花陽「はぁ…また穴に落ちちゃった…」back

花陽「はぁ…また穴に落ちちゃった…」


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花陽「のんびりお散歩してたのに気がついたら穴に落ちてた…。なんでだろ…?よく穴に落ちちゃうよ」
花陽「けど、こんなに深い穴は人生初だよ。埋蔵金でも掘り当ててたのかな?うぅぅ…けどこんな大きな穴…1人じゃ抜け出せないよぉ…」
花陽「なんか山奥みたいだし、助けを呼ぼうにも人もいないしケータイの電波もないし…うぅぅ…誰にも見つけられないままここで…いやぁぁぁ!!!」
花陽「ダレカタスケテェェェェェ!!!!!」
だだだだだっだだだだだじゃーん
花陽「へ?」
凛「助けに来たにゃ!」
3:
花陽「あ…あなたは…?」
凛「凛の名前は凛!星空凛!よろしくね!」
凛「正体不明のスーパーヒーローにゃー」
花陽「正体不明なの…?」
凛「うん!」
花陽「正体不明の星空凛ちゃん…?」
凛「にゃぁっ!?…な、なぜその名前を…」
花陽「だって今自分で…」
凛「もしやエスパー!?」
花陽「ち、違います!私はただの…うぅ…ダレカタスケテェェェェェ!」
凛「だから、凛が助けにきたにゃー」
花陽「えっ…助けてくれるの?」
凛「うん!今日から、かよちん専属になりました!正体不明のスーパーヒーロー星空凛ちゃんだよ!よろしくにゃー」
花陽「えーっと…気になる単語がたくさんでてきてたけど…うーん…まずどこから説明してもらおうかな…」
4:
凛「よろしくね、かーよちんっ」
花陽「まずは…そう!そもそもかよちんって…なに?」
凛「もーう、小泉花陽だから、かよちんだよ!」
花陽「わ…ワタシィッ!?」
花陽「かよちん専属…ってことは、私専属のスーパーヒーローってこと!?」
凛「うん!凛はスーパーヒーローだよ!」
花陽「…女の子なのにヒーローなの?」
凛「うん!」
花陽「私専属のスーパーヒーローさんって一体なぁに?」
凛「しらない!」
花陽「えっ…しらないの?あっ、もしかして…お金とかとるの…?」ぶるぶる
凛「ううん!お財布にも優しい無料ご奉仕にゃー。って、善良な市民からお金を貰うスーパーヒーローなんて聞いたことないでしょ?」
花陽「聞いた事はないけど…だって怪しいもん…」
凛「怪しくないよ!その証拠に、このピンチから優しく助けてあげるにゃ!」
花陽「えっ…」
凛「かよちんにも地球にも優しい方法だよ!こうやって、かよちんを抱きしめて」ぎゅっ
花陽「へっ!?」
凛「大きくジャンプにゃ!!!」
花陽「えぇっ!!」
6:
びょぉぉぉぉぉん!!!!!
花陽「…すごい。空を飛んでるみたい!」
凛「ふふっ、かよちんは空を飛んでるんだよ?」
花陽「嘘っ…」
凛「凛はスーパーヒーローだから空くらい飛べるんだー」
花陽「スーパー…ヒーロー…?本当に本物のスーパーヒーローなの?」
凛「うん!今日からかよちん専属だから!よろしくね、かーよちんっ」
花陽「う、うん…こちらこそよろしくお願いします」
凛「とーうっ!はい、無事かよちんのお家に着陸にゃー」
花陽「あの…スーパーヒーローさん。今日はありがとうございました」
凛「凛でいいよ!」
花陽「じゃあ…凛ちゃん?」
凛「わぁ♪」
花陽「へっ?」
凛「今日はかよちんに凛ちゃんって呼ばれた記念日にゃぁぁぁ!」ぎゅーっ
花陽「えぇ!?」
7:
凛「じゃあ、ピンチになったらいつでも呼んでね。なんてったって、凛はかよちんの専属スーパーヒーローにゃー」
花陽「呼ぶだけでいいの?」
凛「うん!さっきみたいに『だれかたすけてー』ってね。むしろ、呼んでくれないと助けに来れないにゃ。だから必ず助けを呼んでね」
花陽「う、うん…。分かった。あ、あのね凛ちゃん!助けてくれて本当にありがとう」
凛「お礼なんて結構!スーパーヒーローの宿命です!ではこれで…さらばにゃ!!」
花陽「あぁ!待って…!!」
花陽「消えちゃった…」
花陽「私専属のスーパーヒーロー…凛ちゃん…そもそもどうして専属なんだろう…」
花陽「謎は深まるばかりだよ」
8:



花陽「あれから数日が経ちました!けど…ダレカタスケテェェェェェ!!!」
じゅじゅじゅあーんじゃじゃっ、だだだ!!
凛「助けにきたにゃ!」
花陽「凛ちゃん…うぅぅ…またお散歩してたら穴に落ちちゃったよぉ…」
凛「またなの?ちょっと多くないかにゃ?」
花陽「ごめんね凛ちゃん…どうしてかな?お散歩してるとよく穴に落ちるよ」
凛「まったく…かよちんは困ったさんにゃー。大丈夫?怪我はない?」
花陽「うん。大丈夫」
凛「じゃあ、今日もまた空を飛んで救出にゃ!凛にしっかりつかまっててね」
花陽「うん!」
凛「いけいけごーごーじゃーんぷ!」
花陽「ヘイセイウマレジャナカッタノォォ!?」
びょぉぉぉぉぉん!!!!!
凛「んー!今日は天気がいいし空を飛ぶと気持ちがいいにゃー」
花陽「うん!」
9:
凛「今日もかよちんのお家まで連れて行ってあげるね」
花陽「いつもごめんね…ありがと」
凛「謝罪もお礼もいらないにゃー」
びょーん、じゅーん、どわーん
凛「はい、到着」
花陽「うん…。あ、あのね!もし良かったら少し私の部屋でお茶でもしていかない?」
凛「へっ…?け、結構です!」
花陽「そ、そっか…ごめんね、変なこと聞いちゃって…」
凛「あっ…その…ううん!なんでもない!ではまた何かあったら呼んでね!さらばにゃ!」
花陽「凛ちゃんともう少しお話ししたかったな…」
10:



花陽「ダレカタスケテェェェェェ!!!」
凛「助けにきたにゃ!」
花陽「凛ちゃぁぁん…ぐすぐす。今度はエレベーターに閉じ込められたよぉ…」
凛「かよちんは困ったさんにゃー。ねぇ、これもよくあることなの?」
花陽「うん。よくあることだよ。しかもね、花陽が乗ると非常ボタンごと壊れちゃうんだ…なんでかな?」
凛「凛はそんなかよちんも好きだにゃー」
花陽「へっ!?」
凛「えっ…えぇ!?そ、その…好きっていうのは…えーっと…そ、その…!」
凛「と、とにかく凛がすぐに助けてあげるからね!なんてったって、凛はかよちん専属のスーパーヒーローにゃー」
花陽「ありがとう…。けど、ここにはどうやってきたの?エレベーターに乗ってたのは私だけだったのに…」
凛「凛は空も飛べるし瞬間移動もできるにゃー」
花陽「すごい…!スーパーヒーローみたい!」
凛「だから凛は本物のスーパーヒーローだよ」ガチャガチャ
11:
花陽「えっ…何をしてるの?」
凛「エレベーターを治すための工具を探してるんだよ」
花陽「スーパーヒーローなのに工具なの?」
凛「スーパーヒーローだから工具なんだよ!どんな修理だっておてのもの!」
花陽「えっ…けど、ビームで直したりできないの?」
凛「ビームを出すと疲れるにゃー。凛はまだ一人前の中でも下っ端の下っ端だからビームを出すと3日は寝込んじゃうんだよ」
花陽「ふーん…スーパーヒーローも大変なんだね。けどビームが出せるなんて、やっぱり凛ちゃんは本物のスーパーヒーローなんだね!すごい!」
凛「えへへー。照れるにゃー」
花陽「ふふふっ、照れてて可愛い」
凛「けどね!今度昇級試験があるんだ!だから、日常的にビームが使える日も近いかも!」
花陽「そうなんだ…頑張ってね」
凛「うん!」
花陽「どんな試験なの?」
凛「筆記と実技とあと…なんだろ?もう1つあるはずなんだけどそれは秘密らしくって…」
花陽「ふーん…」
ガタガタガタッ…
凛「あっ、直った!」
ガタンッ!
花陽「ぴゃあっ!」
凛「あっ、かよちん危ないっ!倒れちゃう!!」ぎゅっ
花陽「へっ…!?」
凛「大丈夫?」
花陽「う、うん…(ち…近いよぉ…!)」
凛「(ち、近い…。すごくいい匂い…。って、だめだめ!)」
12:
ピンポーン
花陽・凛「わぁぁっ!」
凛「ご…ごめんいきなり…抱きしめたりして」
花陽「わ、私こそごめん…突然大きく動くから足がとられちゃって…」
凛「凛の方こそ動くよって言えば良かったにゃ。ごめんね…一歩間違えたら大怪我だったにゃ」
花陽「そんな大げさな…けど、エレベーター直ったんだね。」
凛「うん!かよちんお望みの階に到着にゃ」
花陽「うん…凛ちゃん、助けてくれてありがとうね」
凛「凛はかよちん専属ヒーロー!お礼なんていらないにゃー。では、さらばにゃ!!」
花陽「あっ…!待って!!」
シュンっ…
花陽「消えちゃった…」
花陽「凛ちゃん…」
花陽「また、抱きしめてもらっちゃった…えへへっ」
花陽「(もっと一緒にいたいな…なんて、罰当たりかな?)」
13:



花陽「早当たりました!」
花陽「ではいきます!…ダレカタスケテェェェェェ!!!」
凛「助けにきたにゃ!!!」
花陽「凛ちゃん!助けにきてくれてありがとう」
凛「大丈夫!?今助けてあげるからね!」
花陽「うんっ」にこっ
凛「かよちん…どうして笑ってるの?」
花陽「う、うん…よくある事だもん…。もう慣れっこだよ」にこっ
凛「慣れてるの…?」
花陽「うんっ。慣れてるよ」にこっ
凛「かよちん…銀行強盗の人質だよ?」
花陽「うん…人質にならないように、できるだけ営業時間外でお金をおろすようにしてるんだけど…営業時間外で人質になっちゃった。えへへ」
凛「慣れてるかよちんもアレだけど、営業時間外に銀行を襲う強盗犯もどーかしてるにゃ。」
花陽「けど人質は私だけだったからそれは良かったかなって。あれ?銀行強盗の人は?」
凛「あそこで寝てるよ」
花陽「本当だ…凛ちゃんがやっつけたの?」
凛「うん!スーパーヒーローだもん!」
花陽「すごい…!空も飛べて瞬間移動もできてしかも強いなんて…すごいよ凛ちゃん!!」
15:
凛「とにかくロープをほどいてあげるね!」
花陽「ありがとう」
凛「あっ…かよちんの腕に跡がついてる…」
花陽「んんーっ!やっと動ける!凛ちゃんのお陰だよ!ありがとうね」
凛「…かよちんを傷つけた。絶対に許さないにゃ…」
凛「あれだけじゃ生ぬるいにゃ!2度と銀行強盗なんて馬鹿な真似できないようめっためたにして…!」
花陽「やっぱり凛ちゃんはすごいね!」
凛「へっ?」
花陽「ほら…手の大きさだって私とほとんど変わらないのに…いつも私の事を助けてくれる」
凛「にゃぁっ!」
花陽「ほら、花陽の手と合わせて比べてみてもほとんど一緒だよ」
凛「か…かよちん!だめだよ!」
花陽「へ?」
凛「そういうのだめなの!怒られちゃうにゃ!」
花陽「えっ?どういうことが…?」
16:
凛「とにかく!腕にロープの跡がついてるから治してあげるね」
花陽「えっ…怪我も治せるの?」
凛「凛はまだ新米スーパーヒーローだからこれくらいの小さな怪我しか治せないけど…」
花陽「すごいなぁ…」
凛「(すごく尊敬されてる…うぅ、照れちゃうよ…)」
凛「これでよし!あとは警察の人に任せて凛達は帰るにゃー」
花陽「うん!ありがとう凛ちゃん!あの…」
凛「どうしたの?」
花陽「このあと予定あるかなーって…ほら!いつも助けてもらってるからそのお礼にお茶でもどうかなって…」
凛「お断りします」
花陽「そっか…そうだよね…(私とお茶なんかしてもつまんないもん…)」
凛「……」
花陽「助けてくれて本当にありがとう。銀行強盗にあわないように気をつけるね!」
凛「(絵里ちゃん……ごめんっ!)」
凛「少しなら時間あるよ!」
花陽「本当に…?」
凛「うん!」
17:
花陽「じゃあ花陽のお部屋で凛ちゃんをおもてなしするね!」
凛「楽しみにゃー。じゃあ、あとは警察に任せてかよちんの家まで瞬間移動で…」
花陽「あ…の…」
凛「んー?」
花陽「もし…もう少し時間があるなら…凛ちゃんと手をつないで歩きたいなって…。ほら!私の家はすぐそこだし…」
凛「けど、瞬間移動なら一瞬だよ?」
花陽「一瞬じゃなくて…凛ちゃんと……少しでも長く一緒に…」ぎゅっ
凛「なっ…!」カァァ!
花陽「一緒の時間を過ごしたいなって…」
凛「っ…ご、ごめん!やっぱり時間ないにゃ!」
花陽「えっ…」
凛「さらばにゃ!!」
花陽「えっ…?ちょっと待って…凛ちゃん!!」
花陽「消えちゃった…あんなに慌ててどうしたんだろ?」
花陽「きっと…私が変なことしたからかな?」
花陽「(凛ちゃんともっと一緒にいたいな…)」
18:



花陽「はぁ…昨日、凛ちゃんと変な別れ方しちゃった」
花陽「うぅぅ…しかも気分転換にのんびりお散歩しようと思ってたらまた埋蔵金の穴に落ちちゃったよぉ…」
花陽「見つからなかったならせめて穴だけは埋めておいてよ…うぅぅ」
花陽「(けど、凛ちゃんにまた会える…ふふっ。って、ダメだよ!そんな罰当たりなこと考えちゃだめ!)」
花陽「髪の毛乱れてないかな…」アセアセ
花陽「これでよし!えーっと…だ、だれかたすけてぇぇぇ!!!」
「大丈夫!髪の毛は乱れてないよ!」
花陽「本当に?よかったぁ…ってぇぇ!?」
穂乃果「初めまして!高坂穂乃果です!」
花陽「へっ?は、はじめまして!私の名前は…」
穂乃果「知ってるよ!小泉花陽ちゃんだよね?凛ちゃんが担当してる子でしょ?」
19:
花陽「凛ちゃんと知り合いなんですか…?」
穂乃果「うん!これでも一応、凛ちゃんよりは上のクラスのスーパーヒーローだよ!みてて、その証拠にほら!ビームも出せるよ!」
花陽「うわぁ…オレンジ色の綺麗なビーム…すごい!すごいです!」
穂乃果「ふふふふふーん♪それほどじゃないよー」
花陽「ってことは、凛ちゃんの先輩なんですね?! えーっと…で、その凛ちゃんは?」
穂乃果「凛ちゃんは3日間の謹慎期間に入ったよ。その間は穂乃果があなたの担当になるね!」
花陽「謹慎期間…!もしかして、凛ちゃんに何かあったんですか!?」
穂乃果「またまたぁー。分かってるくせに」
花陽「へっ?」
20:
穂乃果「穂乃果はね、ルールがあるのもわかるよ。けど、こんなルール間違ってると思うな。だから、2人のことを応援するね!」
花陽「ルール…?応援?何のことだろう…」
穂乃果「詳しく話したいけど…話しちゃいけない規則だしね。あっ、もう1つのことは私の口から言うことじゃないから」
花陽「は…はぁ?」
穂乃果「けどすごいねー。銀行強盗に遭った次の日に穴に落ちちゃうなんて」
花陽「うん…なんかよくあるんです…自分でも不思議で」
穂乃果「けど良かった。あなた、思ってた以上にいい子だった」
花陽「へ?」
穂乃果「花陽ちゃんのこと応援するね…ファイトだよ!」
花陽「えっ…?あの…何を頑張れば…」
穂乃果「じゃあこの穴から出るよ!」ぎゅっ!
穂乃果「ジャンプだよ!!」
花陽「へぇ?っ…ぁぁ!!」
びょーんびょぉぉぉぉぉん!!!!!
穂乃果「このまま花陽ちゃんのお家までひとっ飛びだよ!」
花陽「ぴゃあ!」
穂乃果「はい、花陽ちゃんのお家だよ」
花陽「ありがとうございました。あの…もし良かったらお礼にお茶でも…」
穂乃果「スーパーヒーローは助けることが仕事。必要以上に担当者と接することは禁止されています」
花陽「そうなんだ…。あっ、けど…あの!ちょっとだけ待っててください!」
穂乃果「えっ?」
穂乃果「うーん…?どうしたんだろ?」
21:



凛「うぅぅ…頭がボヤボヤするにゃー」
穂乃果「わぁー。こんな参考書の山みたの久しぶりだよ」
凛「穂乃果ちゃぁぁん…助けて…ここにある問題全部解かないといけないの…」
穂乃果「それはできないなー。規則だし。ごめんねっ」
凛「うぅぅ…そうだよね。規則だにゃー。」
穂乃果「そのかわり、ご褒美をあげよう」
凛「えっ…」
穂乃果「はい、手作りクッキーだよ」
凛「わぁっ♪ちょうど甘いものが欲しかったんだー。ありがとにゃー」
穂乃果「どういたしまして」
凛「んんーっ!おいしい!こんなにおいしいクッキーは初めてだよ!」
穂乃果「ふふっ、そっか。よかったよかった」
凛「穂乃果ちゃんの手作りなの?」
穂乃果「んー…」
凛「えぇ…違うの?」
穂乃果「どうしてもお礼がしたくて、毎朝作ってたんだって。凛ちゃんにそれを食べて欲しくて…」
凛「えっ…じゃあ…このクッキー…」
穂乃果「じゃあね、謹慎期間がんばって」
凛「穂乃果ちゃん!!」
穂乃果「ん?」
凛「…ありがとう」
穂乃果「どういたしまして。じゃあね」にこっ
凛「かよちん…美味しいよ。すごく美味しいよ!」
22:



穂乃果「ふぅ…」
海未「…何をしているのですか?」
穂乃果「んっ?ちょっと凛ちゃんに差し入れをね」
海未「そうですか…」
穂乃果「んんーっ!少し疲れちゃったし、お部屋で休んでくるね」
海未「…今回は見なかった事にします。ですが、次は許しません」
穂乃果「えっ?何のこと?」
海未「私達にとって、ルールは絶対です」
穂乃果「…ごめん。何のことだわか分からない…疲れてるから」
海未「…そうですか。ゆっくり休んでください」
………。
海未「小泉花陽…」
23:



ガタガタガタッ…!!
花陽「またエレベーターが止まっちゃった」
花陽「ど…どうしよう」
花陽「真姫ちゃんまで巻き込んじゃってごめんね…」
真姫「いいわよ…もう慣れたから。とりあえず非常用ボタンで助けを呼べば?」
花陽「それが…私が乗るとそれごと壊れちゃって…」
真姫「ヴェェェ…花陽、あなたの体質ってどうなの?」
花陽「うぅぅ…ごめんね。映画に間に合うかな…」
真姫「携帯は…ダメね。電波も届いてない」
花陽「じゃぁ…助けを呼ぶね!」
真姫「助け…?」
花陽ちゃん「ゴホンッ…ダレカタスケテェェェェェ!!!」
凛「助けにきたにゃ!」
真姫「えぇっ?」
凛「3日ぶりに凛ちゃんにふっかーつ!!!」
花陽「あっ…」
凛「かーよちんっ!久しぶりにゃー」
花陽「凛ちゃんっ!!!」ぎゅっ!
真姫「えぇっ!?」
花陽「…凛ちゃんっ!」
凛「ちょっ…この光景はまずいにゃ…えーっと…」
24:
真姫「あなた…どこから現れたの?」
凛「えっ?」
花陽「真姫ちゃんはね、私のお友達。真姫ちゃん、この子は凛ちゃん!花陽専属のスーパーヒーローだよ」
真姫「専属のスーパーヒーロー?」
花陽「スーパーヒーローだから瞬間移動ができるんだよ!ねっ?」
凛「う、うん…。」
花陽「今日も助けにきてくれたの?ありがとう…すごく嬉しい!」
凛「助けに来るのは当たり前にゃー。だからね、すこし離れて欲しいかなーって…また怒られちゃう…」
花陽「凛ちゃんに会えなくてすっごく寂しかった!…って、ごめんね。たくさん会ってたら駄目なのにね…」
凛「それは…凛も…すごく寂しくて…」
花陽「凛ちゃん…」
凛「クッキー…ありがと。すごく美味しかったよ!」
花陽「えっ…。あのクッキー…凛ちゃんも食べてくれたの?」
凛「えっ…?う、うん…」
花陽「よかった…嬉しいな」
凛「あれがあったから謹慎期間も頑張れたんだよ」
花陽「そうなんだ…私も凛ちゃんの役に立てる事があったんだね。」
凛「かよちんがいるから凛はここまで頑張れたんだよ?じゃないとあんなにたくさんの問題を解いたりしないにゃ!」
花陽「問題…?」
凛「あのね、謹慎期間中はスーパーヒーロー筆記試験の問題集をたくさん解かないといけなくて…それに妙な筆記試験と実技試験もあって…」
凛「とにかく大変な三日間だったにゃー」
花陽「ふーん…ヒーローって大変なんだね」
25:
凛「う、うん…まぁね」
花陽「ねぇ…これからも…花陽の専属はずーっと凛ちゃんなんだよね?」
凛「もちろんにゃ!かよちんの担当は誰にも譲らないっ!ずーっとかよちんのことを助けるし!ずーっと守ってあげる!だから、ずーっとそばにいるよ!」
花陽「よかった…。謹慎期間に突入しないように頑張ってね」
凛「うん!!」
真姫「…ねぇ、どーでもいいけどずっとこのままでいる気?」
花陽「あっ」
凛「そうだったにゃ!エレベーターを修理しないと」
花陽「そうだったね…。映画にも遅れちゃうし」
凛「…映画?」
真姫「えぇ、パパの知り合いからチケットを貰ったの。だからみんなで観に行こうって…ねっ?」
花陽「うんっ」
凛「そっか…(凛もかよちんと映画に行きたいなぁ…)」
凛「(かよちんと…映画デート……)」
凛「(はぁっ!?もしかして…この真姫ちゃんっていう子がかよちんの恋人?映画といえばデートにゃ!あぁ…2人は付き合ってるんだ…)」
凛「…はぁ」しゅん
花陽「どうかしたの?元気ないみたいだけど…」
凛「えっ?ううん…なんでもないにゃ」
花陽「なら…いいけど…」
凛「(かよちんはああいう子が好きなんだ…)」ギロッ
真姫「(睨まれてる…?)」
26:
ガタガタガタッ…
花陽「あっ!動いた!ふふっ、これで映画に間に合うね」
真姫「そうね」
凛「良かったね(ふんっ、ちっともよくないにゃ)」
花陽「これでデートに間に合うね」
真姫「花陽っ!」
凛「そうなんだ…(やっぱり)」
花陽「にこちゃんとうまくいくといいね」
凛「そうだね…にこちゃんと幸せに……へっ?にこちゃん?」
真姫「花陽!?変なこと話さないでよ!」
花陽「やっぱり私、お邪魔じゃないかな?いくら私とにこちゃんの好きなアイドルが出てる映画だからって3人で見なくても…」
真姫「邪魔じゃないわよ!それに、別にデートじゃないわ。3人で遊びたかったの!」
花陽「ふふっ、そうだね。ありがとう…真姫ちゃん」
凛「ちょっと待って!ってことは…2人は付き合ってないの?」
花陽「どうだろ…けど、真姫ちゃんもにこちゃんもすごく仲良しだよ」
凛「そうじゃなくて!」
花陽「へっ?」
ピンポーン
花陽「あっ、着いた。凛ちゃん、助けてくれてありがとうね」
凛「それは別に…」
花陽「はい、お礼のクッキー」
凛「わぁ♪」
花陽「それと…待ってて!もうひとつお礼にジュース買ってくるね!」
凛「あっ…!ごめんかよちん!お礼とか貰っちゃいけない決まりで…!だからクッキーもちょっと……あぁ、いっちゃったにゃ」
凛「いいや。内緒でこっそり持って帰ろう」
27:
真姫「ヤケに仲が良いのね」
凛「えっ…?う、うん」
真姫「知りたいみたいだから教えてあげるわ。私と花陽はお友達よ。」
凛「本当に!?」
真姫「そう、ただのお友達…。だから、花陽に何かあったら絶対に許さない。」
凛「えっ…」
真姫「花陽を傷つけたり悲しませたりしてみなさい…タダじゃすまないわよ?」
凛「勿論。そんなつもりサラサラないよ!けど…肝に免じておくね」
真姫「その言葉忘れないでよね!」
凛「ではスーパーヒーローは帰ります!かよちんによろしく!ていやー!」
真姫「ふっ…さすがね。一瞬で消えた」
花陽「凛ちゃん…!ジュース買ってきたよ…あ、あれぇ?」
真姫「ほら、行くわよ」
花陽「えぇ…凛ちゃんは?ねぇ、凛ちゃんは?」
真姫「さぁね」
28:



凛「実はかよちんのクッキーがまだ残ってるんだよねー。新しいクッキーも追加にゃー」
凛「ふふっ…かーよちんっ」
凛「…はぁ、もう会いたいにゃ。って、だめだめ!凛がかよちんに会うってことは、かよちんに危険が迫ってるってことなんだから!」
凛「そんなこと望んじゃだめなのに…」
凛「凛もかよちんと一緒に映画に行きたい…かよちんと普通の時間を過ごしたい…」
凛「(それってだめなことなのかな…)」
「戻っていたのね、凛」
凛「あっ…絵里ちゃん!!ただいまにゃー」
絵里「今度は何?」
凛「今回もエレベーターでした」
絵里「エレベーターは今月で7回目ね。なんて悪運の強い子なのかしら」
凛「あはははっ…本当だね」
絵里「分かっているわね?あなたは小泉花陽のピンチに駆けつけるだけの専属スーパーヒーローよ。それ以上の関係になることは許されないわ」
凛「そんなこと分かってるにゃ!」
絵里「そう…分かっているならいいの」
凛「分かってるから…」
29:
絵里「なら、これは必要ないわね」
凛「あぁっ!!それは…かよちんのクッキー」
絵里「…何?」
凛「…なんでもないよ」
絵里「今回は見逃してあげるわ。けれど、これは立派なルール違反よ。また謹慎期間に入りたいの?」
凛「……」
絵里「いいわね?次が最後よ。次…もしも何かあれば小泉花陽の担当から外すわ」
凛「……」
絵里「返事は…?」
凛「…分かってるよ!!ふんだ!」
絵里「まったく…」
いつもありがとうな…
これ…うちの気持ちや。受け取ってね、エリチ
絵里「悪く思わないでね。これもあなたの為なの…凛」
30:



花陽「ダレカタスケテェェェェェ!!!」
凛「助けにきたにゃ!」
花陽「凛ちゃんっ!いつもごめんね…スーパーでお買い物してたら知らない間に冷凍倉庫に閉じ込められてて…えへへっ、これもよくある事なんだ」
凛「そうなんだ…」
花陽「凛ちゃん…?元気ないみたいだけど…大丈夫?」
凛「えっ?ううん、凛は元気だよ」にこっ
花陽「凛ちゃん…くしゅんっ!」
凛「とにかくここから早く出るよ!風邪ひいちゃうにゃ」
花陽「うん…そうだね」
凛「瞬間移動にゃ!」
シュシュシュシュシュッ!
花陽「わぁ、外だ…!ありがとう凛ちゃんっ」
凛「お礼なんていらないにゃー。凛は専属スーパーヒーローだもん」
凛「かよちん専属のスーパーヒーロー…」
花陽「ふふっ、いつもありがとう。はいこれ」
凛「えっ…」
花陽「いつでも渡せるように、ずーっと持ち歩く事にしてるの。はい、お礼のクッキー」
凛「あっ…」
花陽「…えっ?ごめん…この前の美味しくなかったよね?」
凛「美味しかった!すっごく…美味しくて…無くならないよう大事に食べてて…」
花陽「早く食べないとしけっちゃうよ?ならよかった…はい、今朝作った作りたてだよ」
31:
凛「……」
花陽「凛ちゃん…?」
凛「…いらない」
花陽「えっ…」
凛「凛、クッキーなんていらない!」バチンッ
花陽「痛っ!」
凛「あっ…ごめん!大丈夫?痛くない?」
花陽「ううん。平気…。そうだよね…ごめん…余計なことして…」
凛「あっ…(クッキーがボロボロに…)」
花陽「助けてくれてありがとう。じゃあ……またねっ!」
凛「待って…かよちん…!!」
ぐいっ
凛「えっ…」
海未「いけません」
凛「けど…!!」
海未「これでいいんです」
凛「いいわけないよ!かよちん、泣いてるかもしれないんだよ?」
海未「勝手に作ってきたクッキーをいらないと言って何が悪いんですか?」
凛「悪いに決まってるよ!追いかけて謝らないと!」
海未「追いかけるつもりですか?だとすれば…今ここで凛を小泉花陽の担当から外します」
凛「外せばいいよ!かよちんを傷つけるくらいなら…!」
ねぇ…これからも…花陽の専属はずーっと凛ちゃんなんだよね?
凛「っ…!」
海未「辛いとは思います。けれど、これも凛の為なんです」
凛「…わかった」
海未「ふぅ…では戻りましょう。」
凛「…うん(かよちん…ごめんね)」
32:



花陽「はぁ…(凛ちゃん…元気なかったな…。当たり前だよね、ちょっと呼びすぎだもん)」
花陽「嫌われちゃった…」
花陽「…はぁ。一生懸命作ったんだけどな…ボロボロになっちゃった…」
花陽「凛ちゃんっ……」
花陽「…もう帰ろっ……」
ズルっ
花陽「あれっ?」
花陽「おーっとっとっと……」
グキッ
花陽「いいっ!足ひねっちゃった…」
花陽「って…あれ?」
花陽「こ…ここ河川敷だったぁぁ!!」
ザブーンっ!
ぶくぶくぶくぶくぶく…
花陽「(どうしよ…結構深い…く、くるしい…!ダレカタスケ……)」
花陽「(誰…?誰に……?凛ちゃんは助けてくれないよ…だって嫌われてるもん…)」
花陽「(もう…これ以上凛ちゃんに嫌われたくないな…)」
花陽「(凛ちゃん……迷惑ばかりかけて本当にごめん……ね……)」
33:





ダッダッダッダッダッダッダ…
凛「かよちん!!」
花陽「……」
凛「かよちん…嘘だっ…かよちんっ!!」
真姫「眠ってるだけよ」
凛「あっ…かよちんのお友達の真姫ちゃん…だっけ?」
真姫「そうよ」
凛「どうしてここに?」
真姫「ここ、うちの病院なの。花陽が運ばれた時はさすがにびっくりしたけど…」
凛「かよちんは大丈夫なんだよね?」
真姫「えぇ。たまたま近くを通りかかった人が助けてくれたみたい。本当、不幸中の幸いね」
凛「良かった…」
真姫「良くないでしょ」
凛「…そうだね。ごめん…」
真姫「ごめん?…ごめんじゃないわよ!あなた花陽専属のスーパーヒーローなんでしょ?なんで助けに来ないのよ!」
凛「それは…。かよちんが助けを呼んでくれないとピンチを察知できないの…。だから…川に落ちた事も知らなくて…」
真姫「そういう事言ってるんじゃないの!あなたね…約束したでしょ?花陽を危険な目に合わせたら許さないって!」
凛「……」
真姫「答えなさいよ…!!」
34:
凛「…ごめんなさい」
真姫「何よそれ…謝って済む問題なの?」
凛「……」
真姫「花陽がどんな気持ちであなたに毎朝……っ!」
凛「……」
真姫「もういいわ…。そのかわり、2度と私と花陽の前に現れないで。」
凛「……」
真姫「花陽の眼が覚める前に出て行って…早くっ!!」
凛「うん…分かった。本当にごめんね…」
真姫「それ、私に言ってるの?」
凛「…うん」
真姫「そう…さようなら」
35:



凛「真姫ちゃん怒ってたな…当たり前だよね。だって…」
絵里「こんなところにいたのね」
凛「絵里ちゃん…!どうしてここに?」
絵里「凛が心配で様子を見に来たの。まさか…こんなところで黄昏てたなんてね」
凛「…すぐ戻るから。1人にさせてよ」
絵里「すべては私の責任よ。恐れていたことが起こったわ。やはり…凛を小泉花陽の担当から外すべきだった」
凛「えっ…」
絵里「少し昔の話をしてもいい?私もね…凛とまったく同じだったの」
凛「絵里ちゃんも…?」
絵里「私は、東條希の専属スーパーヒーローだった…。希も小泉花陽とまでは言わないけれど、なかなかのトラブルメーカーでね…」
絵里『また…?どうして穴に落ちるの?』
希『スピリチュアルパワーを求めて歩いていたらいつの間にか…やった』
絵里『まったく…希らしいけれど』
希『いつも助けてくれてありがとう…エリチ!』
絵里「はっきり言うわね。私は希の事を愛していたわ。…希も私と同じ気持ちだった。だから…」
凛「だから…?」
絵里「希も…私の事を守りたいと思うようになった」
36:
凛「絵里ちゃんの担当してる子が…絵里ちゃんを守ったの?」
絵里「私達はスーパーヒーローよ。困っている人がいれば助けなければならない。それが私たちの使命。それなのに…」
絵里『どうして…?どうして呼んでくれなかったの?どうして…!』
希『エリチを…危険な目に合わせたくなくて……っ、…だっら……ごめんっ…な…?』
絵里「希は私を守るため…自分がピンチにも関わらず自分の身を犠牲にしたの…」
凛「その人は!?」
絵里「安心して…生きているわ。けれど…」
凛「けど…?」
絵里「もちろん私は希の担当から外されたわ。でもね、希は納得しなかった…だから…希の記憶から私という存在を消したの」
凛「えっ…」
絵里「私の中に希はいるのに…なのに、希の中に私はいない。」
絵里「小泉花陽と凛にも…同じ結末が待っているわ。」
凛「…」
絵里「分かった?私情を挟んでしまえば、私達の関係は崩れてしまうのよ。小泉花陽も…いつか凛を守ろうと自分の身を犠牲にする」
凛「うん…」
絵里「今、この時をもって星空凛を小泉花陽の担当から外します。今後、小泉花陽の担当は園田海未に引き継いでもらうわ。いいわね?」
凛「……」
絵里「凛っ!!」
凛「かよちん……」
37:
凛「凛ね、かよちんのこと大好きなんだ…」
絵里「えぇ…知っているわ」
凛「かよちんは、どうして凛に助けを呼んでくれなかったのかな…」
絵里「凛に迷惑をかけて…嫌われたくないと…」
凛「そんなの…嫌いになるわけないのに…」
凛「守れなくて…ごめんね…海未ちゃんは凛よりすごいスーパーヒーローだから、どんな小さなかすり傷からも守ってくれるにゃ」
凛「だから…かよちん……」
やっ…
凛「えっ…」
やだっ…凛ちゃんっ…いかないで!
凛「今…かよちんの声が……ううん、気のせいだよね」
ずっと助けてくれるって…約束したよね?
凛「…気のせいだもん」
凛ちゃん!!!
38:
絵里「凛…あなたの答えを聞かせて。」
凛「ねぇ絵里ちゃん…」
絵里「…えぇ」
凛「凛ね、かよちんの担当から外れる。」
絵里「私もそれがいいも思うわ」
凛「それと…もうひとつお願い」
絵里「…何?」
凛「かよちんから…凛の記憶を消して」
絵里「…それが凛の答えなのね?」
凛「うん。そうでもしないと…凛はかよちんのことを守れないから」
凛「約束したから…ずっと一緒にいるって約束は守れなかったけど…これだけは守りたい。かよちんのことを…ずーっと守り続けるよ」
凛「だから…お願い」
絵里「後悔しない?」
凛「かよちんの幸せを考えた最善の案だよ!後悔なんてしないにゃー」
絵里「分かったわ」
凛「じゃあね…かよちん。さよなら……大好きだよ」
39:



花陽「ダレカタスケテェェェェェ!!!」
海未「まったく…またですか」
花陽「ごめんね…海未ちゃん。なんだかすぐ穴に落ちちゃう。本当にすぐだったの。なんでかなぁ…」
海未「では、花陽の自宅まで送りますね」
花陽「うん…いつもありがとう」
海未「お礼なんていりません。私は花陽専属のスーパーヒーローなんですから」
花陽「そう…だね」
海未「では…これで」
花陽「うん…またピンチの時はお願いね」
海未「はい。必ず助けに来ますからその時は呼んでくださいね」
花陽「うん…そうするね」
40:



「たすけてー」
凛「助けに来たにゃ!!」
ことり「あっ、凛ちゃん!こんにちは」
凛「こんにちは!今日はどうしたの?」
ことり「ごめんね…なんか木の高い枝にひっかかっちゃって」
凛「これはさすがに凛でも初にゃ…どうして木の高い枝にひっかかっちゃったの?」
ことり「うんっ、本当に不思議だよね」
凛「他人事…!?とにかく助けるね!」
ことり「助けてくれてありがとう」
凛「お礼なんていらないにゃー。それに、凛は海未ちゃんみたいに上手く助けられないし…」
ことり「そんな事ないよ!凛ちゃんが助けてくれてすごく助かってるもん。けど…海未ちゃんは元気にしてる?」
凛「うん!すーっごく元気だよ!」
ことり「そうなんだー。よかった」にこっ
凛「…うん」
ことり「凛ちゃん…?」
凛「なんでもないよ!家まで送るね!」
ことり「うん…いつもありがとう」
凛「お礼の言葉なんて結構!凛はかよちん専属のスーパーヒーローにゃー」
ことり「ふふっ、正直だね」
凛「あっ…」
41:
ことり「あのね、私のいう事じゃないけど…。私はね、何があっても海未ちゃんのことが大好きだよ。だから、そのかよちんって子も…」
凛「凛は嫌われてるよ。だって…かよちんの作ってくれた手作りクッキーいらないって叩いちゃったもん…それに、助けてあげれなかった」
凛「凛の顔を見るのも嫌だよ…きっと」
ことり「そうかなぁ…?」
凛「もし、海未ちゃんがことりちゃんに凛と同じ事をしたら?」
ことり「うんっ、それでも大好きだよ」
凛「…それでも?」
凛「(何期待しちゃってるんだろ…そんなはずないのにね)」
42:



凛「はぁ…気分転換にお散歩でもするにゃー」
ドンッ
「きゃっ!」
凛「あっ…すみません!ぼーっとしてて…」
凛「えっ…?」
花陽「私の方こそごめんなさい…。なんかよく転んじゃうんです…えへへっ」
凛「かよち…!」
花陽「えっ…」
凛「……」
花陽「どうか…しましたか?」
凛「いえ…別に。」
花陽「そうですか……。助けてくれてありがとうございました。お礼にこれをどうぞ」
凛「えっ…」
花陽「癖で毎朝作っちゃうんです。美味しいかどうか分からないですけど…貰ってくれませんか?」
凛「毎朝作ってるんだ…」
花陽「ふふっ、変な癖ですよね」にこっ
凛「手作りクッキー…」
花陽「どうぞ」
43:
凛「あっ…でも!」
花陽「いらないなら捨てちゃってください。では、私はこれで!」
凛「あっ…、待って!!」
凛「かよちんにクッキーもらっちゃった…(凛にもらう資格なんてないよね…やっぱり…)」
凛「あの…!やっぱり…」
「ぴゃあっ!」
凛「ん?かよちん?」
バタンッ!
ブルルルルルルルゥン!ブゥゥゥゥゥン!
凛「今走ってった車…まさか…かよちんのこと誘拐してたんじゃ…!」
凛「いや…まさかね。ないない」
ダレカタスケテェェェェェ!!!
凛「ううん、あったにゃ!!と、とにかく助けに…」
凛「(ううん…かよちんが助けを呼んでるのは凛じゃなくて海未ちゃんのことだもん…だって、かよちんに凛の記憶は無いし…)」
凛「海未ちゃんが助けてくれるよね」
ダレカタスケテェェェェェ!!!
凛「聞こえない聞こえない…」
ダレカタスケテェェェェェ!!!!!
ウルセーナ!ダマッテロ!
きゃっ!…っ…痛いっ…
凛「むっ」
凛「担当とか…そんな事関係ないにゃ!始末書ならたくさん書くよ!待っててかよちん…今助けてあげるから!!」
44:



花陽「うぅぅ…ここどこだろ…身動きも出来ないし目隠しもされてるから何も見えないよぉ…」
ドコッ!バコッ!ドコドコッ!ゴンッ!!
花陽「ひぃぃっ!?なんの音?…怖いよぉ…何も見えないよぉ…」
凛「ふぅ…。これでよし。」
花陽「あれ…?海未ちゃん…?」
凛「へっ?(かよちん勘違いしてる?そっか…そうだよね。凛が来るなんて夢にも思ってないよね)」
花陽「海未ちゃん…だよね?」
凛「……うん」
花陽「良かった…助けに来てくれたんだ。いつもありがとう…」
凛「うん…」
花陽「どうしてかな?気を抜いてるとすぐ誘拐されちゃうんだよね…なんでかな?」
凛「う、うん…(どうしよう…目隠しをとったら海未ちゃんじゃないってバレちゃうし…海未ちゃんが来るまで、海未ちゃんのフリをして待ってた方がいいよね。うん)」
花陽「ねぇ…海未ちゃん…あのね、さっき凛ちゃんに会ったよ」
凛「えっ…(どうして?)」
48:
花陽「すごく元気そうだった…。嬉しかったな…」
凛「(どうして…凛の事を…?)」
花陽「けど、凛ちゃんの記憶の中に…私は存在してないんだよね?」
凛「へっ…?ちがっ…それはかよちんの方じゃ…」
海未「…花陽」
凛「へっ?海未ちゃっ…もごもご!」
海未「少し黙っていてください…」
凛「んんっ…ん?」
海未「そうですか。それはついていましたね」
花陽「うん!すっごく嬉しかったよ」
海未「では、もう一度…花陽の気持ちを聞かせてくれませんか?」
凛「(海未ちゃん…一体なんのつもりにゃ?)」
花陽「私の気持ち…?」
海未「花陽はこのままでいいのですか…?」
花陽「私は…このままで…」
花陽「……」
凛「(かよちん…)」
花陽「ううん…いいなんて思ってないかな」
海未「それはどういう意味でしょうか?」
花陽「どういう意味なのかな…自分でもよくわからないや」
花陽「けど…」
花陽「守ってくれなくていいから…そばにいるけでいい。一緒に手を繋いで歩いたり…お買い物したり…映画見たり…ただ、お話しするだけでもいいの…」
花陽「凛ちゃんがそばにいてくれないと…嫌なの……凛ちゃんと一緒じゃなきゃ嫌なの!」
50:
海未「もしよければ、もう一度その言葉を言ってくれませんか?」
花陽「えっ?」
海未「手を取り合って…ちゃんと見つめ合って…もう一度、花陽の思いをぶつけてください」
花陽「海未ちゃん…?どういうことなの?」
海未「遅くなって申し訳ありません。今…ロープを解きますね」
花陽「う、うん…」
海未「はい…。ちゃんと自分の目で確かめてくださいね」
花陽「んんっ…なんの話をして……」
凛「かよちん…」
花陽「えっ…凛ちゃんがどうしてここに…?」
凛「かよちんっ!!」
花陽「凛ちゃんっ…!」
凛「もう絶対に離さないから!」
花陽「凛ちゃん…本当に凛ちゃんなの?」
凛「うん!正体不明のかよちん専属のスーパーヒーローにゃ!」
51:
花陽「夢…じゃないよね?」
凛「夢じゃないよ」
花陽「凛ちゃんっ…会いたかった…もう一度、お話したかった…会って、抱きしめて欲しかった…」
凛「かよちんがそうして欲しいなら何度でも抱きしめてあげるよ」
花陽「凛ちゃん…」
凛「かよちん…クッキーめちゃくちゃにしてごめんね…叩いてごめんね…痛かったよね?…助けてあげられなくて…ごめんなさい」
花陽「ううん…そんな事…もう忘れちゃった」
凛「かよちん…」
花陽「私の方こそ…たくさん穴に落ちたりしてごめんね。毎日毎日同じような事で助けを求められたら嫌になるよね…」
凛「嫌なんて思った事一度もないよ!」
花陽「本当に…?」
凛「うん!凛ね、決めたよ。凛はかよちんとこの先ずーっと一緒にいる」
花陽「えっ…いいの?」
凛「かよちんこそ…いい?」
花陽「うん!」
凛「かよちん!」
花陽「凛ちゃんっ…!」
凛「ずっとそばにいるよ。ずーっとそばで、かよちんの事を守ってあげる」
花陽「私も…凛ちゃんに守って欲しい!けど…いいの?」
凛「いいよ!万年謹慎スーパーヒーローにゃ!それでもいい…だって、凛がそうしたいんだもん!」
52:
花陽「嬉しいっ…。あれ?けど、どうして…?私のことは全部忘れたんじゃなかったの?」
凛「えっ?」
花陽「だって…私が凛ちゃんの事大好きすぎて凛ちゃんが迷惑してるって…」
凛「へぇ?凛が…?」
花陽「う、うん…。私の存在が邪魔だから凛ちゃんの記憶から私の記憶を消して…スーパーヒーローとしての職務を全うして…あれ?違うの?」
凛「違うよ!記憶を消されたのはかよちんの方でしょ?」
花陽「えっ?されてないよ?凛ちゃんの記憶を消すしか方法はないって海未ちゃんが…」
凛「ううん。凛は絵里ちゃんからかよちんの記憶を消すしかないって聞いたよ」
花陽・凛「んん?」
海未「では…凛、花陽のことは頼みましたよ。」
凛「ちょっと待ってよ!詳しく説明してくれないかにゃ?」
海未「すみません。私も忙しいのです…ことりがまた、木の高い枝にひっかかったとか」
凛「また木にひっかかったの!?」
花陽「大丈夫!よくあるよ!」
凛「よくあるの!?…って、大丈夫ではないよ!」
53:
海未「では行きますね。私はことり専用のスーパーヒーローですから」
花陽「えっ?ってことは…?」
凛「かよちんの専属スーパーヒーローは公式的にも…?」
海未「はい。言わなくても分かるはずです。頼みましたよ…凛」
花陽「わぁ!」
凛「かよちぃぃぃん!!」
海未「その前に…これを凛に」
凛「へ?なにこれ…昇級試験合格?…わぁ!穂乃果ちゃんと海未ちゃんたちと同じクラスに昇格してる!」
海未「おめでとう。頑張りましたね」
凛「やったー!これでビーム解禁…って、えっ…試験という試験はしてないけどなんで合格してるにゃ?」
花陽「わぁ、合格したの!?じゃあお祝いしないと!」
凛「うぅ…して欲しいけど仲良くすると怒られちゃうから…」
花陽「あっ、そっか…ごめんね。また私のせいで謹慎期間に入っちゃうところだったね…」
海未「そんなものないですよ」
花陽・凛「えっ?」
海未「私もよく、ことりと遊びに行きますし」
凛「えぇっ!?」
54:
海未「ことりの家にお泊まりした事だってあります。ことりのお母様ともケータイで連絡を取り合う仲てすよ。では、花陽のことはあなたに任せました」
凛「知らなかった…クラスが上がると遊んだりできるんだ…」
花陽「ってことは…私達も!」
凛「かよちん…これは!」
花陽「凛ちゃん…おそらくこれは!!」
凛「デート解禁!!」
花陽「デート解禁!!」
凛「あ…あのね、凛…かよちんの事が大好きです!」
花陽「私も凛ちゃんの事が…だ、大好きです!」
凛「わぁ♪」
花陽「ふふっ、ねぇ凛ちゃん…。今度、一緒に遊びに行かない?」
凛「うん!」
海未「まったく…本当に損な役割ですね…私達…」
凛・花陽「んんー?」
花陽「どういう意味だろう…」
凛「さっぱりにゃー」
55:



穂乃果「うまくいったみたいだね」
絵里「そうね」
穂乃果「心が痛いよ…試験とはいえ、2人を騙したみたいで」
絵里「仕方ないでしょ?決まりなんだから」
穂乃果「そうだね。これくらいで壊れる関係なら、ない方がいい…。って、そういうものなのかなー」
絵里「さぁ、どうかしら」
ピロリロリロリン
絵里「もしもし…希…?もう…また穴に落ちたの?…えぇ、待ってて。今すぐに助けに行くから」
穂乃果「みーんな乗り越えてきた事だもんね。凛ちゃんも成長したのかな…?私も負けてられないよ!ファイトだよ!」
57:



ダレカタスケテェェェェェ!!!!!
花陽「うぅぅ…コンビニでおにぎり買いに来ただけなのに…コンビニ強盗の人質になっちゃったよ」
花陽「はぁ…今月で3回目だよ…」
ドコッ!、バコッ、ドコドコッバコッ!
花陽「はぁ…どうしてこうなっちゃうんだろ…」
凛「そんなの凛が聞きたいにゃ」
花陽「あっ!凛ちゃん!助けに来てくれてありがとう」
凛「なんでコンビニに来ちゃうの!コンビニと銀行に用があるときは凛に頼んでって言ってるにゃ!かよちんはすぐ人質にされるんだから!」
花陽「えっ…だって、お散歩してたら小腹が空いちゃってどうしてもおにぎりが食べたくて…それで…」
凛「おにぎり1個でもガム1個でもコンビニに寄るくらいなら凛に頼んでって言ってるでしょ!ふんっ」
花陽「うぅぅ…怒らないでよぉ…」
凛「ほら!また縛られたところが真っ赤になってる!」
花陽「大丈夫。慣れてるから痛くないよ」
凛「慣れるくらい縛られたんだ…決めた!かよちんはしばらくコンビニ禁止にゃ!」
花陽「はぅぅっ!…地味にきついよぉ…」
凛「ふんっ!こんなのと慣れちゃだめだもん。」
花陽「そうだけど…うぅぅ…」
58:
花陽「機嫌直してよ…。あっ、そうだ!はい、お礼のクッキーだよ」
凛「わぁ♪」
花陽「たくさん作ったからたくさん食べてね」
凛「うん!」
花陽「ねぇ、この後は一緒にいられるの?」
凛「ううん、一度戻って報告書を書かないといけないにゃー」
花陽「そうなんだ…」
凛「すぐに終わらせるからお家で待っててね!いい?お家で待ってるんだよ!いいね!」
花陽「もう…わかってるよ…コンビニにも銀行にも行かないから…」
凛「約束ね!始末書を書き終えたらすぐ迎えに行くから。そしたら…」
花陽「初デート…楽しみにしてるね!」
凛「うん!」
凛「凛の名前は星空凛!かよちんの専属スーパーヒーローに返り咲いた真の専属スーパーヒーローだよ!」
凛「スーパーヒーローは表の姿…裏の姿はかよちんの…ふふふんっ」
花陽「恋人だよ!」
凛「にゃー」
59:
凛「恋人同士か…ふふふんっ、幸せすぎて正直こわいにゃー。」
凛「じゃあスーパーヒーローの方の凛は一度戻って始末書を書いて、今度は恋人の凛ちゃんでお迎え…」
ブロロロロロロロロロロロ…
ブォォォォォォォン!!!!!
凛「車が走っていった音…嫌な予感がするにゃ」
いやぁぁぁ
ダレカタスケテェェェェェ!!!!!
凛「言ってるそばからこれにゃ!あぁぁぁもうっ!」
60:

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