チビ真姫「見てみて!パパとママかいたんだよ!!」back

チビ真姫「見てみて!パパとママかいたんだよ!!」


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真姫パパ「おー、真姫は絵が上手だな!」
チビ真姫「えへへ///」
でも…
小学生真姫「見てみて!パパ!!100点とった!」
真姫パパ「あぁ、真姫…すまない今は疲れてるから、後にしてくれ…」
小学生真姫「う、うん…お仕事頑張ってね!」
月日が経つごとに…
中学真姫「……」
真姫パパ「…じゃ、仕事行ってくる」
中学真姫「行ってらっしゃい…」
真姫ママ「行ってらっしゃい、今日も遅く…?」
真姫パパ「あぁ…じゃあな」ガチャ
中学真姫「…」
会話も無くなっていった…
3:
パパに認めてもらいたい…
それだけだった…
中学真姫「テスト…また一番か…」
モブ1「西木野さん、また一番!?すごーい!」
中学真姫「そんなことないわよ」
テストで一番でも…うれしくなかった…
先生「西木野、お前の学力なら音ノ木坂じゃなく、もっとレベルの高い高校でも…」
中学真姫「父が、高校は東大に行けるならどこでもいいと言ったので、一番近いとこに」
先生「そ、そうか…お前は医者になるんだったな、頑張れ」
中学真姫「はい…」
4:
中学真姫「…」カリカリ
真姫ママ「真姫ちゃ?ん、ごはんよ?」
中学真姫「はーい」
中学真姫「…」モグモグ
真姫ママ「ま、真姫ちゃん…お友達とは仲良くしてる?」
中学真姫「ええ…」
嘘だ…友達と呼べる存在なんていなかった…
真姫ママ「そう…」
中学真姫「パパは、お仕事?」
真姫ママ「ええ、今日は泊まりこみだって」
中学真姫「そっか…」
中学真姫「ごちそうさま…」
真姫ママ「今からも、お勉強?」
中学真姫「ええ」
真姫ママ「頑張ってね」
中学真姫「うん…」
8:
中学真姫「…」カリカリ
中学真姫「もう、こんな時間…」
こんな日々がずっと続いていた…
?入学説明会?
真姫「ここが、音ノ木坂か…結構キレイね…」
真姫「説明会も終わったし…少し見て回ろうかしら」
絵里「あら、あなた新入生?」
真姫「あ、はい…」
絵里「そうなのね、説明会どうだったかしら?」
真姫「あぁ、とてもいい学校だと思いました…(この人確か…生徒会長)」
絵里「そう…それはよかったわ…じゃあね」
真姫「はい…(なんか、元気なかったな…)」
11:
真姫「この学校…普通ね中学とあんま変わらないわ」
真姫「ん…?こっちから話声…」
真姫(生徒会室か、ちょっと見てみようかしら)チラッ
絵里「私が…なんとしてでも廃校を阻止する…」
希「えりち…一人で抱え込んでも…傷つくだけやで?」
絵里「…」
真姫(廃校?まぁ、どうでもいいか…)
12:
真姫「もうこんな時間…帰らなきゃ…」
真姫「ただいま…」ガチャ
真姫ママ「あら、真姫ちゃんおかえり 説明会どうだった?」
真姫「うん、普通だった」
真姫ママ「あら、そう…」
真姫「パパは…?」
真姫ママ「お仕事よ…」
真姫「…そう…、お風呂入ってくるわ…」
真姫ママ「ええ、夕食の準備しとくわね」
真姫「ふぅ…」チャプ
真姫(あの生徒会長も…悲しい顔してたな…)
真姫「私もか…」
14:
?入学式?
真姫「とうとう、入学か…」
でも、中学となんら変わらない生活だろう…ひたすら勉強…
医者になるため…
凛「お父さん!お母さん!一緒に写真撮ろ!!」
凛ママ「もう!ちょっと凛!」
凛パパ「まぁ、いいじゃないか」
凛ママ「もう…」
凛「かよちんも一緒に撮るにゃ?」
花陽「えぇ…私も!?」
真姫「…」
あんな…どこにでもいる家族や友達がものすごく羨ましかった…
真姫ママ「真姫ちゃん…」
17:
真姫ママ「今日は、真姫ちゃんの入学祝いにごちそうにするわ!」
真姫「う、うん…ありがと」
真姫ママ「今日はパパもどうにか帰ってこれそうだって」
真姫「!!」
パパと少しでも一緒にいられる…それがものすごく嬉しかった…
けど…
真姫「パパ…遅いね…」
真姫ママ「どうしたのかしら…」
ピリリリ
真姫ママ「あら、電話」ピッ
真姫パパ『あぁ、ママか?すまない…今日は急なオペが入って帰れそうにない』
真姫ママ「そう…分かったわ…」ピッ
真姫「…」
真姫ママ「真姫ちゃん…今日もパパは…」
真姫「うん!お仕事でしょ?仕方ないよ…ママの作った夕食冷めちゃうよ、食べよう…」
少しでも期待していた自分がバカみたいだった…
18:
?登校初日?
真姫「じゃ、行ってきます」ガチャ
真姫ママ「行ってらっしゃい」
真姫「ふぅ…外にいるほうがよっぽどマシね」
穂乃果「海未ちゃん!ことりちゃん!早く?!」
海未「待ってください!穂乃果!はしゃぎすぎです!」
穂乃果「だってさ!私たちに後輩が出来るんだよ!?楽しみでしょうがないよ」
ことり「ことりも楽しみぃ?♪」
海未「はぁ…」
真姫「友達か…」
19:
ちょっと、次の投稿遅れます!
見てくれてるみなさん、落ちたらすみません…
26:
?教室?
真姫「ふぅ…高校もまぁ最初は復習レベルか…」
モブ1「ねぇ、あの子すごく美人じゃない?」
モブ2「うん、確か西木野さんって言ってあの西木野病院の院長の子なんだって」
モブ1「ひぇ?お嬢様じゃん…」
モブ2「話かけづらいよね…」
真姫「…」
またこれか…
真姫「昼休みか…どこで食べよう…」トコトコ
真姫「あっ、音楽室…ここでいっか…」
真姫「…」モグモグ
真姫「ごちそうさま…ピアノ…弾こうかな」
真姫「?♪」
楽しかった…聴いている人はいなくてもそれが私の数少ない楽しみとなった…
28:
?運命の日?
私はまたあの音楽室に行った…学校にはある程度慣れた
でも…友達はいなかった…
真姫「?♪」
穂乃果「!!」パチパチ
真姫「!??(だ、誰!?)」
穂乃果「こんにちは!あなた、ピアノ上手だね!」
真姫「あ、ありがとうございます…」
穂乃果「ねぇ、お願いがあるんだけど…」
真姫「なんですか?」
穂乃果「作曲してくれないかな?」
真姫「はっ!?」
穂乃果「私たち、スクールアイドルやろうと思って!だから!」
真姫「お断りします!」
穂乃果「…そっか…また来るね…」
真姫「…」
穂乃果「あっ、私!あなたのピアノとっても好きだよ!じゃあね!」
真姫「なんなのよ…」
でも、うれしかった…彼女の「また来るね」という言葉
とってもうれしかった
30:
真姫「ただいま」
真姫ママ「あら、真姫ちゃんおかえり」
真姫「うん」
真姫ママ「真姫ちゃん、なんかいいことあった?」
真姫「えっ!?」
真姫ママ「とっても嬉しそうな顔してるわよ」ニコッ
真姫「な、なにもないわよ!」
真姫ママ「あら、そう?うふふ」
ママにはお見通しか…
それから彼女は何度か私の元へ来て、作曲の願いをしてきた
断り続けた…だがある日、一枚の紙を渡された…それには
歌詞がびっしり書いてあった…私は、自分の意思だったのか分からないでも
夢中で作曲していた
真姫「こんなもんか…うふふ」
32:
穂乃果「西木野さ?ん!!」
真姫「なっ!?そんな大きな声で呼ばないで!」
穂乃果「ありがとう!あの曲送ってくれたの西木野さんだよね!?」
真姫「し、知りませんよそんなの…」
穂乃果「またまたぁ?」ニヤニヤ
真姫「本当に知りませんよ!」
穂乃果「うわぁ、西木野さんが怒った!」
心地よかった…この人といるとなぜだか
楽しかった
そして…
花陽「こ、小泉花陽と言います!!一年生で、背も小さくて、声も小さくて。
人見知りで、得意なものも何もないです。でも…でも!アイドルへの思いは誰にも
負けないつもりです!だから、μ'sのメンバーにしてください!」ウルウル
穂乃果「もちろん!!」
穂乃果「あなたたちもだよ!!」
まきりん「えっ、えぇぇぇ!?」
スクールアイドルになった!
33:
真姫「ただいま?」
真姫ママ「おかえり?(ここ最近、真姫ちゃん楽しそう スクールアイドルのおかげかしら)」
そして、私たちは…9人になり…色々な困難を乗り越えた…
楽しかった…しかし…
真姫パパ「真姫…少し話がある…」
真姫「なにかしら?」
真姫パパ「スクールアイドルをやめなさい」
真姫「えっ…?」
36:
真姫「どっ、どうしてよ!?」
真姫パパ「お前は、医者になるんだ…それにスクールアイドルは必要ない」
真姫「で、でも…」
真姫ママ「パパ…急にそんな…」
真姫パパ「ママは黙っててくれ…」
真姫「わ、私の気持ちも知らないくせにそんな事いわないでよ!」
真姫パパ「親に向かってその口はなんだ!」
真姫「…パパなんて…大っ嫌いよ!」
真姫パパ「お前……お前みたいなやつは、俺の子どもじゃ…!!」
バチーンっ
真姫「ママ…」
真姫ママ「あなた…今、真姫に何を言おうとしましたか!!?
いくらあなたでも、許しませんよ!!」
真姫パパ「…すまん…熱くなりすぎた…」
真姫「部屋に戻る…」
真姫パパ「真姫…」
45:
真姫「…」
凛「最近真姫ちゃん元気ないにゃ…」
絵里「そうね…ずっと上の空だわ…」
穂乃果「真姫ちゃん!!」
真姫「!?なに…?」
穂乃果「真姫ちゃん…最近元気ないけど…どうかした?」
真姫「…大丈夫よ…」
穂乃果「真姫ちゃん…真姫ちゃんは一人じゃないよ!?だから…真姫ちゃん…もっと、
もっと私たちを頼ってね!?」
真姫「……ありがとう……本当にありがとう…」ポロポロ
穂乃果「真姫ちゃん……いいんだよ?思いっきり泣いても…」
絵里「そうよ…遠慮なんていらないわ…」
真姫「う、うわぁぁぁぁん!!」ボロボロ
みんなは、本当に優しかった…
真姫「本当にありがとう…今日は帰るわ…」
穂乃果「うん…元気出してね!!」
真姫「う、うん…」
49:
真姫「ただいま…」ガチャ
真姫ママ「おかえりなさい…」
真姫ママ「夕食は今準備してるから、先にお風呂に入ってきなさい…」
真姫「分かった…」
真姫「…」チャプ
『スクールアイドルをやめなさい』
真姫「なんなのよ…」
真姫「…」モグモグ
真姫ママ「…」
真姫「ごちそうさま…」
真姫ママ「…」
真姫「ふぅ…宿題終わった…暇ね…」
真姫「音楽でも聴こうかしら…」
真姫「確かここに…音楽プレーヤーが…」ゴトッ
真姫「これは…昔の日記…」
51:
真姫「…」
『今日はパパとママの絵をかいたよ!パパにほめられた!うれしかったな!』
真姫「…」
『今日はパパにピアノ買ってもらった!がんばってうまくなる!』
真姫「なんなのよ…」
『今日はパパが帰ってこなかった…寂しいな…』
真姫「パパのことばっか……」ポロポロ
最初から分かっていたんだ…
『パパなんか…大っ嫌い!!』
あんなこと言ったけど…本当はずっと
パパが大好きだったんだ…
真姫「ごめんなさい…ごめ…ん…なさい…パパ…」ポロポロ
52:
トントン
真姫パパ「真姫…入るぞ…」ガチャ
真姫「スゥゥ?」Zzz
真姫パパ「寝てるのか…机で寝たら風邪ひくだろうに…」
真姫「ごめん…なさ…い…パパ…」Zzz
真姫パパ「…真姫……ん?これは…真姫の日記か…」
真姫パパ「すまないな…真姫…少し借りるぞ…」
53:
真姫パパ「娘の日記を勝手に見るとは…俺も最低だな…」ペラッ
真姫パパ「ん?ちょうど今日書いたとこがあるじゃないか…」
『私は、パパにこの前とても酷いことを言った…『大っ嫌い』って…でも、
私は嘘をついた…小さな頃から今も昔もこの気持ちは変わらない…
私は…
パパが
大好きだったんだ…』
真姫パパ「真姫……俺は…なんて酷いことを…親失格だな…」
真姫ママ「そう思うのなら、あなたにもできることはあるはずですよ…」
真姫パパ「いたのか…」
真姫ママ「あの子の人生はあの子のもの…私たちはそれを見守る…それが
親じゃないですか?」
真姫パパ「……そうか」
真姫ママ「でも、叱るときはしっかり叱って下さい…それも
親の仕事ですよ…」ニコッ
真姫パパ「そうだな…よしっ」
54:
真姫パパ「真姫、話がある…」
真姫「わかったわ…(またか…)」
真姫パパ「真姫……スクールアイドルを…」
真姫「…(また言われる…)」
真姫パパ「続けていいぞ」
真姫「えっ…?」
真姫パパ「真姫……お前の人生はお前のものだ…だが…やるからには
最後まで頑張るんだぞ!」
真姫「パパ…うっ…うわぁぁぁぁん!」ダキッ
真姫パパ「まっ、真姫!!?」
真姫「ごめんなさい!ごめんなさい!私…パパのこと大好きだったのに…
大っ嫌いって…」ポロポロ
真姫パパ「いいんだ…いいんだ…真姫…」ポロポロ
真姫ママ「うふふ…」ポロポロ
それから私はスクールアイドルも勉強も必死で
頑張った!!
55:

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