勇者「娘に過去がバレまして」娘「伝説のお○ん○ん!」【パート2】back

勇者「娘に過去がバレまして」娘「伝説のお○ん○ん!」【パート2】


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2:
―ズラァァァァァァァァァァァァ…
女戦士「よっ。おひさ勇者」
紅竜「……よ、よう。しばらく振りだな勇者」
九尾狐「相も変わらずイイ男よのぅ。久方振りじゃの、勇者」
エルフ姉妹「「御主人様。お久しぶりでございます」」
盗賊王女「……これもまた風の巡り合わせ。また会えたな勇者」
錬金術士「ゆ、勇者……あう……フヒッ! ウシュシュッ!」
妖精姫「やっほー勇者ー! 早だけど肩貸してー。長旅で羽の付け根コチコチだからさー」
女騎士「くっ……! 勇者っ! 決して私は会った簡単にキュンキュンする安い女では……ハウッ!」
ミノ娘「勇者に会えた。ミノ嬉しい。……ミノ、嬉しい」
淫魔「んふっ♪ グッドスメル勇くん♪ どもー♪ あなたの淫魔でーすっ♪」
氷の女王「…………好き」
船長「エンジン弄ってたから、油塗れでごめんね。元気そうで何よりだよ勇者」
ポニテ侍「殿! 壮健そうで何よりでござるな! 某はこの通りのきゅーてぃくるでござるよ! ワハハッ!」
メイド長「旦那様、ご機嫌麗しゅうございます。メイド隊メイド長でございます」
商人「やーやーどーもーどーも勇者さん。ご無沙汰しておりましたー商人ですー。今日はちょいと勇者さんに商談がありまして、へへっ」
武闘家「ハッ! ヤッ! ホワッチャーァ! どしてる勇者! 功夫積んでるか! ハイィィッ!」
狼少女「ご主人ーっ! ワゥフッ! ワフゥンッ! ハッハッハッハッハッ!」
踊り子「だぁり〜ん♪ あれから本当に一度も会いに来てくれないからぁ……来ちゃった☆」
アサシン「……我が主よ。王都内に蔓延る悪は狩り尽くした。私に新たなオーダーを」
二角公女「勇者様ぁぁぁん! 再び会えるこの日が来ることを私は一日千秋の思いで待っておりましたわぁぁぁ!」
自動人形「マスター。マスターの事を思考し続けた結果、腹部内部に不明なユニットが追加されましタ。これは何ですカ?」
鳥人娘「お久しぶりッス先輩! お土産に新鮮産み立て卵持ってきたッスよ! あ、モチ無精卵ッス! 安心してくださいッス!」
料理人「鮮度も大事だが、寝かせた肉や調味料だって美味い。……さぁ! あたいの熟成した愛情料理、特と味わいな!」
スライム娘「……ユ、シャ♪ ユゥ、シャ♪」
女将軍「……おじんになった貴様を見て、過去を吹っ切るつもりが……更にストライクゾーンとか貴様一体どういうつもりだ。答えろ」
吸血鬼「あ゛ー……太陽つら過ぎ……でも勇ちゃんの笑顔で元気百ば――ごめんやっぱ血ぃ吸わせてぇ……」
巫女「無数に張り巡らされた運命の糸。その中で一際真紅に輝くものが一つ。……勇者様、それを手繰り寄せる無礼をどうかお許し下さい……」
……
523:
おい自動人形に子どもできてるぞどういう事だ
524:
お、おう……
525:
人外どころが無機物相手とか
526:
何の 問題も ない
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・サトシ(37)「すいません。ピジョット運送さんですか?正社員の件でお電話したんですけれども」
・悟空「ブゥ!クリリンをチ○コにしてくれ!」
527:
勇者「…………」
勇者「――なッ」
勇者「何でお前らここにッ……!?」
―スッ
娘「わたしがお姉ちゃんたちにお願いしたからだよ!」
勇者「む、娘……?」
娘「……あのね。わたしとお姉ちゃんたちは――」
娘「――パパのおちんぽを助けにきたんだよ!」
勇者「――――」
勇者「パパの……」
勇者「チンコ……?」
娘「うん!」
529:
娘「わたし一人じゃ何もできないし」
娘「お姉ちゃんたちも一人じゃまほうじんをどうこうできないんだって」
娘「……でもね、みんなの力を合わせれば……まほうじんをどうこうすることができるんだよ!」
勇者「……あ、あ……あぁ……」ヨロ
娘「だからわたし、パパのおちんぽを助けてくれるお姉ちゃんたちを探したの!」
娘「砂漠! 密林! 氷島! 空の上! 海の中! 火山の中! 古代遺跡! 世界中を周ったんだよ! 大冒険っ!」
娘「すごいよパパ! みんなパパのために――パパのおちんぽのためについてきてくれたんだよ!」
娘「やっぱりパパのおちんぽはさいきょーなんだ!」
勇者「ま、待ってくれ……ちょっと色々本当に……アルティメットに待ってくれ……」ヨロ
娘「みんな、パパのおちんぽを知ってるから」
娘「パパがみんなをズボズボして幸せにしたから」
娘「パパのおちんぽがさいきょーだから」
娘「仲が悪くても一つになれるんだね……力を合わせることができるんだね!」キラキラ
娘「パパ! これがおちんぽのわ……『絆』、なんだね!」キラキラキラキラ
勇者「違う。絶対に違う。それ性欲だから。心じゃなくて下半身で繋がろうとしてるだけだから」
530:
ポムッ
娘「ふみゅっ」
女戦士「そうさな。仲がいいわけでもねぇが、間接的に繋がってはいる。つまり――」
淫魔「――竿姉妹?」アハァ
女戦士「それだ」ニカッ
九尾狐「切っても切れぬ、離れたくても離れられぬ縁――と言う意味では立派に絆じゃと儂は思うがのぅ」
紅竜「……こいつらと姉妹とか灰になってもごめんだが……勇者のチンポ諦めるって選択肢はありえねーからな」ボォッ
エルフ妹「あら、同感ですわ」
エルフ姉「初めて意見が合いましたわね」
勇者(……あ、ありえないッ!)
勇者(1億歩譲って俺のチンコの為に集まったのは認めるとしても――)
勇者(――このメンバーでまったく争ってないってのは明らかにおかしい……!)
勇者(中には種族単位で戦争やらかすような奴だって混じってるんだぞ! それがどうしてこうも和やかに……)
勇者(…………)
勇者(娘の、素質……)
532:
勇者(仲間を集め、力を一つにまとめあげる――勇者としての天性の素質が……)
勇者(このどうしようもなくチンコ塗れで色欲メガ盛りの初めてのおつかいによって、開花してしまったとでも言うのか……?)
勇者(それも、こんなに幼い内に……!)
僧侶「勇者、さん……」
勇者「僧侶、一体何があったうわあぁあああぁぁあぁっ!!」ビクゥ
僧侶「どうか、しましたか……?」ダクダク…
勇者「どうしたもこうしたもあるかよ! 血! 血だよ血! 鼻と口どころか目と耳――いや全身か!?」
僧侶「ああ……もう、慣れました、から……えへへ……」ダクダク…
勇者「慣れるってお前……」
僧侶「あの、この血は、ですね。ストレス、による、あぁ」フラフラ
僧侶「女神様がですね、戦女神でなくて、ですね、あ、娘ちゃんを、止めようとはしたんですけど」クラクラ
僧侶「でも、勇者さんを助けたいのは、本当で、私が。ただ平和的に、あ、皆を止められなくて、ごめん、なさい」ダクダク…
僧侶「私も、汚れてるから、ごめん……なさい……」ダクダク…
勇者「もういい僧侶! 何か分かった! 分かったよ!」
僧侶「勇者、さん……」
533:
勇者「全員だろ? あの恐ろしく濃い連中に対してたった独りで頑張ったんだな? そうだろ僧侶!」
僧侶「…………」
勇者「僧侶! 僧侶はよくやった! よくやったよ! だから今は休め! なっ!」
僧侶「勇者さん……」ウルッ
勇者「今『回復』してやるからじっとし――」
―ポワァ ポワァ ポワァ…
勇者(――発動、済みだと? 僧侶の『回復』は既に発動しているのか? しかもこの発動の間隔の短さでか?)
勇者(それでこのダメージ量って事は――)
僧侶「……勇者さん」ピタッ
勇者「……え、あ、何だ?」
僧侶「あなたを助けたいという皆の気持ち――娘ちゃんの気持ちは、本物です」
僧侶「だから、その、アレを助け出したら魔法使いさんと……」
僧侶「ちゃんと話しあっ……て……あ、ごめん、なさい……私、もう……げんか……」カクッ
勇者「……僧侶?」
僧侶「…………」
534:
勇者「おい、僧侶、嘘だろ、そんな……返事をしろ僧侶っ!」
錬金術士「だ、大丈夫」
勇者「うおあああぁあぁぁぁ!」
錬金術士「そ、僧侶、気絶しただけ」チャッ
プスッ プスッ プスッ
勇者「……錬金術士、それ何だ?」
錬金術士「ちゅ、注射器に充填した、超増血剤Zと、超胃薬Zと、超頭痛薬Z、超治癒因子薬Z、だよ」
勇者「……それ人に打って平気なもんだよな?」
錬金術士「だ、大丈夫。むむ、むしろ強くなる、よ。ウシュッ」
勇者「つ、強く?」
錬金術士「そ、僧侶、いっぱい傷ついた。で、でも傷が治る時、そ、そこは前より強くなる」
錬金術士「そ、僧侶の体、『超回復』を何度も引き起こして、る」
錬金術士「だ、だから体が勝手に、回復するように、なった。も、もうこれは、ちょ、超高の治癒能力って言えるかも、ウシュッ」
錬金術士「こ、このお薬ちゃんたちは、それを、て、手伝うんだ。も、もっと安定、も、もっと高……ウシュシュッ!」
勇者(……その境地に達するほどの、冒険とは……一体……)ジワァ
535:
―トントン
勇者「……女戦士」
女戦士「積もる話もあるが、ま、それは後回しだな」
女戦士「私は魔法使いに話がある。そこをどいてくれ、勇者」
勇者「…………」
女戦士「あー、平和的にいくつもりだぜ? こっちはな」
女戦士「……後な」
女戦士「我慢すんなよ。夫婦だろお前ら」
勇者「……!」
女戦士「言いたいことは言えよ。怒る時は怒れよ。叱る時は叱れよ。対等だろ、もう。結婚した時からよ」
勇者「俺は、そんな……」
女戦士「あぁ、負い目あるからな。そう簡単にはいかないだろうさ」
女戦士「……だから」
女戦士「私ら『他人』のお節介。素直に受け取っとけよ」ポスッ
勇者「女戦士……」
537:
ザッ
女戦士「よう、魔法使い。その後の夫婦生活はどうだい、ええ?」
魔法使い「…………」
女戦士「聞いた話じゃ……勇者のちんぽを次元の狭間へ封印しちまったらしいけどさ」
魔法使い「…………」
女戦士「…………」
女戦士「いいか、よく聞けよ」
女戦士「私が――いや、私らが勇者から手を引いた理由は2つだ」
女戦士「1つ。勇者が魔法使いに本気で惚れちまったこと」
女戦士「2つ。魔法使いが勇者に本気で惚れちまったこと」
女戦士「な? びっくりする位シンプルだろ?」
女戦士「まぁ惚れてる点については各々方言いてぇことはあるだろうがよ」
女戦士「……あん時の魔法使いの覚悟を決めた姿には……私らを退かせるだけの凄みがあった」
魔法使い「…………」
538:
女戦士「あれだけ浮ついた男をまるごと受け入れようっつー器のデカさってのかな……」
女戦士「まぁ有り体に言うなら……」
女戦士「愛だな。愛」
魔法使い「…………」
女戦士「とにかくまぁ、私らは無理だと思った。こいつには勝てない。物理的にも勝てないってな!」ハハッ!
女戦士「…………」
女戦士「あと、まぁ……勇者を任せられるとも思ったのさ」
女戦士「ああ、こいつなら大丈夫だ。きっと勇者を幸せにできるってな」
女戦士「…………」
女戦士「それが、これだ。なぁ?」
魔法使い「…………」
女戦士「そりゃ間違ってるぜ魔法使い」
女戦士「お前、何でも思い通りになる勇者が欲しいのか?」
女戦士「それって本当に勇者なのか? 勇者じゃなくてもいいんじゃねぇのか?」
539:
女戦士「そのちんぽだけが目当てっつーなら……」
女戦士「私らとそう変わらねーぞ?」
魔法使い「…………」ピクッ
女戦士「まるで別人だぜ、魔法使い。あの時のお前とは全然違う」
女戦士「とんでもなくでかかったお前の器……」
女戦士「今は小さすぎて何も見えねぇよ」
魔法使い「…………」フルフル
女戦士「こんなやり方は間違ってる。他に道はあったはずだ。そうだろ? なぁ?」
女戦士「……少なくとも、だ」
女戦士「今のお前には危なっかしくてとてもじゃねぇが――」
女戦士「――勇者を任せられないな」
魔法使い「…………」
女戦士「……どう思うよ、魔法使い」
540:
魔法使い「…………」
魔法使い「……確かに」
魔法使い「確かに、あたし、間違ってた」
魔法使い「頭に血が昇ってたとは言え……」
魔法使い「勇者のおちんぽ封印するなんて、どうかしてたよ……」
女戦士「…………」
魔法使い「……あたしが」
魔法使い「あたしが本当にしなくちゃいけなかったのは――」
魔法使い「――皆殺し、だ」ニタァ
女戦士「……ハァ」
魔法使い「あたし以外の、ありとあらゆる女を、雌を」
魔法使い「皆殺し。鏖。ミナゴロシ。みんなみんな、消せば良かったんだ」
魔法使い「勇者を傷つけるなんて、間違ってた」
魔法使い「……そう。女戦士の言う通りだ。あたし、バカだった」
541:
魔法使い「お礼に、貴女を消すのは最後にしてあげる」
―ゴゴゴゴゴ…
魔法使い「手始めに、そこにいる女の子達を消して」

ヒュォォォゥッ
ゴォォォゥッ
魔法使い「世界中の女の子達を消して回って」

ピシッ パキパキッ
ピシャーンッ
魔法使い「最後の最後に消してあげる」
魔法使い「感謝の意味を込めて、あたしの最強の技で葬ってあげるよ、女戦士」
…ガギャァァッ
ギャリギャリギャリッ!
娘「……ママっ!」
魔法使い「…………」
魔法使い「娘ちゃんは別だよ。大丈夫。あたしの可愛い可愛い愛娘……」ニコ
543:
娘「……ママ」
娘「わたしも」
娘「パパとセックスしたいの」キッ
―パキッ
魔法使い「な……に……?」
女神「……魔法使いさん」
女神「私も」
女神「勇者とイチャックスしたいです」ポッ
―ピキッ パキキッ
魔法使い「…………」
魔法使い「そう」
544:
魔法使い「例え」
魔法使い「娘でも」
魔法使い「女神でも」
魔法使い「あたしから勇者を奪おうとするなら――」
魔法使い「――消えて」
―ギュォォォォッ
545:
勇者「……娘と女神は諦めるとして……何故煽った」
紅竜「……これでいいんだよ。ったく、ニンゲンは本当に面倒だぜ」
九尾狐「勇者も黒帽子も、床の上では色々と饒舌じゃと言うのに……日常は気恥ずかしさが勝ってだんまりじゃからのぅ」
女戦士「溜めに溜め込んでこうなるのさ。適度に出さないと気が狂うのは……男のお前の方が心得てるだろ?」
勇者「ぐっ」
エルフ妹「思いの丈ぶっかけ――ぶちまけさせて」
エルフ姉「ぶつけどころのない暴力をぶっかけ――発散させて」
淫魔「賢者タイムでピロ~ト~ク~♪ ってやつ~♪ アッハァ♪」
錬金術士「で、でも仕上げには、や、やっぱり勇者が必要、ウシュシュッ!」
勇者「俺の……」
勇者「俺の愛が必要――」
女戦士「あー違う違う」
女戦士「必要なのはお前のちんぽ」
勇者「何でだよッ!? 何でそこで俺のチンコなんだよッ!? 愛だろッ! 愛で解決しなきゃ駄目だろうがッ!」
546:
娘「だいじょーぶだよパパ。パパのおちんぽはさいきょーだから」ブイッ
女神「――おちんぽで始まった物語は、やはりおちんぽで終わらせなければなりません」
女神「勇者のおちんぽはΑでありΩであり――始まりであり終わりであり――最先と最後なのです」ブイッ
女戦士「安心しろ。こちとら世界規模で有能なヤツらをありったけ集めてきたんだ」
女戦士「勝てる算段はついてるさ」
勇者「女戦士……」
女戦士「3%くらい」
勇者「女戦士ッ!?」
女戦士「アハハッ! 冗談だよ! ……3%くらい」
勇者「女戦士ィッ!?」
女戦士「あ、あと言うの忘れてたんだが……」
女戦士「この戦いが終わったら、皆の相手してくれよ勇者」
勇者「相手って……」
女戦士「もちろん性的な意味で」
勇者「何言ってんのお前。何言ってんのお前」
547:
女戦士「私もだからな。ちなみにここにいない面子は飛空艇で控えてるからそのつもりで頼むな」
勇者「待てコラァ! そのつもりって何だ! 飛空艇に控えてるってどんだけいるんだよ!」
女戦士「船室は満室。つか溢れて甲板でぎゅうぎゅう詰めでキャンプ状態だ」ブイッ
勇者「おまッッッ……!」
魔法使い「あたしの……前で……」フルフル
魔法使い「あたしの……勇者と……」プルプル
魔法使い「イチャイチャしてんじゃねェェェェェェッッ!!」ギャカッ!
魔法使い「こンのォ――腐れビッチ共がァァァァァァァッッ!!」ギャリギャリギャリィッ!
548:
―ビリビリビリッ
女戦士「――おーおー来るぜビッチ共。ケツの穴絞めろ。勇者のちんぽ以外はお断りって示してみせろ」ブオンッ
紅竜「ったりめーだクソが」ボォゥッ
九尾狐「下品な発破じゃ。……じゃが儂らにはお似合いかのぅ」ホホ
エルフ妹「御主人様以外に」スッ
エルフ姉「体を許す奴隷などもってのほか。当然ですわ」スッ
僧侶「…………」ポワァ ポワァ ポワァ…
女神「勇者のおちんぽを信ずる者に……祝福――あれ!」リィィ…ィィン
娘「よーし! みんなー! イッくよー!」
娘「パパのおちんぽはさいきょー!」
―ウオォオオォオォォォオオオォォォオオォォォォオッッ!
娘「みんなもママも! パパのおちんぽで幸せー!」
―ウオォオォオォォォオォォォオオォォオッッ!
娘「ぜんぐんとつげきー! パパのおちんぽをおたすけだー!」シャキーン
―ウオォオオォオォォォオォォォオホオォォォォオッッ!
――――――――
566:
――――――――
女将軍「相手はあの魔法使い。耐久力を除けば、その攻撃力は勇者をも凌駕する」
女将軍「決して相手を人だと思うなよ。魔王と対峙しているつもりで戦いに挑め」
聖騎士団長「ハッ!」バッ
女将軍「……だが勝利すれば勇者の逸物は目の前だ。……決して死ぬな。死んでしまえばもう二度と天国にはイけないのだから」
聖騎士団長「ハッ!! 必ずや生きて勇者様を迎え入れてみせます!」
女将軍「よろしい。既に戦局は開始されている。血の気の多い連中は既に魔法使いの真正面だろう」スッ
女将軍「我々は妖精姫の念話を通じて連携を取り、このように陣形を展開する」ススッ
女将軍「両翼の先端は回避に専念し回り込め。最終的に円形に陣を整え、絶え間ない攻撃を――」
567:
――――――――
料理人「はい禁欲勇者白濁風餡掛けチャーハン4人前上がりィッ! 5番テーブルへ運んでおくれッ!」ドンッ
メイド隊長「かしこまりました」―シュッ
―シュッ
メイド隊長「お待たせしました。禁欲旦那様白濁風餡掛けチャーハンでございます」トトトトッ
―パクッ
武闘家「こ、これは……この料理は一体どーしたことか……!」パァァ!
鳥人娘「初めて食べたのに……何故か懐かしい感じがするッス! いや自分この味間違いなく食べた事あるッスよ!?」バクバクッ!
女騎士「咽るような栗の花の香りと、喉が詰まりそうなごてっとした粘り――そして脳をシェイクするようなこの強烈なえぐみは……!」オホォ…
料理人「あんたらのやる気を引き出すのも料理人たるあたいの役目さっ!」ジュァァァァッ!
料理人「錬金術士特製のスパイスで能力も一気に上昇っ! さぁさぁ食い終わった奴から戦線へ出なっ!」ドジュゥゥゥゥッ!
料理人「何しろあんたらの求めてる『究極の食材』は勝たなきゃ手に入らないんだからな!」カカカカカーッ!
―ドンッ カランカラーン
九尾狐「おかわりなのじゃ!」ムフー
568:
――――――――
ポニテ侍「拙者の鞘にぴたりと嵌まる殿の賜物~♪ 納め抜き放てば忽ち白き閃光が迸る~♪」ベベベンッ
ポニテ侍「ワハハッ! 拙者の詩ときゅーてぃくるは今日も絶好調! 従って拙者の居合も絶好調でござる!」
ポニテ侍「……魔法使い殿。殿の名刀を再び拝借したく、拙者はこの地へ参った次第。どうか手合わせ願いたいでござるよ」チキッ
二角公女「教えて差し上げますわ魔法使い! わたくしにあって貴女に足りないもの! 貴女とわたくしの圧倒的な種族差! それは――」
二角公女「――このイラマハンドルですわ!」バァン
二角公女「勇者様は喉の奥の奥の奥まで犯すのがたまらなく好きな御方……わたくしの角をしっかと握ってまるでモノを扱うかのように腰を打ち付け、わたくしの頭を激しく前後させるのが大好きな御方……♪」クネクネ
ミノ娘「……ミノの角も、いらまはんどる、か?」
二角公女「あら素敵で立派なお角ですこと。勿論そうですわ。わたくしとお仲間ですわね。さぁ、あの憎き魔法使いを倒して一緒にえずき倒しましょう!」オーッホッホッホッ!
ミノ娘「いらまはんどる。勇者気持ちいい、ミノ気持ちいい。ミノそれ試したい。ミノ戦う」フシュー
吸血鬼「……口の中に入ってるとついつい噛みたくなっちゃうからねぇ……おねーさんは勇ちゃんに種付けプレスされつつ首に甘噛みしたいかなぁ……」ジュル
吸血鬼「とゆーわけでぇ……おねーさん本気出しまーす。魔ーちゃん、昼だからっておねーさん甘く見ないでねぇ」―シャガッ
紅竜「ブッ殺す」ゴォォォゥッ
狼少女「グルルルッ! アオーンッ! アオーンッ! アオーンッ! アオーンッ! アオーンッ!」イエスッ
自動人形「……全段直結……固定……加圧中……回転開始……」ピッピッピピピピピ―
569:
――――――――
―カッ!
ビシュゥゥゥゥゥ―
勇者「うわぁ自動人形あんなの使えたのか……まぁ古代兵器だからそんなにおかしくはな……え?」
勇者「……え? 今の魔法使い逸らせるの? ……あいつすンげぇなマジで……」
錬金術士「ゆ、勇者」ヌッ
勇者「うおあああああぁぁぁ!」
錬金術士「ウシュッ……こ、これ飲んで」チャプッ
勇者「嫌だ」
錬金術士「フヒッ!? な、何で?」
勇者「いやそんな緑色に光る液体とか無理だろ」
錬金術士「だ、大丈夫。ふ、普通の人は死んじゃうけど、ゆ、勇者は大丈夫」
勇者「死が漂う時点で全然大丈夫じゃない。大体それ何が入ってるんだ」
錬金術士「え、えぇと……聖炎の塗薬に、ミスリルの仙水、千年樹の琥珀、オリハルコン白金――」
勇者「口にしていい素材一個もねぇな。あともう顔に近づけるだけで目が痛い。涙出てきた」クゥッ
570:
淫魔「――そ・れ・と♪ 反魂の媚薬とー♪ ワタシの体液がた~っぷり入ってるんだー♪」シナッ
錬金術士「ブツブツ……あ、あと僧侶の血液……ウシュシュッ!」
勇者「そんな危険物ばっかり入っ――僧侶の血液ィ!? 何でそんなもん入ってるんだ!」
錬金術士「……え、えと……も、門を開けるのにゆ、勇者がそのままだと、あ、危ない」
錬金術士「ゆ、勇者の体、お薬ちゃんで強化すれば……門を開ける余波だとか流れ魔法とかで、勇者ダメージ受けなくなる」
錬金術士「そ、僧侶の血液中にある治癒因子が、このお薬ちゃんと勇者の体、安定させるんだ。だ、だから入ってる」
錬金術士「だ、だから……ゆ、勇者……これ、飲んで欲しい」チャプッ
勇者「うっ……」
女戦士「うわー魔法使いの服が弾けてスリングショットの水着が露わにー」キャー
勇者「あの平坦さでスリングショットとか正気かよッ!」クルッ
女戦士「ほい隙あり」トクトクッ
勇者「ゴボォッ!! ――ゲェッホ! エ゛ェーッホッ! ゲホォッ! ヴェェェ……ェウッ……」
僧侶「…………ハッ!」
ガバッ
僧侶「勇者さん大丈夫ですか!? 『回復』しましょうか!? それとも『大回復』ですか!?」オロオロ
571:
勇者「お゛がっ……うぷっ……おかえり、僧侶……」ォェー…
僧侶「へ? あ、た、ただいま……です?」
女戦士「どんな味だった?」
勇者「……マズいとかそういう話じゃなくて滅茶苦茶痛ぇ……錆と糞がごっそりこびり付いた剣で舌を滅多刺しにされてる感じだ……」ゥォェ…
錬金術士「…………」ジーッ
錬金術士「せ、成功した! 勇者ッ! ウシュッ! ウシュシュシュッ!」
勇者「え?」ボワァー…
僧侶「勇者さん……オ、オーラが……緑色のオーラが勇者さんの周囲に……!」
勇者「何これ恐い。際限なく力が溢れてきて、内側から爆発しそう」シュゥゥゥ…
女戦士「……うし。じゃぁ前線組が踏ん張ってる間にサクサクやっちまおうぜ」ブォンッ
娘「らじゃー! まずは『呪い』をやっつけよー!」シャキーン
九尾狐「プフー、満腹満腹じゃぁ……。さて、腹もくちくなったことじゃし始めるとするかのぅ。ほれ、僧侶も準備をせぬか」
僧侶「は、はい。……何か体がすこぶる軽かったり、いつの間にか魔法使いさんが真剣モードになってたりでよく分からないですけど……頑張ります」ムンッ
勇者「…………」
勇者「……まさかお前ら……この魔方陣をどうにかする方法、本当に見つけて来たのか?」
572:
娘「だよ! パパっ! まずねー、こうやって聖剣とー……」シャキーン
女戦士「邪剣をだな、こんな感じで――」
娘・女戦士「――よいしょっ」ヒュッ
勇者「ウワアアアァァァァァァッ!!」
娘「――ってこのモヤモヤに突き刺すんだよパパ」
勇者「先に言ってくれよ! 思わず叫んじまったよ! チンコ根本からぶった斬られるかと思ったよ!」
九尾狐「聖剣と邪剣。二振りを媒体として用いて、儂らが解呪するのじゃ」
僧侶「それにその、勇者さんの……アレは封印自体が守ってくれるので傷つくことはありません。大丈夫です」
勇者「守る守らない以前に俺のチンコスレスレに刃物がある状況が……って――」
勇者「――呪いが、解けるのか……」
勇者「……だが例え呪いが解けたとしても――」
盗賊王女「――鍵穴の中の時間は私が止める。この時の砂を使ってな」
勇者「か、鍵は……」
エルフ妹「お姉さまが内部を探索魔法でサーチした後――」
エルフ姉「――妹が鍵を瞬時に構築しますわ」
錬金術士「ま、魔力は、賢者の石を経由して増幅……」
573:
氷の女王「…………安定させて、回す」
錬金術士「こ、今度は女神力を賢者の石に通して増幅……」
女神「私の女神力で門を開け放ち……勇者のおちんぽを救出するのです!」パァァァ
勇者「…………」
勇者「俺のチンコが……戻ってくるのか……この股間に……」
娘「パパ」
勇者「娘……」
娘「パパのおちんぽは――」
娘「たくさんの命を救って、たくさんの女の子を幸せにするためにあるの」
娘「……だから」
娘「まずはママを幸せにしてあげよう?」
勇者「魔法使いを、幸せに……」
娘「……パパのおちんぽなら、できるよ。だって――」
娘「――パパのおちんぽはさいきょーなんだから!」ニカッ
――――――――
590:
――――――――
ボゴォォォンッ!
吸血鬼「――グアァァァァッ!!」
―ズシャァァァッ
吸血鬼「……かはっ。す、吸った血液2000リットル近く使い込んでこれとか……おねーさん超ショックで棺桶引きこもりそう……」ボロッ
二角公女「わたくしの角は何度も貴女に直撃したはずですわ……! だと言うのに貴女は何故……一体どんな手品を使いましたの!?」ボロッ
ミノ娘「ミノ達、頑張った。でも、魔法使い、無傷。魔法使い……無傷……」ボロッ
狼少女「クゥーン……」ボロッ
自動人形「ダメージ……80%オーバー……痛くも痒くも……痛いです……マスター……」ボロボロッ
ポニテ侍「ワハハ……成る程、そうでござったか」ボロッ
ポニテ侍「魔法使い殿が魔王と交えたあの一戦。拙者達は鬼神の如き強さを目にし……」
ポニテ侍「あれが魔法使い殿の全力だと思い込んでしまったのでござるな……」
ポニテ侍「……しかしあの時の魔法使い殿の真の目的は、門を開き、魔王をそこへ閉じ込めること……」
ポニテ侍「つまり、あの強さでさえ……謂わば『片手間』の強さであった……」
ポニテ侍「……そういうことでござるな? 魔法使い殿」
591:
ゴゴゴゴゴ…
魔法使い「……モウ、終ワリ?」
女騎士「お、終わりなものか……! 私はMだ! ドMなんだ! この程度のダメージで……ましてや勇者以外のお仕置きでイくなど……!」クッ
武闘家「右腕一本くらい折れてもどうってことないね。まだ両足も左腕も、心も折れてないね!」ババッ
聖騎士団長「何度でも。何度でも立ち上がります。護るべきモノの為に……何度でも!」ザンッ
魔法使い「デモ……ソレデモ……アタシニ傷一ツ、ツケラレナイ」
鳥人娘「うぐっ……確かに自分らは服は鎧も消し飛んで満身創痍ッス……」
アサシン「……暗器も大方破壊された」
紅竜「だってのにッ! オレらは……あいつの帽子1つ吹き飛ばせやしねぇッ! チクショウ……! チクショオォォォォ!」ガンッ
魔法使い「……無駄ナ足掻キダッタ。サァ、遊ブノニモ疲レタコトダシ、終ワリニシマショウ」
―ガギャァァァッ!
魔法使い「……精々、自ラノ弱サヲ後悔シテ……消エテユキナサイ」
…ギャリギャリギャリッ―
592:
ギャリッ ギャリッ ギャリギャリギャリッ…
ポニテ侍「――ワハハハハハッ!!」
魔法使い「…………」
魔法使い「何故……笑ウ……?」
ポニテ侍「いや失敬。確かに拙者らは魔法使い殿には勝てなかったでござる」
ポニテ侍「が、しかし。拙者達の足掻きは、決して無駄ではござらん。むしろ――」
ポニテ侍「――大成功でござる」ニッ
魔法使い「ナニ……?」
ポニテ侍「……勝てなくても、魔法使い殿にかすり傷さえ負わせられなくても……」
ポニテ侍「拙者たちは、存分に『時間』を稼げたからでござる」
魔法使い「……!」
ポニテ侍「お分かりか魔法使い殿。拙者達の目的は最初から魔法使い殿を倒すことではござらん――」
ポニテ侍「――殿の珍宝を救い出すこと。それこそが拙者達の真の目的でござるよ」
594:
魔法使い「何……ダト……」
魔法使い「アタシヲ倒シテ魔法陣ヲ解除サセルノデハナク……」
魔法使い「魔法陣ヲ、オ前達ダケデ解除スルツモリ……!?」
ポニテ侍「その通りでござる」
魔法使い「馬鹿ナ……ソンナ事ハ不可能ダ……!」
魔法使い「オ前達ハ身勝手デ! 勇者ノチンポヲ自分ノモノニスルコトシカ考エナイ腐レビッチノハズ!」
魔法使い「ソノオ前達ガ……協力シテ……勇者ノチンポヲ救イ出スナンテ、アリエナイッ!」
吸血鬼「……ところがぎっちょん」グググ…
二角公女「あ、ありえるのですわ……」ヨロッ
紅竜「何しろテメェが勇者に仕掛けた封印が凶悪過ぎたせいで――」バサァッ
女将軍「――我々は協力せざるを得なくなったのだからな」ジャキッ
ポニテ侍「殿の魔法陣を解く為に集った数百を超える英傑達……」
ポニテ侍「そう。如何に魔法使い殿が優秀であれど体はたったの一つ」
ポニテ侍「拙者達がここで魔法使い殿を食い止めている限り……」
ポニテ侍「魔法使い殿は決して殿の元へ到達することはないのでござるよッ!」
597:
―ピカッ
魔法使い「アノ光……! マサカ鍵穴ノ呪イガ……!」
ポニテ侍「……まずは第一関門突破でござるな」
魔法使い「…………」
魔法使い「……ナラ」
魔法使い「オ前達ヲ……マトメテ消シ飛バスマデダ……!」
―ガギャァァァッ!
ポニテ侍(……女戦士殿、残念ながらこれ以上は時間を稼げそうもないでござる)
ギャリッ ギャリッ―
ポニテ侍(拙者達の力が及ばず……無念でござる)
―ギャリギャリギャリギャリギャリギャリッ!
ポニテ侍(拙者……死ぬ前にもう一度……殿の珍宝を味わいたかったでござるよ……拙者の舌と御陰で……思う存分……)
ポニテ侍(…………)
ポニテ侍(殿……! おさらばでござる……ッ!)
ギュオッ―
598:
―ガッシィィィン!
ポニテ侍「――ッ」
ポニテ侍「……?」
ミキッ グググググ…
「よく耐えたなお前ら」
魔法使い「ナッ!?――」
ポニテ侍「――お、女戦士殿!」
女戦士「悪いな。解呪に思いのほか時間かかっちまってよ……」グググ…
―ミキィッ!
女戦士「フヌァッッッ!!!」ブォンッ
―カッキーン!
女戦士「……おーおー我ながらよく飛ぶもんだ。山超えたんじゃ……お、超えたなー」パチパチ
599:
魔法使い「女戦士……アタシノ魔法ニ一体何ヲ……!?」
女戦士「筋肉」
魔法使い「キン、ニク……?」
女戦士「力んで邪剣でフルスイングしたら、あの黒い魔法がどっか飛んでった――」…ブォンッ
女戦士「――それだけだぜ」
魔法使い「……コレハ……邪剣ノ波動……?」
女戦士「おうよ」ブォンッ
ズンッッッ!
女戦士「竜の血を啜り……更に、汚れ無き処女の生き血を吸いも吸ったりざっと千人分」
女戦士「より長く、より太く、より黒々と禍々しさを増した邪剣の真の姿……」
女戦士「モチロン対魔法性能は今までとは段違い。ご覧のとおり、お前さんの魔法だって弾けるんだからな」
魔法使い「……クッ!」
女戦士「……来な魔法使い。次は私が相手だ」ブォンッッ
――――――――
610:
――――――――
九尾狐「も、もう流石に舞えぬ……へろへろなのじゃ……御札も邪悪力も空っぽなのじゃぁ……」グテー
巫女「私も巫力がもうありません……魔法使い様の呪力がまさかこれほどとは……」ハァハァ
踊り子「二人の真似してたら何かドッと疲れちゃった……スタミナには自信ある方なんだけどなぁ……」クテン
僧侶「え、えーと……あれだけの呪いとの激しい解呪合戦をして……な、何故私はこんなに元気なのでしょうか……?」ダラダラ
女神「……これは……何と……そうだったのですね。これで謎はすべて解けましたよ、皆さん」
僧侶「女神様?」
女神「僧侶、あれが見えますか?」
僧侶「そ、その……若干モヤが晴れて……勇者さんの勇者さんの輪郭が少しハッキリと……」モジモジ
女神「いえ、竿ではありません」
僧侶「はい?」
女神「玉です」
僧侶「……ハイ?」
女神「睾丸。陰嚢。タマタマ。ふぐり。お稲荷さん。もしくは――」
僧侶「分かりました! 分かりましたから別称ありったけ並べるのやめてください!」
611:
女神「僧侶、玉袋の付け根付近をよく見てください」
僧侶「よく見るのは、その、抵抗が……」
女神「散々勇者の種付けプレスを股間サイドから見てオナっていた僧侶はむしろ見慣れているはずで――」
僧侶「見ます! 見ますからっ!」
僧侶「~~ッ」チラッ
僧侶「……!」
僧侶「何ですか……あの黒いリングは……? 時々ブレて見える感じからして、何らかのエネルギーでしょうか」
女神「…………」
僧侶「め、女神様……一体何が――」
―ピキーンッ!
僧侶「ハッ! 分かりました! 分かりましたよ女神様!」
僧侶「あの黒いリングは魔王が残していった呪いか何かなんですね!? 確かにそれならすべてのことに説明がつきます!」
僧侶「あの黒いリングを宿した勇者さんと交わってしまった人たちは皆頭がおかしくなってしまいっ!」バッ
僧侶「長い間交わっていた魔法使いさんはその呪いを身に受け続けたせいであの邪悪の化身のようなモードにっ!」ババッ
僧侶「そうです! そうに違いありません! 私がおかしい訳じゃなくてっ! 私以外のすべてがおかしかったんですよっ!」コクコクコクコクッ
612:
僧侶「でなければ勇者さんの勇者さんの為に飛空艇満杯のメンバーが押しかけた挙句魔法使いさんと決戦を繰り広げるなんてありえません!」バンッ
僧侶「みーんなみんな魔王のせいだったんですね! そうですよね女神様!」フシュッ
女神「ええ」コクリ
女神「全然違います」
僧侶「ふぐぅぅぅぅッ……!」プルプル
女神「あの黒いリングこそ――」
女神「魔法使い以外、誰も孕まなかった原因そのものなのです!」パァァァ
僧侶「…………」
僧侶「すごく……どうでもい――」
九尾狐「何じゃとぉぉぉぉぉぉッ!? 女神それは本当かえッッ!?」ガバッ
女神「間違いありません。あのリングが精子が外に出ることを阻んでいるプチ封印です」
九尾狐「通りで孕まぬわけじゃ! あれだけ特濃の子種を儂の子宮に受けて孕まぬのは妙じゃと……」
九尾狐「…………」
613:
九尾狐「女神よ。勇者の本当の子種は出ておらぬと、お主はそう言っておるのか?」
女神「ええ。恐らく魔法使いとの間に娘を設けた時以外は、あの黒リングが発動していたのでしょう」
九尾狐「で、では……今までの勇者の子種は……」フルフル
女神「先走りと言うより、上澄み。……本来の精子の露払いのようなモノなのでしょうね」
九尾狐「……ほ、本物は……アレよりこくまろでくっさい子種じゃと……!?」パタパタパタッ
エルフ妹「で、では御主人様の……」ドキドキ
エルフ姉「あの黒リングを……」ドキドキ
盗賊王女「解いてしまえば……」ワナワナ
((2週間も禁欲したあげく、錬金術士特製淫魔エキス配合飲み薬兼媚薬を飲んだ勇者の特濃孕み汁が……!))ゴクリ
―ゾワッ
勇者「……んあ? 何だ何がどうなって……うわ寒っ!」ブルル
勇者「何でこんなに寒おわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」ビクゥッ
勇者「何で俺すっぽんぽんになってるんだッ!?」スポーン
僧侶「ゆ、勇者さん! 気がつきましたか!」
614:
勇者「僧侶! 服! 服はどこいった!」
僧侶「す、すいません……解呪した瞬間に溢れた魔力溜りで服は千切れ飛んでしまって……」
勇者「マジかぁ……なら何でもいいから布切れを……」
九尾狐「勇者ー! 儂のぱんつ! もしくはふんどし! どろわーずもあるのじゃ! 全部使用済みじゃが使うが良いぞ!」ポイポイポイポイ
踊り子「だ~ぁりん♪ 私のパンティーあげちゃーう♪」ヌギッ
勇者「布面積低過ぎるし絵面が最悪だ! まだ真っ裸のがマシだろうが!」
九尾狐「真っ裸でいいのならそれはそれで眼福なのじゃ♪」
踊り子「ねー♪」
巫女「……見事な大胸筋、腹筋、上腕二頭筋……美しいです勇者様……」ウットリ
勇者「ええいクソッ! 寒いしチラ見したら魔法使いエラいことになってるからさっさと終わらせるぞ!」
盗賊王女「……分かった。ではこれから時の砂で鍵穴の中の時間を止める」サラサラ…
勇者「……頼む」
盗賊王女「…………」サラサラ…
勇者「どうした? 何か問題でもあるのか?」
盗賊王女「モヤ越しでも分かる。やはりお前の男根は美しい」サラサラ…
勇者「早くしろ」
615:
――――――――
ガギッ ギィンッ
女戦士「――自分の娘すら勇者を繋ぎ止める為の鎖とはなぁ」
ガギョンッッ!
女戦士「っとぉ! 流石にそこまで周到に準備されてるとは思ってなかったぜ」
ギャリッギャリッギャリッ…
魔法使い「……アタシ以外ニ子供ガ産マレナケレバ、勇者ハ家ニ必ズ帰ッテクル」
魔法使い「勇者ハ優シイカラ、アノ娘ヲ捨テルナンテデキナイモノ」
魔法使い「…………」
魔法使い「マサカソノ娘スラ、アタシノ障害ニナルトハ思ッテモミナカッタケレドネェ……」ヒキッ
ガギッ ギリギリギリギリギリギリ…
女戦士「……自分の娘を障害呼ばわりねぇ」
魔法使い「……アタシハ『持タザル者』」
魔法使い「『持ツ者』ニハ、到底理解デキナイデショウネ……!」
616:
女戦士「ハンッ。娘こさえといて何が持たざる者、だ」フンッ
―カキーン!
女戦士「……魔法使い。今のお前相当感じ悪いぜ」
女戦士「ぶっちゃけ嫌いだな、うん」ムキッ
魔法使い「……気ガ合ウワネ。アタシモ貴女ノコトガ大嫌イ。昔カラズット、ネ」
魔法使い「自由デ、自分ニ自信ガアッテ、迷惑カケル癖ニ笑ッテ謝ル貴女ガ……大嫌イダッタ」
魔法使い「……ソレヲ、勇者ガ許スノモ……! アタシハ気ニ入ラナカッタ……!」
女戦士「そうかよ、悪かったな。でもよ――」
女戦士「――昔のお前は好きだったぜ」
魔法使い「……ナニ?」
女戦士「悪ぶる癖に、きっちり筋は通す」
女戦士「褒められたい癖に、さも当然と強がる」
女戦士「不器用な癖に……一生懸命なところとかな」
魔法使い「……ッ!」
617:
――――――――
『……あたしの、どこが好きになったの?』
『んー……一生懸命なところかな。あと――』
――――――――
魔法使い「……ダ」プルプル
女戦士「だ?」
魔法使い「……ダ、だマれ……!」
魔法使い「あタシのナかに、はいッテくるナ……!」
魔法使い「ソれを……オまえガ……いうンじゃナイ……!」
魔法使い「そレハ……アタしだけノ……あたシダケの……モノなんダ……!」
女戦士「……何の話だ?」
魔法使い「オ前……達に……理解ルはずなんて……!」
魔法使い「持ッて、いる……お前達ガ……アたしの何を……!」ブルブル
女戦士「…………」
女戦士「……何が言いてぇんだ、魔法使い。言いたいことがあるなら言えよ、なぁ?」ブォンッ―ピタァ
618:
魔法使い「あた……しには……」
魔法使い「あたしには……!」ググッ
魔法使い「おっぱいがないッッ!!」
―ビリビリビリッ
女戦士「…………は?」
620:
魔法使い「筋肉質でもないッッ!!」
魔法使い「料理も上手くないッッ!!」
魔法使い「製薬も上手くないッッ!!」
魔法使い「スタイルも良くないッッ!!」
魔法使い「名器でもないッッ!!」
魔法使い「テクニックもないッッ!!」
魔法使い「スタミナもないッッ!!」
魔法使い「フェロモンも出てないッッ!!」
魔法使い「イラマハンドルもないッッ!!」
魔法使い「一番小さいわけでもないッッ!!」
魔法使い「双子でもないッッ!!」
魔法使い「卵も産めないッッ!!」
魔法使い「変身できないッッ!!」
魔法使い「変形できないッッッ!!」
魔法使い「子宮脱できないッッッ!!」
622:
――――――――
ビリビリビリッ…
勇者「魔法、使い……」
―バチッ! バチバチッ!
エルフ妹「お姉さまッ!! ピースはあと1つですわッ!!」ズズズズ…
エルフ姉「ええ知ってますとも。……よくって妹? チャンスはたった一度きりよ……!」ズズズズ…
錬金術士「け、賢者の石を起動するよ……フヒッ!」ヴゥゥゥン…
氷の女王「…………スタンバイ、してる」キランッ
624:
――――――――
魔法使い「あたしには……!」
魔法使い「勇者を喜ばせる才がない……!」
魔法使い「あたしにあるのは……」ギュ
魔法使い「こんな……どうでもいい……破壊の才だけ……」ギャリギャリッ
女戦士「…………」
魔法使い「あたしより魅力的で才を持つ女が……勇者の近くにいたら……!」
魔法使い「勇者は行ってしまう……!」
魔法使い「あたしを捨てて……勇者は……あたしを……捨て、て……」
魔法使い「嫌だ……」
魔法使い「嫌ッ! そんなの嫌ッ!」ブンブン
魔法使い「嫌だ嫌だッ! 嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌ーーーーッッ!!」ガクガク
女戦士「……魔法使い」
625:
―ピタァ
魔法使い「……だから」
魔法使い「これしかないの」
魔法使い「勇者があたしを捨てないように」
魔法使い「捨てることがないように」
魔法使い「捨てることが出来ないように」
魔法使い「あたし以外の女をすべて――」
魔法使い「――消すしかないの」
女戦士「…………」ミキキッ
魔法使い「この……役に立たない破壊の才が……」
ギャリッギャリ…
魔法使い「それが役立つ為の……」
魔法使い「たった1つのヤり方なの……」
ギャリッギャリッギャリッ…
626:
――――――――
ズゴゴゴゴゴ―
―ガチッ
氷の女王「…………鍵が、回っ……た!」
九尾狐「今じゃ女神! 門を開けぇぇぇぇぇいッ!」
錬金術士「け、賢者の石……最大っ! 出力っ! ウシュシュシュシュッ!」ヴゥゥゥゥゥゥゥ―!
女神「さぁ!」パンッ
女神「今こそ見せましょう、女神力の真髄を……!」パァァァ
女神「次元の狭間を――」グンッ―
女神「 ―― お っ ぴ ろ げ ッ ! ! 」―カッ
――――――――
627:
魔法使い「…………」
魔法使い「……『加』」
カチッ―
フッ…
女戦士「――――」
女戦士「――なッ!?」
女戦士「あいつ……! ついには勇者の技までパクりやがった……!」
女戦士「ちっくしょう! これじゃ時間がまるで足りねぇ! 邪剣飛べオラァッッ!」ブンッッッ!
―シュゴォッ
女戦士「とぅッ!」グォン
―シュタッ
女戦士「クソックソックソッ! これだけは筋肉じゃどうにもならねぇ! 向き良し! 着弾地点良し!」シュゴォッ
女戦士「一瞬だけでもいい……! 頼む、誰かあれを防いでくれ……!」ミキッ
628:
――――――――
(……ごめんね勇者)
女神「おっ――――」
(あなたの技をこんな事に使いたくはなかったけど)
女神「ぴ――――」
(あたしにはもう……これしか方法がないの)
女神「ろ――――」
(あなたのおちんぽは、必ず次元の狭間から出してあげる……あたしの手で)
女神「げ――――」
―ギャリギャリッ!
(この世のすべての女を消し尽くしてから……ね)
629:
――ガギャァァァッ!
(…………)
(……!?)
(何、これ……)
(あたしの暗黒球体が止まっている……一体これは……)
「――『けっかい』」
(誰ッ!?)
(この度について来れるのは勇者以外にいないはず……! でも勇者はそこに――)
630:
娘「……ふー、あぶなかったー」シャキーン
魔法使い「む、娘ちゃん!?」
娘「えへへー♪」
娘「みようみまねだけど、わたしにもできたよママっ!」
娘「パパのおくの手――」
娘「――そのなも『かそく』っ!」ブイッ
娘「……まだぜんぜんすっごくないけどね」イシシ
――――――――
640:
――――――――
魔法使い(まさか……まさかまさかまさか! 娘ちゃんがそこまで成長していたなんて……!)
魔法使い(一度見た技や魔法を忘れない『絶対記憶』は――あたしの遺伝)
魔法使い(経験不足を補う天性のバランス感覚は――勇者の遺伝)
魔法使い(精度と出力は欠くものの……)
魔法使い(聖剣を媒体とした『結界』と、自身の度を限界まで増す『加』を並行で……かつ破綻することなく処理できている!)
魔法使い(間違いなくこの子は今あたしが対峙しうる相手の中で一番の敵……)
魔法使い(つまり……あたしから勇者を奪おうとする……最強の敵だ……!)
娘「…………」―スゥッ
魔法使い(あの黒い本は何……? 魔道書? あたしが知らない魔道書なら……危険だわ。先手を――)
娘「ママ」
魔法使い「……何かしら、娘ちゃん」
娘「これは『裏・冒険の書』って言うの」パラララ…
魔法使い「裏……冒険の書ですって?」
642:
娘「これにはね、パパが今まで冒険の中でしたセックスすべてが記録されているの!」
魔法使い「冒険の書ってことは……」
娘「うん! 女神さまのじどーひっき、ってやつだよ!」
魔法使い「あの腐れ女神……! そんなものを……!」
娘「でね、こっちが『パパのおちんぽマイふぇいばりっと!』」サッ
魔法使い「な、に、何なの、それは……?」
娘「これはねー。すっごいと思ったパパのおちんぽのお話をねー、わたしが写したやつなんだよ! 絵もそーぞーだけど描いたんだよ!」パラララ…
魔法使い「……一体……何がしたいの、娘ちゃん……」
娘「えっとねー……」パラララ…
ピタッ
娘「わたしが一番好きなパパのおちんぽ話は……これなの!」―バッ
魔法使い「――――」
魔法使い「それは……」
魔法使い「それは……勇者と……」
魔法使い「あた、し……?」
643:
娘「そうだよ! えへへ、うまく描けてるでしょ? これがわたしが一番大好きなセックスなんだー」
魔法使い「…………」
魔法使い「どうして……」
娘「……うーん」
娘「あのね。わたしまだ子どもだから、知らないこといっぱいだし、分からないこともいっぱいなんだ」
娘「だからね、わたしパパのおちんぽのことが気になってしょうがないから、パパのおちんぽのことをいっぱい勉強したの」
娘「パパにおちんぽ見せてもらおうとしたり……」
娘「パパとセックスした色んな人たちにお話を聞いたり……」
娘「裏・冒険の書を何度も読んだり……」
娘「……それでね、わたし、分かったの」
魔法使い「何が……」
娘「分からないけど、分かったの」
娘「あのね、ママ」
娘「ママとパパのセックスと、みんなとパパのセックス……違うんだよ?」
魔法使い「え……?」
644:
娘「パパは気持ち良くなろうとして、ズボズボするよね?」
娘「みんなはね、『勝手』に気持ち良くなっちゃうだけなんだよ」
魔法使い「勝手、に……?」
娘「でもママとのズボズボは違うんだよ」
娘「パパは、ママを『気持ち良くさせよう』としてるんだよ」
魔法使い「…………え」
娘「裏・冒険の書の最初の方はね……うん、パパが気持ち良くなりたいだけ」パラララ
娘「でもだんだん……」パラララ
娘「ほら、だんだん変わっていくの。冒険が終わりに近づけば近づくほど……パパのセックスは変わっていくの」パラララ
娘「みんなのセックスと、ママのセックスは、違うんだよ?」
魔法使い「あたしと……みんなと……違う……?」
娘「不思議だね」フフッ
娘「不思議。ママもみんなも気持ち良いはずなのに、同じ気持ち良いじゃないんだ」
645:
娘「ママとのセックスが違うのは分かったけど」
娘「それが何の違いか、わたしには分からないんだ」
娘「だから分からないけど、分かったの」
魔法使い「……ッ」
娘「わたしは知りたい」
娘「ママとみんなの違いはなーに?」
娘「それはパパとセックスすれば分かることなのかな?」
娘「パパのおちんぽがココにはいれば分かることなのかな?」サスッ
魔法使い「娘ちゃん……!」
娘「女神さまに聞いてみたらね」
娘「その違いは『愛』ですよ、だって」
魔法使い「――ッ」
646:
娘「……愛って何だろう?」
娘「愛が分かれば、わたしもみんなと違うセックスができるのかな?」
娘「それとも愛が分かっても、みんなと同じセックスなのかな?」
娘「……えへへ、やっぱり分からないことだらけだ」ポリポリ
娘「……わたしが今分かるのはね、ママ」
娘「パパのおちんぽでズボズボすると気持ち良いってことと!」クルクル
娘「パパのおちんぽは幸せと平和のしょーちょーってことと!」クルクル
娘「――ママが逃げてるってことだけだー!」ビシッ
魔法使い「な゛ッッ……!?」
娘「『戦う前から負けることを考えちゃ駄目よ』」キリッ
魔法使い「それはッ……!」
娘「『迷っている時間があるなら、一歩踏み出しなさい』」キリッ
魔法使い「ぐっ……!」
647:
娘「みんなみーんなママが教えてくれたことだよ?」
娘「だからわたしはママの言ったこと守ってる!」
娘「負けない! 全部勝つつもりでいどんでる!」
娘「分かんないけど、前に進む!」
魔法使い「娘、ちゃん……」
―ギョーーーーーン…
娘「あ、時間切れだ。ちぇー、パパみたいにうまくいかないや」
魔法使い「…………」
娘「……ママはどうするの?」
娘「ママは幸せがくるの、待ってるの?」
娘「ママは幸せをつかむ為に、前に進むの?」
魔法使い「……あ、あたしは――」
――――――――
648:
――――――――
女神「 ―― げ ッ ! ! 」―カッ
メギッ
メギメギッ
―ズズズズズ…!
勇者「開いた……! 次元の狭間の締め付けが緩んだぞ……!」
九尾狐「でかした女神! 勇者! そのままぶっこ抜くのじゃ!」ブンブン
勇者「いやまだ駄目だッ! 女神ッ! このままだと狭すぎて俺のチンコのカリ首が引っ掛かっちまう! もう少し何とかできねぇか!」
女神「ひゃ、百も承知です……! 女神力はここから……! ここからなんです……!」ググッ
女神「勇者ッ! 耐えてくださいッ! しばらく尋常じゃない力が吹き荒れますよ……!」グググッ
女神「くぅぅぅぅ――」
女神「――ぱァァァァァァァァァァッッッ!!」パァァァッ!
―ミギメギバギバギィッ!!
勇者「ぐッ……うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉッッ!!」バリバリバリッ!
―ズッ…ズズッ…
――――――――
649:
――――――――
ズリ…
ポニテ侍「殿……! 抜いてくだされ……!」
聖騎士団長「抜き放つのです! 勇者様!」
紅竜「抜け。抜いちまえ勇者!」
二角公女「勇者様、どうか抜いてください……!」
武闘家「抜くよ! 今勇者抜くしかないよ!」
アサシン「抜け、主殿」
吸血鬼「ばびっと抜いちゃいなー勇ちゃーん」
650:
ミノ娘「勇者、抜け。ミノ、勇者の抜く、応援する」
女騎士「今抜かずしていつ抜くと言うのだ勇者ーッ!」
狼少女「ご主人抜き抜き! ワウワウッ!」
鳥人娘「先輩の抜きどころ、見届けるッス!」
自動人形「抜刀を、マスター」
女将軍「抜くのだ勇者。それが我々への……手向けだ」
――――――――
ヒュインヒュインヒュイン…
船長「……抜いて勇者。僕らの為に。……そして、魔法使いの為にも」
――――――――
651:
――――――――
《 ……け 》
《 ……抜け 》
《 ……抜けっ 》
《 ……抜けっっ 》
《 ……抜けッッ!! 》
《 ……抜けッッ!! 抜けッッ!! 》
《 ……抜けーーッッ!! 抜けーーッッ!! 》
《 ――ッッ抜けェェェェェェーーーーーーーーーッッッ!!! 》
――――――――
653:
―リィィ…ィィン
勇者「――ッ!!」
勇者「ッうお゛ら゛あ゛ァァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!!」ズズッ!
―ズリッ!
―ズルッ!
―ギチチッ!
―ズズッ…
フッ―
―― ス ッ ポ ー ン ッ !
662:
――――――――
魔法使い「あ……あぁ……」フラッ…
魔法使い「勇者の……おちんぽが……」ヨロッ…
魔法使い「抜けちゃっ……た……」
―ヘタリ
663:
―クルクルクルクル
シュタッ
勇者「…………」
スクッ
―ベチィッ!
女将軍「立ち上がる。……ただそれだけの動作で何と神々しいことか」フシュッ
(反り返って腹に当たった……。ベチッて、ベチッて音した……)ザワザワ
淫魔「うっそー……前に見た時より一回り? ううん二回りは大きいかもー♪ ヤッベー♪ 貫かれたーい、心底貫かれたーい♪」クネクネ
(アレ90度以上イッてない……? イッてるよね……?)ザワザワ
九尾狐「勇者に服など不要じゃな。これ程美しく艶っぽい躯に、ごんぶとの大魔羅様……嗚呼、眺めているだけで果てそうじゃ」ハフゥ
(ビキビキ青筋に、膣内刮ぐ気マックスのカリ首……濡れそう……濡れた……)ザワザワ
エルフ妹「お姉さま、わたくし……」モジッ
エルフ姉「双子ですもの、分かりますわ。陰茎ビンタからのノーハンドでのご奉仕がしたいのでしょう?……わたくしも同感です」モジッ
(2週間洗ってない……つまり臭いも味もたっぷりのごちそうチンポ……)ザワザワ
664:
タタッ―
僧侶「ゆ、勇者さん! ご無事ですか!? どこか痛いだとかおかしい部分はありますか!? すぐに回復しますよ!」
―クンッ
勇者「…………」―ベチィッ!
僧侶「……あ、あの……その腫れは……ケガだとか、病気ではないですから……私ではちょっと治せませんよ……」アハハ…
勇者「…………」
勇者「…………」―ギラッ
――――――――
《 ズチュッ ヌチュッ ゴリュッ ドプッ… 》
《 ゴポッ… 》
――――――――
僧侶「――ひッ!?」
カクッ
―ペタン
僧侶「え、今、私、勇者さんと……ええっ! 一体何が……んひッ!?」―キューン
665:
僧侶「う、嘘……! 何で、濡れッ――う、ぐっ」―キューン
女神「説明しましょう」
僧侶「め、女神様!」
女神「勇者は今――」
女神「――あなたにイメージを叩きつけたのです」
僧侶「……イ、イメージ?」
女神「そう。勇者が『犯す』と言う意思を全身から発し、あなたに向かってそれを放ったのです」
僧侶「……! た、確かに勇者さんと致したことも無いのに……その、あの、そういう感じのアレが視界いっぱいに……」キュゥゥゥ…
僧侶「…………」キュゥゥゥ…
僧侶「……え? そもそも何故勇者さんは私にイメージを叩きつけたんですか?」
666:
女神「……ご覧なさい、アレを」
―ベチィッ!
女神「いえ、竿ではなく玉です」
―ズッシリ
女神「そうです。……分かりましたか、僧侶」
僧侶「……い、いっぱい詰まってそうだなとは、思いますけど、それ以上は……」
僧侶「…………」
僧侶「……黒」
僧侶「くっ、黒いリングがありませんよ女神様!?」
女神「その通り。つい先程、私が女神力の出力を上げた際に……」
女神「うっかり不可抗力で為す術もなく女神力を全開にしてしまい、その余波でぷち封印が吹き飛んでしまったのです」
僧侶「強制的に解呪、ですか……それで勇者さんの精神系統に少し異常が――」
女神「いいえ僧侶。勇者はまともです。精神に異常はありません」
女神「むしろ今は一番『自然』だとさえ言えるでしょう」
僧侶「し、自然……? 勇者さんが……アレを反らせてアピールしているのが自然……?」
667:
女神「……あのぷち封印には、恐らくもう一つの役目があったのです」
女神「即ち――『性欲減退』」
僧侶「せ、性欲減退!?」
女神「いいですか僧侶? 溜まり続ける精子は性欲を増大させます」
女神「そのままでは勇者がいつ、どこで、誰と交わるか見当も付きません」
女神「そこで魔法使いは、性欲減退を『ステータス異常』として黒いリングに付した――」
女神「――それならば、この勇者の状態に説明がつきます」
僧侶「…………」
僧侶「プチ封印を解除したことで……精子だけでなく……性欲の枷もはずれてしまった……」
僧侶「そしてそれは2週間溜め込まれた性欲ではなく……」
僧侶「それこそ過去の冒険から溜め込まれた……積りに積った性欲の塊……!」ゴクリ
女神「そう……あれが……あれこそが……! 勇者の真の姿なのです……!」パァァァ
―クンッ
勇者「…………フシュルルルッ!!」―ベチィッ!
――――――――
676:
――――――――
(口の端から蒸気が立ち昇っている……最早……勇者は人……なのか……?)
(か、完全に理性を失ってしまっているではないか!)
(……だがッ!)
(……そう、だから)
(そう。故に、じゃ)
(理性を失い、性欲の権化となった勇者が……)
(今ここにいる誰を犯したとしても……)
(それは単なる、『不幸な事故』に過ぎない……!)
(勇者の暴走する性欲に巻き込まれてしまった、哀れな被害者に過ぎない……!)
(事故なら仕方がない……! 誰も悪くはない……! 勇者も、私たちも、甘んじて受けるしかないのだ……! 事故なのだから……!)
(これは起こるべくして起こった必然……運命なのだから……!)
(言うなればそう――)
(――これは神の采配なのだから……!)
女神「……ウフフ」ニマァ
677:
九尾狐「……ふー、今日は蒸すのぅ」グイッ チラッ
エルフ妹「あぁっ、偶然お姉さまと同時に躓いて」コケッ
エルフ姉「不本意ながらお尻を突き出しつつ膝をついてしまいましたわぁ」フリフリ
淫魔「汗で気持ち悪いからー……ここで着替えちゃおー♪」パサッ… パサッ…
女神「勇者? 体の調子はどうですか? 私に出来ることがあれば……何でもしますよ、勇者」タユンッ
僧侶「み、皆さん! 勇者さんを刺激してはいけませんっ! 今勇者さんは極度の興奮モガァーッ!」モゴモゴ
女戦士「……黙って見てな」
僧侶「……モゴ?」
―クンッ
勇者「…………」―ベチィッ!
ズチャッ…
ズチャッ…
ズチャッ…
(( 来る……こっちへ……来るっ……!! ))
678:
ズチャッ…
ズチャッ…
ズチャッ…
(儂じゃ。儂の元へ来い勇者)
(ウシュッ。で、でも私なんかじゃ……あ、で、でも、来て欲しい、けど……)
(んちゅ~、おいで~勇ちゃんこっちこっち~)
(準備おっけー♪ いきなりズッポシでも構わないよーぅ勇くーん♪)
スーッ―
ズチャッ…
ズチャッ…
ズチャッ…
(( ………… ))
(( ……え? ))
679:
ズチャッ…
ズチャッ…
ズチャッ…
女戦士「……行ってこい勇者」
娘「えっへへー♪ いってらっしゃいパパっ!」
僧侶「モゴ……? モガモゴ?」
ズチャッ…
ズチャッ…
ズチャッ…
680:
――――――――
魔法使い「うっ……くっ……」ギュゥ
―ポツッ…
魔法使い「……ひっく……ぐすっ……」
魔法使い「勇者が……勇者が行っちゃう……ぐすっ」
魔法使い「行っちゃったら……もう……勇者は……帰ってこない……ひっく」
魔法使い「あたしの元へなんか……勇者は……もう……」
ズチャッ…
ズチャッ…
ズチャッ…
魔法使い「……え? ……勇、者……?」
勇者「…………」
スッ―
681:
―チュッ
魔法使い「んむっ……!?」
勇者「…………」
魔法使い「ふはっ……。ゆ、勇者? あの、今の――」
―ンジュルッ
魔法使い「んぶっ!? んっ、んんっ……んふぁっ、いやっ、んむぅっ……んっ……」ジュルルッ
魔法使い「んぐっ、やめっ――んちゅ、ちゅぶぶっ、んはっ、皆見てんむぅっ!?」ビクッ
魔法使い「んちゅ……んふ、んっ……んんっ! ……ふぅ、ふぅ、はぷっ、ぷあっ……んあっ!」ビクビクッ
魔法使い「んんんんーっ! ん゛っ! ん゛むぅっ! ……んはっ……はぁー、はぁー……んぐっ!? ん゛んーっ!?」ビクンビクンビクンッ
魔法使い「……はぁ……ふ……あむっ……ん……ちゅ、ちゅむ、ん……ぇあ……ふ……んむっ……ん……んぅ……」クタァ…
吸血鬼「……ふわ~……魔法使い体跳ねまくりぃ……あのべろちゅーいいなぁ……」ジュルリ…
僧侶「……ハァ……ハァ……」
682:
―ヌチュッ
魔法使い「んむっ!?」
魔法使い「っぷはぁ……はぁ……ま、待って勇者、今そこは――」
―ミヂィッ
魔法使い「はひッ!?」ビクンッ
グッチュ ヌッチュッ ニュズズッ…
魔法使い「ふぅッ……んッ! んぅッ! ん゛んッ!――」
―グリッ!
魔法使い「いぎィッ!?」プシッ
魔法使い「……は~~っ……はぁ~~っ……あはぁっ……」ショロロロ…
九尾狐「じぃすぽっとを狙いすまして一撃……見事じゃ。儂もぐりぐりされたいのぅ……」ホゥ
僧侶「……フゥ……フゥ……」モジモジ
683:
魔法使い「は~~っ……はぁ~……」ピクンッ
勇者「…………」―クンッ
…ベチィッ!
スッ―
…ノシィッ
―クチュッ
魔法使い「んぇっ……?」
ヌチッ…グチッ…
魔法使い「ん゛ッ、ん゛ぁッ!?」ビクビクッ
ヌチュッ…グチュッ… ―ズヌッ、ヌプッ…ヌププ…
魔法使い「ま、待っへぇ勇、者ぁ……あッ……それッ、だけはッ、待って……!」
勇者「…………」
魔法使い「み、皆、見てるから……ッう……! み、見られてるから……あっ……」
魔法使い「それだけは……許して……お願い……」
684:
勇者「…………」
スッ―
―チュポッ…
ツツーッ…
魔法使い「んっ……ありが――」
―ズパァンッ!!
魔法使い「――とほぉおぉッッッ♪」ブシャァァァァッ!!
紅竜「フェイクからの子宮口を一気に叩く第一打……! 始まるぜぇ……勇者の種付けプレスがよぉ……!」フルフル
僧侶「……フッ……フッ……」クチッ…クチッ…
685:
――――――――
ズチュッ ヌ゙チュッ ヌ゙ヂュッ
魔法使い「やッ! 駄目ッ……だめぇッ!」
――――――――
ズプッ ノジュッ ヌポッ―ドチュッ!
魔法使い「んッ! ぎひィッ! んいッ!」
――――――――
バスッッ! バスッッ! バスッッ!
魔法使い「あ゛がっ! あ゛え゛っ! え゛うっ!」
バチュンッ! バチュンッ! バチュバチュバチュバチュッッ!
魔法使い「はあ゛ぁあ゛ぁあッ! イグッ、イグイグイグイッちゃうぅッ!」
ヌ゛ロォォォォォ―
魔法使い「はァッ、あッ、あ゛ぁ~~~~~~♪――」
―ゴリュンッ
魔法使い「――んひいッ♪」
686:
―ドクッ
ドグッ ビュクッ ドブッ―
ドビュッ ビューッ ビュルルルルッ ビュグンッ―
―ドビュルルルルルルルッッッ!!!
魔法使い「あづっ! せぇしっ、ゆーしゃのせぇしでへるぅっ! イッへるのぉっ!」
魔法使い「ぎぼぢ良いっ、ゆぅしゃのしゃしぇぇ、ぎぼぢ良いでひゅぅっ!」
ドッ――ビュチィッッ
魔法使い「――――」
魔法使い「ふわあぁああぁああぁぁあん♪」
―ッピーンッ!
ビクビクッ! ビククッッ!
ガクガクガクガクッ!
プシャァァァッ!
687:
ビュクッ… ビュ…
ピュ…
 ―ズン ズン ズン―
ドピュルッ…
 ―ヌッチュ…ノッジュ…ノッジュ…グリリッ…
ドプ…
 ―ズリュ…
 ヌリュリュリュ…
 ヌポッ
―ブピッ
…ゴプッ
ゴポ…ブピュッ…ゴポポッ…
ゴポォッ……
698:
魔法使い「……は~~っ……は~~っ……」ビクッ…ビクビクッ
勇者「…………」
―チュッ
魔法使い「ん……」
魔法使い「んむっ……んちゅっ……あむっ……ちゅー、じゅるっ、じゅるるる……ぷあっ」ハー…ハー…
勇者「…………」
勇者「……魔法使い」
魔法使い「んぁ……? ゆーしゃだぁ……なぁにぃ? えへへ~」ピクッピクンッ
勇者「……す」
勇者「……好きだ」ボソッ
魔法使い「えへっ……まりゃイッへ――」
魔法使い「――…………」
魔法使い「んひっ!?」ビクンッ
699:
勇者「…………」
勇者「……あ」
勇者「その……あ、愛……してる」ボソッ
魔法使い「ひぐぅっ!!」ビクビクンッ
勇者「あー……」
勇者「……駄目だ。駄目だ駄目だ駄目だ! 全然うまく言えねぇ!」
魔法使い「ゆ、ゆ……勇者?」ピクッ ピクッ
勇者「ヤッてる時はスムーズに言えるんだがなぁ……やっぱそれって性技の括りってだけだったのか」ハァー…
魔法使い「え、えっ……と?」ピクンッ
勇者「んー……」
勇者「あのな、魔法使い」
勇者「俺は……数えきれない程の女と出会って、数えきれない程交わった。……それは事実だ。変えられない過去だ」
魔法使い「…………」
700:
勇者「うまくヤリクリするのにまぁ……色々やったし、有無を言わさず従えさせたことなんてザラだったし……」
勇者「だから、『それら』を間近で見てきた魔法使いが……俺を信頼しようがないことも、分かってる」
魔法使い「…………」
勇者「言葉は嘘かもしれない。行動までもが嘘かもしれない」
魔法使い「……ッ」
勇者「だから、そんな俺の口から……いくら『好き』だの『愛してる』だの言おうが……」
勇者「いくら最高の性技を尽くして体を重ねようが……」
勇者「……魔法使いには、届かない。……のかもしれない」ポリポリ
魔法使い「……勇、者……」ピクンッ
勇者「……けど」
勇者「俺にだって、届くものが――」―クンッ
―ベチィッッッ!!
勇者「――ある」
魔法使い「~~~~ッ♪」キュゥゥゥゥゥ…
701:
勇者「……いつだったか、魔法使いが俺に言ったよな」
―サァッ…
ビキビキッ…
勇者「自分のどこが好きになったのか、ってさ」
魔法使い「……!」
――――――――
『……あたしの、どこが好きになったの?』
――――――――
702:
勇者「俺は答えた。いつでも一生懸命なところが好きだ、って」
勇者「……そして――」
――――――――
『んー……一生懸命なところかな。あと――』
『――もうこれは好きとか、嫌いの次元の話でもなくってさ』
『魔法使いのいる場所が……いや、魔法使い自身が――』
――――――――
勇者「――俺の帰るところなんだよ。って」
魔法使い「――――」
サァァッ―
ベチィッ…
703:
勇者「星の数ほど女を抱いた」
勇者「もう一度ヤりたいと思った女だって山ほどいる」
勇者「……でもな」
勇者「……帰りたい。戻りたい」
勇者「そう感じた女は――魔法使い、お前が初めてだったんだ」
クンッ―
―ベチィッッ
勇者「いつでも。どんな時も。俺の心と体は、お前を求めてる」―ビキッッ
勇者「俺の帰る場所はこの世でたった一つだ」―クンッッ
勇者「魔法使い……お前だけなんだよ」―ベチィッッ!!
魔法使い「勇、者……」
704:
魔法使い「勇者……!」
魔法使い「あたしっ……! あたしっ……!」ウリュッ
―ポスッ
勇者「……不安にさせて、悪かったな。魔法使い」ナデ…
魔法使い「~~っ」ブワァ
魔法使い「うっ……! ひぐっ! あ゛ーーんっ! う゛わ゛ーーんっ! ゆ゛う゛じゃーー! ごべーーん!――」
――――――――
魔法使い「ひっく、ぐすっ……勇者……ごめん……ごめんなさい……あたし……」ック…ヒック…
勇者「……落ち着いたか?」
魔法使い「……うん。何とか……」
勇者「……あのさ。俺はまぁ、色々ひっくるめて自業自得だと思ってる」
勇者「だから魔法使いがまず謝らなきゃならないのって、俺じゃないと思うんだ」
705:
魔法使い「……あ」
クルッ
―ボロォ
「「……………………」」ボロッボロッボロロォッ…
魔法使い「あの、えっと……」
勇者「な? だからまず謝ろう、魔法使い」
魔法使い「……っ」ギュッ
魔法使い「正気を失っていたとは言え、皆さんを手に掛けようとした事は事実です……」
女戦士「…………」
魔法使い「実際……何人かは殺すつもりで技を繰り出していました……」
吸血鬼「…………」
魔法使い「だから……ごめんなさい」バッ
魔法使い「許してくれとは言いません。どうか、皆のお気に召すよう、あたしに罰を……どんな罰でも構いません……」
九尾狐「…………」
706:
九尾狐「……ほほ」ニマァ
九尾狐「そんなもの許すに決まっておるじゃろう! わはは!」カンラカンラ
魔法使い「え……?」
九尾狐「惚れた異性を殺し合いで奪い合うなど、大自然では日常茶飯事じゃ!」
九尾狐「儂らはその程度で目くじらを立てたりはせん。……のう皆の者?」
紅竜「……フンッ」
淫魔「異議なーしっ♪」
魔法使い「みんな……!」ウルッ
九尾狐「――じゃが」ビッ
九尾狐「お主が儂らを葬ろうとしたのは事実じゃ。じゃから詫び……と言う形ではなく――」
九尾狐「――『誠意』は見せて欲しいのじゃ……こう、儂らに明確に分かるかたちでのぅ……」ニヤニヤ
魔法使い「明確に……分かる……カタチ……」チラッ
―ビキビキッ
九尾狐「そう。明確に分かるかたちで、じゃ」チラッ
―ギンギンッ
707:
魔法使い「…………」チラッ
勇者「……ああ」
勇者「俺はいいよ。皆のおかげで俺のチンコ出せたわけだし……」
勇者「それに奥さんのトラブルフォローするのも、旦那の役目だろ?」
魔法使い「うぅ……」
九尾狐「……のぅ黒帽子。儂らはのぅ、お主の本妻の座を脅かす気はないのじゃ」
魔法使い「……え?」
九尾狐「と言うより無くなったと言うべきかのぅ……」フー…
九尾狐「何しろ……理性を失った勇者が、儂らをぜーんぶするぅしてお主と交尾をしたのじゃ」
九尾狐「……その意味が分からぬお前ではあるまい?」
708:
魔法使い「九尾……」
魔法使い「…………」
魔法使い「分かった。勇者と気の済むまで交尾していいよ、皆」
九尾狐「ほほぉ! 気の済むまでとな!」
―ゥオォォオオォオォォォオォォォーッ!!
魔法使い「……あたし、勇者を『信じてる』から」
魔法使い「どんな女のところへ行っても――」
魔法使い「――必ずあたしのところへ『帰ってくる』って……もう理解ったから」チラッ
勇者「……ああ」ニッ
タッタッタッタッ…
娘「パパーっ!!」―ダンッ
ダキィ
勇者「っとっと」
709:
娘「ほら! やっぱりパパのおちんぽさいきょーだったでしょ!」
勇者「いやまぁそう簡単な話じゃ――」
魔法使い「――さいきょーだったわ、娘ちゃん」
勇者「……魔法使い」
魔法使い「あのね……」
魔法使い「……娘ちゃん、ごめんね」
娘「ちっちっち♪」
娘「こういう時はありがとう、って言うんだよママ!」ニパッ
魔法使い「……ありがとう。娘ちゃん。本当に……ありがとう」
娘「えっへへー♪」
…ブォン
女戦士「ったく……この幸せ者どもが」
勇者「……女戦士」
710:
女戦士「いい、いいって。感謝の気持ちがあるなら、そいつはピストンに込めろ。私はそれで充分だからな」ニシシッ
勇者「女戦士……」
僧侶「ゆ、勇者さん、魔法使いさん、色々とその、お疲れ様でした……」ハハ…
勇者「……僧侶。顔赤いけど大丈夫か?」
僧侶「えェッ!? これはッ! 別にまだイッてないとかそんなんじゃないですよッ!? ええ大丈夫ですッ! 大丈夫ですともッ!」ワタワタ
勇者「そっか。……僧侶には特に迷惑かけた。感謝してる。ありがとう」
僧侶「いえ私はそんなデヘヘ――ハッ! あ、いや、それより勇者さん……その……そろそろ服をですね……着た方がその……」ツンツン
勇者「……悪い。言われてみりゃ真っ裸のままだったな。家に服を取りに――」
―ゾクッッ!!!!!
勇者「――ッ!?」
712:
勇者「おい女神ッ!!」
女神「くふぅ……呼び捨ては子宮に効きますねぇ!」アハーン
勇者「『門』は……『門』は閉じたのか!?」
女神「はい?」
勇者「『門』は閉じれたのかって聞いてんだよッ!」
女神「え、えぇ……? 閉じるも何も……」
女神「私、閉じる方法なんて知りませんよ?」キョトン
勇者「な、何だって……!?」
女神「今回『門』をこじ開けるのですらやっとこすっとこだったんですから」
女神「閉じるなんてとてもとても……」
勇者「…………」
女神「……勇者?」
713:
勇者「……みんな、アレを見ろ」
魔法使い「勇者?」
勇者「俺のチンコが突っ込まれていた……次元の狭間への『門』を見るんだ……」
女戦士「……何だぁ? 何だか『門』から黒い霧みてぇなのが噴き出してるみてぇだが……」
魔法使い「……闇が……溢れてきている……?」
勇者「……小便だ」ゴクリ
紅竜「ハァ?」
勇者「小便の話だ。次元の狭間へチンコが封印されたって、それだけは変わらなかった」
エルフ妹「……御主人様――」
エルフ姉「――一体何の話をなされて……」
714:
勇者「尿意が高まれば……いつだって次元の狭間に垂れ流してた」
勇者「そうする以外なかったからな……」
ポニテ侍「と、殿は一体何が言いたいのでござるか? 某にはさっぱり……」
勇者「……小便をする時」
勇者「僅かだが……ほんの僅かではあるが……」
勇者「『跳ね返り』があったんだ」
錬金術士「は、跳ね返り?」
勇者「そう、小便の飛沫の跳ね返りが……ほんの少しだけ亀頭に当たっていたんだ……」
盗賊王女「……跳ね返るには、そこに何か物が無い限り……跳ね返りはしないな」
勇者「ああ、その通りだ。次元の狭間という極めて広大な空間で――」
勇者「――『何か』そこに無ければ……跳ね返りは有り得ないんだ」
魔法使い「…………」
魔法使い「……そんな……まさか……嘘ッ……! まさかそんなッ……!」ガタガタガタ…
女戦士「お、おい魔法使い?」
勇者「そのまさかなんだよ魔法使い……」ツツーッ
715:
―ズグロォ…
――――――――
勇者「思えば、俺のチンコの周りはいつも寒かった」
――――――――
ズズズズズ…ズオォォォォ…
――――――――
勇者「凍れる時で満たされている――それのせいだと思い込んでいたが……」
――――――――
―ガシンッ!!
――――――――
勇者「違っていたんだ。あれは凍れる時なんかじゃない。『誰か』の凍てつく視線――」
――――――――
―ガシンッ!!
――――――――
勇者「――純然たる殺意……そのものだったんだ」
716:
勇者「俺のチンコの座標と……」
勇者「『お前』の座標がまったく同じだなんて……」ツツーッ…
…ピチョンッ
―ズシンッッ!!
―ズシンッッ!!
ズァァァァァァ…
勇者「ハハ……まるで悪い冗談みてぇな話だな……」
勇者「……なぁ、『魔王』」
―ゴアァァァァァッ…
オォオオォォオォォオォォォォ…
アァアアァアァアァアァァアァ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
魔王「…………」ポタッ…ポタッ…
―ピチョッ…ピチョンッ
734:
魔王「…………」ポタッ…
魔王「……久しいな、勇者」ポタッ…
―ビリビリビリ…!
女戦士「……地の底から響くようなしゃがれ声」
魔法使い「生き物のように蠢き、全身を覆い尽くす漆黒の『瘴気の衣』……」ビクンッ
僧侶「その闇の奥に爛々と赤く灯る『闇紅の瞳』……!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
九尾狐「そして気を抜けば即腹痛になりそうな圧倒的ぷれっしゃー……ま、紛れも無く魔王じゃ……!」
魔王「…………」ポタッ…
ズズ…
魔王「女戦士に、僧侶」ポタッ…
魔王「……そして魔法使い」ポタッ…
735:
魔王「……ふむ」ポタッ…
紅竜「うぐ……!」
ズズ…
魔王「ほう。誰も彼も見知った顔ばかりではないか」ポタッ…
魔王「……我の下僕も含めて、な」ポタッ…
九尾狐「ひ、ひぇぇなのじゃ」ゾゾー…
吸血鬼「げげげー……」ォェー
二角公女「お、おほ、おほほほ……ほ」サッ
魔王「…………」ポタッ…
魔王「……フフ」ポタッ…
魔王「ククッ……ハハッ……」ポタッ…
魔王「ムハハハハハハハハハッッ!!」パタタッ…
―ピチョンッ
魔王「――鬱陶しいわァッ!!」―カッ
736:
ジュッ―
― ド ン ッ !
ゴォッ―
妖精姫「ひぃぃぃぃぃ! ふ、吹き飛ばされるーー!!」シュゴー
ポニテ侍「むぅ! 凄まじい衝撃! 一体何事でござるか!」
錬金術士「ゆ、勇者のおしっこが一瞬で気化して水蒸気爆発を起こしたんだ……!」
女将軍「これほどの熱を、一瞬で……それも予備動作も無しにだと……!?」
―シュゥゥゥゥ…
魔王「…………」
魔王「……我は」
魔王「不滅の肉体へと進化を遂げ……」
魔王「闇紅の瞳を得……」
魔王「瘴気の衣を創り出した……」
魔王「我は手に入れたのだ……先代魔王を遥かに上回る――戦闘能力と魔力を……」
738:
魔王「力を……この世で最強の力を……神をも屠る力を、我は手に入れた――」
魔王「――はず、だった」
魔王「フフ……」
魔王「……まさか我を倒すこともなく」
魔王「『この世』から消し去る術があろうとはな……」
魔王「……なぁ、魔法使い?」クク…
ズズ…
魔法使い「ハァー……ハァー……」ビクンッ
魔王「――次元の狭間」
魔王「魔法の発動を一切許さない空間に……お前の『魔力の枷』を我に施し、『門』を閉じる」
魔王「枷をはずすには解呪の法を使わねばならぬが……魔法は使えん」
魔王「仮に枷をはずしたとしても、『門』を開く術式を起動することすら出来ぬ……」
魔王「――完璧だ。非の打ち所がない戦術だ」
魔王「……そう、我は敗れたのだ。我よりも遥かに劣るはずのニンゲン共にな」ゴゴゴ…
739:
魔王「……我は誓った」
魔王「例え数百年――いや数千年かかろうとも……必ず次元の狭間を抜け出し」
魔王「……ここへ戻ってくるとな」
ズズ…
僧侶「ひぃぃ……」
魔王「そして、その時がやってきた」
魔王「五体を満足に動かせず、瞑想を続ける我の前に――」
魔王「――その『穴』は現れた」
―ゴォ
女戦士「『瘴気の衣』が大きく……!? あんな形態がまだあったのかよ……!」
魔王「夕焼けの光――太陽……森が放つ香り……」
魔王「我が欲した世界。我が帰るべき世界」
魔王「そこには、我が狂おしい程に望んだ世界への扉が……小さくも開かれていたのだ」
740:
魔王「……だが」
ゴゴ…
魔王「だが……」
ゴゴゴ…
魔王「だがッ……!」ゴゴゴ―
魔王「歓喜に震える我の前に現れたのはッ……!」ゴゴゴ―
魔王「あろうことかッ……!」ゴゴゴ―
魔王「――――」
魔王「―― チ ン ポ ッ ! !」ゴッ―
―ゴアァァァァァッ!
オォオオォォオォォオォォォォ…!
アァアアァアァアァアァァアァ…!
魔法使い「負の感情に『瘴気の衣』が呼応して、成長している……!」ビクビクッ
741:
魔王「下等種族であるニンゲンの生殖器がッ……! 我の目の前にッ……!」ゴァァァ―
魔王「それも……そのチンポは……!」ギシィ―
魔王「聖なる力を纏っていたのだッ……!」ギラッ
僧侶「ゆ、勇者さんの勇者さんです……!」
魔王「我が一族を苦しめ続けてきた勇者の血統――聖なる力の気……!」
魔王「我が衣に、我が肉体に、剣を突き立てた男の気を……決して忘れるものかッ!」
魔王「その滅ぼすべき勇者の……!」ワナワナ
魔王「下賤なニンゲンの生殖器が……!」ギリギリ
魔王「勇者のチンポが……!」ビキビキ
魔王「我の……魔を統べる王である我の……!」プルプル
魔王「我の目の前に突き出されたのだッッ!!!」ゴッ―
オォオオォォオォォオォォォォ…!
アァアアァアァアァアァァアァ…!
オォオオォォオォォオォォォォ…!
アァアアァアァアァアァァアァ…!
742:
魔王「しかもッッ!!」
魔王「突き出すだけに飽きたらず……! ただそれだけでも万死に値する行いにも関わらず……!」
魔王「この勇者はァ……!」
魔王「勇者のチンポはァ……!」
魔王「我にィ……!」
魔王「我にィッッ……!」
魔王「ッ浴びせたのだッッ……!」
魔王「我に、あのッ、排泄物をォ……! 小――」
魔王「――――」
魔王「――ガアアアアアアァァァァァーーーーッッッ!!」パキンッ―
―ドグンッ
―コォォォォォ…
743:
魔王「…………」コォォォォォ…
魔王「勇者。貴様だけは楽には殺さぬ」
魔王「我に仇なす者をすべて葬り去り、世界を破壊し尽くし……最後に貴様を殺してやろう」
魔王「勇者としての無力さを噛み締めながら――」
魔王「――死ぬがよい」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!
魔王「手始めに……」
ギュァッ―
魔王「貴様を慕う者達からな……!」
ズズズズズズ―
744:
――――――――
ザワザワ… ザワザワ…
勇者「……聞いてくれ、皆」
シン―
勇者「今の状況、分かってるよな?」
僧侶「は、はい……! 大大大大ピンチってことは分かってます……!」コクコク
勇者「……そうじゃない。そうじゃないんだ」フルフル
勇者「今、お前達が――違うな。俺達がしでかしたことは……」
勇者「たかだか1人の男のチンコを取り戻す為に――」
勇者「――魔王をこの世に復活させちまった……」
勇者「……そういうことなんだぜ」
―ゾッ
745:
勇者「このままじゃ……史上初、魔王を復活させた上に世界を滅ぼした勇者一行一直線だ」
女戦士「……シャレに、なって……ないな」
勇者「ああ。だから手前の不始末は手前で片付けるしかない」
僧侶「そ、それって……」ゴクリ
勇者「……魔王を、もう一度封印するんだ」
ザワザワザワザワ…!
勇者「やるしかない。魔王を倒せない以上、それしか方法はないんだ」
スクッ―
魔法使い「……ええ。もう一度、魔王、を……?」フラッ
ヘタッ…
魔法使い「あ、あれ……? 腰に力が……」ビクッ
錬金術士「!」
746:
錬金術士「ま、魔法使い、ちょっとごめん」スッ
魔法使い「何を――」
―ツプッ
魔法使い「あひんっ♪」ビクッ
ペロッ…
錬金術士「こッ、これは……!」
九尾狐「あ、こら! 何を勝手に中出しされた勇者の精を飲んでおるのじゃー! なら儂も舐めるのじゃ!」ツプッ
淫魔「あ、じゃぁわたしもー♪」ツプッ
魔法使い「んひぃッッ♪」ビクビクッ
ペロペロッ…
九尾狐「っくぅ! 底抜けにうまいのじゃぁ! じゃがこれはッ……!」ハッ
錬金術士「び、媚薬……! 勇者の精液に極めて強い媚薬効果が加わってる……!」
淫魔「……これやっばいよー。だってワタシ媚薬効かないのに効いちゃってるもん……やべー♪ 勇者すごすぎー♪」アハァン
勇者「なッ……! 錬金術士、解毒する方法は!?」
錬金術士「せ、成分を調べないと無理……魔法使いの体がイキ過ぎて、まともにデータ取れそうもないし……」
錬金術士「し、しかも魔法使い、この濃度で子宮に直接受けちゃってるから……す、すぐには難しいよ……」
747:
勇者「くっ……」ギュッ
娘「パパ……」
勇者「……娘」
勇者「…………」
勇者「僧侶」
僧侶「はっ、はいっ!?」
勇者「負傷したやつらを回復してくれ。少しでも戦闘要員が増えれば戦いが楽になる」
僧侶「わ、分かりましたっ! びっくりする程皆さんを元気にしてみせますっ!!」
勇者「女戦士」
女戦士「ん」
勇者「……魔法使いを、死守してくれ」
女戦士「……心得た」ブォンッ
勇者「戦闘に明るくない者たちは、援護と救援を。魔法で状態を強化できる者は自分か、俺にかけて欲しい」
メイド隊長「承知致しました」シュッ―
巫女「仰せのままに、勇者様」シャラン
748:
娘「パパは……?」ギュゥ
勇者「ちょっくら世界を救ってくる――」ポンッ
勇者「――為の時間稼ぎ、だな」ナデ…
娘「パパ……?」
勇者「なぁ、娘」ナデ…
娘「なぁに、パパ」
勇者「お前は言ってくれたよな」
勇者「パパはさいきょーだ。ってさ」
勇者「……今でもそう思ってるか?」
娘「うん! パパはいつだってさいきょーだもん!」エヘヘ
勇者「……そうか」
勇者「じゃぁパパを信じてくれ」
勇者「パパがたっぷり時間を稼げば……」
勇者「……つよーいママが魔王を封印してくれるからな」
749:
勇者「お前の聖剣、借りるぞ」パシッ
娘「パパ……」
勇者「ハハ、そんな顔するなよ」
勇者「パパはさいきょーだからなー」ヒュンヒュン―
勇者「ママに頼らなくたって……魔王を倒しちまうかもしれないぜ?」―シャキーン
娘「…………」ギュッ
勇者「……負けないさ」
勇者「お前がパパを信じてくれるなら、パパはいくらでも強くなれる」
娘「……パパはさいきょー」
勇者「おう」
娘「パパはさいきょー! パパのおちんぽだってさいきょー!」フンス
勇者「アハハッ、そうだな! その通りだ!」
―ポンポンッ
勇者「――いってきます」
娘「……いってらっしゃい、パパ」
750:
スッ―
勇者「……女神」ヒソッ
女神「はい」
勇者「俺の加護に女神力を割きすぎるな。『門』の為に女神力を温存するんだ」
女神「勇者、それは――」
勇者「――分かったな?」
女神「…………」
女神「分かりました」
勇者「……なら、いい」クルッ
女神「勇者」
勇者「…………」ピタッ
女神「……ご武運を」パァァァ…
勇者「……皆を、頼んだぜ」
751:
僧侶「勇者さんっ!」
勇者「ああ僧侶、すまないが錬金術士と連携を取って魔法使いの治療にも協力してくれ」
僧侶「そ、それはモチロンそうしますっ! そうじゃなくてですね!」
勇者「頼んでばかりで申し訳ない。余裕があれば俺に回復を飛ばしてもらえると助かる」
僧侶「当たり前です! 私ができることはすべてやります! でもですね――」
勇者「――ありがとう」
僧侶「へあっ!?」キュンッ
勇者「娘から、女神から何から……いや、昔パーティーを組んでいた時から僧侶には世話になりっぱなしだ」
僧侶「あ、あの……その」モジッ
勇者「――手を出さなかったのは……その方が魅力的だから、な?」ヒソッ
僧侶「…………え?」
勇者「僧侶はイイ女だ。もっともっと自分に自信を持っていい」ニッ
僧侶「~~~~ッ!」ボンッ
勇者「……じゃぁな、僧侶」シュッ―
752:
僧侶「…………」ボー
僧侶「勇者さん……」
僧侶「…………」キュ
僧侶「……あぁっ!?」
僧侶「そうじゃないっ! ときめいてる場合じゃなくてっ!」
バッ―
僧侶「ゆ、勇者さーーんっ!!」
僧侶「防具を着ないとーっ! 危ないでーすっ!」
僧侶「せめて服を……! せめて下着だけでも着てくださーいっ!」
僧侶「ゆ、勇者さんの勇者さんが……その、もう色々とアレでーすっ!!」カァッ
―ブルンブルン…
ビキビキィ…
ベチン…ベチィ…!
――――――――
772:
――――――――
ズズズズズズ…
魔王「……来たか」
勇者「……わざわざ待っていてくれるとはな」
魔王「ほう? 貴様には我が待っているように見えるのか?」
ズズズズズズ…
勇者「天空に……暗黒の球体……」
魔王「あの忌々しい魔法使いが放っていた魔法だ」ギュルッ―
魔王「『門』を開く術の出来損ない――触れたものを粉微塵にして次元の狭間へ送る性質があるようだな」
魔王「かつては我の『瘴気の衣』を削る程度で、我には通用しなかった魔法……だが」
魔王「――実に我好みの魔法だ」
魔王「これを我の魔力と邪悪力の続く限り大きくすれば……この辺りには何も残るまい」クックックッ
勇者「魔王ッ!」
魔王「……勇者、貴様と女神には一つだけ感謝することがある」
勇者「……感謝、だと?」
773:
魔王「我を封じていた魔力の枷は……貴様の生殖器から放たれる女神力によって破壊されたのだ」
勇者「なッ……!」
魔王「貴様の罪は贖いきれぬが……それだけは礼を言っておくぞ、勇者」
魔王「……さて」コォォォォォ―
魔王「貴様が全裸なのは何故だ? 我の全能の力に対する諦観か? それとも――」
魔王「――防具すら必要ないという……我に対する単なる侮蔑か?」パキキッ―
勇者「……直撃すれば即死する打撃と魔法を腐るほど持ってるお前に、防具なんてあっても無くても対して変わらないさ」
勇者「それに、だ」―ヒュンッ
―ピタァ
勇者「最後に殺すのは俺なんだろ?」
勇者「力を加減しないと、あっさり死んじまうぜ? 何しろ――」クンッ―
―ベチィッ!
勇者「――全裸なんだからな!」シャキーン
774:
―ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!
魔王「……我は」ピシッ
魔王「……侮蔑と」ビシッ
魔王「……受け取った」パキーンッ―
―メラァァッ!
魔王「まずはその目障りなチンポを……焼き斬ってやろう」
ボォゥッ
ゴォゥッ
ゴゴォォォォゥッ!!
魔王「先端から徐々に徐々に、薄く薄く、根本までな……」
魔王「魔王呪文――『 火 』」
―ゴバァァァァァァァッ!!!
魔王「殺さないとは言ったが……五体満足でいられるとは、我は言っておらぬ」メラメラ…
魔王「崩壊魔法が発動するまでの良い余興だ」
魔王「我が。貴様で。……遊んでやろう」ギラァ
775:
――――――――
ゴバァァァァァァァッ!!!
―ヂュインッ!
 ゴゴォォォォゥッ!!
 ―ヂュィンッ!
女戦士「……勇者の奴、すんでのところで弾いてやがる――なぁッッとォ!!」ブォン
―ガンッ
女戦士「ケッ……全然弾けねぇな。手の痺れもスゲェ……」ビリビリ…
女戦士「流れ弾でこの威力ってことは……私の筋肉の成長以上に、魔王の力も増しているってことか」
女戦士「……しかもコレで本気じゃない。……だよな? 魔法使い」
ビクンッ
魔法使い「え、ええ……今、魔王は崩壊魔法に力を集約させているから……」ハァハァ
魔法使い「通常の魔法は……大きく、威力を削がれているはず……」ハァハァ
魔法使い「合わせて勇者が……翻弄、してくれれば……時間を……ひんっ♪」ビクッ
女戦士「……おい錬金術士、どうなってるんだ。アレから大分時間が経つのに良くなる気配がまるでねぇぞ」
776:
錬金術士「あ、あの……さ、さっき勇者に飲ませた飲み薬あったでしょ……?」
女戦士「ああ。無理矢理飲ませたやつな」
錬金術士「う、うん。そ、それで、さっき勇者がすっぽんぽんの時に、女神様が女神力を勇者に流したよね……?」
九尾狐「勇者が大層苦しそうだったのぅ」
錬金術士「そ、その時に、勇者の体内に流れる薬効成分と治癒因子に女神力の過負荷がかかったみたいで……」
錬金術士「そ、それで……ゆ、勇者の体質が変化して……精液が媚薬化しちゃったんだけど……そ、その……」
女戦士「……何だ?」
錬金術士「う、うん……お、驚かないで聞いて欲しい……」
錬金術士「せ、成分を調べたんだけど……勇者の精液……」
錬金術士「媚薬成分なんか、これっぽっちも入ってないんだ……」
ザワ…
淫魔「……うっそ。それマジ? ワタシの舌と体感だとパーペキ媚薬だったよ?」
錬金術士「ほ、本当。構成している成分は……ひゃ、100%精液なんだ」
777:
九尾狐「では何故儂らは媚薬効果を感じ、魔法使いは骨抜きになっておるのじゃ?」
錬金術士「で、でも……勇者の精液に、確実に媚薬効果はあるんだ……」
氷の女王「…………意味、不明」
錬金術士「こ、これは……私の推測なんだけど……」
錬金術士「この精液――精子自体が……新たな機能を備えてしまったんだと……私は思う……」
錬金術士「パ、パッと見は精液なんだけど……目に見えない小さいレベルでまったくの別物と言うか……」
錬金術士「せ、精子であって精子でなくて……未知の物体が連結することによって……一種のエネルギーラインを構成して……」
女戦士「……すまん。バカにも分かりやすく説明してくれ」
錬金術士「あ、あ、ご、ごめん。つ、つまり何が言いたいかって言うと――」
錬金術士「――この精液による媚薬効果は、治療することができない……」
魔法使い「……う……そ……」ビクッ
778:
錬金術士「ま、まったく未知な精子そのものが機能を持っているせいで……じゅ、従来の治療アプローチが役に立たないんだ……」
錬金術士「む、むしろ細胞が活性化してるから……じょ、状態異常と言うより、むしろ身体的にはプラスの状態で……だから多分僧侶の治癒も効かないし……」
錬金術士「け、研究すれば治療可能なものかもしれないけど……い、今そんな施設も道具もないし、その時間もない……」
錬金術士「ま、魔法使いのイく回数が減ってきているから……じ、時間経過で良くなるのは間違いないんだけど……」
 ゴバァァァァァァァッ!!!
 ―ヂュインッ!
 ゴゴォォォォゥッ!!
 ―ヂュィンッ!
錬金術士「……こ、この度じゃ……その……」
女戦士「…………」
女戦士「今の私たちにとっちゃ、解毒できない猛毒みたいなもんか……」
錬金術士「う……」
錬金術士「……う、うん。ご、ごめん……私の、ち、力不足……」シュン
魔法使い「……がう」
九尾狐「……魔法使い?」
779:
魔法使い「……違う」ハァハァ
魔法使い「これは……勇者があたしに授けてくれた……信頼の証……!」ハァハァ
魔法使い「あたしの心を狂気の淵から連れ戻してくれた……勇者の魂……!」ハァハァ
魔法使い「毒なんかじゃ……ないッ……!!」キッ
女戦士「魔法使い……」
魔法使い「……既に開いているあの『門』を拡げるなら……時間も労力も少なく済む……」
魔法使い「だから、九尾狐、氷の女王、エルフ妹、エルフ姉……あなた達の力を、貸して……」
魔法使い「あたしの体はもうまともに魔力を練れないけど……術式を組むくらいなら何とかできる……」
九尾狐「ふむ、なるほどのぅ。儂らを魔力のたんく代わりにするわけじゃな?」
氷の女王「…………それで『門』を、拡げる」
エルフ妹「計5人の術師の同調――随分と簡単におっしゃいますわね。ねぇお姉さま?」
エルフ姉「でもわたくし達に出来ないことはなくってよ、妹」
淫魔「そーそー♪ ヤればデキるッ♪ この世の真理ねー♪」
女戦士「……何だか、妙な話だがよ」
魔法使い「なに……?」
女戦士「ようやくお前に再会できた――そんな気がするぜ……!」ミキィッ
780:
――――――――
オォオオォォオォォオォ…!
アァアアァアァアァアァ…!
ミノ娘「ふんッ!!」
―ザンッ
―ォォ…
オォオオォォオオォォォォ…!
アァアアァアァアァアァァアァ…!
ミノ娘「……この黒いうねうね。強い。斬っても、斬っても、また生える」
武闘家「気を流し込んでも止まりすらしないね。あとうるさいね」
紅竜「燃やせねぇってのはどういうこった! 焦げ跡どころか炎が吸い込まれちまう……クソがっ!」
自動人形「ピピッ……それぞれの瘴気のオーラがこちらの動作、攻撃パターンを学習している模様」
ポニテ侍「しかも魔王は微塵もこちらを気にしてないということは……これらの反応はすべて自動的に行われてるのでござるな」
盗賊王女「……時の砂の干渉を受けない。この『瘴気の衣』には時が流れていないのか……?」
女騎士「実体かどうかすら分からないとは! これならまだ触手の方が可愛げがあるものを! てやぁーっ!」
女将軍「……残された手は最終手段のみ、か。通用することを祈るしかあるまい……」
781:
――――――――
ゴバァァァァァァァッ!!!
―ヂュインッ!
魔王「どうした勇者? もう息が上がっているではないか」
勇者「はぁー……はぁー……」
魔王「……ふん。やはり粗製の息子は粗製か」
勇者「……っ! はぁー……」
魔王「貴様の父は邪剣の力に溺れるような心の脆弱な勇者だったが……」
魔王「それでもお前よりは優れた男だった。……我に忠義を尽くす四天王としてな」
勇者「はぁー……! はぁー……!」
魔王「聖なる力も、技も、体力も……何もかも貴様は下だ」
魔王「正直、貴様なぞ魔法使いがいなければ……救世の徒として祭り上げられることもなかっただろう……」ククッ
勇者「はぁー……! はぁー……!」
魔王「フフ……いいぞ……その苦しそうな顔を我にもっと見せるのだ……!」
魔王「貴様の苦しみは……我が喜び! この胸の疼きは貴様でしか癒やすことは叶わぬ! もっとだ……もっとだ勇者!」
782:
――――――――
勇者「はぁー……! はぁー……!」
勇者(クソッ……駄目だ……)
勇者(体が……まるで言うことを聞かない……! ああッ!――)
勇者(―― チ ン コ の イ ラ イ ラ が 全 然 止 ま ら ね ぇ !)
勇者(さっきから痛い位に勃起してるし、金玉が張ってしょうがねぇ!)
勇者(さっきあんだけ出したのに……いや、むしろさっきより性欲が強まってる気がする……!)
勇者(クソッ! あれか、反魂の媚薬やら淫魔の体液の影響か……そりゃそうか、1雫でエラいことになるもんガブ飲みしてるんだもんな……)
勇者(ただ……以前の俺なら、それでも性欲をコントロールできていたはずだ……)
勇者(ましてや今は世界滅亡一歩手前……性欲に飲まれてる場合じゃないってのに……!)
勇者(何でもいいから……穴があれば突っ込みたい……そんな衝動が頭の中を埋め尽くしそうだ……!)
勇者(魔王が何かを言ってはいるが……それもよく聞き取れない程に……チンコの脈動が全身を駆け巡っている……!)
勇者(非常にマズいぞ……こんな状態で長時間耐えることができるのか……俺ェッッ!!)
勇者「はぁー……! はぁー……!」―ビキビキ
795:
――――――――
魔王「フフ……趣向を変えてみるか……次は――」
―フッ
魔王「――何だ?」
勇者「はぁー……あ……?」
勇者「なんッ……あ、あれは……!」
勇者「――飛空艇ッ!?」
――――――――
鳥人娘「やったッスよ船長! 奇襲成功ッス! 高空で気流つかまえての高々度からの進入、大正解ッス!」
アサシン「こちらの総攻撃と勇者の挟撃で『瘴気の衣』を分散できた成果でもある。おかげで機が生まれた」
妖精姫「うちがシルフ達に頼んで風の流れを隠していたのも効いたね。魔王は勇者にご執心だったし」
吸血鬼「ぶへー……おねーさんが一番しんどかったよー……飛空艇全体を覆うコウモリ出した上に保護色とかー……ぶぇー貧血ー」
船長『みんな、協力ありがとう』
吸血鬼「……で、船長さんさー、本気でやる気ー? おねーさんは別にいいけどさー」
船長『ええ。予定に変更はありませんよ』
796:
船長『このまま飛空艇ごと――』
船長『――魔王へ体当たりします』
吸血鬼「……ふへー、やっぱニンゲンって面白いなー。おねーさん感心しきりだよー」
船長『船体自体の頑強さに加えて……船体を覆う超魔導装甲は、魔王の呪文と言えどそう簡単に貫けないでしょう』
船長『これほど膨大な質量の体当たりであれば、『瘴気の衣』を通り越して魔王本体へダメージを与える確率は高いはずです』
鳥人娘「自分らはもう離脱するって聞いてるッスけど……」
船長『ええ。それも予定通りに行ってください』
船長『ボクは船体の制御の為にギリギリ最後まで残る必要がありますから、お先にどうぞ』
アサシン「……勇者に当てるなよ」
船長『ボクの操舵術であれば、舳先でコインを射抜くことも可能です。むしろ……勇者ならこのチャンスを最大限活かせるはず』
妖精姫「それもそうね! じゃぁうちらは行くね。船長さんと吸血鬼さん、地上で待ってるから」フワァ
アサシン「……死ぬな」シュッ―
鳥人娘「健闘を祈るッスよー!」バッサバッサ
船長『ええ。待っていてください』
吸血鬼「はいはーい」ヒラヒラ
797:
―ヒィィィィィン…―
―キィィィィィン…―
船長『……ギリギリで頼みますよ』
吸血鬼「分かってるってー、本当にヤバくなったら脱出でしょー? おねーさんに任せといてー」
船長『よろしくお願いします』
ビーッ… ビーッ… ビーッ…
船長『安全装置、停止。リミッター全解除。フルバーストモード、待機……』
船長『この船が出せる、たった一度きりの最高最大船……』
船長『…………』
吸血鬼「……寂しー?」
船長『……ええ。ほんの、少しだけ』
吸血鬼「……おねーさんも寂しーよ。ここの倉庫お気に入りだったのにさぁ……」
―フフッ
船長『……いきましょう』
ガコンッ―
798:
――――――――
ド ン ッ ―
魔王「!!」
勇者(船長……無茶しやがって……)
勇者(だがよくやった……!)
―シュゴォォォォッ!!
オォオオ―
アァアアァ―
勇者(――魔王はあの巨体を『瘴気の衣』で受け止めきれていないッ!)
勇者(このチャンスを活かさない手は――)
魔王「……鬱陶しい蝿め。我の楽しみの邪魔を――」スッ―
魔王「――するな」ブンッ―
ピィィィンッ――
799:
―ズパッ…
勇者(……船体が)
ズズ…
勇者(割れた……!?)
――――――――
ビーッ!! ビーッ!! ビーッ!!
船長「動力炉はまだ生きている……! 補助区画に迂回させればまだ――」
―トスッ
船長「うっ……」ガクッ
吸血鬼「よっ、と」ヒョイッ
吸血鬼「……勇ちゃん。任せたよ」
シュバッ―
800:
――――――――
勇者(魔法でも何でもない、ただの手刀で……!)
勇者(……いや怯むなッ! ――『加』ッ!!)カチッ
―ギョォォォォン…
勇者(『瘴気の衣』の大半が飛空艇へ向き――)
ダンッ―
勇者(魔王が攻撃を放ったことで生まれた僅かな隙――)
グンッ―
勇者(俺の『加』なら引き伸ばせるッ!――)
ヒュラァ―
勇者(背面の一点ッ! ここ――)
魔王「……ククッ」ズズ―
勇者(――動い……ッ!?)
801:
ズズ―
魔王「……我に」
魔王「同じ技が何度も通用すると思うな……」
魔王「――勇者ァッ!!」
― ド オ ン ッ
勇者「ガハッ!!」
―ギョォォォォン…
ドッ
ドッ
ズシャァァァァァ……
…パラパラパラ
勇者「く……む……」
802:
魔法使い「ゆ、勇者っ!?」ビクンッ
エルフ妹「御主人様の『加』が……」
エルフ姉「破られるなんて……そんな……」
女戦士「『瘴気の衣』が……爆発だと……!?」
九尾狐「力の割きようで、矛にも盾にもなるのじゃな……おのれ……!」
氷の女王「…………飛空艇が、落ちる」
―ズ
ズ ド ド ド ド ド ッ ! !
―ボ ゴ ォ ン ッ ! !
メラメラ…
魔王「……ふん。我に剣すら届かぬとは……他愛もない」
魔法使い「よくも……! よくも勇者を……!」ハァハァ
803:
魔王「お前たちの考えていることも、我には手に取るように分かる……」
魔法使い「一体何を……!」ハァハァ
魔王「ふむ。確か……」
魔王「こう――であったかな?」ズズ―
メギッ
メギメギッ―
―フッ…
九尾狐「……何、じゃと……」
エルフ妹「……も、『門』が……!」
エルフ姉「開いていた……『門』が……!」
魔法使い「閉じ、た……?」
804:
魔王「勇者たちが時間を稼ぎ、その間にお前たちが『門』を開き……」
魔王「我を再び次元の狭間へ封印する魂胆だったのだろうが……」
―オォオオォォォ…!
―アァアアァアァ…!
魔王「……我に術を一度見せていたことが仇になったな、魔法使い」
魔法使い「……そん……な……」ビクッ
僧侶「ま、魔法使いさんっ!」
魔法使い「勇者……あたし……あたし……」ビクッ ビクンッ
ギャリッギャリッギャリッ―
魔王「……崩壊呪文も頃合いか」
ズシンッ…
ズシンッ…
ズシンッ―
805:
――――――――
―ズシンッ
魔王「……まだ死んではおらぬだろう、勇者」
勇者「う……」
魔王「さぁ立ち上がれ。眼を開け」
勇者「ぐ……」
魔王「貴様の故郷と仲間が、崩壊呪文によって消し飛ばされる様を……特等席で見せてやろう」
勇者「やめ……ろ……」
魔王「貴様は死なん。我がこの『瘴気の衣』で守ってやるのだからな」クク…
勇者「ま……おう……!」
―ガギャァッ! ギャリギャリギャリ… ギュォォォォッ!!!!
魔王「さぁ、勇者よ――」
―オォオオォォォ…!
―アァアアァアァ…!
魔王「――我の腕の中で……絶望に染まるがよい」
グパァ…
806:
――――――――
勇者(体が……動かない……)
勇者(世界が……終わりそうな時に……)
勇者(仲間が……俺の愛する人が……愛する娘が……死ぬって時に……)
勇者(何もできない……)
―ギリッ
勇者(――俺が……弱いから……!)
勇者(勇者として……出来損ないだから……!)
勇者(クソ……クソッ……)
勇者(何でだよ……)
勇者(それなのに……! 何で……! 何でこんな状況なのに……!)
―ビキビキッ
勇者(――俺のチンコはギンギンなんだッ……!!)
807:
勇者(生存本能だかなんだか知らないが……!)
勇者(チンコに血液送ってる場合じゃないだろうが……俺ッ……!)
《 ――勇者 》
勇者(魔法使い……? 何だ今度は幻聴かよ……)
《 ――愛してるわ。勇者 》
勇者(……俺は愛される資格なんかないよ魔法使い)
勇者(肝心な時に、何ひとつ役に立たないクズ勇者なんだ……)
《 ――パパ 》
勇者(娘……。パパはさいきょーなんかじゃなかった)
勇者(負けないなんて、嘘ついて……ごめんな)
808:
《 ――パパ 》
《 ――パパのおちんぽは、さいきょーなんだよ! 》
勇者(…………)
勇者(例え俺のチンコがさいきょーだとしても……)
勇者(世界は……救えないんだ……)
フワァ―
勇者(ぐぅっ!?)
ビキビキバキバキッ!
勇者(そうか……分かったぞ……)
勇者(女だ……雌の香りだ……)
勇者(こいつのせいで……俺のフル勃起が止まらないんだ……)
勇者(これだけ戦場に女が溢れてれば……当然か……)
勇者(……最後の最後まで……俺は……情けない男だな……)
809:
―スンッ
勇者(…………)
―スンスンッ
勇者(これは……一体誰の香りだ……?)
勇者(俺は……知らないぞ……)
勇者(一度抱いた雌の匂いは忘れないのに……)
勇者(誰だ……誰なんだ……この香りは……)
勇者(…………)
勇者(………………)
勇者(……――)
勇者(――まさかッ!!)
810:
――――――――
―ガバッ
勇者「ハァー……ハァー……!」
魔王「……ほう。まだ立ち上がる気力があったとはな」
勇者「プッ……」
勇者「ククッ……」
勇者「アハッ、ハハッ……」
魔王「…………」
勇者「アハッ!」
勇者「アハハハハハハハハハハハハハッッ!!」
魔法使い「ゆ、勇者……?」ビクンッ
娘「パパ……?」
811:
魔王「……随分と早く壊れてしまったな」
魔王「父親に負けず劣らず心が弱かったようだ」
魔王「だが我は容赦――」
―ビシィッ
勇者「おい魔王」
―ビキッ
勇者「お前――」
―ビキッバキッ
勇者「――女だな?」
― ベ ッ ッ チ ィ ン ッ !
820:
―チ ィ ン ッ…
―チィンッ…
―ィンッ…
―ッ…
魔法使い「……魔王が」
僧侶「じょ、女性……?」
女戦士「……おいお前ら」
九尾狐「いやいや知らぬ知らぬ! 儂も初耳じゃぞ!? そもそもあのしゃがれ声で女だと思うほうが難しいわ!」
二角公女「……でも考えてみればわたくし、魔王が『瘴気の衣』をはずしているところを見たことがありませんわ」ゴクリ
女戦士「……待てよ。もし魔王が……」
女戦士「魔王が本当に女なら――」
821:
――――――――
魔王「…………」
勇者「何故分かったのか?」
勇者「……匂いだ、魔王」
魔王「…………」…スンッ
勇者「今までお前を覆っていたのは『瘴気の衣』が放つ死の香りだった」
勇者「だが。さっきお前が『瘴気の衣』を開いた時――」
勇者「――確かに香ったんだ」
勇者「瘴気の死臭に混じる……濃密な雌の匂いがな」
魔王「……我が女だとして、それが一体何になると言うのだ、勇者」
魔王「この圧倒的に不利な状況を……性別で覆せるとでも言うのか?」ハッ
魔王「我は先代魔王――父上より遥かに強いのだぞ……」―ズォォォ
822:
勇者「…………」
勇者「……俺は弱い」
勇者「歴代勇者の中でもブッチギリの落ちこぼれだ」
勇者「力もそこそこ」ピッ
勇者「魔力もそこそこ」ピッ
勇者「聖なる力もそこそこ」ピッ
勇者「時ひとつろくに止められない」ピッ
勇者「魔王を倒すことは愚か……」
勇者「傷ひとつ負わせることもできない」ピッ
魔王「……己の弱さを自慢気に並べ立てるか。お前を勇者と崇める者たちが憐れでならんな」フンッ
勇者「……でもな、魔王」
ザゥッ―
823:
― ス ッ ポ ォ ォ ォ ォ ォ ン ッ !
魔王「――――」
魔王「――きゃッ!? き、貴様一体何をッ!!」
勇者「ことセックスにかけちゃ――」
勇者「――俺は最強なんだぜ」
824:
――――――――
魔法使い「ま、魔王の『瘴気の衣』が……!」ビクンッ
僧侶「へあっ!? ゆ、勇者さんが破壊したんですかっ!?」
女戦士「いや違うッ! 上だッ!」
―オォオオォォォ…?
―アァアアァアァ…?
僧侶「しょ、『瘴気の衣』がまるごと……何であんな空中に……?」
女戦士「……脱げたんだ」
僧侶「は、はい?」
女戦士「いや、脱がしたんだ」
女戦士「――勇者がな」
僧侶「ど、どういうことですか? 脱げ……え?」
825:
――――――――
魔王「くッ……!」
―ササッ
―ジィィィィ…
九尾狐「滑らかな褐色肌に、つやっつやの銀髪ろんぐじゃっ!」
二角公女「わたくしより……わたくしより更にエレガントなイラマハンドルがっ!? きーっ!」
盗賊王女「切れ長の双眸。紅に輝く瞳。意思の強さを感じる凛々しい眉……」
自動人形「ピピッ。……T198。B113。W69。H101――」
淫魔「超爆乳~♪ んで少し開き気味のばいんぼいんの汗ばみ乳房と~陥没乳首に大きめの乳輪セット~♪」
踊り子「むっちもっちのぴかぴかどたぷる汗ばみ巨尻にー♪ 筋肉がうっすら見える腹部と腰・回・り♪」
ポニテ侍「少々厚ぼったい唇が実に蠱惑的でござるな。ちらりと覗く犬歯の白さがより欲情を掻き立てるでござる」
巫女「意外にも、毛の手入れはなされているのですね……いえ、あれは……そもそも生えていないのでしょうか」
エルフ妹「きゃっ、って……随分とカワイイ声を……ねぇお姉さま」
エルフ姉「衣を通した声なのか、魔力で声を変えていたのでしょう、妹……普段はクールで知的な声のようですわ」
827:
――――――――
勇者「……魔王」
―ットーン… ットーン…
勇者「俺が懇切丁寧に」
―パキパキッ
勇者「たっぷりと教えてやる」
―コキコキッ
勇者「敗北する快楽――を、な」
…ブランブラン
―ベチィィィィンッ!
勇者「さぁ――」ググググ…!
勇者「――俺を悦ばせろ、魔王」
―ギンッッッ
853:
――――――――
僧侶「破壊でも無効化でもなく、あの『瘴気の衣』を脱がせたって一体……! どういうことなんですか女戦士さんっ!」
女戦士「そうか。僧侶は勇者とガッツリハメ合ったことも――いや、そもそもハメられたことすら無かったよな」
魔法使い「……あたしが説明するわ」ビクッ…
僧侶「魔法使いさん。知っているのですか? 勇者さんの秘奥技的な何かを……」ゴクリ
魔法使い「勇者は基本的に着衣での性交を重んじる……」ハァー…フゥー…
僧侶「…………」
僧侶「えっと、あの、魔法使いさん?」
魔法使い「最後まで聞いて」
魔法使い「勇者は相手の服飾も個性と認めた上で……その象徴ごと犯したり、汚すのが堪らなくちんぽにクるタイプなの」
魔法使い「あとは1つずつ丁寧に……靴下や下着、装飾類を外してその過程や変化を愉しんだりすることも好き」
僧侶「は、はぁ……。それはよく知ってますけど……」
魔法使い「でも……」
魔法使い「勇者自身の獣性が抑えきれなくなった時……もしくは対象の女性を堕とすのに『それ』が最適解だと勇者が判断した時」
魔法使い「勇者はこだわりを捨てて――世の理を超える」
854:
僧侶「世の理を……超える……?」
魔法使い「即ち今の技に限れば――」
魔法使い「――『強制脱衣』」
僧侶「きょーせー……だつい……」ヘラ
魔法使い「何その半笑いの顔は。いい? これは本当にトンデモない技なの」
九尾狐「――どんなに固いぶらのほっくじゃろうが、ぎちぎちに結んだ紐ぱんの紐じゃろうが」
女騎士「――かしめた鎧の留め具でも、溶接してある篭手でも」
錬金術士「――と、取られまいと全力で白衣を押さえこんでいても……」
女戦士「脱がされちまうんだよなー、これが」
魔法使い「――それも、そっくりそのままね。ホックは外れず、紐は解かれず、当然留め具も緩まないの」
僧侶「……え、っと? わざわざ一度外して、戻してるってことですか?」
魔法使い「だから。『そのまま』、よ」
僧侶「…………」
僧侶「え゛……?」ツーッ…
855:
魔法使い「……最初は本当に単なる早脱がせだったのかもしれない」
魔法使い「でも幾度も繰り返し、鍛錬を重ね続け、最小限最効率の脱衣を極めた結果――」
魔法使い「――ついには一瞬で衣服が体を通り抜けるまでに至ったの」
僧侶「そっ! そんなことありえるんですか!?」
魔法使い「勇者がやったことは、『脱がす』を極限まで圧縮することで『脱げた』に辿り着くこと」
魔法使い「……ありえない」
魔法使い「そんなこと魔法でだってできっこない。そもそも理論的に説明すらできないから、術式も組めない」
魔法使い「……でも勇者はやってのける。やすやすと。いとも簡単に。満面の笑みで」
僧侶「世の理を超える……脱衣……?」ゴクッ
女戦士「勇者ってのはな、僧侶。理由や説明のつかないような……大抵ブッ飛んだ力を備えてるもんなんだよ」
女戦士「歴代勇者の中には時を止める能力だったり、世界の半分が吹き飛ぶ程の魔力保持者だったり、人ヤメてるんじゃねーのかって奴らがウヨウヨいる」
女戦士「そのブッ飛んだ力があいつの場合……『セックス』だったんだ」
僧侶「そんな破廉恥な力が……勇者さんの勇者力……」
魔法使い「……セックスに限り、人ならざる力を解放できる力」
魔法使い「それは自身の性技の研鑽に合わさることで、更に超悦楽的に力を増す――セックス最強の限定能力」
856:
僧侶「で、では今まで私が見てきた数々のセッ――せ、性交は……!?」
女戦士「人知を超えた勇者の能力が存分に駆使された、全部勇者にしかできないセックスだぜ」
魔法使い「派手な性技でない限り、ただあたし達が喘いでいるようにしか見えないけれどね」
九尾狐「気付いている者もおれば、気付いていない者もおる。もっちのろんろん儂は前者じゃがのぅ!」カラカラ
淫魔「ワタシは知らなかったー♪ 勇くんのおチンポ咥えたり挿入れたりするだけで即頭ン中お花畑でそれどころじゃねーって話ー♪」アハァ
魔法使い「……どちらにせよ。この能力は、勇者自身が語っていた通り、役立たずの力だった」
魔法使い「セックスで無ければ解放できない力なんて……普通の戦いでさえ活用できないから……」
娘「でもパパはおちんぽで色んな人や国を幸せにしたもんね!」
魔法使い「……それは副次的なものだけれど、確かにそう。戦う前に終わらせることができた例もあるし……かなりあるし……すっごいあるし……くっ」
魔法使い「……ふー。とにかく、単純に戦うことにおいて、勇者の力は当然ながら発揮できなかった」
魔法使い「加えて魔王は先代魔王や先々代魔王……更にその前の魔王達と歴代勇者達との戦いを研究し尽くし……」
魔法使い「不滅の肉体と絶大なる魔力、そして最凶の矛と盾を手に入れてしまった」
魔法使い「……だからあたし達は魔王を倒すのではなく、封印する手段を取らざるを得なかった」
魔法使い「それほどまでに、魔王は強かった」
魔法使い「……だけど」
857:
魔法使い「魔王が『女』なら――」
魔法使い「――あたし達と魔王が信ずる『力』の概念は完全に崩壊するわ」
魔法使い「痛みと死から切り離された新しい『力』の概念が――『セックス』の概念が加わることでね」
僧侶「そんな……え、えっちなことが加わっただけでですか……?」
女戦士「さっきの服剥ぎ、ってか『瘴気の衣』剥ぎだってその一端だろ?」
女戦士「勇者はあの意味不明の防具を『衣服』と認識することで全裸にできたんだからな」
僧侶「……あっ!」
女戦士「しかもこれは始まりでしかない。あれを見てみな」クイッ
――――――――
魔王「貴様一体どうやって『瘴気の衣』を……!」ドタプンッ
勇者「おほー、すげぇな。腕で抱えてなおこぼれてしまう大ボリューム。ホント隠していたのが勿体無いぜ」ワキワキ
魔王「おのれェ……おのれ勇者ァ!」ギリギリッ
―ズォォォ
魔王「衣を剥いだところで貴様達と我の絶望的な差は埋まらぬ!」ダプンッ
魔王「我にはまだ不滅の躯と溢れんばかりの魔力があるのだからな!」バルンッ
858:
魔王「魔王呪文――」ズズズズ…!
――――――――
僧侶「い、いけません! あのままでは勇者さんが魔王級の呪文をまともにくらって――」
女戦士「くらわないさ」
僧侶「……え?」
女戦士「何しろ先手を取ったのは――勇者だからな」
――――――――
―ゾクンッ
魔王「――んくっ……!」ビクンッ
魔王(な、何だ……!?)
魔王(今の得体の知れない感覚は――)
―ビリッ
魔王「くぅっ……!」ビクッ
魔王(痛み――ではない。麻痺――ではない)
魔王(例えるなら、小さな雷のような、あるいは太陽の熱にも似たこの痺れは一体……!?)
859:
勇者「な・る・ほ・ど~♪」ウンウン
魔王「貴様ッ……!」
勇者「魔王の弱点は……耳と首筋、あとはちょっと引っ込み思案な乳首さんってわけだな?」ピッ
魔王「貴様は何の話をしているのだッ! 不滅の肉体をもつ我に弱点などないッ!」
―…ムクッ
魔王「なッ!?――」
魔王(何故我の乳首が――埋もれていた乳首が外に露出しておるのだッ!?)
――――――――
僧侶「え? え? 何で魔王のおっぱいさんのアレが尖ってるんですか? た、戦って興奮するとかそういうアレなんですか?」ワタワタ
女戦士「私はそうだが、アレは違う」フン
女戦士「アレは勇者が衣を剥いだ段階で、魔王の皮膚に『超愛撫』を打ち込んだからだ」
僧侶「あ、愛撫をですか!?」
女戦士「私の目に見えたのはせいぜい2ヶ所まで。それ以上は分からん」
淫魔「いつも通りだと12ヶ所かなー♪ たぶんワタシクリちゃんを外してると思うんだよねー♪ 勇くんえぐいから~♪」
魔法使い「……当然ながら、『超愛撫』もあたし達の常識を遥かに超越する技よ」
860:
魔法使い「肉体に愛撫によって快楽の『波』を与え、任意の箇所に快楽の『波』を集約させる」
魔法使い「肉体の中での『波』の反射を利用すれば、時間を遅らせることすら自由自在」
魔法使い「更に指先で得た情報と、身体の内部から発露する快楽への反応を合わせることで、瞬時に相手の性感ポイントを把握する」
魔法使い「……これだけのことを、勇者は脱がしたその刹那に終わらせてるの」
女戦士「そしてその結果、見事に魔王の詠唱は中断された。多分勇者の狙い通りだろうよ」
九尾狐「ホホ♪ この後も断続的に甘い痺れが襲ってくるはずじゃて。甘美よのぅ♪」
僧侶「……ッ」ゴクッ
僧侶「勇者さんが……魔王を圧倒している……!」ゴクンッ
僧侶「せ、性交、で、え、えっちな感じで魔王を……!」ギョクンッ
魔法使い「……あの『力』には可能性がある」
魔法使い「――魔王を『倒せる』可能性が……勇者と勇者のおちんぽには宿っている」
魔法使い「そして……」
《…パァァァ》
魔法使い「……僧侶、感じない? ……ううん。あなたなら感じるどころか見えるはずよ」
僧侶「見える……?」
861:
《…パァァァ》
僧侶「ッ!?」
僧侶「こッ、これは聖なる力の奔流です! し、しかも――」
《…パァァァァァァァァァァ!!》
《…パァァァァァァァァァァ!!》
《…パァァァァァァァァァァ!!》
僧侶「――こんなにたくさん! どこからこんなに聖なる力が……」
僧侶「…………」
僧侶「まさ、か……!」フルフル…
魔法使い「……『彼女』は勇者と同じく役立たずだった」
魔法使い「戦う力もなく、加護も弱く、女神力もギリギリ神の体面を保てる程度」
魔法使い「それもそのはず……彼女は『戦』の『女神』ではなかったから」
魔法使い「間違えられた『女神』が司っていたのは――」
魔法使い「――『孕まセックス』。子孫繁栄を旨とする謂わば豊穣の女神だったのだから」
僧侶「ではこれは女神様の……!」
魔法使い「……ええ。そう、彼女は――」
862:
魔法使い「――間違えられた女神では無くなった」
《…パァァァァァァァァァァ!!》
魔法使い「神の一柱としての本来の力を取り戻したのよ」
《…パァァァァァァァァァァ!!》
魔法使い「天界から自らの神体へ、聖なる力と女神力をほぼ無限に引き出せる……女神本来の力をね」
《…パァァァァァァァァァァ!!》
女神「…………」シュォォォォ…
僧侶「女神様へ……聖なる力の奔流が流れ込んでゆく……」
魔法使い「あれこそが女神の真の姿」
魔法使い「……そして」
魔法使い「『セックス最強』の勇者と最も相性が良い……『セックス極孕』の女神」
《…パァァァァァァァァ――》
―フッ…
真女神「…………」キラキラ…
863:
真女神「……勇者は私に言いました」
真女神「『女神力を、来るべき時まで温存せよ』、と」
真女神「……それは勇者の自己犠牲から生まれた、悲しい悲しい言葉でした」
キラキラ…
真女神「その女神力は今、ここにあります」キラキラ…
真女神「そしてそれ以上の性なる力と女神力が、私に次々と流れ込んできています」
真女神「……勇者、これは偶然などではありません」
真女神「あなたが――あなた達が――あなた達の過ごしてきたすべての時間が――」
真女神「私をここまで導いてくれたのです」
真女神「勇者と、私が存分に力を発揮できる……この場所まで」キラキラ…
864:
― パ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ッ ! !
真女神「女神は孕まセックスを司り、子孫繁栄と全生物絶頂を願う者……」リィィ…ィィン
真女神「それは魔王とて例外ではありません」キラキラ… フワァ
真女神「……与えましょう」
―キュピーン
真女神「勇者には――性なる力の加護を」
真女神「魔王には――雌として生きる悦びを」
…キラキラッ
真女神「――そして……共に、イきましょう」
真女神「すべては、おちんぽが導く先にあるのですから……!」
パァァァッ―
――――――――
866:
さすが豊穣の女神ですね(白目)
885:
――――――――
―ズクン…
魔王(我の乳首が熱をもっている……)
ソヨソヨ…
魔王「んっ、ぅん……」
魔王(くっ、何故だ……! 驚く程我の乳首が敏感になっているではないか……!)
魔王(たかがそよ風程度で、乳房の芯までジンとした痺れと熱が駆け抜けるとは……!)
魔王(しかもこの痺れがより我の乳首を硬化させ、より敏感に変化していくという悪循環……!)
フー…
魔王(武闘家共が使う気の概念と似てはいるが……まったくの別物だ)
魔王(何しろ、殺気が皆無だ。それどころか闘気すら感じぬ。……そもそも破壊しようとする意思すら読み取れぬ)
魔王(では麻痺や毒といった状態異常か?――いや、それも考えにくい)
魔王(我が不滅の肉体は、我を害そうとするありとあらゆる状態異常に耐性があり)
魔王(同時に受けた傷も高で修復する力も持ち合わせている)
魔王(例え心の臓を貫かれても、頭が吹き飛ばされても、全身の血肉が粉微塵になったとしても……)
魔王(肉片一つあれば瞬時に復活ができる程の回復能力を有しているのだ)
888:
魔王(更に『闇紅の瞳』が我の両目に灯っている限り……幻術や分身といった幻惑技はすべて相殺する)
魔王(超度程度であれば追える程の超動体視力も備え……条件が整っているなら相手の技を完璧に真似ることすら可能なのだ)
魔王(…………)
魔王(無敵ではないか……)
魔王(過去歴代魔王達が苦戦してきた歴代勇者達の力、戦略にすべて対応できる究極の形態ではないか……)
魔王(……だと言うのに――)
勇者「ナンバー1は……順当に胸。いや、尻も凄まじいな……いや太腿も……むしろ鼠径部か」
魔王(――我の『瘴気の衣』は、『闇紅の瞳』が灯った状態で正体不明の技に剥がされ……)
魔王(同じく正体不明の技で、正体不明の状態異常――呪文の詠唱が困難になる程の『何か』に毒されている……)
魔王(何だ……この勇者は一体我に何をしたのだ……?)
―ズクン…
魔王「は、あ……!」ギュゥッ…
―クチュッ
魔王(…………何だ?)
889:
魔王(出血……ではない……?)スッ―
ニチュッ…ニュルッ…
魔王(色は透明、粘性が有り……匂いは……極微かに。この粘液が勇者の攻撃の正体か……?)
―ツツーッ
魔王(……違う。この粘液は我の股から出ているものだ。こんなに大量に滴って――)
ガシッ
魔王「――んぐぅっ!?」
―ビリビリッ
魔王(なッ、何だ今のは!? 電撃魔法か稲妻が我の脳に直撃したような――いや、閃熱魔法を腹の中で炸裂させたような……ぐっ)
ヒクンッ…
魔王(これは……肉の――芽か? 何故我の股ぐらにこのようなものが生えておるのだ!?)
魔王(そうかッ! 勇者はこれを我に埋め込んで攻撃を仕掛けたのだな! どう衣と瞳を欺いたかは知らぬが、これが原因ならば――)
魔王(――引き抜いてくれるわっ!)
―グッ
魔王(――――――――)
890:
魔王「――ぎひぃッ!?」ビグンッ!
魔王(痛ッ――――痺ッ――――熱ッ――――)
魔王(は、んッ――……)
ビリビリ…
勇者「あー、ダメダメ。そこはそんなに乱暴に扱っちゃ駄目だろ魔王」
魔王「勇、者……貴ッ様……我に何を埋め込んだのだ……!」ハー…ハー…
勇者「は? いやいや、それ元から魔王についてるもんだから」
魔王「嘘をつくなッ! 我の体にこんな……こんな体をおかしくする肉の芽など生えておらんかったわ!」
勇者「っあー、じゃぁ普段結構深めに皮被ってるんじゃないの? だったら尚更優しく、ソフトに、育てるように撫でたりシゴいたり……って言うかやっぱり――」
勇者「――何も知らないんだ、魔王」
――ゾクンッ
魔王(……何だ、この感覚は……)ゾクゾクッ
891:
魔王(まさか……これが――)
魔王(――『恐怖』、なのか……?)ツッ―
――――――――
女戦士「……魔王のやつ恐ろしく神妙な顔をしてやがる。絶対に何か勘違いしてるぜありゃぁ」
九尾狐「ホホッ、まさか魔王がひとりえっちも致さぬおぼこちゃんだったとはのぅ」カラカラ
キラキラ… フワァ
女神「……充填完了です。そして勇者に性の加護、同時にこのフィールド全体に感度アップの加護を発動しました」
僧侶「……え?」
女神「大丈夫です。勇者には感度アップの加護はかかっていませんよ」ニッコリ
僧侶「え、全体ってことは私たちも……ですよね?」
女神「力加減を間違っ――魔王の気持ちになりきることで見える戦局があるかもしれませんので」ニッコリ
魔法使い「……はっ、ぅ、くぅッ……!」ビクビクビビクゥッ!
僧侶「…………」
892:
女神「さぁ、どんどんイきますよぉ!」クルクル…
キラキラ…
女神「女神魔法――『ぷち・天地創造』」
僧侶「て、ててッ!? 天地創造ッ!?」
紅竜「ンだぁ? ぷちってのはよ」
キラキラッ!
―ガゴンッ! ドギャァッ! メギョメギョンッ! シパァァァッ!
錬金術士「お、恐ろしい勢いで何かが創られている……こ、これは建造物?」
エルフ妹「……と言うより、部屋だけを創っているように見えますわ、お姉さま」
エルフ姉「恐らく正解よ妹。アレを御覧なさい。わたくし達がいる側の壁だけ取り払われた――寝室よ」
女神「……ウフフ、ラストバトルには相応しいステージが必要ですから♪」クルクル…
――――――――
―シャカカカカカッ! パタンパタンパタンッ!
魔王「バ、バカなッ! あれは……あれは父上の肖像画ではないかッ!」バッ
魔王「この絨毯は……! あの燭台は……! あのッ……天蓋付きのベッドは……!」バッ
893:
魔王「ここは……我の寝室ではないかッッ!?」
――――――――
魔法使い「……んっ……く」ヒソヒソ
女戦士「あ? ああ。分かった。そのまま伝えればいいんだな?」
女戦士「女神、見事よ。戦いの際に零れる記憶の残滓を辿って魔王の寝室を構築したのね」
女戦士「驚くほど無駄遣いだけれど、今は有効よ」
女戦士「個人の寝室はプライベートの空間で、ある種聖域のようなもの」
女戦士「そこに勇者が全裸で入り込んできて、隙あらば性知識皆無の魔王を犯そうとしている――」
女戦士「――部屋に残る思い出や歴史と共に、ね。筋肉最高だぜ」ムキッ
女神「正解です魔法使いさん。あのすごく大きいベッドのスプリングが、ピストンと好相性というのも勿論あるのですが……」
女神「……この状況なら、『驚き』一つで充分な働きをできると思いまして♪」
894:
――――――――
―ボフンッ
魔王「クソッ! またしても一瞬でベッドの上にッ!!」ギシッ…
勇者「おおー、いいスプリング。これならよく弾むなぁ。流石に魔王のベッドだけあるわ」ギシッ… ギシッ…
魔王「……貴様、我に一体何を……んっ……するつもりだ」ピクッ
勇者「どーするもこーするも」グンッ
―ベヂィッ!!!
勇者「俺のチンコで魔王をひーひー言わせちゃおっかなー、って」ニッ
魔王「…………」
魔王「プッ、クッ……ムハハハハハハハハッ!!!」
魔王「我を散々翻弄しておいて……ククッ……」
魔王「そのチンポで我を倒すだと……ハハハハハハッ!」
895:
―ギラッ!
魔王「バカめッ!」ブルン
魔王「ただ排泄物を垂れ流すだけの器官でッ!」タユン
魔王「我をどうこう出来るはずがないわッ!」ダプルン
勇者「……ふーん」ペチッ
魔王「んんっ! ふ、ぅ……無駄だ。そんな生殖器では肉の芽ひとつすら刈り取れんぞ」
勇者「……じゃあ、アレか」
勇者「俺のチンコには負けないと、魔王はそう言うわけだ」ググッ―
クチッ…
魔王「んふぁっ……ふん。聖剣ならまだしも、肉体に――しかもその単なる肉の棒に何ができる」
勇者「…………」シュッ…シュッ…
魔王「どうやら我の目が曇っていたようだ。このような狂える全裸の弱者に、少なからず危機感を抱いてしまうとはな」ククッ
勇者「…………」シュッ…シュッ…
魔王「フフ、宣言しよう愚かな勇者よ」ビシッ
魔王「――我は貴様のチンポになどに絶対に敗けはせぬ。絶対に、な」クックック…
923:
――――――――
魔王「んぐひぃぃいいぃぃいぃぃぃッ!?」
―ブシャァッ!!
魔王「はッ――あ゛っ、かッ――はッ――」
ッピーン―
魔王「~~~~ッ」
プルプルプル―
―クタァ…
魔王「はッ……! はッ……! はーッ……! はーッ……!」
ヒクッ…ヒクンッ…
勇者「んっんー、いい締め付け。うなじ、背中、尻と眺望もいいし、バックもまた格別だね」ヌヂッ…
ヌッヂュ…ニッヂュ…
魔王「ん゛あ゛っ!? んぐぅぅ……!」ビクビクッ
勇者「どう? 今度こそイッたっしょ? これだけ潮噴いて、こんなにヒクヒク締め付けてるわけだし?」グリンッ
魔王「ひあっ……うっ……くっ……わ、われ、は……」ハー…ハー…
924:
勇者「うん?」―ヌロォォ…
魔王「ひあんっ! わ、我は……って……など……」ハー…ハー…
勇者「……ごめん聞こえない。出来ればもっと大きな声で――さぁっ!」
―ズパァンッ
魔王「あひぁあぁぁッッ!!」―プシッ
勇者「そうそう。そんな感じそんな感じ。で?」グプッ グプッ
魔王「ん、くぅっ……わ、我は……我は……断じて……!」ブルッ…
魔王「 ―― イ ッ て な い ッ ! ! 」キッ
―ゴリュッ
魔王「ん゛お゛ッ♪」
勇者「イッてなかったかー。また俺の勘違いだったみたいだねー、ごめんごめん」パンッ パンッ
魔王「ひぐっ! あぐぅっ!」ビグッ ビクンッ
勇者「いやさー、イッてるとさ、射精した時キツいでしょ? だから小休止入れようと思ってたんだけど」パンッ パンッ
魔王「だッ、射精すッ!? またアレを我の膣内に――」
925:
―パァンッ
魔王「んひぃぃいぃぃぃッ!」ビグンッ
勇者「アレじゃなくて精液、もしくはザーメン、ねっ」コリュッ
魔王「ひんッ! そのっ、我のっ、に、肉の芽をつまむなァ……!」
勇者「ク・リ・ト・リ・ス。いい加減覚えなって。で、話戻すけど」クリッ
魔王「ちひッ、乳首も、つ、弄るでな、い、ひィッ!?」
勇者「イッてないならー、また俺が射精すまで付き合ってもらうから。悪いね早漏で」ヌルゥ…
魔王「うくっ……ふぅぅぅっ……!」ブルブル
勇者「しっかし、笑っちゃうよね。その不滅の肉体? ――の再生力がさぁ」パチュッ パチュッ
勇者「処女膜にまで適用されるなんて……ねぇ? ハハッ」ヌルォォォ…
魔王「だッ……まッ……れぇッ……!」フッ フッ…
勇者「まぁ、おかげで締め付けがいつまでも処女だし、膜を破る時のあのプチプチッとした味わいが何度も味わえるしで……」―グッ
プッ―プツッ…
―ズリュゥゥゥゥッ
魔王「んおおぉおぉおぉぉっ……!」
926:
勇者「こっちは良いこと尽くめなんだけど」―ゴチュッ…
魔王「ん゛っ――ふー……! ふー……!」プルプル
勇者「……あぁ、違うか」グリグリ…
勇者「魔王も痛いの好きみたいだし、お互い良いこと尽くめだね」
魔王「――ッ!?」ビクッ
勇者「バレてないとでも思ってた?」パムッ パムッ
魔王「すふっ……好きなッ、あっ、好きなはずがっ……んんっ!」
勇者「破れるたびに小さく絶頂してるでしょ? 最初気ぃ使ってわざわざ痛みやわらげてたの余計なお世話だったみたいでさ、何かごめんねー」ッパァンッ!
魔王「ひぎッ――貴ッ、様がッ、勝手に言ひッ!?」ビクッッ!
勇者「いやいや、嫌いだったら乳首こんなに捻っても感じないし」ギリッ
魔王「ひぐぅぅッ!?」ビクンッッ!
勇者「クリトリスつねってこんなに悦んだりしないから」グチッ
勇者「……さぁて、まったくもってこれっぽっちもイッてないドMな魔王さん」ヌロォォ…
魔王「ん゛いぃぃぃ……! そッ、そんなに抜いたらッ、我の膜がぁ、またぁ……!」フルッ
勇者「今度は一気に奥まで貫くってのはどうかな?」グンッ―
927:
――――――――
女戦士「……カウント幾つだ」
錬金術士「え、えっと……大小合わせて147回で……な、中出し回数は12――」
「あぐぅうぅぅううぅうぅぅぅぅッ!!」
錬金術士「……148回で、13回、かな」
女戦士「……真夏でキンキンに冷えた麦酒を目の前で飲み干されてる気分だな」ムラムラ
九尾狐「……熱々の勇者の精を目の前で飲み干されてる気分なのじゃ」ムラムラ
紅竜「……まんまじゃねーかよ。つか感度弄られなくたってツライってのに……クソが……」ムラムラ
吸血鬼「延焼防ぐのに森林薙いで帰ってきたらこれだもん……おねーさん泣きそう……火照ってアソコ超つらい……」ムラムラ
エルフ妹「お、お姉さま、この際魔法で御主人様の張り型をですね……」ムラムラ
エルフ姉「は、早まってはいけないわ妹……ここで発散してしまっては極上の性交が……でも、ちょっとだけなら……いえでも……」ムラムラ
魔法使い「世界を救うために必要なことだから世界を救うために必要なことだから世界を救うために必要なことだから世界を救うために必要なことだから」ムラムラ
僧侶「フッ……フッ……フッ……」グッチ グッチュ グチッ
女戦士「……ハァ。ま、何にせよ。勝ったも同然だからな」
928:
淫魔「アハッ♪ アレだけイッておいてー♪ まだイッてないとか強がれるとかワタシ以上に貪欲じゃーん♪ でも勇くんだからねーご愁傷様ー♪」
錬金術士「び、媚薬効果も全身に回ってるみたいだし……ゆ、勇者に屈服するのも、あと少し……ふひっ」
女戦士「だからさー女神。この感度アップの加護もう切ってもいいんじゃねぇかなって……」
女戦士「…………」
女戦士「……女神?」
女神「…………」
女神「皆さん、コレを見ていただけますか」
―ヴォン
《 ズップ ズッチュ ゴチュッ ゴリュッ 》
女戦士「うおっ!? 何だこりゃ?」
魔法使い「これは……魔王の体の断面図……?」
女神「正解です。勇者のおちんぽが直に触れているおかげで、こう言った映像をおちんぽを介して投影できるわけです。……裏・冒険の書のちょっとした応用ですね」
僧侶「勇者さんの……勇者さんが出たり……入ったり……肉を押しのけて……出たり……入ったり……」《 ヌポポポ―パヂュンッ 》
僧侶「……断面図……イイ……」グチュゥ…
929:
女神「勇者のおちんぽによって明らかになった……この魔王の断面図のココ――魔王の子宮の内部上方を見ていただけますか」
九尾狐「……何じゃ? 青黒い渦というか球というかよく分からぬモヤがあるのじゃ」
女神「――その青黒いモヤこそ、魔王の第二の心臓と言うべき器官なのです」
二角公女「何ですってっ!? そ、それでは勇者様のおチンポ様は大丈夫なのですかっ!?」
女戦士「……大丈夫? その心臓が何かヤベえのか?」
二角公女「ヤベえも何もありませんわっ! 魔王の第二の心臓は――」
魔法使い「――邪悪力を生み出し続ける炉のようなものだから、よ」
女戦士「邪悪力ってぇと……」ブォン
魔法使い「そんな邪剣では比較にならない程のエネルギーと瘴気」
魔法使い「……それこそ直に触れたら死んでしまう程の」ギュッ
女戦士「死ってお前……勇者のちんぽはそこ目掛けてピストンしてんだぞ!? ヤベェじゃねぇか!」
女神「勇者自身と勇者のおちんぽは私の加護で完全にガードしています。死の危険はありません」
女戦士「な、何だよ驚かせやがって……」
930:
女神「……今すぐには、の話ですが」
―ポツッ… パタタッ…
女戦士「……お、おい、女神、それ、血じゃ……」
女神「うふふ、破瓜の血ではありませんよ」
魔法使い「女神? 神である貴女が何故ダメージなんか……?」
女神「……私は天界から聖なる力と女神力をほぼ無尽蔵に引き出すことが可能になりました」
―ポツッ…
女神「以前の私であれば、自在に使いこなし、勇者を守護るなど容易いことだったのですが……」
―パタタッ…
女神「……『実体』を持ってしまったことが、まさかこのような弊害を生んでしまうとは……」
―ブシュッ…
女神「……折角孕める体になれたと言うのに……皮肉なものですね」ニコッ
魔法使い「まさか……!? 『実体』を得たことで力の使役にリミッターが課せられてしまったの!?」
女神「……ええ。力の器が人に近しい状態まで下げられているようで……このままだと私の肉体が確実に崩壊します」
931:
女神「そうなれば加護は解け、勇者は死に、魔王は再び立ち上がり、世界は闇に包まれるでしょう……」
女戦士「じゃ、じゃぁアレだ! 実体化を解けば元に戻って女神は力使い放題ってことだよな!?」
女神「その通りですが……」
女戦士「確か実体化の条件は……『娘がエロいことを考えている』だったよな? だったら――」―クルッ
娘「おおー! イッけーパパー! そこでつっこんでぐりぐりだー!」フンス! フンス!
(((( ………………… ))))
(((( ……無理だ…… ))))
女戦士「……娘」
娘「やったー! あっ! 今の見た女戦士お姉ちゃん! パパがこーうじゅるるーってやった後にね――」
女戦士「――すまん」
トスッ―
娘「あうっ」カクッ
ポスッ…
女戦士「悪いな。お前の親父の為だから、我慢してくれよ」
932:
女戦士「……よし。これで女神が元に――」
―ブシュッ
女戦士「――戻らねぇ……な、何で……!?」
女神「……私は娘さんと共に村を旅立ち、寝食を共にし、楽しいことも苦しいことも分かち合い、冒険を続けてきました」
女神「最初こそ、ふいに実体化が解けることもありましたが……」
女神「気付けば実体化が解けることは無くなっていました。……食事、学習、絵、それどころか睡眠の時ですら、です」
魔法使い「そんな……無意識下まで……いえ、気絶してもなおこの子の脳内ではエロい事を考えているとでも言うの……?」
娘「…………」スヤァ
女神「私の実体化が解けないのがその証拠です。勇者との性交をひたすら夢見て……くっ」
―ミキッ
女神「……良くない兆候です。魔王がイけばイく程、第二の心臓は活発化しているようですね……」ピシッ
九尾狐「……何か手はないのかえ?」
女神「手というよりおちんぽですが、あります。……勇者の射精です」
紅竜「だァかァらッ! それだったらさっきから何発も中出ししてるだろッ!?」
933:
女神「アレでは駄目です。もっと強烈で、濃厚で、究極の射精で無ければいけません」
女神「……魔法使いさんが受けたような――」
女神「――何年も溜め込んだ特濃おちんぽ孕み汁で無ければ……」
女戦士「それは全部吐き出しちまったろうが! 今さっき! 魔法使いの子宮になぁ!」
魔法使い「…………」サスリ
女戦士「今の中出しでも回数を重ねれば何とかイケるんじゃねーのか!?」
女神「駄目です」フルフル
女神「必要なのはたった一撃……理性――いえ、人格すら吹き飛ばすような最強の射精なのです」
女神「……聖なる力、女神力、勇者の媚薬化ザーメン……この3つが混ざり合った孕み汁――」
女神「それらが勇者の杭打ちの度を乗せた状態で圧縮され、射精ち出され――」
女神「子宮口をこじ開け、子宮を破裂させる勢いで満たしつつ――」
女神「更に魔王の第二の心臓に最強汁が直撃すれば……魔王は間違いなく陥落するはずです」
女神「恐らく、史上最強の絶頂と共に……」
女戦士「……だから、無理だろ。ないもんねだったってしょうがねぇだろ……もう……もう……ないんだから、よ……」クッ
934:
女戦士(このままじゃ……女神は吹き飛んじまう。勇者は死んじまう。世界が終わっちまう……!)
女戦士(戦闘策も取れない……今、魔王が勇者に圧倒されているのはセックスだからだ……!)
女戦士(下手に攻撃しようもんなら、あの空間と躯を支配しているバランスが崩れて、優位がひっくり返っちまう……!)
女戦士(クソッ、手は何かないのか……門、は駄目だ……魔王は倒――せない……私には何が出来る? ……クソックソッ! 何か手は……!)
魔法使い「――あるわ。女戦士」
女戦士「マジか!? そいつを教えてくれ魔法使い!」
魔法使い「……勇者の射精。それも特濃のヤツ」
女戦士「ッそれはねぇってさっき言っただろッ!? それ以外で何かないかって私は言ってんだ!」
魔法使い「……ないなら――」
魔法使い「――創ればいい」
女戦士「…………な……に……?」
魔法使い「ないのなら、勇者の特濃精液を創ればいいのよ」
女戦士「待て待て待て待て待て……何? 勇者の……精液を……創る……だって?」
938:
魔法使い「その通り。勇者の特濃精液を創り、勇者の精巣――金玉にチャージすれば可能な話よ」
女戦士「……それ……本気で言ってるのか?」
魔法使い「あたしは本気で言っている。だって――」
僧侶「ンッ……フゥ……ウッ……クゥ……」ニュッチ…ニュチニュチニュチニュチニュチニュチニュチニュチニュチニュチッ!!
魔法使い「――それを可能に出来る人物がここにいるから」
女戦士「私たちの内の……誰かが……?」
僧侶「スー……ハー……フゥー……」―ツヤツヤ
魔法使い「……僧侶」
僧侶「はひィッ?! だッ、な、ななななな何でしょうッ!?」トロォ…ポタタッ…
魔法使い「……貴女の力が必要なの」
僧侶「……え? わ、私の力が……ですか?」ポタタッ…
――――――――
948:
――――――――
僧侶「ゆゆっ、勇者さんの精液を……私が創るッ!?」
魔法使い「ええ。貴女なら出来るはず」
女戦士「あーなるほど! 金玉に『回復』かければいいってことか! それで精液満タンと!」
僧侶「全然違いますよ! それだと勇者さんの……ふ、袋さんの疲労を回復させるだけですから……」モジッ
女戦士「……ん? 何が違うんだ?」
僧侶「私の『回復』能力はあくまで聖なる力と自らの生命力を消費して、対象を『元へ戻す』だけです……」
僧侶「例えば目を治せたとしても、涙を元に戻すことは私の『回復』ではできないんです……」
錬金術士「な、なるほど……い、陰嚢のダメージを癒せても、精子は創れるわけではないのか……」
錬金術士「だ、だったら……精巣を僧侶の魔法で活性化させるのは、ど、どうだろ?」
魔法使い「肝心な精液の元がないのなら、活性化させたとしても無意味」
錬金術士「せ、精液の絶対量が足りないのか……元となるタンパクを含む栄養源と製造スピードから差引くことの現状維持の為の中出しと……」ブツブツ
魔法使い「……それと時間、ね」チラッ
ミキィッ―
女神「……ええ。残念ながら、私に残された時間は決して多くありません」パタタッ…
949:
魔法使い「……だから貴女が創り出し、勇者の金玉へ充填するの」
僧侶「ででですからっ! 私にそんな事はできっこないんですっ! 私は単なる僧侶でっ――」
魔法使い「――『復活』を使っても?」
僧侶「――――」
僧侶「……復活を……?」
魔法使い「基本は『回復』と同じ原理だけれど……その効果が段違いに強力な神聖魔法」
魔法使い「魂を呼び戻し、死人をこの世に蘇らせる究極の奇跡――」
魔法使い「――『復活』」
魔法使い「……ではもしこの『復活』が力尽き、役目を終えた――」
魔法使い「――『精子たち』にかけられたとしたら?」サス…
「「「「――ッッ!?」」」」
魔法使い「そしてその『精子たち』を……勇者の金玉へ転送する術があるとしたら?」
―ズズッ…
950:
錬金術士「ハヒッ――カヒィッ!」ゾクゾクゾクゾクゥッ!
錬金術士「も、『門』ッ……け、『賢者の石』ッ……!」
錬金術士「あ、あァ……そうか……! な、何て発想を……ウシュッ!」
錬金術士「ま、魔法使い、き、君は……! き、君自身に注がれた精液を……! お、同じ精液を使って……ウシュシュッ!」
錬金術士「き、君が絶頂した『その』ッ、せ、精液で……! ももッ、『もう一度』ッ!」
錬金術士「ま、魔王を絶頂かせるってッ……! そッ、そう言ってるんだなッ……!」フシッ
魔法使い「……ええ。僧侶の力を借りて、ね」
―サス
魔法使い「この『精子たち』なら……必ず魔王を堕とせる」
魔法使い「あたしの身体が何よりの証明よ……」サスリ
951:
僧侶「…………」ゴクリ
僧侶「……た、確かに、魔法使いさんの仰る通り、原理的に不可能ではないと思います……」
僧侶「ですが……」
僧侶「『復活』は……自身の生命力を分け与える術式故に、術者の生命力を大きく失う神聖魔法……」
僧侶「もし、『精子』を一つの生命と見なすならば……」
僧侶「何十億――何百億、いえ、何千億の命を復活させるのに必要な生命力は一体如何ほどなのか、見当もつきません……」
僧侶「恐らく、私の力だけではどうにも……」ギュッ
魔法使い「顔を上げなさい、僧侶」
僧侶「え……?」
魔法使い「貴女の目には、誰も映っていないの?」
―ズラァァァァァァァァァァァ
ァァァァァァァァァァァァァァァァ
ァァァァァァァァァァァァァァ…
僧侶「皆、さん……?」
952:
魔法使い「1人で足りないと言うならば――」
魔法使い「――その人数を増やすまでよ」
僧侶「ま、まさか……!」
魔法使い「あたし達の生命力、貴女にすべて預けるわ」
ザワッ…!
女戦士「……なるほどな。ここにいる血の気の多い連中の生命力を、限界まで集めきれば――」
エルフ妹「――より多くの御主人様の精子を復活させることが可能になりますわね、お姉さま」
エルフ姉「加えてここに集まった者たちは、いずれも実力者揃い……更に並外れた生命力を単体で有している種族も多くいるわ、妹」
紅竜「今はクソの役にも立ちゃしねぇオレの有り余る力も……僧侶に預けりゃ勇者の役に立つってことか」
僧侶「ままっ、待ってくださいっ!」
女将軍「どうした僧侶? 実質、覗き部屋で勇者と魔王の交合を見学しているだけの役立たずの我らを活かす、これとない案だと私は思うが……」
953:
僧侶「た、試したこともない神聖魔法の為にっ! 皆さんの命を『使用』して、もし失敗してしまったらどうするんですかっ!?」
僧侶「注いだ生命力を失うだけならまだしも、収束させる加減を間違えれば死ぬことだってありえるんですよっ!?」
僧侶「それに私は『復活』を使いこなせるようになるまで……本当に数えるのが嫌になる位、死にかけましたっ!」
僧侶「私は失敗するんです! たくさんたくさん失敗するんです!」
僧侶「私は呆れる程の失敗を繰り返しようやく、皆さんが既に通り過ぎた場所にたどり着くんです……!」
ギュ…
僧侶「私は人間です……ただの僧侶なんです……魔法使いさんや、女戦士さん、紅竜さんたちとは違うんです……私は……」
僧侶「そんな平凡な僧侶に……皆さんの命を預かることなんて……」
僧侶「出来るはずが――」
吸血鬼「――ねぇ、僧侶」ズイッ
僧侶「へ?」
吸血鬼「ごめんねー」―ブォッ
―ドズッ
僧侶「が……はっ――」
―ゲホァッ!
954:
―ズボッ
僧侶「何、で……吸血、鬼……さ……」ボタボタボタッ…
吸血鬼「いやさー、おねーさんちょっと疑問でさー」ペロペロ
吸血鬼「その腹の穴即埋めちゃうようなあんたが……平凡な僧侶なのかな、って」ンマー♪
僧侶「え……?」
―シュゥゥゥゥ…
吸血鬼「おねーさんからすれば、あんたってばもうおねーさん寄りだよ?」
僧侶「わ、私の体が勝手に修復を……!?」
吸血鬼「それに魔ーちゃんの性格忘れてなーい?」
僧侶「魔法使いさんの……?」
吸血鬼「そそ。魔ーちゃんはねー、出来ると思ったヤツにしか頼まないから」
僧侶「あっ……!」
吸血鬼「あんたは自分を過小評価し過ぎ。本当に平凡で弱い僧侶ならねー」
吸血鬼「世界を一度だって救えないしー、ここにだって立ってないんだよねー」レロォ
955:
僧侶「吸血鬼さん……」
吸血鬼「もちろん、おねーさんの手刀で貫かれて無事じゃないし、何事も無かったように会話もできないねー」チュルッ
僧侶「私は……」
吸血鬼「いい加減自信持ちなよ。ホラ皆の顔見てみてー?」
吸血鬼「どう? 不安な顔の連中いる? どう見たってさー――」
吸血鬼「――あんたなら大丈夫って顔してなーい?」
僧侶「……ッ!」フルフル
吸血鬼「おねーさんは自分を幾らでも再生できるけどさー」
吸血鬼「自分以外を癒すなんてひっくり返っても無理なわけ」
吸血鬼「だからー、あんたは特別で、素晴らしいって……」
吸血鬼「そろそろ自分で思ってあげなよー」チュピッ
僧侶「わ、私、っは……!」プルプル
956:
吸血鬼「……あなたが生涯をかけた『回復』の力で――」
吸血鬼「――あなたの大好きな勇者を救えるんだよ」
僧侶「――――」
吸血鬼「私が幾らやりたくっても……」
吸血鬼「できないんだよ、僧侶」
僧侶「吸血鬼……さん……」
吸血鬼「…………」
吸血鬼「だからー、おねーさんの代わりにちょっと頑張ってよー」
吸血鬼「ホラ、おねーさん吸血鬼だからさー、1人でものっそい量の生命力あげられるからー」
吸血鬼「んねっ、僧ちゃーん」
僧侶「…………」
僧侶「魔法使いさん」
957:
魔法使い「……何かしら」
僧侶「私が『復活』を成功させれば……」
僧侶「勇者さんの金玉に『精子たち』を『充填』することが可能になるんですね?」
魔法使い「ええ。それも貴女の聖なる力を介して復活する――極めて聖なる精子たちがね」
僧侶「…………」
―ザァッ…!
僧侶「……皆さん」
僧侶「どうか私に……力を貸してください」
僧侶「皆さんの命を……私に預けてください」
958:
僧侶「……必ず」
僧侶「必ずや勇者さんの精子をすべて蘇らせて……勇者さんの『金玉』へ届けます……」
―カッ
僧侶「いえっ……! 違いますっ……! そうではありませんっ……!」ブンブンッ
僧侶「私自身が……! 皆さんが……! 私たちが……!」
僧侶「『金玉』なんですっ!」
僧侶「力を束ねっ! 溜めっ! すがめっ! 勇者さんのおちんぽに精液を迸らせる――『金玉』なんですっ!!」
僧侶「……だからっ! 私に力を貸してくださいっ!」
僧侶「世界平和の為にっ! 勇者さんを救う為にっ!」
僧侶「最強の『金玉』に成らんが為にッッ!!!」―グッ
―オ゙オ゙オ゙ォ゙オ゙オ゙オ゙ォ゙オ゙オ゙オ゙ォ゙オ゙オ゙オ゙ォ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ーーッッ!!
――――――――
974:
――――――――
シュォォォォッ…!!
僧侶(皆さんの生命力が私の中に流れ込んできます……!)
僧侶(何て凄まじい生命の奔流でしょうか……! 少しでも気を抜くと五体が引き裂かれそうな……ッ!)
僧侶(……ですがッッ! 今の私なら十二分に耐えられますッッ!)
僧侶(度重なる吐血と、想像を絶するストレスによる胃の崩壊を繰り返して辿り着いた――『超回復』を備えたこの体ならばッ!)
――
―――――
――
錬金術士『ウシュッ……い、今の僧侶の体、ちょ、超強靭。ちょ、ちょっとやそっとやどころじゃなくたって、へっちゃら……フヒ』
僧侶『後衛職としてはとっても複雑な気分です……』
錬金術士『で、でもそのお陰で、僧侶の力の『器』が擬似的に拡張されるんだ……わ、私の見立てだと再生のスピードが崩壊度を上回るはず……』
僧侶『ええと、私の体内に発現した『治癒因子』の効果――でしたよね?』
錬金術士『そ、そう。し、しかもその『治癒因子』が『転送』の肝になるんだ……それについては魔法使いから』
魔法使い『……私たちの作戦は簡単にまとめればこうよ』スッ
魔法使い『――精子を復活させ、勇者の金玉へ送り込む』ピッ
975:
魔法使い『復活についてはさっき話した通り』
魔法使い『そう、問題は……『転送』ね』
僧侶『具体的にはどう勇者さんの金玉へ送り込むんですか? やはり九尾狐さんの転送魔法を使うのでしょうか?』
九尾狐『駄目じゃ駄目じゃ。勇者の精への負担が大きすぎるのでのぅ。転送時の影響は僧侶も知っておるじゃろ? ぐわんぐわんのべろべろじゃ』
僧侶『あ、そうですね……ではどうやって――』
―スッ
―スッ
魔法使い『……二つ『門』を開けるの』
僧侶『二つ……?』
魔法使い『一つはあたしの子宮内部……もう一つは――』
魔法使い『――勇者の金玉の中に』
僧侶『……えぇっ!?』
魔法使い『『門』を開き、次元の狭間を経由することで精子をダイレクトに金玉へ充填するの』
魔法使い『次元の狭間の空間の偏りを術式でうまく突けば、線での移動ではなく、点から点へ直接移動させることが可能になる』
魔法使い『更に次元の狭間に満ちているのは『凍れる時』――であるならば当然、精子の状態も保存されることは間違いない』
魔法使い『結果、精子にダメージを負わせず、転送と同じくほぼノータイムで勇者の金玉へ辿り着ける』
976:
僧侶『すごいですっ。それなら勇者さんへ復活した精液を安全に送り込めますねっ!』
魔法使い『……でもそれを成功させるには、正確な『座標』が不可欠』
僧侶『『座標』、ですか?』
魔法使い『『門』を開く位置――『座標』。間違った『座標』を指定してしまえば……最悪、宙空に勇者の精液を撒き散らすことだってありえるわ』
僧侶『あの……私ならともかく……魔法使いさんが間違った『座標』を指定する心配なんてしなくても……』
魔法使い『…………』
―スッ
僧侶『?』
魔法使い『アレを見なさい僧侶』
――――――――
勇者『オラァッ!!』ズパァンッ
魔王『お゛ほっ』ビクーンッ
―ズチュッ ズチュッ グチィッ
――――――――
僧侶『……ッ』ゴクリ
977:
魔法使い『分かる?』
僧侶『えぇ……あのグラインド、とっても気持ちよさそ――』
魔法使い『――勇者の金玉は、常に動いているのよ?』
僧侶『――はッ!?』
魔法使い『ピストン、抽送スピードの変化、体位の変更、金玉自体の不規則な振り子運動にバウンド……』
魔法使い『一つとして静止している時間がない以上、『座標』の指定は困難を極めるわ』
僧侶『言われてみれば……!』
魔法使い『更に勇者自身の性技能の高さが追い打ちをかける』
魔法使い『相手を快感に慣れさせない為に、勇者はパターン化を避ける傾向がある……それが予測をより難解で複雑なものに変えてしまうから……』
僧侶『常に動いている上に、不規則な性交パターンの構築……うぅん……』ムゥ
魔法使い『……だから』
魔法使い『『座標』の指定は貴女に任せるわ』
僧侶『…………え?』
979:
魔法使い『『治癒因子』は勇者の体の中にも流れている……今なら貴女はそれを感じ取れているはずよ』
僧侶『確かにそうですが……! やはり予測となると私よりも魔法使いさんが適任なはずですよ!?』
僧侶『一番夫婦生活が長いお二人だからこそ、次の一手が読めるというものでは……!』
魔法使い『……それは大きな間違いよ、僧侶』
魔法使い『貴女は、仮に、勇者のおちんぽが挿入されている状態で――』
魔法使い『――勇者の金玉の動きを見ることができる?』
僧侶『……あぁ』
僧侶『あぁっ……!!』
魔法使い『ごく限られた体位と、おちんぽ越しに微かに見える程度……全体を把握することなんて到底できない』
魔法使い『自分の性交を見ることは叶わないし……よしんば乱交をしたとしても』
魔法使い『挿入されている女に対する嫉妬か、次挿入れて貰えるおちんぽのことで頭の中は埋め尽くされている……』
魔法使い『心に残るのはおちんぽばかりで……金玉は記憶の外縁へと追いやられてしまう……』
魔法使い『……でも、貴女は違う』
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