八幡「強化外骨格なしのん?」陽乃「うん♪」back

八幡「強化外骨格なしのん?」陽乃「うん♪」


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1:
やはり俺の幼馴染みが彼女なのは間違っている。雪乃「何を言っているのかしら?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390178994/
これの陽乃ルートです
前作を読んでからお読みください
糖分注意
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1393983985
2:
陽乃「八幡ー」
八幡「はい」カキカキ
陽乃「遊んでー」
八幡「勉強終わってから」
陽乃「えー!それ二時間前も聞いたよー」ダキッ
八幡「ちょ……文字が書けませんから」
陽乃「とほほ……八幡が冷たいよー」?
八幡「……はぁ。わかりました」
陽乃「?」
八幡「……何します?」
陽乃「八幡……」
八幡「……」ポリポリ
陽乃「それじゃ、エッチなことでも」
八幡「却下」
陽乃「ちぇー」
八幡「……何かゲームあったかなぁ」
陽乃「私が勝ったら八幡にイタズラするね♪」
八幡「勘弁してください……」
陽乃「そして、八幡が勝ったら私にイタズラしてね♪」
八幡「しませんから」
陽乃「えー。こーんな美人が誘ってるのにぃー」
八幡「はいはい。レースと格ゲーとパズル何します?」
陽乃「それじゃ、このギャルゲーで」
八幡「……ソンナノモッテナイデスヨ?」
陽乃「……PCの中の厳重に隠されてたゲームにする?」ニコッ
八幡「すいませんでした」
3:
陽乃「ほほぉー。八幡はこんなキャラが好きなんだ」
八幡(何で陽乃さんに見られながらギャルゲしてるんだ俺は……)
女【私にはもう決められた相手が……】
男【関係ない……必ず奪いにいくよ】
陽乃「うっわーこんな台詞八幡は絶対言わないのにゲームだと選ぶんだ」
八幡(ルート入るためには仕方ないんだ……てか、何で膝の上に乗ってるんすか陽乃さん……)
陽乃「ほらほらー続き続き」
八幡「恥ずかしいかもう許してください……」
陽乃「だーめ♪」
4:
八幡(……眠い。昨日結局徹夜だよ……)
結衣「ヒッキー!」
八幡「……どうした?由比ヶ浜」
結衣「一緒に生徒会行こっ!」
八幡「まぁ、別に良いけど」
結衣「えへへ」
八幡「随分とご機嫌だな」
結衣「だって楽しいんだもん」
八幡「?」
結衣「ゆきのんやいろはちゃん。それにヒッキーとの部活だよ」
八幡「……そうですか」
八幡(まぁ俺は雑用の多さで死にそうなんですがね……でも)
八幡「……」ジー
結衣「……♪」ニコニコ
八幡(……悪くもないか)
5:
結衣「やっはろー!」ガラガラ
いろは「あ、こんにちは。結衣先輩」
雪乃「こんにちは」
八幡「うす」
雪乃「……遅いわよ比企谷くん」
いろは「先輩遅いです」
八幡「俺、由比ヶ浜と一緒にきたよね?何でこうなるかなぁ……」
結衣「あはは」
いろは「先輩ー!お茶が飲みたいです」
八幡「調子に乗るな」
6:
陽乃「おかえりー」
八幡「……俺の部屋で何を……」
陽乃「んー?八幡のパソコンで遊ぼうかなぁって」
八幡(……ふっ。パスワードは変更済みだ。問題ない)
陽乃「八幡はこんなプレイが好きなの?」
八幡「ごめんなさい。何でもするから許してください」
陽乃「え?なんでも?」
八幡「……イッテマセン」
陽乃「……んふふー。じゃあこのプレイを私と」
八幡「め、飯作ってきます」バタンッ
7:
雪乃「あら?別に部屋で待ってても良かったのよ?」
八幡「いや、無理。つーか飯の量一人分追加な」
雪乃「姉さんかしら?」
八幡「ああ」
雪乃「そう。わかったわ」
8:
八幡「ご飯出来ましたよー」ガチャ
陽乃「……」スヤスヤ
八幡「……この人は……」
八幡(何で人のベットでこんなに寝るかなぁ)ナデナデ
陽乃「……ん」
八幡「……」ナデナデ
陽乃「……」
八幡(起こすのも可哀想なんだけど……)
陽乃「……はち……まん」ギュ
八幡「……ここにいますよ……ん?」
八幡(……何か息づかいが変わってないか)
陽乃「もっと……激しく」
八幡「……起きてるでしょ……陽乃さん」
陽乃「バレちゃった?」テヘッ
八幡「……はぁ。ご飯いきますよ」
陽乃「ラジャー♪」
19:
陽乃「ねー八幡」
八幡「何ですか?」
陽乃「約束したよねー?」
八幡「約束?」
陽乃「デートしてくれるって」
八幡「あ」
陽乃「ああー!もしかして忘れてたなー!?」
八幡「い、いや、そんなことはないですよ」
八幡(忘れてはいなかったんだけど、デートとか何すればいいのかわからないんだよなぁ……)
陽乃「あはは。大丈夫だよー。今回は私に付き合ってくれればいいから!」
八幡「……海外は勘弁してくださいよ?」
陽乃「……」
陽乃「……もちろん!」
八幡「……え、なに今の間は……」
20:
陽乃「いやー天気よくてよかったよー」
八幡「そーっすね」
陽乃「よいしょ」ギュ
八幡「え、あの何で」
陽乃「今日は恋人っぽくデートしよう!」
八幡「……やり方知りませんよ」
陽乃「大丈夫大丈夫♪私が引っ張るから」
八幡「……で、何処に行くんですか?」
陽乃「え?もっちろん国内だよ!」
八幡「の、何処ですか?」
陽乃「内緒♪」
21:
八幡「あの……ここって……」
陽乃「北海道だよ!」
八幡「……もう何があっても驚かない」
陽乃「あ、ちなみに泊まりだからね」
八幡「金足りるかなぁ……」
陽乃「私が出すよ?」
八幡「いや、払える分は払います。少しは持ってきてますし」
八幡(初デートだっていったら親父が珍しく奮発してくれたし)
陽乃「そう?でも多分八幡の手持ちじゃ桁がひとつ足りないよ?」
八幡「は?」
陽乃「だから気持ちだけでいーよ?」
八幡(やっぱ、金銭感覚がおかしいよ……陽乃さん)
八幡「本当すいません」
陽乃「ううんー。未来の旦那様だかんね♪サービスしなくちゃ」ニコッ
八幡「……」カァァァ
陽乃「お、顔真っ赤だ。珍しい」
八幡「べ、別に」
八幡(何だ……何か顔がまともに見れないぞ……)
陽乃「さー!とりあえず行こっか」
八幡「……」ポリポリ
27:
陽乃「いやっほーー!」ズザァァァ
八幡「やべ」コテッ
陽乃「あははは。大丈夫?」
八幡「は、はぁ。何とか」
陽乃「スキーは初めてだっけ?」
八幡「そうっすね。でも陽乃さんも初めてじゃ?」
陽乃「んー。初めてだけど、ほら、周りの上手そうな人の滑りかた真似てたら出来るよ?」
八幡「それがすぐに出来るのがおかしいんですよ」
陽乃「そうかな?」
八幡「ええ」
陽乃「えへへ、八幡に褒められちゃった」ニコッ
八幡「……さ、先にいきます」
陽乃「へ?」
八幡(ヤバイ……顔赤い……バレてないよな?)
28:
陽乃「そーれー!」ポイッ
八幡「つめた!?」
陽乃「ふっふっふー。お姉さんから逃げるとはいい度胸だー。そんな悪い子にはお仕置きが必要だね」ポイッポイッ
八幡「雪を……投げる……な!!」ヒョイヒョイ
陽乃「お、生意気なー!」ポイッ
八幡「ぶっ」ベチャ
陽乃「あははは!」
八幡「こ、この!」ポイッ
陽乃「あんっ♪ひっどーい!」ポイッポイッ
八幡「ちょっと!雪玉の中に石入れるのは洒落になりませんよ!」
陽乃「んー。じゃあー!」タタタッ
八幡「ちょ、ちょっと」
陽乃「ドーン!」ガバッ
八幡「うわっ!」バタンッ
陽乃「あはははは」
八幡「……プッ。ククク」
43:
ホテル
陽乃「休憩ー」ダキッ
八幡「汗くさいですよ?」
陽乃「八幡のならいいよー」
八幡「何か変態チックですね」
陽乃「んふふー。欲情した?」
八幡「いいえ」
陽乃「つれないなー」
八幡「そんなに簡単に自分を売っちゃ駄目ですよ?」
陽乃「八幡だけだよ?」
八幡「……そうすか」カァァァ
陽乃「あはは。八幡は可愛いなぁ……」ナデナデ
八幡「……何かありした?」
陽乃「んー?何で?」
八幡「……いえ、気のせいならいいんです」
陽乃「……そっか。よし。ご飯行こっか♪」
八幡「……ええ」
44:
八幡「ラーメンでよかったんですか?」
陽乃「うん。だって八幡レストランとか嫌でしょ?」
八幡「……ごもっともです」
陽乃「それに、私もラーメン好きだし」
八幡「あれ?そうでしたっけ?」
陽乃「うん。八幡が昔作ってくれた時から好きだよー」
八幡「……インスタントですけどね」
陽乃「それでもだよー。一生懸命作ってくれたじゃん。それだけで嬉しかったよ」
八幡「……」ポリポリ
「醤油二丁お待ち」
陽乃「お、きたきた」
陽乃「うん。おいしい♪」
45:
陽乃「いやー。おいしかったね」
八幡「そうっすね」
陽乃「お、卓球あるね」
八幡「やりません」
陽乃「まだ何もいってないよー」ブーブー
八幡「言わなくてもわかりますもん」
陽乃「え?それって通じあってるってこと?」
八幡「何でそうなるんですか……」
陽乃「よーし」ジー
八幡「え……なんですか」
陽乃「……」
八幡「……」
陽乃「……」
八幡「……ぅ」プイッ
陽乃「……通じた?」
八幡「なにがですか」
陽乃「好きって♪」
八幡「……」カァ
46:
陽乃「さぁ、勝負!」
八幡「結局やるんすね……」
陽乃「ただやるだけじゃつまらないからー」
八幡「凄く嫌な予感がするんですが……」
陽乃「私が勝ったらご褒美として八幡にキスね」
八幡「やっぱり……拒否します」
陽乃「ちなみに八幡が勝てば私に何でも命令してOK」
八幡「……」
陽乃「ハンデとして八幡は二点とれば勝ち。私は普通通り。これでどう?」
八幡「……俺が勝ったときの命令に拒否権は?」
陽乃「もちろんないよ♪」
八幡「……やります」
陽乃「へ?」
八幡「やりますよ」
陽乃「あ、うん」
57:
陽乃「よっ!」パシッ
八幡「げ」
陽乃「やった♪まずは先制」
八幡「……やっぱつえぇ……」
陽乃「ふふふー八幡が条件付きの勝負を受けるなんて滅多にないからね……このチャンスを生かすためにも本気だよ!」
八幡「やれやれ……」
58:
八幡「よ」パシッ
カツンッ
陽乃「あちゃーイレギュラーかー」
八幡「俺は後一点ですね」
陽乃「ノリノリだねぇ……そーんなに私にエッチなことしたいのかなぁ?」
八幡「違います……よっと!」パシッ
陽乃「もらいっ!」パシンッ
八幡「うおっ!」
陽乃「後三点♪」
八幡「あ、UFO」
陽乃「えいっ♪」バシッ
八幡「げ」
陽乃「あはは。ここ室内だよー?」
八幡「……ふぅ」
八幡(後ニ点か……)
八幡「陽乃さん……俺が勝ったら」
陽乃「……んー?」
八幡「キス……しましょうね」
陽乃「え」カァァァ
八幡(すきあり!)
陽乃「……」プシュー
八幡「俺の勝ちですね」
59:
八幡「……さて、勝利の得点ですけど」
陽乃「い……いいよ?何時でも」ドキドキ
八幡「あ、キスのあれは嘘ですから」
陽乃「ええ!?」
八幡「すいませんね。勝つために俺も本気だったので」
陽乃「ずるいぞー!」
八幡「この埋め合わせは別の時にしますよ?」
陽乃「え?埋め合わせ?性的な意味で?」
八幡「ちょっと黙ってて下さいね」チョップ
陽乃「えへっ♪」
60:
部屋
八幡「……さて、正直に話してくださいよ?何があったんです?」
陽乃「……なにかって?」
八幡「……」
陽乃「……」
八幡「……」
陽乃「何でもないよ。本当に」
八幡「……」
陽乃「……はぁ。何でわかったの?」
八幡「……何ででしょうね?」
陽乃「本当……ずるいなぁ……」
八幡「……陽乃さん」
陽乃「……お見合いの話が来てね」
八幡「お見合い……?」
陽乃「そう。嫌になるよー?お母さんが勝手に決めててねー」
八幡「叔母さんが……」
陽乃「……それがちょっと嫌でね。でも断れないしね……」
八幡「……」
陽乃「まぁ、適当にはぐらかして無かったことにするよ。お姉さんそういうの得意だから♪」ニコッ
八幡「……」ポンッ
陽乃「……ちょっとだけ……肩借りるね?」
八幡「……はい」ナデナデ
70:
陽乃「八幡!氷柱すっごいよ!」
八幡「寒い……窓閉めましょうよ……」
陽乃「えぇー……いーじゃんー」
八幡「……うっわ。すっげぇデカイ」
陽乃「でしょー?やー千葉もこんな氷柱できないかなぁ」
八幡「そんな氷柱ができた日に朝起きてなかったら……雪ノ下に刺されそうですね」
陽乃「あはは……ありえるね」
八幡「でしょう?」
陽乃「雪乃ちゃんは私にも手加減なしだからねぇー」トホホ
八幡「……でも、大好きなんでしょ?」
陽乃「ん?……えへへ。もっちろん!」
71:
八幡「今日は何するんですか?」
陽乃「え?美味しい料理を食べて帰るんだよ?」
八幡「……あ、帰るんですね」
陽乃「そりゃあね、八幡に学校サボらせるような事があったら……雪乃ちゃんに怒られちゃうもん」
八幡「あ、あはは」
陽乃「雪乃ちゃんたちへのお土産買って、ご飯食べて……それから帰ろ?」
八幡「……はい」
八幡(結局あれから陽乃さんは弱音を吐かなかった。もちろんそれが陽乃さんなんだ。弱音を吐かず。常に自分で考え行動する。それでも……俺はもっと頼ってほしかったのかもしれない……陽乃さんに)
72:
八幡「たでーま」
小町「おっかえりー」ニコニコ
陽乃「ただいまー小町ちゃんー」ギュー
小町「あはは。くすぐったいですよ。陽乃さん」
陽乃「あ、お土産買ってきたよー」
小町「ありがとうございますー!ささっ。どうぞ上がってください」
陽乃「うん♪お邪魔するね」テクテク
小町「……どうだった?」ニコニコ
八幡「なにが」
小町「んもー。キスぐらいした?」
八幡「しとらん。着替えてくる」
小町「ええー!もー!後で詳しく教えてもらうからねぇ!」
八幡「……何もしてないっての」
小町「それでもー!」
八幡「へいへい」
73:
翌朝
八幡「……」スースー
陽乃「はいどーん!」ドスッ
八幡「……グェ」
陽乃「やっほー。おはよう八幡」
八幡「重いです……どいてください」
陽乃「ひっどーい!男なら女の子の一人ぐらい片手で持ち上げないとだよ!」
八幡「どんな化物ですかそれは……」
陽乃「へ?私八幡なら片手で持ち上げれるよ?」キョトン
八幡「……え」
陽乃「……プ」
八幡「……はぁー」
陽乃「ごめんごめん。でも……あははは。面白い顔してたよ」
八幡「二度寝します」ゴロンッ
陽乃「じゃぁ私も♪」コテンッ
八幡「……ああもう!」ガバッ
陽乃「えへへ。おはよう。八幡」ニコッ
八幡「……はぁ……おはようございます」
陽乃「学校へレッツゴー!」
八幡「……月曜日って憂鬱だ……」
八幡「……いや、陽乃さんは学校違いますからね?」
陽乃「えぇーダメなのー?」
八幡「ダメ」
陽乃「そんなぁー」
81:
八幡「うす。行くか」
雪乃「ええ」
八幡「……眠い」
雪乃「何時でも永眠させてあげるわよ?」
八幡「怖いから」
八幡「ああ、そういえば」
雪乃「?」
八幡「……叔母さん今日は家にいるか?」
雪乃「……何をする気なの?」
八幡「……何もしないさ」
雪乃「……そう。今日も父の補佐で家には帰ってこないと思うわ」
八幡「……了解」
八幡(……好都合だな)
82:
結衣「ヒッキー。部活いこー」
八幡「悪い。今日は用があるから無理なんだ」
結衣「へ?そうなの?」
八幡「ああ。雪ノ下にも伝えておいてくれ」
結衣「うん。わかったー」
83:
事務所
八幡「……こんにちは」
「あお、比企谷くん。お久しぶりだね」
八幡「ええ。まぁ」
「急に会いたいと言われたから何事かと驚いたよ」
八幡「……すいません」
「なに、気にするな。それで?どうしたのかな?」
八幡「率直に聞きます。陽乃さんのお見合い無しにできませんか?」
「……ほう。それは陽乃が君に言ったのか?」
八幡「……」
「やはり君は娘たちに信頼されてるようだ。それも相当に」
八幡「……それで、どうです?」
「ふむ。お見合いは妻が勝手に決めたこと。まぁ反故にするのも簡単だが……」
八幡「……俺は何をすれば?」
「はっはっはっ。頭が回って結構。まぁ簡単な事だ……」
八幡「……」
「――――……」
84:
八幡「……食えない親父だ」
八幡「……どうすっかなぁ」
陽乃「あれ?八幡ー!」ダキッ
八幡「うおっ!?って陽乃さんか」
陽乃「えへへー。陽乃さんなのだぁー。でも珍しいね?八幡がこんなところに居るなんて。部活は?」
八幡「今日は自主休講です」
陽乃「……あははっ。悪い子だなぁ」
八幡「すいません」
【陽乃の相手は上官でね。まぁ所謂政略結婚のようなものなんだ】
八幡【……】
【それを無しにする代わりに……】
【君が代わりに娘のどちらかと結婚して私の補佐をしてもらおう】
八幡【……は?】
陽乃「どうかした?」
八幡「何でもないですよ。折角出会ったんだし、お茶でもしていきますか?」
陽乃「もっちろん♪」
八幡(マジでどうしよう)
92:
喫茶店
陽乃「♪」
八幡「……ご機嫌ですね」
陽乃「そりゃあ、八幡と一緒に喫茶店にきたらねー」
八幡「誘ってくれれば何時でも来ますよ」
陽乃「嘘だー。私が誘って素直に来たことないくせに」
八幡「そうでしたっけ?」
陽乃「ふふっ」
八幡「……」
陽乃「……それで?」
八幡「?」
陽乃「何のためにお父さんの事務所に行ったのかなぁ?」
八幡「……なんのことですかね?」
陽乃「こら」
八幡「……別になんでもないですよ?」
八幡「ただ、久しぶりに呼ばれたから顔を出しただけですよ」
陽乃「……また無茶したんでしょ?」
八幡「してないですよ」
陽乃「……バカ」
八幡「本当に大丈夫です」
陽乃「八幡がそう言うなら今はそういうことにしとくよ」
八幡「ええ」
陽乃「……」パクッ
陽乃「……んー!パフェおいしい!」
八幡「そうですか」
陽乃「はい。あーん」
八幡「いいですよ」
陽乃「だーめ♪」
93:
八幡「それじゃ、帰りますか」
陽乃「えー。デートしよーよー」
八幡「ほら、部活……ってか生徒会サボっちゃっいましたから、早く帰らないと雪ノ下に殺されてしまう」
陽乃「あはは♪ならしょうがないね」
八幡「……はい。だから」
陽乃「?」
八幡「帰りましょう……俺達の家に」
陽乃「……うん!」
94:
終業式
八幡「歩きにくい……」
陽乃「いいのいいの♪」グイグイ
雪乃「姉さん。見てるこっちが暑苦しいのだけど」
結衣「あたしも!」グイ
雪乃「ちょ、由比ヶ浜さん。歩きにくいわ」
結衣「いいのいいの♪」
いろは「んー。じゃあ私は先輩に!」ダキッ
八幡「ちょっ……両方から押すな」
結衣「あー!いろはちゃんズルい!ゆきのん!あたしたちも!」
雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん何を……キャッ」
八幡「重っ!後ろから押すなバカっ。転けたら危ないだろ」
八幡「……カラオケ行くだけで何でこんなに疲れるんだ……」
結衣「これからパーっと打ち上げなんだから文句言わない!」
陽乃「そうだそうだー!」
八幡「へいへい」
95:
陽乃「んふふー。八幡ー」ダキー
八幡「何ですか?」
陽乃「この曲一緒に歌おうよ」
八幡「え、俺も歌うんですか」
陽乃「もっちろん!」
八幡(嫌だな……よし)
八幡「俺は陽乃さんの歌が聞きたいんですけどねぇ……」
陽乃「え?」
八幡「俺、陽乃さんの歌が好きなんですよ……だから、真剣に聴きたいんです」
陽乃「……八幡」
八幡(よしOK)
陽乃「よーし!私の歌を聞けー!」
八幡(まぁ、何も無しに普通に聴いていたいんですけどね)
陽乃「―――♪」
96:
結衣「お泊まり会ってワクワクするよね」
八幡「なぜ俺の家でするんだ……」
結衣「えー。だってヒッキーの家ってワクワクするじゃん!」
八幡「何でだよ……」
いろは「よーし。今回は先輩の秘蔵データを閲覧しましょう!」
八幡「そんなものはない!」
八幡(データは全て外付けに移して隠してるしな)
いろは「えー?本当ですかぁ?そのパソコンとかすごーく怪しいですよ?」
八幡「ないから」
陽乃「そのパソコンにはね♪」
いろは「?」
八幡「え」
八幡(……嘘だろ?)
結衣「ほぇーゲームいっぱいだ」
八幡「やりたいゲームあったらやっていいから」
結衣「うん!ヒッキー対戦しよ!」
八幡「後でな。風呂の用意してくる」
陽乃「あ、手伝うね♪」
八幡「いえ、陽乃さんは休んでていいですよ?」
陽乃「いいからいいから♪」
八幡「じゃあお願いします」
結衣「あたしたちもなにか手伝うよ?」
八幡「いや、由比ヶ浜と一色は休んでてくれ」
陽乃「そういえば雪乃ちゃんは?」
八幡「つまみ作ってますよ」
陽乃「なるほど!」
八幡「んじゃ、やりますか」
陽乃「おおー」
102:
陽乃「ふんふんふん♪」ゴシゴシ
八幡「休んでて良かったんですよ?」
陽乃「私もここの住人だしねー」
八幡「いや、違いますからね?まぁいいですけど」
陽乃「ふふっ。ありがとう♪」
八幡「……」ゴシゴシ
陽乃「……」ゴシゴシ
103:
リビング
雪乃「ご苦労様」
八幡「いや、そっちこそ。料理手伝えなくてすまん」
雪乃「いいわよ。慣れてるもの」
八幡「配膳ぐらい手伝うよ」
雪乃「ええ。任せるわ」
いろは「まるで夫婦ですね。あれ」
結衣「んー。凄いんだけど悔しいというか」
陽乃「んふふー何せ私の自慢の妹だからね!」
小町「そして自慢の兄です!」
いろは「……シスコンズ?」
104:
ゲーム大会
結衣「とりゃー!ほっ!」
雪乃「ごめんなさい」
ドコォ!
結衣「ああ!プリンがぁ」
いろは「ごめんなさい。結衣先輩」
ドカッ!
結衣「ああっ!」
陽乃「隙あり!」
雪乃「甘いわ」
いろは「あ、私も混ざります!」
結衣「うぅ……一度も倒せず完封だよぉ」
八幡「まぁ、あいつらガチ勢っぽいしな。むしろ一色があの二人と戦えてるのが凄い」
小町「何時もはお兄ちゃんがフルボッコだもんね♪」
八幡「うるさい」
ファルコンパーンチ
雪乃「……く」
陽乃「ふふふー」
結衣「もう一回!」
いろは「もう一回!」
105:
就寝
結衣「……スー」
雪乃「……スースー」
いろは「……ムニャムニャ」
小町「……エヘヘ……」
ファサッ……
八幡「……これで……よしっと」
八幡「……お休み皆」
……パタンッ
陽乃「……」テキパキ
八幡「……片付け手伝いますよ」
陽乃「休んでていいよ?」
八幡「手伝わせてください」
陽乃「……クスッ。じゃあお願い」
八幡「はい」
陽乃「……八幡」
八幡「何ですか?」
陽乃「……ごめんね」
八幡「……何がですかね」
陽乃「……私が弱い所見せちゃったから……また八幡に負担かけて……」
八幡「……何のことですか?」
陽乃「……八幡なら絶対に無理するって……私が一番知ってたはずなのに……」
八幡「……俺の我儘ですよ」
陽乃「……?」
八幡「……ただ俺が陽乃さんと一緒に居たかっただけです……だから、無理でも何でもないんですよ」
陽乃「……お父さんに何を言われたの?」
八幡「……何も言われてませんよ」
陽乃「……嘘つき」
八幡「……今更ですよ」
陽乃「……そうだね」
八幡「……」
陽乃「……ありがとう。八幡」
八幡「……ええ」
114:
次の日
八幡「ほら、起きろお前ら」
結衣「後……ごふゅん……」
いろは「うるさいですねぇ……」ゴシゴシ
雪乃「……」ボー
八幡「三人とも顔洗ってこい。ご飯作っとくから」
結衣「……むにゅ」
いろは「……ダルッ」
雪乃「……」フラフラ
八幡「大丈夫かあいつら……」
小町「んん……スースー」
八幡「……お前も起きろ」
小町「うぅー……バレてた」
八幡「当たり前だ」
115:
陽乃「あ、おはよう。八幡」
八幡「おはようございます。コーヒ淹れますね」
陽乃「ありがとー♪」
八幡「湯が沸騰するまで待っといてください」
八幡(さて……その間に朝飯か……パンとハムがあったな……トーストとハムエッグと適当にサラダでいいか)
八幡「……」テキパキ
陽乃「いやー。本当に主夫だねぇ」
八幡「馴れですね」
陽乃「よーし。私のお婿さんになってください!」
八幡「……え」
陽乃「へ?何でそんなに真面目な顔を……何か意外」
八幡「あー。いや。冗談は止めてください」
陽乃「んー?でも、冗談じゃないんだけどなぁ」
八幡(……鎌をかけてるのか……それとも何時ものあれなのか……オッサン怨むぞ)
陽乃「……」
八幡「……っと。コーヒお待たせしました」
陽乃「ありがと♪」
八幡「いえいえ」
116:
いろは「おはよーございます」ノソノソ
結衣「おはよー……ヒッキー」ファァァ
雪乃「……」ボー
小町「おはよう!お兄ちゃん!陽乃さん!」
陽乃「おはよー♪」
八幡「……お前寝癖つけすぎ……ちょっとこっちこい」
雪乃「……」ボー
八幡「はぁ……」サササッ
結衣「うわっ……凄い早い」
八幡「馴れてるからな」
結衣「でも何か意外。ゆきのん朝弱いんだ」
八幡「ああ。起きてから一時間ぐらいはこいつこんなのだぞ。学校の日とかは5時前に起きてるんだと」
結衣「へー」
いろは「意外な一面ですね」
雪乃「……」ボー
八幡「うし。いってよし」
雪乃「……」テクテク
陽乃「私も寝癖治してー?」
八幡「陽乃さんは寝癖ついてないですよ」
陽乃「ちぇー」
八幡「ほら、ご飯食べましょう。冷めますよ」
陽乃「はーい」
131:
雪乃「……」ボー
八幡「こら、いい加減起きろ」
雪乃「……」コテンッ
八幡「あ、おい」
雪乃「……」モゾモゾ
八幡「……」ナデナデ
雪乃「……ん」
ガチャ
結衣「ジュース持ってきたよーってヒッキー!?」
いろは「おー。見事な膝枕ですね」
陽乃「じゃあ私は反対の足借りようかな♪」
八幡「勘弁してください」
陽乃「えー」
八幡「お願いしますから……」
陽乃「雪乃ちゃんばっかりズルいなぁ」ボソッ
八幡「……はぁ」ナデナデ
陽乃「……♪」
八幡「……」
いろは「先輩ー、それ以上は結衣先輩が壊れちゃいますよ」
結衣「あたしもヒッキーに……膝枕……膝枕……」プシュー
八幡「何でだよ……」
132:
結衣「それじゃあ。あたし達帰るね」
いろは「お邪魔しました」
八幡「ああ。気にすんな」
雪乃「……さようなら。二人とも」フラフラ
陽乃「またねー♪」
結衣「はい!お邪魔しましたー。バイバイ。ヒッキー」
八幡「……おう」
いろは「フラフラの雪乃先輩襲ったら駄目ですよ?」
八幡「しねーよ」
133:
陽乃「さてと、私も帰るねー」
八幡「あ、送りますよ」
陽乃「いいよいいよー。今日は実家に帰るし」
八幡「……」
陽乃「……あまり会いたくないでしょ?」
八幡「……それは」
陽乃「気にしないで。特に悪い用事で帰る訳じゃないから」
八幡「……そうですか」
陽乃「うん。それじゃあね」
八幡「……はい」
143:
八幡「……陽乃さん」
雪乃「心配しすぎよ」
八幡「……声に出てた?」
雪乃「四回目ね」
八幡「……まじですか」
雪乃「ええ」
八幡「悪い」
雪乃「……大丈夫よ。あの姉さんだもの」
八幡(その姉さんだって無敵じゃない)
八幡「……そうだな」
八幡「……散歩行ってくる」
雪乃「……そう」
バタンッ
雪乃「散歩なんてしないくせに」
144:
八幡(モヤモヤする……何でこんなに陽乃さんを心配してるんだ俺)
八幡「あー……」
事務所前
八幡(来ちゃったよ……ここまで)
八幡「……」
ガラガラ
陽乃「あれ?」
八幡「あー……」
陽乃「何してるのかなー?」
八幡「……陽乃さん」
陽乃「もー、どうしてこんな所にいるのよー、あ、もしかして心配してくれた?」
八幡「……そ、そんなんじゃないですよ」
陽乃「……本当に八幡は優しいなぁ」
八幡「……すいません」
陽乃「何で謝るの?」
八幡「いえ、押し付けがましい事して」
陽乃「そんなことないよ」ギュー
八幡「……ちょ、陽乃さん。ここ外ですよ」
陽乃「私は嬉しいよ」
陽乃「……嬉しい」
八幡「……陽乃さん?」
陽乃「……ファミレス行こっか」
八幡「……はい」
145:
八幡「……何を話してたんですか?」
陽乃「んー?別にただのお話だよー♪」
八幡「……叔母さんですか?」
陽乃「……まいったなぁ。お見通し?」
八幡「……話は付けた筈だったのに……」ボソッ
陽乃「……まぁ、母さんは昔からああだしね」
八幡「それは……」
陽乃「駄目だよ」
八幡「……」
陽乃「駄目だよ?母さんには何も言わないで。お願い」
八幡「……」
陽乃「また八幡が……そんなのは嫌なの」
八幡「別に……そんなことにはなりませんよ」
陽乃「約束して」
八幡「……はい」
八幡「その代わり……陽乃さんも話してください。何があったか」
陽乃「……うん」
146:
そうみたい。勿論反対したよ?雪乃ちゃんも嫌がってたし。一度は白紙になったんだけどね」
八幡「……まさか。その雪ノ下の代わりに陽乃さんを?」
陽乃「……うん。まぁ……ね。あはは」
八幡「……そんなの何もメリットがないじゃないですか」
陽乃「損得じゃないんだよ。あの人にとったら……逆らったものは許さない。ただそれだけだよ」
八幡「……それ、叔父さんは何て言ってるんですか」
陽乃「……父さんは何もいってなかったよ」
八幡(あの人は……)
八幡「……」ガタッ
陽乃「駄目」パシッ
八幡「……」
陽乃「駄目だよ。八幡」
八幡「でも……」
陽乃「約束したよね?」
八幡「……」
陽乃「今日は一緒に帰ろう?」
八幡「何でそんなに冷静なんですか」
陽乃「お姉ちゃんだからね♪」
147:
ここまでです
乙でした
149:
>>146 修正
八幡「留学?」
陽乃「うん。まぁ雪乃ちゃんだけどね」
八幡「雪ノ下に?」
陽乃「そうみたい。勿論反対したよ?雪乃ちゃんも嫌がってたし。一度は白紙になったんだけどね」
八幡「……まさか。その雪ノ下の代わりに陽乃さんを?」
陽乃「……うん。まぁ……ね。あはは」
八幡「……そんなの何もメリットがないじゃないですか」
陽乃「損得じゃないんだよ。あの人にとったら……逆らったものは許さない。ただそれだけだよ」
八幡「……それ、叔父さんは何て言ってるんですか」
陽乃「……父さんは何もいってなかったよ」
八幡(あの人は……)
八幡「……」ガタッ
陽乃「駄目」パシッ
八幡「……」
陽乃「駄目だよ。八幡」
八幡「でも……」
陽乃「約束したよね?」
八幡「……」
陽乃「今日は一緒に帰ろう?」
八幡「何でそんなに冷静なんですか」
陽乃「お姉ちゃんだからね♪」
154:

八幡「……やっぱ駄目だ」
八幡(陽乃さんを留学なんてさせたくない)
コンコン
八幡「……はい?」
雪乃「こんばんは」
八幡「雪ノ下」
雪乃「……聞いたわ」
八幡「……そうか」
雪乃「ええ」
八幡「……お前はどう思う?」
雪乃「……許さないわよ」
八幡「……だよな」
雪乃「ええ。姉さんと離れるなんて嫌だもの」
八幡「……だな」
155:
八幡「……後は、どうやって陽乃さんにバレないようにするかだな」
雪乃「何故バレてはいけないの?」
八幡「……ああ。陽乃さんにキツく止められたんだよ」
雪乃「……姉さんらしいわね」
八幡「俺ってそんなに頼りないのかね」
雪乃「……逆よ」
八幡「……」
雪乃「姉さんは……貴方を傷付けたくないのよ」
八幡「……傷付いたりするかよ」
雪乃「……貴方は前科があるじゃない。私の時も……そして……姉さんの時も」
八幡「それは……」
156:
雪乃「……だからよ」
八幡「……」
雪乃「貴方はすぐに無茶するのよ」
八幡「別に無茶じゃないさ」
雪乃「それでもよ」
雪乃「……だから私達は……貴方を頼りたくないの」
八幡「……」
雪乃「……今回の件は私にやらせて頂戴」
八幡「……」
雪乃「……」
八幡「嫌だ」
雪乃「……」
八幡「……無茶はしないさ」
雪乃「嘘ね」
八幡「信用ないのか……俺って」
雪乃「当たり前よ。二度も無茶をしたんだから」
八幡「……別にした覚えはないんだが」
雪乃「貴方はそうやって……自分を傷つけるのね」
八幡「そんな気はないぞ」
雪乃「そうなってるのよ」
八幡「……頑固だなぁ」
雪乃「貴方に似たのよ」
八幡「……」ポリポリ
157:
八幡「……雪ノ下」
雪乃「何?」
八幡「やっぱり俺にやらせてくれ……勿論無茶はしないさ。親父さんと叔母さんと話すだけだ」
雪乃「……母さんと?」
八幡「ああ。まぁ、向こうは取り合わないかもしれないが……なんとかするさ」
雪乃「……母さんと話しても意味なんて……」
八幡「やめろ」
雪乃「……」
八幡「……俺もお前も……陽乃さんも、逃げるのはおしまいだ」
八幡「昔俺は確かに叔母さんにしてやられた。でも、もう何年も昔のことだ」
雪乃「そうだけど……」
八幡「昔みたいに負けはしないさ」
雪乃「……どうしてそこまでするの?」
八幡「は?」
雪乃「私達と貴方は確かに幼馴染みよ。でも、言ってしまえばそれだけよ」
八幡「……」
雪乃「……どうして?」
158:
八幡「……それは」
雪乃「……」
八幡「別に……幼馴染みだからだろ」
雪乃「逃げないで」
八幡「……」
雪乃「私は……私達は幼馴染みという立場に甘えていたわ」
八幡「それは……」
雪乃「幼馴染みだから……それじゃもう駄目よ」
八幡「……」
雪乃「逃げるのは終わりなんでしょ?」
八幡「それとこれとは……」
雪乃「違わないわ。……ねぇ、八幡」
八幡「……」
雪乃「私は貴方が好きよ」
164:
陽乃「いやー。どんどん寒くなるねー」
八幡「そうですね」
陽乃「もうすぐクリスマスだねー」
八幡「そうですね」
陽乃「こらー。お姉さんにそんな冷たい態度取るなんて駄目だぞー」ギュー
八幡「……は、陽乃さん。離れて」
陽乃「んー?なんかあった?」
八幡「……別に」
陽乃「んー?」
八幡「……」
陽乃「雪乃ちゃん絡みかな?」
八幡「違いますよ」
陽乃「はい。嘘ー」
八幡「……」
陽乃「何があったのー?」
八幡「秘密です」
陽乃「ちぇー」
165:
クリスマス
八幡「それじゃあ行きますか」
陽乃「おー!デートだね」
八幡「そうですね」
陽乃「は、八幡が認めた……」
八幡「え?……あ」
陽乃「えへへ。行こう!」グイッ
八幡「引っ張らなくても逃げませんよ」
陽乃「私が引っ張りたくなったの!」
八幡「なんだそりゃ」
陽乃「いいのいいの!」
166:
ゲームセンター
陽乃「お。パンさん。雪乃ちゃんにどうかな?」
八幡「げ、これアーム弱くないすか」
陽乃「任せなさい!」
陽乃「まだ……まだ……ここ!」
八幡「……陽乃さん……パンさんにかすってもないですよ」
陽乃「あ、あはは。八幡任せた!」
八幡「と言われても」
八幡(弱ったなー。これ取れるか?)
5分後
陽乃「さすがだねー」
八幡「三千円近く使いましたけどね」
陽乃「普通に買うと考えたらお釣りが来るよ」
八幡「まぁ、そうかもですが」
陽乃「雪乃ちゃん喜ぶかなぁ」ニコニコ
八幡「……多分表情に出さないように必死になるでしょうね」
陽乃「あはは。そうかも」
167:
陽乃「じゃじゃーん。似合う?」
八幡「……あの、えと、可愛い……ですよ」
陽乃「でしょー?」
八幡「買いますか?」
陽乃「買ってくれるの?」
八幡「まぁこれぐらいなら」
陽乃「本当!?ありがと!」
八幡「……いえいえ」
168:
陽乃「あ、これ。あれだね。飛び出るテレビ」
八幡「ああ。3Dのやつですか」
陽乃「凄いよねぇー。これにお金かける消費者が」
八幡「そんなことをお店で言うのはよしてください」
陽乃「だってそうじゃない?リアルの映像がみたいなら実物見に行けばいいだけなのに」
八幡「金と時間がないんですよ。きっと」
陽乃「そうかなぁ?」
八幡「ほら、次いきますよ」グイッ
陽乃「んー」ニコニコ
169:
八幡「……うげ。雪降ってるし」
陽乃「ホワイトクリスマス……」
八幡「……?」
陽乃「最後に見れて……よかった」
八幡「……最後じゃないですよ」
陽乃「……そうかな?」
八幡「ええ」
陽乃「……そっか」
八幡「……」ギュッ
170:
とりあえずここまで
多分次で最後まで行けると思う
174:
八幡「……陽乃さん」
陽乃「なーに?」ニコッ
八幡「……俺」
陽乃「……」
陽乃「だーめ」ピトッ
八幡「……」
陽乃「私はもうすぐ居なくなるんだよ……だからそれ以上はだめだよ……別れられなくなっちゃう」
八幡「……駄目です」ギュッ
陽乃「だ、だめ」
八幡「俺……陽乃さんが好きです」
陽乃「……」
八幡「……だから、俺と付き合ってください」
陽乃「だめ……だよ?」
八幡「……俺が嫌いですか?」
陽乃「だって……私は会えなくなるんだよ?」
八幡「……大丈夫」
陽乃「雪乃ちゃんだって……八幡が好きなんだよ?」
八幡「……知ってる」
陽乃「……わた……しは……」
八幡「もういいですから」ギュッ
八幡「……俺が伯父さんの仕事を継ぐから」
陽乃「でも、そんなことしたら」
八幡「心配ない……」
175:
八幡「……だから、陽乃さんの気持ちを教えてほしいんだけど」
陽乃「私は……もちろん」
陽乃「大好き!」
八幡「陽乃さん……んんん」
陽乃「……ん……」
陽乃「……えへへ」
八幡「……はぁ」
陽乃「あれ?怒らないの?」
八幡「ええ。まぁ……」
陽乃「でも、私来年には留学なんだけど、本当にいいの?」
八幡「……大丈夫ですよ。まぁ手の上で踊らされた気分で癪ですけど」
陽乃「どういうこと?」
176:
それから暫くして
雪乃「いい加減起きなさい」
八幡「後……五分」
雪乃「だめよ。今日から学校よ」
八幡「……そっか」
雪乃「まったく……さっさと降りてきなさい」
八幡「……うぃ 」
177:
小町「どうどう?お兄ちゃん!」
八幡「おー。似合ってるぞ。制服」
小町「やったね!さっすがお兄ちゃん。今のは小町的にポイント高い!」
八幡「そりゃどうも」
雪乃「ほら、急ぎなさい。自転車では行けないんだから」
小町「はーい」
八幡「あいよ」
178:
結衣「おはよー!」
八幡「よう」
雪乃「おはよう。由比ヶ浜さん」
小町「おはよーございます!結衣さん」
179:
八幡「まさか、また由比ヶ浜と同じクラスとはな」
結衣「なにそれ。嫌なの?」
八幡「いーや。よろしく頼むよ」
結衣「まかせといて!」
小町「それじゃ、お兄ちゃん。また後で」
雪乃「また生徒会で」
八幡「ああ」
180:
生徒会室
いろは「遅いですよ。皆さん」
結衣「だってヒッキーが遅いんだもん」
八幡「平塚先生に捕まってたんだよ。そもそも先にいけばいいじゃねーか」
結衣「だって、サボろうとするでしょ?陽乃さんとデートするために」
八幡「な、なんの事でしょう」
小町「もー。お兄ちゃんだめだよ」
雪乃「家でもイチャイチャしてるくせに」
八幡「し、してないから。つか、小町お前まだ生徒会役員じゃないだろ」
小町「細かいことを気にしない!」
181:
八幡「仕事だるい……」
雪乃「貴方ねぇ」
陽乃「やっほー!」
雪乃「……姉さん」
小町「こんにちはー」
いろは「おおー噂をすれば」
結衣「どうかしたんですかー?」
八幡「陽乃さん?」
陽乃「八幡ー!」ギュー
八幡「ちょ」
陽乃「貰ってくね♪」
結衣「あ、あはは」
雪乃「……まったく」
小町「……でも、よかったです」
いろは「留学の話なくなったんですよね?」
結衣「うん。本当によかった」
雪乃「……そうね」
いろは「でも、何でなくなったんですか?」
雪乃「それは……」
182:
中庭
八幡「は、陽乃さん。も、もう無理」ハァハァ
陽乃「えー?体力が足りてないよー」
八幡「ちょっと……休憩」
陽乃「しょうがないなぁ」
八幡「……急にどうしたんですか?」
陽乃「えー?会いたくなったから来たんだよ」
八幡「そうですか」
陽乃「うん!そうなのだ!」ギュー
八幡「暑い……」
陽乃「でも、本当、お父さんにはビックリだよね」
八幡「……本当喰えないオッサンだよ」
陽乃「ねえ?」
八幡「俺がオッサンの下で働くことを条件に陽乃さんの話を取り消して貰うつもりだったのに……」
陽乃「え?いらないよ?……だもんね」
八幡「……本当腰抜かるかと思った」
陽乃「お父さんは何であんなことしたんだろうね」
八幡「……さぁ」
八幡(まさか、自分の娘と俺をくっ付けるだけが目的だったとか、予想できるかよ……)
八幡「はぁ……」
陽乃「お母さんも許してくれたし」
八幡「叔母さん怖すぎ……俺トラウマだ」
陽乃「あはは。そりゃ、お母さんは八幡が嫌いだもん」
八幡「はっきり言うな……辛いから」
陽乃「……八幡」
八幡「ん?」
陽乃「……ありがとう」
八幡「……今回は本当に何もしてないよ……踊らされただけだ」
陽乃「……えへへ」
八幡「……陽乃さん」
陽乃「うん」
八幡「好きですよ」
陽乃「私も……だよ」ニコッ
End
18

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【テレ朝】PCデポ、結局完全に終わるwwwwwwwwww

「人によって態度を変える」←これを悪いとする風潮

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【エロ注意】白人女の日焼けがくっそエロいwwwwwww

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【画像】深夜3時、六本木でゴリッゴリ合コンするさんまちゃんwwwww

年間100万人以上の中国人がクルーズ船で来日 → 失踪者続出 → 不法入国の新たな手口らしい((;゚Д゚))

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