ことり「今日は何の日かなぁ?」海未「...」back

ことり「今日は何の日かなぁ?」海未「...」


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ことうみ
4:
9月12日 夜8時半
ことり「うーみちゃんっ♪」ピトッ
海未「...」ポチポチッ
ことり「うみちゃーん」スリスリ
海未「...」ポチポチッ
ことり「うーみーちゃーん」ユサユサ
海未「...」ポチポチッ
ことり「...」
ことり「むぅ...」プクゥ
5:
海未「...」ポチポチッ
ことり「海未ちゃんっ!」クワッ
海未 ピクッ
ことり「ねぇ」
海未「はぁ...」
ことり「え、ため息?」
海未「耳元で騒々しいですね、この鳥は」
ことり「うっ...ごめんなさい...」
海未「...」ポチポチッ
ことり「じゃなくて!」
6:
ことり「鳥ってことないじゃん!なにその言い用!!」
海未「なんですか?文句ありますか?」ゴロンッ
ことり「ありまくりだよ!?何でそんなに冷たいの海未ちゃん!?」
海未「あーもう鬱陶しいですねぇ...」ペタッ
ことり「鬱陶しいって...ことりそんなにうるさかった?」
海未「はい、とても」ゴロゴロ
ことり「うぅ...」
海未「はぁあああ...」スンスン
ことり「...ねぇ」
海未「...ん、なんですか」ゴロッ
7:
ことり「さっきからことりの膝の上でなにしてるの」
海未「なにって、膝枕をしてもらってるのですが」
ことり「んなっ、よくもそんなこと言えたものだね、ことりのこと散々やかましそうにしといて!」
海未「細かいことはいいじゃないですか、......」スンスン
ことり「どこ嗅いでるの!!」ペシッ
海未「いたっ」
ことり「なにしてるのさ!」クワッ
海未「叩きましたね...」
ことり「いきなりそんなとこ嗅がないでよ!?」
8:
海未「叩きましたねぇ...私の頭を...」ギロッ
ことり「うっ...なにさっ、悪いのは海未ちゃんじゃん、誰から見たって海未ちゃんが悪いのは明白だよ!」
海未「そんなこと知りません」
ことり「なんで!」
海未「お仕置きが必要です...」
ことり「お、おしおき...?」
海未「はい」
ことり「いやだから、悪いの海未ちゃんでしょ!」
海未「それでも暴力はいけないと思います」
ことり「突然まともなこと言ったってだめだよ」
10:
海未「なんですか、お仕置きが怖いんですか?」
ことり「こ...」
海未「ん?」ゴロッ
ことり「怖くないもん」
海未「そうですか...」
ことり「...」
海未「...」
ことり「ねぇ海未ちゃ...」
海未「お仕置きアタックです!!」
ことり「ぴぃ!?」ビクッ
11:
海未「ことりいいいいいいい!!!」ギュゥゥウウウ
ことり「あははははははははは!!!」
海未「んーんーんー!!」ギュゥゥウウウ
ことり「あははははは!苦しいよぉ海未ちゃん」
海未「んーーー」スンスンスン
ことり「だから嗅がないでって!!!??」ペシッ
海未「いたっ...叩きましたね...」
13:
ことり「嗅いじゃやだってさっきから言ってるでょ!?恥ずかしいんだから!」
海未「叩きましたね...私の頭を...」ギロッ
ことり「ループしてる!会話がループしてる!!」
海未「ちっ、バレましたか」
ことり「舌打ちしたよこの子!バレたってなに?バレましたか...じゃないよ!?」
14:
海未「ことり」
ことり「なにさ」
海未「私は、ことりにとって何なんでしょう」
ことり「え?」
海未「私はことりにとって、どんな存在ですか?」
ことり「どんなって...」
海未「ん?」
ことり「...ことりの」
海未「なんですか?」
ことり「ことりの...大切な人です///」ボソッ
16:
海未「ふふっ」ニコッ
ことり「うぅぅ嬉しそうにしないで!」ムニッ
海未「いひゃいです」
ことり「知りません!」パッ
海未「私とことりは恋人の関係ですよね」
ことり「なに、いきなり」
海未「先ほどから私は、その恋人から叩かれたり、頬を引っ張られたりされてます...つまり暴力を受けてます」
ことり「え」
17:
海未「そういうのなんて言うかわかります?」
ことり「ちょっとまって」
海未「DVって言うんですよ」
ことり「いや、知ってるけど、この場合ちょっと違うでしょ」
海未「違いません、私は愛する女性から暴力を受けてます...」
ことり「んなっ、人聞きの悪い」
海未「うぅ...ぐすっ」ヨヨヨ
ことり「嘘泣き!絶対嘘泣き!」
18:
海未「まぁ茶番は置いといて」スンッ
ことり「茶番ってなにさ!」
海未「それで、さっきはどうしたのですかことり」
ことり「さっき?」
海未「私のことを呼んでたじゃないですか、私が理事長とイチャイチャLINEしてる横で騒がしく鬱陶しくさえずってたではないですか」
ことり「浮気だ!恋人のことりを傍目に、しかもウザがりながら!それもよりによってお母さんとイチャイチャLINEなんて!!!」
海未「冗談ですよ」
19:
ことり「...」ジーッ
海未「なんですか」
ことり「ほんとかなぁ...」
海未「信用できませんか?」
ことり「はい」
海未「恋人なのにですか?」
ことり「はい、ことりは海未ちゃんのことを信用できなくなってきました」
海未「うぅ...」グスッ
ことり「どーせまた嘘泣きでしょ」ジトッ
20:
海未「ひどいです、ことり...」プイッ
ことり「え、ちょっと海未ちゃん?」
海未「...」グスッ
ことり「いや、海未ちゃんごめんね、冗談だからね?」
海未「愛する者に信用されないことがこんなに辛いことだったなんて...」グスッ
ことり「ごめん海未ちゃん、冗談だよ?大丈夫信じてるから」アセアセ
海未「...冗談?」
ことり「うん、冗談です!もちろん海未ちゃんのこと信用してます!」
海未「ほんとです?」
ことり「ことりのこと信用できない?」
21:
海未「...」クルッ
ことり「?」
海未「はい、私はことりのことが信用できなくなってきました」ケロッ
ことり「...え?」
ことり「あれ?おかしいな、さっきと立場逆になってない?」
海未「ことりって、本当に私のこと...好きなんですか?」
ことり「え」
海未「本当は信用なんてひとつもしてないんじゃないですか」
ことり「うぅ...そんなことないもん...好きだもん」グスッ
海未「どーせまた嘘泣きですよね」
ことり「へ?」
22:
海未「...フフッ」
ことり「笑った!絶対今笑った!!!」
海未「笑ってません」スンッ
ことり「海未ちゃんことりのことからかって遊んでるでしょ!!!」
海未「遊んでません」
ことり「なにが、『どーせまた嘘泣きですよね』なのさ!またって、ことり一度も嘘泣きしてないよ!海未ちゃんでしょ!?」
海未「気のせいです」
ことり「気のせいじゃない!」ムスッ
海未「それで、さっきは私に何を?」
ことり「?」
23:
海未「私が携帯に夢中になってるときに何かしてほしかったみたいですが」
ことり「あ、うん、そう、そうだった」
ことり「話がズレにズレて忘れてたよ」
海未「それで?」
ことり「そうそう、せっかくの休日、それも2人きりなのにさ」
海未「はい」
ことり「海未ちゃんずっっっと本読んでるし、かと思えばさっきは携帯いじってるし」
海未「だめですか?」
ことり「だめじゃないけど...」ボソッ
海未「ん?」
25:
ことり「せっかく一緒のお部屋に2人きりなんだから...その」モジモジ
海未「部屋に2人きりって、そりゃそうでしょう、同棲してるんですから」
ことり「そうだけど...」
海未「...」
ことり「うぅ...」モジモジ
海未「さっきからもじもじ落ち着き無いようですがどうしました?トイレなら...」
ことり「違うよ!?なんで今の話の流れでそうなるの!?」
海未「はて、気の遣い方をまちがえてしまったでしょうか...」
ことり「気遣ってくれたの?ごめんね?全然伝わってこなかったよ!!!?」
26:
海未「なら、何故先程から落ち着かない様子で...」
ことり「むぅ...」
海未「?」
ことり「いいですか海未ちゃん」
海未「はい」
ことり「ことりと海未ちゃんは恋人同士です」
海未「はい」
ことり「時間は夜の9時前、ご飯もお風呂も済ませてあとはお喋りするか、寝るだけです」
海未「そうですね」
ことり「でも好き合ってる2人、お部屋に2人きり...ベッドに腰を掛けてお話ししてて、その後何も起きないはずもなく」
27:
海未「ふむ」
ことり「ん?」
海未「ことりが何を言いたいのかわかりました」
ことり「ほんと?」
海未「ですが、先程から私はそれに答えてるつもりなのですよ」
ことり「どういうこと?」
海未「ことりに甘えてみたり、ことりに抱きついたり、ことりの匂いを嗅いだりと、それらしいことはしてると思うのですが」
ことり「いや、まって」
海未「なにかおかしいですか?」
ことり「おかしいよ!!雰囲気が無さすぎだよ!なに?さっきからずっと意識してたの?ごめんね?全然わかんなかったことり!!!」
28:
海未「せっかく勇気を振り絞って、私から破廉恥に赴いたというのに...気づいてもらえてなかったんですね」ガックシ
ことり「あっ、ごめん...海未ちゃんこういうの苦手なのにね...」
ことり「...いや違う違う、謝らなくていいんだよことり、謝らなくていいの」
海未「は?」
ことり「なにさ」
海未「なんですか、悪いのは私ですか」プクッ
ことり「ほっぺ膨らませたってだめだよ!可愛いけど!可愛いけど!!」
海未「可愛い...」ムスッ
ことり「うん...可愛い」
29:
海未「...」
ことり「...」
海未「ならやめます」スンッ
ことり「なんでよ!?」
海未「ことりが喜ぶのは癪ですので」
ことり「ひどい!!」ガーン
海未「今は喧嘩中ですので、ことりにはいじわるしかしません」
ことり「あ、これ喧嘩中だった?そんな重い会話だった!?」
海未「私はことりのことが嫌いですし」
ことり「んなっ!」
30:
海未「嫌いな人が喜ぶようなことはしません」
ことり「むぅ」
海未「...」プイッ
ことり「ことり...嫌いとか、冗談でもあんまり言ってほしくない」
海未「...」
ことり「...」
海未「...」
31:
ことり「ねぇ海未ちゃん」
海未「なんですか」
ことり「一番最初の話に戻るけどさ...」
海未「...」
ことり「今日って、何の日が覚えてる?」
ピンポーン
海未「ん」
ことり「だ、だれかな...こんな夜に」
海未「ことり、出てきてもらえますか」
ことり「うん...」
33:
海未「...」
ことり「ちょっと」
海未「なんですか?」
ことり「膝枕、したままだと立てないことり」
海未「そうですか」
ことり「...」
海未「...」
35:
ことり スタッ
ガンッ
海未「いたっ!急に立ち上がるなんてこの子は!」
ことり「海未ちゃんのばか」プイッ
トットットットッ
海未「まったくもう...」
海未「...」
海未「ふふっ」
36:
-----
---
-
ことり「...」トトト
海未「どなたでした?」
ことり「宅配の人だった...」
海未「なんでしょうね」
ことり「ことり宛てだったよ、誰からだろ...なんか怖いね」
海未「開けてみては?」
ことり「んっ」ガサガサ
海未「...」
37:
ことり「あっ...」
海未「なんでした?」
ことり「...」
海未「ことり?」
ことり「海未ちゃん」
海未「はい」
ことり「...」クルッ
海未「どうしまし...」
ダキッ
38:
ドサッ
ことり「もぉもぉもぉもぉ!!!」ギュゥゥ
海未「ふふっ、どうしたんですかことり、やけに嬉しそうですが」
ことり「もぅ...」グスッ
海未「ことり」
ことり「海未ちゃんのバカ」ボソッ
海未「あらら、また私はことりのことを怒らせてしまったでしょうか」
ことり「ぐすっ...ううん、すごく嬉しい」
海未「それは良かったです」
39:
ことり「9時に宅配来るように調整してたんでしょ...だからさっきからずっと誕生日の話ごまかそうとしてたんだ」
海未「さぁ、どうでしょうね...ことりにいじわるするのは好きですし」
ことり「むぅ」プクッ
海未「ふふっ、膨れてる」ツンツン
ことり「つんつんしないでぇ」
海未「私も、ことりの膨れた顔が好きですよ」ニコニコ
ことり「もぉもぉ!!」プンスコ
41:
ことり「プレゼント嬉しいけど」
ことり「海未ちゃん、ことりのことほんとに嫌いなの?」
海未「なぜですか?」
ことり「さっき嫌いって言われた...」
海未「言ってません」
ことり「絶対言ってたよぉ!」
海未 スッ
チュッ
ことり「んっ」ビクッ
海未「んん...ちゅ...はぁ」
42:
ことり「んっ...もう、いきなりずるい///」
海未「気持ち、伝わりました?」
ことり「...」
海未「ん?」
ことり「まだ...足りないかも」ギュッ
海未「欲張りな鳥ですね」ツンッ
ことり「いたっ」
海未「ことりの気持ち、私聞いてないんですけど」
ことり「ことりの?」
44:
海未「もしかしたら、好きでもないのに付き合ってる可能性がありますしね」
ことり「もしそうだったらことり最低人間じゃん!?」
海未「好きでもない子にプレゼントを買ってしまった可能性が出てきてます」
ことり「...」
海未「...」
ことり「...好きだよ」ギュッ
海未「知ってました」クスッ
ことり「ふふっ、なんなのさ」
45:

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