平塚静「ただの人間に興味は無い」back

平塚静「ただの人間に興味は無い」


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1:
続きから
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398341043/
由比ヶ浜「うわあ…」
八幡「中二病だ…」
由比ヶ浜「中二部だ…」
平塚「他にいい名前でもあるのか?」
由比ヶ浜「ないですけど…」
八幡「そもそも部の存在自体」
平塚「よし、今日から君たちはSOS団だ」
八幡「…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402336818
2:
2週間経過
平塚「転校生を連れてきた」
戸塚「戸塚彩加です。よろしくお願いします」
雪ノ下「転校生?」
八幡「どっから連れてきたんですか」
平塚「これは合意の上だ」
戸塚「宇宙人捜すんだよね?おもしろそうじゃん」
八幡「…」
平塚「よし、これで5人揃ったな」
平塚「明日から本格的に活動開始だ」
3:
雪ノ下「…」
八幡「…」
雪ノ下「…」つ
八幡「…ん?」
雪ノ下「読んで」
八幡「急にどうした」
雪ノ下「あなたは『読む』という動詞を知らないのかしら?本当に日本人?」
八幡「本当に日本人だよ、帰ったら読む」
6:
雪ノ下「遅かったわね」
八幡「すまん」
雪ノ下「まさか時計も読めないとは……」
八幡「いや時計の問題じゃないだろ」
雪ノ下「そうね。あなたの脳みその問題ね」
八幡「いやお前の脳みその問題だからな?そもそもあんな
雪ノ下「まあいいわ。上がって」
八幡「……?」
7:
雪ノ下「簡単に言うと、私は宇宙人」
八幡「?」
(説明省略)
八幡「えっと……」
八幡「簡単にまとめると」
八幡「雪ノ下は情報ナントカ体ってやつの手下で」
八幡「平塚先生がなんか凄い力持ってて」
八幡「それが暴走しないように監視するのが役目と……」
雪ノ下「サルなのによく理解できたわね」
八幡「俺は人間だ」
8:
雪ノ下「まあ、大体そういう認識で合ってるわね」
八幡「そうか」
雪ノ下「信じてくれた?」
八幡「無理だな」
雪ノ下「サルには難しかったかしら」
八幡「サルじゃなくても難しいぞ」
9:
今回はここまで
11:
翌日
平塚「全員揃ったか」
平塚「では出発しよう」
八幡「あの」
平塚「どうした」
八幡「何するんですか?」
戸塚「宇宙人探し以外に何あるの?」
八幡「なぜ乗り気なのか聞きたい」
12:
由比ヶ浜「ふー…ちょっと休もうよ」
八幡「おいさっきまで乗り乗りだったじゃねーかよ」
由比ヶ浜「あ、そうだ!」
由比ヶ浜「あたしヒッキーに大事な話あるんだった」
八幡「いきなりどうした?変な物食ったか?」
由比ヶ浜「食べてないよ」
八幡「じゃあ何だよ」
由比ヶ浜「あのね…ヒッキー…」
由比ヶ浜「あたし、未来から来たって言ったら信じる?」
八幡「信じないな」
由比ヶ浜「え、ちょっ、」
15:
由比ヶ浜「私ってそんなに信用できない?」
八幡「うん」
由比ヶ浜「即答!?」
八幡「とりあえず雪ノ下のとこ戻っていいか」
由比ヶ浜「え、ちょっ」
16:
翌日
八幡「戸塚」
戸塚「ん?」
八幡「お前は何かないのか?平塚先生絡みで」
戸塚「うーん…………」
戸塚「…………」
八幡「?」
戸塚「…………八幡」
八幡「何だ?」
戸塚「僕が…………その…………超能力者…………だって…………言ったら…………」
八幡「信じるに決まってんだろ」
戸塚「即答!?」
17:
戸塚「えっと…………」
戸塚「うまく説明できないんだけど…………」
八幡「要するに戸塚が超能力者だってことだろ?」
八幡「ならそれでいいじゃねーか」
戸塚「えっ」
八幡「まあ、そういうことだ」
戸塚「由比ヶ浜さんのときはあんなに苦労したのに……」
八幡「由比ヶ浜がどうかしたか?」
戸塚「あ、いや、なんでもないよ」
20:
翌日
『比企谷八幡よ。放課後になったら、教室に来たまえ』
八幡(下駄箱に何か入ってた……)
八幡(見なかったことにしよう)
21:
さらに翌日
材木座「比企谷八幡!」
材木座「なぜ昨日来なかったのだ!」
八幡「いやお前と絡みたくないし」
材木座「我輩の計画が台無しではないか!」
八幡「知らねーよお前の計画なんか」
材木座「この計画は我輩の存続に関わることなのだが?」
八幡「勝手に消えてろ」
材木座「ぐはあ」
23:
翌日
雪ノ下「消したわ」
八幡「何を?」
雪ノ下「材木座くん」
八幡「おう、ありがとな」
雪ノ下「……驚かないの?」
八幡「正直、どうでもいい」
八幡「あいつがどうなろうが、俺には関係ない」
雪ノ下「どうやって消したのとか……」
八幡「それより由比ヶ浜は?」
雪ノ下「え?」
八幡「まだ来てないのか?」
雪ノ下(材木座くん……結構頑張ってたのに……)
26:
ガタン
八幡「ん?」
由比ヶ浜(大)「ふーっ……」
由比ヶ浜(大)「ゆきのん……このロッカーきついよ……」
八幡「何してんだ?タイムワープごっこか?」
由比ヶ浜(大)「ごっこじゃないよ!本物のタイムワープだよ!」
雪ノ下「それで、何年後から来たという設定なのかしら?」
由比ヶ浜(大)「ゆきのんは知ってるんだよね!?何でフォローしてくれないの!?」
雪ノ下「うーん……なんとなく?」
由比ヶ浜(大)「ゆきのーん!」
八幡「とりあえず、俺そっちで勉強してていいか?」
雪ノ下「どうぞ」
由比ヶ浜(大)「え、ちょっ、」
27:
八幡「……」カキカキ
雪ノ下「……」ペラッ
由比ヶ浜(大)「……」
八幡「……」カキカキ
由比ヶ浜(大)「……ヒッキー」
八幡「ん?」カキカキ
由比ヶ浜(大)「平塚先生のこと……どう思ってる……?」
八幡「うるさい奴だと思う」カキカキ
由比ヶ浜(大)「……」
キーンコーンカーンコーン
八幡「よし、そろそろ帰るか」
由比ヶ浜(大)「え、ちょっ、」
29:
平塚「比企谷、ちょっと来い」
八幡「何ですか」
平塚「材木座の家に行くぞ」
八幡「1人で行って下さい」
平塚「今日材木座が転校したのは知ってるよな?」
八幡「はい」
平塚「対外的には転校ってことになってるが」
平塚「悪の組織に捕まったと考えることもできるだろう」
八幡「できないと思います」
平塚「あるいは宇宙人的な情報生命体によって存在を消されたかのどちらかだ」
八幡「もう帰っていいですか?」
30:
平塚「いなかったな」
八幡「転校したんだから当然でしょう」
平塚「いや、転校ではない」
平塚「消されたんだ」
八幡「もう帰っていいですか?」
平塚「小6のときに、家族で野球見に行ったんだ」
平塚「確か千葉ロッテ?日ハムの対戦だった」
八幡「先生が自分語り始めた…………」
平塚「球場はほぼ満席で」
平塚「小学生の私には、ものすごい人数が集まっているように見えた」
平塚「見えてしまったんだ…………」
平塚「後で調べてみたんだが、マリンスタジアムの収容人数は大体3万人くらいだな」
平塚「日本の人口は1億人くらいだ。それに比べたら、3万人なんかかなり少ない人数だった」
31:
平塚「それで、私は悟ったんだ」
平塚「面白いことは待っててもやって来ない」
平塚「自分から探しに行かなければならない、と」
八幡「なんか話が飛躍しているような気が…………」
平塚「よし、帰るぞ」
八幡「一通り語り終わったらもう帰るんですか」
平塚「高校生が夜遅くまで出歩いていたら問題になるだろう」
八幡「既に結構遅いんですけど…………」
33:
比企谷宅
<ピーンポーン
戸塚「八幡、いる?」
八幡「戸塚?」
戸塚「ごめん、起こしちゃった?」
八幡「まだ寝てなかったから大丈夫だ」
戸塚「この前、僕が超能力者だって話したけど」
戸塚「あのときは条件が揃わなくて、八幡には見せられなかったんだ」
八幡「条件があるのか」
戸塚「ちょうど今、その条件が揃ってるから」
八幡「見せてくれるのか?」
戸塚「もしよかったら八…………即答!?」
34:
八幡「ここどこ?」
戸塚「川崎だよ」
八幡「神奈川県まで来ないと見せられない能力って…………」
戸塚「八幡」
八幡「ん?」
戸塚「ひとつお願いがあるんだけど」
八幡「戸塚のお願いなら何でも聞く。ひとつと言わ
戸塚「目を瞑ってほしいんだ」
八幡「それだけか?」
戸塚「うん」
35:
戸塚「開けていいよ」
八幡「おう」
八幡「…………」
八幡「ここどこ?」
戸塚「川崎だよ」
八幡「いやそうじゃなくて」
八幡「何この灰色空間。そんなオカルトありえません」
36:
戸塚「ここはね、平塚先生の能力が作り出した閉鎖空間」
戸塚「新しい世界を作るための予行演習っていう説もあるんだけど」
戸塚「詳しいことは僕たちにも分からないんだ」
八幡「平塚先生何してんすか」
41:
その後いろいろあって
八幡「戻ってきたな」
戸塚「戻ってきたよ」
八幡「結構時間かかったな……もう11時だぞ」
八幡「送っていこうか?」
戸塚「車運転できるの?」
八幡「雪ノ下あたりに頼めば」
戸塚「無理だと思うよ」
戸塚「ていうか、僕が連れてきたんだし、僕が送っていくよ」
八幡「お願いします」
43:
その後いろいろあって
平塚「比企谷、起きろ」
八幡「zzz」
平塚「衝撃のファーストブリッド」
八幡「……ん」
平塚「授業中だ」
八幡「……今何時ですか」
平塚「23時30分」
平塚「ちょうど1限が始まったところだ」
八幡「ふざけてんですか」
44:
八幡「ていうかなんで俺学校にいるんですか」
八幡「家で寝てたはずなのに」
平塚「知らん」
八幡「さいですか」
平塚「だがせっかく教室にいて教科書持ってるんだ」
平塚「授業をやらない理由は無い」
八幡「十分すぎるくらいあると思いますけど」
八幡「というか校庭になんか巨人出てるんですけど」
平塚「そんなものは無視だ」
八幡「……」
46:
<ガシャーン
八幡「なんか攻撃されてるんですけど」
平塚「教科書52ページ」
八幡「……」パラパラ
平塚「そこの文を現代語に訳せ」
<ガシャーン
八幡「今はもう昔の話となってしまったが」
<ガシャーン
八幡「……窓割れてるんですけど」
平塚「無視だ。続けろ」
<ガシャーン
八幡「竹取の翁という者がいた」
<ガシャーン
八幡「うるさくて集中できません」
47:
<ガシャーン
八幡「さすがに逃げましょう」
平塚「いや、授業続行だ」
八幡「この調子だと校舎壊れますよ」
平塚「宇宙人に襲撃されながら授業を続けるとか、なんかわくわくするだろ」
八幡「しません」
平塚「そうか、じゃあこうしよう」
<ガシャーン
平塚「そこの宇宙人、教室入れ」
八幡「えっ」
48:
八幡「本当に来やがった……」
平塚「宇宙人、教科書53ページ」
八幡「しかも教科書持ってるし……」
平塚「3行目から訳せ」
神人「  」
平塚「そこ違うぞ」
平塚「交じりてってのはどういう意味か覚えてるか?」
神人「  」
平塚「そうだ」
その後も俺たちは、神人との不思議な授業を続けた……
49:
翌日
雪ノ下「おはよう比企谷君」
八幡「おう」
雪ノ下「昨日は平塚先生と布団の中で何してたのかしら?」
八幡「布団の中言うな」
由比ヶ浜「ヒッキー先生と何してたの?」
八幡「食い付くな」
雪ノ下「私が説明するわ」
雪ノ下「昨日彼は酔っ払った平塚先生と布団の中で一緒の時間を過ごし」
八幡「だからそういうのやめろ」
50:
戸塚「へー……そんなことやってたんだ」
八幡「戸塚!?」
戸塚「八幡だけはそんなことないと思ってたけど……やっぱり年頃の男の子だし……」
八幡「なんかすごい誤解してないか?」
八幡「ただの閉鎖空間だからな、夢落ちみたいなもんだからな」
戸塚「そっか……平塚先生と同じ夢見てたんだ……」
八幡「だから閉鎖空間だって言ってんだろ」
51:
平塚「比企谷」
平塚「昨日はありがとうな」
八幡「何の話ですか」
平塚「宇宙人と一緒の授業、結構楽しかったぞ」
八幡「楽しかったのは先生だけですよね」
平塚「雪ノ下とか戸塚も楽しかったと言っていた」
八幡「居なかったじゃないすか」
平塚「まあともかくあれは結構楽しかったので」
平塚「これからも導入していこうと思う」
八幡「巻き込まれる俺の身にもなってください」
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