西住みほ「あのね…あんこうチームのみんなと旅行に行くんだけど…」back

西住みほ「あのね…あんこうチームのみんなと旅行に行くんだけど…」


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1:
みほ「男君も来てくれないかな?」
男「いいけどさ、どこに行くの?」
みほ「私の実家が所有してる山荘なんだけど」
男「山かぁいいね」
みほ「じゃあ三日後に駅に集合で」
男「うん、わかったよ」
3日後
男「おはよう」
優花里「あっ!男殿!おはようございます」
麻子「んー眠い」
沙織「もーいいかげん起きなよぉー」
3:
華「麻子さんは本当におねぼうさんですね」
みほ「みんな揃ったし、そろそろ行こうか」
沙織「ねぇミポリン、別荘まではどれぐらい
かかるの?」
みほ「電車で5時間くらいで少し歩くかな」
華「結構遠いんですね」
5時間後
優花里「空気の美味しいところですね」
沙織「すごい!周り山しかないよ!」
みほ「ここから一時間ぐらい歩くんだ」
麻子「一時間か…」チョンチョン
男「どうした?」
麻子「おんぶしてくれ」
男「いいよ、ほら」
麻子「うん」ヨイショ
沙織「もー麻子!ちゃんと自分で歩きなよ!」
男「大丈夫だよ、麻子軽いし」
華「辛くなったらかわりますね」
みほ「…………」
6:
1時間後
みほ「ここだよ」
優花里「すごい!市役所みたいですね」
沙織「すっかり真っ暗だね」
男「ほら、ついたぞ、起きろ」
麻子「んー」
みほ「しばらく使ってなかったので分担して
掃除しましょう」
優花里「了解です」
みほ「じゃあ華さんはお風呂掃除を」
華「はい」
みほ「優花里は各部屋の電気の確認を」
優花里「了解しました!」
みほ「残りの三人は床をお願いします」
三人「はーい」
みほ「私は地下倉庫に物資の確認に行きます」
10:
男「じゃあはじめるか」
沙織「広いから分担しないとね」
麻子「めんどくさい…」
男「ほらやるぞ、ぞうきん」
麻子「わかったー」
キャァァァァァァァァァァァ
男「なんだ!」
沙織「今の…華の声だよね!」
男「見てくる!」
お風呂場
男「うっ!すごい血の匂い…」
男「華!大丈夫か!」
華「…………」
そこにはメッタ刺しにされて血の浴槽に浸かる華の姿
男「脈がない……」
沙織「男君!どうしたの!?」
26:
男「はいって来ちゃだめだ!」
沙織「え?どうして?」
男「いいからそこにいてくれ!」
沙織「嫌!華!どうしたの!?」ガチャ
男「馬鹿!入ってくるな!」
沙織「華…………?ねぇ華?冗談だよね……」ユサユサ
男「沙織……」
沙織「うう、なんでこんなことになっちゃったの……」涙
男「ほら出よう……」
沙織「うん……」
麻子「西住さんと秋山さんをつれてきたぞ」
優花里「なにかあったんですか?」
沙織「ユカリン…華がぁ…」
男「華が殺された…」
42:
みほ「冗談だよね…」
男「冗談に見えないだろ……?」
麻子「そんな……」
男「とりあえず警察に電話しよう
みほ、電話はどこにある?」
みほ「リビングにある…」
男「なにがあるかわからない…
みんなでリビングに行こう」
リビング
ツーツー
男「駄目だ…つながらない」
優花里「みてください…電話線が切られてます…」
男「ケータイは!」
麻子「圏外みたいだ…」
男「みほ!近くに交番とかないのか?」
みほ「ないの…一番近いコンビニまででも3時間かかるし…もう暗いから山を降りるのは危ないし…」
49:
沙織「もう意味わかんないよ!」ダッ
みほ「まって!沙織さん!」
男「連れ戻してくる!」
優花里「私たちも!」
男「いや!三人は危ないからここでかたまってくれれ!」
優花里「なにがあるかわかりません!これを持っていてください」
男「サバイバルナイフと懐中電灯か…
サンキュ!」
山の中
男「おい!沙織!返事してくれ!」
男「クソッ!どこに行ったんだ!」
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
男「沙織の声だ!向こうか!」
沙織「やめてぇぇ!こないで!」
黒マント「………………」斧振り上げ
男「おい!やめガァ!」ドス
男「……………」
50:
みほ「男君!起きて!」
男「頭痛てぇ、俺気絶してたのか…」
みほ「心配で見に来たら男君が倒れてて…」
男「そうだ!沙織は!」
みほ「………」指差し
男「あ……あ……」
斧で頭を割られた沙織の死体があった
男「沙織ごめんな…」上着被せ
男「麻子と優花里が心配だ…
急いで戻ろう」
みほ「沙織さん…グスッ」泣き
男「歩けるか…?」
みほ「うん…」
51:
別荘
男「二人とも無事か!」
優花里「はい……私たちは大丈夫です」
麻子「さ、沙織は!見つかったのか…」
男「…ごめん」
麻子「見つからなかったのか…」
男「…違うんだ」
麻子「え………」
麻子「嘘だろ……」
みほ「麻子さん…」
麻子「沙織…グスッ…お前が死んだら
ヒック…私はどうすれば…」
優花里「冷泉さん…」ナデナデ
麻子「秋山さん…ヒック」ギュー
男「明日の朝になったら4人で下山しよう」
みほ「うん…犯人は二人組だから気をつけて夜をこさないと…」
男「そうだな…」
52:
パチン
男「停電!」
みほ「私ブレーカー見てくる!」ダッ!
男「みほ!待て!一人で動くな」
麻子「もういやだぁぁぁぁぁぁ」ダッ!
優花里「冷泉さん!」
優花里「男さん!二手に別れて追いましょう
一人は非常に危険です!」
男「わかった!」
優花里「私は西住殿を追います!
冷泉さんをお願いします」
男「おう!」
二階個室
タンス「グスッ…ヒック…」
男「麻子…」ガチャ
麻子「男!」ぎゅー
53:
男「探したぞ」ナデナデ
麻子「私は怖くてヒック…みんな殺されちゃうんじゃないかって」プルプル
男「大丈夫だよ…麻子は絶対俺が守るから…」
麻子「本当か?」
男「ああ…約束する…だからみほと優花里と合流しよう」
麻子「…麻子」手を繋ぐ
男「(こんなに…震えて)」
男「ブレーカーは一階にあったはずだ」
男「行こう」
階段
男「踊り場に誰かいる…麻子、俺の後ろに」
麻子「恐い…」
男「………」ライト照らし
優花里「…………」
男「なんだ…優花里か…」
男「みほはいたか?」
優花里「………」ぱたっ
倒れた優花里の背中にはナイフが突き刺さっていた
男「優花里……クソッ」
麻子「秋山さん…そんな…あぁぁぁぁぁ」ダッ
男「おい!麻子待て!」
54:
一階個室
男「おい!麻子いるか!」
みほ「男君!」
男「みほ!無事だったのか!よかった…」
みほ「うん…でもブレーカー上げようとして台にのったら落ちちゃって足が…」
男「動けるか?」
みほ「ちょっと無理かも…」
男「よし!俺がおんぶするから麻子を探すぞ」持ち
みほ「あ、ありがとう」
一階廊下
みほ「男君の背中温かい…」
男「なぁみほ、一つ聞いていいか?」
みほ「なに?」
男「さっきリビングで話しただろ?」
みほ「うん」
男「なんでさ…犯人が二人だってわかったの……?」
55:
みほ「こんな時だからいうけど私は男君がずっと好きだったんだよ…」
男「質問の答えになってない…」
みほ「……気づいちゃった?……」
男「今確信に変わったよ……」
みほ「じゃあサヨナラだね……」ナイフ振り上げ
男「おりゃ!」投げ
みほ「痛いなぁ、死ねばまた元通りになるんだよ?」
男「麻子が心配だ……ここは逃げよう」
みほ「ねぇ待ってよ…」
男「好きだったのに……」ダッ!
地下倉庫
男「おい!麻子!いないのか!」
麻子「男……」
男「よかった……怪我とかしてないか?」
麻子「ここに隠れてただけだから大丈夫
西住さんは……?」
男「みほは……」
みほ「男君……待ってよぉ……」ズルズル
男「もう追いついて来たか」鍵しめ
麻子「なんで……鍵を閉めるんだ……?」
男「みほも犯人の仲間だった……」
麻子「そんな……」
みほ「ねぇ……ここ開けてよ……」
男「別の脱出口を探そう……」
麻子「うん………」
56:
麻子「男!ここに地下への階段が!」
男「でかした!」
男「降りてみるしかないな
俺から離れるなよ」
麻子「わかった」抱きっ
地下室
男「なんだここ……
床に魔方陣のような物が……」
麻子「気味が悪いな……」
男「なんか本が落ちてる」
男「なになに、黒…術…………恋……写し……死戻……文字がかすれてて読めないな」
麻子「ぐっ!」
黒マント「…………」ガスッ
男「いつのまに……ガハッ」
黒マント「…………」ガスッ
57:
男「ここは……俺確かに黒マントに殴られて……」
みほ「おはよう、男くん」
男「みほ!麻子はどうした!?」
みほ「麻子さん?ここにいるよ……」
麻子「んーんーんー」
みほ「目隠しして口を塞がせてもらったんだ」
男「お前が……みんなを殺したのか……?」
みほ「みんなを殺したのはこの人だよ」
黒マント「…………」
俺「こいつが……」
みほ「麻子さんも殺してもらってもよかったんだけど君と麻子さんはこのナイフで殺さなきゃいけないんだ」
男「なんで……」
みほ「このナイフ見覚えない?」
男「ナイフ……うっ頭が……」
58:
梓「いいわけないじゃないですか…」ザクッ
男「グッハ…あ…ずさ…?」
男「なんだ…今の知らない女の子に刺されてるのは俺…?」
みほ「ちょっと思いだした?」
俺「ちょっと待て!どういうことだ!」
みほ「これなら思いだせる?」グサッ
麻子「んーんーんー」バタバタ
男「麻子の腹にナイフ……また頭が……」
みほ「ほら!お腹を開いてみてみようね!」グサッグサッ
麻子「やめ…痛い…」
みほ「ほらみて?中に誰もいないよ?」
男「なんだこれ……こんなこと初めてみるはず
なのに見たような……」
みほ「だいぶ思い出してきたみたいだね?」グサッグサッ
麻子「んー…………」
みほ「動かなくなっちゃった……」
60:
男「麻子!」
みほ「大丈夫だよ…また元通りになるから」ジリジリ
男「やめろ…くるな……うっ」
みほ「ひどいよッ!!!ッ!!!!!!」ザクッ
男「ガハッ!!!!う゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛!!・・あぁぁ!!」
みほ「自分だけ!!!お姉ちゃんと幸せになろうなんてッ!!!!」ザクッ
男「なんだこのフラッシュバック……」
みほ「ほら思い出して!」ザクッ
男「ウガァァ!アァァァ」
みほ「どう思いだした?」
男「うぐぁ(思い出した…俺…このナイフで何度か殺されてる)」パタッ
みほ「また会おうね…」
6

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