ヨハネ「みんなをヌーマーズ看板娘の虜にしてみせるわ!」back

ヨハネ「みんなをヌーマーズ看板娘の虜にしてみせるわ!」


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ヨハネ「はぁい♪ みんなお馴染み堕天使のヨハネよ?」
ヨハネ「でもヨハネはただの堕天使じゃなくて、更なる高次元の存在に転生したの」
ヨハネ「ズバリ……ヨハネはヌーマーズの看板娘になったのよ! あはっ♪」
ヨハネ「……え? 正しくはげーまーずの沼津店? なにそれ、何屋さん? ……アニメ専門店?」
ヨハネ「おかしいわね、ヨハネはヌーマーズっていうリトルデーモン専門店の看板娘になったって聞いたのに……」
ヨハネ「まあいいわぁ、細かいことは闇に葬りましょ!」
ヨハネ「ヌーマーズの看板娘になったからには、来店したみんなをヨハネの虜にしてあ・げ・る★」
4:
―――
花丸「……で、どうしてこんな場所に連れてこられたの?」
ヨハネ「はいキター! ヨハネの虜、リトルデーモン第一号となる被験者マルちゃん!」
花丸「その服装凄いね、ピシッとしてるけどゴテゴテしてる。コスプレ?」
ヨハネ「良い所に目を付けたわね。これは小悪魔衣装とヌーマーズの制服のコラボなの♪」
ヨハネ「ワイシャツもエプロンも黒で、背中にちゃんと羽も生えてるの! しかも小悪魔カチューシャ付き!」
花丸「派手だけど可愛いね! でもなんでそんな格好してるの?」
ヨハネ「勿論ここがヌーマーズの本店で、ヨハネが看板娘だからよ」
花丸「聞いたことないお店ずら」
ヨハネ「光栄に思いなさい、今から看板娘直々に接待してあげるんだから!」
花丸「嬉しいような展開についていけなくて困るような」
ヨハネ「ヨハネから手解きを受けたあなたは看板娘の虜になってしまう運命なの」
ヨハネ「嬉しいでしょ? 喜びに咽び泣いてもいいのよ?」
5:
花丸「看板娘かあ。善子ちゃんが看板娘になったって話は聞いてたよ」
ヨハネ「でしょ? 投票で見事一位の座に輝いたヨハネの魅力を更に広める為にこうして、」
花丸「だからお祝いに手書きの手紙を書いたんだ」
ヨハネ「……手紙?」
花丸「善子ちゃんをお祝いしたかったけど、オラって得意なこと少ないし、できることってあまりないから……」
ヨハネ「それで手紙を? わざわざヨハネを祝う為に?」
花丸「うん。他に思いつかなくて」
ヨハネ「て、手書きの手紙……今時になって……」
花丸「文章書くのは得意だから、おめでとうって気持ちだけはしっかり込めたんだ」
花丸「友達にお手紙書くのってちょっと恥ずかしいけど、読んでくれたら嬉しいな……えへへ」
6:
ヨハネ「……う……うぅ……っ!」
花丸「どうしたの?」
ヨハネ「人の悪意が蔓延る現世にあって……なんて素朴で良い子……! 手作りの形で祝ってくれるなんて……!」
花丸「あれ、もしかして泣いてる?」
ヨハネ「泣いてないわよっ! 悪魔は涙なんて流さないわ!」
ヨハネ「仕方ないから読んであげる、貸しなさい!」
花丸「あ、うん。貸すんじゃなくて、良かったら貰ってほしいずら」
ヨハネ「ふんっ、中身が良かったらね…………………………う、うぅぅぅぅっ!」
花丸「やっぱり泣いてる……」
ヨハネ「手書きで綴られた文面の優しい言葉遣いによる素直な気持ちが心に刺さるぅー!」
ヨハネ「駄目よヨハネ、このままじゃ虜にするつもりがヨハネの方が虜になっちゃう…………あぁぁー凄い褒めてくれてるー嬉しいー!」
花丸「よくわからないけど……喜んでくれたなら嬉しいな♪」
ヨハネ「この純粋無垢娘がぁー! 悔しいのに読めば読む程嬉しくなっちゃうぅぅぅうわぁん!」
7:
―――
ヨハネ「…………この前はまさかの返り討ちに遭ってしまったわ」
ヨハネ「堕天使に加えてヌーマーズ看板娘の称号を得たこのヨハネを逆に虜にさせるなんて……マル、恐ろしい子っ!」
ヨハネ「けどもう負けない! 今度こそヨハネの虜にさせるんだから!」
鞠莉「で、どうして私が呼ばれたの? ホワイ? そしてここはホェア?」
ヨハネ「というわけで次の生贄よ! マリーなら純粋さにやられるなんてことありえないもの!」
鞠莉「無理やり変なお店に連れ込まれた上に悪口言われてる予感ね?」
ヨハネ「ほーら怒ってる怒ってる! このままヨハネの手の内で弄ぶわよぅ!」
8:
鞠莉「そうそう、善子に一度ちゃんと言っておこうと思ってたの」
ヨハネ「どんなことかしら? さてはヨハネが直々に手を下す前にリトルデーモン化した報告ね?」
鞠莉「私ね、善子と同じユニット仲間になれたことに凄く感謝してるのよ」
ヨハネ「え、ユニット? 感謝?」
鞠莉「私って元々音楽は聞くけど、インダストリアルメタルとか、割と決まったジャンルしか聞いてこなかったの」
鞠莉「スクールアイドル始めるまでその手の音楽を聞かなかったくらいだし」
ヨハネ「インタビューで言ってたわよね」
鞠莉「けどね、善子のお陰で新しいジャンルに触れるきっかけができたわ。その名はゴシックメタル!」
ヨハネ「ああ、そういえばGuiltyKissにゴシックメタルを求める声はよく聞くかも」
鞠莉「ギルキスで歌って欲しいって散々言われるからどんな音楽かって聞いてみたのよ」
鞠莉「そしたらもうね……善子の悪魔的キャラクターと私のメタル趣味の混合ケミストリーにフィーバーしちゃった!」
ヨハネ「言いたいことはわかるけど何言ってるか全っ然わからないわ」
9:
鞠莉「激しさの中に哀愁を、煌めきの中に耽美さを……」
鞠莉「メタルと言っても細かくジャンル分けされている音楽界隈、初めて触れるメロディにビッグなショックを受けたの」
鞠莉「つまり私の音楽観に深みが生まれたということよ! これは善子と組まなければ開かれなかった扉ね!」
ヨハネ「うっ!? 褒められると予想外に嬉しくなってしまうわね……!」
鞠莉「そりゃあ褒めるわよ! 自分の価値観に新たな可能性を与えてもらうのって素敵じゃない!?」
ヨハネ「まあそれは確かに」
鞠莉「私は善子に新世界を与えられたの! ありがとう善子! あなたが堕天使で良かった!」
ヨハネ「!? 堕天使で、良かった……!?」
ヨハネ「お、お願い! もう一度言って! ヨハネが堕天使で良かったって……!」
鞠莉「何度でもいいわよ! ゴシックの世界に誘ってくれてセンキュー堕天使善子! いえ、堕天使ヨハネ!」
ヨハネ「ヨハッ!? ヨ、ヨハネ……! ヨハネって言ってくれた……!」
ヨハネ「あぁぁぁ嬉しいぃぃぃ! 嬉しいよぅ! マリーしゅきぃぃぃぃ!」
鞠莉「好き? ライク? それともラブ? 私もアイラビューヨハネー?」
11:
―――
ヨハネ「…………またもやヨハネの方がマリーの虜になってしまったわ」
ヨハネ「し、仕方ないじゃない! ヨハネのことちゃんとヨハネって呼んでくれるんだもの!」
ヨハネ「今まで善子って呼ばれる度に何度も何度も何度も何度もヨハネって訂正してきたのに……!」
曜「で、何の用なの善子ちゃん」
ヨハネ「だからヨハネよっ!」
曜「もう今更だよー」
ヨハネ「まあいいわ。今は看板娘の虜にさせることが重要で、堕天使の御名を訥々と説く余裕はないの」
曜「御名ってどっちかっていうと悪魔じゃなくて神様に関係する言葉じゃなかったっけ」
ヨハネ「……脳筋に見えて意外に常識めいてるところがあなたの厄介なところなのよ」
12:
曜「そういえば善子ちゃん看板娘に就任したんだってね」
ヨハネ「そうその話! ヌーマーズ看板娘としてこの地を統治する使命を負ったの」
曜「ちゃんとお祝いしてあげないとね! おめでとう!」
ヨハネ「祝われるのは気分良いけど今はどうでもいいのよ。それよりヨハネの虜に、」
曜「どうでもよくないよっ!」
ヨハネ「ファッ!?」
曜「投票で一位になって本当はすっごく嬉しかったでしょ!? わかるんだから!」
ヨハネ「ど、どうして断言できるのよぅ」
曜「だって私も2ndシングルセンター投票で一位になれたもん」
ヨハネ「……ああーそういえば……」
曜「センター投票さ、初めての投票企画だったしAqoursにとって大事な出来事だったでしょ」
曜「私は一位になれて勿論嬉しかったけど、同じくらい緊張もしたよ」
ヨハネ「元気印なくせに緊張しぃだものねぇ」
13:
曜「けど、そういう不安はAqoursのみんなのお陰で吹き飛ばすことができたんだよ」
曜「みんなにセンターおめでとうってお祝いされて凄く嬉しかったし、頑張ろうって思えるようになった」
曜「善子ちゃんも激励してくれたもんね」
ヨハネ「……さあ、覚えてないわぁ」
曜「うっそだー、絶対覚えてる顔だよ」
曜「『ヨハネを抑えてトップの地位に立てたんだから自信持ちなさい! あなたにはそれだけの魅力があるのよ!』って」
曜「お祝いされたことも、元気づけてくれたことも、本当に嬉しかった」
曜「だから看板娘投票で一位になった善子ちゃんのことはちゃんとお祝いしようって決めてたんだから!」
ヨハネ「そうだったの……」
曜「善子ちゃんおめでとう! 地元民の誇りだね!」
曜「お店の看板背負うのは緊張するし大変だと思うけど頑張って! いざとなったら飛んで助けに行くよ!」
ヨハネ「う、うぐ……! 闇属性にはそういう真っ直ぐな応援が応えるのよぅ……!」
曜「今のところ投票で一位とった子の気持ちは私しかわからないはずだし、何かあったら相談に乗るからね」
ヨハネ「うぅぅ…………ありがとうぅぅぅぅ本当は責任大きいしみんなの分も頑張らなきゃって怖かったのよぉぉぉう!」
曜「あれ、珍しく素直だ。よしよし、一位同士これからも頑張ろう!」
14:
―――
ヨハネ「…………前回は見事に籠絡されたわ」
ヨハネ「だ、だって看板娘っていきなり言われても何したらいいかわからないじゃない! 不安で当然よ!」
ヨハネ「はぁ、曜ちゃんには情けない姿を見せちゃった……堕天使の恥ね……」
果南「人前で弱音吐くのは恥じゃないんだ」
ヨハネ「ふんっ! 堕天使やってると恥かくことなんて日常茶飯事なんだから!」
果南「メンタル強者だねえ。じゃなきゃそんなキャラやってられないか」
ヨハネ「キャラじゃなくてヨハネは堕天使なのっ!」
果南「はいはいそうだね」
ヨハネ「むう……自然体で無理のないスタンス見せつけてぇ」
ヨハネ「いいわっ、キメキメのキャラクタライズだからこそ持つ悪の力、思い知らせてあげる!」
果南「自分でキャラクターって認めてるじゃん」
16:
ヨハネ「さあっ! ヌーマーズに来店したからにはリトルデーモンになりなさい!」
果南「なにそれ、どうやってなるの?」
ヨハネ「神に愛されし美貌の堕天使にしてヌーマーズ看板娘であるヨハネの魅力に虜になればいいのよ! 簡単ね!」
果南「んー、簡単かはわからないけど……まいっか、なってもいいよ」
ヨハネ「えっ!? ホントに!?」
果南「ホントホント。とりことりこ。トリコリコ」
ヨハネ「……あなたっていまいち感情が表に出ないから本音がわかりづらいのよねぇ」
果南「たまに言われるね。一人だけ勢いに乗り切れてないとか」
ヨハネ「一歩引いてまとめ役してるからって色々我慢してるの?」
果南「まさか。私は自然体だよ」
果南「ただ、話し方とか声の調子なのかな、落ち着いた人格に見られるみたい」
ヨハネ「確かにそういう雰囲気はあるけど……別に、果南はそれだけじゃないでしょ」
果南「だよね? こんな風に、よいしょっと」
ヨハネ「ひゃあああああ!? いきなりくっつかないでよ! 不自然な百合営業はいらないんだから!」
果南「じゃなくて、私だって他のメンバーみたいにこういうことだってするし、みんなはわかってるでしょって話」
ヨハネ「いいから離れなさいよぅ!」
17:
果南「基本は体力自慢の考えなしだもん。善子とは真逆かもしれないね、そっちはキャラとか色々考えてるみたいだし」
ヨハネ「キャラじゃないって言ってるのにぃ!」
果南「まあそんな訳で、自分作りに努力して頭の回転が早い善子は、私に無いものを持ってると思うし尊敬してるよ」
ヨハネ「え、そ、尊敬? 尊敬……!」
ヨハネ「って危なーい! そうやってまーたヨハネを虜にさせようとしてっ! 虜になるのはそっちなのっ!」
果南「凄い照れてる、素直じゃないね。やっぱり私と正反対だ」
果南「そうだ、虜になった証として今度髪下して善子の髪型リスペクトしてみよっか?」
果南「性格正反対の善子とも見た目がお揃いになれるよ」
ヨハネ「! お揃いっ!」
果南「あ、お揃いに反応した。堕天使でもやっぱり女の子だ」
果南「お団子も逆側に付けて個性付けて……ふふっ、姉妹みたい」
ヨハネ「……や、やればいいじゃない! 別に嬉しくないけど姉妹ごっこしてあげるわっ! 全然嬉しくないけどっ!」
果南「気に入らないならしないけど?」
ヨハネ「!? やってやってやってお願い! ヨハネとお揃い姉妹してよぅ!」
果南「わかったわかった。素直じゃないねえ」
19:
―――
ヨハネ「…………この前のは負けてないっ!」
ヨハネ「別に虜になってないっ! 何となく言い含められただけよっ!」
ヨハネ「ぐぬぬぬ……看板娘ヨハネの虜にするつもりが、どうしていつもヨハネの方が虜になっちゃうのよぅ!」
ヨハネ「……はっ!? だから違うのよぅ!」
ヨハネ「あんなの卑怯よ! 姉妹ごっこなんて餌ぶら下げて! まあ楽しかったけど……ってちがーう!」
ルビィ「よ、善子ちゃんが凄い怒ってる……怖いよぉ……」
ヨハネ「来たわね本物の姉妹の片割れ! 今度こそ負けないんだからっ!」
ルビィ「ピギィィィィィ! 助けてお姉ちゃぁん……!」
ヨハネ「……今回ばかりは余裕で勝てる気がしてきたわ」
20:
ヨハネ「いい? ここはどこだかわかってる?」
ルビィ「え、ええと、アニメとかを専門に扱ってるチェーン店の、沼津店……」
ヨハネ「ちっがーう! ここはリトルデーモン専門店のヌーマーズよっ!」
ルビィ「ひぃっ!? は、初耳だよぅ」
ヨハネ「この店に来たお客様はね、看板娘ヨハネの虜にならないといけない決まりがあるの」
ルビィ「しょんなぁ……無理やり連れてこられたのに……」
ヨハネ「というわけで今日からあなたは堕天使にして看板娘であるヨハネの虜よ! ありがたく思いなさい!」
ルビィ「うぅ、わかりました……じゃ、じゃあ私はそろそろ、」
ヨハネ「待ちなさい! 勝手に帰るのは許さないんだから!」
ルビィ「えぇぇ……」
ヨハネ「虜になったからには相応の態度を示してくれないと困るわぁ」
ルビィ「例えばどんな風に?」
ヨハネ「何でもいいからヨハネに忠誠を誓う姿を見せればいいのよ」
ルビィ「無茶振りだよぅ……」
ヨハネ「あ、じゃあアレで表現しなさいよ。ジーザスクラァァァァァイスト! みたいなやつで」
ルビィ「もしかして、シーラ、カンスッ! のこと?」
ヨハネ「それそれ! 大好きって気持ちを表現した、みたいなの前にやってたじゃない」
21:
ルビィ「いいけど……じゃあ、するよ?」
ヨハネ「いつでもかかってきなさい!」
ルビィ「えーと…………ル、ルビィ、善子ちゃんのこと……大好きっ!」
ヨハネ「ん、ふ。正面切って言われると案外…………にへらぁ…………はっ!? 危ない、堕ちかけちゃった」
ヨハネ「甘いわルビィ! その程度じゃまだまだ許されないわっ!」
ルビィ「そんなぁ! うぅ、じゃあもっと善子ちゃんのこと好きって気持ち込めるから許してぇ!」
ヨハネ「……今更だけど、こんな狙い過ぎたこと真面目に出来るルビィも大概よねぇ」
ルビィ「ル、ルルルビィ、ホントに善子ちゃんだぁいすきっ!」
ヨハネ「…………けど不思議……普通ぶりっ子って思われてもおかしくないのに、ルビィは素直に一生懸命やってるだけってわかっちゃうもの」
ルビィ「え、なに? まだ駄目だったの? も、もっと頑張るからぁ!」
ヨハネ「……ふふっ。ほら、ヨハネのこと好きなんでしょ? だったらもっと言ってちょうだい」
ルビィ「う、うん! 善子ちゃんのこと……大大だぁぁぁいすきっ! えへへ」
ヨハネ「あーもう、素直に従っちゃって……うふふっ、ホントにもう……可愛いわねぇ……うふふふっ……」
22:
―――
ヨハネ「…………気付いたらルビィを愛でるだけの生き物に成り果てていたわ」
ヨハネ「あんなの反則よ! 嫌味もズルさも感じさせないで可愛いとか幼女にしか許されないんだから!」
ヨハネ「ああ、流石にAqoursの幼女枠ってことかしら……堕天使が敵わない相手がいたなんて……」
千歌「何が敵わないのー?」
ヨハネ「何でもないわよっ! 堕天使にして看板娘のヨハネに勝てない相手なんかいないもの!」
千歌「そういえば看板娘になったんだよね! 凄い凄い!」
ヨハネ「ヌーマーズ看板娘の使命として今からあなたをヨハネの虜にするから覚悟なさい!」
千歌「ほえー」
ヨハネ「相変わらず間の抜けた反応するわね……」
ヨハネ「まあいいわ。我らがリーダーを虜にさせて、Aqoursの実権を手中に収めちゃうんだからっ」
23:
千歌「しかーしそうは問屋が卸さないよ!」
ヨハネ「えっ」
千歌「善子ちゃんが私を虜にさせるなら、私も善子ちゃんを虜にしてみせる!」
ヨハネ「ま、まさかの対抗勢力だわ……! 流石は腐ってもリーダーね!?」
千歌「弄られてばかりの下っ端リーダーだからホントに腐りきってるかもしれないけどねー」
ヨハネ「腐りきってるって……もしかしてそっちの意味!?」
千歌「で、どうやって虜にしてくれるの? 堕天使なんだから呪文とか儀式とか?」
ヨハネ「あ、そっそうね……ヨハネの闇の力を受けてみなさい!」
千歌「でもその前にサンシャインフラーッシュ!」
ヨハネ「ぎゃあああ何よその闇に強そうな攻撃名は!? 余りの勢いに翳した手から本当に太陽の光が出てるようだわ!」
千歌「これがリーダー専用スキルだよ! はっはっはー苦しめ苦しめー!」
ヨハネ「ああああ陽光が目に沁みるー! 目がー目がぁー!」
千歌「いいなあその台詞、人生で一度は言ってみたいよね」
ヨハネ「……ヨハネったら何やってるのかしら、高校生にもなってごっこ遊びみたいなこと……」
千歌「いきなり冷静にならないでよー。普段から堕天使とか言ってるくせにぃ」
ヨハネ「堕天使はごっこ遊びじゃないわよぅ!」
24:
ヨハネ「まったく、とんだリーダーね。本当にヨハネより年上なのかしら」
千歌「いやーでもこういうのも結構楽しいね! 善子ちゃんがやりたがるのもわかるかも」
ヨハネ「でしょう? 堕天使は素晴らしい存在なのよ!」
千歌「うんうん。一つ善子ちゃんのことが理解できたし、善子ちゃんに合わせてみてよかった!」
ヨハネ「……うん? もしかして……その為にヨハネに付き合ってくれたの?」
千歌「私ってダメダメなリーダーだからさ、みんなのこと知るには体当たりでいかないと難しいんだよねー」
千歌「あとはほら、善子ちゃんにとっては堕天使が普通っていうか、基本っていうか……んー、何ていうのかな……」
千歌「それが善子ちゃん、なんでしょ? だったらありのままの善子ちゃんを見てあげないと」
ヨハネ「……もう……こういうところはちゃんとリーダーで、お姉さんなのよねぇ……」
千歌「というわけで! 私を虜にしたいんだったら、堕天使ならぬ魔天使チカを倒してごらん!」
ヨハネ「魔天使!? ま、まさかヨハネと同じステージに立つ存在が下界に表れるなんて……!」
千歌「今ならヨハネちゃんの本気を出してもいいよ!」
ヨハネ「……ふ……ふふふ……! いいわぁ、日頃見せることのない堕天使の真の姿、思い知りなさいっ!」
27:
―――
ヨハネ「ああ……楽しかったわぁ、堕天使VS魔天使の代理世界戦争ごっこ……?」
ヨハネ「初めて堕天使であるヨハネにまともに付き合ってくれた……至福の時間だったわ……?」
ヨハネ「……だからって虜になったとかは別問題だから」
ヨハネ「堕ちてないったら堕ちてないの! 相手してくれたからって簡単にコロリと堕ちる安い女じゃないもの!」
ダイヤ「来客を前にしてうるさいですわよ」
ヨハネ「出たわね生徒会長! 今日の相手はあなたよ!」
ダイヤ「看板娘と言うからにはもう少しまともな接客態度を示すべきではなくて?」
ダイヤ「第一その派手な格好はなんですの? ハロウィンパーティにでも出向くみたい」
ヨハネ「む、この感じは間違いなく硬度10ね。ポンコツ化してない強キャラの香りがするわぁ」
ダイヤ「だぁれが硬度10のポンコツですって!?」
ヨハネ「言ってるそばからポンコツ化しそうじゃないの」
28:
ダイヤ「そう言えば看板娘に就任されてましたわね。一応お祝い申し上げておきます」
ヨハネ「…………。有り難く賞賛を受け取っておくわ」
ダイヤ「あら、随分素直なこと。褒められて当然という話かしら?」
ヨハネ「意地張ると予想外に崩されるし最初から素直に受け入れるようにしたのよ……」
ヨハネ「ってことで予防線張ったことだし本題に入るわ! ヨハネの虜になりなさい!」
ダイヤ「またいつものリトル某の話ですの? もう飽き飽きよ」
ヨハネ「甘いわね。今日はヌーマーズ看板娘の虜にさせちゃうんだから!」
ダイヤ「……ヌー、マー……?」
ヨハネ「お店にきた来客たちをヨハネの魅力で一人残らずリトルデーモンに、」
ダイヤ「違いますわあぁぁぁぁっ!」
ヨハネ「ひゃっ!? いきなり大声出さないでよぅ!」
ダイヤ「ここはアニメ等を取り扱う専門店、ゲーマーズの沼津店です! 決してヌーマー某などではありません!」
ヨハネ「だから何なのよげーまーずって!? ヨハネが看板娘になったのはヌーマーズで、」
ダイヤ「何度も同じことを注意させないでちょうだい! ここはっ! ゲーマーズッ! 沼津店っ! で・す・わ・よ!」
ヨハネ「ひぃぃ、また硬度10モードに戻ってる……!」
29:
ダイヤ「改めて確認してみましょう。善子さんが一位を勝ち取ったのは何の投票でしたか?」
ヨハネ「お、お店の看板娘投票……」
ダイヤ「では善子さんが看板娘を務めるのはどちらです?」
ヨハネ「ええと確かここに連絡が……あ、あらっ? ゲーマーズ、の、沼津店……?」
ヨハネ「ヨ、ヨハネはヌーマーズリトルデーモン店の看板娘になったって聞いてたわよ!?」
ダイヤ「何が原因で話が拗れたのか知りませんがそれは誤報です」
ヨハネ「そんなぁ!? いきなり違うお店の看板娘なんて絶対出来ないわよぅ! せっかく特別衣装まで用意したのにぃ!」
ダイヤ「今から正しい制服を用意すればまだ間に合います。ほら、わたくしも手を貸しますから」
ヨハネ「え……い、いいの? ホントに手伝ってくれるの?」
ダイヤ「善子さんは本気でリトル某専門店ヌーマー某の看板娘になりたいのでしょう?」
ヨハネ「そうだけど……」
ダイヤ「ならばまず目先の第一歩からです。真面目に目指すものがあるのなら、生徒会長として生徒を助けるのは当然ですわ」
ダイヤ「まあそれに、その、わたくし……よっ、善子さんの仲間ですものっ」
ヨハネ「! ダ、ダイヤぁ……!」
ヨハネ「うわぁぁぁんなるぅぅぅ! ちゃんと立派なゲーマーズ沼津店の看板娘になるわよぉう!」
30:
―――
ヨハネ「まさか看板娘として働くお店が間違っていたとは露程も疑わなかったわ……」
ヨハネ「ああもう本当に、ダイヤが助けてくれなかったら今頃どうなっていたかしら」
ヨハネ「それにしても、ヨハネに色々指導してくれてた時のダイヤ、格好良かったわぁ……? 頼れるお姉様みたいで……?」
ヨハネ「……はっ!? 自分を取り戻しなさい堕天使ヨハネ!」
ヨハネ「いくらヌーマーズ看板娘じゃなくなったからって虜にさせるのはヨハネの方なのよ! ヨハネが虜になっちゃダメっ!」
ヨハネ「だから今度こそ……今度こそっ! ヨハネはリリーの虜になんてならないんだからぁ!」
梨子「今日はいつも以上に元気全開だね……」
ヨハネ「当然よ、ヌーマーズ改めゲーマーズ看板娘であるヨハネだもの」
ヨハネ「新しい看板娘衣装だってほら! 前のよりはかなり地味だけど可愛いでしょ?」
梨子「うん、学校の制服に赤いエプロンが似合ってる」
ヨハネ「やぁん似合うだなんてぇ? ほら頭も見て見て!」
梨子「髪型のお団子に羽が刺さってるのもよっちゃんらしくて凄く良いよね!」
ヨハネ「そうなの! シンプルな高校生店員らしさの中に堕天使要素のハイブリットよ!」
ヨハネ「この素敵な堕店長スタイルで、ヨハネがお店を案内しちゃうんだから♪」
31:
ヨハネ「…………で、ここから先が新作アニメのDVD/BDコーナーで、あっちはCD売り場ね」
梨子「凄いね、ちゃんとお店のこと把握してるみたい」
ヨハネ「看板娘ヨハネはやればできる子なんだから!」
梨子「はは、自分で言っちゃうのも凄いけど……よっちゃん本当に頑張ったもんね」
ヨハネ「まあ、今回の一件で色々と思い知らされたもの……」
ヨハネ「看板娘になってみんなを虜にするつもりが、悔しいけどみんなの魅力にクラクラさせられっぱなしだったわぁ」
ヨハネ「けどそんなみんなの代表として看板娘になったんだから、余計に頑張らなくちゃ!」
梨子「そっか……よっちゃんは立派な看板娘だと思うよ!」
ヨハネ「というわけで本題に入るわよ」
梨子「え? 本題って看板娘のお仕事じゃないの? 今の良い話はなんだったの?」
ヨハネ「今はゲーマーズの看板娘でも、いつの日かヌーマーズリトルデーモン店の看板娘になる夢は諦めてないわ」
ヨハネ「というわけで未来のヌーマーズ看板娘ヨハネの虜になりなさーい!」
梨子「とりこ……ん……よっちゃんの、虜……?」
ヨハネ「あらっ、困惑してるわね。さてはもうヨハネに堕ちちゃった口かしら?」
梨子「……んー……うん、虜、であってるかも。私、よっちゃんの虜だよ」
ヨハネ「えっ」
33:
ヨハネ「え、え、ホントに!? 嘘じゃないわよね!?」
梨子「だってこんなに一生懸命真面目に頑張ってる看板娘だもん。お店に来た人はみんな虜になっちゃうよ」
ヨハネ「……リリーも?」
梨子「うんっ! 看板娘で、えっと、ダ店長? のよっちゃん凄く素敵だよ!」
ヨハネ「そ、そう……よかった、ちゃんとヨハネの役目を正しく果たせてたのね……!」
梨子「あっそうだ! お店にきたらよっちゃんにお願いしたいことがあったの」
ヨハネ「なななによっ!?」
梨子「地元だから私たちのグッズも売ってるし、記念にさっき買ったこれにサインしてほしいな」
ヨハネ「……ヨハネのイラストが書かれた色紙?」
梨子「看板娘記念に。あとは、リトルデーモンの証? かな。ふふっ」
ヨハネ「……仕方ないわねっ。リリーにだけ特別よ?」
梨子「やった! ありがとう! あ、じゃあ私も自分のに書くから交換しようよ」
ヨハネ「わ……リリーのサイン入り」
梨子「これでお揃いだね。嬉しいなあ」
ヨハネ「リリーの……梨子ちゃんの……っ! あはっ♪」
ヨハネ「いい!? 交換したからには一生の家宝にするつもりで大切にしなきゃ駄目よ!? 絶対だからねっ!」
梨子「うん、勿論!」
ヨハネ「……やった……うふふっ、やったぁ……?」
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