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にこ「タロットってかっこいいわよね」 希「なに?突然」


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にこ「いやふと思ってね。『カードがウチに告げるんや』みたいな台詞、キャラ立ってていいなぁって」
希「え、何今ウチdisられた?」ワキワキ
にこ「素直な感想よ、ワシワシしようとするのやめなさいよ」
希「ならいいけどー……タロット興味あるん?教えてあげよか?」
にこ「うーんでもキャラ被っちゃうし」
希「気にすんのそこかい」
にこ「大事なことよ、アイドルグループにおいてキャラ被りは致命傷なんだから」
希「はいはい」
にこ「まぁスピリチュアルキャラは希に任せておくとして」
希「いやウチはにこっちとは違って別にキャラとかそういうのじゃ……」
にこ「先輩の威厳っていうか、困ったときに的確なアドバイスを出すみたいなね」
希「聞いてないし……ていうかアドバイスなら別にタロットじゃなくても」
にこ「かっこいいじゃない!」
希「えぇー」
にこ「正位置の太陽、意味は成功、祝福、約束された将来、ふふっ大丈夫よ、このまま頑張んなさい……みたいなね」
希「よう知っとるやん」
にこ「昨日ネットで見たわ。とにかくこう、なんかいい感じのアイテムじゃない、タロットって」
希「そんなふわっとした憧れを語られても」
にこ「タロットは希と被るからNGだけど、なんかそれっぽいアイテムを探すわ私も」
希「まぁにこっちがそうしたいなら……」
2:
翌日 昼休み
にこ「見つかったわ、これよ!」
希「またえらい年季の入ったカードやね、どれどれ……ってこれカルタやん!」
にこ「江戸カルタよ!」
希「いや上方でも江戸でも別にいいけども」
にこ「カルタ占いで皆に素晴らしいアドバイスを贈るわ!」
希「……大丈夫?」
にこ「こう見えてもカルタには詳しいのよ。妹たちと遊んでて、漢字読めなかったり、意味訊かれてわからなかったら、お姉ちゃんとして恥ずかしいからね」
希「それは立派なお姉ちゃんやね……いやそうやなくて」
にこ「ふふふ、皆からの尊敬の眼差しが目に浮かぶわ♪」
希(そんなことせんでもにこっちは頼りにされてると思うけど、まぁ本人楽しそうだからいいか)
にこ「じゃあちょっと行って来るわ!」
3:
穂乃果「はぁ……」
にこ「穂乃果、ちょうどいいところに!」
穂乃果「あ、にこちゃんだ……ごめんね、私ちょっとにこちゃんと遊んであげられる気分じゃないんだ」ナデナデ
にこ「撫でるな!遊んで欲しくて来たわけじゃないわよ!」パシッ
にこ「……ため息なんてついて、なんか悩みあるんでしょ?」
穂乃果「にこちゃん……」
にこ「先輩に話してごらんなさいよ、話すだけで楽になることもあるでしょ?」
穂乃果「うん、ありがと……あのね、今朝、お母さんと喧嘩しちゃって」
にこ「親子喧嘩?原因は?」
穂乃果「えっと、些細なことなんだけどね、勉強とか、将来のこととか、ちゃんと考えなさいとか言われて」
穂乃果「考えてるよーって言ったら、アンタは考えが甘いんだからもっとよく考えなさい、とか」
穂乃果「気づいたら言い合いになっちゃって、『お母さんなんてもう知らない、私のことなんてどうでもいいんでしょ!』なんて言って」
穂乃果「それで仲直りしないまま朝飛び出してきちゃったんだ……」ハァ
にこ「そう、穂乃果は仲直りしたいのね?」
穂乃果「それは勿論。でもまた言い合いになっちゃったらと思うと、どうやって仲直りすればいいか……」
4:
にこ「よしわかった、今から穂乃果を占ってあげるわ」
穂乃果「占い?希ちゃんみたいだね?」
にこ「一味違うわよ♪……それっ」シュバッ
穂乃果「え、でもタロット……じゃない!?カルタだそれ!」
にこ「カルタが私に告げるのよ……」
穂乃果(台詞はなんかパクリっぽい)
『子は三界の首枷』
穂乃果「?」
にこ「三界っていうのは現在過去未来のこと。親って言うのはね、子供に一生自由を束縛されるの」
穂乃果「……」
にこ「勿論自立して1人暮らしなんかしたらある程度は解放されるかもしれない」
にこ「でも多分一生子供のことを考えてる、親ってそんなもんなんじゃないかしら」
穂乃果「一生……」
5:
にこ「このカルタの意味を知ったとき、凄く悲しくなったのを憶えてるわ」
穂乃果「え?」
にこ「だって大好きなパパやママの自由を奪ってるのよ、それって悲しいことじゃない?」
穂乃果「……うん、そうだね……」
にこ「だからママに訊いたわ、『私はママの首枷なの?』って」
穂乃果「あはは、ビックリしただろうね、お母さん」
にこ「そうね、私も若かったわ……って笑うところじゃないわよ」
穂乃果「ふふ、ごめんごめん」
にこ「ママは驚いてたけど言ってくれたの、『にこみたいな首枷なら大歓迎よ♪』って」
にこ「確かにママはあなたのために時間を使ったり、苦労したりしてるかもしれない」
にこ「だけどそれ以上のものを貰ってるのよ」
にこ「にこのおかげでたくさん笑顔になってる、それはにこがいなかったら貰えなかった笑顔」
にこ「首枷になってごめんなさいなんて思わないで」
にこ「それに首枷なんてかっこ悪いわ、ネックレスにしましょう」
にこ「にこはママの自慢の宝物なのよ」
にこ「そう言って抱きしめてくれたこと、今でもよく憶えてる」
6:
穂乃果「素敵なお母さんだね……」
にこ「とーぜん!」
にこ「……きっとね、子供が親に迷惑をかけちゃうのは、しょうがないことなのよ」
にこ「どうせ首枷になっちゃうんだったら、自慢の首枷になっちゃえばいいじゃない?」
穂乃果「にこちゃん……」
にこ「穂乃果のお母さんだって、穂乃果のことどうでもいいなんて思ってない、それはわかるでしょ?」
穂乃果「……」コクリ
にこ「だったら大丈夫よ、自慢の娘になれるように精進しなさい」
にこ「これから先、喧嘩したとしても、親が自分のためにきっと色んなものを犠牲にしてきたんだなって思えば、」
にこ「それだけ自分が大切にされてたんだなって思えば、仲直りできるわ」
穂乃果「にこちゃん……うん、そうだよね!しっかり仲直りするよ」
にこ「それがいいわ、ま、頑張んなさい」
7:
にこ「いいことすると気分がいいわね」テクテク
ことり「うーん」
にこ「おーい」
ことり「うーん」
にこ「ちょっとことり!」
ことり「うわぁ!びっくりした」
にこ「なにぼうっとしてんのよ」
ことり「ごめんねにこちゃん、ちょっとね……」
にこ「悩みなら話しなさいよ、ただいま絶賛悩み相談受付キャンペーン中よ」
ことり「なにそれ?ふふ、じゃあ訊いてもらっちゃおうかな」
にこ「どーんと来なさい」
ことり「次のライブの衣装なんだけどね」
にこ「あら、スランプ?」
ことり「ううん、そうじゃなくて、その、私には似合わないかな、って」
にこ「はぁ?何よそれ」
ことり「今までも思ってたことなんだけど、私は皆みたく可愛くも、かっこよくもないし」
ことり「衣装を作るのは好きだけど、自分で着ても皆みたく似合ってないんじゃないか、って」
8:
にこ「何弱気になってんのよ、仕方ないわねぇ」ゴソゴソ
ことり「?」
にこ「ことり、アンタの運命よ」シャッ
ことり「え、えぇ…カルタ?」
にこ「カルタが私に告げるのよ」
『瑠璃も玻璃も照らせば光る』
にこ「すぐれた素質や才能がある者は、どこにいても目立つってことの例えね」
にこ「瑠璃ってのは青い宝石、玻璃ってのは水晶の事」
にこ「別の種類の宝石だけど、光が当たればどっちも綺麗に輝くって意味」
ことり「光……」
にこ「そうね、瑠璃ってなんか海未っぽいし、ことりは水晶ってイメージね」
ことり「そんな、私なんて……」
10:
にこ「ステージの上じゃちゃんと光ってるわよ、μ's全員が」
にこ「瑠璃には瑠璃なり、玻璃には玻璃なりの輝きがあんのよ」
にこ「スポットライトを浴びて、9人が9人なりの輝きを見せてる」
ことり「……」
にこ「それがμ'sよ、勿論その輝きはことりの作った衣装のおかげでもある」
にこ「玻璃には瑠璃の輝きは真似できないし、逆もそう」
にこ「それでもきっと自分だけの輝きがある。自分の色で光ることが出来る」
にこ「大丈夫よ、自分じゃその光は見えにくいかもしれない、でもきっと、ファンの瞳に映る私たちは輝いてるわ」
ことり「にこちゃん……うん、そうだよね、誰かの真似じゃなくて、自分自身の、光」
にこ「ええ、私が保証するわ。だからアンタは安心してスポットライト浴びて、思う存分輝きなさい」
11:
にこ「カルタってポルトガル語が由来なのよね……」テクテク
凛「あ、にこちゃん!」
にこ「あら凛じゃない……アンタは悩みとか無さそうね」
凛「何か出会い頭に馬鹿にされた気がするにゃ」
にこ「いいことじゃないの……まぁ一応訊くわ、何か悩みとかない?先輩が相談に乗るわよ」
凛「なんか投げやりにゃー……うーん、悩み悩み」
にこ「悩み探して悩まなくていいのよ?」
凛「あ」
にこ「なんかあった?」
凛「新しいラーメン屋さんを開拓しようかなと思ってるんだけど、今までのところも好きだし、どうしようかなって」
にこ「ああそう……まあいいわ、占ってあげる」シュバッ
凛「カード?」
にこ「カルタが私に告げるのよ」
『犬も歩けば棒に当たる』
にこ「凛でもこれはわかるでしょ」
凛「なんか失礼にゃ……ってなんでカルタ?」
12:
にこ「元々は、犬がふらついてると人に棒でぶたれるってことから、でしゃばると災難にあうぞ、って戒めだったらしいわ」
凛「えぇ……わんちゃん可哀想」
にこ「今では思わぬ幸運に出会うこともあるから、じっとしてないでなんかやってみろ、って意味で使われてるわね」
凛「うん、凛もそっちで覚えてたにゃ」
にこ「さぁ凛はどっちになるかしらね」
凛「えーなんのアドバイスにもなってないよにこちゃーん」
にこ「でも良いほうに解釈したほうが人生楽しいんじゃない?」
凛「そんなてきとーな」
にこ「案外そんなもんよ、ぶたれることに怯えるより、幸運探して外に出た方がいいでしょ?」
凛「うん、確かにそうかも」
にこ「美味しいラーメン屋さん見つけたら教えてね」
凛「任せるにゃー!ていうか今度一緒に行く?」
にこ「それもいいわね」
14:
にこ「なんかラーメン食べたくなったわ」テクテク
海未「……」ウーン
にこ「あら海未、何を唸ってるのよ」
海未「っ!にこ!ビックリさせないでくださいよ」ビクッ
にこ「いやこっちが驚いたわよ、ノートに何か熱心に書いてたけど勉強中?」
海未「いえ、その、作詞のほうを」
にこ「ああ新曲ね、どう?調子は」
海未「えぇまぁそれなりに……」
にこ「歯切れ悪いわねぇ、どうしたの?」
海未「何を今更、と言われるかも知れませんが、少し恥ずかしくて、ですね……」
にこ「いやいや恥ずかしがること無いわよ、海未の作る歌詞、素敵じゃない」
海未「そう言ってもらえると助かります。ですがやっぱりこう、作っているときは羞恥心というか、そういうものが結構あるわけで」
にこ「まあそれはアンタの性格だものね、よし、じゃあ私のカルタ占いでアドバイスをあげるわ」
15:
海未「……カルタ?」
にこ「これよ」シュパッ
にこ「カルタが私に告げるのよ」
『文はやりたし書く手は持たぬ』
にこ「ふむ、海未はこの意味、わかる?」
海未「え、えぇ、なんとなくは。恋文を書きたいけれど書き方がわからない、かといって代筆を頼むのも恥ずかしい、みたいな意味ですよね」
16:
にこ「さすが海未ね、まぁ今は昔と違って、女性だからってそうそう読み書きの出来ない人はいないし」
にこ「ラブレターを書くなんて機会も減ってるから、あまりピンと来ないかもしれないわね」
にこ「でも想いを伝えようとしてやきもきする気持ち、それはわかるでしょ?」
海未「ええ、それは十分に」
にこ「アンタには想いを伝える手段がある」
にこ「皆の想いを歌詞にして、それで歌を作って、皆で歌って」
にこ「それが多くの人に聴いてもらえて、想いを受け取ってもらえて、それって素敵なことじゃない?」
にこ「せっかく書く手があるんだから、思う存分書くべきよ、そうじゃなきゃ勿体ないでしょ?」
海未「ふふ、にこらしい考え方ですね」
にこ「あら、馬鹿にしてる?」
海未「いいえ、素晴らしい考え方だと思います」
海未「……そうですね、想いを伝えることができるって、素敵なことですよね」
海未「ありがとうございます。気持ちが楽になりました」
にこ「あんまり考えすぎないことよ、海未は真面目過ぎるから」
にこ「まあいざとなったら私が書いた『にこにーにこちゃん』の歌詞を参考に……」
海未「いえ、その文は封印しておいてください」
にこ「ぬゎんでよ!」
17:
にこ「お、あそこにいるのは」テクテク
真姫「……」スタスタ
にこ「まーきちゃん!」
真姫「に、にこちゃん!もう!ビックリさせないで!」
にこ「真姫ちゃんの運勢を占ってあげるわ」
真姫「何よ突然、……え?何それカルタ?」
にこ「プリティーにこにーカルタ占いよ」シュパッ
にこ「カルタが私に告げるのよ」
『芋の煮えたも御存じない』
にこ「はい」
真姫「はいじゃないわよ!ていうか失礼ね!」
にこ「真姫ちゃんはやっぱり意味知ってた?」
真姫「芋が煮えたのか煮えていないのかの区別もつかないほどの世間知らず、って意味でしょ?」
にこ「真姫ちゃんにぴったり」
18:
真姫「馬鹿にしないでよ!ていうかこれのどこが占いよ!」
にこ「でも案外難しいのよ、お芋煮るのって」
真姫「え?」
にこ「煮すぎると煮崩れしちゃうし、芯が残ってもダメだし」
にこ「品種によっても差が大きいし、そもそもモノによっても全然違う」
にこ「竹串刺してみるとか確かめる手段はあるし、今は電子レンジもあるからだいぶ楽だけど」
真姫「もう、何の話よ」
にこ「お芋が煮えたか煮えてないか、わかんないことは別に恥ずかしいことじゃないわ」
にこ「ちゃんと確かめれば良い。わからないなら、わかる人に訊けば良いのよ」
真姫「……」
にこ「教えてくれる人は周りにたくさんいるでしょ?勿論私も」
にこ「たまには頼んなさいよね、じゃあね」タタッ
真姫「あ、ちょっとにこちゃん!……行っちゃった」
真姫「ふふ、まったく困った先輩ね」
19:
にこ「大活躍だったわ」
希「ようわからんけど良かったなぁ」
にこ「今の私はこんな感じよ」シュバッ
にこ「カルタが私に告げるのよ」
希(なんかパクられてる気がする)
『鬼に金棒』
にこ「鬼に金棒、にこにーにカルタね」
希「ウチは虎に翼のほうが好きやね」
にこ「到着金が2倍ね」
希「そうそう、効果重複するし」
絵里「何の話?」
希「あ、絵里ち、いやにこっちがカルタ占い始めてな」
絵里「カルタ?お金が貰えるの?」
にこ「そっちは桃鉄の話だから気にしないで」
にこ「とにかくこれよ」シュバッ
21:
にこ「カルタが私に告げるのよ」
希(毎回やるんかい)
絵里(かっこいいわね)
『論より証拠』
にこ「まあこうやって見せた方が早いってことね」
絵里「ハラショー、いいわねカルタ」
にこ「ふふ、絵里も占ってあげるわ」
絵里「……」ワクワク
希(めっちゃワクワクしとる)
にこ「カルタが私に告げるのよ」シュパッ
『下手の長談義』
にこ「長談義ってのは、要するに長いだけでまとまりのない話ってことね」
にこ「話の下手な人ほど、だらだらと長話をするし、興味のない話を長々として相手をうんざりさせちゃうって意味よ」
にこ(ちなみに「へ」だと「屁をひって?」のパターンもあるけどアイドルに相応しくないので今回はこっちね)
22:
絵里「……」ズーン
にこ「どうしたの絵里?なんか落ち込んでるけど」
絵里「ふふ、何でも無いのよ……」トオイメ
希「生徒会長時代の意地っ張り絵里ちのトラウマやね」
絵里「若かったわね……ゴメンね亜里沙、雪穂」トオイメ
にこ「その遠い目をやめなさいよ。いいじゃない、昔の話なんでしょ?」
絵里「まあそうだけど。……グサッと来たわね」
にこ「よくわからないけど可哀想だからもう一枚引いてあげるわ」シュバッ
希「いやそんなガチャ感覚で引くもんなん?」
『縁は異なもの味なもの』
にこ「あ、カルタが私に告げるのよ」
希「キメ台詞忘れてたんかい」
にこ「本来は男女の仲で使われる言葉だけど、要は人同士の結びつきは不思議で上手く出来てるもの、って意味ね」
23:
希「ウチは好きやねこの言葉」
絵里「ええ、良い言葉ね」
にこ「そうね、いけ好かない生徒会長さんとも、人をからかってばかりの副会長さんとも、こんなに仲良くなるなんてね」
希「ふふ、強情などっかの部長さんとも、こんなに楽しくお喋りできるなんてな」
絵里「不思議なものね、……もう少し早く素直になれていたら、にこや皆とも、もっと早く仲良くなれたのかしら?」
にこ「さあね。縁は異なものだからね、どこでどうなってたかなんてわかんないわよ?」
希「そうやね、だからこそ味なものなんやね」
絵里「私の長くてつまらない演説も、無駄じゃなかったのかしらね」トオイメ
にこ「それはもう忘れなさいよ」
25:
放課後 練習前
花陽「ねえにこちゃん」
にこ「あら花陽、どうしたの?」
花陽「なんかカルタ占い?っていうのやってるんだって?」
にこ「あら、もう評判になってるのね、流石私」フフン
花陽(凛ちゃんと真姫ちゃんに聞いただけだけどね)アハハ
にこ「そこまで期待されちゃ仕方ないわね、花陽も占ってあげるわ!特別よ」
花陽「え、う、うん、ありがとう!」
にこ「それっ!」スパッ
ヒュー
にこ「うあ、勢い良すぎて飛んでった!」マテー
花陽「に、にこちゃん……」
27:
にこ「ふぅ失敗失敗……ゴホン」
にこ「カルタが私に告げるのよ」キリッ
花陽(仕切りなおした)
『花より団子』
にこ「お花見に行っても、桜の花を見ないでお団子を喜んで食べてるって感じね」
にこ「風流なものより、実益をとることの例え。あるいは風流を解さない人への批判としても用いられるわね」
花陽「えへへ、気持ちはわかるかな」
28:
にこ「花陽だとお団子ってよりお米かしら」
花陽「お団子も好きだけどね」
にこ「でもアイドルも好きじゃない?」
花陽「そうだね、どっちかって言われても困っちゃうな」
にこ「でもそれでいいのよね、きっと」
にこ「アイドルだけじゃあ生きていけないけれど、ご飯だけでもつまらないし」
にこ「花も団子もどっちも好きなのが女の子なのよ」
花陽「ふふ、なんだか欲張りだね」
にこ「女の子は欲張りなのよ♪」
にこ「花陽もどんどん欲張っていきなさい!お花もお団子も、どっちも目一杯楽しんで、ね」
花陽「うん!」
にこ「あ、食べすぎには注意しなさいよ、綺麗なお花になれなくなっちゃうからね」
花陽「うぅ……チュウイシマス」
29:
休憩です
32:
下校中
希「しっかし懐かしいなぁ、カルタなんて」
にこ「お正月とかに家族で遊んでたのよ」
絵里「日本語の勉強にもなるし、亜里沙にも教えようかしら」
にこ「こういうので遊びながら覚えると案外覚えられるもんなのよね」
希「その調子で学校の勉強も……」
にこ「まあそれはそれよ、ほら、サービスでもう一回引いちゃおう」シュパッ
希「あー話逸らした、ていうかほんとガチャやないんだから」
にこ「カルタが私に告げるのよ」
『楽あれば苦あり』
にこ「……」
絵里「にこ?」
希「ほらー今楽してると後で大変よー」
にこ「うぅ……カルタが優しくない……」
絵里「ふふ、苦あれば楽ありよ、頑張りましょ♪」
33:
翌朝
にこ「昨日はガラにも無く勉強頑張っちゃったから疲れたわね」テクテク
にこ「でもお陰でこう、知的なオーラが出てる気がするわ、今日のにこにー」テクテク
穂乃果「おーいにこちゃーん」タタタタ
にこ「あら穂乃果おはよう、私の知的オーラに誘われてきたの?」フフッ
穂乃果「おはよーにこちゃん、あと知的ではないよ」
にこ「サラッと否定するわね、どうしたのよ珍しいじゃない、アンタの通学路こっちじゃないでしょ?」
穂乃果「えへへー昨日のお礼が言いたかったから、にこちゃんと一緒に学校行こうと思って!」
にこ「お礼?まあいいわ、一緒に行きましょう」
穂乃果「うん!」
34:
にこ「そう、上手くいったのね、仲直り」
穂乃果「うん!にこちゃんのお陰だよ、ありがとう」
にこ「どういたしまして。まあ親子なんだし、何が無くとも仲直りくらい出来たとは思うけどね」
穂乃果「それでもにこちゃんのお陰だよ、すごいねカルタ占い!」
にこ「まあね、……それじゃあ今日も引いてあげるわ、穂乃果のために」ゴソゴソ
穂乃果「ほんと?やったー!」
にこ「ふふっ光栄に思いなさいよ」シュパッ
にこ「カルタが私に告げるのよ」
『油断大敵』
にこ「なんか穂乃果にぴったりね」
穂乃果「えぇ」ガーン
にこ「調子がいいときほど気をつけなさいってことよ」
穂乃果「うう……気をつけます」
にこ「あんまりしっかりしすぎてる穂乃果なんて穂乃果らしくないから、まあ程々でいいわよ」
穂乃果「えー」
にこ「失敗したってフォローしてくれる仲間はいるんだし、ね」
穂乃果「にこちゃん……えへへ、わかったよ」
35:
昼休み
にこ「さて今日も迷える子羊たちを救いに行きましょうか」
希「シスターなん?」
絵里「ふふ、頑張ってね」
にこ「さーて今日の子羊さんはー?」テクテク
海未「あ、にこ」
にこ「あら子羊ちゃん、どうしたの?」
海未「(子羊?)いえ、昨日はありがとうございました」ペコリ
海未「にこのアドバイスのお陰で、作詞も捗りました」
にこ「そう、それは良かったわ」
37:
にこ「それじゃあ今日の分引いてあげるわ」スッ
海未「別に今日は悩んでませんが……」
にこ「まあ気にしない気にしない」シュパッ
にこ「カルタが私に告げるのよ」
海未「あ、それは毎回やるのですね」
『三遍回って煙草にしょ』
にこ「アイドルが、いやアイドルじゃなくても未成年喫煙はダメよ」
海未「しませんよ!」
にこ「でしょうね……」
海未「何なんですか……」
にこ「休憩する前によーく確認しましょうってことね」
にこ「なんか海未には釈迦に説法みたいな言葉ね」
海未「いえ、大切なことです。しっかりとすべきことをやってから休憩は取るべきです」ウンウン
にこ(なんか余計なこと言っちゃった気がするわ)
にこ「アンタも程々に頼むわね……」
46:
残り書き終えましたので投下します
47:
にこ「お悩みが無いと解決のしがいが無いわね」テクテク
凛「にこちゃーん」タタタ
にこ「あら凛」
凛「えへへー昨日美味しいラーメン屋見つけたんだー今度一緒に行こーね!」
にこ「練習後すぐ行ったのね……一緒に行くのはいいけど、食べすぎはダメよ?」
凛「動いてるからへーきにゃー」
にこ「まあ確かにね」
凛「そういえば、皆にやってるんだね、カルタ占い」
にこ「そうよ、……うーん、やっぱり悩みは無いわよね?」
凛「やっぱりなんか馬鹿にされてるような気がする……まあ今日は本当に無いけど」
にこ「まあせっかくだし引いてあげるわ、より良い日をおくれるためのヒントよ」シュパッ
凛「なんかかっこいいにゃー」
にこ「カルタが私に告げるのよ」
『芸は身を助ける』
にこ「一芸を身につけておくと、いざってときに役に立つこともある、ってことね」
にこ「アイドルとしても大事よ、咄嗟のときに何か出来るに越したことは無いわ」
凛「芸かー」
にこ「凛にはダンスがあるじゃない、あの身体能力の高さは十分武器になるわ」
凛「えへへ、ありがとにゃー」
48:
にこ「ちなみに他にはなんかある?」
凛「他?うーん……あ、モノマネ!」
にこ「あらいいじゃない、一発芸の定番ね」
凛「ナニソレ?イミワカンナイ!」
にこ「ぷぷぷ、似てる似てる」
凛「オコトワリシマス!」
にこ「……」
凛「もう……面倒なヒト」
凛「えへへー似てた似てた?」
にこ「……とりあえず凛は後ろを向くことをオススメするわ」
真姫「……」
凛「ぎゃー出たー!」
真姫「お化けみたいに言わない!ちょっと凛!」
凛「にこちゃん助けてー!」
にこ「し、仕方ないわね」シュパッ
にこ「カルタが私に告げるのよ」
『身から出た錆』
にこ「……」
凛「……」
真姫「……」
にこ「じゃ、そういうことで」タタタタ
凛「逃げたにゃー!」
真姫「あ、コラ待ちなさい凛!」ガシッ
凛「にゃー!」
49:
にこ「まあこんなこともあるわよね」ウンウン
希「なんかわからんけど余計なことしたんやろ」
絵里「あら、どうしたの?」
にこ「カルタが私に告げるのよ」シュパッ
『知らぬが仏』
にこ「……」
希「……」
絵里「……」
50:
にこ「気を取り直して、希の運勢を占ってあげるわ」
希「えぇーウチ?ウチは別に……」
にこ「まあまあ遠慮せずに」スパッ
にこ「カルタが私に告げるのよ」
『律儀者の子沢山』
にこ「真面目で浮気もしないひとは、夫婦仲も良く子供が沢山生まれるってことね」
希「いやいやなんでこれがウチの運勢なのよ」
絵里「でもなんか希って子供沢山生みそうよね」
にこ「そうね、肝っ玉母さんになってそうなイメージあるわ」
希「何を勝手なことを……」
にこ「え?でも欲しくない?ベビちゃん」
希「それはなんか別の世界の黒歴史な気がするからやめやめ」
絵里「?」
51:
希「ていうかアレやん、もうカルタをお題にしたただのトークみたいになってるやん」
絵里「穂乃果たちにはきちんとアドバイスしたんでしょ?」
にこ「悩みが無いのにアドバイスってのも難しいもの、仕方ないわ」
希「いや無理にアドバイスしようとしなくても……」
にこ「それじゃつまらないじゃない!」
絵里「さすがにこね」
希「甘やかしたらダメよ、にこっちはすぐ調子に乗るんやから」
にこ「なんとでもいいなさい、今の私は絶好調よ!」シュパッ
にこ「カルタが私に告げるのよ」
『貧乏暇なし』
にこ「だぁれが貧乏よ!」
希「ほらもうカルタ漫談みたくなってるやん」
にこ「R?1いけるかしら」
絵里「さすがにこね」
希「いけないよ!あと絵里ちそれ言いたいだけでしょ」
52:
放課後 練習前
希「あんまり乱発してるとありがたみ無くなるやん?」
にこ「あー確かにそれはそうかも」
絵里「いざってときにとっておくのがいいかもね」
にこ「そうね、ここぞって時に頼りになる先輩ってかっこいいわよね」
希「もーにこっちはまたそういう」
理事長「あら、アイドル研究部の皆さん」
絵里「あ、理事長」
のぞえりにこ「こんにちは」ペコリ
理事長「はいこんにちは。これから練習?」
絵里「はい、そうです」
理事長「少しお時間いいかしら、良ければちょっと理事長室まで来てくれない?」
理事長「完全に私用だから、急いでいたら無理にとは言わないけれど」
にこ「いえいえとんでもない!是非是非伺わせていただきたく!」
希(露骨に点数稼ぎに行ってるなぁ)
絵里(まぁいいじゃない、怒られたりはしなさそうよ)
53:
理事長「良かった、じゃあどうぞ」ガチャ
のぞにこえり「失礼しまーす」
絵里「それで理事長、ご用件というのは?」
理事長「実はね、矢澤さんにお礼が言いたくて」
にこ「お礼、ですか?」
理事長「ええ、悩んでいたことりに、アドバイスをくれたとか。昨日聞いたわ」
理事長「ありがとう」ペコリ
にこ「い、いえいえそんな、きょ、恐縮です……」
理事長「それに、こんな言い方だとついでだと思われるかもしれないけれど、東條さんと絢瀬さんにもお礼を言わなくちゃいけないと思っていたのよ」
理事長「いつもことりがお世話になっています、ありがとう」ペコリ
絵里「そ、そんな、こちらこそ」
希「そうです、ことりちゃんにはとてもお世話になっていて……」
理事長「ふふ、ありがとう」
理事長「勿論理事長としても皆さんには感謝しているわ」
理事長「けれども1人の親として、娘がお世話になっている先輩にはお礼を言っておきたかったの」
理事長「3人が卒業してしまう前に、ね」
にこ「理事長……」
理事長「あら、湿っぽくなっちゃったかしら」
理事長「そうそう、矢澤さんはカルタで占いが出来るんですって?」
にこ「あ、はいはい!もし良ければ、理事長も占って差し上げますよ!」
54:
理事長「あらいいの?お願いしようかしら」
希(なんかイヤな予感が)
にこ「理事長のために、張り切っていきますよー!」シュパッ
理事長(ワクワク)
絵里(ワクワクしてる理事長ちょっと可愛い)
にこ「カルタが私に告げるのよ」
『年寄りの冷や水』
のぞにこえり「あ」
理事長「年寄り……」ズーン
にこ「あーあー!間違っちゃいました!本当はこっちです!」シュパッ
にこ「カ、カルタが私に告げるのよ」
『老いては子に従え』
のぞにこえり「あ」
理事長「老い……」ズーン
55:
----
にこ「あー酷い目にあったわ」
絵里「こっちの台詞よ……」
希「ホントよ……練習前に変な汗かいたわ」
にこ「まあ必死のフォローで何とかなったから良かったわ」
絵里「なってたのかしらね……」
希「どうやろ……ていうかにこっち!しばらくカルタ禁止!」
にこ「ええー」
希「ええーじゃない!」ワキワキ
にこ「わ、わかったわよぉ、ワシワシはやめて」
希「まったく」
56:
にこ「でも困ったわね、にこにー尊敬度アップ大作戦が頓挫の危機よ」
絵里「もう、こんなことしなくても、にこは皆に頼りにされてるわよ?」
希「ほら絵里ちはまたにこっちを甘やかすー」
にこ「もう一回!もう一回だけ占わせて!今後のカルタ占いについて」
希「占いについて占うん?まあいいけど一回だけよ?」
にこ「見てなさい!」シュパッ
にこ「カルタが私に告げるのよ」
『急いては事を仕損じる』
希「ほら、焦ってもいいこと無いよ?」
絵里「ふふ、そうね、大作戦はゆっくり進めましょ?」
にこ「むぅ……仕方ないわねぇ」
57:
下校時 校門前
亜里沙「あ、お姉ちゃーん」タタタ
絵里「あら亜里沙、どうしたの?」
亜里沙「えへへ、一緒に帰ろうと思って♪」
希「お、亜里沙ちゃんやん」
にこ「あら、お姉ちゃんのお迎え?仲いいわね」
亜里沙「希さんににこさん!練習お疲れ様です!」ペコリ
希「相変わらず可愛いなあ」
にこ「そうね、なんだか癒されるわ」
絵里「まったく亜里沙ってば、ほら、帰るわよ」
亜里沙「うん!……あ、そうだにこさん!ひとつお願いがあるんですけど……」
にこ「え、私に?珍しいわね、いいわよ、何?」
亜里沙「えっと、カルタ占い?っていうのを見てみたいです!」
絵里「あ、ご、ごめんね、にこ、昨日話したら、興味を持っちゃって……」
亜里沙「ダメ、ですか……?」
絵里「あ、あのね亜里沙、カルタはもう…」
にこ「ダメじゃないわよ、いいわ、占ってあげる」
にこ(チラッ)
希(わかってるよ、ウチかてそんな野暮やないって)ニコ
絵里「希……にこ……」
58:
にこ「これがカルタよ」シュパッ
亜里沙「ハラショー……」
にこ「カルタが私に告げるのよ」
亜里沙「……」キラキラ
希「めっちゃキラキラした目で見てるなぁ」
『門前の小僧習わぬ経を読む』
亜里沙「?」
にこ「お坊さんの近くにいて、普段からお経を聞いてたりすると、自然に覚えちゃうものよ、ってことね」
59:
にこ「ねえ、お姉ちゃんのことは好き?」
亜里沙「はい、モチロンです!将来はお姉ちゃんみたいな素敵な女性になりたい!」
絵里「あ、亜里沙ったら」
にこ「そう、なれるわよ、きっと」
亜里沙「ほんとですか?」
にこ「ええ、素敵なお姉ちゃんと一緒にいれば、自然と自分も素敵になっていくの」
にこ「このカルタに書かれてるのはそういうことよ、これからもお姉ちゃんと仲良くね」
亜里沙「はい!」
絵里「ほら亜里沙、行くわよ、……にこ、希、またね」
亜里沙「さようならー!」
希「ばいばーい」
にこ「じゃあねー」
60:
希「にこっちもええとこあるやん」
にこ「私にはいいところしか無いわよ?」
希「はいはい」
にこ「まあこいつはしばらく封印するわ」
希「あはは、まあ程々にね」
にこ「明日からはこっちよ!」バーン
希「なにそれ?」
にこ「上方カルタ」
希「もういいよ!」
おわり
61:
本編は終わりですが、いくつか挟めなかったボツネタを……
62:
『憎まれっ子世に憚る』
にこ「人から恨まれるような人ほど、世間じゃ幅をきかせるものよ、って意味ね」
凛「あーテレビでよく見かけるあの人とか」
花陽「コメンテーター気取りのあの人とか」
真姫「いくら能力があっても人格がねぇ…って人とかね」
凛「碌な死に方しないにゃ」
花陽「地獄に落ちそうだよね」
真姫「性根が腐ってそうだものね」
にこ「なんでこんなに辛辣なのこの子達」
63:
『泣きっ面に蜂』
にこ「不幸が重なることね」
ことり「あるある」
にこ「重なるものよねぇ」
ことり「休みの日にお気に入りのチーズケーキを買いに行ったら、お店が臨時休業で」
にこ「あらら」
ことり「仕方ないから帰ろうと思ったら雨に降られちゃって」
にこ「それは災難ね」
ことり「傘持ってないから慌てて帰ろうとしたら、途中で穂乃果ちゃんに会って」
にこ「ん?」
ことり「傘に入れてもらって、家まで送ってもらっちゃった♪」
にこ「……そう、よかったわね」
ことり「うん!ラッキーだったよ♪……あれ?」
64:
『亭主の好きな赤烏帽子』
にこ「一家の主が好きなものなら、たとえそれが風変わりなものであっても、家族はそれに従わなきゃいけないわよ、ってことね」
絵里「なんだか古風ね」
にこ「昔の制度じゃあこういうこともあったんでしょうけど、正直今じゃ時代遅れな感じはあるわね」
絵里「古き佳き日本、って感じかしら」
にこ「今となっちゃ、佳かったのかどうかは私たちにはわからないけどね」
絵里「まあなんとなく憧れみたいなものはあるわね、実際そんな家庭だったら窮屈だったでしょうけど」
にこ「絵里の家って厳しいんじゃなかったっけ?」
絵里「そこそこだと思うわよ、価値観を強制されるようなことはなかったし」
にこ「自由が一番ね」
絵里「そうね、今が自由だからこそ言えることかもね、ちょっと憧れるわ、なんて」
65:
『盗人の昼寝』
にこ「泥棒が昼寝をするのは、夜に盗みを働くために身体を休めて備えてるから」
にこ「何の目的も無さそうなことでも、相応の理由があったりするものよ、ってことね」
にこ「ちなみに悪い意味で用いられる言葉だから、良い行動にこの言葉を当てはめるのは誤用よ」
穂乃果「そういえばにこちゃん!」
にこ「あによ?」
穂乃果「私のポテト盗ったでしょ!」
にこ「いや盗ったけど……いつの話よもう」
穂乃果「あ、でもあれがあったからにこちゃんと仲良くなれたんだよね、アレが盗人の昼寝だね!」
穂乃果「意味が無いように見えたポテト強奪にも、実は深い意味が……」
にこ「いや盗人行為の方に意味を見出す言葉じゃないからね、大きく言えば間違いじゃないかもしれないけど」
にこ「……ポテト食べに行く?奢るわよ」
穂乃果「やったー!」
66:
『塵も積もれば山となる』
にこ「小さなことでも疎かにしてはいけない、っていう戒めね」
希「その通りやね」
にこ「……」
希「……」
にこ「どれだけの塵が集まったらそんな山になるのよ」
希「人の胸を見て何を言ってるんやにこっちは」
67:
『総領の甚六』
にこ「総領ってのは最初に生まれた子、甚六っていうのはお人よしとか、悪く言ってしまえばろくでなしって意味」
にこ「最初の子は大事に育てられるから、弟や妹に比べておっとりしてたり、世間知らずな人が多い、っていう例えね」
絵里「むしろ下の子の面倒もみなきゃいけないし、しっかりしなきゃいけないことも多いと思うのだけど」
にこ「そうね、うちはチビたちも年の割にはしっかりしてるし、それほど手はかからないけれど」
絵里「亜里沙は少し世間知らずなところがあるけれど、日本自体にまだ不慣れっていう面もあるし」
希「でも二人見てたら、全然この言葉はあてにならないなーって思うよ」
にこ「ま、そんなもんよね」
穂乃果「おーいみんなー何の話ー?」タタタ
希「お、穂乃果ちゃんやん」
のぞにこえり「……」
穂乃果「ん?どうしたの、私の顔になんか付いてる?」
絵里「なんでもないわよ、甚六」
希「気にせんでいいよ、甚六」
にこ「甚六はそのままでいいのよ」
穂乃果「え!?何?なんか変なあだ名付けられてる!?」
68:

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