もいるし、大半は焦げたり茹で過ぎたりしないようにしてもらう感じだから。」
凛 「それなら凛でも平気そうだね。頑張るにゃ!」
海未「ところで最終的に何品作るんですか?」
68:
にこ「大雑把に言えば8.9品かしら。厳密に言うとさらに増えるわ。」
海未「それをいまから四人でですか?大丈夫でしょうか?」
にこ「時間がかかりそうなのは春巻きとオーブン焼きくらいかしら。あとは一品10分も掛からないはずよ。ぁあ、あれもっと掛かるわね。最初は、あれからかからないと。」
海未「そんな簡単に出来ますか?」
にこ「チャンプルーに関してはにこもレシピ見ながらね。それだけは少し自信が無いわ。でもそんなにかかる料理ではないはずよ。他は作ったことある料理の発展とか、実際作ったものだから安心しなさい?」
海未「わかりました。では、まず何から?」
にこ「そうね、品数多いから野菜をまず全部切っていくとこからね。肉、魚はその後で切るのよ。この季節、肉を切った後で野菜切るのは洗っても油断できないから。みんなも食中毒には気をつけるにこ!」
海未「さすがにこ。手際もですがしっかりしてますね。勉強もこれくらい…」
にこ「に、にこぉ…」
69:
凛 「凛は何すればいいかな?」
にこ「そうね、小さな鍋にお湯を沸かして?」
凛 「小さいのでいいの?」
にこ「まず少しだけ素麺の様子みないと。コシとか油臭さとか、物によって違うの。時間通りに茹でてどうなるかを把握する為に1/3束ほど茹でるわ」
海未「毎回するんですか?」
にこ「今回は火の通し具合が違う料理いろいろ作るからよ。一回茹でるだけなら途中で食べれば済む話だからね。」
海未「なるほど。では野菜を切りましょうか。」
にこ「まず、玉ねぎは薄切り、きゃべつはザク切り、人参は薄切りと千切り、干し椎茸は出汁を置いといてみじん切り、ニラ、ネギ、白ネギは小口切り。トマトは賽の目切り。
キクラゲも戻して微塵切りね。こんな感じかしら。あとかぼちゃは半分に切ってレンジで蒸すわよ。」
海未「ちょ、ちょっと待ってください、何かに書きますから。覚えられません!」
70:
にこ「まぁ、さすがにそうなるわよね。」
穂乃果「じゃあ、私が書くよ!どうせレシピ残すんでしょ?」
海未「穂乃果、戻ったんですね。連絡付きましたか?」
穂乃果「うん。みんなできるまで待つから気にしないで、って。」
海未「そうですか。レシピも穂乃果が書いて残してくれるなら助かります。でも大丈夫ですか?」
穂乃果「信用してよ!それくらい大丈夫だよ。それにどっちにしろ四人で調理は無理でしょ?」
にこ「そうよね。私も後で書き起こさなくて済むから有難いわ。」
穂乃果「じゃあ、にこちゃん、切り方だけ書いていくからどれになに使うか教えてね。」
にこ「わかったわ。頼んだわよ?」
穂乃果「うんうん、大丈夫!」
にこうみりん(本当に大丈夫なんだろうか)
71:
にこ「急いでも一番どうしようもないのがあるから、これからしていきましょう。冷やしほうとう風そうめんよ。」
海未「なんですか、それ?」
にこ「これね、うちの田舎のおじいちゃんが好きだったのよ。コシが無くなるから好き嫌いありそうな料理だけど。甘くて優しい味よ。
みため悪いけどね。ほうとうっぽいだけでほうとうとは全く関係ないわ。」
にこ「まず普通にお味噌汁作るって、と。ただし赤味噌ではなく関西風の白が少し強い合わせね。赤だと辛いし、白味噌だと甘すぎるから個人的には合わせを進めるわ。
今回は白味噌だけ買ってきて海未の家のお味噌に足すことにしたの。」
凛 「ふーん。ねぇ、かぼちゃこんなものでいいかな?」
にこ「包丁で簡単に切れるくらいならいいわ。うん、こんなもんね。海未、これ輪切りにしてさらに半分に切って?」
海未「はい、分かりました。これが具になるんですね。」
にこ「そうそう。まず、出汁入り味噌なら出汁はいいか。かぼちゃ、玉ねぎ、薄切りの方の人参入れて煮込むわ。これで柔らかくなるまで別のことするわよ。」
にこ「そういえばそうめん茹でてないわね。試食してみましょうか。凛、悪いけど時間測ってくれる?」
凛「いいよー。出来たら火を止めてザルに上げるね。」
にこ「有り難う。その間に海未と私は残りの野菜全部切るわよ。」
72:
にこ「よし、切り終わったわね。そうめんどう?」
凛「もうそっちに持っていって水にさらすとこにゃ」
にこ「どんなもんかしら。軽く水洗いして…と。ふむふむ。」
海未「どうですか?」
にこ「美味しいけどこれ、高いやつね。」
海未「高いのかどうかはわかりませんが手延べですね。」
にこ「手延べは若干癖がでるのよね。コシは大量生産品の比じゃないけど油というか匂いがあるのよ。水洗いはしっかりした方が生きるタイプね。これ。」
凛「確かにコシあるね。たぶん麺が引っ付かないように油使うんじゃ無いかな?その油だと思うよ?」
穂乃果「うーん、なんか少し匂いがあるね。穂乃果はもうちょっと洗った方がいいかな?」
にこ「なるほどね。それじゃ、さらに火を通す料理は2分ほど早めに火から降ろして水でかなりしっかりってところかしら。」
74:
海未「二分も早くですか?!」
にこ「火の通し方もあるけど、やきそばやチャンプルーにする場合は野菜の水気がかなり多く出るわよ。それなのに悠長に時間通りに茹でれば野菜の水気でブヨブヨになるわ。」
海未「その分計算するんですね。」
にこ「 あくまで芯が無くなる前で止めないと、さらに火を通すのはコシが無くなるわ。個人的には早めに下ろすっていう目安よりも、さらに若干早めくらいがいいと思うの。」
海未「なるほど。」
凛 「まぁラーメンもバリカタとかハリガネとかいうのが好みの人もいるしね。更に火を通すならやっぱりにこちゃんの言うとおりに相当早めが凛もいいと思うにゃ。」
海未「分かりました、覚えておきます。」
穂乃果「にこちゃん、ちゃんとメモしてるよ!しっかりメモ取ってると頭良さそうに見えるでしょ?」
凛「穂乃果ちゃん、その発言がバカっぽいにゃ」
にこ「凛、その通りだから辞めなさい」
穂乃果「ひーどーいーよー!」
75:
にこ「あーもう!悪かったわよ!とりあえずそうね、どの料理も9人分作ると食べきれないわね、。」
海未「そうですね、3人前くらいでいいのでは?母の分もできれば試食程度で構わないのでお願いしたいのですが。」
にこ「もちろん、食べてもらうつもりよ。感想聞きたいし。」
海未「お手数掛けます。」
にこ「このほうとう分だから凛、三束茹でてもらえるかしら。これについては時間通りでいいわ。」
凛「え?いいの?」
にこ「これはさっき言ったみたいにコシを殺しちゃうのよ。だから少しふやける感じにしたいから時間通りに茹でてね。」
凛「うん、わかった。茹だったら洗うのは穂乃果ちゃんとやるから安心してて。」
にこ「お願いするわね、穂乃果」
穂乃果「うん。洗ってる時は説明待ってくれるなら大丈夫だからね!」
にこ「えーと、次はライスペーパーを戻すわ。完全に水でやると時間がたりないから少しぬるま湯ね。ただ、これやると破れやすくなるから注意がいるわ。で、放置と。」
76:
にこ「えーと、同時にやること多過ぎて頭追いつかないわね…コンロはいま一つ空いてるのよね。」
海未「やきそばなどはすぐ出来るので後でいいとして、次に時間かかるのは?」
にこ「ぁあ、そうだわ。オーブン焼きね。凛、まだ麺入れてない?」
凛「いまから入れるとこだよ?」
にこ「ごめん、三束足して。6束分ね。でそれができたら、また6束茹でて欲しいの。」
凛「了解にゃ!」
にこ「とりあえず茹で上がるまで火を入れるものからしておきましょうか。春雨の具材ね。」
海未「えーと、きくらげ、白ネギ、ミンチ、ニラ、この辺りですか?」
にこ「中華得意なだけあるわね。それでいいわ。まず生姜と白ネギをごま油で炒めてくれる?私が頃合い見て材料入れていくわ。」
海未「はい、任せてください。味もお任せして大丈夫ですか?」
にこ「ええ、大丈夫よ。香りが出るまで炒まったらミンチを入れて塩コショウ、オイスターソース、醤油、砂糖…と、こんなもんかしらね。」
穂乃果「ん?美味しそうな匂い!」
凛「一回目茹で上がったよ!穂乃果ちゃん一緒に洗って?」
穂乃果「はーい!」
77:
にこ「ミンチに火が通ったらそうめん入れて味が馴染むように炒めてね。にこは皮広げて巻く準備していくから。」
海未「はい、凛、ここにそうめんを三束分いれてください」
凛「半分だからこれくらいかにゃ?」
海未「これでよく絡ませて…と。確かに春雨使うのと大差ありませんね。炒めすぎるとコシがなくなりそうですのでここで降ろしましょうか。」
にこ「海未、それをこっちに持って来て。扇風機で冷やしたら巻いていくから。」
海未「はい、次を?」
にこ「半分残ってるそうめんをオーブントースターのトレイにクッキングペーパー引いて一面に伸ばして焼いてくれる?カリカリになるように。」
海未「味付けはしないんですか?」
にこ「下味に塩コショウ程度しましょうか。それ以上はしなくていいわ。」
海未「分かりました。」
79:
にこ 「凛、悪いんだけどまた6束茹でてくれる?」
凛 「大丈夫。もう茹で始めるところにゃ!」
にこ 「手際いいわね。有り難う。もう何がなんだか入り組んでて穂乃果もメモ大変だけど頑張ってね。」
穂乃果「うん!頑張るよ!でも後で確認してね?」
にこ 「こんだけ忙しいんだから多少のミス有っても仕方ないわよ。ちゃんと後でレシピ確認するから安心して。」
穂乃果「そういってもらると気が楽だよ。」
にこ 「だからって適当に書いちゃだめよ!」
穂乃果「分かってるよー!もう!」
にこ 「それ終わったら少し次茹でる時間あくわね。それじゃ凛、出汁で食べる様のそうめんのツユ作るからお湯沸かしてくれる?」
凛 「あ、ラーメン風の?」
にこ 「それもあるけど二種類作るわ。」
80:
凛 「それなら凛はラーメン様の出汁の方任せてもらうにゃ!」
にこ「え、大丈夫?」
凛 「大体のもの入れてもらったらあとは少しずつ凛がこれだっ!って思う様に調節するよ!」
にこ「なるほどね。確かにラーメンの味はあんたの舌の方が詳しそうだわ。任せたわよ!」
凛 「あ、でもベースは作ってね?」
にこ「一からはあんたも無理でしょうしそこまで言わないわ。」
にこ「さて、お湯が沸いたわね。まず、にこの方は和風エビ出汁ね。えーとまず 半分わけて、干しエビ、干し椎茸の出汁、お酒を煮詰めて、と。
味を見ながら醤油を足して…こんなものね。もすこし甘くてもいいかな?砂糖を少しだけいれて、と。うん、これね。よし、一品できた!」
81:
凛 「にこちゃん、ベース作って?」
にこ「こっちは、鶏ガラスープの素、これ塩入ってるタイプだから味見するまで塩は無しね。
ちゃんと成分表みて塩の表記が前の方に有るやつは迂闊に塩足したりしないで味をみていれるにこ!で、ここにウェイパー少し、と。」
凛 「うーん、ちょっと辛いっていうか濃いかな?あと砂糖少しだけ欲しいかな?」
にこ「なるほど。料理酒少しと、砂糖ね。あとは何かいる?」
凛 「こんなもんかなぁ…あ、ごま油入れてみて?」
にこ「少しだけ入れるわよ?」
凛 「あ、うんうん、いい感じ。もう少しかな?」
にこ「なら今はそこで止めときなさい?」
凛 「え?なんで?」
82:
にこ「香り付けのごま油は火を入れ過ぎると香りが飛んじゃうから、食べてもらう直前の少し火を入れるタイミングで足し直した方がいいわ。」
凛 「なるほどー、納得したよ。確かにお店で出てくるのは食べる時だもんね。それに濃いスープに出汁を注ぐだけだし。」
にこ「あんた良く見てるわね。そういうこと。だから後でね。」
海未「にこ、そろそろ具材がさめて来ましたよ?巻きますか?」
にこ「うーん、どうしよう。失敗したわね。もう三人分茹でてもらえば良かったわ。」
凛 「あれ?なんか凛間違えた?」
にこ「いや、凛がじゃないのよ。別に問題はないけど焼きそばとチャンプルーが後回しになるわね。にこも頭追いつかなくなってきたわ・・。
まぁ大丈夫か。よし、それじゃ出汁のコンロ空いたら揚げ油温めるわよ。」
凛 「凛はにこちゃんがここまでできる時点で十分心配だよ。」
にこ「そんなこと言うのはこの口かぁああ!」ムニー
凛 「にゃぁあああ ご、ごめんにゃぁ痛いにゃあああ!」
海未「分かりました。それでは巻いて行きますね。」
にこ「あ、急がなくていいわ。揚げそうめん作るから。」
84:
書き溜めてもすぐにストックが消えていく・・。
人にお出しする感じの料理でないので、分量何をこれだけという正確なレシピで料理しないのでなんとも。
大半の料理は既存料理のアレンジですので元ネタをぐぐれば簡単にできるとは思いますが。
終わった後にまた詳しく。
とりあえず続けます。
海未 「あれ、そんなメニューありましたっけ?」
にこ 「これが帰り際に思いついたやつよ。キクラゲはこれ様に追加したんだけど春巻きにも使えて良かったわ。先に春巻き上げると冷めちゃうけど、こっちは餡掛け掛けるのと、油が落ち切る時間が有る方がいいから先にそうめんだけあげるわ。」
にこ 「穂乃果、とりあえず上げるのに暇かかるのにメモ止まるから、海未と一緒に春巻き巻いてもらえるかしら」
穂乃果「うん、おっけーだよ!」
にこ 「あ、その前にほうとう汁の中にそうめんいれて一煮立ち、と。これであとは火からおろして寝かされば完成ね!」
にこ 「よし、それじゃ揚げていくわよ。少しごま油たして香りを足しましょうか。これ跳ねるのよね…あーん、にこ、こーわーいー」
穂乃果「海未ちゃん、にこちゃん一人でなんか言ってるよ?」
海未 「聞こえない振りするのも優しさですよ?」
にこ 「それが聞こえてるわよ!」
85:
凛 「ごめん、にこちゃん、凛怖いからちょっと離れてるね?」
にこ 「うん、危ないから本当に離れてなさい?あー、キッチンペーパーで水分飛ばしても怖いわね。さて、入れるわよ…」
凛 「あれ?思ったより跳ねないね。」
にこ 「入れる時に跳ねるのは周りの水分よ。そこはキチンと処理したけど怖いのはここからよ!」
穂乃果「いい音してるけど別にそんな危なそうな感じじゃ…」
 バチン!
ほのりん「ひゃぁ!」
にこ 「これが怖いのよ。」
凛「なんで今頃…」
にこ「麺の中の水分よ。周りは拭いたり時間で落ちるけど中はどうしようも無いのよね。で、いつ破裂するか分からないからちょっとした時限爆弾ね。
半袖だし、珠のお肌に赤い火傷の斑点できちゃうから。」
穂乃果「これは…怖いね。まだ爆発する…?」
にこ「それもわからないわ。音が落ち着くまであまり近寄らないことね。大体同じタイミングで何箇所か破裂するからそろそろ問題ないはず。
気をつけて近寄って…ひっくり返して、と。色も落ち着いて来たわね。一回強火にしてから上げるのがコツなのよ。」
86:
海未 「それでは穂乃果、私がお手本作るのでその巻き方見ながら巻いてください。」
穂乃果「うん、いいよ。凛ちゃんも手伝う?」
凛 「うん、手空いてるし早くあげないとダメそうだからやるにゃ。」
海未 「ありがとうございます。」
にこ 「大丈夫そうね。あとは油から上げて、あとやきそばとチャンプルー分茹でてと。ちょっと汗かいちゃったんでお茶いただいていいかしら?」
海未 「すいません、いま手が離せないもので。少しお待ちを」
にこ 「あ、ごめん、私がみんなのも用意するわよ。」
母 「それには及びません。お客様にそこまでさせては園田の恥でございます。」
87:
にこ 「あ、すいませんおばさま。」
母 「この様なお構いしかできず。さぁ、どうぞ。でも穂乃果ちゃんが台所なんて不思議なものね。」
穂乃果「ひどいよー!おばさんまで!穂乃果だって料理くらいできるんだからね!」
にこ 「え?」
海未 「嘘ですよね?」
凛 「よくそんなこといえるにゃ…」
穂乃果「みんな敵だっ!」
母 「ふふ。穂乃果ちゃん、気をつけるんですよ?怪我でもしたら穂乃果さんのお母様に顔向けできませんから。」
88:
穂乃果「怪我しちゃったら海未ちゃんに責任取ってもらってここにお嫁に来るからいいよ!」
海未 「ブ-!!ば、バカなこと言わないでください!何考えてるんですかっ!///」コツン
穂乃果「ちょっと海未ちゃん、汚いなぁ。おばさん、海未ちゃんが怪我させる気だよ!」
母 「あらあら、そんなに責任取りたいのかしらね。困った海未さんね。」
海未 「お、お母様まで!あーもう知りません!穂乃果なんて春巻きの皮で巻かれて油の海でこんがり上がればいいのですっ!」
にこ 「食べたら悪影響でそうね。」
凛 「間違いなくおバカになりそうだにゃ。」
90:
母 「それでは私はこの辺で。大変な無理を押し付けてしまったようで申し訳ありません。何か御用があれば遠慮なく…」
にこ 「いえいえ、好きでやってますからお気を使わず。こちらこそお茶ありがとうございます。」
母 「矢澤さんがお嫁に来ていただいても私は困りらないんですが?」ウフフ
にこ 「ウ"エエエ!イミワンンナイ!」///
穂乃果「にこちゃん、落ちついて!真姫ちゃんになってるよ!」
凛 「お茶、ご馳走様でした。美味しかったです。」
母 「いえいえ。星空さんもがんばってくださいね。」
凛 「はい、ありがとうございます。」
にこ(あら、案外丁寧な対応できるのね。猫被ってるのかしら凛だけに。)
91:
凛 「にこちゃん、凛の顔に何かついてる?」
にこ 「ううん、なんでもないわ。さぁ、もうひと頑張りよ!」
海未 「しかし、にこ、手際がいいですね。いま何を作っているのかはっきりわからない程に手順が入り組んでますよ?」
にこ 「これだけ品数あるとそうなるわよ。一つずつ作ってたら最初にできたのが冷めちゃうでしょ。冷たいままでいい生春巻きでも作って時間置くと大変なことになるのよ。
だから、できるだけ同じ時間に出来上がる様に作らないと美味しいものを美味しいタイミングで食べれないからね。それほど惜しいことはないわ。」
穂乃果「ふむふむ。奥が深いねえ。あとにこちゃん、長いよ・・。」メモメモ
にこ 「ご、ごめん・・つい・・」///
にこ 「えーと・・・ごめん、今なにがほぼできあがってたっけ・・汗」
穂乃果「えとね、まずラーメン風と、和風だしのそうめんつゆでしょ、で、ほうとう風、で、揚げそうめんが揚がって、春巻きが巻き終わったところ。あとオーブンで焼いてるのもあるね。」
にこ 「ナイスフォローよ、穂乃果。んじゃ春巻きは海未にあげてもらって、隣で焼きそばとチャンプルーしあげましょうか。凛は5束ゆでてくれる?」
凛 「なんかこの時点ですごいことになってる気がするんだけど大丈夫?」
にこ 「つっても10人で食べるんだからそりゃそれくらい要るんじゃない?まぁ・・・大丈夫よ、うん(たぶん)」
海未 「まぁ残れば夕食に食べますので気になさらず。母と私以外は食べておりませんし。」
92:
にこ 「それじゃまず焼きそばね。春巻きは頼んだわよ!」
海未 「はい、お任せください。」
にこ 「えーと、まず豚肉と薄切りニンジン、キャベツ炒めて、しんなりしたら醤油を少したらして焦がす、と。あとはそうめんいれてソースかけて紅しょうがちらして、はい、完成!」
凛 「はや!にこちゃん、まだ次のそうめん茹で上がってないよ?!」
にこ 「そりゃ野菜切ってあったし薄い豚バラよ?そうめんこれ以上しっかり火を通す必要ないし。これはさくっとできる屋台風ってのが売りなんだからこれでいいのよ。」
にこ 「ただそうめんちゃんぷるーは知らないわね・・。レシピみながらだからおっかなびっくりよ。えーとまず桜海老を引いた油でいためて・・と。」
穂乃果「希ちゃん曰く、そうめん入った野菜炒めみたいなもんだからそんなに慎重に作るもんじゃないらしいよ?」
にこ 「え、そうなの?」
穂乃果「お母さんが夏休みのお昼にでもさくっとつくってとっと食べなさい、って感じの料理なんだって。あくまで希ちゃんの話だよ?」
93:
にこ 「へー。ほんとに大衆食だからおおざっぱでいいのかしら・・。まぁ最初だから手順はきっちり踏むけど繊細な料理じゃなさそうね。」
にこ 「で、と。えーと油を切ったツナ缶を入れてキャベツニンジン・・・ほんとやきそばよね。で味付けは・・塩、醤油、ごま油、胡椒、で、鰹節トッピング。」
凛 「焼きそばっていうよりビーフン?」
にこ 「っぽいわね。ビーフンって醤油いれたっけ?」
凛 「凛にそれ聞いてわかるとおもってるの?」
にこ 「ごめんなさい。」
凛 「うん、ごめん、にこちゃん・・。」
94:
にこ 「まぁあと考えてるので似たようなのがまた並ぶけど・・そこらへんは諦めてね、海未。」
海未 「いえ、十二分にアレンジされてますから文句など飛んでもありません。毎日おなじそうめんをすする生活から抜け出せると思うだけで・・」ジワワ
にこ 「ホントに堪えてたのね・・。」
穂乃果「よかったね!海未ちゃん!」
にこ 「こっちもとばっちり受けてたから喜ぶのも当然か。あ、ごめん、凛、ツナ大丈夫?」
凛 「あれはもうほとんど魚っぽくないし骨もないから全然大丈夫。ありがと。」
にこ 「あ、そうなのね。なら良かったわ。」
95:
凛 「で、茹ったよ!次はどうするにゃ?」
にこ 「揚げそうめんの餡を作るわよ。まず、醤油、オイスターソース、塩コショウ、ウェイパー入れたいけど味がマル被りになるから止めましょう。で、
忙しいときの味方!シーフードミックスね。これ凍ったままごろごろ入れるわ。」
凛 「解凍とかしないの?」
にこ 「うーん、したほうがいいのかしら?私は周りの氷も魚介の出汁混じってるから使っちゃうんだけど。というか今回はこのスープが目当てだから。
それ流れ出ちゃうと話にならないわ。」
海未 「ああ、固焼きそばとか揚げそばみたいなものですね。」
にこ 「そうね、皿うどんっていうの?あれのそうめん版よ。で、これはフライパンのままにおいとく、と。」
穂乃果「後出かけるんだね。穂乃果はぱりぱりがいいからそっちがいいな。」
にこ 「これも人それぞれよね。しなーっとしたのがいい人と、パリパリのが好きな人。ごめん、今回はパリパリでいくわ。
まぁ、しなーっとしたのがいいなら掛けた後ちょっと待てばいいだけだし。」
凛 「そうだね。しなしなからパリパリには戻らないし。」
にこ 「で、具材に十分火が通ったら味をみて・・と。もうちょっと塩コショウだけ足そうかしら。こんなもんね。で、水溶き片栗粉いれて完成!と。」
96:
にこ 「穂乃果、悪いんだけどこないだやったみたいに鶏肉をレンジで蒸してくれる?」
穂乃果「ああ、料理酒いれて?ってやつ?」
にこ 「そうそう。お願いできる?」
穂乃果「いいよ、まっててね。」
にこ 「あ、凛、もうそうめん良いわ。ありがとう。次は残ったそうめんをライスペーパーで巻いてほしいの。海未と一緒にしてくれる?」
海未 「えーと、そうめんだけじゃないですよね?」
にこ 「買っておいたスモークサーモンと、チーズを細く裂いて、サニーレタスでそうめんとそれ包んだものを巻いてくれる?」
海未 「わかりました。凛、こっちです。お願いできますか?」
凛 「凛、巻き方しらないけど・・。」
海未 「たぶん春巻きと同じでいいんですよね?」
にこ 「ええ、そうよ。春巻きは海未ができるから教えてあげて?」
凛 「うん、それじゃ、海未ちゃんお願いするにゃ。」
にこ 「さてと、あとは最後にそうめんに塩とオリーブオイルを和えて、黒コショウ、フレッシュバジル、バルサミコ酢、トマトを混ぜたの乗せて。と。冷製パスタ風のできあがりと。」
110:
ぼちぼちと今宵も再開してまいります。
今日終わるかどうかは解りません・・。ではよろしければお楽しみください。
穂乃果「にこちゃん、この鶏肉どうするの?」
にこ 「それ今回は水でさーっとながして油全部おとしちゃって。そしたら私が薄切りにするわ。」
穂乃果「ちょっとまってね、はい、で?次は?」
にこ 「オーブンの中から焼いたやつとってきて。暑いから鍋つかみで取ってくんのよ?」
穂乃果「うん、ちょっとまっててねー。あれ?なにこれ。一枚になってる・・」
にこ 「あれみたいでしょ。チョコフレークのクッキー?っていうの?」
穂乃果「あー、いいたい事はわかる。これそうめんじゃないね、もう。」
にこ 「これを半分にきって三角形になるように斜めにカットしていって。」
穂乃果「おー、ん?これをどうするの?」
にこ 「この上にちょっとマヨネーズつけて、水気を拭いてスライスした鶏肉を置いて、そのうえにかいわれ、トマトの角切り一つ。」
穂乃果「おー、ちょっとおしゃれだね。手伝うよ。」
111:
にこ 「うん、お願い・・。ってあんた・・。」チョコン
穂乃果「ん?何?」カンペキ
にこ 「飾りつけ・・悔しいけどあんたのほうが綺麗ね・・。」
穂乃果「そりゃーうちで売ってる和菓子の飾り模様つけたりとか普通にするからね。」
にこ 「へー・・立派なもんね。にこは作るのは得意だけど、要領優先だからそういうのはどう考えても穂乃果の方が上ね。見直したわ。」
穂乃果「えへへ・・にこちゃんに褒められちゃった。もっとほめて!!」
にこ 「うん、まぁなんか腹立つけどあんたが盛ったほうが美味しそうよ。残りもお願いしていい?」
穂乃果「うーーん、嬉しいなぁ!任せて、美味しそうに盛りつけちゃうよ!」
にこ 「へー・・ああいう才能があるのね。海未、凛、そっちの生春巻きはどう?」
112:
凛 「に、にこちゃぁん・・」
にこ 「あらら、やっぱり破れちゃったの出たか。」
凛 「気をつけて巻いたんだけど・・2個ほどやぶれちゃったの・・ごめんなさい。」
海未 「凛、仕方ないですよ、これ簡単に裂けてしまいますし。」
にこ 「凛、気にしなくて良いわよ。これはにこが食べるから。それに味まで変わらないんだし。」
凛 「でもでも、凛も海未ちゃんみたいに綺麗に巻けてたら。」
にこ 「ぬるま湯で早くもどした私の責任だからあんたが気にすることないわよ。まぁそれにほら。」ヒョィ
凛 「あ、食べちゃうの!?」
113:
にこ 「こうしちゃえば証拠隠滅よ!あ、うん、おいしいわ。大丈夫よ。千切れちゃったのあんたも食べちゃいなさい。」
凛 「え・・でも・・」チラッ
海未 「大丈夫ですよ。まだまだたくさんありますし、人数分どころの話ではありませんから」クスッ
凛 「それじゃ・・あむ・・mgmg」
にこ 「あ、サーモン入ってたわね・・」
凛 「うん、美味しいにゃ。」
にこ 「それは正真正銘あんたが作ったやつよ?魚くさくなかった?」
114:
凛 「まぁさすがに匂いはするけど、普通に食べれたよ!」
にこ 「いい子ねー。ほんとに。ナデナデ さて、これで取り合えずミッション完了かしら。えーと・・・」
海未 「にこ、実は触発されて私もいま一品考え付いたんですがよろしいですか?多すぎますかね?」
にこ 「え、何々?この際作ってみましょうよ。」
凛 「まだ増えるの?すごいにゃ?。」
穂乃果「海未ちゃんが考えつくってどんなんだろ?」
海未 「にこが作らない味といえばいいのでしょうか。では、にこ、そうめん3束お願いしていいでしょうか?」
にこ 「ええ、もちろん。それじゃそっちは任すわ。」
115:
穂乃果「何か手伝うことある?」
海未 「そうですね、では白葱と青葱をまた小口ギリにしていただけますか?」
穂乃果「それくらいならすぐできるよー、待っててね。」
凛 「凛は?」
海未 「そうですね、では冷蔵庫から豆板醤とテンメンジャン、蜂蜜、チューブの生姜とにんにくなんですが・・。どうしましょう?」
凛 「ことりちゃんだめだったよね?まぁでもこれだけ品数あるし、そこまで大量に入れてなければ大丈夫じゃないかにゃぁ。凛もサーモン食べれたし。」
海未 「そうですね、後に匂いが残るほどいれなければ・・。ことり、すいません・・。」
穂乃果「いや、そんなに深刻に考えなくても・・。」
海未 「ではまず、ごま油に豆板醤とテンメンジャンを入れて少し煙が出るまで炒めて・・。そこに生姜、にんにく、ひき肉と穂乃果の切った白葱のほう加えます。」
凛 「あ、凛わかったにゃ!」
116:
海未 「そうですね、凛ならすぐわかりそうですね。」
穂乃果「?麻婆豆腐でもなさそうだし。」
海未 「で、蜂蜜を加えてよく溶けたら醤油少々、それを鶏がらスープの元とお水で伸ばして、味を見てから水溶き片栗を少々加えてと。」
凛 「ジャージャ麺だね!」
穂乃果「ああ、なるほど!。」
海未 「いままで考え付かなかったのですが、にこがそうめんを「麺」として使ってるのに感化されまして。もっと自由な発想で食べればいいのだと私も感じたんです。」
にこ 「うん、私が作る料理じゃピリ辛でも出ないからね。海未、申し訳ないけど、これどれくらい豆板醤いれたの・・?汗」
海未 「すこし味見してみてください。きっとにこでも大丈夫だとは思います。」
にこ 「どれどれ・・うん・・ちょっとくるわね。ピリッとしてていい感じ。でも食べれるわよ。ありがとう。」
海未 「せっかくにこがいろいろ気を使ってくれてるのにそのあなたが食べれないものを出すなど不義理は果たせません。食べれるなら良かったです。」
海未 「ここに千切りのきゅうりを載せて、餡を掛けて、出来上がりです。」
117:
凛 「んー・・・言うほど何も辛くないにゃ。ほんとにいれたの?」
穂乃果「うん・・・こないね。なにも。」
にこ 「嘘!ちゃんとピリってするじゃない!」
凛 「あ、うんうん。するねー(棒読み)」
穂乃果「え?そう?うーん、穂乃果にはわかんないなぁ。」
凛 (穂乃果ちゃん、ここはにこちゃんを立ててあげるにゃ。)
穂乃果(なるほど!凛ちゃんも大人だねぇ・・。)
穂乃果「ほんとだー!ぴりっとするー!(棒読み)」
にこ 「どうせにこにーはお子様ですよーっ!!!あーもう全く!にこも少しは辛いの訓練したほうがいいのかしら。」
海未 「まぁまぁ。二人も悪気があるわけではないですし。ただ嘘がつけないというかなんというか。
118:
にこ 「さて、出来上がったわね。」
海未 「ほうとう風、揚げそば、やきそば、ジャージャ麺」
凛 「はるまき、生春巻き、ラーメン出汁に海老出汁そうめん」
穂乃果「冷製パスタにおーぶん焼き、そうめんちゃんぷるー」
にこ 「か、完成したわ・・・。みんなお疲れ様!」
凛 「すごい量だにゃ・・。こないだの調理室の比じゃないにゃ・・。」
海未 「そうですね、量もそうですが、こんなに種類並べたことなど家ではまずありませんね。」
穂乃果「なんかホテルのビュッフェみたいだね!」
にこ 「さすがのにこもこんだけ一度に作ったこと無いわよ。あー、つかれたー。」
母 「みなさん、お疲れ様です。もうみなさんお見えですよ。道場のほうにお通ししてますから。」
119:
にこ 「それじゃ、みんな慎重に運んでね!」
ほのうみりん母「はーい」
にこ 「なんでおば様が!」
母 「うふふ・・いや、私ももちろんお手伝いしますよ?」
海未 「そうです。そもそもにこ達は料理してくれただけでも十分なんですから。」
にこ 「そういわれても。どうせこれ二人で運びきれませんし。」
凛 「海未ちゃんたちほっといてさすがにいけないよ。」
穂乃果「そうだよねっ。じゃ早くみんなのところにもっていってあげよ!」
120:
にこ 「今日はそうめんのフルコースよ!」
絵里 「へー、すごいわね。そうめんってこうして食べるのね。」
希 「いやいや、普通こんな料理出てこーへんよ。しかしすごいなぁ。」
真姫 「色々有るわね。和風に洋風に中華に。」
花陽 「ああ、ご飯が進みそうなおかずがいっぱい!」キラキラ
ことり「あはは・・かよちゃんおにぎり用意してきたよね。海未ちゃんの家に来てっていわれたから素麺なのは予想してたけど、
こんな形になって出てくると思わなかったよー。おいしそう!」
海未 「一品一品のボリュームはそうでもないかもしれませんが、品数がありますので、足りないことは無いと思います。どんどん召し上がってくださいね。」
121:
穂乃果「いやー、ほんと作ってる時は、なにがどうなってるのか良くわからなかったけど最後はこうなるんだねぇ。」
凛 「言われながらやったけど、完成図はにこちゃんの頭の中にしかなかったからね。海未ちゃんもわかってなかったんじゃないかにゃ?」
海未 「ええ、その時々でやることは理解してましたが、ここまで壮観な光景になるとは・・・。予想できませんでしたね。」
希 「さながらそうめんの満漢全席やね。」
にこ 「おばさま、良かったらご一緒に。」
母 「いえいえ、みなさんとご一緒はさすがに失礼では。」
穂乃果「いいよー、そんなの。穂乃果はよく一緒に食べてるよ?」
母 「まぁそれもそうですね。それでは失礼ながら同席させていただきます。」
122:
花陽 (凛ちゃん、大丈夫?)
凛 (うん、凄くいい人だし、ちょっと面白いし。だいぶ慣れてきたにゃ。)
にこ 「どうしたの?花陽?」
凛 「あ、かよちん、いっちゃだめにゃ!」
花陽 「あー、あのね?凛ちゃん、初対面の大人の人相手にはちょっと人見知りがでちゃうんだ。」ニッコリ
凛 「あああー、もう、かよちん、ばらしちゃだめにゃああ!!!」///
にこ 「あ、そうなのね。なるほど・・ふうん」ニヤニヤ
凛 「もー!馬鹿にして!」
にこ 「そんなことないわ。いきなり慣れ慣れしい態度取るよりよっぽどいいわよ。むしろ行儀いいのね、って感心してたんだから。」
凛 「うう・・にゃぁぁあ・・」モジモジ
花陽 「えへへ・・・ほんと凛ちゃん可愛いよね?にこちゃん。」
にこ 「ええ、凄く解るわ・・。和むわね。」
凛 「もうもう!知らないにゃ!バカバカ!」ポカポカ
にこ 「ほら、凛、せっかく作ったんだから暴れないの。お皿倒れたらどうすんのよ。さめないうちに食べましょ!」
123:
希 「これ全部そうめん?何品かそうめんの形すらないものがあるんやけど・・?」
絵里 「なるほど。近くで見ると解ったけど、この香ばしい生地がそうめんなのね。へー、こんなことになるのね。」
にこ 「それはオーブンで焼き上げたのよ。パリパリしてて香ばしいでしょ?」
真姫 「盛り付けもなかなかいいわね。」
穂乃果「ふふーん!その盛り付けは穂乃果だよ!どう?!」
ことり「穂乃果ちゃん盛り付けすごい上手だもんね。すごく綺麗だよ?」
穂乃果「えっへん!もっとほめてもいいんだよ?」
ことり「もうほんとにそうめんじゃないよね。揚げそばとも違うし。カリカリしてて。」
真姫 「そうね、オードブルにいいんじゃないかしら。」コリコリ
124:
すいません、一部コピペミスしました。
貼りなおします。
海未 「そうですね。それでは、みなさん、召し上がってください!」
穂乃果「せーの!」
μ's+母「いただきまーす!!」
希 「これ全部そうめん?何品かそうめんの形すらないものがあるんやけど・・?」
絵里 「なるほど。近くで見ると解ったけど、この香ばしい生地がそうめんなのね。へー、こんなことになるのね。」
にこ 「それはオーブンで焼き上げたのよ。パリパリしてて香ばしいでしょ?」
真姫 「盛り付けもなかなかいいわね。」
穂乃果「ふふーん!その盛り付けは穂乃果だよ!どう?!」
ことり「穂乃果ちゃん盛り付けすごい上手だもんね。すごく綺麗だよ?」
穂乃果「えっへん!もっとほめてもいいんだよ?」
ことり「もうほんとにそうめんじゃないよね。揚げそばとも違うし。カリカリしてて。」
真姫 「そうね、オードブルにいいんじゃないかしら。」コリコリ
126:
ことり「これはー・・ビーフン?風?」
希 「あ、そうめんちゃんぷるーやね。穂乃果ちゃん覚えてたんや?」
穂乃果「うんうん。覚えてたんだけど作れないし、食べる機会もなかったんだけど。にこちゃんなら作れると思って!」
にこ 「いや、さすがの私も沖縄料理はつくったことないわよ。だから申し訳ないけど、試作も兼ねちゃってるから、味が思ってたのと違ったらごめんね?」
希 「いいんやない?この料理、家庭でも若干味が違うもんやし。どれどれ・・・。」
海未 「桜海老ですか、海老の香りがきちんと回ってますね。」
ことり「ビーフンとも触感がちょっとちがうね。」
絵里 「日本って意外と麺料理豊富なのね。お米文化だから麺料理もこんなにいろいろあるの知らなかったわ。」
希 「ビーフンはもっとぱらっとしてるって言うか・・こっちはもっちりしてるんよ。そこは麺の違いなんやろうけど。」
にこ 「ビーフンはそもそも戻す前の水分からもっとすくない感じよね。でもおいしいんじゃない?これ。ビーフンのほうがっていうのは人それぞれだとは思うけど。」
127:
花陽 「それじゃ、私はやきそばを・・。安心する味っていうのかな。おいしいね。高級料理ってわけじゃないけど。」
凛 「うん、悪く言えばジャンクな味付けっていうのかな。でも凛は好きだよ?」
ことり「夏祭りの味がするねっ。」
希 「うちはやきそば好きやから嬉しいなぁ。mgmg。良い意味で安っぽい味やね。」
にこ 「この料理はそういうコンセプトで作ったからそういう評価で嬉しいわ。なじみある味でしょ?」
真姫 「mgmg」(夏祭りにいったことないから何もいえない・・)
花陽 「真姫ちゃん、今年はみんなで夏祭りにいって、色々食べようね?」
真姫 「・・・そうね。楽しみね。」
凛 「ま、真姫ちゃんがデレたにゃ!」
真姫 「うっさいわよ!凛!」///
128:
にこ 「生春巻きはこのスイートチリソースつけて食べてね!」
穂乃果「おー、あれだね。スーパーとかで売ってるあれと同じ味がするね!」
にこ 「ソースは私が作ったわけじゃないからそうなるわよ。」
穂乃果「そういう意味じゃなくて!ただ、あれよりもっと食べた気になるっていうか。」
海未 「そうですね、そうめんと春雨の違いでしょうか?」
ことり「うん、前菜っていうより主食の一部って感じかな?もっちりしてて多少おなかに溜まる感じ?でも違和感はそんなにないよね。」
花陽 「凛ちゃん、大丈夫?サーモン入ってるけど。」
凛 「これ巻いたの凛だし、それに一つ味見したけど美味しかったよ?」
129:
花陽 「そっか。ならいいんだ。凛ちゃん、美味しいよ?」
にこ 「たしかにこれ作ったのは海と凛だから威張っていいわよ?」
凛 「えへへ・・。でも凛が巻いたのは何個か破れちゃったから。」
海未 「でもここにある半分は凛が巻いたんですから。凛が作ったものといっても差し支えありませんよ?」
凛 「あー、もうそんなに言われたらくすぐったくてどんな顔していいかわかんないのーーー!もう!」///
絵里 「凛・・可愛いわね。妹に欲しいわ。」
希 「それ聞いたら亜里沙ちゃん怒るで。」
130:
にこ 「それじゃ汁椀にもってと。はい、どうぞ。」
絵里 「なにこれ・・ちょっと今までのとは違うわね。」
海未 「にゅうめん・・・?ですか?」
希 「なんやちょっと伸びてるな。失敗したん?」
にこ 「まぁそうみえなくもないわね。見た目悪いから。で、これに青葱を散らして。と。食べてみて?」
ことり「あ、凄く優しい味がするよ?ことりはこの味好きかなぁ。」
穂乃果「あー、でも麺がちょとぶにってしてるね。」
131:
にこ 「まぁ評判のよしあしが出る料理だと覚悟してたけど。これね、おじいちゃんが好きだったのよ。」
絵里 「野菜の甘さなのかしら?砂糖っぽい甘さじゃないわね。良い味ね。」
希 「んー、お味噌がなんかちがうね。何が入ってるん?」
にこ 「かぼちゃ、たまねぎ、ニンジンの甘さと、普通のお味噌に少し白味噌入れてあるのよ。」
花陽 「あ、そうめんが伸びてる代わりに凄い味が染み込んでますっ。」
にこ 「そうなのよ。まぁ歯が悪くなったおじいちゃんが好きな料理だからね。そういう面もあるんだけど素麺に絡むっていうんじゃなくて、
麺自体がまさにその味なのよ。その代わりぶよっとしちゃうわ・・。」
穂乃果「うーん、味はいいんだけど穂乃果はもっと腰があったほうがいいかな?」
花陽 「花陽はご飯が進むので全然アリですっ!mgmg」
132:
絵里 「私みたいに素麺自体になじみが無い人間はこういうものだとおもって食べるからおいしいわ。」
凛 「んー、凛ももっと麺としての腰がほしいかにゃ?」
真姫 「そう?これはこれでアリじゃないかしら。なんかお袋の味って感じね。うちのママこんなの作らないけど。」
にこ 「いいわよ、気にしなくて。まぁ味が好きで伸びた感じが嫌なら、食べる直前に麺入れればいいだけだし。」
凛 「凛、こんどそっちつくってほしいにゃ!」
にこ 「それは今度海未に頼みなさい。これは噛んで食べるっていうより流し込む感じね。おじいちゃんが啜ってたわ。懐かしいなぁ・・」
海未 「すいません、なんかお爺様の事を思い出させるような・・。」
にこ 「いや、今妹達はおじいちゃんとこにいるから。勝手に死んだ感じ出すんじゃないわよ。怒られるわよ?」
海未 「紛らわしいのはにこじゃないですか!そ、そんな言い方するからつい・・すいません。」
133:
真姫 「パスタ風ね。それじゃ・・・うん、良い意味で予想通りの味ね。」
ことり「意外とあうね、この感じ。つるつるっと食べれるし。」
絵里 「ハラショー、味はまんまパスタね。オリーブ油とそうめんって以外と合うのね。」
希 「お箸で食べるパスタって感じやね。あと啜ってもマナー違反にならないってのもええね。」trtr
にこ 「問題は普通に合うから意外性もなにもあったもんじゃないことかしら?。」
凛 「それ言い出したらいろんなものが台無しにゃ・・」
134:
凛 「次はジャージャー麺にゃ!ふむふむ、麺が細い分、餡がよく絡んでいいね。全然アリにゃ!」
花陽 「この餡美味しいね。ちょっと辛味もあるしご飯が止まりません!」
ことり「これ、にこちゃんが作ったんじゃないよね?」
海未 「ええ、これは私のアイデアです。」
穂乃果「おー、ことりちゃんはお見通しなんだね。」
真姫 「そうね、にこちゃんが辛味ある料理作るとは思えないし。」
希 「やねぇ。にこっちおこちゃまやもんね??」
にこ 「うっさいわね!文句あったら食べなくていいのよ!」
希 「ごめんって。もう、にこっち拗ねてもて・・。可愛いなぁ」
にこ 「はぁ?もう、からかってないでどうなのよ、味は!」///
135:
海未 「どうでしょう?美味しいでしょうか?」
絵里 「うん。中華っていわれたらなんの疑問も持たないわね。こういう麺もあるのねーって思いそうよ。」
穂乃果「うん。違和感全然無いよ?きゅうりの歯ごたえもあうし。穂乃果はもっと辛くても良かったけどね。」
にこ 「あんたまで・・・もういいわよ、にこも慣れるようにがんばるわ・・・」
海未 「そんなに辛いですか・・?」
にこ 「さっき味見したでしょ?辛くないわよ!全然!」
ことり「にこちゃん、凄い汗だよ?無理しないでね?」
にこ 「無理なんてしてないわよぉおお!」
136:
凛 「最後は普通のそうめんにゃ。お出汁は2種類で、和風はにこちゃんの、ラーメン風は凛の特製にゃ!めしあがれ?」
絵里 「あ、ラーメンなのね。んーごま油の香ばしい良い香り。」
真姫 「美味しいわね。お店の味って感じじゃないけど、ちゃんとラーメンの味だわ。」
花陽 「うん、このスープご飯に掛けてもきっとおいしいよ!」
ことり「かよちゃん、それじゃ本末転倒だよぉ。」
海未 「お店の味そのままではないかもしれませんが、ずいぶんそれっぽくなるんですね」
希 「ラーメン好きな凛ちゃんの味って感じやね。ラーメンの麺とはまた口に入れたとき違うけど思ったより絡むからちゃんと味が広がるで?」
137:
にこ 「締めはにこにー自信の一品よ。最初に食べると物足りないかもしれないけど、いまなら良さがわかってもらえるわ。」
真姫 「ふーん、そんな自信満々なのね。楽しみだわ。どんな味なのかしら。」
海未 「おおお。これぞ和風、ですね。ほうとう風ともまた全然違いますし。」
ことり「うん、あれだね。アレがお袋の味っていわれたらこれは割烹の味っていうのかな?」
希 「上品やねぇ。少し甘くて。関西風?」
穂乃果「うん、いつも食べるツユと色は一緒だけど味が全然違うよ。」
花陽 「これは・・海老?」
138:
にこ 「みんなが良く食べるのはカツオ出汁が主流かしら。関西では昆布とあわせるけど、これはどっちとも違うわ。
干し海老、干ししいたけから取った天然のだしに、そのまま干し海老と椎茸のみじん切りを戻したものよ。生姜なんかの刺激物もなしよ。」
凛 「カツオのガツンとした風味とは違って、こう・・」
絵里 「椎茸の味かしら。風味はあるんだけどそこまで主張してこないわね。凄くあっさりしてるわ。」
にこ 「まぁいろいろ味の濃いものも食べてもらったし、最後はあっさりとしてもらいたくてね?」
穂乃果「ふー、食べた食べた!」ポンポン
海未 「こら、穂乃果、はしたないですよ!」
穂乃果「だってこれ素麺何束ゆでたと思ってるの?」
海未 「そういえば・・数えていませんでしたね。いくつ茹でましたっけ?」
穂乃果「20束。」
海未 「へ、減りましたね。そんなに食べたんですね。」
139:
母 「矢澤さん、星空さん、穂乃果ちゃん、海未さん。今日は大変なご馳走ありがとうございました。」
にこ 「いえいえ、とんでもない。こちらこそ台所お借りして騒がしくしてしまいまして。」
母 「そんな。娘が増えたみたいで嬉しかったんですのよ。また是非うちに遊びにいらしてくださいね?なんならうちの娘に・・」
海未 「お母様っ!もう、やめてください、みんなの前なんですからっ!」///
のぞえりぱな(何いいかけたんだろう・・・)
ことり(またおばさん海未ちゃんからかってる・・・海未ちゃんいじり甲斐あるもんなぁ?)
140:
にこ 「喜んでもらえて私達も嬉しいわ。凛も穂乃果も海未もありがとう。」
海未 「いえいえ、むしろこちらから無理な頼みを引き受けてもらったわけですから。」
母 「そうです。園田家の夏が今年から変わるのもみなさんのおかげですから。」
のぞえりぱな(え?何の話?)
ことり(これで今年は海未ちゃんから逃げなくてよくなったんだね、穂乃果ちゃん!)ウルウル
穂乃果(うん、もう泣き落としで食べさせられたり無くなるよっ!)ジワァ
にこ 「なんでここ二人抱き合ってんのよ。」
凛 「知らないにゃ。」
にこ 「それじゃ、みんな?食事そろそろおしまいにするわよ?せーの。」
μ's+母 「ごちそうさまでした!」
142:
にこ 「さて、洗物しましょうか。」
海未 「いえ、にこは良くして下さったんですからこれ以上はさすがに。」
母 「そうですよ。洗いものくらい私一人でも。」
ことり「それじゃ、海未ちゃん達は休んでて?おばさん、私がお手伝いします!」
絵里 「私達もお手伝いします。」
希 「そうやね、うちらもご馳走になってばっかりは悪いもんな。」
花陽 「真姫ちゃんもくる?」
真姫 「わ、私だって洗物くらいできるわよっ!ほら行くわよ、花陽!」
ほのりん(ええええー・・ いいの?海未ちゃん)
海未 (さすがに真姫に失礼ですよ?大丈夫ですよ。)
143:
にこ 「さて、ちょっと気になってたんだけど穂乃果、メモ見せてくれる?」
穂乃果「ちょっとわからなくなってるんだけど・・。今から整理するよ?ほんとだよ?」
海未 「どれどれ・・穂乃果、これじゃちょっと解りませんよ。」
にこ 「まぁあんだけいろいろ同時にやってたらどれがどれかわかんないわよ。でも見た感じ何をしたかはきちんと書いてるわ。」
海未 「ですが、これでは・・・。」
にこ 「穂乃果を責めちゃだめよ。あんただってあの状態でどの材料をどこにどういう風に使ったか把握できてないでしょ?」
海未 「そうですね。ごめんなさい、穂乃果。私がメモを取っていればこんなことに。」
にこ 「あんたがメモとってたらまたこないだの二の舞よ。あんたが調理してくんなかったらここまでやらなかったわよ。」
凛 「で、どうするの?にこちゃん。」
にこ 「だからこれからどの記述がどの料理になってるのか分けていけばいいのよ。洗物してもらってる間にできるはずよ。」
144:
ここらへんからメニューの個別解説です。
たいしたことないので飛ばされる方はしばしお待ちを。
にこ 「そうね、それじゃまずは揚げそばから拾っていきましょうか。」
穂乃果「材料の素麺は書かないでまとめるよ?素麺使う料理ばっかりだし。」
海未 「構いませんよ。そのためのレシピですし。」
穂乃果「えーっと、まずキャベツ、きくらげ、たまねぎ、シーフードミックス、だね。これを炒めて。」
にこ 「で、醤油、オイスターソース、塩コショウで味を調えて、水溶き片栗でとろみをつけて揚げた麺に掛ける。」
穂乃果「これくらい簡単で良い?」
海未 「まぁいいでしょう。お母様もその辺りの配分は十分心得てらっしゃるでしょうし。」
145:
 「次はそうめんちゃんぷるーだね。」
にこ 「あ、ごめん。海未。このレシピはネットで調べてみたやつだからそっち見たほうが早いわ・・。」
穂乃果「あはは。確かににこちゃんも作ったこと無かったから仕方ないのかな。」
海未 「そうですか。お手数を掛けるのもなんですし、そこは後で調べておきますね。」
にこ 「そうね。たぶん調べたら自分好みのレシピも見つかるかもしれないし。」
146:
穂乃果「次はやきそばだね。えーっと・・」
凛 「豚バラ、きゃべつ、薄切りニンジンを炒めて、醤油で少し焦がす。」
海未 「あとは素麺を入れてソースを掛けて軽くいためたらソースを掛けて終わり。ですね。まぁここは焼きそばといっしょですね。」
にこ 「そうね。ここは感性だけで作ったけどやきそば作れるなら誰でも作れるわよ。」
147:
海未 「次は春巻きですね。私は春巻き自体は作れますが手順は大変ですね。」
にこ 「そうね。簡単な料理が多い中、これは結構複雑だったわね。」
凛 「えーっと・・きくらげ、白葱、ニラをみじん切りにして、ミンチとごま油で炒める。」
穂乃果「で、香りが出るまでいためたら、塩コショウ、オイスターソース、醤油、砂糖で味を調えて。」
海未 「で、ある程度冷めたら、茹でて冷やしてある素麺と一緒に春巻きの皮で巻いて、高温で揚げる。と。こんな感じですね。」
148:
穂乃果「次はオーブン焼きまとめるね。まず、素麺をオーブンのトレイに敷き詰める。」
にこ 「で、料理酒と一緒にレンジで蒸した鶏肉を水で油を流して、スライスする。」
凛 「オーブンから取り出した麺を手に取りやすいサイズにカットして、マヨネーズを少し載せて鶏肉を乗せる。」
海未 「あとはお好みの薬味とタレを掛けて。ですね?」
149:
凛 「冷製パスタをまとめるにゃ。まず冷やした素麺にオリーブオイルと塩を和える。」
穂乃果「そこにフレッシュバジル、胡椒、リキッドレモン、トマトを混ぜてそれを乗せると。」
にこ 「まぁ具に関しては好みで海鮮とかでもいいし、パスタのレシピそのまま応用して他のでも合うと思うわ。」
海未 「冷製パスタのレシピなら大丈夫ですかね?」
にこ 「そうね。でも間違えても普通の暖かいパスタのレシピつかっちゃだめよ?暖かくて美味しいのと冷たくて美味しいものはまったく別だから。」
151:
にこ 「後何が残ってたっけ??」
海未 「冷たいほうとう、ってやつですね。」
穂乃果「えーっと、お湯を沸かして、出汁、味噌に入ってるならそのままお味噌でもいいのかな。」
にこ 「うん、それでいいわ。かぼちゃ、ニンジン、たまねぎを水から煮て、お味噌を加える。」
凛 「で、野菜がしっかり柔らかくなったら素麺を入れる。どのタイミングで食べるかはその人次第かな?」
にこ 「そうね。出汁が染み込んだのがいいならゆっくりおいといて。腰があるのがいいなら混ぜたらすぐにって感じかな。」
152:
にこ 「次はそうめんの出し2種類ね。」
海未 「まず、お湯に干しエビと干し椎茸を入れて、出汁をだす。そこにお酒を入れて煮詰る。」
穂乃果「あとは醤油、みりん、砂糖なんかで好みの味に調節して、椎茸と干し海老をみじん切りにして戻す。」
凛 「あれ、書いてみたら簡単だね。」
にこ 「そうね。丁寧に出汁を取っただけよ。そんな複雑じゃないわ。」
153:
凛 「次はラーメン風だね。」
穂乃果「鶏がらスープのもと、ウェイパーをベースにして醤油、砂糖、料理酒なんかで調節。」
海未 「で、最後にごま油を足して香りを出す。入れたらあまり火を入れないのがコツですね。」
にこ 「これくらいかしら?あとは海未のジャージャー麺だけど。」
海未 「あ、あれは私が作ったものですし問題ないですよ。」
154:
海未 「改めてみると一つずつはそう大して手がかからないんですね。」
にこ 「そりゃそうよ。毎日の食事にそんなに時間掛けてられないでしょ?偶に作る人はいいけど毎日となると
如何に手間を掛けずに美味しいもの作るかが大事なのよ。」
穂乃果「ほんとお母さんの台詞だよね。にこちゃんとこの子になろうかな。」
にこ 「私は要らないわよ。」
穂乃果「ひどいよー!海未ちゃああん!それじゃ穂乃果海未ちゃんところの子になる!」
海未 「な、なにをいってるのですか!もう!」///
凛 「そろそろ終わったかにゃ?」
にこ 「私達も見に行ってみる?」
母 「いえいえ、それには及びませんよ。」
ことり「じゃーん、海未ちゃんのお母さんがだしてくれたよ。はい、海未ちゃんたちもどうぞ!」
155:
穂乃果「あ、スイカ!おいしそー!」
凛 「夏といえばやっぱりスイカにゃ!」
海未 「にこ、お疲れ様でした。これくらいしかおもてなしで来ませんが。」
にこ 「いいのよ。十分じゃない。気の合う仲間に素麺、スイカ。いいわね・・・」
海未 「どうしたんですか?にこ?」
にこ 「別に・・なんでもないわ。」
海未 「にこ、詮索するつもりはありません。確かに卒業して離れてしまうかもしれません。
それでも毎年うちでみんなでこうやって素麺を食べてスイカを食べましょう。夜には花火もいいかもしれませんね?
私達はずっとずっと仲間ですよ。」
にこ 「・・・あんたは鈍いんだか鋭いんだか。ありがとう。海未。あとあんたやっぱりタラシね。」
海未 「な、なにがですか!そんなつもりで言ったのではありません!もう!」///
穂乃果「真姫ちゃん、なんか元気ないね。」
156:
姫 「べ・・べつになんでもない・・わ。」
母 「そんなに気にすることありませんよ。お皿の一枚二枚。ね?西木野さん。」
真姫 「本当にすいません・・。弁償しますから。」
海未 「真姫、やめてください。別に国宝の皿をわったわけでもあるまいし。」
ほのりん(あー、やっちゃったか・・。)
にこ (真姫ちゃんがしおらしいなんて珍しいわね。)
希 「まぁまぁ、おばさんもそう言うてくれてるんやし。気にせんでいいんちゃう?」
157:
真姫 「でも・・。」
絵里 「そうよ。真姫。あんまり気に病んじゃだめよ?」
花陽 「でも、えりちゃんもコップ1個わっちゃってたよ・・ね・・?あはは。」
絵里 「チカァ」
ことり「かよちゃん、ばらしちゃかわいそうだよぉ」にこにこ
海未 (ことり・・楽しんでますね。)
158:
にこ 「しかしほんと最近人のおうちで料理つくってばっかりね。」
穂乃果「そうだねー。次は誰のとこで作るの?」
にこ 「なんで決定事項なのよ!」
花陽 「にこちゃん、ぜひ一緒に花陽と美味しいご飯のお供について語り合いましょう!」キラキラ
にこ 「え・・そ、そうね。」
絵里 「私はにこにロシア料理を振舞いたいわ!」
にこ 「あんたホントにできるの?」
絵里 「失礼ね。まぁそんなにレパートリーはないけど。にこが食べたことが無い料理食べるチャンスよ?」
にこ 「うーん、素直に信用していいものかどうか・・。」
159:
絵里 「なんか最近みんなの扱いが酷いわ・・。」
希 (かしこいかわいいときはいいんやけど、偶に酷いポンコツ化するからなぁ。あれはあれで可愛いんやけど)
ことり「じゃぁ、ことりはにこちゃんとお菓子つくりたいなっ?」
にこ 「え、私お菓子は苦手よ?」
みんな「ええええー!」
にこ 「な、なによ、その反応・・汗」
160:
穂乃果「だって、だってにこちゃん、こんなにお料理得意なのに。」
凛 「そうだよ、なんで??」
にこ 「うーん、お菓子はね。こう、にこみたいにぱぱっ!と仕上げる人は苦手な人多いと思うわ。」
海未 「?何が違うんですか?」
ことり「それはね、お菓子は小麦粉でもベーキングパウダーでもなんでもきっちり計らないとだめだからかな??」
にこ 「そう。それが原因ね。料理の時みたいにこんな感じかな?で作ると膨らむものが膨らまなかったりするのよ。」
ことり「あとは、味見ができないのが多いのもあるね?」
にこ 「うん・・。ほら、チーズケーキの生地つくるのに生のどろどろの小麦粉交じりのチーズなめて味見したって焼きあがったらどうなるかわかんないでしょ?」
希 「なるほど。うちもその話聞いてるとお菓子は・・・だめそうやね」アハハ
海未 「そうなんですね。確かにことりは計量などはレシピどおりにきっちりしますね。」
ことり「うん。だから私は逆ににこちゃんみたいにこんな感じかな?で料理するの苦手だもん。」
161:
穂乃果「で、次は誰のとこでお料理するの?」
にこ 「え、何よ、もう決定事項なわけ?」
凛 「じゃぁ凛たちがくじ引きつくってひいてもらおっか?」
にこ 「だからなんで決定事項なのよ!
母 「ふふ、矢澤さんをめぐって争いなんて女冥利に尽きますね?」
にこ 「いや、おばさま、そういうわけじゃないですから。煽るようなことおっしゃらないでください!」
絵里 「さて、それじゃ穂乃果、クジ作ってくれるかしら?」
にこ 「あんたら話聞きなさいよ!ダレカタスケテー!!!」
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