死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『夜の公園』back

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『夜の公園』


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7:
ぬいぐるみ
かれこれ20年も大事にしているぬいぐるみを部屋に飾っていますが、
その子のお友達にと別のぬいぐるみを買ってきて隣においてあげました。
この前、その新しい子を抱っこしていたら、視線を感じました。
そちらを見ると、旧ぬいぐるみがこっちをじっと見ているんです。
人形に魂がこもるって本当なんですね。
以上、ワタクシ四十代男によるぬいぐるみの話でした。
581:
>>577がここ最近で一番怖いんだけど
536:
変わったお隣さん
【1】
私が住んでいるマンションのお隣さんがちょっと変わっている。
お隣さんは、お婆ちゃん・母・娘の3人暮らしみたい?
お父さんの姿は見たこと無いな。。。
エレベーターに向かうから当然のようにお隣さんの部屋の前を通るんだけど
時々部屋から段ボール箱をいくつか運び出している場面に出会うんだよ。
それも結構な頻度で。
小さな段ボール、それはAmazonで雑誌頼んだ時くらいのサイズのやつで
空中に浮かべて、横にそろりそろりと移動させて部屋から運び出している。
いつもお母さんとお婆ちゃんが室内に居て、
娘が外でその箱を受け取るんだけど、
どう考えても手で運んだ方が楽なのに、空中に浮かべて運んでいる。
537:
【2】
最初は超能力!?って思ったけれど、
昼間から当たり前のようにやっていたし、
普通に挨拶したら向こうも普通の反応なので、
その時は手品か何かの練習だろうと思っていた。
今思い起こしてみれば、箱を宙に浮かべ移動させる際に
上下の揺れは一切なかった。横も本当に淀みなく移動していた。
ただ度が非常に遅かった。本当に亀が歩くみたいに。
高さは160cmの私の目かあごくらいの位置だった。
あと今思い返して不思議なのは、この空中移動をやっている時に
私以外の居住者をみたことがない。
私は彼ら家族の隣に住んでいたので、その時は違和感を感じなかったが
同じマンションの住人が居る時に空中移動しているのを見たことが無かった。
538:
【3】
あまり悪くは言いたくないが、
彼ら家族は無表情というか・・・非常に肌が白く、
笑顔なんだけどマネキンの笑顔みたいな印象だった。
服装は普通だった。
そんなある日、夕方に愛嬌のある大学生くらいのお兄ちゃんが
私の家のインターフォンを鳴らして来た。
何の用かと聞いてみれば、例のお隣さん一家が交通事故で亡くなったそうで、
遺品整理に来た息子さんらしい。
突然の話で驚いたが、詳しく聞くと彼ら一家で車で移動中に
激突事故で3人とも即死だとか・・・。
ただ不思議だったのは、何故私に声をかけて来たのか?ということだった。
どうやらその息子さんがマンションの管理人さんに遺品整理の件の話をしたところ、
ご家族が私と非常に仲が良かったというような話をしたらしく、
挨拶と、もう長いこと家族と接していない息子さんだったので
最近の家族の話を聞きたいという理由らしい。
540:
【4】
その時の会話の一部
私「失礼ですが、今は大学生をされているんですか?」
息子「はい。ちょっと言い難いのですが、私が高校生の時に
 家族が変な宗教にはまってしまい、それに耐えられなくなって
 逃げるように大学進学とともに家を飛び出したんです。」
私「ああ、だから長いこと連絡を取っていなかったんですね。」
息子「そうなんです。ここに来たのは3年ぶりです。。」
家族が死んだのに暗い様子を見せない息子さんの態度は複雑なものがあった。
そんな会話をしながら、私も息子さんと一緒にお隣さんのドア前に出て来た。
息子さんが大家から借りた鍵で玄関のドアを開けた。
部屋に入って本当にびっくりした。息子さんの驚き方も異常だった。
部屋にはDVDプレイヤーが入ったテレビ台と、その上にテレビ、
そして部屋の真ん中に無造作に置かれた大きめの段ボールが1つだけ。
段ボールの中には細々とした雑貨類が入っていた。
541:
【5】
息子「どうしてこんなに片付いているんでしょうか・・・?」
私「いえ、私も分からないです・・・。お宅にあがったこともないので」
息子「そうですか・・・」
非常に驚きと落胆したような様子で部屋をくまなく見て回った。
食器も無ければ椅子も何も無い。
まるで引っ越して来たばかりのような状況だった。
もう探せるところと言えば、部屋の中央に置かれた段ボールのみ。
中を見てみると、テレビなどのケーブル?みたいなものや
封筒の中にはお金と手紙が入っていて、私は部外者なので内容まで見ていないが
息子さんが横で読むのをちらっと見てみると、どれも1万円以上のお札と
手紙にはお礼と意味が分からない言葉が延々と書いてあった。
「太陽が無限のパワーを持っていて、それで世界を変えられるみたいな内容」
息子さんはため息をついて、3年前と何も変わっていないと言った。
その後、見つけたDVDをプレイヤーにセットして再生してみた。
545:
【6?1】
内容はやはり「太陽のエネルギーは無限の力を秘めており、
その力をコントロールすることで、モノを動かしたり、
時間を超えることが出来ると言った内容だった」
再生初めて3分くらいたって、ふと周りをみると息子さんが居ない。。。
あれ?って思った瞬間。
「帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ」と少年の声がすぐそばからした。
546:
【6?2】
横を振り向くと、知らない少年が部屋の隅で体育座りをして
私の方をじろじろ見ながら「帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ」と機械的に言っている。
言いようの無い恐怖を覚え、すぐさま部屋を飛び出した。
私の部屋は隣なので戻るのも怖く、すぐにマンションを飛び出し
近くのファミレスへ。そして友達を呼んで、
夜に友達を連れて自分のマンションへ戻った。
547:
【6?3】
マンションの入り口で管理人さんに会った。
話を聞くと、確かにお隣さんの息子さんは遺品整理に来たが
管理人さんは私の話題を出していないし、
もう遺品整理を終え、息子さんは帰られたとのことだった。
共通していたのは、息子さんが全然悲しそうじゃなかったことくらい。
548:
【6?4】
この事件以降、特に変なことは起きていない。
ちなみにまだ隣は空き部屋だ。
玄関を開けるとき、また段ボールを空中移動させている場面に
出会うような気がして、引きこもりがちになってしまった。。。
※2chの仕様?で、急に文字数制限がかかったため、6は分割投稿しました。
662:
>>548
気持ち悪いなぁ・・・
ただ、部屋にいた少年はなんだったんだ?
時空とか不思議系の話かと思ったらいきなり幽霊風なのが出てきて「えっ」てなった
とにかく乙
551:
ネズミ捕り
全然怖くない話ですが。
大学の先輩は三重の田舎の方の出身で、昔は家によく鼠が出たそうで、
今はどこにも売ってないと思うけど、金網で出来たネズミ捕りの機械があって
その中に仕掛けた天カスを食べに来るねずみが捕れたそうです。
当時小学生だった先輩が鼠の屠殺っていうか始末をする役だったそうで
その機械のてっぺんの輪っかに紐を結んで近所の農業用水路の橋の上から
水に浸して溺死させるのだそうです。
浸しては上げ、まだ死んでいない時はもう少し長く浸して、生命力のある
個体はなかなか死なないそうで15分から1時間くらい罠を上げ下げすると
いつしか鳴き声も絶えて動かなくなったネズミを庭の片隅に穴を掘って埋めるのだそうです。
子供心に生き物の命を絶つのは気が引けてね。と先輩は言います、
こうやって上げたり下げたり・・・そういって先輩は紅茶のティーパックを
カップの中に沈めたり持ち上げたりしています。恍惚とした笑顔で・・・。
730:
>>551
昭和のただ中を生きた少年なら、
多かれ少なかれ似たようなことは誰でもやっている。
俺の周りではいろんな生物を共食いさせるのが流行っていた。
最初は小さいダンゴ虫から始まり、果ては…。
蟲毒だな、まるで。
565 :1:
異界への扉
建築法だか何だかで、5階(6階かも)以上の建物にはエレベーターを設置しないといかんらしい。
だから、俺が前住んでいた高沿いのマンションにも、当然ながらエレベーターが一つあった。
六階に住んでいた俺が階段を使うことは全くといっていいほどなかった。まあ、多分誰もがそうだろう。
来る日も来る日もエレベーターのお世話になった。
階段は下りるならともかく、昇るのはなかなかにツライ。
だが、ツライのは分かっていても、今の俺は専ら階段しか使わない。
大学の講義がない平日の昼頃、俺はコンビニでメシを買ってこようと部屋を出た。
1階に下りるのには当然エレベーターを使う。
エレベーターは最上階の8階に止まっていて、今まさに誰かが乗るか降りるかしているところのようだった。
俺は階下のボタンを押し、エレベーターが下りてくるのを待った。
開いたエレベーターのドアの向こうには、中年のおばさんが一人いた。
ちょくちょく見かける人だったから、多分8階の住人だったんだろう。
軽く会釈してエレベーターに乗り込む。1階のボタンは既に押されている。
4階で一度エレベーターが止まり、運送屋の兄ちゃんが乗ってきた。
3人とも仲良く目的の階は1階だ。
だが。
エレベーターは唐突に、3階と2階の間で止まってしまう。
一瞬軽いGが体を押さえつけてきた。俺を含めた室内の3人は、3人とも顔を見合わせた。
566 :2:
何だ。故障だろうか。停電ではないようだ。エレベーター内の明かりには異常がない。
「どう……したんすかね」
俺がぼそりと呟く。おばさんも運送屋も首を傾げる。
暫く待っても動く気配がない。と、運送屋が真っ先に行動した。彼は内線ボタンを押した。
応答がない。嘆息する運送屋。
「一体どうなってんでしょう」
運送屋の疑問は俺の疑問でもあった。
多分数字にしてみれば、大した時間じゃなかった筈だ。沈黙は3分にも満たないくらいだったろう。
それでも、漠然とした不安と焦りを掻き立てるには十分な時間だった。
何となくみんなそわそわし始めた頃、エレベーターが急に稼動を再開した。
おばさんが短く「わっ」と声を上げる。俺も突然なんでちょっと驚いた。
しかし、だ。押しているのは1階のボタンだけだというのに、どういうわけか下には向かわない。
エレベーターは上に進行していた。
すぅっと4階を抜け、5階、6階……7階で止まり、がらッとドアが開いた。
俺は訝しげに開いたドアを見る。
全く、何なんだ。一体なんだっていうんだこれは。
567 :3:
「なんか不安定みたいだから」
おばさんがエレベーターを降りながら言った。
「なんか不安定みたいだから、階段で降りる方がいいと思いますよ。また何が起こるか分からないし」
「そりゃそうですね」と、運送屋もエレベーターを降りた。
当然だ。全く持っておばさんの言うとおりだ。
今は運良く外へ出られる状態だが、次は缶詰にされるかもしれない。
下手をすれば、動作不良が原因で怪我をする可能性もある。そんなのはごめんだ。
俺もこの信用できないエレベーターを使う気などはなく、二人と一緒に降りようと思っていた。
いや、待て。
何かがおかしい気がする。
エレベーターの向こうに見える風景は、確かにマンションの七階のそれである。
だが……やけに暗い。電気が一つも点いていない。明かりがないのだ。
通路の奥が視認できるかできないか、というくらい暗い。
やはり停電か?
そう思って振り返ってみると、エレベーターの中だけは場違いなように明かりが灯っている。
そうだ。動作に異常があるとはいえ、エレベーターは一応は稼動している。停電なわけはない。
どうも何か変だ。
違和感を抱きつつ、俺はふと七階から覗ける外の光景に目をやってみた。
568 :4:
なんだこれは。
空が赤い。
朝焼けか、夕焼けか?だが今はそんな時刻ではない。
太陽も雲も何もない空だった。なんだかぞくりとするくらい鮮烈な赤。
今度は視線を地に下ろしてみる。
真っ暗、いや、真っ黒だった。
高やビルの輪郭を示すシルエット。
それだけしか見えない。マンションと同じく一切明かりがない。
しかも。普段は嫌というほど耳にする、高を通る車の走行音が全くしない。
無音だ。何も聞こえない。それに動くものが見当たらない。
上手くいえないが、『生きている』匂いが、眼前の風景から全くしなかった。
ただ空だけがやけに赤い。赤と黒の世界。
今一度振り返る。
そんな中、やはりエレベーターだけは相変わらず明るく灯っていた。
わずかな時間考え込んでいたら、エレベーターのドアが閉まりそうになった。
待て。どうする。
降りるべきか。
それとも留まるべきか。
569 :5:
今度は特に不審な動作もなく、エレベーターは大人しく1階まで直行した。
開いたドアの向こうはいつもの1階だった。
人が歩き、車が走る。生活の音。外は昼間。見慣れた日常。
安堵した。もう大丈夫だ。俺は直感的にそう思って、エレベーターを降りた。
気持ちを落ち着けた後、あの二人のことが気になった。
俺は階段の前で二人が降りてくるのを待った。
しかし、待てども待てども誰も降りてこない。
15分ほど経っても誰も降りてこなかった。
階段を下りる程度で、ここまで時間が掛かるのはおかしい。
俺はめちゃくちゃに怖くなった。
外へ出た。
何となくその場にいたくなかった。
その日以来、俺はエレベーターに乗りたくても乗れない体質になった。
今は別のマンションに引越し、昇降には何処に行っても階段を使っている。
階段なら『地続き』だから、あっちの世界に行ってしまう心配はない。
だが、エレベーターは違う。
あれは異界への扉なんだ。少なくとも俺はそう思っている。
もうエレベーターなんかには絶対に乗りたくない。
798:
覗く男
俺の怖かった話し。ちなみに実話
大学時代、5階建てのマンションの5階に一人暮らししてたんだ。
ある日廊下を歩いてたら、分かりにくいんだけど隅っこに梯子があって
そこから屋上に上れることを発見した。
俺は屋上を気に入ってて、たまに上っては景色を眺めたりコンビニ弁当持って
上がって食べたりしてたんだ。
で、季節はよく覚えてないんだけど(秋だったかな?)
学校のない日で昼過ぎまで寝てしまった俺は夜にベッドに入るも
なかなか寝付けなくて夜風に当たるために屋上に上がったんだ。
午前3時くらいだったと思う。
真っ暗だけど街の明かりはあって駅の方はきれいだった。
んで何となく近くのボロアパート(10mくらい離れてる2階建て)
に目を向けたら見てしまったんだ…
800:
一人の人物がフラリとやって来て、ドアの前でしゃがみ込んでドアに付いてる郵便ポスト
のフタを上げて部屋の中の様子を覗いているのを…。
その男は1階の部屋を端から順番に覗いて回って、2階の部屋も同じように覗いて回っていた。
俺は意味の分からない行動をただ見ていたんだけど、
全ての部屋を覗き終えた男が2階の階段を降りようとした時にこっちの方を見たんだ。
「ヤベ、見られた!!」
咄嗟に俺はほふく前進のような格好でうつ伏せになった。
「おい気付いてないよな?角度的にこっちの方が高いし暗いし…」
「とゆーか何なんだよあいつは!」
一瞬でいろんな事を考えたけど、どーしても気になったので
少しだけ頭を上げてチラ見してみた。
すると、男はこちらに向かって道路を小走りで走っている最中だった。
801:
「やべやべやべ!マジかおい。こっち来る?」
気の小さい俺はどうすることもできず、そのままの格好で固まってしまった。
色々な事を考えたけど、本当に恐怖で動けなくなった。
…どの位時間が経ったろう、夜が明けていた。
結局、男は屋上には上がってこなかった。
俺は部屋の鍵もかけずに出てきたので部屋の中が気になったが、とりあえず異常はなかった。
まー結論から言ったら直接怖い体験をしたわけじゃないけど、あの時の
俺は本気でパニクった。
あの時もし男が屋上に上がって来たら、俺は迷わず飛び降りるつもりだったよ。
(マンションの側に茂みがあって葉がクッションになってそんなにダメージは受けないと思ってた)
98 :本当にあった怖い名無し:2007/09/05(水) 23:23:53 ID:XurkwOIH0
腕章の少年
私が昔住んでいた大阪S市では、奇妙な噂が流れていました。
以下がその内容ですが、何せ10年も前の話なので、記憶が定かではありません。
『夕方から夜にかけて、ナチスの腕章をつけた少年が街を徘徊している』
『その少年と目が合うと、警棒を持って追いかけられる』
『片足が義足であるというのにすごいスピードで、自転車で全力疾走しても追いつかれそうになった』
『いつも3匹?5匹くらいの犬を連れている』
その噂の共通点は、確かこんな具合だったと思います。
当時は学校の怪談ブームで、口裂け女などが流行っていたので、
恐らくその類の物だろうと、私は内心バカにしていたのですが、
この噂が一気に現実味を帯びた事件が、一度ありました。
記憶力の良くない私でも、この出来事は鮮明に覚えています。
その日は中学一年生の丁度今くらいの時期で、残暑でとても蒸し暑い夕方でした。
私は部活が終わってから、教室に忘れ物を取りに行ったか何かで、
いつも一緒に帰るグループとは別れ、1人で下校していました。
下校途中、私たちの間で『大東の坂道』と呼ばれていた、暗く細長い坂道に差しかかった時です。
向こうから歩いて来る、異様に細長い人影が見えました。
あっ!やばい。
私は瞬間的にそう思いました。
何故なら、その人影は5匹の犬を連れているのです。
しかし前述のとおり、私には怪談の類をバカにしているところがあり、
また、少年時代特有の好奇心から、歩みを止めず進んでいきました。
さすがに直視する勇気は無かったので、俯きながら歩いていきました。
そして、坂も中腹くらいに差しかかった時です。
突然前方から変な音が聞こえました。
99 :腕章の少年:2007/09/05(水) 23:28:54 ID:XurkwOIH0
その音は、「サバンッ、サヴァンサヴァンッ」とでも表現すればよいのか、とにかく奇妙な音でした。
突然そんな音がするものですから、私はついつい首をあげてしまいました。
そして、見てしまったのです…。その腕章の少年を。
その少年は年のころは、僕と同じくらいに見えましたが、異様に顔色が青白く、頬はこけ、
露出している腕は白く枝のように細いのです。
しかし、その腕にはしっかりと…例のナチスドイツのハーケンクロイツの腕章が巻かれていました。
また、噂どおり足は義足の様でした。
そして何より印象的だったのは、少年の鋭く異様な光を帯びた眼光でした。
そこで私は、しまった!と思いました。少年の鋭く光る目を見てしまったからです。
その瞬間、彼の目が一瞬白眼になったように見え、頭上に上げた左手には警棒が握られていました。
私は振り返ると、全力で大東の坂道を駆け上りました。
この坂道は全長40メートルほどの急な坂道で、
腕章と目が合った位置から坂を上りきるまで、20mほどありました。
その20mほどを全力で走っている間、後ろから「サバンッ サバンッ サバンッ」という音が聞こえてきます。
それはどうやら、腕章の連れている犬?が、(今思うと、それが犬だったのかどうか定かではありません)
吼えている鳴き声のようでした。
その証拠に、音は幾つも重なって発せられ、徐々に近づいてくるのがわかります。
私は当時陸上部に所属し、学年でも3本の指に入るくらいの俊足だったのですが、
「サバンッ」の音は近づいてくるばかりです。
冷汗まみれで半泣きになりながら、急な坂道をとにかく全力で走りました。
わずか20mほどの坂道がとても長く感じられました。
そして、「サバンッ」の音が本当に間近、
つい足元から聞こえてくるくらいのところで、なんとか坂を登りきったのです。
101 :腕章の少年(ラスト):2007/09/05(水) 23:31:43 ID:XurkwOIH0
大東の坂道を登りきったすぐ横には小さな商店があって、私は半泣きになりながらそこへ駆け込みました。
その店には、いつも寝ている役立たずの番犬がいました。
しかし私が店に入った瞬間、「キャンキャンキャン」と激しく吼えまくっていたのが鮮明に聞こえてきました。
店主のおばちゃんは僕の様子を見ると、
「会ってもうたんやな…」とため息混じりにつぶやくと、こう続けました。
「もう大丈夫や。“あれ”は動物見るとしばらく来えへんから。兄ちゃん運動やってるやろ?
あぁ…やっぱり、運動やってる子はよく狙われるんや。
まあ安心し。一度会ったら明日以降はもう大丈夫やから。ただ今夜だけは気をつけて。
部屋の窓は絶対閉めとくんやで。もしなんかペットを飼ってるんなら、今夜だけ外に出しときや。
あれは動物がおると何もしてこうへんから。それと、帰るんなら今の内うちやで。さ、はよし」
こういうと私を外に連れ出し、坂道の下まで一緒に来てくれました。
そして、「なるべく急いで帰りよ」と付け加えると帰っていきました。
私はまた半泣きになりながら、大急ぎで家に帰りました。
そして親が止めるのも聞かず、普段座敷犬として飼っている犬のトシヒコを家の外につないでおきました。
そしてその晩。
私は部屋の戸締りをいつもより厳重にと、雨戸を閉めている時です。
すぐ近くの近所で、例の「サヴァンッ」の声が聞こえたのです。
そして、トシヒコが必死に吼えている鳴き声も聞こえました。
その夜はほとんど寝付けず、夜通し電気はつけっぱなしでした。
以上が、腕章の少年にまつわる私の体験した話です。
8 :1-7:
勧誘
えーと、初めて書かせてもらいます。
自己紹介から始めると、30代前半の未来に絶望している派遣社員です。
東京にずっと住んでます。独身で、両親は死んでだいぶたちます。
妹と弟がいますが、もう既に離れて暮らしてます。
奇妙なのか分からないですが、僕の知り合いにお祓いの仕事をしている人がいる。
知り合いというか、最寄り駅の近くの立ち飲みで出会ったおばさん。
それが今から数えて7年前ぐらいかなと思う。
引越し立ての頃で、仕事帰りに一緒に飲む友達がいなくて、
気軽に入れそうな立ち飲み屋で飲むようになったのがきっかけ。
で、そのおばさん、俺を見るなり「ギャーッ」って叫び始めた。
実を言うと、結構慣れっこで、よく知らない人から叫ばれます。
叫ぶならいいんだけど、「あの人、怖いんです。捕まえてください」って通報されたこともあった。
なんで、またかよ…みたいな気持ちで無視してた。
けど、そのおばさんは今までの人と違って話しかけてきた。
「どこからきた?」「仕事はなにしてる?」「両親はなにしている?」
なんて、まるで尋問のように矢継ぎ早に質問された。
まぁ、こんなおばさんの友達も良いかと思って、質問に答えていた。
それからしばらくして、そのおばさんが「今度、あたしの店に来い!」って言いながら、
お店のカード?みたいなものを渡された。
まぁ、興味ないし、凄い上から目線で話されてムカツイていたから、直ぐ様そのカードは捨てた。
9 :2-7:
ところが、その後日、その立ち飲み屋でまた会ってしまい、その時は無理やり店に連れてかれた。
というのも、おばさん以外に痩せたおじさんと若い女がいて、ちょっと逃げれなかった。
ちなみに、おばさんはトキコさん、若い女はケイちゃん、おじさんはヤスオさんていう。
絶対、宗教の勧誘だよなぁ…そう思いながら、その3人の後ろに付いていった。
店に行くまで誰も喋らないもんだから、ケイちゃんに話しかけてみたら、
「ヒィぃいー」とかいって、会話ができなかった。
それからヤスオさんに、「ごめんな、君が怖いんだ」なんて言われたから、
なんか凄い悲しかったの覚えている。
で、店に着いた訳だが、だたの占いの館だった。
宗教の勧誘じゃなさそうだなと思い、「占いでもしてくれんのかな」と期待していた。
で、店に着くなりトキコさんが、
「あんた、私たちと仕事しないか?」って言われた。
10 :3-7:
「はぁ?」と言いながら聞いていたら、
なんでもその3人はお祓いを仕事にしているらしく、僕に付いてきて欲しいと言われた。
その当時は一応ある会社の社員だったので、「仕事あるんで、無理ですよ。」と断った。
でもそのおばさんは引き下がらず、
「土日のバイトだと思ってやってくれないか?」と頼まれた。
まぁ幽霊とか神様とかまるで信じないので、まぁいいかなぐらいでOKした。
早、次の週末にお呼びがかかり、○○区のある一軒家に連れてかれた。
家からそう遠くは無いので自転車で待ち合わせ場所に行ったら、「徒歩で来い、アホ」と怒られた。
渋々、近くに自転車を止めて、その一軒家に入っていった。
入った途端、トキコさんと連れにケイちゃん(おじさんは都合が悪くて来なかった)が、
「あぁ、いますね、いますね」とか言い始めて、しかめっ面になった。
ただ、僕には何がいるかも分からなかった。普通の一軒家だと思った。
居間には中年夫婦がいて、僕らにお茶やらお菓子を出してくれた。
笑ってたけど、かなり引き攣ってたの覚えている。
11 :4-7:
しばらくするとトキコさんが、
「早、始めましょう。その部屋に案内してください」といって立ち上がった。
何が始まるのかよく分からないまま、二階に案内された。
階段上がると左右に二部屋あって、その右側の部屋の扉の前で止まった。
扉にはアルファベットで『TAKAO』って書いてあった。
「ここです」
そう中年夫婦に言われた。
トキコさんとケイちゃんは、背負っていたリュックサックの中から塩を出して、
ペットボトルの水と振りかけ、両手にまぶした。
何が始まるんだろう?とか思いながら、俺も両手に塩まぶした方が良いのか聞いてみると、
「お前には必要ない。ただ言われたとおりにしろ」と言われた。
中年夫婦には、何があっても絶対に取り乱すなと注意をしたトキコさんは、扉を開け中に入った。
僕も後ろに続こうとした時、中から黒い影がトキコさんに覆いかぶさってきた。
TAKAOという中学生ぐらいの少年だったが、
異様に眼がギラギラして歯をむき出しにして、「ガジャガジャ、ガジャー!」みたいな事を叫んでた。
トキコさんの首に噛み付こうとしていたので、流石に僕もこりゃイカンと思い、
少年を引き剥がそうと彼に近寄った。
TAKAOくんは僕の顔を見るなり震え始め、ベッドの隅っこに逃げて身を丸めた。
「体のどこでもいいから、引っ叩け!」
トキコさんにそう怒鳴られた。
なので、悪いなぁとは思いながら、丸まってる背中を引っ叩いた。
そんなに強く叩いた覚えは無かったが、「うぎゃー!」とか言って、TAKAOくんは泡吹いて倒れた。
12 :5-7:
倒れているTAKAOくんを介抱しようと両親が近寄る。
そんな強く叩いてないよな、とか思いながら横目でトキコさんを見ていると、
「これでお祓いは終りました、もう大丈夫」
そう言った。たしかそう言ったと思う。
それから、TAKAO君をベッドに寝かして、中年夫婦にお礼を言われながら帰った。
なんでも、TAKAO君が大人しく寝たのは半年振りだったそうだ。
ちなみに、TAKAOくんの部屋は物凄い事になっていた。
物は多分危ないから片付けたのだと思うけど、壁という壁に切り傷や穴があった。
帰り道、あまりに意味がわからなかったので、
トキコさんに「意味がわかりません」と素直に言って、色々聞いてみた。
可哀想に、一緒に来ていたケイちゃんは、帰り道の途中でゲロを吐いていた。
13 :6-7:
「あんたは相当なモノをもってるね」
トキコさんにそう言われた。
初めはちんちんの事かと思ったが、そうではないらしい。
どうやら、言い方は宗教やお祓いの流派によって変わるらしいが、
『守護霊』や『気』なんて言われてるものらしい。
そんなに凄いのかと思って、「そんなに良いんですか?」と尋ね返すと、
「いや、逆だ。最悪なんだよ、あんたの持ってるもの」
そう言われた。
最悪じゃダメじゃないか、と思ってたので、
「最悪って、それじゃ駄目じゃないですか」と言うと、
「普通はな。だけどお前は普通じゃない。なんでそれで生きてられるのかおかしい」
トキコさんに言わせると、俺のもってる『モノ』ってのが、相当ひどいらしい。
実はケイちゃんがゲロを吐いたのも、俺がTAKAO君を叩いたときに祟られたらしい。
まぁ色々聞きたかったのだが、あまりにケイちゃんが気分が悪くなってしまったので、
トキコさんとケイちゃんは、先にタクシーで帰った。
僕は止めておいた自転車で帰った。
トキコさんのお店で、なんと10万円ももらえた。
本当はいくらもらってんだろう?そう思ったけど、
中学生の背中引っ叩いて10万円ならいいや、と思って喜んでた。
実を言うと、それから少しして僕は留学した。
その当時の仕事よりも、やりたい事があったのが理由だ。
まぁ結局3年前に戻ってきたものの、仕事がなくキャリアも無く、派遣をやりながら生活している。
14 :7-7:
3年前に帰国した後に、トキコさんにあった時に言われたのが、
「あんたのそれ、かなり逞しくなってるよ」
そう言われニヤっと笑われた。
なんでも、僕の『モノ』は異国の地でセイリョク
(精力、生力?どちらかわかりません)を養ったらしく、以前よりパワーアップしているらしい。
一応真面目に勉強してただけなんですけどね。
それから3年、お祓いのバイトをしている。
ただ、トキコさんやケイちゃん、ヤスオさんは、いわゆる霊感的なものがあるらしく、色々見えるらしい。
ところが、僕は本当に何も見えない。
なので、今でも引っ叩いたり話しかけたりするだけである。
残念なのは、今でもケイちゃんは仕事が終わるとゲロを吐く。
僕のせいなので、いつも申し訳ない気持ちで一杯になる。
で、明日も実は一個仕事が入り、終わったら風俗行こうと考えてます。あ、ちなみにドMです。
835:
風呂場の刷りガラスの向こう側
ついさっきあった事です。
創作でも何でもなく、実話です。
余りにも恐ろしいので、何か良い解決法を皆様に教えて頂きたくて。。。
自分は一人暮らしなのですが、ついさっきまでお風呂にお湯を溜めて入っていました。
ウチにの風呂場には「呼出」というボタンがあってこれを押すと
キッチンにアナウンスが流れるというものです。
838:
一人暮らしなので普段押すことは無かったのですが、先程は何となく押してみました。
すると風呂場のドアの刷りガラスの向こう側に多分花柄の様な物と
思われるワンピースを着た女性が足音もなく、現れたのです。
私は恐怖で動けずにいると、その女性は刷りガラスにグーの小指だけを立てた手を押し付けてきました。
音は一切ありませんが、刷りガラスのきしむ音だけはしました。
840:
なぜか私は向こうが自分に気付いてない可能性もあると思い、必死に息を殺していました。
その時は「幽霊じゃなくて、強盗かも」とかも考えてました。
3分ほどしてその女性はまた音もなくドアの前から立ち去りました。
でも、怖くて私は風呂場から1時間ほど出られずにいました。
しかしさすがにいつまでもこうはしてられないので、意を決して風呂場なら出ました。
家中見ましたが、何も居ませんでした。
いた形跡もありませんでした。
他の方が書いてる最中でしたね。。。
申し訳ありません。
でも急いでるので書かせてください。
841:
私は家にいる事が怖くなって、今近くのコンビニにいます。。。
部屋には怖くて戻りたくないのですが、、、
グーの小指だけ立てた手は何かのメッセージだったのでしょうか。
侵入者ではないと思います。
鍵は全部閉まっていましたし、ロックも掛かっていました。
でも刷りガラス越しにハッキリ見えました。
何か良い解決法無いでしょうか。。。
簡単な除霊法やこのような霊に詳しい方など居ないでしょうか?
割り込みな上に急いで書いたため誤字など読みづらかったら申し訳ありません。
ヨロシクお願いします。
842:
小指を立てる=彼女
お前、霊と付き合ってるの?
843:
>>842
自分は女です。
844:
じゃあ彼女になってくれってことじゃん。
846:
>>844
向こうも間違いなく女性でした。
848:
先程覚悟を決めて帰ってみましたが、今はまたコンビニです。。。
理由は限界を開けたら風呂場から音がしたので、
見に行ったら、湯舟のお湯が排水管に流れてく音でした。
お湯はまだ8割程残ってました。
って事はお湯を抜き始めたばかりという事で
ビビってまたコンビニに逃げてきてしまいました。。。
もうどうしたらいいんだ
852:
>>848
こええ・・・
864:
>>848
おい、そういう怖い話はやめてくれよwwwwwww
849:
お風呂にミニ観葉植物なんか置くと
空間が浄化されて禍々しいモノ除けになる
858:
今思ったけど、なんか約束事とか無い?
よく、指切りげんまんとか小指使うよね?
859:
皆さんありがとうございます。
今は友人宅に避難してます。
あと、友人宅に向かう時マンションの自分の部屋の窓が見えるんですが、
つけっ放しだった部屋の電気がちょうど消えるとこでした。
もう完全に私に気付くように現象が起きてます。
もう無理
言われてみれば約束の時にする手の形でした。
覚えがない…
867:
>>859
げろげろ・・・マジか
ここんとこで一番怖かったわ
こう言っちゃ悪いがありがとう
869:
皆さん沢山のお言葉感謝してます。
スレチなのに申し訳ありません。
友人宅で少し寝て落ち着きましたが、今日は仕事を休みます。
後ほど友人と共に帰宅してみようと思います。
ドッペルゲンガーですか。。。
ドッペルゲンガーでもあのように電気がきえたりするのでしょうか?
132 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/02/16(金) 00:47
非常階段
数年前、職場で体験した出来事です。
そのころ、ぼくの職場はトラブルつづきで、大変に荒れた雰囲気でした。
普通では考えられない発注ミスや、工場での人身事故があいつぎ、クレーム処理に追われていました。
朝出社して、夜中に退社するまで、電話に向かって頭を下げつづける日々です。
当然、ぼくだけでなく、他の同僚のストレスも溜まりまくっていました。
その日も、事務所のカギを閉めて、廊下に出たときには午前三時を回っていました。
O所長とN係長、二人の同僚とぼくをあわせて五人です。
みな疲労で青ざめた顔をして、黙りこくっていました。
ところが、その日は、さらに気を滅入らせるような出来事が待っていました。
廊下のエレベーターのボタンをいくら押しても、エレベーターが上がってこないのです。
なんでも、その夜だけエレベーターのメンテナンスのために、通電が止められたらしく、
ビル管理会社の手違いで、その通知がうちの事務所にだけ来ていなかったのでした。
これには、ぼくも含めて、全員が切れました。
ドアを叩く、蹴る、怒鳴り声をあげる。
まったく大人らしからぬ狼藉のあとで、みんなさらに疲弊してしまい、同僚のSなど、床に座りこむ始末でした。
「しょうがない、非常階段から、おりよう」
O所長が、やがて意を決したように口を開きました。
うちのビルは、基本的にエレベーター以外の移動手段がありません。
防災の目的でつくられた外付けの非常階段があるにはあるのですが、
浮浪者が侵入するのを防ぐため、内部から厳重にカギがかけられ、
滅多なことでは開けられることはありません。
ぼくもそのとき、はじめて階段につづく扉を開けることになったのです。
134:
廊下のつきあたり、蛍光灯の明かりも届かない、薄暗さの極まった
あたりに、その扉はありました。非常口を表す緑の明かりが、ぼうっと輝いています。
オフィス街で働いたことのある方ならおわかりだと思いますが、
どんなに雑居ビルが密集して立っているような場所でも、
表路地からは見えない、「死角」のような空間があるものです。
ビルの壁と壁に囲まれた谷間のようなその場所は、昼間でも薄暗く、
街灯の明かりも届かず、鳩と鴉のねどこになっていました。
うちの事務所は、ビルの7Fにあります。
気乗りしない気分で、ぼくがまず、扉を開きました。
重い扉が開いたとたん、なんともいえない異臭が鼻をつき、ぼくは思わず咳き込みました。
階段の手すりや、スチールの踊り場が、まるで溶けた蝋のようなもので覆われていました。
そしてそこから凄まじくイヤな匂いが立ち上っているのです。
「鳩の糞だよ、これ……」
N女史が泣きそうな声でいいました。
ビルの裏側は、鳩の糞で覆い尽くされていました。
まともに鼻で呼吸をしていると、肺がつぶされそうです。
もはや、暗闇への恐怖も後回しで、ぼくはスチールの階段を降り始めました。
すぐ数メートル向こうには隣のビルの壁がある、まさに「谷間」のような場所です。
足元が暗いのももちろんですが、手すりが腰のあたりまでの高さしかなく、ものすごく危ない。
足を踏み外したら、落ちるならまだしも、壁にはさまって、宙吊りになるかもしれない……。
振り返って同僚たちをみると、みんな一様に暗い顔をしていました。
こんなついていないときに、微笑んでいられるヤツなんていないでしょう。
自分も同じ顔をしているのかと思うと、悲しくなりました。
 
かん、かん、かん……。
靴底が金属に当たる、乾いた靴音を響かせながら、ぼくたちは階段を下り始めました。
136:
ぼくが先頭になって階段をおりました。
すぐ後ろにN女史、S、O所長、N係長の順番です。
足元にまったく光がないだけに、ゆっくりした足取りになります。
みんな疲れきって言葉もないまま、六階の踊り場を過ぎたあたりでした。
突然、背後からささやき声が聞こえたのです。
唸り声とか、うめき声とか、そんなものではありません。
よく、映画館なんかで隣の席の知り合いに話し掛けるときに、話しかけるときのような、
押し殺した小声で、ぼそぼそと誰かが喋っている。
そのときは、後ろの誰か――所長と係長あたり――が会話しているのかと思いました。
ですが、どうも様子がへんなのです。
ささやき声は一方的につづき、ぼくらが階段を降りているあいだもやむことがありません。
ところが、その呟きに対して、誰も返事をかえす様子がないのです。
そして……その声に耳を傾けているうちに、ぼくはだんだん背筋が寒くなるような感じになりました。
 
この声をぼくは知っている。係長や所長やSの声ではない。
でも、それが誰の声か思い出せないのです。
その声の、まるで念仏をとなえているかのような一定のリズム。
ぼそぼそとした陰気な中年男の声。確かに、よく知っている相手のような気がする。
でも……それは決して、夜の三時に暗い非常階段で会って楽しい人物でないことは確かです。
ぼくの心臓の鼓動はだんだん早くなってきました。
いちどだけ、足を止めて、うしろを振り返りました。
すぐ後ろにいるN女史が、きょとんとした顔をしています。
そのすぐ後ろにS。所長と係長の姿は、暗闇にまぎれて見えません。
137:
ふたたび、階段を下りはじめたぼくは、知らないうちに足をはやめていました。
何度か、鳩の糞で足をすべらせ、あわてて手すりにしがみつくという危うい場面もありました。
が、とてもあの状況で、のんびり落ち着いていられるものではありません……。
五階を過ぎ、四階を過ぎました。そのあたりで……
背後から、信じられない物音が聞こえてきたのです。
笑い声。
さっきの人物の声ではありません。
さっきまで一緒にいた、N係長の声なのです。
超常現象とか、そういったものではありません。
なのに、その笑い声を聞いたとたん、
まるでバケツで水をかぶったように、どっと背中に汗が吹き出るのを感じました。
N係長は、こわもてで鳴る人物です。
すごく弁がたつし、切れ者の営業マンでなる人物なのですが、
事務所ではいつもぶすっとしていて、笑った顔なんて見たことがありません。
その係長が笑っている。それも……すごくニュアンスが伝えにくいのですが……
子供が笑っているような無邪気な笑い声なのです。
その合間に、さきほどの中年男が、ぼそぼそと語りかける声が聞こえました。
中年男の声はほそぼそとして、陰気で、とても楽しいことを喋っている雰囲気ではありません。
なのに、それに答える係長の声は、とても楽しそうなのです。
係長の笑い声と、中年男の囁き声がそのとき不意に途切れ、ぼくは思わず足を止めました。
笑いを含んだN係長の声が、暗闇の中で異様なほどはっきり聞こえました。
「所長……」
138:
「何?……さっきから、誰と話してるんだ?」
所長の声が答えます。
その呑気な声に、ぼくは歯噛みしたいほど悔しい思いをしました。
所長は状況をわかっていない。答えてはいけない。振り返ってもいけない。強く、そう思ったのです。
所長と、N係長はなにごとかぼそぼそと話し合いはじめました。
すぐうしろで、N女史がいらだって手すりをカンカンと叩くのが、やけにはっきりと聞こえました。
彼女もいらだっているのでしょう、ですが、ぼくと同じような恐怖を感じている雰囲気はありませんでした。
しばらく、ぼくらは階段の真ん中で、立ち止まっていました。
そして、震えながらわずかな時間を過ごしたあと、
ぼくはいちばん聞きたくない物音を耳にすることになったのです。
所長の笑い声。
なにか、楽しくて楽しくて仕方のないものを必死でこらえている、子供のような華やいだ笑い声。
「なぁ、Sくん……」
所長の明るい声が響きます。
「Nさんも、Tくんも、ちょっと……」
Tくんというのはぼくのことです。背後で、N女史が躊躇する気配がしました。
振り返ってはいけない。
警告の言葉は、乾いた喉の奥からどうしてもでてきません。
(振り返っちゃいけない、振り返っちゃいけない……)
胸の中でくりかえしながら、ぼくはゆっくりと足を踏み出しました。
甲高く響く靴音を、これほど恨めしく思ったことはありません。
背後で、N女史とSが何か相談しあっている気配があります。
もはやそちらに耳を傾ける余裕もなく、ぼくは階段をおりることに意識を集中しました。
140:
ぼくの身体は隠しようがないほど震えていました。
同僚たちの……そして得体の知れない中年男のささやく声は背後に遠ざかっていきます。
四階を通り過ぎました……三階へ……足のすすみは劇的に遅い。
もはや、笑う膝をごまかしながら前へすすむことすら、やっとです。
三階を通り過ぎ、眼下に、真っ暗な闇の底……地面の気配がありました。
ほっとしたぼくは、さらに足をはやめました。
同僚たちを気遣う気持ちよりも、恐怖の方が先でした。
背後から近づいてくる気配に気づいたのはそのときでした。
複数の足音が……四人、五人?……足早に階段を降りてくる。
彼らは無口でした。何も言わず、ぼくの背中めがけて、一直線に階段をおりてくる。
ぼくは、悲鳴をあげるのをこらえながら、あわてて階段をおりました。
階段のつきあたりには、鉄柵で囲われたゴミの持ち出し口があり、
そこには簡単なナンバー鍵がかかっています。
気配は、すぐ真後ろにありました。振り返るのを必死でこらえながら、
ぼくは暗闇の中、わずかな指先の気配を頼りに、鍵をあけようとしました。
141:
そのときです。
背後で、かすかな空気を流れを感じました。
すぅぅ……。
(何の音だろう?)
必死で、指先だけで鍵をあけようとしながら、ぼくは音の正体を頭の中でさぐりました
(とても背後を振り返る度胸はありませんでした)。
空気が、かすかに流れる音。
呼吸。
背後で、何人かの人間が、いっせいに、息を吸い込んだ。
そして……。
次の瞬間、ぼくのすぐ耳のうしろで、同僚たちが一斉に息を吐き出しました……
思いっきり明るい声とともに!
「なぁ、T、こっちむけよ! いいもんあるから」
「楽しいわよ、ね、Tくん、これがね……」
「Tくん、Tくん、Tくん、Tくん……」
「なぁ、悪いこといわんて、こっち向いてみ。楽しい」
「ふふふ……ねぇ、これ、これ、ほら」
悲鳴をこらえるのがやっとでした。
声は、どれもこれも、耳たぶのうしろ数センチのところから聞こえてきます。
なのに、誰もぼくの身体には触ろうとしないのです! 
ただ言葉だけで……圧倒的に明るい、楽しそうな声だけで、必死でぼくを振り向かせようとするのです。
143:
悲鳴が聞こえました。
誰が叫んでいるのかとよく耳をすませば、ぼくが叫んでいるのです。
背後の声は、だんだんと狂躁的になってきて、ほとんど意味のない、笑い声だけです。
そのときてのひらに、がちゃんと何かが落ちてきました。
重くて、冷たいものでした。
鍵です。ぼくは、知らないうちに鍵をあけていたのでした。
うれしいよりも先に、鳥肌のたつような気分でした。
やっと出られる。闇の中に手を伸ばし、鉄格子を押します。
ここをくぐれば、本の数メートル歩くだけで、表の道に出られる……。
一歩、足を踏み出した、そのとき。
背後の笑い声がぴたりと止まりました。
そして……最初に聞こえた中年男の声が、低い、はっきり通る
声で、ただ一声。
   「 お い 」
113:
笑う女
旅先の長野の辺りで真っ暗な峠道をおっかなびっくり走ってたら、
道路脇でほっそりした感じの女の人がギャハハハハh!!って笑ってた。
幽霊って感じより、基地外だ?!って思って必死で逃げた。
60k位で走っててフルフェイスだったのにハッキリわかるくらいの笑い声。
ゾワゾワしながら町に降りて、最初のコンビニで休憩。
そこでヤンキーっぽいあんちゃんに声かけられて、話の流れでさっきの体験を話すと、
マジあそこ出るって有名っすよww的な事を言いやがる。
勘弁してくれよ・・・って思ってたら、コンビニの道路を挟んだ向かいに女が立ってる。
俺がそれに気付くと、ぎゃはははは!!と笑い出した。
あれ、さっきの女じゃね?って思ったけど、さっき女がいた所からバイクで30分位の距離。
でも笑い声も女の感じも同じ人。
恐る恐る、話をしてたヤンキーに、さっきいたのあの女だよって教えてやったら、
そいつらキョトーンとしてて、ほらアレ!って指を指すと、
まじやべぇっすよ祓った方がいいっすよ!って逃げていった。
まじやばいの?って思ってその女を見てると、道路を渡ってこっち向かってきた。
まじこぇぇぇぇぇぇ!!ってなってコンビニに逃げる俺。
店員さんに、なんか怖い女がいるっす!って伝えるが、店員さんも???って表情。
俺しか見えてないの?まじもんなの?ってパニクってると、
その女は俺のバイクに跨がって、俺を見るとニヤっと笑ってそのままあやふやな感じに消えた。
店員さんに、この辺って出るんすか?って聞いたら、聞いた事はあるけど見た事無いな?って言ってた。
その後1時間位中で店員さんと話してたら落ち着いたので、外に出てバイク見たけど変化無し。
店員さんにお礼言って走り出したけど、半日くらいはあの笑い声が頭から離れなかったよ・・。
128:
>>113
乙!面白かった!
490:
狂った家族
今からお話しするのは自分の実体験で、
なんていうか…まだ終わっていないというか…
とりあえずお話しします。
自分は23歳の男で、実家暮らしの介護士です。
家族は父(52)、母(44)、弟(18)の4人家族で、弟はこの春から就職のため一人暮らしを始める予定で、
その日も夕食後、居間で父、母、俺でTVを見ながら、
「弟の家はどこにする?」や、「一人暮らしで必要は物は?」など話しており、
弟は自室(弟と自分は同じ部屋)で、就職に関する支度(?)をしていた。
TVは確か『なんでも鑑定団』を見ていたと思う。
491:
ザザ…ザザザザ……
不意にTVにノイズが入った。
すぐにおさまったので、俺は気にせずTVを見続けながら、
「……んでさぁ」と、話しを進めていたんだが、
両親に目線を移すと、ある異変に気付いた。
492:
両親が口を半開きにして、何かに驚いたように目を全開に見開きTVを見ていた。
「!!……え!?…何!?なしたの!?」
自分は、今まで見たことのない両親の顔に動揺しながら聞いた。
「……………」
しかし、両親は俺を無視しTVを見続けた。
突然、2人の見開いた目だけが俺を見た。
「!!!!え!!?」
次の瞬間、まるで今までなにもなかったように、
母「うん、でもさ、弟自炊とか」
父「大丈夫じゃないか?なぁ自分」
と話し出した。
「いや……ちょっ!!ちょっと待って!!今の何!?今のは何!!??」
うちの両親は、2人とも普段からあまり冗談とかは言わない方で、昔から堅い性格だった。
だから、冗談でもあんなことをするとは到底思えなかった。
493:
母「今のって?」
父「??」
二人共キョトンとした顔をしている。
両親の性格を知っている自分は、それが誰かを騙すためのリアクションではなく、
素のリアクションであることが解り、同時に違和感を覚えた。
「え……今の…って……」
両親は覚えていない……自分があんな顔をしていたことを……
「いや……なんでも……」
自分は口ごもり、下向いた。
母「ところで、自分はいつ死ぬの?」
494:
「は?」
父「そうだな、その話もした方がいいな。いつにするんだ?自殺か?事故か?」
「は?」
意味がわからなかった。
突然のことの連発にかなり困惑している自分は、
「あ……あ?え?俺死……?え?……は?」と、かなりしどろもどろだった
しかし、両親はまるで当たり前のように話を進めた。
父「こっちも今まで待ってたんだ。そろそろいいだろ」
母「手伝うからね。大丈夫だから。ね」
両親はなおも淡々と話をしている。
首吊りは汚いとか、睡眠薬がいいとか、飛び降りは途中で気絶すれば痛くないとか、
まるで見たことがあるように……
会話の端々では、どこが面白いのかアハハと笑い声も聞こえた……
495:
「ちょっ…ちょっと!!!さっきから何変なこと言ってるんだよ!!!」
明らかにいつもと違う両親に不安と怖さを感じて、自分は大声で怒鳴った。
両親が自分の方に顔を向けた。
「う……!!!」
両親の目が左右逆を向いていた。
父「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
母「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
「ひ!!!!!!」
目は左右逆を向いていたが、顔はしっかり自分の方を向きながら、
壊れた人形のように繰り返し「死ね」を連呼していた。
自分は耐えられなくなり、弟の居る部屋に逃げ込んだ。
496:
バン!!
弟「うわっ!びっくりした!!何!?兄貴!」
弟は机に座り書類を書いていた。
「あ…あのな!!父さんと母さんが!目が逆で…死ねって言って……あ!その前にTVにノイズが……!!」
弟「いや、ごめん。何言ってんのかわからん」
自分でも何を言ってるかわからなかった。
今の自分に起こってることが理解出来なかった。
「あのな……あの…だから……」
わけがわからなくなり頭を抱えた、
「と……とにかく、父さんと母さんが変なんだ……!!!!!!」
弟が口を半開き、目を目一杯見開いていた………
498:
「あ………あぁ」
両親がおかしくなって、弟まで……
徐々に弟の目が左右逆を向いていくのを見て、俺は玄関に走った。
なんなんだ!!なんなんだ!!なんなんだ!!
玄関から外に出る前、チラッと居間が目に入った。
両親がこちらを向いて立っていた。
やはり目は左右逆を向いていた……
499:
全力で人が通りが多い場所まで走った。
その後、少し息を整え、携帯で職場の一人暮らしの先輩に事情を話し、先輩の家に行った。
先輩は霊とかお化けが見える人で、普通だったら理解不能な自分の話を真剣に聞いてくれた。
先輩「そうか……よし、明日知り合いの寺に行ってなんとかしてもらおう。今日はまず休め。お前ひどい顔してるぞ」
その日は先輩の家に泊まった。
一睡もできなかったのは言うまでもない。
次の日、先輩は夜勤、俺は休みだった。
朝6時、先輩の家から車で30分くらいの寺に連れて行ってもらい、そこの住職に前夜のことを話した。
504:
住職「わかりました……大変だったでしょう。憔悴しきっている……」
自分の顔を見て、住職は心配そうに言って下さった。
その後、「そのままではいけない」と言われ、先輩と住職と自分の三人で家に戻ることにした。
家の中は地獄だった。
509:
父は両腕、両足から血をダラダラ流しながら、居間と廊下を歩いていた。
居間の隅には、血の付いた包丁が数本捨ててあった。
「あと2往復したら、右足の血管を……
あと3往復したら、二の腕の血管を……」
ブツブツと独り言を言っていた。
母は風呂場にいた。
満タンに水のはった浴槽に自らの頭を突っ込んで、出てを繰り返していた。
自らの手で頭を押しながら…
「あはは がばっ あはは がばっ あはは がば
死ぬ手前!!!死ぬ手前!!!死ぬ手前ぇええええええええええ!!!」
弟は机に向かって文字を書いていた。
ただ…手にはカッターを持ち、机の上には鏡があった。
「○○市○○町…」
自宅の住所を体に刻んでいた。
俺は恐ろしさで泣いた。
511:
その後3人共、なんとか住職さんと応援に呼んだ他の寺の方に助けてもらいました。
今はなんともないです。
ただ、今でも弟と父の体には傷が残っていて、温泉とか行くとかなり鬱になります。
駄文、長文失礼しました。
519:
それでは、番外編ということで少し書きます。
あの後、住職さんに聞いたんですが、
家族があのようになってしまった原因は、先祖にあったみたいでした。
時代劇とかで、「末代まで呪ってやる」ってセリフありますよね?
あれのリアルバージョンだったみたいです。
しかも呪い方も惨くて、ただ殺すのではなく、
家族が出来てから乗り移り、ゆっくりと時間を掛けて追い詰めていくやり方だと聞かされました。
ただ、今回は呪う方も簡単にはいかなかったみたいで、
というのも、俺の前世が高僧で、俺が生まれた時から手が出せずにおり、
あの夜しびれを切らせて、「死ね」って家族を使って圧力(?)をかけたみたいでした。
しかし俺が逃げてしまい、「仕方ないから他の家族だけでも…」と……
ただ呪いが強すぎて、住職さんでは完全にはとれず、俺以外の家族は常に御守りを持っています。
まだ呪いは続いています。
277:
墓場の婆さん
先月、父の実家で体験した話
父の実家と言っても今はもう引っ越してしまって空き家になってるんだけどね。
父の実家は俺の生まれ育った家から車で1時間くらいの山の中にあるんだ。
小さい頃は、夏は虫取りや魚釣り、冬はスキーなど、
子供にとっては自然が豊富で本当に楽しかった。
んで、先月、年末に実家に帰ったときに父の先祖の墓にお参りに行ったんだ。
278:
俺は今は他県で仕事してるけど、夏は忙しくて帰れず墓参り出来なかったから雪の降る中行ってきたんだ。
父の実家は国道から途中で狭い山道に入って行き、カーブが多く、
運悪く対向車が来るとどちらかが少し狭い道まで戻らなきゃ行けない位の道
雪も積もっているから結構怖いんだけどねw
280:
んで、空き家になっている父の実家の敷地に車を停めるつもりだったが、
雪が多くて停めれそうになかったので近くの集会所に車を停めたんだ
そこから墓まではあるて2,3分くらいかな。
花と線香を持って墓まで行ったが、奥にある墓の隙間に婆さんが座ってて俺をずっと見てたんだ
281:
俺は軽くビックリしながらも、こんにちわ?と挨拶したけど反応はなく、ただずーっと俺を見てた
少し気味が悪かったけど、墓の雪をさっと払いながら、
持参した花を備え付けの花瓶?に入れ線香に火を付けお参りした
お参りが終わり、さて帰ろうとした時、さっきの婆さんが何か話しをかけてきた
282:
とはいっても、何を言ってるのかさっぱりわからず(声が小さいとかじゃなく、日本語じゃなかったような)
俺は、半笑いしながら適当に「あはは、お先に失礼します」と言ってその場を立ち去った
車に乗り込んで、さぁ帰ろうと車にエンジンをかけると、
さっきの婆さんがギャーギャー騒ぎながらこっちに走ってきた
283:
俺はなんかヤベェと思いながらも、婆さんが走ってる向かってくるのを呆然と見てたんだ
そしたら、婆さんが車に近寄ってきて、「見えるんだな?」とニターっと笑った
正直、「えぇ?、何言ってのこの人」と思ったけど、
見えちゃ行けない存在なのかと思い車を急発進させて逃げてきたんだ
285:
あれは本当に何者なのか、ただのキチガイならいいけど、
変な類だったらヤバイんだじゃないかと不安なんだよね
俺今年大丈夫かな・・・。
301:
女の足
会社の先輩が大学時代一人暮らししてた時の事。
ある日、バイト先で変な感じがして店の入口を見ると、ドアのかげに女の足が見えていた。
遠目で分からないはずなのに、骨と皮だけのように細く、
白いような黒いような色で、なんだか死体みたいだと思った。
ビビりだった先輩は、身体が跳ねるくらいビクッとしてしまい、
持ってたグラスから水が零れ、一瞬目を離したすきに足は消えていた。
入口は自動ドアで上下がガラス張り。人が立っていれば全身見えるはずが、足しかなかった。
その日は雨で、バイトも早上がりだったため20時くらいには店を出たが、
いつも通る大通りではなく、人通りは少ないけれど近道になる裏道を通りたくなった。
裏道は全く人影はなく、しかも街灯は薄暗くて気味悪い夜だった。
しばらく歩いていると、前方の街灯の下に白い服の女が立っており、何だか近づくのがとても嫌だと感じた。
急にバイトで見た足を思い出した事もあり、引き返したくなったが、なぜかそのまま進んでしまった。
その女の前を通るとき、ビニ傘ごしにチラッと見たら、その顔は例の足のように、
骨と皮で痩せこけており、死人のような肌色をしていた。
あっと思った瞬間、女が先輩の方を見てニヤリと笑った。
302:
先輩はビビって逃げて帰ったが、しばらくすると誰かが部屋のドアをノックする音が聞こえてきた。
友達なら電話してから来るし、チャイムを鳴らすから変だと思い、
ドアスコープから見てみると、さっきの女がドアの前にいた。
びっくりして、部屋の奥に駆け込み、近くに住んでる友達にすぐ来てくれ!っと電話したが、
その間もドアを叩く音がだんだん酷くなっていて、ドアが壊れるかってくらいに叩き出し、
おおおおおおぉって声までしてきた。
先輩はビビってお経も知らないのに南無阿弥陀物南無阿弥陀物と必死に繰り返していた。
そのうちに、気がついたらドアを叩く音は消えており、チャイムが鳴っていて、
友達から電話がかかってきてドアの前にいるのが友達だとわかった。
友達が部屋に来たときは別に変わった様子はなかったと言う。
その日は友達に泣きついて部屋に泊めてもらったが、
どうしても自分の部屋に戻るのがいやで、結局その友達のところに転がり込んだ。
その女は誰だったのか、なんで先輩についてきたのかわからないが、怖い話好きな知り合いに、
一人暮らしのバイト三昧で疲れていて、内心寂しいと感じていた(先輩は友達が少ない)ところ、
悪霊につけ込まれたのでは?という結論になった。それ以来女は現れず、今に至る。
以上
30

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