海未「真夏のビーチアイドルコンテスト?」back

海未「真夏のビーチアイドルコンテスト?」


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「ごめんくださ???い!」ドンドン
時刻にして朝6:12
太陽は突然やってきた
ドアを開けるとそこには少し息が上がっている穂乃果と、その横に気だるげでまだ目が半開き…いかにも寝起きのことりが居た
穂乃果は麦わら帽子を被り、白いTシャツに短パンという格好をしている
多分、世界のどんな人間が見ても穂乃果の格好を見て夏以外の季節を連想することは無いだろう
反してことりは丈の長いスカートにブラウス
ついでに大きな麦わら帽子を被っている
まだ髪の毛に少し寝癖が残っているところを見るに
大方、穂乃果に無理やり起こされ連れて来られたのだろう
3:
海未「それで…なんの用でしょうか?」
穂乃果は少し紅潮しながら言った
穂乃果「海行こうよっ!!」
辺りはまだ閑静で朝の清々しさを留めている
海未は少しため息をついて間を置き、やれやれと呆れながら言った
海未「海未は私ですが」
5:
?・?・?・?・?・?・?・?・?・?・?・
海未「朝から一体何ですか…?」ハァ
穂乃果「海だよ海っ! 海未ちゃんじゃなくてうーみー!」
海未「はいはい…分かっていますよ」
海未「ですから海には何故行こうと思ったのですか?」
穂乃果「…?」キョトン
海未「・・何ですかその顔は」
穂乃果「だって夏休みだよ?海行かないの?」
海未「夏休みだからと言って海に行かなければいけない事ないでしょう…」
海未「それだったら山にでも…」
穂乃果「あーーーーあーーーーーー!!」
7:
海未「ど、どうしたんですか急に、、」
穂乃果「いや?、、ことりちゃんの目がまだ覚めてないみたいだったから?」アハハ…
ことり「ふぇ?」
穂乃果「とにかくっ!穂乃果は海に行きたいのっ!」
海未「行けばいいじゃないですか」
穂乃果「海未ちゃんも一緒に行くんだよ!」
海未「私はどちらかというと山に行きたいのですが…」
穂乃果「ダメっ!」
海未「ダメ…ですか」
穂乃果「おねがい海未ちゃ?ん、海行こうよ?」
海未「ううん……」ウムム
8:
海未「そもそも、穂乃果は夏休みの宿題は終わらせたのですか?」
穂乃果「ええっ!?」
穂乃果「ちょっと待ってよ海未ちゃん!まだ8月になったばっかだよ?!海未ちゃんだってまだ終わってないでしょ?」
海未「終わっていますが」
穂乃果「!?」
穂乃果「こ、ことりちゃんは?!」
ことり「私も昨日終わったよぉ」zzz
穂乃果「お、おかしいよ二人とも…!」
海未「おかしいのは穂乃果です。いつもいつも夏休み終盤になってからやっと宿題に取り掛かって焦っているではありませんか」
9:
穂乃果「それが普通じゃないの…?」
海未「普通ではありません!」
海未「さぁ!今日は夏休みの宿題を思う存分やってもらいますよ!」
穂乃果「えぇ?!!嫌だ嫌だいやだ?!」
海未「ダメです!海に行くのも無しです!」
穂乃果「そんなぁ?」
穂乃果「ね、ことりちゃんはどう思う!?海、行きたいよねっ!」
ことり「う…うん、えっと、」
ことり「まぁ、行きたいかな?」チラ
10:
海未「ダメです」
ことり「ひぃっ」
穂乃果「お願い海未ちゃん!明日絶対宿題やるから!」
海未「・・ダメなものはダメです!それに、海には危険がいっぱいなのですよ?どうせ行くなら山にしましょう」
ことり(山も変わらないと思うなぁ)
穂乃果「山だとダメなの?!海!海行きたいよ!」
海未「・・・」ツーン
穂乃果「こうなったら… ことりちゃん!出番だよ!」
ことり「えぇ…。」
穂乃果「いつものあれ!お願いっ!」
ことり「わ、わかったよ。。」
海未(う、まさか…!)
ことり「うみちゃん…」
ことり「・・・おねがぁい??」ギュ
11:
?・?・?・?・?・?・?・?・?・?・?・
12:
時刻にして12:07分
太陽は天高くそびえ、その光で道行く人々を照りつける
その日差しに灼かれながらも少女達は灼熱のアスファルトを進んでいく
海未「はぁ…はぁ…中々に暑いものですね…はぁ…」
ことり「う?ん、ことりもうダメかも…」
穂乃果「何言ってるの二人共っ! あともうちょっと、ファイトだよ!」
海未「・・・こんな駅から遠い海までわざわざこなくても、もっと良い場所があったのでは?」
穂乃果「ううん、ここの海じゃなきゃダメなの!」
海未「…?」
穂乃果「着いたらわかるよ!楽しみにしてて!」ニコッ
13:
海未「はぁ… なんだか分かりませんが、、」
ことり「きっと、穂乃果ちゃんなりの考えがあるんだよ♪」
海未「ううむ…変な事で無ければいいのですが」
穂乃果「あ!ほらみて!海、見えてきたよ!」
少し勾配がきつい坂を登りきった所で穂乃果が言った
ことり「ほんと!?」タッタッタ
さっきまで潰れそうだったことりも穂乃果の言葉と表情に連られて駆け出す
ことり「・・・わぁあ!! キレイっ!海未ちゃんも早くおいでよ!」
海未「今行きますっ… ! 」ダッ
14:
そこから見えたのは1面に広がるコバルトブルー
太陽を反射しながら宝石のように輝く海
海未はその光景に思わず息を飲んだ
海未「こ、これは…!」
穂乃果「ね?綺麗でしょ」
海未「これほどまでとは…思いませんでした」
ことり「凄いねぇ!近くにこんなとこあったんだね?」
15:
穂乃果「よーし!じゃあ二人共、思いっきり遊ぶよ!」ガバッ
海未「ああっこんなところで脱いではいけません!///」
穂乃果「えーだってここの海更衣室無いよ?それに穂乃果下に水着着てきたし」
海未「な、なんですって!?」
穂乃果「え、言わなかった?」
海未「聞いてませんっ!」
穂乃果「じゃあ海未ちゃんもここで着替えちゃえば?ほら、周りに人いないし」
海未「そういう問題ではありませんっ!は、ハレンチです…///」
穂乃果「困ったなぁ…」
ことり「…?」ニヤ
16:
ことり「じゃあ、ことりと一緒にトイレで着替えよ?海未ちゃん?」
海未「!?」
穂乃果「うんうん、それがいいと思う!じゃあ穂乃果先に海行ってるね!」
ことり「うん、すぐ行くから待っててね?」
海未「こ、ことり!?」
ことり「じゃ、行こっか海未ちゃん…!」
海未「」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
17:
ことり「お待たせ穂乃果ちゃん」
穂乃果「随分遅かったね?」
ことり「海未ちゃんが中々脱いでくれなくてね…」
海未「///」
穂乃果「でも、二人共水着かわいいね!」
ことり「ありがとう?」
海未「///」
穂乃果「よーし!じゃあ思いっきり遊ぶぞぉ!」
ことり「わぁ!」
海未「だ、ダメです!ちゃんと準備体操してからでないと…!」
穂乃果「大丈夫だいじょーぶ!」バシャバシャ
海未「あぁっもう…!」
20:
?・?・?・?・?・?・?・?・?・?・?・
穂乃果「はぁ?楽しいっ でもちょっと疲れちゃった…!」
海未「そうですね、ここらで休憩にしましょうか」
ことり「ことり、サンドイッチ作ってきたんだぁ。二人共食べない?」
穂乃果「食べる食べるっ!うわぁ美味しそう!」
海未「おや…レタスが新鮮でおいしいですね」
穂乃果「うん!シャキシャキしてる!流石ことりちゃんだね」
ことり「ありがとう」ニコッ
海未「・・・こうしてゆっくり海を眺めるのも良いものですね」
ことり「癒されるよねぇ」
穂乃果「うんうん」
23:
降り注ぐ光に磨かれた海は、見るものの心を洗い流すようだ
遠くまでキラキラする乱反射をいつまでも見ていたくなる
海未「普段の仕事の疲れやストレスが癒されますね…」
海未「静かな海をみてゆっくりするのも悪く…」
わー!
わー!
海未「?」
穂乃果「…?なんかあっちが騒がしいね?」
海未「本当ですね、何か催してるのでしょうか?」
26:
ことり「あんなに人いたんだね」
穂乃果「…」
穂乃果「…ね、ちょっと行ってみようよ!」
海未「ええ?…ううん、仕方ないですね少しだけですよ?」
ことり「何だか楽しそう?」
ガヤガヤ
ガヤガヤ
穂乃果「うわあ、結構人いるんだねぇ!」
ことり「何をやってるのかな?」
海未「あ、ここに看板がありますよ。なになに…」
海未「真夏の…ビーチアイドルコンテスト…?」
穂乃果「え、なにそれ!?」パァ
ことり「コンテスト?」
??「あら…?あなた達は…」
31:
穂乃果「?!」
海未「あ、!」
ことほのうみ「A-RISEっ!!?」
ツバサ「お久しぶりね、あなた達もコンテストに参加しに来たのかしら?」
あんじゅ「ま、わざわざこんなところに来るって事は当然よねぇ?」
海未「いえ、私達は何も…」
穂乃果「そうなんですっ!!!」
ことうみ「へっ??」
穂乃果「私達っ、このコンテストに出るんですっ!!!」
ことうみ「・・・・え?」
33:
休憩
また後で続き投下します
55:
ツバサ「あら…やっぱりそうだったのね!」
英玲奈「そうとなれば我々はライバルという事だな」
穂乃果「A-RISEの皆さんも出るんですか!?」
あんじゅ「そうよぉ?この大会、どうやら優勝商品も豪華みたいだし…」
ことり「優勝商品…?」
ツバサ「あら、何も知らないの?今回優勝したチームにはハワイ旅行券が貰えるのよ」
ことほのうみ「は、ハワイ???!!!?」
ツバサ「それじゃ、私達は準備に入るから・・また後で会いましょ?」
56:
穂乃果「はいっ!頑張って下さい!」
英玲奈「お互いベストを尽くそう」
あんじゅ「じゃあね?」ヒラヒラ
穂乃果「は?びっくりした!まさかA-RISEがいるなんて…」
海未「あの・・・穂乃果?」
穂乃果「ん?なになに?」
海未「まさかここに来たのは…」
穂乃果「ち、違うよ!こんなのあるなんて知らなかったよぉっ!」
ことり「でも…出る気まんまんだったよね」
穂乃果「もちろん!だって、あのA-RISEが出るんだよ?負けてられないっ!」
穂乃果「しかも…優勝すればハワイだって!出なきゃ損だよ?!」
57:
ことり「ううん…そうだね、ハワイだもんねぇ」
ことり「でも、確かにちょっと楽しそうかも?」
穂乃果「でしょ?!?」パァ
海未「ダメですッッッ!!」ガオー
ことほの「ひいっ」
海未「ダメです!」
穂乃果「な、なんで!?」
海未「ビーチアイドルコンテスト…察するにまさか水着のまま歌ったり踊ったりする大会なのでしょう?!」
穂乃果「た、多分…」
ことり「そう書いてあるね…」
海未「??無理ですっ!!恥ずかしすぎます!」カァ
ことほの(え、えぇ?………)
穂乃果「で、でもー、アイドルだって似たような衣装着て、同じことやるでしょ?」
海未「露出度が全然ちがいますっ!」
58:
穂乃果「そ、そんなこと言われても、、」
穂乃果「もうエントリーしちゃったし?」テヘペロ
海未「な、なんですって…!?」
ことり「さっき話しながら穂乃果ちゃんエントリーシート書いてたよ…?」
海未「まさかそれには私の名前も入っているんじゃ…!」
穂乃果「当たり前だよ!」
海未「もう!どうしてあなたはいつもいつも…!!」
海未「今日という今日は…」
穂乃果「海未ちゃんは、出たく無いのっ…?」
海未「…?」
穂乃果「私は…3人で出たら楽しいと思うから出たいんだ…!」
海未「…」
ことり「穂乃果ちゃん…」
海未「はぁ…穂乃果はいつもずるいです…」
海未「仕方ありませんね。」
海未「やるからには、全力ですよ?」
59:
穂乃果「海未ちゃん!」パァァ
海未「ハワイ獲得へ向けて頑張りましょう!」
ことほの「おー!」
ことり「・・・って言っても、私達の番まであまり時間が無いみたいだけど曲とかはどうするの?」
穂乃果「あ、そうだった」
海未「何も考えてなかったのですか…」
ことり「今から練習しても新しい振り付けは無理だよね…」
穂乃果「じゃあ、やった事ある曲を歌おうよ!」
海未「と言いますと?」
穂乃果「う?ん…」
穂乃果「あ!あれでいいんじゃないかな!夏にもピッタリだし!」
海未「あぁ…この前皆で踊ったあれですね」
60:
ことり「うん!いいと思う♪」
穂乃果「よーし!そうと決まれば細かい所を本番まで練習しよう!」
ことり「うん♪」
海未「・・・こうしていると、何だかμ'sの練習みたいで懐かしいですね、」
穂乃果「懐かしい?昨日もみんなで練習したばっかりだよ海未ちゃん!」
海未「おっと、、そうでしたね…最近変な夢をみたせいでしょう。気にしないで下さい」
ことり「変な海未ちゃん♪」クスッ
海未「さぁっ!こうしてはいられません!早練習していきますよ!まずは穂乃果のパートから!」
穂乃果「うん!いくよ?!……」
61:
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
62:
司会『A-RISEの皆さんでした?!素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました!!』
わーわー!
パチパチ
穂乃果「海未ちゃん…大丈夫?手、震えてるよ?」
海未「だ、大丈夫じゃないかもしれません…」
ことり「A-RISE、凄かったもんね、、」
穂乃果「大丈夫だよ!私達だって、A-RISEに負けないくらい頑張ればきっとお客さんにも伝わる!」
穂乃果「全力で行こう!」
海未「・・・そうですね、ここで臆していても始まりませんね!」
ことり「ことりも、頑張ります!」
穂乃果「ふふっ、ファーストライブの時みたいだね…?」
海未「ですが、あの時とは違います」
海未「あの時よりも私達はずっと成長していますから」
ことり「そうだよね!」
ことり「さっきまでの海未ちゃんとは比べ物にならないくらい頼もしいね♪」
63:
穂乃果「ほんとだね♪海未ちゃんもやっとやる気になってくれたんだね!」
海未「ほ、、穂乃果が励まし続けてくれたからです///」
海未「確かに不甲斐ない部分がありましたが、ライブでは任せて下さい!」
穂乃果「うんっ!」
穂乃果「じゃあ、行こっか!」
海未「…」コクッ
ことり「…」コクッ
穂乃果「μ's!!!」
穂乃果「ミュージック?…」
ことほのうみ「START!!」
司会『それでは次のエントリーです!』
司会『音ノ木坂スクールアイドル、μ'sのメンバーの2年生3名でのエントリーです!』
司会『それでは張り切ってどうぞ!』
司会『Shangri-La Shower!』
64:
写真なんかじゃ収まりきらない
一度きりの青春
淡く脆く、それでいて儚い
それでも私達は輝く一瞬を求めてる
熱い夏の真ん中に
私達は精一杯の青春を残した
66:
穂乃果「はぁ?惜しかったねぇ…」
ことり「そうだねぇ」
海未「結果は残念でしたが、私達はよく頑張ったと思います」
穂乃果「そうだよね!?だって2位だよ、2位!」
ことり「A-RISEにも勝ったんだよね!私達」
穂乃果「そうだよ!大健闘だよ!」
海未「そうですね…」
海未「まさか最後のグループが理事長とにこの母と穂乃果の母で組まれたママライブだとは思いもしませんでした…」
ことり「びっくりだよ…お母さん達凄かった… まさか優勝しちゃうとは思わなかったけど…」
穂乃果「まぁ仕方ないよね?」
海未「実に惜しかったですけどね・・・」
67:
穂乃果「でも」
穂乃果「出てよかったでしょ?」
海未「…それはまぁ、そうですけど」
夕日に照らされながら少女達はゆっくりと歩いていく
ことり「私も、出てよかったって思ってるよ♪」
ひぐらしのなく声が聞こえてくる
澄み渡る夕焼け空にはカラスも何匹か飛び回っている
69:
穂乃果「今度は海未ちゃんが行きたいって言ってた山に行こっか」
海未「ええ!そうしましょう!山はいいですよ!」
ことり「ことりは花火もしたいなぁ」
穂乃果「うんうん!いいねっ!」
海未「あ…!」
穂乃果「?」
海未「その前に!穂乃果は宿題を明日からやる約束でしたよね?」
穂乃果「うっ、、」
海未「忘れたとは言わせませんよ?しっかりやってもらいますからね、、?」
海未「それまでは当然遊びに行くのも、ナシです!」
穂乃果「そ、そんなぁ?!」
穂乃果「ことりちゃんどうにかしてよ?!」
ことり「こ、これは流石に…」
ことり「私も宿題手伝うから…ね?」
73:
穂乃果「ううっ…」
穂乃果「あ、海未ちゃんはここでお別れだね」
海未「え?あぁそうでしたね」
気がつけば家のすぐ近くの曲がり角まで帰ってきていた
海未「ことりと穂乃果はそっちの方向ですよね」
海未「・・・今日は、ありがとうございました」
穂乃果「ううん、こっちこそ無理言ってごめんね?」
ことり「海未ちゃん、無理してなかった?」
海未「そんな事ありません!…とても楽しい1日でしたよ」
穂乃果「・・・良かった!」ニコッ
穂乃果「じゃ、また明日ね!」
ことり「バイバイ♪」
海未「ええ、また明日!」
海未「明日は朝から宿題ですからね!」
穂乃果「分かってるよっ!」
78:
穂乃果が手を振り、それと同じようにことりも手を振る
曲がり角を曲がり切るまで私も手を振り返した
明日は穂乃果の宿題を教えなければ
宿題の予習でもしておこうか
穂乃果は私をいつだって新しい世界に連れて行ってくれる
穂乃果と一緒に過ごす夏休みが楽しくて仕方が無いのが本音だ
今度はどこへ行こうか
夏休みはまだ始まったばかりだ
おしまい
87:
88:
ピピピピ ピピピピ ピピピピ
ケータイのアラームが鳴り響く
時刻は6:00丁度だ
海未「うぅ…」
酷い頭痛とめまいがする
'夢'を見たあとはいつもこうだ
89:
海未「朝ごはんは…」
冷蔵庫を開けるが中には調味料と昨日の残りのチャーハンしかない
海未「食欲がないから…やめときましょう」
洗面台に行き顔を洗う
鏡の中の自分を見ると酷いくまができていた
海未「やはり…体調にも影響が出てきましたね」
自分の体にムチを打ちながらスーツに着替える
途中何度も倒れそうになるが気力で踏ん張る
海未「う…今日は特に頭痛が酷いですね…」
90:
海未「今日の予定はなんでしたっけ…」
懐からスマートフォンを取り出し予定表を確認する
9:00 企画部打ち合わせ
12:00 警察関係者の事情聴取
16:00 月末決算報告書作成
海未「あぁそうでした…。今日は大事な日だから休めませんね…」
海未「仕方ない…会社に行きますか」
重くて仕方がない体をなんとか玄関まで運び靴を履く
海未「それにしても何故こんなに今日は体調が優れないのでしょうか…」
自分の記憶をなんとか探ってみる
91:
ええと、今日の夢は確か…
海未「あ…穂乃果と夏休みを過ごす夢でしたっけ」
海未「やっぱり夏休みの夢は代償が酷いのですね…今度から気を付けましょう」
何とかして外に出る
体はふらふらしているがだいぶ頭痛も収まってきた
徐々に浮かび上がる太陽の日差しを受けながら駅へと向かう
92:
この世界には高坂穂乃果は存在しない
私の、夢の中だけの存在
高校生の頃に出会ったこの存在の夢を、社会人になった今でも毎日見続けている
もちろん、自分が望んだ結果だ
太陽無き世界を生き続けるにはこうする他無かったのだ
今日も私は穂乃果の夢を見るために現実の世界を生きる
93:
また明日と夢で言った言葉が
過ごした青春が
キラキラに輝いていた太陽と海が
この世界ではいつだって無かった事になる
この世界はモノクロで、光も差さない暗い世界だ
そんな中私の唯一の救いが'夢'なのだ
夢の中の
夏休みはまだ始まったばかりだ
94:
前作
海未「夢でまた逢いましょう」 [無断転載禁止]?2ch.net
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1462473086/
95:

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