みほ「あんこうさんチームに死ぬほど愛されて眠れない」back

みほ「あんこうさんチームに死ぬほど愛されて眠れない」


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なんでもといったな
13: 以下、
沙織「みぽりん! お昼一緒に食べよう!」
みほ「うん。いいよ」
華「わ、私もご一緒してよろしいですか?」
みほ「もちろん、みんなで食べよう」
沙織「っ……」イラ
麻子「それじゃ、私も」
みほ「それなら優花里さんも誘おうよ」
華「……ちっ」ギリ
14: 以下、
優花里「西住殿ー! ってみなさんお揃いですね」ニコ
麻子「仲間、だからな」
みほ「優花里さん、丁度良かった。みんなでお昼行こうと思って」
優花里「いいですね! みんなで……」
16: 以下、
みほ「どれにしようかな」
優花里「これなんてどうですか?」
みほ「日替わりランチかぁ、今日は何かな」
沙織「それよりも! 私と一緒の食べよ!」
麻子「いや、こっちの方が栄養バランス的に……」
みほ「あの……」
華「これなんかも、美味しいですよ」
17: 以下、
みほ「えっと……」
4人「ねぇ、どれにするの?」
みほ「わ、私は……」
みほ「これ、かな……」
麻子「なら私も」
優花里「この……」ギリ
18: 以下、
沙織「……私もそうしよっと」
華「私も」
優花里「そうですね、そうしましょう」
みほ「え? みんな好きなの食べれば……」
沙織「だって一緒のほうが楽しいじゃん」
麻子「そういうことだ」
みほ「そ、そう…」
20: 以下、
沙織「みぽりん! こっちこっち」
みほ「あ、うん」
優花里「西住殿! 窓際押さえておきました!」
みほ「えっ」
華「こちらの方が空いていますわ」
みほ「み、みんな、一緒に食べようよ」
麻子「構うな、私と食べよう」
みほ「麻子さん……?」
21: 以下、
麻子「いいから」
みほ「その……私は…」
沙織「麻子! なに勝手なことしてんの?」
優花里「そうですよ、西住殿が決めるべきです」
華「もちろん、私とですよね?」
みほ「私は、みんなで一緒に食べたいなぁって……」
麻子「……邪魔しやがって」ボソ
沙織「仕方ないか……うん、そうしよ!」
優花里「それならあっちですね」
22: 以下、
みほ「ごちそうさまでした」
優花里「そ、それでは私は教室に戻りますね」
みほ「うん、また後でね」
沙織「バイバイ」ニコ
麻子「戦車道でな」
華「それでは」
優花里「くそ……なんで私は違うクラスなんですか…」イラ
23: 以下、
優花里「やっと戦車道です」
みほ「お待たせー」
優花里「西住殿!」
沙織「ゆかりん!」
麻子「早いな、相変わらずだが」
優花里「ちっ…」
華「ふふっ残念でしたね」
25: 以下、
みほ「他のみんなも集まったし、早練習始めちゃおうか」
さおり「うん!」
みほ「それじゃ、みんな搭乗して」
一同「はーい」
華(優花里さんさえどうにかすれば、配置的に私がみほさんを独り占めできます…)
優花里(五十鈴殿を消せば後は……)
麻子(車内ではどうしても不利だな……)
麻子「沙織」
沙織「なに?」
麻子「一時休戦だ」
沙織「……了解」
26: 以下、
みほ「みんないくよ! パンツァーフォー!」
みほ「今日は的を使った砲撃練習だから、しっかり狙っていこうね」
華「もちろんですわ」
優花里「装填は任せてください!」
みほ「まずは行進射いくよ」
優花里(直接的な活躍は出来ませんが、ミスはないようにしないと)
優花里「装填します」
麻子「……」グイ
 グラッ……
優花里「うわっ」フラ
28: 以下、
みほ「大丈夫?」
優花里「は、はい、すみません」
麻子「すまないな、ちょっと障害物があって」
優花里「い、いえ」イラ
みほ「全車集中! 撃て!」
麻子「……」カクン
 キッ…
華(甘いですわ)
 ドンッ
みほ「命中だよ華さん!」
麻子「ちっ…」
29: 以下、
みほ「麻子さん、ちょっとふらついたからしっかりね」
麻子「あ、ああ……すまない」シュン
華「ふふ……」クスクス
梓「隊長、今の攻撃についてアドバイス貰えますか?」
みほ「そうだなぁ……砲撃前はなるべく揺らさないようにまっすぐ走ること」
桂利奈「あーい!」
みほ「それから……照準は落ち着いてね」
あや「はい」
30: 以下、
みほ「でも、すごく上手くなったと思うよ」ニコニコ
沙織(何よ…あんなに嬉しそうにして……)イライラ
梓「本当ですか? ありが――」
沙織「ごめん。ちょっと無線の調子悪いかも」
みほ「ほんと? あとで直さないと」
沙織「あ、直った…大丈夫みたい」
みほ「そう。なら次は急停車、砲撃、後退の順で行くよ」
優花里「五十鈴殿」
華「何でしょう?」
優花里「降りるまでは共同戦線でいきませんか?」
華「呉越同舟、いいですわ」
31: 以下、
みほ「お疲れさまー」
一同「お疲れ様でした!」
みほ「みんな、ちょっと」
沙織「なに?」
麻子「どうした?」
みほ「今日はどうしたの?」
優花里「どうした、と言いますと?」
みほ「だって、ずっと様子が変っていうか」
華「そんなことはないと思いますけど……」
33: 以下、
みほ「練習の時だって足の引っ張り合いをしてたみたいだったし」
優花里「……」
華「それは……」
みほ「喧嘩でもしたの? ちゃんと仲直りしなきゃ……」
エルヴィン「隊長!」
みほ「……ちょっと待ってて」
みほ「どうしたの?」
エルヴィン「今日の練習なんだが、色々とアドバイスが欲しくてな」
35: 以下、
みほ「うん、じゃあみんな集めて貰える?」
エルヴィン「了解した」
麻子「……」イライラ
沙織「何よ……他の子ばっかり…」
優花里「西住殿ぉ……」ウルウル
華「っ…」ギリ
みほ「うん……あそこはね…」
おりょう「なるほど……それで…」
37: 以下、
優花里「何を話してるんでしょうか?」
麻子「ここからじゃ良く聞こえないな」
みほ「それじゃ、頑張ろうね」
カエサル「ああ、ありがとう」
みほ「えっと、みんな――」
典子「隊長ー!」
みほ「は、はい! 何かあったの?」
典子「いえ、今後の練習についてそうだんが……」
沙織「……ああもうっ!」
38: 以下、
麻子「何をイラついている?」
沙織「麻子だって、目怖いよ?」
麻子「ふん」
優花里「西住殿……西住殿…」フルフル
華「はぁ……」
沙織「もう我慢出来ない……」
優花里「……武部殿?」
麻子「そうだな……」
39: 以下、
華「私も、これ以上は辛いですわ……」
優花里「わ、私は…西住殿の笑顔が見られれば……」
沙織「それで、誰かに取られてもいいんだ?」
優花里「それは……」
麻子「なら、黙って突っ立ってればいい」
優花里「い、嫌です! 私だって……西住殿が…誰かになんて…」
沙織「それじゃあ……ね?」
優花里「わかり…ました」
40: 以下、
沙織「……みぽりん!!」
みほ「え? あ、そういう感じで強化すればいいと思うよ」
典子「はい。ありがとうございます」
みほ「うん。えと、それじゃね」
みほ「みんな。仲直りできたの?」
沙織「ちょっと乗って」
みほ「?号に?」
華「はい」
沙織「ちょっと話があるから」
42: 以下、
みほ「ここじゃ話せないことなの?」
麻子「まぁそういうことだ」
優花里「すみません…」
みほ「う、うん、それなら」ガチャ
沙織「……」
みほ「え、えぇと……」
麻子「単刀直入に言おう」
麻子「もう他の女と話さないでくれ」
みほ「……うん?」
44: 以下、
沙織「女の子だけじゃなくて、男もダメ!」
優花里「……」
みほ「ごめんなさい、言ってる意味が……」
華「みほさんには私達だけを見ていて欲しいんです」
沙織「みぽりんなら分かってくれるよね?」
みほ「え……え?」
麻子「もちろん隊長として話さなければいけないことも承知している」
優花里「必要なことなら仕方ないですけど……その…」
47: 以下、
沙織「とにかく! もう他の子と楽しそうにしないでよ!!!」グス
華「みほさんが誰かと笑っているのを見るのが、すごく辛くて……」
みほ「ごめん、やっぱりどういうことなのか……私…」
沙織「だから!!」ガンッ
みほ「っ!」ビク
沙織「私達はみほが好きなの」
みほ「……」
49: 以下、
華「みほさんのためなら命だって捧げられます」
優花里「なのに西住殿は……」
麻子「誰にでも優しいその態度が私達を苦しめるんだ」
みほ「そんな……」
沙織「みほは私達だけに笑顔を見せればいいの!」
麻子「私もみほだけを愛する」
華「私達、ですわ」
優花里「西住殿なら受け入れてくれますよね?」
50: 以下、
みほ「み、みんな…? 落ち着こう?」」
沙織「嫌なの…?」
みほ「嫌…じゃないけど……」
華「なら何故……?」
麻子「気に入らないところがあれば直す」
優花里「わ、私だって西住殿の望む私になってみせます!」
沙織「ね? 私達だけを見て」
52: 以下、
みほ「でも……」
華「誰か1人なんて言いません」
優花里「あんこうチームの皆さんは西住殿と同じくらい大切ですから」
沙織「だから、みんなでみほを愛するってことに決めたの」
麻子「ついさっきの話だがな」
沙織「みほ……分かって」
みほ「み、みんなのことは大切だし、大好きだけど……」
53: 以下、
沙織「みぽりん……?」
みほ「私は、戦車道のみんなが同じくらい大事だから……」
優花里「そんな……」
沙織「なんで……なんでなのよ!?」
みほ「……ごめんなさい」
麻子「私達ではダメなのか?」
56: 以下、
華「私は……みほさんに全てを尽くします。ですから…」
みほ「ダメとか、嫌とかそういうのじゃなくて……」
沙織「みほのためなら何だってする! 何だって出来る!」
優花里「それでも受け入れてくれないんですか!?」
みほ「……ごめん」
 ザシュッ
みほ「さ、沙織さん!?」
58: 以下、
沙織「ほ、ほら、こんなことだって私……」ポタポタ
みほ「あ、ああ……」
優花里「私だってそのくらいっ!」
みほ「ダメっ!! 優花里さん!」ガシ
優花里「離してください! 西住殿に受け入れて貰えないならどうせ…」
みほ「落ち着いて! 沙織さんも傷口押さえて、血止めて!」
みほ「麻子さん、沙織さんを!」
麻子「……華」
華「ええ、苦しまないようにして差し上げますわ」
61: 以下、
みほ「待って、ストップ!」
麻子「みほ、愛してるよ」
華「すぐに私も……」
みほ「みんな! 何でそんなことするの!!」
麻子「私は、受け入れられない愛情を持ったまま生きられるほど、強い人間じゃないからな」
華「それは私もですわ」
優花里「みんな一緒です」
63: 以下、
沙織「……えへへ、結構出るもんだね」
みほ「沙織さん、お願いだから傷口押さえて……」グス
沙織「みぽりんに押さえて欲しいなぁなんて」
みほ「わ、分かったから……優花里さん、離すからカッター渡して……ね?」ポロポロ
優花里「もう……いいんです、死なせて――」
みほ「いいから渡して!!」バシッ
優花里「あっ……」
みほ「沙織さん、大丈夫!?」
65: 以下、
沙織「みぽりん、なんで泣いてるの……」
みほ「お願い…こんなことやめて…ぐすっ…うぅ」
沙織「腕なんだから、死にはしないよ……」
みほ「こんなに血が出てるんだか危ないよ…」グス
麻子「沙織、大丈夫か?」
沙織「えへへ…しくじちゃった」
麻子「まったく……」
華「麻子さん……」スッ
みほ「ダメ! やめて!!!」
麻子「先に待ってるから」
華「……っ」
みほ「もう分かったから!!! ……分かったからぁ」グス
68: 以下、
優花里「西住殿……?」
みほ「他の人と仲良くなんてしないから……っ…うぐ…」ポロポロ
みほ「だから……やめて…っ…ぐすっ…おねがい…」
沙織「みぽりん……分かってくれたんだ」
華「みほさん、私嬉しいです」
麻子「信じてた、みほのこと」
みほ「うん…うん……だからっ…っ…もう…こんなことしないで…」
70: 以下、

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